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JP2023549469A - 新規cxcr4標的化合物 - Google Patents

新規cxcr4標的化合物 Download PDF

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JP2023549469A
JP2023549469A JP2023524397A JP2023524397A JP2023549469A JP 2023549469 A JP2023549469 A JP 2023549469A JP 2023524397 A JP2023524397 A JP 2023524397A JP 2023524397 A JP2023524397 A JP 2023524397A JP 2023549469 A JP2023549469 A JP 2023549469A
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Abstract

本開示は、式A、A-II、A-III、BまたはCのペプチド化合物、またはその塩もしくは溶媒和物、その組成物、およびその使用の方法に関する。本開示の化合物は、画像化および/または治療薬などの目的でCXCR4を標的とするのに有用である。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2020年10月21日に出願された米国仮出願第63/094,839号の優先権を主張するものであり、その開示内容は、あらゆる目的のために、出典明示によりその全体として本明細書の一部とする。
発明の分野
本発明は、新規ペプチド化合物、特に画像化および/または治療薬などの目的でCXCR4を標的とする化合物に関する。
C-X-Cケモカイン受容体タイプ4(CXCR4)は、Gタンパク質共役型膜貫通受容体であり、血液および免疫の組織および系で発現している1,2。CXCR4は、基質として、CXCL12としても知られているストロマ由来因子1(SDF-1)というケモカインを1つだけ有している3。CXCR4は、アテローム動脈硬化症4、全身性エリテマトーデス5,6、癌などを含む、炎症および免疫細胞輸送に関わる多くの重要な病態において異常に発現している。重要なことには、CXCR4は腫瘍形成、化学療法抵抗性および転移において重要な役割を果たすことが判明しており、その発現は、予後不良を伴う20種類を超える異なるサブタイプの癌で検出されている7-12。そのため、侵襲性の強い癌のより良い検出、ステージ分類およびモニタリングのために、CXCR4発現腫瘍を画像化するための非侵襲性のインビボ分子プローブが必要とされている13-16。このような画像化剤は、患者の疾患の不均一性を常に適切に把握できるとは限らない侵襲的な生検手法を必要とせずに、特定のバイオマーカーの発現についての患者の迅速な評価を可能にする。さらにまた、臨床試験におけるCXCR4阻害剤の有効性がほとんどないため、別の戦略は、阻害剤と放射線治療用アイソトープを結合させて、イオン化β、αまたはオージェ電子を疾患部位に送達することである。
LY2510924(シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)-NH2)は、SDF-1αのCXCR4への結合をIC50値79pMで阻害することが報告されている環状ペプチドである17。LY2510924は、非ホジキンリンパ腫、腎細胞癌、肺癌、直腸結腸癌、乳癌の異種移植モデルの増殖を阻害できることが報告された。LY2510924は、小細胞肺癌患者に対するカルボプラチン/エトポシド化学療法の治療効果を改善することができなかった18
多くのCXCR4ペプチドベース阻害剤は、CXCR4との良好な結合親和性を維持するために、1)CXCR4ポケット上に存在するいくつかのアニオン性残基と接触する1つ以上のカチオン性荷電側鎖残基、2)チロシン残基および3)ナフタレンベースの非天然アミノ酸を含む重要なアミノ酸残基に依存している19。これは、CXCR4拮抗作用を介してHIV阻害活性を有する天然ペプチドに基づくプロトタイプペプチド(T22)の各アミノ酸を系統的に置換したT140の開発で例示されている19。これにより、FC131(後に画像化および放射性核種治療目的でそれぞれPentixaforおよびPentixatherとして再利用された)および放射性核種治療目的でLY2510924など、CXCR4に対する強力なアンタゴニストが数多く誕生した20
したがって、CXCR4の発現によって特徴付けられる疾患/障害のインビボ診断および治療のための改良されたCXCR4標的化合物、例えばそれぞれ画像化剤および治療剤に対する当該分野の満たされていないニーズが存在する。
前記情報のいずれかが本発明に対する先行技術を構成することを認めることを必ずしも意図するものではなく、また、そのように解釈されるべきでもない。
本開示は、画像化剤および/または治療剤として有用な化合物に関する。いくつかの実施態様において、本開示の化合物は、式A、式Bまたは式Cの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物に関する:
[式中、
2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2cまたは-O-フェニルで4-置換されていてもよく、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SHまたは-SR2cで4-置換されていてもよく、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、R5bは、
以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
各々がハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5cおよび/またはN(R5c)2のうち1つ以上で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール環またはヘテロアリール環
であり(ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である);
どちらかのR6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である(ここで、R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環である(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい))か;または
-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられており;
A7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、
9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
9cは、水素、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/もしくは環状のC1~C20アルキル、C2~C20アルケニルまたはC2~C20アルキニルであり、ここで、C2~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
A10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1であり;
A10が存在していない場合、RA1aは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル(ここで、C2~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、C2~C10アルケニルまたはC2~C10アルキニル(ここで、C2~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、RA1cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1dおよび/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、各RA1dは、独立して直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である)
であり;
A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
B1aは、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C10アルキレニル、C2~C10アルケニレニルまたはC2~C10アルキニレニルであり、ここで、C2~C10アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
B1-7は、
であり、ここで、該インドール環および該イソインドール環は、各々、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RB1-7b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRB1-7b、N3、-NH、-CHO、および/または-RB1-7bのうち1個以上で置換されていてもよく、ここで、各RB1-7bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;
B7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
C1aは、
であり、ここで、該インドール環および該イソインドール環は、各々、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bのうち1個以上で置換されていてもよく、ここで、各RC1bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、C2~C3アルケニルまたはC2~C3アルキニルであり;
C7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
C10aは、RC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1またはRC10dであり(ここで、
C10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
C10cは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
C10dは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、C2~C10アルケニルまたはC2~C10アルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
C10eC10f(ここで、RC10eは、直鎖状のC1~C3アルキルであり、ここで、C2アルキルまたはC3アルキルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RC10fは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);
独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である)
である);
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている;
ただし、式Aは、
-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
-NH-CH(R5a)-C(O)-が2Nal残基を形成していること;および
6aがHであること
の組み合わせを除く]。
本開示はまた、表Aの1つ以上の化合物に関する。
いくつかの実施態様において、表Aの化合物のうち1つ以上は、放射性標識基または放射性標識可能な基と、場合によってはリンカーを介して、結合している。
本開示の化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、放射性同位体と複合体形成している。
本開示はまた、対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するための、本明細書に開示されている化合物のいずれか1つの使用に関する。
本開示はまた、炎症性の状態または疾患を画像化すための、本明細書に開示されている化合物のいずれか1つの使用に関する。
本開示はまた、対象体におけるCXCR4の発現によって特徴づけられる疾患または状態を治療する方法であって、該治療を必要とする対象体に該化合物の有効量を投与することを含む、方法に関する。いくつかの実施態様において、該疾患または状態は、CXCR4発現癌である。
本開示はまた、対象体におけるCXCR4発現組織を画像化する方法であって、該画像化を必要とする対象体に該化合物の有効量を投与することを含む、方法に関する。
図1は、注射後1時間目または2時間目に取得されたZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[68Ga]Ga-BL34のPET/CT画像を示す。 図2は、注射後1時間目、4時間目、24時間目または72時間目に取得されたZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[177Lu]Lu-BL34のSPECT/CT画像を示す。 図3は、注射後1時間目もしくは2時間目、またはブロッキングのための7.5μgのLY2510924の15分による前注射の後の注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[18F]BL40のPET/CT画像を示す。 図4は、注射後1時間目もしくは2時間目、またはブロッキングのための7.5μgのLY2510924の15分による前注射の後の注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[18F]BL41のPET/CT画像を示す。 図5は、注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[68Ga]Ga-BL42のPET/CT画像を示す。 図6は、注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[68Ga]Ga-BL43のPET/CT画像を示す。 図7は、注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[68Ga]Ga-BL44のPET/CT画像を示す 図8は、注射後1時間目に取得したZ-138細胞腫瘍担持マウスにおける[68Ga]Ga-BL45のPET/CT画像を示す。 図9A~9Bは、Z138異種移植片を有するマウスにおける[177Lu]Lu-BL34の治療有効性を示す。平均腫瘍体積は、PBS(図9B)と比較して、30または60MBqのいずれか(図9A)を投与された処置マウスについて示されている。
詳細な説明
すべての刊行物、特許および特許出願(その中の図面および添付物を含む)は、個々の刊行物、特許または特許出願、図面または図面が、すべての目的のためにその全体が参照により組み込まれることを具体的かつ個別に示されている場合と同じ程度に、すべての目的のためにその全体が出典明示により本明細書の一部とされる。
本明細書で使用する場合、「を含む」、「を有する」、「を包含する」および「を含有する」という用語ならびにそれらの文法的変形は、包括的またはオープンエンドであり、列挙されていない追加の要素および/または方法ステップを除外しない。「本質的に~からなる」という用語は、組成物、使用または方法に関連して本明細書で使用される場合、追加の要素および/または方法ステップが存在し得ることを示すが、これらの追加は、言及された組成物、方法または使用が機能する方法に実質的に影響を与えないことを示す。用語「から成る」は、組成物、使用または方法に関連して本明細書で使用される場合、追加の要素および/または方法ステップの存在を除外する。特定の要素および/またはステップを含むと本明細書に記載される組成物、使用または方法はまた、実施態様が具体的に言及されているか否かにかかわらず、特定の実施態様においては本質的にこれらの要素および/またはステップからなり得、他の実施態様においてはこれらの要素および/またはステップからなり得る。特定の要素および/またはステップを含むと本明細書に記載された使用または方法はまた、実施態様が具体的に言及されているか否かにかかわらず、特定の実施態様においては本質的にこれらの要素および/またはステップからなり得、他の実施態様においてはこれらの要素および/またはステップからなり得る。
不定冠詞「a」による要素への言及は、文脈上明らかに要素が1つだけ存在することを必要としない限り、複数の要素が存在する可能性を排除しない。単数形の「a」、「an」、「the」は、内容が明確に他の場合を指示しない限り、複数の指示物を包含する。本明細書で用語「を含む」と組み合わせて使用する場合の単語「a」または「an」の使用は、「1つ」を意味し得るが、それはまた、「1つ以上」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは複数」の意味と一致する。
特に指定しない限り、「特定の実施態様」、「様々な実施態様」、「ある実施態様」および同様の用語は、他の実施態様が直接的または間接的に参照されているか否かに関わらず、また、その特徴または実施態様が方法、製品、使用、組成、化合物等の文脈で説明されているか否かに関わらず、単独でまたは本明細書に記載されている他の実施態様と組み合わせてその実施態様について記載される特定の特徴を含む。
本明細書で使用する場合、「治療する」、「処置」、「治療用」などの用語は、症状を寛解させること、疾患の進行を軽減すること、予後を改善すること、および再発を減少させること(例えば、癌の再発を減少させること)を含む。
本明細書で使用する場合、用語「診断剤」は、「画像化剤」を含む。したがって、「診断用放射性金属」は、画像化剤における使用に適した放射性金属を含み、「診断用放射性同位体」は、画像化剤における使用に適した放射性同位体を含む。限定されないが、診断剤および画像化剤は、画像化に適した、少なくとも1つの蛍光部分および/または少なくとも1つの放射性同位体を含む化合物を含む。
「対象体」という用語は、動物(例えば、哺乳動物または非哺乳類動物)を指す。対象体は、ヒトまたは非ヒト霊長類であってもよい。対象体は、実験用哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ハムスターなど)であってもよい。対象体は、農業用動物(例えば、ウマ、ヒツジ、ウシ、ブタ、ラクダなど)または家畜(例えば、イヌ、ネコなど)であってもよい。いくつかの実施態様において、対象体は、ヒトである。
本明細書に開示された化合物は、その遊離塩基形態、塩または薬学的に許容される塩も含み得る。特に明記しない限り、本明細書で請求および記載される化合物は、それらが本明細書で明示的に表されているかどうかにかかわらず、すべてのラセミ混合物およびすべての個々のエナンチオマーまたはその組み合わせを含むことを意味する。
本明細書に開示された化合物は、1つ以上の荷電基を有するものとして示されてもよいし、非荷電(例えばプロトン化)状態のイオン化可能な基で示されてもよいし、または、形式的な電荷を特定することなく示されてもよい。当業者には理解されるように、化合物内の特定の基(例えば、限定されないが、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸など)のイオン化状態は、特に、その基のpKaおよびその場所のpHに依存する。例えば、限定はしないが、カルボン酸基(すなわち、COOH)は、プロトン化状態が安定化されない限り、中性pH値および高くても生理的pH値において、通常は脱プロトン化(および負に荷電)されていると理解されるであろう。同様に、スルホン酸基、スルフィン酸基、リン酸基は、一般に中性pH値および生理的pH値では脱プロトン化(および負に荷電)されているであろう。
本明細書で使用する場合、「塩」および「溶媒和物」という用語は、化学における通常の意味を有する。したがって、化合物が塩または溶媒和物である場合、それは適切な対イオンと関連付けられる。塩を調製する方法または対イオンを交換する方法は、当技術分野で周知である。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸形態を化学量論的量の適当な塩基(例えば、限定されないが、Na、Ca、MgまたはKの水酸化物、炭酸塩化物、重炭酸塩化物など)と反応させることによって、またはこれらの化合物の遊離塩基形態を化学量論的量の適当な酸と反応させることによって調製することができる。このような反応は、一般に、水中もしくは有機溶媒中、または両者の混合物中で行われる。対イオンは、例えば、イオン交換クロマトグラフィーのようなイオン交換技術によって変更することができる。溶媒和物は、例えば、化合物を高温の溶媒(例えば、水または別の溶媒)に溶解し、次いで冷却および/または蒸発させることによって、当技術分野で知られている方法論で作ることができる。特定の形態が具体的に示されない限り、すべての双性イオン、塩、溶媒和物および対イオンが意図される。
特定の実施態様において、塩または対イオンは、対象体への投与のために、薬学的に許容され得る。より一般的には、本明細書に開示される医薬組成物に関して、適切な賦形剤の非限定的な例としては、適切な緩衝剤、安定化剤、塩、抗酸化剤、錯化剤、等張化剤、抗凍結剤、凍結乾燥保護剤(lyoprotectant)、懸濁化剤、乳化剤、抗菌剤、保存剤、キレート化剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、非水性ビヒクル、例えば固定油、または徐放もしくは制御放出のためのポリマーが挙げられる。例えば、Berge et al. 1977. (J. Pharm Sci. 66:1-19)、またはRemington- The Science and Practice of Pharmacy, 21st edition (Gennaro et al editors. Lippincott Williams & Wilkins Philadelphia)(各々、出典明示によりその全体として本明細書の一部とする)を参照。
本明細書で使用する場合、yおよびzが整数である「Cy~Cz」という表現(例えば、C1~C15、C1~C5など)は、化合物、R基または置換基中の炭素の数を指すか、またはある数の炭素がヘテロ原子に置き換えられている(または置き換えられていてもよい)と指定されている場合には、炭素数+ヘテロ原子の数を指す。ヘテロ原子としては、任意の、いくつかの、またはすべての可能なヘテロ原子を挙げることができる。例えば、いくつかの実施態様において、ヘテロ原子は、N、O、S、PおよびSeから選択される。いくつかの実施態様において、ヘテロ原子は、N、SおよびOから選択される。特に明記しない限り、このような実施態様は限定されない。炭素をヘテロ原子に置き換える場合、その置き換えには、当業者によって合理的になされるであろうもののみが含まれることが理解されよう。例えば、-O-O-結合は、明示的に除外される。「C1~C5・・・ここで、C2~C5中の1個以上の炭素は、独立して、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい」という表現および同様の表現は、C1炭素(すなわち、定義された基中の最初の炭素、したがって、化合物の残りの部分に直接結合している炭素)は置き換えられていないことを指定することを意図する。このような表現はまた、同じヘテロ原子(例えば、N、SまたはOのうちの1つ)または異なるヘテロ原子の組み合わせ(例えば、適切な構成のN、Sおよび/またはOの組み合わせ)への、1つの炭素の置き換え、および複数の炭素の置き換えを意図している。
明示的に別段の記載がない限り、「アルキル」という用語は、以下の合理的な組み合わせを含む:(1)直鎖状または分枝鎖状;(2)非環状または環状(このうちの後者は、多環式(縮合環、複数の非縮合環またはそれの組み合わせ)を含み得る);および(3)非置換または置換。「アルキル、アルケニルまたはアルキニル」という表現および同様の表現の文脈において、「アルキル」は、飽和アルキルであると解される。本明細書で使用する場合、「直鎖状」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができ、一般に、複数の連続した鎖に分岐しない骨格または主鎖を含む化学的実体を意味する。直鎖状アルキルの非限定的な例としては、メチル、エチル、n-プロピルおよびn-ブチルが挙げられる。本明細書で使用する場合、「分枝鎖状」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができ、一般に、複数の連続した鎖に分岐する骨格または主鎖を含む化学的実体を意味する。骨格または主鎖が複数の方向に分岐する部分は、直鎖状、環状またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。分子鎖状アルキル基の非限定的な例としては、tert-ブチルおよびイソプロピルが挙げられる。
「アルキレニル」という用語は、アルキル基の二価類似体を指す。「アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル」という表現および同様の表現の文脈では、「アルキレニル」は、飽和アルキレニルであると解される。
本明細書で使用する場合、化学的実体を指す場合の「飽和」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができ、一般に単結合のみを含む化学的実体を指し、直鎖状、分枝鎖状および/または環状の基を含むことができる。飽和C1~C20アルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、sec-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、i-ペンチル、sec-ペンチル、t-ペンチル、n-ヘキシル、i-ヘキシル、1,2-ジメチルプロピル、2-エチルプロピル、1-メチル-2-エチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1,2-トリエチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2-エチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、sec-ヘキシル、t-ヘキシル、n-ヘプチル、i-ヘプチル、sec-ヘプチル、t-ヘプチル、n-オクチル、i-オクチル、sec-オクチル、t-オクチル、n-ノニル、i-ノニル、sec-ノニル、t-ノニル、n-デシル、i-デシル、sec-デシル、t-デシル、シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタニル、シクロヘキサニル、シクロヘプタニル、シクロオクタニル、シクロノナニル、シクロデカニルなどを挙げることができる。したがって、特に明記しない限り、C1~C20アルキレニルは、限定されるものではないが、上記で列挙された飽和アルキル基のすべての二価類似体を包含する。
本明細書で使用する場合、「C3~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル」のような表現は、C3~C5アルキレニル、C3~C5アルケニレニルまたはC3~C5アルキニレニルを意味すると解され、「C1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル」という表現は、C1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルおよびC2~C5アルキニレニルを意味すると解される。同様に、本明細書で使用する場合、「C5~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニル」のような表現は、C5~C20アルキル、C5~C20アルケニルまたはC5~C20アルキニルを意味すると解され、「C1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニル」のような表現は、C1~C20アルキル、C2~C20アルケニルまたはC2~C20アルキニルを意味すると解される。
本明細書で使用する場合、化学的実体を指す場合の「不飽和」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができ、一般に少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む化学的実体を指し、直鎖状、分枝鎖状および/または環状の基を含むことができる。C2~C20アルケニル基の非限定的な例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、1-プロペン-2-イル、1-ブテン-1-イル、1-ブテン-2-イル、1-ブテン-3-イル、2-ブテン-1-イル、2-ブテン-2-イル、オクテニル、デセニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノナネニル、シクロデカネニルなどを挙げることができる。したがって、特に明記しない限り、C1~C20アルケニレニルは、限定されるものではないが、上記で列挙されたアルケニル基のすべての二価類似体を包含する。C2~C20アルキニル基の非限定的な例としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどを挙げることができる。したがって、特に明記しない限り、C1~C20アルキニレニルは、限定されるものではないが、上記で列挙されたアルキニル基のすべての二価類似体を包含する。
アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレニル、アルケニレニル、アルキニレニル等における1個以上の炭素が、独立して、ヘテロ原子に置き換えられていると明記されている場合、当業者は、異なるヘテロ原子の種々の組み合わせが使用できると理解するであろう。非芳香族複素環基の非限定的な例としては、アジリジニル、アゼチジニル、ジアゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、フタルイミジル、スクシンイミジル、オキシラニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、ジオキサニル、チエタニル、チエピニル、モホリニル、オキサチオラニルなどが挙げられる。「直鎖状、分枝鎖状および/または環状の・・・アルキル、アルケニルまたはアルキニル」という表現は、特に、アリール基を含む。さらに特定しない限り、「アリール」基は、単一の芳香環と、なくとも1つの芳香環を含有する縮合環との両方を含む。C3~C20アリール基の非限定的な例としては、フェニル(Ph)、ペンタレニル、インデニル、ナフチルおよびアズレニルが挙げられる。1個以上の炭素がヘテロ原子に置き換えられているC3~C20芳香環の非限定的な例としては、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、プリニル、カルバゾリル、インダゾリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、フェナントリジニル、フェナジニル、フェナントロリニル、ペリミジニル、フリル、ジベンゾフリル、キサンテニル、ベンゾフリル、チオフェニル、チアントレニル、ベンゾチオフェニル、ホスホリニル、ホスフィノリニル、ホスフィンドリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルなどが挙げられる。同様に、「直鎖状、分枝鎖状および/または環状の・・・アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル」という表現は、特に、全てのアリール基を含む上記で定義した直鎖状、分枝鎖状および/または環状のアルキル、アルケニルまたはアルキニル基の二価類似体を包含する。
本明細書で使用する場合、「置換」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができ、一般に1つの化学基が異なる化学基に置き換えられた化合物または化学実体を指す。特に明記しない限り、置換アルキルは、1個以上の水素原子が、独立して、各々、水素ではない原子に置き換えられたアルキルである。例えば、クロロメチルは、置換アルキルの非限定的な例であり、より具体的には、置換メチルの例である。アミノエチルは、置換アルキルの別の非限定的な例であり、より具体的には置換エチルの例である。特に明記しない限り、置換されている化合物または基(例えば、アルキル、アルキレニル、アリールなど)は、当業者にとって合理的な化学基で置換され得る。例えば、限定されるものではないが、炭素またはヘテロ原子(例えば、N)に結合している水素は、ハライド(例えば、F、I、Br、Cl)、アミン、アミド、オキソ、ヒドロキシル、チオール(スルフヒドリル)、ホスフェート(またはリン酸)、ホスホネート、スルフェート、SO2H(スルフィン酸)、SO3H(スルホン酸)、アルキル、アリール、ケトン、カルボキシアルデヒド、カルボン酸、カルボキサミド、ニトリル、グアニジノ、モノハロメチル、ジハロメチルまたはトリハロメチルで置換され得る。
本明細書で使用する場合、「グアニジノ」という用語は、基-NHC(=NH)NH2または-NHC(=NR)NR2(ここで、各Rは、独立して、Hまたはアルキルである)を指す。
本明細書で使用する場合、「非置換」という用語は、当業者に通常理解されるように使用することができる。非置換アルキルの非限定的な例としては、メチル、エチル、tert-ブチル、ペンチルなどが挙げられる。「・・・置換されていてもよい」という表現は、「非置換または置換」という表現と同じ意味で使用される。
本明細書で提供される構造において、水素は示されても示されていなくてもよい。いくつかの実施態様において、水素(示されているか黙示的であるかにかわらず)は、プロチウム(すなわち、1H)、重水素(すなわち、2H)または1Hおよび2Hの組み合わせであり得る。1Hを2Hに交換する方法は、当該技術分野でよく知られている。溶媒交換可能な水素の場合、1Hの2Hへの交換は、適切な重水素源の存在下で、触媒を用いずに容易に行われる。温度と圧力を上げる条件と組み合わせた、酸、塩基または金属触媒の使用は、交換不可能な水素原子の交換を促進し、一般的に分子内のすべての1Hの2Hへの交換をもたらすことができる。
本明細書に開示された化合物は、アミノ酸を、例えばペプチド鎖(直鎖状または分枝状)中の残基として、または化合物の他の部分であるアミノ酸として組み入れる。アミノ酸は、アミノ基とカルボン酸基の両方を有しており、そのいずれかまたは両方を共有結合に利用することができる。化合物の残部に結合する際、アミノ基および/またはカルボン酸基は、アミドまたは他の構造に変換され得る;例えば、第1のアミノ酸のカルボン酸基は、第2のアミノ酸のアミノ基と結合するとアミド(例えば、ペプチド結合)に変換される。したがって、アミノ酸残基は、式-N(Ra)RbC(O)-(ここで、RaおよびRbは、R基である)を有することができる。Raは、典型的には、水素またはメチルである。ペプチドのアミノ酸残基は、典型的なペプチド(アミド)結合を含んでいてもよく、さらに、側鎖官能基と別のアミノ酸の側鎖または主鎖官能基との間の結合を含んでいてもよい。例えば、ペプチド中の1つのアミノ酸残基(例えば、Asp、Glu等)の側鎖カルボキシレートは、ペプチド中の別のアミノ酸残基(例えば、Dap、Dab、Orn、Lys)のアミンに結合することができる。以下に、さらなる詳細を示す。「アミノ酸」という用語は、タンパク質原性アミノ酸および非タンパク質性アミノ酸を含む。非タンパク質性アミノ酸の非限定的な例は、表1に示されており、以下のものが挙げられる:D-アミノ酸(限定されるものではないが、以下のアミノ酸のD形態を含む)、オルニチン(Orn)、3-(1-ナフチル)アラニン(Nal)、3-(2-ナフチル)アラニン(2-Nal)、α-アミノ酪酸、ノルバリン、ノルロイシン(Nle)、ホモノルロイシン、β-(1,2,3-トリアゾール-4-イル)-L-アラニン、1,2,4-トリアゾール-3-アラニン、Phe(4-F)、Phe(4-Cl)、Phe(4-Br)、Phe(4-I)、Phe(4-NH2)、Phe(4-NO2)、Nε,Nε,Nε-トリメチル-リジン、ホモアルギニン(hArg)、2-アミノ-4-グアニジノ酪酸(Agb)、2-アミノ-3-グアニジノプロピオン酸(Agp)、β-アラニン、4-アミノ酪酸、5-アミノ吉草酸、6-アミノヘキサン酸、7-アミノヘプタン酸、8-アミノオクタン酸、9-アミノノナン酸、10-アミノデカン酸、2-アミノオクタン酸、2-アミノ-3-(アントラセン-2-イル)プロパン酸、2-アミノ-3-(アントラセン-9-イル)プロパン酸、2-アミノ-3-(ピレン-1-イル)プロパン酸、Trp(5-Br)、Trp(5-OCH3)、Trp(6-F)、Trp(5-OH)またはTrp(CHO)、2-アミノアジピン酸(2-Aad)、3-アミノアジピン酸(3-Aad)、プロパルギルグリシン(Pra)、ホモプロパルギルグリシン(Hpg)、β-ホモプロパルギルグリシン(Bpg)、2,3-ジアミノプロピオン酸(Dap)、2,4-ジアミノ酪酸(Dab)、アジドリジン(Lys(N3))、アジド-オルニチン(Orn(N3))、2-アミノ-4-アジドブタン酸Dab(N3)、Dap(N3)、2-(5'-アジドペンチル)アラニン、2-(6'-アジドヘキシル)アラニン、4-アミノ-1-カルボキシメチル-ピペリジン(Pip)、4-(2-アミノエチル)-1-カルボキシメチル-ピペラジン(Acp)、およびトラネキサム酸。L-またはD-アミノ酸として指定されていない場合、アミノ酸はL-アミノ酸であると理解されるものとする。
本明細書で使用する場合、「ペプチド骨格アミド」とは、例えば、式A-I、A-II、A-III、B、またはCの構造で描かれるアミド(-C(O)-NH-)を指し、例えば、R2aおよびR3aに結合した炭素原子間のアミド結合を含む。1個以上のペプチド骨格アミドは、本明細書で別途論じない限り、メチル化またはN-メチル化することができる。例えば、R2aおよびR3aに結合した炭素原子間のアミド結合は、メチル化され得る(-C(O)-NCH3-)。
化学式(例えば、定義L1)中の結合を通るかまたは結合の末端に示される波線
記号は、波線の片側にあるR基を、波線の反対側の構造の定義を変更することなく、定義することを意図している。R基が2つ以上の側で結合している場合(例えば、X1の特定の定義)、波線の外側に示された原子は、R基の方向を明確にすることを意図している。したがって、2本の波線の間にある原子のみがR基の定義を構成する。原子が波線の外側に示されていない場合、または波線を用いずに示されているが複数の側に結合を有する化学基(例えば、-C(O)NH-など)については、化学基が関係する式中の方向に合わせて左から右に読むべきである((例えば、式-Ra-Rb-Rc-については、Rbの-C(O)NH-としての定義は、-Ra-NHC(O)-Rc-としてではなく-Ra-C(O)NH-Rc-として式中に組み込まれる)。
種々の態様において、式A、BまたはCの化合物、または式A、BまたはCの塩もしくは溶媒和物が開示される:
R基は、以下に定義される;
ただし、式Aは、
-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
-NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基を形成していること;および
6aがHであること
の組み合わせを除く;
ここで、0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている。
いくつかの実施態様において、該化合物は、式Aの構造を有する。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Aの塩である。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Aの溶媒和物である。
いくつかの実施態様において、該化合物は、式Bの構造を有する。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Bの塩である。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Bの溶媒和物である。
いくつかの実施態様において、該化合物は、式Cの構造を有する。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Cの塩である。いくつかの実施態様において、該化合物は、式Cの溶媒和物である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、1個のペプチド骨格アミドが、
またはチオアミドに置き換えられている。いくつかの実施態様において、2個のペプチド骨格アミドが置き換えられている。いくつかの実施態様において、3個のペプチド骨格アミドが置き換えられている。いくつかの実施態様において、置き換えられているペプチド骨格アミドはない。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、1個のペプチド骨格アミドがN-メチル化されている。いくつかの実施態様において、2個のペプチド骨格アミドがN-メチル化されている。いくつかの実施態様において、3個のペプチド骨格アミドがN-メチル化されている。いくつかの実施態様において、N-メチル化されているペプチド骨格アミドはない。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されており、フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、または-SR2cで4-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R2bは、存在していない。いくつかの実施態様において、R2bは、-CH2-である。いくつかの実施態様において、R2bは、-NH-である。いくつかの実施態様において、R2bは、-S-である。いくつかの実施態様において、R2bは、-O-である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-であり、フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-NH2で4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-NO2で4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-OHで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-SHで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-O-フェニルで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、3,5-非置換である。いくつかの実施態様において、フェニルは、3-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、5-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、3,5-置換されている。いくつかの実施態様において、ハロゲン置換基はヨウ素である。3,5-置換基は、同じであっても異なっていてもよい(例えば、異なるハロゲン、またはハロゲンと-OHの混合)。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(4-NO2)-Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(4-NH2)-Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、hTyr残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(3-I)Tyr残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Glu残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Gln残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、D-Tyr残基を形成している。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、R3bは、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルのうちいずれか1つにおいて単一のヘテロ原子(N、SまたはO)を含む。いくつかの実施態様において、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R3cは、グアニジノである。いくつかの実施態様において、R3cは、-N(R3d)2-3である。いくつかの実施態様において、R3cは、-N(R3d)2-3であり、ここで、各R3dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである。いくつかの実施態様において、R3cは、-N(R3d)2-3であり、ここで、各R3dは、メチルである。いくつかの実施態様において、R3cは、-N(R3d)2-3であり、ここで、各R3dは、独立して、-Hまたはメチルである。いくつかの実施態様において、R3cは、-NH2または-NH3である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R3a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R3a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Arg(Me)2(非対称的)残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Arg(Me)残基を形成している。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、R4bは、C2~C5のうちいずれか1つにおいて単一のヘテロ原子(N、SまたはO)を含む。いくつかの実施態様において、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R4cは、グアニジノである。いくつかの実施態様において、R4cは、-N(R4d)2-3である。いくつかの実施態様において、R4cは、-N(R4d)2-3であり、ここで、各R4dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである。いくつかの実施態様において、R4cは、-N(R4d)2-3であり、ここで、各R4dは、メチルである。いくつかの実施態様において、R4cは、-N(R4d)2-3であり、ここで、各R4dは、独立して、-Hまたはメチルである。いくつかの実施態様において、R4cは、-NH2または-NH3である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R4a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-hArg残基を形成している。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、R5bは、
以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい(ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R5aは、-CH2-R5bである。いくつかの実施態様において、R5aは、-CH2-CH2-R5bである。いくつかの実施態様において、R5aは、-CH2-CH2-CH2-R5bである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R5bは、以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい)である。いくつかの実施態様において、R5bは、以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニルである:-NH2、-NO2、-OH、-SH、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/またはハロゲンまたは-OHによる5-置換。いくつかの実施態様において、フェニルは、4-非置換である。いくつかの実施態様において、フェニルは、-NH2で4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-NO2で4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-OHで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-OR5cで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-SHで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-SR5cで4-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-O-フェニルで4-置換されている。いくつかの実施態様において、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である。いくつかの実施態様において、各R5cは、メチルである。いくつかの実施態様において、フェニルは、3-非置換である。いくつかの実施態様において、フェニルは、ハロゲンで3-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-OHで3-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、ハロゲンで5-置換されている。いくつかの実施態様において、フェニルは、-OHで5-置換されている。いくつかの実施態様において、ハロゲンは、ヨウ素である。いくつかの実施態様において、-O-フェニル環は、非置換である。いくつかの実施態様において、-O-フェニル環は、4-置換されている。いくつかの実施態様において、-O-フェニル環は、3-置換されている。いくつかの実施態様において、-O-フェニル環は、5-置換されている。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R5bは、独立してハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい。いくつかの実施態様において、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である。いくつかの実施態様において、各R5cは、メチルである。いくつかの実施態様において、R5bは、独立してハロゲン、-OH、および/またはアミノのうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている。いくつかの実施態様において、R5bは、独立してハロゲン、-OH、および/またはアミノのうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基である。いくつかの実施態様において、R5bは、独立してハロゲン、-OH、および/またはアミノから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基である。いくつかの実施態様において、R5bは、縮合二環式または縮合三環式のアリール基である。いくつかの実施態様において、R5bは、9-結合アントラセニルではない。いくつかの実施態様において、縮合二環式または縮合三環式のアリール基中の各環は、独立して、4、5または6個の環炭素を有し、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている;このような実施態様は、上記で定義したように、置換されていても非置換であってもよい。。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-(Ant)Ala残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、Trp残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、hTyr残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、Tyr残基を形成している。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、
(a)R6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cである(ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)である)か;または
(b)-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられている。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R6aは、Hである。いくつかの実施態様において、R6aは、メチルである。いくつかの実施態様において、R6aは、エチルである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡CHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH2である。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH2-R6b-OHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH2-R6b-COOHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH2-(R6b)1-3-NH2である。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH2-R6b-CONHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-3-OHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-3-SHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-3-NH2である。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-3-COOHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-3-CONHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-C≡C-(CH2)1-36b6cである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-3-OHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-3-SHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2である。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-3-COOHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-3-CONHである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH=CH-(CH2)1-36b6cである。各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である。いくつかの実施態様において、R6bは、存在していない。いくつかの実施態様において、R6bは、-CH2-である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cである。いくつかの実施態様において、R6aは、-CH2-R6b6cである。各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である。いくつかの実施態様において、R6bは、存在していない。いくつかの実施態様において、R6bは、-CH2-である。いくつかの実施態様において、R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環である(ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);いくつかの実施態様において、該環は、非置換である。いくつかの実施態様において、R6cは、オキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい5員または6員アリールである;いくつかの実施態様において、アリールは、非置換である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられている。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられている。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、His残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-His残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Glu残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Gln残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ala残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ser残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Dab残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Dap残基を形成している。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、R8bは、C2~C5のうちいずれか1つにおいて単一のヘテロ原子(N、SまたはO)を含む。いくつかの実施態様において、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R8cは、グアニジノである。いくつかの実施態様において、R8cは、-N(R8d)2-3である。いくつかの実施態様において、R8cは、-N(R8d)2-3であり、ここで、各R8dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである。いくつかの実施態様において、R8cは、-N(R8d)2-3であり、ここで、各R8dは、メチルである。いくつかの実施態様において、R8cは、-N(R8d)2-3であり、ここで、各R8dは、独立して、-Hまたはメチルである。いくつかの実施態様において、R8cは、-NH2または-NH3である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R8a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R8a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。本明細書で使用する場合、式A、A-I、A-II、B、および/またはCについて行われた表現「-NH-CH(R8a)-C(O)-」において、-C(O)-部分は、R9a定義の一部であると解される。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、
9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
9cは、水素であるか、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニルである(ここで、C2~C20中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OHである。いくつかの実施態様において、R9aは、-R9b-R9cでありここで、R9bは、-C(O)NH-である。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R9cは、
であり、ここで、R9dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R9eは、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、アミノ、グアニジノ、-SH、-OH、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-CH3、-N(CH3)2、-S-CH3、-O-CH3、およびフェニルであり、また、R9fは、アミノまたは-OHである。いくつかの実施態様において、R9dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、R9dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニルである。
式A、Bおよび/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R9aは、-R9b-[リンカー]-RX n1である。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、R9bは、-C(O)NH-である。
式A、B、および/またはCの化合物のいくつかの実施態様において、R9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;R9bは、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-C(O)N(CH3)-、または-C(O)NHNH-である。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている。いくつかの実施態様において、RA7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、RA7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の1個の炭素は、N、SまたはOから選択されるヘテロ原子である。いくつかの実施態様において、RA7aは、-CH2-である。いくつかの実施態様において、RA7aは、-CH2-CH2-である。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1である。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA10が存在していない場合、RA1aは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、RA1cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、各RA1dは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)
である)
である。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、ポリエチレングリコール、
である。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA10は、存在していない。
A10が存在していない場合の式Aの化合物の実施態様のうちのいくつかにおいて、RA1aは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。RA10が存在していない場合の実施態様のうちいくつかにおいて、RA1aは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルである。
A10が存在していない場合の式Aの化合物の実施態様のうちのいくつかにおいて、RA1aは、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。RA10が存在していない場合の実施態様のうちいくつかにおいて、RA1aは、分枝鎖状のC1~C10アルキルである。
A10が存在していない場合の式Aの化合物の実施態様のうちのいくつかにおいて、RA1aは、RA1bA1cである。いくつかの実施態様において、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルである。いくつかの実施態様において、RA1cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~4個の基で置換されている、5員または6員芳香環(ここで、0~4個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)である。いくつかの実施態様において、RA1cは、独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される0~6個の基で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)である。いくつかの実施態様において、RA1dは、メチルである。いくつかの実施態様において、縮合二環式または縮合三環式のアリール基中の各環は、独立して、4、5または6個の環原子を有しており、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている;このような実施態様は、上記で定義したように、置換されていても非置換であってもよい。。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Phe残基、1-Nal残基、2-Nal残基、Tyr残基、Trp残基、Lys残基、hLys残基、Lys(Ac)残基、Dap残基、Dab残基、またはOrn残基を形成している。式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、L-Phe残基、L-1-Nal残基、L-2-Nal残基、L-Tyr残基、L-Trp残基、L-Lys残基、L-hLys残基、L-Lys(Ac)残基、L-Dap残基、L-Dab残基、またはL-Orn残基を形成している。式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Phe残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、1-Nal残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Tyr残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Trp残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Lys残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、hLys残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Lys(Ac)残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Dap残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Dab残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Orn残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、RA10は、-[リンカー]-RX n1であり、RA1aは、RA1eA1fである。いくつかの実施態様において、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである。いくつかの実施態様において、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである。いくつかの実施態様において、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、ポリエチレングリコール、
である。
式Aについて本明細書で記載されている全ての実施態様は、定義が式A-Iおよび/または式A-IIによって包含される範囲内で、式A-Iおよび/または式A-IIについての実施態様であり得る。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB1aは、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C10アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C10中の1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB1-7は、
であり、ここで、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RB1-7b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRB1-7b、N3、-NH、-CHO、および/または-RB1-7bのうちの1個以上で置換されていてもよく、ここで、各RB1-7bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。いくつかの実施態様において、該インドールおよびイソインドールは、置換されていない。いくつかの実施態様において、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bから選択される1~3個の基で置換されている。いくつかの実施態様において、各RC1bは、メチルである。いくつかの実施態様において、アリールは、5員または6員芳香環である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい。いくつかの実施態様において、RB7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、RB7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の1個の炭素は、N、SまたはOから選択されるヘテロ原子である。いくつかの実施態様において、RB7aは、-CH2-である。いくつかの実施態様において、RB7aは、-CH2-CH2-である。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RC7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RC7a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB1-7は、
であり、ここで、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RB1-7b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRB1-7b、N3、-NH、-CHO、および/または-RB1-7bのうち1つ以上で置換されていてもよく、ここで、各RB1-7bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。いくつかの実施態様において、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bから選択される1~3個の基で置換されている。いくつかの実施態様において、各RC1bは、メチルである。いくつかの実施態様において、アリールは、5員または6員芳香環である。いくつかの実施態様において、RB1-7は、
である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB1aは、-(CH2)1-2-であり、RB1-7は、
であり、RB7aは、-(CH2)1-2-である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB1a-RB1-7-RB7aは、
である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RB7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RB7a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB10aは、アミン、-NH-(CH3)1-2、-N(CH3)2-3、-NH-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、または-RB10b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、RB10bは、
-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールである。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB10aは、アミン、-NH-(CH3)1-2、-N(CH3)2-3、-NH-C(O)-CH3、または-NH-C(O)-(フェニル)である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、RB10aは、-RB10b-[リンカー]-RX n1である。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、RB10bは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールである。いくつかの実施態様において、RB10aは、-NHC(O)-[リンカー]-RX n1または-N(CH3)C(O)-[リンカー]-RX n1である。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC1aは、
であり、ここで、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bのうちの1つ以上で置換されていてもよく、ここで、各RC1bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。いくつかの実施態様において、該インドールおよびイソインドールは、置換されていない。いくつかの実施態様において、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bから選択される1~3個の基で置換されている。いくつかの実施態様において、各RC1bは、メチルである。いくつかの実施態様において、アリールは、5員または6員芳香環である。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい。いくつかの実施態様において、RC7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである(すなわち、ヘテロ原子を含まない)。いくつかの実施態様において、RC7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の1個の炭素は、N、SまたはOから選択されるヘテロ原子である。いくつかの実施態様において、RC7aは、-(CH2)1-2-である。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RC7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(RC7a)-C(O)-は、L-アミノ酸残基を形成している。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10aは、RC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1またはRC10dであり、ここで、
C10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
C10cは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
C10dは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
C10eC10f(ここで、RC10eは、直鎖状のC1~C3アルキルであり、ここで、C2アルキルまたはC3アルキルはN、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RC10fは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)
である)
である。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10aは、RC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1である。いくつかの実施態様において、RC10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである。いくつかの実施態様において、RC10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニルである。いくつかの実施態様において、RC10cは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールである。いくつかの実施態様において、RC10cは、-NHC(O)-または-N(CH3)C(O)-である。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10aは、RC10dである。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10dは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、および-O-CH3からなる群から選択される単一の置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10dは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、および-O-CH3からなる群から選択される単一の置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。いくつかの実施態様において、RC10dは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、および-O-CH3からなる群から選択される単一の置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルである。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10dは、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている。いくつかの実施態様において、RC10dは、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。いくつかの実施態様において、RC10dは、分枝鎖状のC1~C10アルキルである。
式Cの化合物のいくつかの実施態様において、RC10dは、RC10eC10fである。いくつかの実施態様において、RC10eは、直鎖状のC1~C3アルキルである。いくつかの実施態様において、RC10fは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~4個の基で置換されている、5員または6員芳香環であり、ここで、0~4個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている。いくつかの実施態様において、RC10fは、独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される0~6個の基で置換されている縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである。いくつかの実施態様において、RC10gは、メチルである。いくつかの実施態様において、縮合二環式または縮合三環式のアリール基中の各環は、独立して、4、5または6個の環原子を有しており、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている;このような実施態様は、上記で定義したように、置換されていても非置換であってもよい。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(3-I)Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-はD-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nalまたは(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ala残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、(4-NO2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、hTyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-His残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、His残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ser残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Glu残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-His残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(2-Ant)Ala残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Lys(Ac)残基を形成し;-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ala残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(RA7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ala残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R5a)-C(O)-は、(4-NH2)Phe残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し、R10aは、存在していない。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、RA10は、-[リンカー]-RX n1であり、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、RA1fは、-NH-C(O)-である。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、以下の条件のうち1つ以上が適合する:
a)-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
b)-NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
c)-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
d)-NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基を形成していること;および/または
e)-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Ala残基を形成していること。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基を形成し;-NH-CH(R6a)-C(O)-は、D-Ala残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R7a)-C(O)-は、D-アミノ酸残基を形成し、ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)であり;-NH-CH(R8a)-は、R9aからの-C(O)-と一緒になって、Lys(iPr)残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基、D-Ala残基、D-Gln残基、またはD-Asn残基を形成している。いくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し、R10aは、存在していない。いくつかの実施態様において、RA10は、-[リンカー]-RX n1であり、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、RA1fは、-NH-C(O)-である。
式Bの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基を形成し;-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成し;-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基を形成し;-NH-CH(R8a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基を形成している。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基、D-Ala残基、D-Gln残基、またはD-Asn残基を形成し;-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-Nal残基、(2-Ant)Ala残基または(4-NH2)Phe残基を形成している。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、式A-Iの構造、またはその塩もしくは溶媒和物を有する:
[式中、
2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されていてもよいが、または、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、R5bは、
以下のもののうちの1つ以上で置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-SHまたは-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換;
ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つ以上で置換されていてもよい縮合二環式または縮合三環式のアリール環またはヘテロアリール環(ここで、R5cは、各々、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)
であり;
6aは、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり;R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環であり、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-R9b-R9cまたは-R9b-[リンカー]-RX n1であり;ここで、R9bは、-C(O)NH-であり;R9cは、
であり、ここで、R9dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニルであり、R9eは、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、アミノ、グアニジノ、-SH、-OH、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-CH3、-N(CH3)2、-S-CH3、-O-CH3、またはフェニルであり、R9fは、アミノまたは-OHであり;
A7aは、C1~C3アルキレニルであり;
A10は、存在していないか、または、-[リンカー]-RX n1であり;
A10が存在していない場合、RA1aは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、RA1cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、各RA1dは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である)
であり;
A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている]。
式AまたはA-Iの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Lアミノ酸残基を形成している。
式AまたはA-Iの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、Phe残基、1-Nal残基、2-Nal残基、Tyr残基、Trp残基、Lys残基、hLys残基、Lys(Ac)残基、Dap残基、Dab残基、またはOrn残基を形成している。式Aの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(RA1a)-C(O)-は、L-Phe残基、L-1-Nal残基、L-2-Nal残基、L-Tyr残基、L-Trp残基、L-Lys残基、L-hLys残基、L-Lys(Ac)残基、L-Dap残基、L-Dab残基、またはL-Orn残基を形成している。
式AまたはA-Iの化合物のいくつかの実施態様において、RA10は、-[リンカー]-RX n1であり、R9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、または-CH2-C(O)-OHである。
式Aの化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、式A-IIの構造またはその塩もしくは溶媒和物を有する:
[式中、
式A-II中の-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基、Phe残基、(4-NO2)-Phe残基、(4-NH2)-Phe残基、hTyr残基、(3-I)Tyr残基、Glu残基、Gln残基、またはD-Tyr残基を形成し;
式A-II中の-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基、Arg(Me)2(非対称的)残基、またはArg(Me)残基を形式し;
式A-II中の-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基またはD-hArg残基を形成し;
式A-II中の-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-(Ant)Ala残基、2-Nal残基、Trp残基、(4-NH2)Phe残基、hTyr残基、またはTyr残基を形成し;
式A-II中の-NH-CH(R6a)-C(O)-は、His残基、D-His残基、D-Glu残基、D-Gln残基、D-Ala残基、D-Phe残基、D-Ser残基、D-Dab残基、D-Dap残基を形成し;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;
9bは、-C(O)NH-であり;
A7aは、C1~C3アルキレニルであり;
A10は、存在していないか、または、-[リンカー]-RX n1であり;
A10が存在していない場合、RA1aは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルであるか、または、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;
A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールであり;リンカーは、各々独立して、X11および/またはX1(L1)2のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
各X1は、独立して、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、C2~C15アルケニレニルまたはC2~C15アルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
各L1は、独立して、-NH-C(O)-、-NH-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであるか;または
別法として、リンカーはRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、各Xaaは、独立して、タンパク質原性アミノ酸残基または非タンパク質性アミノ酸残基から選択され;各Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよく;
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている]。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R6a)-C(O)-は、Gly残基、D-Ala残基、D-Gln残基、またはD-Asn残基を形成している。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、-NH-CH(R1a)-C(O)-は、Phe残基を形成し、R10aは、存在していない。いくつかの実施態様において、RA10は、-[リンカー]-RX n1であり、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、RA1fは、-NH-C(O)-である。
「[リンカー]」という用語は、いかなるリンカーであってもよいリンカーを表す。非限定的な例としては、ペプチドおよびポリエチレングリコール系リンカーが挙げられる。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RX n1中のn1は、独立して、0、1または2である。いくつかの実施態様において、各n1は、0である。いくつかの実施態様において、各n1は、1である。いくつかの実施態様において、各n1は、2である。いくつかの実施態様において、各n1は同一である。いくつかの実施態様において、各n1は異なっている。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、各RXは、アルブミンバインダー、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基である。いくつかの実施態様において、各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基である。
本開示はまた、表Aから選択される化合物のうち1つ以上、またはその塩もしくは溶媒和物に関する;ここで、該化合物は、放射性標識基または放射性標識可能な基と結合していてもよく、それはリンカーを介してであってもよい。
式A、A-I、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、各リンカーは、存在する場合には、独立して、X11および/またはX1(L1)2 のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
各X1は、独立して、独立して、オキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
各L1は、独立して、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールである。
いくつかの実施態様において、各L1は、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(S)N(CH3)-、NHC(S)NH-、-S-、-O-、-S(O)-、-S(O)2-,-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-OP(O)(S-)O-、
である。
いくつかの実施態様において、各L1は、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのリンカーは、少なくとも1つのカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸を含んでおり、生理学的pHで正味の負電荷を有する。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのリンカーは、生理学的pHで正味の正電荷を有するグアニジノ基またはアミノ基などの少なくとも1つの化学基を含む。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのリンカーは、X11のユニット1~8個およびのX1(L1)2のユニット0~2個からなる。
いくつかの実施態様において、各X1は、独立して、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニルである。
いくつかの実施態様において、各X1は、独立して、-CH-;
(ここで、各R11は、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはン酸である);または
である。
いくつかの実施態様において、2つのX1基の間の各L1は、独立して、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、または-C(O)N(CH3)-であり、RXを連結している各L1は、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーは、X11、X1111、またはX111111であり、各X1は、同一であるかまたは異なっており、各L1は、は、同一であるかまたは異なっている。
一の実施態様において、X1は、
であり、ここで、各R11は、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である。一の実施態様において、X1は、
であり、ここで、各R11は、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である。
一の実施態様において、X1は、
であり、各R11は、独立して、グアニジノ基またはアミノ基である。一の実施態様において、X1は、
であり、各R11は、独立して、グアニジノ基またはアミノ基である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーはRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、各Xaaは、独立して、タンパク質原性アミノ酸残基または非タンパク質性アミノ酸残基から選択され;各Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよい。一の実施態様において、各Xaa中のアミノ基は、N-メチル化されていてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーはRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、少なくとも1つのXaaは、システイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択され;各Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよい。一の実施態様において、各Xaa中のアミノ基は、N-メチル化されていてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーはRA1fと一緒になって、システイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択される単一のアミノ酸残基を形成し;Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよい。一の実施態様において、各Xaa中のアミノ基は、N-メチル化されていてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーはRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、少なくとも1つのXaaは、Dap、Dab、Orn、Arg、hArg、Agb、Agp、Acp、Pip、またはNε,Nε,Nε-トリメチル-リジンから選択され;各Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよい。一の実施態様において、各Xaa中のアミノ基は、N-メチル化されていてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーはRA1fと一緒になって、D-Arg、L-Arg、D-hArg、L-hArg、またはPipから選択される単一のアミノ酸残基を形成しており;Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよい。一の実施態様において、各Xaa中のアミノ基は、N-メチル化されていてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのリンカーは、表1に列挙されているタンパク質原性アミノ酸残基および/または非タンパク質性アミノ酸残基から選択されるアミノ酸残基からなる直鎖状または分枝鎖状のペプチドである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーにおける2つのX1基の間の各L1は、メチル化されているか、またはメチル化されておらず、RXを連結している各L1は、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である。
いくつかの実施態様において、2つのX1基の間の各L1は、非メチル化アミドである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、リンカーは、システイン酸、Glu、Asp、および/またはアミド結合を介して接続され2-アミノアジピン酸(2-Aad)のうちの1つまたはそれらの組み合わせから選択される1~3個のアミノ酸からなるペプチドリンカーを形成する。いくつかの実施態様において、リンカーは、システイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択される単一のアミノ酸残基を形成している。いくつかの実施態様において、リンカーは、システイン酸残基である。
いくつかの実施態様において、RXを連結している各L1は、独立して、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
である。いくつかの実施態様において、RXを連結している各L1は、独立して、-NHC(O)-または-C(O)NH-である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのRXは、アルブミンバインダーである。いくつかの実施態様において、アルブミンバインダーは、リンカーのL1に結合しており、ここで、アルブミンバインダーは、-(CH2)n2-CH3(ここで、n2は、8~20である);-(CH2)n3-C(O)OH(ここで、n3は、8~20である)、または
(ここで、n4は、1~4であり、R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、少なくとも1つのRXは、放射性標識基または放射性標識可能な基である(例えば、放射性金属または放射性標識された補欠分子族(prosthetic group)のコンジュゲーションを介するか、または同位体-放射性同位体交換反応を介する)。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、放射性標識基または放射性標識可能な基と結合している第1リンカーを含み、さらに、アルブミンバインダーと結合している第2リンカーを含む。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、第1の放射性標識基または放射性標識可能な第1の基と結合している第1リンカーを含み、さらに、第2の放射性標識基または放射性標識可能な第2の基と結合している第2リンカーを含み、ここで、該化合物は、さらに、第1リンカーおよび第2リンカーのいずれかまたは両方に結合しているアルブミンバインダーを含んでいてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、該化合物は、放射性標識基および/または放射性標識可能な基からなる1~2個の基と結合している単一のリンカーのみを含み、該リンカーは、さらに、アルブミンバインダーと結合していてもよい。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、各放射性標識可能な基は、独立して、放射性金属または放射性同位体結合金属と複合体形成していてもよい金属キレーター;トリフルオロボレート(BF3)を含有している補欠分子族;または、ケイ素-フッ素-アクセプター部分、スルホニルフルオリド、もしくはホスホリルフルオリドを含有している補欠分子族から選択される。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物または表Aの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、放射性金属(例えば、68Gaまたは177Lu)と複合体形成していてもよいか、または放射性同位体結合金属(例えば、Al18F)と複合体形成していてもよい、金属キレーターを含む。該キレーターは、放射性金属または放射性同位体と結合している金属含有補欠分子族への結合に適した金属キレーターであってよい(例えば、ポリアミノカルボキシレートなど)。例えば、Price and Orvig, Chem. Soc. Rev., 2014, 43, 260-290(出典明示によりその全体として本明細書の一部とする)に要約されているような、多くの適切なキレーターが知られている。適切なキレーターの非限定的な例としては、以下のものからなる群から選択されるものが挙げられる:DOTAおよび誘導体;DOTAGA;NOTA;NODAGA;NODASA;CB-DO2A;3p-C-DEPA;TCMC;DO3A;DTPA、ならびにCHX-A''-DTPAおよび1B4M-DTPAから選択されてもよいDTPA類似体;TETA;NOPO;Me-3,2-HOPO;CB-TE1A1P;CB-TE2P;MM-TE2A;DM-TE2A;サルコファギン、ならびにSarAr、SarAr-NCS、diamSar、AmBaSarおよびBaBaSarから選択されてもよいサルコファギン誘導体;TRAP;AAZTA;DATAおよびDATA誘導体;H2-macropaまたはその誘導体;H2dedpa、H4octapa、H4py4pa、H4Pypa、H2azapa、H5decapa、および他のピコリン酸誘導体;CP256;PCTA;C-NETA;C-NE3TA;HBED;SHBED;BCPA;CP256;YM103;デスフェリオキサミン(DFO)およびDFO誘導体;ならびにH6phospa。適切なキレーターの非限定的な例、およびこれらのキレーターによってキレート形成された放射性同位体(放射性金属)の例を表2に示す。別の実施態様において、RXは、上記で列挙されたものまたは表2に列挙されたものから選択されるキレーターを含むか、または他の適切なキレーターである。当業者は、本明細書に列挙されたキレーターのいずれかを別のキレーターに置き換えることができる。






表2に列挙されているような金属キレーターが、金属キレーターの1つ以上の原子または化学基を置換して接続を形成することによって、本開示のリンカーまたはペプチドに接続され得る方法は、当業者には理解されるであろう。例えば、金属キレーター構造に存在するカルボン酸の1つは、リンカーまたはペプチドとアミドまたはエステル結合を形成することができる。一の実施態様において、リンカーと金属キレーターとの間に形成されるリンクは、L1のようなリンカーの定義によってカバーされ得る(例えば、アミド結合が金属キレーターとリンカーとを接続する場合、たとえカルボニル基が表2で描かれるように金属キレーターに由来していることができたとしても、L1(-NH-C(O)-)の定義は、式A、A-I、A-II、BまたはCのアミドを包含することができる)。
表Aの化合物のいくつかの実施例において、該化合物は、表Bから選択される1つ以上の化合物またはその塩もしくは溶媒和物である。
いくつかの実施態様において、シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)は、放射性同位体と複合体形成している。一の実施態様において、放射性同位体は、64Cu、67Cu、90Y、153Sm、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、224Ra、212Bi、212Pb、227Th、223Ra、47Sc、186Re、188Re、94mTc、68Ga、61Cu、67Ga、99mTc、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、117mSn、165Er、211As、203Pb、212Pb、47Sc、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、または114mInである。一の実施態様において、放射性同位体は、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153S、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cu、または67Cuである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、化合物のRXは、ポリアミノカルボキシレートキレーターである。いくつかのこのような実施態様において、キレーターは、アミド結合を介して結合される。いくつかの実施態様において、RXは、DOTAまたはその誘導体;TETAまたはその誘導体;SarArまたはその誘導体;NOTAまたはその誘導体;TRAPまたはその誘導体;HBEDまたはその誘導体;2,3-HOPOまたはその誘導体;PCTA(3,6,9,15-テトラアザビシクロ[9.3.1]-ペンタデカ-1(15),11,13-トリエン-3,6,9,-三酢酸)またはその誘導体;DFOまたはその誘導体;DTPAまたはその誘導体;OCTAPA(N,N'-ビス(6-カルボキシ-2-ピリジルメチル)-エチレンジアミン-N,N'-二酢酸)またはその誘導体;またはH2-MACROPAまたはその誘導体である。いくつかの実施態様において、RXは、DOTAである。いくつかの実施態様において、RXは、放射性同位体Xと複合体形成しているキレーター部分であり、ここで、Xは、64Cu、67Cu、90Y、111In、114mIn、117mSn、153S、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、224Ra、212Bi、212Pb、227Th、223Ra、47Sc、186Reまたは188Reである。いくつかの実施態様において、Xは、177Luである。いくつかの実施態様において、RXは、放射性同位体Xと複合体形成しているキレーター部分であり、ここで、Xは、64Cu、68Ga、86Y、111In、94mTc、44Sc、89Zr、または99mTcである。いくつかの実施態様において、Xは、68Gaである。
いくつかの実施態様において、キレーターは、放射性同位体とコンジュゲートしている。コンジュゲートしている放射性同位体は、限定されるものではないが、68Ga、61Cu、64Cu、67Ga、99mTc、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、177Lu、117mSn、165Er、90Y、227Th、225Ac、213Bi、212Bi、211As、203Pb、212Pb、47Sc、166Ho、188Re、186Re、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、114mInなどであり得る。いくつかの実施態様において、キレーターは、表2からのキレーターであり、コンジュゲートしている放射性同位体は、キレーターのバインダーとして表2に示されている放射性同位体である。
いくつかの実施態様において、キレーターは、放射性同位体とコンジュゲートしていない。
いくつかの実施態様において、キレーターは、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153S、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cuまたは67CuとコンジュゲートしているDOTAまたはその誘導体;225AcとコンジュゲートしているH2-MACROPA;227ThとコンジュゲートしているMe-3,2-HOPO;225Ac、227Thまたは177LuとコンジュゲートしているH4py4pa;177LuとコンジュゲートしているH4pypa;68GaとコンジュゲートしているNODAGA;111InとコンジュゲートしているDTPA;または89ZrとコンジュゲートしているDFOである。
いくつかの実施態様において、キレーターは、TETA、SarAr、NOTA、TRAP、HBED、2,3-HOPO、PCTA、DFO、DTPA、OCTAPAまたは別のピコリン酸誘導体である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、メルカプトアセチル、ヒドラジノニコチンアミド、ジメルカプトコハク酸、1,2-エチレンジイルビス-L-システインジエチルエステル、メチレンジホスホネート、ヘキサメチルプロピレンアミンオキシムおよびヘキサキス(メトキシイソブチルイソニトリル)などの、99mTc、94mTc、186Re、または188Reで放射性標識するためのキレーターである。いくつかの実施態様において、RXは、キレーターであり、ここで、該キレーターは、メルカプトアセチル、ヒドラジノニコチンアミド、ジメルカプトコハク酸、1,2-エチレンジイルビス-L-システインジエチルエステル、メチレンジホスホネート、ヘキサメチルプロピレンアミンオキシムまたはヘキサキス(メトキシイソブチルイソニトリル)である。これらの実施態様のうちいくつかにおいて、キレーターは、放射性同位体によって結合されている。いくつかのこのような実施態様において、放射性同位体は、99mTc、94mTc、186Re、または188Reである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、表Aの化合物またはその誘導体(例えば、表Aの化合物が、放射性標識基または放射性標識可能な基に結合されており、それがリンカーを介してであってもよい場合)、または表Bの化合物の一の実施態様において、放射性同位体は、64Cu、67Cu、90Y、153S、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、224Ra、212Bi、212Pb、227Th、223Ra、47Sc、186Re,188Re、94mTc、68Ga、61Cu、67Ga、99mTc、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、117mSn、165Er、211As、203Pb、212Pb、47Sc、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、または114mInである。一の実施態様において、放射性同位体は、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153S、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cu、または67Cuである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物の一の実施態様において、少なくとも1つのRXは、画像化用放射性同位体を含むか、または画像化用放射性同位体と複合体形成しており、該化合物は、画像化用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しているか、または、該化合物は、画像化用放射性同位体を含むBF3を含有している補欠分子族と結合している。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物の一の実施態様において、、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124Iまたは72Asである。一の実施態様において、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、131I、123I、124Iまたは72Asである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物の一の実施態様において、少なくとも1つのRXは、画像化用放射性同位体を含むか、または治療用放射性同位体と複合体形成しているか、または該化合物は、治療用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合している。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物の一の実施態様において、治療用放射性同位体は、165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu、111In、213Bi、203Pb、212Pb、47Sc、90Y、117mSn、153S、149Tb、161Tb、224Ra、225Ac、227Th、223Ra、77As、131I、64Cuまたは67Cuである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4-ジアセテート(NODA)などのような、18F-フッ化アルミニウム([18F]AlF)を結合することができるキレーターである。いくつかの実施態様において、キレーターは、NODAである。いくつかの実施態様において、キレーターは、[18F]AlFによって結合される。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、トリチオールキレートなどのような、72Asまたは77Asを結合することができるキレーターである。いくつかの実施態様において、キレーターは、トリチオールキレートである。いくつかの実施態様において、キレーターは、72Asとコンジュゲートしている。いくつかの実施態様において、キレーターは、77Asとコンジュゲートしている。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、18F/19F交換放射性標識可能な、トリフルオロボレート(BF3)を含有している補欠分子族である。このようなRX基は、唯一のRX(n1=1)であってもよいし、または第1のRXと同一であっても異なってもよいさらなるRX基に加えてであってもよい。補欠分子族は、-R1314BF3であってよく、ここで、R13は、独立して、-(CH2)1-5-であり、基-R14BF3は、独立して、表3(下記)、表4(下記)に列挙されているもののうち1つまたはそれらの組み合わせ、または
から選択され得、ここで、各R15および各R16は、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキル基である。表3および表4について、-OR、-SR、-NR-、-NHRまたは-NR2基で置換されているピリジンにおけるRは、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のいくつかの実施態様において、-R14BF3は、表3に列挙されているものから選択される。いくつかの実施態様において、-R14BF3は、独立して、表4に列挙されているもののうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される。いくつかの実施態様において、少なくとも1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施態様において、3つのフッ素すべてが19Fである。
いくつかの実施態様において、R14BF3は、
を形成し得、ここで、-OR、-SR、-NR-、-NHRまたは-NR2で置換されているピリジンにおけるR(存在する場合)は、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである。いくつかの実施態様において、Rは、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5置換アルキルである。いくつかの実施態様において、Rは、メチルである。いくつかの実施態様において、Rは、エチルである。いくつかの実施態様において、Rは、プロピルである。いくつかの実施態様において、Rは、イソプロピルである。いくつかの実施態様において、Rは、n-ブチルである。いくつかの実施態様において、1つのフッ素が18Fである。いくつかの実施態様において、3つのフッ素すべてが19Fである。
いくつかの実施態様において、R14BF3は、
を形成し得、ここで、-OR、-SR、-NR-または-NR2で置換されているピリジンにおけるR(存在する場合)は、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである。いくつかの実施態様において、Rは、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5置換アルキルである。いくつかの実施態様において、Rは、メチルである。いくつかの実施態様において、Rは、エチルである。いくつかの実施態様において、Rは、プロピルである。いくつかの実施態様において、Rは、イソプロピルである。いくつかの実施態様において、Rは、n-ブチルである。いくつかの実施態様において、-R14BF3は、
である。いくつかの実施態様において、1つのフッ素が18Fである。いくつかの実施態様において、3つのフッ素すべてが19Fである。
いくつかの実施態様において、-R14BF3は、
である。いくつかの実施態様において、R15は、メチルである。いくつかの実施態様において、R15は、エチルである。いくつかの実施態様において、R15は、プロピルである。いくつかの実施態様において、R15は、イソプロピルである。いくつかの実施態様において、R15は、ブチルである。いくつかの実施態様において、R15は、n-ブチルである。いくつかの実施態様において、R15は、ペンチルである。いくつかの実施態様において、R16は、メチルである。いくつかの実施態様において、R16は、エチルである。いくつかの実施態様において、R16は、プロピルである。いくつかの実施態様において、R16は、イソプロピルである。いくつかの実施態様において、R16は、ブチルである。いくつかの実施態様において、R16は、n-ブチルである。いくつかの実施態様において、R16は、ペンチルである。いくつかの実施態様において、R15およびR16は、ともにメチルである。いくつかの実施態様において、少なくとも1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施態様において、3つのフッ素すべてが19Fである。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含有している補欠分子族である。いくつかの実施態様において、ケイ素-フッ素アクセプター部分のフッ素は、18Fである。ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含有している補欠分子族は、独立して、
のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択され、ここで、R17およびR18は、独立して、直鎖状または分枝鎖状の、環状または非環状の、および/または芳香族または非芳香族の、C1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル基である。いくつかの実施態様において、R17およびR18は、独立して、フェニル、tert-ブチル、sec-プロピル、イソプロピル、メチル、ピリジル、2-インドリル、および3-インドリルからなる群から選択される。いくつかの実施態様において、補欠分子族は、
である。いくつかの実施態様において、補欠分子族は、
である。いくつかの実施態様において、補欠分子族は、
である。いくつかの実施態様において、補欠分子族は、
である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、治療効果をもたらすことができる化学的部分、例えば小分子薬物を包含する、治療用部分である。
式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物のいくつかの実施態様において、RXは、蛍光標識である。
本開示はまた、本明細書に記載の、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のうちいずれか1つを含む組成物に関する。
本開示はまた、対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するための、または炎症性の状態または疾患を画像化するための、本明細書に記載の、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のうちいずれか1つに関する。一の実施態様において、該化合物は、少なくとも1つのRXを含むか、画像化用放射性同位体を含むか、または画像化用放射性同位体と複合体形成しているか、該化合物は、画像化用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しているか、または該化合物は、画像化用放射性同位体を含むBF3を含有している補欠分子族と結合している。一の実施態様において、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124Iまたは72Asである。一の実施態様において、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、131I、123I、124Iまたは72Asである。
本開示はまた、CXCR4発現組織を画像化する方法であって、このような画像化を必要とする対象体に、本明細書に記載の、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のうちのいずれか1つの有効量を投与することを含む、方法に関する。一の実施態様において、該化合物は、少なくとも1つのRXを含むか、画像化用放射性同位体を含むか、または画像化用放射性同位体と複合体形成しているか、該化合物は、画像化用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しているか、または、該化合物は、画像化用放射性同位体を含むBF3を含有している補欠分子族と結合している。一の実施態様において、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124Iまたは72Asである。一の実施態様において、画像化用放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、131I、123I、124Iまたは72Asである。
本開示はまた、対象体におけるCXCR4の発現によって特徴づけられる疾患または状態の治療に用いるための、本明細書に記載の、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のうちのいずれか1つに関する。一の実施態様において、疾患または状態は、CXCR4発現癌である。一の実施態様において、該化合物は、少なくとも1つのRXを含むか、画像化用放射性同位体を含むか、または、該化合物は、治療用放射性同位体と複合体形成しているか、または、該化合物は、治療用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しており、治療用放射性同位体は、165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu、111In、213Bi、203Pb、212Pb、47Sc、90Y、117mSn、153S、149Tb、161Tb、224Ra、225Ac、227Th、223Ra、77As、131I、64Cuまたは67Cuである。
本開示はまた、CXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態の治療方法であって、該治療を必要とする対象体に、本明細書に記載の、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物のうちのいずれか1つの有効量を投与することを含む、方法に関する。一の実施態様において、該疾患または状態は、CXCR4発現癌である。一の実施態様において、該化合物は、少なくとも1つのRXを含むか、画像化用放射性同位体を含むか、または、該化合物は、治療用放射性同位体と複合体形成しているか、または、該化合物は、治療用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合している。一の実施態様において、治療用放射性同位体は、165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu、111In、213Bi、203Pb、212Pb、47Sc、90Y、117mSn、153S、149Tb、161Tb、224Ra、225Ac、227Th、223Ra、77As、131I、64Cuまたは67Cuである。
いくつかの実施態様において、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、または表Aの化合物またはその誘導体、または表Bの化合物は、50nM以下のIC50で、インビトロで、CXCR4へのSDF-1αの結合を阻害する。いくつかの実施態様において、該化合物は、25nM以下のIC50で、インビトロで、CXCR4へのSDF-1αの結合を阻害する。いくつかの実施態様において、該化合物は、10nM以下のIC50で、インビトロで、CXCR4へのSDF-1αの結合を阻害する。
CXCR4の過剰発現は、脳癌、乳癌および前立腺癌を含む23種類以上の悪性腫瘍で観察されている。さらに、白血病、リンパ腫および骨髄腫では、CXCR4の発現が顕著である。レトロスペクティブ研究では、CXCR4発現が前立腺癌およびメラノーマ患者の生存率の低下と相関していることが示されている。さらにまた、CXCR4発現は、急性および慢性骨髄性白血病(acute and chronic myeloid leukemia)、急性骨髄性白血病(acute myelogenous leukemia)および多発性骨髄腫の疾患再発の予後因子である。SDF-1/CXCR4軸は、がんの増殖を媒介し、転移を増強し、間質細胞と免疫細胞を動員して悪性増殖をサポートし、化学療法抵抗性を与える。放射性標識CXCR4プローブは、CXCR4を発現する固形悪性腫瘍および血液学的悪性腫瘍の早期診断に利用することができる。このような画像化剤は、悪性腫瘍の診断を確認したり、疾患が限局している場合に局所的な切除治療をガイドしたりするために使用することができる。このようなリガンドは、CXCR4を過剰発現していることが知られている腫瘍の残存細胞量の独立した評価を提供することにより、治療に対する反応をモニターするために使用することも可能である。[68Ga]Ga-Pentixaforは、Westerグループによって、癌の画像化と内部放射療法に対する潜在的な反応者の特定に使用されている。
SDF-1/CXCR4軸の調節不全はまた、多くの炎症状態を媒介する。関節リウマチ(RA)では、SDF-1/CXCR4シグナル伝達は、炎症部位への活性化T細胞の炎症誘発性遊走に関与している;特に、RA患者の滑膜は、CXCR4の発現が増大したT細胞の存在を示した。罹患率および死亡率に関して国民へのRAの負担を考慮すると、炎症反応を媒介する治療薬の開発に関する研究が非常に多く行われており、特にここ数年で新規の生物製剤がFDAによって承認されている。陽電子放射断層撮影画像化のための放射性標識CXCR4プローブは、関節リウマチの診断と予後を可能にし、また臨床試験中の新興疾患修飾抗リウマチ薬の治療をモニターするために使用することもできる。CXCR4発現は、感染性骨疾患、腎移植後の合併症としての尿路感染症、心筋梗塞および虚血性脳卒中を含む炎症性要素を持つ疾患において、[68Ga]Ga-Pentixaforを用いたPET画像法で検出されている。CXCR4画像化は、今後、他の炎症性疾患の診断およびモニタリングにおいて重要な役割を果たし得る。
心臓病理の状況において、心臓血管壁の炎症性疾患は、部分的には、SDF-1/CXCR4軸の調節不全によって媒介される。アテローム動脈硬化症の初期段階において、SDF-1/CXCR4軸は、末梢血管損傷部位に向かって内皮前駆細胞を動員し、それによってプラーク形成を開始させるが、アテローム保護効果に向けたいくつかの証拠がある。アテローム動脈硬化性プラークは、低酸素の存在によって特徴付けられ、該低酸素の存在は、CXCR4の発現をアップレギュレートし、細胞輸送に影響を与えることが示されている。最後に、アテローム動脈硬化症のウサギモデルにおいて、[68Ga]Ga-Pentixaforは、PETによるアテローム動脈硬化性プラークの可視化を可能にした。同じ研究で、[68Ga]Ga-Pentixaforを用いて、アテローム動脈硬化症の病歴がある患者のアテローム動脈硬化性プラークが同定された。したがって、CXCR4を標的としたPET診断剤は、アテローム動脈硬化症について診断し、アテローム動脈硬化症についての予後情報を得るための代替方法として有効である可能性がある。
いくつかの実施態様において、CXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態は、白血病、リンパ腫および骨髄腫である。いくつかの実施態様において、CXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態は、血液学的悪性腫瘍である。いくつかの実施態様において、CXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態は、炎症性疾患である。
いくつかの実施態様において、CXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態は、CXCR4の過剰発現またはCXCR4の異常な発現によって特徴づけられる疾患または状態である。
いくつかの実施態様において、CXCR4発現癌は、血液学的悪性腫瘍である。いくつかの実施態様において、CXCR4発現癌は、白血病、リンパ腫および骨髄腫である。
特定の実施態様において、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物は、CXCR4発現組織の陽電子放射断層撮影(PET)画像化もしくは単光子放射コンピュータ断層撮影(SPECT)画像化のための、または炎症性の状態または疾患(例えば、関節リウマチまたは心血管疾患)の画像化のための放射性同位元素とコンジュゲートしており、ここで、該化合物は、陽電子エミッターまたはγエミッターである放射性同位体とコンジュゲートしている。限定されるものではないが、陽電子放射性またはγ放射性の放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、110mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124Iまたは72Asであってよい。
放射性同位体(例えば、X)が診断用放射性同位体である場合、画像化用の放射性標識トレーサーの調製のための該化合物の特定の実施態様の使用が開示されている。また、対象体におけるCXCR4発現組織または炎症性の状態もしくは疾患を画像化する方法が開示されており、この方法は、対象体に、化合物の特定の実施態様および薬学的に許容される賦形剤を含む組成物を投与すること;および対象体を、例えば陽電子放射断層撮影(PET)を用いて、画像化することを含む。組織が疾患組織(例えば、CXCR4発現癌)である場合、CXCR4標的治療が対象体を治療するために選択され得る。したがって、対象体におけるCXCR4発現癌の画像化における本発明の特定の化合物の使用が開示されており、ここで、RXは、診断用または画像化用の放射性同位体を含むかまたはそれと複合体形成している。いくつかの実施形態において、対象体はヒトである。
癌におけるCXCR4の広範な発現を考慮すると、CXCR4を標的とする治療薬の開発が大きく推進されている。CXCR4阻害剤は、マウスの腫瘍モデルにおいて、腫瘍の治療と転移予防の両方において有効性を実証しているが、臨床試験において有効性を実証した医薬品はほとんどない。もともとHIV治療のために開発された、AMD3100としても知られているプレリキサホルは、現在までにFDAの承認を受けた唯一のCXCR4アンタゴニストである。AMD3100は、収集および自家移植のために造血幹細胞を末梢血に動員するためにリンパ腫および多発性骨髄腫の患者に投与されており、直接治療する方法としては投与されていない。CXCR4発現癌の治療に対する臨床的ニーズは満たされておらず、その多くは現在利用可能な標準治療に対して抵抗性を有している。
CXCR4陽性である癌は、内部放射療法に影響されやすい可能性がある。この応用では、CXCR4を標的とするペプチドは、病巣に高い局所線量の放射線を送達するために、通常β粒子またはα粒子エミッターである放射性同位体で放射性標識される。これらの放射性放出は、通常、DNAに損傷を与え、それによって細胞死を誘導する。この治療法は腫瘍学で利用されており、ソマトスタチン受容体(神経内分泌腫瘍用)および前立腺特異的膜抗原(転移性去勢抵抗性前立腺癌用)がその2つの例である。外部照射療法と異なり、この全身療法は転移性の状況でも効果的であり得る。治療用放射性同位体としては、177Lu、90Y、225Acおよび64Cuが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
心臓病理に関しては、[90Y]Y-または[177Lu]Lu-Pentixatherによる内部放射療法による小規模なレトロスペクティブ研究が、以前に確認されたアテローム動脈硬化性プラークを有する患者においてCXCR4発現および活性の退縮を実証した。したがって、放射性核種療法は、アテローム動脈硬化症のような炎症性疾患に対する新しい治療法を提示することができる。
特定の実施態様において、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物は、治療(例えば、癌治療)に用いられる放射性同位体とコンジュゲートしている。これとしては、165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu(βエミッター、t2/1=6.65d)、111In、213Bi、203Pb、212Pb、47Sc、90Y(β-エミッター、t2/1=2.66d)、117mSn、153S、149Tb、161Tb、224Ra、225Ac(α-エミッター、t2/1=9.95d)、227Th、223Ra、77As、131I、64Cuまたは67Cuなどの放射性同位体が挙げられる。
放射性同位体(例えば、X)が治療用放射性同位体である場合、対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態の治療のための、該化合物(またはその医薬組成物)の特定の実施態様の使用が開示されている。したがって、対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態を治療するための医薬の調製における、該化合物の使用が提供される。対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態を処置する方法も提供され、その方法は、該対象体に、式A、A-I、A-II、BまたはCの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物と薬学的に許容される賦形剤とを含む組成物を投与することを含む。例えば、限定されるものではないが、該疾患は、CXCR4発現癌(例えば、非ホジキンリンパ腫、リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、副腎皮質癌、肺癌、乳癌、腎細胞癌、直腸結腸癌)であり得る。したがって、対象体におけるCXCR4発現癌を治療するための本発明の特定の化合物の使用が開示され、ここで、RXは、治療用放射性同位体を含むかまたはそれと複合体形成している。いくつかの実施態様において、対象体は、ヒトである。
本明細書に提示されている化合物は、当技術分野で確立された様々な方法のいずれかによって合成され得るペプチドを組み込んでいる。これには、9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)および/またはt-ブチルオキシカルボニル(Boc)化学、および/または他の合成アプローチを使用する方法を用いた液相および固相のペプチド合成が挙げられるまれるが、これらに限定されない。
固相ペプチド合成の方法および技術は、当技術分野で十分に確立されている。例えば、ペプチドは、目的のアミノ酸残基を一度に1つずつ順次組み込むことによって合成され得る。このような方法において、ペプチド合成は、典型的には、目的のペプチドのC末端アミノ酸を適切な樹脂に結合させることによって開始される。これに先立ち、アミノ酸の反応性側鎖基とαアミノ基を適切な保護基によって反応から保護し、αカルボキシル基のみを固体支持体上のアミン基、ヒドロキシル基またはアルキルハライド基などの官能基と反応させることができる。C末端アミノ酸を支持体に結合させた後、アミノ酸の側鎖および/またはαアミノ基の保護基を選択的に除去し、次の目的のアミノ酸を結合させることができる。このプロセスは、目的のペプチドが完全に合成されるまで繰り返され、その時点でペプチドは脱保護され、支持体から切断され、精製することができる。固相ペプチド合成のための装置の非限定的な例は、Aapptec Endeavor 90ペプチド合成装置である。
追加のアミノ酸のカップリングを可能にするために、Fmoc保護基を、例えばDMF中のピペリジン(20~50%v/v)のような穏やかな塩基性条件下で、固体支持体上のアミノ酸から除去することができる。追加されるアミノ酸もカップリングのために活性化されている必要がある(例えば、αカルボキシレートにおいて)。活性化試薬の非限定的な例としては、限定されるものではないが、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)が挙げられる。1-ヒドロキシ-ベンゾトリアゾール(HOBt)および1-ヒドロキシ-7-アザ-ベンゾトリアゾール(HOAt)などのトリアゾールを使用することによって、ラセミ化が最小限に抑えられる。カップリングは、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA/DIEA)などの適切な塩基の存在下で行うことができる。長いペプチドの場合、または必要に応じて、ペプチド合成およびライゲーションを用いることができる。
ペプチドを伸長させるために典型的なペプチド結合を形成することとは別に、ペプチドは、側鎖官能基(例えば、カルボン酸基またはアミノ基)に結合することによって、次のいずれかの分岐様式で伸長させることができる:側鎖を側鎖に;または側鎖を骨格アミノまたはカルボキシレートに。アミノ酸側鎖へのカップリングは、公知の方法で行うことができ、樹脂上で行ってもよいし、樹脂外で行ってもよい。非限定的な例としては、カルボキシル基を含有しているアミノ酸側鎖(例えば、Asp、D-Asp、Glu、D-Glu、Aadなど)とアミノ基を含有しているアミノ酸側鎖(例えば、Lys、D-Lys、Orn、D-Orn、Dab、D-Dab、Dap、D-Dapなど)またはペプチドN末端との間にアミドを形成すること;アミノ基を含有しているアミノ酸側鎖(例えば、Lys、D-Lys、Orn、D-Orn、Dab、D-Dab、Dap、D-Dapなど)とカルボキシル基を含有しているアミノ酸側鎖(例えば、Asp、D-Asp、Glu、D-Gluなど)またはペプチドC末端との間にアミドを形成すること;およびアジド基を含有しているアミノ酸側鎖(例えば、Lys(N3)、D-Lys(N3)など)とアルキン基(例えば、Pra、D-Praなど)との間にクリックケミストリーを介して1,2,3-トリアゾールを形成することが挙げられる。アミド結合を形成する前に、適切な官能基の保護基を選択的に除去しなければならないが、クリック反応によるアルキンとアジド基との間での反応による1,2,3-トリアゾールの生成には、選択的な脱保護は必要ない。選択的に除去可能な保護基の非限定的な例としては、2-フェニルイソプロピルエステル(O-2-PhiPr)(例えば、Asp/Gluに対して)および4-メチルトリチル(Mtt)、アリルオキシカルボニル(alloc)、1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン))エチル(Dde)、および1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)-3-メチルブチル(ivDde)(例えば、Lys/Orn/Dab/Dapに対して)が挙げられる。O-2-PhiPrおよびMtt保護基は、DCM中2.5%トリフルオロ酢酸(TFA)などの穏やかな酸性条件下で選択的に脱保護することができる。Alloc保護基は、DCM中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)およびフェニルシランを使用して選択的に脱保護することができる。DdeおよびivDde保護基は、DMF中2~5%のヒドラジンを使用して選択的に脱保護することができる。次いで、Asp/Glu(L形態またはD形態)およびLys/Orn/Dab/Dap(L形態またはD形態)の脱保護側鎖を、例えば上記のカップリング反応条件を用いることによって、カップリングすることができる。
式A、A-IおよびA-IIの化合物は、上記の技術を使用して、ペプチドN末端を側鎖カルボキシレート(ペプチド中の残基7における)に連結することによって環化され得る(例示的な反応条件は実施例に記載されている)。式B化合物は、FlICk21と称される環内トリプタチオニンステープリング反応またはイソインドールステープリング反応を用いて環化して、ペプチド中の残基1および残基7の側鎖を連結することができる(例示的な反応条件は実施例に記載されている);得られたイソインドール類は、画像化する固有の蛍光特性を有する。式Cの化合物は、例えば以下のスキームに示すように、ペプチド中の残基1においてチオ乳酸アミノ酸(thiolactic amino acid)を使用して同様に環化することができる:
ペプチド骨格アミドは、N-メチル化(すなわち、アルファアミノメチル化)されていてもよい。これは、ペプチド合成の間にFmoc-N-メチル化アミノ酸を直接使用することによって達成され得る。別法としては、Mitsunobu条件下でのN-メチル化を行うこともできる。まず、4-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(Ns-Cl)と2,4,6-トリメチルピリジン(コリジン)のNMP中溶液を用いて、遊離一級アミン基を保護する。次いで、トリフェニルホスフィン、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)およびメタノールの存在下でN-メチル化を達成することができる。その後、NMP中、メルカプトエタノールおよび1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)を用いてN-脱保護を行うことができる。保護されたアミノ酸をN-メチル化αアミノ基にカップリングさせるためには、HATU、HOAtおよびDIEAを使用することができる。
チオエーテル(-S-)結合(例えば、L1のため)の形成は、固相または液相のいずれかで達成することができる。例えば、チオエーテル(-S-)結合の形成は、チオール含有化合物(例えば、システイン側鎖のチオール基)とアルキルハライド(例えば、3-(Fmoc-アミノ)プロピルブロミド)を、塩基(例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で、適当な溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド)中でカップリングすることによって達成することができる。液相で反応を行う場合、使用する反応物は好ましくは当モル比(1対1)であり、目的の生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製することができる。反応が、一方の反応物が固相に付着していることを意味する固相で行われる場合、他方の反応物は、通常、過剰量(固相に付着している反応物の3当量以上)で使用される。反応後、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、メタノールおよびジクロロメタンなどの溶媒の組み合わせを使用して、固相(樹脂)を順次洗浄することにより、過剰の未反応反応物および試薬を除去することができる。
チオール基とマレイミド基との間の結合(例えば、L1のため)の形成は、アルキルハライドをマレイミド含有化合物に置き換えるだけで、チオエーテル(-S-)結合の形成について上記した条件を用いて行うことができる。同様に、この反応は固相または液相で実施することができる。液相で反応を行う場合、使用する反応物は好ましくは当モル比(1対1)であり、目的の生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製することができる。反応が、一方の反応物が固相に付着していることを意味する固相上で行われる場合、他方の反応物は、通常、過剰量(固相に付着している反応物の3当量以上)で使用される。反応後、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、メタノールおよびジクロロメタンなどの溶媒を組み合わせを使用して、固相(樹脂)を順次洗浄することにより、過剰な未反応の反応物および試薬を除去することができる。
非ペプチド部分(例えば、放射性標識基、アルブミン結合基および/またはリンカー)は、ペプチドが固体支持体に付着している間にペプチドN末端に結合させることができる。これは、非ペプチド部分が活性化カルボキシレート(および必要に応じて保護基)を含む場合に容易であり、その結果、カップリングを樹脂上で行うことができる。例えば、限定されるものではないが、1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7,10-四酢酸(DOTA)トリス(tert-ブチルエステル)などの二官能性キレーターは、ペプチドへのカップリングのためにN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)およびN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で活性化され得る。別法としては、液相または固相のいずれかの条件下で、銅触媒を用いたクリック反応により、非ペプチド部分を化合物に組み込むことができる。銅触媒によるクリック反応は、当技術分野で十分に確立されている。例えば、2-アジド酢酸をまずNHSおよびDCCによって活性化し、ペプチドにカップリングさせる。次いで、水、ならびにアセトニトリル(ACN)およびDMFなどの有機溶媒中、Cu2+およびアスコルビン酸ナトリウムの存在下で、アルキン含有非ペプチド部位をアジド含有ペプチドにクリックすることができる。また、非ペプチド部位を液相で添加することも可能であり、これは通常実施されている。
キレーターの合成は周知であり、多くのキレーターが市販されている(例えば、Sigma-AldrichTM/Milipore SigmaTMなどから)。放射性金属をキレーターにコンジュゲートするためのプロトコルもよく知られている(例えば、下記の実施例1を参照)。ケイ素-フッ素-アクセプター部分の合成は、これまで報告されている手順に従って達成することができる(例えば、Bernard-Gauthier et al. Biomed Res Int. 2014 2014:454503;Kostikov et al. Nature Protocols 2012 7:1956-1963;Kostikov et al. Bioconjug Chem. 2012 18:23:106-114;各々、出典明示によりその全体として本明細書の一部とする)。放射性同位体で置換されたアリール基の合成または取得も同様に容易である。
化合物上のR1314BF3成分の合成は、これまで報告されている手順に従い達成することができる(例えば、Liu et al. Angew Chem Int Ed 2014 53:11876-11880;Liu et al. J Nucl Med 2015 55:1499-1505;Liu et al. Nat Protoc 2015 10:1423-1432;Kuo et al., J Nucl Med 2019 60:1160-1166;各々、出典明示によりその全体として本明細書の一部とする)。一般に、BF3含有モチーフは、BF3含有アジド(またはアルキニル)基とリンカー上のアルキニル(またはアジド)基との間に1,2,3-トリアゾール環を形成するか、またはBF3含有カルボキシレートとリンカー上のアミノ基との間にアミド結合を形成することによって、クリックケミストリーによってリンカーにカップリングさせることができる。BF3含有アジド、アルキンまたはカルボキシレートを製造するには、まず、ボロン酸エステルをHCl、DMFおよびKHF2の混合液中でBF3に変換した後、ボロン酸エステル含有アジド、アルキンまたはカルボキシレートを調製する。アルキルBF3の場合、ボロン酸エステル含有アルキルハライド(例えば、ヨードメチルボロン酸ピナコールエステル)とアミン含有アジド、アルキンまたはカルボキシレート(例えば、N,N-ジメチルプロパルギルアミン)をカップリングすることにより、ボロン酸エステル含有アジド、アルキンまたはカルボキシレートを調製することができる。アリールBF3の場合、アリールハライド(ヨージドまたはブロミド)とビス(ピナコラト)ジボロンを用いた鈴木カップリングによりボロン酸エステルを調製することができる。
18F-19F同位体交換反応によるBF3含有化合物の18F-フッ素化は、これまでに公表されている手順に従って達成することができる(Liu et al. Nat Protoc 2015 10:1423-1432、出典明示によりその全体として本明細書の一部とする)。一般に、約100nmolのBF3含有化合物を、ピリダジン-HCl緩衝液(pH=2.0~2.5、1M)15μl、DMF15μlおよび7.5mM KHF2水溶液1μlの混合物に溶解させる。反応混合物に18F-フッ素化物溶液(生理食塩水中、60μl)を添加し、得られた溶液を80℃で20分間加熱する。反応終了後、固相抽出、または水とアセトニトリルの混合液を移動相として使用する逆高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、目的の生成物を精製することができる。
ペプチドが固体支持体上で完全に合成された場合、TFA、トリイソプロピルシラン(TIS)および水などの適切な試薬を使用して、目的のペプチドを固体支持体から切断することができる。Boc、ペンタメチルジヒドロベンゾフラン-5-スルホニル(Pbf)、トリチル(Trt)およびtert-ブチル(tBu)などの側鎖保護基を同時に除去する(すなわち、脱保護)。粗ペプチドは、冷エーテルを添加し、次いで遠心分離することにより、溶液から沈殿させ、収集することができる。ペプチドの精製および特徴付けは、ペプチドのサイズ、電荷および極性に基づいて、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの標準的な分離技術によって行うことができる。精製されたペプチドの同一性は、質量分析または他の類似のアプローチによって確認することができる。
本発明を、以下の実施例で具体的な化合物の合成および評価についてさらに説明する。
化学合成
試薬および溶媒は市販のものを購入し、特に断りのない限り、さらに精製せずに使用した。ペプチドは、Liberty Blue自動マイクロ波ペプチド合成装置(CEM Corporations)で合成された。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、1)モデル1200四元ポンプ、モデル1200UV吸光度検出器およびBioscan NaIシンチレーション検出器を備えたAgilent 1260 infinityシステム、2)Agilent 1100 HPLCシステムまたは3)モデル1260 Infinity II分取二元ポンプ、モデル1260 Infinity可変波長検出器(220nmに設定)および1290 Infinity II分取オープンベッド画分コレクターを備えたAgilent 1260 Infinity II 分取システムにおいて行った。合成に使用したHPLCカラムは、Phenomenexから購入したセミ分取カラム(Agilent Eclipse XDB-C18、5μm、9.4×250mm)または分取カラム(Gemini、NX-C18、5μm、110Å、50×30mm)であった。質量分析は、ESIイオン源を備えたAB SCIEX 4000 QTRAP質量分析システム、またはWaters 2695 Separation moduleおよびWaters-Micromass ZQ質量分析システムを用いて実施した。
すべてのFmoc-アミノ酸は、特に断らない限り、マイクロ波加熱を使用して90℃で4分間、DMF中のFmoc-AA-OH/DIC/Oxymaの4/8/4当量を使用してカップリングされる。すべてのFmoc基は、特に断りのない限り、DMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去される。2回のカップリングは、活性化されたFmocアミノ酸溶液の2サイクルを意味する。最初のFmoc保護アミノ酸を樹脂にカップリングした後、樹脂ポリマー上の遊離アミンを1-アセチルイミダゾールのDMF中5%溶液でキャップする。
ペプチドは、C末端がアミド化される。
本明細書で使用するペプチド命名法における用語「シクロ」は、式Aにおいて示される環化、すなわち、第1アミノ酸残基のN末端アミノ基と第7アミノ酸残基の側鎖カルボキシ基によって形成されるアミド結合を指す。本明細書で使用するペプチド命名法における「シクロ(イソインドール)」および「シクロ(トリプタチオニン)」という用語は、式Bにおいて示される環化、すなわち第1および第7側鎖アミノ酸残基の側鎖官能基をFlICkまたは同様の反応を用いて連結することによって形成されたイソインドール結合またはトリプタチオニン結合のことをいう。
シクロ[Phe-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(1)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Phe(4-NH(Boc))-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。1の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.88分であった。ESI-MS: 1 C6291159についての[M+2H]2+の計算値594.86;[M+2H]2+の測定値595.12。
シクロ[Phe-(4-NO2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(2)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Phe(4-NO2)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中18~38%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。2の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.04分であった。ESI-MS: 2 C62891511についての[M+2H]2+の計算値609.84;[M+2H]2+の測定値609.95。
シクロ[Phe-hTyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(3)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-hTyr-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。3の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.86分であった。ESI-MS: 3 C63921410についての[M+2H]2+の計算値602.36;[M+2H]2+の測定値602.12。
シクロ[Phe-(3-I)Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(4)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-(3-I)Tyr-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。4の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.66分であった。ESI-MS: 4 C6289IN1410についての[M+2H]2+の計算値658.30;[M+2H]2+の測定値658.40。
シクロ[Phe-Tyr-Arg(Me)2(asym)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(5)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Arg(Me)2(asym)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。5の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.55分であった。ESI-MS: 5 C61881610についての[M+2H]2+の計算値602.34;[M+2H]2+の測定値602.46。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(2-Ant)Ala-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(6)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-(2-Ant)Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。6の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.22分であった。ESI-MS: 6 C66931410についての[M+3H]3+の計算値413.91;[M+3H]3+の測定値414.40。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(9-Ant)Ala-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(7)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-(9-Ant)Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。7の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.70分であった。ESI-MS: 7 C66931410についての[M+3H]3+の計算値413.91;[M+3H]3+の測定値413.60。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(アダマンチル)Ala-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(8)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-(アダマンチル)Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、分取カラム用いる分取HPLCによって精製した。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(9)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。9の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.74分であった。ESI-MS: 9 C63931410についての[M+3H]3+の計算値401.91;[M+3H]3+の測定値401.40。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-His-D-Glu]-Lys(iPr)(10)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-His(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を、Fmoc-D-His(Trt)-OHを50℃で10分間カップリングさせた以外は同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。10の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.86分であった。ESI-MS: 10 C66951610についての[M+3H]3+の計算値423.91;[M+3H]3+の測定値424.01。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-His-D-Glu]-Lys(iPr)(11)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-His(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を、Fmoc-His(Trt)-OHを50℃で10分間カップリングさせた以外は同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。11の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.33分であった。ESI-MS: 11 C66951610についての[M+3H]3+の計算値423.91;[M+3H]3+の測定値423.70。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Phe-D-Glu]-Lys(iPr)(12)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Phe)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。12の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.45分であった。ESI-MS: 12 C69971410についての[M+3H]3+の計算値427.25;[M+3H]3+の測定値427.39。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Leu-D-Glu]-Lys(iPr)(13)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Leu-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中17~37%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。13の保持時間は、分取カラムを用いた場合、13.44分であった。ESI-MS: 13 C66981410についての[M+3H]3+の計算値415.59;[M+3H]3+の測定値414.98。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Glu-D-Glu]-Lys(iPr)(14)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Glu(tBu)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中17~37%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。14の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.71分であった。ESI-MS: 14 C65941412についての[M+3H]3+の計算値420.90;[M+3H]3+の測定値421.21。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Dab-D-Glu]-Lys(iPr)(15)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Dab(Boc)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。15の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.0分であった。ESI-MS: 15 C64951510についての[M+3H]3+の計算値411.25;[M+3H]3+の測定値411.53。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Dap-D-Glu]-Lys(iPr)(16)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Dap(Boc)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。16の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.3分であった。ESI-MS: 16 C63931510についての[M+2H]2+の計算値609.86;[M+3H]3+の測定値610.10。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ser-D-Glu]-Lys(iPr)(17)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ser(tBu)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。17の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.7分であった。ESI-MS: 17 C63931411についての[M+3H]3+の計算値407.24;[M+3H]3+の測定値406.52。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Gln-D-Glu]-Lys(iPr)(18)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Gln(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中17~37%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。18の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.78分であった。ESI-MS: 18 C65961510についての[M+3H]3+の計算値420.91;[M+3H]3+の測定値420.35。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)(19)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Asn(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。19の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.19分であった。ESI-MS: 19 C64941511についての[M+3H]3+の計算値416.24;[M+3H]3+の測定値415.75。
シクロ[1Nal-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(20)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-1-Nal-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、1Nal上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。20の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.9分であった。ESI-MS: 20 C66921410についての[M+2H]2+の計算値620.36;[M+2H]2+の測定値620.77。
シクロ[Tyr-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(21)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Tyr(tBu)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Tyr上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にてH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。21の保持時間は、分取カラムを用いた場合、15.1分であった。ESI-MS: 21 C62901411についての[M+2H]2+の計算値603.35;[M+2H]2+の測定値603.99。
シクロ[Trp-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(22)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Trp(Boc)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Trp上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。22の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.46分であった。ESI-MS: 22 C62901411についての[M+2H]2+の計算値614.85;[M+2H]2+の測定値615.17。
シクロ(イソインドール)[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Cys]-Lys(iPr)(23)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。0.05mmスケールで、Fmoc-D-Cys(Trt)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。15mLファルコンチューブ中の凍結乾燥粉末としての直鎖状粗ペプチド(約0.5mg)をボレートバッファー(pH約9~9.5)80μLに溶解し、EtOH(5×10-2M)中オルトフタルアルデヒド20μLを添加した。20分後、該反応混合物にギ酸0.5μLを添加した。粗ペプチドを、セミ分取カラムを使用するHPLCによって精製した。ESI-MS: 23 C6891149Sについての[M+H]+の計算値1279.7;[M+H]+の測定値1279.9。
シクロ(イソインドール)[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-Cys]-Lys(iPr)(24)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。0.05mmスケールで、Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。15mLファルコンチューブ中の凍結乾燥粉末としての直鎖状粗ペプチド(約0.5mg)をボレートバッファー(pH約9~9.5)80μLに溶解し、EtOH(5×10-2M)中オルトフタルアルデヒド20μLを添加した。20分後、該反応混合物にギ酸0.5μLを添加した。ESI-MS: 24 C6891149Sについての[M+H]+の計算値1279.7;[M+H]+の測定値1279.9。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(カルボキシ-m-カルボラン)Dap-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(25)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、およびFmoc-Dap(Mtt)-OHを同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。DCMで3回洗浄することによってMtt基を除去し、次いで、TFA/TIS/DCM(2/1/97)と一緒に5回インキュベートし、次いで、DCMで3回洗浄し、次いで、DMFで3回洗浄した。マイクロ波加熱を用いて90℃で10分間、DMF 2mL中の3/3/6当量のm-カルボラン-1-カルボン酸/HATU/DIEAを使用して、m-カルボラン-1-カルボン酸を遊離アミン基とカップリングさせた。Fmoc脱保護後、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を順次ペプチジル樹脂とカップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中17~3%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。25の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.35分であった。ESI-MS: 25 C5594101511についての[M+2H]2+の計算値624.41;[M+2H]2+の測定値625.50。
シクロ[Lys(Ac)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(26)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。26の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.1分であった。
シクロ[Phe-D-Tyr-Lys(iPr)-DArg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(27)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。27の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.04分であった。ESI-MS: 27 C63911410についての[M+2H]2+の計算値601.85;[M+2H]2+の測定値602.01。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-DArg-(4-NH2)Phe-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(28)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-(4-NHBoc)Phe-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。28の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.04分であった。ESI-MS: 28 C59911510についての[M+2H]2+の計算値584.85;[M+2H]2+の測定値585.36。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-DArg-hTyr-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(29)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-hTyr-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。29の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.64分であった。ESI-MS: 29 C60921411についての[M+2H]2+の計算値592.35;[M+2H]2+の測定値592.92。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-DArg-(COOH)Phe-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(30)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-p-カルボキシ-Phe(OtBu)-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。30の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.31分であった。ESI-MS: 30 C60901412についての[M+2H]2+の計算値599.34;[M+2H]2+の測定値599.85。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-DArg-サイロニン-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(31)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-サイロニン-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。31の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.31分であった。ESI-MS: 31 C60901412についての[M+2H]2+の計算値631.36;[M+2H]2+の測定値632.11。
シクロ[Phe-Tyr-Arg(Me)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(32)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Arg(Me,Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。32の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.55分であった。ESI-MS: 32 C61881610についての[M+2H]2+の計算値602.35;[M+2H]2+の測定値602.98。
シクロ[Lys(Ac)-Gln-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(33)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基をを除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。33の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.61分であった。ESI-MS: 33 C58951611についての[M+2H]2+の計算値595.87;[M+2H]2+の測定値595.54。
シクロ[Lys(Ac)-Glu-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(34)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Glu(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、分取HPLCを使用して精製した。ESI-MS: 34 C58941512についての[M+2H]2+の計算値596.36;[M+2H]2+の測定値596.74。
シクロ[Phe-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(35)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-NaI-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-4-NHBoc)Phe-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。35の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.87分であった。ESI-MS: 35 C6393159についての[M+2H]2+の計算値601.86;[M+2H]2+の測定値602.36。
シクロ[Lys(Ac)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-Trp-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(36)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-Trp(Boc)-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。ESI-MS: 36 C62971511についての[M+2H]2+の計算値613.87;[M+2H]2+の測定値613.81。
シクロ[Lys(D-Glu-Ac)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(37)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-D-Glu(tBu)-OHをカップリングさせ、Fmoc基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。37の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.76分であった。
シクロ[Lys(Ac-D-Arg)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(38)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OHをカップリングさせ、Fmoc基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速25mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。38の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.02分であった。ESI-MS: 38 C681091912についての[M+2H]2+の計算値691.92;[M+2H]2+の測定値691.70。「Ac-D-Arg」という用語は、N(α)-アセチル化され、C末端が1位のLysの側鎖にアミド結合しているD-Argをいう。
シクロ[Lys(Ac-D-Arg)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(39)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-D-Ala-OHをカップリングさせ、Fmoc基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中15~35%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。39の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.46分であった。ESI-MS: 39 C651021612についての[M+2H]2+の計算値649.39;[M+2H]2+の測定値649.98。
シクロ[Lys(Ac-D-Phe)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(40)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-D-Phe-OHをカップリングさせ、Fmoc基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。40の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.51分であった。ESI-MS: 40 C711061612についての[M+2H]2+の計算値687.41;[M+2H]2+の測定値687.01。注:「Ac-D-Phe」は、N-アセチル化され、C末端が1位のLysの側鎖にアミド結合しているD-Pheをいう。
シクロ[Lys(CysAcid-CysAcid-CysAcid-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(41)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHを連続3回カップリングさせた。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12.5~32.5%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。41の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.33分であった。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Ac)(42)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。42の保持時間は、分取カラムを用いた場合、13.32分であった。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Ac)(43)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中16~36%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。43の保持時間は、分取カラムを用いた場合、13.69分であった。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Glu-Ac)(44)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、2つのFmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、室温で30分間、DMF中0.1w/vの1-アセチルイミダゾールを使用して末端アミンをアセチル化した。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。44の保持時間は、分取カラムを用いた場合、14.00分であった。
シクロ[Phe-(4NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Glu-Glu-DOTA-Ga)(45)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-(4NHBoc)Phe-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、3つのFmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。45の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.11分であった。ESI-MS: 45 C99148GaN2426についての[M+2H]2+の計算値1079.51;[M+2H]2+の測定値1080.21。
シクロ[Phe-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Glu-Glu-DOTA-Ga)(46)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-(4-NHBoc)Phe-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、3つのFmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに0.2M GaCl3の溶液20μLを添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。46の保持時間は、##分取カラムを用いた場合、10.91分であった。ESI-MS: 46 C100150GaN2426についての[M+2H]2+の計算値1086.52;[M+2H]2+の測定値1086.94。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Glu-Glu-DOTA-Ga)(47)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、3つのFmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。47の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.00分であった。ESI-MS: 47 C100149GaN2327についての[M+2H]2+の計算値1087.01;[M+2H]2+の測定値1086.97。
シクロ[Phe-hTyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(Glu-Glu-Glu-DOTA-Ga)(48)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-hTyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、3つのFmoc-Glu(tBu)-OHをカップリングさせた。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。48の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.55分であった。
シクロ(トリプタチオニン)[Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Cys]-Lys(iPr)(49)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Cys(Trt)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。次に、該樹脂を、10/10/20の当量のFmoc-Hpi-OH、HCTUおよびNMMの溶液に懸濁させた。次いで、該樹脂をTFAに再懸濁し、N2で軽く90分間撹拌した。次いで、TFAを回収し、最終溶液が95:2.5:2.5のTFA/TIS/H2Oとなるように十分なTISおよびH2Oを添加し、さらに30分間反応を進行させた。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。風乾させた後、沈殿したペプチドを0.1%ギ酸H2O/MeCNに溶解し、分取HPLCによって精製した。
シクロ(イソインドールNa-S)[Lys(Cys(Acid)-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Cys]-Lys(iPr)(50)
CEMのLiberty Blue自動マイクロ波ペプチド合成装置を用いて、直鎖ペプチドを合成した。0.25mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間脱保護し、DMF(3mL×3)で洗浄した。1mmスケールで、DMF(1M)中のOxymaPureおよびDMF(1M)中のDICを90℃で4分間を使用して、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基を、DMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。脱保護の後、該樹脂をDMF(3mL)で3回洗浄した。Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OHを同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。標準的なFmoc脱保護の後、Boc-Lys(Fmoc)-OHを、DMF中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAで、75℃で4分間カップリングさせた。Fmoc基の除去後、Fmoc-Cys(Acid)-OHを側鎖アミンにカップリングさせ、次いで、DMF(2mL)中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAを使用して、DOTA(tBu)3を75℃でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIPS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。樹脂を濾去した後、粗溶液を冷ジエチルエーテル(切断溶液の10倍容量)に滴下することによって、粗ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドをジエチルエーテルで2回洗浄し、ボルテックスし、遠心分離した。洗浄した粗ペプチドペレットをH2O(0.1%TFA)中30%のACNに再溶解し、凍結乾燥させた。粗ペプチド(約2μmol、凍結乾燥、15mLファルコンチューブ中)をHEPES(2M、pH=5、560μL)および1M HCl中のGa(NO2)3(0.0282M、400μL)に溶解した。該溶液をシンチレーションバイアルに移し、市販の食品用電子レンジで20%出力で1分間加熱した。該溶液にNaOH(aq)(5M)をpH約8まで添加した。次いで、EtOH中のオルトフタルアルデヒド(0.05M、60μL)を添加した。該溶液をボルテックスし、室温で15分間反応させた。次いで、反応混合物をギ酸でpH約3~4に調整し、次いで、0から7.5分までH2O(0.1%FA)中5~35%のアセトニトリル(0.1%FA)で、次いで、7.5分から8.0分までH2O(0.1%FA)中35~100%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取HPLCを使用して直接精製した。保持時間は、27.0分であった。ESI-MS: 50 C85123GaN20202についての[M+2H]2+の計算値939.9;[M+2H]2+の測定値940.6。
シクロ(Me-イソインドールNa-S)[Lys(Cys(Acid)-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Cys]-Lys(iPr)(51)
CEMのLiberty Blue自動マイクロ波ペプチド合成装置を用いて、直鎖ペプチドを合成した。0.25mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間脱保護し、DMF(3mL×3)で洗浄した。1mmスケールで、DMF(1M)中のOxymaPureおよびDMF(1M)中のDICを90℃で4分間使用して、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基を、DMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。脱保護の後、該樹脂をDMF(3mL)で3回洗浄した。Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OHを同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。標準的なFmoc脱保護の後、Boc-Lys(Fmoc)-OHを、DMF中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAで、75℃で4分間カップリングさせた。Fmoc基の除去後、Fmoc-Cys(Acid)-OHを側鎖アミンにカップリングさせ、次いで、DMF(2mL)中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAを使用して、DOTA(tBu)3を75℃でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIPS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。樹脂を濾去した後、粗溶液を冷ジエチルエーテル(切断溶液の10倍容量)に滴下することによって、粗ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドをジエチルエーテルで2回洗浄し、ボルテックスし、遠心分離した。洗浄した粗ペプチドペレットをH2O(0.1%TFA)中30%のACNに再溶解し、凍結乾燥させた。粗ペプチド(約2μmol、凍結乾燥、15mLファルコンチューブ中)をHEPES(2M、pH=5、560μL)および1M HCl中のGa(NO2)3(0.0282M、400μL)に溶解した。該溶液をシンチレーションバイアルに移し、市販の食品用電子レンジで20%出力で1分間加熱した。該溶液にNaOH(aq)(5M)をpH約8まで添加した。次いで、EtOH中のオルトフタルアルデヒド(0.05M、60μL)を添加した。該溶液をボルテックスし、室温で15分間反応させた。次いで、反応混合物をギ酸でpH約3~4に調整し、次いで、0から7.5分までH2O(0.1%FA)中5~35%のアセトニトリル(0.1%FA)で、次いで、7.5分から8.0分までH2O(0.1%FA)中35~100%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取HPLCを使用して直接精製した。保持時間は、25.9分であった。ESI-MS: 51 C86125GaN20202についての[M+2H]2+の計算値946.9;[M+2H]2+の測定値947.4。
シクロ(NO2-イソインドールNa-S)[Lys(Cys(Acid)-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Cys]-Lys(iPr)(52)
CEMのLiberty Blue自動マイクロ波ペプチド合成装置を用いて、直鎖ペプチドを合成した。0.25mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間脱保護し、DMF(3mL×3)で洗浄した。1mmスケールで、DMF(1M)中のOxymaPureおよびDMF(1M)中のDICを90℃で4分間使用して、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基を、DMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。脱保護の後、該樹脂をDMF(3mL)で3回洗浄した。Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OHを同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。標準的なFmoc脱保護の後、Boc-Lys(Fmoc)-OHを、DMF中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAで、75℃で4分間カップリングさせた。Fmoc基の除去後、Fmoc-Cys(Acid)-OHを側鎖アミンにカップリングさせ、次いで、DMF(2mL)中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAを使用して、DOTA(tBu)3を75℃でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIPS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。樹脂を濾去した後、粗溶液を冷ジエチルエーテル(切断溶液の10倍容量)に滴下することによって、粗ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドをジエチルエーテルで2回洗浄し、ボルテックスし、遠心分離した。洗浄した粗ペプチドペレットをH2O(0.1%TFA)中30%のACNに再溶解し、凍結乾燥させた。粗ペプチド(約2μmol、凍結乾燥、15mLファルコンチューブ中)をHEPES(2M、pH=9、400μL)に溶解し、これに、3-ニトロ-オルトフタルアルデヒドのEtOH溶液(0.05M、80μL)を添加した。該溶液を一夜反応させた。次いで、該反応混合物を1M HCl(aq)でpH4に酸性化し、1M HCl中のGa(NO2)3(0.0282M、300μL)を添加し(pH約3)、次いで、シンチレーションバイアルに移し、市販の食品用電子レンジで20%出力で1分間加熱した。次いで、該反応混合物を、0から7.5分までH2O(0.1%FA)中5~35%のアセトニトリル(0.1%FA)で、次いで、7.5分から8.0分までH2O(0.1%FA)中35~100%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取HPLCを使用して直接精製した。保持時間は、27.2分であった。ESI-MS: 52 C85122GaN21222についての[M+2H]2+の計算値962.4;[M+2H]2+の測定値963.1。
シクロ(NO2-イソインドールNa-S)[Lys(Cys(Acid)-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-hCys]-Lys(iPr)(53)
CEMのLiberty Blue自動マイクロ波ペプチド合成装置を用いて、直鎖ペプチドを合成した。0.25mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間脱保護し、DMF(3mL×3)で洗浄した。1mmスケールで、DMF(1M)中のOxymaPureおよびDMF(1M)中のDICを90℃で4分間使用して、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。脱保護の後、該樹脂をDMF(3mL)で3回洗浄した。Fmoc-hCys(Trt)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OHを同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。標準的なFmoc脱保護の後、Boc-Lys(Fmoc)-OHを、DMF中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAで、75℃で4分間カップリングさせた。Fmoc基の除去後、Fmoc-Cys(Acid)-OHを側鎖アミンにカップリングさせ、次いで、DMF(2mL)中4/4/8当量のHATU/HOAt/DIPEAを使用して、DOTA(tBu)3を75℃でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIPS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。樹脂を濾去した後、粗溶液を冷ジエチルエーテル(切断溶液の10倍容量)に滴下することによって、粗ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドをジエチルエーテルで2回洗浄し、ボルテックスし、遠心分離した。洗浄した粗ペプチドペレットをH2O(0.1%TFA)中30%のACNに再溶解し、凍結乾燥させた。粗ペプチド(約2μmol、凍結乾燥、15mLファルコンチューブ中)をHEPES(2M、pH=9、400μL)に溶解し、これに3-ニトロ-オルトフタルアルデヒドのEtOH溶液(0.05M、80μL)を添加した。該溶液を一夜反応させた。次いで、該反応混合物を1M HCl(aq)でpH4に酸性化し、1M HCl中のGa(NO2)3(0.0282M、300μL)を添加し(pH約3)、次いで、シンチレーションバイアルに移し、市販の食品用電子レンジで20%出力で1分間加熱した。次いで、該反応混合物を、0から7.5分までH2O(0.1%FA)中5~35%のアセトニトリル(0.1%FA)で、次いで、7.5分から8.0分までH2O(0.1%FA)中35~100%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取HPLCを使用して直接精製した。保持時間は、27.6分であった。ESI-MS: 53 C86124GaN21222についての[M+2H]2+の計算値969.4;[M+2H]2+の測定値969.8。
シクロ[Lys(CysAcid2-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL33)(55)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。2つのFmoc-システイン酸-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。凍結乾燥粉末を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに0.2M GaCl3の溶液Nα-Fmocを添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中14~34%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL33の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.71分であった。ESI-MS: Ga-BL33 C82129GaN21252についての[M+2H]2+の計算値970.40;[M+2H]2+の測定値970.97。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL34)(56)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、該末端アミンにFmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL34の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.19分であった。ESI-MS: BL34 C791232021Sについての[M+2H]2+の計算値861.46;[M+2H]2+の測定値861.98。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(Ga-BL34)(57)の合成
BL34 1.1mg(0.59μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(14.7μL、0.2M、2.93μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL34の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.64分であり、Ga-BL34 0.79mgが生成された(収率71%)。ESI-MS: Ga-BL34 C79124GaN2021Sについての[M+2H]2+の計算値894.91;[M+2H]2+の測定値891.33。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA-Lu)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(Lu-BL34)(58)の合成
BL34 1.2mg(0.70μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のLuCl3(17.4μL、0.2M、3.48μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Lu-BL34の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.71分であった。ESI-MS: Lu-BL34 C79123LuN2021Sについての[M+2H]2+の計算値947.41;[M+2H]2+の測定値947.91。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(BL36)(59)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-Gly-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-(4-NHBoc)Phe-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗物を水に溶解し、凍結させ、一夜凍結乾燥させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL36の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.55分であった。ESI-MS: BL36 C781252120Sについての[M+2H]2+の計算値853.96;[M+2H]2+の測定値853.34
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr)(Ga-BL36)(60)の合成
BL36 1.5mg(0.87μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(21.8μL、0.2M、4.35μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中10~30%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL36の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.85分であり、Ga-BL36 1.21mgが生成された(収率77%)。ESI-MS: Ga-BL36 C78123GaN2120Sについての[M+2H]2+の計算値887.41;[M+2H]2+の測定値887.12。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)(BL37)(61)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Asn(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、CH2Cl2(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗物を水に溶解し、凍結させ、一夜凍結乾燥させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL37の保持時間は、分取カラムを用いた場合、8.70分であった。ESI-MS: BL37 C801272122Sについての[M+2H]2+の計算値882.96;[M+2H]2+の測定値882.12。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)(Ga-BL37)(62)の合成
BL37 1.1mg(0.62μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(15.6μL、0.2M、3.1μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL36の保持時間は、分取カラムを用いた場合、7.11分であり、Ga-BL37 0.91mgが生成された(収率80%)。ESI-MS: Ga-BL37 C80125GaN2122Sについての[M+2H]2+の計算値916.41;[M+2H]2+の測定値916.32。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(CysAcid-DOTA)(BL38)(63)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Asn(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL38の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.66分であった。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(CysAcid-DOTA)(Ga-BL38)(64)の合成
BL38 1.2mg(0.63μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(21.8μL、0.2M、4.35μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中10~30%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL38の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.31分であり、Ga-BL38 0.9mgが生成された(収率74%)。ESI-MS: Ga-BL38 C89134GaN2223Sについての[M+2H]2+の計算値989.95;[M+2H]2+の測定値989.32。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(CysAcid2-DOTA)(BL39)(65)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(ivDde)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Asn(Trt)-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Phe-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Phe上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、2つのFmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL39の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.18分であった。
シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr)-Lys(CysAcid2-DOTA-Ga)(Ga-BL39)(66)の合成
BL39 1.4mg(0.79μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(21.8μL、0.2M、4.35μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中10~30%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL36の保持時間は、分取カラムを用いた場合、12.57分であり、Ga-BL39 1.2mgが生成された(収率86%)。ESI-MS: Ga-BL39 C92139GaN23272についての[M+2H]2+の計算値1065.44;[M+2H]2+の測定値1065.98。
シクロ[Lys(CysAcid-アミド-N,N-ジメチル-アンモニオメチル-トリフルオロボレート)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(PepBF3-BL40)(67)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。樹脂をスピンカラムに入れ、脱気した新鮮な蒸留DMF(10mL)を用いて30分間膨潤させた。その後、溶液を排出し、DCMですすいだ。0.025mmスケールで、(3-カルボキシ-プロピル)-N,N-ジメチルアンモニウムメチル-トリフルオロボレート(32mg、149μmol)をDMF(5mL)に溶解し、スピンカラムに移した。HBTU(54.5mg、144μmol)をビーズ溶液に直接添加し、次いで、DIPEA(52μL、609μmol)を添加した。混合物を、チューブローテーターを用いて4時間混合した。溶液を排出し、DCM、DMFおよびDCMで10mLずつ3回洗浄し、各洗浄後に、Et2Oで洗浄し、30分間真空乾燥させた。ビーズをファルコンチューブに移し、DCM 500μLに懸濁し、TIPS 50μL、H2O 10μL、およびスターバーを加えた。KHF2(200mg)を別のファルコンチューブに入れた。該KHF2のファルコンチューブに、皮下注射針と1mLシリンジを使用してTFA(1mL)を添加した。次いで、該チューブを密閉し、すべての固体が完全に溶解するのが観察されるまで超音波処理した。完全に溶解した後、混合物を、ビーズが入っているファルコンチューブに添加した。キャップせずに該混合物を1時間攪拌した。その後、混合物を冷却し、次いで、氷浴中にてH2O(1mL)で希釈し、過剰のNH4OHを塩基性になるまでゆっくりと添加した。次いで、該混合物にACNを加え、該溶液をファルコンチューブ中に濾過し、低熱で濃縮して有機溶媒を除去した。得られた混合物をさらに水中に希釈し、凍結し、凍結乾燥して、白色粉末を得た。次いで、これをACNでトリチュレートし、遠心分離し、流速30mL/分にて15分間でH2O(0.1%FA)中8~18%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取HPLCによって精製した。PepBF3-BL40の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.57分であった。ESI-MS: C70115BF31715Sについての[M+2H]2+の計算値765.9;[M+2H]2+の測定値766.3。
シクロ[Lys(CysAcid-トリアゾール-N,N-ジメチル-アンモニオメチル-トリフルオロボレート)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(AMBF3-BL41)(68)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、2-アジド酢酸を50℃でカップリングさせた。該アジド-ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によってアジド-ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.98分であった。ESI-MS: アジド-ペプチド C651011915Sについての[M+2H]2+の計算値709.87;[M+2H]2+の測定値710.58。純粋なアジドペプチドを含有するフラクションを回収し、凍結乾燥し、H2O 1mLに溶解した。1M CuSO4 5μL、1M N-プロパルギル-N,N-ジメチルアンモニオメチル-トリフルオロボレート5μL、0.1M NH4OH溶液500μL、および1M アスコルビン酸ナトリウム6μLを順次添加し、HPLCに基づいて反応混合物が透明になって出発物質が消費されるまで45℃に加温した。反応混合物を、流速30mL/分にて15分間でH2O(0.1%FA)中10~20%のアセトニトリル(0.1%FA)で溶離される分取カラムを使用するHPLCによって再度精製した。保持時間は、6.22分であった。ESI-MS: AMBF3-BL41 C71112BF32015Sについての[M+2H]2+の計算値792.42;[M+2H]2+の測定値792.62。
シクロ[Lys(D-Arg-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL42)(69)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL42の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.08分であった。
シクロ[Lys(D-Arg-DOTA-Ga)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(Ga-BL42)(70)の合成
BL42 1.2mg(0.69μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(17.4μL、0.2M、3.47μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中11~31%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL42の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.18分であり、Ga-BL42 0.9mgが生成された(収率73%)。ESI-MS: Ga-BL42 C82131GaN2318についての[M+2H]2+の計算値897.5;[M+2H]2+の測定値897.3。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-(3-I)Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL43)(71)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(3-I)-OH(2回カップリング)、およびFmoc-Lys(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL43の保持時間は、分取カラムを用いた場合、11.63分であった。
シクロ[Lys(CysAcid-DOTA-Ga)-(3-I)Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(Ga-BL43)(72)の合成
BL43 0.8mg(0.43μmol)を0.1 NaOAc緩衝剤(pH4.2)に溶解し、それに5当量のGaCl3(10.8μL、0.2M、2.17μmol)を添加した。該溶液を80℃で20分間加熱し、該ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中13~33%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを使用する分取HPLCによって直接精製した。Ga-BL34の保持時間は、分取カラムを用いた場合、10.98分であり、Ga-BL43 0.8mgが生成された(収率97%)。ESI-MS: Ga-BL43 C79123GaIN2021Sについての[M+2H]2+の計算値957.9;[M+2H]2+の測定値957.8。
シクロ[Orn(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL44)(73)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Orn(ivDde)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Lys(ivDde)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、DMF中2%N24 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、ivDde基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL44の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.24分であった。ESI-MS: C781242021Sについての[M+2H]2+の計算値854.45;[M+2H]2+の測定値854.98。
シクロ[Dap(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)(BL45)(74)の合成
0.1mmスケールで、Fmoc-Rink Amide MBHA樹脂(CEM、0.56mmol/g)をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間、2回脱保護し、DMF 3mLで5回洗浄した。次いで、0.02mmスケールで、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OHをRink Amide MBHA樹脂とコンジュゲートした。Fmoc基をDMF中20%v/vピペリジンで、90℃で1分間除去した。樹脂を、各脱保護後にDMF 3mLで3回洗浄した。Fmoc-D-Glu(OAll)-OH、Fmoc-D-Ala-OH(2回カップリング)、Fmoc-2-Nal-OH(2回カップリング)、Fmoc-D-Arg(Pbf)-OH(2回カップリング)、Fmoc-Lys(iPr,Boc)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、およびFmoc-Dap(Mtt)-OH(2回カップリング)を同様の手順に従ってペプチジル樹脂と順次カップリングさせた。D-Glu上の-OAllyl保護基を、DCM(6mL)中のPd(PPh3)4(20mg)/フェニルシラン(300μL)を使用して(35℃で6分間を2回)除去した。次いで、Dap(Mtt)上のNα-Fmocを除去し、DMF中のDIC/HOBtを使用して(90℃で10分間を3回)環化を行った。環化後、2/5/93のTFA/TIS/DCM 3mLを5分間添加することを5サイクル行うことにより、Mtt基を除去した。次いで、Fmoc-CysAcid-OHをカップリングさせ(2回カップリング)、Fmoc基を除去した。次いで、DOTA(tBu)3を、HATUおよびDIEAをDMF中にて4/4/8の当量で使用して、室温でカップリングさせた。該ペプチドを、TFA/TIS/H2Oの92.5/5/2.5カクテル溶液で35℃にて3時間処理することによって、脱保護すると同時に樹脂から切断した。濾過後、TFAを真空除去し、冷ジエチルエーテルの添加によって該ペプチドを沈殿させた。粗ペプチドを、流速30mL/分にて20分間でH2O(0.1%TFA)中12~32%のアセトニトリル(0.1%TFA)で溶離される分取カラムを用いる分取HPLCによって精製した。BL45の保持時間は、分取カラムを用いた場合、9.85分であった。ESI-MS: C781202021Sについての[M+2H]2+の計算値840.43;[M+2H]2+の測定値840.49。
細胞培養
Z138マントル細胞リンパ腫細胞株は、Christian Steidl博士(BC Cancer)により贈与されたものである。CHO:CXCR4細胞株は、David McDermott博士およびXiaoyuan Chen博士(National Institutes of Health)から贈与されたものである。細胞株を37℃で5%CO2雰囲気下の加湿インキュベーターで培養した。Z138細胞をIMDM培地(Life Technologies Corporations)とともにインキュベートし、CHO:CXCR4細胞をF12K培地(Life Technologies Corporations)とともにインキュベートし、どちらにも10%牛胎仔血清(Sigma-Aldrich)、100I.U./mLのペニシリンおよび100μg/mLのストレプトマイシン(ペニシリン-ストレプトマイシン溶液)を補充した。
競合的結合アッセイ
CHO:CXCR4細胞を、24ウェルポリ-D-リジンコートプレート(Corning BioCoat)に1×105細胞/ウェルの密度で播種し、[125I]SDF-1α(0.01nM、PerkinElmer)および競合非放射性リガンド(1μM~0.1pM)とともにインキュベートした。細胞、放射性リガンドおよび競合ペプチドを、27℃で1時間、適度に振盪しながらインキュベートした。インキュベーション期間後、上清を吸引し、次いで、氷冷PBS 1mLで3回洗浄した。細胞をトリプシン200μLで回収し、γカウンターでカウントした。データは、IC50値を決定するためにGraphPad Prism 7でプロットした(GraphPad Software, Inc., La Jolla, CA)。値は、平均値±標準偏差として報告されている。化合物のサブセットについての結果を表5に示す。
放射性標識化
68Ga標識化: 合計4mLの0.1M HClで[68Ga]GaCl3をiThemba Labsのジェネレーターから溶出させた。溶出した[68Ga]GaCl3溶液を濃HCl 2mLに添加した。次いで、この放射性混合物をDGA樹脂カラムに加え、5M HCl 3mLで洗浄した。次いで、カラムを風乾し、[68Ga]GaCl3(0.10~0.50GBq)を、HEPES緩衝液(2M、pH5.3)0.7mL中の非標識前駆体(25μg)の溶液が入っているバイアル中に、水0.5mLで溶出した。反応混合物を電子レンジ(Danby;DMW7700WDB)内で、出力設定2で1分間加熱した。混合物をセミ分取HPLCで精製し、非標識標準物質と1/12の放射性トレーサーを共注入する分析用HPLCで品質管理を行った。放射化学収率(減衰補正)は>50%であり、放射化学純度は>95%であった。
177Lu標識化
[177Lu]LuCl3は、ITM Isotopen Technologien Munchen AGから購入した。0.04M HCl(10~300μL)中の[177Lu]LuCl3(0.1~3.0GBq)を、非標識前駆体(25μg)のNaOAc緩衝液(0.1M、pH4.5)0.5mL中溶液に添加した。反応混合物を100℃で15分間インキュベートした。混合物をセミ分取HPLCによって精製し、非標識標準物質と1/12の放射性トレーサーを共注入する分析用HPLCで品質管理を行った。放射化学収率(減衰補正)は>50%であり、放射化学純度は>95%であった。
動物モデル
動物実験は、University of British ColumbiaのAnimal Ethics Committeeによって承認された研究プロトコルの下、Canadian Council on Animal Careが定めたガイドラインに従って実施した。すべての研究において、雄のNOD.Cg-Rag1tm1MomIl2rgtm1Wjl/SzJ(NRG)マウスを使用し、1:1比のPBS/マトリゲルの100μL溶液に細胞を注入した。前臨床画像化および体分布研究については、5×106個のZ138細胞を左または右の側腹部に皮下接種し、腫瘍を200~300mm3の大きさに成長させた。放射性核種治療研究については、4×106個のZ138細胞(p.n.5~10)を左の側腹部に皮下接種し、19日間成長させた。
PET/CT画像化
PETおよびCTスキャンは、Siemens Inveon microPET/CTで実施した。腫瘍担持マウスを、4~7MBqの[68Ga]Ga-BL34のi.v.注射のためにイソフルラン(2L/分 O2中の2~2.5%イソフルラン)で短時間鎮静させた。取り込み期間中(50分または110分)、動物を自由に歩き回らせるようにし、その後、鎮静させ、スキャンした。減衰補正および解剖学的局在化のためにCTスキャンを取得し(80kV;500μA;3ベッドポジション;34%オーバーラップ;220°連続回転)、その後、放射性トレーサーの1または2時間のp.i.で10分間のPET取得を行った。PETデータをリストモードで取得し、3次元順序付きサブセット期待値最大化(2反復)、次いで、CTベースの減衰補正を伴う高速最大アプリオリアルゴリズム(18反復)を使用して再構成した。Inveon Research Workplaceソフトウェア(Siemens Healthineers)を用いて画像を解析した。化合物BL34の結果を図1に示す。
SPECT/CT画像化
CTスキャンをまず60kVおよび615μAで実行した。SPECTスキャンは、超高感度ビッグマウス(2mmピンホールサイズ)コリメータを備えたU-SPECT IIスキャナ(MILabs)を用いてリストモードで取得した60分間の静的放出スキャンを介して実施した。画像データセットは、3つのエネルギーウィンドウに20%のウィンドウ幅を使用してU-SPECT IIソフトウェアを介して再構成された。フォトピークウィンドウは208keVを中心とし、下部および上部散乱ウィンドウはそれぞれ187.2および228.8keVであった。画像は、順序付きサブセット期待値最大化アルゴリズム(4反復、32サブセット)と1mm後処理ガウスフィルタ(コリメータ依存較正係数=10012.659)を用いて再構成された。画像はPMOD(PMOD Technologies)で注入時間に減衰補正し、次いで、Inveon Research Workplaceソフトウェア(Siemens Medical Solutions US)で定性的な可視化のためにDICOMに変換した。
体内分布研究
注射のためだけの短時間イソフルラン鎮静(2L/分のO2中の2~2.5%イソフルラン)下で、マウスに0.8~3.0MBqの放射性トレーサーを静脈注射し、その後、ケージ内で自由に動き回らせるようにし、選択した時点に安楽死させた。追加グループのマウスには、ブロッキング対照としてLY2510924 7.5μg(0.25~0.3mg/kg)を放射性トレーサー注射の15分前にi.p.投与し、1時間p.i.で安楽死させた。
放射性リガンド療法研究
Z138異種移植片が500±180mm3の体積まで成長したとき、マウスを2つの群(各n=8)に無作為化した。Z138異種移植片マウスを短時間鎮静させ(2L/分のO2中の2~2.5%イソフルラン)、[177Lu]Lu-BL34またはPBS(100μL)のいずれかを注射した。両処置群を、60日まで、またはマウスが体積エンドポイント(>1500mm3)、体重減少(>15%)または不調な行動兆候(例えば、嗜眠、食欲不振)に達するまで、腫瘍体積、体重および行動を1日おきに長期的にモニターした。腫瘍は、Biopticon Imager 2を使用して測定した。

番号付き実施態様
1.式Aの化合物または式Aの塩もしくは溶媒和物:
2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2cまたは-O-フェニルで4-置換されており、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SHまたは-SR2cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、R5bは、
以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
独立して、ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
であり;
ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
どちらかのR6aは、存在していないか、または、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONHもしくは-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である(ここで、R6cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい))か;または
-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられており;
A7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、
9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
9cは、水素、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C20中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
A10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1であり;
A10が存在していない場合、RA1aは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RA1cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、各RA1dは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である)
であり;
A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、アルブミンバインダー、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されており;
ただし、式Aは、
-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
-NH-CH(R5a)-C(O)-が2Nal残基を形成していること;および
6aは、存在していない
の組み合わせを除く。
2.-NH-CH(RA1a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、実施態様1の化合物。
3.RA10が存在していない、実施態様1または2の化合物。
4.RA1aが、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルである、実施態様3の化合物。
5.RA1aが、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルである、実施態様3の化合物。
6.RA1aが分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルである、実施態様3の化合物。
7.RA1aが分枝鎖状のC1~C10アルキルである、実施態様3の化合物。
8.RA1aがRA1bA1cである、実施態様3の化合物。
9.RA1bが直鎖状のC1~C3アルキレニルである、実施態様8の化合物。
10.RA1cが、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~4個の基で置換されている、5員または6員芳香環(ここで、0~4個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)である、実施態様8または9の化合物。
11.RA1cが、独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される0~6個の基で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)である、実施態様8または9の化合物。
12.-NH-CH(RA1a)-C(O)-がPhe残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
13.-NH-CH(RA1a)-C(O)-が1-Nal残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
14.-NH-CH(RA1a)-C(O)-が2-Nal残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
15.-NH-CH(RA1a)-C(O)-がTyr残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
16.-NH-CH(RA1a)-C(O)-がTrp残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
17.-NH-CH(RA1a)-C(O)-がLys(Ac)残基を形成している、実施態様1~3のいずれか1つの化合物。
18.RA10が-[リンカー]-RX n1である、実施態様1または2の化合物。
19.RA1eが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様18の化合物。
20.RA1eが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様18の化合物。
21.RA1fが-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールである、実施態様18~20のいずれか1つの化合物。
22.-NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~21のいずれか1つの化合物。
23.RA7aがC1~C3アルキエニル(alkyenyl)である、実施態様1~22のいずれか1つの化合物。
24.RA7aが-CH2-CH2-である、実施態様23の化合物。
25.式Bの化合物または式Bの塩もしくは溶媒和物:
B1aは、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C10アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C10中の1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
B1-7は、
であり、ここで、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RB1-7b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRB1-7b、N3、-NH、-CHO、および/または-RB1-7bのうちの1つ以上で置換されていてもよく、ここで、各RB1-7bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;
B7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されており、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、または-SR2cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、R5bは、
以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
独立して、ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
であり;
ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
どちらかのR6aは、存在していないか、または、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である(ここで、R6cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい))か;または
-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられており;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;ここで、
9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
9cは、水素、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C20中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
B10aは、アミン、-NH-(CH3)1-2、-N(CH3)2-3、-NH-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、または-RB10b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、RB10bは、
-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、アルブミンバインダー、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている。
26RB1-7
である、.実施態様25の化合物。
27.RB1aが-(CH2)1-2-であり、RB1-7
であり、RB7aが-(CH2)1-2-である、実施態様25の化合物。
28.RB1a-RB1-7-RB7a
である、実施態様25の化合物。
29.-NH-CH(RB7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、実施態様25~28のいずれか1つの化合物。
30.RB10aがアミン、-NH-(CH3)1-2、-N(CH3)2-3、-NH-C(O)-CH3、または-NH-C(O)-(フェニル)である、実施態様25~29のいずれか1つの化合物。
31.RB10aが-RB10b-[リンカー]-RX n1である、実施態様25~29のいずれか1つの化合物。
32.RB10bが-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールである、実施態様31の化合物。
33.RB10aが-NHC(O)-[リンカー]-RX n1または-N(CH3)C(O)-[リンカー]-RX n1である、実施態様31の化合物。
34.式Cの化合物または式Cの塩もしくは溶媒和物:
C1aは、
であり、ここで、該インドールおよびイソインドールは、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bのうちの1つで置換されていてもよく、ここで、各RC1bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;
2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されており、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、または-SR2cで4-置換されていてもよく、こおkで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、R5bは、
以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
独立して、ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
であり;
ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
どちらかのR6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である(ここで、R6cは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい))か;または
-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
に置き換えられており;
C7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;ここで、
9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
9cは、水素、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C20中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
C10aは、RC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1またはRC10dであり;ここで、
C10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
C10cは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールであり;
C10dは、
-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
C10eC10f(ここで、RC10eは、直鎖状のC1~C3アルキルであり、ここで、C2アルキルまたはC3アルキルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RC10fは、
独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);
独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
である)
であり;
各n1は、独立して、0、1または2であり;
各RXは、アルブミンバインダー、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
またはチオアミドに置き換えられており;
0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている。
35.-NH-CH(RC7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、実施態様34の化合物。
36.RC7aが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様34または35の化合物。
37.RC7aが-(CH2)1-2-である、実施態様34または35の化合物。
38.RC10aがRC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1である、実施態様34~37のいずれか1つの化合物。
39.RC10bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様38の化合物。
40.RC10bが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様38の化合物。
41.RC10cが-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
またはポリエチレングリコールである、実施態様38~40のいずれか1つの化合物。
42.RC10cが-NHC(O)-または-N(CH3)C(O)-である、実施態様38~40のいずれか1つの化合物。
43.RC10aがRC10dである、実施態様34~37のいずれか1つの化合物。
44.RC10dが、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様43の化合物。
45.RC10dが、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニルである、実施態様43の化合物。
46.RC10dが、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3。から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルである、実施態様43の化合物
47.RC10dが、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C10中の0~3個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様43の化合物。
48.RC10dが分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルである、実施態様43の化合物。
49.RC10dが分枝鎖状のC1~C10アルキルである、実施態様43の化合物。
50.RC10dがRC10eC10fである、実施態様43の化合物。
51.RC10eが直鎖状のC1~C3アルキルである、実施態様50の化合物。
52.RC10fが、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~4個の基で置換されている、5員または6員芳香環でり、ここで、0~4個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様50または51の化合物。
53.RC10fが、独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される0~6個の基で置換されている(ここで、RC10gは直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、0~6個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様50または51の化合物。
54.RC10gがメチルである、実施態様53の化合物。
55.置き換えられているペプチド骨格アミドはない、実施態様1~54のいずれか1つの化合物。
56.N-メチル化されているペプチド骨格アミドはない、実施態様1~55のいずれか1つの化合物。
57.R2bが、存在していないか、または-CH2-である、実施態様1~56のいずれか1つの化合物。
58.R2aが-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bが、存在していないか、または-CH2-であり、ここで、該フェニルが-NH2、-NO2、-OH、-SH、または-O-フェニルで4-置換されている、実施態様1~56のいずれか1つの化合物。
59.-NH-CH(R2a)-C(O)-が-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
60.-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
61.-NH-CH(R2a)-C(O)-がPhe残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
62.-NH-CH(R2a)-C(O)-が(4-NO2)-Phe残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
63.-NH-CH(R2a)-C(O)-が(4-NH2)-Phe残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
64.-NH-CH(R2a)-C(O)-がhTyr残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
65.-NH-CH(R2a)-C(O)-が(3-I)Tyr残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
66.-NH-CH(R2a)-C(O)-がGlu残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
67.-NH-CH(R2a)-C(O)-がGln残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
68.-NH-CH(R2a)-C(O)-がD-Tyr残基を形成している、実施態様1~58のいずれか1つの化合物。
69.R3aがR3b3cであり、ここで、R3bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、R3cが-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、実施態様1~68のいずれか1つの化合物。
70.R3bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様1~69のいずれか1つの化合物。
71.R3bが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様1~69のいずれか1つの化合物。
72.各R3dが、独立して、-Hまたはメチルである、実施態様1~71のいずれか1つの化合物。
73.R3cが-NH2または-NH3である、実施態様1~71のいずれか1つの化合物。
74.R3cがグアニジノである、実施態様1~71のいずれか1つの化合物。
75.-NH-CH(R3a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~74のいずれか1つの化合物。
76.-NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成している、実施態様1~74のいずれか1つの化合物。
77.-NH-CH(R3a)-C(O)-がArg(Me)2(非対称的)残基を形成している、実施態様1~74のいずれか1つの化合物。
78.-NH-CH(R3a)-C(O)-がArg(Me)残基を形成している、実施態様1~74のいずれか1つの化合物。
79.R4aがR4b4cであり、ここで、R4bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、R4cが-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、実施態様1~78のいずれか1つの化合物。
80.R4bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様1~79のいずれか1つの化合物。
81.R4bが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様1~79のいずれか1つの化合物。
82.各R4dが、独立して、-Hまたはメチルである、実施態様1~81のいずれか1つの化合物。
83.R4cが-NH2または-NH3である、実施態様1~81のいずれか1つの化合物。
84.R4cがグアニジノである、実施態様1~81のいずれか1つの化合物。
85.-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~78のいずれか1つの化合物。
86.-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成している、実施態様1~78のいずれか1つの化合物。
87.-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-hArg残基を形成している、実施態様1~78のいずれか1つの化合物。
88.R5aが-CH2-R5b、-CH2-CH2-R5b、または-CH2-CH2-CH2-R5bである、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
89.R5bが以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニルであり:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換;ここで、該-O-フェニル環が-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環がハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環がハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい、実施態様1~88のいずれか1つの化合物。
90.R5bが以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニルである:-NH2、-NO2、-OH、-SH、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/またはハロゲンまたは-OHによる5-置換、実施態様1~88のいずれか1つの化合物。
91.R5bが、独立してハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、1個以上の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい、実施態様1~88のいずれか1つの化合物。
92.R5bが、独立してハロゲン、-OH、および/またはアミノのうちの1つまたはそれらの組み合わせで置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール基であり、ここで、0~3個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様1~88のいずれか1つの化合物。
93.R5bが9-結合アントラセニルではない、実施態様1~88のいずれか1つの化合物。
94.-NH-CH(R5a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
95.-NH-CH(R5a)-C(O)-が2-(Ant)Ala残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
96.-NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
97.-NH-CH(R5a)-C(O)-がTrp残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
98.-NH-CH(R5a)-C(O)-が(4-NH2)Phe残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
99.-NH-CH(R5a)-C(O)-がhTyr残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
100.-NH-CH(R5a)-C(O)-がTyr残基を形成している、実施態様1~87のいずれか1つの化合物。
101.R6aが、存在していないか、または、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、もしくは-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bが、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である、実施態様1~100のいずれか1つの化合物。
102.R6cが、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環であり、ここで、0~3個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、実施態様1~101のいずれか1つの化合物。
103.-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-が
に置き換えられている、実施態様1~101のいずれか1つの化合物。
104.-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-が
に置き換えられている、実施態様1~101のいずれか1つの化合物。
105.R6aが存在していない、実施態様1~101のいずれか1つの化合物。
106.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
107.-NH-CH(R6a)-C(O)-がHis残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
108.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-His残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
109.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Glu残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
110.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Gln残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
111.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Ala残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
112.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Phe残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
113.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Ser残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
114.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Dab残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
115.-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Dap残基を形成している、実施態様1~102のいずれか1つの化合物。
116.R8aがR8b8cであり、ここで、R8bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、R8cが-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、実施態様1~115のいずれか1つの化合物。
117.R8bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様1~116のいずれか1つの化合物。
118.R8bが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様1~116のいずれか1つの化合物。
119.各R8dが独立して-Hまたはメチルである、実施態様1~118のいずれか1つの化合物。
120.R8cが-NH2または-NH3である、実施態様1~118のいずれか1つの化合物。
121.R8cがグアニジノである、実施態様1~118のいずれか1つの化合物。
122.-NH-CH(R8a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、実施態様1~121のいずれか1つの化合物。
123.-NH-CH(R8a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成している、実施態様1~115のいずれか1つの化合物。
残基。
124.R9aが-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、または-R9b-R9cであり、ここで、R9bが-C(O)NH-である、実施態様1~141のいずれか1つの化合物。
125.R9c
であり、ここで、R9dが直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R9eがカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、アミノ、グアニジノ、-SH、-OH、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-CH3、-N(CH3)2、-S-CH3、-O-CH3、およびフェニルであり、ここで、R9fがアミノまたは-OHである、実施態様1~124のいずれか1つの化合物。
126.R9dが直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルである、実施態様125の化合物。
127.R9dが直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニルである、実施態様125の化合物。
128.R9aが-R9b-[リンカー]-RX n1である、実施態様1~124のいずれか1つの化合物。
129.R9bが-C(O)NH-である、実施態様128の化合物。
130.各リンカーが、存在する場合には、独立して、X11および/またはX1(L1)2のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
各X1が、独立して、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
各L1が、独立して、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
またはポリエチレングリコールである、実施態様1~129のいずれか1つの化合物。
131.各L1が、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(S)N(CH3)-、NHC(S)NH-、-S-、-O-、-S(O)-、-S(O)2-,-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-OP(O)(S-)O-、
である、実施態様130の化合物。
131.各L1が、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である、実施態様130の化合物。
132.少なくとも1つのリンカーが、少なくとも1つのカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸を含んでおり、また、生理学的pHで正味の負電荷を有する、130の化合物。
133.少なくとも1つのリンカーがX11のユニット1~8個およびX1(L1)2のユニット0~2個からなる、実施態様130~132のいずれか1つの化合物。
134.各X1が独立して直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニルである、実施態様130~133のいずれか1つの化合物。
135.各X1が独立して-CH-;
(ここで、各R11は、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸である);または
である、実施態様130~133のいずれか1つの化合物。
136.2つのX1基の間の各L1が、独立して、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、または-C(O)N(CH3)-であり、RXを連結している各L1が、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である、実施態様130~135のいずれか1つの化合物。
137.少なくとも1つのリンカーが、表1に列挙されているタンパク質原性アミノ酸残基および/または非タンパク質性アミノ酸残基から選択されるアミノ酸残基の直鎖状または分枝鎖状のペプチドであり、ここで、2つのX1基の間の各L1がメチル化されているか、またはメチル化されておらず、ここで、RXを連結している各L1が、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
である、実施態様130~133のいずれか1つの化合物。
138.2つのX1基の間の各L1が非メチル化アミドである、実施態様136または137の化合物。
139.リンカーが、システイン酸、Glu、Asp、および/または2-アミノアジピン酸(2-Aad)のうちの1つまたはそれらの組み合わせから選択される1~3個のアミノ酸のペプチドリンカーを形成している、実施態様130~138のいずれか1つの化合物。
140.リンカーが、システイン酸、Glu、Aspまたは2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択される単一のアミノ酸残基を形成している、実施態様139の化合物。
141.RXを連結している各L1が、独立して、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
である、実施態様130~140のいずれか1つの化合物。
142.少なくとも1つのRXがアルブミンバインダーである、実施態様1~141のいずれか1つの化合物。
143.アルブミンバインダーがリンカーのL1に結合しており、ここで、アルブミンバインダーが、-(CH2)n2-CH3(ここで、n2は8~20である);-(CH2)n3-C(O)OH(ここで、n3は8~20である)、または
(ここで、n4は1~4であり、R12はI、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3である)である、実施態様142の化合物
144.少なくとも1つのRXが放射性標識基または放射性標識可能な基である、v1実施態様143のいずれか1つの化合物。
145.放射性標識基または放射性標識可能な基と結合している第1リンカー、およびアルブミンバインダーと結合している第2リンカーを含む、実施態様130~140のいずれか1つの化合物。
146.第1の放射性標識基、または放射性標識可能な第1の基と結合している第1リンカー、および第2の放射性標識基、または放射性標識可能な第2の基と結合している第2リンカーを含んでおり、さらに第1リンカーと第2リンカーのどちらかまたは両方と結合しているアルブミンバインダーを含んでいてもよい、実施態様130~140のいずれか1つの化合物。
147.放射性標識基および/または放射性標識可能な基からなる1~2個の基と結合しており、さらにアルブミンバインダーと結合していてもよい、単一のリンカーのみをを含む、実施態様130~140のいずれか1つの化合物。
148.各放射性標識可能な基が、独立して、放射性金属または放射性同位体結合金属と複合体形成していてもよい金属キレーター;トリフルオロボレート(BF3)を含有している補欠分子族(prosthetic group);またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、スルホニルフルオリドもしくはホスホリルフルオリドを含有している補欠分子族から選択される、実施態様1~147のいずれか1つの化合物。
149.金属キレーターが放射性同位体と複合体形成している、実施態様148の化合物。
150.金属キレーターがポリアミノカルボキシレートキレーターである、実施態様148または149の化合物。
151.金属キレーターがDOTAまたはDOTA誘導体である、実施態様150の化合物。
152.BF3を含有している補欠分子族が-R1314BF3であり、ここで、R13が-(CH2)1-5-であり、-R14BF3が、表3または4から選択されるか、または
であり、ここで、各R15および各R16が独立して分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである、実施態様148~151のいずれか1つの化合物。
153.-R14BF3
である、実施態様152の化合物。
154.R15およびR16が各々メチルである、実施態様153の化合物。
155.BF3を含有している補欠分子族が18Fを含む、実施態様148~154のいずれか1つの化合物。
156.少なくともRXが治療用部分である、実施態様1~155のいずれか1つの化合物。
157.少なくとも1つのRXが蛍光標識である、実施態様1~156のいずれか1つの化合物。
158.対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するため、または、炎症性の状態もしくは疾患を画像化するために用いるものであり、ここで、少なくとも1つのRXが画像化用放射性同位体を含むかまたはそれと複合体形成している、実施態様1~157のいずれか1つの化合物。
159.対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態の治療に用いるためのものであり、ここで、少なくとも1つのRXが治療用放射性同位体を含むかもしくはそれと複合体形成しているか、または少なくとも1つのRXが治療用部分を含む、実施態様1~158のいずれか1つの化合物。
160.疾患または状態がCXCR4発現癌である、実施態様159の化合物。
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Claims (114)

  1. 式A、式Bまたは式Cの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物:
    [式中、
    2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されていてもよく、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該フェニルは、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、または-SR2cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
    3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、-(CH2)2-3-中の1個の炭素は、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、R5bは、
    以下のもののうち1つまたはそれらの組合せで置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SH、-SR5c、または-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換(ここで、該-O-フェニル環は、-NH2、-NO2、-OH、-OR5c、-SHまたは-SR5cで4-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、該-O-フェニル環は、ハロゲンまたは-OHで5-置換されていてもよい);または
    各々がハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つ以上で置換されていてもよい、縮合二環式または縮合三環式のアリール環またはヘテロアリール環
    であり(ここで、各R5cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である);
    どちらかのR6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-C≡C-(CH2)1-3-OH、-C≡C-(CH2)1-3-SH、-C≡C-(CH2)1-3-NH2、-C≡C-(CH2)1-3-COOH、-C≡C-(CH2)1-3-CONH、-C≡C-(CH2)1-36b6c、-CH=CH-(CH2)1-3-OH、-CH=CH-(CH2)1-3-SH、-CH=CH-(CH2)1-3-NH2、-CH=CH-(CH2)1-3-COOH、-CH=CH-(CH2)1-3-CONH、-CH=CH-(CH2)1-36b6c、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-である(ここで、R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環である(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい))か;または
    -NH-CH(R6a)-C(O)-NH-は、
    に置き換えられており;
    A7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-CH2-NH2、-CH2-OH、-CH2-CH2-NH2、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、
    9bは、-CH2-NH-C(O)-、-CH2-C(O)-、-CH2-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-CH2-NHC(S)-、-C(S)NH-、-CH2-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-CH2-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-CH2-NHC(S)NH-、-CH2-NHC(O)NH-、-CH2-S-、-CH2-S(O)-、-CH2-S(O)2-、-CH2-S(O)2-NH-、-CH2-S(O)-NH-、-CH2-Se-、-CH2-Se(O)-、-CH2-Se(O)2-、-CH2-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-CH2-OP(O)(O-)O-、-CH2-ホスファミド-、-CH2-チオホスホジエステル-、-CH2-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであり;
    9cは、水素、または、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C20アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、C2~C20中の0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    A10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1であり;
    A10が存在していない場合、RA1aは、
    -SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル(ここで、C2~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
    分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
    A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RA1cは、
    独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
    独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、各RA1dは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
    である)であり;
    A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニル、アルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであり;
    B1aは、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C10アルキレニル、C2~C10アルケニレニルまたはC2~C10アルキニレニルであり、ここで、C2~C10アルキレニル、アルケニレニル、アルキニレニル中の1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
    B1-7は、
    であり、ここで、該インドール環および該イソインドール環は、各々、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RB1-7b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRB1-7b、N3、-NH、-CHO、および/または-RB1-7bのうち1個以上で置換されていてもよく、ここで、各RB1-7bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、C2~C3アルケニルまたはC2~C3アルキニルであり;
    B7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、こおkで、C2~C5アルキレニル中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    C1aは、
    であり、ここで、該インドール環および該イソインドール環は、各々、-F、-Br、-Cl、-I、-OH、-O-RC1b、-CO-、-COOH、-CONH2、-CN、-O-アリール、-NH2、-NHRC1b、N3、-NH、-CHO、および/または-RC1bのうち1個以上で置換されていてもよく、ここで、各RC1bは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル、C2~C3アルケニルまたはC2~C3アルキニルであり;
    C7aは、直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル中の0~2個の炭素は、独立して、1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく;
    C10aは、RC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1またはRC10dであり、ここで、
    C10bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニル、アルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    C10cは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであり;
    C10dは、
    -SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル(ここで、C2~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
    分枝鎖状のC1~C10アルキル、C2~C10アルケニルまたはC2~C10アルキニル(ここで、C2~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
    C10eC10f(ここで、RC10eは、直鎖状のC1~C3アルキルであり、ここで、C2アルキルまたはC3アルキルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RC10fは、
    独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);
    独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい)
    である)
    である);
    各n1は、独立して、0、1または2であり;
    各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
    またはチオアミドに置き換えられており;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されており;
    ただし、式Aは、
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2Nal残基を形成していること;および
    6aがHであること
    の組み合わせを除く]。
  2. 2aが、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bが、存在していないか、または-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルが-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されていてもよいか、または、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、各R2cが、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である、請求項1に記載の化合物。
  3. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R2a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基、Phe残基、(4-NO2)-Phe残基、(4-NH2)-Phe残基、hTyr残基、(3-I)Tyr残基、Glu残基、Gln残基またはD-Tyr残基を形成している、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 3aがR3b3cであり、ここで、R3bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R3cが-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R3a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基、Arg(Me)2(非対称的)残基またはArg(Me)残基を形成している、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 4aがR4b4cであり、ここで、R4bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R4cが-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R4a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基またはD-hArg残基を形成している、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 5aが-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、R5b
    以下のもののうちの1つ以上で置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-SHまたは-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換;または
    ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つ以上で置換されていてもよい縮合二環式または縮合三環式のアリール環またはヘテロアリール環
    であり;ここで、R5cが、各々独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である、請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R5a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R5a)-C(O)-が2-(Ant)Ala残基、2-Nal残基、Trp残基、(4-NH2)Phe残基、hTyr残基またはTyr残基を形成している、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 6aがH、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bが、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり;ここで、R6cが、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環であり、ここで、0~3個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R6a)-C(O)-NH-が
    に置き換えられている、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R6a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物。
  17. 式A、式Bまたは式Cの-NH-CH(R6a)-C(O)-がHis残基、D-His残基、D-Glu残基、D-Gln残基、D-Ala残基、D-Phe残基、D-Ser残基、D-Dab残基、D-Dap残基を形成している、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物。
  18. 8aがR8b8cであり、ここで、R8bが直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R8cが-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dが、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物
  19. 9aが-C(O)NH2、-C(O)-OH、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;
    9bが-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-C(O)N(CH3)-、または-C(O)NHNH-である、
    請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. 式A、式Bまたは式Cにおける-NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってL-アミノ酸残基を形成している、請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物。
  21. 式A、式Bまたは式Cにおける-NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成している、請求項1~20のいずれか1項に記載の化合物。
  22. 9aが-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、または-R9b-R9cであり;R9bが-C(O)NH-であり;R9c
    であり、ここで、R9dが直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニルであり、R9eがカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、アミノ、グアニジノ、-SH、-OH、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-CH3、-N(CH3)2、-S-CH3、-O-CH3、またはフェニルであり、R9fがアミノまたは-OHである、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 9aが-R9b-[リンカー]-RX n1である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
  24. 9bが-C(O)NH-である、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物。
  25. 式Aの-NH-CH(RA1a)-C(O)-がL-アミノ酸残基を形成している、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
  26. 式Aの-NH-CH(RA1a)-C(O)-がPhe残基、1-Nal残基、2-Nal残基、Tyr残基、Trp残基、Lys残基、hLys残基、Lys(Ac)残基、Dap残基、Dab残基またはOrn残基を形成している、請求項1~25のいずれか1項に記載の化合物。
  27. A10が-[リンカー]-RX n1である、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 式Aの-NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  29. A7aがC1~C3アルキレニルである、請求項1~28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. B1-7
    である、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
  31. B1aが-(CH2)1-2-であり、RB1-7
    であり、RB7aが-(CH2)1-2-である、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
  32. B1a-RB1-7-RB7a
    である、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
  33. 式Bの-NH-CH(RB7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、請求項1~24および30~32のいずれか1項に記載の化合物。
  34. B10aがアミン、-NH-(CH3)1-2、-N(CH3)2-3、-NH-C(O)-CH3、または-NH-C(O)-(フェニル)である、請求項1~24および30~33のいずれか1項に記載の化合物。
  35. B10aが-RB10b-[リンカー]-RX n1である、請求項1~24および30~34のいずれか1項に記載の化合物。
  36. B10b
    -NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
    またはポリエチレングリコールである、請求項35に記載の化合物。
  37. B10aが-NHC(O)-[リンカー]-RX n1または-N(CH3)C(O)-[リンカー]-RX n1である、請求項35に記載の化合物。
  38. 式Cの-NH-CH(RC7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成している、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
  39. C7aが直鎖状のC1~C5アルキレニルである、請求項1~24および38のいずれか1項に記載の化合物。
  40. C10aがRC10b-RC10c-[リンカー]-RX n1である、請求項1~24および38~39のいずれか1項に記載の化合物。
  41. C10bが直鎖状のC1~C5アルキレニルであり;
    C10cが-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
    またはポリエチレングリコールである、
    請求項40に記載の化合物。
  42. C10aがRC10dであり、ここで、RC10d
    a)-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル;
    b)分枝鎖状のC1~C10アルキル、C2~C10アルケニルまたはC2~C10アルキニル;または
    c)RC10eC10f(ここで、
    C10eが直鎖状のC1~C3アルキルであり;RC10f
    (i)独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~4個の基で置換されていている、5員または6員芳香環(ここで、0~4個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
    (ii)独立してハロゲン、-OH、-ORC10g、アミノ、-NHRC10g、および/またはN(RC10g)2から選択される0~6個の基で置換されている(ここで、RC10gは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキルである)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている)
    である)
    である、請求項1~24および38~39のいずれか1項に記載の化合物。
  43. 該化合物が式A-Iまたはその塩もしくは溶媒和物の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    2aは、-(CH2)-(R2b)-(フェニル)であり、ここで、R2bは、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり、ここで、該フェニルは、-NH2、-NO2、-OH、-OR2c、-SH、-SR2c、または-O-フェニルで4-置換されていてもよいか、または、ハロゲンまたは-OHで3-置換されていてもよく、ここで、各R2cは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基であり;
    3aは、R3b3cであり、ここで、R3bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R3cは、-N(R3d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R3dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    4aは、R4b4cであり、ここで、R4bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R4cは、-N(R4d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R4dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    5aは、-(CH2)1-3-R5bであり、ここで、R5bは、
    以下のもののうちの1つ以上で置換されていてもよいフェニル:-NH2、-NO2、-OH、-SHまたは-O-フェニルによる4-置換;ハロゲンまたは-OHによる3-置換;および/または、ハロゲンまたは-OHによる5-置換;
    ハロゲン、-OH、-OR5c、アミノ、-NHR5c、および/またはN(R5c)2のうちの1つ以上で置換されていてもよい縮合二環式または縮合三環式のアリール環またはヘテロアリール環(ここで、R5cは、各々、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)
    であり;
    6aは、H、メチル、エチル、-C≡CH、-CH=CH2、-CH2-R6b-OH、-CH2-R6b-COOH、-CH2-(R6b)1-3-NH2、-CH2-R6b-CONH、または-CH2-R6b6cであり、ここで、各R6bは、独立して、存在していないか、または、-CH2-、-NH-、-S-もしくは-O-であり;ここで、R6cは、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノ、および/またはハロゲンから選択される0~3個の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環であり、ここで、0~3個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    8aは、R8b8cであり、ここで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、-R9b-R9cまたは-R9b-[リンカー]-RX n1であり、ここで、R9bは、-C(O)NH-であり;R9cは、
    であり、ここで、R9dは、直鎖状または分枝鎖状のC1~C5アルキレニルであり、R9eは、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、アミノ、グアニジノ、-SH、-OH、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-CH3、-N(CH3)2、-S-CH3、-O-CH3、またはフェニルであり、R9fは、アミノまたは-OHであり;
    A7aは、C1~C3アルキレニルであり;
    A10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1であり;
    A10が存在していない場合、RA1aは、
    -SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、または-O-CH3から選択される1つの置換基でC置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキル、C2~C5アルケニルまたはC2~C5アルキニル(ここで、C2~C5アルキル、アルケニルまたはアルキニル中の0~2個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);
    分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニル(ここで、C2~C10中の0~3個の炭素は、独立して1個以上のN、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられている);または
    A1bA1c(ここで、RA1bは、直鎖状のC1~C3アルキレニルであり、ここで、C2アルキレニルまたはC3アルキレニルは、N、SまたはOヘテロ原子に置き換えられていてもよく、ここで、RA1cは、
    独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、アミノおよび/またはハロゲンから選択される1個以上の基で置換されていてもよい、5員または6員芳香環(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい);または
    独立してハロゲン、-OH、-ORA1d、アミノ、-NHRA1d、および/またはN(RA1d)2から選択される1個以上の基で置換されていてもよい(ここで、各RA1dは、独立して、直鎖状または分枝鎖状のC1~C3アルキル基である)、縮合二環式または縮合三環式のアリール基(ここで、1個以上の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられていてもよい
    である)
    であり;
    A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、ここで、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、C2~C5アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル中の0~2個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであり;
    各n1は、独立して、0、1または2であり;
    各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
    またはチオアミドに置き換えられており;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている]。
  44. 式A-Iの-NH-CH(RA1a)-C(O)-がPhe残基、1-Nal残基、2-Nal残基、Tyr残基、Trp残基、Lys残基、hLys残基、Lys(Ac)残基、Dap残基、Dab残基またはOrn残基を形成している、請求項43に記載の化合物。
  45. A10が-[リンカー]-RX n1であり、R9aが-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、または-CH2-C(O)-OHである、請求項43または44に記載の化合物。
  46. リンカーが、各々、独立して、X11および/またはX1(L1)2のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
    各X1が、独立して、独立して、オキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、C2~C15アルケニレニルまたはC2~C15アルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    各L1が、独立して、-NH-C(O)-、-NH-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールである、
    請求項1~45のいずれか1項に記載の化合物。
  47. 少なくとも1つのリンカーが、少なくとも1つのカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸を含んでおり、また、生理学的pHで正味の負電荷を有する、請求項46に記載の化合物。
  48. 各X1が、各々、独立して、-CH-、
    であり;ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸である、請求項46または47に記載の化合物。
  49. 2つのX1基の間の各L1が、独立して、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、または-C(O)N(CH3)-であり、RXを連結している各L1が、独立して、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、-N(CH3)C(O)-、-C(O)N(CH3)-、
    である、請求項46~48のいずれか1項に記載の化合物。
  50. リンカーがX11、X1111、またはX111111であり、ここで、各X1が同一であるかまたは異なっており、各L1が同一であるかまたは異なっている、請求項46~49のいずれか1項に記載の化合物。
  51. 各X1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸である、請求項50に記載の化合物。
  52. 各X1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸またはリン酸である、請求項50に記載の化合物。
  53. 該化合物が式A-IIまたはその塩もしくは溶媒和物の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    式A-II中の-NH-CH(R2a)-C(O)-は、Tyr残基、Phe残基、(4-NO2)-Phe残基、(4-NH2)-Phe残基、hTyr残基、(3-I)Tyr残基、Glu残基、Gln残基またはD-Tyr残基を形成し;
    式A-II中の-NH-CH(R3a)-C(O)-は、Lys(iPr)残基、Arg(Me)2(非対称的)残基またはArg(Me)残基を形式し;
    式A-II中の-NH-CH(R4a)-C(O)-は、D-Arg残基またはD-hArg残基を形成し;
    式A-II中の-NH-CH(R5a)-C(O)-は、2-(Ant)Ala残基、2-Nal残基、Trp残基、(4-NH2)Phe残基、hTyr残基またはTyr残基を形成し;
    式A-II中の-NH-CH(R6a)-C(O)-は、His残基、D-His残基、D-Glu残基、D-Gln残基、D-Ala残基、D-Phe残基、D-Ser残基、D-Dab残基、D-Dap残基を形成し;
    8aは、R8b8cであり、こおで、R8bは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、ここで、R8cは、-N(R8d)2-3またはグアニジノであり、ここで、各R8dは、独立して、-H、または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1~C3アルキルであり;
    9aは、-C(O)NH2、-C(O)-OH、-CH2-C(O)NH2、-CH2-C(O)-OH、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;
    9bは、-C(O)NH-であり;
    A7aは、C1~C3アルキレニルであり;
    A10は、存在していないか、または-[リンカー]-RX n1であり;
    A10が存在していない場合、RA1aは、-SH、-OH、アミノ、カルボキシ、グアニジノ、-NH-C(O)-CH3、-S-C(O)-CH3、-O-C(O)-CH3、-NH-C(O)-(フェニル)、-S-C(O)-(フェニル)、-O-C(O)-(フェニル)、-NH-(CH3)1-2、-NH2-CH3、-N(CH3)2-3、-S-CH3、-O-CH3から選択される単一の置換基で置換されていてもよい、直鎖状のC1~C5アルキルであるか、または、分枝鎖状のC1~C10アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;
    A10が-[リンカー]-RX n1である場合、RA1aは、RA1eA1fであり、RA1eは、直鎖状のC1~C5アルキレニル、C2~C5アルケニレニルまたはC2~C5アルキニレニルであり、RA1fは、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、
    またはポリエチレングリコールであり;
    リンカーは、各々、独立して、X11および/またはX1(L1)2のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
    各X1は、独立して、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、C2~C15アルケニレニルまたはC2~C15アルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素は、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    各L1は、独立して、-NH-C(O)-、-NH-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであるか;または
    別法として、リンカーはRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、各Xaaは、独立して、タンパク質原性アミノ酸残基または非タンパク質性アミノ酸残基から選択され;ここで、各Xaa中のアミノ基は、メチル化されていてもよく;
    各n1は、独立して、0、1または2であり;
    各RXは、治療用部分、蛍光標識、放射性標識基、または放射性標識可能な基であり;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、独立して、
    またはチオアミドに置き換えられており;
    0~3個のペプチド骨格アミドは、N-メチル化されている]。
  54. A10が-[リンカー]-RX n1である、請求項1~53のいずれか1項に記載の化合物。
  55. リンカーがX11、X1111、またはX111111であり、ここで、各X1が同一であるかまたは異なっており、各L1が同一であるかまたは異なっており;
    1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である、請求項53または54に記載の化合物。
  56. 各X1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である、請求項55に記載の化合物。
  57. リンカーがRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、少なくとも1つのXaaがシステイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択され;各Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項53または54に記載の化合物。
  58. リンカーがRA1fと一緒になって、システイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択される単一のアミノ酸残基を形成し;Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項53または54に記載の化合物。
  59. リンカーがRA1fと一緒になって、直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5を形成し、ここで、少なくとも1つのXaaがDap、Dab、Orn、Arg、hArg、Agb、Agp、Acp、Pip、またはNε,Nε,Nε-トリメチル-リジンから選択され;各Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項53または54に記載の化合物。
  60. リンカーがRA1fと一緒になって、D-Arg、L-Arg、D-hArg、L-hArg、またはPipから選択される単一のアミノ酸残基を形成しており;Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項53または54に記載の化合物。
  61. 置き換えられているペプチド骨格アミドはない、請求項1~60のいずれか1項に記載の化合物。
  62. N-メチル化されているペプチド骨格アミドはない、請求項1~61のいずれか1項に記載の化合物。
  63. 9aが-C(O)NH2、-C(O)-OH、-R9b-R9c、または-R9b-[リンカー]-RX n1であり;
    9bが-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-C(O)N(CH3)-、または-C(O)NHNH-である、
    請求項1~62のいずれか1項に記載の化合物。
  64. 式A、式A-Iまたは式A-IIの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物が、
    (1) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成すること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-が(3-I)Tyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nalまたは(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (2) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Alaを形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (3) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-が(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (4) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-が(4-NO2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;および
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (5) -NH-CH(R1a)-C(O)がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)がhTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (6) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-His残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (7) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がHis残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (8) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Ser残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (9) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Glu残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (10) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-His残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (11) -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が(2-Ant)Ala残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ;
    (12) -NH-CH(R1a)-C(O)-がLys(Ac)残基を形成していること;
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基または(4-NH2)Phe残基を形成していること;
    -NH-CH(R6a)-C(O)-がD-Ala残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせ
    を有する、請求項63に記載の化合物。
  65. 式A、式A-Iまたは式A-IIの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物が、
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;
    -NH-CH(RA7a)-C(O)-がD-アミノ酸残基を形成していること(ここで、RA7aは、C1~C3アルキエニル(alkyenyl)である);および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせを有する、請求項63に記載の化合物。
  66. -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基、D-Ala残基、D-Gln残基、またはD-Asn残基を形成している、請求項65に記載の化合物。
  67. -NH-CH(R1a)-C(O)-がPhe残基を形成しており、R10aが存在していない、請求項65または66に記載の化合物。
  68. A10が-[リンカー]-RX n1であり、RA1eが直鎖状のC1~C5アルキレニルであり、RA1fが-NH-C(O)-である、請求項65~67のいずれか1項に記載の化合物。
  69. 式Bの化合物、またはその塩もしくは溶媒和物が、
    -NH-CH(R2a)-C(O)-がTyr残基を形成していること;
    -NH-CH(R3a)-C(O)-がLys(iPr)残基を形成していること;
    -NH-CH(R4a)-C(O)-がD-Arg残基を形成していること;および
    -NH-CH(R8a)-がR9aからの-C(O)-と一緒になってLys(iPr)残基を形成していること
    の組み合わせを有する、請求項63に記載の化合物。
  70. -NH-CH(R6a)-C(O)-がGly残基、D-Ala残基、D-Gln残基、またはD-Asn残基を形成しており;
    -NH-CH(R5a)-C(O)-が2-Nal残基、(4-NH2)Phe残基または(2-Ant)Ala残基を形成している
    請求項69に記載の化合物。
  71. 少なくとも1つのRXが放射性標識基または放射性標識可能な基である、請求項1~70のいずれか1項に記載の化合物。
  72. 各放射性標識可能な基が、独立して、放射性金属もしくは放射性同位体結合金属と複合体形成していてもよい金属キレーター;トリフルオロボレート(BF3)を含有している補欠分子族;またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、スルホニルフルオリドもしくはホスホリルフルオリドを含有している補欠分子族から選択される、請求項1~71のいずれか1項に記載の化合物。
  73. 金属キレーターが放射性同位体と複合体形成している、請求項72に記載の化合物。
  74. 金属キレーターがポリアミノカルボキシレートキレーターである、請求項72または73に記載の化合物。
  75. 金属キレーターがDOTA、MACROPA、またはその誘導体である、請求項712または73に記載の化合物。
  76. 金属キレーターが表2から選択される、請求項72または73に記載の化合物。
  77. BF3を含有している補欠分子族が-R1314BF3であり、ここで、R13が-(CH2)1-5-であり、-R14BF3が表3もしくは表4から選択されるか、または、
    であり;ここで、各R15および各R16が、独立して、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである、請求項72に記載の化合物。
  78. -R14BF3
    である、請求項77に記載の化合物。
  79. 15およびR16が各々メチルである、請求項78に記載の化合物。
  80. BF3を含有している補欠分子族が少なくとも1つの18Fを含んでいる、請求項72および77~79のいずれか1項に記載の化合物。
  81. 少なくとも1つのRXが治療用部分である、請求項1~80のいずれか1項に記載の化合物。
  82. 少なくとも1つのRXが蛍光標識である、請求項1~81のいずれか1項に記載の化合物。
  83. シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Gln-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-(3-I)Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-(4-NO2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-hTyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-hTyr-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-(4-NH2)Phe-Lys(iPr)-D-Arg-2-Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(Ac)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-Trp-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(4-NH2)Phe-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(Ac)-Glu-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-His-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(Ac)-Gln-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-His-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-D-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ser-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Leu-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Asn-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Arg(Me)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Arg(Me2)(asym)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Glu-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Dab-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(2-Ant)Ala-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ(イソインドール)[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(2-Ant)Ala-Gly-D-Cys]-Lys(iPr);
    シクロ(イソインドール)[Phe-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-(2-Ant)Ala-Gly-Cys]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(Ac)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-Gly-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(CysAcid)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Orn(CysAcid)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Dap(CysAcid)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(CysAcid)-(3-I)Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(D-Arg)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);または
    シクロ(トリプタチオニン)[Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Cys]-Lys(iPr)
    のうちの1つ以上から選択される化合物、またはその塩もしくは溶媒和物(ここで、該化合物は、放射性標識基または放射性標識可能な基と結合していてもよく、それがリンカーを介してであってもよい)。
  84. リンカーが、各々、独立して、X11および/またはX1(L1)2のユニット1~10個からなる直鎖または分枝鎖であり、ここで、
    各X1が、独立して、独立してオキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、C2~C15アルケニレニルまたはC2~C15アルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    各L1が、独立して、-NH-C(O)-、-NH-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールであるか;または
    別法として、リンカーが直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5であり、ここで、各Xaaが、独立して、タンパク質原性アミノ酸残基または非タンパク質性アミノ酸残基から選択され;ここで、各Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、
    請求項83に記載の化合物。
  85. リンカーがX11、X1111、またはX111111であり、ここで、各X1が同一であるかまたは異なっており、各L1が同一であるかまたは異なっており;ここで、
    各X1が、独立して、独立して、オキソ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ハロゲン、グアニジノ、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸および/またはリン酸のうち1つまたはそれらの組み合わせから選択される0~3個の基で置換されている、直鎖状、分枝鎖状および/または環状のC1~C15アルキレニル、C2~C15アルケニレニルまたはC2~C15アルキニレニルであり、ここで、0~6個の炭素が、独立して、N、Sおよび/またはOヘテロ原子に置き換えられており;
    各L1が、独立して、-NH-C(O)-、-C(O)-、-O-、-C(O)NH-、-C(O)-N(CH3)-、-NHC(S)-、-C(S)NH-、-N(CH3)C(S)-、-C(O)N(CH3)-、-N(CH3)C(O)-、-C(S)N(CH3)-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-O-、-S(O)2-、-S(O)2-O-、-S(O)2-NH-、-S(O)-NH-、-Se-、-Se(O)-、-Se(O)2-、-NHNHC(O)-、-C(O)NHNH-、-OP(O)(O-)O-、-ホスファミド-、-チオホスホジエステル-、-S-テトラフルオロフェニル-S-、
    またはポリエチレングリコールである、
    請求項83または84に記載の化合物。
  86. リンカーがX11、X1111、またはX111111であり、ここで、各X1が同一であるかまたは異なっており、各L1が同一であるかまたは異なっており;
    1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である、
    請求項84または85に記載の化合物。
  87. 各X1
    であり、ここで、各R11が、独立して、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、またはリン酸である、
    請求項84または85に記載の化合物。
  88. リンカーが直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5であり、ここで、少なくとも1つのXaaがシステイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択され;ここで、各Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項84に記載の化合物。
  89. リンカーがシステイン酸、Glu、Asp、または2-アミノアジピン酸(2-Aad)から選択される単一のアミノ酸残基であり;ここで、アミノ基単一のアミノ酸残基がメチル化されていてもよい、請求項84に記載の化合物。
  90. リンカーが直鎖状または分枝鎖状のペプチドリンカー(Xaa)1-5であり、ここで、少なくとも1つのXaaがDap、Dab、Orn、Arg、hArg、Agb、Agp、Acp、Pip、またはNε,Nε,Nε-トリメチル-リジンから選択され;ここで、各Xaa中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項84に記載の化合物。
  91. リンカーがD-Arg、L-Arg、D-hArg、L-hArg、またはPipから選択される単一のアミノ酸残基であり;ここで、単一のアミノ酸残基中のアミノ基がメチル化されていてもよい、請求項84に記載の化合物。
  92. 放射性標識可能な基が、独立して、放射性金属もしくは放射性同位体結合金属と複合体形成していてもよい金属キレーター;トリフルオロボレート(BF3)を含有している補欠分子族;またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、スルホニルフルオリドもしくはホスホリルフルオリドを含有している補欠分子族から選択される、請求項83~91のいずれか1項に記載の化合物。
  93. 金属キレーターが放射性同位体と複合体形成している、請求項92に記載の化合物。
  94. 金属キレーターがDOTA、H2-MACROPA、またはその誘導体である、請求項92または93に記載の化合物。
  95. 金属キレーターが表2から選択される、請求項92または93に記載の化合物。
  96. BF3を含有している補欠分子族が-R1314BF3であり、ここで、R13が-(CH2)1-5-であり、-R14BF3が表3もしくは表4から選択されるか、または
    であり;ここで、各R15および各R16が、独立して、分枝鎖状または直鎖状のC1~C5アルキルである、請求項92に記載の化合物。
  97. -R14BF3
    であり、ここで、R15およびR16が各々メチルである、請求項96に記載の化合物。
  98. BF3を含有している補欠分子族が少なくとも1つの18Fを含んでいる、請求項92、96および97のいずれか1項に記載の化合物。
  99. シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    シクロ[Lys(CysAcid-アミド-N,N-ジメチル-アンモニオメチル-トリフルオロボレート)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);または
    シクロ[Lys(CysAcid-トリアゾール-N,N-ジメチル-アンモニオメチル-トリフルオロボレート)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr);
    またはその塩もしくは溶媒和物
    から選択される、請求項83に記載の化合物。
  100. シクロ[Lys(CysAcid-DOTA)-Tyr-Lys(iPr)-D-Arg-2Nal-D-Ala-D-Glu]-Lys(iPr)が放射性同位体と複合体形成している、99の化合物。
  101. 放射性同位体が64Cu、67Cu、90Y、153S、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、224Ra、212Bi、212Pb、227Th、223Ra、47Sc、186Re,188Re、94mTc、68Ga、61Cu、67Ga、99mTc、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、117mSn、165Er、211As、203Pb、212Pb、47Sc、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、または114mInである、請求項72~76、92~95および100のいずれか1項に記載の化合物。
  102. 放射性同位体が177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153S、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cu、または67Cuである、請求項101のいずれか1項に記載の化合物。
  103. 対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するため、または、炎症性の状態もしくは疾患を画像化するために用いるものであり、ここで、少なくとも1つのRXが画像化用放射性同位体を含むか、または画像化用放射性同位体と複合体形成している、請求項1~82のいずれか1項に記載の化合物。
  104. 画像化用放射性同位体が68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124Iまたは72Asである、請求項103に記載の化合物。
  105. 対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するため、または、炎症性の状態もしくは疾患を画像化するために用いるものであり、ここで、該化合物が画像化用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しており、それがリンカーを介してであってもよいか;または該化合物が少なくとも1つの18Fを含んでいるBF3を含有している補欠分子族と結合しており、それがリンカーを介してであってもよい、請求項83~102のいずれか1項に記載の化合物。
  106. 画像化用放射性同位体が68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、114mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、131I、123I、124Iまたは72Asである、請求項105に記載の化合物。
  107. 対象体におけるCXCR4発現組織を画像化するため、または、炎症性の状態もしくは疾患を画像化するために用いるものである、請求項101に記載の化合物。
  108. 対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態の治療に用いるためのものであり、ここで、少なくとも1つのRXが治療用放射性同位体を含んでいるかもしくは治療用放射性同位体と複合体形成しているか、または少なくとも1つのRXが治療用部分である、請求項1~82のいずれか1項に記載の化合物。
  109. 対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態の治療に用いるためのものであり、ここで、該化合物が治療用放射性同位体と複合体形成している金属キレーターと結合しており、それがリンカーを介してであってもよい、請求項83~102のいずれか1項に記載の化合物。
  110. 治療用放射性同位体が165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu、111In、213Bi、203Pb、212Pb、47Sc、90Y、117mSn、153S、149Tb、161Tb、224Ra、225Ac、227Th、223Ra、77As、131I、64Cuまたは67Cuである、請求項108または109に記載の化合物。
  111. 疾患または状態がCXCR4発現癌である、請求項108~110のいずれか1項に記載の化合物。
  112. CXCR4発現組織を画像化する方法であって、該画像化す必要とする対象体に請求項103~107のいずれか1項に記載の化合物の有効量を投与することを含む、方法。
  113. 対象体におけるCXCR4の発現により特徴づけられる疾患または状態を知要する方法であって、該治療を必要とする対象体に請求項108~111のいずれか1項に記載の化合物の有効量を投与することを含む、方法。
  114. 疾患または状態がCXCR4発現癌である、請求項113に記載の方法。
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