JP2022169220A - ブース - Google Patents

Abstract

【課題】利用者が室内空間でリラックスできるとともに、利用者の出入り時において安全性を確保することができるブースを提供する。【解決手段】ブース１は、少なくとも四方及び天面を壁部に囲まれた室内空間Ｒが形成されたブースであって、ブース１に収容された長尺なベッド３０と、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置された照明装置７０と、利用者がベッド３０に就寝した際の足元側において照明装置７０が照射した光が通過する開口部１１ｈを形成するように、照明装置７０と利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側との間に配置された壁部とを備えている。そして、壁部のベッド３０側の端縁と照明装置７０とを結ぶ直線は、ベッド３０上において、利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側におけるベッド３０の短辺と交差しない。【選択図】図１

Description

本開示は、ブースに関する。

従来の特許文献１には、背もたれ部を有し、寝状態に遷移する座席と、座席の周囲に配置された壁部と、座席が寝状態である場合、光軸は座席の背もたれ部を貫く睡眠制御灯とを備えた照明システムが開示されている。

特許第６６５０６１９号公報

しかしながら、従来の照明システムでは、利用者が就寝する際に、睡眠制御灯の光が利用者の目に直接的に照射されてしまうため、利用者がリラックスできなくなる恐れがある。そこで、利用者の目に直接的に照射されないような位置に睡眠制御灯を配置させることが考えられる。この場合、室内空間における照度を確保することができなくなる恐れがあり、室内空間への出入り時において室内空間が暗くなってしまい、安全性に懸念が残るという課題がある。

そこで、本開示は、利用者が室内空間でリラックスできるとともに、利用者の出入り時において安全性を確保することができるブースを提供することを目的とする。

本開示の一態様に係るブースは、少なくとも四方及び天面を壁部に囲まれた室内空間が形成されたブースであって、前記ブースに収容された長尺なベッドと、利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の足元側に配置された照明装置と、前記利用者が前記ベッドに就寝した際の足元側において前記照明装置が照射した光が通過する開口部を形成するように、前記照明装置と前記利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の頭部側との間に配置された壁部とを備え、前記壁部の前記ベッド側の端縁と前記照明装置とを結ぶ直線は、前記ベッド上において、前記利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の頭部側における前記ベッドの短辺と交差しない。

本開示のブースによれば、利用者が室内空間でリラックスできるとともに、利用者の出入り時において安全性を確保することができる。

図１は、実施の形態に係るブースの外観を示す斜視図である。 図２は、実施の形態に係るブースを示すブロック図である。 図３は、実施の形態に係るブースの室内空間を示す図である。 図４は、実施の形態に係るブースの照明装置及びベッドを出入口側から見た場合の側面図である。

なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。

また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略平行状等の表現を用いている。例えば、略平行状は、完全に平行状であることを意味するだけでなく、実質的に平行状である、すなわち、例えば数％程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行状は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行状という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。

また、以下の実施の形態では、ベッドの長手方向をＸ軸方向と規定し、ベッドの短手方向をＹ軸方向と規定し、Ｘ軸方向及びＹ軸方向と直交する方向をＺ軸方向と規定する。また、Ｘ軸方向においてベッドに就寝した利用者の頭部側をＸ軸プラス方向側と規定し、ベッドに仰向けで就寝した利用者の左手側をＹ軸プラス方向側と規定し、ベッドに仰向けで就寝した利用者の視線方向側をＺ軸プラス方向側と規定する。

以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。

（実施の形態）
＜構成：ブース１＞
図１は、実施の形態に係るブース１の外観を示す斜視図である。

図１に示すように、ブース１は、少なくとも四方及び天面（天井板１３のＺ軸マイナス方向側の面）によって区切られた室内空間Ｒを形成している。ブース１は、室内空間Ｒで睡眠又は休息を取ることにより眠気を低減したり、疲れを癒したりすることができる。また、このブース１では、例えば、仮眠室又は休憩室としても利用することができ、日中に短時間の仮眠を取ったり、読書をしたりすることもできる。

このブース１では、単に睡眠又は休息を取るための室内空間Ｒが用意されているが、室内空間Ｒを照明したり、外部空間の空気を取り入れることで、室内空間Ｒの空気質を調節したりすることができる。空気質とは、室内空間Ｒにおける空気の温度、湿度、微粒子イオン等による除菌イオン量（微粒子）、消臭剤等の香り成分量等である。

また、ブース１は、キャスター１２の車輪の回転によって自由に移動可能である。また、ブース１は、所定位置に配置後、キャスター１２をロックすることで簡単に固定することもできる。

図２は、実施の形態に係るブース１を示すブロック図である。

図１及び図２に示すように、本実施の形態では、ブース１は、部屋１０と、ダクト２０と、ベッド３０と、操作装置４０と、気流発生装置５０と、機能成分導入装置６０と、１以上の照明装置７０と、音響装置１００と、制御装置９０と、電源部８０とを備えている。なお、ブース１には、音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０の少なくとも１つが配置されていればよく、音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０の全てがブース１の必須の構成要素ではない。なお、本実施の形態では、ブース１には、照明装置７０も配置されている。

部屋１０には、利用者が出入りする出入口１９が設けられている。本実施の形態では、出入口１９は、ブース１の長辺側に配置されている。つまり、出入口１９は、部屋１０におけるＹ軸マイナス方向側であり、かつ、部屋１０のＸ軸方向における中央部分に設けられている。本実施の形態では、出入口１９の扉を図示していないが、出入口１９を開閉するための扉が設けられていてもよい。

また、部屋１０は、利用者が就寝する室内空間Ｒを形成している。部屋１０には、長尺なベッド３０が配置されているため、室内空間Ｒは、ベッド３０の大きさに応じてＸ軸方向に沿って長尺である。部屋１０は、利用者が就寝可能なサイズに形成された、直方体状の筐体である。本実施の形態において、部屋１０の外寸法、つまり、Ｙ軸方向に沿う長さ×Ｘ軸方向に沿う長さ×Ｚ軸方向に沿う長さは、１１００（ｍｍ）以下×２１００（ｍｍ）以下×１９５０（ｍｍ）以下である。

部屋１０は、ベッド３０、ダクト２０、操作装置４０、気流発生装置５０、機能成分導入装置６０、照明装置７０、制御装置９０及び電源部８０を収容している。

図３は、実施の形態に係るブース１の室内空間Ｒを示す図である。

図１～図３に示すように、Ｚ軸マイナス方向に沿って部屋１０の室内空間Ｒを俯瞰して見た場合、室内空間Ｒは、利用者が就寝するための第１空間Ｒ１、ベッド３０と出入口１９側の部屋１０の長辺との間の第２空間Ｒ２、及び、ベッド３０と出入口１９側の部屋１０の長辺との間であり利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に位置する第３空間Ｒ３を含んでいる。第１空間Ｒ１はベッドの上面に対応し、第２空間Ｒ２は斜線のハッチングで示し、第３空間Ｒ３は壁部に囲まれた領域である。第２空間Ｒ２及び第３空間Ｒ３は、室内空間Ｒの一部として所定の空間の一例である。

第２空間Ｒ２及び第３空間Ｒ３は、第１空間Ｒ１に対してＹ軸マイナス方向側に位置している。また、第３空間Ｒ３は、第２空間Ｒ２に対してＸ軸マイナス方向側に位置し、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に位置している。第１空間Ｒ１には操作装置４０及びベッド３０等が配置され、第２空間Ｒ２には部屋１０の床板１１ｂが配置され、第３空間Ｒ３には気流発生装置５０、機能成分導入装置６０、照明装置７０及び音響装置１００等が配置されている。

また、第３空間Ｒ３には、物を収納するための収納部１１ｇが配置されている。収納部１１ｇは、室内空間Ｒの長手方向の中心に対して操作装置４０と反対側に位置している。具体的には、収納部１１ｇは、室内空間Ｒの長手方向の中心に対して第２操作部４０ｂと反対側に配置されている。本実施の形態では、収納部１１ｇは、第３空間Ｒ３に配置されている気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０よりもＺ軸マイナス方向側に配置されている。

部屋１０は、複数の骨組み１１と、複数のキャスター１２と、複数の壁部と、扉１１ｅと、天井板１３とを備えている。

複数の骨組み１１は、枠状の土台１１ａと、床板１１ｂと、複数の柱１１ｃと、上枠１１ｄとを備えている。

土台１１ａは、矩形状の枠体であり、ＸＹ平面と略平行な姿勢となるように部屋１０の鉛直下方（Ｚ軸マイナス方向）に配置されている。土台１１ａのＺ軸マイナス方向側の端面には、少なくともそれぞれの角部に一対一で対応する複数のキャスター１２が設けられている。このため、土台１１ａは、キャスター１２を介して地面と対向するように配置されている。キャスター１２は、地面に対して土台１１ａつまり部屋１０が移動可能に車輪を回転させたり、ロックされることにより車輪を回転させないようさせたりできる。

土台１１ａには、複数の大引１１ａ１が連結されている。土台１１ａ及び複数の大引１１ａ１の上には、床板１１ｂが設けられている。床板１１ｂは、Ｘ軸方向に沿って長尺である。床板１１ｂは、ベッド３０のＹ軸マイナス方向側であり、ベッド３０と部屋１０の出入口１９側の部屋１０の長辺との間に位置し、第２空間Ｒ２において土台１１ａ及び複数の大引１１ａ１の上に配置されている。

複数の柱１１ｃは、土台１１ａのそれぞれの角部からＺ軸方向に沿って延びる長尺状をなしており、上枠１１ｄを支持している。また、複数の柱１１ｃのうちの一部の柱１１ｃは、第３空間Ｒ３を形成するために互いに隣接して設けられている。具体的には、第３空間Ｒ３を形成するための一部の柱１１ｃは、少なくとも第１柱１１ｃ１、第２柱１１ｃ２及び第３柱１１ｃ３によって構成されている。第１柱１１ｃ１は、土台１１ａにおけるＸ軸マイナス方向の端部かつＹ軸マイナス方向の端部である角部に配置されている。第２柱１１ｃ２は、第１柱１１ｃ１に隣接し、第１柱１１ｃ１よりもＸ軸プラス方向に配置されている。第３柱１１ｃ３は、第１柱１１ｃ１に隣接し、第１柱１１ｃ１よりもＹ軸プラス方向に配置されている。

複数の壁部は、室内空間Ｒを規定するための間仕切りであり、複数の柱１１ｃのうちの互いに隣接する２つの柱１１ｃの間に配置されている。複数の壁部のうちの一部の壁部は、第３空間Ｒ３を規定するために、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０等を囲むように設けられている。なお、図１では、第１柱１１ｃ１と第２柱１１ｃ２との間の第１壁部１１ｆ１と、第１柱１１ｃ１と第３柱１１ｃ３との間の第２壁部１１ｆ２と、第２柱１１ｃ２からＹ軸プラス方向に沿って延びており、第２空間Ｒ２と第３空間Ｒ３との間の第３壁部１１ｆ３とを図示し、他の壁部の図示を適宜省略している。

複数の壁部のうちの一部の壁部である第３壁部１１ｆ３は、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に、照明装置７０が照射した光が通過する開口部１１ｈを形成するように、照明装置７０と利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側との間に配置されている。第３壁部１１ｆ３は、ＹＺ平面と略平行であり、照明装置７０が出射した光が直接的に、利用者がベッド３０において就寝した際の頭部に照射されないように配置されている。また、複数の壁部のうちの第３壁部１１ｆ３と別の壁部である第１壁部１１ｆ１は、照明装置７０のＹ軸マイナス方向側に配置され、部屋の外壁（外殻）として部屋の長辺の一部を構成している。また、複数の壁部のうちの第１壁部１１ｆ１及び第３壁部１１ｆ３と別の壁部である第２壁部１１ｆ２は、照明装置７０のＸ軸マイナス方向側に配置され、部屋の外壁（外殻）として部屋の短辺の一部を構成している。これにより、第２壁部１１ｆ２と第３壁部１１ｆ３とによって、開口部１１ｈが形成されている。

扉１１ｅは、機能成分導入装置６０に対してアクセス可能であり、部屋１０の室内空間Ｒ側、又は、外部空間側に配置されている。本実施の形態では、扉１１ｅは、外部空間側であり、Ｙ軸マイナス方向側の側面に配置されている。なお、扉１１ｅが室内空間Ｒ側に配置されている場合、機能成分導入装置６０に対して第１空間Ｒ１側に面する壁部又は第２空間Ｒ２側に面する壁部に形成されていてもよい。

上枠１１ｄは、矩形状の枠体であり、ＸＹ平面と略平行な姿勢となるように部屋１０の鉛直上方（Ｚ軸プラス方向）に位置している。上枠１１ｄは、土台１１ａと対応し、複数の柱１１ｃによって支持されている。本実施の形態では、２つの上枠１１ｄが設けられている。２つの上枠１１ｄの間には、ダクト２０の一部が配置されている。

上枠１１ｄには、天井板１３が設けられている。天井板１３には、ダクト２０と、ダクト２０の開口である吹出口２０ａとが設けられている。ダクト２０は、吸込口２０ｂから吸込まれた空気を吹出口２０ａに案内する。つまり、ダクト２０は、吹出口２０ａと吸込口２０ｂとを接続することで、空気の流れる流路を形成している。

吹出口２０ａは、吸込口２０ｂから吸込まれ、ダクト２０を通過した空気を吹き出す。吹出口２０ａは、利用者がベッド３０において就寝した際の上半身側又は下半身側に配置されている。本実施の形態では、吹出口２０ａは、ベッド３０と対向する天井板１３に取付けられ、利用者がベッド３０において就寝した際の下半身側と対向する位置に配置されている。

また、吹出口２０ａは、吸込口２０ｂ及び気流発生装置５０から離れて配置されている。吹出口２０ａが配置されている部屋１０の壁部（つまり天井板１３）と、吸込口２０ｂが配置されている部屋１０の壁部とは別々の壁部である。本実施の形態では、吹出口２０ａは、吸込口２０ｂよりも高い位置に配置されている。このように、吹出口２０ａと吸込口２０ｂとをできるだけ離すことで、吸込口２０ｂから侵入する音及び光が吹出口２０ａまで伝達されないようにしている。

また、吹出口２０ａから吸込口２０ｂまでの流路の間には、光吸収材が設けられている。本実施の形態では、光吸収材がダクト２０の内部に設けられている。つまり、ダクト２０は、ダクト２０の吸込口２０ｂ側から入射した光がダクト２０内部を反射して吹出口２０ａから出射しないように構成されている。例えば、ダクト２０の内部を黒く塗ったり、ダクト２０の内部に光反射率の低い材料を配置したり、ダクト２０に光反射率の低い材料を用いてもよい。また、このような光吸収材は、吹出口２０ａ及び吸込口２０ｂ等に設けられてもよい。

吸込口２０ｂは、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置されている。また、吸込口２０ｂは、部屋１０の外部空間と面するように、部屋１０の外側の壁に設けられている。このため、吸込口２０ｂは、部屋１０の外部空間から空気を吸込むことができる。本実施の形態では、吸込口２０ｂは、外部空間と第３空間Ｒ３とを連通させるように、気流発生装置５０と対向して配置されている。本実施の形態の吸込口２０ｂは、部屋１０の壁部において、第１柱１１ｃ１と第２柱１１ｃ２との間に配置されている。また、吸込口２０ｂは、利用者の頭部から遠ざけるように、ベッド３０よりも天井板１３側に配置されている。

ベッド３０は、利用者が着座及び就寝するための什器であり、ブース１に収容されたＸ軸方向に沿って長尺である。ベッド３０は、第１空間Ｒ１において、Ｘ軸方向に沿って長尺である。本実施の形態のベッド３０は、複数の柱１１ｃに支持されているが、土台１１ａ及び複数の大引１１ａ１に載置されていてもよい。

ベッド３０は、利用者の頭部がＸ軸プラス方向側に位置し、足元がＸ軸プラス方向側に位置するように設定されている。このため、操作装置４０は、ベッド３０において、Ｘ軸プラス方向側に配置されている。

操作装置４０は、ユーザが操作することで、音響装置１００、気流発生装置５０、機能成分導入装置６０及び照明装置７０を一括して又は個別に操作することが可能な操作入力装置である。操作装置４０は、ブース１の室外（外部空間）に配置される第１操作部４０ａと、ブース１の室内空間Ｒに配置される第２操作部４０ｂとを有している。

第１操作部４０ａは、制御装置９０が音響装置１００、気流発生装置５０、機能成分導入装置６０及び照明装置７０を一括して又は個別に自動制御するための設定パネルである。第１操作部４０ａは、例えば液晶パネル、有機ＥＬディスプレイ等の操作パネルである。

第２操作部４０ｂは、制御装置９０が音響装置１００、気流発生装置５０、機能成分導入装置６０及び照明装置７０の自動制御を開始したり、出力を調整したりするための操作スイッチである。第２操作部４０ｂは、第１操作部４０ａのような光を発する操作パネルを搭載していない。

例えば、気流発生装置５０がＯＦＦ状態からＯＮ状態になるように、利用者が操作装置４０を操作することで指示を入力すると、気流発生装置５０は、操作装置４０から取得した指示に応じて電源がＯＮになる。これにより、気流発生装置５０が駆動することで、外部空間の空気を部屋１０の室内空間Ｒに取り入れることができる。

また、照明装置７０がＯＦＦ状態からＯＮ状態になるように、ユーザが操作装置４０を操作することで指示を入力すると、照明装置７０は、操作装置４０から取得した指示に応じて電源がＯＮになる。これにより、照明装置７０を点灯させることで、室内空間Ｒを照明することができる。

気流発生装置５０は、部屋１０内に配置され、部屋１０に設けられた吸込口２０ｂから空気を吸込み、室内空間Ｒに設けられた吹出口２０ａから空気を吹き出すことで、室内空間Ｒ内に気流を発生させる送風機である。気流発生装置５０は、駆動して外部空間の空気を取り入れることで、室内空間Ｒにおける空気の温度及び湿度等といった空気質を調節することができる。

また、気流発生装置５０は、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置されている。また、気流発生装置５０は、ダクト２０における流路上に配置されている。本実施の形態では、気流発生装置５０は、第３空間Ｒ３において、吸込口２０ｂと対向するように吸込口２０ｂと同等の高さであり、利用者の頭部から遠ざけるように、ベッド３０よりも天井板１３側に配置されている。

これにより、気流発生装置５０は、ダクト２０の吸込口２０ｂ側に配置された状態で駆動することで、吸込口２０ｂから吹出口２０ａに向かう気流を発生させることができる。また、気流発生装置５０は、吹出口２０ａから空気を吹き出させることができるため、ベッド３０に就寝した利用者に対して吹き付ける風を強めたり、吹き付けないようにしたりすることができる。このような気流発生装置５０の出力は、操作装置４０によって調節することができる。

機能成分導入装置６０は、部屋１０内に配置され、吹出口２０ａから吹き出す空気に機能性成分を導入することで、室内空間Ｒの空気質を調節することができる。機能成分導入装置６０は、除菌イオンを発生させるイオン発生装置、芳香剤を搭載した芳香器、及び、消臭剤を搭載した消臭器等である。ここで、機能成分は、微粒子イオン等による除菌イオン量（微粒子）、芳香剤及び消臭剤等の香り成分量等である。

また、機能成分導入装置６０は、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置されている。また、機能成分導入装置６０は、ダクト２０における流路上に配置されている。本実施の形態では、機能成分導入装置６０は、気流発生装置５０よりも下流側（吹出口２０ａ側）であり、利用者の頭部から遠ざけるように、気流発生装置５０よりも天井板１３側に配置されている。

また、機能成分導入装置６０は、気流発生装置５０が駆動することで吸込口２０ｂから吹出口２０ａに向かう空気に機能成分を含ませることができる。つまり、機能成分は、吸込口２０ｂから吹出口２０ａに向かう気流に乗せられることで、室内空間Ｒに導かれる。これにより、室内空間Ｒにおける空気を浄化したり、利用者が喜ぶ香りを充満させたりすることができる。このような機能成分導入装置６０における機能性成分量の出力は、操作装置４０によって調節することができる。

なお、本実施の形態では、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０は、天井板１３よりもＺ軸マイナス方向側（下方側）に位置しているが、これに限定されない。気流発生装置５０だけが天井板１３よりもＺ軸マイナス方向側に位置しているだけでもよい。なお、本実施の形態では、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０は、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置されているが、これに限定されない。気流発生装置５０だけが利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置されているだけでもよい。これらの場合、機能成分導入装置６０は、天井板１３の上に配置されてもよく、ダクト２０の吹出口２０ａ近傍に配置されていてもよい。

照明装置７０は、室内空間Ｒを照明することができる照明器具である。照明装置７０は、調光制御機能及び調色制御機能を有する。具体的には、照明装置７０は、出射する光について、輝度（明るさ）及び光色（色温度又はカラー）を変更する。このような照明装置７０における輝度及び光色は、操作装置４０によって調節することができる。

照明装置７０は、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側、つまり、第３空間Ｒ３に配置されている。本実施の形態では、照明装置７０は、第３空間Ｒ３のうちの収納部１１ｇに１以上が配置されている。

照明装置７０の配置には、以下の条件を満たすように配置している。

第３壁部１１ｆ３のベッド３０側の端縁（第３壁部１１ｆ３のＹ軸プラス方向側の端縁）と照明装置７０とを結ぶ破線で示す直線Ｖは、ベッド３０上において、利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側におけるベッド３０の短辺（Ｘ軸プラス方向側の端縁）と交差しない。また、ブース１の室内空間Ｒの長手方向に沿う距離をＸ、ブース１の室内空間Ｒの短手方向に沿う距離をＹ、照明装置７０からブース１の壁部（第２壁部１１ｆ２）までの距離のうち長手方向と平行な方向に沿う距離をｓ、照明装置７０からブース１の壁部（第１壁部１１ｆ１）までの距離のうち短手方向と平行な方向に沿う距離をｔ、照明装置７０と壁部との間の距離をａ、開口部１１ｈの開口面から照明装置７０までの距離をｂとしたとき、距離ｂは、式（１）の関係を満たす。

ここで、係数０．７は、距離Ｘについて人が就寝できる長さを２００（ｃｍ）としたときに、最も低い身長が１５０（ｃｍ）とすると、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側のベッド３０の短辺から、ベッド３０の長辺と直線Ｖとの交点までの距離Ｈが１５０（ｃｍ）を下回らないようにするために算出された値である。

また、距離ｂは、式（２）の関係も満たす。

ここで、係数１．４は、距離Ｘについて人が就寝できる長さを２００（ｃｍ）としたときに、最も低い身長が１５０（ｃｍ）とすると、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側のベッド３０の短辺の中心から直線Ｖまでの距離Ｈ’が１５０（ｃｍ）を下回らないようにするために算出された値である。

また、本実施の形態では、距離Ｘは、１９００～２１００（ｍｍ）である。

また、図４に示すように、照明装置７０の一部又は全部は、ベッド３０の上面より天面側に存在している。図４は、実施の形態に係るブース１の照明装置７０及びベッド３０を出入口１９側から見た場合の側面図である。

また、照明装置７０は、Ｚ軸方向に沿って長尺な棒状をなしている。照明装置７０の長手方向は、ベッド３０の上面と略直交している。つまり、照明装置７０の長手方向（Ｚ軸方向）は、ベッド３０の上面（Ｚ軸プラス方向側のＸＹ面）と略直交している。

また、照明装置７０は、覚醒モードと、睡眠モードとを切り替えて点灯可能である。照明装置７０のモードの切り替え制御は、操作装置４０が取得した利用者の操作入力の指示を取得した制御装置９０によって行われる。

覚醒モードは、利用者に対して覚醒を促す効果のあるモードである。高色温度光は低色温度光よりも生理的覚醒作用があることが知られているため、照明装置７０は、制御装置９０の指示によって覚醒モードが実行されると、覚醒モードにおいて高色温度光で照明することで、利用者を快適に目覚めさせることができる。特に、覚醒モードでは、１以上の前記照明装置７０が連動して行うことで、利用者を快適に目覚めさせる。

睡眠モードは、利用者に対して眠気を促す効果があるモードである。低色温度光はスムーズに入眠を促す効果があることが知られているため、照明装置７０は、制御装置９０の指示によって睡眠モードが実行されると、睡眠モードにおいて低色温度光で照明することで、利用者を入眠させることができる。

また、光の出力の減少と増加とを交互に繰り返すことで利用者に対して眠気を促す効果があることが知られているため、照明装置７０は、制御装置９０の指示によって覚醒モードが実行されることで、覚醒モードにおいて出射する光の出力の減少と増加とを交互に繰り返すことで、光の明るさを揺らがせることで、利用者を入眠させることができる。

また、本実施の形態において、部屋１０に配置されている１以上の照明装置７０のうち、第３空間Ｒ３に配置されている照明装置７０とは別の照明装置７０ａが天井板１３に設けられている。別の照明装置７０ａは、利用者がベッド３０において就寝した際の上半身の鉛直上方に配置されている。別の照明装置７０ａは、上述の照明装置７０と同様の機能を有していてもよく、単に室内空間Ｒを明るく照明するための照明器具であってもよい。なお、別の照明装置７０ａは、ブース１に設けられていなくてもよく、ブース１の必須の構成要素ではない。

音響装置１００は、例えば、音楽を流すことで、入眠効果のある音楽を提供したり、覚醒効果のある音楽を提供したりすることができる音再生装置である。音響装置１００は、部屋１０に収容され、例えば室内空間Ｒに配置されている。音響装置１００は、ユーザが操作装置４０を操作することで、室内空間Ｒで流す音楽を変更したり、音量を調節したりすることができる。

制御装置９０は、部屋１０に配置されている音響装置１００、気流発生装置５０、機能成分導入装置６０及び照明装置７０を一括して又は個別に自動制御することができる。

具体的には、制御装置９０は、ユーザが操作装置４０を操作することで入力された指示を取得し、取得した指示に応じて音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０を駆動させ、音響装置１００の出力音（音量、音等）を制御したり、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０の出力を制御したりする。

また、制御装置９０は、照明装置７０が出射する光の輝度（明るさ）及び光色（色温度又はカラー）を制御することができる。また、制御装置９０は、照明装置７０における覚醒モードと、睡眠モードとの切り替えを制御することもできる。

電源部８０は、照明装置７０に電力を供給することで照明態様を制御したり、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０に電力を供給することで出力を制御したりする。つまり、電源部８０は、照明装置７０、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０を駆動させるための駆動電力を生成し、この駆動電力を照明装置７０、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０のそれぞれに供給する。

＜作用効果＞
次に、本実施の形態におけるブース１の作用効果について説明する。

上述したように、本実施の形態のブース１は、少なくとも四方及び天面を壁部に囲まれた室内空間Ｒが形成されたブースであって、ブース１に収容された長尺なベッド３０と、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置された照明装置７０と、利用者がベッド３０に就寝した際の足元側において照明装置７０が照射した光が通過する開口部１１ｈを形成するように、照明装置７０と利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側との間に配置された壁部（第３壁部１１ｆ３等）とを備えている。そして、壁部のベッド３０側の端縁と照明装置７０とを結ぶ直線Ｖは、ベッド３０上において、利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側におけるベッド３０の短辺と交差しない。

これによれば、照明装置７０が光を出射しても、壁部によって遮られるため、照明装置７０が出射した光が直接的に利用者の頭部に届き難くすることができる。これにより、照明装置７０の光が利用者の目に直接的に照射されてしまうことも抑制されるため、利用者はリラックスすることができるようになる。

また、ベッド３０上において、壁部のベッド３０側の端縁と照明装置７０とを結ぶ直線Ｖよりも利用者の足元側には直接的に光を照射することができるため、ブース１の室内空間Ｒにおける一定の照度を確保することもできる。

したがって、このブース１では、利用者が室内空間Ｒでリラックスできるとともに、利用者の出入り時において安全性を確保することができる。

また、本実施の形態のブース１は、少なくとも四方及び天面を壁に囲まれた長尺な室内空間Ｒが形成されたブースであって、ブース１に収容された長尺なベッド３０と、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側に配置された照明装置７０と、利用者がベッド３０に就寝した際の足元側において照明装置７０が照射した光が通過する開口部１１ｈを形成するように、照明装置７０と利用者がベッド３０において就寝した際の頭部側との間に配置された壁部とを備えている。そして、ブース１の室内空間Ｒの長手方向に沿う距離をＸ、ブース１の室内空間Ｒの短手方向に沿う距離をＹ、照明装置７０から壁部までの距離のうち長手方向と平行な方向に沿う距離をｓ、照明装置７０から壁部までの距離のうち短手方向と平行な方向に沿う距離をｔ、照明装置７０と壁部との間の距離をａ、開口部１１ｈの開口面から照明装置７０までの距離をｂとしたとき、距離ｂは、式（３）の関係を満たす。

このブース１においても上述と同様の作用効果を奏する。

また、本実施の形態のブース１において、室内空間Ｒは、長尺状である。また、ブース１の室内空間Ｒの長手方向に沿う距離をＸ、ブース１の室内空間Ｒの短手方向に沿う距離をＹ、照明装置７０から壁部までの距離のうち長手方向と平行な方向に沿う距離をｓ、照明装置７０から壁部までの距離のうち短手方向と平行な方向に沿う距離をｔ、照明装置７０と壁部との間の距離をａ、開口部１１ｈの開口面から照明装置７０までの距離をｂとしたとき、距離ｂは、式（４）の関係を満たす。

これによれば、ベッド３０に就寝している利用者の足元側を直接的に照明し、かつ、頭部側を間接的に照明することができる。このため、室内空間Ｒにおいて一定の照度を確保することができる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０の一部又は全部は、ベッド３０の上面より天面側に存在している。

これによれば、ベッド３０の上面を間接的及び直接的に照明することができるため、室内空間Ｒにおいて一定の照度を確保することができる。また、照明装置７０が光を出射しても、壁部によって遮られるため、照明装置７０が出射した光が直接的に利用者の頭部に届き難くすることができる。したがって、このブース１では、利用者が室内空間Ｒでよりリラックスできるとともに、利用者の出入り時においてより安全性を確保することができる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０は、長尺な棒状をなしている。そして、照明装置７０の長手方向は、ベッド３０の上面と略直交している。

例えば、点光源等の照明器具では、室内空間における一部分しか照明することができず、室内空間への出入り時において室内空間が暗くなってしまい、安全性に懸念が残る。

しかしながら、本実施の形態では、室内空間Ｒ全体を照明することができるため、室内空間Ｒにおいて一定の照度を確保することができる。

また、室内空間Ｒにおける照明装置７０の占有体積が大きくなり難い。このため、ブース１における、利用者の利用スペースを確保することができる。

また、本実施の形態のブース１において、距離Ｘは、１９００～２１００（ｍｍ）である。

これによれば、室内空間Ｒにおける利用者の利用スペースを確保し、かつ、利用者に圧迫感を与えない程度にブース１の大型化を抑制することができる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０は、利用者に対して眠気を促す効果のある睡眠モードで点灯可能である。

これによれば、ユーザはベッド３０において睡眠を取りやすくなるため、ユーザは眠気を低減したり疲れを癒したりすることができる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０は、利用者に対して覚醒を促す効果のある覚醒モードで点灯可能である。

これによれば、就寝しているユーザを快適に覚醒させることができる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０は、１以上配置されている。そして、覚醒モードは、１以上の照明装置７０が連動して行う。

これによれば、就寝しているユーザをより快適に覚醒させることができるようになる。

また、本実施の形態のブース１には、音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０の少なくとも１つが配置されている。また、ブース１は、配置されている音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０を制御する制御装置９０と、音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０を操作することが可能な操作装置４０とを備えている。

これによれば、ブース１に搭載されている音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０の少なくとも１つを駆動制御させることができるため、ユーザは室内空間Ｒにおいて、快適に過ごすことができる。

また、本実施の形態のブース１には、利用者が出入りする出入口１９が形成されている。そして、ベッド３０と出入口１９側のブース１の長辺との間には、室内空間Ｒの一部として所定の空間が形成されている。

これによれば、ベッド３０と出入口１９側の部屋１０の長辺との間に所定の空間が形成されることで、その分だけベッド３０において就寝した際の利用者周辺の空間を確保することができる。このため、利用者は、室内空間Ｒにいても圧迫感を抱き難くなる。

また、利用者がベッド３０で就寝する際に、ベッド３０に腰を掛けたり、所定の空間において靴等を脱いだりするスペースを確保することもできている。このため、ブース１を使用する利用者の利便性が損なわれ難くなる。

また、本実施の形態のブース１において、所定の空間には、物を収納するための収納部１１ｇが配置されている。

これによれば、室内空間Ｒにおいて別途、収納スペースを設けなくてもよく、収納部１１ｇとして室内空間Ｒの空きスペース利用することで、利用者の利用スペースを確保することができる。このため、利用者は、室内空間Ｒにいても圧迫感を抱き難くなる。

また、本実施の形態のブース１において、収納部１１ｇは、室内空間Ｒの長手方向の中心に対して操作装置４０と反対側に位置している。

これによれば、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側の空きスペースを利用することで、室内空間Ｒにおける利用者の利用スペースを確保することができる。このため、利用者は、室内空間Ｒにいても圧迫感を抱き難くなる。

また、本実施の形態のブース１において、出入口１９は、ブース１の長辺側に配置されている。

これによれば、利用者は、ベッド３０に対してアクセスしやすくなる。

また、本実施の形態のブース１において、外寸法は、１１００（ｍｍ）以下×２１００（ｍｍ）以下×１９５０（ｍｍ）以下である。

これによれば、室内空間Ｒにおける利用者の利用スペースを確保し、かつ、利用者に圧迫感を与えない程度にブース１の大型化を抑制することができる。また、ブース１が本外寸法であれば、エレベータに乗せる大きさであるため、ブース１を搬入搬出し易くなる。

また、本実施の形態のブース１において、照明装置７０は、収納部１１ｇに配置されている。

これによれば、利用者がベッド３０において就寝した際の足元側の空きスペースを利用することで、室内空間Ｒにおける利用者の利用スペースを確保することができる。このため、利用者は、室内空間Ｒにいても圧迫感を抱き難くなる。

また、本実施の形態のブース１において、操作装置４０は、ブース１の外部空間側に配置される第１操作部４０ａと、ブース１の室内空間Ｒに配置される第２操作部４０ｂとを有する。

これによれば、ブース１の室内空間Ｒからも室外からも操作することができるため、利用者における利便性を高めることができる。

また、本実施の形態のブース１において、収納部１１ｇは、室内空間Ｒの長手方向の中心に対して第２操作部４０ｂと反対側に配置されている。

これによれば、照明装置７０を配置している収納部１１ｇを可能な限り、利用者の頭部から遠ざけることができる。このため、利用者は、室内空間Ｒにおいてよりリラックスすることができるようになる。

（その他の変形例）
以上、本開示に係るブースについて、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。

例えば、上記実施の形態に係るブース１は、照明装置７０、音響装置１００、気流発生装置５０及び機能成分導入装置６０を制御する制御装置９０が配置されているが、少なくとも照明装置７０を備えていればよい。

例えば、上記実施の形態に係るブースに含まれる各部は典型的に集積回路であるＬＳＩとして実現される。これらは個別に１チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように１チップ化されてもよい。

また、集積回路化はＬＳＩに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。ＬＳＩ製造後にプログラムすることが可能なＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）、又はＬＳＩ内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。

なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、ＣＰＵ又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。

また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。

また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。

また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時（並列）に実行されてもよい。

なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。

１ ブース
１０ 部屋
１１ｅ 扉
１１ｆ１、１１ｆ２、１１ｆ３ 壁部（１１ｆ１・・・第１壁部、１１ｆ２・・・第２壁部、１１ｆ３・・・第３壁部）
１１ｇ 収納部
１１ｈ 開口部
１９ 出入口
２０ａ 吹出口
２０ｂ 吸込口
３０ ベッド
４０ 操作装置
４０ａ 第１操作部
４０ｂ 第２操作部
５０ 気流発生装置
６０ 機能成分導入装置
７０、７０ａ 照明装置
９０ 制御装置
１００ 音響装置
Ｒ 室内空間

Claims (18)

1. 少なくとも四方及び天面を壁部に囲まれた室内空間が形成されたブースであって、
   前記ブースに収容された長尺なベッドと、
   利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の足元側に配置された照明装置と、
   前記利用者が前記ベッドに就寝した際の足元側において前記照明装置が照射した光が通過する開口部を形成するように、前記照明装置と前記利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の頭部側との間に配置された壁部とを備え、
   前記壁部の前記ベッド側の端縁と前記照明装置とを結ぶ直線は、前記ベッド上において、前記利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の頭部側における前記ベッドの短辺と交差しない
   ブース。
2. 前記室内空間は、長尺状であり、
   前記ブースの前記室内空間の長手方向に沿う距離をＸ、前記ブースの前記室内空間の短手方向に沿う距離をＹ、前記照明装置から前記ブースの壁部までの距離のうち前記長手方向と平行な方向に沿う距離をｓ、前記照明装置から前記壁部までの距離のうち前記短手方向と平行な方向に沿う距離をｔ、前記照明装置と前記壁部との間の距離をａ、前記開口部の開口面から前記照明装置までの距離をｂとしたとき、
   前記距離ｂは、式（１）の関係を満たす
   

   

   請求項１に記載のブース。
3. 前記照明装置の一部又は全部は、前記ベッドの上面より前記天面側に存在している
   請求項２に記載のブース。
4. 前記照明装置は、長尺な棒状をなし、
   前記照明装置の長手方向は、前記ベッドの上面と略直交している
   請求項３に記載のブース。
5. 前記距離Ｘは１９００～２１００（ｍｍ）である
   請求項２～４のいずれか１項に記載のブース。
6. 前記照明装置は、前記利用者に対して眠気を促す効果のある睡眠モードで点灯可能である
   請求項１～５のいずれか１項に記載のブース。
7. 前記照明装置は、前記利用者に対して覚醒を促す効果のある覚醒モードで点灯可能である
   請求項１～６のいずれか１項に記載のブース。
8. 前記照明装置は、１以上配置され、
   前記覚醒モードは、１以上の前記照明装置が連動して行う
   請求項７に記載のブース。
9. 少なくとも四方及び天面を壁に囲まれた長尺な室内空間が形成されたブースであって、
   前記ブースに収容された長尺なベッドと、
   利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の足元側に配置された照明装置と、
   前記利用者が前記ベッドに就寝した際の足元側において前記照明装置が照射した光が通過する開口部を形成するように、前記照明装置と前記利用者が前記ベッドにおいて就寝した際の頭部側との間に配置された壁部とを備え、
   前記ブースの前記室内空間の長手方向に沿う距離をＸ、前記ブースの前記室内空間の短手方向に沿う距離をＹ、前記照明装置から前記壁部までの距離のうち前記長手方向と平行な方向に沿う最短の距離をｓ、前記照明装置から前記壁部までの距離のうち前記短手方向と平行な方向に沿う距離をｔ、前記照明装置と前記壁部との間の距離をａ、前記開口部の開口面から前記照明装置までの距離をｂとしたとき、
   前記距離ｂは、式（２）の関係を満たす
   

   

   ブース。
10. 前記ブースには、音響装置、気流発生装置及び機能成分導入装置の少なくとも１つが配置され、
    配置されている前記音響装置、前記気流発生装置及び前記機能成分導入装置を制御する制御装置と、
    前記音響装置、前記気流発生装置及び前記機能成分導入装置を操作することが可能な操作装置とを備える
    請求項１～９のいずれか１項に記載のブース。
11. 前記ブースには、前記利用者が出入りする出入口が形成され、
    前記ベッドと前記出入口側の前記ブースの長辺との間には、前記室内空間の一部として所定の空間が形成されている
    請求項１０に記載のブース。
12. 前記所定の空間には、物を収納するための収納部が配置されている
    請求項１１に記載のブース。
13. 前記収納部は、前記室内空間の長手方向の中心に対して前記操作装置と反対側に位置している
    請求項１２に記載のブース。
14. 前記出入口は、前記ブースの長辺側に配置されている
    請求項１１～１３のいずれか１項に記載のブース。
15. 外寸法は、１１００（ｍｍ）以下×２１００（ｍｍ）以下×１９５０（ｍｍ）以下である
    請求項１～１４のいずれか１項に記載のブース。
16. 前記照明装置は、前記収納部に配置されている
    請求項１２又は１３に記載のブース。
17. 前記操作装置は、前記ブースの外部空間側に配置される第１操作部と、前記ブースの前記室内空間に配置される第２操作部とを有する
    請求項１２又は１３に記載のブース。
18. 前記収納部は、前記室内空間の長手方向の中心に対して前記第２操作部と反対側に配置されている
    請求項１７に記載のブース。

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