JP2545370Y2 - ハブ減速機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置 - Google Patents
ハブ減速機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置Info
- Publication number
- JP2545370Y2 JP2545370Y2 JP1990029241U JP2924190U JP2545370Y2 JP 2545370 Y2 JP2545370 Y2 JP 2545370Y2 JP 1990029241 U JP1990029241 U JP 1990029241U JP 2924190 U JP2924190 U JP 2924190U JP 2545370 Y2 JP2545370 Y2 JP 2545370Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear carrier
- nut
- axle
- hub
- adjust nut
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はハブ減速機付きアクスル装置のアジャスト
ナット回り止め構造に関する。
ナット回り止め構造に関する。
(従来の技術) 例えば大型トラックのアクスル装置として、アクスル
シャフトとホイールハブの間に減速機を介装して、トラ
ンスミッション及びデフ機構などの負荷トルクを軽減す
るようにしたものが知られている(特開昭57-140227号
公報)。
シャフトとホイールハブの間に減速機を介装して、トラ
ンスミッション及びデフ機構などの負荷トルクを軽減す
るようにしたものが知られている(特開昭57-140227号
公報)。
このようなアクスル装置にあっては、第3、4図で示
すようにアクスルチューブ1端部外周のスプライン部2
に減速機のギヤキャリア3を嵌合し、アジャストナット
4により締め付けてギヤキャリア3を介してハブベアリ
ング5にプリロードを加えるようになっている。6はア
ジャストナット4の回り止め用のロックプレートで、舌
片状のキー部7をアクスルチューブ1の雄ネジ部8に形
成したキー溝9に合わせて組み付け、ロックボルト10を
介してアジャストナット4に結合する。なお、アジャス
トナット4には同一円周上で等間隔に3個のネジ穴11
が、またロックプレートにはネジ穴11に対応する円周上
で同じく多数のボルト通し穴12が形成される。13はスプ
リングワッシャを示す。
すようにアクスルチューブ1端部外周のスプライン部2
に減速機のギヤキャリア3を嵌合し、アジャストナット
4により締め付けてギヤキャリア3を介してハブベアリ
ング5にプリロードを加えるようになっている。6はア
ジャストナット4の回り止め用のロックプレートで、舌
片状のキー部7をアクスルチューブ1の雄ネジ部8に形
成したキー溝9に合わせて組み付け、ロックボルト10を
介してアジャストナット4に結合する。なお、アジャス
トナット4には同一円周上で等間隔に3個のネジ穴11
が、またロックプレートにはネジ穴11に対応する円周上
で同じく多数のボルト通し穴12が形成される。13はスプ
リングワッシャを示す。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ロックプレート6のキー部7及びアクスル
チューブ1側のキー溝9は製作上、寸法の選定の多くの
検討事項が伴うために設計が難しく、またロックプレー
ト6の打抜き加工時に舌片状のキー部7が曲がったりし
やすく成形も困難という問題点があった。
チューブ1側のキー溝9は製作上、寸法の選定の多くの
検討事項が伴うために設計が難しく、またロックプレー
ト6の打抜き加工時に舌片状のキー部7が曲がったりし
やすく成形も困難という問題点があった。
そこで、この考案はアジャストナットの回り止めにロ
ックプレートを不要化することを目的とする。
ックプレートを不要化することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのため、この考案は、アジャストナットとホイール
ハブの間に減速機を介装したアクスル装置において、ア
クスルチューブ外周に減速機のギヤキャリアをスプライ
ン嵌合した後、アジャストナットを締め付けてギヤキャ
リアを介してハブベアリングにプリロードを加えた後
に、アジャストナットをロックボルトでギヤキャリアに
結合する回り止め構造を構成する。加えて、この考案で
は、前記アジャストナットに設けるロックボルトの通し
穴と、この通し穴に対応してギヤキャリア端面に設ける
ネジ穴の少なくとも何れか一方を同一半径上に複数設け
るものとする。
ハブの間に減速機を介装したアクスル装置において、ア
クスルチューブ外周に減速機のギヤキャリアをスプライ
ン嵌合した後、アジャストナットを締め付けてギヤキャ
リアを介してハブベアリングにプリロードを加えた後
に、アジャストナットをロックボルトでギヤキャリアに
結合する回り止め構造を構成する。加えて、この考案で
は、前記アジャストナットに設けるロックボルトの通し
穴と、この通し穴に対応してギヤキャリア端面に設ける
ネジ穴の少なくとも何れか一方を同一半径上に複数設け
るものとする。
(作用) アジャストナットはアクスルチューブ固定のギヤキャ
リアとの結合により、確実に回り止めされる。この結合
の際のロックボルトの通し穴またはネジ穴の選択に応じ
てアジャストナットを適切なプリロードを付与する位置
にて固定することができる。
リアとの結合により、確実に回り止めされる。この結合
の際のロックボルトの通し穴またはネジ穴の選択に応じ
てアジャストナットを適切なプリロードを付与する位置
にて固定することができる。
(実施例) 第1、2図において、20はアクスルチューブ21端部外
周のスプライン部22に嵌合したハブ減速機のギヤキャリ
ア、23は同じく雄ネジ部24に螺合したアジャストナット
で、アジャストナット23はこの場合、ギヤキャリア20を
介してハブベアリング25にプリロードを加える締付位置
でロックボルト26を介してギヤキャリア20に結合する。
周のスプライン部22に嵌合したハブ減速機のギヤキャリ
ア、23は同じく雄ネジ部24に螺合したアジャストナット
で、アジャストナット23はこの場合、ギヤキャリア20を
介してハブベアリング25にプリロードを加える締付位置
でロックボルト26を介してギヤキャリア20に結合する。
なお、アジャストナット23には同一円周上で等間隔に
3個のボルト通し穴27が、またギヤキャリア20には、ボ
ルト通し穴27の配置状態に対応する角度位置でそれぞれ
同一円周上に3個ずつ並べてネジ穴28が形成される。29
はスプリングワッシャを示す。
3個のボルト通し穴27が、またギヤキャリア20には、ボ
ルト通し穴27の配置状態に対応する角度位置でそれぞれ
同一円周上に3個ずつ並べてネジ穴28が形成される。29
はスプリングワッシャを示す。
このように構成したので、アジャストナット23はアク
スルチューブ21に固定のギヤキャリア20によりロックボ
ルト26を介して回り止めされる。この場合、アジャスト
ナット23をギヤキャリア20にロックボルト26で結合する
だけで良く、従来に較べて部品点数も少なく、つまりロ
ックプレートやキー溝の付設を必要としないため、製作
が容易でコスト的にも有利となる。
スルチューブ21に固定のギヤキャリア20によりロックボ
ルト26を介して回り止めされる。この場合、アジャスト
ナット23をギヤキャリア20にロックボルト26で結合する
だけで良く、従来に較べて部品点数も少なく、つまりロ
ックプレートやキー溝の付設を必要としないため、製作
が容易でコスト的にも有利となる。
また、ロックプレートの不要化により、その分のスペ
ースを有効利用、例えばアジャストナット4の肉厚をか
せいで有効ネジの引っかかり長さを大きく取ること(ハ
ブベアリング25のプリロード調整時でのネジのゆるみや
抜け対策に有効となる)ができる。
ースを有効利用、例えばアジャストナット4の肉厚をか
せいで有効ネジの引っかかり長さを大きく取ること(ハ
ブベアリング25のプリロード調整時でのネジのゆるみや
抜け対策に有効となる)ができる。
さらに、ロックボルト26が貫通する通し穴27またはネ
ジ穴28が同一円周上に複数個形成してあるので、これら
の何れか同士が一致するところで適切なプリロードを付
与したうえでロックボルト26を締付け固定することがで
きる。
ジ穴28が同一円周上に複数個形成してあるので、これら
の何れか同士が一致するところで適切なプリロードを付
与したうえでロックボルト26を締付け固定することがで
きる。
(考案の効果) 以上要するにこの考案によれば、アジャストナットと
ホイールハブの間に減速機を介装したアクスル装置にお
いて、アクスルチューブ外周に減速機のギヤキャリアを
スプライン嵌合し、アジャストナットを締め付けてギヤ
キャリアを介してハブベアリングにプリロードを加える
と共に、アジャストナットをロックボルトでギヤキャリ
アに結合したので、アジャストナットの回り止めにロッ
クプレートなどが不要となり、部品点数が削減されると
共に構成が簡素化され、したがって製作の容易化とコス
トの低減が図れる。また、ロックボルトを通すアジャス
トナットの通し穴またはギヤキャリアのネジ穴の少なく
とも一方を同一半径上に複数設けたので、簡潔な構造で
ありながら、適切にプリロードを付与できるという利点
もある。
ホイールハブの間に減速機を介装したアクスル装置にお
いて、アクスルチューブ外周に減速機のギヤキャリアを
スプライン嵌合し、アジャストナットを締め付けてギヤ
キャリアを介してハブベアリングにプリロードを加える
と共に、アジャストナットをロックボルトでギヤキャリ
アに結合したので、アジャストナットの回り止めにロッ
クプレートなどが不要となり、部品点数が削減されると
共に構成が簡素化され、したがって製作の容易化とコス
トの低減が図れる。また、ロックボルトを通すアジャス
トナットの通し穴またはギヤキャリアのネジ穴の少なく
とも一方を同一半径上に複数設けたので、簡潔な構造で
ありながら、適切にプリロードを付与できるという利点
もある。
第1図はこの考案の実施例を示すハブ減速機付きアクス
ル装置の一部断面図、第2図はその分解斜視図、第3図
は従来のハブ減速機付きアクスル装置の一部断面図、第
4図はその分解斜視図である。 20……ギヤキャリア、21……アクスルチューブ、22……
スプライン部、23……アジャストナット、24……雄ネジ
部、25……ハブベアリング、26……ロックボルト。
ル装置の一部断面図、第2図はその分解斜視図、第3図
は従来のハブ減速機付きアクスル装置の一部断面図、第
4図はその分解斜視図である。 20……ギヤキャリア、21……アクスルチューブ、22……
スプライン部、23……アジャストナット、24……雄ネジ
部、25……ハブベアリング、26……ロックボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】アジャストナットとホイールハブの間に減
速機を介装したアクスル装置において、アクスルチュー
ブ外周に減速機のギヤキャリアをスプライン嵌合した
後、アジャストナットを締め付けてギヤキャリアを介し
てハブベアリングにプリロードを加えた後に、アジャス
トナットをロックボルトでギヤキャリアに結合する回り
止め構造とし、かつ前記アジャストナットに設けるロッ
クボルトの通し穴と、この通し穴に対応してギヤキャリ
ア端面に設けるネジ穴の少なくとも何れか一方を同一半
径上に複数設けるものとしたことを特徴とするハブ減速
機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990029241U JP2545370Y2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | ハブ減速機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990029241U JP2545370Y2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | ハブ減速機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03120219U JPH03120219U (ja) | 1991-12-10 |
JP2545370Y2 true JP2545370Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=31532011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990029241U Expired - Lifetime JP2545370Y2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | ハブ減速機付きアクスル装置のアジャストナット回り止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545370Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101482887B1 (ko) * | 2013-12-27 | 2015-01-15 | 현대다이모스(주) | 액슬용 어저스트 너트의 고정구 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5872910B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2016-03-01 | 日野自動車株式会社 | ナットの回転抑制構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55151925U (ja) * | 1979-04-18 | 1980-11-01 | ||
JPS57140227A (en) * | 1981-02-25 | 1982-08-30 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | Hub decelerating device for vehicle |
JPS602053U (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-09 | スズキ株式会社 | スプロケツトの取着装置 |
JPS61166265U (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-15 |
-
1990
- 1990-03-22 JP JP1990029241U patent/JP2545370Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101482887B1 (ko) * | 2013-12-27 | 2015-01-15 | 현대다이모스(주) | 액슬용 어저스트 너트의 고정구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03120219U (ja) | 1991-12-10 |
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