JP2021168841A - 内視鏡装置及び内視鏡システム - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の内部に挿入される先端部内に、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子を配置することができる内視鏡及び内視鏡システムを提供する。【解決手段】先端部は中空の筒状をなしており、その内部に、被写体からの光が入射する入射光学系と、入射光学系からの入射光を反射させる反射光学系と、反射光学系が形成した画像光に基づいて被写体の画像信号を生成する撮像部と、画像信号に基づく信号を生成する画像処理部と、を備え、撮像部は、各々が光電変換素子を有する複数の画素をマトリクス状に並べた固体撮像素子を備え、画像信号は、複数の画素のそれぞれに入射した画像光に基づいて生成され、複数の画素は、先端部の中心軸を含む面に略平行な面方向に沿うように設けられ、反射光学系は、入射光学系からの入射光の進行方向を複数の画素へ向かう所定の方向へ変える。【選択図】図1
Description
本発明は、対象物の内部に挿入する先端部に、高解像度の固体撮像素子を備えた内視鏡、及び、これを備えた内視鏡システムに関する。
特許文献1に記載の内視鏡は、細長い挿入部を体腔に挿入し、体腔内の様子を撮影して低侵襲手術を可能とするものであって、観察部位において反射した光は、挿入部を含むスコープ内に設けられた複数のフォトセンサに入射する。フォトセンサでは、光電変換により生成される画像信号が順次読み出され、この画像信号は画像信号処理回路へ送られて映像信号が生成される。
近年の画像処理技術や光学技術の発展により、4K(3840×2160画素)、8K(7680×4320画素)と呼ばれる高解像度の映像技術が実用化されている。2K→4K→8Kという映像技術の進化は、内視鏡を用いた医療機器の分野、低侵襲手術の分野にも技術革新を起こしつつある。内視鏡に上記高解像度の映像技術を適用すると、例えば、手術用の細糸や臓器の微細な患部、臓器・組織間の境界の認識が容易になり、細胞レベルの観察も可能になる。これにより、手術の信頼性・確実性が高まり、医療技術のより一層の進展が期待される。すなわち、臓器の患部の識別性が高くなり、不意に患部以外を傷つけるおそれも少なくなる。また、術視野を拡大でき、施術範囲が広い場合でも手術し易くなり、手術機器位置の確認や手術機器間の干渉を避けるにも便宜である。さらに、大画面観察も可能になり、手術関係者全員が同じ画像を共有でき、コミュニケーションがスムーズになる。このように、4Kや8Kのレベルの高解像度の映像技術を利用することは医療分野において大きな発展性を秘めている。
そこで本発明の目的は、高解像度の映像技術を医療分野に適用する手段を提供することにある。
高解像度の映像技術を医療分野に適用する手段の一つとして、固体撮像素子を内視鏡の先端部に配置することが例示される。
しかしながら、内視鏡装置において、対象物の内部に挿入される先端部は、対象物に対する侵襲性を考慮して細径化が図られているため、先端部の内部において、先端部への入射光の進行方向に直交するように、高解像度を有する大型の固体撮像素子を配置することが難しくなりつつあるという問題がある。これは、高感度を得るために画素を大型化した固体撮像素子を用いる場合でも同様に発生しうる問題である。
上記課題を解決するために、本発明の内視鏡装置は、対象物の内部に先端部を挿入し、対象物の内部に位置する被写体を撮像する内視鏡装置であって、先端部は中空の筒状をなしており、その内部に、被写体からの光が入射する入射光学系と、入射光学系からの入射光を反射させる反射光学系と、反射光学系が形成した画像光に基づいて被写体の画像信号を生成する撮像部と、画像信号に基づく信号を生成する画像処理部と、を備え、撮像部は、各々が光電変換素子を有する複数の画素をマトリクス状に並べた固体撮像素子を備え、画像信号は、複数の画素のそれぞれに入射した画像光に基づいて生成され、複数の画素は、先端部の中心軸を含む面に略平行な面方向に沿うように設けられ、反射光学系は、入射光学系からの入射光の進行方向を複数の画素へ向かう所定の方向へ変え、画像処理部は、固体撮像素子が生成した画像信号について、少なくともA/D変換処理を行うことを特徴としている。
これにより、対象物の内部に挿入される先端部内に、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子を配置することができる内視鏡及び内視鏡システムを提供することが可能となる。
本発明の内視鏡装置において、複数の画素は、4K相当又はそれ以上の解像度に対応する数が設けられていることが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、先端部は、入射光学系の光軸を含む面に略平行な面方向に沿うように設けられていることが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、先端部は、撮像部に接続され、先端部が延びる方向に沿って延びた基板を備え、基板上に画像処理部からの信号を伝送信号に変換する信号変換部が設けられていることが好ましい。
高い解像度を有する画像を形成する場合、固体撮像素子が生成するアナログ信号の量が膨大となるため、このような固体撮像素子や、上記アナログ信号をデジタル信号へA/D変換する演算回路における発熱量も増大する傾向がある。
本発明の内視鏡装置において、対象物の外部に配置される筐体部を備え、基板と筐体部には、両者を熱的に接続するヒートパイプが設けられていることが好ましい。
これにより、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子と、少なくとも固体撮像素子が生成した画像信号のA/D変換を行う画像処理部とを先端部に備えた内視鏡装置において、先端部内で発生する熱を外部へ逃がしやすくすることができる。
本発明の内視鏡装置において、対象物の外部に配置される筐体部を備え、基板と筐体部には、両者を熱的に接続するヒートパイプが設けられていることが好ましい。
これにより、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子と、少なくとも固体撮像素子が生成した画像信号のA/D変換を行う画像処理部とを先端部に備えた内視鏡装置において、先端部内で発生する熱を外部へ逃がしやすくすることができる。
本発明の内視鏡装置において、対象物の外部に配置される筐体部を備え、筐体部と先端部とは脱着可能であって、筐体部は伝送信号を外部へ中継する中継部を備えることが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、筐体部は、ヒートパイプに熱的に接続される放熱部を備えることが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、先端部は、ヒートパイプの筐体部側において放熱部に熱的に接続される伝熱部を備えることが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、反射光学系は、入射光学系からの入射光について、複数の画素の総面積に対応する面積に調整、例えば拡大又は縮小、して画像光を形成することが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、撮像部は画像光を受光することが好ましい。
本発明の内視鏡装置において、反射光学系はハーフミラーを含み、ハーフミラーを透過した光が入射する第2の撮像部を備えることが好ましい。
本発明の内視鏡システムは、上述のいずれかの内視鏡装置と、内視鏡装置とは別体に設けられて対象物の外部に配置される制御装置とを備え、制御装置は、画像処理部で生成された信号に基づいて表示用の画像データを生成する画像データ生成部を備えることを特徴としている。
本発明の内視鏡システムにおいて、画像信号のフレームレートは60fps以上であり、制御装置において、画像処理部で生成された信号に基づいて、信号分割部で半分以下の解像度の信号に分割され、信号分割部で分割された信号はそれぞれ、画像データ生成部に入力され、画像データ生成部からの画像データは統合部で統合され、統合部から出力された統合画像データが表示用の画像データとなることが好ましい。
本発明によると、対象物の内部に挿入される先端部内に、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子を配置することができる。さらに、高解像度及び/又は高感度を有する固体撮像素子と、少なくとも固体撮像素子が生成した画像信号のA/D変換を行う画像処理部とを先端部に備え、先端部内で発生する熱を外部へ逃がしやすくすることができる。
図1は本発明の実施形態に係る内視鏡システム100の構成を示す図である。内視鏡システム100は、内視鏡装置10及び制御装置20を備え、さらに、表示装置31、送信装置32、記憶装置33、操作装置34、光源41、などを備える。
内視鏡装置10は、体内R1(対象物の内部)に位置する被写体Aを撮像し、4K相当又はそれ以上の解像度の画像、すなわち、3840×2160画素又はそれ以上の解像度の画像を形成するための信号を出力するものである。被写体Aは人間の体組織であってもよいし、イヌ、ブタなどの人間以外の動物の体組織であってもよい。対象物は、人間その他の生物以外の物体であってもよい。内視鏡装置10は、使用の際に体外R0に配置される筐体部90(把持部)と、筐体部90に連設されて、使用の際に体内R1に配置される撮像部50及び延伸部80とを備える。筐体部90と撮像部50は延伸部80によって互いに接続されている。
対象物の内部に挿入される先端部10Aは、撮像部50と延伸部80で構成され、いずれも中空の筒状をなしている。この先端部10A内には、先端部10Aの中心軸10Xの方向、すなわち、先端部10Aが延びる方向、に沿って延びる基板50aが設けられている(図3、図4の左右方向)。この基板50aは、可撓性を有するフレキシブル部50b(図4参照)を有しており、この部分で屈曲又は折り返しが可能である。
筐体部90は、使用の際に体内R1に配置される撮像部50を体外R0にて支持する部材である。筐体部90には、光源41から光照射部42への導光路43が挿通されている。また、筐体部90内には、冷却手段として撮像部50から延びるヒートパイプ81の一端が配置されるとともに、撮像部50から制御装置20へ出力された伝送信号を中継する中継部91が配置されている。また、筐体部90の外面には、先端部10Aにて行われる処理の選択や決定などを行うための操作ボタン(不図示)を備える。
延伸部80は、中空の筒状をなしており、対象物の内部に挿入される。延伸部80の内部には、導光路43と、筐体部90から撮像部50へ延びるヒートパイプ81が挿通されている。
筐体部90は、導光路43、ヒートパイプ81、中継部91、放熱部92(後述)などを備えるが、信号の生成や変換を行う電子部品等は備えていないため、オートクレーブなど汎用的な滅菌処理を行うことで繰り返し使用可能である。これに対して、固体撮像素子51、光学系52など電子部品を含む撮像部50は、低温プラズマ処理などにより滅菌することによって、繰り返し使用可能である。
撮像部50は、被写体Aにつながる孔THから体内R1に挿入されて、画像信号を生成する。図1では、孔THは撮像の目的で体壁BWに設けられた典型的には直径10mmから15mm程度の貫通孔であるが、口腔、肛門など動物がもともと有している部位であってもよい。
撮像部50には、各々が光電変換素子を有する少なくとも4K相当数の画素をマトリクス状に並べた固体撮像素子51が設けられている。固体撮像素子51は、画素が先端部10Aの中心軸10Xを含む面に略平行な面方向に沿うように配置されており、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いる。固体撮像素子51のサイズは、前述のように孔THの直径が典型的には10mmであることから、2/3型程度以下であることが好ましい。固体撮像素子51を備える撮像部50だけでなく光照射部42も、直径10mm程度の孔THを通過させる場合には、固体撮像素子51のサイズは、コンパクトデジタルカメラで一般的な1/2.5型以下であることが好ましく、スマートフォンの内蔵カメラにおいて用いられるような1/2.6型以下であることがより好ましい。固体撮像素子51のサイズが1/2.6型である場合の画素ピッチは1.22μm以下となる。固体撮像素子51の各画素の受光量を高める観点から、画素ピッチは、0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であることがより好ましい。固体撮像素子51が裏面照射型である場合は、光子の捕捉効率が向上する(90%またはそれ以上)ため、画像ピッチが1μm以下であっても有効である。
撮像部50は、各種処理を行う撮像制御部60を備える。図2は撮像制御部60の構成を示す機能ブロック図である。撮像制御部60は、固体撮像素子51の動作信号を生成して固体撮像素子51に画像信号を生成させる素子制御部61を有する。固体撮像素子51の撮像面を構成する複数の画素の各々は、図示しない光電変換素子と、この光電変換素子の光電変換により得られた信号電荷を増幅するアンプ(不図示)とを有する。
撮像部50を動作させた際の単位時間当たりの発熱量は2W以下であることが好ましい。発熱量が2W以下であることにより、撮像部50が使用の際に体内R1に位置しても、被写体Aを含む体内の組織が撮像部50からの発熱によって影響を受ける可能性が安定的に低減される。発熱の影響をより安定的に低減させる観点から、撮像部50を動作させた際の単位時間当たりの発熱量は、1.5W以下であることが好ましく、1W以下であることがより好ましい。後述するヒートパイプ81を用いることなく上記の発熱量が2W以下である場合には、内視鏡装置10の体内R1に位置する構成要素をさらに小型化することができるため好ましい。撮像している際の撮像部50の周辺の温度は被写体A又はその周囲の温度を考慮して設定され、35°C以上45°C以下となることが好ましい。例えば、被写体Aが人の腹体腔で観察可能に位置する場合には、腹腔内の温度は36°Cから38°Cであって、肝臓の温度は41°C程度となることもある。撮像部50の周辺の温度は、36°C以上42°C以下とすることがより好ましい場合があり、38°C以上41°C以下とすることが特に好ましい場合がある。
撮像部50の発熱を抑えるべく固体撮像素子51の画素サイズを過度に小さくすると、光照射部42からの照射光量を増加させる必要が生じる場合があり、それは結果的に、内視鏡装置10の体内R1に位置する構成要素の大型化や、光照射部42からの発熱量増加をもたらしうる。したがって、撮像部50の発熱量の下限は100mW程度とすることが適切である。内視鏡装置10を動作させた際に、撮像部50及び光照射部42を含む、内視鏡装置10における体内R1に位置する構成要素の単位時間当たりの発熱量の総和は、5W以下であることが好ましく、3W以下であることがより好ましい。
撮像部50の挿入軸方向の投影面積は、例えば100mm2以下となる。この投影面積が100mm2以下であることにより、体内、特に人の体内に撮像部50を挿入しやすくなり、被写体Aの画像を撮像する際に被写体Aに係る動物に与える負荷を緩和することができる。この撮像負荷をより安定的に緩和する観点から、撮像部50の挿入軸方向の投影面積は、90mm2以下であることがより好ましい。撮像部50は、低温プラズマ滅菌などにより十分に滅菌して、次の使用の際に体内R1に汚染物質を持ち込まないようにする。
撮像部50の撮像制御部60は、画像信号を処理する画像処理部62を有する。ここで、画像処理部62による画像処理とは、固体撮像素子51が生成したアナログ信号である画像信号(原信号)をデジタル信号に変換するためのA/D変換処理など、固体撮像素子51が生成した画像信号や、その画像信号から生成した信号を入力として行う処理を意味する。
画像処理部62には、画像処理部62が処理した画像信号を、制御装置20へ伝送するための伝送信号に変換する信号変換部59が接続されている。信号変換部59で生成された伝送信号は、筐体部90内の中継部91を介して制御装置20へ出力される。
撮像部50は、先端側(被写体A側)に設けられた光学系52と、固体撮像素子51に対する光学系52の距離を変更可能とするレンズ駆動装置55と、レンズ駆動装置55を固体撮像素子51に対して固定する保持部材56とを有する。
光学系52は、先端側に配置した入射光学系53と、入射光学系53よりも固体撮像素子51側に配置され、反射ミラー54aを有する反射光学系54とを備える。反射ミラー54aは入射光の進行方向に対して45度をなすように配置されている。
入射光学系53は、1つ又は2以上のレンズから構成され、被写体A側からの入射光L1を反射ミラー54a上に集光させる。この入射光L1は、反射光学系54で反射されて、固体撮像素子51のすべての画素の総面積に対応する面積に調整された画像光とされ、固体撮像素子51の撮像面に入射し、結像される。なお、固体撮像素子51上で入射される面積は、入射光学系53で調整してもよく、さらに、入射光学系53と反射光学系54の両方で調整を分担させてもよい。
なお、入射光学系53及び反射光学系54には、屈折力を有しない光学部材、例えば、フィルタ、カバーガラスを含めることができる。また、入射光学系53と反射光学系54の間、又は、それぞれの前後にさらなる光学系、例えば、固体撮像素子51に形成される画像の倍率を変更するレンズを配置してもよい。
図3(a)、(b)、(c)に示す例では、入射光学系53は、その光軸AXが、筒状の先端部10A(撮像部50)の中心軸10X上に位置するように配置されている。別言すると、先端部10Aは、入射光学系53の光軸AXを含む面に略平行な面方向に沿うように設けられている。図3(c)に示すように、被写体A側から入射光学系53に入射した入射光L1の光軸AX上の主光線は、反射光学系54に入射し、この入射光L1は、反射ミラー54aで反射されて、その進行方向を、固体撮像素子51が有する複数の画素へ向かう方向へ変更され、そして、反射された画像光L2は、基板50a上に配置された固体撮像素子51に垂直に入射する。
ここで、先端部10Aを、入射光学系53の光軸AXを含む面に略平行な面方向に沿うように設けることにより、先端部10A全体が直線上に配置されるため、内部に収容される部材を保護しやすくなり、部材間の関係を維持しやすくなるため、各部材の機能を確実に維持・発揮させることができる。さらに、先端部10Aを硬性の材料で構成すると、内部の部材を含む先端部10Aの耐久性を高めることができる。
なお、反射光学系54と固体撮像素子51との間に、別個の光学系を配置せず、反射光学系54からの画像光L2を固体撮像素子51に直接入射させるようにすると、反射光学系54以降の光路を短くすることができるため、内視鏡の直径が小さい場合であっても、反射光学系54を内視鏡に適用することが可能となる。
レンズ駆動装置55は、入射光学系53を構成する複数のレンズの間隔や、反射光学系54に対する入射光学系53の距離を変更させることができる。これにより焦点合わせを行うことができる。また、入射光学系53に変倍機能を持たせた場合には、レンズ駆動装置55による駆動によって、固体撮像素子51上に対して倍率を変更した画像光を入射させることができる。
ここで、反射光学系54を用いない場合、先端部10Aの中心軸10Xに沿った、入射光学系53の光軸AXに直交するように、固体撮像素子51を配置することが考えられる。この場合、入射光学系53に既存のレンズを用いて歪みの少ない画像を得ることができる。しかしながら、4K相当以上の高解像度や高感度を有する大型の固体撮像素子を、細径化された先端部10A内に配置することは難しくなる。
これに対して、本実施形態においては、反射光学系54を用いることにより、固体撮像素子51が有する画素を、先端部10Aの中心軸10Xを含む面に略平行な面方向に沿って配置することが可能となるため、高解像度及び/又は高解像度を有する大型の固体撮像素子を細径化された先端部10A内に配置することができる。特に、先端部10Aの中心軸10Xを含む面上に固体撮像素子51を配置すると、筒状の先端部10Aで最も内径の大きな部分を利用できるため、より大きな固体撮像素子を配置することが可能となる。
固体撮像素子51は、その撮像面(画素がマトリクス状に並べられた面)が、先端部10Aの中心軸10Xを含む面に平行であるため、細径化された先端部10A内で効率的に配置できるため好ましいが、先端部10Aの中心軸10Xを含む面に略平行な範囲として、例えば、先端部10Aの中心軸10Xを含む面に対して−30度〜+30度の範囲で設定してもよい。
入射光学系53は、その光軸AXが先端部10Aの中心軸10Xと略一致する範囲として、−30度〜+30度の範囲で設定してもよい。
さらに、反射光学系54の反射ミラー54aの姿勢についても、図3(b)に示す構成では、先端部10Aの中心軸10Xに対する角度を45度としていたが、入射光学系53の光軸AXの角度や固体撮像素子51の配置角度を考慮した上で、入射光学系53からの入射光が固体撮像素子51の所定の画素上に入射させることができれば、先端部10Aの中心軸10Xに対する角度を、上記45度に対して、−15〜+15度の範囲で変更することもできる。
図2に示すように、撮像制御部60は、レンズ駆動装置55の動作信号を生成するレンズ駆動処理部63を有する。レンズ駆動装置55の一例はボイスコイル型の駆動装置である。レンズ駆動装置55は、レンズ位置を変動させることによりオートフォーカス機能を実現している。なお、オートフォーカス機能は、公知のオートフォーカス機能を用いることができ、例えばコントラストオートフォーカスや、固体撮像素子51に位相差オートフォーカスセンサー機能を組み込むことによって実現する、像面位相差オートフォーカスが挙げられる。
内視鏡装置10は、撮像部50を加熱する加熱手段58を有する。加熱手段58は具体的には抵抗体などによる加熱ヒータでよい。体内R1の温度が高い場合には、撮像部50の光学系52が曇る場合がある。そのような場合には、加熱手段58によって撮像部50を加熱することにより、光学系52の曇りを解消することができる。具体的には、加熱手段58は、撮像部50を35°C〜45°Cの範囲に調整可能であることが好ましく、この調整範囲は、前述のように、36°C以上42°C以下であることがより好ましく、38°C以上41°C以下であることが特に好ましい。温度センサ57から出力された信号が撮像制御部60に入力され、撮像制御部60が備える温度制御部64がその信号に基づいて制御信号を生成して、その制御信号により加熱手段58を制御してもよい。
加熱手段58の他の具体例として、光学系52に抵抗体を直接形成して、その抵抗体に電圧を印加し、発生するジュール熱によって光学系52を加熱して光学系52の曇りを解消してもよい。撮像される画像に与える影響が無視できる程度であれば、光学系52のレンズ面に抵抗体を配置して曇りを直接的に解消してもよい。そのような抵抗体の具体例として、ITO(インジウム−スズ酸化物)等の透明導電材料、及び金属ナノメッシュ、カーボンナノチューブ(CNT)等の微細導電材料などが例示される。このようにレンズ面に抵抗体を設ける場合には、光学系52の最表面に位置するレンズ面以外のレンズ面を対象とすることが、抵抗体に流した電流が体内R1に漏れる可能性を排除する観点から好ましい。
図4(a)、(b)に示すように、先端部10A内には、基板50aを上下から挟むように2本のヒートパイプ81が対向配置されている。この2本のヒートパイプ81は、伝熱性の高い金属と内部に封入された媒体で構成され、先端部10Aが延びる方向(中心軸10Xの方向)に沿って配置され、一端が基板50aの先端部分に対向して固定され、筐体部90側の他端は先端部10Aから延出している。この他端には、先端部10Aの中心軸10Xを中心とした円筒状の伝熱部82が熱的に接続されている。伝熱部82は、ヒートパイプ81と同様に伝熱性の高い金属で構成されており、熱的に接続、すなわち、熱が互いに伝達されるように配置されている。
なお、ヒートパイプの本数は、1本又は3本以上であってもよい。また、冷却手段として、パイプとは異なる形状、例えば、板状、中実の棒状の金属製の部材を、ヒートパイプ81に加えて、又は、ヒートパイプ81に代えて、撮像部50から延伸部80を介して筐体部90に至るように配置してもよい。
図4(a)に示すように、延伸部80と筐体部90を互いに接続したとき、中空筒状の筐体部90内に伝熱部82が挿入され、筐体部90内に配置された放熱部92(ヒートシンク)と延伸部80の伝熱部82が熱的に接続される。放熱部92は、筐体部90の中心軸を中心とした円筒状をなしており、ヒートパイプ81及び伝熱部82と同様に伝熱性の高い金属で構成されている。伝熱部82と放熱部92は、径方向における厚みが互いに対応しており、かつ、ヒートパイプ81よりも厚く形成されているため、ヒートパイプ81の熱を延伸部80側から筐体部90側へ、さらに、外部へ伝えやすくなり、これにより、撮像部50、光照射部42、及び、基板50a上の各部品・素子、例えば、固体撮像素子51、撮像制御部60、レンズ駆動装置55、信号変換部59などから発生する熱を、対象物の外部に位置する筐体部90まで導き、この熱を外部へ効率的かつ確実に放出することが可能となる。上記のとおり、撮像部50を動作させた際の単位時間当たりの発熱量は2W以下であるが、撮像制御部60に短期的に負荷が発生し、撮像部50の温度が一時的に上昇してしまう可能性がある。そのような事態に至っても、ヒートパイプ81により、撮像部50の温度が過度に高くなることを回避することができる。
ここで、温度センサ57から出力された信号を撮像制御部60が受け、撮像制御部60が備える温度制御部64がその信号に基づいて制御信号を生成して、その制御信号によりヒートパイプ81を制御する構成でもよい。この場合のヒートパイプ81の具体的な構成は任意であるが、二重管構造を有して、先端に冷却物質や熱移動媒体を供給する冷却管であってもよいし、ペルチェ素子であってもよいし、これらを組み合わせた構成を有していてもよい。
図4(a)、(b)に示すように、基板50aの筐体部90側の端部には、コネクタ部83が設けられている。図4(a)に示すように、延伸部80と筐体部90を互いに接続したとき、コネクタ部83は、筐体部90内の中継部91に電気的に接続されるため、基板50a上の各部品・素子と制御装置20との間で信号の入出力が可能な状態となる。
延伸部80の具体的な形状は限定されないが、体壁BWに孔THを設けてその孔THから撮像部50を挿入する場合には、撮像部50と同様に、挿入軸方向の投影面積が100mm2以下であることが好ましい。延伸部80の挿入軸方向の投影像に撮像部50の挿入軸方向の投影像の全てが含まれることが好ましい。
もっとも一般的な形状は、挿入軸方向に延びる円柱状であり、この円柱状の延伸部80が実質的な可撓性を有しない場合には、内視鏡装置10の外観はいわゆる硬性内視鏡と同様の外観を有し、硬性内視鏡と同様に取り扱うことができる。
延伸部80は、電磁波遮蔽性と絶縁性を有する材料で構成することが好ましい。延伸部80が電磁波遮蔽性を有することにより、外部からの電磁波の侵入を防ぐことができるため、延伸部80の内部を通り撮像部50から筐体部90へ向かう信号(アナログ信号、デジタル信号)にノイズが重なることを抑えることができる。さらに、延伸部80が電磁波遮蔽性を有することにより、その内部を通り撮像部50から筐体部90へ向かう信号に基づく電磁波が対象物内部へ漏れることを抑えることができる。また、延伸部80が絶縁性を有することにより、例えば電気メスのように延伸部80の近傍に位置し高電位にある部分を有する機器から延伸部80に放電が生じて内視鏡装置10に障害が生じる可能性が低減される。さらに、延伸部80の内部を通る電気信号が外部に伝導することを抑えることができることから、撮像部50や延伸部80が内部に挿入された対象物(被写体Aを有する人体)に対する通電を防ぐことが可能となる。
延伸部80の構成は特に限定されないが、例えば、電磁波遮蔽性を有する外管と、絶縁性を有する内管との二重の管構造とすることができる。外管としては、金属製の管のほか、プラスチック管の表面に電磁波遮蔽性を有する金属薄膜(例えば銅、ニッケル)を形成した構成が挙げられる。内管としては、プラスチック製の管や、アルミニウム製の管の表面にアルマイト処理を施して絶縁性を与えた構成が挙げられる。
延伸部80は体内R1で変形可能とされていてもよい。そのように変形することにより、筐体部90の被写体A側の端部に対する撮像部50の筐体部90側の端部の相対位置が変更可能であればよい。これにより、体外R0の筐体部90の位置を変化させることなく、又は体外R0の筐体部90の位置の変化を少なくして、撮像部50を体内R1で変位させることができる。撮像部50の体内R1での変位により視野が移動する。このように延伸部80が変形可能であることにより、本発明の一実施形態に係る内視鏡装置10は、いわゆる軟性内視鏡と同様の機能を有することができる。
光照射部42は、撮像部50の近傍にて、撮像部50の撮像視野を適切に照らすことができる。具体例として、先端部10Aの外部に配置された光源41からの光を、ガラスファイバーなどの導光路43で導き、光照射部42から被写体A側へ光を放出させるようにすると、発光ダイオードなどを用いる場合よりも発熱量が小さくなるため好ましい。光照射部42は、例えば、先端部10Aの径方向において、入射光学系53の外側にリング状に設けると、被写体Aを均一に照らすことができ、かつ、被写体Aから入射光学系53へ入射する光の分布が均一になりやすくなるため好ましい。
光照射部42は、撮像部50が体内R1へと挿入される孔THを通って、体内R1に配置されることが好ましい。体壁BWに孔THを設ける場合には孔THの数は少ないことが被写体Aに係る対象物への負担が少なく好ましい。
制御装置20は、内視鏡装置10の信号変換部59から出力される信号(画像信号に基づく信号)に基づいて、表示装置31に画像を表示させるための表示画像信号を生成し、この表示画像信号を出力する。具体的には、図1に示すように、制御装置20は、画像データ生成部21を有し、この画像データ生成部21において、内視鏡装置10の信号変換部59から入力された信号を処理して、表示装置31に表示する表示用の画像データを生成する。画像データ生成部21における処理の具体例として、画像の明るさやコントラストの調整、表示範囲の設定(トリミング、デジタルズーム)、解像度の変更(アップコンバート、ダウンコンバート)などが挙げられる。制御装置20は、体外R0(対象物の外部)に配置され、内視鏡装置10とは別体に設けられる。言い換えると、制御装置20と内視鏡装置10とが、信号の接続を除いて、互いに接触することなく配置されている。
画像データ生成部21にて生成された画像データは、制御装置20が備える表示画像信号生成部22において表示装置31で表示可能な信号に変換されて、表示装置31へと出力される。表示画像信号生成部22で生成された信号は、送信装置32にも出力されるため、例えば遠隔地にいる他の観察者も内視鏡装置10にて撮影された画像を観察可能である(図5参照)。また、表示画像信号生成部22で生成された信号は、ハードディスクメモリなどの記憶装置33にも出力され、記憶装置33においてデータの保存が行われる。また、画像データ生成部21で生成された画像データは、送信装置32や記憶装置33に送信されるように構成してもよい。
表示装置31で表示する画像が4K相当またはそれ以上の解像度を有する画像である場合、表示画像信号生成部22における信号変換における演算量が非常に大きなものとなる。このため、制御装置20では、撮像部50と比較して大きな発熱が生じる。撮像部50での撮像スピード(フレームレート)が高くなると、この傾向は顕著となる。しかし、制御装置20は、体外R0(対象物の外部)に配置されているため、外部へ熱が放出されやすくなっていることから、4K相当またはそれ以上の極めて高い解像度を有する画像を生成する場合であっても、表示画像信号生成部22や制御装置20が高温となって処理能力が低下することを防ぐことができる。また、外部へ効率的に放熱されるため、表示画像信号生成部22で発生した熱が、対象物へ伝達されることはほとんどない。
制御装置20は、画像データ生成部21にて生成した画像データから特徴量を抽出する画像情報信号生成部23を有する。画像情報信号生成部23において生成する情報の具体例として、視野内における被写体Aの面積、被写体Aにおける特定部位の面積、などが挙げられる。こうして生成した情報は表示画像信号生成部22に出力されて表示装置31に表示されたり、送信装置32や記憶装置33に出力されたりする。
制御装置20に接続される操作装置34を用いることにより、操作者は、画像データ生成部21や画像情報信号生成部23にて行われる処理の選択、設定などを行うことができる。操作装置34は、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタン(スイッチ)などの入力機器からなる。操作装置34は、内視鏡装置10の操作や外部機器を操作するためにも用いられる。操作装置34から入力した信号に基づき、制御装置20が備える制御信号生成部24において、内視鏡装置10の各構成要素などを動作させるための制御信号が生成される。この信号は、内視鏡装置10へ出力され、撮像部50などの各構成要素へと伝えられる。制御信号生成部24は光源41などの機器を制御する信号を生成し、これらの機器の動作を制御してもよい。
内視鏡システム100において、制御装置20で形成された表示画像信号は、制御装置20の近傍に配置された表示装置31に送られて画像として表示されるほか、図5に示すように、送信装置32からインターネットINを介して送られて、遠隔地にある、複数の表示装置31A、31B、31Cに画像として表示されることもできる。また、送信装置32から出力された表示画像信号は、インターネットINを介して接続される記憶装置33に送ることによって、当該信号の記録を行うこともできる。
図6は、第1変形例の制御装置120の機能ブロック図である。第1変形例においては、信号変換部59で生成された伝送信号が、信号分割部25において2つに分割され、それぞれが半分の解像度の信号とされる。信号分割部25は、例えば、固体撮像素子51におけるマトリクス状の画素を縦又は横に2分割したものに対応した画像データ(伝送信号)に分割する。
なお、分割は、3つ以上にしても良く、また、縦や横の分割のほか、任意の複数の行又は列を組み合わせた分割でもよい。さらに、撮像時刻による分割を行っても良い。
なお、分割は、3つ以上にしても良く、また、縦や横の分割のほか、任意の複数の行又は列を組み合わせた分割でもよい。さらに、撮像時刻による分割を行っても良い。
信号分割部25で分割された伝送信号は、それぞれ、第1画像データ生成部21aと第2画像データ生成部21bとへ出力される。第1画像データ生成部21aと第2画像データ生成部21bでは、それぞれ、上記実施形態の画像データ生成部21と同様に、信号分割部25から入力された信号を処理して、表示装置31に表示する画像データを生成する。
第1画像データ生成部21aと第2画像データ生成部21bのそれぞれで生成された画像データは、統合部26において、固体撮像素子51におけるマトリクス状の画素に対応するように、再配置して統合され、統合画像データが生成される。統合画像データは、表示画像信号生成部22と画像情報信号生成部23にそれぞれ出力される。
表示画像信号生成部22においては、上記実施形態と同様に、表示装置31で表示可能な信号に変換されて、表示装置31へと出力される。画像情報信号生成部23においては、上記実施形態と同様に、統合部26で統合された統合画像データから特徴量を抽出する。
制御装置120をこのように構成したことにより、高い解像度、例えば8K相当の解像度で、固体撮像素子51において画像信号を生成した場合に、この画像信号は、信号分割部25で半分の解像度に対応する量の画像データに分割される。このため、第1画像データ生成部21aと第2画像データ生成部21bでは、それぞれ、半分の解像度の4K相当の解像度に対応する量の画像データをそれぞれで並列して生成すればよいため、既存の処理回路等を用いて、高速でデータ生成を行うことができ、それぞれからの発熱量を小さく抑えることができる。このように高速かつ安価に画像データの生成が可能となるため、固体撮像素子51で生成される画像信号のフレームレートが高速、例えば60fps以上、であっても、表示装置31において遅延のない画像を表示することが可能となる。
図7は、第2変形例の先端部内における、入射光学系153、反射光学系154、及び、2つの固体撮像素子151a、151bの配置を示す図である。第2変形例の入射光学系153及び第1の固体撮像素子151aは、上記実施形態の入射光学系53及び固体撮像素子51とそれぞれ同じものである。
反射光学系154は、ハーフミラー154aを有し、入射光学系53からの入射光L1の一部を、上記実施形態の反射ミラー54aと同様の方向へ反射させた画像光L2を第1の固体撮像素子151aに垂直に入射させるとともに、入射光L1の一部を通過させて先端部10Aの中心軸10Xに沿って進行させて、第2の画像光L3を第2の固体撮像素子151bに垂直に入射させる。
第2の固体撮像素子151bは、先端部10Aの内部において、撮像面が先端部10Aの中心軸10Xに直交するように配置され、撮像面の平面サイズは先端部10Aの内径よりも小さいものとされている。このようなサイズの第2の固体撮像素子151bの撮像面に対応した画像光を生成するために、反射光学系154の出射部、又は、反射光学系154と第2の固体撮像素子151bとの間に、第1の固体撮像素子151aへ向かう画像光L2よりも縮小された画像光L3が、第2の固体撮像素子151bに入射するための光学的な構成を設けることが好ましい。
第2の固体撮像素子151bは、上記実施形態と同様の構成・機能の撮像制御部に接続され、第2の撮像部が構成される。この第2の撮像部は、上記実施形態の撮像部50の各部材を共通に利用するように構成してもよいし、撮像部50とは独立した形態で構成してもよい。
第2変形例においては、例えば、ハーフミラー154aと第1の固体撮像素子151aとの間、及び、ハーフミラー154aと第2の固体撮像素子151bとの間のうちの一方に、所定範囲の波長をカットするフィルタを配置すると、波長範囲の異なる2つの画像を同時に得ることができる。これにより、例えば、第1の固体撮像素子151aに基づく画像、すなわち可視光下の画像による施術中に、一時的に近赤外光に基づいた画像(第2の固体撮像素子151bに基づく画像)に切り替えて対象箇所について所定の判断を行い、これに基づいて、第1の固体撮像素子151aに基づいた可視光下での画像を用いた施術を再開する、と言った手順を効率的に行うことが可能となる。
10 内視鏡装置
10A 先端部
10X 先端部の中心軸
20 制御装置
21 画像データ生成部
21a 第1画像データ生成部
21b 第2画像データ生成部
22 表示画像信号生成部
23 画像情報信号生成部
24 制御信号生成部
25 信号分割部
26 統合部
31、31A、31B、31C 表示装置
32 送信装置
33 記憶装置
34 操作装置
41 光源
42 光照射部
43 導光路
50 撮像部
50a 基板
50b フレキシブル部
51 固体撮像素子
52 光学系
53 入射光学系
54 反射光学系
54a 反射ミラー
55 レンズ駆動装置
56 保持部材
57 温度センサ
58 加熱手段
59 信号変換部
60 撮像制御部
61 素子制御部
62 画像処理部
63 レンズ駆動処理部
64 温度制御部
80 延伸部
81 ヒートパイプ(冷却手段)
82 伝熱部
83 コネクタ部
90 筐体部
91 中継部
92 放熱部
100 視鏡システム
120 制御装置
151a 第1の固体撮像素子
151b 第2の固体撮像素子
153 入射光学系
154 反射光学系
154a ハーフミラー
A 被写体
AX 入射光学系の光軸
BW 体壁
IN インターネット
L1 入射光
L2 画像光
L3 第2の画像光
R0 体外
R1 体内
TH 孔
10A 先端部
10X 先端部の中心軸
20 制御装置
21 画像データ生成部
21a 第1画像データ生成部
21b 第2画像データ生成部
22 表示画像信号生成部
23 画像情報信号生成部
24 制御信号生成部
25 信号分割部
26 統合部
31、31A、31B、31C 表示装置
32 送信装置
33 記憶装置
34 操作装置
41 光源
42 光照射部
43 導光路
50 撮像部
50a 基板
50b フレキシブル部
51 固体撮像素子
52 光学系
53 入射光学系
54 反射光学系
54a 反射ミラー
55 レンズ駆動装置
56 保持部材
57 温度センサ
58 加熱手段
59 信号変換部
60 撮像制御部
61 素子制御部
62 画像処理部
63 レンズ駆動処理部
64 温度制御部
80 延伸部
81 ヒートパイプ(冷却手段)
82 伝熱部
83 コネクタ部
90 筐体部
91 中継部
92 放熱部
100 視鏡システム
120 制御装置
151a 第1の固体撮像素子
151b 第2の固体撮像素子
153 入射光学系
154 反射光学系
154a ハーフミラー
A 被写体
AX 入射光学系の光軸
BW 体壁
IN インターネット
L1 入射光
L2 画像光
L3 第2の画像光
R0 体外
R1 体内
TH 孔
Claims (13)
- 対象物の内部に先端部を挿入し、前記対象物の内部に位置する被写体を撮像する内視鏡装置であって、
前記先端部は中空の筒状をなしており、その内部に、
前記被写体からの光が入射する入射光学系と、
前記入射光学系からの入射光を反射させる反射光学系と、
前記反射光学系が形成した画像光に基づいて前記被写体の画像信号を生成する撮像部と、
前記画像信号に基づく信号を生成する画像処理部と、を備え、
前記撮像部は、各々が光電変換素子を有する複数の画素をマトリクス状に並べた固体撮像素子を備え、前記画像信号は、前記複数の画素のそれぞれに入射した前記画像光に基づいて生成され、
前記複数の画素は、前記先端部の中心軸を含む面に略平行な面方向に沿うように設けられ、
前記反射光学系は、前記入射光学系からの入射光の進行方向を前記複数の画素へ向かう所定の方向へ変え、
前記画像処理部は、前記固体撮像素子が生成した前記画像信号について、少なくともA/D変換処理を行うことを特徴とする内視鏡装置。 - 前記複数の画素は、4K相当又はそれ以上の解像度に対応する数が設けられている請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記先端部は、前記入射光学系の光軸を含む面に略平行な面方向に沿うように設けられている請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記先端部は、前記撮像部に接続され、前記先端部が延びる方向に沿って延びた基板を備え、
前記基板上に前記画像処理部からの信号を伝送信号に変換する信号変換部が設けられている請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記対象物の外部に配置される筐体部を備え、
前記基板と前記筐体部には、両者を熱的に接続するヒートパイプが設けられている請求項4に記載の内視鏡装置。 - 前記対象物の外部に配置される筐体部を備え、
前記筐体部と前記先端部とは脱着可能であって、前記筐体部は前記伝送信号を外部へ中継する中継部を備える請求項4に記載の内視鏡装置。 - 前記筐体部は、前記ヒートパイプに熱的に接続される放熱部を備える請求項5に記載の内視鏡装置。
- 前記先端部は、前記ヒートパイプの前記筐体部側において前記放熱部に熱的に接続される伝熱部を備える請求項7に記載の内視鏡装置。
- 前記反射光学系は、前記入射光学系からの入射光について、前記複数の画素の総面積に対応する面積に調整して前記画像光を形成する請求項1に記載の内視鏡装置。
- 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載される内視鏡装置と、
前記内視鏡装置とは別体に設けられて前記対象物の外部に配置される制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記画像処理部で生成された信号に基づいて表示用の画像データを生成する画像データ生成部を備えることを特徴とする内視鏡システム。 - 前記画像信号のフレームレートは60fps以上であり、
前記制御装置において、
前記画像処理部で生成された信号に基づいて、信号分割部で半分以下の解像度の信号に分割され、
前記信号分割部で分割された信号はそれぞれ、前記画像データ生成部に入力され、
前記画像データ生成部からの画像データは統合部で統合され、
前記統合部から出力された統合画像データが前記表示用の画像データとなる、請求項10に記載の内視鏡システム。 - 前記撮像部は前記画像光を受光する請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記反射光学系はハーフミラーを含み、前記ハーフミラーを透過した光が入射する第2の撮像部を備える請求項1に記載の内視鏡装置。
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Citations (8)
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- 2020-04-17 JP JP2020073940A patent/JP2021168841A/ja active Pending
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