JP2021155452A - (メタ)アクリル酸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、(メタ)アクリル酸の製造プロセスにおいて蒸留工程における熱負荷を低減してエネルギー的に有利な運転を行うとともに、抽出工程における油水懸濁状態の発生を防止し、抽出工程における水の分離を良好に維持して安定的に高品質の(メタ)アクリル酸を製造する方法の提供を課題とする。
(a)(メタ)アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を含む液を回収液として保持し、該保持した回収液を該抽出工程に送液する。
(b)上記回収液を抽出工程における(メタ)アクリル酸水溶液が供給される場所と同じ場所に送液する。
(c)(メタ)アクリル酸水溶液と上記回収液との混合組成中のミカエル付加物の濃度を0.05〜0.7重量%とする。
(d)上記回収液を蒸留した後、留出液を抽出工程に送液する。
(e)上記回収液を油水分離後、油相を抽出工程に送液する。
(f)抽出工程における抽出温度を30〜90℃に調整する。
<1>
気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る酸化反応工程と、該反応ガスを水と気液接触させることにより(メタ)アクリル酸水溶液とする吸収工程と、該(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させて粗(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程と、該粗(メタ)アクリル酸より(メタ)アクリル酸を蒸留する蒸留工程とを含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、
前記工程の少なくとも1工程から排出された排出液を含む液を回収液として、該回収液を1日〜60日間保持し、該保持した回収液を該抽出工程に送液する、(メタ)アクリル酸の製造方法。
<2>
気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る酸化反応工程と、該反応ガスを水と気液接触させることにより(メタ)アクリル酸水溶液とする吸収工程と、該(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させて粗(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程と、該粗(メタ)アクリル酸より(メタ)アクリル酸を蒸留する蒸留工程とを含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、
前記各工程の少なくとも1工程から排出された排出液を含む液を回収液として、該回収液を油水分離し、該油水分離した油相を該抽出工程に送液する、(メタ)アクリル酸の製造方法。
<3>
気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る酸化反応工程と、該反応ガスを水と気液接触させることにより(メタ)アクリル酸水溶液とする吸収工程と、該(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させて粗(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程と、該粗(メタ)アクリル酸より(メタ)アクリル酸を蒸留する蒸留工程とを含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、
前記各工程の少なくとも1工程から排出された排出液を含む液を回収液として、該回収液を蒸留し、蒸留した留出液を該抽出工程に送液する、(メタ)アクリル酸の製造方法。<4>
前記各工程の少なくとも1工程において、該工程における反応物の供給と該工程における排出液の排出とを同時に行う、<1>乃至<3>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<5>
前記回収液が水を含む、<1>乃至<4>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<6>
前記抽出工程に送液する回収液を、抽出工程における(メタ)アクリル酸水溶液が供給される場所と同じ場所に供給する、<1>乃至<5>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<7>
前記回収液と前記(メタ)アクリル酸水溶液との混合組成中のミカエル付加物の濃度が0.05〜0.7重量%である、<1>乃至<6>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<8>
前記抽出工程における抽出温度が30〜90℃である、<1>乃至<7>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<9>
前記抽出溶剤が、(メタ)アクリル酸の沸点より低沸点である非水溶性芳香族化合物を主成分とする溶剤である、<1>乃至<8>のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
<10>
前記非水溶性芳香族化合物が、ベンゼン、トルエン及びキシレンからなる群より選ばれる少なくとも一つの化合物である、<9>に記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
本発明の(メタ)アクリル酸の製造方法は、気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る酸化反応工程と、該反応ガスを水と気液接触させることにより(メタ)アクリル酸水溶液とする吸収工程と、該(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させて粗(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程と、該粗(メタ)アクリル酸より(メタ)アクリル酸を蒸留する蒸留工程とを含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、前記工程の少なくとも1工程から排出された排出液を含む液を回収液として保持し、該保持した回収液を該抽出工程に送液することを必須とし(下記(a))、好ましくは以下の条件(下記(b)〜(f))を満たすような運転を行うことを特徴とする。
(a)(メタ)アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を含む液を回収液として保持し、該保持した回収液を該抽出工程に送液する。
(b)上記回収液を抽出工程における(メタ)アクリル酸水溶液が供給される場所と同じ場所に送液する。
(c)(メタ)アクリル酸水溶液と上記回収液との混合組成中のミカエル付加物の濃度を0.05〜0.7重量%とする。
(d)上記回収液を蒸留した後、留出液を抽出工程に送液する。
(e)上記回収液を油水分離後、油相を抽出工程に送液する。
(f)抽出工程における抽出温度を30〜90℃に調整する。
保持の操作を実施せず、(メタ)アクリル酸製造プロセスから排出された液を速やかに抽出工程に供給した場合には、油水分離の悪化を招き、水が抽出溶剤に含有された状態で下流に流通し、下流の精製負荷増大や製品品質の悪化を引き起こす可能性がある。
は20〜30℃程度の低温で行われるのが一般的であるが(例えば特許文献2)、低温時には油水の分離速度が遅いため、油水懸濁状態の防止という観点では低すぎない方がよい。油水の相互溶解度と油水分離速度のバランスが最もよく、油水分離性を悪化させる成分の新たな生成等も抑制できるための最適な温度は、(f)に記載の通り、30〜90℃が好ましく、より好ましくは40〜80℃、さらに好ましくは40〜60℃である。温度を調整する方法としては、抽出工程に供給される(メタ)アクリル酸水溶液や上記回収液、もしくはそれらの混合溶液の温度を適正な範囲に調整することが最も効率的である。
空気(11)、希釈剤(12)としての水蒸気及び/又は窒素、更に反応原料としてのプロピレン(10)が混合されて、酸化反応器(前段反応器)(1)に供給される。前段反応器(1)には、モリブデン(Mo)−ビスマス(Bi)系の複合金属酸化物からなる固体触媒が充填されており、熱媒体の循環で温度制御されている。前段反応器(1)の構造は、一般的には多管式熱交換器タイプやプレート熱交換器タイプである。前段反応器(1)でプロピレンがアクロレインに変換された反応生成ガスは、次いで、酸化反応器(後段反応器)(2)に供給される。後段反応器(2)には空気(11)などが添加されることもある。後段反応器(2)には、モリブデン(Mo)−バナジウム(V)系の複合金属酸化物触媒が充填され、熱媒体の循環で温度制御されている。後段反応器(2)の構造は、前段反応器(1)と同様なものが用いられる。後段反応器(2)でアクロレインがアクリル酸に転化され、酸化反応ガス(13)が得られる。
酸化反応ガス(13)は、熱交換器(9−1)で150〜200℃に冷却された後、吸収塔(3)へ導入され、アクリル酸水溶液とし、熱交換器(9−3)により温度制御される。具体的には、熱交換器(9−1)で冷却された酸化反応ガスは吸収塔(3)へ導入され、吸収塔(3)の塔頂から供給された重合防止剤(15)を含む吸収水(17)と酸化反応ガスとが気液接触して酸化反応ガス中のアクリル酸等が吸収され、アクリル酸水溶液(14)となる。吸収塔(3)は通常理論段10〜20段の段塔や充填塔が用いられる。吸収塔(3)の塔頂温度は通常30〜70℃、塔底温度は通常35〜85℃であり、熱交換器(9−3)を用いて温度制御される。
等、更に吸収されなかった少量のアクリル酸を含む。該廃ガスはそのまま、一部が酸化反応工程へリサイクルされることもあるが、通常廃ガス処理工程(4)で無害化された後、酸化反応器(1)又は(2)にリサイクル(23)され、残部は廃ガス(22)として廃棄される。
合物以外にも、フェノチアジン化合物、銅塩化合物、マンガン塩化合物、アミン化合物、ニトロソ化合物やN−オキシル化合物などがある。
銅塩化合物としては、特に制限はなく、無機塩、有機塩のいずれであってもよく、多くの化合物が使用可能である。例えば、ジアルキルジチオカルバミン酸銅、酢酸銅、アクリル酸銅、ナフテン酸銅、硫酸銅、パラトルエン酸銅、硝酸銅及び炭酸銅があるが、吸収塔(3)の塔内液は水溶液であるので、水溶性の化合物が好ましく、例えば、酢酸銅、アクリル酸銅、炭酸銅、硫酸銅やパラトルエン酸銅が好適である。
マンガン塩化合物としては、酢酸マンガン、蟻酸マンガン、アクリル酸マンガン、ナフテン酸マンガン、硫酸マンガンや炭酸マンガンが好適である。
ニトロソ化合物及びアミン化合物としては、p−ニトロソフェノール、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミン及びそのアンモニウム塩、あるいはN−ニトロソジフェニルアミン及びそのアンモニウム塩などが挙げられる。
N−オキシル化合物としては、第3ブチルニトロオキシド、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル、4,4’,4”−トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシル)フォスファイトなどが挙げられる。
吸収塔(3)の塔頂から排出される廃ガスは、通常、水、酸素(O2)、二酸化炭素(
CO2)と共に、酢酸、ホルムアルデヒドやアクリル酸等の有機物を含む。該廃ガスの無
害化処理は、通常触媒燃焼方式で行われる。該触媒としてはハニカム状のものなどが用いられる。
吸収塔(3)の塔底からのアクリル酸水溶液(14)は、熱交換器(9−2)で熱交換され、20〜90℃程度に温度調整されて、抽出塔(5)に供給され、抽出溶剤(16)と液々接触処理されて、アクリル酸の抽出液(18)と抽残水(19)に分離される。
また、非水溶性芳香族化合物溶剤の種類としては非水溶性芳香族炭化水素溶剤が代表的であり、非水溶性芳香族炭化水素溶剤は抽出操作において、アクリル酸と酢酸の抽剤/水比の分配係数の比率が大きく、アクリル酸の選択率が高い長所がある。該非水溶性芳香族
炭化水素溶剤は、20℃における水の溶解度が1.5重量%以下のものが選択されるが、この水の溶解度が0.5重量%以下であることがより好ましく、0.1重量%以下であることが更に好ましく、0.06重量%以下であることが最も好ましい。非水溶性芳香族炭化水素溶剤の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メシチレン等が挙げられ、中でも抽出効率が高く、水への溶解度が低い点で、好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレンである。該非水溶性芳香族炭化水素溶剤は、1種類を用いてもよく2種類以上の混合溶剤として用いることもできる。
また、他の非水溶性溶剤との混合溶剤として用いることも可能であるが、この場合、混合溶剤中の70重量%以上が非水溶性芳香族炭化水素溶剤であることが好ましい。該非水溶性芳香族炭化水素溶剤としては、抽出効率が高く、水の溶解度が低い点で、トルエンが最も好ましい。
本工程は、粗アクリル酸からアクリル酸を蒸留分離する蒸留工程を含む。抽出塔(5)の塔頂から得られる抽出液(18)は、アクリル酸精製工程(7)で該蒸留分離などの精製手段で抽出溶剤と酢酸等の不純物が分離され、アクリル酸(20)が製造される。蒸留分離された抽出溶剤(16)は、抽出塔(5)へリサイクルされる。抽出溶剤(16)中のアクリル酸濃度は抽出塔(5)のアクリル酸抽出率に重要な影響を与える。抽出溶剤(16)中のアクリル酸濃度は、低いほど抽出率が高くなるため、1重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましい。抽出溶剤(16)中のアクリル酸濃度を0.4重量%以下にするためには、溶剤とアクリル酸との蒸留分離の為に、蒸留塔の段数を増加し、更に還流量も増加しなければならず、多大のエネルギーが必要となることから、これらの条件はアクリル酸の抽出率と蒸留負荷との関係で適当な条件に制御される。
抽出塔(5)からの抽残水(19)は、廃液として排出して処理する必要がある。廃液処理方法として燃焼処理や活性汚泥処理が一般的であるが、大量の抽残水の燃焼処理は多
大なエネルギーが必要であるし、抽残水(19)中にはホルムアルデヒドが含まれるため活性汚泥処理も困難である。このため、抽残水(19)は、吸収塔(3)へリサイクルして吸収水として再利用することが好ましいが、抽残水(19)中には、抽出塔(5)で抽出溶剤中に抽出されずに残留した酸化反応工程からの副生成物(例えば、マレイン酸やフタル酸など)が濃縮されているので、これらの副生成物の系内蓄積を防止した上で吸収塔(3)へリサイクルするためには、抽残水(19)から該副生成物を分離し、分離した副生成物を廃液として系外に排出する必要がある。この抽残水(19)の処理に際しては、抽残水(19)の一部を吸収水としてそのまま吸収塔(3)へリサイクル(24)し、残部についてのみ加熱濃縮処理して廃液を分離することにより、加熱濃縮処理のための設備の小型化やエネルギーの最適化を図ることができる。
本欄で記載する、回収液の保持、蒸留、油水分離の好ましい条件、回収液の送液等については、前述した内容が援用される。
本発明の製造方法では、トラブル時・定期点検時等の非定常運転の場合を考慮に含み、これら非定常時には各機器からの排出液を一度、バッファータンク、オフスペックタンク等の貯槽(8)に保持する。保持することにより、様々な組成を有する排出液が混合されて成分が均一化され、油水分離を悪化させる成分の濃度が希釈される。また、固形物の沈降や油水の分離が行われることにより、悪化成分を除去しやすくなる効果も得られる。これらの排出液は、回収液(25)として、抽出工程におけるアクリル酸水溶液(14)が供給される場所と同じ場所に供給されることが好ましい。この方法としては、アクリル酸水溶液(14)が流通する配管に回収液を混合する方法や、アクリル酸水溶液が供給される場所に別配管で供給する方法が考えられる。後者の例としては、抽出工程として抽出塔(5)を用い、アクリル酸水溶液を塔頂に供給する場合、塔頂部に別の配管で回収液を供給する方法が考えられる。この方法を実施せず、回収液を、例えば抽出溶剤(16)と同じ場所に供給した場合には、アクリル酸の抽出効率を低下させる可能性がある。
また、回収液は、そのまま抽出工程に送液しても構わないが、抽出工程での油水懸濁状態発生を防止するため、蒸留設備で蒸留し、蒸留した後の留出液を抽出工程に送液することが好ましい。蒸留設備としては、蒸発缶を用いることができる。蒸発缶は蒸発槽と加熱蒸留用のリボイラーと蒸発蒸気を凝縮するコンデンサーを有している。該槽内には、飛沫同伴を防ぐミストセパレータを有していてもよいし、槽上部に棚段など蒸留部を有していてもよい。ただし、蒸留設備は、蒸発缶に限定されるものではなく、例えば、多重効用缶、加熱用のジャケットあるいは熱交換器を有する攪拌槽、放散塔、あるいは薄膜蒸発器などを採用することもできる。
蒸発缶等の加熱用熱源は、蒸気や熱媒体が用いられる。あるいは高温のプロセス流体なども使用可能である。
また、抽出工程での油水懸濁状態発生を防止する目的で、回収液の油水分離操作を行い、油相のみを送液する場合もある。また、抽出工程における抽出温度は、30〜90℃とすることが好ましい。より好ましくは40〜80℃、さらに好ましくは40〜60℃である。温度を調整する方法としては、抽出工程に供給されるアクリル酸水溶液や上記回収液、もしくはそれらの混合溶液の温度を適正な範囲に調整することが最も効率的である。適正な範囲とは、20〜90℃、より好ましくは30〜90℃、さらに好ましくは30〜7
0℃である。
蒸発缶(6)より排出される廃液(21)には、酸化反応工程で生成し、抽出塔(5)で抽残水(19)中に残留した高沸点成分、ホルムアルデヒド及び重合防止剤等が含まれる。該廃液(21)は、焼却処理等で処理される。
サンプリング液中に含まれる物質の同定、及び該物質の定量はガスクロマトグラフィーで分析した。ガスクロマトグラフィーには、島津製作所製のGC−14Aを用いた。分離カラムにはAgilent社製のキャピラリーカラム(HP−FFAP)を用い、検出器はFID及びTCDを用いた。
図1に記載のアクリル酸製造設備により以下の工程でアクリル酸を製造した。具体的にはプロピレンの気相接触酸化反応による酸化反応ガスを得る酸化反応工程、該酸化反応ガスと重合防止剤を含む吸収水とを気液接触させることによりアクリル酸水溶液とする吸収工程、該アクリル酸水溶液を抽出溶媒としてトルエンを用いて抽出液とする抽出工程、該抽出液を蒸留精製によりアクリル酸とするアクリル酸精製工程を経てアクリル酸を製造した。
前記抽出工程の簡易観察を行うため以下の抽出試験を実施した。
前記吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.0重量%、アクリル酸ダイマー:0.31重量%、アクリル酸トリマー:0.0013重量%、水:38.3重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.44重量%)33mlを比色管に投入した。次いで、該抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。この比色管をローテーター(タイテック RT50)にセットして21℃の室温環境下、30rpmで
1分間回転混合した。その後静置して目視で油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
実施例1は、参考例1における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該吸収工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例1の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.0重量%、アク
リル酸ダイマー:0.31重量%、アクリル酸トリマー:0.0013重量%、水:38.3重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.44重量%)と、アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を貯槽で4日間保持した後の回収液(アクリル酸63.3重量%、アクリル酸ダイマー2.1重量%、アクリル酸トリマー0.022重量%、水11.4重量%、酢酸0.030重量%)を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。次いで、参考例1の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例1と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
比較例1は、参考例1における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液(保持せず)とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例1の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.0重量%、アクリル酸ダイマー:0.31重量%、アクリル酸トリマー:0.0013重量%、水:38.3重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.44重量%)と、アクリル酸製造プロセスから排出された排出液(保持せず)(アクリル酸73.3重量%、アクリル酸ダイマー5.9重量%、アクリル酸トリマー0.052重量%、水20.4重量%、酢酸0.16重量%)を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。次いで、参考例1の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例1と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、油水の懸濁相が90秒経過しても維持され、油相と水相が分離しなかった。
実施例2は、参考例1における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液を単蒸留して得た留出液とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例1の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.0重量%、アクリル酸ダイマー:0.31重量%、アクリル酸トリマー:0.0013重量%、水:38.3重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.44重量%)をサンプリングした。アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を貯槽で2日間保持した回収液を、200ccのフラスコに100g投入し、80℃、10kPaで単蒸留した留出液をサンプリングした。次いで、該アクリル酸水溶液と該留出液を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。更に、参考例1の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例1と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
実施例3は、参考例1における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液を油水分離して得た油相とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例1の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.0重量%、アクリル酸ダイマー:0.31重量%、アクリル酸トリマー:0.0013重量%、水:38.3重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.44重量%)をサンプリングした。アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を貯槽で2日間保持した回収液を比色管に
採取し、トルエンを重量比1:1で加え、この比色管をローテーター(タイテック RT
50)にセットして21℃の室温環境下、30rpmで1分間回転混合した。その後静置して油水を分離し、油相をサンプリングした。次いで、該アクリル酸水溶液と該油相を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。更に、参考例1の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例1と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
図1に記載のアクリル酸製造設備により以下の工程でアクリル酸を製造した。具体的にはプロピレンの気相接触酸化反応による酸化反応ガスを得る酸化反応工程、該酸化反応ガスと重合防止剤を含む吸収水とを気液接触させることによりアクリル酸水溶液とする吸収工程、該アクリル酸水溶液を抽出溶媒としてトルエンを用いて抽出液とする抽出工程、該抽出液を蒸留精製によりアクリル酸とするアクリル酸精製工程を経てアクリル酸を製造した。
前記抽出工程の簡易観察を行うため以下の抽出試験を実施した。
前記吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)33mlを比色管に投入した。次いで、該抽出工程で使用したトルエンを67ml同比色管に投入した。この比色管をローテーター(タイテック RT50)にセットして、21℃の室温環境下、50rpmで1分間回転混合した。その後静置したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに40秒以内で速やかに分離した。
比較例2は、参考例2における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液(保持せず)とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例2の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)と、アクリル酸製造プロセスから排出された排出液(保持せず)(アクリル酸73.3重量%、アクリル酸ダイマー5.9重量%、アクリル酸トリマー0.052重量%、水20.4重量%、酢酸0.16重量%)を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。次いで、参考例2の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例2と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、油水の懸濁相は90秒経過しても維持され、油相と水相が分離しなかった。
実施例4は、参考例2における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液を単蒸留して得た留出液とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例2の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)をサンプリングした。比較例2で用いた、アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を貯槽で2日間保持した回収液を、200ccのフラスコに100g投入し、80℃、10kPaで単蒸留した留出液をサンプリングした。次いで、該アクリル酸水溶液と該留出液を重量比10:1で混
合した混合液33mlを比色管に投入した。更に、参考例2の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例2と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに40秒以内で速やかに分離した。
実施例5は、参考例2における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液を油水分離して得た油相とを混合した混合液を、トルエンを用いて抽出液とする抽出工程に変更したものである。
抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例2の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)をサンプリングした。アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を貯槽で2日間保持した回収液を比色管に採取し、トルエンを重量比1:1で加え、この比色管をローテーター(タイテック RT
50)にセットして21℃の室温環境下、30rpmで1分間回転混合した。その後静置して油水を分離し、油相をサンプリングした。次いで、該アクリル酸水溶液と該油相を重量比10:1で混合した混合液33mlを比色管に投入した。更に、参考例2の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例2と同様に混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに40秒以内で速やかに分離した。
図1に記載のアクリル酸製造設備により以下の工程でアクリル酸を製造した。具体的にはプロピレンの気相接触酸化反応による酸化反応ガスを得る酸化反応工程、該酸化反応ガスと重合防止剤を含む吸収水とを気液接触させることによりアクリル酸水溶液とする吸収工程、該アクリル酸水溶液を抽出溶媒としてトルエンを用いて抽出液とする抽出工程、該抽出液を蒸留精製によりアクリル酸とするアクリル酸精製工程を経てアクリル酸を製造した。
前記抽出工程の簡易観察を行うため以下の抽出試験を実施した。
前記吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)33mlを比色管に投入した。次いで、該抽出工程で使用したトルエンを67ml同比色管に投入した。この比色管を42℃の温水浴に10分間浸漬後、ローテーター(タイテック RT50)にセットして
、50rpmで1分間回転混合した。その後静置したところ、アクリル酸、トルエン等を含
む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
実施例6は、参考例2における抽出工程を、吸収工程で得られたアクリル酸水溶液と、アクリル酸製造プロセスより排出された排出液を保持した回収液とを混合した混合液を、トルエンを用いて42℃の温度下で抽出液とする抽出工程に変更したものである。
該抽出工程の簡易観察を行うため、以下の抽出試験を実施した。
参考例3の吸収工程で得られたアクリル酸水溶液(アクリル酸:57.5重量%、アクリル酸ダイマー:0.25重量%、アクリル酸トリマー:0.0014重量%、水:37.7重量%、酢酸:2.6重量%、マレイン酸:0.46重量%)をサンプリングした。アクリル酸製造プロセスから排出された排出液(アクリル酸73.3重量%、アクリル酸ダイマー5.9重量%、アクリル酸トリマー0.052重量%、水20.4重量%、酢酸0.16重量%)について温度を測定したところ、20℃であった。該排出液を貯槽で2日間保持した回収液をサンプリングした。次いで、該アクリル酸水溶液と該回収液を重量
比100:6で混合した混合液33mlを比色管に投入した。更に、参考例3の抽出工程で使用したトルエン67mlを同比色管に投入した。参考例3と同様に、この比色管を42℃の温水浴に10分間浸漬後、混合操作を行い油水の分離状況を確認したところ、アクリル酸、トルエン等を含む油相と、水、酢酸、マレイン酸等を含む水相とに50秒以内で速やかに分離した。
一方、参考例3と実施例6の結果に示されている通り、抽出温度を42℃とした場合においては、アクリル酸製造プロセスから排出された排出液を加えミカエル付加物の濃度が0.7重量%を超えても油水分離性は悪化しなかった。
3 吸収塔
4 廃ガス処理工程
5 抽出塔
6 蒸発缶
7 アクリル酸精製工程
8 貯槽
9−1,9−2,9−3 熱交換器
10 プロピレン
11 空気
12 希釈剤(水蒸気あるいは窒素)
13 酸化反応ガス
14 アクリル酸水溶液
15 重合防止剤
16 抽出溶剤
17 吸収水
18 抽出液
19 抽残水
20 アクリル酸
21 廃液
22 廃ガス
23 リサイクルガス
24 抽残水リサイクル
25 アクリル酸製造プロセスからの排出・回収液
Claims (1)
- 気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る酸化反応工程と、該反応ガスを水と気液接触させることにより(メタ)アクリル酸水溶液とする吸収工程と、該(メタ)アクリル酸水溶液と抽出溶剤とを接触させて粗(メタ)アクリル酸を抽出する抽出工程と、該粗(メタ)アクリル酸より(メタ)アクリル酸を蒸留する蒸留工程とを含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、
前記工程の少なくとも1工程から排出された排出液を含む液を回収液として、該回収液を1日〜60日間保持し、該保持した回収液を該抽出工程に送液する、(メタ)アクリル酸の製造方法。
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