JP2022015640A - Damping mechanism and buffer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、減衰機構および緩衝器に関する。 The present invention relates to a damping mechanism and a shock absorber.
特許文献1には、油圧緩衝器の上部室の上方に上部室より径の小さい補助室を設け、伸側減衰弁PVの上側にはピストンロッドより外径の大きい膨径部を有するブッシュを結合する一方、下部室の下方に下部室より径の小さい補助室を設け、ピストンナットには環状の膨径部を形成した構成が開示されている。
In
車両に設置される減衰機構や緩衝器では、例えば、シリンダ内のピストンが、シリンダの所定位置に達したら減衰力が大きくなるなど、ピストンの位置に応じて減衰力が大きくなる構成が知られている。
ここで、例えば、車両が大きく沈み込む状況下においては、減衰力を高めることが好ましくなるが、ピストンの位置に応じて減衰力が大きくなる構成では、ピストンが特定の位置にないと減衰力が高まらない。
本発明の目的は、ピストンの位置に依ることなく減衰力を高めることができる減衰機構や緩衝器を提供することにある。
It is known that the damping mechanism and shock absorber installed in a vehicle have a configuration in which the damping force increases according to the position of the piston, for example, the damping force increases when the piston in the cylinder reaches a predetermined position of the cylinder. There is.
Here, for example, in a situation where the vehicle is greatly submerged, it is preferable to increase the damping force, but in a configuration in which the damping force increases according to the position of the piston, the damping force is applied unless the piston is in a specific position. It doesn't rise.
An object of the present invention is to provide a damping mechanism or a shock absorber capable of increasing a damping force regardless of the position of a piston.
本発明が適用される減衰機構は、液体を収容するシリンダを上室および下室に隔てるピストンに設けられ、前記シリンダに対する前記ピストンの移動に伴って液体が流れる第1流路部と、弾性変形可能であって前記第1流路部における液体の流れを制御するバルブと、液体が流入する背圧室を形成するとともに、前記バルブと対向し前記バルブとの間に間隙を有して設けられ、前記背圧室の圧力に応じて前記バルブを前記第1流路部に向けて移動させる背圧室形成部材と、前記バルブを開く前記第1流路部の流れを迂回する流路であって、前記背圧室に連絡する第2流路部と、を備え、前記第2流路部は、前記バルブと前記背圧室形成部材とが接触すると、前記背圧室の圧力を高める、減衰機構である。 The damping mechanism to which the present invention is applied is provided on a piston that separates a cylinder containing a liquid into an upper chamber and a lower chamber, and has a first flow path portion through which the liquid flows with the movement of the piston with respect to the cylinder, and elastic deformation. A valve that controls the flow of the liquid in the first flow path portion, which is possible, forms a back pressure chamber into which the liquid flows, and is provided with a gap between the valve facing the valve and the valve. A back pressure chamber forming member that moves the valve toward the first flow path portion according to the pressure of the back pressure chamber, and a flow path that bypasses the flow of the first flow path portion that opens the valve. A second flow path portion that communicates with the back pressure chamber is provided, and the second flow path portion increases the pressure in the back pressure chamber when the valve and the back pressure chamber forming member come into contact with each other. It is a damping mechanism.
また、本発明を緩衝器として捉えた場合、本発明が適用される緩衝器は、液体を収容するシリンダと、前記シリンダを上室および下室に隔てるピストンと、前記シリンダに対する前記ピストンの移動に伴って液体が流れる第1流路部と、弾性変形可能であって前記第1流路部における液体の流れを制御するバルブと、液体が流入する背圧室を形成するとともに、前記バルブと対向し前記バルブとの間に間隙を有して設けられ、前記背圧室の圧力に応じて前記バルブを前記第1流路部に向けて移動させる背圧室形成部材と、前記バルブを開く前記第1流路部の流れを迂回する流路であって、前記背圧室に連絡する第2流路部と、を備え、前記第2流路部は、前記バルブと前記背圧室形成部材とが接触すると、前記背圧室の圧力を高める、緩衝器である。 Further, when the present invention is regarded as a shock absorber, the shock absorber to which the present invention is applied is a cylinder for accommodating a liquid, a piston for separating the cylinder into an upper chamber and a lower chamber, and a movement of the piston with respect to the cylinder. Along with this, a first flow path portion through which the liquid flows, a valve that is elastically deformable and controls the flow of the liquid in the first flow path portion, and a back pressure chamber through which the liquid flows are formed and face the valve. A back pressure chamber forming member provided with a gap between the valve and the back pressure chamber to move the valve toward the first flow path portion according to the pressure of the back pressure chamber, and the valve opening. A flow path that bypasses the flow of the first flow path portion and includes a second flow path portion that communicates with the back pressure chamber, and the second flow path portion includes the valve and the back pressure chamber forming member. A shock absorber that increases the pressure in the back pressure chamber when it comes into contact with.
本発明によれば、ピストンの位置に依ることなく減衰力を高めることができる減衰機構や緩衝器を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a damping mechanism or a shock absorber that can increase the damping force regardless of the position of the piston.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る油圧緩衝装置1の全体構成図である。
(油圧緩衝装置1の構成・機能)
図1に示すように、油圧緩衝装置1は、シリンダ部10と、一方側がシリンダ部10の外部に突出して設けられるとともに他方側がシリンダ部10の内部に挿入されるロッド部20とを備える。また、油圧緩衝装置1は、ロッド部20の他方側の端部に設けられるピストン部30と、シリンダ部10の他方側の端部に配置されるボトムバルブ部40とを備えている。
油圧緩衝装置1は、緩衝器として機能し、四輪自動車等において車体と車軸との間に設けられて、シリンダ部10に対するロッド部20の振動の減衰を行う。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of the hydraulic shock absorber 1 according to the first embodiment.
(Configuration / function of hydraulic shock absorber 1)
As shown in FIG. 1, the
The hydraulic shock absorber 1 functions as a shock absorber and is provided between the vehicle body and the axle in a four-wheeled vehicle or the like to attenuate the vibration of the
シリンダ部10は、図中上方に一端10Aを有し、図中下方に他端10Bを有する。
シリンダ部10には、管状に形成されるシリンダ11が設けられている。本実施形態では、このシリンダ11の内部に、液体の一例としてのオイルが収容されている。さらに、シリンダ11の外側には、外筒体12が設けられている。また、シリンダ部10の他端10B側には、底部13が設けられている。
The
The
ロッド部20には、図1に示すように、軸方向に延びて形成されるロッド21が設けられている。
ロッド21は、ピストン部30に接続されている。また、ロッド21は、シリンダ11の軸方向に沿って延びている。また、ロッド21は、ピストン部30の設置箇所を始点とした場合に、シリンダ部10の一端10A側に向かって延びている。
As shown in FIG. 1, the
The
(シリンダ部10の構成・機能)
シリンダ11は、薄肉円筒状の管状部材であり、図中上方に位置する一端部11Aが、ロッドガイド14によって閉じられている。また、図中下方に位置する他端部11Bが、ボトムバルブ部40によって閉じられている。
シリンダ11内には、ピストン部30が設けられている。ピストン部30は、シリンダ11の軸方向に移動可能な状態で設けられている。
(Structure / function of cylinder portion 10)
The
A
このピストン部30は、シリンダ11内の空間を、上室の一例としての第1油室Y1と、下室の一例としての第2油室Y2とに区画する。言い換えると、ピストン部30は、シリンダ11内の空間を、上下室に隔てる。
本実施形態では、第1油室Y1、第2油室Y2の各々に、オイルが収容される。
また、本実施形態では、シリンダ11の一端部11A側に、第1油室Y1が位置し、シリンダ11の他端部11B側に、第2油室Y2が位置する。
The
In the present embodiment, oil is stored in each of the first oil chamber Y1 and the second oil chamber Y2.
Further, in the present embodiment, the first oil chamber Y1 is located on the one
外筒体12は、シリンダ11の径方向の外側に設けられ、シリンダ11との間にリザーバ室Rを形成する。リザーバ室Rは、ロッド21の軸方向における移動に応じて、シリンダ11内のオイルを吸収したりシリンダ11内にオイルを供給したりする。
底部13は、外筒体12の他方側の端部に設けられ、外筒体12の他方側の端部を塞ぐ。また、底部13は、ボトムバルブ部40を支持する。さらに、底部13は、ボトムバルブ部40を介し、シリンダ11を支持する。
The
The
(ボトムバルブ部40の構成・機能)
図1に示すように、ボトムバルブ部40は、複数の油路を有するバルブボディ41と、バルブボディ41の一方側に設けられるチェックバルブ422と、バルブボディ41の他方側に設けられるバルブ421とを備える。
ボトムバルブ部40は、油圧緩衝装置1の他方側の端部に設けられている。また、ボトムバルブ部40は、第2油室Y2とリザーバ室Rとを区分する。
(Configuration / function of bottom valve section 40)
As shown in FIG. 1, the
The
(ロッド部20の構成・機能)
図1に示すように、ロッド部20に設けられたロッド21は、軸方向に長く延びる棒状の部材である。ロッド21の他方側取付部21aには、ボルト(ねじ部)が形成され、この他方側取付部21aに、ピストン部30が取り付けられる。
また、ロッド21の一方側取付部21bにも、ボルト(ねじ部)が形成され、この一方側取付部21bに、油圧緩衝装置1を自動車などの車体などに連結するための連結部材(不図示)が取り付けられる。
(Structure / function of rod portion 20)
As shown in FIG. 1, the
Further, a bolt (screw portion) is also formed on one
(ピストン部30の構成・機能)
図2(A)、(B)は、ピストン部30を説明する図である。図2(A)は、ピストン部30の全体を示した断面図であり、図2(B)は、図2(A)の符号IIBで示す部分の拡大図である。
図2(A)に示すように、ピストン部30には、シリンダ部10に対するロッド部20の振動の減衰に用いられる減衰機構900が設けられている。
なお、第1の実施形態では、減衰機構900が、ピストン部30に設けられる場合を説明するが、減衰機構900は、ピストン部30に限らず、後述するように、ボトムバルブ部40などの他の箇所に設けてもよい。
図2(A)に示すように、ピストン部30(減衰機構900)には、第1流路部の一例としての伸側ピストン油路301と、同じく第1流路部の一例としての圧側ピストン油路302とが設けられている。伸側ピストン油路301と圧側ピストン油路302は、ピストン部30の軸方向に沿って延びるように配置されている。
(Structure / function of piston portion 30)
2A and 2B are views for explaining the
As shown in FIG. 2A, the
In the first embodiment, the case where the damping
As shown in FIG. 2A, the piston portion 30 (damping mechanism 900) includes an extension side
本実施形態では、ピストン部30が、シリンダ11の一端部11A(図1参照)側へ移動する際、オイルが、第1油室Y1側から第2油室Y2側へ向かう。
言い換えると、本実施形態では、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A側へ移動し、油圧緩衝装置1が伸びる際、オイルが、第1油室Y1側から第2油室Y2側へ向かう。この際、オイルは、伸側ピストン油路301を通る。
また、本実施形態では、ピストン部30が、シリンダ11の他端部11B側へ移動する際、オイルは、第2油室Y2側から第1油室Y1側へ向かう。この際、オイルは、圧側ピストン油路302を通る。
In the present embodiment, when the
In other words, in the present embodiment, when the
Further, in the present embodiment, when the
また、ピストン部30には、バルブの一例としての伸側バルブ305が設けられている。この伸側バルブ305は、ピストン部30に形成された伸側ピストン油路301におけるオイルの流れを制御する。
より具体的には、本実施形態では、伸側ピストン油路301の開口301Aが、ピストン部30が有する一方の面99Aに位置している。伸側バルブ305は、この一方の面99Aに対して押し付けられ、この一方の面99Aに位置する、伸側ピストン油路301の開口301Aを塞ぐ。また、伸側バルブ305は、伸側ピストン油路301内のオイルからの力を受けて弾性変形する。
伸側バルブ305は、複数枚の円盤状部材が重ねられることにより構成されている。
Further, the
More specifically, in the present embodiment, the
The
また、ピストン部30には、伸側バルブ305の対向位置に配置された円盤状の伸側リターンバルブ306が設けられている。
背圧室形成部材の一例としてのこの伸側リターンバルブ306は、後述する第1背圧室315の形成に用いられる。
伸側リターンバルブ306は、伸側バルブ305を挟みピストン部30の設置側とは反対側に配置されている。また、伸側リターンバルブ306は、伸側バルブ305に対向配置され且つ伸側バルブ305との間に間隙308(図2(B)参照)を有した状態で配置されている。
さらに、本実施形態では、伸側バルブ305と伸側リターンバルブ306との間には、図2(B)に示すように、伸側ワッシャー307が設けられている。
Further, the
This extension
The extension
Further, in the present embodiment, an
本実施形態では、この伸側ワッシャー307が設けられることで、伸側バルブ305と伸側リターンバルブ306との間に、間隙308(以下、「伸側間隙308」と称する)が形成される。
より具体的には、本実施形態では、伸側ワッシャー307の外径が、伸側バルブ305の外径、伸側リターンバルブ306の外径よりも小さくなっており、これにより、伸側バルブ305と伸側リターンバルブ306との間に、伸側間隙308が形成される。
In the present embodiment, by providing the
More specifically, in the present embodiment, the outer diameter of the
図3(リターンバルブを説明する図)に示すように、伸側リターンバルブ306の径方向における中央部には、円形の連通孔306Aが形成されている。
さらに、伸側リターンバルブ306の内周縁306B(連通孔306Aを望む縁部)には、伸側リターンバルブ306の外周縁306Cに向かうように形成された切り欠き306D(以下、「伸側切り欠き306D」と称する)が形成されている。
また、伸側リターンバルブ306には、複数の連通孔306E(以下、「伸側連通孔306E」と称する)が設けられている。この複数の伸側連通孔306Eは、伸側リターンバルブ306の周方向における位置が互いに異なるように配置されている。
As shown in FIG. 3 (a diagram illustrating the return valve), a
Further, a
Further, the extension
また、本実施形態では、図2(A)に示すように、ロッド21に、小径部21Sと大径部21Bとが設けられている。さらに、ロッド21の小径部21Sには、面削ぎ部21Mが設けられている。
本実施形態では、小径部21Sのうちの面削ぎ部21Mが設けられている箇所では、ロッド21の長手方向に沿う溝が形成され、この溝により、面削ぎ部21Mが構成されている。小径部21Sのうちの面削ぎ部21Mが設けられている箇所では、小径部21Sの断面形状は、真円ではなく、外周面の一部が欠けた状態となっている。なお、面削ぎ部21Mは、小径部21Sの断面の形状をD字状とすることで構成してもよい。
本実施形態では、後述するバイパス油路380は、この面削ぎ部21Mを通る。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 2A, the
In the present embodiment, a groove along the longitudinal direction of the
In the present embodiment, the
また、本実施形態では、図2(A)に示すように、第1背圧室315の形成に用いられロッド21に対して取り付けられた取付部材311が設けられている。
本実施形態では、ロッド21に設けられた小径部21Sに対してナット312が取り付けられ、このナット312と、ロッド21の大径部21Bとの間に、取付部材311を含む各種の部材が配置される。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 2A, a mounting
In the present embodiment, the
図4は、取付部材311を示した図である。
取付部材311は、円盤状に形成されている。また、取付部材311は、ピストン部30(図2(A)参照)側に配置される第1面311Aと、ナット312(図2(A)参照)側に配置される第2面311Bとを有する。
また、取付部材311には、ロッド21(図2(A)参照)の小径部21Sを通すための連通孔311Cが設けられている。
さらに、取付部材311の第1面311A側且つ連通孔311Cの周囲には、円環状の突出部311Dが設けられている。
FIG. 4 is a diagram showing the mounting
The mounting
Further, the mounting
Further, an
また、図2(A)に示すように、取付部材311の周囲には、円環状の伸側スプール314が設けられている。
この伸側スプール314は、伸側リターンバルブ306側への移動が可能に設けられている。
Further, as shown in FIG. 2A, an annular extension-
The
また、本実施形態では、取付部材311の外面と、伸側スプール314の内面との間に部屋が形成されており、この部屋が、第1背圧室315となっている。
より具体的には、本実施形態では、取付部材311の外面と、伸側スプール314の内面と、伸側リターンバルブ306とによって、第1背圧室315が形成されている。
本実施形態では、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A(図1参照)側へ移動すると、この第1背圧室315の圧力が高まる(後述)。
Further, in the present embodiment, a room is formed between the outer surface of the mounting
More specifically, in the present embodiment, the first
In the present embodiment, when the
また、図2(A)、(B)に示すように、ピストン部30には、バルブの一例としての圧側バルブ321が設けられている。この圧側バルブ321は、ピストン部30に形成された圧側ピストン油路302におけるオイルの流れを制御する。
より具体的には、本実施形態では、圧側ピストン油路302の開口302Aが、ピストン部30が有する他方の面99Bに位置している。圧側バルブ321は、この他方の面99Bに対して押し付けられ、この他方の面99Bに位置する、圧側ピストン油路302の開口302Aを塞ぐ。また、圧側バルブ321は、圧側ピストン油路302内のオイルからの力を受けて弾性変形する。
圧側バルブ321は、複数枚の円盤状部材が重ねられることにより構成されている。
Further, as shown in FIGS. 2A and 2B, the
More specifically, in the present embodiment, the
The
また、ピストン部30には、圧側バルブ321の対向位置に配置された円盤状の圧側リターンバルブ322が設けられている。
背圧室形成部材の一例としてのこの圧側リターンバルブ322は、後述する第2背圧室329の形成に用いられる。
圧側リターンバルブ322は、圧側バルブ321を挟みピストン部30の設置側とは反対側に配置されている。また、圧側リターンバルブ322は、圧側バルブ321に対向配置され且つ圧側バルブ321との間に間隙324(図2(B)参照)を有した状態で配置されている。
さらに、圧側バルブ321と圧側リターンバルブ322との間には、図2(B)に示すように、円盤状の圧側ワッシャー323が設けられている。
Further, the
This pressure
The compression
Further, as shown in FIG. 2B, a disk-shaped
本実施形態では、この圧側ワッシャー323が設けられることで、圧側バルブ321と圧側リターンバルブ322との間に、間隙324(以下、「圧側間隙324」と称する)が形成される。
より具体的には、本実施形態では、圧側ワッシャー323の外径が、圧側バルブ321の外径、圧側リターンバルブ322の外径よりも小さくなっており、これにより、圧側バルブ321と圧側リターンバルブ322との間に、圧側間隙324が形成される。
In the present embodiment, by providing the
More specifically, in the present embodiment, the outer diameter of the
圧側リターンバルブ322は、大きさが異なっている点を除き、伸側リターンバルブ306と同様に構成されている。
図3に示すように、圧側リターンバルブ322の径方向における中央部には、円形の連通孔322Aが形成されている。
さらに、圧側リターンバルブ322の内周縁(連通孔322Aを望む縁部)322Bには、圧側リターンバルブ322の外周縁322Cに向かうように形成された切り欠き322D(以下、「圧側切り欠き322D」と称する)が形成されている。
また、圧側リターンバルブ322には、複数の連通孔322E(以下、「圧側連通孔322E」と称する)が設けられている。この複数の圧側連通孔322Eは、圧側リターンバルブ322の周方向における位置が互いに異なるように配置されている。
The compression
As shown in FIG. 3, a
Further, the inner peripheral edge of the compression side return valve 322 (the edge portion where the
Further, the compression
また、図2(A)に示すように、ピストン部30には、第2背圧室329の形成に用いられロッド21に対して取り付けられた取付部材326が設けられている。
本実施形態では、上記の通り、ロッド21の小径部21Sに対してナット312が取り付けられ、このナット312と、ロッド21の大径部21Bとの間に、取付部材326を含む各種の部材が配置される。
Further, as shown in FIG. 2A, the
In the present embodiment, as described above, the
取付部材326は、取付部材311と同様に構成され、図4に示すように、円盤状に形成されている。
取付部材326は、ピストン部30(図2(A)参照)側に配置される第1面326Aと、大径部21B(図2(A)参照)側に配置される第2面326Bとを有する。
The mounting
The mounting
また、取付部材326には、ロッド21の小径部21Sを通すための連通孔326Cが設けられている。さらに、取付部材326の第1面326A側且つ連通孔326Cの周囲には、円環状の突出部326Dが設けられている。
Further, the mounting
また、図2(A)に示すように、取付部材326の周囲には、円環状の圧側スプール328が設けられている。
この圧側スプール328は、圧側リターンバルブ322側への移動が可能に設けられている。言い換えると、圧側スプール328は、ピストン部30側への移動が可能に設けられている。
Further, as shown in FIG. 2A, an annular
The
また、本実施形態では、取付部材326の外面と、圧側スプール328の内面と、圧側リターンバルブ322とによって部屋が形成され、この部屋が、第2背圧室329となっている。
本実施形態では、ピストン部30がシリンダの他端部11B(図1参照)側へ移動すると、この第2背圧室329の圧力が高まる(後述)。
Further, in the present embodiment, a room is formed by the outer surface of the mounting
In the present embodiment, when the
図5(A)、(B)は、バイパス油路380を説明する図である。
本実施形態では、図5(A)に示すように、ピストン部30に、第1油室Y1と第2油室Y2とを接続し、ピストン部30の移動に伴ってオイルが流れるバイパス油路380が設けられている。
第2流路部の一例としてのこのバイパス油路380は、図5(A)の符号5Xで示す箇所を始点とした場合に、圧側スプール328とシリンダ11の内周面との間、圧側間隙324(図5(B)参照)、圧側切り欠き322D、面削ぎ部21M、伸側切り欠き306D、伸側間隙308、伸側スプール314(図5(A)参照)とピストン部30との間を、順に通過するように形成されている。
また、バイパス油路380は、伸側連通孔306E(図5(A)参照)を通じて、第1背圧室315に連絡(接続)している。
5 (A) and 5 (B) are diagrams illustrating the
In the present embodiment, as shown in FIG. 5A, a bypass oil passage in which the first oil chamber Y1 and the second oil chamber Y2 are connected to the
This
Further, the
(ピストン部30におけるオイルの流れ、ピストン部30の各部の動き)
図6(A)、(B)は、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A(図1参照)側へ移動する際のピストン部30におけるオイルの流れを示した図である。
より具体的には、図6(A)、(B)は、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A側へ低速で移動する際のオイルの流れを示した図である。
なお、図6(A)は、ピストン部30の全体を示した図であり、図6(B)は、図6(A)の符号6Zで示す部分の拡大図である。
(Oil flow in the
6 (A) and 6 (B) are views showing the flow of oil in the
More specifically, FIGS. 6A and 6B are views showing the flow of oil when the
Note that FIG. 6A is a view showing the
ピストン部30がシリンダ11の一端部11A側へ低速で移動する際には、図6(B)の矢印6Aで示すように、バイパス油路380をオイルが流れるようになる。
本実施形態では、伸側切り欠き306Dによって、オリフィス流路が形成された構成となっており、低速時には、オイルは、このオリフィス流路を通過して、第2油室Y2に向かう。
When the
In the present embodiment, the orifice flow path is formed by the
本実施形態では、バイパス油路380(オリフィス流路)を通って、第1油室Y1側から第2油室Y2側へ向かうオイルは、まず、図6(B)の符号6Eで示すように、伸側切り欠き306Dに達する。
そして、このオイルは、伸側切り欠き306Dから伸側間隙308に入る。そして、オイルは、伸側間隙308を通って、第2油室Y2側へ向かう。
言い換えると、オイルは、伸側バルブ305と伸側リターンバルブ306との間を通って、第2油室Y2側へ向かう。
本実施形態では、このように、伸側切り欠き306Dによって、オリフィス流路が形成されており、低速時には、このオリフィス流路をオイルが通過する。
また、中、高速時には、後述するように、伸側ピストン油路301を流れるオイルによって、伸側バルブ305が開いて、伸側ピストン油路301にもオイルが流れるようになる。
ここで、本実施形態では、バイパス油路380は、伸側ピストン油路301の流れを迂回する流路であり、低速時には、バイパス油路380をオイルが流れ、中、高速時には、伸側ピストン油路301にもオイルが流れるようになる。
In the present embodiment, the oil heading from the first oil chamber Y1 side to the second oil chamber Y2 side through the bypass oil passage 380 (orifice flow path) is first indicated by
Then, this oil enters the
In other words, the oil passes between the
In the present embodiment, the orifice flow path is formed by the
Further, at medium and high speeds, as will be described later, the oil flowing through the extension side
Here, in the present embodiment, the
図7(A)、(B)は、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A(図1参照)側へ高速で移動する際の各部の動きを示した図である。
ピストン部30が所定の速度を超えて移動する高速時には、図7(A)の符号7Aで示すように、伸側ピストン油路301をオイルが流れるようになる。このとき、伸側ピストン油路301を流れるオイルによって、伸側バルブ305が開かれる。
また、ピストン部30が所定の速度を超えて移動する高速時では、図7(A)の符号7Bで示すように、バイパス油路380をオイルが流れる。
7 (A) and 7 (B) are views showing the movement of each portion when the
At high speeds when the
Further, at a high speed in which the
ピストン部30が所定の速度を超えて移動する高速時には、図7(B)に示すように、第1油室Y1側から第2油室Y2側に向かうオイル(伸側ピストン油路301を流れるオイル)によって、伸側バルブ305が開かれる。
そして、この場合、本実施形態では、図7(B)に示すように、バルブの一例としてのこの伸側バルブ305が弾性変形する。
これにより、伸側間隙308側に伸側バルブ305が突出し、バイパス油路380が狭まる。より具体的には、バイパス油路380のうちの、伸側間隙308に位置する部分(以下、「間隙流路381」と称する)が狭まる。
At high speeds when the
Then, in this case, in this embodiment, as shown in FIG. 7B, the
As a result, the
そして、本実施形態では、この間隙流路381が狭まると、間隙流路381の全体の圧力が上がる。
より具体的には、本実施形態では、間隙流路381が狭まると、間隙流路381の圧力が上がり、伸側連通孔306Eにより、第1背圧室315の圧力も上昇する。
これにより、伸側スプール314が、圧力が高まる第1背圧室315内のオイルから力を受け、矢印7Fで示すように、間隙流路381側へ且つ伸側バルブ305に向かって移動する。
Then, in the present embodiment, when the
More specifically, in the present embodiment, when the
As a result, the
言い換えると、伸側バルブ305と伸側リターンバルブ306とが接触することで間隙流路381が伸側バルブ305により閉じられると、第1油室Y1の圧力により第1背圧室315の圧力が上昇し、伸側スプール314を動かす力が伸側スプール314に作用する。これにより、伸側スプール314が、間隙流路381側へ且つ伸側バルブ305に向かって移動する。
この場合、変形した状態にある伸側バルブ305が、伸側スプール314により押圧され(伸側リターンバルブ306を介して伸側スプール314により押圧され)、伸側ピストン油路301側に戻される。これにより、オイルが、伸側バルブ305を通過しにくくなり、減衰力が高まる。
In other words, when the
In this case, the
本実施形態では、シリンダの一端部11A側へのピストン部30の移動速度が所定速度よりも大きい場合、図7(B)に示すように、伸側バルブ305が伸側リターンバルブ306に接触し、間隙流路381が閉鎖される。
In the present embodiment, when the moving speed of the
本実施形態では、伸側バルブ305が、伸側リターンバルブ306に接触可能に設けられている。そして、本実施形態では、シリンダの一端部11A側へのピストン部30の移動速度が所定速度よりも大きい場合、伸側バルブ305が伸側リターンバルブ306に接触し、間隙流路381が閉鎖される。
この場合、伸側バルブ305が伸側リターンバルブ306に接触せずに間隙流路381が封鎖されない場合に比べ、第1背圧室315の圧力がより高まり、伸側バルブ305への伸側スプール314の付勢力がより大きなものとなる。
In the present embodiment, the
In this case, the pressure in the first
図8は、ピストン部30がシリンダ11の他端部11B(図1参照)側へ移動する際のピストン部30におけるオイルの流れを示した図である。より具体的には、図8は、ピストン部30が低速で移動する際のオイルの流れを示した図である。
FIG. 8 is a diagram showing the flow of oil in the
ピストン部30がシリンダ11の他端部11B側へ低速で移動する際には、符号8Bで示すように、バイパス油路380にオイルが流れる。
言い換えると、ピストン部30がシリンダ11の他端部11B側へ低速で移動する際には、第2油室Y2側から第1油室Y1側へ向かうオイルが、バイパス油路380を通過する。
When the
In other words, when the
図9は、ピストン部30がシリンダ11の他端部11B側へ高速で移動する際のピストン部30の各部の動きを示した図である。
本実施形態では、ピストン部30が所定の速度を超えて移動する高速時には、符号9Aで示すように、圧側ピストン油路302をオイルが流れる。
このとき、本実施形態では、圧側ピストン油路302を流れるオイルによって、圧側バルブ321が開かれる。言い換えると、第2油室Y2側から第1油室Y1側に向かうオイルによって、圧側バルブ321が開かれる。
FIG. 9 is a diagram showing the movement of each portion of the
In the present embodiment, when the
At this time, in the present embodiment, the
そして、この場合、圧側バルブ321が弾性変形し、これにより、上記と同様、バイパス油路380が狭まる。
より具体的には、バイパス油路380のうちの、圧側間隙324に位置する部分(以下、「間隙流路382」と称する)が狭まる。
Then, in this case, the
More specifically, the portion of the
さらに、本実施形態では、ピストン部30の移動速度が所定の速度を超える場合、間隙流路382が狭まるのに加え、圧側バルブ321が圧側リターンバルブ322に接触し、間隙流路382が閉鎖される。
Further, in the present embodiment, when the moving speed of the
そして、本実施形態では、間隙流路382が閉鎖されると、第2油室Y2の圧力により間隙流路382の圧力が上がり、圧側連通孔322Eを介して、第2背圧室329の圧力も上昇する。
つまり、この場合、本実施形態では、圧側スプール328が、圧力が上昇する第2背圧室329内のオイルから力を受ける。
これにより、図10(圧側スプール328が移動する際の状態を示した図)に示すように、圧側スプール328が、圧側バルブ321が位置する側へ向かって移動する。言い換えると、圧側スプール328は、第2背圧室329のオイルの圧力に応じて、圧側リターンバルブ322の一部を圧側バルブ321側へ移動させる。
これにより、圧側バルブ321が、押圧され、圧側ピストン油路302側に戻される。この場合、オイルが、圧側バルブ321を通過しにくくなり、減衰力が高まる。
Then, in the present embodiment, when the
That is, in this case, in this embodiment, the
As a result, as shown in FIG. 10 (a diagram showing a state when the
As a result, the
本実施形態では、間隙流路382を挟み、圧側バルブ321の設置側とは反対側に、圧側スプール328が配置されている。
本実施形態では、間隙流路382が狭まることにより圧力が高まる第2背圧室329からの力を圧側スプール328が受け、この圧側スプール328は圧側バルブ321側へ移動する。
これにより、圧側バルブ321が、圧側ピストン油路302側に戻される。そして、この場合、オイルが、圧側バルブ321を通過しにくくなり、減衰力が高まる。
In the present embodiment, the
In the present embodiment, the
As a result, the
言い換えると、本実施形態では、間隙流路382が狭まり或いは閉鎖され、これにより、間隙流路382の圧力が上がる。
そして、この場合、第2背圧室329の圧力も上昇し、これに伴い、圧側スプール328が圧側バルブ321側へ移動する。
これにより、圧側バルブ321が、圧側ピストン油路302側に戻され、オイルが、圧側バルブ321を通過しにくくなる。そして、この場合、減衰力が増加する。
In other words, in the present embodiment, the
Then, in this case, the pressure of the second
As a result, the
〔第2実施形態〕
図11(A)、(B)は、第2の実施形態におけるピストン部30を示した図である。なお、図2等にて示した第1の実施形態と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
第2の実施形態では、図11(B)に示すように、伸側リターンバルブ306に形成された伸側切り欠き306Dが、伸側ワッシャー307の外周縁307Aよりも、伸側ワッシャー307の中心部側に位置する。
[Second Embodiment]
11 (A) and 11 (B) are views showing the
In the second embodiment, as shown in FIG. 11B, the
また、本実施形態では、伸側切り欠き306Dは、第1背圧室315に接続されている。
このため、この実施形態では、バイパス油路380は、符号11Dで示すように、伸側切り欠き306Dを通った後、第1背圧室315、伸側連通孔306E、間隙流路381を順に通り、第2油室Y2に向かう。
Further, in the present embodiment, the
Therefore, in this embodiment, the
言い換えると、本実施形態では、伸側切り欠き306Dを通ったオイルが第1背圧室315に供給された後、このオイルは、伸側リターンバルブ306に形成された伸側連通孔306Eを通って、第1背圧室315から出る。そして、このオイルは、間隙流路381を通って、第2油室Y2側へ向かう。
なお、図11では、伸側の構成を説明したが、圧側についても、伸側と同様に構成されている。
In other words, in the present embodiment, after the oil that has passed through the
Although the configuration of the extension side has been described with reference to FIG. 11, the compression side is also configured in the same manner as the extension side.
ピストン部30がシリンダ11の一端部11A側へ低速で移動する際には、オイルは、図11(B)の符号11Bで示すように、バイパス油路380を通過する。
この際、オイルは、符号11Dで示すように、伸側切り欠き306Dを経由して第1背圧室315に入る。そして、このオイルは、第1背圧室315から出た後に(伸側連通孔306Eを通った後に)、間隙流路381を通り、第2油室Y2側へ向かう。
When the
At this time, the oil enters the first
図12は、ピストン部30がシリンダ11の一端部11A側へ移動する際のピストン部30の各部の動きを示した図である。より具体的には、図12は、ピストン部30が高速で移動する際のピストン部30の各部の動きを示した図である。
本実施形態では、ピストン部30が、予め定められた速度よりも大きい速度で、シリンダの一端部11A側へ移動すると、低速時に比べ、第1油室Y1側から流れてきたオイルが、第1背圧室315に対してより多く供給される。
FIG. 12 is a diagram showing the movement of each part of the
In the present embodiment, when the
これにより、本実施形態では、第1背圧室315の圧力が大きくなり、伸側スプール314が、矢印12Aで示すように、間隙流路381側へ移動する。言い換えると、第1油室Y1の圧力により第1背圧室315の圧力が上昇し、伸側スプール314を動かす力が伸側スプール314に作用する。これにより、間隙流路381が狭まり、オイルが流れにくくなり、減衰力が高まる。
また、本実施形態では、間隙流路381が狭まると、第1背圧室315の圧力がさらに高まり、伸側スプール314が、間隙流路381側へさらに移動する。
言い換えると、間隙流路381が狭まると、バイパス油路380を流れるオイルの流れ方向において、間隙流路381よりも上流側に位置する第1背圧室315の圧力がさらに上昇し、伸側スプール314が、間隙流路381側へさらに移動する。
これにより、間隙流路381がさらに狭まり、減衰力がさらに大きくなる。
As a result, in the present embodiment, the pressure of the first
Further, in the present embodiment, when the
In other words, when the
As a result, the
さらに、本実施形態では、ピストン部30が、所定速度よりも大きい速度で移動すると、伸側バルブ305が、第1油室Y1側から第2油室Y2側へ向かう液体により開かれ、間隙流路381側へ弾性変形する。
より具体的には、伸側バルブ305は、伸側ピストン油路301を通って流れてきたオイル(符号12Eで示すオイル)により開かれ、間隙流路381側へその一部が移動する。
Further, in the present embodiment, when the
More specifically, the
この際、本実施形態では、伸側バルブ305に向かっての伸側スプール314の進出が開始されており、伸側バルブ305の弾性変形が規制される。
これにより、本実施形態では、伸側スプール314が進出せずに伸側バルブ305が自由に変形する場合に比べ、減衰力がより高まる。
At this time, in the present embodiment, the
As a result, in the present embodiment, the damping force is further increased as compared with the case where the
ここで、図12にて示した形態では、伸側バルブ305の弾性変形を待たずに伸側スプール314が進出する場合を一例に説明した。この場合、第1の実施形態に比べ、伸側バルブ305の弾性変形を抑えられ、減衰力がより高まる。
ここで、伸側バルブ305の弾性変形よりも先に伸側スプール314が進出するか否かは、伸側切り欠き306Dの設定と伸側連通孔306Eの設定との関係で決まる。
具体的には、例えば、伸側切り欠き306Dの面積に対する伸側連通孔306Eの面積が相対的に小さくなれば、伸側スプール314が移動しやすくなり、伸側バルブ305の弾性変形よりも先に伸側スプール314の進出が起きやすくなる。
また、伸側切り欠き306Dの面積に対する伸側連通孔306Eの面積が相対的に大きくなれば、伸側スプール314が移動しにくくなり、伸側スプール314の進出よりも先に伸側バルブ305の弾性変形が起きやすくなる。
伸側スプール314の進出よりも先に伸側バルブ305の弾性変形が起きやすい構成では、図7(B)にて示した状態と同様の状態が発生し、弾性変形した状態の伸側バルブ305が、伸側スプール314によって押圧されて伸側ピストン油路301側へ戻るようになる。
Here, in the embodiment shown in FIG. 12, the case where the
Here, whether or not the
Specifically, for example, if the area of the extension
Further, if the area of the extension
In a configuration in which elastic deformation of the
なお、第2実施形態でも、圧側の構成は、伸側と構成と同様となっており、ピストン部30が低速でシリンダ11の他端部11B(図1参照)側へ移動する際、第2油室Y2(図11(A)参照)のオイルは、バイパス油路380を通って第1油室Y1へ向かう。このとき、圧側スプール328は、移動しない。
In the second embodiment, the configuration of the compression side is the same as that of the extension side, and when the
また、ピストン部30が高速でシリンダの他端部11B側へ移動する際には、第2背圧室329(図11(A)参照)へのオイルの供給量が増える。
これに伴い、圧側スプール328が、間隙流路382、および、圧側バルブ321に向かって移動する。
Further, when the
Along with this, the
〔第3の実施形態〕
図13は、第3の実施形態におけるピストン部30を示した図である。
上記にて説明した実施形態では、シリンダの一端部11A側および他端部11B側の何れの方向にピストン部30が移動した場合であっても、減衰力が高まる構成を説明した。
ところで、これは一例であり、シリンダの一端部11Aおよび他端部11Bの何れか一方向にピストン部30が向かった場合にのみ、減衰力が高まるようにし、他方向に向かった場合には、減衰力が高まらない構成であってもよい。
[Third Embodiment]
FIG. 13 is a diagram showing the
In the embodiment described above, the configuration in which the damping force is increased regardless of the direction in which the
By the way, this is an example, and the damping force is increased only when the
図13にて示す構成例では、圧側スプール328が設けられておらず、また、これに伴い、第2背圧室329も設けられていない。
言い換えると、図13にて示す構成例は、基本的に、図2(A)にて示した構成と同様の構成を有しているが、圧側スプール328、第2背圧室329については設けられていない。
In the configuration example shown in FIG. 13, the
In other words, the configuration example shown in FIG. 13 basically has the same configuration as that shown in FIG. 2 (A), but the
この構成例では、ピストン部30がシリンダの一端部11A側へ高速で移動する際には、上記と同様、伸側の間隙流路381が狭まり、伸側スプール314が移動して、減衰力が高まる。
その一方で、ピストン部30がシリンダの他端部11B側へ高速で移動する際には、圧側バルブ321は弾性変形し、減衰力は高まらない。
In this configuration example, when the
On the other hand, when the
なお、図13にて示したこの構成例では、圧側スプール328が設けられていない構成を例示したが、これに限らず、伸側スプール314を設けない構成としてもよい。
言い換えると、圧側スプール328(図2(A)参照)については設けるようにし、伸側スプール314を設けない構成としてもよい。
なお、図11にて示した構成例においても、同様に、圧側スプール328を設けない構成としてもよいし、伸側スプール314を設けない構成としてもよい。
In this configuration example shown in FIG. 13, a configuration in which the
In other words, the compression side spool 328 (see FIG. 2A) may be provided, and the
Similarly, in the configuration example shown in FIG. 11, a configuration in which the
〔第4の実施形態〕
上記にて示した構成例では、減衰機構900をピストン部30に設けた場合を一例に説明したが、減衰機構900は、ピストン部30以外の箇所に設けてもよい。
ピストン部30以外の箇所に設ける場合は、例えば、図14(減衰力を高めるための構成をピストン部30以外に設けた構成例を示した図)に示すように、ボトムバルブ部40に、減衰機構900を設けるようにしてもよい。
このボトムバルブ部40の減衰機構900には、上記の第1の実施形態にて説明したピストン部30に設けられた部材と同じ部材が設置されている。より具体的には、この減衰機構900には、図2(A)にて示した構成を有するピストン部30に設けられた部材と同じ部材が設置されている。
[Fourth Embodiment]
In the configuration example shown above, the case where the damping
When it is provided at a location other than the
The damping
図14にて示す構成例では、シリンダ11内のピストン部30が、シリンダ11の他端部11B(図1参照)側に向かって高速で移動すると、ボトムバルブ部40(図14参照)に設けられた圧側スプール1314が移動し、減衰力が高まるようになる。
より具体的には、弾性変形した圧側バルブ1305が圧側スプール1314により戻されるようになり、減衰力が高まる。
In the configuration example shown in FIG. 14, when the
More specifically, the elastically deformed
また、シリンダ11内のピストン部30が、シリンダ11の一端部11A(図1参照)側に向かって高速で移動すると、伸側油路1302を流れるオイルによって、チェックバルブ1321が開いて、オイルが伸側油路1302を流れるようになる。
Further, when the
なお、第2実施形態にて説明した構成(図11にて示した構成)を、ボトムバルブ部40に設けてもよく、この場合も、ピストン部30が、シリンダ11の他端部11B(図1参照)側に向かって高速で移動すると、圧側スプールが移動し、減衰力が高まる。
また、ピストン部30が、シリンダ11の一端部11A(図1参照)側に向かって高速で移動すると、チェックバルブが開いて、オイルが伸側油路を流れるようになる。
The configuration described in the second embodiment (configuration shown in FIG. 11) may be provided in the
Further, when the
1…油圧緩衝装置、11…シリンダ、11A…一端部、11B…他端部、21…ロッド、30…ピストン部、305…伸側バルブ、314…伸側スプール、315…第1背圧室、321…圧側バルブ、328…圧側スプール、329…第2背圧室、381…間隙流路、382…間隙流路、Y1…第1油室、Y2…第2油室
1 ... Hydraulic shock absorber, 11 ... Cylinder, 11A ... One end, 11B ... The other end, 21 ... Rod, 30 ... Piston part, 305 ... Extension valve, 314 ... Extension spool, 315 ... First back pressure chamber, 321 ...
Claims (5)
弾性変形可能であって前記第1流路部における液体の流れを制御するバルブと、
液体が流入する背圧室を形成するとともに、前記バルブと対向し前記バルブとの間に間隙を有して設けられ、前記背圧室の圧力に応じて前記バルブを前記第1流路部に向けて移動させる背圧室形成部材と、
前記バルブを開く前記第1流路部の流れを迂回する流路であって、前記背圧室に連絡する第2流路部と、
を備え、
前記第2流路部は、前記バルブと前記背圧室形成部材とが接触すると、前記背圧室の圧力を高める、
減衰機構。 A first flow path portion in which a cylinder for accommodating a liquid is provided in a piston separating an upper chamber and a lower chamber and the liquid flows with the movement of the piston with respect to the cylinder.
A valve that is elastically deformable and controls the flow of liquid in the first flow path,
A back pressure chamber into which a liquid flows is formed, and a gap is provided between the valve and the back pressure chamber so as to face the valve. The valve is placed in the first flow path portion according to the pressure of the back pressure chamber. The back pressure chamber forming member to be moved toward
A flow path that bypasses the flow of the first flow path portion that opens the valve, and has a second flow path portion that communicates with the back pressure chamber.
Equipped with
When the valve and the back pressure chamber forming member come into contact with each other, the second flow path portion increases the pressure in the back pressure chamber.
Attenuation mechanism.
前記シリンダを上室および下室に隔てるピストンと、
前記シリンダに対する前記ピストンの移動に伴って液体が流れる第1流路部と、
弾性変形可能であって前記第1流路部における液体の流れを制御するバルブと、
液体が流入する背圧室を形成するとともに、前記バルブと対向し前記バルブとの間に間隙を有して設けられ、前記背圧室の圧力に応じて前記バルブを前記第1流路部に向けて移動させる背圧室形成部材と、
前記バルブを開く前記第1流路部の流れを迂回する流路であって、前記背圧室に連絡する第2流路部と、
を備え、
前記第2流路部は、前記バルブと前記背圧室形成部材とが接触すると、前記背圧室の圧力を高める、
緩衝器。 A cylinder that holds the liquid and
With the piston that separates the cylinder into the upper and lower chambers,
The first flow path portion through which the liquid flows with the movement of the piston with respect to the cylinder, and
A valve that is elastically deformable and controls the flow of liquid in the first flow path,
A back pressure chamber into which a liquid flows is formed, and a gap is provided between the valve and the back pressure chamber so as to face the valve. The valve is placed in the first flow path portion according to the pressure of the back pressure chamber. The back pressure chamber forming member to be moved toward
A flow path that bypasses the flow of the first flow path portion that opens the valve, and has a second flow path portion that communicates with the back pressure chamber.
Equipped with
When the valve and the back pressure chamber forming member come into contact with each other, the second flow path portion increases the pressure in the back pressure chamber.
Buffer.
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Citations (5)
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JPH03113139A (en) * | 1989-09-25 | 1991-05-14 | Tokico Ltd | Hydraulic buffer |
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-
2020
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Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03113139A (en) * | 1989-09-25 | 1991-05-14 | Tokico Ltd | Hydraulic buffer |
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