JP2021100843A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗型車両において、キャニスターに接続されるパイプの長さを短くでき、且つ、パイプに液体が溜まり難くできるようにすることを目的とする。
また、上述の構成において、前記シリンダー部(30)は、前記シリンダー部(30)の軸線(31a)が上方に延びるシリンダーであっても良い。
さらに、上述の構成において、ヘッドパイプ(15)と、前記ヘッドパイプ(15)側から下方に延びるダウンフレーム(17)とを備える車体フレーム(10)が設けられ、前記ダウンフレーム(17)は、前記キャニスター(60)に前方から重なっても良い。
また、上述の構成において、前記キャニスター(60)を支持するブラケット(75)が設けられ、前記ブラケット(75)は、車両側面視で後方に向かうに従って先細る略三角形状であり、当該ブラケット(75)の前端部を介して車体に固定されても良い。
また、上述の構成において、前記キャニスター(60)の前部には、大気開放口(64)が設けられ、前記大気開放口(64)を覆うキャップ(66,266)が設けられても良い。
また、上述の構成において、前記キャニスター(60)は、車両側面視で、前記キャニスター(60)の長手方向の軸線(60a)が、前記シリンダー部(30)の軸線(31a)に略直交する向きで配置されても良い。
さらに、上述の構成において、前記ブラケット(75)は、前記ダウンフレーム(17)に固定される前側固定部(76a,77a)を前端部に備え、前記ブラケット(75)は、前記前側固定部(76a,77a)を介し前記ダウンフレーム(17)に片持ちで支持されても良い。
この構成によれば、キャニスターが、車両側面視でシリンダー部に重なるように、シリンダー部の車幅方向外側に配置されるため、キャニスターが、燃料タンク及び吸気通路に近くなる。このため、チャージパイプ及びパージパイプの長さを短くできるとともに、チャージパイプ及びパージパイプが谷状になり難く、チャージパイプ及びパージパイプに液体が溜まり難くなる。
この構成によれば、チャージパイプ及びパージパイプは、燃料タンク及び吸気通路の下方のキャニスターから燃料タンク及び吸気通路に延びるため、谷状に配索され難い。このため、チャージパイプ及びパージパイプに液体が溜まり難くなる。
また、上述の構成において、シリンダー部は、シリンダー部の軸線が上方に延びるシリンダーであっても良い。
この構成によれば、チャージパイプ及びパージパイプをキャニスターから上方に延ばすことができ、チャージパイプ及びパージパイプに液体が溜まり難い。
この構成によれば、キャニスターを車幅方向及び上下方向にコンパクトに配置できる。
さらに、上述の構成において、ヘッドパイプと、ヘッドパイプ側から下方に延びるダウンフレームとを備える車体フレームが設けられ、ダウンフレームは、キャニスターに前方から重なっても良い。
この構成によれば、ダウンフレームによって、キャニスターを前方から保護できる。
この構成によれば、クランクケースの膨出部によって、キャニスターを後方から保護できる。
また、上述の構成において、キャニスターを支持するブラケットが設けられ、ブラケットは、車両側面視で後方に向かうに従って先細る略三角形状であり、ブラケットの前端部を介して車体に固定されても良い。
この構成によれば、後方側よりもサイズが大きい前端部を介し、ブラケットを車体に強固に固定できるとともに、ブラケットを軽量化できる。
この構成によれば、ブラケットは、キャニスターを広い範囲に亘って支持できる。このため、キャニスターをブラケットに強固に固定できる。
また、上述の構成において、キャニスターの前部には、大気開放口が設けられ、大気開放口を覆うキャップが設けられても良い。
この構成によれば、水や塵埃等の異物が大気開放口に入ることをキャップによって抑制できる。
この構成によれば、キャップのカバー部によって、キャニスターを車幅方向外側から隠すことができ、外観性を向上できる。
また、上述の構成において、キャニスターは、車両側面視で、キャニスターの長手方向の軸線が、シリンダー部の軸線に略直交する向きで配置されても良い。
この構成によれば、キャニスターをシリンダー部の外側方にコンパクトに配置できるとともに、キャニスターとシリンダー部との統一感が得られ、外観性が良い。
この構成によれば、キャニスターを支持するブラケットを、エンジンの前方に位置するダウンフレームによって強固に支持できる。
さらに、上述の構成において、ブラケットは、ダウンフレームに固定される前側固定部を前端部に備え、ブラケットは、前側固定部を介しダウンフレームに片持ちで支持されても良い。
この構成によれば、エンジンの前方のダウンフレームを利用して、片持ちによる簡単な構造でブラケットを支持できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10(車体)にエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
また、車体フレーム10は、メインフレーム16の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム18と、メインフレーム16の後部から後上方に延びる左右一対のシートフレーム19と、メインフレーム16の後端部とシートフレーム19の後端部とを接続する左右一対のサブフレーム20とを備える。
また、車体フレーム10は、ヘッドパイプ15、上側メインフレーム16aの前端部、及び下側メインフレーム16bの前端部を接続する第1ガセット21と、第1ガセット21の後方で上側メインフレーム16aと下側メインフレーム16bとを接続する第2ガセット22と、下側メインフレーム16bとダウンフレーム17とを接続する第3ガセット23とを備える。
ここでは、ダウンフレーム17は、メインフレーム16の前端部に接続されてヘッドパイプ15側から下方に延びるが、ダウンフレーム17は、ヘッドパイプ15側から下方に延びていれば良い。例えば、ダウンフレーム17は、ヘッドパイプ15に上端部が接続されて、ヘッドパイプ15から下方に延びても良い。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に支持される。
スイングアーム13と車体フレーム10との間には、リアサスペンション27が掛け渡される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸28を支持するクランクケース29と、クランクケース29の前部の上面から上方に延びるシリンダー部30とを備える。
シリンダー部30は、クランクケース29の前部の上面から上方に延びるシリンダーブロック31と、シリンダーブロック31から上方に延びるシリンダーヘッド32と、シリンダーヘッド32の上部を塞ぐヘッドカバー33とを備える。
詳細には、シリンダー部30の軸線31aは、車両側面視で鉛直方向に対しやや前傾しているが、直立シリンダーは、軸線31aが鉛直方向に対し後傾しているものも含む。また、直立シリンダーは、シリンダー部の軸線が前傾または後傾している場合において、鉛直方向に対するシリンダー部の軸線の傾斜角度が45°以内のものを含む。
エンジン11の吸気装置37は、シリンダーヘッド32の後方に配置され、シリンダーヘッド32の後部の吸気ポート32b(図6)に接続される。
エアクリーナーボックス38で浄化された吸気は、スロットルボディ39で流量を調整され、接続管40及び吸気ポート32bを通ってシリンダーヘッド32の燃焼室(不図示)に流れる。シリンダーヘッド32は、上記燃焼室の吸気及び排気をコントロールする動弁装置(不図示)を備える。
吸気装置37及び吸気ポート32bは、シリンダーヘッド32に吸気を供給する吸気通路41を構成する。
燃料タンク46は、左右のメインフレーム16に跨るようにメインフレーム16の上方に配置され、ヘッドパイプ15とシート14との間に配置される。エンジン11のシリンダー部30の上部は、左右のメインフレーム16の間に配置され、上方から見た場合には、燃料タンク46は、シリンダー部30及びクランクケース29に上方から重なる。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバーとして、燃料タンク46及びエアクリーナーボックス38を覆うタンクカバー47と、ラジエーター45を車幅方向外側から覆う左右一対のシュラウド48と、タンクカバー47とメインフレーム16との間に設けられるサイドカバー49と、エンジン11を下方から覆うアンダーカバー50とを備える。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー51は、フロントフォーク12に支持される。
シート14の乗員が足を乗せる左右一対のステップ52は、ピボットフレーム18の下部に支持される。
ホーン53は、ラジエーター45の下方でエンジン11の前方に配置される。
サイドスタンド54は、自動二輪車1の車体の下部において、左側に配置される。自動二輪車1をサイドスタンド54で駐車すると、自動二輪車1は、左側に傾く。
自動二輪車1は、燃料タンク46の蒸発燃料の外部への拡散を低減させる蒸発燃料処理装置55を備える。
図2〜図4を参照し、蒸発燃料処理装置55は、蒸発燃料を貯留するキャニスター60と、燃料タンク46(図1)とキャニスター60とを接続するチャージパイプ61と、キャニスター60と吸気通路41とを接続するパージパイプ62と、パージパイプ62の途中に設けられるパージバルブ63とを備える。
また、蒸発燃料処理装置55は、キャニスター60の内部を外部に連通させる大気開放口64と、キャニスター60内の水や液化した燃料を排出するドレンパイプ65と、キャニスター60の前部に取り付けられるキャップ66とを備える。
チャージパイプ61は、キャニスター60から上方に延び、燃料タンク46(図1)に接続される。
パージパイプ62は、キャニスター60から上方に延びて吸気通路41に接続される。
パージバルブ63は、パージパイプ62の流路を開閉する。パージバルブ63は、蒸発燃料をキャニスター60から吸気通路41に戻す経路に設けられ、キャニスター60から吸気通路41に流れる蒸発燃料の流量を調節する。パージバルブ63の開閉は、自動二輪車1の制御装置により、エンジン11の運転状態に応じて電気的に制御される。
シリンダーブロック31の下面31b及び上面31cは、互いに平行であるとともに、シリンダー部30の軸線31aに直交し、車両側面視で前下がりに傾斜する。
詳細には、側方膨出部29bは、クランク軸28を支持するクランクケース本体56の側部と、クランクケース本体56を車幅方向外側から覆うクランクケースカバー57とによって構成される。
図2及び図4を参照し、クランクケース29の側方膨出部29bは、シリンダーブロック31の下面31bよりも上方に膨出する上方膨出部29c(膨出部)を備える。上方膨出部29cは、シリンダー部30の外側面30aの車幅方向外側、且つ、シリンダーブロック31よりも後方に位置する。
セルモーター58の出力軸58aは、上方膨出部29c内に延びる。セルモーター58は、出力軸58a及び複数の歯車等を介し、クランク軸28に接続される。なお、図4では、側方膨出部29bの内部構造は出力軸58aを除き不図示である。
ダウンフレーム17は、エンジン固定部17aに対し車幅方向に挿通されるエンジン固定具67によってクランクケース29の前端部に締結される。
また、ダウンフレーム17は、ダウンフレーム17の車幅方向の内側面から車幅方向内側に突出する固定部17bを備える。固定部17bは、エンジン固定部17aよりも上方に設けられる。
エンジンハンガー68の上端部68aは、車幅方向内側からエンジンハンガー68及び固定部17bに挿通されるエンジンハンガー固定具69によって、固定部17bに締結される。
また、エンジンハンガー68は、エンジン固定具67によってクランクケース29に対しエンジン固定部17aと共締めされ、エンジン固定部17aとクランクケース29との間に挟まれる。
エンジンハンガー68は、エンジン固定部17aよりも下方に延びる。エンジンハンガー68の下端部68bは、クランクケース29の前端部の下部に締結される。
エンジンハンガー68は、ホーンステー68cを備える。ホーン53は、ホーンステー68cに取り付けられ、ダウンフレーム17の前方に位置する。
ダウンフレーム17は、前方に延びるステー17cを、固定部17bの上方に備える。
ラジエーター45は、ステー17cを介しダウンフレーム17に固定される。詳細には、ラジエーター45の下端部45aは、下端部45aに前方から挿通されるラジエーター固定具71によって、ステー17cに締結される。
ブラケット75は、車両側面視で、ダウンフレーム17側から後方に延びる第1のアーム部76と、第1のアーム部76の下方においてダウンフレーム17側から後上方に斜めに延びて第1のアーム部76の後端部に接続される第2のアーム部77とを備える。
また、ブラケット75は、第1のアーム部76の後端部から車幅方向外側に延出する第1の係合片78と、第2のアーム部77の後部から車幅方向外側に延出する第2の係合片79(図2)とを備える。第2の係合片79は、第1の係合片78に対し前下方に位置する。
車両側面視において、第1のアーム部76と第2のアーム部77との間隔は、後方に向かうに従って小さくなる。すなわち、ブラケット75の外形は、車両側面視において、後方に向かうに従って先細る略三角形状である。
ブラケット75は、ブラケット75の前端部に設けられる第1の前側固定部76a及び第2の前側固定部77aのみによってダウンフレーム17に固定される。すなわち、ブラケット75は、前端部の第1の前側固定部76a及び第2の前側固定部77aを介し、ダウンフレーム17に片持ちで支持される。
ブラケット75は、前側当接部77b及び後側当接部77cによって、エンジンハンガー固定具69を中心とする回転を回り止めされる。
詳細には、キャニスター60は、円筒状の外筒60bと、外筒60bの前面を塞ぐ前壁60cと、外筒60bの後面を塞ぐ後壁60dとを備える。
大気開放口64及びドレンパイプ65は、前壁60cに接続される。チャージパイプ61及びパージパイプ62は、後壁60dに接続される。
後方保持部材82は、ブラケット75の第1の係合片78が係合する係合部82aを備える。係合部82aは、後方保持部材82上に設けられた凸部を後方保持部材82の周方向に貫通する孔である。係合部82aは、外筒60bの上面側に設けられる。
すなわち、係合部81a及び係合部82aは、車両前後方向に並べて設けられるとともに、外筒60bの周方向において互いに異なる位置に配置される。
キャニスター60は、シリンダーブロック31の左側面の外側方に配置される。シリンダーブロック31の左側面は、シリンダーブロック31の左右の側面において、サイドスタンド54が配置される側の側面である。
キャニスター60は、軸線60aがシリンダー部30の軸線31aに略直交する向きで配置されており、車両側面視では、前下がりに傾斜して配置される。
キャニスター60は、シリンダーブロック31の下面31bよりも上方に配置される。キャニスター60の上面は、シリンダーブロック31の上面31cに沿うように、上面31cと略同じ高さ位置にある。すなわち、キャニスター60は、シリンダーブロック31の下面31bと上面31cとの間に配置される。
キャニスター60は、車両側面視で、ダウンフレーム17と下側メインフレーム16bとの間に配置される。
図2及び図4を参照し、クランクケース29の上方膨出部29cは、キャニスター60の後方に位置し、後方から見た場合には、キャニスター60に重なる。これにより、上方膨出部29cによってキャニスター60を後方から保護できる。
図3に示すように、キャニスター60は、クランクケース29の側方膨出部29bの外端よりも車幅方向内側に位置する。このため、側方膨出部29bによってキャニスター60を保護できる。
図2及び図5を参照し、チャージパイプ61は、キャニスター60の後壁60dから後上がりに後方に延びた後、シリンダー部30の後方を上方に延び、エアクリーナーボックス38の側方を通って燃料タンク46の下面に到達する。チャージパイプ61の上部61aは、燃料タンク46の下面を貫通して燃料タンク46内を上方に延び、燃料タンク46の上部で燃料タンク46内に開口する。
図6は、パージパイプ62の配索状態を示す断面図である。図6ではヘッドカバー33は不図示である。
詳細には、パージパイプ62は、シリンダー部30の後方を上方に延び、接続管40の左右の側方において、キャニスター60が配置される側とは反対側の側方(右側方)を通って上方に延びる。その後、パージパイプ62は、下方に折り返して吸気通路41における吸気ポート32bの上部に上方から差し込まれ、端部62aが吸気ポート32bに接続される。
また、キャニスター60がシリンダーブロック31の外側方に設けられるため、キャニスター60が吸気ポート32bに近くなり、パージパイプ62を短くできる。
この構成によれば、キャニスター60が、車両側面視でシリンダー部30に重なるように、シリンダー部30の車幅方向外側に配置されるため、キャニスター60が、燃料タンク46及び吸気通路41に近くなる。このため、チャージパイプ61及びパージパイプ62の長さを短くできるとともに、チャージパイプ61及びパージパイプ62が谷状になり難く、チャージパイプ61及びパージパイプ62に液体が溜まり難くなる。
この構成によれば、チャージパイプ61及びパージパイプ62は、燃料タンク46及び吸気通路41の下方のキャニスター60から燃料タンク46及び吸気通路41に延びるため、谷状に配索され難い。このため、チャージパイプ61及びパージパイプ62に液体が溜まり難くなる。
また、シリンダー部30は、シリンダー部30の軸線31aが上方に延びるシリンダーである。
この構成によれば、チャージパイプ61及びパージパイプ62をキャニスター60から上方に延ばすことができ、チャージパイプ61及びパージパイプ62に液体が溜まり難い。
この構成によれば、キャニスター60を車幅方向及び上下方向にコンパクトに配置できる。
さらに、ヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15側から下方に延びるダウンフレーム17とを備える車体フレーム10が設けられ、ダウンフレーム17は、キャニスター60に前方から重なる。
この構成によれば、ダウンフレーム17によって、キャニスター60を前方から保護できる。
この構成によれば、クランクケース29の上方膨出部29cによって、キャニスター60を後方から保護できる。
また、キャニスター60を支持するブラケット75が設けられ、ブラケット75は、車両側面視で後方に向かうに従って先細る略三角形状であり、ブラケット75の前端部を介して車体フレーム10に固定される。
この構成によれば、後方側よりもサイズが大きい前端部を介し、ブラケット75を車体フレーム10に強固に固定できるとともに、ブラケット75を軽量化できる。
この構成によれば、キャニスター60は、前後方向及び周方向に異なる位置に設けられる係合部81a及び係合部82aを介してブラケット75に係合する。これにより、ブラケット75は、キャニスター60を広い範囲に亘って支持できる。このため、キャニスター60をブラケット75に強固に固定できる。
また、キャニスター60の前部には、大気開放口64が設けられ、大気開放口64を覆うキャップ66が設けられても良い。
この構成によれば、水や塵埃等の異物が大気開放口64に入ることをキャップ66によって抑制できる。
この構成によれば、キャニスター60をシリンダー部30の外側方にコンパクトに配置できるとともに、キャニスター60とシリンダー部30との統一感が得られ、外観性が良い。
この構成によれば、キャニスター60を支持するブラケット75を、エンジン11の前方に位置するダウンフレーム17によって強固に支持できる。
さらに、ブラケット75は、ダウンフレーム17に固定される第1の前側固定部76a及び第2の前側固定部77aを前端部に備え、ブラケット75は、第1の前側固定部76a及び第2の前側固定部77aを介しダウンフレーム17に片持ちで支持される。
この構成によれば、エンジン11の前方のダウンフレーム17を利用して、片持ちによる簡単な構造でブラケット75を支持できる。
上記第1の実施の形態では、キャニスター60は、車両側面視においてシリンダーブロック31に重なるように、シリンダーブロック31の車幅方向外側に配置されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。キャニスター60は、車両側面視において、シリンダー部30のシリンダーヘッド32に重なるように、シリンダーヘッド32の車幅方向外側に配置されても良い。
また、上記第1の実施の形態では、キャニスター60は、自動二輪車1の外側に露出する部分を有するが、例えば、車体を広く覆うカウルを備えるスポーツタイプの自動二輪車において、カウルでキャニスター60を外側から覆っても良い。
また、上記第1の実施の形態では、パージパイプ62は、吸気ポート32bに接続されるものとして説明したが、これに限らず、パージパイプ62は、吸気通路41のスロットルボディ39や接続管40に接続されても良い。
さらに、上記第1の実施の形態では、鞍乗型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗型車両に適用可能である。
以下、図7を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態のキャップ66とは異なる形状のキャップ266が設けられる点が、上記第1の実施の形態と異なる。
キャニスター60には、キャップ266が取り付けられる。
キャップ266は、キャニスター60の前端部に取り付けられるキャップ部266aと、キャップ部266aから後方に延出するカバー部266bとを備える。
カバー部266bは、キャップ部266aからキャニスター60の後端部まで延び、キャニスター60を上方及び外側方から覆う。カバー部266bは、キャニスター60、前方保持部材81、第2の係合片79、後方保持部材82、及び第1の係合片78を外側から覆って隠す。このため、キャニスター60がシンプルに見え、外観性が良い。
この構成によれば、キャップ266のカバー部266bによって、キャニスター60を車幅方向外側から隠すことができ、外観性を向上できる。
10 車体フレーム(車体)
11 エンジン
15 ヘッドパイプ
17 ダウンフレーム
29 クランクケース
29c 上方膨出部(膨出部)
30 シリンダー部
31 シリンダーブロック
31a 軸線(シリンダー部の軸線)
32 シリンダーヘッド
41 吸気通路
46 燃料タンク
60 キャニスター
60a 軸線(キャニスターの長手方向の軸線)
61 チャージパイプ
62 パージパイプ
64 大気開放口
66,266 キャップ
75 ブラケット
76a 第1の前側固定部(前側固定部)
77a 第2の前側固定部(前側固定部)
81a 係合部
82a 係合部
266b カバー部
Claims (13)
- クランクケース(29)、及び、前記クランクケース(29)から延びるシリンダー部(30)を備え、前記シリンダー部(30)が、前記クランクケース(29)から延びるシリンダーブロック(31)及び前記シリンダーブロック(31)から延びるシリンダーヘッド(32)を備えるエンジン(11)と、前記エンジン(11)に上方から重なるように配置される燃料タンク(46)と、前記燃料タンク(46)の蒸発燃料を吸着するキャニスター(60)と、前記シリンダーヘッド(32)に吸気を供給する吸気通路(41)と、前記燃料タンク(46)と前記キャニスター(60)とを接続するチャージパイプ(61)と、前記キャニスター(60)と前記吸気通路(41)とを接続するパージパイプ(62)とを備える鞍乗型車両において、
前記キャニスター(60)は、車両側面視において前記シリンダー部(30)に重なるように、前記シリンダー部(30)の車幅方向外側に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記キャニスター(60)は、前記燃料タンク(46)及び前記吸気通路(41)の下方で、車両側面視において前記シリンダーブロック(31)に重なるように、前記シリンダーブロック(31)の車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
- 前記シリンダー部(30)は、前記シリンダー部(30)の軸線(31a)が上方に延びるシリンダーであることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗型車両。
- 前記キャニスター(60)は、前記キャニスター(60)の長手方向が車両前後方向に指向する向きで配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
- ヘッドパイプ(15)と、前記ヘッドパイプ(15)側から下方に延びるダウンフレーム(17)とを備える車体フレーム(10)が設けられ、
前記ダウンフレーム(17)は、前記キャニスター(60)に前方から重なることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記クランクケース(29)は、上方に膨出する膨出部(29c)を備え、前記膨出部(29c)は、前記キャニスター(60)に後方から重なることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
- 前記キャニスター(60)を支持するブラケット(75)が設けられ、
前記ブラケット(75)は、車両側面視で後方に向かうに従って先細る略三角形状であり、当該ブラケット(75)の前端部を介して車体に固定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記キャニスター(60)には、前記ブラケット(75)が係合する係合部(81a,82a)が車両前後方向に並べて複数設けられ、複数の前記係合部(81a,82a)は、前記キャニスター(60)の周方向において互いに異なる位置に配置されることを特徴とする請求項7記載の鞍乗型車両。
- 前記キャニスター(60)の前部には、大気開放口(64)が設けられ、
前記大気開放口(64)を覆うキャップ(66,266)が設けられることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記キャップ(266)は、前記キャニスター(60)を車幅方向外側から覆うカバー部(266b)を備えることを特徴とする請求項9記載の鞍乗型車両。
- 前記キャニスター(60)は、車両側面視で、前記キャニスター(60)の長手方向の軸線(60a)が、前記シリンダー部(30)の軸線(31a)に略直交する向きで配置されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗型車両。
- ヘッドパイプ(15)と、前記ヘッドパイプ(15)側から下方に延びて前記エンジン(11)の前方に位置するダウンフレーム(17)とを備える車体フレーム(10)が設けられ、
前記キャニスター(60)を支持するブラケット(75)が設けられ、前記ブラケット(75)は、前記ダウンフレーム(17)に固定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記ブラケット(75)は、前記ダウンフレーム(17)に固定される前側固定部(76a,77a)を前端部に備え、前記ブラケット(75)は、前記前側固定部(76a,77a)を介し前記ダウンフレーム(17)に片持ちで支持されることを特徴とする請求項12記載の鞍乗型車両。
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