JP2562562Y2 - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
- Publication number
- JP2562562Y2 JP2562562Y2 JP1990028667U JP2866790U JP2562562Y2 JP 2562562 Y2 JP2562562 Y2 JP 2562562Y2 JP 1990028667 U JP1990028667 U JP 1990028667U JP 2866790 U JP2866790 U JP 2866790U JP 2562562 Y2 JP2562562 Y2 JP 2562562Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- lead wire
- drawer
- flyback transformer
- seal member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、テレビジョン受像機に用いられるフライバ
ックトランスに関する。
ックトランスに関する。
従来の技術 従来のフライバックトランスの高圧リード線引出し部
は第3図に示すような構成であった。すなわち図示のよ
うに、合成樹脂製の高圧ケース8の引出口より高圧リー
ド線9が引き出され、高圧ケース8の引出口と高圧リー
ド線9の引出基部を熱収縮性チューブ10などのシール材
料で被覆して絶縁シールしていた。
は第3図に示すような構成であった。すなわち図示のよ
うに、合成樹脂製の高圧ケース8の引出口より高圧リー
ド線9が引き出され、高圧ケース8の引出口と高圧リー
ド線9の引出基部を熱収縮性チューブ10などのシール材
料で被覆して絶縁シールしていた。
考案が解決しようとする課題 ところで前記の熱収縮性チューブ10を用いた場合は、
熱収縮チューブ10の収縮ムラや収縮力不足による高圧リ
ード線9の抜けが起るという課題があった。また、熱収
縮性チューブ10より締着性のよいチューブ状のゴム成形
品を用いると、このゴム成形品を一たん拡張して被着し
なければならず、被着作業が面倒であるという課題があ
った。さらに、被覆する熱収縮チューブ10はゴム弾性を
持たないので、熱収縮後の状態においても締着力に乏し
い。そのため、小さな外力が加わっても容易に抜脱する
という課題があった。
熱収縮チューブ10の収縮ムラや収縮力不足による高圧リ
ード線9の抜けが起るという課題があった。また、熱収
縮性チューブ10より締着性のよいチューブ状のゴム成形
品を用いると、このゴム成形品を一たん拡張して被着し
なければならず、被着作業が面倒であるという課題があ
った。さらに、被覆する熱収縮チューブ10はゴム弾性を
持たないので、熱収縮後の状態においても締着力に乏し
い。そのため、小さな外力が加わっても容易に抜脱する
という課題があった。
本考案はこのような課題を解決するもので、高圧リー
ド線の締着性が優れ、高圧絶縁シールの装着作業性が良
く、しかも絶縁シール性が良い高圧リード線引出し構造
を有するフライバックトランスを提供することを目的と
するものである。
ド線の締着性が優れ、高圧絶縁シールの装着作業性が良
く、しかも絶縁シール性が良い高圧リード線引出し構造
を有するフライバックトランスを提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 このような課題を解決するために本考案のケースに設
けられたリード線を引き出す引出し部に挿入固定される
シール部材は、弾性材よりなり、リード線を貫通させて
保持し、複数の鍔と蓋とを有し、鍔の外周端部は上端径
が下端径より大きくなるような曲面を形成し、鍔の先端
部を引出し部内周壁に当接し、蓋の平面部は引出し部の
上端部に当接されている構成としたものである。
けられたリード線を引き出す引出し部に挿入固定される
シール部材は、弾性材よりなり、リード線を貫通させて
保持し、複数の鍔と蓋とを有し、鍔の外周端部は上端径
が下端径より大きくなるような曲面を形成し、鍔の先端
部を引出し部内周壁に当接し、蓋の平面部は引出し部の
上端部に当接されている構成としたものである。
作用 この構成により、弾性材よりなるシール部材を貫通し
たリード線はシール部材のリード線が貫通した内周面で
締め付けられて保持され、シール部材はシール部材の複
数の鍔が引出し部の内面に圧接して保持されるとともに
シールされることとなる。
たリード線はシール部材のリード線が貫通した内周面で
締め付けられて保持され、シール部材はシール部材の複
数の鍔が引出し部の内面に圧接して保持されるとともに
シールされることとなる。
実施例 第1図に本考案の一実施例のフライバックトランスの
構成を示す。図に示すように高圧リード線2は、銅線2a
と、これを囲む絶縁物被覆2bとよりなり、ゴム材料でか
つチューブ状のシール部材3の中心の孔を貫通し、前記
孔の内面で圧締されている。そして合成樹脂製の高圧ケ
ース1(筒状になった引出口)の孔に高圧リード線2を
保持したシール部品3を嵌入させている。前記シール部
品3は外周に複数の鍔4をもっている。そして鍔4の断
面形状は第2図(a)に示すように、外周端部の上端の
径より下端の径が小さくなるように曲面5をもたせてい
る。このシール部品3は高圧ケース1の引出口の孔に挿
入され前記鍔4が孔の内面に圧接し、シール部品3が保
持されるとともにシールする。前記シール部品3の孔へ
の挿入において、鍔4の形状は第2図(b)のように上
向に変形し易いので容易に挿入できる。また、高圧リー
ド線2が外力により引抜かれようとしたときには、第2
図(c)のように鍔4が下向に僅かしか変形せず、鍔4
の外周の上端部が高圧ケース1の内壁に圧接するので、
摺動抵抗が大きくなり抜け難くなる。さらに、最外部の
鍔4が高圧ケース1の引出口の口縁に密接しているの
で、湿気やゴミの侵入が防がれ、高電圧がリークするこ
とがない。
構成を示す。図に示すように高圧リード線2は、銅線2a
と、これを囲む絶縁物被覆2bとよりなり、ゴム材料でか
つチューブ状のシール部材3の中心の孔を貫通し、前記
孔の内面で圧締されている。そして合成樹脂製の高圧ケ
ース1(筒状になった引出口)の孔に高圧リード線2を
保持したシール部品3を嵌入させている。前記シール部
品3は外周に複数の鍔4をもっている。そして鍔4の断
面形状は第2図(a)に示すように、外周端部の上端の
径より下端の径が小さくなるように曲面5をもたせてい
る。このシール部品3は高圧ケース1の引出口の孔に挿
入され前記鍔4が孔の内面に圧接し、シール部品3が保
持されるとともにシールする。前記シール部品3の孔へ
の挿入において、鍔4の形状は第2図(b)のように上
向に変形し易いので容易に挿入できる。また、高圧リー
ド線2が外力により引抜かれようとしたときには、第2
図(c)のように鍔4が下向に僅かしか変形せず、鍔4
の外周の上端部が高圧ケース1の内壁に圧接するので、
摺動抵抗が大きくなり抜け難くなる。さらに、最外部の
鍔4が高圧ケース1の引出口の口縁に密接しているの
で、湿気やゴミの侵入が防がれ、高電圧がリークするこ
とがない。
考案の効果 以上の実施例の説明からも明らかなように本考案によ
れば、蓋と外周端部の上端径が下端径より大きくなるよ
うな曲面を形成した複数の鍔とを有するゴム材料よりな
るシール部品を用い、蓋の平面部が引出し部の上端部に
当接し、鍔の先端部が引出し部内周壁に当接する構成に
したことにより、高圧ケースの引出し部におけるシール
部品と高圧リード線の保持状態が強固でかつ安定し、し
かも鍔が複数あるので高圧リード線が引出し部の中央に
安定して保持され、かつ蓋と鍔及び鍔と鍔との間の距
離、即ち沿面距離が増して高電圧の絶縁性能とシール性
能が向上するとともに応力歪みを吸収することができ、
さらにシール部品が嵌め込みであるので、その作業性も
よいという効果を得ることができる。
れば、蓋と外周端部の上端径が下端径より大きくなるよ
うな曲面を形成した複数の鍔とを有するゴム材料よりな
るシール部品を用い、蓋の平面部が引出し部の上端部に
当接し、鍔の先端部が引出し部内周壁に当接する構成に
したことにより、高圧ケースの引出し部におけるシール
部品と高圧リード線の保持状態が強固でかつ安定し、し
かも鍔が複数あるので高圧リード線が引出し部の中央に
安定して保持され、かつ蓋と鍔及び鍔と鍔との間の距
離、即ち沿面距離が増して高電圧の絶縁性能とシール性
能が向上するとともに応力歪みを吸収することができ、
さらにシール部品が嵌め込みであるので、その作業性も
よいという効果を得ることができる。
第1図は本考案の一実施例のフライバックトランスの高
圧リード線引出し部の構造を示す断面図、第2図(a)
は同シール部品の側面図、第2図(b)は同シール部品
を高圧ケースに挿入するときの鍔の形状断面図、第2図
(c)は同シール部品を抜脱しようとするときの鍔の形
状断面図、第3図は従来例を示す断面図である。 1……高圧ケース、2……高圧リード線、3……シール
部品、4……鍔、5……曲面、6……鍔の上端部、7…
…鍔の下端部。
圧リード線引出し部の構造を示す断面図、第2図(a)
は同シール部品の側面図、第2図(b)は同シール部品
を高圧ケースに挿入するときの鍔の形状断面図、第2図
(c)は同シール部品を抜脱しようとするときの鍔の形
状断面図、第3図は従来例を示す断面図である。 1……高圧ケース、2……高圧リード線、3……シール
部品、4……鍔、5……曲面、6……鍔の上端部、7…
…鍔の下端部。
Claims (1)
- 【請求項1】コアと、前記コアに巻回した複数のコイル
と、前記コイルを内設するケースと、前記ケースに設け
られたリード線を引き出す引出し部と、前記リード線を
貫通させて保持し前記引出し部に挿入固定されるシール
部材とを備え、前記シール部材は弾性材よりなるととも
に複数の鍔と蓋とを有し、前記鍔の外周端部は上端径が
下端径より大きくなるような曲面を形成するとともに前
記鍔の先端部が前記引出し部内周壁に当接し、前記蓋の
平面部は前記引出し部の上端部に当接されていることを
特徴とするフライバックトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990028667U JP2562562Y2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990028667U JP2562562Y2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | フライバックトランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03120011U JPH03120011U (ja) | 1991-12-10 |
JP2562562Y2 true JP2562562Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=31531460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990028667U Expired - Fee Related JP2562562Y2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | フライバックトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562562Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5240860B2 (ja) * | 2009-11-05 | 2013-07-17 | Necトーキン株式会社 | 磁性素子 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0217453Y2 (ja) * | 1984-10-18 | 1990-05-16 | ||
JPH0427770Y2 (ja) * | 1984-12-31 | 1992-07-03 | ||
US4878302A (en) * | 1987-08-13 | 1989-11-07 | Itw New Zealand Limited | Identification tag |
JPH0167709U (ja) * | 1987-10-26 | 1989-05-01 |
-
1990
- 1990-03-20 JP JP1990028667U patent/JP2562562Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03120011U (ja) | 1991-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |