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JP2022125884A - 商品情報取得方法および商品情報取得システム - Google Patents

商品情報取得方法および商品情報取得システム Download PDF

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JP2022125884A
JP2022125884A JP2021023711A JP2021023711A JP2022125884A JP 2022125884 A JP2022125884 A JP 2022125884A JP 2021023711 A JP2021023711 A JP 2021023711A JP 2021023711 A JP2021023711 A JP 2021023711A JP 2022125884 A JP2022125884 A JP 2022125884A
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將高 江島
Shiyouko Ejima
健一 日下
Kenichi Kusaka
瑛司 桝井
Eiji Masui
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Abstract

【課題】店舗等の管理者が棚における所望の商品の配置状況を視覚的に確認するための情報を取得する。【解決手段】商品情報取得方法には、カメラ5、7により撮影された棚13の撮影画像を取得する画像取得処理と、撮影画像に含まれる棚札Cの画像を読み取ることにより、商品識別情報をそれぞれ取得する情報読取処理と、各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する情報記憶処理と、が含まれる。【選択図】図21

Description

本開示は、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する商品情報取得方法および商品情報取得システムに関する。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗では、複数の商品が棚に陳列された状態で販売されている。それらの棚では、複数の商品がその同一商品毎に纏まって陳列される。また、棚におけるそれら同一商品のグループの付近には、その商品に関する情報(商品名や価格など)を表示する棚札がそれぞれ設置される。
一方、店舗の管理者(または商品を管理するシステム)は、各種の商品の販売状況や欠品状況などを把握するために、各商品の配置(例えば、各商品がどの棚のどの位置に置かれているか)を管理する必要がある。
そこで、商品の価格やPOP広告などが表示される表示札(棚札を含む)がそれぞれに割り当てられた札識別情報と商品に関する商品情報とを関連付けて記憶し、カメラにより撮影された表示札の札識別情報に基づいて、その表示札を管理する処理を行うシステムが知られている(特許文献1参照)。このシステムでは、店舗内の全ての表示札に関して、各表示札の札識別情報と表示札の位置情報とを関連付けて記憶する。
特開2014-48752号公報
ところで、店舗等の管理者には、所望の商品が棚に配置された状況を、視覚的に確認したいという要望がある。しかし、例えば、広い店内に設置された複数の棚に並べられた商品や、複数の店舗に設置された棚に並べられた商品について、管理者が、その配置状況を視覚的に確認することは容易ではない。
一方、特許文献1に記載された従来技術では、商品に対応して掲示される各表示札の札識別情報と位置情報とを関連付けて記憶するため、管理者は、表示札の位置(延いては、それに対応する商品の位置)を把握できる。
しかしながら、従来技術では、店舗等の管理者が、棚における所望の商品の配置状況を視覚的に確認したいという要望については全く想定されていなかった。
そこで、本開示は、棚における所望の商品の配置状況を管理者が視覚的に確認するための情報を取得する商品情報取得方法および商品情報取得システムを提供することを主な目的とする。
本開示の商品情報取得方法は、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する商品情報取得方法であって、前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得する画像取得処理と、前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得する情報読取処理と、前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する情報記憶処理と、を含む、構成とする。
また、本開示の商品情報取得システムは、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する処理をプロセッサにより実行する商品情報取得システムであって、前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、前記プロセッサは、カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得し、前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得し、前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する、構成とする。
本開示によれば、店舗等の管理者が棚における所望の商品の配置状況を視覚的に確認するための情報を取得することが可能となる。
第1実施形態に係る商品情報取得システムの構成図 店舗の内部構成の一例例を示す説明図 陳列棚の構成を示す説明図 棚札の表示例を示す説明図 棚札の撮影時の表示の変形例を示す説明図 商品情報取得装置の構成を示す機能ブロック図 店員カメラによる撮影時のガイド表示の例を示す説明図 1枚の撮影画像に対する画像処理及び情報読取処理の一例を示す説明図 複数枚の撮影画像に対する画像処理及び情報読取処理の一例を示す説明図 棚情報およびそれに関連する世界座標テーブルの一例を示す説明図 世界座標を含む棚情報の一例を示す説明図 商品情報およびそれに関連する商品テーブルの一例を示す説明図 陳列棚における棚札の位置の算出方法を示す説明図 棚札の位置の算出に用いられる補正係数の一例を示す説明図 世界座標を含む商品情報の一例を示す説明図 商品情報取得システムによる商品位置情報の生成処理の流れを示すフロー図 商品配置情報の一例を示す説明図 図1に示した商品情報取得システムの変形例を示す構成図 第2実施形態に係る商品情報取得装置の構成を示す機能ブロック図 第2実施形態に係る商品情報取得システムにおける陳列棚の構成を示す説明図 商品情報取得システムによる商品検索用情報の生成処理の流れを示すフロー図 商品検索用情報の一例を示す説明図 図22に示した商品検索用情報の変形例を示す説明図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する商品情報取得方法であって、前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得する画像取得処理と、前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得する情報読取処理と、前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する情報記憶処理と、を含む、構成とする。
これによると、棚における所望の商品の配置状況を管理者が視覚的に確認するための情報(商品検索用情報)が取得される。
また、第2の発明は、前記商品識別情報および前記商品の名称に関する情報の少なくとも一方が入力装置に入力されると、その入力された情報に関連づけられた前記撮影画像を前記商品検索用情報から検索する画像検索処理と、前記画像検索処理によって検索された前記撮影画像を表示装置に出力する画像出力処理と、を更に含む、構成とする。
これによると、管理者は、商品情報を入力装置に入力することにより、所望の商品が配置された棚の撮影画像を、表示装置の出力(表示)によって確認することができる。
また、第3の発明は、前記棚には、前記棚の識別情報を含む棚情報表示部が更に設けられ、前記情報読取処理では、前記撮影画像に含まれる前記棚情報表示部の画像から、前記棚の識別情報が読み取られ、前記情報記憶処理では、前記商品情報、前記撮影画像、及び前記棚の識別情報を関連づけた前記商品検索用情報が記憶され、前記画像検索処理では、前記棚の識別情報が前記入力装置に入力されると、その入力された識別情報に関連づけられた前記撮影画像を検索する、構成とする。
これによると、管理者は、所望の商品が配置された棚の識別情報を入力装置に入力することにより、その棚の撮影画像を、表示装置の出力(表示)によって確認することができる。
また、第4の発明は、前記棚の撮影画像には、複数の店舗において撮影された棚の撮影画像が含まれ、前記情報読取処理では、前記棚が撮影された前記店舗の識別情報を取得し、前記情報記憶処理では、前記商品情報、前記撮影画像、及び前記店舗の情報を関連づけた前記商品検索用情報を記憶する、構成とする。
これによると、店舗の管理者は、商品検索情報に基づき、商品が配置された店舗を容易に把握できる。
また、第5の発明は、前記画像取得処理では、撮影条件の異なる複数の前記撮影画像が取得され、前記情報読取処理では、前記複数の撮影画像に含まれる前記棚札の画像が読み取られることにより、前記商品識別情報が取得される、構成とする。
これによると、撮影条件の異なる複数の撮影画像から棚札の画像(場合によっては、棚情報表示部の画像)が読み取られるため、商品識別情報および基準位置の識別情報が安定的に取得される。
また、第6の発明は、前記画像取得処理では、撮影条件の異なる複数の撮影画像が取得され、前記情報読取処理の前に実行される画像処理を更に含み、前記画像処理では、複数の前記撮影画像または前記撮影画像に由来する複数の画像を合成する画像合成処理と、前記撮影画像または前記撮影画像に由来する画像を加工する画像加工処理との少なくとも一方が実行される、構成とする。
これによると、画像合成処理や画像加工処理がなされた画像を情報読取処理において読み取ることにより、画像の読取り精度が向上する。
また、第7の発明は、前記撮影条件には、前記カメラのアングルおよび露光量の少なくとも一方が含まれる、構成とする。
これによると、或る1枚の撮影画像において棚札の画像(場合によっては、棚情報表示部の画像)の一部が光の反射などによって不鮮明になった場合でも、アングルの異なる他の撮影画像から、それらの画像の情報を取得することが可能となる。
また、第8の発明は、前記カメラは、撮影時に被写体を表示するモニタを備え、前記モニタには、前記棚が撮影される際に、前記被写体としての前記棚を納めるべきガイド枠が表示される、構成とする。
これによると、カメラによる棚の撮影を不特定の人が行う場合でも、適切な撮影画像を取得することが可能となる。
また、第9の発明は、前記情報読取処理では、前記棚札の画像の読取りの成否が判定され、前記判定の結果が管理者に報知される、構成とする。
これによると、棚札の画像(場合によっては、棚情報表示部の画像)の読取りの成否を商品の管理者に認識させ、読取りが失敗した場合の対応を管理者に促すことができる。
また、第10の発明は、前記複数の棚札には、電子棚札が含まれ、前記電子棚札は、前記カメラによる前記棚の撮影時には、非撮影時とは異なる撮影用の画像を表示する、構成とする。
これによると、カメラによる棚の撮影時には、電子棚札に撮影用の画像が表示されるため、情報読取処理における画像の読み取りに適した撮影画像を取得できる。
また、第11の発明は、前記電子棚札は、前記撮影用の画像において、非撮影時に表示される前記商品識別情報以外の画像の少なくとも一部を非表示とする、構成とする。
これによると、商品識別情報以外の画像を非表示とすることにより、情報読取処理における画像の読み取りに適した撮影画像が取得される。
また、第12の発明は、前記電子棚札は、前記撮影用の画像として、前記商品識別情報の画像を拡大して表示する、構成とする。
これによると、商品識別情報の画像を拡大して表示することにより、情報読取処理における画像の読み取りに適した撮影画像が取得される。
また、第13の発明は、前記電子棚札は、前記撮影用の画像として、表示パターンを連続的に切り替えて表示する、構成とする。
これによると、表示パターンを連続的に切り替えて表示することにより、電子棚札の画像表示領域が比較的小さい場合でも、情報読取処理における情報の取得が容易となる。
また、第14の発明は、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する処理をプロセッサにより実行する商品情報取得システムであって、前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、前記プロセッサは、カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得し、前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得し、前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する、構成とする。
これによると、棚における所望の商品の配置状況を管理者が視覚的に確認するための情報(商品検索用情報)が取得される。
以下、本開示の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る商品情報取得システム1の構成図である。図2は、店舗3の内部構成の一例を示す説明図である。本実施形態では、商品情報取得システム1が店舗3で販売される商品に適用された例について説明する。
図1に示すように、商品情報取得システム1は、店内カメラ5、店員カメラ7、及び商品情報取得装置9を備える。店内カメラ5、店員カメラ7、及び商品情報取得装置9は、店舗3に設けられた通信ネットワーク11を介して互いに通信可能である。
店内カメラ5は、店内(特に、陳列棚13)を常時撮影することによって陳列棚13の撮影画像(動画像や静止画像)を生成する。店内カメラ5によって撮影された撮影画像は、通信ネットワーク11を介して商品情報取得装置9に順次送信される。店内カメラ5は、図2に示すように、各陳列棚13の正面の撮影に適した場所(店舗3の壁や天井など)に複数設置される。店内カメラ5としては、既設の監視カメラが用いられてもよい。
店員カメラ7は、店員15(図2参照)によって使用される可搬型のカメラである。店員15は、店員カメラ7を用いて各陳列棚13を順次撮影することにより、店内カメラ5と同様に陳列棚13の撮影画像を生成することができる。なお、店員15が各陳列棚13を撮影するタイミングや撮影回数は、商品の販売状況などに応じて適宜変更され得る。
店員カメラ7は、ルータ17を介して通信ネットワーク11と無線で接続されることにより、陳列棚13の撮影画像を商品情報取得装置9に送信することができる。また、店員カメラ7は、通信ケーブル21を介して商品情報取得装置9と通信可能に接続されることにより、陳列棚13の撮影画像を商品情報取得装置9に送信することもできる。さらに、店員カメラ7は、記憶媒体(USBフラッシュドライブやSDメモリーカード等)を介して陳列棚13の撮影画像を商品情報取得装置9に受け渡すこともできる。
なお、商品情報取得システム1では、少なくとも陳列棚13の撮影画像を取得できればよく、店内カメラ5および店員カメラ7の一方が省略されてもよい。また、店員カメラ7は、少なくとも人によって操作されるカメラであればよく、カメラの使用者(撮影者)は店員15に限定されない。
商品情報取得装置9は、パソコンやサーバなどのコンピュータにより構成される。商品情報取得装置9は、プロセッサ、メモリ、及びストレージ等の公知のハードウェアを備える。また、商品情報取得装置9は、店内カメラ5および店員カメラ7から受信した陳列棚13の撮影画像を記憶する。さらに、商品情報取得装置9は、陳列棚13の撮影画像を読み取ることにより必要な情報を取得し、それらの取得した情報を記憶する。図2に示すように、商品情報取得装置9は、例えば、店舗3のバックヤード23に設置される。ただし、商品情報取得装置9は、店舗3の外に設置されてもよい。
また、商品情報取得システム1では、商品情報取得装置9およびカメラ(ここでは、店内カメラ5または店員カメラ7)が一体に構成されてもよい。例えば、店内カメラ5または店員カメラ7は、商品情報取得装置9の全ての機能を果たすように構成されてもよい。これにより、商品情報取得装置9とカメラとの間での通信ネットワーク11を介した撮影画像等の送受信は不要となる。
陳列棚13は、店舗3で販売される複数の商品が並べられる棚である。図2に示すように、陳列棚13は、店内の通路に面するように互いに間隔をおいて複数設置される。各陳列棚13は、商品情報取得システム1による情報の取得対象である。
図3は、陳列棚13の構成を示す説明図である。図3には、陳列棚13を正面から見た構成が示されている。陳列棚13は、対をなす上壁31および下壁33、対をなす左側壁35および右側壁36、ならびに複数の棚板37A-37Dを備える。
上壁31は、水平方向に延び、その両端が左側壁35および右側壁36にそれぞれ連結される。下壁33についても上壁31と同様の構成を有する。
左側壁35は、上下方向に延び、その前面には互いに間隔をおいて複数の位置表示部M1、M3、及びM5が付設されている。位置表示部M1、M3、及びM5は、陳列棚13における予め定められた基準位置(左側壁35では3カ所)にそれぞれ配置される。また、位置表示部M1、M3、及びM5は、それぞれ対応する基準位置の識別情報(以下、基準位置IDという。)を含む。本実施形態では、位置表示部M1、M3、及びM5では、基準位置IDが二次元コード(ここでは、QRコード(登録商標))として示されている。ただし、基準位置IDは、他の態様(例えば、JANコード等のバーコード、文字、数字、記号、図形、及びカラーコードなど)で示されてもよい。各基準位置は、少なくとも商品情報取得システム1において空間での座標(世界座標)が既知の位置である。また、各基準位置IDは、位置表示部M1、M3、及びM5が設置された陳列棚13を特定するための棚の識別情報としても機能する。
位置表示部M1、M3、及びM5は、左側壁35の前面に貼り付けられたシートである。ただし、位置表示部M1、M3、及びM5は、左側壁35の前面に印刷された印刷物でもよい。あるいは、位置表示部M1、M3、及びM5は、左側壁35の前面に取り付けられ、電子的に書き換え可能な画面を表示する表示デバイスであってもよい。この表示デバイスの構成としては、例えば、後述する棚札C(図4、図5を参照)を構成する電子棚札と同様である。
右側壁36は、上下方向に延び、その前面には互いに間隔をおいて複数の位置表示部M2、M4、及びM6が付設されている。位置表示部M2、M4、及びM6は、陳列棚13における予め定められた基準位置(右側壁36では3カ所)にそれぞれ配置される。位置表示部M2、M4、及びM6の構成は、上述の位置表示部M1、M3、及びM5と同様である。位置表示部M2、M4、及びM6の高さ方向の位置は、それぞれ位置表示部M1、M3、及びM5の位置と同一であるとよい。例えば、位置表示部M1の代表位置と位置表示部M2の代表位置とを結ぶ仮想線(例えば、それぞれの重心を結ぶ線)は水平であるとよい。
陳列棚13に設置される位置表示部M1-M6の数や配置は、適宜変更され得る。ただし、陳列棚13には、少なくとも2つの位置表示部が設置されることが好ましい。また、撮影画像の座標における位置表示部M1-M6の位置の決定が容易なように、前後方向(図3の紙面に垂直な方向)における位置表示部M1-M6の位置は、互いに同一であることが好ましい。
各棚板37A-37Dは、水平方向に延び、その両端を左側壁35および右側壁36に支持される。各棚板37A-37Dの上面側には、商品の配置スペースが形成され、それぞれ複数の商品40が配置される。それらの商品40は、同一商品毎にグループとして纏められて(すなわち、互いに近接して)配置される。
各棚板37A-37Dの前面には、互いに間隔をおいて複数の棚札C1-C10が付設されている。棚札C1-C10は、同一商品毎の商品40のグループに対応して(すなわち、それらの商品の近傍に)配置される。棚札C1-C10は、それぞれに対応する商品に関する情報として、それらの商品に関する商品識別情報(以下、商品IDという。)を少なくとも含む。
棚札C1-C10は、電子的に書き換え可能な画面を表示する電子棚札である。棚札C1-C10は、無線通信機能を有し、周辺の装置(ここでは、店内カメラ5、店員カメラ7、及び商品情報取得装置9)と通信可能である。ただし、棚札C1-C10は、紙製や樹脂製のカードであってもよい。また、棚札C1-C10は、必ずしも札の形状を有している必要はなく、その表示機能を果たせるものであればよい。
なお、商品情報取得システム1では、棚札C1-C10の一部が、陳列棚13における基準位置に配置され、かつ基準位置IDを含む位置表示棚として構成されてもよい。これにより、棚札C1-C10の一部が位置表示部M1-M6の代わりに用いられ、陳列棚13に設置される位置表示部M1-M6が低減(または省略)される。
前後方向(図3の紙面に垂直な方向)における棚札C1-C10の位置は、位置表示部M1-M6の位置と同一であることが好ましい。これにより、撮影画像の座標における棚札C1-C10の位置の決定が容易となる。本実施形態では、位置表示部M1-M6が設置される左側壁35および右側壁36の前面と、棚札C1-C10が設置される棚板37A-37Dの前面とは、前後方向における位置が互いに同一となるように形成されている。
なお、陳列棚13の構成は、図3に示されたものに限定されず、種々の変更が可能である。以下では、位置表示部M1-M6を区別する必要がない場合には「位置表示部M」と総称する。同様に、棚札C1-C10を区別する必要がない場合には「棚札C」と総称する。
図4は、棚札Cの表示例を示す説明図である。図4(A)-(C)に示すように、電子棚札として構成された棚札Cは、その表示画面43を電子的に書き換え可能である。
本実施形態では、棚札Cには商品IDが二次元コード51(ここでは、QRコード(登録商標))として示される。ただし、商品IDは、他の態様(例えば、JANコード等のバーコード、文字、数字、記号、図形など)で示されてもよい。
図4(A)は、商品40の販売時における棚札Cの通常表示の例を示している。表示画面43には、商品IDの情報を含む二次元コード51と、各商品40の名称である商品名(ここでは、オレンジジュース)、及び商品価格(ここでは、150円)などが含まれる。店舗3の客は、商品名および商品価格を参照して棚札Cに対応する商品を購入することができる。
通常表示の棚札Cがカメラ(ここでは、店内カメラ5および店員カメラ7)によって撮影された場合、その棚札Cの撮影画像には、二次元コード51に加え、商品名および商品価格などの情報が含まれる。一方、商品情報取得システム1では、棚札Cの撮影画像には、少なくとも商品IDの情報(ここでは、二次元コード51)が含まれていればよい。
そこで、商品情報取得システム1では、カメラによる撮影時の棚札Cの表示画面43を、図4(A)に示した通常表示(すなわち、非撮影時に表示される画像)から、例えば図4(B)、(C)に示す撮影時の表示(すなわち、撮影用の画像)に切り替えることができる。このような表示画面43の表示の切り替えは、例えば店員15等が手動で行うことができる。あるいは、周辺の装置(ここでは、店内カメラ5、店員カメラ7、または商品情報取得装置9)が、無線通信により棚札Cに対して表示の切り替えを指示する制御指令(制御信号)を送信し、それを棚札Cが受信することにより表示画面43の表示の切り替えが実行されてもよい。
図4(B)に示す撮影時の表示(限定表示)では、商品IDの情報を含む二次元コード51のみが表示画面43に表示され、通常表示に含まれる商品に関する他の情報(ここでは、商品名および商品価格)は表示されない。
このように、非撮影時に表示される画像(ここでは、図4(A)に相当)の少なくとも一部(ここでは、二次元コード51以外)を非表示とすることにより、後述する情報読取処理(図16のステップST104を参照)における画像の読み取りに適した撮影画像(棚札Cの画像)が取得される。
図4(C)に示す撮影時の表示(拡大表示)では、商品IDの情報を含む二次元コード51のみが表示画面43に拡大表示され、通常表示に含まれるその他の情報は表示されない。
このように、商品ID(ここでは、二次元コード51)を拡大して表示することにより、情報読取処理における画像の読み取りに適した撮影画像(棚札Cの画像)が取得される。なお、拡大表示された二次元コード51の周辺の表示画面43の空きスペースには、商品に関する他の情報(例えば、商品名および商品価格)が含まれてもよい。
図5は、棚札Cの撮影時の表示の変形例を示す説明図である。上述の図4(B)、(C)では、棚札Cの撮影時の表示として、表示画面43において商品IDの情報(ここでは、二次元コード)が強調される例を示した。一方、商品IDの情報は、表示画面43に連続的に表示される画像(映像)によって示されてもよい。
図5(A)-(D)に示すように、棚札Cは、カメラによる撮影時には、表示画面43全体に所定の時間間隔で切り替わる表示パターン(ここでは、表示色)を表示することができる。これにより、後述する情報読取処理(図16のステップST104を参照)では、表示画面43の表示パターンの連続画像(ここでは、表示色の時系列的変化)から、その表示パターンに一意的に対応する商品IDの情報が取得される。
このように、表示パターンを連続的に切り替えて表示することにより、棚札Cの画像表示領域(すなわち、表示画面43の画像)のサイズが比較的小さい場合でも、情報読取処理における情報の取得が容易となる。なお、そのような表示パターンが表示される領域は、必ずしも表示画面43全体である必要はない。また、図5では、(A)-(D)の4つの表示パターンのみを示したが、これに限らずより多くの表示パターンを表示することができる。さらに、複数の異なる表示色に基づく表示パターンの代わりに、二次元パターンよりも簡易な複数の図形に基づく表示パターンが用いられてもよい。或いは、棚札Cの表示(光源)が規定の時間間隔で点滅することによって切り替わる表示パターンが用いられてもよい。
図6は、商品情報取得装置9の構成を示す機能ブロック図である。商品情報取得装置9は、通信部53、電子媒体読取部55、入力部(入力装置)57、表示部(表示装置)59、記憶部61、及び制御部63を備える。
通信部53は、通信ネットワーク11に接続可能なネットワークインタフェース(図示せず)を備え、他の装置(ここでは、店内カメラ5、店員カメラ7)と有線通信を実行する。ただし、通信部53は、公知の無線通信規格に準拠して通信ネットワーク11(ルータ17)に接続されることにより、他の装置との無線通信を実行してもよい。その場合、通信部53は、他の装置との無線通信を行うためのアンテナ、モデム、及び無線通信回路などの公知のハードウェア(図示せず)を有する。また、通信部53は、通信ケーブル21が接続されるインタフェースを備える。
電子媒体読取部55は、記憶媒体(USBフラッシュドライブやSDメモリーカード等)を接続可能なインタフェースを備える。また、電子媒体読取部55は、記憶媒体のデータの読み出しおよび記憶媒体へのデータの書き込みを行うリーダライタとして機能し得る。
入力部57は、ユーザ(ここでは、商品情報取得システム1の管理者または店員15)の入力操作を受け付けるキーボードやタッチパネルなどの入力装置を含み、公知のハードウェアを備える。
表示部59は、液晶ディスプレイなどの表示装置を含み、公知のハードウェアを備える。表示部59は、入力部57と共にタッチパネルによって構成されてもよい。
記憶部61は、HDDやSSDなどの記憶装置を含む。記憶部61には、陳列棚13に関する情報(以下、棚情報という。図10(A)、図11を参照。)71、商品40に関する情報(以下、商品情報という。図12(A)、図15を参照。)73、商品配置情報75(図17を参照)、及び棚・商品管理情報77などが記憶される。棚・商品管理情報77は、世界座標テーブル(図10(B)を参照)、商品テーブル(図12(B)を参照)、及び商品位置の算出に用いられる補正係数の情報(図14を参照)などを含む。
制御部63は、画像取得部81、画像処理部83、情報読取部85、商品位置算出部87、及び商品配置情報生成部89を有する。
画像取得部81は、カメラ(ここでは、店内カメラ5、店員カメラ7)により生成された陳列棚13の撮影画像を、通信部53を介して取得するための処理(画像取得処理)を実行する。
画像処理部83は、取得された撮影画像に対する画像処理を実行する。画像処理には、複数フレーム超解像処理やHDR(High Dynamic Range imaging)処理などを含む複数の撮影画像に対する画像合成処理が含まれる。また、画像処理には、フレーム内超解像処理、HDR処理、エッジ強調処理、拡大縮小処理、画像復元フィルタによる処理、及びノイズ除去処理などを含む1枚の撮影画像に対する画像加工処理が含まれる。さらに、画像処理では、それら画像合成処理や画像加工処理と共に、コントラス補正、明るさ補正、色補正、ガンマ補正、及びモノクロ画像への変換などの画像補正処理が実行され得る。このような画像処理により、情報読取部85による撮影画像の読取りの精度が向上する。
なお、取得される撮影画像が良好である場合(すなわち、情報読取部85による撮影画像の読取りに支障がない場合)には、画像処理部83による画像処理は省略されてもよい。
情報読取部85は、撮影画像に含まれる棚札Cの画像および位置表示部Mの画像を読み取ることにより、商品IDおよび基準位置IDをそれぞれ取得する処理(情報読取処理)を実行する。このとき、情報読取部85は、公知の画像認識技術に基づき、撮影画像全体から棚札Cの画像および位置表示部Mの画像を認識(検出)することができる。また、情報読取部85は、撮影画像に付加された画像名(撮影画像のファイル名)や撮影日時の情報を取得する。さらに、情報読取部85は、撮影画像の座標に基づき、棚札Cの画像の位置情報(X座標、Y座標)および位置表示部Mの画像の位置情報(X座標、Y座標)をそれぞれ取得する。
後述するように、画像処理部83および情報読取部85は、1枚または複数枚の撮影画像(または映像フレーム)を処理することができる。
商品位置算出部87は、撮影画像における棚札Cの画像および位置表示部Mの画像の位置関係から、各棚札Cの位置をそれに対応する商品40(より厳密には、同一商品のグループ)の位置として算出する処理(位置算出処理)を実行する。
商品配置情報生成部89は、商品40の配置に関する情報として、商品情報73(商品IDを含む)、棚札Cの位置(商品40の位置に相当)の情報、及び棚情報71(基準位置IDを含む)が関連づけられた商品配置情報75を記憶部61に記憶する処理(情報記憶処理)を実行する。
制御部63は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ(CPU、GPUなど)を含む。制御部63の各機能は、所定の制御プログラムをプロセッサが実行することで実現される。また、制御部63は、上述の各部の処理に限らず、商品情報取得装置9の動作を統括的に制御することができる。
図7は、店員カメラ7による撮影時のガイド表示の例を示す説明図である。商品情報取得システム1では、陳列棚13の撮影時に店員カメラ7のモニタ90にガイド表示が出力される。
図7(A)に示す例では、ガイド表示として陳列棚13を納めるべきガイド枠91がモニタ90に表示される。また、モニタ90には、ガイド表示としてガイド枠91に関する撮影者への案内92が表示される。撮影者は、ガイド表示に従って陳列棚13全体をガイド枠91内に収めるように撮影を行うことにより、棚札Cや位置表示部Mが確実にフレーム(すなわち、撮影画像)に収められる。これにより、カメラによる棚の撮影を不特定の人(例えば、複数の店員15)が行う場合でも、画像の読み取りに適した撮影画像を取得することが可能となる。
なお、陳列棚13の大きさによっては、その全体をガイド枠91内に収めた場合に、撮影画像中の棚札Cや位置表示部Mの画像のサイズが小さくなって、画像の読み取りに適さない場合がある。したがって、モニタ90には、撮影者への案内92として陳列棚13の一部(棚札Cおよび位置表示部Mを含む部位)をガイド枠91内に収めるべきであることが示されてもよい。その場合、撮影者が1つの陳列棚13における複数の部位をそれぞれ個別に撮影することで、陳列棚13における全ての棚札Cおよび位置表示部Mが、複数枚の撮影画像のいずれかに含まれるようにしてもよい。
図7(B)に示す例では、ガイド表示としてアングルを変更した撮影を撮影者に促す案内93がモニタ90に表示される。撮影者は、案内93に従ってアングルを変更して撮影を行うことにより、アングルの異なる複数の撮影画像が得られる。これにより、カメラによる棚の撮影を不特定の人が行う場合でも、アングルの異なる複数の撮影画像を容易に取得することが可能となる。
このようなガイド表示は、例えば、店員カメラ7に予めインストールされたアプリケーションプログラムに従って実行される。なお、店内に固定された店内カメラ5の場合には、パン、チルトの動作によりアングルが変更され得る。
図8は、1枚の撮影画像に対する画像処理及び情報読取処理の一例を示す説明図である。商品情報取得装置9は、撮影画像に対する画像処理の内容および情報読取処理の回数(ここでは、処理対象の画像の数に相当)を適宜変更することができる。
図8(A)に示す例では、1枚の撮影画像に対して画像加工処理および画像合成処理が順次実行され、その合成処理された画像に対して情報読取処理が実行される。
画像加工処理では、1枚の撮影画像に対してそれぞれ異なる条件の画像補正(コントラス補正、明るさ補正、及び色補正など)を複数回実行することにより、複数枚の画像(以下、補正画像という。)が生成される。さらに、それら補正画像に対してフレーム内超解像処理、HDR処理、エッジ強調処理、拡大縮小処理、画像復元フィルタによる処理、及びノイズ除去処理などが必要に応じて実行されることにより、最終的に複数枚の画像(以下、加工画像という。)が生成される。
次の画像合成処理では、複数枚の加工画像から1以上の画像グループ(2以上の加工画像が含まれる)が形成され、各画像グループに対して処理が実行される。この画像合成処理によって1以上の画像(以下、合成画像という。)が生成される。
その後の情報読取処理では、各合成画像に対して処理が実行される。したがって、合成画像がK枚(Kは1以上の整数)である場合、K回の情報読取処理が実行される。各情報読取処理では、複数の棚札Cの画像および複数の位置表示部Mの画像のうちの少なくとも一部が読み取れない場合がある。そこで、商品情報取得装置9では、必要に応じて情報読取処理の回数K(すなわち、合成画像の数)を増やすように画像処理の内容を変更することにより、複数の合成画像からより多くの棚札Cの画像および位置表示部Mを読み取れるようになる。
商品情報取得装置9では、K回の情報読取処理に基づく最大の情報が取得される。つまり、商品情報取得装置9が1枚の撮影画像から得る情報(ここでは、基準位置IDや商品IDの情報)は、K回の情報読取処理で読み取られた全ての情報から重複する情報を排除したものである。
図8(B)に示す例では、1枚の撮影画像に対して画像加工処理が実行され、それにより生成された加工画像に対して情報読取処理が実行される。
画像加工処理では、図8(A)の場合と同様に、複数枚の加工画像が生成される。その後の情報読取処理では、各加工画像に対して処理が実行される。したがって、加工画像がK枚である場合、K回の情報読取処理が実行される。また、商品情報取得装置9では、図8(A)の場合と同様に、必要に応じて情報読取処理の回数を増やすように画像処理の内容を変更することができる。
図9は、複数枚の撮影画像に対する画像処理及び情報読取処理の一例を示す説明図である。以下で特に言及しない事項については、図8の場合と同様である。
情報読取処理の対象となる複数枚の撮影画像は、撮影条件の異なる複数枚の撮影画像である。撮影条件には、例えば、上述のようなカメラのアングルや、露光量、被写体のサイズ(ズーム倍率)などが含まれる。撮影条件としてアングルを変更した場合には、或る1枚の撮影画像において棚札Cの画像または位置表示部Mの画像の一部が光の反射などによって不鮮明になった場合でも、アングルの異なる他の撮影画像から、それらの画像の情報を取得できる可能性が高まる。
図9(A)に示す例では、複数枚(N枚:Nは2以上の整数)の撮影画像に対して画像合成処理が実行され、それにより生成された合成画像に対して情報読取処理が実行される。
画像合成処理では、複数枚の撮影画像から1以上の画像グループが形成され、各画像グループに対して処理が実行される。この画像合成処理によって1以上の合成画像が生成される。その後の情報読取処理では、各合成画像に対して処理が実行される。
図9(B)に示す例では、複数枚(N枚)の撮影画像に対して画像加工処理が実行され、それにより生成された加工画像に対して情報読取処理が実行される。
画像加工処理では、複数枚の撮影画像に対して上述と同様の処理が必要に応じて実行されることにより、複数枚の加工画像が生成される。ここでは、撮影画像と同数(N枚)の加工画像が生成される。その後の情報読取処理では、各加工画像に対して処理が実行される。
図9(C)に示す例では、複数枚(N枚)の撮影画像に対して画像合成処理および画像加工処理が順次実行され、それにより生成された加工画像に対して情報読取処理が実行される。
画像合成処理では、図9(A)の場合と同様に、複数枚の撮影画像から1以上の画像グループが形成され、各画像グループに対して処理が実行される。この画像合成処理によって1以上の合成画像が生成される。次の画像加工処理では、各合成画像に対して上述と同様の処理が必要に応じて実行されることにより、1以上の加工画像が生成される。その後の情報読取処理では、各加工画像に対して処理が実行される。
図9(D)に示す例では、複数枚(N枚)の撮影画像に対して画像加工処理および画像合成処理が順次実行され、それにより生成された合成画像に対して情報読取処理が実行される。
画像加工処理では、図9(B)の場合と同様に、複数枚(N枚)の加工画像が生成される。次の画像合成処理では、複数枚の加工画像から1以上の画像グループが形成され、各画像グループに対して処理が実行される。この画像合成処理によって1以上の合成画像が生成される。その後の情報読取処理では、各合成画像に対して処理が実行される。
図9(E)に示す例では、複数枚(N枚)の撮影画像に対して1回目の画像加工処理、画像合成処理、及び2回目の画像加工処理が順次実行され、それにより生成された加工画像に対して情報読取処理が実行される。
1回目の画像加工処理では、図9(B)の場合と同様に、複数枚(N枚)の加工画像が生成される。続く画像合成処理では、複数枚の加工画像から1以上の画像グループが形成され、各画像グループに対して処理が実行される。この画像合成処理によって1以上の合成画像が生成される。次の2回目の画像加工処理では、1以上の合成画像に対して、1回目の画像加工処理と同様の処理が実行される。この画像加工処理によって1以上の加工画像が生成される。その後の情報読取処理では、各加工画像に対して処理が実行される。
図10は、棚情報71およびそれに関連する世界座標テーブルの一例を示す説明図である。図11は、世界座標を含む棚情報71の一例を示す説明図である。
棚情報71は、陳列棚13の撮影画像から読み取られた情報に基づき、各位置表示部M1-M6について順次生成され、記憶部61に記憶される。図10(A)に示すように、棚情報71には、各位置表示部M1-M6にそれぞれ対応する基準位置ID、ならびに各基準位置IDに関連づけられたX座標(画像内)、Y座標(画像内)、画像名、及び撮影日時などの情報が含まれる。
基準位置IDは、撮影画像に含まれる位置表示部M1-M6の画像からそれぞれ読み取られる。X座標(画像内)及びY座標(画像内)は、撮影画像の座標に基づき取得された各位置表示部M1-M6(代表位置)のX座標およびY座標の値である。画像名および撮影日時は、それぞれ撮影画像に付加されたファイル名および撮影日時の情報である。
世界座標テーブルは、各位置表示部M1-M6の関連情報であり、情報読取処理が実行される前に棚・商品管理情報77として記憶部61に記憶される。図10(B)に示すように、世界座標テーブルには、基準位置ID、X座標(世界座標)およびY座標(世界座標)、店舗番号、棚ロケーション番号、及びカテゴリー番号などの情報が含まれる。棚ロケーション番号は、陳列棚13が配置される店内のエリアの識別子である。カテゴリー番号は、陳列棚13が設置された店舗3の識別子である。
世界座標テーブルの各情報は、基準位置IDによって各位置表示部M1-M6に関する棚情報71と対応づけられる。例えば、世界座標テーブルにおける基準位置ID「Shelf01a」は、位置表示部M1に関する棚情報71の基準位置IDと一致する。この基準位置IDの一致は、位置表示部M1が、基準位置ID「Shelf01a」に関連づけられたX座標(世界座標)およびY座標(世界座標)「(1000,2000)」の基準位置に設置されたことを示す。またこれは、位置表示部M1が、基準位置ID「Shelf01a」に関連づけられた店舗番号「100」の店舗に置かれた陳列棚13に設置されたことを示す。またこれは、位置表示部M1が設置された陳列棚13の棚ロケーション番号が「A10」であることを示す。さらにこれは、位置表示部M1が設置された店舗のカテゴリー番号が「309」であることを示す。なお、世界座標テーブルにおける他の基準位置ID(Shelf02a等)と関連づけられた情報についても同様である。
棚情報71は、上述のような世界座標テーブルと対応づけられることにより、図11に示すように、世界座標を含む情報として更新される。
図12は、商品情報73およびそれに関連する商品テーブルの一例を示す説明図である。
商品情報73は、陳列棚13の撮影画像から読み取られた情報に基づき、各棚札C1-C10について順次生成され、記憶部61に記憶される。図12(A)に示すように、商品情報73には、各棚札C1-C10にそれぞれ対応する商品ID、ならびに各商品IDに関連づけられたX座標(画像内)、Y座標(画像内)、画像名、ならびに撮影日時などの情報が含まれる。
商品IDは、撮影画像に含まれる棚札C1-C10の画像からそれぞれ読み取られる。X座標(画像内)及びY座標(画像内)は、撮影画像の座標に基づき取得された棚札C1-C10(代表位置)のX座標およびY座標の値である。画像名および撮影日時は、それぞれ撮影画像に付加されたファイル名および撮影日時の情報である。
商品テーブルは、各商品40の関連情報であり、情報読取処理が実行される前に棚・商品管理情報77として記憶部61に記憶される。図12(B)に示すように、商品テーブルには、商品ID、ならびに各商品IDに関連づけられた商品名、カテゴリー番号、及びカテゴリー名などの情報が含まれる。カテゴリー番号およびカテゴリー名は、それぞれ各商品40が属するカテゴリーの識別子および名称である。商品テーブルには、さらに商品IDに関連づけられた店舗3の識別情報が含まれてもよい。
商品テーブルの各情報は、商品IDによって各棚札C1-C10に関する商品情報と対応づけられる。例えば、商品テーブルにおける商品ID「F714ACC0」は、棚札C1に関する商品情報73の商品IDと一致する。この商品IDの一致は、棚札C1に対応する商品が、商品ID「F714ACC0」に関連づけられた商品名「オレンジジュース」、カテゴリー番号「101」、及びカテゴリー名「飲料」に関するものであることを示す。
図13は、陳列棚13における棚札Cの位置の算出方法を示す説明図である。図14は、棚札Cの位置の算出に用いられる補正係数の一例を示す説明図である。図15は、世界座標を含む商品情報の一例を示す説明図である。
上述のように、各位置表示部Mが設置された位置(基準位置)は予め定められている(すなわち、世界座標の値が既知である)。そこで、商品情報取得装置9は、撮影画像における棚札Cの画像および位置表示部Mの画像の位置関係から、棚札Cの位置をそれに対応する商品の位置(世界座標)として算出することができる。
図13では、撮影画像における棚札C2(ここでは、二次元コード51)の画像の位置が、位置表示部M1、M2の画像の位置との関係から算出される例が示されている。
位置表示部M1、M2は、実際には図3に示したように水平方向に並んで設置されているが、図13では、撮影画像が水平方向に対して傾いて生成された(すなわち、水平方向に対して傾いたカメラで撮影された)例が示されている。
商品情報取得装置9(商品位置算出部87)は、撮影画像における位置表示部M1(代表位置)および位置表示部M2(代表位置)の間の距離L1を、図14に示された補正係数(距離補正)を用いて(ここでは、補正係数を乗じて)世界座標における距離L1wに補正することができる。この補正係数(距離補正)は、世界座標に基づき算出された位置表示部M1および位置表示部M2の間の距離と、撮影画像の座標に基づき算出された位置表示部M1および位置表示部M2の間の距離の比から求められたものである。同様に、商品情報取得装置9は、撮影画像における位置表示部M1(代表位置)および棚札C2(代表位置)の間の距離L2を、図14に示された補正係数(距離補正)を用いて世界座標における距離L2wに補正することができる。
また、商品情報取得装置9は、撮影画像における位置表示部M1および位置表示部M2を結ぶ直線と水平ラインとがなす角度α、及び位置表示部M1および棚札C2を結ぶ直線と水平ラインとがなす角度βとを算出することができる。
この場合、撮影時の陳列棚13に対するカメラの傾きによっては、画像内の角度α、βが実際の空間における角度とは異なる場合がある。そこで、商品情報取得装置9は、例えば、図14に示された補正係数(角度補正)を用いてそれらの角度を補正することができる。この補正係数(角度補正)については、カメラから得られるカメラ本体の傾き情報や、撮影画像における位置表示部M1またはM2と垂直方向に並べられた位置表示部(例えば、位置表示部M3またはM4)との位置関係などに基づき算出可能である。
これにより、商品情報取得装置9は、撮影画像における位置表示部M1(代表位置)および棚札C2(代表位置)の間の世界座標における距離L2wと、位置表示部M1および位置表示部M2を結ぶ直線と位置表示部M1および棚札C2を結ぶ直線とがなす角度α+βから、位置表示部M1および位置表示部M2の世界座標に基づき、棚札C2の世界座標を算出することができる。この棚札C2の世界座標は、それに対応する商品40(より厳密には同一商品のグループ)の位置と見做すことができる。
このように、商品情報取得装置9は、1つの撮影画像から、少なくとも1つの棚札Cの画像および2以上の位置表示部Mの画像が読み取られた場合にのみ、位置算出処理を実行するとよい。これにより、撮影画像の座標と世界座標とを対応づける処理が簡易となり、棚札Cの位置を容易に算出することができる。
なお、商品情報取得装置9は、各撮像画像に含まれる各棚札Cの画像の位置について、上述と同様の方法により、それと同じ撮像画像に含まれる位置表示部Mとの関係から算出できる。
商品情報73は、上述のように算出された棚札Cの世界座標が算出されると、図15に示すように、その世界座標(すなわち、商品位置情報)を含む情報として更新される。
図16は、商品情報取得システム1による商品配置情報の生成処理の流れを示すフロー図である。図17は、商品配置情報の一例を示す説明図である。
まず、カメラ(ここでは、店内カメラ5または店員カメラ7)によって陳列棚13の撮影画像が生成されると(ST101)、商品情報取得装置9は、その撮影画像を取得する(ST102)。
次に、商品情報取得装置9は、カメラから取得された撮影画像に対する画像処理を実行する(ST103)。ただし、この画像処理は省略されてもよい。
続いて、商品情報取得装置9は、撮影画像に含まれる棚札Cの画像および位置表示部Mの画像を読み取ることにより、商品IDおよび基準位置IDをそれぞれ取得する(ST104)。このとき、商品情報取得装置9は、撮影画像に付加された画像名や撮影日時の情報も取得することができる。
なお、ステップST104の情報読取処理では、商品情報取得装置9は、撮影画像から必要な情報(基準位置IDや商品IDなど)が読み取られたか否かを判定し、その判定の結果を管理者に報知することができる。例えば、商品情報取得装置9は、情報読取処理の成否の判定の結果を、表示部59に表示することにより、管理者に報知することができる。これにより、棚札Cの画像および位置表示部Mの画像の読取りの成否を商品の管理者に認識させ、読取りが失敗した場合の対応を管理者に促すことができる。
その後、商品情報取得装置9は、ステップST104で取得された基準位置IDおよび商品ID等に基づき、棚情報71および商品情報73を生成する(ST105)。
次に、商品情報取得装置9は、撮影画像における棚札Cの画像および位置表示部Mの画像の位置関係から、各棚札Cの位置をそれに対応する商品40の位置として算出する(ST106)。そこで算出された各棚札Cの位置の情報(世界座標)は、商品情報73に追加される。
その後、商品情報取得装置9は、棚情報71および棚札Cの位置の情報を含む商品情報73から商品配置情報を生成する(ST107)。商品配置情報には、例えば図17に示すように、棚札Cの位置の算出に用いた2以上の位置表示部Mの棚情報と、それに対応する棚札Cに関する商品情報が含まれる。商品情報取得装置9は、生成した商品配置情報を、記憶部61に記憶する(ST108)。
このように、商品情報取得システム1では、棚札Cおよび位置表示部Mを含む陳列棚13の撮影画像を読み取ることにより、商品ID、棚札Cの位置の情報、及び棚の識別情報としても機能する基準位置IDが関連づけられた商品配置情報を取得するため、棚に並べられた商品の配置に関する情報(各商品がどの棚のどの位置に置かれているかを示す情報)を取得するための作業負荷が軽減される。
図18は、図1に示した商品情報取得システム1の変形例を示す構成図である。図18では、上述の第1実施形態に係る商品情報取得システム1と同様の構成要素に同一の符号が付されている。変形例について以下で特に言及しない事項については、上述の第1実施形態と同様である。
図18に示すように、変形例に係る商品情報取得システム1では、インターネット100を介して商品情報取得装置9と通信可能に接続された複数の店舗3(店内カメラ5または店員カメラ7)が設置されている。それらの店舗3の店内カメラ5または店員カメラ7によって撮影された撮影画像は、インターネット100を介して商品情報取得装置9に順次送信される。また、撮影画像が撮影された店舗3に関する識別情報(例えば、店舗3の識別子や名称)が、店舗3(すなわち、店内カメラ5、店員カメラ7、または店舗3で使用されるコンピュータなど)から商品情報取得装置9に順次送信される。
このような構成により、変形例に係る商品情報取得システム1では、1つの商品情報取得装置9が、複数の店舗3にそれぞれ設置された陳列棚13の撮影画像を順次取得し、各店舗3についてそれぞれ商品配置情報を取得することができる。
(第2実施形態)
図19は、第2実施形態に係る商品情報取得システムにおける商品情報取得装置9の構成を示す機能ブロック図である。図20は、第2実施形態に係る商品情報取得システムにおける陳列棚13の構成を示す説明図である。第2実施形態に関する図では、第1実施形態(変形例を含む)と同様の構成要素について同一の符号が付されている。また、第2実施形態に係る商品情報取得システムについて、以下で特に言及しない事項については、第1実施形態(変形例を含む)と同様である。
第2実施形態に係る商品情報取得システムでは、図20に示すように、陳列棚13には、第1実施形態と同様に棚札C1-C10が設置される。一方、この陳列棚13には、上述の位置表示部Mは必須ではなく、陳列棚13の識別情報(以下、棚IDという。)を含む棚情報表示部Sが必要に応じて設置される。
棚情報表示部Sにおいて、棚IDは、位置表示部Mと同様の二次元コード(ここでは、QRコード(登録商標))として示されている。一方、棚情報表示部Sは、位置表示部Mのように基準位置に配置される必要はなく、カメラによる撮影が容易なように陳列棚13の前面の適所に設置される。図20では、1つの棚情報表示部Sのみが示されているが、棚情報表示部Sの数や配置は適宜変更され得る。
商品情報取得装置9において、制御部63の情報読取部85は、撮影画像に含まれる棚札Cの画像を読み取ることにより、商品IDを取得する処理(情報読取処理)を実行する。また、陳列棚13に棚情報表示部Sが設置されている場合、情報読取部85は、棚情報表示部Sの画像を読み取ることにより、棚IDを取得することもできる。さらに、情報読取部85は、情報読取処理において、撮影画像の画像名や撮影日時の情報を取得することができる。
また、制御部63は、商品検索用情報生成部95を有する。商品検索用情報生成部95は、商品IDおよびそれが取得された撮影画像を関連づけた商品検索用情報96を生成する。生成された商品検索用情報は、記憶部61に記憶される。
図21は、商品情報取得システムによる商品検索用情報96の生成処理の流れを示すフロー図である。図22は、商品検索用情報96の一例を示す説明図である。図23は、図22に示した商品検索用情報96の変形例を示す説明図である。
ここで、ステップST201-ST203は、図16に示したステップST101-ST103とそれぞれ同様である。続いて、商品情報取得装置9は、撮影画像に含まれる棚札Cの画像を読み取ることにより、商品IDを取得する(ST204)。このとき、商品情報取得装置9は、撮影画像に付加された画像名や撮影日時の情報も取得することができる。
その後、商品情報取得装置9は、ステップST204で取得された商品ID等に基づき、商品情報を生成する(ST205)。ステップST205で生成される商品情報は、図12に示された商品情報73からX座標(画像内)及びY座標(画像内)の情報が除かれたものに相当する。
次に、商品情報取得装置9は、商品名および商品IDを含む商品情報およびそれが取得された撮影画像を関連づけた商品検索用情報96を生成する(ST206)。商品検索用情報96には、例えば図22に示すように、各棚札Cに関連づけられた商品ID、撮影画像の画像名、撮影画像の撮影日時、及び商品名などの情報が含まれる。商品検索用情報96には、さらに店舗3の識別情報が含まれてもよい。商品情報取得装置9は、生成した商品検索用情報96を、記憶部61に記憶する(ST207)。
管理者は、商品検索用情報96に基づき、所望の商品の撮影画像を検索することができる。例えば、管理者が、商品情報取得装置9の入力部57に商品IDや商品名を入力する(または管理者によって使用されるコンピュータなどの装置が商品名の情報を提供する)ことにより、商品情報取得装置9が、その入力された商品名や商品IDに対応する撮影画像を商品検索用情報96から検索することができる。商品情報取得装置9は、検索した撮影画像を表示部59に出力(表示)することが可能である。
これにより、管理者は、陳列棚13における所望の商品40の配置状況を視覚的に確認することができる。なお、このような商品の撮影画像の検索処理は、必ずしも商品情報取得装置9で実行される必要はなく、商品検索用情報96を記憶した他の情報処理装置において実行されてもよい。
商品検索用情報96には、管理者が所望の商品の撮影画像を検索するための商品識別情報として使用可能な情報が少なくとも1つ含まれていればよい。ここでは、各商品40の商品IDと同様に、商品名が商品識別情報として用いられ得る。
また、陳列棚13に棚情報表示部Sが設置されている場合、ステップST204では、商品IDと共に棚IDが取得される。その後、ステップST206では、商品名および商品IDを含む商品情報、それが取得された撮影画像、ならびに棚IDが関連づけられた商品検索用情報96が生成される。
この場合、商品検索用情報96には、例えば図23に示すように、各棚札Cに関連づけられた商品ID、撮影画像の画像名、撮影画像の撮影日時、及び商品名などに加え、棚IDの情報が含まれる。これにより、例えば、管理者が、商品情報取得装置9の入力部57に棚IDを入力することにより、商品情報取得装置9が、その入力された棚IDに対応する撮影画像を商品検索用情報96から検索することができる。
商品検索用情報96には、さらに店舗3の識別情報が含まれてもよい。また、商品検索用情報96としては、例えば、商品IDや商品名などの情報を、Exif(Exchangeable image file format)情報や電子透かし情報として撮影画像に対して付加したものであってもよい。
なお、上述の例では、第2実施形態に係る商品情報取得システムにおいて、第1実施形態に係る商品情報取得システム1の構成要素の一部が省略されている。ただし、これに限らず、第2実施形態に係る商品情報取得システムが、第1実施形態に係る商品情報取得システム1の全ての構成要素を含んでもよい。
その場合、図3に示した位置表示部Mを含む陳列棚13が撮影対象として用いられる。基準位置IDは、各陳列棚13を特定するための棚の識別情報(棚ID)としても利用される。また、図6に示した商品情報取得装置9では、制御部63の商品配置情報生成部89は、商品検索用情報生成部95としての機能も有する。さらに、記憶部61に記憶される商品配置情報75(図17参照)には、商品検索用情報96と同様の情報が含まれ(対応する商品名が付加され)、それが商品検索用に利用される。
以上、本開示を特定の実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態はあくまでも例示であって、本開示はこれらの実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、商品情報取得システム1による情報取得の対象となる商品が、店舗3に設置された陳列棚13に配置された例を示したが、商品が並べられる棚は、店舗3の陳列棚13に限定されない。例えば、情報取得の対象となる商品は、商品倉庫に設置された棚に並べられてもよい。また、情報取得の対象となる商品は、顧客に直接販売される物品に限らず、顧客に販売される物品の一部(例えば、販売される製品を構成する部品)であってもよい。
上記実施の形態に示した本開示に係る商品情報取得方法および商品情報取得システムの各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本開示に係る商品情報取得方法および商品情報取得システムは、店舗等の管理者が棚における所望の商品の配置状況を視覚的に確認するための情報を取得する効果を有し、棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する商品情報取得方法および商品情報取得システムなどとして有用である。
1 :商品情報取得システム
3 :店舗
5 :店内カメラ
7 :店員カメラ
9 :商品情報取得装置
11:通信ネットワーク
13:陳列棚
15:店員
17:ルータ
21:通信ケーブル
23:バックヤード
31:上壁
33:下壁
35:左側壁
36:右側壁
37A-37D:棚板
40:商品
43:表示画面
51:二次元コード
53:通信部
55:電子媒体読取部
57:入力部(入力装置)
59:表示部(表示装置)
61:記憶部
63:制御部
71:棚情報
73:商品情報
75:商品配置情報
77:商品管理情報
81:画像取得部
83:画像処理部
85:情報読取部
87:商品位置算出部
89:商品配置情報生成部
90:モニタ
91:ガイド枠
92:案内
93:案内
95:商品検索用情報生成部
96:商品検索用情報
100:インターネット
C1-C10:棚札
M1-M6 :位置表示部
S :棚情報表示部

Claims (14)

  1. 棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する商品情報取得方法であって、
    前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、
    カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得する画像取得処理と、
    前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得する情報読取処理と、
    前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する情報記憶処理と、を含む商品情報取得方法。
  2. 前記商品識別情報および前記商品の名称に関する情報の少なくとも一方が入力装置に入力されると、その入力された情報に関連づけられた前記撮影画像を前記商品検索用情報から検索する画像検索処理と、
    前記画像検索処理によって検索された前記撮影画像を表示装置に出力する画像出力処理と、を更に含む、請求項1に記載の商品情報取得方法。
  3. 前記棚には、前記棚の識別情報を含む棚情報表示部が更に設けられ、
    前記情報読取処理では、前記撮影画像に含まれる前記棚情報表示部の画像から、前記棚の識別情報が読み取られ、
    前記情報記憶処理では、前記商品情報、前記撮影画像、及び前記棚の識別情報を関連づけた前記商品検索用情報が記憶され、
    前記画像検索処理では、前記棚の識別情報が前記入力装置に入力されると、その入力された識別情報に関連づけられた前記撮影画像を検索する、請求項2に記載の商品情報取得方法。
  4. 前記棚の撮影画像には、複数の店舗において撮影された棚の撮影画像が含まれ、
    前記情報読取処理では、前記棚が撮影された前記店舗の識別情報を取得し、
    前記情報記憶処理では、前記商品情報、前記撮影画像、及び前記店舗の情報を関連づけた前記商品検索用情報を記憶する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  5. 前記画像取得処理では、撮影条件の異なる複数の前記撮影画像が取得され、
    前記情報読取処理では、前記複数の撮影画像に含まれる前記棚札の画像が読み取られることにより、前記商品識別情報が取得される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  6. 前記画像取得処理では、撮影条件の異なる複数の撮影画像が取得され、
    前記情報読取処理の前に実行される画像処理を更に含み、
    前記画像処理では、複数の前記撮影画像または前記撮影画像に由来する複数の画像を合成する画像合成処理と、前記撮影画像または前記撮影画像に由来する画像を加工する画像加工処理との少なくとも一方が実行される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  7. 前記撮影条件には、前記カメラのアングルおよび露光量の少なくとも一方が含まれる、請求項5または請求項6に記載の商品情報取得方法。
  8. 前記カメラは、撮影時に被写体を表示するモニタを備え、
    前記モニタには、前記棚が撮影される際に、前記被写体としての前記棚を納めるべきガイド枠が表示される、請求項1から請求項7のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  9. 前記情報読取処理では、前記棚札の画像の読取りの成否が判定され、前記判定の結果が管理者に報知される、請求項1から請求項8のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  10. 前記複数の棚札には、電子棚札が含まれ、
    前記電子棚札は、前記カメラによる前記棚の撮影時には、非撮影時とは異なる撮影用の画像を表示する、請求項1から請求項9のいずれかに記載の商品情報取得方法。
  11. 前記電子棚札は、前記撮影用の画像において、非撮影時に表示される前記商品識別情報以外の画像の少なくとも一部を非表示とする、請求項10に記載の商品情報取得方法。
  12. 前記電子棚札は、前記撮影用の画像として、前記商品識別情報の画像を拡大して表示する、請求項10または請求項11に記載の商品情報取得方法。
  13. 前記電子棚札は、前記撮影用の画像として、表示パターンを連続的に切り替えて表示する、請求項10に記載の商品情報取得方法。
  14. 棚に並べられた複数の商品の配置状況を確認するための情報を取得する処理をプロセッサにより実行する商品情報取得システムであって、
    前記棚には、同一商品毎に纏められた前記商品のグループに対応して配置され、前記商品に関する商品識別情報を含む複数の棚札が設けられ、
    前記プロセッサは、
    カメラにより撮影された前記棚の撮影画像を取得し、
    前記撮影画像に含まれる前記棚札の画像を読み取ることにより、前記商品識別情報をそれぞれ取得し、
    前記各商品識別情報およびそれに対応する商品の名称に関する情報の少なくとも一方と、その商品識別情報が取得された前記撮影画像と、を関連づけた商品検索用情報を記憶する、商品情報取得システム。
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