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JP2589020B2 - チップ型電子部品包装用カバーテープ - Google Patents

チップ型電子部品包装用カバーテープ

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Publication number
JP2589020B2
JP2589020B2 JP4024191A JP2419192A JP2589020B2 JP 2589020 B2 JP2589020 B2 JP 2589020B2 JP 4024191 A JP4024191 A JP 4024191A JP 2419192 A JP2419192 A JP 2419192A JP 2589020 B2 JP2589020 B2 JP 2589020B2
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JP
Japan
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cover tape
electronic components
type electronic
moisture
tape
Prior art date
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JP4024191A
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English (en)
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JPH05221458A (ja
Inventor
知治 宮本
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ型電子部品の保
管、輸送、装着に際し、チップ型電子部品を汚染から保
護し、電子回路基板に実装するために整列させ、取り出
せる機能を有する包装体のうち、収納ポケットを形成し
たプラスチック製キャリアテープにシールしうるカバー
テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICを始めとして、トランジスタ
ー、ダイオード、コンデンサー、圧電素子レジスターな
どの表面実装用チップ型電子部品は、電子部品の形状に
合わせて収納しうるエンボス成形されたポケットを連続
的に形成したプラスチック製キャリアテープとキャリア
テープにシール可能なカバーテープとからなる包装体に
包装されて供給されている。内容物の電子部品はキャリ
アテープ内に収納された状態で輸送・保管の後、包装体
のカバーテープを剥離した後、自動的に取り出され回路
基板に表面実装されている。
【0003】従来キャリアテープ用カバーテープに対す
る要求特性は、収納する電子部品が吸湿によるはんだ実
装時の封止樹脂クラックを起こす確率が少なかったため
に防湿性やベーキング耐熱性よりも、シール安定性や静
電気対策、透明性が主な特性であった。しかし、チップ
化される電子部品が次第にコンデンサー、抵抗器などの
回路部品からIC、LSIといった高集積化部品に広が
ってきた。これらの高集積化部品は軽薄化により封止樹
脂表面からシリコンウエハーまでの厚みが益々薄くなっ
ており、はんだ実装時に封止樹脂の吸湿によるクラック
発生の確率が大きく、その対策として電子部品を耐熱性
のあるトレーで120〜140℃のベーキング工程を経
た後キャリアテープにテーピングされ、更にドライパッ
クと呼ばれるAl防湿袋に密封後輸送・保管され封止樹
脂の吸湿を防いでいる。又、実装時キャリアテープ1リ
ール全部の電子部品の実装には時間がかかるため、再度
トレーに移し換えを行いベーキングして使用するという
工程の繰り返しを余儀なくされている。このため、工程
が繁雑でキャリアテープを更に包装したり再ベーキング
を行う等二度手間をかけており、製品の防湿を維持した
上での工程の簡略化が強く望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の様な問
題を解決すべく、従来のカバーテープとしてのシール
性、透明性を維持しながら防湿性の優れたカバーテープ
を得んとして鋭意研究した結果、該カバーテープの少な
くとも一層に防湿機能と透明性を有する熱可塑性樹脂を
有する二層以上の複合シートで構成されるカバーテープ
が良好な特性を持つとの知見を得て、本発明を完成する
に至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、チップ型電子
部品を収納する収納ポケットを連続的に形成したプラス
チック製エンボスキャリアテープにシールしうるカバー
テープであって、該カバーテープの少なくとも、一層に
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリ
フルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリふ
っ化ビニル(PVF)、ポリふっ化ビニリデン(PVDF)、
エチレン−フルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロビニルエーテル共重合
体(PFA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、芳香族系液
晶性ポリエステル(LCP)のいずれかを有する二層以上
の複合シートであり、複合シートの透湿度がJIS Z
0208 40℃,90%RHによる測定法で1.5
g/m2・24hr以下である、製品の輸送・保管工程中
にポケット中の電子部品が吸湿することをを抑えた防湿
性に優れかつ透明性を有するチップ型電子部品包装用カ
バーテープである。
【0006】
【作用】本発明のカバーテープ1の構成要素を図1で説
明すると、第一層2がポリエステル、ポリプロピレン、
ナイロン等のカバーテープの基層となる二軸延伸フィル
ムであり、厚みが6〜100μmの透明で剛性の高いフ
ィルムである。6μm以下では剛性がなくなり、100
μmを越えると硬すぎてシールが不安定になる。第一層
2の防湿層3に接する側は、必要に応じてコロナ処理、
プラズマ処理、サンドブラスト処理、化学処理等の表面
処理を施して防湿層3への密着力を向上させることが出
来る。又、第一層2の表面を静電気防止処理の目的で帯
電防止剤、導電性粉末などをコーティングしても良い。
【0007】防湿層3はポリテトラフルオロエチレン、
ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン−フルオロ
エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、ポリふっ化ビニル、ポリふ
っ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロビニルエーテル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、芳香
族系液晶性ポリエステルのいずれかで厚みが1〜100
μmの透明性を有する熱可塑性樹脂である。1μm以下
では防湿機能が不十分であり、100μmを越えると硬
すぎてシールが不安定になる。尚、防湿層3の第一層2
に接する側は、二層間の密着力を向上させる目的で、コ
ロナ処理、プラズマ処理、サンドブラスト処理、化学処
理等の表面処理を施しても良い。又、静電気防止性能を
付与させる目的で、帯電防止剤、導電性粉末等を防湿層
3の樹脂中に混練または表面にコーティングしても良
い。
【0008】シーラント層4は透明性を有する熱可塑性
樹脂(例えばポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エ
チレンビニルアセテート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂など)の層であって、各
単体又はその組み合わせによって、相手材のプラスチッ
ク製キャリアテープにシールできるものが選定される。
尚、シーラントは常温粘着タイプ、フィルム状、ホット
メルト系、ヒートシールラッカータイプのいずれのタイ
プでも良い。又、静電気防止性能を付与させる目的で、
帯電防止剤、導電性粉末等をシーラント層4の樹脂中に
混練または表面にコーティングしても良い。
【0009】又、カバーテープの防湿性については、構
成する複合フィルムの透湿度がJIS Z 0208
40℃,90%RHによる測定法で1.5g/m2・24
hr以下が必要であり、好ましくは0.7g/m2・24
hr以下が良い。 1.5g/m2・24hrを越えるとは
んだ実装時の封止樹脂へのクラック防止機能としては不
十分であり、後工程での防湿袋での包装による保護・保
管、あるいは再ベーキングの実施が必要となる。カバー
テープとしての透明性はキャリアテープに封入された内
部の電子部品が目視あるいは機械によって確認できるよ
うに全光線透過率で少なくとも10%以上、好ましくは
50%以上が必要であり、10%より低いと内部の電子
部品の確認が難しい。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を以下に示すがこれらの実施
例によって本発明は何ら限定されるものではない。 《実施例1,2,3,4,5,7,8,9、比較例A,
二軸延伸フィルムからなる第一層2と防湿性に優れた熱
可塑性樹脂からなる50μm厚みにフィルム加工した防
湿層3とを二液熱硬化型のウレタン系接着剤でドライラ
ミネートにより接着し、次に上記構成のフィルムの防湿
層側にグラビアコーターによりヒートシールラッカー接
着剤を2μmの厚みで製膜し21.5mm幅にスリット
後、表1に示した層構成のカバーテープを得た。次に、
図2に示す層構成で10μm厚のAl箔シートを125
μm厚のPVCシートで両サイドからサンドイッチした
三層構成の総厚み260μmのキャリアテープ用複合シ
ートを圧空成形機によりエンボス成形し24mm幅のキ
ャリアテープを得た。又、複合シートの透湿度をJIS
Z 0208法 40℃,90%RHにより測定し
た。次に、電子部品QFP 52Pをエンボスに収納
し、上記カバーテープとシールを行い密封した。その試
料を30℃,70%RH環境下へ60日投入処理後、カ
バーテープを剥離して電子部品の封止樹脂の吸湿による
重量変化を測定し吸湿率を算出した。次に、取り出した
電子部品をIRリフロー(240℃,10秒)によるは
んだ処理してクラックの発生の有無を工学顕微鏡(×1
00)で観察し、種々の評価結果を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】注1:使用した樹脂の原料名は下記の通
り。 PET :東洋紡績(株)社製 エスペットフィルム
(非晶) NY :東洋紡績(株)社製 ハーデンフィルム PP :東洋紡績(株)社製 パイレンフィルム PVDC :旭化成工業(株)社製 サラン PCTFE:ダイキン工業(株)社製 DAIFLON PVDF :呉羽化学工業(株)社製 KFポリマー PVF :DuPont(株)社製 TEDLER FEP :ダイキン工業(株)社製 NEOFLON
FEP ETFE :ダイキン工業(株)社製 NEOFLON
ETFE PFA :ダイキン工業(株)社製 NEOFLON
PFA PTFE :ダイキン工業(株)社製 POLYFLO
N LCP :ポリプラスチック(株)社製 VECTR
A 注2:透湿度は成形前の複合シートの状態でJIS Z
0208 40℃,90%RH下で測定した。 注3:吸湿率はキャリアテープ中へ密封後、30℃,7
0%RH,60日処理したキャリアテープ内のQFP
52P(14mm×14mm×2mmt)の重量変化より算
出。 注4:クラックはキャリアテープから取り出した電子部
品をはんだ実装し、その際に封止樹脂の表面観察により
評価した。
【0013】
【発明の効果】本発明に従うと、キャリアテープ中に収
納した電子部品は後工程でドライパックにより再度包装
しなくても、電子部品の輸送・保管中に吸湿することは
なく、実装工程時にも再ベーキングの必要はなく、はん
だ工程での封止樹脂へのクラック発生を防ぐことができ
る。同時に、ドライパック包装工程、再ベーキング工程
が省略でき工数の大幅な削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のカバーテープの層構成を示す断
面図である。
【図2】図2は本発明のカバーテープをシールためのキ
ャリアテープの層構成の一例を示す断面図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ型電子部品を収納する収納ポケッ
    トを連続的に形成したプラスチック製エンボスキャリア
    テープにシールしうるカバーテープであって、少なくと
    も一層にポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリ
    フルオロエチレン、エチレン−フルオロエチレン共重合
    体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
    ン共重合体、ポリふっ化ビニル、ポリふっ化ビニリデ
    ン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロビニルエー
    テル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、芳香族系液晶性ポ
    リエステルのいずれかを有する二層以上の複合シート
    で、該複合シートの透湿度がJIS Z 0208 4
    0℃,90%RHによる測定法で1.5g/m2・24h
    r以下であるチップ型電子部品包装用カバーテープ。
  2. 【請求項2】 カバーテープの可視光線透過率が10%
    以上である請求項1記載のチップ型電子部品包装用カバ
    ーテープ。
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US7939150B2 (en) * 2005-08-16 2011-05-10 Honeywell International Inc. Lid stock using oriented fluoropolymers
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