JP2525450Y2 - 逆接保護回路 - Google Patents
逆接保護回路Info
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- JP2525450Y2 JP2525450Y2 JP10756789U JP10756789U JP2525450Y2 JP 2525450 Y2 JP2525450 Y2 JP 2525450Y2 JP 10756789 U JP10756789 U JP 10756789U JP 10756789 U JP10756789 U JP 10756789U JP 2525450 Y2 JP2525450 Y2 JP 2525450Y2
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- Japan
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- power supply
- circuit
- reverse connection
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、直流電源で動作する電子回路において、直
流電源が逆接続された場合の保護回路に関するものであ
る。
流電源が逆接続された場合の保護回路に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 例えば、直流電源で動作する電気回路に直流電源を逆
接続した場合の回路の保護手段を第4図乃至第6図を参
照して次に示す。まず第4図に示す例は、回路(1)に
保護用ダイオード(D1)を介して直流電源(VDD)を接
続したもので、電源逆接続時にダイオード(D1)が遮断
して回路(1)を保護する。尚、ダイオード(D2)は、
回路(1)が半導体集積回路(IC)で構成されている場
合に、IC内の電源と接地間に寄生的に存在するダイオー
ドである。次に、第5図に示す例は、回路(1)を限流
用抵抗(r)を介して接地したもので、電源逆接続時に
抵抗(r)によって電流を抑制する。更に、第6図に示
す例は、電源逆接続時に上記寄生ダイオード(D2)に大
電流を流し、電源の内部抵抗や配線インピーダンスによ
って電源の電圧降下を生じさせて回路(1)を保護す
る。
接続した場合の回路の保護手段を第4図乃至第6図を参
照して次に示す。まず第4図に示す例は、回路(1)に
保護用ダイオード(D1)を介して直流電源(VDD)を接
続したもので、電源逆接続時にダイオード(D1)が遮断
して回路(1)を保護する。尚、ダイオード(D2)は、
回路(1)が半導体集積回路(IC)で構成されている場
合に、IC内の電源と接地間に寄生的に存在するダイオー
ドである。次に、第5図に示す例は、回路(1)を限流
用抵抗(r)を介して接地したもので、電源逆接続時に
抵抗(r)によって電流を抑制する。更に、第6図に示
す例は、電源逆接続時に上記寄生ダイオード(D2)に大
電流を流し、電源の内部抵抗や配線インピーダンスによ
って電源の電圧降下を生じさせて回路(1)を保護す
る。
ところで、上述した保護手段において第4図に示す例
の場合、完全保護可能であるが、電源順接続時にダイオ
ード(D1)の順方向電圧降下分だけ電源電圧(VDD)が
低下するため、電源電圧(VDD)を下げていった時、減
電圧特性が悪化する。次に、第5図に示す例の場合、電
源順接続時に抵抗(r)による電圧降下r・ID(但し、
IDは回路電流とする。)分だけ回路(1)が接地電位か
ら浮いた状態となり、回路電流(ID)が変動すると、回
路(1)に加わる電圧も変動するため、回路(1)−接
地ライン間にノイズを発生して、耐ノイズ性が悪くな
る。そこで、r・IDを抑制する必要から抵抗(r)は余
り大きく出来ず、数Ω〜数10Ωのもので、電源逆接続時
に(VDD−Vf2)/r(但し、Vf2はダイオード(D2)の順
方向電圧降下である。)の電流もかなり流れるため、ダ
イオード(D2)の電流容量を大きくしなければならない
という不具合がある。更に、第6図に示す例の場合、電
源逆接続時にダイオード(D2)に大電流を流すので、ダ
イオード(D2)の電流容量を上記同様に大きくしなけれ
ばならないという不具合がある。
の場合、完全保護可能であるが、電源順接続時にダイオ
ード(D1)の順方向電圧降下分だけ電源電圧(VDD)が
低下するため、電源電圧(VDD)を下げていった時、減
電圧特性が悪化する。次に、第5図に示す例の場合、電
源順接続時に抵抗(r)による電圧降下r・ID(但し、
IDは回路電流とする。)分だけ回路(1)が接地電位か
ら浮いた状態となり、回路電流(ID)が変動すると、回
路(1)に加わる電圧も変動するため、回路(1)−接
地ライン間にノイズを発生して、耐ノイズ性が悪くな
る。そこで、r・IDを抑制する必要から抵抗(r)は余
り大きく出来ず、数Ω〜数10Ωのもので、電源逆接続時
に(VDD−Vf2)/r(但し、Vf2はダイオード(D2)の順
方向電圧降下である。)の電流もかなり流れるため、ダ
イオード(D2)の電流容量を大きくしなければならない
という不具合がある。更に、第6図に示す例の場合、電
源逆接続時にダイオード(D2)に大電流を流すので、ダ
イオード(D2)の電流容量を上記同様に大きくしなけれ
ばならないという不具合がある。
本考案は、直流電源と接地間に接続する電気回路の逆
接保護回路であって、直流電源と接地間で電気回路と直
列接続したMOS型電界効果トランジスタ及び電気回路に
並列接続したダイオードを具備し、MOS型電界効果トラ
ンジスタのバックゲートとソース間に抵抗を挿入し、電
源逆接時に前記電気回路への電圧の印加を阻止する逆接
保護回路である 〔作用〕 上記技術的手段によれば、直流電源順接続時には電界
効果トランジスタが導通し、回路が略完全に接地した状
態で電源電圧が印加され、かつ、直流電源逆接続時には
上記トランジスタのバックゲート・ドレイン間が導通
し、逆接保護用抵抗と寄生ダイオードを介して逆流電流
が電源側へ流れる。
接保護回路であって、直流電源と接地間で電気回路と直
列接続したMOS型電界効果トランジスタ及び電気回路に
並列接続したダイオードを具備し、MOS型電界効果トラ
ンジスタのバックゲートとソース間に抵抗を挿入し、電
源逆接時に前記電気回路への電圧の印加を阻止する逆接
保護回路である 〔作用〕 上記技術的手段によれば、直流電源順接続時には電界
効果トランジスタが導通し、回路が略完全に接地した状
態で電源電圧が印加され、かつ、直流電源逆接続時には
上記トランジスタのバックゲート・ドレイン間が導通
し、逆接保護用抵抗と寄生ダイオードを介して逆流電流
が電源側へ流れる。
本考案の実施例を第1図乃至第3図を参照して以下に
説明する。まず第1図において(1)(D2)(VDD)は
それぞれ従来と同様、保護される回路とその寄生ダイオ
ードと直流電源、(Q)はNチャンネルMOS型電界効果
トランジスタ、(R)は逆接保護用抵抗である。本考案
の特徴は、電界効果トランジスタ(Q)のバックゲート
(B)とソース(S)間に抵抗(R)を挿入すると共
に、そのドレイン(D)とソース(S)間を介して回路
(1)を接地し(但し、ソース(S)を接地側とす
る。)、かつ、ゲート(G)を電源(VDD)に接続した
ものである。
説明する。まず第1図において(1)(D2)(VDD)は
それぞれ従来と同様、保護される回路とその寄生ダイオ
ードと直流電源、(Q)はNチャンネルMOS型電界効果
トランジスタ、(R)は逆接保護用抵抗である。本考案
の特徴は、電界効果トランジスタ(Q)のバックゲート
(B)とソース(S)間に抵抗(R)を挿入すると共
に、そのドレイン(D)とソース(S)間を介して回路
(1)を接地し(但し、ソース(S)を接地側とす
る。)、かつ、ゲート(G)を電源(VDD)に接続した
ものである。
上記構成に基づき本考案の動作を次に説明する。まず
電源順接続時には電界効果トランジスタ(Q)のゲート
(G)に直流電源(VDD)が印加されてそのドレイン
(D)・ソース(S)間が導通し、回路(1)は接地さ
れる。この時、電界効果トランジスタ(Q)の導通時の
抵抗(ro)は極めて小さく(数10〜数100mΩ)、電圧降
下ro・IDも極めて小さくなるため、回路(1)は略完全
に接地され、回路(1)にノイズ等の悪影響を与えな
い。次に、電源逆接続時には電界効果トランジスタ
(Q)のバックゲート(B)とドレイン(D)間が順方
向となって導通し、抵抗(R)→バックゲート(B)ド
レイン(D)→寄生ダイオード(D2)→直流電源
(VDD)に向けて逆流電流が流れる。この時、バックゲ
ート(B)とソース(S)間に挿入される抵抗(R)
は、数K〜数10KΩ、又はそれ以上の値のものまで挿入
可能であるため、上記逆流電流は極めて小さく、従って
ダイオード(D2)の電流容量も特に大きくする必要はな
い。
電源順接続時には電界効果トランジスタ(Q)のゲート
(G)に直流電源(VDD)が印加されてそのドレイン
(D)・ソース(S)間が導通し、回路(1)は接地さ
れる。この時、電界効果トランジスタ(Q)の導通時の
抵抗(ro)は極めて小さく(数10〜数100mΩ)、電圧降
下ro・IDも極めて小さくなるため、回路(1)は略完全
に接地され、回路(1)にノイズ等の悪影響を与えな
い。次に、電源逆接続時には電界効果トランジスタ
(Q)のバックゲート(B)とドレイン(D)間が順方
向となって導通し、抵抗(R)→バックゲート(B)ド
レイン(D)→寄生ダイオード(D2)→直流電源
(VDD)に向けて逆流電流が流れる。この時、バックゲ
ート(B)とソース(S)間に挿入される抵抗(R)
は、数K〜数10KΩ、又はそれ以上の値のものまで挿入
可能であるため、上記逆流電流は極めて小さく、従って
ダイオード(D2)の電流容量も特に大きくする必要はな
い。
ここで、上記抵抗(R)はICチップ内に組み込めばよ
く、第2図に示すNチャンネルMOS型電界効果トランジ
スタ(Q0)に対し、第3図に示すNチャンネルMOS型電
界効果トランジスタ(Q)のように、バックゲート
(B)とソース(S)の各取り出し領域(B0)(S0)を
離してその間に抵抗(R)を挿入すればよい。
く、第2図に示すNチャンネルMOS型電界効果トランジ
スタ(Q0)に対し、第3図に示すNチャンネルMOS型電
界効果トランジスタ(Q)のように、バックゲート
(B)とソース(S)の各取り出し領域(B0)(S0)を
離してその間に抵抗(R)を挿入すればよい。
又、上記実施例ではNチャンネルMOS型電界効果トラ
ンジスタ(Q)について説明したが、PチャンネルMOS
型電界効果トランジスタを使用した場合は、ドレイン
(D)とソース(S)間を介して回路(1)を電源(V
DD)に接続する(但し、ソース(S)を電源側にす
る。)と共に、ゲート(G)を接地すればよい。
ンジスタ(Q)について説明したが、PチャンネルMOS
型電界効果トランジスタを使用した場合は、ドレイン
(D)とソース(S)間を介して回路(1)を電源(V
DD)に接続する(但し、ソース(S)を電源側にす
る。)と共に、ゲート(G)を接地すればよい。
本考案によれば、バックゲートとソース間に大きい逆
接保護用抵抗を挿入したMOS型電界効果トランジスタを
電気回路の接地又は電源端子に接続したから、直流電源
順接続時には電気回路は略完全に接地され、かつ、直流
電源逆接続時には上記抵抗を介して逆流電流が流れるた
め、逆流電流を極小に抑えることができる。
接保護用抵抗を挿入したMOS型電界効果トランジスタを
電気回路の接地又は電源端子に接続したから、直流電源
順接続時には電気回路は略完全に接地され、かつ、直流
電源逆接続時には上記抵抗を介して逆流電流が流れるた
め、逆流電流を極小に抑えることができる。
第1図は本考案に係る逆接保護回路の実施例を示す回路
図、第2図と第3図はNチャンネルMOS型電界効果トラ
ンジスタと本考案に係るNチャンネルMOS型電界効果ト
ランジスタの各素子構造を示す各側断面図、第4図と第
5図と第6図は従来の逆接保護回路の各具体例を示す各
回路図である。 (1)……回路、(R)……逆接保護用抵抗、(Q)…
…電界効果トランジスタ、(VDD)……直流電源、
(B)……バックゲート、(D)……ドレイン、(S)
……ソース。
図、第2図と第3図はNチャンネルMOS型電界効果トラ
ンジスタと本考案に係るNチャンネルMOS型電界効果ト
ランジスタの各素子構造を示す各側断面図、第4図と第
5図と第6図は従来の逆接保護回路の各具体例を示す各
回路図である。 (1)……回路、(R)……逆接保護用抵抗、(Q)…
…電界効果トランジスタ、(VDD)……直流電源、
(B)……バックゲート、(D)……ドレイン、(S)
……ソース。
Claims (1)
- 【請求項1】直流電源と接地間に接続する電気回路の逆
接保護回路であって、 前記直流電源と接地間で前記電気回路と直列接続したMO
S型電界効果トランジスタ及び前記電気回路に並列接続
したダイオードを具備し、前記MOS型電界効果トランジ
スタのバックゲートとソース間に抵抗を挿入し、電源逆
接時に前記電気回路への電圧の印加を阻止する逆接保護
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10756789U JP2525450Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 逆接保護回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10756789U JP2525450Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 逆接保護回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0348330U JPH0348330U (ja) | 1991-05-09 |
JP2525450Y2 true JP2525450Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31656255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10756789U Expired - Lifetime JP2525450Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 逆接保護回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525450Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11128117B2 (en) | 2016-02-18 | 2021-09-21 | Rohm Co., Ltd. | Protection circuit and operational method of the protection circuit, and semiconductor integrated circuit apparatus |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3276996B2 (ja) * | 1992-09-09 | 2002-04-22 | 株式会社東芝 | 保護回路 |
JP3068540B2 (ja) * | 1997-12-08 | 2000-07-24 | 日本電気アイシーマイコンシステム株式会社 | 半導体集積回路及び電源回路 |
JP5157242B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2013-03-06 | 株式会社デンソー | 半導体集積回路 |
EP2071723B1 (en) * | 2007-12-12 | 2015-02-11 | Renesas Electronics Corporation | Load driving device |
JP6234729B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2017-11-22 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | センサ装置 |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP10756789U patent/JP2525450Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11128117B2 (en) | 2016-02-18 | 2021-09-21 | Rohm Co., Ltd. | Protection circuit and operational method of the protection circuit, and semiconductor integrated circuit apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0348330U (ja) | 1991-05-09 |
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