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JP2020197969A - データ処理装置、及びデータ処理プログラム - Google Patents

データ処理装置、及びデータ処理プログラム Download PDF

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JP2020197969A
JP2020197969A JP2019104441A JP2019104441A JP2020197969A JP 2020197969 A JP2020197969 A JP 2020197969A JP 2019104441 A JP2019104441 A JP 2019104441A JP 2019104441 A JP2019104441 A JP 2019104441A JP 2020197969 A JP2020197969 A JP 2020197969A
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Kazumasa Kambayashi
和雅 上林
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Abstract

【課題】印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うときに、印刷可能幅とカッティング可能幅とが異なる等の所定条件が成立する場合でも、印刷画像の品質の低下を生じさせずに、印刷及びカッティングを可能とする。【解決手段】データ処理装置は、所定条件が成立するかを判定する条件判定部111を有する制御部110と、印刷画像データ生成部109及びカッティング用データを生成するカッティング用データ生成部118を有するデータ処理部108と、を有する。印刷画像データ生成部109は、所定条件が成立するときは、印刷時に、メディアの傾き補正に関係する帯状マークの位置を変更する。カッティング用データ生成部118は、カッティング時にカッティング用データに含まれる座標軸を90度回転させてカッティング用データを生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、データ処理装置(例えば、印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うときに使用されると共に、印刷データへのクロップマーク付与処理、カッティング用データの生成処理等を実行するRIPプログラムによるデータ処理装置)、及びデータ処理プログラム等に関する。
特許文献1には、カッティングプロッタと呼ばれるカッティング専用機を用いたカッティングについて記載されている。
また、特許文献2には、メディアに印刷された画像に対してずれのないカッティングを行うために、位置決め等に用いられるクロップマークを付与すること、及びクロップマークとして、円形状マークと帯状(黒帯)マークを併用することが記載されている。また、この特許文献2では、カッティング処理に際し、メディアの傾きに対する補正を行うことが記載され、さらに、その傾きの補正に、上記の帯状(黒帯)マークが関係することが記載されている。
印刷専用機とカッティング専用機とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うシステムでは、印刷処理の際には、コンピュータ等の制御装置から、印刷専用機に対して、印刷画像データ(クロップマーク付き)を送る必要があり、また、カッティング専用機に対しては、カッティング用データ(カッティングされる領域を規定する座標データ及び座標軸の情報等)を送る必要がある。
ここで、上記の各データの生成や送信を、個別のアプリケーションソフトで処理すると面倒であるため、各処理を統括的に処理する(言い換えれば、1つの統括的な制御プログラムにより処理する)ことが好ましい。
なお、インクジェット印刷装置において、印刷ヘッドの走査方向(主走査方向)に筋状のムラ(一般に、バンディングと称される)が生じる場合がある点は、例えば、特許文献3に記載されている。バンディングに関しては、メディアを所定方向にセットして画像を印刷した場合と、メディアを90度回転させて同じ画像を印刷した場合とで、バンディングの程度に差が生じる場合があることが、経験上、知られている。例えば、画像の色味や、形状等によっては、メディアの90度回転によって横スジ、色むら等が目立ってしまう場合がある。
特開2000−108085号公報 特開2001−260443号公報 特開2012−176564号公報
以下、本発明者によって明らかとされた課題について説明する。ここでは、印刷装置(例えば印刷専用機)でメディアに印刷し、次に、そのメディアを、別のカッティング装置(例えばカッティング専用機)にセットして、所定箇所をカッティングする場合を想定する。また、印刷画像の外形が長方形であるとする。
ここで、機械的構造等に起因して、印刷可能幅と、カッティング可能幅とが異なる場合がある。印刷しようとする「画像の幅」が、印刷装置の「印刷可能幅」より小さいが、カッティング装置の「カッティング可能幅」より大きい、という場合もあり得る。
一例として、印刷装置の印刷可能幅が64inch(約1600mm)であり、カッティング装置のカッティング可能幅が42inch(約1000mm)であり、これに対して、処理対象の画像が、幅1200mm、かつ高さ800mmである場合が、上記の場合に相当する。
このとき、長方形の画像を、「横長」で印刷(言い換えれば、画像の長手方向が、印刷装置の主走査方向に沿うようにメディアをセットして印刷)すると、バンディングが目立たないものとする。
長方形の画像を「横長」に印刷し、カッティング装置には、メディアを90度回転させて「縦長」にセットしてカッティングを行うようにすれば、上記の場合でも、理論上は、バンディングが目立たない印刷と、カッティングとを両立させることができるように思われる。しかし、現実には、このような印刷/カッティングができない場合がある。
その場合というのは、クロップマークに、帯状マーク(メディアの傾きに対応する画像補正に関係する)が含まれている場合である。
この帯状マークは、主走査方向に直交する副走査方向(メディアの搬送方向)における下流側(手前側)に必ず形成されるという形成規則があり、これが上記の、メディアを90度回転させてカッティングを行うことの阻害要因となる。
長方形の画像を「横長」に印刷した場合には、横長の画像領域の下側(副走査方向の下流側、あるいは手前側)に帯状マークが付与される。
カッティング装置にメディアをセットするときも、その帯状マークが手前側となるようにセットしないと、カッティング装置のクロップマークセンサによる読み取りが不能となってしまう。よって、横長で印刷したときは、横長のまま、カッティング装置にセットしなければならない。
よって、この場合は、横長で印刷して、メディアを90度回転させて縦長でカッティングを行う、ということはできない。
従って、この場合は、縦長で印刷し(こうすれば、縦長の領域の下側(手前側)に帯状マークが付与される)、そして、縦長のまま、メディアをカッティング装置にセットしてカッティングする、ということになる。
但し、上述のとおり、「横長」で印刷したときにバンディングが目立ちにくいのであり、90度回転された「縦長」で印刷したときは、ある程度の画像品質の低下はやむを得ないことになる。
このように、印刷可能幅とカッティング可能幅が異なる場合において、所望の方向にメディアをセットして、帯状マークを含む画像を印刷し、次に、同様の方向(印刷時の方向と同じ方向)にメディアをカッティング装置にセットしてカットすることができない場合があり、この場合は、印刷処理の段階から、メディアを、所望の方向から90度回転させて印刷を行わざるを得ないことになり、印刷画像の品質の低下はやむを得ないものとなる。言い換えれば、上記のような場合において、現状では、印刷画像の品質の低下を招かずに、カッティングを行うことはできない。
なお、元画像を小さくして、使用するメディアのサイズを縮小すれば、カッティングは可能にはなるが、この場合は、元画像の有する高精細の情報が損なわれるおそれがあり、好ましい方法とはいえない。
本発明の1つの目的は、印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷及びカッティングを行うときに、印刷可能幅とカッティング可能幅が異なることや、メディアの傾き補正に関係する帯状マークの位置の制約にかかわらず、印刷画像の品質の低下を生じさせずに、印刷及びカッティングを可能とするデータ処理装置、及びそれを実現するデータ処理プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明の一態様は、印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うときに使用されると共に、印刷処理の際には、前記印刷装置に対して、印刷データにクロップマークを付与してなる印刷用画像データを送信し、カッティング処理の際には、カッティング装置に対して、カッティングされる領域を規定する座標データ及び座標軸の情報を含むカッティング用データを送信するデータ処理装置であって、前記印刷装置の印刷可能幅をWpとし、印刷画像の幅をPwidthとし、前記カッティング装置のカッティング可能幅をWcとし、前記印刷画像の長さ(高さ)をPlengthとする場合に、前記印刷装置及び前記カッティング装置の主走査方向に関して、Wc<Pwidth<Wpという第1の条件が成立し、かつ、副走査方向に関して、Plength<Wcという第2の条件が成立するか否かを判定する条件判定部を有する制御部と、前記印刷画像データを生成する印刷画像データ生成部と、前記カッティング用データを生成するカッティング用データ生成部と、を有するデータ処理部と、を有し、印刷処理に際して、前記印刷画像データ生成部は、前記クロックマークとして、前記カッティング装置における前記メディアの傾き補正に関係する帯状マークが含まれ、かつ、前記第1、第2の条件が成立せず、通常処理が実行される場合には、前記帯状マークを、前記印刷データに対応する印刷データ領域の外側の、前記副走査方向における下流側の余白領域の第1の位置に付与し、前記第1、第2の条件が成立して特別処理が実行される場合は、前記帯状マークを、前記印刷データ領域の外側の、前記主走査方向の側の余白領域の、前記第1の位置に対応する第2の位置に付与し、カッティング処理に際して、前記カッティング用データ生成部は、前記カッティング用データを生成するに際し、前記第1、第2の条件が成立して前記特別処理が実行される場合にのみ、前記カッティング用データに含まれる前記座標軸を90度回転させて生成する。
本態様によれば、印刷画像(印刷データ領域と、その外側のクロップマーク形成領域とを含む領域であり、実質的にメディアの外形とみることもできる)の幅が、印刷可能幅よりも小さく、カッティング可能幅よりも大きい場合に、クロップマークとしての帯状マークの印刷位置を変えて印刷することができる。言い換えれば、バンディングが目立たない方向に印刷するが、このとき、帯状クロップマークについては、メディアをカッティング装置に90度回転してセットすることを前提とした位置に形成(付与)する、という柔軟なクロップマークの付与処理が実現される。
従って、例えば、印刷専用機の印刷可能サイズとカッティング専用機のカッティング可能サイズとが異なる状況で、印刷画像(メディア)を回転させなければ印刷/カッティングの双方を実施できないようなサイズの画像を出力したい場合においても、本来印刷させたい画像の向きのまま印刷し、かつ、帯状マークを利用した位置補正(傾き補正)を伴うカッティングを実施することができる。よって、ユーザーの利便性が向上する。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)は、印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うシステムの構成例を示す図、図1(B)は、本発明のデータ処理装置における条件判定の内容を説明するための図である。 図2(A)〜図2(C)は、本発明を使用しない、比較例における印刷及びカッティングの例を示す図である。 図3(A)〜図3(I)は、本発明の実施形態における、印刷及びカッティング処理の例を示す図である。 図4(A)は、本発明のデータ処理装置の構成例を示す図、図4(B)は、使用するカッティング装置(カット機)の機種情報をユーザーの入力によって取得する場合の、表示部に示される画面の例を示す図である。 図5は、通常処理とするか、特別処理とするかを判定する判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、印刷時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、カッティング時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)は、印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うシステムの構成例を示す図、図1(B)は、本発明のデータ処理装置における条件判定の内容を説明するための図である。
図1(A)の印刷/カッティングを行うシステムは、一例として、2つのフォルダ42及び44と、フォルダ42及び44に接続されるホストコンピュータ10と、ホストコンピュータ10に接続される液晶ディスプレイ等からなる表示部20と、操作部(入力部)としてのキーボード32及びマウス34と、ホストコンピュータ10に、通信線L1を介して接続される印刷装置(プリンタ)50と、ホストコンピュータ10に、通信線L2を介して接続されるカッティング装置(切断装置、カット装置、あるいはカッター)60とを有している。
印刷装置50は、一例として、カッティング機能を有しない印刷専用機である。具体的には、中型あるいは大型のインクジェットプリンタを使用してもよい。
また、カッティング装置60は、一例として、印刷機能を有さないカッティング専用機である。具体的には、カッティング専用機として、近年普及してきた、多様な素材に対応でき、幅広いオリジナルグッズ等を製作できる小型のカッティング専用機(例えば、いわゆるデスクトップ型のもの)を使用してもよい。
図1(A)では、カッティング装置60によって、メディア70に、横向きのNの字の形状の切り抜き(カッティング)がなされており、そのカッティング対象の領域(カットの前後を特に問わない)を、カッティング領域72としている。
ホストコンピュータ10は、例えば、ロードされるソフトウエア(印刷/カッティング用のデータ処理プログラム)に従って動作することで、印刷/カッティング用のデータ処理装置として機能する。
データ処理装置(図1では不図示であるが、図4において符号101を付して明記されている)は、後述するが、例えば、ベクトル画像をビットマップ画像(ラスター画像)に変換するRIP(Raster Image Processor)部(広義には、印刷データ生成部)を備えることができる。この場合は、データ処理装置101は、RIP部、RIP装置、又はRIPサーバ等と称することもできる。
データ処理装置101は、例えば、複数の印刷データ(EPS形式等のデジタルデータ、ラスター形式のデジタルデータ、ネイティブ形式のデジタルデータを含む)を取り扱うことができる。印刷処理装置10のユーザーは、EPS形式の、一又は複数のデジタルデータを、2つのフォルダ42及び44に入力し、操作部32(キーボード及びマウス)を用いて、フォルダ単位で、EPS形式のデジタルデータの各々に印刷条件及びカッティング条件等を設定することができる。
なお、表示部20には、使用する印刷装置及びカッティング装置の機種等の情報を入力するための画面が表示されてもよい(この点は後述する)。ユーザーは、種々のジョブリストを表示部20に表示し、優先順位を付与して処理を進めることもできる。
図1(A)では、ホストコンピュータ100に、印刷装置50とカッティング装置60が同時に接続されている状態が示されているが、これに限定されるものではなく、接続時期を異ならせて、まず、印刷装置50をホストコンピュータ100に接続して印刷処理を実行し、次に、カッティング装置60をホストコンピュータ100に接続してカッティング処理を実行する構成であってもよい。
また、図1(A)の例では、ホストコンピュータ100と印刷装置(インクジェットプリンタ)50とが別体となっているが、両者が一体化されて一つの装置として形成されていてもよい。なお、通信線(通信手段)L1、L2としては、LAN、BUS、USB等の有線の通信手段を用いることができるが、その種類は問わない。なお、通信手段は無線通信手段であってもよい。
また、印刷装置50、カッティング装置60は、共に、ガイドレール(不図示)に可動に支持されて、「主走査方向」に方向に走査されるキャリッジ(不図示)を有し、印刷装置50では、そのキャリッジに印刷ヘッド(インクヘッド)が搭載され、カッティング装置60では、そのキャリッジにカッティングヘッド(カッター)が搭載されている。ここで、「主走査方向」は、「走査方向」とも称される。印刷装置50、60を正面図で見たとき、キャリッジは左右方向に動くことから、この場合は、「左右方向」が「主走査方向(走査方向)」である。また、左右方向を、メディアの「幅方向」と称することもあり、幅方向は、主走査方向(走査方向)と一致するものとする。
また、印刷装置50、カッティング装置60は、共に、ピンチローラ(不図示)等の搬送系を用いて、メディア70を、主走査方向(走査方向)に直交する、「副走査方向(搬送方向)」に搬送(送り出す)ことができる。印刷装置50、60を正面図で見たとき、メディアは、紙面上で主走査方向に垂直な方向に沿って、奥側から手前側へと搬送されることから、この場合は「紙面上で主走査方向に直交する方向」が「副走査方向(搬送方向)」である。また、メディア70は紙面上で主走査方向に直交する方向に沿って奥側から手前側へと搬送されるが、この場合の奥側(言い換えれば、メディア70の送り出し元の側)が、「副走査方向(搬送方向)上流側」であり、手前側(言い換えれば、メディア70の送り出し先の側)が「副走査方向(搬送方向)下流側」である。
また、メディア70の材質としては、普通紙などの紙類であってもよく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂類であってもよく、アルミニウム材、鉄材等の金属類であってもよく、様々な材料で構成可能である。
次に、図1(B)を参照する。後述するが、本発明のデータ処理装置101では、所定条件が成立する場合に、通常処理とは異なる特別の処理(位置合わせ用のクロップマークの1つである帯状マークの位置を変更する処理を含むものである)を実行する。図1(B)は、上記の「所定条件」について例示している。
ここでは、印刷装置50の印刷可能幅(印刷可能な最大幅)をWpとし、印刷画像の幅(メディア70の幅とみることもできる)をPwidthとし、カッティング装置60のカッティング可能幅(カッティング可能な最大幅)をWcとし、印刷画像の長さ(ロール状ではないメディア(単体メディア)の高さ、とみることもできる)をPlengthとする場合に、印刷装置50及びカッティング装置60の主走査方向に関して、Wc<Pwidth<Wpという第1の条件が成立し、かつ、副走査方向に関して、Plength<Wcという第2の条件が成立する場合に、上記の所定条件を満足するものとみなす。このとき、カッティングができない場合が生じ得るが、メディア70の90度の回転によって救済できるとみることもでき、この点に着目して、上記の特別の処理を実施するものである。
以下、具体的に説明する。図2を参照する。図2(A)〜図2(C)は、本発明を使用しない、比較例における印刷及びカッティングの例を示す図である。図2において、図1と共通する部分には同じ符号を付している(この点は、他の図においても同様である)。なお、図2(A)〜図2(C)に示される内容は、本発明前に、本発明者によってなされた検討により明らかとされたものであり、公知技術ではない。
図2(A)において、上記の第1、第2の条件(図1(B))を満たす印刷/カッティング画像が例示されている。
印刷データ領域74は、例えば、色彩(例えばグラデーション等の色味)、種々の模様等が施される領域で、印刷されるべき本来の画像データに対応する領域である。印刷データ領域74の外形形状は矩形(四角形)としている。なお、以下の説明では、「領域」という用語を省いて、単に「印刷データ74」と記載する場合もある。
この印刷データ領域74の内部に、カッティング領域72が設けられる。カッティング領域72は、Nの字に切り抜かれる(カッティングがされる)ことが予定される領域であり、カッティング対象領域とも称することができる。
また、印刷画像(あるいは印刷画像領域、以下、主として印刷画像と称する)76は、矩形(四角形)の外枠で示される部分であり、印刷データ領域74と、その周囲の余白領域(クロップマークとしての、角部マークG1a〜G1d及び帯状マークMが設けられる領域であり、マージン領域と称する場合もある)75とを合わせた領域である。
また、図2(A)の下側に示される、双方向の矢印の方向(主走査方向)が、好ましい印刷ヘッドの移動方向であり、この方向における印刷ヘッドの移動(走査)によって画像を印刷すると、印刷データ領域74のバンディングが抑制されるものとする。
図2(B)に示されるように、印刷装置50によって印刷処理がなされると、印刷データ領域74の周囲の余白領域(マージン領域)75には、印刷データ領域74の外形である長方形の4つの角部に対応して、その近傍において、4つの角部マーク(クロップマークの一種であり、一例として円形のマークとする)G1a〜G1dが設けられ、また、1つの帯状(長方形)マークMが設けられる。
角部マークG1a〜G1dは、カッティング装置60(の制御部)が、メディア70上における印刷データ領域74の位置を検出するのに役立つマークである。また、帯状マークMは、メディア70が、副走査方向に対して傾いて搬送されたときに、カッティング装置60(の制御部)が、その傾きの程度を検出する処理に関係するマークである。
なお、角部マークG1a〜G1dは、長方形の外形を有する印刷データ領域74の4つの角部に対して設けられるのが好ましいが、場合によっては、1つ省略されて、3つとなる場合もあり得る。従って、少なくとも3つの角部に対応して設けられるマークであるということができる。図2(B)において、角部マークG1a〜G1dの各々を、第1〜第4の角部マークと称する場合、例えば、第4の角部マークG1dは省略される場合が有り得る。
また、図2(B)において、帯状マークMは、その長手方向が、主走査方向に沿うように配置される。また、帯状マークMは、副走査方向(搬送方向)下流側の余白領域(図2(B)の下側の余白領域)において配置される、第1、第2の角部マークG1a、G1bの間において、かつ、第1の角部マークG1aの近傍において付与(形成)されている。なお、帯状マークMは、第1、第2の角部マークG1a、G1bの各中心を通る一点鎖線の線分上に配置されるのが好ましい。
第1の角部マークG1a(帯状マークMが近傍に配置されている)が、カッティング装置60におけるカッティングヘッドの位置決め処理の基準となる。一例であるが、まず、第1の角部マークG1aを検出してその中心を求め、次に、近傍に配置されている帯状マークMを検出してその中心を求め、各中心を結ぶ一点鎖線の線分を求め、その線分上にある第2の角部マークG1bを求める、というような処理が実施される。一点鎖線で示される線分が、主走査方向からどれだけずれているかを検出することで、メディア70の傾きを算出することができる。よって、画像(具体的には画像の座標軸)を、その傾きに合わせて傾斜させることで、傾き補正を行うことができる。
メディア70が、カッティング装置60にセットされた状態では、クロップマーク検出用センサを内蔵するキャリッジは、副走査方向の下流側に位置するため、上記の処理を効率的に行うためには、帯状マークMは、下流側の右端の第1の角部マークG1a(あるいは、左端の第2の角部マークG1b)の近傍に設けておく(配置しておく)ことが必要となる。よって、帯状マークMは、常に、副走査方向(搬送方向)下流側の余白(マージン)領域にて配置される、という規則が課されることになる。
従って、印刷装置50によって、図2(B)のような印刷がなされた場合、カッティング装置60にセットする際には、帯状マークMが副搬送方向下流側になるように(言い換えれば、手前側になるように)してセットすることが必要となる。しかし、カッティング装置60のカッティング可能幅Wcは、印刷画像幅Pwidthよりも小さいため、カッティングはできない。
この場合は、図2(C)のように、印刷画像(印刷画像領域)76を、図2(B)の状態を基準として90度回転させて印刷を行うしかない。こうすれば、帯状マークMは、印刷画像(印刷画像領域)76の外形である長方形の、短手方向に沿って形成されることになり、その短手方向の長さ(印刷画像の長さPlength)は、カッティング可能幅Wcよりも小さいことから、カッティングが可能となる。
しかし、この場合は、印刷時において、好ましくない方向に印刷ヘッドが走査されて印刷が実行されることになる。例えば、画像の色味や、形状等によっては、メディア70の90度の回転によって、横スジ、色むら等が目立ってしまう場合もある。
このように、印刷装置とカッティング装置とが異なる場合において、上記の所定条件(第1条件、第2条件)が成立するときは、印刷画像の画質と、カッティングを可能とすることを両立できないという課題が生じる。このような課題が、本発明者の検討によって明らかとされた。
次に、その対策について説明する。図3を参照する。図3(A)〜図3(I)は、本発明の実施形態における、印刷及びカッティング処理の例を示す図である。
図3(A)は、上記の第1、第2の条件(図1(B))を満たす印刷/カッティング画像を示しており、これは、図2(A)と同じである。
印刷装置50とカッティング装置60とを組み合わせてメディア70の印刷/カッティングを行うシステムにおいて、データ処理装置(図4の符号101)は、印刷処理の際には、印刷装置50に対して、本来の印刷用データである印刷データ74にクロップマーク(少なくとも3つの角部マークG1a〜G1c、及び傾き補正に関係する帯状マークM)を付与してなる印刷用画像データ(印刷画像76全体の画像データ)を送信し、カッティング処理の際には、カッティング装置60に対して、カッティングされる領域(カッティング領域)72を規定する座標データ及び座標軸の情報を含むカッティング用データを送信する。
データ処理装置101(例えばRIPソフトウエアを含む)は、まず、原画像のラスタライズ等を行って、本来の印刷用データである印刷データ74を生成し(図3(B))、次に、クロップマーク(少なくとも3つの角部マークG1a〜G1c、及び傾き補正に関係する帯状マークM)を付与してなる印刷用画像データ(印刷画像76全体の画像データ)を生成する(図3(C))。
ここで、図3(C)におけるクロップマークに注目する。4つの角部マークG1a〜G1dが、印刷データ領域74の外形である四角形の4つの角部に対応して設けられているのは、先に説明した図2(B)と同じである。但し、メディアの傾き補正に関係する帯状マーク(黒帯)Mの位置が異なっている。
本発明を適用しない場合(言い換えれば、通常処理が行われる場合)は、帯状マークMは、印刷データに対応する印刷データ領域74の外側に存在する余白領域75の内の、「副走査方向」における下流側(紙面の下側に相当する)の余白領域75U(Uは下側を意味する添字である)の「第1の位置Z1」に付与されていた。理解の容易のために、第1の位置Z1は、図3(C)において明記されている。
より具体的には、「第1の位置Z1」は、主走査方向に沿って配置されている第1、第2の角部マークG1a、G1bの間、かつ、第1の角部マークG1aの近傍の位置(第1の角部マークG1aの左横の位置)ということができる。
なお、帯状マークMは、第1の角部マークG1a(右端のマーク)の近傍ではなく、第2の角部マークG1b(左端のマーク)の近傍に位置してもよく、この場合は、「第1の位置Z1」は、第2の角部マークG1bの右横の位置となる。この場合は、角部マークG1b、G1a、G1dを、第1、第2、第3の角部マークとすれば、上記の説明の例と等価となる。この点は、以下の説明における「第2の位置」についても同様である。
一方、本発明の実施形態である特別の処理が実行される場合は、帯状マーク(図3(C)の黒帯)Mは、印刷データに対応する印刷データ領域74の外側に存在する余白領域75の内の、「主走査方向」の側の余白領域75R(Rは右側を示す添字である)の、第1の位置Z1に対応する第2の位置Z2に付与される。言い換えれば、帯状マーク(黒帯)Mが付け替えられて、その位置が変更されている。
具体的には、変更された「第2の位置Z2」は、副走査方向に沿って配置されている第1、第3の角部マークG1a、G1cの間、かつ、第3の角部マークG1cの近傍(下側)の位置である。印刷が完了されたメディア70を90度回転させた図が図3(G)であるが、この図3(G)は、先に説明した図2(C)と同じである。帯状マークMは、第1の位置Z1から90度回転されて第2の位置Z2へと変更された、とみることも可能である。
従来は、帯状マークMは、「副走査方向の下流側の第1の位置に付与される」と一律に規定されていたが、本発明の実施形態では、所定条件を満たす場合は、例外的に、「主走査方向の側の、第1の位置に対応する第2の位置にも付与可能」となった、ということである。このような柔軟なクロップマーク(帯状マーク)の付与を行うことにより、印刷後において、メディア70を90度回転させて、適正に、カッティング装置60にセットすることが可能となる。
ここで、図3(D)を参照する。データ処理装置101は、印刷データの生成と共に、カッティング用データの生成を行うこともできる(但し、これに限定されるものではない)。カッティング用データには、カッティング領域72を規定する「座標データ」及び「座標軸」の情報を含めることができる。生成したカッティング用データは、印刷画像データとは区別されて記憶され、例えば、カッティングの際の適切なタイミングで、カッティング装置60に送られる。
なお、カッティング用データにおける「座標データ」は、例えば、メディア(媒体)70を切断するにあたっての所望の形状を表す情報であり、具体的には、形状の各頂点の座標位置と、隣り合う頂点までの移動位置に関する情報とを有するデータである。また、「座標軸」は、座標データを取り扱うデータ平面における座標系を規定する情報(例えばベクトル情報)である。
上記の第1、第2の条件が満たされて、特別処理が実施されるときは、上記の座標軸が90度回転されて、その状態で、座標データの生成がなされる(図3(D)。
図3(D)にて、座標軸が90度回転される理由は、印刷が終了したメディア70をカッティング装置60にセットする際、ユーザーが、メディア70を90度回転させてセットすることから(図3(F)、図3(G)参照)、予め、これに対応させる必要があるからである。
図3(C)に戻って説明を続ける。印刷時において、図3(C)の内容を示す印刷画像データが、印刷装置50に送信される(図3(E))。図3の例では、印刷装置50として印刷専用機(ここでは、インクジェットプリンタとする)が使用される。
印刷処理が実行されて、印刷済みのメディア70が印刷装置50から搬出される(図3(F))。
ユーザーは、取り出されたメディア70を90度右回転させ(図3(G))、その方向のまま、メディア70をカッティング装置60にセットする。上記のとおり、印刷画像の長さPlength<カッティング可能幅Wcである。よって、長方形のメディア70が90度右回転されることで、短手方向が幅方向(主走査方向)となり、カッティング装置60へのセットが可能となる。
ここで、図3(G)と、先に説明した図2(C)とを比較する。メディア70、印刷データ74、クロップマーク(G1a〜G1d、M)の各方向は、両者一致する。見かけ上、両者は同じであるが、但し、図2(C)では、印刷データ領域74が、バンディングが目立ち易い方向に印刷ヘッドが走査されて形成されていたのに対し、図3(G)では、バンディングが抑制される方向に印刷ヘッドが走査されて形成されて、画質の低下が抑制されている。
なお、ユーザーが、メディア70をカッティング装置60にセットするときは、ピンチローラが、帯状マークM上、あるいはその近傍になるようにしてセットする。先に説明したように、図3(D)のカッティング用データ(90度回転されている)は、適切なタイミングで、カッティング装置60に送られている。
カッティング装置60は、クロップマーク(角部マークG1a〜G1d)を読み取り、印刷データ領域74の実サイズを検出し、その領域の内部で、座標データに基づいてカッティング領域72を規定し、また、帯状マークMを用いて画像の傾き補正(メディア70の傾きに、画像を合わせる補正)を行い、その後、カッティングを実施する。
カッティングが完了すると、カッティング後のメディア70が取り出される(図3(I))。
このようにして、上記の第1、第2の条件(図1(B))を満たす場合であっても、画像の品質を低下させずに、カッティングが可能となる。
次に、図4を参照する。図4(A)は、本発明のデータ処理装置の構成例を示す図、図4(B)は、使用するカッティング装置(カット機)の機種情報をユーザーの入力によって取得する場合の、表示部に示される画面の例を示す図である。
図4(A)に示されるように、データ処理装置101は、原画像データ等が入力されるデータインターフェース102と、データ蓄積部104と、操作部(キーボード32、マウス34等)とのインターフェースを提供するユーティリティ106と、制御部110(条件判定部111を備える)と、データ処理部108と、表示部20に関係する処理を管理する表示部管理インターフェース122と、通信制御部124と、を有する。
データ処理部108は、印刷画像データ生成部109と、カッティング用データ生成部118(回転処理部120を備える)と、を有する。
印刷画像データ生成部109は、印刷データ生成部(RIPソフトウエアによる機能ブロックの1つであるRIP部)112と、クロップマーク付与部114(帯状マーク位置変更部116を備える)と、を有する。
先に説明した第1、第2の条件を満足するか否かの判定は、制御部110における条件判定部111により行われる。その判定を行うために、印刷処理を実行するときに、使用される印刷装置の機種等の情報の他に、使用されるカッティング装置の機種情報等が必要である。
使用されるカッティング装置の機種情報等は、一例として、ユーザーによる操作部32、34の操作によって入力され得る。図4(B)を参照する。図4(B)の左側の図では、印刷処理の設定のために、使用する印刷機(印刷装置)の機種を、ユーザーに入力させるための設定画面が示されている。
ここでは、印刷専用機である機種αが入力されるものとする。この場合、制御部110は、入力された機種情報から、使用されるのが印刷専用機であることを検出し、表示部管理インターフェース122を制御して、図4(B)の右側の図に示されるような、使用するカッティング機(カッティング装置)の機種を入力させるための設定画面を表示させる。ここでは、カッティング専用機である機種βが選択される。このようにして、ユーザーに、使用するカッティング装置(カッティング機)の情報を入力させることで、確実な情報を違和感なく取得することができる。
入力された機種βの情報(カッティング装置情報CF)は、ユーティリティ106を介して制御部110に供給される。
なお、図4(A)、図4(B)の画面は一例であり、例えば、図4(A)にて、「使用する印刷装置」及び「カッティング装置」の双方の情報を、ユーザーに入力させるようにしてもよい(これがデフォルト設定であってもよい)。
また、カッティング装置情報CFは、印刷装置(例えば印刷専用機)50から取得することも想定され得る。例えば、印刷装置50の制御部(不図示)に、予め、使用が予定されるカッティング装置情報CFが設定(記憶)されている場合、あるいは、印刷装置50が無線通信手段を用いて近隣のカッティング装置60と通信し、自主的にカッティング装置情報CFを取得する場合がある。この場合は、印刷装置50からデータ処理装置101に、通信線L1(図1(A)参照)を介してカッティング装置情報CFが送信されることになる。このような方法によれば、ユーザーは、カッティング装置の情報を入力する必要がなく、利便性という観点では有利となる。
なお、印刷装置は印刷専用機である場合が多いと考えられるが、これに限定されるものではなく、特殊な事情がある場合は、専用機ではない場合もあり得る。これはカッティング装置についても同様である。
制御部110は、例えば、予め機種α、βについての印刷可能幅、カッティング可能幅等の情報を有している。条件判定部111は、取得された機種α、βの情報、及び印刷画像やメディアについての情報に基づき、上記の第1、第2の条件(図1(B))が成立するか否かを判定する。その判定結果は、データ処理部108における印刷画像データ生成部109に伝えられる。
印刷画像データ生成部109において、印刷データ生成部(RIP部)112が原画像のラスタライズ等を行って印刷データを生成し、クロップマーク付与部114が、印刷データにクロップマークを付与する。
クロップマークとして、角部マーク(図3の例では第1の角部マークG1a〜第4の角部マークG1d)の他に、帯状マークMが含まれる場合であって、かつ、条件判定部111による判定結果が条件成立である場合、特別処理となり、クロップマークの付与に際して、帯状マーク位置変更部116によって帯状マークMの位置の変更が行われる(図3(C)の例)。条件不成立の場合は、通常処理となり、図2(B)の例のようなクロップマークの付与が行われる。
このようにして生成された印刷画像データBP1が、通信制御部(TCP/IP)124を経由して、印刷装置50に送信される。なお、通信制御部124の仕様は、USBまたはBluetoothでも良い。
また、カッティング処理に際して、カッティング用データ生成部118がカッティング用データを生成する。通常処理のときは、回転処理部120による座標軸の回転処理は実行されない。特別処理のときは、回転処理部120によって、座標軸の90度の回転処理が実行される。
このようにして生成されたカッティング用データBP2が、通信制御部(TCP/IP)124を経由して、カッティング装置60に送信される。なお、通信制御部124の仕様は、USBまたはBluetoothでも良い。
なお、カッティング装置60は、カッティング開始時に、クロップマークセンサによって、メディアに付与されている角部マークG1a〜G1dを読み取り、読み取られた各マークの座標を求め、求められた各マークの座標から、メディア70上での印刷データ領域74の位置を検出し、検出された領域を実サイズのデータ領域として、カッティング用データの座標情報に基づいて、カッティングを開始する。
次に、図5を参照する。図5は、通常処理とするか、特別処理とするかを判定する判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、使用する印刷装置の情報を取得する(ステップS1)。例えば、印刷装置が専用機である場合には(ステップS2でY)、続いて、使用するカッティング装置の情報を取得する(ステップS3)。ステップS2でNの場合は、ステップS4に移行し、通常処理が設定される。
ステップS4に続くステップS5では、条件判定処理が実行される。印刷装置の印刷可能幅(印刷可能サイズ)をWp、カッティング装置のカッティング可能幅(カッティング可能サイズ)をWc、印刷画像の長手方向の長さ(画像幅)をPwidth、短手方向の長さ(画像長さ、あるいは画像高さ)をPlengthとするとき、主走査方向について、Wc<Pwidth<Wpという第1の条件、副走査方向について、Plength<Wcという第2の条件を満たすかを判定する。
条件を満たさない場合には(ステップS6にてN)、ステップS4に移行し、通常処理が設定される。ステップS6にてYの場合は、ステップS7に移行し、特別処理が設定される。
次に、図6を参照する。図6は、印刷時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS10では、一例として、原画像データのラスタライズ処理による印刷データの生成処理を実行する。
ステップS11では、クロップマークの付与処理を実行する。ここで、帯状マークは、通常処理設定では、印刷データ領域74に対して副走査方向側の余白領域の第1の位置(図3(C)の下側の位置Z1)に形成し、特別処理設定では、付与位置を変更し、印刷データ領域74に対して主走査方向側の余白領域の第2の位置(図3(C)の右側の位置Z2)に形成する。
ステップS12では、印刷画像データを、印刷装置に送信する。
次に、図7を参照する。図7は、カッティング時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS20では、カッティング領域の座標算出処理によるカッティング用データの生成処理を実行する。ここで、特別処理の場合にのみ、座標軸を90度回転させる処理を実行する。
ステップS21では、カッティング用データが、カッティング装置に送信される。
以上説明した各処理は、コンピュータを、図4に示したデータ処理装置101として機能させるデータ処理プログラム(RIPソフトウエア)により実現することができる。ソフトウエアによって機能ブロックを生成して、上記の処理を実行することから、実現が容易であり、コスト面でも有利となる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、印刷装置の印刷可能サイズとカッティング装置のカッティング可能サイズとが異なる状況で、印刷画像(メディア)を回転させなければ印刷/カッティングの双方を実施できないようなサイズの画像を出力したい場合においても、本来印刷させたい画像の向きのまま印刷し、かつ、帯状マークを利用した位置補正(傾き補正)を伴うカッティングを実施することができる。よって、ユーザーの利便性が向上する。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々、変形、応用が可能である。例えば、本発明は、データ処理装置、印刷装置(プリンタ)、カッティング装置(カッター)が、インターネット等で接続されて構築された場合の印刷/カッティングシステムにおいても適用が可能である。
また、クロップマークとしての角部マークは、円形ではなく、正方形である場合もあり、また、いわゆるトンボマークと称されるもので代替される場合もある。また、帯状マークは、上記の説明では便宜上、黒帯としているが、これに限定されるものではなく、色は自由に設定され得る。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
42、44・・・フォルダ、10・・・コンピュータ(ホストコンピュータ)、20・・・表示部、32・・・キーボード(操作部あるいは入力部)、33・・・マウス(操作部あるいは入力部)、50・・・印刷装置、60・・・カッティング装置、70・・・メディア(印刷処理又はカッティング処理の対象となる媒体)、72・・・カッティング領域、74・・・印刷データ領域、76・・・印刷画像(印刷画像領域)、101・・・データ処理装置、102・・・データインターフェース、104・・・データ蓄積部、106・・・ユーティリティ、108・・・データ処理部、109・・・印刷画像データ生成部、110・・・制御部、111・・・条件判定部、112・・・印刷データ生成部(RIP部)、114・・・クロップマーク付与部、116・・・帯状マーク位置変更部、
118・・・カッティング用データ生成部、120・・・回転処理部、122・・・表示部管理インターフェース、124・・・通信制御部、G1a〜G1d・・・クロップマークとしての角部マーク(コーナーマーク)、M・・・帯状マーク(長方形マーク、黒帯、傾斜補正に関係するクロップマーク)。

Claims (4)

  1. 印刷装置とカッティング装置とを組み合わせてメディアの印刷/カッティングを行うときに使用されると共に、印刷処理の際には、前記印刷装置に対して、印刷データにクロップマークを付与してなる印刷用画像データを送信し、カッティング処理の際には、カッティング装置に対して、カッティングされる領域を規定する座標データ及び座標軸の情報を含むカッティング用データを送信するデータ処理装置であって、
    前記印刷装置の印刷可能幅をWpとし、印刷画像の幅をPwidthとし、前記カッティング装置のカッティング可能幅をWcとし、前記印刷画像の長さ(高さ)をPlengthとする場合に、
    前記印刷装置及び前記カッティング装置の主走査方向に関して、Wc<Pwidth<Wpという第1の条件が成立し、かつ、副走査方向に関して、Plength<Wcという第2の条件が成立するか否かを判定する条件判定部を有する制御部と、
    前記印刷画像データを生成する印刷画像データ生成部と、前記カッティング用データを生成するカッティング用データ生成部と、を有するデータ処理部と、
    を有し、
    印刷処理に際して、前記印刷画像データ生成部は、
    前記クロックマークとして、前記カッティング装置における前記メディアの傾き補正に関係する帯状マークが含まれ、かつ、前記第1、第2の条件が成立せず、通常処理が実行される場合には、前記帯状マークを、前記印刷データに対応する印刷データ領域の外側の、前記副走査方向における下流側の余白領域の第1の位置に付与し、
    前記第1、第2の条件が成立して特別処理が実行される場合は、前記帯状マークを、前記印刷データ領域の外側の、前記主走査方向の側の余白領域の、前記第1の位置に対応する第2の位置に付与し、
    カッティング処理に際して、前記カッティング用データ生成部は、
    前記カッティング用データを生成するに際し、前記第1、第2の条件が成立して前記特別処理が実行される場合にのみ、前記カッティング用データに含まれる前記座標軸を90度回転させて生成する、データ処理装置。
  2. 前記印刷データ領域は長方形の外形を有し、前記クロップマークには、前記帯状マークの他に、前記長方形の4つの角部のうちの少なくとも3つに対応付けられて、各角部の近傍にて付与される、第1、第2、第3の角部マークが含まれ、
    前記帯状マークが付与される前記第1の位置は、前記主走査方向に沿って配置されている前記第1、第2の角部マークの間、かつ、前記第1の角部マークの近傍の位置であり、
    前記帯状マークが付与される前記第2の位置は、前記副走査方向に沿って配置されている前記第1、第3の角部マークの間、かつ、前記第3の角部マークの近傍の位置である、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記制御部は、前記条件判定部による判定の前に、ユーザーによる情報入力によって、又は、印刷装置からの情報収集によって、使用されるカッティング装置の情報を取得する、請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  4. コンピュータを、請求項1乃至3の何れか1項に記載のデータ処理装置として機能させるデータ処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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