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JP2021041862A - カーテンシールドエアバッグ装置 - Google Patents

カーテンシールドエアバッグ装置 Download PDF

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JP2021041862A JP2019166520A JP2019166520A JP2021041862A JP 2021041862 A JP2021041862 A JP 2021041862A JP 2019166520 A JP2019166520 A JP 2019166520A JP 2019166520 A JP2019166520 A JP 2019166520A JP 2021041862 A JP2021041862 A JP 2021041862A
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Abstract

【課題】構造が簡単でエアバッグ展開性能に優れたカーテンシールドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】カーテンシールドエアバッグ装置10のカーテンシールドエアバッグ20は、膨張可能に折り畳まれる前側バッグ21及び後側バッグ22と、平面的に広げられた展開状態における前側バッグ21の後端部25aと後側バッグ22の前端部26aを連結している連結部24と、を有し、前側バッグ21と後側バッグ22が膨張によって異なる方向に突出することにより内装材3を開裂予定線4に沿って開裂させて、車室フロア5cに取付けられている干渉物である仕切壁部6よりも前方側で前側バッグ21が側方窓部9に沿って展開し仕切壁部6よりも後方側で後側バッグ22が側方窓部9に沿って展開し、展開時に前側バッグ21及び後側バッグ22が連結部24を介して互いに繋留し合うように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、カーテンシールドエアバッグ装置に関する。
下記の特許文献1には、衝撃発生時に車両の側方窓部においてエアバッグが展開するように構成されたカーテンシールドエアバッグ装置が開示されている。このカーテンシールドエアバッグ装置は、車両のルーフサイド部に設けられており、予め折り畳まれたカーテンシールドエアバッグがルーフサイド部の収容空間に収容されて内装材によって覆われている。車両の衝突等による衝撃発生時には、インフレータからエアバッグへ膨張用のガスが供給されることにより、エアバッグがルーフサイド部の収容空間から突出して側方窓部をカーテン状に覆うように展開する。これにより、衝撃発生時に乗員の頭部の保護を図ることが可能になる。
特開2017−196969号公報
ところで、側方窓部の周辺に車室フロアに取付けられている干渉物が位置している場合、この干渉物がエアバッグに干渉したり引っ掛かったりしてエアバッグの展開動作が邪魔されるため、展開性能が低下するという問題が生じ得る。このような問題に対して、特許文献1に開示のカーテンシールドエアバッグ装置は、エアバッグが前席用の前側バッグと後席用の後側バッグとに分割されることによって、エアバッグの展開性能が低下するのを防ごうとしている。
また、エアバッグを前側バッグと後席用の後側バッグに分割する場合、展開時に各バッグが揺動するのを防ぐ必要がある。そこで、特許文献1に開示のカーテンシールドエアバッグ装置は、前側バッグをフロントピラーに連結するための前側ストラップと、後側バッグをルーフサイドレールに連結するための後側ストラップと、を備えている。ところが、前側バッグと後側バッグのそれぞれをストラップのような繋留手段を利用して車両に繋ぎ留める構造は、構造が複雑になるため不利である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単でエアバッグ展開性能に優れたカーテンシールドエアバッグ装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車両のルーフサイド部に設けられるカーテンシールドエアバッグ装置であって、
上記ルーフサイド部の収容空間に収容されて内装材によって覆われるカーテンシールドエアバッグと、
衝撃発生時に上記カーテンシールドエアバッグに膨張用のガスを供給するガス供給部と、
を備え、
上記カーテンシールドエアバッグは、膨張可能に折り畳まれる前側バッグ及び後側バッグと、平面的に広げられた展開状態における上記前側バッグの後端部と上記後側バッグの前端部を連結している連結部と、を有し、上記ガス供給部からのガス供給時に上記前側バッグと上記後側バッグが膨張によって異なる方向に突出することにより上記内装材を開裂予定線に沿って開裂させて、車室フロアに取付けられている干渉物よりも前方側で上記前側バッグが側方窓部に沿って展開し上記干渉物よりも後方側で上記後側バッグが上記側方窓部に沿って展開し、展開時に上記前側バッグ及び上記後側バッグが上記連結部を介して互いに繋留し合うように構成されている、カーテンシールドエアバッグ装置、
にある。
このカーテンシールドエアバッグ装置において、衝撃発生時にガス供給部からカーテンシールドエアバッグに膨張用のガスが供給される。このとき、カーテンシールドエアバッグの前側バッグと後側バッグが膨張し、その膨張によって異なる方向に突出することにより内装材を開裂予定線に沿って開裂させる。これにより、前側バッグと後側バッグが同じ方向に突出する場合に比べて、内装材を荷重に対してレスポンスよく開裂させることができる。このとき、前側バッグと後側バッグを車室内に向けて円滑に展開させることができ、エアバッグ展開性能を向上させることができる。
前側バッグは、車室フロアに取付けられている干渉物よりも前方側で側方窓部に沿って展開し、後側バッグは、その干渉物よりも後方側で側方窓部に沿って展開する。このとき、側方窓部が前側バッグ及び後側バッグによってカーテン状に覆われる。そして、展開時に前側バッグ及び後側バッグが連結部を介して互いに繋留し合うようになっている。これにより、展開時に各バッグが揺動するのを共用の連結部によって防ぐことができ、エアバッグ展開性能を向上させることができる。また、2つのバッグを連結する連結部が繋留手段を兼ねているため、各バッグをストラップのような繋留手段を利用して車両に繋ぎ留めるような構造に比べて構造を簡素化することができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、構造が簡単でエアバッグ展開性能に優れたカーテンシールドエアバッグ装置を提供することが可能になる。
実施形態1のカーテンシールドエアバッグ装置が搭載された車両を側方から視た図。 図1中のカーテンシールドエアバッグの展開状態の側面視を示す図。 図1のBピラー周辺の拡大図。 図1のIV-IV線矢視断面図。 図1のV-V線矢視断面図。 図4中の前側バッグの拡大図。 図4中の後側バッグの拡大図。 図4において前側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図4において前側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図4において前側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図5において後側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図5において後側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図5において後側バッグの膨張展開時の様子を示す断面図。 図3において内装材が破断予定線に沿って破断した様子を模式的に示す図。 図14のXV-XV線矢視断面図。 図2の部分拡大図。 実施形態2のカーテンシールドエアバッグ装置について図6に対応した前側バッグの拡大図。 実施形態2のカーテンシールドエアバッグ装置について図7に対応した後側バッグの拡大図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
なお、本明細書において、「膨張」とは、エアバッグの内部空間へのガス供給によって当該エアバッグが膨れて大きくなる態様をいい、「展開」とは、予め所定の形態に折り畳まれたエアバッグが膨張する過程で折り畳まれた状態を解除するように拡張する態様をいう。このため、エアバッグの展開は、実質的に膨張を伴うものであり、「膨張展開」ということもできる。また、内装材について「開裂」とは、内装材の一部を開裂予定線に沿って破断させて開き裂く態様をいう。
上記のカーテンシールドエアバッグ装置において、上記カーテンシールドエアバッグの上記前側バッグと上記後側バッグは、上記ルーフサイド部の延びる方向に沿った巻軸線を中心に互いに逆向きにロールさせたロール折り部を有し、上記ロール折り部のロール解除動作の違いによって異なる方向に突出するように構成されているのが好ましい。
このカーテンシールドエアバッグ装置によれば、前側バッグと後側バッグのそれぞれの折り畳みの形態を工夫する簡単な手法で、前側バッグと後側バッグを異なる方向に突出させる構造を実現できる。
上記のカーテンシールドエアバッグ装置において、上記カーテンシールドエアバッグには、上記展開状態で上記前側バッグの上記後端部と上記後側バッグの上記前端部との間に車高方向について上記連結部側から下部開口まで延びる隙間が設けられているのが好ましい。
このカーテンシールドエアバッグ装置によれば、前側バッグの後端部と後側バッグの前端部との間に、展開状態で連結部側から下部開口まで延びる隙間を設けることによって、連結部以外の部位において各バッグの動きが妨げられるのを抑制することができる。
上記のカーテンシールドエアバッグ装置において、上記カーテンシールドエアバッグは、上記展開状態で上記隙間が上記干渉物と車幅方向に並んだ位置に形成されるように構成されているのが好ましい。
このカーテンシールドエアバッグ装置によれば、展開状態で前側バッグの後端部と後側バッグの前端部との間の隙間が干渉物と車幅方向に並んだ位置に形成されるため、各バッグの展開時に干渉物との間に生じる接触抵抗を低く抑えることができる。
上記のカーテンシールドエアバッグ装置において、上記連結部は、上記カーテンシールドエアバッグが上記ルーフサイド部の上記収容空間に収容された初期状態で上記内装材の上記開裂予定線と対向するように配置されているのが好ましい。
このカーテンシールドエアバッグ装置によれば、内装材を前側バッグと後側バッグの突出方向の違いにより開裂予定線に沿って開裂させるための荷重は、カーテンシールドエアバッグの初期状態において連結部の周辺で集中的に生じ易いため、当該荷重によって内装材を容易に開裂させることができる。
上記のカーテンシールドエアバッグ装置において、上記連結部は、非膨張部である帯状部材からなり、上記ガス供給部は、上記ガスを生成して上記前側バッグに供給する第1インフレータと、上記ガスを生成して上記後側バッグに供給する第2インフレータと、を有するのが好ましい。
このカーテンシールドエアバッグ装置によれば、前側バッグと後側バッグのそれぞれに個別にガスを供給することによって各バッグの膨張時間を短縮でき、また帯状部材を使用することによって連結部を安価に構成することができる。
以下、車両用のカーテンシールドエアバッグ装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の説明で用いる図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示している。また、特に断わらない限り、車長方向に相当する第1方向を矢印Xで示し、車高方向に相当する第2方向を矢印Yで示し、車幅方向に相当する第3方向を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1のカーテンシールドエアバッグ装置(以下、単に「エアバッグ装置」という。)10は、車両1に搭載されるものであり、特に車両1の上部左右のルーフサイド部2に設けられるものである。
車両1の車室フロア5cには、複数の干渉物が取付けられている。複数の干渉物には、仕切壁部6と、前席シート7と、後席シート8と、が含まれている。仕切壁部6は、車室5を前席シート7が配置される前席領域5aと後席シート8が配置される後席領域5bとに仕切るためのものである。
エアバッグ装置10は、カーテンシールドエアバッグ(以下、単に「エアバッグ」という。)20と、衝撃発生時にエアバッグ20に膨張展開用のガスを供給するガス供給部30と、を備えている。
エアバッグ20は、ルーフサイド部2の収容空間2aに折り畳まれた状態で収容されて内装材3によって覆われている。内装材3は、合成樹脂材料からなるルーフヘッドライニングやガーニッシュなどによって構成されている。ガス供給部30は、エアバッグ20とともにルーフサイド部2の収容空間2aに収容されている。
エアバッグ20は、膨張可能に折り畳まれる前側バッグ21及び後側バッグ22を有し、衝撃発生時にガス供給部30から供給されたガスによってそれぞれ膨張展開して、側方窓部9を車内側から覆うように構成されている。
本構成によれば、衝撃発生時に前側バッグ21が前席領域5aで側方窓部9に沿って展開し、後側バッグ22が後席領域5bで側方窓部9に沿って展開する。このとき、前側バッグ21は、前席シート7に着座している乗員の頭部を保護するために、その展開状態PEで側方窓部9の1つである前席窓部9aをカーテン状に覆うことができる。同様に、後側バッグ22は、後席シート8に着座している乗員の頭部を保護するために、その展開状態QEで側方窓部9の1つである後席窓部9bをカーテン状に覆うことができる。
図2に示されるように、エアバッグ20の上部には、ルーフサイド部2に対する取付けのための複数の取付部20aが設けられている。このエアバッグ20の前側バッグ21及び後側バッグ22はいずれも、シート状のエアバッグ基布を重ね合わせて縫合や接着等の接合を利用して袋状に形成されたエアバッグ形成体である。エアバッグ基布は、合成繊維を製織して低通気性素材からなる生地材によって構成されるのが好ましい。また、各バッグ21,22は、膨張時の形状をコントロールするためや膨張展開動作を規制するために、エアバッグ基布の内壁面同士が縫合されたりテザーなどの帯状片を介して連結されたりするのが好ましい。
また、エアバッグ20は、第1方向Xと第2方向Yとによって定まる平面に沿って平面的に広げられた展開状態における前側バッグ21の後端部25aと後側バッグ22の前端部26aとを連結している1つの連結部24を有する。この連結部24は、特に、前側バッグ21の後端部25aのうちの後端上部25bと、後側バッグ22の前端部26aのうちの前端上部26bと、を連結するように構成されている。そして、前側バッグ21と後側バッグ22は、連結部24以外によっては連結されていない。これにより、エアバッグ20は、前側バッグ21と後側バッグ22が1つの連結部24による一箇所のみで繋がれたエアバッグ成形体となる。
エアバッグ20には、連結部24が設けられている箇所を除いて、展開状態で前側バッグ21の後端部25aと後側バッグ22の前端部26aとの間に車高方向である第2方向Yについて連結部24側から下部開口23aまで形成されるスリット状の隙間23が設けられている。即ち、この隙間23は、第1方向Xを短手方向とし第2方向Yを長手方向した隙間であり、第2方向Yの一端側が連結部24によって閉じられている一方で、第2方向Yの他端側が下部開口23aとして開口している。そして、本実施形態では、エアバッグ20は、その展開状態で隙間23が干渉物である仕切壁部6と車幅方向である第3方向Zに並んだ位置に形成されるように構成されている。即ち、隙間23と仕切壁部6との間で第1方向Xの位置ズレが生じないようになっている。
連結部24は、エアバッグ20のエアバッグ基布と同様の素材からなる、非膨張部である帯状部材からなる。即ち、この連結部24は、ガスGが溜る空間を有していない。前側バッグ21と後側バッグ22は連結されているものの、前側バッグ21の内部空間と後側バッグ22の内部空間は連通しておらず、前側バッグ21と後側バッグ22との間でのガスGの移動は完全に分断されている。
第1方向Xを連結部24の長さ方向とし、第2方向Yを連結部24の幅方向としたとき、本実施形態では、連結部24の第1方向Xの長さ寸法が仕切壁部6の第1方向Xの幅寸法を下回るように構成されている。また、第1方向Xを隙間23の幅方向とし、第2方向Yを隙間23の長さ方向としたとき、本実施形態では、隙間23の第1方向Xの幅寸法が仕切壁部6の第1方向Xの幅寸法を下回るように構成されている。一方で、仕切壁部6の形状などに応じて、連結部24の第1方向Xの長さ寸法及び第2方向Yの幅寸法、隙間23の第1方向Xの幅寸法及び第2方向Yの長さ寸法を、適宜に変更するのが好ましい。
ガス供給部30は、前側バッグ21と後側バッグ22のそれぞれに膨張用のガスGを供給するために第1インフレータ31と第2インフレータ32を備えている。第1インフレータ31は、衝撃発生時にガスGを生成してガス供給管31aを通じて前側バッグ21の内部空間に供給するためのものである。第2インフレータ32は、衝撃発生時にガスGを生成してガス供給管32aを通じて後側バッグ22の内部空間に供給するためのものである。
図3に示されるように、エアバッグ20がルーフサイド部2の収容空間2aに収容された初期状態では、前側バッグ21が予め定められた所定の形状に折り畳まれた初期状態P1とされ、後側バッグ22が予め定められた所定の形状に折り畳まれた初期状態Q1とされる。
内装材3には、第2方向Yと第3方向Zによって定まる平面に沿って延びる開裂予定線4が設けられている。この開裂予定線4は、前側バッグ21と後側バッグ22のそれぞれがルーフサイド部2の収容空間2aから車室5に突出する動作を円滑にするためのものである。このために、内装材3は、所定荷重を超える荷重を受けたときに開裂予定線4に沿って開裂するように構成されている。
また、連結部24は、エアバッグ20がルーフサイド部2の収容空間2aに収容された初期状態で内装材3の開裂予定線4と対向するように配置されている。
開裂予定線4は、典型的には、内装材3を厚み方向に貫通する貫通部が断続的に延びるミシン目または連続した線によって構成され、或いは全体的に内装材3の他の領域よりも薄肉化された薄肉部によって構成される。
前側バッグ21は、図4に示されるように、初期状態P1で、ルーフサイド部2に取付けられるケース11に保持されるように構成されている。同様に、後側バッグ22は、図5に示されるように、初期状態Q1で、ルーフサイド部2に取付けられるケース12に保持されるように構成されている。
図6に示されるように、前側バッグ21は、その展開性能を考慮して、ロール状或いは渦巻状に巻かれたロール折り部27と、蛇腹状に折り畳まれた蛇腹折り部27aと、を有する。この前側バッグ21において、ロール折り部27と蛇腹折り部27aが繋がっている。また、前側バッグ21にガスGが流入するガス流入方向について、ロール折り部27が蛇腹折り部27aよりもガス流入方向の下流側に設けられている。
ロール折り部27は、巻軸線A1を中心に前側バッグ21が第1方向C1にロールするように巻かれた部位である。このロール折り部27において、前側バッグ21は、始点21aから中間点21bに向けて巻軸線A1を中心に第1方向C1に巻かれている。巻軸線A1は、ルーフサイド部2の延びる方向である第1方向Xに沿って延びている。
ここで、第1方向C1は、外回り方向(図6中の時計回り方向或いは右回り方向)である。このため、ロール折り部27を、第1方向C1に外ロールするように巻かれた「外ロール部」ということもできる。
これに対して、蛇腹折り部27aは、前側バッグ21がロール折り部27から連続して、2つの中間点21b,21cで折り返された部位である。
図7に示されるように、後側バッグ22は、その展開性能を考慮して、ロール状或いは渦巻状に巻かれたロール折り部28と、蛇腹状に折り畳まれた蛇腹折り部28aと、を有する。この後側バッグ22において、ロール折り部28と蛇腹折り部28aが繋がっている。また、後側バッグ22にガスGが流入するガス流入方向について、ロール折り部28が蛇腹折り部28aよりもガス流入方向の下流側に設けられている。
ロール折り部28は、巻軸線A2を中心に後側バッグ22が第2方向C2にロールするように巻かれた部位である。第2方向C2は、第1方向C1(図6参照)と逆方向である。このため、ロール折り部28は、ロール折り部27に対して逆向きにロールさせた部位である。このロール折り部28において、後側バッグ22は、始点22aから中間点22bに向けて巻軸線A2を中心に第2方向C2に巻かれている。巻軸線A2は、ルーフサイド部2の延びる方向である第1方向Xに沿って延びている。
ここで、第2方向C2は、内回り方向(図6中の反時計回り方向或いは左回り方向)である。このため、ロール折り部28を、第2方向C2に内ロールするように巻かれた「内ロール部」ということもできる。
これに対して、蛇腹折り部28aは、後側バッグ22がロール折り部28から連続して、1つの中間点22bのみで折り返された部位である。
次に、図2、図8〜図16を参照しながら、衝撃発生時にエアバッグ20の前側バッグ21及び後側バッグ22がそれぞれ膨張展開するときの様子について説明する。
図2に示されるように、車両1の衝突等の発生時に、車両1に配置されているセンサ(図示省略)に大きな衝撃が加わると、2つのインフレータ31,32が作動してほぼ同じタイミングでガスGが生成する。インフレータ31において発生したガスGは、ガス供給管31aを通じて前側バッグ21の内部空間に供給される。同様に、インフレータ32において発生したガスGは、ガス供給管32aを通じて後側バッグ22の内部空間に供給される。
図8に示されるように、インフレータ31の作動に伴って、前側バッグ21は、初期状態P1(図4参照)から中間状態P2に変化する。この中間状態P2において、インフレータ31のガスGは、先ず、蛇腹折り部27aの内部空間に流入するため、蛇腹折り部27aが優先的に膨張を開始する。その後、ロール折り部27は、蛇腹折り部27a側から内部空間に流入したガスGによって膨張を開始する。
図9に示されるように、その後、前側バッグ21は、中間状態P3に変化する。この中間状態P3において、蛇腹折り部27aの膨張が進行することによって、内装材3は、蛇腹折り部27aから荷重を受けてその可撓性によって変形する。また、蛇腹折り部27aの膨張の進行に伴って、ロール折り部27が中間状態P2よりも下方へ移動する。
このとき、ロール折り部27は、更に膨張しながら外ロールを解除するよう巻軸線A1を中心に第1方向C1に回転する。そして、ロール折り部27は、外ロールを解除するべく第1方向C1に回転する動作によって突出方向D1へ突出する。そして、ロール折り部27が内装材3を押圧しながら全体的に下向きの突出方向D1へと下降する。これにより、内装材3は、その下端部3aが押し下げられて車室5側に向けて動くように変形する。
図10に示されるように、その後、前側バッグ21は、中間状態P4を経て、最終的な展開状態PEに変化する。中間状態P4では、蛇腹折り部27aの膨張の進行に伴って、ロール折り部27が中間状態P3よりも下方へ移動する。
そして、前側バッグ21の概ね全体が車室5の前席領域5aに露出するまで突出方向D1へ突出することにより、ロール折り部27のロールが全て解除されて前側バッグ21が展開状態PEになる。その結果、前側バッグ21は、前席窓部9aに当接しながらこの前席窓部9aを車室5側から覆うことによって、前席シート7に着座している乗員の少なくとも頭部Tを保護するための保護面を形成する。
図11に示されるように、インフレータ32の作動に伴って、後側バッグ22は、初期状態Q1(図5参照)から中間状態Q2に変化する。この中間状態Q2において、インフレータ32のガスGは、先ず、蛇腹折り部28aの内部空間に流入するため、蛇腹折り部28aが優先的に膨張を開始する。その後、ロール折り部28は、蛇腹折り部28a側から内部空間に流入したガスGによって膨張を開始する。
図12に示されるように、その後、後側バッグ22は、中間状態Q3に変化する。この中間状態Q3において、蛇腹折り部28aの膨張が進行することによって、内装材3は、蛇腹折り部28aから荷重を受けてその可撓性によって変形する。また、蛇腹折り部28aの膨張の進行に伴って、ロール折り部28が中間状態Q2よりも下方へ移動する。
このとき、ロール折り部28は、更に膨張しながら内ロールを解除するよう巻軸線A2を中心に第2方向C2に回転する。そして、ロール折り部28は、内ロールを解除するべく第2方向C2に回転する動作によって突出方向D2へ突出する。そして、ロール折り部28が内装材3を押圧しながら全体的に下向きの突出方向D2へと下降する。これにより、内装材3は、その下端部3bが押し下げられて車室5側に向けて動くように変形する。
図13に示されるように、その後、後側バッグ22は、中間状態Q4を経て、最終的な展開状態QEに変化する。中間状態Q4では、蛇腹折り部28aの膨張の進行に伴って、ロール折り部28が中間状態Q3よりも下方へ移動する。
そして、後側バッグ22の概ね全体が車室5の後席領域5bに露出するように突出方向D2へ突出することにより、ロール折り部28のロールが全て解除されて後側バッグ22が展開状態QEになる。その結果、後側バッグ22は、後席窓部9gに当接しながらこの後席窓部9bを車室5側から覆うことによって、後席シート8に着座している乗員の少なくとも頭部Tを保護するための保護面を形成する。
ここで、前側バッグ21の突出方向D1と後側バッグ22の突出方向D2は、互いに異なる方向である。このため、前側バッグ21と後側バッグ22は、ガス供給部30からのガス供給によってロール折り部27,28のロールを解除するときに互いに異なる方向に突出するように構成されている。
本構成を実現するために、本実施形態では、前側バッグ21のロール折り部27と、後側バッグ22のロール折り部28とで、ロール状に巻く方向を互いに逆向きにしている。このため、前側バッグ21と後側バッグ22は、ロール折り部27とロール折り部28との間のロール解除動作の違いによって、ルーフサイド部2の収容空間2aから互いに異なる方向に突出するようになっている。
図14及び図15に示されるように、前側バッグ21及び後側バッグ22が突出するとき、所定荷重を超える荷重を受けた内装材3は開裂予定線4に沿って開裂する。これにより、内装材3には、開裂予定線4に沿って下端部3a,3bまで延びるスリット4aが形成される。
このとき、前側バッグ21が突出する突出方向D1と、後側バッグ22が突出する突出方向D2と、が互いに異なる方向である。このため、図15に示されるように、内装材3のうち開裂予定線4よりも前側の下端部3aと、開裂予定線4より後側の下端部3bとの間で、荷重を受けたときの動きにズレが生じる。その結果、前側バッグ21と後側バッグ22が同じ方向に突出する場合に比べて、内装材3を荷重に対してレスポンスよく開裂予定線4に沿って開裂させることができる。
そして、前側バッグ21と後側バッグ22が内装材3を開裂予定線4に沿って開裂させて、前側バッグ21は仕切壁部6よりも前方側で展開し、後側バッグ22は仕切壁部6よりも後方側で展開する。これにより、前側バッグ21と後側バッグ22はいずれも仕切壁部6に干渉しにくくなり、仕切壁部6に引っ掛かるのを防ぐことができる。従って、前側バッグ21と後側バッグ22が一体化された1つのエアバッグである場合に比べて、エアバッグ20の展開性能を向上させることができる。
ここで、互いに方向が異なる突出方向D1と第2方向D2について、車両1を上方から視た上面視で、突出方向D1を示す第1方向線と第2方向D2を示す第2方向線とが概ね平行であるのが好ましい。一方で、この上面視で、第1方向線と第2方向線が交差するような関係を採用することもできる。
また、図15に示されるように、車両1を第1方向Xについて視たとき、突出方向D1と第2方向D2はいずれも下向きであり、しかも突出方向D1を示す第1方向線Mと突出方向D2を示す第2方向線Nが鉛直線Lに対して互いに逆方向に回転させたような関係にあるのが好ましい。このとき、第1方向線Mは鉛直線Lに対して角度θ1をなし、第2方向線Nは鉛直線Lに対して角度θ2をなしており、角度θ1及び角度θ2はいずれも鋭角であるのが好ましい。また、第1方向線Mと第2方向線Nとのなす角度θ3は鋭角であるのが好ましい。一方で、図15において、第1方向線Mと第2方向線Nがいずれも鉛直線Lよりも右側にあるような関係や、第1方向線Mと第2方向線Nがいずれも鉛直線Lよりも左側にあるような関係を採用することもできる。
図16に示されるように、展開時に前側バッグ21及び後側バッグ22が連結部24を介して互いに繋留し合う。即ち、前側バッグ21と後側バッグ22はいずれも膨張することによって、エアバッグ20の第1方向Xの側面視の大きさが膨張前よりも小さくなり、前側バッグ21の後端上部25bと後側バッグ22の前端上部26bとが互いに離間するように変位する。このため、連結部24には、前側バッグ21と後側バッグ22によって第1方向Xの前後に引っ張られる張力が生じる。
そこで、前側バッグ21は、後側バッグ22から離れようとする動きについては、連結部24を介して引っ張られて後側バッグ22につなぎとめられる。同様に、後側バッグ22は、前側バッグ21から離れようとする動きについては、連結部24を介して引っ張られて前側バッグ21につなぎとめられる。これにより、前側バッグ21及び後側バッグ22のそれぞれが揺動するような動きを規制することができる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記のエアバッグ装置10において、衝撃発生時にガス供給部30からエアバッグ20に膨張用のガスが供給される。このとき、エアバッグ20の前側バッグ21と後側バッグ22が膨張し、その膨張によって異なる方向に突出することにより内装材3を開裂予定線4に沿って開裂させる。これにより、前側バッグ21と後側バッグ22が同じ方向に突出する場合に比べて、内装材3を荷重に対してレスポンスよく開裂させることができる。このとき、前側バッグ21と後側バッグ22を車室5内に向けて円滑に展開させることができ、エアバッグ展開性能を向上させることができる。
前側バッグ21は、車室フロア5cに取付けられている仕切壁部6よりも前方側で側方窓部9に沿って展開し、後側バッグ22は、その仕切壁部6よりも後方側で側方窓部9に沿って展開する。このとき、側方窓部9が前側バッグ21及び後側バッグ22によってカーテン状に覆われる。そして、展開時に前側バッグ21及び後側バッグ22が連結部24を介して互いに繋留し合うようになっている。これにより、展開時に各バッグが揺動するのを共用の連結部24によって防ぐことができ、エアバッグ展開性能を向上させることができる。また、2つのバッグ21,22を連結する連結部24が繋留手段を兼ねているため、各バッグをストラップのような繋留手段を利用して車両1に繋ぎ留めるような構造に比べて構造を簡素化することができる。
従って、実施形態1によれば、構造が簡単でエアバッグ展開性能に優れたエアバッグ装置10を提供することが可能になる。
上記のエアバッグ装置10によれば、前側バッグ21と後側バッグ22のそれぞれの折り畳みの形態を工夫する簡単な手法で、前側バッグ21と後側バッグ22を異なる方向に突出させる構造を実現できる。
上記のエアバッグ装置10によれば、前側バッグ21の後端部25aと後側バッグ22の前端部26aとの間に、展開状態で連結部24側から下部開口23aまで延びる隙間23を設けることによって、連結部24以外の部位において各バッグの動きが妨げられるのを抑制することができる。
上記のエアバッグ装置10によれば、展開状態で前側バッグ21の後端部25aと後側バッグ22の前端部26aとの間の隙間23が仕切壁部6と車幅方向である第3方向Zに並んだ位置に形成されるため、各バッグの展開時に仕切壁部6との間に生じる接触抵抗を低く抑えることができる。
上記のエアバッグ装置10によれば、内装材3を前側バッグ21と後側バッグ22の突出方向の違いにより開裂予定線4に沿って開裂させるための荷重は、エアバッグ20の初期状態において連結部24の周辺で集中的に生じ易いため、当該荷重によって内装材3を容易に開裂させることができる。
上記のエアバッグ装置10によれば、前側バッグ21と後側バッグ22のそれぞれに個別にガスGを供給することによって各バッグの膨張時間を短縮でき、また帯状部材を使用することによって連結部24を安価に構成することができる。
なお、上述の実施形態1に特に関連する変更例として、前側バッグ21と後側バッグ22が、エアバッグ20の展開状態において第2方向Yに平行配置される複数の連結部24によって複数箇所で繋がれた構造を採用することもできる。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図17に示されるように、実施形態2のカーテンシールドエアバッグ装置110は、カーテンシールドエアバッグ120を有する。このエアバッグ120は、前側バッグ121及び後側バッグ122の折り畳み形態が、実施形態1のエアバッグ20のものと相違している。
図17に示されるように、前側バッグ121は、ロール折り部127と蛇腹折り部127aを有する。ロール折り部127は、巻軸線A1を中心に前側バッグ121が始点121aから中間点121bに向けて第2方向C2に内ロールするように巻かれた部位である。これに対して、蛇腹折り部127aは、前側バッグ121がロール折り部127から連続して、1つの中間点121bのみで折り返された部位である。
図18に示されるように、後側バッグ122は、ロール折り部128と蛇腹折り部128aを有する。ロール折り部128は、巻軸線A2を中心に後側バッグ122が始点122aから中間点122bに向けて第1方向C1に外ロールするように巻かれた部位である。これに対して、蛇腹折り部128aは、後側バッグ122がロール折り部128から連続して、2つの中間点122b,122cで折り返された部位である。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2のエアバッグ装置110によれば、ガス供給部30からのガス供給時に、前側バッグ121は実施形態1の後側バッグ22の突出方向D2(図12及び図13を参照)と同じ方向に突出する一方で、後側バッグ122は実施形態1の前側バッグ21の突出方向D1(図9及び図10を参照)と同じ方向に突出する。このように、前側バッグ121と後側バッグ122が膨張によって異なる方向に突出することにより、内装材3を荷重に対してレスポンスよく開裂させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、前側バッグ21,121と後側バッグ22,122のそれぞれの折り畳みの形態を工夫することによって、前側バッグ21,121と後側バッグ22,122を異なる方向に突出させるようにしたが、これに代えて、前側バッグ21,121と後側バッグ22,122とで各バッグを保持するケースの開口位置などを異ならせることによって、前側バッグ21,121と後側バッグ22,122を異なる方向に突出させるようにすることもできる。
上述の実施形態では、連結部24を非膨張部である帯状部材によって構成する場合について例示したが、これに代えて、連結部24を、前側バッグ21,121と後側バッグ22,122との間でのガスGの流通が可能な膨張部とすることもできる。この場合、装置コストを低く抑えるために、ガス供給部30におけるインフレータの数を1つにするのが好ましい。
上述の実施形態では、車室5を前後に仕切るための仕切壁部6をエアバッグ20,120に対する干渉物とする場合について例示したが、これに代えて、仕切壁部6以外のもの、例えば前席シート7や後席シート8などをエアバッグ20,120に対する干渉物にすることもできる。
上述の実施形態では、エアバッグ20,120の展開状態で隙間23が仕切壁部6と第3方向Zに並んだ位置に形成される場合について例示したが、エアバッグ20,120の所望の展開性能が得られる場合には、隙間23と仕切壁部6との間の第1方向Xの多少の位置ズレは許容される。
上述の実施形態では、エアバッグ20,120がルーフサイド部2の収容空間2aに収容された初期状態で連結部24が内装材3の開裂予定線4と対向するように配置される場合について例示したが、内装材3の所望の開裂性能が得られる場合には、連結部24を内装材3の開裂予定線4との対向位置から外れた位置に配置することもできる。
1 車両
2 ルーフサイド部
2a 収容空間
3 内装材
4 開裂予定線
5c 車室フロア
6 仕切壁部(干渉物)
9 側方窓部
10,110 カーテンシールドエアバッグ装置(エアバッグ装置)
20,120 カーテンシールドエアバッグ
21,121 前側バッグ
22,122 後側バッグ
23 隙間
23a 下部開口
24 連結部
25a 後端部
26a 前端部
27,28,127,128 ロール折り部
30 ガス供給部
31 第1インフレータ
32 第2インフレータ
A1,A2 巻軸線
G ガス
PE,QE 展開状態
Y 第2方向(車高方向)
Z 第3方向(車幅方向)

Claims (6)

  1. 車両のルーフサイド部に設けられるカーテンシールドエアバッグ装置であって、
    上記ルーフサイド部の収容空間に収容されて内装材によって覆われるカーテンシールドエアバッグと、
    衝撃発生時に上記カーテンシールドエアバッグに膨張用のガスを供給するガス供給部と、
    を備え、
    上記カーテンシールドエアバッグは、膨張可能に折り畳まれる前側バッグ及び後側バッグと、平面的に広げられた展開状態における上記前側バッグの後端部と上記後側バッグの前端部を連結している連結部と、を有し、上記ガス供給部からのガス供給時に上記前側バッグと上記後側バッグが膨張によって異なる方向に突出することにより上記内装材を開裂予定線に沿って開裂させて、車室フロアに取付けられている干渉物よりも前方側で上記前側バッグが側方窓部に沿って展開し上記干渉物よりも後方側で上記後側バッグが上記側方窓部に沿って展開し、展開時に上記前側バッグ及び上記後側バッグが上記連結部を介して互いに繋留し合うように構成されている、カーテンシールドエアバッグ装置。
  2. 上記カーテンシールドエアバッグの上記前側バッグと上記後側バッグは、上記ルーフサイド部の延びる方向に沿った巻軸線を中心に互いに逆向きにロールさせたロール折り部を有し、上記ロール折り部のロール解除動作の違いによって異なる方向に突出するように構成されている、請求項1に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  3. 上記カーテンシールドエアバッグには、上記展開状態で上記前側バッグの上記後端部と上記後側バッグの上記前端部との間に車高方向について上記連結部側から下部開口まで延びる隙間が設けられている、請求項1または2に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  4. 上記カーテンシールドエアバッグは、上記展開状態で上記隙間が上記干渉物と車幅方向に並んだ位置に形成されるように構成されている、請求項3に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  5. 上記連結部は、上記カーテンシールドエアバッグが上記ルーフサイド部の上記収容空間に収容された初期状態で上記内装材の上記開裂予定線と対向するように配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  6. 上記連結部は、非膨張部である帯状部材からなり、
    上記ガス供給部は、上記ガスを生成して上記前側バッグに供給する第1インフレータと、上記ガスを生成して上記後側バッグに供給する第2インフレータと、を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
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