JP2020146839A - 画像形成システム及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロールプリンタで連続紙に形成される画像の画像ノイズが重なると出力画像の品質が低下し、処理を再開するまでに時間を要していた。【解決手段】画像形成システム1は、画像形成装置4が複数の画像を繰返し形成した連続紙を読取って、連続紙の通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズを検出する検査装置5と、画像ノイズが重なる位置に形成される画像が、画像ノイズが重ならない位置に形成されるように画像を配置して、画像形成装置4に画像を形成させるプリンタコントローラ8と、を備える。プリンタコントローラ8は、検査装置5から画像ノイズの情報を取得し、画像ノイズの種類を判別する画像ノイズ判別部80cと、判別された画像ノイズの種類に応じて、連続紙に形成される画像の配置を変更する画像配置部80dと、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成システム及び情報処理装置に関する。
レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の電子写真方式の各種の画像形成装置において、その画像形成動作は、帯電、露光、現像、転写、定着という各プロセスを経て行われる。具体的には、まず、画像データに基づいて変調された光ビーム(レーザビーム)の照射により帯電された感光体ドラムの表面に、画像の潜像(静電潜像)が形成される。この潜像は、現像部によって感光体ドラム上でトナー画像として現像される。このトナー画像は、転写部によって転写材(用紙)に転写される。そして、定着装置において、定着熱により用紙上のトナー画像が定着されることで、用紙に形成された出力画像が成果物として取得可能となる。
近年では、スキャナが出力画像を読取って得た読取画像を、予め指定された基準画像と比較することで、出力画像が正常か否かを検査する検査装置が上市されている。この検査装置は、主にカット紙の画像検査に使用されていた。検査装置が異常と判定した出力画像を含む成果物は自動的に廃棄されるため、印刷作業者の検品作業の省力化に寄与する。そこで、連続紙にラベル印刷を行うロールプリンタにおいて、連続紙に形成された出力画像の検査に検査装置を用いることを検討した。
ロールプリンタに印刷を開始させるために事前に行われるセットアップ作業は時間を要する。しかし、ロールプリンタは、画像の出力が始まると、用紙替え等の手間をかけずに長時間の印刷が可能である。このため、ロールプリンタの印刷開始から終了まで、ロールプリンタを連続稼働させることで、ロールプリンタの停止時間を少なくすることができる。
ロールプリンタと共に検査装置を稼働することで、連続紙に同じ画像を繰返し印刷している最中であっても、検査装置が出力画像の異常(以下、「画像ノイズ」と呼ぶ)を検知することが可能となる。電子写真プロセスに起因する画像ノイズとして、主に周期的ノイズ、スジ状ノイズの2種類が知られていた。周期的ノイズが発生する主な原因は、感光体、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ、転写ベルト、定着ローラ等の不良である。また、スジ状ノイズが発生する主な原因は、規制ブレード、クリーニングブレード等の不良である。
ここで、画像ノイズと、画像ノイズが成果物に与える影響について説明する。
図1は、画像ノイズの一例である、周期的ノイズ及びスジ状ノイズが発生する様子を示す説明図である。連続紙P(例えば、ロール紙)が、図中の通紙方向に沿ってロールプリンタ(画像形成装置)に通紙される。
図1は、画像ノイズの一例である、周期的ノイズ及びスジ状ノイズが発生する様子を示す説明図である。連続紙P(例えば、ロール紙)が、図中の通紙方向に沿ってロールプリンタ(画像形成装置)に通紙される。
連続紙Pには、原稿画像110に基づいて複数の出力画像(不図示)が連続して形成される。ここで、連続紙Pに周期的ノイズ101が生じ、連続紙Pの下側にスジ状ノイズ102が生じたと仮定する。周期的ノイズ101は、用紙Pの通紙方向に交差する主走査方向の同じ位置に一定間隔で周期的に生じる画像ノイズであり、例えば、黒点で表される。スジ状ノイズ102は、用紙Pの主走査方向の同じ位置に連続して生じる画像ノイズであり、例えば、スジ状の直線で表される。
図2は、周期的ノイズ101及びスジ状ノイズ102が出力画像103に影響を与える様子を示す説明図である。
図2の上側には、周期的ノイズが出力画像103に影響を与える様子が示される。連続紙Pに連続して形成された出力画像103と周期的ノイズ101が重なった出力画像103の成果物は、廃棄しなければならない。この例では、(1)、(3)の出力画像103に周期的ノイズ101が重なるため、「NG」と判断される。「NG」と判断された出力画像103の成果物が廃棄される。(2)、(4)、(5)の出力画像103には周期的ノイズ101が重なっていないため、「OK」と判断される。
図2の上側には、周期的ノイズが出力画像103に影響を与える様子が示される。連続紙Pに連続して形成された出力画像103と周期的ノイズ101が重なった出力画像103の成果物は、廃棄しなければならない。この例では、(1)、(3)の出力画像103に周期的ノイズ101が重なるため、「NG」と判断される。「NG」と判断された出力画像103の成果物が廃棄される。(2)、(4)、(5)の出力画像103には周期的ノイズ101が重なっていないため、「OK」と判断される。
図2の下側には、スジ状ノイズ102が出力画像103に影響を与える様子が示される。連続紙Pの通紙方向に直線状に形成されるスジ状ノイズ102が、連続紙Pに連続して形成された全ての出力画像103と重なっている。この例では、(1)〜(5)の出力画像103のいずれにもスジ状ノイズ102が重なるため、「NG」と判断される。このため、「NG」と判断された全ての出力画像103の成果物が廃棄される。
図1及び図2に示した画像ノイズは、ロールプリンタにおける画像形成プロセス上で発生した異常を原因として発生する。画像ノイズを取り除くため、画像形成に関わるユニット(感光体、クリーニングブレード等)の交換を必要とした場合には、ロールプリンタによる印刷処理を一旦停止しなければならない。その後、ロールプリンタにおけるユニット交換の実施、連続紙の再セット等の作業が必要となり、作業効率が低下し、納品に間に合わないなどの問題が発生しうる。このため、画像形成プロセスに起因する画像ノイズで印刷作業を止めることなく、ロールプリンタの出力をできるだけ継続する制御が必要とされていた。
例えば、特許文献1には、周期的ノイズから異常個所を有する回転部品の特定を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、出力トナー量(カバレッジ)に応じて、次の画像に画像ノイズが発生するかどうか推定し、発生すると判定した場合、像間距離が感光体周長以上になるように制御する技術が開示され地得る。
しかし、特許文献1に開示された技術では、検知可能なノイズは画像領域に限られる。このため、画像領域に発生したノイズが検知されても、用紙に形成された出力画像にノイズが重なってしまうと出力画像の品質が劣化していた。また、特許文献2に開示された技術は、感光体に蓄積する過去の画像パターンの残留電荷を解消するために、感光体を空回しさせるに過ぎない。そして、特許文献1及び2に開示された技術を使っても、出力画像にノイズが重ならないようにするには、ユニット交換等が必要となって画像形成装置の生産性が低下していた。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、連続紙に形成される出力画像の品質低下を抑制し、生産性を向上することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した画像形成システムは、ジョブを実行して複数の画像を繰返し連続紙に形成する画像形成装置と、連続紙を読取って、連続紙の通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズを検出する検査装置と、検査装置が検出した画像ノイズが重なる位置に形成される画像が、画像ノイズが重ならない位置に形成されるように画像を配置して、画像形成装置に画像を形成させる情報処理装置と、を備える。
なお、上記の画像形成システムは本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映した情報処理装置についても、上記の画像形成システムと同様に構成される。
なお、上記の画像形成システムは本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映した情報処理装置についても、上記の画像形成システムと同様に構成される。
本発明によれば、連続紙の通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズが発生しても、画像ノイズが重ならない位置に形成されるように画像が配置されるため、連続紙に形成される出力画像の品質低下を抑制することができる。また、画像形成装置を停止しなくても処理を継続できるため、画像形成装置の生産性を向上できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
<本実施の形態の画像形成装置及び画像形成システムの構成例>
図3は、画像形成装置4を備えた画像形成システム1の一例を示す構成図である。この構成図では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素のみを記載しており、画像形成システムはこの例に限られない。
<本実施の形態の画像形成装置及び画像形成システムの構成例>
図3は、画像形成装置4を備えた画像形成システム1の一例を示す構成図である。この構成図では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素のみを記載しており、画像形成システムはこの例に限られない。
本実施の形態の画像形成システム1は、画像形成装置4で連続紙Pに画像を形成する構成である。画像形成システム1は、さらに給紙装置2、給紙調整装置3、検査装置5、排紙調整装置6及び排紙装置7を備える。以下の説明では、処理対象の用紙として連続紙Pを例に説明する。本実施の形態における連続紙Pとは、画像形成装置4における搬送路の長さより長い紙、フィルム、剥離紙にラベルが貼着されたラベル紙等である。
画像形成システム1は、ノートパソコン等の複数のクライアント端末9、プリンタコントローラ8及び画像形成装置4を備える。複数のクライアント端末9及びプリンタコントローラ8は、ネットワークインターフェイスを介して互いにネットワークNに接続されており、相互にデータを送受信することが可能である。また、プリンタコントローラ8及び画像形成装置4は、互いに有線接続されている。
プリンタコントローラ8には、クライアント端末9から投入されたジョブが入稿される。ジョブには、例えば、画像形成装置4が連続紙Pに画像を形成するための画像データと、印刷用の各種設定等が含まれる。また、ジョブには、ある画像をどのように連続紙Pに割付け、連続紙Pの通紙方向の長さを何メートルにするかといった印刷設定情報が含まれる。
そして、プリンタコントローラ8は、印刷設定情報に基づいて、クライアント端末9から受信したジョブに含まれる、ラベル用の原稿画像を連続紙Pに形成する位置を決定する。また、プリンタコントローラ8は、クライアント端末9から受信したジョブにより、ラベル用の原稿画像を連続紙Pに形成する個数等を把握する。そして、プリンタコントローラ8は、ラベル用の原稿画像に基づいてRIP(Raster Image Processor)処理(ラスタライズ処理)を行ってラスタデータを作成すると共に、連続紙Pにおける面付け処理を行う。そして、プリンタコントローラ8は、面付けしたラスタデータを画像形成装置4に送信する。
本実施の形態に係るプリンタコントローラ8は、検査装置5が検出した画像ノイズが重なる位置に形成される画像が、画像ノイズが重ならない位置に形成されるように画像(画像オブジェクトとも呼ぶ)を配置して、画像形成装置4に画像を形成させることが可能な情報処理装置の一例として用いられる。
給紙装置2は、画像形成装置4に連続紙Pを給紙する。給紙装置2は、画像形成前の連続紙Pが巻かれた形態の連続紙P11を備える。連続紙P11は、軸21により支持される。軸21の回転により連続紙P11から繰り出された連続紙Pが給紙調整装置3に給紙される。
給紙調整装置3は、画像形成装置4と給紙装置2との間における連続紙Pのテンションの差を吸収するための給紙調整を行う。例えば、給紙調整装置3は、連続紙Pを撓ませて搬送する通紙経路を構成することで、画像形成装置4と給紙装置2との間の設置位置のずれ、画像形成装置4と給紙装置2との間における連続紙Pのテンションの差を吸収する。
画像形成装置4は、プリンタコントローラ8から入力したジョブを実行する。そして、画像形成装置4は、給紙調整装置3によりテンションの差が調整された連続紙Pに対して、複数の画像を繰返し形成する。画像形成装置4は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式によって、連続紙P(記録材の一例)に画像を形成する印刷装置の一例である。
画像形成装置4は、複数の感光体を一本の中間転写ベルト45に対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。例えば、画像形成装置4は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式によって、連続紙P上にカラー画像を形成する。
画像形成装置4は、複数の感光体を一本の中間転写ベルト45に対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。例えば、画像形成装置4は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式によって、連続紙P上にカラー画像を形成する。
この画像形成装置4は、搬送路40、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)を有する画像入力部41、操作表示部42及び画像形成部43を備える。
搬送路40は、給紙調整装置3から給紙された連続紙Pを検査装置5まで搬送する。搬送路40には、連続紙Pを搬送するための複数の搬送ローラが設けられる。
画像入力部41は、自動原稿給送装置の原稿台上の原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データ(スキャンデータ)を生成する。なお、画像入力部41は、プラテンガラス上で読み込むこともできる。
操作表示部42は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。操作表示部42は、操作部に入力されたユーザーからの操作の内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を、画像形成装置4の各部の動作を制御する不図示の制御部に供給する。また、操作表示部42は、制御部から供給される表示信号に基づいて、ユーザーによる操作内容や設定情報等を含む操作画面を操作表示部42に表示する。このように操作表示部42は、タッチパネルとして形成されるので、操作画面に対する操作入力が行われる。このため、ユーザーは、操作画面を通じて、機能の設定を行うことができる。
なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、操作表示部42とは別体で構成することも可能である。この場合、ユーザーは、操作表示部42に表示された操作画面を、別体で構成された操作部を通じて選択することが可能である。
画像形成部43は、プリンタコントローラ8から出力された印刷用画像データに基づいて、連続紙Pに画像を形成し、形成した画像を定着する印刷処理を行う。この画像形成部43は、Y、M、C及びKの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット44Y,44M,44C及び44Kを備え、連続紙Pに画像を形成する。画像形成ユニット44Y,44M,44C及び44Kはそれぞれ、帯電部、露光部(いずれも不図示)、像担持体としての感光体ドラム及び現像部を備える。現像部は、感光体ドラムの各表面(外周部)に、画像に応じた光を照射することにより、各感光ドラムの周上に静電潜像を形成する。そして、現像部は、該静電潜像にトナーを付着させて、感光体ドラム上にトナー画像を形成する。
また、画像形成部43は、中間転写ベルト45、2次転写部46及び定着部47を備える。中間転写ベルト45は、感光体ドラムに形成された画像が1次転写されるベルトである。2次転写部46は、中間転写ベルト45上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路40を搬送された連続紙Pに2次転写するローラである。
定着部47は、2次転写部46の用紙通紙方向の下流側に配置されて、画像形成部43から供給されるカラーのトナー画像が形成された連続紙Pに対して、定着処理を施す。定着部47は、搬送された連続紙Pを加熱及び加圧することにより連続紙Pの表面側に、画像形成部43により転写された画像を定着する。このように連続紙Pに形成された画像を出力画像と呼ぶ。定着部47の下流側では、搬送路40が伸長して検査装置5に接続されている。定着部47により画像が定着された連続紙Pは、搬送路40によって検査装置5に排紙される。
検査装置5は、画像形成装置4で出力画像が形成された連続紙Pを読取って、連続紙Pの通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズを検出する。検査装置5が検査した連続紙Pの検査結果は、プリンタコントローラ8の制御部80(後述する図4を参照)に送信される。
排紙調整装置6は、画像形成装置4と排紙装置7との間における連続紙Pのテンションの差を吸収するための排紙調整を行う。例えば、排紙調整装置6は、連続紙Pを撓ませて搬送する通紙経路を構成することで、画像形成装置4と排紙装置7との間の設置位置のずれ、画像形成装置4と排紙装置7との間における連続紙Pのテンションの差を吸収する。
排紙装置7は、排紙調整装置6によりテンションの差が調整された連続紙Pを巻き取る。排紙装置7は、回転駆動される軸71を備える。画像形成装置4から排紙された連続紙Pを軸71に巻き取ることで、出力画像が形成された連続紙Pが巻かれた連続紙P12を生成する。また、排紙装置7は、連続紙P上の画像輪郭を切り出すカッター72を有する。カッター72は、画像の周期に合わせて動作する。
<画像形成システムの機能構成例>
次に、画像形成システム1の機能構成例について説明する。
図4は、画像形成システム1の機能構成例を示すブロック図である。
次に、画像形成システム1の機能構成例について説明する。
図4は、画像形成システム1の機能構成例を示すブロック図である。
クライアント端末9は、ジョブ送信部90及び基準画像指定部91を備える。
ジョブ送信部90は、プリンタコントローラ8に対してジョブを送信する。
基準画像指定部91は、検査装置5に対して基準画像を指定する。基準画像は、検査装置5が読取画像から画像ノイズの発生有無を検出するために用いられる画像である。基準画像としては、例えば、ジョブに含まれる原稿画像でもよいし、ユーザーがテスト印刷により品質を確認した正常な成果物を読取部51が読取った読取画像でもよい。
ジョブ送信部90は、プリンタコントローラ8に対してジョブを送信する。
基準画像指定部91は、検査装置5に対して基準画像を指定する。基準画像は、検査装置5が読取画像から画像ノイズの発生有無を検出するために用いられる画像である。基準画像としては、例えば、ジョブに含まれる原稿画像でもよいし、ユーザーがテスト印刷により品質を確認した正常な成果物を読取部51が読取った読取画像でもよい。
検査装置5は、読取部51、記憶部52、画像ノイズ検出部53及び画像ノイズテーブル54を備える。
上述したように読取部51は、画像形成装置4によって出力画像が形成された連続紙Pを読取って読取画像を生成する。なお、読取部51が読取る対象は、連続紙Pに形成された画像を含む画像領域と、画像を含まない非画像領域とを含む。このため、読取部51が読取る対象は、連続紙Pの全体としてよいが、連続紙Pの主走査方向の両端を除いた部分としてもよい。
上述したように読取部51は、画像形成装置4によって出力画像が形成された連続紙Pを読取って読取画像を生成する。なお、読取部51が読取る対象は、連続紙Pに形成された画像を含む画像領域と、画像を含まない非画像領域とを含む。このため、読取部51が読取る対象は、連続紙Pの全体としてよいが、連続紙Pの主走査方向の両端を除いた部分としてもよい。
記憶部52は、基準画像52aを記憶する。基準画像52aは、読取部51が連続紙Pから読取った読取画像や、クライアント端末9から入力された原稿画像等である。記憶部52には、複数の基準画像52aが記憶されており、クライアント端末9が指定した基準画像52aがノイズ検出の処理に用いられる。
画像ノイズ検出部53は、記憶部52から読出した基準画像52aと、読取部51が生成した読取画像に含まれる画像領域の画像とが不一致である場合に、画像領域に重なった画像ノイズを検出する。画像ノイズ検出部53は、読取画像に画像ノイズが含まれないと判断した場合、読取画像を「良」とする検出結果を得る。一方、画像ノイズ検出部53は、読取画像に画像ノイズが含まれると判断した場合、読取画像を「不良」とする検出結果を得る。画像ノイズ検出部53が得た検出結果は、画像ノイズテーブル54に出力される。
画像ノイズテーブル54は、画像ノイズ検出部53から入力する検出結果に基づいて、連続紙Pに発生した画像ノイズに関する情報を格納する。本実施の形態に係る画像ノイズテーブル54には、図1に示した周期的ノイズ101、スジ状ノイズ102に特徴的な情報が画像ノイズテーブル54に格納される。画像ノイズテーブル54の詳細な構成例は、後述する図8に示す。
プリンタコントローラ8は、制御部80、記憶部81及び通信部82を備える。
制御部80は、プリンタコントローラ8の各部の動作を制御する。特に、制御部80は、検査装置5によって検出されたノイズを避ける位置に画像を形成するように画像の形成位置を変更する制御を行う。
制御部80は、プリンタコントローラ8の各部の動作を制御する。特に、制御部80は、検査装置5によって検出されたノイズを避ける位置に画像を形成するように画像の形成位置を変更する制御を行う。
記憶部81は、ラスタデータ81aをジョブ毎に記憶する。
通信部82は、プリンタコントローラ8から画像形成装置4に対して、ジョブ及びラスタデータ81aを送信し、画像形成装置4からジョブの実行状況を受信する。
通信部82は、プリンタコントローラ8から画像形成装置4に対して、ジョブ及びラスタデータ81aを送信し、画像形成装置4からジョブの実行状況を受信する。
制御部80は、ジョブ受信部80a、RIP処理部80b、画像ノイズ判別部80c、画像配置部80d及び次ジョブ選択部80eを備える。
ジョブ受信部80aは、クライアント端末9のジョブ送信部90から送信されたジョブを受信する。ジョブには、原稿画像と、連続紙Pに配置される原稿画像の画像形成位置、連続紙Pに形成される出力画像の枚数等が含まれる。
ジョブ受信部80aは、クライアント端末9のジョブ送信部90から送信されたジョブを受信する。ジョブには、原稿画像と、連続紙Pに配置される原稿画像の画像形成位置、連続紙Pに形成される出力画像の枚数等が含まれる。
RIP処理部80bは、ジョブ受信部80aが受信したジョブに含まれる原稿画像に対するRIP処理を行い、ラスタデータ81aを生成する。RIP処理された原稿画像のラスタデータ81aは記憶部81に保存される。
画像ノイズ判別部80cは、検査装置5から画像ノイズの情報(例えば、画像ノイズテーブル54)を取得し、画像ノイズの種類を判別する。画像ノイズの種類として、例えば、図1に示した周期的ノイズ101、スジ状ノイズ102がある。周期的ノイズ101は、連続紙Pの通紙方向に沿って所定の周期で繰返し発生する画像ノイズである。また、スジ状ノイズ102は、連続紙Pの通紙方向に沿ってスジ状に発生する画像ノイズである。
画像配置部80dは、画像ノイズ判別部80cにより判別された画像ノイズの種類に応じて、連続紙Pに形成される画像の配置を変更する。このため、画像配置部80dは、連続紙Pに形成される画像の位置が、検出された画像ノイズの発生位置に重なるか否かを判別する。そして、画像配置部80dは、連続紙Pに形成される画像が、画像ノイズの発生位置に重ならないように、記憶部81から読出したラスタデータ81aに基づく画像の形成位置を配置する。
画像ノイズが周期的ノイズ101であれば、画像配置部80dは、周期的ノイズ101の発生間隔の距離が、連続紙Pに形成される画像の通紙方向の長さ以上である余白領域に画像を配置する。画像ノイズがスジ状ノイズ102であれば、画像配置部80dは、スジ状ノイズ102が発生する位置から連続紙Pの通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、連続紙Pに形成される画像の通紙方向に交差する方向の長さ以上である余白領域に画像を配置する。
また、画像ノイズ判別部80cは、画像の形成位置が画像ノイズの発生位置に重なるジョブの情報を操作表示部13に出力する。このため、ユーザーは、操作表示部13を通じて画像ノイズの発生位置に重なるジョブを確認し、このジョブの実行待機、画像の配置指示、ジョブの実行順の変更等を指示することができる。
次ジョブ選択部80eは、画像ノイズが重ならない位置に形成される画像を含むジョブの次に実行される次ジョブとして、余白領域に配置可能な画像を含むジョブを複数のジョブから選択する。画像形成装置4は、次ジョブ選択部80eにより選択されたジョブを次ジョブとして優先的に実行する。また、次ジョブ選択部80eは、実行順を入替えたジョブの情報を操作表示部42に出力する。ユーザーは、操作表示部42を通じて、変更されたジョブの実行順を確認することができる。なお、ユーザーが、操作表示部42を通じて、ジョブの実行順を変更する指示を入力してもよい。
通信部82は、画像配置部80dによって配置された画像を含むジョブを画像形成装置4に送信する。
画像形成装置4の画像形成部43は、通信部82から受信したジョブを実行して、複数の出力画像を繰返し連続紙Pに形成するラベル印刷を行う機能を有する。
また、操作表示部42は、プリンタコントローラ8に対して指示を入力するための画面、ジョブの実行状況をユーザーが確認するための画面を表示する。
また、操作表示部42は、プリンタコントローラ8に対して指示を入力するための画面、ジョブの実行状況をユーザーが確認するための画面を表示する。
<プリンタコントローラのハードウェア構成例>
図5は、プリンタコントローラ8のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図5は、プリンタコントローラ8のハードウェア構成例を示すブロック図である。
プリンタコントローラ8は、バス114にそれぞれ接続されたCPU111、RAM112、ネットワークインターフェイス113、不揮発性ストレージ115、エンジンインターフェイス116及び転送用バッファ117を備える。図中では、インターフェイスを「I/F」と表記する。このプリンタコントローラ8は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアにより構成される。
CPU(Central Processing Unit)111は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを不揮発性ストレージ115から読み出してRAM112にロードし、実行する。RAM(Random Access Memory)112には、CPU111の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU111によって適宜読み出される。CPU111、不揮発性ストレージ115及びRAM112により、制御部80の機能が実現される。
ネットワークインターフェイス113には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。
不揮発性ストレージ115としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ115には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、プリンタコントローラ8を機能させるためのプログラムが記録されている。プログラムは、不揮発性ストレージ115とは別に設けられたROM(Read Only Memory)に保存されてもよい。不揮発性ストレージ115は、CPU111が動作するために必要なプログラムやデータ等を永続的に記録しており、プリンタコントローラ8によって実行されるプログラムを格納したコンピュータ読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。
エンジンインターフェイス116は、ラスタデータ81a(図4を参照)を含むジョブを画像形成装置4に転送するためのインターフェイスである。エンジンインターフェイス116には、転送用バッファ117が接続される。
転送用バッファ117は、エンジンインターフェイス116が転送するジョブを一時的にバッファリングし、転送用バッファ117から読出したジョブを画像形成装置4に転送する。転送用バッファ117は、ジョブの転送速度を安定化させるために設けられる。なお、エンジンインターフェイス116は、画像形成装置4から取得した情報をバス114を介してCPU111に通知する機能も有する。
転送用バッファ117は、エンジンインターフェイス116が転送するジョブを一時的にバッファリングし、転送用バッファ117から読出したジョブを画像形成装置4に転送する。転送用バッファ117は、ジョブの転送速度を安定化させるために設けられる。なお、エンジンインターフェイス116は、画像形成装置4から取得した情報をバス114を介してCPU111に通知する機能も有する。
図6は、画像形成システム1の処理の例を示すフローチャートである。
始めに、ユーザーは、クライアント端末9を操作して検査装置5に基準画像52aを登録する(S1)。基準画像52aとしては、例えば、テスト出力した連続紙Pに形成された画像を読取部51が読取った読取画像、又は原稿画像である。基準画像52aは、検査装置5にHDD等で構成される記憶部52に保存される。
次に、ユーザーは、クライアント端末9を操作して、検査装置5が画像検査に用いる基準画像52aを指定する(S2)。画像形成装置4の画像形成処理を開始する前に、クライアント端末9にリスト形式又はプレビュー形式で複数の基準画像52aが表示される。そして、ユーザーがクライアント端末9を通じて指定した基準画像52aは、検査装置5が読取画像を検査する際、画像ノイズ検出部53により読出される。
次に、ユーザーは、クライアント端末9を操作して、ジョブの実行を指示する。実行が指示されたジョブは、クライアント端末9からネットワークNを介してプリンタコントローラ8に送信される。プリンタコントローラ8のジョブ受信部80aは、ジョブを受信し、RIP処理部80bは、PDL(ページ記述言語)を読取り、RIP処理によりラスタデータを生成する。その後、ラスタデータ81aを含むジョブが画像形成装置4に送信されて、画像形成部43がジョブを実行し、画像形成処理を行う(S3)。
次に、画像形成部43は、ジョブが終了したか否か判断する(S4)。規定枚数のラベルの画像形成処理が終われば、ジョブが終了したので(S4のYES)、本処理を終了する。一方、ジョブが終了していなければ(S4のNO)、検査装置5が、画像ノイズの検知処理を行う。
検査装置5の読取部51は、画像形成装置4から排出される連続紙Pに形成された画像を読取る。そして、画像ノイズ検出部53は、基準画像52aと読取画像を比較して、読取画像から画像ノイズを検知したか否かを判断する(S5)。画像ノイズを検知していなければ(S5のNO)、ステップS3に戻って画像形成部43が画像形成処理を継続する。
一方、画像ノイズ検出部53が画像ノイズを検知していれば(S5のYES)、画像ノイズテーブル54に画像ノイズの検知結果を書込む。画像ノイズ判別部80cは、画像ノイズテーブル54を参照し、画像ノイズを回避可能か否かを判断する(S6)。画像ノイズ判別部80cが、画像ノイズを回避可能と判断すると(S6のYES)、画像配置部80dは、連続紙Pに形成する画像の画像形成位置を変更し、変更した画像形成位置に画像を配置する(S7)。その後、ステップS3に戻って画像形成部43が画像形成処理を継続する。
一方、画像ノイズ判別部80cが、画像ノイズを回避不能と判断すると(S6のNO)、画像形成部43は画像形成処理を中止する(S8)。そして、ユーザーは、画像形成装置4を点検し、不具合の特定を行い、画像形成装置4のメンテナンスを行う。
メンテナンス後に、画像形成部43が画像形成処理を再開する(S9)。その後、ステップS3に戻って画像形成部43が画像形成処理を継続する。なお、不具合が発生した箇所は後で除去できるようにするため、画像形成装置4のHDD等に保存され、ユーザーが内容を確認することが可能である。
次に、画像ノイズのパターンと、画像ノイズの回避方法について説明する。画像ノイズが発生するには様々な要因があるが、特に顕著なのが、電子写真プロセスに起因する画像形成装置4の不具合である。
上述したように従来は、画像ノイズを除去するために、画像形成装置4を構成するユニット交換を必要とした場合には、一旦、画像形成処理を停止し、ユニット交換の実施、連続紙の再セットする作業が必要となる。一方、本実施の形態に係る画像形成システム1では、画像ノイズの周期や位置などの規則性を特定し、画像ノイズの発生しない位置に画像を形成することで印刷を継続することを可能とする。
<検出される画像ノイズの例>
図7は、画像ノイズ判別部80cによって検出される画像ノイズの例を示す説明図である。
連続紙Pには、主走査方向に沿って2段のラベル画像が、通紙方向に沿って連続して形成される。この連続紙Pには、周期的ノイズ101とスジ状ノイズ102が発生している。図7では、主走査方向に沿って「1」〜「N」のアドレスが割り振られている。そして、連続紙Pの上側と下側の2段にそれぞれ顔を表した画像130が形成される。
図7は、画像ノイズ判別部80cによって検出される画像ノイズの例を示す説明図である。
連続紙Pには、主走査方向に沿って2段のラベル画像が、通紙方向に沿って連続して形成される。この連続紙Pには、周期的ノイズ101とスジ状ノイズ102が発生している。図7では、主走査方向に沿って「1」〜「N」のアドレスが割り振られている。そして、連続紙Pの上側と下側の2段にそれぞれ顔を表した画像130が形成される。
検査装置5の画像ノイズ検出部53が読取画像から画像ノイズを検出すると、画像ノイズの主走査方向の位置を特定する。また、画像ノイズ検出部53は、画像ノイズの位置情報を画像ノイズテーブル54に記憶する。電子写真プロセス起因のノイズは、連続紙Pに出力画像が形成される位置(画像形成領域)に現れるものもあれば、出力画像が形成されない位置(非画像形成領域)に現れるものもある。このため、本実施の形態に係る画像ノイズの検知処理は、連続紙Pの画像領域及び非画像領域に対して実施される。
次に、画像ノイズ判別部80cは、画像ノイズテーブル54を参照し、画像ノイズの規則性を判別する。画像ノイズが断続的に現れた場合、画像ノイズ判別部80cは、この画像ノイズが主走査方向に同じ位置であるか確認する。画像ノイズが主走査方向に同じ位置でない場合、画像ノイズ判別部80cは、周期的ノイズ101でないと判別する。この場合、画像ノイズが不規則に現れるため、本実施の形態に係る画像の配置を変更する処理は有効に働かないので、画像形成装置4を停止してメンテナンスを行う必要がある。
主走査方向に同じ位置で画像ノイズが複数回現れたのであれば、画像ノイズ判別部80cは、画像ノイズが現れる時間間隔(又は距離)を算出し、画像ノイズが周期的に現れるか判別する。そして、主走査方向の同じ位置に、繰返し一定の時間間隔(又は距離)で画像ノイズが現れた場合、画像ノイズ判別部80cは、この画像ノイズを周期的ノイズ101であると判別する。また、画像ノイズ判別部80cは、例えば、連続紙Pの通紙方向に沿って1mにわたって画像ノイズが継続して現れたと判定すると、画像ノイズ判別部80cは、この画像ノイズをスジ状ノイズ102と特定する。
<画像ノイズテーブルの構成>
次に、画像ノイズテーブル54の構成例について説明する。
図8は、画像ノイズテーブル54の構成例を示す説明図である。
次に、画像ノイズテーブル54の構成例について説明する。
図8は、画像ノイズテーブル54の構成例を示す説明図である。
画像ノイズテーブル54は、検出された画像ノイズの通紙方向に交差する方向の位置を規定するアドレス、画像ノイズの発生回数、画像ノイズの発生間隔時間、画像ノイズの発生間隔距離とを特定する各フィールドを有する。
アドレスフィールドは、図7に示した連続紙Pの「1」〜「N」のアドレスを格納する。主走査方向のアドレスの単位としては、ドット単位で任意の値毎に均等に配置してもよいし、ラベル画像のサイズ、ラベル画像間の距離ごとに異なる大きさのアドレスを割り振ってもよい。
ノイズフィールドは、画像ノイズ検出部53が、連続紙Pの主走査方向のアドレスで指定される位置に画像ノイズを検出した場合に「NG」、画像ノイズを検出しなかった場合に「OK」を格納する。画像ノイズテーブル54では、アドレスが「2」、「5」、「N」の位置に「NG」が格納されている。
発生回数フィールドは、画像ノイズ検出部53が検出した画像ノイズの発生回数を格納する。例えば、画像ノイズ検出部53が、図7に示した周期的ノイズ101を5回検出した場合、アドレスが「2」の位置に「5」と格納される。また、画像ノイズ検出部53が、図7に示したスジ状ノイズ102を検出した場合、発生回数としてカウントできないため、アドレスが「5」と「N」の位置に「∞」と格納される。
発生間隔時間フィールドは、画像ノイズ検出部53が検出した画像ノイズの発生間隔を時間で表した発生間隔時間を格納する。例えば、画像ノイズ検出部53が、周期的ノイズ101を検出した発生間隔時間が「0.5ms」と格納される。なお、スジ状ノイズ102は連続して発生しているため、発生間隔時間が「0.0ms」と格納される。
発生間隔距離フィールドは、画像ノイズ検出部53が検出した画像ノイズの発生間隔を距離で表した発生間隔距離を格納する。例えば、画像ノイズ検出部53が検出した周期的ノイズ101の発生間隔距離が、「0.25m」と格納される。なお、スジ状ノイズ102は連続して発生しているため、発生間隔距離が「0.0m」と格納される。
<画像を配置する例>
次に、画像ノイズを避けて画像(画像オブジェクト)を配置する例について、図9〜図14を参照して説明する。
図9は、周期的ノイズ101を避けて画像を配置する例を示す説明図である。
次に、画像ノイズを避けて画像(画像オブジェクト)を配置する例について、図9〜図14を参照して説明する。
図9は、周期的ノイズ101を避けて画像を配置する例を示す説明図である。
図9の上側には、連続紙Pに周期的ノイズ101が発生した第1の例が示される。周期的ノイズ101は、アドレス「2」の位置で発生したとする。画像ノイズ判別部80cが画像ノイズを周期的ノイズ101と判別した後、画像配置部80dは、周期的ノイズ101に重ならない位置に出力画像が形成されるよう画像130を配置する。ここで、出力画像の通紙方向サイズA1<周期的ノイズ101の発生間隔距離B1の関係があるとする。このため、周期的ノイズ101の発生間隔の距離が、連続紙Pに形成される画像130の通紙方向の長さ以上である余白領域が存在する。そこで、画像配置部80dは、周期的ノイズ101の間の余白領域に出力画像が形成されるように、画像130を再配置する。この再配置によって、連続紙Pには、周期的ノイズ101に重ならずに画像130の出力画像が形成される。
図9の下側には、連続紙Pに周期的ノイズ101が発生した第2の例が示される。通紙方向に伸びた顔を表した画像131の例が示される。ここで、画像の通紙方向サイズA2>周期的ノイズ101の発生間隔距離B1の関係があるとする。このため、周期的ノイズ101の発生間隔の距離が、連続紙Pに形成される画像131の通紙方向の長さ未満である。
この場合、画像配置部80dは、さらに、画像の主走査方向サイズC1<画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D1の関係を満たすか判別する。この関係を満たせば、画像配置部80dは、周期的ノイズ101が発生する位置から通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、連続紙Pに形成される画像の通紙方向に交差する方向の長さ以上である余白領域に画像を配置する。図9では、画像配置部80dが画像131を周期的ノイズ101に重ならない主走査方向に移動して(図9の下向き)再配置する。この再配置によって、連続紙Pには、周期的ノイズ101に重ならずに画像131の出力画像が形成される。
なお、画像の主走査方向サイズC1>画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D1の関係であることが判別されると、画像をどのように移動させても、連続紙Pの出力画像に周期的ノイズ101が重なる。この場合、画像配置部80dは、画像の再配置は不可と判断し、画像形成装置4は画像形成処理を中止する。そして、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
図10は、スジ状ノイズ102を避けて画像を配置する例を示す説明図である。
図10の上側には、連続紙Pにスジ状ノイズ102が発生した例が示される。スジ状ノイズ102は、アドレス「2」の位置で発生しているとする。画像ノイズ判別部80cが画像ノイズをスジ状ノイズ102と判別した後、画像配置部80dは、スジ状ノイズ102に重ならない位置に形成するために画像130を配置する。
ここで、画像配置部80dは、画像の主走査方向サイズC1<画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D2の関係を満たすか判別する。この関係を満たせば、スジ状ノイズ102が発生する位置から連続紙Pの通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、連続紙Pに形成される画像の通紙方向の長さ以上である。この場合、画像配置部80dは、スジ状ノイズ102が発生する位置から連続紙Pの通紙方向に交差する方向の端部までの余白領域に、連続紙Pに形成される画像の向きを変更して配置する。例えば、図10の下側に示すように、画像配置部80dは、画像130をスジ状ノイズ102に重ならない主走査方向に移動して(図10の下向き)再配置する。この再配置によって、連続紙Pには、スジ状ノイズ102に重ならずに画像130の出力画像が形成される。
なお、画像の主走査方向サイズC1>画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D2の関係であることが判別されると、画像をどのように移動させても、連続紙Pの出力画像にスジ状ノイズ102が重なる。この場合、画像配置部80dは、画像の再配置は不可と判断し、画像形成装置4は画像形成処理を中止する。そして、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
次に、非画像領域に発生した画像ノイズに対応する例について説明する。
図11は、非画像領域に発生したスジ状ノイズ102を避けて、次ジョブを選択する処理の例を示す説明図である。スジ状ノイズ102は、アドレス「N」の位置で発生しているとする。
図11は、非画像領域に発生したスジ状ノイズ102を避けて、次ジョブを選択する処理の例を示す説明図である。スジ状ノイズ102は、アドレス「N」の位置で発生しているとする。
顔を表した画像130が連続紙Pに形成される。ここで、連続紙Pには、画像130に重ならない位置にスジ状ノイズ102が現れるとする。この場合、顔を表した画像130にスジ状ノイズ102の影響はない。しかし、画像130を形成するジョブに続けて、他の画像を連続紙Pに形成する他ジョブが実行される場合を考慮する。すると、画像ノイズテーブル54に記録されたスジ状ノイズ102が発生したアドレスを考慮して、次に実行される他ジョブを選択する必要がある。そこで、次ジョブ選択部80eは、スジ状ノイズ102を回避可能なジョブを次に実行されるジョブとして選択する。
例えば、図11の右側には時計を表した画像132を連続紙Pに形成するジョブと、ギターを表した画像133を連続紙Pに形成するジョブが、次ジョブの候補として選択可能である。ここで、時計を表した画像132の主走査方向サイズは、アドレス「1」〜「N」の長さより短いため、次ジョブを実行しても連続紙Pに形成される画像132にスジ状ノイズ102が重ならない。一方、ギターを表した画像133の主走査方向サイズは、アドレス「1」〜「N」の長さより長いため、画像133をどのように主走査方向に移動させても、連続紙Pに形成される画像133にスジ状ノイズ102が重なってしまう。
そこで、次ジョブ選択部80eは、時計を表した画像132を形成するジョブを次ジョブとして優先的に選択する。図中には、画像132の下に「OK」と表示し、画像133の下に「NG」と表示される。画像形成装置4は、顔を表した画像130に続けて、時計を表した画像132を連続紙Pに形成することで、スジ状ノイズ102を回避することができ、画像形成装置4を連続して稼働することもできる。その後、ギターを表した画像133を連続紙Pに形成する前に、画像形成装置4のメンテナンスを行えばよい。
次に、画像の配置を変更するバリエーションについて説明する。
図12は、画像を配置する周期を変更する例を示す説明図である。
図12は、画像を配置する周期を変更する例を示す説明図である。
図12の上側には、電車を表した画像135と飛行機を表した画像136が連続紙Pに形成される様子が示される。画像135,136は、それぞれ異なるジョブが同時に実行されて連続紙Pに形成される出力画像の一例である。画像135,136が連続紙Pに形成される間隔は同じであるが、画像135,136は、連続紙Pの異なる領域に配列される。
複数のジョブを同時に実行した際、一部のジョブを実行して連続紙Pに形成される出力画像に周期的ノイズ101が重なる場合がある。例えば、電車を表した画像135に周期的ノイズ101が重なる。この場合、画像配置部80dは、周期的ノイズ101が重なる出力画像を形成する画像の周期を変更する。連続紙Pの右側には、周期的ノイズ101が重なったことで、電車を表した画像135の品質が低下したことが「NG」と表示され、周期的ノイズ101が重なっていない飛行機を表した画像136の品質に問題がないことが「OK」と表示される。
図12の下側には、画像が連続紙Pに形成される開始位置を変更してジョブを実行した例が示される。上述したように周期的ノイズ101の発生間隔の距離が、連続紙Pに形成される画像の通紙方向の長さ以上である場合に、画像配置部80dは、画像が形成される周期を変更して、余白領域に画像を配置する。例えば、電車を表した画像135は、画像配置部80dにより周期的ノイズ101の周期に合わせて周期が変えられ、周期的ノイズ101の発生間隔距離の間に再配置される。この再配置によって、連続紙Pには、周期的ノイズ101に重ならずに電車を表した画像135の出力画像が形成される。なお、連続紙Pの下側に形成される飛行機を表した画像136の周期は変更する必要がない。電車を表した画像135及び飛行機を表した画像136のいずれも品質に問題がないため、連続紙Pの右側には「OK」と表示される。
図13は、2つのジョブを実行して形成される画像の画像形成位置を入替える例を示す説明図である。
図13の上側には、複数の人物を表した画像140と、鶏を表した画像141が連続紙Pに形成される様子が示される。画像140,141は、それぞれ異なるジョブが同時に実行されて連続紙Pに形成される出力画像の一例である。画像140,141が連続紙Pに形成される間隔は異なり、画像140,141は、連続紙Pの異なる領域に配列される。
複数の人物を表した画像140に周期的ノイズ101が重なったとする。ここで、連続紙Pの上側に形成された画像140の通紙方向の長さは、周期的ノイズ101の発生間隔距離とほぼ同じであるため、画像140を形成する画像の位置を通紙方向に移動することができない。連続紙Pの右側には、周期的ノイズ101が重なったことで、画像140の品質が低下したことが「NG」と表示され、周期的ノイズ101が重なっていない画像141の品質に問題がないことが「OK」と表示される。
図13の下側には、連続紙Pの上側に形成される画像のジョブと、連続紙Pの下側に形成される画像のジョブとを入替えた様子が示される。画像配置部80dは、同時に実行され、通紙方向に交差する方向に沿って画像が形成される複数のジョブの内、周期的ノイズ101が重なる位置に形成される画像のジョブを、余白領域に配置可能な画像のジョブと入替える。例えば、画像配置部80dは、上下のジョブを入替えて画像140,141が連続紙Pに形成されるようにする。このように画像配置部80dがジョブを入替えたことで、鶏を表した画像141の間に現れた周期的ノイズ101は、画像141に重ならない。また、複数の人物を表した画像140にも周期的ノイズ101は重ならない。画像140,141のいずれも品質に問題がないため、連続紙Pの右側には「OK」と表示される。
図14は、連続紙Pに形成される出力画像の向きを変更する例を示す説明図である。
図14の上側には、タワーを表した画像145が連続紙Pに形成される様子が示される。画像145には、連続紙Pに現れたスジ状ノイズ102が重なってしまう。ここで、画像の主走査方向サイズC2>画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D2の関係があるとする。画像145の主走査方向サイズは、連続紙Pの主走査方向の幅とほぼ同じであるため、画像145として形成される画像を主走査方向に動かしても必ずスジ状ノイズ102が重なる。そこで、連続紙Pの右側には、画像145の品質が低下したことが「NG」と表示される。一方、画像145の通紙方向サイズA3<画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの距離D2の関係があるとする。この場合、画像配置部80dは、画像145の向きを変更する。
図14の下側には、画像145の向きが90度変更された様子が示される。このように向きが変更された画像145は、画像ノイズから連続紙Pの主走査方向端部までの範囲内に収まる。この場合、スジ状ノイズ102が、向きが変更された画像145に重ならない。そこで、連続紙Pの右側には、画像145の品質に問題がないため、「OK」と表示される。このように画像145を回転させることで、向きが変更された画像145が連続紙Pに形成されるため、画像ノイズを回避することが可能となる。
図15は、画像ノイズへの対処を示すダイアログの表示例を示す画面遷移図である。規則的な画像ノイズが発生すると、図15に示すダイアログは、プリンタコントローラ8によって処理された情報を、例えば、画像形成装置4の操作表示部42に表示したものである。ただし、クライアント端末9の操作表示部にダイアログが表示されてもよい。ユーザーは、表示されたダイアログを通じて、連続紙Pに形成される画像を、どのように画像ノイズを回避させるか選択することができる。
規則的な画像ノイズが発生すると、連続紙Pに形成される画像の配列を変更するか否かをユーザーに選択させるダイアログ151が表示される。ユーザーが、ダイアログ151にて「いいえ」のボタンを押すと、画像の配列が変更されない。その後、画像形成システム1が停止し、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
ユーザーが、ダイアログ151にて「はい」のボタンを押すと、画像配置部80dが画像の配列を変更する。画像配置部80dが、画像の配列を変更できた場合、配列の変更を通知するダイアログ152が表示される。ユーザーが、ダイアログ152の表示内容を確認して、「はい」のボタンを押すと、変更された配列で画像が連続紙Pに形成され、画像形成システム1による印刷が継続される。
一方、画像配置部80dが、画像の配列を変更できなかった場合、配列を変更できなかったことを通知するダイアログ153が表示される。ユーザーが、ダイアログ153の表示内容を確認して、「はい」のボタンを押すと、出力可能なジョブを検索するか選択させるダイアログ154が表示される。
ユーザーが、ダイアログ154にて「いいえ」のボタンを押すと、出力可能なジョブは検索されない。その後、画像形成システム1が停止し、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
一方、ユーザーが、ダイアログ154にて「はい」のボタンを押すと、次ジョブ選択部80eが出力可能なジョブを検索する。しかし、次ジョブ選択部80eが出力可能なジョブを検索できなかった場合、出力可能なジョブが見つからなかったことを示すダイアログ155が表示される。ユーザーが、ダイアログ155にて「はい」のボタンを押すと、画像形成システム1が停止し、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
一方、次ジョブ選択部80eが出力可能なジョブを検索できた場合、出力可能なジョブが見つかったこと、及び印刷をするかを選択させるダイアログ156が表示される。ユーザーが、ダイアログ156にて「いいえ」のボタンを押すと、画像形成システム1が停止し、画像形成装置4のメンテナンスが行われる。
一方、ユーザーが、ダイアログ156にて「はい」のボタンを押すと、画像形成装置4に印刷を行わせることが可能なジョブの一覧がダイアログ157に表示される。ユーザーが、ダイアログ157にて、ジョブを選択し、「印刷」のボタンを押すと、画像形成装置4が選択されたジョブを実行して画像を形成し、印刷処理を行う。ユーザーが、ダイアログ157にて、「戻る」のボタンを押すと、前画面として、例えば、ダイアログ156が表示される。
以上説明した一実施の形態に係る画像形成システム1では、画像ノイズが発生しても、画像ノイズのない余白領域に画像が配置され、画像形成処理が継続される。このため、画像ノイズが発生しても連続紙Pに対する画像形成処理を継続して行うことができる。また、画像形成システム1全体のダウンタイムが少なくなるので、画像形成システム1の生産性を向上することができる。また、画像形成システム1を停止しなくてもよく、ユニット交換の頻度も減るため、画像形成処理のコストダウンとなる。
また、プリンタコントローラ8は、画像領域及び非画像領域のいずれをも検討して、画像の配置位置を決定する。そして、画像ノイズが周期的ノイズ101又はスジ状ノイズ102のいずれであるかが判別され、画像ノイズの種類に応じて連続紙Pに形成する画像の配置が変更される。このため、画像形成装置4は、画像ノイズに重ならないように配置された画像を連続紙Pに形成することが可能である。
なお、上述した画像形成システム1では、画像形成装置4とプリンタコントローラ8とを別の装置として構成したが、画像形成装置4が備えるCPU、ROM、RAMが制御部80として動作するように、画像形成装置4とプリンタコントローラ8を一体化してもよい。
また、上述した画像形成システム1では、プリンタコントローラ8がジョブの管理と、画像の配置処理を行う構成したが、プリンタコントローラ8を有するクライアント端末9を用意してもよい。このクライアント端末9にて稼働するソフトウェアプログラムにより、事前にジョブの管理と、画像の配置処理を行ってもよい。そして、画像形成装置4は、画像の配置処理が完了したジョブをクライアント端末9から直接受信し、画像形成処理を実行してもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成システム、4…画像形成装置、5…検査装置、8…プリンタコントローラ、9…クライアント端末、13…操作表示部、42…操作表示部、43…画像形成部、51…読取部、80…制御部、80a…ジョブ受信部、80b…RIP処理部、80c…画像ノイズ判別部、80d…画像配置部、80e…次ジョブ選択部、101…周期的ノイズ、102…スジ状ノイズ
Claims (10)
- ジョブを実行して複数の画像を繰返し連続紙に形成する画像形成装置と、
前記連続紙を読取って、前記連続紙の通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズを検出する検査装置と、
前記検査装置が検出した前記画像ノイズが重なる位置に形成される前記画像が、前記画像ノイズが重ならない位置に形成されるように前記画像を配置して、前記画像形成装置に前記画像を形成させる情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記検査装置から前記画像ノイズの情報を取得し、前記画像ノイズの種類を判別する画像ノイズ判別部と、
判別された前記画像ノイズの種類に応じて、前記連続紙に形成される前記画像の配置を変更する画像配置部と、を有する
画像形成システム。 - 前記画像ノイズは、前記連続紙の通紙方向に沿って所定の周期で繰返し発生する周期的ノイズであり、
前記画像配置部は、前記周期的ノイズの発生間隔の距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向の長さ以上である余白領域に前記画像を配置する
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記画像配置部は、前記周期的ノイズの発生間隔の距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向の長さ未満である場合に、前記周期的ノイズが発生する位置から前記通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向に交差する方向の長さ以上である余白領域に前記画像を配置する
請求項1又は2に記載の画像形成システム。 - 前記画像配置部は、前記周期的ノイズの発生間隔の距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向の長さ以上である場合に、前記画像が形成される周期を変更して、前記余白領域に前記画像を配置する
請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記画像配置部は、同時に実行され、前記通紙方向に交差する方向に沿って前記画像が形成される複数のジョブの内、前記周期的ノイズが重なる位置に形成される前記画像のジョブを、前記余白領域に配置可能な前記画像のジョブと入替える
請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記画像ノイズは、前記連続紙の通紙方向に沿ってスジ状に発生するスジ状ノイズであり、
前記画像配置部は、前記スジ状ノイズが発生する位置から前記連続紙の通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向に交差する方向の長さ以上である余白領域に前記画像を配置する
請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記画像配置部は、前記スジ状ノイズが発生する位置から前記連続紙の通紙方向に交差する方向の端部までの距離が、前記連続紙に形成される画像の前記通紙方向の長さ以上である場合に、前記スジ状ノイズが発生する位置から前記連続紙の通紙方向に交差する方向の端部までの余白領域に、前記連続紙に形成される画像の向きを変更して配置する
請求項6に記載の画像形成システム。 - さらに、前記情報処理装置は、
前記画像ノイズが重ならない位置に形成される画像を含むジョブの次に実行される次ジョブとして、前記余白領域に配置可能な前記画像を含む前記ジョブを複数のジョブから選択する次ジョブ選択部を備え、
前記画像形成装置は、前記次ジョブ選択部により選択された前記ジョブを前記次ジョブとして実行する
請求項2〜7のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記検査装置は、
前記連続紙に形成された画像を含む画像領域と、前記画像を含まない非画像領域とを読取って読取画像を生成する読取部と、
予め指定された基準画像と、前記読取画像に含まれる前記画像領域の前記画像とが不一致である場合に、前記画像領域に重なった前記画像ノイズを検出する画像ノイズ検出部と、
検出された前記画像ノイズの前記通紙方向に交差する方向の位置を規定するアドレス、前記画像ノイズの発生回数、前記画像ノイズの発生間隔時間、前記画像ノイズの発生間隔距離とを含む画像ノイズテーブルと、を有する
請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 画像形成装置がジョブを実行して複数の画像を繰返し形成した連続紙を読取って、検査装置が検出した、前記連続紙の通紙方向に交差する方向の定位置に発生する画像ノイズの情報を取得し、前記画像ノイズの種類を判別する画像ノイズ判別部と、
前記検査装置が検出した前記画像ノイズが重なる位置に形成される前記画像が、前記画像ノイズが重ならない位置に形成されるように前記画像を配置して、前記画像形成装置に前記画像を形成させる画像配置部と、を備える
情報処理装置。
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