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JP2557392Y2 - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

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Publication number
JP2557392Y2
JP2557392Y2 JP7340393U JP7340393U JP2557392Y2 JP 2557392 Y2 JP2557392 Y2 JP 2557392Y2 JP 7340393 U JP7340393 U JP 7340393U JP 7340393 U JP7340393 U JP 7340393U JP 2557392 Y2 JP2557392 Y2 JP 2557392Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet radiation
radiation lamp
ultraviolet
lamp
sterilizer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7340393U
Other languages
English (en)
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JPH0737186U (ja
Inventor
総一郎 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP7340393U priority Critical patent/JP2557392Y2/ja
Publication of JPH0737186U publication Critical patent/JPH0737186U/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,例えば医療施設,食品
製造施設,半導体製造施設,バイオテクノロジー関連施
設などのような清潔さが要求される設備の雰囲気中に存
在するビールス,黴類,ダニなどの微生物や,その他の
塵,油煙などに紫外放射ランプから紫外線を照射して殺
菌する殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1934年にアメリカのゼネラルエレク
トリック社で開発された低圧水銀放電による紫外線放射
ランプが最初の殺菌装置である。また,同社のLuck
iesH.M.による研究結果が1946年に発表さ
れ,基本的な紫外線放射ランプによる殺菌方法の技術体
系が作られた。
【0003】一方,我国においても,食品添加物の規制
により防腐剤や殺菌剤の使用が制限されるようになっ
て,食品製造工場などの環境を衛生に保つために紫外放
射ランプが使われるようになり,その使用が一般化して
いる。また,最近では,エイズ対策用として理容器具や
美容器具の消毒,半導体の製造工程で使用される洗浄水
の殺菌,バイオテクノロジー関連施設における空気や水
の殺菌など,紫外放射ランプは工業用に広く使われてい
る。
【0004】殺菌装置の型式には,例えば図8に示すよ
うなホルダ型の殺菌装置50,図9に示すような壁付け
型の殺菌装置51,図10に示すような吊り下げ型の殺
菌装置52などがある。また,紫外放射ランプ自体の形
状にも種々のものがあり,例えば図11に示すような螺
旋状の紫外放射ランプ53,螺旋状で片側支持の紫外放
射ランプ54,ケース付きの紫外放射ランプ55,直線
形状の紫外放射ランプ56,57,58,円形状の紫外
放射ランプ59,W字形状の紫外放射ランプ60,U字
形状の紫外放射ランプ61,片側支持の紫外放射ランプ
62,球形状の紫外放射ランプ63,長円形状の紫外放
射ランプ64,小型サイズの紫外放射ランプ65などが
知られている。そして,以上のような紫外放射ランプを
施設の天井面や壁面に設置して,施設内雰囲気に紫外線
を照射することにより気体中に存在する微生物等を殺菌
するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし,施設の天井面
や壁面に設置された殺菌装置の紫外放射ランプ表面には
施設内雰囲気が常に接触するので,時間の経過と共に雰
囲気中の微生物や塵埃などが紫外放射ランプの表面に付
着し,紫外放射ランプ表面における紫外線の透過率が低
下するという問題がある。例えば紫外放射ランプからの
照射量が約70%に低下すると,初期に比べて約40%
程度の過剰の出力が必要となり,不経済である。
【0006】従って,本考案は殺菌装置において紫外放
射ランプの表面に雰囲気中の微生物等が付着するのを防
止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は,紫外放射ラン
プから波長が100〜280nmの紫外線を照射して雰
囲気中に存在する微生物等を殺菌するものであって,紫
外放射ランプの表面に清浄空気を吹き付けるノズルを備
えていることを特徴とする。
【0008】そして,紫外放射ランプは低圧水銀放電ラ
ンプであり,また,紫外放射ランプの近傍に清浄空気を
溜めるチャンバーを配設し,このチャンバーに形成され
たノズルから紫外放射ランプの表面に清浄空気を吹き付
ける構成とする。
【0009】
【作用】ノズルから噴出させた清浄空気を紫外放射ラン
プの表面に吹き付けることにより,紫外放射ランプの表
面に雰囲気中の微生物等が付着するのを防止する。
【0010】ここで,国際照明委員会によれば,波長領
域によって紫外線は表1のように分類されている。
【0011】
【表1】
【0012】微生物を殺菌する作用は,主に波長が10
0〜280nmの範囲にある紫外線を照射して,微生物
細胞中のDNAを損傷させることによって生じる。図7
に示されるように,紫外線の殺菌作用は,その波長域が
250nm〜260nmのときが最大となる。本考案に
あっては,医療施設などの殺菌性が要求される雰囲気中
に存在している微生物等に,主に波長が100〜280
nmの範囲にある紫外線を紫外線放射ランプから照射し
て殺菌を行う。
【0013】そして,低圧水銀放電ランプによれば水銀
の共鳴線254nmの紫外放射によって,殺菌作用が最
も強い範囲の紫外線を照射することができる。従って,
低圧水銀放電ランプは本考案において好適に利用され
る。
【0014】なお,一般には紫外線放射ランプの表面を
構成しているガラス管の透過特性を調整して波長が20
0nm以下の紫外放射をガラス面で吸収することによ
り,オゾンの発生をなくすようにしている。しかしなが
ら,必要であれば紫外線放射ランプの表面のガラス管を
石英ガラスで構成することにより,波長が254nm近
傍の紫外線(殺菌線)を照射すると同時に,波長が18
5nm近傍の紫外線を雰囲気中に放射してオゾンを発生
させることもできる。
【0015】波長が254nm近傍の紫外線には微生物
に対する殺菌作用があり,また,波長が185nm近傍
の紫外線には給気中の酸素を反応させてオゾンを発生さ
せる作用がある。紫外放射ランプから波長が254nm
近傍の紫外線の他に波長が185nm近傍の紫外線を照
射し,オゾンを発生させることによって,殺菌力効果を
更に高めることができる。また,波長が254nm近傍
の紫外線とオゾンとの反応によってラジカル酸素が生成
され,そのラジカル酸素と波長が254nm近傍の紫外
線との複合的な化学反応により,微生物を含む有機物全
般の分解が促進される。
【0016】また,微生物を殺菌するのに必要な紫外線
の照射量は微生物の種類によって異なるため,紫外線の
照度や照射時間は気体中に存在する微生物の種類に応じ
て制御しなければならない。ここで,殺菌線(波長が2
54nmの水銀の共鳴線)を種々の微生物に照射した場
合の殺菌線量(殺菌線の照度と照射時間との積)と殺菌
率(1−生残率)の関係を表2〜5に示す。微生物の生
残率は殺菌線量に対し指数関数的に減少する関係にあ
り,90%の殺菌線量の2倍の殺菌線量で99%の殺菌
率が得られ,3倍の殺菌線量で99.9%,4倍で99.
99%の殺菌率が得られる。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【実施例】以下,本考案の実施例を説明する。図1は本
考案実施例にかかる殺菌装置1の正面図,図2は図1に
おけるA−A断面矢視図である。殺菌装置1は例えば医
療施設,食品製造施設,半導体製造施設,バイオテクノ
ロジー関連施設などのような殺菌性が要求される設備の
天井部や壁部に設置される。
【0022】2は,波長が100〜280nmの紫外線
を照射する紫外線照射ランプであり,ブラケット3を介
して取り付けられる。実施例の紫外放射ランプ2は低圧
水銀放電ランプであり,波長が254nm近傍の紫外線
(殺菌線)を主に照射する。
【0023】紫外放射ランプ2の上方には入り口8から
供給された清浄空気を溜めるチャンバー4があり,この
チャンバー4の下面に形成されたスリットノズル5,
6,7から紫外放射ランプ2の表面に清浄空気が吹き付
けられる。図1に示されるように,スリットノズル5,
6,7は紫外放射ランプ2の全長にわたって設けられ,
チャンバー4に圧入されてスリットノズル5,6,7か
ら吹き付けられた清浄空気は紫外放射ランプ2の表面を
包み込むように流れ,ランプ表面に付着しようとする雰
囲気中の微生物や塵埃などを吹き飛ばす。
【0024】以上の殺菌装置によれば,長時間が経過し
ても雰囲気中の微生物や塵埃などが紫外放射ランプ2の
表面に付着することがなく,紫外線の透過率が低下する
といった問題は生じない。従って,紫外放射ランプ2の
出力を過剰に引き上げる必要が無く,経済的である。か
くして,殺菌装置1が設置されている医療施設などの雰
囲気全体に紫外線をむらなく照射でき,良好な殺菌がで
きるようになる。
【0025】図3,図4は紫外放射ランプ2の背部にL
字型のチャンバー10を設けた実施例を示す正面図と断
面図である。L字型のチャンバー10の内側三箇所に
は,紫外放射ランプ2の全長にわたって延設されたスリ
ットノズル11,12,13が設けられる。入り口15
からチャンバー10に圧入されてスリットノズル11,
12,13から吹き付けられた清浄空気が紫外放射ラン
プ2の表面を包み込むように流れ,ランプ表面に雰囲気
中の微生物や塵埃などが付着するのを防止する。この実
施例によれば,チャンバー10をL字型に形成し,紫外
放射ランプ2を全体的に包み込むように形成しているの
で,紫外放射ランプ2の照射面に特に良好に清浄空気を
吹き付けることができ,紫外線の透過率が低下しないと
いった利点がある。
【0026】図5,図6に,ランプソケット20で片持
ち支持された紫外放射ランプ21の基端部に円形のチャ
ンバー22を設け,該チャンバー22に環状のノズル2
3を形成した実施例を示す。この実施例によれば,入り
口24からチャンバー22に圧入された清浄空気をノズ
ル23から吹き出させて,片持ち支持された紫外放射ラ
ンプ21の長手方向に沿って流すことができる。
【0027】以上,殺菌装置の実施例を説明したが,本
考案は以上の実施例に限定されないことはもちろんであ
り,適宜変形実施できるものである。例えば,図8,図
9,図10に示した何れの型式の殺菌装置にも本考案は
適用可能である。また,図11に示したような種々の形
状の紫外放射ランプについても本考案は適用できる。
【0028】
【考案の効果】本考案によれば,長時間が経過しても雰
囲気中の微生物や塵埃などが紫外放射ランプの表面に付
着することがなく,紫外線の透過率が低下するといった
問題は生じない。従って,紫外放射ランプの出力を過剰
に引き上げる必要が無く,経済的である。かくして,殺
菌装置が設置されている医療施設などの雰囲気全体に紫
外線をむらなく照射でき,良好な殺菌ができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】殺菌装置の正面図
【図2】図1におけるA−A断面矢視図
【図3】L字型のチャンバーの内側三箇所にスリットノ
ズルを形成した実施例を示す殺菌装置の正面図
【図4】図3におけるB−B断面矢視図
【図5】環状のノズルを形成した実施例を示す殺菌装置
の側面図
【図6】環状のノズルを形成した実施例を示す殺菌装置
の正面図
【図7】紫外線の波長と作用の関係を示すグラフ図
【図8】ホルダ型の殺菌装置の斜視図
【図9】壁付け型の殺菌装置の斜視図
【図10】吊り下げ型の殺菌装置の斜視図
【図11】紫外放射ランプの形状の説明図
【符号の説明】
1 殺菌装置 2 紫外線照射ランプ 4 チャンバー 5,6,7 スリットノズル 10 L字型のチャンバー 11,12,13 スリットノズル 21 片持ち支持された紫外放射ランプ 22 円形のチャンバー 23 環状のノズル

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外放射ランプから波長が100〜28
    0nmの紫外線を照射して雰囲気中に存在する微生物等
    を殺菌するものであって,紫外放射ランプの表面に清浄
    空気を吹き付けるノズルを備えていることを特徴とする
    殺菌装置。
  2. 【請求項2】 紫外放射ランプは低圧水銀放電ランプで
    あることを特徴とする請求項1に記載された殺菌装置。
  3. 【請求項3】 紫外放射ランプの近傍に清浄空気を溜め
    るチャンバーを配設し,このチャンバーに形成されたノ
    ズルから紫外放射ランプの表面に清浄空気を吹き付ける
    構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載さ
    れた殺菌装置。
JP7340393U 1993-12-22 1993-12-22 殺菌装置 Expired - Lifetime JP2557392Y2 (ja)

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US11140893B2 (en) 2014-03-24 2021-10-12 The Chugoku Electric Power Co., Inc. Method for stopping swimming or crawling of adhesion-stage larvae
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