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JP2022187314A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2022187314A JP2021095288A JP2021095288A JP2022187314A JP 2022187314 A JP2022187314 A JP 2022187314A JP 2021095288 A JP2021095288 A JP 2021095288A JP 2021095288 A JP2021095288 A JP 2021095288A JP 2022187314 A JP2022187314 A JP 2022187314A
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大希 高山
Daiki Takayama
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】半導体装置のスループットの低下を抑制しつつコンタクト抵抗を低減する。【解決手段】半導体装置100は、基板10と、複数の半導体層の積層構造20と、ゲート電極58、ソース電極38及びドレイン電極48と、を有する。積層構造は、電子走行層14と、電子供給層16と、を有し、電子供給層及び電子走行層に、第1開口30及び第2開口40が形成され、開口それぞれの底面が第1上面14Aよりも深い位置にある、さらに、第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44を有し、ソース電極は、第2ソース領域の上に設けられ、ドレイン電極は、第2ドレイン領域の上に設けられる。第2ソース領域中の第1導電型の不純物の濃度は、第1ソース領域中の第1導電型の不純物の濃度よりも低く、第2ドレイン領域中の第1導電型の不純物の濃度は、第1ドレイン領域中の第1導電型の不純物の濃度よりも低い。【選択図】図1

Description

本開示は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)に関し、ソース電極及びドレイン電極と2次元電子ガス(two dimensional gas:2DEG)との間の合計の抵抗成分を示すコンタクト抵抗を低減するための方法が提案されている。この方法では、電子供給層及び電子走行層に開口を形成し、開口内にn型不純物を高濃度で含有するGaN(nGaN)層を有機金属気相成長(metal organic chemical vapor deposition:MOCVD)法により再成長させ、nGaN層の上にソース電極、ドレイン電極を形成している。
米国特許第9515161号明細書 米国特許出願公開第US2008/0176366号明細書
従来の方法でnGaN層を形成した場合、スループット(連続的に複数のウエハに成膜を行う場合の単位時間あたりの処理枚数)の低下が顕著である。
本開示は、スループットの低下を抑制しながらコンタクト抵抗を低減できる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の半導体装置は、第1主面を備えた基板と、前記基板の前記第1主面の上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上に設けられたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記半導体層は、前記基板の上方に設けられ、第1上面を備えた電子走行層と、前記電子走行層の上方に設けられた電子供給層と、を有し、前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口が形成され、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置にあり、前記半導体層は、更に、第1導電型の不純物を含有し、前記第1開口の底面の上に設けられ、第2上面を備えた第1ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に設けられた第2ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2開口の底面の上に設けられ、第3上面を備えた第1ドレイン領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に設けられた第2ドレイン領域と、を有し、前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低い。
本開示によれば、スループットの低下を抑制しながらコンタクト抵抗を低減できる。
図1は、実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図2は、再成長中のn型不純物の濃度プロファイルの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図4は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図5は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図6は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。 図7は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。 図8は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。 図9は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
〔1〕 本開示の一態様に係る半導体装置は、第1主面を備えた基板と、前記基板の前記第1主面の上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上に設けられたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記半導体層は、前記基板の上方に設けられ、第1上面を備えた電子走行層と、前記電子走行層の上方に設けられた電子供給層と、を有し、前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口が形成され、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置にあり、前記半導体層は、更に、第1導電型の不純物を含有し、前記第1開口の底面の上に設けられ、第2上面を備えた第1ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に設けられた第2ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2開口の底面の上に設けられ、第3上面を備えた第1ドレイン領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に設けられた第2ドレイン領域と、を有し、前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低い。
本願発明者は、スループットの低下を抑制すべく、不純物を高濃度で含有する層(以下、高濃度不純物層ということがある)をMOCVD法に代えてスパッタ法により形成することについて検討を行った。この結果、スループットを大幅に向上できることが判明した。その一方で、スパッタ法で形成した高濃度不純物層の上にソース電極及びドレイン電極を形成した場合、MOCVD法で形成した場合よりもコンタクト抵抗が高くなることも判明した。そこで、本願発明者は、その原因を究明すべく検討を行った。この結果、スパッタ法で高濃度不純物層を成長させた場合、成長後の降温に伴って不純物が高濃度不純物層の表面に析出し、高濃度不純物層の表面に不純物の窒素化合物が生成していることが明らかになった。つまり、スパッタ法で用いる窒素(N)ラジカルと析出した不純物とが反応していることが明らかになった。
本開示の一態様では、第1開口の底面の上に第2上面を備えた第1ソース領域が設けられ、記第1ソース領域の上に第2ソース領域が設けられ、第2開口の底面の上に第3上面を備えた第1ドレイン領域が設けられ、第1ドレイン領域の上に第2ドレイン領域が設けられている。そして、第1開口の底面及び第2開口の底面が第1上面よりも基板側に向かって深い位置にある。従って、コンタクト抵抗を低減できる。また、第2ソース領域中の第1導電型の不純物の濃度は、第1ソース領域中の第1導電型の不純物の濃度よりも低く、第2ドレイン領域中の第1導電型の不純物の濃度は、第1ドレイン領域中の第1導電型の不純物の濃度よりも低い。従って、第2ソース領域及び第2ドレイン領域をスパッタ法で形成したとしても、不純物の析出を抑制し、不純物の窒素化合物の生成に伴うコンタクト抵抗の上昇を抑制できる。
〔2〕 〔1〕において、前記電子供給層は、前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域よりも低濃度で前記第1導電型の不純物を含有してもよい。この場合、コンタクト抵抗を低減しやすい。
〔3〕 〔1〕又は〔2〕において、前記第2ソース領域は、前記第1ソース領域よりも薄く、前記第2ドレイン領域は、前記第1ドレイン領域よりも薄くてもよい。この場合、コンタクト抵抗を低減しやすい。
〔4〕 〔1〕~〔3〕において、前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域は、前記第1導電型の不純物を、25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有してもよい。この場合、コンタクト抵抗を低減しやすい。
〔5〕 〔1〕~〔4〕において、前記第1ソース領域の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であり、前記第1ドレイン領域の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であってもよい。スパッタ法により第1ソース領域、第1ドレイン領域を形成することで、このような濃度プロファイルを実現しやすい。
〔6〕 〔1〕~〔5〕において、前記第2ソース領域の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であり、前記第2ドレイン領域の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であってもよい。スパッタ法により第2ソース領域、第2ドレイン領域を形成することで、このような濃度プロファイルを実現しやすい。
〔7〕 〔1〕~〔6〕において、前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域のそれぞれの前記第1導電型の不純物の濃度は、1×1019cm-3以上であってもよい。この場合、コンタクト抵抗を低減しやすい。
〔8〕 〔1〕~〔7〕において、前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度の0.8倍以下であり、前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度の0.8倍以下であってもよい。この場合、窒素化合物の生成に伴うコンタクト抵抗の上昇を抑制しやすい。
〔9〕 本開示の他の一態様に係る半導体装置は、第1主面を備えた基板と、前記基板の前記第1主面の上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上に設けられたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記半導体層は、前記基板の上方に設けられ、第1上面を備えた電子走行層と、前記電子走行層の上方に設けられた電子供給層と、を有し、前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口が形成され、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置にあり、前記半導体層は、更に、第1導電型の不純物を含有し、前記第1開口内に設けられ、第2上面を備えた第1ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に設けられた第2ソース領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2開口内に設けられ、第3上面を備えた第1ドレイン領域と、前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に設けられた第2ドレイン領域と、を有し、前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、前記電子供給層は、前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域よりも低濃度で前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、前記第2ソース領域は、前記第1ソース領域よりも薄く、前記第2ドレイン領域は、前記第1ドレイン領域よりも薄く、前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域は、前記第1導電型の不純物を、25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有する。
〔10〕 本開示の他の一態様に係る半導体装置の製造方法は、第1主面を備えた基板の前記第1主面の上に半導体層を形成する工程と、前記半導体層の上にゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、を有し、前記半導体層を形成する工程は、前記基板の上方に、第1上面を備えた電子走行層を形成する工程と、前記電子走行層の上方に電子供給層を形成する工程と、前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口を形成する工程と、第1導電型の不純物を含有し、第2上面を備えた第1ソース領域を、前記第1開口の底面の上に、前記第1導電型の不純物を含有し、第3上面を備えた第1ドレイン領域を、前記第2開口の底面の上に、それぞれ第1のスパッタ法により形成する工程と、前記第1導電型の不純物を含有する第2ソース領域を、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に、前記第1導電型の不純物を含有する第2ドレイン領域を、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に、それぞれ第2のスパッタ法により形成する工程と、を有し、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置に設けられ、前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低い。
〔11〕 〔10〕において、前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域を形成する工程、並びに、前記第2ソース領域及び前記第2ドレイン領域を形成する工程は、前記第1導電型の不純物をドーピングしながら、前記第1開口の底面の上及び前記第2開口の底面の上に第1半導体層を、前記第1半導体層の上に第2半導体層を順番に積層体として形成する工程を有し、前記積層体を形成する工程において、前記第2半導体層の形成が完了するまで、前記基板の温度を、前記第1半導体層及び前記第2半導体層にドーピングされた前記第1導電型の不純物が前記第1半導体層及び前記第2半導体層に固溶した状態が維持される温度以上に保持し続けてもよい。この場合、積層体内での不純物の窒素化合物の生成を抑制しやすい。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
本実施形態は、窒化物半導体を主構成材料とするGaN-HEMTを含む半導体装置に関する。図1は、実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
本実施形態に係る半導体装置100は、図1に示すように、第1主面10Aを備えた基板10と、第1主面10Aの上に設けられた複数の半導体層の積層構造20とを有する。基板10は、第1主面10Aとして、例えば(0001)主面を有するSiC基板であり、積層構造20の積層方向は例えば[0001]方向である。積層構造20は、基板10側から順に形成されるバッファ層12と、電子走行層14と、電子供給層16と、キャップ層18とを含む。バッファ層12は、例えば厚さが5nm以上かつ100nm以下のAlN層である。電子走行層14は、例えば厚さが1000nm程度のアンドープGaN層である。電子供給層16は、例えば厚さ20nm程度のn型AlGaN層である。キャップ層18は、例えば厚さ5nm程度のn型GaN層である。本実施形態で用いられるn型不純物は、例えばSi又はGeである。積層構造20は半導体層の一例である。
積層構造20の上に絶縁膜22が形成されている。絶縁膜22は、例えばSi窒化膜である。絶縁膜22及び積層構造20に、ソース用の第1開口30と、ドレイン用の第2開口40とが形成されている。第1開口30及び第2開口40は、電子走行層14の上面14Aよりも深く形成されている。第1開口30の底面30B及び第2開口40の底面40Bは、電子走行層14の上面14Aよりも第1主面10Aに近い。上面14Aは第1上面の一例である。第1開口30の底面30B及び第2開口40の底面40Bが上面14Aよりも基板10側に向かって深い位置にある。
積層構造20は、第1開口30内に設けられ、上面32Aを備えた第1ソース領域32と、上面32Aの上に設けられた第2ソース領域34とを有する。第1ソース領域32は第1開口30の底面30Bの上に設けられている。第1ソース領域32及び第2ソース領域34はソース再成長層36に含まれる。第1ソース領域32及び第2ソース領域34は、例えばn型GaN層である。第1ソース領域32及び第2ソース領域34は、例えばn型不純物を電子供給層16よりも高濃度で含む。つまり、電子供給層16は、第1ソース領域32及び第2ソース領域34よりも低濃度でn型不純物を含有する。従って、第1ソース領域32及び第2ソース領域34のそれぞれの電気抵抗は、電子供給層16の電気抵抗よりも低い。第1ソース領域32及び第2ソース領域34のそれぞれのn型不純物の濃度は、例えば1×1019cm-3以上である。上面32Aは上面14Aよりも第1主面10Aから離れている。第2ソース領域34は第1ソース領域32よりも薄いことが好ましい。上面32Aは第2上面の一例である。
また、第1ソース領域32は、第2ソース領域34よりも高濃度でn型不純物を含有する。すなわち、第2ソース領域34中のn型不純物の濃度は、第1ソース領域32中のn型不純物の濃度よりも低い。例えば、第1ソース領域32は、n型不純物を25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有する。詳細は後述するが、ソース再成長層36はスパッタ法により形成される。図2に、ソース再成長層36中のn型不純物の濃度プロファイルの一例を示す。ここでは、n型不純物としてSiが用いられる。図2中の横軸はソース再成長層36の表面からの距離を示し、縦軸はソース再成長層36中のSi濃度を示す。例えば、ソース再成長層36の総厚さは100nmである。
図2に示すように、第1ソース領域32と第2ソース領域34との間で、Si濃度は連続的に変化してもよい。本開示では、n型不純物(Si等)の濃度が連続的に変化する場合、n型不純物の濃度が、ソース再成長層36の下面におけるn型不純物の濃度と、上面におけるn型不純物の濃度との平均値となる部分に第1ソース領域32と第2ソース領域34との境界があることとする。図2に示す例では、ソース再成長層36の下面におけるSi濃度が1×1020cm-3であり、上面におけるSi濃度が3×1019cm-3以上であるため、Si濃度が6.5×1019cm-3となる部分に第1ソース領域32と第2ソース領域34との境界がある。例えば、第1ソース領域32の厚さは95nmであり、第2ソース領域34の厚さは5nmである。
第1ソース領域32の厚さ方向における下側(図2で示される横軸で表面からの距離が大きくなる側)の90%の範囲内で、n型不純物の濃度が一様であってもよい。例えば、第1ソース領域32の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。また、第2ソース領域34の厚さ方向における上側(図2で示される横軸で表面からの距離が小さくなる側)の90%の範囲内で、n型不純物の濃度が一様であってもよい。例えば、第2ソース領域34の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。更に、第1ソース領域32の下面でのn型不純物の濃度が、上面でのn型不純物の濃度より高くてもよく、第2ソース領域34の下面でのn型不純物の濃度が、上面でのn型不純物の濃度より高くてもよい。
積層構造20は、第2開口40内に設けられ、上面42Aを備えた第1ドレイン領域42と、上面42Aの上に設けられた第2ドレイン領域44とを有する。第1ドレイン領域42は第2開口40の底面40Bの上に設けられている。第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44はドレイン再成長層46に含まれる。第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44は、例えばn型GaN層である。第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44は、例えばn型不純物を電子供給層16よりも高濃度で含む。つまり、電子供給層16は、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44よりも低濃度でn型不純物を含有する。従って、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44のそれぞれの電気抵抗は、電子供給層16の電気抵抗よりも低い。第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44のそれぞれのn型不純物の濃度は、例えば1×1019cm-3以上である。上面42Aは上面14Aよりも第1主面10Aから離れている。第2ドレイン領域44は第1ドレイン領域42よりも薄いことが好ましい。上面42Aは第3上面の一例である。
また、第1ドレイン領域42は、第2ドレイン領域44よりも高濃度でn型不純物を含有する。すなわち、第2ドレイン領域44中のn型不純物の濃度は、第1ドレイン領域42中のn型不純物の濃度よりも低い。例えば、第1ドレイン領域42は、n型不純物を25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有する。詳細は後述するが、ドレイン再成長層46もスパッタ法により形成される。例えば、ドレイン再成長層46中のn型不純物の濃度プロファイルは、図2に示すソース再成長層36中のn型不純物の濃度プロファイルの一例と同様である。例えば、ドレイン再成長層46の総厚さは100nmである。
第1ドレイン領域42と第2ドレイン領域44との間で、Si濃度は連続的に変化してもよい。本開示では、n型不純物(Si等)の濃度が連続的に変化する場合、n型不純物の濃度が、ドレイン再成長層46の下面におけるn型不純物の濃度と、上面におけるn型不純物の濃度との平均値となる部分に第1ドレイン領域42と第2ドレイン領域44との境界があることとする。例えば、ドレイン再成長層46の下面におけるSi濃度が1×1020cm-3であり、上面におけるSi濃度が3×1019cm-3以上である場合、Si濃度が6.5×1019cm-3となる部分に第1ドレイン領域42と第2ドレイン領域44との境界がある。例えば、第1ドレイン領域42の厚さは95nmであり、第2ドレイン領域44の厚さは5nmである。
第1ドレイン領域42の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度が一様であってもよい。例えば、第1ドレイン領域42の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。また、第2ドレイン領域44の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度が一様であってもよい。例えば、第2ドレイン領域44の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。更に、第1ドレイン領域42の下面でのn型不純物の濃度が、上面でのn型不純物の濃度より高くてもよく、第2ドレイン領域44の下面でのn型不純物の濃度が、上面でのn型不純物の濃度より高くてもよい。
半導体装置100は、第2ソース領域34の上に設けられたソース電極38と、第2ドレイン領域44の上に設けられたドレイン電極48とを有する。ソース電極38及びドレイン電極48は、例えばTa膜と、Al膜とを含む。ソース電極38とドレイン電極48との間において、絶縁膜22にゲート用の第3開口50が形成されている。第3開口50を通じて積層構造20の表面の一部が露出している。半導体装置100は、第3開口50を通じて積層構造20に接するゲート電極58を有する。ゲート電極58は、例えばNi膜と、Au膜とを含む。ゲート電極58は、例えば断面視でTの字型の形状を備える。半導体装置100は、更に、ゲート電極58、ソース電極38及びドレイン電極48を覆う絶縁膜24を有する。絶縁膜24は、例えばAl酸化膜又はSi窒化膜である。
半導体装置100では、電子走行層14の上面14Aの近傍に2DEG52が存在する。ソース電極38はソース再成長層36を介して2DEG52にオーミックコンタクトし、ドレイン電極48はドレイン再成長層46を介して2DEG52にオーミックコンタクトしている。従って、ソース電極38、ドレイン電極48、それぞれから2DEG52に至る抵抗成分であるコンタクト抵抗を低減できる。
また、第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44は、スパッタ法により形成できる。第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44をスパッタ法により形成することで、MOCVD法により形成する場合と比較して、スループットの低下を抑制できる。MOCVD法は、スパッタ法に比べ、その成膜方法の原理の違いなどから一般的に、成膜時間が長くなるため、スループット(連続的に複数のウエハに成膜を行う場合の単位時間あたりの処理枚数)が低くなると考えられている。更に、スパッタ法により第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44を形成しても、第2ソース領域34、第2ドレイン領域44の表面での窒素化合物の生成が、MOCVD法に比べ抑制されるため、窒素化合物の生成に伴うコンタクト抵抗の上昇を抑制できる。
本実施形態では、電子供給層16が、第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44よりも低濃度でn型不純物を含有する。このため、ソース電極38及びドレイン電極48のコンタクト抵抗を低減しやすい。
また、第2ソース領域34が第1ソース領域32よりも薄く、第2ドレイン領域44が第1ドレイン領域42よりも薄い。このため、ソース再成長層36中の第2ソース領域34が占める割合、ドレイン再成長層46中の第2ドレイン領域44が占める割合が低く、ソース電極38及びドレイン電極48のコンタクト抵抗を低減しやすい。
また、第1ソース領域32及び第1ドレイン領域42は、n型不純物を、25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有することが好ましく、95%以上の濃度で含有することが好ましい。ソース電極38及びドレイン電極48のコンタクト抵抗を低減しやすくするためである。
第1ソース領域32の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であり、第1ドレイン領域42の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。また、第2ソース領域34の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であり、第2ドレイン領域44の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、n型不純物の濃度の最大値が最小値の1.1倍以下であってもよい。後述のように、ソース再成長層36及びドレイン再成長層46をスパッタ法により形成する場合、このような濃度プロファイルを実現しやすい。
第1ソース領域32、第2ソース領域34、第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44のそれぞれのn型不純物の濃度は、好ましくは1×1019cm-3以上であり、より好ましくは2×1019cm-3以上であり、更に好ましくは3×1019cm-3以上である。ソース電極38及びドレイン電極48のコンタクト抵抗を低減しやすくするためである。
第2ソース領域34中のn型不純物の濃度、第2ドレイン領域44中のn型不純物の濃度は、それぞれ、第1ソース領域32中のn型不純物の濃度、第1ドレイン領域42中のn型不純物の濃度の、好ましくは0.8倍以下であり、より好ましくは0.6倍以下であり、更に好ましくは0.4倍以下である。窒素化合物の生成に伴うコンタクト抵抗の上昇を抑制しやすくするためである。
ソース再成長層36及びドレイン再成長層46の材料はGaNに限定されない。積層体66の材料がAlGaN、AlN、InAlN又はInAlGaN等であってもよい。
次に、実施形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。図3~図9は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図3に示すように、基板10上にバッファ層12、電子走行層14、電子供給層16及びキャップ層18を形成する。バッファ層12、電子走行層14、電子供給層16及びキャップ層18は、例えばMOCVD法により形成する。次に、キャップ層18の上に絶縁膜22を形成する。
次に、図4に示すように、絶縁膜22、キャップ層18、電子供給層16及び電子走行層14に第1開口30及び第2開口40を形成する。第1開口30の底面30B及び第2開口40の底面40Bが上面14Aよりも基板10側に向かって深い位置に設けられる。第1開口30及び第2開口40の形成では、例えば電子線レジスト(図示せず)をマスクとして、反応性イオンエッチング(reactive ion etching:RIE)を行う。絶縁膜22のエッチングにはフッ素(F)を含む反応性ガスが用いられてもよく、また、キャップ層18、電子供給層16及び電子走行層14のエッチングには塩素(Cl)を含む反応性ガスが用いられてもよい。
次に、図5に示すように、第1開口30及び第2開口40内に第1半導体層62及び第2半導体層64の積層体66をスパッタ法により形成する。第1半導体層62は、第1開口30の底面30Bの上と、第2開口40の底面40Bの上とに形成する。積層体66の形成の際に、照射源としてNラジカルが用いられる。また、スパッタ用のガスとして、例えばAr、Kr又はXeが用いられる。積層体66は、第1開口30及び第2開口40内で、電子走行層14に格子整合しながら成長する。第1開口30及び第2開口40内において、第1半導体層62の上面62Aが電子走行層14の上面14Aよりも基板10の第1主面10Aから離れるように第1半導体層62の厚さを調整する。積層体66は、絶縁膜22の上にも形成される。絶縁膜22の上の積層体66は、例えば多結晶となる。第1半導体層62及び第2半導体層64は、例えばn型GaN層である。第1半導体層62及び第2半導体層64は、例えばn型不純物を電子供給層16よりも高濃度で含む。第1半導体層62及び第2半導体層64のそれぞれのn型不純物の濃度は、例えば1×1019cm-3以上である。第1半導体層62の上面は第4上面の一例である。
積層体66の形成の際には、基板10の温度を第1半導体層62及び第2半導体層64が成長できる温度に保持する。また、第1半導体層62及び第2半導体層64は、Si等のn型不純物をドーピングしながら成長させる。第2半導体層64の形成の際には、第1半導体層62の形成の際よりもn型不純物の供給量を下げ、第2半導体層64中のn型不純物の濃度を第1半導体層62中のn型不純物の濃度よりも低くする。第2半導体層64中のn型不純物の濃度を第1半導体層62中のn型不純物の濃度よりも低くすることで、第2半導体層64の形成後に基板10の温度を低下しても積層体66中のSiの析出が抑制され、第2半導体層64の上面でのn型不純物の窒素化合物の生成を抑制できる。例えば、積層体66中のn型不純物の濃度プロファイルは、図2に示すソース再成長層36中のn型不純物の濃度プロファイルの一例と同様である。
積層体66の形成の際には、第2半導体層64の形成が完了するまで、基板10の温度を、第1半導体層62、第2半導体層64にドーピングされたn型不純物が第1半導体層62、第2半導体層64に固溶した状態が維持される温度以上、例えば600℃以上に保持し続けることが好ましい。このような温度制御を行うことで、積層体66内でのn型不純物の窒素化合物の生成を抑制できる。
積層体66の後、図6に示すように、絶縁膜22の上の積層体66を除去する。絶縁膜22の上の積層体66は、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム(tetramethyl ammonium hydroxide:TMAH)を用いて除去できる。積層体66の第1開口30内の部分及び第2開口40内の部分は除去されず、第1開口30内に第1ソース領域32及び第2ソース領域34を含むソース再成長層36が得られ、第2開口40内に第1ドレイン領域42及び第2ドレイン領域44を含むドレイン再成長層46が得られる。
次に、図7に示すように、第2ソース領域34の上にソース電極38を形成し、第2ドレイン領域44の上にドレイン電極48を形成する。ソース電極38及びドレイン電極48は、例えば蒸着、リフトオフ及び合金化熱処理により形成できる。ソース電極38及びドレイン電極48は、例えばTa膜と、Al膜とを含む。ソース電極38及びドレイン電極48は、それぞれソース再成長層36、ドレイン再成長層46を介して2DEG52にオーミックコンタクトする。
次に、図8に示すように、絶縁膜22に第3開口50を形成する。第3開口50の形成では、例えば電子線レジスト(図示せず)をマスクとして、RIEを行う。絶縁膜22のエッチングにはFを含む反応性ガスが用いられる。次に、絶縁膜22の上にゲート電極58を形成する。ゲート電極58は、例えば蒸着及びリフトオフにより形成できる。ゲート電極58は、例えばNi膜と、Au膜とを含む。
次に、図9に示すように、ゲート電極58、ソース電極38及びドレイン電極48を覆う絶縁膜24を形成する。Al酸化膜は、例えばALD法により形成できる。Si窒化膜は、例えばプラズマCVD法により形成できる。
その後、必要に応じて配線等を形成する。このようにして、GaN-HEMTを含む半導体装置100を製造することができる。
この製造方法によれば、スパッタ法により第1半導体層62及び第2半導体層64を形成しているため、MOCVD法により形成する場合と比較して、スループットを向上できる。更に、第2半導体層64中のn型不純物の濃度を第1半導体層62中のn型不純物の濃度よりも低くすることで、第2半導体層64の形成後に基板10の温度を低下しても、第2半導体層64の上面でのn型不純物の窒素化合物の生成を抑制できる。従って、窒素化合物の生成に伴うコンタクト抵抗の上昇を抑制できる。
なお、上述のように、積層体66の形成の際にAr、Kr又はXeが用いられる。このため、ソース再成長層36及びドレイン再成長層46中にAr、Kr又はXeが残存していてもよい。通常、MOCVD法で形成した窒化物半導体層にはAr、Kr又はXeが含まれないため、Ar、Kr又はXeが残存しているか否かに基づいて、ソース再成長層36及びドレイン再成長層46がスパッタ法により生成されたのか、MOCVD法により形成されたのかを判別できる。
半導体層中の不純物の濃度は、たとえば二次イオン質量分析(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)法により測定可能である。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
10:基板
10A:第1主面
12:バッファ層
14:電子走行層
14A:上面
16:電子供給層
18:キャップ層
20:積層構造
22、24:絶縁膜
30:第1開口
30B:底面
32:第1ソース領域
32A:上面
34:第2ソース領域
36:ソース再成長層
38:ソース電極
40:第2開口
40B:底面
42:第1ドレイン領域
42A:上面
44:第2ドレイン領域
46:ドレイン再成長層
48:ドレイン電極
50:第3開口
58:ゲート電極
62:第1半導体層
62A:上面
64:第2半導体層
66:積層体
100:半導体装置

Claims (11)

  1. 第1主面を備えた基板と、
    前記基板の前記第1主面の上に設けられた半導体層と、
    前記半導体層の上に設けられたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、
    前記半導体層は、
    前記基板の上方に設けられ、第1上面を備えた電子走行層と、
    前記電子走行層の上方に設けられた電子供給層と、
    を有し、
    前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口が形成され、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置にあり、
    前記半導体層は、更に、
    第1導電型の不純物を含有し、前記第1開口の底面の上に設けられ、第2上面を備えた第1ソース領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に設けられた第2ソース領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2開口の底面の上に設けられ、第3上面を備えた第1ドレイン領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に設けられた第2ドレイン領域と、
    を有し、
    前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、
    前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、
    前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、
    前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低い半導体装置。
  2. 前記電子供給層は、前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域よりも低濃度で前記第1導電型の不純物を含有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2ソース領域は、前記第1ソース領域よりも薄く、
    前記第2ドレイン領域は、前記第1ドレイン領域よりも薄い請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域は、前記第1導電型の不純物を、25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1ソース領域の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であり、
    前記第1ドレイン領域の厚さ方向における下側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2ソース領域の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下であり、
    前記第2ドレイン領域の厚さ方向における上側の90%の範囲内で、前記第1導電型の不純物の濃度の最大値は最小値の1.1倍以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域のそれぞれの前記第1導電型の不純物の濃度は、1×1019cm-3以上である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度の0.8倍以下であり、
    前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度の0.8倍以下である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 第1主面を備えた基板と、
    前記基板の前記第1主面の上に設けられた半導体層と、
    前記半導体層の上に設けられたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、
    前記半導体層は、
    前記基板の上方に設けられ、第1上面を備えた電子走行層と、
    前記電子走行層の上方に設けられた電子供給層と、
    を有し、
    前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口が形成され、前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置にあり、
    前記半導体層は、更に、
    第1導電型の不純物を含有し、前記第1開口内に設けられ、第2上面を備えた第1ソース領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に設けられた第2ソース領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第2開口内に設けられ、第3上面を備えた第1ドレイン領域と、
    前記第1導電型の不純物を含有し、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に設けられた第2ドレイン領域と、
    を有し、
    前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、
    前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、
    前記電子供給層は、前記第1ソース領域、前記第2ソース領域、前記第1ドレイン領域及び前記第2ドレイン領域よりも低濃度で前記第1導電型の不純物を含有し、
    前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、
    前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、
    前記第2ソース領域は、前記第1ソース領域よりも薄く、
    前記第2ドレイン領域は、前記第1ドレイン領域よりも薄く、
    前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域は、前記第1導電型の不純物を、25℃での固溶限の90%以上の濃度で含有する半導体装置。
  10. 第1主面を備えた基板の前記第1主面の上に半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上にゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記半導体層を形成する工程は、
    前記基板の上方に、第1上面を備えた電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層の上方に電子供給層を形成する工程と、
    前記電子供給層及び前記電子走行層に、第1開口及び第2開口を形成する工程と、
    第1導電型の不純物を含有し、第2上面を備えた第1ソース領域を、前記第1開口の底面の上に、前記第1導電型の不純物を含有し、第3上面を備えた第1ドレイン領域を、前記第2開口の底面の上に、それぞれ第1のスパッタ法により形成する工程と、
    前記第1導電型の不純物を含有する第2ソース領域を、前記第1ソース領域の前記第2上面の上に、前記第1導電型の不純物を含有する第2ドレイン領域を、前記第1ドレイン領域の前記第3上面の上に、それぞれ第2のスパッタ法により形成する工程と、
    を有し、
    前記第1開口の底面及び前記第2開口の底面が前記第1上面よりも前記基板側に向かって深い位置に設けられ、
    前記ソース電極は前記第2ソース領域の上に設けられ、
    前記ドレイン電極は前記第2ドレイン領域の上に設けられ、
    前記第2ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ソース領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低く、
    前記第2ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度は、前記第1ドレイン領域中の前記第1導電型の不純物の濃度よりも低い半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1ソース領域及び前記第1ドレイン領域を形成する工程、並びに、前記第2ソース領域及び前記第2ドレイン領域を形成する工程は、
    前記第1導電型の不純物をドーピングしながら、前記第1開口の底面の上及び前記第2開口の底面の上に第1半導体層を、前記第1半導体層の上に第2半導体層を順番に積層体として形成する工程を有し、
    前記積層体を形成する工程において、前記第2半導体層の形成が完了するまで、前記基板の温度を、前記第1半導体層及び前記第2半導体層にドーピングされた前記第1導電型の不純物が前記第1半導体層及び前記第2半導体層に固溶した状態が維持される温度以上に保持し続ける請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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