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JP2023111467A - 換気構造および休憩室 - Google Patents

換気構造および休憩室 Download PDF

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JP2023111467A
JP2023111467A JP2022013341A JP2022013341A JP2023111467A JP 2023111467 A JP2023111467 A JP 2023111467A JP 2022013341 A JP2022013341 A JP 2022013341A JP 2022013341 A JP2022013341 A JP 2022013341A JP 2023111467 A JP2023111467 A JP 2023111467A
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勝志 関
Katsushi Seki
寿夫 片岡
Toshio Kataoka
俊靖 田中
Toshiyasu Tanaka
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Abstract

【課題】利用者の睡眠を妨げてしまうことを抑制することができる換気構造および休憩室を提供する。【解決手段】換気構造5は、第1壁111aと第2壁111bで構成される壁部11fに設けられた換気構造5であって、第1壁111aに設けられた第1換気口15aと、第2壁111bに設けられた第2換気口15bと、を備える。そして、第1壁111aと第2壁111bとを重ねて見た場合において、第1換気口15aと第2換気口15bとは、重なっていない。【選択図】図5A

Description

本開示は、換気構造および休憩室に関する。
従来の特許文献1には、住宅内において、快適な睡眠と目覚めを促す睡眠室ユニットが開示されている。具体的には、睡眠室ユニットは、略直方体の箱体で外側を覆われるとともに、内部に人が入って睡眠をとることができる内部空間を有しており、内部空間の空気を床面の適宜の位置に設けた吸込口から吸い込んで、処理した空気を、壁天井パネルの天頂部に設けた吹出口から内部空間に供給し、内部空間の室温調節と換気を行うようにしている。
特開2007-177494号公報
しかしながら、従来の睡眠室ユニットでは、吹出口から外光が侵入することで、内部空間に光が照射されてしまうことがある。この場合、内部空間で寝ている利用者の睡眠を妨げてしまうという課題がある。
そこで、本開示は、利用者の睡眠を妨げてしまうことを抑制することができる換気構造および休憩室を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る換気構造は、第1壁と第2壁で構成される壁部に設けられた換気構造であって、前記第1壁に設けられた第1換気口と、前記第2壁に設けられた第2換気口と、を備え、前記第1壁と前記第2壁とを重ねて見た場合において、前記第1換気口と前記第2換気口とは、重なっていない。
また、本開示の一態様に係る休憩室は、睡眠を取るための休憩室であって、ベッドの周囲に配置された1つ以上の壁部と、換気構造とを備え、前記換気構造は、前記1つ以上の壁部のうち少なくとも1箇所以上に配置されている。
本開示の換気構造等によれば、利用者の睡眠を妨げてしまうことを抑制することができる。
図1は、実施の形態に係る休憩室の外観を示す斜視図である。 図2は、外壁を取り除いた休憩室の外観を示す斜視図である。 図3は、実施の形態に係る休憩室を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る休憩室の閉空間を俯瞰して見た場合を示す図である。 図5Aは、実施の形態に係る休憩室を示す左側面図である。 図5Bは、図1のVB-VB線で休憩室を切断した場合を示す断面図である。 図6は、図5AのVI-VI線で休憩室を切断した場合を示す断面図である。 図7は、実施の形態に係る別の休憩室を示す左側面図である。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
また、以下の実施の形態において、略平行等の表現を用いている。例えば、略平行または直方体状は、完全に平行または直方体であることを意味するだけでなく、実質的に平行または直方体である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行または直方体状は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行または直方体という意味である。他の「略」または「状」を用いた表現についても同様である。
また、以下の実施の形態では、ベッドの長手方向をX軸方向と規定し、ベッドの短手方向をY軸方向と規定し、X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向と規定する。また、X軸方向においてベッドに就寝した利用者の頭部側をX軸プラス方向側と規定し、ベッドに仰向けで就寝した利用者の左手側をY軸プラス方向側と規定し、ベッドに就寝した利用者に対して上方向側をZ軸プラス方向側と規定する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態)
<構成:休憩室1>
まず、本実施の形態における換気構造5および休憩室1の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る休憩室1の外観を示す斜視図である。図2は、外壁を取り除いた休憩室1の外観を示す斜視図である。図2では、第1壁部11f1および第2壁部11f2を除き、壁部11fの図示を省略している。
図1および図2に示すように、休憩室1は、利用者が仮眠、睡眠または休息を取るためのベッド30が収容された室内空間Rを形成している。利用者は、室内空間R内で仮眠、睡眠または休息を取ることにより、眠気を低減したり、疲れを癒したりすることができる。つまり、休憩室1では、利用者が仮眠または睡眠したり、利用者が休憩したりすることができる。利用者は、休憩室1の利用を開始する場合、操作装置40に指示を入力することで、照明システム3の制御を開始させる。
休憩室1では、室内空間R内を照明することができる。例えば、休憩室1では、利用者が仮眠室として利用する場合に、利用時間を設定したとき、利用者を入眠させる照明、利用者を仮眠させる照明、仮眠中の利用者を覚醒させる照明等を行う。また、利用者が仮眠室として利用する場合、休憩室1では、室内空間R内を照明することができる。
また、休憩室1では、換気構造5、送風機62、64等によって、外部空間から室内空間Rに空気を取り入れたり、室内空間Rから外部空間に空気を排気したりすることで、室内空間Rの空気質を調節することができる。空気質とは、室内空間Rにおける空気の温度、湿度、香り成分量等である。
また、休憩室1には、キャスター12が設けられている。このため、休憩室1は、キャスター12の車輪が回転することによって、自由に移動可能である。また、休憩室1は、キャスター12をロックすることで、車輪の回転を停止させ、移動規制させることができる。
以下、休憩室1の外観構成について、図1および図2を用いて説明する。
休憩室1は、エレベータに乗せることが可能な大きさに設定されている。具体的には、休憩室1の外寸法、つまり、休憩室1のY軸方向に沿う長さ(幅)×休憩室1のX軸方向に沿う長さ×休憩室1のZ軸方向に沿う長さ(高さ)は、1100mm以下×2200mm以下×2000mm以下である。
また、休憩室1では、利用者が正常立位姿勢で寝ることが可能な大きさに設定されている。具体的には、部屋10の外寸法の下限値、つまり、休憩室1のY軸方向に沿う長さ(幅)×休憩室1のX軸方向に沿う長さ×休憩室1のZ軸方向に沿う長さ(高さ)のそれぞれの下限値は、600mm以上×1900mm以上×1000mm以上である。つまり、休憩室1では、幅の下限値を600mm以上とすることで、利用者の肩幅である約50cm以上に設定することができている。また、休憩室1では、長さの下限値を1900mm以上とすることで、休憩室1では身長190cmの利用者が寝そべれるように設定することができている。また、休憩室1では、高さの下限値を1000mm以上とすることで、利用者の座高である約90cm以上に設定することができている。
以下、休憩室1の具体的な構成について、図2および図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係る休憩室1を示すブロック図である。
図2および図3に示すように、休憩室1は、部屋10と、ダクト20と、照明システム3とを備えている。
[部屋10]
図2に示すように、部屋10には、利用者が出入りする出入口19が設けられている。本実施の形態では、出入口19は、部屋10におけるY軸マイナス方向側であり、かつ、部屋10のX軸方向における中央部分に設けられている。出入口19には、出入口19を開閉可能な扉18が設けられている。扉18は、引き戸式である。このため、X軸プラス方向にスライドさせることで、出入口19を開放し、X軸マイナス方向にスライドさせることで、出入口19を閉鎖する。
また、部屋10は、利用者が就寝する室内空間Rを形成している。部屋10には長尺なベッド30が配置されているため、室内空間Rは、ベッド30の大きさに応じてX軸方向に沿って長尺である。
部屋10は、利用者が就寝可能なサイズに形成された、直方体状の筐体である。部屋10は、ベッド30、ダクト20、操作装置40、第1照明器具71、第2照明器具72、配光制御部73、制御装置60、音響装置61、送風機62、64、芳香器63および電源部80を収容している。なお、音響装置61、送風機62、64および芳香器63については、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のうちの少なくとも1つが部屋10に設置されているだけでよい。
ここで、部屋10の構成について、図2および図4を用いて具体的に説明する。
図4は、実施の形態に係る休憩室1の室内空間Rを示す図である。
図2および図4に示すように、Z軸マイナス方向に沿って部屋10の室内空間Rを俯瞰して見た場合、室内空間Rは、利用者が就寝するための第1空間R1、ベッド30と出入口19側の部屋10の長辺との間の第2空間R2、および、ベッド30と出入口19側の部屋10の長辺との間であり利用者がベッド30において就寝した際の足元側に位置する第3空間R3を含んでいる。図4では、第1空間R1はドットのハッチングで示し、第2空間R2は斜線のハッチングで示し、第3空間R3は格子のハッチングで示している。
第2空間R2および第3空間R3は、第1空間R1に対してY軸マイナス方向側に位置している。また、第3空間R3は、第2空間R2に対してX軸マイナス方向側に位置し、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に位置している。第1空間R1にはベッド30等が配置され、第2空間R2には操作装置40および部屋10の床板11bが配置され、第3空間R3には送風機62、芳香器63、第2照明器具72および図3の電源部80等が配置されている。
図2に示すように、部屋10は、複数の骨組み11と、複数のキャスター12と、複数の壁部11fと、天井13と、配光制御部73とを備えている。
複数の骨組み11は、枠状の土台11aと、床板11bと、複数の柱11cと、上枠11dとを備えている。
土台11aは、矩形状の枠体であり、XY平面と略平行な姿勢となるように部屋10の鉛直下方(Z軸マイナス方向)に配置されている。土台11aのZ軸マイナス方向側の端面には、少なくともそれぞれの角部に一対一で対応する複数のキャスター12が設けられている。このため、土台11aは、キャスター12を介して地面と対向するように配置されている。
キャスター12は、地面に対して部屋10が移動する際に車輪を回転させたり、ロックされることにより車輪を回転させたりしないようにすることができる。
土台11aには、複数の大引11a1が連結されている。土台11aおよび複数の大引11a1の上には、床板11bが設けられている。床板11bは、X軸方向に沿って長尺である。床板11bは、ベッド30と部屋10の出入口19との間に位置し、第2空間R2において土台11aおよび複数の大引11a1の上に配置されている。
複数の柱11cは、土台11aのそれぞれの角部からZ軸方向に沿って延びる長尺状をなしており、上枠11dを支持している。
複数の柱11cは、第1柱11c1、第2柱11c2および第3柱11c3を含んでいる。第1柱11c1は、土台11aにおけるX軸マイナス方向の端部かつY軸マイナス方向の端部である角部に配置されている。第2柱11c2は、第1柱11c1に隣接し、第1柱11c1よりもX軸プラス方向に配置されている。第3柱11c3は、第1柱11c1に隣接し、第1柱11c1よりもY軸プラス方向に配置されている。第1柱11c1、第2柱11c2および第3柱11c3と、これらの柱に連結された壁部11fによって、第3空間R3が形成される。
複数の壁部11fは、室内空間Rを規定するための間仕切りである。複数の壁部11fのうちの一部の壁部11fは、複数の柱11cのうちの互いに隣接する2つの柱11cの間に配置されている。
1つ以上の壁部11fは、ベッド30の周囲に配置されており、例えば、ベッド30に対して前後左右のうちの少なくともいずれかに配置されている。
複数の壁部11fは、第1壁部11f1、第2壁部11f2、第3壁部11f3および第4壁部11f4を有する。第1壁部11f1、第2壁部11f2、第3壁部11f3および第4壁部11f4は、送風機62および芳香器63等の周囲に配置され、第3空間R3を形成している。
具体的には、第1壁部11f1は、第1柱11c1と第2柱11c2との間に配置されている。第2壁部11f2は、第1柱11c1と第3柱11c3との間に配置されている。第3壁部11f3は、第2照明器具72と頭部領域R1aとの間であり、利用者がベッド30において就寝した際の足元側において、第1空間R1と第3空間R3との境界に配置されている。このため、第3壁部11f3は、利用者がベッド30において就寝した際の頭部に、第2照明器具72の出射した光が直接的に照射されないように、遮光することができる。また、図2示すように、第3壁部11f3には、送風機62および芳香器63を介して空気が導入される送風口16が形成されている。第4壁部11f4は、第3壁部11f3と第2柱11c2との間であり、第1壁部11f1と対向する位置に配置されている。第4壁部11f4には、第2照明器具72が設けられる。第4壁部11f4は、表面が第5壁部11f5の表面と垂直な関係となるように、第2壁部11f2と第3壁部11f3との間に配置される。第4壁部11f4には、第2照明器具72が隣接して配置されている。第1壁部11f1、第2壁部11f2、第3壁部11f3および第4壁部11f4は、壁部11fの一例である。なお、第4壁部11f4の表面、および、第5壁部11f5の表面は、空間R1側の面である。
さらに、複数の柱11cは、第4柱11c4と、第5柱11c5と、第6柱11c6とを含んでいる。第1柱11c1、第4柱11c4、第5柱11c5、および、第6柱11c6は、部屋10の四隅に配置されている。第1柱11c1、第4柱11c4、第5柱11c5、および、第6柱11c6と複数の壁部11fとで室内空間Rを形成している。
第4柱11c4は、土台11aにおけるX軸マイナス方向の端部かつY軸プラス方向の端部である角部に配置されている。第5柱11c5は、土台11aにおけるX軸プラス方向の端部かつY軸プラス方向の端部である角部に配置されている。第6柱11c6は、土台11aにおけるX軸プラス方向の端部かつY軸マイナス方向の端部である角部に配置されている。
また、複数の壁部11fは、図2および図4に示すように、さらに、第5壁部11f5と、第6壁部11f6と、第7壁部11f7とを有する。第5壁部11f5、第6壁部11f6および第7壁部11f7は、壁部11fの一例である。
第5壁部11f5は、表面が第4壁部11f4の表面に対して垂直な関係にある。第5壁部11f5は、表面がY-Z平面と平行となるように、第3柱11c3と第4柱11c4との間に配置されている。
第6壁部11f6は、表面が第5壁部11f5の表面に対して垂直な関係にあり、第4壁部11f4と対向するように配置されている。第6壁部11f6の表面には、第2照明器具72が出射した光が照射される。また、第6壁部11f6には、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63が配置されていない。第6壁部11f6は、表面がX-Z平面と平行となるように、第4柱11c4と第5柱11c5との間に配置されている。第6壁部11f6の表面は、空間R1側の面である。
第7壁部11f7は、表面が第6壁部11f6の表面に対して垂直な関係にある。第7壁部11f7は、表面がY-Z平面と平行となるように、第5柱11c5と第6柱11c6との間に配置されている。第7壁部11f7の表面は、室内空間R側の面である。
また、第7壁部11f7には、換気構造5が設けられている。詳細については後述するが、換気構造5は、室内空間Rと外部空間とを連通させる空気の流路を形成している。換気構造5は、第7壁部11f7に設けられているが、第7壁部11f7以外の他の壁部11fに設けられていてもよい。
上枠11dは、矩形状の枠体であり、XY平面と略平行な姿勢となるように部屋10の鉛直上方(Z軸プラス方向)に配置されている。上枠11dは、土台11aと対応し、複数の柱11cによって支持されている。本実施の形態では、2つの上枠11dが設けられている。2つの上枠11dの間には、ダクト20が配置されている。
上枠11dには、天井13が設けられている。天井13は、XY平面と略平行な天井面13aを有する。天井13には、ダクト20と、ダクト20の開口となる吸込口20bとが設けられている。ダクト20の流路には、送風機64が設けられることで、吸込口20bから吸込まれた空気をダクト20の吹出口20aに案内する。
吹出口20aは、吸込口20bから吸込まれ、ダクト20を通過した空気を吹き出す。吸込口20bは、利用者がベッド30において就寝した際の下半身側の天井13に配置されている。これにより、吸込口20bを利用者の頭部から離すことで、吸い込み音を利用者に聞こえないようにすることができる。
吸込口20bは、天井13に配置されている。このため、吸込口20bは、部屋10の内部から空気を吸込むことができる。なお、ダクト20は、空気を吐き出すことができるが、空気を吸込むことができてもよい。
配光制御部73は、第2照明器具72から出射される光の出射方向側に配置されている。具体的には、配光制御部73は、開口部11hを覆うように、第2壁部11f2と第4壁部11f4との間に配置されている。配光制御部73は、遮光体および拡散板等で構成されていてもよい。
遮光体は、開口部11hの一部を覆うように、第2壁部11f2と第4壁部11f4との間に配置されている。つまり、遮光体は、X-Z平面と略平行な姿勢となるように、第2照明器具72と対向し、かつ、第2照明器具72の光軸と直交するように第2壁部11f2と第4壁部11f4との間に配置されている。このため、遮光体は、第2照明器具72が出射した光が第5壁部11f5の表面に直接照射されてグレアとならないように配置されている。これにより、第5壁部11f5の表面が明るくなり過ぎないようにすることができる。また、拡散板は、遮光体と対面し、かつ、第6壁部11f6と対向するように配置されている。このため、拡散板は、遮光体を通過した光を拡散させることができる。
[照明システム3]
図2および図3に示すように、利用者が操作装置40を介して利用時間を入力すると、照明システム3は、利用者が就寝するベッド30の表面を照明することで、利用時間開始時に利用者を入眠させる照明モード、利用者を仮眠させる照明モード、利用時間終了時に仮眠中の利用者を覚醒させる照明モード等を行う。つまり、照明システム3は、各照明モードを実行することで、利用者の入眠および入眠した利用者の覚醒をサポートする光環境を提供することができる。
照明システム3は、少なくとも第2照明器具72と、第1照明器具71および第2照明器具72の少なくとも一方の光出力を変化させるための制御装置60とを備えている。本実施の形態では、照明システム3は、第1照明器具71と、第2照明器具72と、ベッド30と、操作装置40と、制御装置60と、音響装置61と、送風機62、64と、芳香器63と、電源部80とを備えている。なお、照明システム3は、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のうちの少なくとも1つを備えているだけでもよく、これらの全ての装置を備えていなくてもよい。
[第1照明器具71および第2照明器具72]
第1照明器具71および第2照明器具72は、室内空間Rを照明することができる。第1照明器具71は、起床用の照明装置であり、第2照明器具72は、入眠用の照明装置である。第1照明器具71および第2照明器具72は、光源に含まれる。
また、第1照明器具71および第2照明器具72は、光量を変化させる調光機能、および、色温度を変化させる調光機能を有する。このため、第1照明器具71および第2照明器具72は、制御装置60から照明制御指示または操作装置40からの直接的な指示を受けることで、光の出力を変化させたり、色温度を変化させたりすることができる。例えば、第1照明器具71および第2照明器具72は、制御装置60から利用時間に応じた照明制御指示を取得することで、調光制御および調色制御を実行する。これにより、第1照明器具71および第2照明器具72は、利用時間において、輝度(明るさ)および色温度を変更することができる。
また、第1照明器具71は、利用者がベッド30において就寝した際の上半身の鉛直上方に配置されている。具体的には、第1照明器具71は、天井13に設けられている。また、第1照明器具71は、天井13に埋め込まれるように配置されている。なお、第1照明器具71は、室内空間R内に設けられていればよい。
また、第2照明器具72は、利用者がベッド30に就寝した際の足元側に設置されている。具体的には、図4に示すように、第2照明器具72は、第2壁部11f2に連結された収容体14に収容された状態で第3空間R3に配置されている。収容体14は、Y軸プラス方向側で開口した開口部11hを有している。このため、収容体14に指示されている第2照明器具72が開口部11hに向けて光を出射することで、開口部11hは、この光を通過させることができる。つまり、第2照明器具72が点灯すると、第2照明器具72が出射した光は、開口部11hから出射され、部屋10の壁部11fおよびベッド30等でさらに反射して頭部領域R1aに照射される。
なお、第1照明器具71および第2照明器具72のいずれか一方だけが休憩室1に設けられていてもよい。
[ベッド30]
図2および図3に示すように、ベッド30は、利用者が着座および就寝することができる。また、ベッド30は、第1空間R1において、X軸方向に沿って長尺である。本実施の形態のベッド30は、複数の柱11cに支持されているが、土台11aおよび複数の大引11a1に載置されていてもよい。
ベッド30では、利用者の頭部がベッド30のX軸プラス方向側に位置し、足元がベッド30のX軸マイナス方向側に位置するように設定されている。
また、本実施の形態のベッド30は、椅子が変形することで、ベッド30として機能するものを含む。具体的には、ベッド30は、利用者が着座する座部と、座部に対して回動可能に連結されたフットレストと、座部に対して回動可能に連結された背もたれ部と、背もたれ部に連結されたヘッドレストとを有していてもよい。この場合、椅子は、フットレスト、座部、背もたれ部およびヘッドレストが直線状に並んで配置されたベッド30として機能してもよい。また、本実施の形態のベッド30は、傾斜することも可能であり、椅子のように変形してもよい。なお、椅子の場合、利用者が背もたれ部に背中をもたれさせて、利用者がヘッドレストに頭を乗せた場合における、背もたれ部の表面の照度、および、ヘッドレストの表面の照度がベッド面照度に相当する。ここで、ベッド面照度とは、第1照明器具71および第2照明器具72のうちの少なくとも一方が点灯したときのベッド30の表面の照度である。
[操作装置40]
操作装置40は、第2空間R2におけるX軸プラス方向側に配置されている。つまり、利用者がベッド30に就寝した場合において、操作装置40は、頭部の近傍に配置されている。なお、操作装置40は、第1空間R1、第2空間R2および第3空間R3のうちの1以上の空間に配置されていればよい。つまり、操作装置40は、休憩室1に複数設けられていてもよい。
また、操作装置40は、利用者によって、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のそれぞれを個別に操作することができる。つまり、操作装置40は利用者が操作した指示を制御装置60に出力することで、制御装置60は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のそれぞれを駆動させたり、駆動を停止させたりする。なお、操作装置40は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のうちの少なくとも1つを操作することができるだけでもよい。
また、操作装置40は、利用者からの入力を受け付けることができる。具体的には、操作装置40に対して利用者が利用時間を入力すると、操作装置40は、利用者が入力した利用時間を示す情報である利用時間情報を制御装置60に出力する。
また、操作装置40は、ベッド30の長手方向において、第2照明器具72が配置されている側とは反対側に配置されている。つまり、操作装置40は、利用者がベッド30に就寝した際の頭部側に配置されている。このため、利用者は、寝ながら操作装置40を操作することができる。
[制御装置60]
制御装置60は、操作装置40からの指示に応じて、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のそれぞれを制御することができる。なお、制御装置60は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のうちの少なくとも1つを制御するだけでもよい。
まず、制御装置60による第1照明器具71および第2照明器具72の制御について説明する。
制御装置60は、利用時間情報に示される利用時間から第1照明器具71および第2照明器具72の制御を開始する指示を、操作装置40から取得する。制御装置60は、取得した指示に示される利用時間情報に基づいた照明制御指示を生成し、生成した照明制御指示を第1照明器具71および第2照明器具72に出力する。具体的には、制御装置60は、取得した利用時間情報に示される利用時間の長さに応じて、照明制御指示を第1照明器具71および第2照明器具72に出力することで、第1照明器具71および第2照明器具72を制御する。
次に、制御装置60による音響装置61、送風機62、64および芳香器63の制御について説明する。
例えば、利用者が操作装置40を操作して指示を入力すると、制御装置60は、操作装置40から取得した指示に応じて、音響装置61に音楽の再生を指示する。これにより、音響装置61が音楽を再生することで、再生された音楽は、室内空間R内に出力される。また、制御装置60は、操作装置40から指示を取得することで、音響装置61が再生する音楽を変更したり、音響装置61が出力する音楽の音量を制御したりすることができる。
また、送風機62、64がOFF状態からON状態になるように、利用者が操作装置40を操作して指示を入力すると、制御装置60は、操作装置40から取得した指示に応じて送風機62、64の電源をONにする。これにより、送風機62が駆動することで、外部空間の空気は部屋10の室内空間Rに取り入れられるとともに排気される。また、制御装置60は、操作装置40から指示を取得することで、送風機62、64の出力、つまり送風機62、64におけるファンの回転数を制御することができる。
また、芳香器63がOFF状態からON状態になるように、利用者が操作装置40を操作して指示を入力すると、制御装置60は、操作装置40から取得した指示に応じて芳香器63の電源をONにする。これにより、芳香器63が駆動することで、芳香器63の芳香剤は、室内空間R内の空気に導入される。また、制御装置60は、操作装置40から指示を取得することで、芳香器63の出力、つまり室内空間R内への芳香剤の導入量を制御することができる。
[音響装置61、送風機62、64および芳香器63]
音響装置61は、部屋10に音楽を再生することで、入眠効果のある音楽を利用者に提供したり、覚醒効果のある音楽を利用者に提供したりすることができる。音響装置61は、部屋10に収容され、例えば室内空間Rに配置されている。音響装置61は、利用者が操作装置40を操作することで、室内空間Rで流す音楽を変更したり、音量を調節したりすることができる。
送風機62は、部屋10内に配置され、部屋10に設けられた吸込口から空気を吸込み、室内空間Rに設けられた吹出口から空気を吹き出すことで、室内空間R内に気流を発生させる。また、送風機64は、部屋10に設けられた吸込口20bから空気を吸込み、吹出口20aから空気を吹き出すことで、室内空間R内の空気を排気することができる。送風機64が室内空間R内の空気を排気すると、送風機62が駆動して外部空間の空気を取り入れたり、換気構造5等から外部空間の空気が取り入れられたりすることで、室内空間Rにおける空気の温度および湿度等を調節することができる。本実施の形態では、2つの送風機62、64を例示しているが、いずれか一方でもよい。
これにより、送風機62、64は、吸込口側に配置された状態で駆動することで、部屋10内に空気を循環させることができる。このような送風機62、64の出力は、操作装置40によって調節することができる。
また、送風機62、64は、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されている。
芳香器63は、部屋10内に配置され、吹出口から吹き出す空気に芳香剤を導入することで、室内空間Rの芳香剤の量を調節することができる。例えば、芳香器63は、制御装置60の制御によって送風機62が駆動することで、吸込口から吹出口に向かう空気に芳香剤を含ませることができる。つまり、芳香剤は、吸込口から吹出口に向かう気流に乗せられることで、室内空間Rに導かれる。これにより、室内空間Rに利用者が喜ぶ香りを充満させたりすることができる。このような芳香器63の出力は、操作装置40によって調節することができる。
なお、芳香器63は、送風機62を駆動させなくても、室内空間Rに芳香剤を導入することができる。つまり、芳香器63は、単に室内空間R内に配置されているだけで、芳香剤の香りを室内空間Rに充満させることができる。
また、芳香器63は、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されている。具体的には、芳香器63は、ダクト20における流路上または第3空間R3に配置されている。本実施の形態では、芳香器63は、送風機62よりも下流側であり、利用者の頭部から遠ざけるように、送風機62よりも天井13側に配置されている。
なお、本実施の形態では、送風機62および芳香器63は、天井13よりもZ軸マイナス方向側(下方側)に位置しているが、これに限定されない。送風機62だけが天井13よりもZ軸マイナス方向側に位置しているだけでもよい。なお、本実施の形態では、送風機62および芳香器63は、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されているが、これに限定されない。送風機62だけが利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されているだけでもよい。これらの場合、芳香器63は、天井13の上に配置されていてもよい。
[電源部80]
電源部80は、第1照明器具71および第2照明器具72に電力を供給することで光の出力を制御したり、音響装置61、送風機62、64および芳香器63に電力を供給することで出力を制御したりする。つまり、電源部80は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63を駆動させるための駆動電力を生成し、この駆動電力を第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、送風機62、64および芳香器63のそれぞれに供給する。
[壁部11fの換気構造5]
次に、壁部11fに備えられている換気構造5について、図5A、図5Bおよび図6を用いて説明する。
図5Aは、実施の形態に係る休憩室1を示す左側面図である。図5Bは、図1のVB-VB線で休憩室1を切断した場合を示す断面図である。図6は、図5AのVI-VI線で休憩室1を切断した場合を示す断面図である。
図5A、図5Bおよび図6に示すように、壁部11fは、内壁と外壁とで構成されている。内壁は室内空間Rを形成し、外壁は休憩室1の外殻を形成する。壁部11fには、室内空間Rと外部空間とを連通するための換気構造5が形成されている。換気構造5は、室内空間Rと外部空間との間で空気の流動が行われる構造体である。本実施の形態では、壁部11fである第7壁部11f7に換気構造5が形成されている。このため、第7壁部11f7に換気構造5が形成されている場合について説明する。
換気構造5は、第1壁111aと第2壁111bで構成される第7壁部11f7に設けられている。第1壁111aは、室内空間R側に配置された第7壁部11f7の内壁であり、第2壁111bは、外部空間側に配置された第7壁部11f7の外壁である。第1壁111aおよび第2壁111bは、ZY平面に対して略平行となるように配置されている。第1壁111aと第2壁111bとの間には、隙間が形成されている。つまり、第1壁111aと第2壁111bとの間の隙間は、空気が流動する流路15cとして活用することができる。
換気構造5は、第1壁111aに設けられた第1換気口15aと、第2壁111bに設けられた第2換気口15bとを備えている。
第1換気口15aと第2換気口15bとは、第1壁111aと第2壁111bとの間に形成されている空間、つまり流路15cで連通している。
第1換気口15aは、第1壁111aにおいて、Z軸プラス方向側かつY軸マイナス方向側に配置されている。つまり、第1換気口15aは、第1壁111aの天井面13aに配置されている。
また、第1換気口15aは、室内空間Rと直接的に連通し、室内空間Rの空気を排気させたり、空気を室内空間Rに流入させたりすることができる。つまり、第1換気口15aは、第2換気口15bとともに、室内空間Rと外部空間との間における空気の流動を許容することができる。
第2換気口15bは、第2壁111bにおいて、Z軸方向の中央部であり、かつY軸マイナス方向側に配置されている。つまり、第1換気口15aは、第2換気口15bと鉛直方向に沿って並び、第2換気口15bよりも鉛直上方(X軸プラス方向)に配置されている。このため、第1壁111aと第2壁111bとを重ねて見た場合において、第1換気口15aと第2換気口15bとは、重なっていない。
なお、本実施の形態では、第1換気口15aが第2換気口15bよりも鉛直上方に配置されている場合を例示しているが、これには限定されない。図7は、実施の形態に係る別の休憩室1を示す左側面図である。例えば、図7の換気構造5aのように、鉛直方向(X軸方向)において、第1換気口15aが配置される高さは、第2換気口15bが配置される高さと同等であってもよい。つまり、第1換気口15aおよび第2換気口15bは、Y軸方向に沿って配置されてもよい。この場合であっても、第1壁111aと第2壁111bとを重ねて見た場合において、第1換気口15aと第2換気口15bとは、重なっていない。
また、図5A、図5Bおよび図6に示すように、第2換気口15bは、外部空間と直接的に連通し、室内空間Rから流出した空気を排気させたり、第1換気口15aを介して空気を室内空間Rに流入させたりすることができる。
このように、第2換気口15bから流入した空気は、第1壁111aと第2壁111bとの間の流路15cを通過して第1換気口15aに導かれ、第1換気口15aから室内空間Rに流入することができる。また、第1換気口15aから流出した空気は、第1壁111aと第2壁111bとの間の流路15cを通過して第2換気口15bに導かれ、第2換気口15bから外部空間に流出することもできる。例えば、送風機62、64が駆動することで、第2換気口15bおよび第1換気口15aを介して室内空間Rに空気を流入させてもよく、第1換気口15aおよび第2換気口15bを介して室内空間Rの空気を排気させてもよい。
また、換気構造5は、第1壁111aと第2壁111bとの間に設けられた、1個以上の遮光板17をさらに備えている。
遮光板17は、図6の二点鎖線で示すように、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15c上に位置している。つまり、遮光板17は、第2換気口15bから第1換気口15aに外光が直進しないように、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15c上に配置されている。
具体的には、遮光板17は、第1壁111aに取り付けられた第1遮光板17aと、第1遮光板17aから所定距離離間して配置され、第2壁111bに取り付けられた第2遮光板17bとを有する。本実施の形態では、第1壁111aに1個の第1遮光板17aが取り付けられ、第2壁111bに2個の第2遮光板17bが取り付けられている。つまり、第1遮光板17aと第2遮光板17bとが互い違いになるように、Z軸方向に沿って第7壁部11f7に取り付けられている。
なお、第1壁111aに2個以上の遮光板17が取り付けられていてもよく、第2壁111bに1個または3個以上の遮光板17が取り付けられていてもよい。また、遮光板17は、第1遮光板17aおよび第2遮光板17bのいずれか一方だけが設けられるだけでもよい。
第1遮光板17aと第2壁111bとの間には、隙間S1が形成されている。また、第2遮光板17bと第1壁111aとの間には、隙間S2が形成されている。第1遮光板17aと第2遮光板17bとは、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間を流れる空気の流路方向(Z軸方向)に沿って、一部が重なるように配置されている。つまり、第1遮光板17aと第2遮光板17bとは、水平面(XY平面)に投影されたときに、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15cを塞ぎ、Z軸方向に沿って直進する光を遮断することができるように、流路15c上に配置されている。
本実施の形態では、第1遮光板17aと第2遮光板17bとが互い違いになるように、Z軸方向に沿って第7壁部11f7に取り付けられているため、隙間S1および隙間S2も、互い違いになるように、Z軸方向に沿って配置される。このため、第2換気口15bから入射した外光は、第1壁111aと第2壁111bとの間で何度も反射することになるため、第1換気口15aに到達し難い。
また、遮光板17は、黒色である。つまり、遮光板17は、第1壁111aおよび第2壁111bよりも光の反射率が低い材料、つまり、光を吸収する材料で形成されている。つまり、遮光板17は、第2換気口15bから入射した外光を遮断する機能を有する。このため、第2換気口15bから入射した外光は、より第1換気口15aに到達し難くなる。このような遮光板17の光反射率(光吸収率)は数%以下である。
なお、本実施の形態では、換気構造5が第7壁部11f7に構成されている場合を例示したが、換気構造5は、第7壁部11f7以外の他の壁部11fに設けられていてもよい。また、換気構造5は、休憩室1において複数個所に形成されていてもよい。つまり、換気構造5は、1つ以上の壁部11fのうち少なくとも箇所以上に配置されていてもよい。
<作用効果>
次に、本実施の形態における換気構造5および休憩室1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態の換気構造5は、第1壁111aと第2壁111bで構成される壁部11fに設けられた換気構造5であって、第1壁111aに設けられた第1換気口15aと、第2壁111bに設けられた第2換気口15bと、を備える。そして、第1壁111aと第2壁111bとを重ねて見た場合において、第1換気口15aと第2換気口15bとは、重なっていない。
これによれば、第1換気口15aが第2換気口15bとズレた位置に配置されているため、第2換気口15bから入射した外光が第1換気口15aに直接届き難くなる。このため、第2換気口15bから入射した外光が第1換気口15aを通過し難くなる。つまり、換気構造5から室内空間Rに外光が侵入し難くなる。
したがって、この換気構造5では、利用者の睡眠を妨げてしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態の休憩室1は、睡眠を取るための休憩室であって、ベッドの周囲に配置された1つ以上の壁部11fと、換気構造5とを備える。そして、換気構造5は、1つ以上の壁部11fのうち少なくとも1箇所以上に配置されている。
この休憩室1においても、上述の換気構造5と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態の換気構造5において、第1壁111aと第2壁111bとの間には、1個以上の遮光板17が設けられる。そして、遮光板17は、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15c上に位置する。
これによれば、第2換気口15bから入射した外光が第1換気口15a側に向かっても、遮光板17がこの外光を遮ることができる。このため、外光が第1換気口15aをより通過し難くなる。その結果、換気構造5から室内空間Rに外光が侵入し難くなる。
また、本実施の形態の換気構造5において、遮光板17は、第2換気口15bから第1換気口15aに外光が直進しないように、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15c上に配置されている。
これによれば、遮光板17が第2換気口15bから第1換気口15aに直接向かう外光を遮ることができる。このため、換気構造5から室内空間Rに外光がより侵入し難くなる。
また、本実施の形態の換気構造5において、遮光板17は、第1壁111aに取り付けられた第1遮光板17aと、第2壁111bに取り付けられた第2遮光板17bとを有する。
これによれば、第1遮光板17aと第2遮光板17bとを互い違いに配置されているため、第2換気口15bから入射した外光は、第1壁111aと第2壁111bとの間で何度も反射することになる。このため、第1壁111aと第2壁111bとの間で反射する外光をより遮ることができる。これにより、第1壁111aおよび第2壁111bで反射した外光が第1換気口15aを通過し難くなる。その結果、換気構造5から室内空間Rに外光がより侵入し難くなる。
また、本実施の形態の換気構造5において、第1遮光板17aと第2壁111bとの間には、隙間S1が形成されている。また、第2遮光板17bと第1壁111aとの間には、隙間S2が形成されている。そして、第1遮光板17aと第2遮光板17bとは、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間を流れる空気の流路方向に沿って、一部が重なるように配置されている。
これによれば、第1遮光板17aおよび第2遮光板17bは、第1換気口15aから第2換気口15bまでの間の空気の流路15cを塞がないように配置されているため、第1換気口15aと第2換気口15bとの間で空気の流動を許容することができる。また、第1壁111aと第2壁111bとの間で反射する外光をより遮ることができる。このため、第1壁111aおよび第2壁111bで反射した外光が第1換気口15aを通過し難くなる。その結果、換気構造5から室内空間Rに外光がより侵入し難くなる。
また、本実施の形態の換気構造5において、遮光板17は、黒色である。
これによれば、第2換気口15bから入射した外光を吸収することができるため、第1壁111aおよび第2壁111bで反射した外光が第1換気口15aを通過し難くなる。その結果、換気構造5から室内空間Rに外光がより侵入し難くなる。
また、本実施の形態の換気構造5において、第1換気口15aは、第2換気口15bよりも鉛直上方に配置されている。
これによれば、第1換気口15aをより高い位置に配置することができるため、第1換気口15aを利用者から遠ざけることができる。このため、第1換気口15aを通過する空気の音と空気とが利用者に届き難くなる。このため、利用者の睡眠を妨げてしまうことをより抑制することができる。
また、通常、外光は、天井に取り付けられた照明装置が発する光であったり、太陽の光であったりする。これらの光は、休憩室1の上方から照射されるものである。このため、本実施の形態によれば、第2換気口15bから入射した外光は、第1換気口15aに直接到達され難くなる。つまり、第1壁111aと第2壁111bとの間で反射して減衰した外光が第1換気口15aに到達することになる。これにより、本実施の形態では、第1換気口15aを外光が通過し難くなる。
(その他の変形例)
以上、本開示に係る休憩室について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態に係る休憩室に含まれる制御装置等は典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェアまたはソフトウェアが並列または時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 休憩室
5、5a 換気構造
11f 壁部
11f1 第1壁部(壁部)
11f2 第2壁部(壁部)
11f3 第3壁部(壁部)
11f4 第4壁部(壁部)
11f5 第5壁部(壁部)
11f6 第6壁部(壁部)
11f7 第7壁部(壁部)
15a 第1換気口
15b 第2換気口
15c 流路
17a 第1遮光板(遮光板)
17b 第2遮光板(遮光板)
111a 第1壁
111b 第2壁
S1、S2 隙間

Claims (8)

  1. 第1壁と第2壁で構成される壁部に設けられた換気構造であって、
    前記第1壁に設けられた第1換気口と、
    前記第2壁に設けられた第2換気口と、を備え、
    前記第1壁と前記第2壁とを重ねて見た場合において、前記第1換気口と前記第2換気口とは、重なっていない
    換気構造。
  2. 前記第1壁と前記第2壁との間には、1個以上の遮光板が設けられ、
    前記遮光板は、前記第1換気口から前記第2換気口までの間の空気の流路上に位置する
    請求項1に記載の換気構造。
  3. 前記遮光板は、前記第2換気口から前記第1換気口に外光が直進しないように、前記第1換気口から前記第2換気口までの間の空気の前記流路上に配置されている
    請求項2に記載の換気構造。
  4. 前記遮光板は、前記第1壁に取り付けられた第1遮光板と、前記第2壁に取り付けられた第2遮光板とを有する
    請求項2または3に記載の換気構造。
  5. 前記第1遮光板と前記第2壁との間には、隙間が形成され、
    前記第2遮光板と前記第1壁との間には、隙間が形成され、
    前記第1遮光板と前記第2遮光板とは、前記第1換気口から前記第2換気口までの間を流れる空気の流路方向に沿って、一部が重なるように配置されている
    請求項4に記載の換気構造。
  6. 前記遮光板は、黒色である
    請求項2~5のいずれか1項に記載の換気構造。
  7. 前記第1換気口は、前記第2換気口よりも鉛直上方に配置されている
    請求項1~6のいずれか1項に記載の換気構造。
  8. 睡眠を取るための休憩室であって、
    ベッドの周囲に配置された1つ以上の壁部と、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の換気構造とを備え、
    前記換気構造は、前記1つ以上の壁部のうち少なくとも1箇所以上に配置されている
    休憩室。
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