JP2580698Y2 - 運搬用容器 - Google Patents
運搬用容器Info
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- JP2580698Y2 JP2580698Y2 JP1993048629U JP4862993U JP2580698Y2 JP 2580698 Y2 JP2580698 Y2 JP 2580698Y2 JP 1993048629 U JP1993048629 U JP 1993048629U JP 4862993 U JP4862993 U JP 4862993U JP 2580698 Y2 JP2580698 Y2 JP 2580698Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、運搬用容器(以下、単
に、「容器」ともいう。)を積み重ねる際に、上方に位
置する容器を、下方に位置する容器中に重ね合わせて多
数の容器をコンパクトに積み重ねる、所謂、ネスティン
グ可能な、また、ネスティング状態から上方に位置する
容器を平面上で180度回転させることにより、上方に
位置する容器を下方に位置する容器上に積み重ねる、所
謂、スタッキング可能な運搬用容器に関するものであ
る。
に、「容器」ともいう。)を積み重ねる際に、上方に位
置する容器を、下方に位置する容器中に重ね合わせて多
数の容器をコンパクトに積み重ねる、所謂、ネスティン
グ可能な、また、ネスティング状態から上方に位置する
容器を平面上で180度回転させることにより、上方に
位置する容器を下方に位置する容器上に積み重ねる、所
謂、スタッキング可能な運搬用容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の容器の斜視図である図3に示され
ているように、矩形容器C’の長辺側側壁c1、c2の
相対する内壁隅部に、それぞれ、矩形容器C’の略半分
の深さを有する広幅のポケット部c3、c4を設け、広
幅のポケット部c3、c4の矩形容器C’の中央寄りの
外壁に、広幅のポケット部c3、c4に隣接して矩形容
器C’の高さに略相当する細幅の支脚部c5、c6を設
けるとともに、もう一方の長辺側側壁c1、c2の相対
する外壁隅部に、それぞれ、矩形容器C’の高さに略相
当する広幅の支脚部c7、c8を設け、広幅の支脚部c
7、c8の矩形容器C’の中央寄りの内壁に、広幅の支
脚部c7、c8に隣接して矩形容器C’の略半分の深さ
を有する細幅のポケット部c9、c10を配設したネス
ティング及びスタッキング可能な容器が知られている。
ているように、矩形容器C’の長辺側側壁c1、c2の
相対する内壁隅部に、それぞれ、矩形容器C’の略半分
の深さを有する広幅のポケット部c3、c4を設け、広
幅のポケット部c3、c4の矩形容器C’の中央寄りの
外壁に、広幅のポケット部c3、c4に隣接して矩形容
器C’の高さに略相当する細幅の支脚部c5、c6を設
けるとともに、もう一方の長辺側側壁c1、c2の相対
する外壁隅部に、それぞれ、矩形容器C’の高さに略相
当する広幅の支脚部c7、c8を設け、広幅の支脚部c
7、c8の矩形容器C’の中央寄りの内壁に、広幅の支
脚部c7、c8に隣接して矩形容器C’の略半分の深さ
を有する細幅のポケット部c9、c10を配設したネス
ティング及びスタッキング可能な容器が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】先ず最初に、従来の容
器C’の斜視図である上述した図3、従来の容器C’が
ネスティング状態にある側面図である図4及びネスティ
ング状態にある上方の容器Ca’の一端を上方に持ち上
げて、下方の容器Cb’から抜く状態を示す図5を用い
て、考案が解決しようとする課題を説明する。
器C’の斜視図である上述した図3、従来の容器C’が
ネスティング状態にある側面図である図4及びネスティ
ング状態にある上方の容器Ca’の一端を上方に持ち上
げて、下方の容器Cb’から抜く状態を示す図5を用い
て、考案が解決しようとする課題を説明する。
【0004】図4に示されているように、下方に位置す
る容器Cb’の広幅のポケット部c3及び細幅のポケッ
ト部c9に、それぞれ、上方に位置する容器Ca’の広
幅の支脚部c7及び細幅の支脚部c5を挿入することに
より、ネスティングすることができるように構成されて
いる。
る容器Cb’の広幅のポケット部c3及び細幅のポケッ
ト部c9に、それぞれ、上方に位置する容器Ca’の広
幅の支脚部c7及び細幅の支脚部c5を挿入することに
より、ネスティングすることができるように構成されて
いる。
【0005】このようなネスティング状態にある上方に
位置する容器Ca’の一端xを持ち上げて、上方に位置
する容器Ca’を下方に位置する容器Cb’から抜き取
る場合には、上方に位置する容器Ca’を、支点yを中
心に上方に回動させることになる。このように支点yを
中心に、上方に位置する容器Ca’が回動すると、上方
に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7の支点yより
遠い方の角部c7’は、回転半径R1が小さいので、下
方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3の支点
yより遠い方の略垂直な内壁c3’に当接し、従って、
上方に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7が、下方
に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3から抜け
出ることができないことになる。なお、上方に位置する
容器Ca’の細幅の支脚部c5の支点yより遠い方の角
部c5’は、回転半径R2が大きいので、下方に位置す
る容器Cb’の細幅のポケット部c9の支点yより遠い
方の略垂直な内壁c9’に当接することがない。
位置する容器Ca’の一端xを持ち上げて、上方に位置
する容器Ca’を下方に位置する容器Cb’から抜き取
る場合には、上方に位置する容器Ca’を、支点yを中
心に上方に回動させることになる。このように支点yを
中心に、上方に位置する容器Ca’が回動すると、上方
に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7の支点yより
遠い方の角部c7’は、回転半径R1が小さいので、下
方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3の支点
yより遠い方の略垂直な内壁c3’に当接し、従って、
上方に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7が、下方
に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3から抜け
出ることができないことになる。なお、上方に位置する
容器Ca’の細幅の支脚部c5の支点yより遠い方の角
部c5’は、回転半径R2が大きいので、下方に位置す
る容器Cb’の細幅のポケット部c9の支点yより遠い
方の略垂直な内壁c9’に当接することがない。
【0006】ネスティング状態にある上方に位置する容
器Ca’の一端xを持ち上げて、上方に位置する容器C
a’を下方に位置する容器Cb’から抜き取ることが可
能な場合には、作業者が、片手で上方に位置する容器C
a’の一端xを持ち上げて、下方に位置する容器Cb’
から取り出すことができるが、上述したように、上方に
位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7が、下方に位置
する容器Cb’の広幅のポケット部c3に当接し、回動
できないような場合には、作業者は、上方に位置する容
器Ca’の両端を持ち、略垂直状に上方に位置する容器
Ca’を持ち上げなければならず、作業性、取扱い性が
悪くなる。
器Ca’の一端xを持ち上げて、上方に位置する容器C
a’を下方に位置する容器Cb’から抜き取ることが可
能な場合には、作業者が、片手で上方に位置する容器C
a’の一端xを持ち上げて、下方に位置する容器Cb’
から取り出すことができるが、上述したように、上方に
位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7が、下方に位置
する容器Cb’の広幅のポケット部c3に当接し、回動
できないような場合には、作業者は、上方に位置する容
器Ca’の両端を持ち、略垂直状に上方に位置する容器
Ca’を持ち上げなければならず、作業性、取扱い性が
悪くなる。
【0007】また、支点yと反対側の支点vを中心に、
上方に位置する容器Ca’の一端wを上方に持ち上げる
場合には、上方に位置する容器Ca’の細幅の支脚部c
5の支点vより遠い方の角部c5”が、回転半径R1’
が小さいので、下方に位置する容器Cb’の細幅のポケ
ット部c9の支点vより遠い方の略垂直な内壁c9”に
当接し、従って、上方に位置する容器Ca’の細幅の支
脚部c5が、下方に位置する容器Cb’の細幅のポケッ
ト部c9から抜け出ることができないことになる。
上方に位置する容器Ca’の一端wを上方に持ち上げる
場合には、上方に位置する容器Ca’の細幅の支脚部c
5の支点vより遠い方の角部c5”が、回転半径R1’
が小さいので、下方に位置する容器Cb’の細幅のポケ
ット部c9の支点vより遠い方の略垂直な内壁c9”に
当接し、従って、上方に位置する容器Ca’の細幅の支
脚部c5が、下方に位置する容器Cb’の細幅のポケッ
ト部c9から抜け出ることができないことになる。
【0008】本考案の目的は、上述した従来の容器が有
する課題を解決するとともに、ネスティング及びスタッ
キング可能な容器の作業性、取扱い性を向上させること
にある。
する課題を解決するとともに、ネスティング及びスタッ
キング可能な容器の作業性、取扱い性を向上させること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、容器の側壁の相対する内壁隅部に、そ
れぞれ、容器の略半分の深さを有する広幅のポケット部
を設け、該広幅のポケット部の容器の中央寄りの外壁
に、細幅の支脚部を設けるとともに、もう−方の側壁の
相対する外壁隅部に、それぞれ、広幅の支脚部を設け、
該広幅の支脚部の容器の中央寄りの内壁に、容器の略半
分の深さを有する細幅のポケット部を配設したネスティ
ング及びスタッキング可能な容器であって、ネスティン
グ状態にある容器の一端を持ち上げた際に、上記ポケッ
ト部内に挿入されている支脚部がポケット部から抜け出
るように、ポケット部の容器中央寄りの略垂直部と該ポ
ケット部に挿入される支脚部の容器中央寄りの略垂直部
との間の間隙を、前記ポケット部に挿入される支脚部を
挟んで、前記間隙と反対側に位置する間隙より広くした
ものであり、また、広幅の支脚部の容器の中央寄りの角
部及び細幅の支脚部の容器の中央寄りの角部にアールを
付けたものであり、更には、広幅のポケット部の容器の
隅部寄りの角部及び細幅のポケット部の容器の隅部寄り
の角部にアールを付けたものである。
達成するために、容器の側壁の相対する内壁隅部に、そ
れぞれ、容器の略半分の深さを有する広幅のポケット部
を設け、該広幅のポケット部の容器の中央寄りの外壁
に、細幅の支脚部を設けるとともに、もう−方の側壁の
相対する外壁隅部に、それぞれ、広幅の支脚部を設け、
該広幅の支脚部の容器の中央寄りの内壁に、容器の略半
分の深さを有する細幅のポケット部を配設したネスティ
ング及びスタッキング可能な容器であって、ネスティン
グ状態にある容器の一端を持ち上げた際に、上記ポケッ
ト部内に挿入されている支脚部がポケット部から抜け出
るように、ポケット部の容器中央寄りの略垂直部と該ポ
ケット部に挿入される支脚部の容器中央寄りの略垂直部
との間の間隙を、前記ポケット部に挿入される支脚部を
挟んで、前記間隙と反対側に位置する間隙より広くした
ものであり、また、広幅の支脚部の容器の中央寄りの角
部及び細幅の支脚部の容器の中央寄りの角部にアールを
付けたものであり、更には、広幅のポケット部の容器の
隅部寄りの角部及び細幅のポケット部の容器の隅部寄り
の角部にアールを付けたものである。
【0010】以下に、本考案の容器Cが、ネスティング
状態にある側面図である図1及びスタッキング状態にあ
る上方に位置する容器Caが回動する過程を示す図2
(なお、上方に位置する容器Caは、広幅の支脚部C7
及び細幅の支脚部C5のネスティング位置及び回動位置
のみが、二点鎖線で示されている。)を用いて、本考案
の容器Cについて説明するが、本考案の趣旨を越えない
限り何ら、本実施例に限定されるものでない。なお、図
1及び図2において、本考案の容器Cの、図3〜図5に
示されている従来の容器C’に対応する部分には、アル
ファベットの大文字が使用されている。
状態にある側面図である図1及びスタッキング状態にあ
る上方に位置する容器Caが回動する過程を示す図2
(なお、上方に位置する容器Caは、広幅の支脚部C7
及び細幅の支脚部C5のネスティング位置及び回動位置
のみが、二点鎖線で示されている。)を用いて、本考案
の容器Cについて説明するが、本考案の趣旨を越えない
限り何ら、本実施例に限定されるものでない。なお、図
1及び図2において、本考案の容器Cの、図3〜図5に
示されている従来の容器C’に対応する部分には、アル
ファベットの大文字が使用されている。
【0011】支点Yを中心に、上方に位置する容器Ca
の一端Xを持ち上げ、上方に位置する容器Caを回動す
ると、上述したように、従来の上方に位置する容器C
a’の場合には、容器Ca’の広幅の支脚部c7の支点
yより遠い方の角部c7’は、回転半径R1が小さいの
で、下方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3
の支点yより遠い方の略垂直な内壁c3’に当接し、従
って、上方に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7
が、下方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3
から抜け出ることができないことになるが、本考案にお
いては、本考案の下方に位置する容器Cbの広幅のポケ
ット部C3の支点Yより遠い方の略垂直な内壁C3’
が、図2に示されているように、上方に位置する容器C
aの広幅の支脚部C7の支点Yより遠い方の角部C7’
と接触しないように、下方に位置する容器Cbの広幅の
ポケット部C3の幅を、容器Cbの中央寄りに所定の幅
D’だけ広く形成してある。このように構成することに
より、支点Yを中心として容器Caの一端Xを持ち上げ
ても、容器Caの広幅の支脚部C7の支点Yより遠い方
の角部C7’が、下方に位置する容器Cbの広幅のポケ
ット部C3の支点Yより遠い方の略垂直な内壁C3’に
接触しないので、上方に位置する容器Caの広幅の支脚
部C7が、下方に位置する容器Cbの広幅のポケット部
C3から抜け出ることができ,従って、作業者は、片手
で上方に位置する容器Caの一端Xを持ち上げることに
より、ネスティング状態にある上方に位置する容器Ca
を、下方に位置する容器Cbから取り出すことができ
る。
の一端Xを持ち上げ、上方に位置する容器Caを回動す
ると、上述したように、従来の上方に位置する容器C
a’の場合には、容器Ca’の広幅の支脚部c7の支点
yより遠い方の角部c7’は、回転半径R1が小さいの
で、下方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3
の支点yより遠い方の略垂直な内壁c3’に当接し、従
って、上方に位置する容器Ca’の広幅の支脚部c7
が、下方に位置する容器Cb’の広幅のポケット部c3
から抜け出ることができないことになるが、本考案にお
いては、本考案の下方に位置する容器Cbの広幅のポケ
ット部C3の支点Yより遠い方の略垂直な内壁C3’
が、図2に示されているように、上方に位置する容器C
aの広幅の支脚部C7の支点Yより遠い方の角部C7’
と接触しないように、下方に位置する容器Cbの広幅の
ポケット部C3の幅を、容器Cbの中央寄りに所定の幅
D’だけ広く形成してある。このように構成することに
より、支点Yを中心として容器Caの一端Xを持ち上げ
ても、容器Caの広幅の支脚部C7の支点Yより遠い方
の角部C7’が、下方に位置する容器Cbの広幅のポケ
ット部C3の支点Yより遠い方の略垂直な内壁C3’に
接触しないので、上方に位置する容器Caの広幅の支脚
部C7が、下方に位置する容器Cbの広幅のポケット部
C3から抜け出ることができ,従って、作業者は、片手
で上方に位置する容器Caの一端Xを持ち上げることに
より、ネスティング状態にある上方に位置する容器Ca
を、下方に位置する容器Cbから取り出すことができ
る。
【0012】同様に、支点Yと反対側の支点Vを中心
に、本考案の上方に位置する容器Caの一端Wを上方に
持ち上げて回動すると、従来の上方に位置する容器C
a’の場合には、容器Ca’の支脚部c5の支点vから
遠い方の角部c5”が、下方に位置する容器Cb’の細
幅のポケット部c9の支点vから遠い方の略垂直な内壁
c9”に当接し、従って、上方に位置する容器Ca’の
細幅の支脚部c5が、下方に位置する容器Cb’の細幅
のポケット部c9から抜け出ることができないが、本考
案の場合には、本考案の下方に位置する容器Cbの細幅
のポケット部C9の支点Vから遠い方の略垂直な内壁C
9”が、図2に示されているように、支点Vを中心とし
て回動する容器Caの細幅の支脚部C5の支点Vより遠
い方の角部C5”と接触しないように、下方に位置する
容器Cbの細幅のポケット部C9の幅が、容器Cbの中
央寄りに所定の幅E’だけ広く形成されている。このよ
うに構成することにより、支点Vを中心として上方に位
置する容器Caの端部Wを持ち上げても、上方に位置す
る容器Caの細幅の支脚部C5の支点Vより遠い方の角
部C5”が、下方に位置する容器Cbの細幅のポケット
部C9の支点Vから遠い方の略垂直な内壁C9”に接触
しないので、上方に位置する容器Caの細幅の支脚部C
5が、下方に位置する容器Cbの細幅のポケット部C9
から抜け出ることができ,従って、作業者は、片手で上
方に位置する容器Caの一端Wを持ち上げることによ
り、スタッキング状態にある上方に位置する容器Ca
を、下方に位置する容器Cbから取り出すことができ
る。
に、本考案の上方に位置する容器Caの一端Wを上方に
持ち上げて回動すると、従来の上方に位置する容器C
a’の場合には、容器Ca’の支脚部c5の支点vから
遠い方の角部c5”が、下方に位置する容器Cb’の細
幅のポケット部c9の支点vから遠い方の略垂直な内壁
c9”に当接し、従って、上方に位置する容器Ca’の
細幅の支脚部c5が、下方に位置する容器Cb’の細幅
のポケット部c9から抜け出ることができないが、本考
案の場合には、本考案の下方に位置する容器Cbの細幅
のポケット部C9の支点Vから遠い方の略垂直な内壁C
9”が、図2に示されているように、支点Vを中心とし
て回動する容器Caの細幅の支脚部C5の支点Vより遠
い方の角部C5”と接触しないように、下方に位置する
容器Cbの細幅のポケット部C9の幅が、容器Cbの中
央寄りに所定の幅E’だけ広く形成されている。このよ
うに構成することにより、支点Vを中心として上方に位
置する容器Caの端部Wを持ち上げても、上方に位置す
る容器Caの細幅の支脚部C5の支点Vより遠い方の角
部C5”が、下方に位置する容器Cbの細幅のポケット
部C9の支点Vから遠い方の略垂直な内壁C9”に接触
しないので、上方に位置する容器Caの細幅の支脚部C
5が、下方に位置する容器Cbの細幅のポケット部C9
から抜け出ることができ,従って、作業者は、片手で上
方に位置する容器Caの一端Wを持ち上げることによ
り、スタッキング状態にある上方に位置する容器Ca
を、下方に位置する容器Cbから取り出すことができ
る。
【0013】なお、図3において、c11、c11’
は、容器C’の短辺側側壁c12の外壁隅部に設けられ
た支脚部であり、支脚部c11、c11’の容器C’の
中央寄りの隣接する内壁には、ポケット部c13、c1
3’が配設されている。もう一方の短辺側側壁c14の
内壁隅部にはポケット部c15、c15’が配設されて
おり、ポケット部c15、c15’の容器C’の中央寄
りの隣接する外壁には、支脚部c16、c16’が配設
されており、ネスティング時には、上方に位置する容器
Ca’の支脚部c11、c11’が、下方に位置する容
器Cb’のポケット部c15、c15’に挿入され、ま
た、上方に位置する容器Ca’の支脚部c16、c1
6’が、下方に位置する容器Cb’のポケット部c1
3、c13’に挿入されるように構成されている。な
お、このような短辺側側壁c12、c14に配設された
支脚部とポケット部の構成は、本考案の容器Cにも配設
されているが(従来の容器C’に対応する部分には、小
文字のcに代えて大文字のCが使用されている。)、短
辺側側壁c12、c14に支脚部とポケット部の上記の
ような構成を適用する必要はなく、省略することもでき
る。
は、容器C’の短辺側側壁c12の外壁隅部に設けられ
た支脚部であり、支脚部c11、c11’の容器C’の
中央寄りの隣接する内壁には、ポケット部c13、c1
3’が配設されている。もう一方の短辺側側壁c14の
内壁隅部にはポケット部c15、c15’が配設されて
おり、ポケット部c15、c15’の容器C’の中央寄
りの隣接する外壁には、支脚部c16、c16’が配設
されており、ネスティング時には、上方に位置する容器
Ca’の支脚部c11、c11’が、下方に位置する容
器Cb’のポケット部c15、c15’に挿入され、ま
た、上方に位置する容器Ca’の支脚部c16、c1
6’が、下方に位置する容器Cb’のポケット部c1
3、c13’に挿入されるように構成されている。な
お、このような短辺側側壁c12、c14に配設された
支脚部とポケット部の構成は、本考案の容器Cにも配設
されているが(従来の容器C’に対応する部分には、小
文字のcに代えて大文字のCが使用されている。)、短
辺側側壁c12、c14に支脚部とポケット部の上記の
ような構成を適用する必要はなく、省略することもでき
る。
【0014】図1及び図2において、C17及びC18
は、それぞれ、広幅のポケット部C3及び細幅のポケッ
ト部C9の容器Cの隅部寄りの角部に設けられたアール
部である。このようなアール部C17、C18を設ける
ことにより、図2に示されているように、例えば、支点
Yを中心に、上方に位置する容器Caの一端Xを持ち上
げ、容器Caを回動させた際に、容器Caの広幅の支脚
部C7の支点Y側の側面が、直角の角部ではなくアール
が付けられたアール部C17に当接するので、上方に位
置する容器Caの回動がスムースに行われるとともに、
下方に位置する容器Cbの広幅のポケット部C3から
の、上方に位置する容器Caの広幅の支脚部C7の抜け
がより容易となる。
は、それぞれ、広幅のポケット部C3及び細幅のポケッ
ト部C9の容器Cの隅部寄りの角部に設けられたアール
部である。このようなアール部C17、C18を設ける
ことにより、図2に示されているように、例えば、支点
Yを中心に、上方に位置する容器Caの一端Xを持ち上
げ、容器Caを回動させた際に、容器Caの広幅の支脚
部C7の支点Y側の側面が、直角の角部ではなくアール
が付けられたアール部C17に当接するので、上方に位
置する容器Caの回動がスムースに行われるとともに、
下方に位置する容器Cbの広幅のポケット部C3から
の、上方に位置する容器Caの広幅の支脚部C7の抜け
がより容易となる。
【0015】また、容器Caの広幅の支脚部c7の支点
yより遠い方の角部c7’及び容器Caの細幅の支脚部
C5の支点Vより遠い方の角部C5”にアールを付ける
ことにより、それぞれ、上述した広幅のポケット部C3
の容器Cbの中央寄りへの広げ幅D’及び細幅のポケッ
ト部C9の容器Cbの中央寄りへの広げ幅E’を、少な
くすることができるので、ポケット部C3及びポケット
部C9を広げたための容器Cbの側面強度の低下を抑え
ることができる。
yより遠い方の角部c7’及び容器Caの細幅の支脚部
C5の支点Vより遠い方の角部C5”にアールを付ける
ことにより、それぞれ、上述した広幅のポケット部C3
の容器Cbの中央寄りへの広げ幅D’及び細幅のポケッ
ト部C9の容器Cbの中央寄りへの広げ幅E’を、少な
くすることができるので、ポケット部C3及びポケット
部C9を広げたための容器Cbの側面強度の低下を抑え
ることができる。
【0016】
【考案の効果】本考案は、上述したように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏するものであ
る。容器の一端を持ち上げるだけで、スタッキング状態
にある上方に位置する容器を、下方に位置する容器から
取り出すことができるので、作業性及び取扱い性が向上
する。
るので、以下に記載されるような効果を奏するものであ
る。容器の一端を持ち上げるだけで、スタッキング状態
にある上方に位置する容器を、下方に位置する容器から
取り出すことができるので、作業性及び取扱い性が向上
する。
【図1】図1は本考案の容器がスタッキングされた状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】図2はスタッキング状態にある上方に位置する
本考案の容器が回動する過程を示す側面図である。
本考案の容器が回動する過程を示す側面図である。
【図3】図3は従来の容器の斜視図である。
【図4】図4は従来の容器がネスティング状態にある側
面図である。
面図である。
【図5】図5はネスティング状態にある従来の上方に位
置する容器の一端を上方に持ち上げた状態を示す側面図
である。
置する容器の一端を上方に持ち上げた状態を示す側面図
である。
C・・・・・・・・・・・・容器 C3・・・・・・・・・・・広幅のポケット部 C5・・・・・・・・・・・細幅の支脚部 C7・・・・・・・・・・・広幅の支脚部 C9・・・・・・・・・・・細幅のポケット部
Claims (3)
- 【請求項1】容器の側壁の相対する内壁隅部に、それぞ
れ、容器の略半分の深さを有する広幅のポケット部を設
け、該広幅のポケット部の容器の中央寄りの外壁に、細
幅の支脚部を設けるとともに、もう一方の側壁の相対す
る外壁隅部に、それぞれ、広幅の支脚部を設け、該広幅
の支脚部の容器の中央寄りの内壁に、容器の略半分の深
さを有する細幅のポケット部を配設したネスティング及
びスタッキング可能な容器であって、ネスティング状態
にある容器の一端を持ち上げた際に、上記ポケット部内
に挿入されている支脚部がポケット部から抜け出るよう
に、ポケット部の容器中央寄りの略垂直部と該ポケット
部に挿入される支脚部の容器中央寄りの略垂直部との間
の間隙を、前記ポケット部に挿入される支脚部を挟ん
で、前記間隙と反対側に位置する間隙より広くしたこと
を特徴とする運搬用容器。 - 【請求項2】広幅の支脚部の容器の中央寄りの角部及び
細幅の支脚部の容器の中央寄りの角部にアールを付けた
ことを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。 - 【請求項3】広幅のポケット部の容器の隅部寄りの角部
及び細幅のポケット部の容器の隅部寄りの角部にアール
を付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の運搬用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993048629U JP2580698Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 運搬用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993048629U JP2580698Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 運搬用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713737U JPH0713737U (ja) | 1995-03-07 |
JP2580698Y2 true JP2580698Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12808684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993048629U Expired - Lifetime JP2580698Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 運搬用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580698Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6062435U (ja) * | 1983-10-04 | 1985-05-01 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡シ−ト製容器 |
JPH0635943Y2 (ja) * | 1989-01-30 | 1994-09-21 | 三甲株式会社 | 矩形容器 |
JPH062892Y2 (ja) * | 1990-05-11 | 1994-01-26 | 三甲株式会社 | 運搬用矩形容器 |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP1993048629U patent/JP2580698Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0713737U (ja) | 1995-03-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |