JP2023044255A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程が簡素化された半導体記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、間隔を有して第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、前記複数の第1導電層内を前記第1方向に延びる第1半導体層と、前記第1半導体層と前記複数の第1導電層との間の第1絶縁膜と、前記複数の第1導電層の上方に設けられ、前記第1半導体層に接する第2半導体層41と、前記第2半導体層の上方に接して設けられた第1電極PD3aとを含む第1チップ40を含み、前記第1電極に接する第2電極PD4と、前記第2電極に接する第2導電層51とを含む第2チップ50を含む。【選択図】図3
Description
実施形態は、半導体記憶装置に関する。
メモリセルが3次元状に配列されたNAND型フラッシュメモリが知られている。
製造工程が簡素化された半導体記憶装置を提供する。
実施形態の半導体記憶装置は、間隔を有して第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、前記複数の第1導電層内を前記第1方向に延びる第1半導体層と、前記第1半導体層と前記複数の第1導電層との間の第1絶縁膜と、前記複数の第1導電層の上方に設けられ、前記第1半導体層に接する第2半導体層と、前記第2半導体層の上方に接して設けられた第1電極とを含む第1チップを含み、前記第1電極に接する第2電極と、前記第2電極に接する第2導電層とを含む第2チップを含む。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。以下の説明において、同一の機能および構成を有する構成要素には共通する参照符号を付す。共通する参照符号を有する複数の構成要素を区別する場合には、当該共通する参照符号に添え字を付して区別する。複数の構成要素について特に区別を要さない場合には、当該複数の構成要素には、共通する参照符号のみを付し、添え字は付さない。
各機能ブロックを、ハードウェアおよびソフトウェアのいずれかまたは両方を組み合わせたものにより実現することが可能である。また、各機能ブロックが以下に説明されるように区別されていることは必須ではない。例えば、一部の機能が例示の機能ブロックとは別の機能ブロックにより実行されてもよい。さらに、例示の機能ブロックがさらに細かい機能サブブロックに分割されていてもよい。また、以下の説明における各機能ブロックおよび各構成要素の名称は便宜的なものであり、各機能ブロックおよび各構成要素の構成および動作を限定するものではない。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態に係る半導体記憶装置1について説明する。
以下、第1実施形態に係る半導体記憶装置1について説明する。
[構成例]
(1)半導体記憶装置
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の構成の一例を示すブロック図である。半導体記憶装置1は、例えば、データを不揮発に記憶することが可能なNAND型フラッシュメモリであり、外部のメモリコントローラ2により制御される。半導体記憶装置1とメモリコントローラ2との組み合わせは、1つの半導体記憶装置であるメモリシステム3を構成し得る。メモリシステム3は、例えば、SDTMカードのようなメモリカード、または、SSD(Solid State Drive)等である。
(1)半導体記憶装置
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の構成の一例を示すブロック図である。半導体記憶装置1は、例えば、データを不揮発に記憶することが可能なNAND型フラッシュメモリであり、外部のメモリコントローラ2により制御される。半導体記憶装置1とメモリコントローラ2との組み合わせは、1つの半導体記憶装置であるメモリシステム3を構成し得る。メモリシステム3は、例えば、SDTMカードのようなメモリカード、または、SSD(Solid State Drive)等である。
半導体記憶装置1とメモリコントローラ2との間の通信は、例えばNANDインタフェース規格をサポートしている。半導体記憶装置1とメモリコントローラ2との間の通信では、例えば、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号WEn、リードイネーブル信号REn、レディビジー信号RBn、および入出力信号I/Oが使用される。
入出力信号I/Oは、例えば8ビットの信号であり、コマンドCMD、アドレス情報ADD、およびデータDAT等を含み得る。以下、書込みデータおよび読出しデータのいずれにも、参照符号DATを付して説明を行う。半導体記憶装置1は、入出力信号I/Oを介して、メモリコントローラ2からコマンドCMD、アドレス情報ADD、および書込みデータDATを受信する。
コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号I/Oを介してコマンドCMDが送信される期間を半導体記憶装置1に通知するために使用される。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号I/Oを介してアドレス情報ADDが送信される期間を半導体記憶装置1に通知するために使用される。ライトイネーブル信号WEnは、半導体記憶装置1による信号I/Oの入力を可能にするために使用される。リードイネーブル信号REnは、半導体記憶装置1による信号I/Oの出力を可能にするために使用される。レディビジー信号RBnは、半導体記憶装置1がレディ状態とビジー状態とのいずれにあるかをメモリコントローラ2に通知するために使用される。レディ状態では、半導体記憶装置1はメモリコントローラ2からのコマンドを受け付ける。ビジー状態では、半導体記憶装置1は、メモリコントローラ2からのコマンドを、例外を除き受け付けない。
半導体記憶装置1は、メモリセルアレイ11および周辺回路PRCを含む。周辺回路PRCは、ロウデコーダ12、センスアンプ13、およびシーケンサ14を含む。
メモリセルアレイ11は、ブロックBLK0~BLK(n-1)(nは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、ビット線およびワード線に関連付けられた複数の不揮発性メモリセルを含み、例えばデータの消去単位である。
シーケンサ14は、受信されたコマンドCMDに基づいて半導体記憶装置1全体の動作を制御する。例えば、シーケンサ14は、ロウデコーダ12およびセンスアンプ13等を制御して、書込み動作および読出し動作等の各種動作を実行する。書込み動作では、受信された書込みデータDATがメモリセルアレイ11に記憶される。読出し動作では、メモリセルアレイ11から読出しデータDATが読み出される。
ロウデコーダ12は、受信されたアドレス情報ADDに基づいて、読出し動作および書込み動作等の各種動作を実行する対象の或るブロックBLKを選択する。ロウデコーダ12は、当該選択したブロックBLKに係るワード線に電圧を転送する。
センスアンプ13は、受信されたアドレス情報ADDに基づいて、メモリコントローラ2とメモリセルアレイ11との間でのデータDATの転送動作を実行する。すなわち、センスアンプ13は、書込み動作において、受信された書込みデータDATを保持し、当該書込みデータDATに基づいてビット線に電圧を印加する。センスアンプ13は、読出し動作において、ビット線に電圧を印加して、メモリセルアレイ11に記憶されるデータを読出しデータDATとして読み出し、読出しデータDATをメモリコントローラ2に出力する。
(2)メモリセルアレイ
図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1のメモリセルアレイ11の回路構成の一例を示す。メモリセルアレイ11の回路構成の一例として、メモリセルアレイ11の或るブロックBLKの回路構成の一例が示されている。メモリセルアレイ11の他のブロックBLKは各々、例えば、図2に示されるのと同様の回路構成を有する。
図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1のメモリセルアレイ11の回路構成の一例を示す。メモリセルアレイ11の回路構成の一例として、メモリセルアレイ11の或るブロックBLKの回路構成の一例が示されている。メモリセルアレイ11の他のブロックBLKは各々、例えば、図2に示されるのと同様の回路構成を有する。
当該ブロックBLKは、例えば4つのストリングユニットSU0~SU3を含む。各ストリングユニットSUは、複数のNANDストリングNSを含む。当該複数のNANDストリングNSは、m本のビット線BL0~BL(m-1)(mは1以上の整数)に1対1に対応付けられている。各NANDストリングNSは、対応付けられたビット線BLに接続され、例えばメモリセルトランジスタMT0~MT7ならびに選択トランジスタST1およびST2を含む。各メモリセルトランジスタMTは、制御ゲート(以下、ゲートとも称する。)および電荷蓄積層を含んでおり、データを不揮発に記憶する。選択トランジスタST1およびST2の各々は、各種動作時における、当該選択トランジスタST1およびST2を含むNANDストリングNSの選択に使用される。
各NANDストリングNSの選択トランジスタST1のドレインは、当該NANDストリングNSに対応付けられたビット線BLに接続される。選択トランジスタST1のソースと、選択トランジスタST2のドレインとの間に、メモリセルトランジスタMT0~MT7が直列接続される。選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに接続される。
選択トランジスタST1およびST2、ならびに、メモリセルトランジスタMT0~MT7、それぞれのゲートに接続される配線について、整数jおよび整数kを用いて説明する。次の説明は、図2の例では、jが0から3の整数の各々のケースについて、また、kが0から7の整数の各々のケースについて、当てはまる。
ストリングユニットSUjに含まれるNANDストリングNSそれぞれの選択トランジスタST1のゲートは、セレクトゲート線SGDjに共通して接続される。当該ブロックBLKに含まれるNANDストリングNSそれぞれの選択トランジスタST2のゲートは、セレクトゲート線SGSに共通して接続される。当該ブロックBLKに含まれるNANDストリングNSそれぞれのメモリセルトランジスタMTkのゲートは、ワード線WLkに共通して接続される。
各ビット線BLは、当該ブロックBLKのストリングユニットSUそれぞれに含まれる対応付けられたNANDストリングNSの選択トランジスタST1のドレインに接続される。ソース線SLは、当該ブロックBLKに含まれるNANDストリングNSのそれぞれの選択トランジスタST2のソースに共通して接続されることにより、当該ブロックBLKのストリングユニットSU間で共有される。当該ソース線SLは、例えば、異なるブロックBLKにおいても同様に接続されることにより、ブロックBLK間で共有される。
1つのストリングユニットSU中の、1つのワード線WLに共通して接続されるメモリセルトランジスタMTの集合は、例えばセルユニットCUと称される。例えば、セルユニットCU内のメモリセルトランジスタMTそれぞれに保持される同位の1ビットのデータの集合を、例えば「1ページデータ」と称する。例えばMLC方式等により各メモリセルに複数ビットのデータが保持される場合には、1つのセルユニットCUには、このような「1ページデータ」が複数保持され得る。
以上、メモリセルアレイ11の回路構成について説明したが、メモリセルアレイ11の回路構成は上述したものに限定されない。例えば、各ブロックBLKが含むストリングユニットSUの個数を任意の個数に設計することが可能である。また、各NANDストリングNSが含むメモリセルトランジスタMTならびに選択トランジスタST1およびST2の各々の個数を任意の個数に設計することが可能である。ワード線WLならびにセレクトゲート線SGDおよびSGSの本数それぞれは、NANDストリングNS中のメモリセルトランジスタMTならびに選択トランジスタST1およびST2の個数に基づいて変更される。
(3)半導体記憶装置の構造
第1実施形態に係る半導体記憶装置1の構造について図面を参照しながら説明する。以下で参照する図面に示される構造は一例に過ぎず、半導体記憶装置1の構造は、図示されているものに限定されない。物体Aと物体Bとが接するように示された図面を参照して、物体Aの上面上に物体Bが設けられていると説明される場合、物体Aと物体Bは例えば接しているが、物体Aと物体Bとの間に他の物体が存在しないと明示的に言及しない限りは、物体Aと物体Bとの間に他の物体が介在することを除外しない。また、物体Cが或る元素または化合物を含むと説明される場合、例えば、物体Cが実質的にその元素または化合物からなることが意図されている。実質的との表記は、設計の範囲での誤差が許容されることを意図して用いられている。
第1実施形態に係る半導体記憶装置1の構造について図面を参照しながら説明する。以下で参照する図面に示される構造は一例に過ぎず、半導体記憶装置1の構造は、図示されているものに限定されない。物体Aと物体Bとが接するように示された図面を参照して、物体Aの上面上に物体Bが設けられていると説明される場合、物体Aと物体Bは例えば接しているが、物体Aと物体Bとの間に他の物体が存在しないと明示的に言及しない限りは、物体Aと物体Bとの間に他の物体が介在することを除外しない。また、物体Cが或る元素または化合物を含むと説明される場合、例えば、物体Cが実質的にその元素または化合物からなることが意図されている。実質的との表記は、設計の範囲での誤差が許容されることを意図して用いられている。
図3は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の断面の構造の一例を示す断面図である。
半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。周辺回路チップ30には、周辺回路PRCが設けられている。セルチップ40およびセルチップ50の各々には、メモリセルアレイ11の一部が設けられている。
半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。周辺回路チップ30には、周辺回路PRCが設けられている。セルチップ40およびセルチップ50の各々には、メモリセルアレイ11の一部が設けられている。
以下、参照を容易にする目的で、周辺回路チップ30が含む半導体基板SB1を基準に方向を定義する。半導体基板SB1の或る面に平行な例えば互いに直交する2方向をX方向およびY方向として定義する。当該面に交わり当該面を基準に周辺回路素子が形成される方向をZ方向として定義する。Z方向は、X方向およびY方向に直交するものとして説明するが、必ずしもこれに限定されない。以下、Z方向を「上」とし、Z方向と反対方向を「下」として説明を行うが、この表記は便宜的なものに過ぎず、例えば重力の方向とは無関係である。
周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50は、Z方向に沿って、周辺回路チップ30、セルチップ40、セルチップ50の順で順次隣り合うように設けられている。
先ず、周辺回路チップ30の構造を説明する。
周辺回路チップ30が含む半導体基板SB1は、例えばシリコン(Si)を含む。半導体基板SB1の上面上に、周辺回路PRCに含まれる周辺回路素子としてのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTrが複数設けられている。各トランジスタTrは、半導体基板SB1の上面上のゲート絶縁体、ゲート絶縁体の上面上のゲート電極、半導体基板SB1のうちの、ゲート絶縁体下方の領域を挟む1対のソース/ドレイン領域を含む。
周辺回路チップ30が含む半導体基板SB1は、例えばシリコン(Si)を含む。半導体基板SB1の上面上に、周辺回路PRCに含まれる周辺回路素子としてのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTrが複数設けられている。各トランジスタTrは、半導体基板SB1の上面上のゲート絶縁体、ゲート絶縁体の上面上のゲート電極、半導体基板SB1のうちの、ゲート絶縁体下方の領域を挟む1対のソース/ドレイン領域を含む。
当該トランジスタTrの上方に、金属配線層D0、D1、DX、D2、およびD3が設けられている。各金属配線層は、互いに絶縁された複数の配線を含む。このような配線を介して、各トランジスタTrのソース、ドレイン、およびゲートをそれぞれ他の構成要素に電気的に接続することが可能とされる。図3では、金属配線層が5層設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
具体的には、例えば、或るトランジスタTrのソース/ドレイン領域の上面上にコンタクトプラグC0が設けられている。当該コンタクトプラグC0の上面は、金属配線層D0中の或る配線に接触する。当該配線の上面上には例えばコンタクトプラグC1が設けられている。当該コンタクトプラグC1の上面は、金属配線層D1中の或る配線に接触する。当該配線の上面上には例えばコンタクトプラグCXが設けられている。当該コンタクトプラグCXの上面は、金属配線層DX中の或る配線に接触する。当該配線の上面上には例えばコンタクトプラグC2が設けられている。当該コンタクトプラグC2の上面は、金属配線層D2中の或る配線に接触する。当該配線の上面上には例えばコンタクトプラグC3が設けられている。当該コンタクトプラグC3の上面は、金属配線層D3中の或る配線に接触する。当該配線の上面上には導電体PD1が設けられている。導電体PD1は、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。導電体PD1の上面は、周辺回路チップ30の上面の一部を構成し、周辺回路チップ30の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。導電体PD1は、他のチップとの電気的な接続に用いられる電極パッドとして機能する。以下、周辺回路チップ30の上面に設けられ電極パッドとして機能する導電体のことを導電体PD1と総称する。以降の説明では、このように電極パッドとして機能する導電体には符号PDを付する。本明細書では、コンタクトプラグC2と金属配線層D2中の配線とを区別しているが、接触されて示されているコンタクトプラグC2と金属配線層D2中の配線は、例えば一体化されている。コンタクトプラグC3と金属配線層D3中の配線についても同様である。他の箇所のコンタクトプラグと配線との組み合わせも、同じように一体化されていてもよい。
上記で説明した、金属配線層D0、D1、DX、D2、およびD3中の配線を介した接続は、一例に過ぎない。周辺回路チップ30では、上記で説明したような各種コンタクトプラグ、金属配線層D0、D1、DX、D2、およびD3中の配線、ならびに、導電体PD1、が他にも設けられている。図3では、参照を容易にするため、このような各種コンタクトプラグ、金属配線層D0、D1、DX、D2、およびD3中の配線、ならびに、導電体PD1のすべてが必ずしも示されてはいない。
半導体基板SB1と、周辺回路チップ30の上面との間で、トランジスタTr、各種コンタクトプラグ、金属配線層D0、D1、DX、D2、およびD3中の配線、ならびに導電体PD1が設けられていない部分には、絶縁体31が設けられている。絶縁体31は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
続いて、セルチップ40の構造を説明する。セルチップ40は、周辺回路チップ30の上面上に設けられている。セルチップ40は、メモリセルアレイ11の一部として機能する積層体MS1を含む。より具体的には、積層体MS1に含まれるメモリピラーの各々が、例えば1つのNANDストリングNSとして機能する。
セルチップ40の下面に、導電体PD2が複数設けられている。より具体的には次の通りである。周辺回路チップ30の導電体PD1の各々について、当該導電体PD1の上面に接触するように導電体PD2が設けられている。ゆえに、導電体PD2の下面は、セルチップ40の下面の一部を構成し、セルチップ40の下面とZ方向で実質的に同じ位置にある。導電体PD2は、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。以下、セルチップ40の下面に設けられ電極パッドとして機能する導電体のことを導電体PD2と総称する。
或る導電体PD2の上面は、例えば、金属配線層群ILG1の最下の金属配線層中の或る配線に接触する。当該配線は、金属配線層群ILG1の他の金属配線層中の配線を介して、例えば、金属配線層群ILG1の最上の金属配線層中の或る配線に電気的に接続される。当該配線は、例えば、金属配線層群ILG1の上方の或るコンタクトプラグCHに電気的に接続される。このようにして、当該導電体PD2が当該コンタクトプラグCHに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCHの上面は、積層体MS1の或るメモリピラーの下端に接触する。金属配線層群ILG1中の配線のうち、このようにコンタクトプラグCHに電気的に接続される配線は各々、ビット線BLの一部として機能する。
別の導電体PD2は、コンタクトプラグCHに電気的に接続される導電体PD2と同様、金属配線層群ILG1の各配線層中の配線を介して、金属配線層群ILG1の上方の或るコンタクトプラグCCに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS1中の或る導電層の下面に接触する。図3では、参照を容易にする目的で、このような導電体PD2からコンタクトプラグCCまでの接続関係が2つだけ示されている。金属配線層群ILG1中の配線のうち、このようにコンタクトプラグCCに電気的に接続される配線は各々、ワード線WL、ならびに、セレクトゲート線SGDおよびSGS、のいずれかの一部として機能する。
積層体MS1の上面上に導電体41が設けられている。導電体41は、例えば、半導体からなり、ポリシリコン(Si)を含む。導電体41はソース線SLの一部として機能する。図3の例では、2つの導電体41が間隔を有して設けられている。当該間隔により、例えばプレーン分断が行われる。
導電体41の上面上に導電体PD3aが設けられている。導電体PD3aは、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。導電体PD3aの上面は、セルチップ40の上面の一部を構成し、セルチップ40の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。導電体41の上面上に導電体PD3aが設けられていると説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、導電体41と導電体PD3aとの間に他の導電体が設けられていてもよい。この場合、例えば導電体PD3aと当該他の導電体との組み合わせが電極パッドとして機能するとみなされ得る。他の導電体PDについても同様である。
さらに別の導電体PD2は、金属配線層群ILG1の各配線層中の配線を介して、金属配線層群ILG1の上方の別のコンタクトプラグCCに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCCは、上方から見られた場合に積層体MS1と重ならない位置にある。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS1の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。当該コンタクトプラグCCの上面上に導電体PD3bが設けられている。導電体PD3bは、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。導電体PD3bの上面は、セルチップ40の上面の一部を構成し、セルチップ40の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。
以下、導電体PD3aおよびPD3bのように、セルチップ40の上面に設けられ電極パッドとして機能する導電体のことを、導電体PD3と総称する。導電体PD3は各々、上述したように、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。
セルチップ40の下面と上面との間で、導電体PD2、金属配線層群ILG1の各配線層中の配線、各種コンタクトプラグ、積層体MS1、導電体41、ならびに導電体PD3が設けられていない部分には、絶縁体42が設けられている。絶縁体42は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
次に、セルチップ50の構造を説明する。セルチップ50は、セルチップ40の上面上に設けられている。セルチップ50は、積層体MS1と同様にメモリセルアレイ11の一部として機能する積層体MS2を含む。
セルチップ50の下面に、導電体PD4が複数設けられている。より具体的には次の通りである。セルチップ40の導電体PD3の各々について、当該導電体PD3の上面に接触するように導電体PD4が設けられている。ゆえに、導電体PD4の下面は、セルチップ50の下面の一部を構成し、セルチップ50の下面とZ方向で実質的に同じ位置にある。導電体PD4は、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。以下、セルチップ50の下面に設けられ電極パッドとして機能する導電体のことを導電体PD4と総称する。導電体PD4は各々、上述したように、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。
複数の導電体PD4の上面上に、導電体51が設けられている。導電体51は、例えば、X方向およびY方向に平行な平面状に広がっている。導電体51は、例えば銅(Cu)を含む。導電体51はソース線SLの一部として機能する。本明細書では、導電体51が例えば銅(Cu)を含むものとして説明するが、導電体51は、例えばアルミニウム(Al)を含むものであってもよい。
導電体51の上方に金属配線層群ILG2が設けられている。
金属配線層群ILG2中の或る配線は、例えば、金属配線層群ILG2の上方の或るコンタクトプラグCHに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCHの上面は、積層体MS2の或るメモリピラーの下端に接触する。金属配線層群ILG2中の配線のうち、このようにコンタクトプラグCHに電気的に接続される配線は各々、ビット線BLの一部として機能する。
金属配線層群ILG2中の或る配線は、例えば、金属配線層群ILG2の上方の或るコンタクトプラグCCに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS2中の或る導電層の下面に接触する。図3では、参照を容易にする目的で、このようなコンタクトプラグCCが2つだけ示されている。金属配線層群ILG2中の配線のうち、このようにコンタクトプラグCCに電気的に接続される配線は各々、ワード線WL、ならびに、セレクトゲート線SGDおよびSGS、のいずれかの一部として機能する。
導電体51は、導電体51の上面上に設けられている或るコンタクトプラグVIb、当該コンタクトプラグVIbの上面上に設けられている或る配線L0、および、当該配線L0の上面上に設けられている或るコンタクトプラグVIaを介して、例えば、金属配線層群ILG2の最下の金属配線層中の或る配線に電気的に接続される。当該配線は、金属配線層群ILG2の他の金属配線層中の配線を介して、例えば、金属配線層群ILG2の最上の金属配線層中の或る配線に電気的に接続される。当該配線は、例えば、金属配線層群ILG2の上方の別のコンタクトプラグCCに電気的に接続される。このようにして、導電体51が当該コンタクトプラグCCに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCCは、上方から見られた場合に積層体MS2と重ならない位置にある。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS2の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。
積層体MS2の上面上に導電体52が設けられている。導電体52は、例えば、半導体からなり、ポリシリコン(Si)を含む。導電体52はソース線SLの一部として機能する。図3の例では、2つの導電体52が間隔を有して設けられている。当該間隔により、例えばプレーン分断が行われる。
導電体52の上面上、および、導電体51に電気的に接続されるコンタクトプラグCCの上面上に、導電体53が設けられている。導電体53は、例えば、上方から見られた場合に導電体52に重なる領域において、X方向およびY方向に平行な平面状に広がっている。導電体53は、例えばアルミニウム(Al)を含む。導電体53は、例えばソース線SLの一部として機能する。
セルチップ50の上面は、導電体53の上端より上方にある。セルチップ50の下面と上面との間で、導電体PD4、導電体51、配線L0、金属配線層群ILG2の各配線層中の配線、各種コンタクトプラグ、積層体MS2、導電体52、および導電体53が設けられていない部分には、絶縁体54が設けられている。絶縁体54は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
以上で説明した構造では、ソース線SLの一部として機能する平面状の金属配線が、セルチップ40中には存在しないが、セルチップ50中には存在する。具体的には、セルチップ50中に、導電体51および導電体53が存在する。
以上で説明した構造では、周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50が電極パッドを介して接続されることにより、ソース線SLの一部として機能する各配線が周辺回路チップ30のトランジスタTrに電気的に接続される。さらに、ビット線BL、ワード線WL、ならびに、セレクトゲート線SGDおよびSGS、の一部として機能する配線も、周辺回路チップ30のトランジスタTrに電気的に接続される。
図4は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の別の断面の構造の一例を示す断面図である。図4では、参照を容易にするため、図3に示された断面図の一部も並べて示されている。
セルチップ40に設けられる或るコンタクトプラグCCに着目して説明を行う。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS1の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。当該コンタクトプラグCCの上面上に或る導電体PD3が設けられている。
次に、セルチップ50に設けられる構成のうち、当該コンタクトプラグCCに電気的に接続されるものについて説明する。
セルチップ50の下面に、当該導電体PD3の上面に接触するように或る導電体PD4が設けられている。当該導電体PD4の上面上に、導電体51aが設けられている。導電体51aは、導電体51と同一の金属配線層に設けられ、導電体51と同様に例えば銅(Cu)を含む。導電体51aは、導電体51aの上面上に設けられている或るコンタクトプラグVIb、当該コンタクトプラグVIbの上面上に設けられている或る配線L0、当該配線L0の上面上に設けられている或るコンタクトプラグVIa、および、金属配線層群ILG2の各配線層中の配線を介して、金属配線層群ILG2の上方の或るコンタクトプラグCCに電気的に接続される。当該コンタクトプラグCCの上面は、積層体MS2の上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。
当該コンタクトプラグCCの上面上に、導電体53aが設けられている。導電体53aは、導電体53と同様に例えばアルミニウム(Al)を含む。
セルチップ50の上面は、導電体53aの上端より上方にあるが、セルチップ50の上面では導電体53aの一部分が露出している。当該部分が、例えば、半導体記憶装置1の入出力信号の伝達のためのパッド(IOパッド)、または、半導体記憶装置1への電源電圧の供給のためのパッド(電源パッド)、として機能する。
以上で説明した構造では、周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50が電極パッドを介して接続されることにより、IOパッドおよび電源パッドが各々、周辺回路チップ30のトランジスタTrに電気的に接続される。
図5は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の積層体MS1およびMS2の構造の詳細を説明するための断面図である。図5は、図3に示された断面に平行な或る断面の断面図を示す。
先ず、積層体MS1の構造を説明する。
積層体MS1は、絶縁体43および導電体44が交互に積層された構造と、当該構造内のメモリピラーMP1とを含む。絶縁体43は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。導電体44は、例えばタングステン(W)を含む。
積層体MS1は、絶縁体43および導電体44が交互に積層された構造と、当該構造内のメモリピラーMP1とを含む。絶縁体43は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。導電体44は、例えばタングステン(W)を含む。
図5の例では、上方から順に、絶縁体43、導電体44の順の積層が8回繰り返されている。最上の絶縁体43の上面上に、図3に示された導電体41が設けられている。導電体44は各々、ワード線WL、ならびに、セレクトゲート線SGDおよびSGS、のいずれかの一部として機能する。導電体44の各々について、当該導電体44と当該導電体44の上面上の1つの絶縁体43とが1つの組を構成する。各組を1つの段として、導電体44および絶縁体43は階段状の形状を有する。当該階段状の形状では、下方から見られた場合に、各組の導電体44の下面が、当該組より下方の組に重ならない領域を有する。当該領域に、図3を参照して説明したコンタクトプラグCCが接触する。
絶縁体43と導電体44との積層中にメモリピラーMP1が設けられている。メモリピラーMP1は、例えばZ方向に延びる。メモリピラーMP1の上端は導電体41に達し、メモリピラーMP1の下端は最下の導電体44より下方にある。
メモリピラーMP1は、例えば、コア部451、半導体452、トンネル酸化膜453、絶縁膜454、ブロック絶縁膜455、および半導体456を含む。具体的には次の通りである。ピラー状のコア部451の上端が最上の導電体44の上面より上方にあり、コア部451の下端が最下の導電体44の下面より下方にある。コア部451の側面および上面が、半導体452により覆われている。半導体452の上端は導電体41に接触する。例えば、コア部451および半導体452の下端に接するように半導体456が設けられている。例えば、半導体452および半導体456の側面上に、トンネル酸化膜453、絶縁膜454、およびブロック絶縁膜455が、トンネル酸化膜453、絶縁膜454、ブロック絶縁膜455の順で順次設けられている。半導体452および456は、例えばシリコン(Si)を含む。コア部451、トンネル酸化膜453、およびブロック絶縁膜455は各々、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。絶縁膜454は、例えば窒化シリコン(SiN)を含み、電荷蓄積膜として機能する。
メモリピラーMP1のうち導電体44とそれぞれ交わる部分が各々、メモリセルトランジスタMTおよび選択トランジスタSTのいずれかとして機能する。
メモリピラーMP1の下端に、図3に示されたコンタクトプラグCHが接触する。
続いて、積層体MS2の構造を説明する。
積層体MS2については、上述した積層体MS1についての説明と同様の説明が成り立つ。より具体的には、上述した積層体MS1についての説明において、導電体41を導電体52に、絶縁体43を絶縁体55に、導電体44を導電体56に、メモリピラーMP1をメモリピラーMP2に置き換えた説明が成り立つ。メモリピラーMP1からメモリピラーMP2への置き換えでは、コア部451をコア部571に、半導体452を半導体572に、トンネル酸化膜453をトンネル酸化膜573に、絶縁膜454を絶縁膜574に、ブロック絶縁膜455をブロック絶縁膜575に、半導体456を半導体576に置き換える。
積層体MS2については、上述した積層体MS1についての説明と同様の説明が成り立つ。より具体的には、上述した積層体MS1についての説明において、導電体41を導電体52に、絶縁体43を絶縁体55に、導電体44を導電体56に、メモリピラーMP1をメモリピラーMP2に置き換えた説明が成り立つ。メモリピラーMP1からメモリピラーMP2への置き換えでは、コア部451をコア部571に、半導体452を半導体572に、トンネル酸化膜453をトンネル酸化膜573に、絶縁膜454を絶縁膜574に、ブロック絶縁膜455をブロック絶縁膜575に、半導体456を半導体576に置き換える。
次に、積層体MS1の或る導電体44に接触する或るコンタクトプラグCCに着目して説明を行う。
当該コンタクトプラグCCは、例えば、金属配線層群ILG1中の或る配線IC1に接続される。配線IC1は、例えばX方向に延びる。配線IC1は、例えば、図5に示された断面からX方向と反対の方向で、金属配線層群ILG1の上方の別のコンタクトプラグCC(図5では破線で示されている。)に接続される。当該コンタクトプラグCCの上面上に或る導電体PD3が設けられている。
当該コンタクトプラグCCは、例えば、金属配線層群ILG1中の或る配線IC1に接続される。配線IC1は、例えばX方向に延びる。配線IC1は、例えば、図5に示された断面からX方向と反対の方向で、金属配線層群ILG1の上方の別のコンタクトプラグCC(図5では破線で示されている。)に接続される。当該コンタクトプラグCCの上面上に或る導電体PD3が設けられている。
当該導電体PD3の上面に接触するように或る導電体PD4が設けられている。当該導電体PD4の上面は、例えば、金属配線層群ILG2の或る金属配線層中の或る配線IC2に接続される。配線IC2は、例えば、図5に示された断面からX方向と反対の方向で、金属配線層群ILG2の別の金属配線層中の例えばX方向に延びる或る配線IC3に電気的に接続される。配線IC3は、例えば、金属配線層群ILG2の上方の或るコンタクトプラグCCに接続される。当該コンタクトプラグCCが、上述したように、積層体MS2の或る導電体56に接触する。
このように、積層体MS1の或る導電体44が積層体MS2の或る導電体56に電気的に接続される。当該導電体44と当該導電体56は、例えば同一のワード線WLの一部として機能する。
以上、積層体MS1の1つの導電体44に接触するコンタクトプラグCCに着目して説明を行ったが、他の導電体44にそれぞれ接触するコンタクトプラグCCについても同様である。
[製造方法]
図6から図22は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1を製造する工程を順次示す断面図である。
図6から図22は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1を製造する工程を順次示す断面図である。
先ず、図6に示される周辺回路チップ30が製造される。
続いて、図7に示される構造が製造される。具体的には次の通りである。
半導体基板SB2の上面上に絶縁体46が形成される。半導体基板SB2は、例えばシリコン(Si)を含む。絶縁体46は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。絶縁体46の上面上に導電体41aが形成される。導電体41aは、例えば、半導体からなり、ポリシリコン(Si)を含む。
半導体基板SB2の上面上に絶縁体46が形成される。半導体基板SB2は、例えばシリコン(Si)を含む。絶縁体46は、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。絶縁体46の上面上に導電体41aが形成される。導電体41aは、例えば、半導体からなり、ポリシリコン(Si)を含む。
導電体41aの上面上に、図5に示された積層体MS1に相当する構造が形成される。より具体的には次の通りである。
導電体41aの上面上に、絶縁体43と置換部材とが交互に積層される。置換部材は、例えば窒化シリコン(SiN)を含む。続いて、例えばリソグラフィ工程およびエッチングにより、絶縁体43と置換部材とが交互に積層された構造において階段状の形状が形成される。当該階段状の形状では、各置換部材の上面が、当該置換部材より上方にある置換部材および絶縁体43に重ならない領域を有する。続いて、最上の置換部材より上方まで絶縁体42aが形成される。絶縁体42aは、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
続いて、絶縁体43と置換部材とが交互に積層された構造中にメモリピラーMP1が形成される。続いて、スリットを介したウェットエッチングにより置換部材が選択的に除去され、置換部材が除去された空間に導電体44が形成される。
このように形成された、絶縁体43と導電体44とが交互に積層された構造、および、メモリピラーMP1が、図5に示された積層体MS1に相当する。
以上の工程で製造された構造において、各メモリピラーMP1の上面上にコンタクトプラグCHが形成され、各導電体44の上面のうち、当該導電体44より上方にある導電体44および絶縁体43に重ならない領域上に、コンタクトプラグCCが形成される。さらに、導電体41a上にもコンタクトプラグCCが形成される。
続いて、各種コンタクトプラグの上方に金属配線層群ILG1が形成される。例えば、金属配線層群ILG1より上方まで絶縁体42aが形成され、RIE(Reactive Ion Etching)法等の異方性エッチングおよびダマシン加工により、例えば、金属配線層群ILG1の最上の金属配線層中の配線の上面上に導電体PD2が複数形成される。導電体PD2の上面は、絶縁体42aの上面とZ方向で実質的に同じ位置となるように例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)により平坦化される。導電体PD2は各々、金属配線層群ILG1の各配線層中の配線を介して、上述したように形成された各種コンタクトプラグのいずれかに電気的に接続される。
次に、このように製造された構造の上面が、図8に示されるように、図6に示された周辺回路チップ30の上面に貼り合わされる。当該貼合では、周辺回路チップ30の導電体PD1の各々について、当該導電体PD1の上面にいずれかの導電体PD2が接触される。当該貼合により、例えば、図7を参照して説明した工程で製造された構造が上下逆転される。
続いて、図9に示されるように、半導体基板SB2が例えばCMPにより除去される。
続いて、図10に示されるように、例えば、リソグラフィ工程により絶縁体46に開口が設けられ、当該開口が設けられた絶縁体46をマスクとして用いたRIE法等の異方性エッチングにより、導電体41aがプレーン分断のために分断され、さらに、導電体41aのうち例えばコンタクトプラグCCに接触している部分が除去される。当該分断および当該除去後の導電体41aは、図3に示された導電体41に相当する。導電体41aのうちプレーン分断で除去された部分に接触していたメモリピラーMP1は各々、メモリセルトランジスタMTとして用いられる部分が含まれないダミーピラーに相当する。なお、導電体41aの分断は、図7を参照して説明した導電体41aの形成に続いて行われてもよい。
続いて、図11に示されるように、例えば、これまでの工程で製造された構造上の全面に絶縁体が形成され、当該絶縁体の形成後の構造がCMPにより、導電体41の上面が露出するまで平坦化され、その後、導電体41の上方まで絶縁体が形成される。図11では、このように形成された絶縁体が絶縁体42bとして示されている。絶縁体42bは、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
続いて、図12に示されるように、RIE法等の異方性エッチングおよびダマシン加工により、導電体41の上面上に導電体PD3aが形成され、絶縁体42bに接触していたコンタクトプラグCCの上面上に導電体PD3bが形成される。導電体PD3aおよびPD3bの上面は、絶縁体42bの上面とZ方向で実質的に同じ位置となるように例えばCMPにより平坦化される。このようにして、図3から図5に示された導電体PD3が形成される。この時点での絶縁体42aと絶縁体42bとの組み合わせは、図3に示された絶縁体42に相当する。さらに、このように周辺回路チップ30上に製造された構造は、図3に示されたセルチップ40に相当する。
次に、図13に示される構造が製造される。
当該構造の製造については、図7を参照して行った金属配線層群ILG1の形成までの説明と同様の説明が成り立つ。より具体的には、図7に係る当該説明において、半導体基板SB2を半導体基板SB3に、絶縁体46を絶縁体58に、導電体41aを導電体52aに、積層体MS1を積層体MS2に、メモリピラーMP1をメモリピラーMP2に、絶縁体43を絶縁体55に、導電体44を導電体56に、金属配線層群ILG1を金属配線層群ILG2に、絶縁体42aを絶縁体54aに置き換えた説明が成り立つ。このように製造された構造では、例えば、金属配線層群ILG2の最上の金属配線層中の配線の上面と実質的に同じ位置まで、絶縁体54aが形成されている。
当該構造の製造については、図7を参照して行った金属配線層群ILG1の形成までの説明と同様の説明が成り立つ。より具体的には、図7に係る当該説明において、半導体基板SB2を半導体基板SB3に、絶縁体46を絶縁体58に、導電体41aを導電体52aに、積層体MS1を積層体MS2に、メモリピラーMP1をメモリピラーMP2に、絶縁体43を絶縁体55に、導電体44を導電体56に、金属配線層群ILG1を金属配線層群ILG2に、絶縁体42aを絶縁体54aに置き換えた説明が成り立つ。このように製造された構造では、例えば、金属配線層群ILG2の最上の金属配線層中の配線の上面と実質的に同じ位置まで、絶縁体54aが形成されている。
続いて、図14に示される構造が製造される。具体的には次の通りである。
金属配線層群ILG2の最上の金属配線層中の或る配線の上面上に或るコンタクトプラグVIaが、当該コンタクトプラグVIaの上面上に或る配線L0が、当該配線L0の上面上に或るコンタクトプラグVIbが形成される。このように、各種コンタクトプラグおよび配線L0が形成される。このように製造された構造では、例えば、コンタクトプラグVIbの上面と実質的に同じ位置まで、絶縁体54aが形成されている。コンタクトプラグVIb、配線L0、およびコンタクトプラグVIaは、金属配線層群ILG2の各配線層中の配線を介して、導電体52a上に形成されたコンタクトプラグCCに電気的に接続される。
金属配線層群ILG2の最上の金属配線層中の或る配線の上面上に或るコンタクトプラグVIaが、当該コンタクトプラグVIaの上面上に或る配線L0が、当該配線L0の上面上に或るコンタクトプラグVIbが形成される。このように、各種コンタクトプラグおよび配線L0が形成される。このように製造された構造では、例えば、コンタクトプラグVIbの上面と実質的に同じ位置まで、絶縁体54aが形成されている。コンタクトプラグVIb、配線L0、およびコンタクトプラグVIaは、金属配線層群ILG2の各配線層中の配線を介して、導電体52a上に形成されたコンタクトプラグCCに電気的に接続される。
続いて、図15に示されるように、これまでの工程で製造された構造の上面に絶縁体54bが形成される。絶縁体54bは、例えば酸化シリコン(SiO2)を含む。
続いて、図16に示されるように、RIE法等の異方性エッチングにより、絶縁体54bのうち例えばコンタクトプラグVIbに接触している部分等が除去される。
続いて、図17に示されるように、ダマシン加工により、当該除去により生じた空間に導電体51が形成される。導電体51の上面は、絶縁体54bの上面とZ方向で実質的に同じ位置となるように例えばCMPにより平坦化される。当該ダマシン加工では、図4に示された導電体51aも形成される。
なお、図14から図17を用いて説明した導電体51は、いわゆるシングルダマシン加工により形成されているが、導電体51の形成方法はこれに限らない。例えば、導電体51を、コンタクトプラグVIbとともに、いわゆるデュアルダマシン加工により、一括形成することも可能である。
続いて、図18に示されるように、これまでの工程で製造された構造の上面に絶縁体54bが形成される。
続いて、図19に示されるように、RIE法等の異方性エッチングおよびダマシン加工により、導電体51の上面上に導電体PD4が複数形成される。導電体PD4の上面は、絶縁体54bの上面とZ方向で実質的に同じ位置となるように例えばCMPにより平坦化される。このようにして、図3から図5に示された導電体PD4が形成される。
次に、このように製造された構造の上面が、図20に示されるように、図12に示されたセルチップ40の上面に貼り合わされる。当該貼合では、セルチップ40の導電体PD3の各々について、当該導電体PD3の上面にいずれかの導電体PD4が接触される。当該貼合により、例えば、図13から図19を参照して説明した工程で製造された構造が上下逆転される。
続いて、図21に示されるように、半導体基板SB3が例えばCMPにより除去される。
続いて、図22に示されるように、例えば、リソグラフィ工程により絶縁体58に開口が設けられ、当該開口が設けられた絶縁体58をマスクとして用いたRIE法等の異方性エッチングにより、導電体52aがプレーン分断のために分断され、さらに、導電体52aのうち例えばコンタクトプラグCCに接触している部分が除去される。当該分断および当該除去後の導電体52aは、図3に示された導電体52に相当する。導電体52aのうちプレーン分断で除去された部分に接触していたメモリピラーMP2は各々、メモリセルトランジスタMTとして用いられる部分が含まれないダミーピラーに相当する。なお、導電体52aの分断は、図13を参照して説明した導電体52aの形成に続いて行われてもよい。
以上の工程で製造された構造において、絶縁体58の除去の後に続き例えば導電体52間を電気的に絶縁するための絶縁体が形成された後、スパッタリング等の物理気相成長(PVD:Physical Vapor Deposition)法により、図3および図4に示された導電体53および53aが形成される。続いて、導電体53の上面より上方まで絶縁体が形成される。このように形成される絶縁体ならびに絶縁体54aおよび54bは、図3および図4に示された絶縁体54に相当する。このようにセルチップ40上に製造された構造は、図3に示されたセルチップ50に相当する。このようにして、図3から図5を参照して説明した半導体記憶装置1が製造される。
[比較例]
図23は、第1実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の断面の構造の一例を示す断面図である。
図23は、第1実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の断面の構造の一例を示す断面図である。
当該半導体記憶装置は、周辺回路チップ30、セルチップ40x、およびセルチップ50xが貼り合わされた構造を有する。周辺回路チップ30、セルチップ40x、およびセルチップ50xは、Z方向に沿って、周辺回路チップ30、セルチップ40x、セルチップ50xの順で順次隣り合うように設けられている。
周辺回路チップ30の構造は、図3を参照して説明した通りである。
続いて、セルチップ40xの構造を説明する。当該構造は、図3の例のセルチップ40の構造に、図3の例のセルチップ50の導電体51に相当する構成を設けた構造である。より具体的には次の通りである。
図3の例の導電体53と同様に、導電体41の上面上およびコンタクトプラグCCの上面上に、導電体51xが設けられている。導電体51xは、アルミニウム(Al)を含む。導電体51xは、例えばソース線SLの一部として機能する。
導電体51xの上面上に導電体PD3xが設けられている。導電体PD3xは、銅(Cu)を含む。導電体PD3xの上面は、セルチップ40xの上面の一部を構成し、セルチップ40xの上面とZ方向で実質的に同じ位置にある。
次に、セルチップ50xの構造を説明する。当該構造は、図3の例のセルチップ50の構造において導電体51を除くようにした構造に相当する。
セルチップ50xの下面に、導電体PD4xが複数設けられている。より具体的には、導電体PD3xの各々について、当該導電体PD3xの上面に接触するように導電体PD4xが設けられている。導電体PD4xは、例えば銅(Cu)等の金属材料を含む。
[効果]
第1実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の製造では、図10を参照して説明した工程に続いて、次に説明する工程が行われる。すなわち、例えば、絶縁体46の除去に続き導電体41間を電気的に絶縁するための絶縁体が形成された後、スパッタリング等の物理気相成長法により、導電体41の上面上、および、露出しているコンタクトプラグCCの上面上に、アルミニウム(Al)を含む導電体51xが形成される。このように製造された構造の上面上には絶縁体42が形成され、当該絶縁体42の形成後の上面が例えばCMPにより平坦化される。続いて、当該平坦化後の上面上に絶縁体42がさらに形成され、RIE法等の異方性エッチングおよびダマシン加工により、導電体51xの上面上に、銅(Cu)を含む導電体PD3xが形成される。導電体PD3xの上面は例えばCMPにより平坦化される。
第1実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の製造では、図10を参照して説明した工程に続いて、次に説明する工程が行われる。すなわち、例えば、絶縁体46の除去に続き導電体41間を電気的に絶縁するための絶縁体が形成された後、スパッタリング等の物理気相成長法により、導電体41の上面上、および、露出しているコンタクトプラグCCの上面上に、アルミニウム(Al)を含む導電体51xが形成される。このように製造された構造の上面上には絶縁体42が形成され、当該絶縁体42の形成後の上面が例えばCMPにより平坦化される。続いて、当該平坦化後の上面上に絶縁体42がさらに形成され、RIE法等の異方性エッチングおよびダマシン加工により、導電体51xの上面上に、銅(Cu)を含む導電体PD3xが形成される。導電体PD3xの上面は例えばCMPにより平坦化される。
ここで、スパッタリング等の物理気相成長法により形成された導電体51xの上面には大きな段差が存在する。このため、導電体51xの形成に続く上記平坦化は困難である。当該平坦化後の上面の外周部にロールオフが生じてチップとして使える有効面積が減少され得る。また、アルミニウムを含む導電体51x上に銅を含む導電体PD3xを形成すると、アルミニウムと銅とが合金化し得る。
これに対して、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の製造では、図10を参照して説明した工程に続いて、図11および図12を参照して説明したように、例えばダマシン加工により、導電体41の上面上に導電体PD3aが形成され、コンタクトプラグCCの上面上に導電体PD3bが形成される。導電体PD3aおよびPD3bの上面は、例えばCMPにより平坦化される。導電体51xと同等の機能を果たす導電体51は、図15から図17を参照して説明したようにセルチップ50側に設けられる。導電体51は、例えば銅(Cu)を含む。図18から図20を参照して説明したように、導電体51は、導電体PD3およびPD4を介して導電体41およびコンタクトプラグCCに電気的に接続される。
第1実施形態に係る半導体記憶装置1の製造では、このように導電体51xの代わりにセルチップ50側に導電体51が設けられるようにすることにより、導電体51xの形成に続くプロセス難度が高い上記平坦化が回避される。セルチップ50側での導電体51の形成は、図14を参照して説明した工程で製造された比較的段差が少ない構造の上面に、金属配線層が1層追加されるものに過ぎず、比較的容易である。すなわち、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の製造では、比較例に係る半導体記憶装置の製造と比較して、CMPの回数が実質的に減り、プロセス難度が低減される。導電体51が銅(Cu)を含む場合には、導電体51と、導電体51が接触する導電体PD4との間で、上述した合金化は起こらない。
[変形例]
半導体記憶装置1の構造は、図3から図5を参照して説明したものに限定されない。以下に、別の例を説明する。以下では、図3から図5を参照して説明したのと相違する点を主に説明する。以下に説明する第1実施形態の変形例に係る半導体記憶装置1によっても、上記で説明したのと同様の効果が奏される。
半導体記憶装置1の構造は、図3から図5を参照して説明したものに限定されない。以下に、別の例を説明する。以下では、図3から図5を参照して説明したのと相違する点を主に説明する。以下に説明する第1実施形態の変形例に係る半導体記憶装置1によっても、上記で説明したのと同様の効果が奏される。
図24は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体記憶装置1の断面の構造の一例を示す断面図である。
当該半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、セルチップ60、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。当該構造は、図3の例の構造において、セルチップ40とセルチップ50との間にセルチップ60が設けられた構造に相当する。セルチップ60にも、メモリセルアレイ11の一部が設けられている。
当該半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、セルチップ60、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。当該構造は、図3の例の構造において、セルチップ40とセルチップ50との間にセルチップ60が設けられた構造に相当する。セルチップ60にも、メモリセルアレイ11の一部が設けられている。
周辺回路チップ30、セルチップ40、およびセルチップ50の構造は、図3の例と同等である。
セルチップ60の構造を説明する。セルチップ60は、セルチップ40の上面上に設けられている。セルチップ60は、積層体MS1およびMS2と同様にメモリセルアレイ11の一部として機能する積層体MS3を含む。
セルチップ60の下面に、導電体PD5が複数設けられている。複数の導電体PD5の上面上に、導電体61が設けられている。導電体61は、例えば、X方向およびY方向に平行な平面状に広がっている。導電体61は、例えば銅(Cu)を含む。導電体61はソース線SLの一部として機能する。導電体PD5および導電体61は、セルチップ50の導電体PD4および導電体51と同等の構造を有している。
導電体61の上方に、セルチップ40と同様の構造が設けられている。より具体的には、金属配線層群ILG3、積層体MS3、コンタクトプラグCHおよびCC、導電体62、ならびに導電体PD6が設けられている。導電体62および導電体PD6は、セルチップ40の導電体41および導電体PD3と同等の構造を有している。
セルチップ60の上面上にセルチップ50が設けられている。導電体PD6の各々について、当該導電体PD6に、セルチップ50のいずれかの導電体PD4が接触している。
以上で説明した構造では、ソース線SLの一部として機能する平面状の金属配線が、セルチップ40中には存在しないが、セルチップ60中およびセルチップ50中には存在する。具体的には、セルチップ60中に導電体61が存在し、セルチップ50中に、導電体51および導電体53が存在する。
第1実施形態の第1変形例に係る半導体記憶装置1の製造では、導電体61および導電体PD5は、セルチップ50の導電体51および導電体PD4について説明したのと同様に形成され、導電体62および導電体PD6は、セルチップ40の導電体41および導電体PD3について説明したのと同様に形成される。
図25は、第1実施形態の第2変形例に係る半導体記憶装置1の断面の構造の一例を示す断面図である。
当該半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、複数のセルチップ60、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。当該構造は、図24の例の構造において、セルチップ40とセルチップ50との間に複数のセルチップ60が設けられた構造に相当する。
当該半導体記憶装置1は、周辺回路チップ30、セルチップ40、複数のセルチップ60、およびセルチップ50が貼り合わされた構造を有する。当該構造は、図24の例の構造において、セルチップ40とセルチップ50との間に複数のセルチップ60が設けられた構造に相当する。
当該構造では、ソース線SLの一部として機能する平面状の金属配線が、セルチップ40中には存在しないが、各セルチップ60中およびセルチップ50中には存在する。具体的には、各セルチップ60中に導電体61が存在し、セルチップ50中に、導電体51および導電体53が存在する。
<他の実施形態>
本明細書において“接続”とは、電気的な接続のことを示しており、例えば間に別の素子を介することを除外しない。
本明細書において“接続”とは、電気的な接続のことを示しており、例えば間に別の素子を介することを除外しない。
本明細書において、同一、一致、一定、および維持等の表記は、実施形態に記載の技術を実施する際に設計の範囲での誤差がある場合も含むことを意図して用いている。実質的に同一というように、これらの表記に実質的という用語を重ねて用いている場合についても同じである。また、或る電圧を印加または供給するとの表記は、当該電圧を印加または供給するような制御を行うことと、当該電圧が実際に印加または供給されることとの両方を含むことを意図して用いている。さらに、或る電圧を印加または供給することは、例えば0Vの電圧を印加または供給することを含んでいてもよい。
上記ではいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体記憶装置、11…メモリセルアレイ、12…ロウデコーダ、13…センスアンプ、14…シーケンサ、2…メモリコントローラ、3…メモリシステム、PRC…周辺回路、BLK…ブロック、SU…ストリングユニット、NS…NANDストリング、CU…セルユニット、BL…ビット線、WL…ワード線、SGD、SGS…セレクトゲート線、SL…ソース線、MT…メモリセルトランジスタ、ST…選択トランジスタ、30…周辺回路チップ、40,40x,50,50x,60…セルチップ、SB1,SB2,SB3…半導体基板、MS1,MS2,MS3…積層体、MP1,MP2…メモリピラー、PD1,PD2,PD3,PD3a,PD3b,PD3x,PD4,PD4x,PD5,PD6…導電体、D0,D1,DX,D2,D3…金属配線層、ILG1,ILG2,ILG3…金属配線層群、L0…配線、C0,C1,CX,C2,C3,CH,CC,VIa,VIb…コンタクトプラグ、41,41a,44,51,51a,51x,52,52a,53,53a,56,61,62…導電体、31,42,42a,42b,43,46,54,54a,54b,55,58…絶縁体、Tr…トランジスタ、451,571…コア部、452,456,572,576…半導体、453,573…トンネル酸化膜、454,574…絶縁膜、455,575…ブロック絶縁膜。
Claims (10)
- 間隔を有して第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、
前記複数の第1導電層内を前記第1方向に延びる第1半導体層と、
前記第1半導体層と前記複数の第1導電層との間の第1絶縁膜と、
前記複数の第1導電層の上方に設けられ、前記第1半導体層に接する第2半導体層と、
前記第2半導体層の上方に接して設けられた第1電極と
を含む第1チップを備え、
前記第1電極に接する第2電極と、
前記第2電極に接する第2導電層と
を含む第2チップを備える、
半導体記憶装置。 - 前記第2導電層は銅(Cu)を含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2チップはさらに、
間隔を有して前記第1方向に並ぶ複数の第3導電層と、
前記複数の第3導電層内を前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層と前記複数の第3導電層との間の第2絶縁膜と、
前記第3半導体層に接する第4半導体層と、
前記第4半導体層に接続される第4導電層と
を含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2導電層と前記第4導電層との少なくとも一方がアルミニウム(Al)を含む、請求項3に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2導電層はソース線として用いられる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- トランジスタおよび第3電極を含む第3チップをさらに備え、
前記第1チップはさらに、前記第3電極に接する第4電極を含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2チップはさらに第3電極を含み、
前記半導体記憶装置はさらに、前記第3電極に接する第4電極を含む第3チップを備え、
前記第2チップはさらに、
間隔を有して前記第1方向に並ぶ複数の第3導電層と、
前記複数の第3導電層内を前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層と前記複数の第3導電層との間の第2絶縁膜と、
前記第3半導体層および前記第3電極に接する第4半導体層と
を含み、
前記第3チップはさらに、前記第4電極に接する第4導電層を含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記半導体記憶装置はNAND型フラッシュメモリである、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 第1方向に並ぶ複数のセルチップを備え、
前記複数のセルチップのうち最下のセルチップは、
間隔を有して前記第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、
前記複数の第1導電層内を前記第1方向に延びる第1半導体層と、
前記第1半導体層と前記複数の第1導電層との間の第1絶縁膜と、
前記複数の第1導電層の上方で、前記第1半導体層に接する第2半導体層と、
前記第2半導体層の上方に接して設けられ、前記複数のセルチップのうち前記最下のセルチップの隣のセルチップに接続される第1電極と
を含み、
前記複数のセルチップのうち最上のセルチップは、
前記複数のセルチップのうち前記最上のセルチップの隣のセルチップに接続される第2電極と、
前記第2電極に接する第2導電層と、
前記第2導電層の上方で、間隔を有して前記第1方向に並ぶ複数の第3導電層と、
前記複数の第3導電層内を前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層と前記複数の第3導電層との間の第2絶縁膜と、
前記複数の第3導電層の上方で、前記第3半導体層に接する第4半導体層と、
前記第4半導体層に接続される第4導電層と
を含む、
半導体記憶装置。 - 間隔を有して第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、前記複数の第1導電層内を前記第1方向に延びる第1半導体層と、前記第1半導体層と前記複数の第1導電層との間の第1絶縁膜と、前記第1半導体層に接する第2半導体層とを含む積層体を形成することと、
前記第2半導体層に接する第1電極を形成して、前記積層体と前記第1電極とを含む第1チップを製造することと、
第2導電層を形成することと、
前記第2導電層に接する第2電極を形成して、前記第2導電層と前記第2電極とを含む第2チップを製造することと、
前記第1電極と前記第2電極とが接するように前記第1チップと前記第2チップとを接続することと
を備える、半導体記憶装置の製造方法。
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