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JP2023509763A - デュアルポアデバイスを作製する方法 - Google Patents

デュアルポアデバイスを作製する方法 Download PDF

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JP2023509763A JP2022541945A JP2022541945A JP2023509763A JP 2023509763 A JP2023509763 A JP 2023509763A JP 2022541945 A JP2022541945 A JP 2022541945A JP 2022541945 A JP2022541945 A JP 2022541945A JP 2023509763 A JP2023509763 A JP 2023509763A
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nanopore
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マーク ジェー. サリー,
キーナン ナバレ ウッズ,
ジョセフ アール. ジョンソン,
バスカー ジョティ ブイヤン,
ウィリアム ジェイ. デュラン,
マイケル チャドジック,
ラガブ スリーニバサン,
ロジャー クオン,
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Abstract

Figure 2023509763000001
本開示の実施形態は、デュアルポアセンサ、及びデュアルポアセンサを製造する方法を提供する。本方法は、膜スタックを形成することであって、膜スタックが2つのケイ素層及び2つの膜層を含む、膜スタックを形成することと、次いで、膜スタックをエッチングして、膜スタックを貫通しており2つのリザーバ及び2つのナノポアを有するチャネルを生成することと、を含む。本方法はまた、リザーバの内面とナノポアの内面との上に酸化物層を堆積させることと、酸化物層上に誘電体層を堆積させることと、スタックの一部分を貫通する金属コンタクトを形成することと、を含む。本方法は、誘電体層をエッチングしてウェルを形成することと、第1のケイ素層をエッチングしてリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層を露出させることと、リザーバの内面とナノポアの内面との上に堆積された保護酸化物層をエッチングすることと、をさらに含む。
【選択図】図15

Description

本明細書の実施形態は、ソリッドステートナノポアセンサ(solid-state nanopore sensor)と共に使用されるフローセル、及びこのようなフローセルを製造する方法に関する。
ソリッドステートナノポアセンサは、低コストで、持ち運びが容易で、処理速度が速い生体高分子(例えば、DNA又はRNA)シーケンシング(配列解析)技術として登場した。生体高分子鎖のソリッドステートナノポアシーケンシングは、典型的に、約100nmの直径をそれぞれが有する1つ以上のナノスケールサイズの開口(例えば、ナノポア)を介して生体高分子鎖を移動させることを含む。シングルポアセンサでは、ナノポアが、2つの導電性流体リザーバを分離する膜層を通って配置されている。シーケンス解析される生体高分子鎖、例えば、特徴的に負に帯電したDNA鎖又はRNA鎖が、2つの導電性流体リザーバのうちの一方に導入され、その後、上記リザーバ間に電位を与えることによって、ナノポアを通って引き込まれる。生体高分子鎖がナノポアを通過する間、その様々なモノマー単位(例えば、DNA鎖又はRNA鎖のタンパク質塩基)が、ナノポアを様々な割合で塞ぎ、従って、ナノポアを通過するイオン電流の流れを変化させる。得られた電流信号パターンを使用して、DNA鎖又はRNA鎖中のタンパク質の配列といった、生体高分子鎖中のモノマー単位の配列を決定することが可能である。一般に、シングルポアセンサには、ナノポアを通過する生体高分子鎖の移動速度を遅らせながら、得られる電流信号パターンにおける信号対雑音比を最適化するのに十分な電位を2つのリザーバ間に依然として与える仕組みが無い。
有利に、デュアルポアセンサは、その2つのナノポア内で生体高分子鎖を共捕捉することによって、生体高分子鎖の移動速度を制御するための仕組みを提供する。典型的なデュアルポアセンサは、壁によって分離された隣り合う2つの流体リザーバと、共通の流体チャンバと、当該共通の流体チャンバを各流体リザーバから分離する膜と、を特徴とし、ここで、膜層は、2つのナノポアが貫通して配置されている。シーケンス解析される生体高分子鎖は、第1の流体リザーバから共通の流体チャンバへと、さらに共通の流体チャンバから第2の流体リザーバへと第2のナノポアを通って移動する。望ましくは、2つのナノポアは、生体高分子鎖の共捕捉を可能にするために、互いに十分に近接して配置されている。生体高分子鎖が両方のナノポアによって共捕捉されると、競合する電位が各ナノポアに印加されて、生体高分子鎖の両端が反対の移動方向に引っ張られる「綱引き(tug-of-war)」が起きる。有利に、競合する電位間の差を調整して、ナノポアを通過する生体高分子鎖の移動速度、従って、電気信号又は電流信号パターンあるいはこれらから得られるパターンの分解能を制御することが可能である。
デュアルポアセンサのための公知の製造方法は、概して、比較的スケールが小さく、従って、デュアルポアセンサを公共市場に進出させるために必要とされる大量生産、品質、再現性、及びコスト要件とは相容れない。さらに、公知の製造方法では、一般に、2つのナノポア間の最小間隔が約500nmに制限されており、従って、当該2つのナノポアから形成されるデュアルポアセンサの能力は、比較的より短い生体高分子鎖のシーケンス解析を行うことに制限されている。
これに対応して、改良されたデュアルポアセンサ及びその形成方法が必要とされている。
本開示の実施形態は、DNA、RNA、及び/又は他の生体高分子といった生体分子シーケンシングのために使用しうる垂直方向に揃えられたソリッドステートデュアルポアセンサ、及びこのようなデュアルポアセンサを製造する方法を提供する。
1つ以上の実施形態において、デュアルポアセンサを形成する方法が提供され、本方法は、
膜スタックを形成することであって、
膜スタックが、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、及び
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層
を含む、膜スタックを形成することと、
膜スタックをエッチングして、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネル
を生成することと、を含む。
本方法はまた、
第2の膜層と、第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
第2の膜層上に配置された保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、第2のナノポアを覆うことと、
誘電体層、保護酸化物層、及び第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層内に延びる金属コンタクトを形成することと、を含む。
本方法は、
誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、第1のリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に堆積された保護酸化物層をエッチングすることと、をさらに含む。
他の実施形態において、デュアルポアセンサを形成する方法が提供され、本方法は、
膜スタックを形成することであって、
膜スタックが、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネルを含む、膜スタックを形成すること
を含む。
本方法はまた、
第2の膜層と、第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
第2の膜層上に配置された保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、第2のナノポアを覆うことと、
誘電体層、保護酸化物層、及び第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトを形成することと、を含む。
本方法は、
誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、第1のリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に堆積された保護酸化物層をエッチングすることと、
第1のナノポア及び第2のナノポアの少なくとも内面上に、スペーサ層を堆積させることと、をさらに含む。
いくつかの実施形態において、デュアルポアセンサが提供され、デュアルポアセンサが、
膜スタックであって、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネルであって、第1のナノポア及び第2のナノポアのそれぞれが約1nm~約50nmの直径を有する、チャネル
を含む膜スタックを含む。
デュアルポアセンサはまた、
第2の膜層の上に配置された誘電体層内に形成されたウェルと、
誘電体層、及び第2の膜層を貫通して、第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトと、と含む。
本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより具体的な説明を、実施形態を参照することによって行うことができ、その幾つかを添付の図面に示す。しかしながら、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることから、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を示しているにすぎず、したがって、本開示の範囲を限定すると見做すべきではないことに留意されたい。
本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、膜スタックを形成する様々な段階の間のワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、1のプロセスによって形成されたチャネルを有する膜スタックを含むワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のプロセスによって形成されたチャネルを有する膜スタックを含むワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のプロセスによって形成されたチャネルを有する膜スタックを含むワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図4Aに示されたワークピースの概略的な上面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、堆積プロセスに晒された後の図4Aに示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他の堆積プロセスに晒された後の図5に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、エッチングプロセスに晒された後の図6に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、金属堆積プロセスに晒された後の図7に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図8に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図9に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図10Aに示されたワークピースの概略的な上面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図10Aに示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図11Aに示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図12Aに示されたワークピースの概略的な上面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、堆積プロセスに晒された後の図12Aに示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図13に示されたワークピースの概略的な断面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図14Aに示されたワークピースの概略的な上面図を示す。 本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係るデュアルポアセンサの概略的な断面図を示す。
理解を容易にするために、可能な場合には、複数の図に共通のする同一の構成要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。1つ以上の実施形態の構成要素及び特徴が、他の実施形態に有益に組み込まれうることが想定される。
本開示の実施形態は、生体高分子シーケンシングのために使用されうるソリッドステートデュアルポアセンサ、及びその製造方法を提供する。一般に、本明細書に記載され説明されるデュアルポアセンサは、堆積、リソグラフィ、及びエッチングのための複数のプロセスの組み合わせを含むエレクトロニクス製造技術によって形成される。デュアルポアセンサは、少なくとも2つの流体リザーバを含み、この少なくとも2つの流体リザーバは、当該流体リザーバ同士が垂直方向に揃うように、上下に配置されている。
図1A~図1Dは、1つ以上の実施形態に係る、膜スタック112を形成する様々な段階の間のワークピース100の概略的な断面図を示している。膜スタック112は、本明細書中に記載され説明されるデュアルポアセンサを形成するための出発構造である。膜スタック112は、図1Dに示すように互いに配置された、2つ以上のケイ素層104、108と、2つ以上の膜層106、110とを含む。1つ以上の実施形態において、第1のケイ素層104が、基板又はウエハ(図1A)であり、第1の膜層106が、第1のケイ素層104上に堆積され、成長し、又は別様に配置され(図1B)、第2のケイ素層108が、第1の膜層106上に堆積され、成長し、又は別様に配置され(図1C)、第2の膜層110が、第2のケイ素層108上に堆積され、成長し、又は別様に配置される(図1D)。
ケイ素層104、108のそれぞれが、別々に、1つ以上のケイ素含有材料であることができ又はそれを含むことができる。典型的には、ケイ素層104、108のそれぞれは、別々に、アモルファスシリコン(α-Si)若しくはそのドーパント変化体であることができ、又は、アモルファスシリコン(α-Si)若しくはそのドーパント変化体を含むことができる。ケイ素層104、108のそれぞれは、1つ以上の堆積又はコーティングプロセス(例えば、1つ以上の気相堆積プロセス、1つ以上のスピンオンコーティング、又は他の技術)によって、別々に堆積させる又は別様に形成することができる。例示的な気相堆積プロセスは、化学気相堆積(CVD:chemical vapor deposition)又はプラズマCVD(PE-CVD:plasma-enhanced CVD)とすることができ又はこれらを含むことができる。1つ以上の実施例において、第1のケイ素層104は、第2のケイ素層108と同じ厚さ又は第2のケイ素層108より大きい厚さを有しうる。
1つ以上の実施形態において、ケイ素層104は、本明細書に記載され説明されるデュアルポアセンサを形成するのに有用な任意の種類の基板でありうる基板とすることができ又は当該基板を含むことができる。例示的な基板は、N型若しくはP型ドープされた単結晶シリコンウエハといった、半導体デバイス製造において一般的に使用されるものとすること、又は、ドープされていない単結晶シリコン、例えば真性単結晶シリコンウエハで形成された基板とすることができ、又はこれらを含むことができる。いくつかの実施形態において、ケイ素層104は、ドープされた又はドープされていないケイ素基板又はウエハであって、ドープされていない単結晶シリコンのエピタキシャル層がその上に形成されるケイ素基板又はウエハである。他の実施形態において、ケイ素層104は、ケイ素の層状スタック、サファイアといった電気絶縁材料、又は、酸化ケイ素、及びケイ素の基板(一般にシリコンオンインシュレータ(SOI:silicon-on-insulator)基板若しくはSOIウエハとして知られる)を特徴とする。ケイ素層104として使用されるときには、ドープされていないケイ素基板、ドープされていないケイ素のエピタキシャル層、及びSOI基板によって、有利に、これらから形成されたデュアルポアセンサ内の望まれない寄生容量が、ドープされたケイ素基板で形成されたセンサと比べて低減される。
第1のケイ素層104は、約200μm、約250μm、約300μm、約400μm、又は約500μm~約600μm、約650μm、約700μm、約750μm、約775μm、約800μm、約850μm、約900μm、約1000μm、約1200μm、約1350μm、約1500μm、約1,650μm、約1,800μm、又はそれ以上の厚さを有しうる。例えば、第1のケイ素層104は、約200μm~約1800μm、約200μm~約1650μm、約200μm~約1500μm、200μm~約1000μm、約200μm~約850μm、約200μm~約800μm、約200μm~約750μm、約200μm~約700μm、約200μm~約600μm、約200μm~約500μm、約200μm~約350μm、約500μm~約1,800μm、約500μm~約1,650μm、約500μm~約1,500μm、約500μm~約1,000μm、約500μm~約850μm、約500μm~約800μm、約500μm~約775μm、約500μm~約750μm、約500μm~約700μm、約500μm~約600μm、約750μm~約1,800μm、約750μm~約1,650μm、約750μm~約1500μm、約750μm~約1000μm、約750μm~約850μm、約750μm~約800μm、又は約750μm~約775μmの厚さを有しうる。1つ以上の実施例において、第1のケイ素層104は、ケイ素含有ウエハ又はケイ素含有基板であり、約700μm~約900μm、約725μm~約825μm、又は約750μm~約800μm、例えば約775μmの厚さを有する。
第2のケイ素層108は、約10nm、約20nm、約30nm、約40nm、又は約50nm~約60nm、約70nm、約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約150nm、又は約200nmの厚さを有しうる。例えば、第2のケイ素層108は、約10nm~約200nm、約20nm~約200nm、約20nm~約150nm、約20nm~約120nm、約20nm~約100nm、約20nm~約80nm、約20nm~約50nm、約40nm~約200nm、約40nm~約150nm、約40nm~約120nm、約40nm~約100nm、約40nm~約80nm、約40nm~約50nm、約60nm~約200nm、約60nm~約150nm、約60nm~約120nm、約60nm~約100nm、又は約60nm~約80nmの厚さを有しうる。
膜層106、110のそれぞれは、別々に、1つ以上の窒化ケイ素材料とすることができ又はそれを含むことができる。典型的には、膜層106、110のそれぞれは、別々に、窒化ケイ素(Si又はSiN)若しくはそのドーパント変化体とすることができ、又は窒化ケイ素(Si又はSiN)若しくはそのドーパント変化体を含むことができる。膜層106、110のそれぞれは、別々に、1つ以上の気相堆積プロセスによって堆積させる又は別様に形成することができる。典型的な気相堆積プロセスは、CVD、PE-CVD、パルスCVD、原子層気相堆積(ALD:atomic layer deposition)、プラズマALD(PE-ALD:plasma-enhanced ALD)、物理的気相堆積(PVD:physical vapor deposition)、他のスパッタリング技術、若しくはそれらの任意の組合せとすることができ、又はこれらを含むことができる。1つ以上の実施例において、第1の膜層106と第2の膜層110とは、互いに同じ厚さ又は実質的に同じ厚さを有する。
第1の膜層106及び第2の膜層110のそれぞれは、別々に、約0.1nm、約0.2nm、約0.3nm、約0.4nm、約0.5nm、約0.6nm、約0.7nm、約0.8nm、約0.9nm、約1nm、約1.1nm、約1.2nm、約1.3nm、約1.4nm、約1.5nm、約1.6nm、約1.8nm、約2nm、約2.5nm、約3nm、約5nm、約7nm、約9nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、約40nm、又はそれ以上の厚さを有しうる。例えば、第1の膜層106及び第2の膜層110のそれぞれは、別々に、約0.1nm~約40nm、約0.1nm~約30nm、約0.1nm~約20nm、約0.1nm~約10nm、約0.1nm~約8nm、約0.1nm~約6nm、約0.1nm~約5nm、約0.1nm~約3nm、約0.1nm~約2nm、約0.1nm~約1.5nm、約0.1nm~約1.2nm、約0.1nm~約1nm、約0.1nm~約0.8nm、約0.1nm~約0.6nm、約0.1nm~約0.5nm、約0.1nm~約0.3nm、約0.5nm~約40nm、約0.5nm~約30nm、約0.5nm~約20nm、約0.5nm~約10nm、約0.5nm~約8nm、約0.5nm~約6nm、約0.5nm~約5nm、約0.5nm~約3nm、約0.5nm~約2nm、約0.5nm~約1.5nm、約0.5nm~約1.2nm、約0.5nm~約1nm、約0.5nm~約0.8nm、約0.5nm~約0.6nm、約0.8nm~約40nm、約0.8nm~約30nm、約0.8nm~約20nm、約0.8nm~約10nm、約0.8nm~約8nm、約0.8nm~約6nm、約0.8nm~約5nm、約0.8nm~約3nm、約0.8nm~約2nm、約0.8nm~約1.5nm、約0.8nm~約1.2nm、又は約0.8nm~約1nmの厚さを有しうる。
図2は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、チャネル202が形成された膜スタック112を含むワークピース200の概略的な断面図を示す。ワークピース200は、図1Dのワークピース100から形成することができる。膜スタック112は、リソグラフィプロセスに晒され、次いで、エッチングプロセスによって、第2の膜層110、第2のケイ素層108、第1の膜層106を貫通して第1のケイ素層104内へと延在するチャネル202が生成される。いくつかの例において、エッチングプロセスが、反応性イオンエッチング(RIE:reactive-ion etching)プロセスである。
チャネル202は、第2の膜層110を貫通するチャネル202が第1の膜層106を貫通するチャネル202よりも直径が大きくなるように、テーパ状の外形を有しうる。第1の膜層106に形成されたポアの直径と、第2の膜層110に形成されたポアの直径と、のそれぞれは、チャネル202のテーパの角度及び/又はチャネル202の長さを制御することによって、別々に決定される。これらのポアは、約1nm、約2nm、又は、約5nmから約10nm、約20nm、約30nm、約35nm、約40nm、又は約50nmの直径を有しうる。これらのポア直径は、以下にさらに記載され説明される後のプロセス段階において縮小することができる。
図3は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、チャネル302が形成された膜スタック112を含むワークピース300の概略的な断面図を示している。ワークピース300は、図1Bのワークピース100から始まる2つ以上の段階で形成され又は別様に製造されうる。例えば、チャネル302は、LELE(litho-etch-litho-etch)プロセスによって形成されうる。(図1Bに示される)ワークピース100から始まって、第1の膜層106及び第1のケイ素層104が、リソグラフィプロセスに晒され、この後のエッチングプロセスで、チャネル302の下部が形成される。その後で、第2のケイ素層108が、第1の膜層106上に堆積され、第2の膜層110が、第2のケイ素層108上に堆積させられる。続いて、第2の膜層110及び第2のケイ素層108が、リソグラフィプロセスに晒され、この後のエッチングプロセスで、(図3に描かれた)チャネル302の上部が形成される。チャネル302は、第2の膜層110、第2のケイ素層108、第1の膜層106を貫通して、第1のケイ素層104内へと延在している。
チャネル302は、第2の膜層110を貫通するチャネル302が第1の膜層106を貫通するチャネル302と同じ直径を有するように、真っすぐな壁の外形を有しうる。第1の膜層106に形成されたポアの直径と、第2の膜層110に形成されたポアの直径とは、各エッチングプロセスによって別々に決定される。これらのポアは、約1nm、約2nm、又は、約5nmから約10nm、約20nm、約30nm、約35nm、約40nm、又は約50nmの直径を有しうる。これらのポア直径は、以下にさらに記載され説明される後のプロセス段階において縮小することができる。
図4Aは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、チャネル402が形成された膜スタック112を含むワークピース100の概略的な断面図を示しており、図4Bは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図4Aに示されたワークピース100の概略的な上面図を示している。チャネル402は、第2の膜層110の開口401から、第2の膜層110、第2のケイ素層108、第1の膜層106を貫通して、第1のケイ素層104内へと延在している。膜スタック112がエッチングされて、第1のケイ素層104内の第1のリザーバ402a、第1の膜層106の第1のナノポア402b、第2のケイ素層108内の第2のリザーバ402c、及び第2の膜層110の第2のナノポア402dが生成する。チャネル402は、第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cと、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dと、を含み、従って、チャネル402は、第1のリザーバ402aと、第2のリザーバ402cと、第1のナノポア402bと、第2のナノポア402dとに流体連通している。
図1Dに示されたワークピース100は、プラズマエッチングプロセスといったエッチングプロセスに晒され、第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402c、並びに第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dを含むチャネル402が生成する。1つ以上の実施形態において、プラズマベースの乾式エッチングプロセスを使用することによって、材料を除去してチャネル402を形成することができる。例えば、第2の膜層110、第2のケイ素層108、第1の膜層106、及び第1のケイ素層104は連続的に、1つ以上のハロゲン含有ガスのラジカル種といった、1つ以上のエッチャントの活性化されたラジカル種を含むプラズマに暴露されうる。例示的なエッチャントは、フッ素、フッ化水素、塩素、塩化水素、若しくはこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上とすることができ、又はこれらを含むことができる。チャネル402のために材料を除去するために使用することができる例示的なシステムは、アプライドマテリアルズ社(サンタクララ、カリフォルニア)から入手可能な、Producer(登録商標)Selectra(登録商標)Etchシステム、及び、
他の製造業者からの適切なシステムである。
1つ以上の実施形態において、第1のリザーバ402aと第2のリザーバ402cとは、互いに同じ直径d1を有することができ、第1のナノポア402bと第2のナノポア402dとは、互いに同じ直径d2を有することができる。図示しない他の実施形態において、第1のリザーバ402aと第2のリザーバ402cとは、別々に、互いに異なる直径を有することができ、第1のナノポア402bと第2のナノポア402dとは、別々に、互いに異なる直径を有することができる。第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの直径は、以下でさらに記載され説明される後のプロセス段階において縮小されうる。
第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cのそれぞれは、別々に、約200nm、約300nm、約400nm、又は約450nm~約500nm、約550nm、約600nm、約700nm、約800nm、又は約1,000nmの直径d1を有しうる。例えば、第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cのそれぞれは、別々に、約200nm~約800nm、約200nm~約600nm、約200nm~約500nm、約200nm~約400nm、約400nm~約800nm、約400nm~約600nm、約400nm~約500nm、約450nm~約500nm、約500nm~約800nm、約500nm~約600nm、又は約500nm~約550nmの直径d1を有しうる。
第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dのそれぞれは、別々に、約1nm、約2nm、又は約5nm~約10nm、約20nm、約30nm、約35nm、約40nm、約50nm、約60nm、又は約80nmの直径d2を有しうる。例えば、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dのそれぞれは、別々に、約1nm~約80nm、約1nm~約60nm、約1nm~約50nm、約1nm~約40nm、約1nm~約35nm、約1nm~約30nm、約1nm~約25nm、約1nm~約20nm、約1nm~約10nm、約10nm~約80nm、約10nm~約60nm、約10nm~約50nm、約10nm~約40nm、約10nm~約35nm、約10nm~約30nm、約10nm~約25nm、約10nm~約20nm、約10nm~約15nm、約20nm~約80nm、約20nm~約60nm、約20nm~約50nm、約20nm~約40nm、約20nm~約35nm、約20nm~約30nm、又は約20nm~約25nmの直径d2を有しうる。
図5は、保護酸化物層120を含むワークピース100の概略的な断面図を示しており、保護酸化物層120は、第2の膜層110の上面と、チャネル402の内面、例えば、第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cの内面、並びに第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの内面と、の上に堆積され又は別様に形成されている。保護酸化物層120は、チャネル402によって形成された内壁のための保護コーティングである。保護酸化物層120は、酸化ケイ素といった1つ以上の誘電材料、1つ以上の金属酸化物、1つ以上の金属ケイ酸塩、そのドーパント、若しくはこれらの任意の組合せとすることができ、又はこれらを含むことができる。例えば、保護酸化物層120は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化タンタル、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸イットリウム、ケイ酸ハフニウム、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸チタン、ケイ酸タンタル、若しくはこれらの任意の組み合わせとすることができ、又はこれらを含むことができる。
いくつかの実施形態において、図4Aに示されたワークピース100が、気相堆積プロセスといった1つ以上の堆積プロセスに晒され、保護酸化物層120を形成する又は別様に堆積させる。保護酸化物層120を形成又は別様に堆積させるために使用する例示的な気相堆積プロセスは、ALD、PE-ALD、CVD、PE-CVD、パルスCVD、若しくはこれらの任意の組合せとすることができ、又はこれらを含むことができる。1つ以上の実施例において、保護酸化物層120は、ALDプロセス又はPE-ALDプロセスによって堆積させられる。保護酸化物層120は、約0.5nm、約1nm、約2nm、約3nm、約4nm、又は約5nm~約8nm、約10nm、約12nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、約40nm、約50nm、又は約60nmの厚さを有する。例えば、保護酸化物層120は、約1nm~約60nm、約1nm~約50nm、約1nm~約40nm、約1nm~約35nm、約1nm~約30nm、約1nm~約25nm、約1nm~約20nm、約1nm~約15nm、約1nm~約12nm、約1nm~約10nm、約1nm~約8nm、約1nm~約5nm、約1nm~約3nm、約5nm~約60nm、約5nm~約50nm、約5nm~約40nm、約5nm~約35nm、約5nm~約30nm、約5nm~約25nm、約5nm~約20nm、約5nm~約15nm、約5nm~約12nm、約5nm~約10nm、約5nm~約8nm、約10nm~約60nm、約10nm~約50nm、約10nm~約40nm、約10nm~約35nm、約10nm~約30nm、約10nm~約25nm、約10nm~約20nm、約10nm~約15nm、又は約10nm~約12nmの厚さを有する。
図6は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、保護酸化物層120上に配置されており第2のナノポア402dを覆っている誘電体層130を含むワークピース100の概略的な断面図を示している。誘電体層130は、スピンオン誘電材料を含むことができ、又は、気相堆積プロセスによって堆積され若しくは別様に形成されうる。
1つ以上の実施形態において、誘電体層130が、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)酸化物、1つ以上のシラン酸化物、1つ以上のポリイミド、1つ以上の他の誘電材料、若しくはこれらの任意の組合せとすることができ、これらを含むことができ、及び/又はこれらから作製することができる。1つ以上の実施例において、誘電体層130は、ポリイミドといった1つ以上の感光性材料とすることができ又はこれを含むことができる。例えば、感光性材料は、感光性のポリマー前駆体、例えば感光性ポリイミド前駆体若しくはベンゾシクロブテン(BCB)から作製することができ、又はこれらを含むことができる。1つ以上の後続のプロセスにおいて、所望のパターンをその上に直接的に露光する。
誘電体層130は、約0.5μm、約1μm、約1.5μm、又は約2μm~約2.5μm、約3μm、約4μm、又は約5μmの厚さを有する。例えば、誘電体層130は、約0.5μm~約5μm、約0.5μm~約4μm、約0.5μm~約3μm、約0.5μm~約2μm、約0.5μm~約1μm、約1μm~約5μm、約1μm~約4μm、約1μm~約3μm、約1μm~約2μm、約1.5μm~約5μm、約1.5μm~約4μm、約1.5μm~約3μm、又は約1.5μm~約2μmの厚さを有する。
図7は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、コンタクトホール136を有するワークピース100の概略的な断面図を示している。コンタクトホール136は、第2のケイ素層108内から延びて、第2の膜層110、保護酸化物層120、及び誘電体層130を完全に貫通している。例えば、コンタクトホール136は、誘電体層130、保護酸化物層120、第2の膜層110を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層108内へとエッチングすることができ又は別様に形成することができる。いくつかの実施形態において、コンタクトホール136は、リソグラフィエッチング処理シーケンスを使用して、誘電体層130の硬化したポリマー、及び第2のケイ素層108の他の材料を通って、さらに、第2の膜層110、保護酸化物層120を完全に貫通してエッチングされる。1つ以上の実施形態において、コンタクトホール136は、反応性イオンエッチング(RIE)によって形成される。コンタクトホール136の直径は、約1μm、約10μm、約50μm、又は約100μm~約250μm、約500μm、約800μm、又は約1000μmでありうる。
図8は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、1つ以上の金属堆積プロセスに晒された後の図7に示されたワークピース100の概略的な断面図を示している。ワークピース100は、コンタクトホール136内及び誘電体層130の上面の少なくとも一部分に亘って配置された1つ以上の導電性材料を含む金属コンタクト138を有する。金属コンタクト138は、誘電体層130、保護酸化物層120、及び第2の膜層110を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層108内へと延在している。1つ以上の態様において、金属コンタクト138は、図8に示すように、チャネル402に対して平行に又は実質的に平行に延在する。
金属コンタクト138を形成する、コンタクトホール136内に配置された1つ以上の導電性材料は、銅、アルミニウム、タングステン、チタン、クロム、コバルト、それらの合金、又はこれらの任意の組み合わせとすることができ、又はこれらを含みうる。金属コンタクト138は、電気めっき若しくは電着、無電解めっき、CVD、PE-CVD、PVD、又はこれらの任意の組合せを含む1つ以上の堆積プロセスによって堆積され、めっきされ、又は別様に形成されうる。
図9は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、1つ以上のエッチングプロセスに晒された後の図8に示されたワークピース100の概略的な断面図を示している。誘電体層130の上面に配置された金属コンタクト138は、金属コンタクト堆積プロセスの後に残った導電性材料の残留層である。金属コンタクト138の導電性材料を含むこの残留層が、誘電体層130に達するまでエッチングされ、研磨され、及び/又は別様に除去されうる。いくつかの例において、金属コンタクト138の導電性材料を含む残留層が、湿式エッチングプロセス、化学機械的プロセス(CMP:chemical mechanical process)、電解複合CMP(e-CMP)、又はこれらの任意の組合せに晒される。
図10Aは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図9に示されたワークピース100の概略的な断面図を示しており、図10Bは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図10Aに示されたワークピース100の概略的な上面図を示している。図10Aに示されるように、誘電体層130の少なくとも一部分がエッチングされ又は別様に除去されて、第2のナノポア402dのチャネル402の上に配置されたウェル140を形成する。いくつかの例において、誘電体層130の上記一部分が、乾式エッチングプロセスによってエッチングされ、ウェル140を形成する。例えば、ウェル140は、RIEプロセス又は他のプラズマエッチングプロセスを用いて誘電体層130の上記一部分を除去することによって形成される。
ウェル140は、約0.5μm、約1μm、約5μm、約10μm、又は約15μm~約20μm、約30μm、約50μm、約80μm、又は約100μmの直径を有しうる。例えば、ウェル140は、約0.5μm~約100μm、約0.5μm~約90μm、約0.5μm~約80μm、約0.5μm~約65μm、約0.5μm~約50μm、約0.5μm~約30μm、約0.5μm~約20μm、約0.5μm~約10μm、約0.5μm~約5μm、約0.5μm~約1μm、約10μm~約100μm、約10μm~約90μm、約10μm~約80μm、約10μm~約65μm、約10μm~約50μm、約10μm~約30μm、約10μm~約20μm、又は約10μm~約15μmの直径を有しうる。
ウェル140は、約200nm、約300nm、約400nm、又は約450nm~約500nm、約550nm、約600nm、約700nm、約800nm、約1,000nm、約2,000nm、約3,000nm、又は約5,000nmの深さを有しうる。例えば、ウェル140は、約200nm~約5,000nm、約200nm~約2,000nm、約200nm~約1,000nm、約200nm~約800nm、約200nm~約600nm、約200nm~約500nm、約200nm~約400nm、約400nm~約5,000nm、約400nm~約2,000nm、約400nm~約1,000nm、約400nm~約800nm、約400nm~約600nm、約400nm~約500nm、約450nm~約500nm、約500nm~約800nm、約500nm~約600nm、又は約500nm~約550nmの深さを有しうる。
図11は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図10Aに示されたワークピース100の概略的な断面図を示している。第1のケイ素層104の少なくとも一部分がエッチングされ又はその別様に除去されてウェル142を形成し、第1のリザーバ402aの内面上に堆積された保護酸化物層120の少なくとも一部分を露出させる。1つ以上の実施例において、図11に示されるように、第1のケイ素層104の上記一部分が、湿式エッチングプロセスでエッチングにより除去されて、保護酸化物層120の上記一部分が露出する。
湿式エッチングプロセスで使用される適切な湿式エッチャントの例は、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)、水酸化アンモニウム(NHOH)、ヒドラジン(N)、エチレンジアミン及びピロカテコール(EPD)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化リチウム(LiOH)、若しくはこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上としうる又はこれらを含みうる水溶液である。1つ以上の実施例において、第1のケイ素層104の上記一部分が、約70℃~約90℃の温度で、約10時間~約14時間の間、ワークピース100を水酸化物溶液(約30重量%~約35重量%のKOH)に晒すことによって除去される。
図12Aは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、他のエッチングプロセスに晒された後の図11Aに示されたワークピース100の概略的な断面図を示しており、図12Bは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、図12Aに示されたワークピース100の概略的な上面図を示している。図12A及び図12Bに描かれているように、全ての又は実質的に全ての保護酸化物層120を、エッチングする又は別様に除去することができ、同様に、ウェル140の範囲内に配置された誘電体層130の下部を、エッチングする又は別様に除去することができる。具体的には、当初は第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cの内面上に堆積され、かつ当初は第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの内面上に堆積された保護酸化物層120が、1つ以上のエッチングプロセスによってエッチングされ又は別様に除去されうる。
1つ以上の実施例において、ウェル140の範囲内に配置された保護酸化物層120及び誘電体層130の下部が、1つ以上の湿式エッチングプロセスによってエッチングされる。湿式エッチングプロセスは、保護酸化物層120及び誘電体層130の下部を1つ以上のエッチング液に晒すことを含む。エッチング液は、希フッ酸(DHF)水溶液、及び/又は、HF及びフッ化アンモニウム(NHF)の水溶液といった緩衝HF溶液とすることができ、又はこれらを含むことができる。ワークピース100は、10分未満の間、例えば約1分~約8分の間エッチング液に晒される。
第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dのそれぞれは、別々に、約0.5nm、約1nm、約1.25nm、約1.5nm、約1.75nm、又は約2nm~約2.25nm、約2.5nm、約2.75nm、約3nm、約4nm、約5nm、約6nm、約8nm、約10nm、約15nm、約20nm、約30nm、約40nm、又は約50nmの直径d3を有しうる。例えば、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dのそれぞれは、別々に、約0.5nm~約50nm、約0.5nm~約30nm、約0.5nm~約20nm、約0.5nm~約15nm、約0.5nm~約10nm、約0.5nm~約8nm、約0.5nm~約5nm、約0.5nm~約4nm、約0.5nm~約3nm、約0.5nm~約2.5nm、約0.5nm~約2.25nm、約0.5nm~約2nm、約0.5nm~約1.75nm、約0.5nm~約1.5nm、約0.5nm~約1.25nm、約0.5nm~約1nm、約0.5nm~約0.75nm、約1nm~約50nm、約1nm~約40nm、約1nm~約30nm、約1nm~約20nm、約1nm~約15nm、約1nm~約10nm、約1nm~約8nm、約1nm~約5nm、約1nm~約4nm、約1nm~約3nm、約1nm~約2.5nm、約1nm~約2.25nm、約1nm~約2nm、約1nm~約1.75nm、約1nm~約1.5nm、約1nm~約1.25nm、約1.5nm~約50nm、約1.5nm~約30nm、約1.5nm~約20nm、約1.5nm~約10nm、約1.5nm~約8nm、約1.5nm~約5nm、約1.5nm~約4nm、約1.5nm~約3nm、約1.5nm~約2.5nm、約1.5nm~約2.25nm、約1.5nm~約2nm、又は約1.5nm~約1.75nmの直径d3を有しうる。
1つ以上の実施例において、第1の膜層106及び第2の膜層110は、別々に、約0.1nm~約40nmの厚さを有することができ、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dは、別々に、約0.5nm~約50nmの直径d3を有しうる。他の例において、第1の膜層106及び第2の膜層110は、別々に、約0.5nm~約20nmの厚さを有することができ、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dは、別々に、約1nm~約3.5nmの直径d3を有しうる。いくつかの例において、第1の膜層106及び第2の膜層110は、別々に、約0.7nm~約10nmの厚さを有することができ、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dは、別々に、約1.5nm~約2.5nmの直径d3を有しうる。他の例において、第1の膜層106及び第2の膜層110は、別々に、約0.8nm~約1.2nmの厚さを有することができ、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dは、別々に、約1.75nm~約2.25nmの直径d3を有しうる。
1つ以上の実施形態において、図12A及び図12Bに示されるワークピース100は、本明細書に記載され説明されるように垂直方向に揃えられたデュアルポアセンサであり、DNA、RNA、生体高分子、及び/又は他の生体分子のシーケンシングの間使用することが可能である。第1のナノポア402b又は第2のナノポア402dの一方が所望の直径d3を有さない場合には、所望の直径d3を有するために、追加の材料を堆積させて、第1のナノポア402b又は第2のナノポア402dの直径をさらに縮小することができる。所望の直径d3を有するために、第1のナノポア402b又は第2のナノポア402dの直径を調節することに関するさらなる詳細がさらに記載され、以下で述べられ、図13、図14A、及び図14Bに示される。
図13は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、堆積プロセスに晒された後の図12Aに示されたワークピース100の概略的な断面図を示している。第1のリザーバ402a及び第2のリザーバ402cの内面上及び第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの内面上に堆積された保護酸化物層120をエッチングし又は別様に除去した後に、本方法はまた、スペーサ層150を、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの少なくとも内面上に堆積させて、これらの直径を縮小させることを含みうる。
例えば、ワークピース100が、1つ以上の気相堆積プロセスに晒されて、ワークピース150の、全てではないにせよほとんどの露出表面にスペーサ層150が堆積させられる。スペーサ層150は、第1のケイ素層104、第1の膜層106、第2のケイ素層108、第2の膜層110、保護酸化物層120、誘電体層130、及び金属コンタクト138の露出表面の上に配置されている。スペーサ層150は、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dの内面(例えば、第1の膜層106及び第2の膜層110の内面)上、及び第2のリザーバ402cの内面(例えば、第2のケイ素層108の内面)上に配置されている。スペーサ層150は、第1のナノポア402b及び/又は第2のナノポア402dにおいて、又は第1のナノポア402b及び/又は第2のナノポア402dに隣接して、チャネル402を部分的に若しくは完全に覆う又は別様に塞ぐことができる。図13において、チャネル402は、第1のナノポア402bの付近で完全に覆われたものとして示されている。他の例において、スペーサ層150が、その下にある表面上にコンフォーマルに(conformally)又は実質的にコンフォーマルに堆積され、これにより、チャネル402はウェル140、142の間で完全に開いたままである。
スペーサ層150は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、そのドーパント変化体、又はこれらの任意の組合せといった、1つ以上の材料を含む。スペーサ層150は、ALDプロセス、PE-ALDプロセス、CVDプロセス、PE-CVDプロセス、パルスCVDプロセス、又はこれらの任意の組合せといった、任意の気相堆積プロセスによって堆積させることができる。1つ以上の実施例において、スペーサ層150は、ALDプロセス又はPE-ALDプロセスによって堆積させることができる。
所望の直径d3を有するために、スペーサ層150は、第1のナノポア402b又は第2のナノポア402dの直径を調整するのに必要な任意の厚さまで堆積させることができる。従って、スペーサ層150は、約0.1nm、約0.2nm、約0.3nm、約0.4nm、約0.5nm、約0.6nm、約0.7nm、約0.8nm、約0.9nm、約1nm、約1.1nm、約1.2nm、約1.3nm、約1.4nm、約1.5nm、約1.6nm、約1.8nm、約2nm、約2.5nm、約3nm、約5nm、約7nm、約9nm、約10nm、約15nm、約20nm、又はそれ以上の厚さを有しうる。例えば、スペーサ層150は、約0.1nm~約20nm、約0.1nm~約15nm、約0.1nm~約10nm、約0.1nm~約8nm、約0.1nm~約6nm、約0.1nm~約5nm、約0.1nm~約3nm、約0.1nm~約2nm、約0.1nm~約1.5nm、約0.1nm~約1.2nm、約0.1nm~約1nm、約0.1nm~約0.8nm、約0.1nm~約0.6nm、約0.1nm~約0.5nm、約0.1nm~約0.3nm、約0.5nm~約20nm、約0.5nm~約15nm、約0.5nm~約10nm、約0.5nm~約8nm、約0.5nm~約6nm、約0.5nm~約5nm、約0.5nm~約3nm、約0.5nm~約2nm、約0.5nm~約1.5nm、約0.5nm~約1.2nm、約0.5nm~約1nm、約0.5nm~約0.8nm、約0.5nm~約0.6nm、約0.8nm~約20nm、約0.8nm~約15nm、約0.8nm~約10nm、約0.8nm~約8nm、約0.8nm~約6nm、約0.8nm~約5nm、約0.8nm~約3nm、約0.8nm~約2nm、約0.8nm~約1.5nm、約0.8nm~約1.2nm、又は約0.8nm~約1nmの厚さを有しうる。
図14Aは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、スペーサ層150の部分を除去するために1つ以上のエッチングプロセスに晒された後の、図13に示されたワークピース100の概略的な断面図を示しており、図14Bは、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、ワークピース100の概略的な上面図を示している。
本方法は、スペーサ層150の少なくとも一部分を、誘電体層130の上面及び側面、並びに金属コンタクト138の上面からエッチングすることを含む。本方法はまた、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dを貫通するチャネル402の所望の直径を形成するために、スペーサ層150の少なくとも一部分をエッチングすることを含む。このようにして、第1のナノポア402b及び第2のナノポア402dは、所望の直径d3を有する。本方法はさらに、第1の膜106の下面、第2の膜110の上面、又は両方の表面から、スペーサ層150の少なくとも一部分をエッチングすることを含む。チャネル402が、スペーサ層150のために覆われ又は塞がれている場合には、エッチングプロセスによって、チャネル402の閉塞を緩和し又は閉塞を完全に解消してチャネル402を空けるために、スペーサ層150の十分な部分が除去される。
膜全体の厚さは、第1の膜106の下面及び/又は第2の膜110の上面からスペーサ層150の少なくとも一部分をエッチングし又は別様に除去することによって効果的に薄くされる。例えば、下方の膜全体は、第1の膜106と、第1の膜106の下面上に載置されたスペーサ層150と、を含みうる。下方の膜全体の厚さが、エッチングプロセス中に第1の膜106の下面上のスペーサ層150を薄くすることによって、所望の厚さに低減される。同様に、上方の膜全体は、第2の膜110と、第2の膜110の上面に載置されたスペーサ層150と、を含みうる。上方の膜全体の厚さが、エッチングプロセス中に第2の膜110の上面上のスペーサ層150を薄くすることによって、所望の厚さに低減される。
1つ以上の実施例において、スペーサ層150が、1つ以上の湿式エッチングプロセスによってエッチングされる。湿式エッチングプロセスは、スペーサ層150を1つ以上のエッチング液に晒すことを含む。エッチング液は、希フッ酸(DHF)水溶液、及び/又は、HF及びフッ化アンモニウム(NHF)の水溶液といった緩衝HF溶液とすることができ、又はこれらを含むことができる。
図15は、本明細書に記載され説明される1つ以上の実施形態に係る、デュアルポアセンサ400の概略的な断面図を示している。デュアルポアセンサ400は、アノードとして使用される金属コンタクト138を介して、第2リザーバ402cにおいて中間で接地される。第2のリザーバ402cによって中間で接地することによって、2つの回路が形成され、即ち、第2のナノポア402d及びウェル140を介する上側の回路と、第1のナノポア402b及びウェル142を介する下側の回路と、が形成される。ウェル140、142のそれぞれは、別々にカソードとして機能する。
有利に、本明細書に記載され説明された方法によって、垂直方向に揃えられたデュアルポアセンサの大量生産と、当該デュアルポアセンサの品質、再現性、及び製造コストにおける改善と、が可能となる。さらに、本明細書に記載され説明された、垂直方向に揃えられたデュアルポアセンサは、従来の水平方向のデュアルポアシステムに比べて、DNA、RNA、及び/又は他の生体高分子の生体分子シーケンシングに対するより良好な制御をもたらす。
本開示の実施形態はさらに、以下の段落1から24のうちのいずれか1つ以上の段落に関する。
1.デュアルポアセンサを形成する方法であって、
膜スタックを形成することであって、
膜スタックが、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、及び
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層
を含む、膜スタックを形成することと、
膜スタックをエッチングして、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネル
を生成することと、
第2の膜層と、第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
第2の膜層上に配置された保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、第2のナノポアを覆うことと、
誘電体層、保護酸化物層、及び第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトを形成することと、
誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、第1のリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に堆積された保護酸化物層をエッチングすることと、
を含む、方法。
2.保護酸化物層が、酸化ケイ素、金属酸化物、金属ケイ酸塩、又はこれらの任意の組み合わせを含む、段落1に記載の方法。
3.保護酸化物層が、原子層堆積によって堆積させられる、段落1又は2に記載の方法。
4.第1のナノポア及び第2のナノポアのそれぞれが、別々に約0.5nm~約50nmの直径を有する、段落1から3のいずれか一段落に記載の方法。
5.第1のナノポア及び第2のナノポアのそれぞれが、別々に約1nm~約5nmの直径を有する、段落1から4のいずれか一段落に記載の方法。
6.誘電体層が、テトラエチルオルソシリケート酸化物、シラン酸化物、ポリイミド、又はこれらの任意の組み合わせを含む、段落1から5のいずれか一段落に記載の方法。
7.誘電体層が、約1μm~約5μmである、段落1から6のいずれか一段落に記載の方法。
8.誘電体層が、約1.5μm~約3μmである、段落1から7のいずれか一段落に記載の方法。
9.金属コンタクトを形成することが、
誘電体層と、保護酸化物層と、第2の膜層とを貫通して、部分的に第2のケイ素層内へと延在するコンタクトホールをエッチングすることと、
コンタクトホール内へと導電性材料を堆積させることと、
を含む、段落1から8のいずれか一段落に記載の方法。
10.金属コンタクトを形成することが、誘電体層から導電性材料のあらゆる残留層をエッチングすることをさらに含む、段落9に記載の方法。
11.金属コンタクトが、チャネルに対して平行に又は実質的に平行に延在する、段落1から10のいずれか一段落に記載の方法。
12.誘電体層の一部分が、乾式エッチングプロセスによってエッチングされ、第2のナノポアの上にウェルを形成し、第1のケイ素層の一部分が、湿式エッチングプロセスによってエッチングされ、第1のリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層の一部分を露出させる、段落1から11のいずれか一段落に記載の方法。
13.保護酸化物層が、湿式エッチングプロセスによってエッチングされる、段落1から12のいずれか一段落に記載の方法。
14.第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に堆積された保護酸化物層をエッチングした後に、
第1のナノポア及び第2のナノポアの少なくとも内面上にスペーサ層を堆積させることをさらに含む、段落1から13のいずれか一段落に記載の方法。
15.スペーサ層が、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はこれらの任意の組み合わせを含む、段落14に記載の方法。
16.スペーサ層が、原子層堆積によって堆積させられる、段落14に記載の方法。
17.スペーサ層の少なくとも一部分をエッチングして、第1のナノポア及び第2のナノポアを貫通するチャネルの所望の直径を生成することをさらに含む、段落14に記載の方法。
18.スペーサ層の少なくとも一部分を、第1の膜の下面又は第2の膜の上面からエッチングすることをさらに含む、段落14に記載の方法。
19.デュアルポアセンサを形成する方法であって、
膜スタックを形成することであって、
膜スタックが、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネル
を含む、膜スタックを形成することと、
第2の膜層と、第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
第2の膜層上に配置された保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、第2のナノポアを覆うことと、
誘電体層、保護酸化物層、及び第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトを形成することと、
誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、第1のリザーバの内面上に堆積された保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
第1のリザーバ及び第2のリザーバの内面と、第1のナノポア及び第2のナノポアの内面と、の上に堆積された保護酸化物層をエッチングすることと、
第1のナノポア及び第2のナノポアの少なくとも内面上に、スペーサ層を堆積させることと、
を含む、方法。
20.スペーサ層が、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はこれらの任意の組み合わせを含み、スペーサ層が、原子層堆積によって堆積されられる、段落19に記載の方法。
21.スペーサ層の少なくとも一部分を、第1の膜の下面又は第2の膜の上面からエッチングすることをさらに含む、段落19又は20に記載の方法。
22.第1のナノポア及び第2のナノポアのそれぞれが、別々に約1nm~約50nmの直径を有する、段落19から21のいずれか一段落に記載の方法。
23.段落1から22のいずれか一段落に記載の方法によって準備されたデュアルポアセンサ。
24.デュアルポアセンサであって、
膜スタックであって、
第1のケイ素層、
第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
第1の膜層の第1のナノポア、
第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
第2の膜層の第2のナノポア、及び
第1のリザーバと、第2のリザーバと、第1のナノポアと、第2のナノポアとに流体連通するチャネルであって、第1のナノポア及び第2のナノポアのそれぞれが約1nm~約50nmの直径を有する、チャネル
を含む膜スタックと、
第2の膜層の上に配置された誘電体層内に形成されたウェルと、
誘電体層、第2の膜層を貫通して、第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトと、
を備える、デュアルポアセンサ。
以上の説明は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲を逸脱することなく他の実施形態及び更なる実施形態が考案されてよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。本文書と矛盾しない限りにおいて、本明細書に記載される全ての文書が、あらゆる優先権証明書及び/又は審査の手続きを含め、参照により本明細書に組み込まれる。上述した概要及び具体的な実施形態から明らかであるように、本開示の形態が図示され記載されてきたが、様々な変更が、本開示の思想及び範囲から逸脱することなく行われうる。これに対応して、本開示は、それによって限定されることは意図されていない。同様に、「備える/含む(comprising)」という用語は、米国特許法の解釈での「含む(including)」という用語の同義語であると見なされる。同様に、或る組成物、要素、又は要素の群が、「備える/含む(comprising)」という移行表現(transitional phrase)の後にあるときはいつでも、その組成物、要素又は要素群の記載より前にある移行表現「実質的に~からなる(consisting essentially of)」、「~からなる(consisting of)」、「~からなる群から選択される(selected from the group of consisting of)」、又は「~である(is)」の後にある同じ組成物又は要素の群も想定され、その逆も然りであると理解されたい。
或る実施形態及び特徴が、上限値の集合及び下限知の集合を使用して説明されてきた。特に示されない限り、任意の2つの値の組み合わせ、例えば、任意のより低い値と任意のより高い値との組み合わせ、任意の2つのより低い値の組み合わせ、及び/又は任意の2つのより高い値の組み合わせを含む範囲が想定されていると理解されたい。以下の1つ対上の請求項では、或る特定の下限値、上限値、及び範囲が示される。

Claims (20)

  1. デュアルポアセンサを形成する方法であって、
    膜スタックを形成することであって、
    前記膜スタックが、
    第1のケイ素層、
    前記第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
    前記第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、及び
    前記第2のケイ素層上に配置された第2の膜層
    を含む、膜スタックを形成することと、
    前記膜スタックをエッチングして、
    前記第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
    前記第1の膜層の第1のナノポア、
    前記第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
    前記第2の膜層の第2のナノポア、及び
    前記第1のリザーバと、前記第2のリザーバと、前記第1のナノポアと、前記第2のナノポアとに流体連通するチャネル
    を生成することと、
    前記第2の膜層と、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバの内面と、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
    前記第2の膜層上に配置された前記保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、前記第2のナノポアを覆うことと、
    前記誘電体層、前記保護酸化物層、及び前記第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に前記第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトを形成することと、
    前記誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、前記第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
    前記第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、前記第1のリザーバの前記内面上に堆積された前記保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
    前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバの前記内面と、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの前記内面と、の上に堆積された前記保護酸化物層をエッチングすることと、
    を含む、方法。
  2. 前記保護酸化物層が、酸化ケイ素、金属酸化物、金属ケイ酸塩、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記保護酸化物層が、原子層堆積によって堆積させられる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアのそれぞれが、別々に約0.5nm~約50nmの直径を有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記誘電体層が、テトラエチルオルソシリケート酸化物、シラン酸化物、ポリイミド、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記誘電体層が約1μm~約5μmである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記金属コンタクトを形成することが、
    前記誘電体層と、前記保護酸化物層と、前記第2の膜層とを貫通して、部分的に前記第2のケイ素層内へと延在するコンタクトホールをエッチングすることと、
    前記コンタクトホール内へと導電性材料を堆積させることと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記金属コンタクトが、前記チャネルに対して平行に又は実質的に平行に延在する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記誘電体層の前記一部分が、乾式エッチングプロセスによってエッチングされ、前記第2のナノポアの上に前記ウェルを形成し、
    前記第1のケイ素層の前記一部分が、湿式エッチングプロセスによってエッチングされ、前記第1のリザーバの前記内面上に堆積された前記保護酸化物層の前記一部分を露出させる、請求項1に記載の方法。
  10. 前記保護酸化物層が、湿式エッチングプロセスによってエッチングされる、請求項1に記載の方法。
  11. 第1のリザーバ及び第2のリザーバの前記内面と、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの前記内面と、の上に堆積された前記保護酸化物層をエッチングした後に、
    前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの少なくとも前記内面上にスペーサ層を堆積させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記スペーサ層が、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記スペーサ層が、原子層堆積によって堆積させられる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記スペーサ層の少なくとも一部分をエッチングして、前記第1のナノポア及び第2のナノポアを貫通する前記チャネルの所望の直径を生成することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記スペーサ層の少なくとも一部分を、前記第1の膜の下面又は前記第2の膜の上面からエッチングすることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  16. デュアルポアセンサを形成する方法であって、
    膜スタックを形成することであって、
    前記膜スタックが、
    第1のケイ素層、
    前記第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
    前記第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
    前記第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
    前記第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
    前記第1の膜層の第1のナノポア、
    前記第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
    前記第2の膜層の第2のナノポア、及び
    前記第1のリザーバと、前記第2のリザーバと、前記第1のナノポアと、前記第2のナノポアとに流体連通するチャネル
    を含む、膜スタックを形成することと、
    前記第2の膜層と、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバの内面と、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの内面と、の上に保護酸化物層を堆積させることと、
    前記第2の膜層上に配置された前記保護酸化物層上に誘電体層を堆積させ、前記第2のナノポアを覆うことと、
    前記誘電体層、前記保護酸化物層、及び前記第2の膜層を貫通して、少なくとも部分的に前記第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトを形成することと、
    前記誘電体層の少なくとも一部分をエッチングして、前記第2のナノポアの上にウェルを形成することと、
    前記第1のケイ素層の少なくとも一部分をエッチングして、前記第1のリザーバの前記内面上に堆積された前記保護酸化物層の少なくとも一部分を露出させることと、
    前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバの前記内面と、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの前記内面と、の上に堆積された前記保護酸化物層をエッチングすることと、
    前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアの少なくとも前記内面上に、スペーサ層を堆積させることと、
    を含む、方法。
  17. 前記スペーサ層が、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はこれらの任意の組合せを含み、前記スペーサ層が、原子層堆積によって堆積させられる、請求項16に記載の方法。
  18. 前記スペーサ層の少なくとも一部分を、前記第1の膜の下面又は前記第2の膜の上面からエッチングすることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアのそれぞれが、別々に約1nm~約50nmの直径を有する、請求項16に記載の方法。
  20. デュアルポアセンサであって、
    膜スタックであって、
    第1のケイ素層、
    前記第1のケイ素層上に配置された第1の膜層、
    前記第1の膜層上に配置された第2のケイ素層、
    前記第2のケイ素層上に配置された第2の膜層、
    前記第1のケイ素層内の第1のリザーバ、
    前記第1の膜層の第1のナノポア、
    前記第2のケイ素層内の第2のリザーバ、
    前記第2の膜層の第2のナノポア、及び
    前記第1のリザーバと、前記第2のリザーバと、前記第1のナノポアと、前記第2のナノポアとに流体連通するチャネルであって、前記第1のナノポア及び前記第2のナノポアのそれぞれが約1nm~約50nmの直径を有する、チャネル
    を含む膜スタックと、
    前記第2の膜層の上に配置された誘電体層内に形成されたウェルと、
    前記誘電体層、前記第2の膜層を貫通して、前記第2のケイ素層内へと延在する金属コンタクトと、
    を備える、デュアルポアセンサ。
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