JP2020013117A - 交換レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセサリをカメラボディに適正に使用可能な状態で装着する。【解決手段】円弧状に配置されたボディ側端子群と、ボディ側端子群の外側に配置された円環状のボディ側マウントと、ボディ側マウントから内径方向に突出する複数のボディ側突出部と、複数のボディ側突出部の像側にそれぞれ配置された複数の弾性部材と、を備えるカメラボディに対して着脱可能な交換レンズは、ボディ側マウントと接触するレンズ側マウントと、レンズ側マウントの内周縁部から光軸方向に延びた円筒部と、円筒部の内側に配置され、ボディ側端子群と接触するレンズ側端子群と、円筒部から外周方向に突出し、円筒部の円周方向に延びた第1レンズ側突出部と、第1レンズ側突出部と光軸を挟んで対向する位置に少なくとも一部が配置され、円筒部から外周方向に突出し、円周方向に延びた第3レンズ側突出部と、第3レンズ側突出部に円周方向に設けられた切欠きと、を備える。【選択図】図11
Description
本発明は、交換レンズに関する。
カメラボディに着脱可能なアクセサリが知られている(例えば特許文献1)。従来から、カメラボディにアクセサリを適正に使用可能な状態で装着する必要があった。
本発明の1態様による交換レンズは、被写体光が入射する撮像素子と、前記撮像素子の外側に円弧状に配置されたボディ側端子群と、前記ボディ側端子群の外側に配置された円環状のボディ側マウントと、前記ボディ側マウントから内径方向に向けてそれぞれ突出する複数のボディ側突出部と、前記複数のボディ側突出部の像側にそれぞれ配置された複数の弾性部材と、を備えるカメラボディに対して着脱可能な交換レンズであって、前記交換レンズが前記カメラボディに装着された際に前記ボディ側マウントと接触するレンズ側マウントと、前記レンズ側マウントの内周縁部から前記被写体光の光軸方向に延びた円筒部と、前記円筒部の内側に配置され、前記交換レンズが前記カメラボディに装着された際に前記ボディ側端子群と接触するレンズ側端子群と、前記レンズ側端子群より外周側に配置され、前記円筒部から外周方向に向けて突出し、前記円筒部の円周方向に延びた第1レンズ側突出部と、前記第1レンズ側突出部と前記光軸と挟んで対向する位置に少なくとも一部が配置され、前記円筒部から外周方向に向けて突出し、前記円周方向に延びた第3レンズ側突出部と、前記第3レンズ側突出部に前記円周方向に設けられた切欠きと、を備える。
(カメラシステム1)
図1、図2は、発明の一実施の形態に係るカメラシステム1の構成の概略を示す図である。カメラシステム1は、カメラボディ2と、カメラボディ2に着脱可能なテレコンバータ3と、カメラボディ2およびテレコンバータ3に着脱可能な対応レンズ5と、カメラボディ2には着脱可能でありかつテレコンバータ3には装着不可な非対応レンズ6とを含む。
図1、図2は、発明の一実施の形態に係るカメラシステム1の構成の概略を示す図である。カメラシステム1は、カメラボディ2と、カメラボディ2に着脱可能なテレコンバータ3と、カメラボディ2およびテレコンバータ3に着脱可能な対応レンズ5と、カメラボディ2には着脱可能でありかつテレコンバータ3には装着不可な非対応レンズ6とを含む。
図1に示すように、カメラボディ2には、テレコンバータ3を介して対応レンズ5が着脱可能である。図1(a)では、対応レンズ5をカメラボディ2に装着させ、図1(b)では、対応レンズ5とカメラボディ2との間にテレコンバータ3を介在させた例を示す。カメラボディ2のボディ側マウント210に対する対応レンズ5の対応マウント510のいわゆるバヨネット結合により、対応レンズ5はカメラボディ2に装着される。カメラボディ2のボディ側マウント210に対するテレコンバータ3の後側マウント310のいわゆるバヨネット結合により、テレコンバータ3はカメラボディ2に装着される。テレコンバータ3の前側マウント410に対する対応レンズ5の対応マウント510のいわゆるバヨネット結合により、対応レンズ5はテレコンバータ3に装着される。
図2(a)に示すように、カメラボディ2には、非対応レンズ6が着脱可能である。カメラボディ2のボディ側マウント210に対する非対応レンズ6の非対応マウント610のいわゆるバヨネット結合により、非対応レンズ6はカメラボディ2に装着される。ボディ側マウント210と前側マウント410とは異なる形状であり、非対応マウント610と対応マウント510とも異なる形状である。従って、対応マウント510はボディ側マウント210と前側マウント410の両方に着脱可能であり、非対応マウント610はボディ側マウント210に着脱可能でありかつ前側マウント410には装着不可とすることができる。
ここで、非対応レンズ6とは、仮にテレコンバータ3に装着させようとすると、図2(b)に示すように、非対応レンズ6に含まれる最も被写体側のレンズが光軸O方向に移動することにより、テレコンバータ3の最も物体側のレンズにぶつかってしまう交換レンズなどがある。最も被写体側のレンズ以外でも、交換レンズ内の一部がテレコンバータ3の一部と衝突する場合、その交換レンズは非対応レンズ6とするのが好ましい。なお、非対応レンズ6は、その一部がテレコンバータ3と衝突する必要はなく、テレコンバータ3に装着する必要がない交換レンズを非対応レンズ6としてもよい。
(カメラボディ2)
カメラボディ2は、ボディ側マウント210、ボディ側端子保持部220、ボディ側CPU230、ボディ側通信部240、ボディ側記憶部250、給電部260、および撮像素子270を有する。ボディ側マウント210およびボディ側端子保持部220については後に詳述する。
カメラボディ2は、ボディ側マウント210、ボディ側端子保持部220、ボディ側CPU230、ボディ側通信部240、ボディ側記憶部250、給電部260、および撮像素子270を有する。ボディ側マウント210およびボディ側端子保持部220については後に詳述する。
ボディ側CPU230は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。ボディ側CPU230は、カメラボディ2、テレコンバータ3、対応レンズ5および非対応レンズ6の種々の制御を行う。ボディ側通信部240は、テレコンバータ3、対応レンズ5および非対応レンズ6との間で所定のデータ通信を行う。ボディ側通信部240は、ボディ側端子保持部220に設けられた複数のボディ側端子(後述)とボディ側CPU230とに接続される。
ボディ側記憶部250は不揮発性の記憶媒体である。ボディ側記憶部250は、ボディ側CPU230に接続される。ボディ側記憶部250には、ボディ側CPU230が実行する所定の制御プログラム等が予め記憶される。ボディ側CPU230は、ボディ側記憶部250から制御プログラムを読み込んでプログラムを実行することにより各制御を行う。
給電部260は電源を有し、カメラボディ2、テレコンバータ3、対応レンズ5および非対応レンズ6に対して電力の供給を行う。給電部260は、ボディ側端子保持部220に設けられたボディ側端子(後述)とボディ側CPU230とに接続される。
撮像素子270は、例えばCCDやCMOS等の固体撮像素子である。撮像素子270は、ボディ側CPU230に接続され、被写体を撮像して撮像信号を出力する。出力された撮像信号の処理については説明を省略する。
撮像素子270は、例えばCCDやCMOS等の固体撮像素子である。撮像素子270は、ボディ側CPU230に接続され、被写体を撮像して撮像信号を出力する。出力された撮像信号の処理については説明を省略する。
(テレコンバータ3)
テレコンバータ3は、後側マウント310、後側端子保持部320、前側マウント410、前側端子保持部420、テレコン側制御/通信部330、テレコン側記憶部340、スイッチ350、テレコン側電源回路360およびレンズ370を有する。後側マウント310、後側端子保持部320、前側マウント410および前側端子保持部420については後に詳述する。
テレコンバータ3は、後側マウント310、後側端子保持部320、前側マウント410、前側端子保持部420、テレコン側制御/通信部330、テレコン側記憶部340、スイッチ350、テレコン側電源回路360およびレンズ370を有する。後側マウント310、後側端子保持部320、前側マウント410および前側端子保持部420については後に詳述する。
テレコン側制御/通信部330は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。テレコン側制御/通信部330は、スイッチ350の開閉制御など、テレコンバータ3の種々の制御を行う。テレコン側制御/通信部330は、カメラボディ2と対応レンズ5との間に介在して所定のデータ通信を行う。テレコン側制御/通信部330は、後側端子保持部320に設けられた複数のボディ側端子(後述)に接続される。
テレコン側制御/通信部330は、テレコン側記憶部340に記憶されている制御プログラムを実行してスイッチ350を開閉制御する。スイッチ350が閉じると、カメラボディ2からテレコン側電源回路360に供給された電力が対応レンズ5へ供給され、スイッチ350が開くと、対応レンズ5への電力の供給が遮断される。テレコン側制御/通信部330は、ボディ側通信部240との間で所定の通信を行う。
テレコン側制御/通信部330は、テレコン側記憶部340に記憶されている制御プログラムを実行してスイッチ350を開閉制御する。スイッチ350が閉じると、カメラボディ2からテレコン側電源回路360に供給された電力が対応レンズ5へ供給され、スイッチ350が開くと、対応レンズ5への電力の供給が遮断される。テレコン側制御/通信部330は、ボディ側通信部240との間で所定の通信を行う。
テレコン側記憶部340は、テレコン側制御/通信部330によってデータの記録と読み出しが制御される。テレコン側記憶部340は、テレコン側制御/通信部330が実行する制御プログラム等を記憶する他に、テレコンバータ3のデータ(機種名や倍率など)を記憶することができる。
レンズ370は、対応レンズ5の焦点距離を拡大するテレコンバータレンズである。対応レンズ5にテレコンバータ3が装着された状態では、テレコンバータ3が装着されない状態と比べて、対応レンズ5の焦点距離が1.4倍になる。本実施形態ではテレコンバータ3の倍率は1.4倍としたがこの限りではない。
(対応レンズ5)
対応レンズ5は、対応マウント510、レンズ側端子保持部520、レンズ側CPU530、レンズ側通信部540、レンズ側記憶部550、撮像光学系560、および駆動部570を有する。対応マウント510およびレンズ側端子保持部520については後に詳述する。
対応レンズ5は、対応マウント510、レンズ側端子保持部520、レンズ側CPU530、レンズ側通信部540、レンズ側記憶部550、撮像光学系560、および駆動部570を有する。対応マウント510およびレンズ側端子保持部520については後に詳述する。
レンズ側CPU530は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ側通信部540は、カメラボディ2との間で、またはテレコンバータ3を介したカメラボディ2との間で、所定のデータ通信を行う。レンズ側通信部540は、レンズ側端子保持部520に設けられたレンズ側端子(後述)とレンズ側CPU530とに接続される。レンズ側記憶部550は不揮発性の記憶媒体である。レンズ側記憶部550は、レンズ側CPU530に接続される。レンズ側記憶部550には、レンズ側CPU530が実行する所定の制御プログラム等が予め記憶される。レンズ側CPU530は、レンズ側記憶部550から制御プログラムを読み込んでプログラムを実行することにより、対応レンズ5の制御を行う。
撮像光学系560は、撮像素子270の撮像面に被写体像を結像させる。撮像光学系560の光軸Oは、対応マウント510、前側マウント410、後側マウント310、ボディ側マウント210および撮像素子270の中心と略一致する。撮像光学系560は、複数のレンズを有し、フォーカシングレンズ562を含む。フォーカシングレンズ562は、被写体像の結像位置を調節するレンズである。駆動部570は、レンズ側CPU530に接続され、不図示のアクチュエータ等を有する。駆動部570は、このアクチュエータ等により、フォーカシングレンズ362を光軸O方向(+Z、−Z方向)に進退移動させる。
(非対応レンズ6)
非対応レンズ6は、非対応マウント610、レンズ側端子保持部620、レンズ側CPU630、レンズ側通信部640、レンズ側記憶部650、撮像光学系660、および駆動部670を有する。非対応マウント610およびレンズ側端子保持部620については後に詳述する。
非対応レンズ6は、撮像光学系660が対応レンズ5の撮像光学系560と異なり、最も像側にフォーカシングレンズ662等の光軸O方向に移動するレンズを備える。その為、非対応レンズ6は、テレコンバータ3に装着されないように、非対応マウント610の形状を対応マウント510の形状と異なるように形成している。非対応レンズ6のレンズ側CPU630、レンズ側通信部640、レンズ側記憶部650および駆動部670は、対応レンズ5のレンズ側CPU530、レンズ側通信部540、レンズ側記憶部550および駆動部570と同等でもよく、適宜変更可能である。
非対応レンズ6は、非対応マウント610、レンズ側端子保持部620、レンズ側CPU630、レンズ側通信部640、レンズ側記憶部650、撮像光学系660、および駆動部670を有する。非対応マウント610およびレンズ側端子保持部620については後に詳述する。
非対応レンズ6は、撮像光学系660が対応レンズ5の撮像光学系560と異なり、最も像側にフォーカシングレンズ662等の光軸O方向に移動するレンズを備える。その為、非対応レンズ6は、テレコンバータ3に装着されないように、非対応マウント610の形状を対応マウント510の形状と異なるように形成している。非対応レンズ6のレンズ側CPU630、レンズ側通信部640、レンズ側記憶部650および駆動部670は、対応レンズ5のレンズ側CPU530、レンズ側通信部540、レンズ側記憶部550および駆動部570と同等でもよく、適宜変更可能である。
(ボディ側マウント210)
図3、図4は、被写体側から見たカメラボディ2のマウントを模式的に示す図である。図3、図4は、カメラボディ2を横位置に構えた状態を示す。図3に示すように、矩形状の撮像素子270は、カメラボディ2を横位置に構えた際に、横長すなわち長辺が上辺と下辺になり、短辺が右辺と左辺になる。図3に実線で示す、カメラボディ2の垂直方向Yに延びるボディ側第1直線B1は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た上下方向である。図3に実線で示す、カメラボディ2の水平方向Xに延びるボディ側第2直線B2は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た左右方向である。
図3、図4は、被写体側から見たカメラボディ2のマウントを模式的に示す図である。図3、図4は、カメラボディ2を横位置に構えた状態を示す。図3に示すように、矩形状の撮像素子270は、カメラボディ2を横位置に構えた際に、横長すなわち長辺が上辺と下辺になり、短辺が右辺と左辺になる。図3に実線で示す、カメラボディ2の垂直方向Yに延びるボディ側第1直線B1は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た上下方向である。図3に実線で示す、カメラボディ2の水平方向Xに延びるボディ側第2直線B2は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た左右方向である。
ボディ側第1直線B1とボディ側第2直線B2とは光軸O(中心)上で直交する。図3に一点鎖線で示すように、ボディ側第1直線B1およびボディ側第2直線B2と撮像素子270の光軸O上で45度で交差する方向に延びる線を、ボディ側第3直線B3、ボディ側第4直線B4とする。
カメラボディ2のマウントは、撮像素子270の外周に円弧状に配置されたボディ側端子保持部220およびボディ側端子保持部220の外側に配置された円環状のボディ側マウント210を備える。ボディ側マウント210は、一定の幅を有し光軸Oと直交する面に沿って配置される環状の基準面211を有する。ボディ側マウント210は、内径から光軸Oに向けてそれぞれ突出する突出部としての、ボディ側第1爪部290a、ボディ側第2爪部290b、ボディ側第3爪部290cおよびボディ側第4爪部290dを有する。
以下の説明において、これら4つの突出部であるボディ側第1爪部290a〜第4爪部290dを、ボディ側爪部290と総称する。
以下の説明において、これら4つの突出部であるボディ側第1爪部290a〜第4爪部290dを、ボディ側爪部290と総称する。
ボディ側爪部290は、ボディ側マウント210の円形の開口212に沿って、互いに間隔を置いて配置される。図3に示すように、ボディ側第1爪部290aは右上の位置に、ボディ側第2爪部290bは左上の位置に、ボディ側第3爪部290cは左下の位置に、ボディ側第4爪部290dは右下の位置に、それぞれ配置される。ボディ側第1爪部290aはボディ側第2直線B2より上側でかつボディ側第1直線B1の右側の領域に、ボディ側第2爪部290bはボディ側第2直線B2より上側でかつボディ側第1直線B1の左側の領域に、ボディ側第3爪部290cはボディ側第2直線B2より下側でかつボディ側第1直線B1の左側の領域に、ボディ側第4爪部290dはボディ側第2直線B2より下側でかつボディ側第1直線B1の右側の領域に、それぞれ配置される。
ボディ側第1爪部290aとボディ側第3爪部290cは、ボディ側第4直線B4の線上であって光軸Oを挟むようにして配置される。ボディ側第2爪部290bとボディ側第4爪部290dは、ボディ側第3直線B3の線上であって光軸Oを挟むようにして配置される。
なお、図3に示すように、ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dそれぞれの円周方向に沿った中心位置は、ボディ側第3直線B3、ボディ側第4直線B4とは重ならない。
なお、図3に示すように、ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dそれぞれの円周方向に沿った中心位置は、ボディ側第3直線B3、ボディ側第4直線B4とは重ならない。
図4に示すように、ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、ボディ側第1爪部290aが最も長く、ボディ側第3爪部290cが2番目に長く、ボディ側第4爪部290dが3番目に長く、ボディ側第2爪部290bが最も短い。
ボディ側第1爪部290aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第1爪部290aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α1は約47度であり、46.5度から47.5度の間である。
ボディ側第3爪部290cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第3爪部290cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α3は約42.5度であり、42.0度から43.0度の間である。
ボディ側第1爪部290aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第1爪部290aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α1は約47度であり、46.5度から47.5度の間である。
ボディ側第3爪部290cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第3爪部290cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α3は約42.5度であり、42.0度から43.0度の間である。
ボディ側第4爪部290dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第4爪部290dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α4は約42度であり、41.5度から42.5度の間である。
ボディ側第2爪部290bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第2爪部290bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α2は約40度であり、40.0度から41.0度の間である。
ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dの径方向の長さ(爪部の高さ)は、それぞれ同じである。また、ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dの光軸O方向の長さ(爪部の厚み)は、それぞれ同じである。
ボディ側第2爪部290bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第2爪部290bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α2は約40度であり、40.0度から41.0度の間である。
ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dの径方向の長さ(爪部の高さ)は、それぞれ同じである。また、ボディ側第1爪部290a〜ボディ側第4爪部290dの光軸O方向の長さ(爪部の厚み)は、それぞれ同じである。
ボディ側爪部290は、ボディ側マウント210の開口212から光軸Oに向かって突出し、開口212の円周上には、ボディ側爪部290が存在する部分と、ボディ側爪部290が存在しない部分がある。以下の説明において、ボディ側マウント210の開口212の円周上における、ボディ側第1爪部290aとボディ側第4爪部290dとの間の空間280aをボディ側第1挿抜部280aと称する。
同様に、ボディ側第1爪部290aとボディ側第2爪部290bとの間の空間280bをボディ側第2挿抜部280b、ボディ側第2爪部290bとボディ側第3爪部290cとの間の空間280cをボディ側第3挿抜部280c、ボディ側第3爪部290cとボディ側第4爪部290dとの間の空間280dをボディ側第4挿抜部280dと、それぞれ称する。これら4つの空間であるボディ側第1挿抜部280a〜第4挿抜部280dを、ボディ側挿抜部280と総称する。
ボディ側第1挿抜部280a〜ボディ側第4挿抜部280dの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、ボディ側第3挿抜部280cが最も長く、ボディ側第1挿抜部280aが2番目に長く、ボディ側第4挿抜部280dが3番目に長く、ボディ側第2挿抜部280bが最も短い。
ボディ側第3挿抜部280cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第3挿抜部280cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β3は約51度であり51.0度から52.0度の間である。
ボディ側第1挿抜部280aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第1挿抜部280aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β1は約50度であり、50.0度から51.0度の間である。
ボディ側第3挿抜部280cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第3挿抜部280cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β3は約51度であり51.0度から52.0度の間である。
ボディ側第1挿抜部280aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第1挿抜部280aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β1は約50度であり、50.0度から51.0度の間である。
ボディ側第4挿抜部280dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第4挿抜部280dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β4は約46度であり、45.5度から46.5度の間である。
ボディ側第2挿抜部280bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第2挿抜部280bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β2は約39度であり、39.0度から40.0度の間である。
全てのボディ側爪部290の角度α1〜α4と、全てのボディ側挿抜部280の角度β1〜β4とを合計した値は360度である。
ボディ側第2挿抜部280bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側第2挿抜部280bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β2は約39度であり、39.0度から40.0度の間である。
全てのボディ側爪部290の角度α1〜α4と、全てのボディ側挿抜部280の角度β1〜β4とを合計した値は360度である。
ボディ側第1挿抜部280aはボディ側第3直線B3の上側でかつボディ側第4直線B4の下側の領域に、ボディ側第2挿抜部280bはボディ側第3直線B3の上側でかつボディ側第4直線B4の上側の領域に、ボディ側第3挿抜部280cはボディ側第3直線B3の下側でかつボディ側第4直線B4の上側の領域に、ボディ側第4挿抜部280dはボディ側第3直線B3の下側でかつボディ側第4直線B4の下側の領域に、それぞれ配置される。
ボディ側第1挿抜部280aとボディ側第3挿抜部280cは、ボディ側第2直線B2の線上であって光軸Oを挟むように配置される。ボディ側第2挿抜部280bとボディ側第4挿抜部280dは、ボディ側第1直線B1の線上であって光軸Oを挟むように配置される。
なお、図3に示すように、ボディ側第1挿抜部280a〜ボディ側第4挿抜部280dそれぞれの円周方向に沿った中心位置は、ボディ側第1直線B1、ボディ側第2直線B2とは重ならない。
なお、図3に示すように、ボディ側第1挿抜部280a〜ボディ側第4挿抜部280dそれぞれの円周方向に沿った中心位置は、ボディ側第1直線B1、ボディ側第2直線B2とは重ならない。
ボディ側マウント210の開口212の内側には、複数のボディ側端子(以下、「ボディ側端子群」とする)からなるボディ側端子保持部220が設けられる。ボディ側端子保持部220は、環状のボディ側マウント210の形状に対応する円弧状の形状を有する。ボディ側端子保持部220は、ボディ側マウント210の開口212の内周側であって撮像素子270の上部に配置される。ボディ側端子保持部220の周方向における中心は、ボディ側第1直線B1上に位置するのが好ましい。
ボディ側端子保持部220の右上にはボディ側第1爪部290aが配置され、ボディ側端子保持部220の左上にはボディ側第2挿抜部280bが配置される。よって、ボディ側端子保持部220の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、ボディ側端子保持部220の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度は、ボディ側第1爪部290aの角度α1とボディ側第2挿抜部280bの角度β2とを合わせた角度より小さい。
ボディ側端子保持部220に含まれるボディ側端子群は、撮像素子270の上辺の上部に円弧状に並べて配置される。ボディ側端子群は、それぞれ導電性のピンである。ボディ側端子群は、不図示のバネ等により、像側から被写体側へ向かう−Z方向(図1)に向かって押されている。
ボディ側マウント210は、ロックピン214が貫通する孔を有する。ロックピン214が貫通する孔は、ボディ側第4爪部290dの右上に配置される。つまり、ボディ側マウント210の環状の基準面211において、ロックピン214の孔は、ボディ側第4爪部290dが存在する領域とボディ側第1爪部290aが存在する領域との間に配置される。ロックピン214は、不図示のバネ等により、−Z方向(被写体側)に向かって押されている。ロックピン214は、不図示のロック解除ボタンを押すことにより、バネの付勢力に抗って+Z方向(像側、撮像素子270側)に移動可能である。
図5は、ボディ側マウント210を取り外したカメラボディ2のマウントを被写体側からみた模式図である。第1ボディ側爪部290aと対応した位置(第1ボディ側爪部290aの像側)には、第1板バネ213aが設けられる。
同様に、第2ボディ側爪部290bと対応した位置(第2ボディ側爪部290bの像側)には、第2板バネ213bが設けられ、第3ボディ側爪部290cと対応した位置(第3ボディ側爪部290cの像側)には、第3板バネ213cが設けられ、第4ボディ側爪部290dと対応した位置(第4ボディ側爪部290dの像側)には、第4板バネ213dが設けられる。
以下の説明において、これら4つの第1板バネ213a〜第4板バネ213dを、板バネ213と総称する。板バネ213は、対向するアクセサリ側爪部(後述)390またはレンズ側爪部(後述)590、690の被写体側の面を撮像素子270側(+Z方向)に押し付ける。
同様に、第2ボディ側爪部290bと対応した位置(第2ボディ側爪部290bの像側)には、第2板バネ213bが設けられ、第3ボディ側爪部290cと対応した位置(第3ボディ側爪部290cの像側)には、第3板バネ213cが設けられ、第4ボディ側爪部290dと対応した位置(第4ボディ側爪部290dの像側)には、第4板バネ213dが設けられる。
以下の説明において、これら4つの第1板バネ213a〜第4板バネ213dを、板バネ213と総称する。板バネ213は、対向するアクセサリ側爪部(後述)390またはレンズ側爪部(後述)590、690の被写体側の面を撮像素子270側(+Z方向)に押し付ける。
図5に示すように、光軸Oと第1板バネ213aの装着方向44(後述)の後端部とを結ぶ直線B10付近に、ボディ側端子保持部220の装着方向44の後端部が配置される。第2板バネ213b、第3板バネ213c、第4板バネ213dは、第1板バネ213aを起点として光軸O周りに略90度間隔で配置される。
(テレコンバータ3の後側マウント310)
図6、図7は、像側から見たテレコンバータ3の後側マウントを模式的に示す図である。図6に実線で示すテレコンバータ3の垂直方向Yに延びるテレコン側第1直線L1は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た上下方向である。また、図6に実線で示す、テレコンバータ3の水平方向Xに延びるテレコン側第2直線L2は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た左右方向である。
図6、図7は、像側から見たテレコンバータ3の後側マウントを模式的に示す図である。図6に実線で示すテレコンバータ3の垂直方向Yに延びるテレコン側第1直線L1は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た上下方向である。また、図6に実線で示す、テレコンバータ3の水平方向Xに延びるテレコン側第2直線L2は、カメラシステム1を使用する撮影者がカメラボディ2を横位置に構えた際に、撮影者から見た左右方向である。
テレコン側第1直線L1とテレコン側第2直線L2とは交換レンズ3の光軸O上で直交する。図6に一点鎖線で示すように、テレコン側第1直線L1およびテレコン側第2直線L2と光軸O上で45度で交差する方向に延びる線を、テレコン側第3直線L3、テレコン側第4直線L4とする。カメラボディ2にテレコンバータ3を使用可能状態で装着した際は、ボディ側第1直線B1とテレコン側第1直線L1とが一致し、ボディ側第2直線B2とテレコン側第2直線L2とが一致し、ボディ側第3直線B3とテレコン側第4直線L4とが一致し、ボディ側第4直線B4とテレコン側第3直線L3とが一致する。なお、各直線同士は完全に一致しなくとも、テレコンバータ3をカメラボディ2に適正に使用可能な状態で装着できる範囲でズレが生じていてもよい。
テレコンバータ3のマウントは、テレコンバータ3をカメラボディ2に装着した際に、ボディ側端子保持部220に接触する後側端子保持部320と、ボディ側マウント210に接触する後側マウント310を備える。後側マウント310は、テレコンバータ3の光軸Oを中心とする円環形状に形成され、光軸Oと直交する面に沿って配置される。後側マウント310は、カメラボディ2にテレコンバータ3を装着した際に、ボディ側マウント210の基準面211と接触する基準面311を有する。基準面311は、光軸Oを中心とする円環形状であり、光軸Oと直交する面に沿って配置される。基準面311の光軸O方向後端面には、後述するロックピン214が装着中状態で摺動されるロックピン用摺動面309が、Z方向に沿った断面上で−Z方向に向かって基準面311から凹形状に形成されている。ロックピン用摺動面309は、光軸Oを中心とする円環形状の少なくとも一部であり、光軸Oを直交する面に沿って配置される。
後側マウント310は、テレコンバータ3の内部に配置される固定部材に対してビス313を用いてビス止めすることにより固定される。後側マウント310をカメラボディ2側から見た場合、ビス313は光軸O周りに略90度間隔で配置されている。また、4つのビス313は後述する4つの後側爪部390の外周にそれぞれ配置されている。また、2つのビス313は後側端子保持部320の周方向における両端部の外周に配置されている。
後側マウント310は、その内周縁部(基準面311の内周縁部)から光軸O方向に延びた円筒部312を有する。カメラボディ2にテレコンバータ3を装着した際に、円筒部312の光軸O方向後端は、基準面311よりもカメラボディ2側に突出する方向に位置する。後側マウント310は、円筒部312の光軸O方向の後端部の外周に沿って互いに間隔を置いて後側第1爪部390a、後側第2爪部390b、後側第3爪部390c、および後側第4爪部390dを有する。
以下の説明において、これら4つの突出部である後側第1爪部390a〜第4爪部390dを、後側爪部390と総称する。
以下の説明において、これら4つの突出部である後側第1爪部390a〜第4爪部390dを、後側爪部390と総称する。
後側爪部390は、後側マウント310の円筒部312の外周縁部から後側マウント310の外周方向に向かって突出する方向に設けられ、光軸Oに対して略直交する。また、後側爪部390は、光軸Oを中心とした円周方向に延在する。図6および図7に示すように、後側第1爪部390aは左上の位置に、後側第2爪部390bは右上の位置に、後側第3爪部390cは右下の位置に、後側第4爪部390dは左下の位置に、それぞれ配置される。つまり、後側第1爪部390aはテレコン側第2直線L2より上側でかつテレコン側第1直線L1の左側の領域に、後側第2爪部390bはテレコン側第2直線L2より上側でかつテレコン側第1直線L1の右側の領域に、後側第3爪部390cはテレコン側第2直線L2より下側でかつテレコン側第1直線L1の右側の領域に、後側第4爪部390dはテレコン側第2直線L2より下側でかつテレコン側第1直線L1の左側の領域に、それぞれ配置される。
また、後側第1爪部390aと後側第3爪部390cは、テレコン側第3直線L3の線上であって光軸Oを中心にして略対象となる領域に、後側第2爪部390bと後側第4爪部390dは、テレコン側第4直線L4の線上であって光軸Oを中心として略対象となる領域に、それぞれ配置される。
なお、テレコン側第3直線L3、テレコン側第4直線L4は、後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dそれぞれの円周方向に沿った中心位置を通るとは限らない。
なお、テレコン側第3直線L3、テレコン側第4直線L4は、後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dそれぞれの円周方向に沿った中心位置を通るとは限らない。
カメラボディ2にテレコンバータ3を装着した際、光軸O方向において、後側マウント310と後側爪部390との間にはボディ側爪部290が配置される。この際、後側第1爪部390aはボディ側第1爪部290aの板バネ213aに接触し、後側第2爪部390bはボディ側第2爪部290bの板バネ213bに接触し、後側第3爪部390cはボディ側第3爪部290cの板バネ213cに接触し、後側第4爪部390dはボディ側第4爪部290dの板バネ213dに接触する。
ボディ側爪部290の板バネ213と後側爪部390とが接触すると、後側爪部390は、板バネ213から光軸Oに沿ってボディ側爪部290から離れる方向(+Z方向)に押し付けられる。後側爪部390が+Z方向(撮像素子270側)に押し付けられることにより、後側マウント310はボディ側マウント210に向かって押し付けられ、カメラボディ2とテレコンバータ3との装着が安定する。
図7に示すように、後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。また、後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dの円周方向の一端と光軸Oとを結ぶ直線と後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dの円周方向の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度は、それぞれ異なっている。具体的には、後側第3爪部390cが最も長く、後側第1爪部390aが2番目に長く、後側第4爪部390dが3番目に長く、後側第2爪部390bが最も短い。
後側第3爪部390cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第3爪部390cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α7は約48.5度であり、48.0度から49.0度の間である。
後側第1爪部390aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第1爪部390aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α5は約48度であり、47.5度から48.5度の間である。
後側第3爪部390cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第3爪部390cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α7は約48.5度であり、48.0度から49.0度の間である。
後側第1爪部390aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第1爪部390aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α5は約48度であり、47.5度から48.5度の間である。
後側第4爪部390dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第4爪部390dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α8は約44度であり、43.0度から45.0度の間である。
後側第2爪部390bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2爪部390bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α6は約36度であり、35.5度から36.5度の間である。
なお、後側第2爪部390bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2爪部390bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α6は、後述する回転角度より小さい。
後側第2爪部390bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2爪部390bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α6は約36度であり、35.5度から36.5度の間である。
なお、後側第2爪部390bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2爪部390bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α6は、後述する回転角度より小さい。
後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dの径方向の長さ(爪部の高さ)は、略同一である。また、後側第1爪部390a〜後側第4爪部390dの光軸O方向の長さ(爪部の厚み)は、略同一である。
後側爪部390は、円筒部312の外周から径方向外側に向かって突出し、円筒部312の外周上には、後側爪部390が存在する部分と、後側爪部390が存在しない空間部分がある。
以下の説明において、円筒部312の外周上における、後側第1爪部390aと後側第4爪部390dとの間の空間380dを後側第1挿抜部380aと称する。
同様に、後側第1爪部390aと後側第2爪部390bとの間の空間380bを後側第2挿抜部380bと、後側第2爪部390bと後側第3爪部390cとの間の空間380cを後側第3挿抜部380cと、後側第3爪部390cと後側第4爪部390dとの間の空間380dを後側第4挿抜部380dと、それぞれ称する。
これら4つの後側第1挿抜部380a〜第4挿抜部380dを、後側挿抜部380と総称する。
同様に、後側第1爪部390aと後側第2爪部390bとの間の空間380bを後側第2挿抜部380bと、後側第2爪部390bと後側第3爪部390cとの間の空間380cを後側第3挿抜部380cと、後側第3爪部390cと後側第4爪部390dとの間の空間380dを後側第4挿抜部380dと、それぞれ称する。
これら4つの後側第1挿抜部380a〜第4挿抜部380dを、後側挿抜部380と総称する。
後側第1挿抜部380a〜後側第4挿抜部380dの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、後側第2挿抜部380bが最も長く、後側第1挿抜部380aが2番目に長く、後側第4挿抜部380dが3番目に長く、後側第3挿抜部380cが最も短い。
後側第2挿抜部380bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2挿抜部380bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β6は約50度であり、49.5度から50.5度の間である。
後側第1挿抜部380aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第1挿抜部380aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β5は約45度であり、44.5度から45.5度の間である。
後側第2挿抜部380bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第2挿抜部380bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β6は約50度であり、49.5度から50.5度の間である。
後側第1挿抜部380aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第1挿抜部380aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β5は約45度であり、44.5度から45.5度の間である。
後側第4挿抜部380dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第4挿抜部380dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β8は約44.5度であり、44.0度から45.0度の間である。
後側第3挿抜部380cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第3挿抜部380cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β7は約44度である。43.5度から44.5度の間である。
全ての後側爪部の角度α5〜α8と、全ての後側挿抜部の角度β5〜β8とを合計した値は360度である。
後側第3挿抜部380cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側第3挿抜部380cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β7は約44度である。43.5度から44.5度の間である。
全ての後側爪部の角度α5〜α8と、全ての後側挿抜部の角度β5〜β8とを合計した値は360度である。
また、後側第1挿抜部380aと後側第3挿抜部380cは、テレコン側第2直線L2の線上であって光軸Oを挟むように配置され、後側第2挿抜部380bと後側第4挿抜部380dは、テレコン側第1直線L1の線上であって光軸Oを挟むように配置される。
なお、テレコン側第1直線L1とテレコン側第2直線L2は、後側第1挿抜部380a〜後側第4挿抜部380dの円周方向に沿った中心位置を通るとは限らない。
なお、テレコン側第1直線L1とテレコン側第2直線L2は、後側第1挿抜部380a〜後側第4挿抜部380dの円周方向に沿った中心位置を通るとは限らない。
円筒部312の内側には、複数の後側端子からなる後側端子保持部320が設けられる。後側端子保持部320は、環状の後側マウント310の形状に対応する円弧状の形状を有する。後側端子保持部320は、後側マウント310の開口に並行して、後側マウント310の上部に配置され、図6および図7に示すように上部の中央に配置することが好ましい。つまり、後側端子保持部320の周方向における中心は、直線B10上に位置するのが好ましい。
後側端子保持部320の左上には後側第1爪部390aが配置され、後側端子保持部320の右上には後側第2挿抜部380bが配置される。よって、後側端子保持部320の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、後側端子保持部320の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度は、後側第1爪部390aの角度α5と後側第2挿抜部380bの角度β6とを合わせた角度より小さい。
後側端子保持部320は、上述したように複数の後側端子を有する。複数の後側端子(後側端子群と称する)は、後側端子保持部320に、後側マウント310の内側に一列に並べて円弧状に配置される。後側端子群は、それぞれ導電性の接触面が+Z方向(図1)に向かって露出するように配置される。
複数の後側端子の全ての接触面は、後側爪部390の光軸O方向後端より+Z方向に位置してもよく、後側爪部390の光軸O方向後端より‐Z方向に位置してもよい。
また、複数の後側端子の一部の接触面を、後側爪部390の光軸O方向後端より+Z方向に位置してもよく、残りの接触面を後側爪部390の光軸O方向後端より‐Z方向に位置してもよい。
また、複数の後側端子の一部の接触面を、後側爪部390の光軸O方向後端より+Z方向に位置してもよく、残りの接触面を後側爪部390の光軸O方向後端より‐Z方向に位置してもよい。
後側マウント310は、ロックピン受部314を有する。ロックピン受部314は、図6および図7に示すように、後側第4爪部390dの左上に配置される。つまり、ロックピン受部314は、後側マウント310のロックピン用摺動面309のうち後側第1爪部390aの外周側に対応する部分と後側第4爪部390dの外周側に対応する部分の間に配置されている。
ロックピン受部314は、テレコンバータ3をカメラボディ2に装着した際にカメラボディ2のロックピン214が収まる溝である。この溝は、後側マウント310のロックピン用摺動面309から−Z方向(図1)に向かって凹形状に設けられている。
カメラボディ2のロック解除ボタンが押されていない状態で、ロックピン214の−Z方向端部(被写体側の前端)は、後側マウント310のロックピン受部314に収まる。また、カメラボディ2のロック解除ボタンが押されている状態では、ロックピン214の−Z方向端部は、ロックピン用摺動面309より+Z方向に位置する。従って、カメラボディ2のロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3とカメラボディ2とを相対回転させるときは、ロックピン214はロックピン用摺動面309に接触しない。
カメラボディ2のロック解除ボタンが押されていない状態で、ロックピン214の−Z方向端部(被写体側の前端)は、後側マウント310のロックピン受部314に収まる。また、カメラボディ2のロック解除ボタンが押されている状態では、ロックピン214の−Z方向端部は、ロックピン用摺動面309より+Z方向に位置する。従って、カメラボディ2のロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3とカメラボディ2とを相対回転させるときは、ロックピン214はロックピン用摺動面309に接触しない。
カメラボディ2にテレコンバータ3が装着されると、複数のボディ側端子がそれぞれ対応する複数の後側端子に物理的に接触する。この接触により、複数のボディ側端子と複数の後側端子とが電気的に接続される。すなわち、複数のボディ側端子と複数の後側端子とが電気的に導通する。
図8に示すように、後側マウント310の基準面311と後側第4爪部390dとの間には、円筒部312の外周面から突出する方向に制限ピン315が配置されている。制限ピン315は、後側第4爪部390dの装着方向44の後端側(後側第3爪部390cに近い位置)に配置されている。制限ピン315の一部は、後側第4爪部390dをテレコンバータ3の後ろ(像側)から見た際に、後側第4爪部390dの裏側に配置されている。
なお、本実施形態では制限ピン315にネジ部材を用いて円筒部312に径方向外側からねじ止めしているが、制限ピン315の形状や材質はこの限りではない。
なお、本実施形態では制限ピン315にネジ部材を用いて円筒部312に径方向外側からねじ止めしているが、制限ピン315の形状や材質はこの限りではない。
(テレコンバータ3の前側マウント410)
図9、図10は、被写体側から見たテレコンバータ3の前側(被写体側、対応レンズ5装着側)のマウントを模式的に示す図である。テレコンバータ3の前側マウント410は、ボディ側マウント210とは突起415(後述)がある点が相違している。
図9、図10は、被写体側から見たテレコンバータ3の前側(被写体側、対応レンズ5装着側)のマウントを模式的に示す図である。テレコンバータ3の前側マウント410は、ボディ側マウント210とは突起415(後述)がある点が相違している。
テレコンバータ3の前側のマウントは、前側マウント410、前側端子保持部420、基準面411、開口412、ロックピン414、前側挿抜部480、前側爪部490を備える。前側マウント410、前側端子保持部420、基準面411、開口412は、ボディ側マウント210のボディ側マウント部210、ボディ側端子保持部220、基準面211、開口212、ロックピン214と略同等である。前側端子保持部420は、複数の前側端子(以下、「前側端子群」とする)を有する。前側端子群は、テレコン側制御/通信部330などに接続されている。
また、図9のテレコン側基準線B5〜B8は、ボディ側マウント210のボディ側基準線B1〜B4と同様である。
また、図9のテレコン側基準線B5〜B8は、ボディ側マウント210のボディ側基準線B1〜B4と同様である。
前側マウント410は、内径から光軸Oに向けてそれぞれ突出する突出部としての、前側第1爪部490a、前側第2爪部490b、前側第3爪部490cおよび前側第4爪部490dを有する。以下の説明において、これら4つの突出部である前側第1爪部490a〜第4爪部490dを、前側爪部490と総称する。前側爪部490は、ボディ側爪部290と同様である。
前側マウント410は、内径から光軸Oに向けて突出する突起415を有する。突起415は、前側マウント410の円形の開口412に沿って、前側第2爪部490bと前側第3爪部490cとの間で間隔を空けて配置される。図9に示すように、突起415は、テレコン側第2直線B6より少なくとも一部が下側でかつテレコン側第1直線B5の左側の領域に配置される。突起415の円周方向の長さは、前側爪部490のいずれかよりも短い。
前側爪部490および突起415は、前側マウント410の開口412から光軸Oに向かって突出し、開口412の円周上には、前側爪部490および突起415が存在しない部分がある。開口412の円周上における、前側第1爪部490aと前側第4爪部490dとの間の空間を前側第1挿抜部480aと称する。
同様に、前側第1爪部490aと前側第2爪部490bとの間の空間を前側第2挿抜部480b、前側第2爪部490bと突起415との間の空間を前側第3挿抜部480c、突起415と前側第3爪部490cとの間の空間を前側第4挿抜部480d、前側第3爪部490cと前側第4爪部490dとの間の空間を前側第5挿抜部480eと、それぞれ称する。これら5つの空間である前側第1挿抜部480a〜第5挿抜部480eを、前側挿抜部480と総称する。前側第1挿抜部480a、前側第2挿抜部480b、前側第5挿抜部480eは、ボディ側第1挿抜部280a、ボディ側第2挿抜部280b、ボディ側第4挿抜部280dと同様である。
同様に、前側第1爪部490aと前側第2爪部490bとの間の空間を前側第2挿抜部480b、前側第2爪部490bと突起415との間の空間を前側第3挿抜部480c、突起415と前側第3爪部490cとの間の空間を前側第4挿抜部480d、前側第3爪部490cと前側第4爪部490dとの間の空間を前側第5挿抜部480eと、それぞれ称する。これら5つの空間である前側第1挿抜部480a〜第5挿抜部480eを、前側挿抜部480と総称する。前側第1挿抜部480a、前側第2挿抜部480b、前側第5挿抜部480eは、ボディ側第1挿抜部280a、ボディ側第2挿抜部280b、ボディ側第4挿抜部280dと同様である。
前側第1挿抜部480a〜前側第5挿抜部480eの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、前側第1挿抜部480aが最も長く、前側第5挿抜部480eが2番目に長く、前側第2挿抜部480bが3番目に長く、前側第4挿抜部480dが4番目に長く、前側第3挿抜部480cが最も短い。
突起415の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、突起415の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α11は約8度であり、5度から10度の間である。突起415の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、前側第2爪部490bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β11は約12度であり、10度から14度の間である。突起415の他端と光軸Oとを結ぶ直線と、前側第3爪部490cの一端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β12は約30度であり、28度から32度の間である。
全ての前側爪部490および突起の角度α9〜α13と、全ての前側挿抜部480の角度β9〜β13とを合計した値は360度である。
全ての前側爪部490および突起の角度α9〜α13と、全ての前側挿抜部480の角度β9〜β13とを合計した値は360度である。
前側マウント410を撮像素子側(像側)からみた模式図は図22である。図22は、図9、図10とは左右が逆である。前側爪部490と対応した位置(前側爪部490の像側)には、板バネ413が設けられる。板バネ413は、ボディ側マウント210に設けられる板バネ213と略同じであるが、対応レンズ5を装着できれば適宜変更可能である。板バネ413が後述の対応レンズ5のレンズ側爪部590を付勢する箇所を点線の領域で示す。突起部415は、装着完了時に後述の対応マウント510のレンズ側爪部510が対抗しないので、像側に板バネ413が配置されていない。
(対応レンズ5の対応マウント510)
図11、図12は、対応レンズ5の対応マウント510を像側から見た模式図である。対応マウント510は、装着時に前側マウント410の突起415を通過させる切欠きを設けた点が、非対応レンズ6の非対応マウント610やテレコンバータ3の後側マウント310と相違している。図11のレンズ側基準線L5〜L8は、テレコンバータ3の後側マウント310のテレコン側基準線L1〜L4と同様である。
図11、図12は、対応レンズ5の対応マウント510を像側から見た模式図である。対応マウント510は、装着時に前側マウント410の突起415を通過させる切欠きを設けた点が、非対応レンズ6の非対応マウント610やテレコンバータ3の後側マウント310と相違している。図11のレンズ側基準線L5〜L8は、テレコンバータ3の後側マウント310のテレコン側基準線L1〜L4と同様である。
対応レンズ5の像側のマウントは、対応マウント510、レンズ側端子保持部520、基準面511、ロックピン用摺動面509、ビス513、円筒部512、ロックピン受部514、レンズ側爪部590、レンズ側挿抜部580を備える。レンズ側端子保持部520、基準面511、ロックピン用摺動面509、ビス513、円筒部512、ロックピン受部514は、後側マウント310の後側端子保持部320、基準面311、ロックピン用摺動面309、ビス313、円筒部312、ロックピン受部314と略同等である。レンズ側端子保持部520は、複数のレンズ側端子(以下、「レンズ側端子群とする」を有する。レンズ側端子群は、レンズ側CPU530などに接続されている。
対応レンズ5の像側のマウントは、テレコンバータ3に対応レンズ5を装着した際に、光軸O方向において、前側マウント410と前側爪部490との間に配置されるレンズ側爪部590を備える。また、対応レンズ5の像側のマウントは、テレコンバータ3に対応レンズ5を装着する際に、対応するレンズ側爪部590を通過させるレンズ側挿抜部580を備える。
レンズ側爪部590の数およびレンズ側挿抜部580の数は、それぞれ少なくとも2つ以上であり、本実施形態ではそれぞれ5つである。レンズ側爪部590の数およびレンズ側挿抜部580の数は、それぞれ4つ以上とすると、円筒部312の径を大きくしても十分な強度が得られるので好ましい。本実施形態では、ロックピン受部514側の内周の位置から円筒部512の周方向に沿って順に、レンズ側第1挿抜部580a、レンズ側第1爪部590a、レンズ側第2挿抜部580b、レンズ側第2爪部590b、レンズ側第3挿抜部580c、レンズ側第3爪部590c、レンズ側第4挿抜部580d、レンズ側第4爪部590d、レンズ側第5挿抜部580e、レンズ側第5爪部590eが配置されている。
テレコンバータ3に対応レンズを装着すると、レンズ側第3爪部590c以外の4つのレンズ側爪部590は、前側マウント410の各板バネ413にそれぞれ接触する。板バネ413と上記4つの各レンズ側爪部590とが接触すると、上記4つのレンズ側爪部590は、前側爪部490から離れる方向に板バネ413により押し付けられる。それにより、上記4つのレンズ側爪部590は前側マウント410に押し付けられ、テレコンバータ3と対応レンズ5との装着が安定する。
図11に示すように、各レンズ側爪部590の円周方向の長さは、それぞれ異なっている。つまり、各レンズ側爪部590の円周方向の一端と光軸Oを結ぶ直線および他端と光軸Oを結ぶ直線のなす角度は、それぞれ異なっている。具体的には、レンズ側第1爪部590aが最も長く、レンズ側第5爪部590eが2番目に長く、レンズ側第2爪部590bが3番目に長く、レンズ側第4爪部590dが4番目に長く、レンズ側第3爪部590cが最も短い。各レンズ側爪部590の円周方向の長さは、テレコンバータ3に対応レンズ5を装着した際に、板バネ413からの付勢力を受けることができればよく、前側マウント410に対応マウント510を挿入する際に後述の誤装着位置で前側爪部490の少なくとも2つに当接するのが好ましい。
レンズ側第1爪部590aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第1爪部590aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α14は約48度であり、46度から50度の間である。
レンズ側第2爪部590bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第2爪部590bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α15は約36度であり、34度から38度の間である。なお、角度α6は、回転角度より小さい。
レンズ側第3爪部590cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第3爪部590cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α16は約9.5度であり、7.5度から11.5度の間である。
レンズ側第4爪部590dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第4爪部590dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α17は約29度であり、27度から31度の間である。
レンズ側第5爪部590eの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第5爪部590eの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α18は約43度であり、41度から45度の間である。
レンズ側第2爪部590bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第2爪部590bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α15は約36度であり、34度から38度の間である。なお、角度α6は、回転角度より小さい。
レンズ側第3爪部590cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第3爪部590cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α16は約9.5度であり、7.5度から11.5度の間である。
レンズ側第4爪部590dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第4爪部590dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α17は約29度であり、27度から31度の間である。
レンズ側第5爪部590eの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第5爪部590eの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度α18は約43度であり、41度から45度の間である。
レンズ側第1爪部590a〜レンズ側第5爪部590eの径方向の長さ(爪部の高さ)は、略同一である。また、レンズ側第1爪部590a〜レンズ側第5爪部590eの光軸O方向の長さ(爪部の厚み)は、略同一である。なお、レンズ側第3爪部590cは、装着完了時に板バネ413からの付勢力を受けないので、後述の誤挿入時に破損しない程度であれば、他のレンズ側爪部と比べて高さおよび厚みを小さくするものとしてもよい。
レンズ側第1挿抜部580a〜レンズ側第5挿抜部580eの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、レンズ側第2挿抜部580bが最も長く、レンズ側第1挿抜部580a、レンズ側第3挿抜部580c、レンズ側第5挿抜部580eが略同等であり、レンズ側第4挿抜部580dが最も短い。各レンズ側挿抜部580の円周方向の長さは、前側マウント410に対応マウント510を挿入する際に前側爪部490を通過させることができれば適宜変更可能である。
レンズ側第1挿抜部580a〜レンズ側第5挿抜部580eの円周方向の長さは、それぞれ異なっている。具体的には、レンズ側第2挿抜部580bが最も長く、レンズ側第1挿抜部580a、レンズ側第3挿抜部580c、レンズ側第5挿抜部580eが略同等であり、レンズ側第4挿抜部580dが最も短い。各レンズ側挿抜部580の円周方向の長さは、前側マウント410に対応マウント510を挿入する際に前側爪部490を通過させることができれば適宜変更可能である。
レンズ側第1挿抜部580aの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第1挿抜部580aの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β14は約45度であり、47度から52度の間である。
レンズ側第2挿抜部580bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第2挿抜部580bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β15は約49.5度であり、48度から51度の間である。
レンズ側第3挿抜部580cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第3挿抜部580cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β16は約44度であり、42度から46度の間である。
レンズ側第4挿抜部580dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第4挿抜部580dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β17は約10度であり、8度から11度の間である。なお、角度β17は、突起415の角度α11より大きければ適宜変更可能である。
レンズ側第5挿抜部580eの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第5挿抜部580eの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β18は約44.5度であり、42.5度から46.5度の間である。
全てのレンズ側爪部590の角度α14〜α18と、全てのレンズ側挿抜部580の角度β14〜β18とを合計した値は360度である。
レンズ側第2挿抜部580bの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第2挿抜部580bの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β15は約49.5度であり、48度から51度の間である。
レンズ側第3挿抜部580cの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第3挿抜部580cの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β16は約44度であり、42度から46度の間である。
レンズ側第4挿抜部580dの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第4挿抜部580dの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β17は約10度であり、8度から11度の間である。なお、角度β17は、突起415の角度α11より大きければ適宜変更可能である。
レンズ側第5挿抜部580eの一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側第5挿抜部580eの他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度β18は約44.5度であり、42.5度から46.5度の間である。
全てのレンズ側爪部590の角度α14〜α18と、全てのレンズ側挿抜部580の角度β14〜β18とを合計した値は360度である。
また、レンズ側第1爪部590aは、レンズ側第3爪部590cの少なくとも一部とレンズ側第4挿抜部580dとレンズ側第4爪部590dの少なくとも一部と、レンズ側第3直線L7の線上であって光軸Oを挟むように配置される。
レンズ側端子保持部520の左上にはレンズ側第1爪部590aが配置され、レンズ側端子保持部520の右上にはレンズ側第2挿抜部580bが配置される。よって、レンズ側端子保持部520の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側端子保持部520の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度は、レンズ側第1爪部590aの角度α14とレンズ側第2挿抜部580bの角度β15とを合わせた角度より小さい。
図8に示すように、対応マウント510の基準面511とレンズ側第5爪部590eとの間には、円筒部512の外周面から突出する方向に制限ピン5(不図示)が配置されている。この制限ピンは、図8にしめす後側マウント310の制限ピン315と略同等である。
レンズ側端子保持部520の左上にはレンズ側第1爪部590aが配置され、レンズ側端子保持部520の右上にはレンズ側第2挿抜部580bが配置される。よって、レンズ側端子保持部520の一端と光軸Oとを結ぶ直線と、レンズ側端子保持部520の他端と光軸Oとを結ぶ直線とのなす角度は、レンズ側第1爪部590aの角度α14とレンズ側第2挿抜部580bの角度β15とを合わせた角度より小さい。
図8に示すように、対応マウント510の基準面511とレンズ側第5爪部590eとの間には、円筒部512の外周面から突出する方向に制限ピン5(不図示)が配置されている。この制限ピンは、図8にしめす後側マウント310の制限ピン315と略同等である。
(非対応レンズ6の非対応マウント610)
非対応レンズ6の像側のマウントは、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり、非対応マウント610の他に、基準面、ロックピン用摺動面、ビス、円筒部、挿抜部、爪部を備える。非対応レンズ6の基準面、ロックピン用摺動面、ビス、円筒部、挿抜部、爪部は、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり図示省略する。非対応レンズ6の像側のマウントは、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり、後述するカメラボディ2への装着方法、取り外し方法、誤挿入防止方法も同じである。非対応マウント610は、後側端子保持部320と略同じ形状の端子保持部を備える。非対応マウント610の端子保持部は、複数のレンズ側端子群を備え、カメラボディ2に装着された際にボディ側マウント210のボディ側端子群と接触し、電気的に導通する。非対応レンズ610のレンズ側端子群は、レンズ側CPU640と接続されている。
非対応レンズ6の像側のマウントは、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり、非対応マウント610の他に、基準面、ロックピン用摺動面、ビス、円筒部、挿抜部、爪部を備える。非対応レンズ6の基準面、ロックピン用摺動面、ビス、円筒部、挿抜部、爪部は、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり図示省略する。非対応レンズ6の像側のマウントは、テレコンバータ3の後側のマウントと略同等であり、後述するカメラボディ2への装着方法、取り外し方法、誤挿入防止方法も同じである。非対応マウント610は、後側端子保持部320と略同じ形状の端子保持部を備える。非対応マウント610の端子保持部は、複数のレンズ側端子群を備え、カメラボディ2に装着された際にボディ側マウント210のボディ側端子群と接触し、電気的に導通する。非対応レンズ610のレンズ側端子群は、レンズ側CPU640と接続されている。
ここで、ボディ側爪部290、後側爪部390、前側爪部490、レンズ側爪部590を総称して爪部とし、ボディ側挿抜部280、後側挿抜部380、前側挿抜部480、レンズ側挿抜部580を総称して挿抜部とする。
(カメラボディ2へのテレコンバータ3の装着方法)
次に、図13、図14を参照して、カメラボディ2へのテレコンバータ3の装着方法について説明する。図13、図14は、カメラボディ2のボディ側爪部290とテレコンバータ3の後側爪部390との位置関係を示す図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図13、図14は、ボディ側マウント210と後側マウント310とを、被写体側から撮像素子270側に向かって見た(+Z方向に見た)図であり、後側マウント310は図6、図7と左右が反転している。
次に、図13、図14を参照して、カメラボディ2へのテレコンバータ3の装着方法について説明する。図13、図14は、カメラボディ2のボディ側爪部290とテレコンバータ3の後側爪部390との位置関係を示す図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図13、図14は、ボディ側マウント210と後側マウント310とを、被写体側から撮像素子270側に向かって見た(+Z方向に見た)図であり、後側マウント310は図6、図7と左右が反転している。
テレコンバータ3をカメラボディ2に取り付ける際、まず、テレコンバータ3の外周面に付された指標(不図示)とカメラボディ2の外装面に付された指標(不図示)との位置を合わせ、ボディ側マウント210と後側マウント310とを対向させて、各ボディ側挿抜部280に各後側爪部390を挿入する。つまり、図13に示すように、後側第1爪部390aをボディ側第1挿抜部280aに挿入し、後側第2爪部390bをボディ側第2挿抜部280bに挿入し、後側第3爪部390cをボディ側第3挿抜部280cに挿入し、後側第4爪部390dをボディ側第4挿抜部280dに挿入する。このとき、ボディ側第1爪部290aは後側第2挿抜部380bに挿入され、ボディ側第2爪部290bは後側第3挿抜部380cに挿入され、ボディ側第3爪部290cは後側第4挿抜部380dに挿入され、ボディ側第4爪部290dは後側第1挿抜部380aに挿入される。この際のカメラボディ2に対するテレコンバータ3の位置を挿入位置と称する。
上記の挿入位置から、テレコンバータ3を図13に示す装着方向44に回転させる。装着方向44は光軸Oと略直交する面内において、光軸Oを中心とする円周方向に沿った方向である。テレコンバータ3の回転に伴い、後側第1爪部390aと基準面311との間の空間にボディ側第1爪部290aおよび板バネ213aが進入する。
すなわち、後側第1爪部390aがボディ側第1爪部290aの撮像素子270側(+Z側)に進入し、後側第1爪部390aが板バネ213aの撮像素子270側(+Z側)に対向する。あわせて、後側第1爪部390aと基準面311との間の空間にボディ側第1爪部290aおよび板バネ213aが進入する。同様に、後側第2爪部390bと基準面311との間の空間にボディ側第2爪部290bおよび板バネ213bが進入し、後側第3爪部390cと基準面311との間の空間にボディ側第3爪部290cおよび板バネ213cが進入し、後側第4爪部390dと基準面311との間の空間にボディ側第4爪部290dおよび板バネ213dが進入する。このとき、後側端子群は、ボディ側端子群と順に接触していく。
なお、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44に回転させることとしたが、カメラボディ2をテレコンバータ3に対して装着方向44と反対方向に回転させてもよい。
なお、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44に回転させることとしたが、カメラボディ2をテレコンバータ3に対して装着方向44と反対方向に回転させてもよい。
図14は、図13の挿入位置からテレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44に第1角度回転させた図であり、テレコンバータ3をカメラボディ2に装着完了した状態を示す。このときのテレコンバータ3の位置を装着位置という。第1角度は、本実施形態では約40度であり、38.5度から41.5度である。
装着位置において、カメラボディ2のロックピン214は−Z方向へ押されてテレコンバータ3のロックピン受部314に進入する。ロックピン214がロックピン受部314に進入すると、テレコンバータ3はカメラボディ2に対して取り外すための回転を規制する。つまり、各ボディ側爪部290および各後側爪部390が装着位置に到達すると、ボディ側マウント210と後側マウント310との周方向における相対位置が定まる。
また、後側爪部390は板バネ213によって撮像素子270側(+Z方向)に押され、後側マウント310の基準面311がボディ側マウント210の基準面211と接触する。後側マウント310がボディ側マウント210と面接触し、かつ、板バネ213により付勢されることにより、テレコンバータ3とカメラボディ2とが強固に装着される。
装着位置において、複数の後側端子の各々は、それぞれ対応する複数のボディ側端子の各々に接触し、電気的に接続される。
装着位置において、複数の後側端子の各々は、それぞれ対応する複数のボディ側端子の各々に接触し、電気的に接続される。
また、図13の各後側爪部390が挿入位置で対応する各ボディ側挿抜部280に挿入した状態から図14の装着位置の直前までの状態を装着中状態と呼ぶ。カメラボディ2のロックピン214は−Z方向に押圧されているので、装着中状態のとき、ロックピン214の−Z方向端部は後側マウント310のロックピン用摺動面309と接触する。
テレコンバータ3の回転に伴って、ロックピン214の−Z方向端部は、テレコンバータ3のロックピン用摺動面309上をスライドする。それゆえ、ロックピン用摺動面309のロックピン受部314から装着方向44と逆方向の第1角度範囲には、後側マウント310を固定する固定ビスを配置しない。上記逆方向の第1角度範囲に固定ビスを配置しないことにより、ロックピン214の−Z方向端部がロックピン用摺動面309上でスライドする際に固定ビスに当たることはないので、滑らかにテレコンバータ3を着脱できる。
(カメラボディ2からのテレコンバータ3の取り外し方法)
装着位置において、ユーザーがカメラボディ2の不図示のロック解除ボタンを押下すると、ロックピン214がロックピン受部314から撮像素子270側に退避する。これにより、テレコンバータ3のカメラボディ2に対する回転規制が解除され、ボディ側マウント210に対して後側マウント310を回転させられるようになる。不図示のロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44とは逆の方向(取り外し方向)に回転させると、各後側爪部390は、各ボディ側爪部290の像側面に対向する位置から各ボディ側挿抜部280の位置に移動し、図13に示す挿入位置に到達する。
装着位置において、ユーザーがカメラボディ2の不図示のロック解除ボタンを押下すると、ロックピン214がロックピン受部314から撮像素子270側に退避する。これにより、テレコンバータ3のカメラボディ2に対する回転規制が解除され、ボディ側マウント210に対して後側マウント310を回転させられるようになる。不図示のロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44とは逆の方向(取り外し方向)に回転させると、各後側爪部390は、各ボディ側爪部290の像側面に対向する位置から各ボディ側挿抜部280の位置に移動し、図13に示す挿入位置に到達する。
(カメラボディ2にテレコンバータ3を装着する際の装着方向の過回転状態の説明)
次に、図15を参照して、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44に第1角度以上回転させた過回転状態について説明する。図15はカメラボディ2のボディ側第4爪部290dとテレコンバータ3の後側第4爪部390dとの位置関係を示す模式図であり、一点鎖線の上部(a)は被写体側から撮像素子270側に向かって見た図であり、一点鎖線の下部(b)はマウントを側面(外周方向)から見た図である。テレコンバータ3をカメラボディ2に装着する際、ユーザーがロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3を装着方向44に回転させると、装着位置でロックピン214がロックピン受部314に進入しない。よって、図14に示す装着位置からさらにテレコンバータ3をカメラボディ2に対して回転させることができる。テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着位置よりさらに装着方向44に回転させた場合、制限ピン315がボディ側第4爪部290dの装着方向44の後端に当接して、テレコンバータ3がそれ以上カメラボディ2に対して回転するのを防止する。
次に、図15を参照して、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着方向44に第1角度以上回転させた過回転状態について説明する。図15はカメラボディ2のボディ側第4爪部290dとテレコンバータ3の後側第4爪部390dとの位置関係を示す模式図であり、一点鎖線の上部(a)は被写体側から撮像素子270側に向かって見た図であり、一点鎖線の下部(b)はマウントを側面(外周方向)から見た図である。テレコンバータ3をカメラボディ2に装着する際、ユーザーがロック解除ボタンを押しながらテレコンバータ3を装着方向44に回転させると、装着位置でロックピン214がロックピン受部314に進入しない。よって、図14に示す装着位置からさらにテレコンバータ3をカメラボディ2に対して回転させることができる。テレコンバータ3をカメラボディ2に対して装着位置よりさらに装着方向44に回転させた場合、制限ピン315がボディ側第4爪部290dの装着方向44の後端に当接して、テレコンバータ3がそれ以上カメラボディ2に対して回転するのを防止する。
(カメラボディ2からテレコンバータ3を取り外す際の取り外し方向の過回転状態の説明)
次に、図16を参照して、テレコンバータ3をカメラボディ2対して装着方向44とは逆方向(取り外し方向)に挿入位置よりも回転させた過回転状態について説明する。図16は取り外し方向への過回転状態においてレンズマウント機構の一部を側面から見た図である。制限ピン315は、後側第4爪部390dの装着方向44の後端部に配置されているので、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して挿入した後にユーザーが逆回転させようとすると、制限ピン315はボディ側第3爪部290cの装着方向44の先端に当接して、テレコンバータ3がそれ以上カメラボディ2に対して取り外し方向に回転するのを防止する。
次に、図16を参照して、テレコンバータ3をカメラボディ2対して装着方向44とは逆方向(取り外し方向)に挿入位置よりも回転させた過回転状態について説明する。図16は取り外し方向への過回転状態においてレンズマウント機構の一部を側面から見た図である。制限ピン315は、後側第4爪部390dの装着方向44の後端部に配置されているので、テレコンバータ3をカメラボディ2に対して挿入した後にユーザーが逆回転させようとすると、制限ピン315はボディ側第3爪部290cの装着方向44の先端に当接して、テレコンバータ3がそれ以上カメラボディ2に対して取り外し方向に回転するのを防止する。
このように、制限ピン315は、ボディ側爪部290の周方向端部に当接することにより、装着方向44の過回転と取り外し方向の過回転との両方を防止する。制限ピン315は、装着方向44の過回転と取り外し方向の過回転との両方を防止するので、装着方向44の過回転を防止する部材と取り外し方向の過回転を防止する部材との2つを用意する必要がない。
また、制限ピン315はボディ側爪部290の周方向端部を利用して過回転を防止するので、過回転時に制限ピン315に当接する部材を別途設ける必要がない。
また、制限ピン315はボディ側爪部290の周方向端部を利用して過回転を防止するので、過回転時に制限ピン315に当接する部材を別途設ける必要がない。
(カメラボディ2に対するテレコンバータ3の誤挿入状態の説明)
次に、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを合わせずに、ユーザーが誤った位置でテレコンバータ3をカメラボディ2に挿入させようとしてしまう誤挿入状態について説明する。誤挿入状態で後側爪部390はボディ側挿抜部280を通過しないので、後側爪部390とボディ側爪部290との光軸O上の位置関係は、挿入位置での位置関係とは異なる。図17〜図20は、カメラボディ2のボディ側爪部290とテレコンバータ3の後側爪部390との位置関係を示す模式図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図17〜図20は、ボディ側マウント210と後側マウント310とを、被写体側から撮像素子270側に向かって見た(+Z方向に見た)図であり、後側マウント310は図6、図7と左右が反転している。誤挿入状態の例として、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを挿入位置から取り外し方向に15度ずれた状態を図17に示す。また、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを、挿入位置から90間隔でずれた状態を図18〜図20に示す。
次に、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを合わせずに、ユーザーが誤った位置でテレコンバータ3をカメラボディ2に挿入させようとしてしまう誤挿入状態について説明する。誤挿入状態で後側爪部390はボディ側挿抜部280を通過しないので、後側爪部390とボディ側爪部290との光軸O上の位置関係は、挿入位置での位置関係とは異なる。図17〜図20は、カメラボディ2のボディ側爪部290とテレコンバータ3の後側爪部390との位置関係を示す模式図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図17〜図20は、ボディ側マウント210と後側マウント310とを、被写体側から撮像素子270側に向かって見た(+Z方向に見た)図であり、後側マウント310は図6、図7と左右が反転している。誤挿入状態の例として、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを挿入位置から取り外し方向に15度ずれた状態を図17に示す。また、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを、挿入位置から90間隔でずれた状態を図18〜図20に示す。
図17に、挿入位置から取り外し方向に15度ずれた状態(第1誤挿入状態)を示す。図17にハッチングで示すように、ボディ側爪部290に後側爪部390が4つの符号γ1〜γ4に示す部分で当接するので、ボディ側挿抜部280に後側爪部390が挿入されない。つまり、第1誤挿入状態では、後側爪部390とボディ側爪部290とが4か所で当接することにより、誤挿入を確実に防止する。
図18は、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを挿入位置から取り外し方向に略90度ずれた状態(第2誤挿入状態)を示す図である。図19は、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを挿入位置から取り外し方向に略180度ずれた第3誤挿入状態を示す図である。図20は、テレコンバータ3の指標とカメラボディ2の指標とを挿入位置から取り外し方向に略270度ずれた第4誤挿入状態を示す図である。
図18に示すように、第2誤挿入状態の場合、後側第3爪部390cは、ボディ側第1爪部290aに符号γ5で示す部分が当たるとともにボディ側第2爪部290bにγ7で示す部分が当たってしまい、ボディ側第2挿抜部280bに挿入できない。また、後側第1爪部390aは、ボディ側第4爪部290dに符号γ6で示す部分が当たってしまい、ボディ側第4挿抜部280dに挿入できない。このように、第2誤挿入状態において、後側爪部390はボディ側爪部290と3か所で当接して誤挿入を防止する。
図19に示すように、第3誤挿入状態の場合、後側第4爪部390dは、ボディ側第1爪部290aに符号γ8で示す部分が当たってしまい、ボディ側第2挿抜部280bに挿入できない。また、後側第1爪部390aは、ボディ側第3爪部290cに符号γ9で示す部分が当たってしまい、ボディ側第1挿抜部280aに挿入できない。このように、第3誤挿入状態において、後側爪部390はボディ側爪部290と2か所で当接して誤挿入を防止する。
図20に示すように、第4誤挿入状態の場合、後側第1爪部390aは、ボディ側第1爪部290aに符号γ10で示す部分が当たるとともにボディ側第2爪部290bにγ11で示す部分が当たってしまい、ボディ側第2挿抜部280bに挿入できない。また、後側第3爪部390cは、ボディ側第3爪部290cに符号γ12で示す部分が当たってしまい、ボディ側第4挿抜部280dに挿入できない。このように、第4誤挿入状態において、後側爪部390はボディ側爪部290と3か所で当接して誤挿入を防止する。
上記のように、挿入位置以外の誤挿入状態において、後側爪部390はボディ側爪部290と少なくとも2か所で当接することで、挿入位置以外では後側爪部390がボディ側挿抜部280へ挿入することが禁止される。したがって、誤挿入位置でテレコンバータ3をカメラボディ2に装着しようとしても、少なくとも2か所で爪部同士が当接することにより、誤挿入を確実に防止できる。
また、第1誤挿入状態〜第4誤挿入状態において、2か所以上の当接箇所のうち1つは撮像素子270の上側に位置する。つまり、誤挿入位置では、ボディ側第1爪部290aの装着方向44先端側の端部に後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cのいずれかが当接し、後側第2爪部390b以外の後側爪部390がボディ側第2挿抜部280bへ挿入することを防止する。上述したように、ボディ側マウント210の開口212内であって撮像素子270の上部には、ボディ側端子保持部220が配置されている。ボディ側端子保持部220の上部にはボディ側第1爪部290aがあり、ボディ側第1爪部290aは4つのボディ側爪部290のうち最も円周方向の長さが長い。また、ボディ側端子保持部220の上部にはボディ側第2挿抜部280bがあり、ボディ側第2挿抜部280bは4つのボディ側挿抜部280のうち最も短い。それゆえ、ボディ側第2挿抜部280bには正規の挿入位置で後側第2爪部390bが挿入されるのみであり、ボディ側第2挿抜部280bに他の後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cが誤挿入されることはない。また、ボディ側第2挿抜部280bに後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cが傾斜して(光軸O方向に交差する方向に傾いて)進入することもない。これにより、誤挿入状態で後側爪部390a〜390cがボディ側端子保持部220にぶつかってボディ側端子を傷つけることを防止している。
また、ボディ側第1爪部290aは、誤挿入状態において後側爪部390のいずれかが当たって誤挿入を防止しているが、ボディ側第1爪部290aは4つの後側爪部390のうち最も円周方向の長さが長く耐性が高いので、誤挿入時にボディ側第1爪部290aが破損してしまう可能性も低くできる。また、第2〜4誤挿入状態において、当接箇所のうち少なくとも一つは、ボディ側端子保持部220と光軸Oを挟んで対向する位置にある。つまり、当接箇所の1つはボディ側端子保持部220の近傍であり光軸Oを通るボディ側第2直線B2より上側であるとともに、当接箇所の1つは光軸Oを通るボディ側第2直線B2より下側である。したがって、第2〜4誤挿入状態では当接箇所は2か所または3か所であるが、光軸Oを通るボディ側第2直線B2の上下でそれぞれ当接するので誤挿入の可能性を低くすることができる。また、第2〜4誤挿入状態において、当接箇所のうち少なくとも二つの円周方向における間隔は、約120度より大きく確保できるので、誤挿入時にボディ側第2挿抜部280bに後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cが傾斜して進入することもない。
また、第1〜4誤挿入状態において、2か所以上の当接箇所のうち1つは後側端子保持部320の外周側に位置する。つまり、誤挿入位置において、後側第1爪部390aの装着方向44先端側の端部にボディ側第1〜4爪部290a〜290dのいずれかが当接する。それゆえ、後側第2挿抜部380bに他のボディ側第2〜4爪部290b〜290dが誤挿入されることを防止する。上述したように、後側端子保持部320の上部には後側第1爪部390aの装着方向44先端側の端部がある。これにより、後側第1爪部390aがボディ側第1挿抜部280a以外のボディ側挿抜部280b〜280dを通過してしまい、後側端子保持部320にぶつかって後側端子を傷つけることを防止している。また、後側第1爪部390aは、誤挿入状態においてボディ側爪部290のいずれかに当たって誤挿入を防止しているが、後側第1爪部390aは4つの後側爪部390のうち2番目に円周方向の長さが長く耐性が比較的高いので、誤挿入時に後側第1爪部390aが破損してしまう可能性も低くできる。
ここで、図13に示すように、後側第2爪部390bは、ボディ側第2挿抜部280bを通過して挿入位置に配置され、装着位置でボディ側第2爪部290bに対向する。後側第2爪部390bの角度α6(図7)はボディ側第2挿抜部280bの角度β2(図4)より小さい。ボディ側第2挿抜部280bの角度β2は挿入位置から装着位置までの第1角度より小さい。したがって、後側第2爪部390bを第1角度より小さくすることにより、ボディ側第2挿抜部280bをより小さくして誤挿入状態で後側第2爪部390b以外の他の後側爪部390が通過することを防止することができる。特に、後側爪部390とボディ側爪部290との当接箇所が2か所または3か所になる第2誤挿入状態〜第4誤挿入状態で、後側第2爪部390b以外の他の後側爪部390a、390c、390dがボディ側第2挿抜部280bを通過することを防止することができる。ボディ側第2挿抜部290bの内径側にはボディ側端子保持部220が配置されているので、上記他の後側爪部390a、390c、309dが通過するのを防止することにより、当該他の後側爪部390や円筒部312がボディ側端子保持部220にあたってボディ側端子を破損することを防止することもできる。
なお、後側第2爪部390bの角度α6は、後側第1爪部390a、後側第3爪部390c、後側第4爪部390dの角度α5、α7、α8より小さくてもよい。ボディ側第2挿抜部280bの角度β2は、上記後側第1爪部390a、後側第3爪部390c、後側第4爪部390dの角度α5、α7、α8より小さくてもよい。
なお、後側第2爪部390bの角度α6は、後側第1爪部390a、後側第3爪部390c、後側第4爪部390dの角度α5、α7、α8より小さくてもよい。ボディ側第2挿抜部280bの角度β2は、上記後側第1爪部390a、後側第3爪部390c、後側第4爪部390dの角度α5、α7、α8より小さくてもよい。
(テレコンバータ3への対応レンズ5の装着方法など)
次に、図21、図22を参照して、テレコンバータ3への対応レンズ5の装着方法について説明する。図21、図22は、テレコンバータ3の前側爪部490と対応レンズ5のレンズ側爪部590との位置関係を示す図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図21、図22は、前側マウント410と対応マウント510とを、撮像素子270側から被写体側に向かって見た(-Z方向に見た)図であり、図13、図14と左右が反転している。
次に、図21、図22を参照して、テレコンバータ3への対応レンズ5の装着方法について説明する。図21、図22は、テレコンバータ3の前側爪部490と対応レンズ5のレンズ側爪部590との位置関係を示す図であり、爪部同士の当接状態がわかるようにしたものである。また、図21、図22は、前側マウント410と対応マウント510とを、撮像素子270側から被写体側に向かって見た(-Z方向に見た)図であり、図13、図14と左右が反転している。
対応レンズ5をテレコンバータ3に取り付ける際、まず、対応レンズ5の外周面に付された指標(不図示)とテレコンバータ3の外装面に付された指標(不図示)との位置を合わせ、前側マウント410と対応マウント510とを対向させて、各前側挿抜部480に各レンズ側爪部590を挿入する。つまり、図21に示すように、レンズ側第1爪部590aを前側第1挿抜部480aに挿入し、レンズ側第2爪部590bを前側第2挿抜部480bに挿入し、レンズ側第3爪部590cを前側第3挿抜部480cに挿入し、レンズ側第4爪部590dを前側第4挿抜部480dに挿入し、レンズ側第5爪部590eを前側第5挿抜部480eに挿入する。このとき、前側第1爪部490aはレンズ側第2挿抜部580bに挿入され、前側第2爪部490bはレンズ側第3挿抜部580cに挿入され、突起415はレンズ側第4挿抜部580dに挿入され、前側第3爪部490cはレンズ側第5挿抜部580eに挿入され、前側第4爪部490dはレンズ側第1挿抜部580aに挿入される。この際のテレコンバータ3に対する対応レンズ5の位置を挿入位置と称する。
上記の挿入位置から、対応レンズ5を図21に示す装着方向44に回転させる。装着方向44および装着角(第1角度)はカメラボディ2にテレコンバータ3を装着させる際と同じである。対応レンズ5の回転に伴い、各レンズ側爪部590と基準面511との間のそれぞれの空間に、各前側爪部490および各板バネ413が進入する。このとき、レンズ側端子群は、前側端子群と順に接触し、電気的に接続されていく。
図22は、図21の挿入位置から対応レンズ5をテレコンバータ3に対して装着方向44に第1角度回転させた図であり、対応レンズ5をテレコンバータ3に装着完了した状態を示す。このときの対応レンズ5の位置を装着位置という。装着完了状態で、レンズ側第3爪部590cは、前側第3爪部490cに対向していない。
図22は、図21の挿入位置から対応レンズ5をテレコンバータ3に対して装着方向44に第1角度回転させた図であり、対応レンズ5をテレコンバータ3に装着完了した状態を示す。このときの対応レンズ5の位置を装着位置という。装着完了状態で、レンズ側第3爪部590cは、前側第3爪部490cに対向していない。
装着位置において、テレコンバータ3のロックピン414は−Z方向へ押されて対応レンズ5のロックピン受部514に進入する。ロックピン414がロックピン受部514に進入すると、対応レンズ5はテレコンバータ3に対して取り外すための回転を規制する。つまり、各前側爪部490および各レンズ側爪部590が装着位置に到達すると、前側マウント410と対応マウント510との周方向における相対位置が定まる。
また、レンズ側爪部590は板バネ413によって撮像素子270側(+Z方向)に押され、対応マウント510の基準面511が前側マウント410の基準面411と接触する。対応マウント510が前側マウント410と面接触し、かつ、板バネ413により付勢されることにより、対応レンズ5とテレコンバータ3とが強固に装着される。
また、図21の挿入位置から図22の装着位置までの状態を装着中状態と呼ぶ。テレコンバータ3のロックピン414の−Z方向端部は、装着中状態のとき、対応マウント510のロックピン用摺動面509と接触する。対応レンズ5の回転に伴って、ロックピン414の−Z方向端部は、対応レンズ5のロックピン用摺動面509上をスライドする。それゆえ、ロックピン用摺動面509のロックピン受部514から装着方向44と逆方向の第1角度範囲には、対応マウント510を固定する固定ビスを配置しない。上記逆方向の第1角度範囲に固定ビスを配置しないことにより、ロックピン414の−Z方向端部がロックピン用摺動面509上でスライドする際に固定ビスに当たることはないので、滑らかに対応レンズ5を着脱できる。
(テレコンバータ3からの対応レンズ5の取り外し方法など)
テレコンバータ3からの対応レンズ5の取り外し方法は、カメラボディ2からテレコンバータ3を取り外す方法と略同等である。テレコンバータ3の不図示のロック解除ボタンを押下し、取り外し方向に対応レンズ5をテレコンバータ3に対して回転させて装着位置から挿入位置に相対回転させる。
テレコンバータ3に対応レンズ5を装着する際の装着方向の過回転状態も、カメラボディ2にテレコンバータ3を装着する際の装着方法の過回転状態と略同等である。対応レンズ5の制限ピンが、前側第第4爪部490dの装着方向44の後端に当接し、対応レンズ5がそれ以上テレコンバータ3に対して回転するのを防止する。
テレコンバータ3から対応レンズ5を取り外す際の取り外し方向の過回転状態も、カメラボディ2からテレコンバータ3を取り外す際の取り外し方向の過回転状態と略同等である。対応レンズ5の制限ピンが、前側第3爪部490cの装着方向44の先端に当接し、対応レンズ5がそれ以上テレコンバータ3に対して取り外し方向に回転するのを防止する。
テレコンバータ3からの対応レンズ5の取り外し方法は、カメラボディ2からテレコンバータ3を取り外す方法と略同等である。テレコンバータ3の不図示のロック解除ボタンを押下し、取り外し方向に対応レンズ5をテレコンバータ3に対して回転させて装着位置から挿入位置に相対回転させる。
テレコンバータ3に対応レンズ5を装着する際の装着方向の過回転状態も、カメラボディ2にテレコンバータ3を装着する際の装着方法の過回転状態と略同等である。対応レンズ5の制限ピンが、前側第第4爪部490dの装着方向44の後端に当接し、対応レンズ5がそれ以上テレコンバータ3に対して回転するのを防止する。
テレコンバータ3から対応レンズ5を取り外す際の取り外し方向の過回転状態も、カメラボディ2からテレコンバータ3を取り外す際の取り外し方向の過回転状態と略同等である。対応レンズ5の制限ピンが、前側第3爪部490cの装着方向44の先端に当接し、対応レンズ5がそれ以上テレコンバータ3に対して取り外し方向に回転するのを防止する。
(テレコンバータ3に対する対応レンズ5の誤挿入状態の説明)
次に、対応レンズ5の指標とテレコンバータ3の指標とを合わせずに、ユーザーが誤った位置で対応レンズ5をテレコンバータ3に挿入させようとしてしまう誤挿入状態について説明する。誤挿入状態では、レンズ側爪部590は前側挿抜部480を通過しない。
図23〜図27は、誤挿入状態での前側爪部490または突起415とレンズ側爪部590との当接箇所を点線で示す図である。図23は、図21の挿入位置の角度から装着方向44と逆方向に約90度ずれた状態(第5誤挿入状態)である。図24は、第5誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約10度ずれた状態(第6誤挿入状態)である。図25は、第6誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約10度ずれた状態(第7誤挿入状態)である。図26は、第7誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約70度ずれた状態(第8誤挿入状態)である。図27は、第8誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約5度ずれた状態(第9誤挿入状態)である。第5〜第9誤挿入状態では、レンズ側爪部590が前側爪部490または突起415と少なくとも3か所(γ20、γ21)で当接することにより、誤挿入を確実に防止する。誤挿入状態において、レンズ側爪部590と前側爪部490または突起415の当接箇所の数は、突起415があるため、後側爪部390とボディ側爪部290の当接箇所の数より多くなる。
上記のように、誤挿入状態において、レンズ側爪部590は前側爪部490と少なくとも3か所で当接することで、挿入位置以外ではレンズ側爪部590が前側挿抜部480へ挿入することが禁止される。したがって、誤挿入位置で対応レンズ5をテレコンバータ3に装着しようとしても、少なくとも3か所で爪部同士が当接することにより、誤挿入を確実に防止できる。
次に、対応レンズ5の指標とテレコンバータ3の指標とを合わせずに、ユーザーが誤った位置で対応レンズ5をテレコンバータ3に挿入させようとしてしまう誤挿入状態について説明する。誤挿入状態では、レンズ側爪部590は前側挿抜部480を通過しない。
図23〜図27は、誤挿入状態での前側爪部490または突起415とレンズ側爪部590との当接箇所を点線で示す図である。図23は、図21の挿入位置の角度から装着方向44と逆方向に約90度ずれた状態(第5誤挿入状態)である。図24は、第5誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約10度ずれた状態(第6誤挿入状態)である。図25は、第6誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約10度ずれた状態(第7誤挿入状態)である。図26は、第7誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約70度ずれた状態(第8誤挿入状態)である。図27は、第8誤挿入状態から装着方向44と逆方向に約5度ずれた状態(第9誤挿入状態)である。第5〜第9誤挿入状態では、レンズ側爪部590が前側爪部490または突起415と少なくとも3か所(γ20、γ21)で当接することにより、誤挿入を確実に防止する。誤挿入状態において、レンズ側爪部590と前側爪部490または突起415の当接箇所の数は、突起415があるため、後側爪部390とボディ側爪部290の当接箇所の数より多くなる。
上記のように、誤挿入状態において、レンズ側爪部590は前側爪部490と少なくとも3か所で当接することで、挿入位置以外ではレンズ側爪部590が前側挿抜部480へ挿入することが禁止される。したがって、誤挿入位置で対応レンズ5をテレコンバータ3に装着しようとしても、少なくとも3か所で爪部同士が当接することにより、誤挿入を確実に防止できる。
また、誤挿入状態において、当接箇所のうち1つは前側端子保持部220より被写体側(-Z方向)であってかつ外周側に位置する。つまり、誤挿入位置では、前側第1爪部490aの装着方向44先端側の端部または前側第2爪部490bの装着方向44後端側の端部の少なくとも一方に、レンズ側爪部590のいずれかが当接し、レンズ側第2爪部590b以外のレンズ側爪部580が前側第2挿抜部480bへ挿入することを防止し、前側端子保持部220を保護する。また、前側第1爪部490aは、誤挿入状態においてレンズ側第2爪部590b以外のレンズ側爪部580のいずれかが当接するが、前側第1爪部490aは4つのレンズ側爪部490のうち最も円周方向の長さが長く耐性が高いので、誤挿入時に前側第1爪部490aが破損してしまう可能性も低くできる。
また、誤挿入状態において、当接箇所のうち少なくとも一つは、前側端子保持部220と光軸Oを挟んで対向する位置にある。つまり、当接箇所の1つは前側第2直線B2より上側であるとともに、当接箇所の1つは光軸Oを通る前側第2直線B2より下側である。したがって、第2〜4誤挿入状態では当接箇所は2か所または3か所であるが、光軸Oを通るテレコン側第6直線B6の上下でそれぞれ当接するので誤挿入の可能性を低くすることができる。また、誤挿入状態において、当接箇所のうち少なくとも二つの円周方向における間隔は、約120度より大きく確保でき、誤挿入時に前側第2挿抜部480bにレンズ側第2爪部590b以外のレンズ側爪部580のいずれかが傾斜して進入することもない。
また、誤挿入状態において、当接箇所のうち1つはレンズ側端子保持部520の外周側に位置するレンズ側第1爪部590aが当接し、レンズ側第1爪部590a以外のレンズ側爪部590が挿入されてレンズ側端子保持部520にぶつかることを防止している。また、レンズ側第1爪部590aは、誤挿入状態において前側爪部490のいずれかに当たって誤挿入を防止しているが、レンズ側第1爪部590aは5つのレンズ側爪部590のうち1番目に円周方向の長さが長く耐性が比較的高いので、誤挿入時にレンズ側第1爪部590aが破損してしまう可能性も低くできる。
ここで、図21に示すように、レンズ側第2爪部590bは、前側第2挿抜部480bを通過して挿入位置に配置され、装着位置で前側第2爪部490bに対向する。レンズ側第2爪部590bの角度α14(図11)は前側第2挿抜部480bの角度β10(図10)より小さい。前側第2挿抜部480bの角度β10は挿入位置から装着位置までの第1角度より小さい。したがって、レンズ側第2爪部590bを第1角度より小さくすることにより、前側第2挿抜部480bをより小さくして誤挿入状態でレンズ側第2爪部590b以外の他のレンズ側爪部590が通過することを防止することができる。特に、レンズ側爪部590と前側爪部490との当接箇所が3か所になる誤挿入状態で、レンズ側第2爪部590b以外のレンズ側爪部590が前側第2挿抜部480bを通過することを防止することができる。前側第2挿抜部490bの内径側には前側端子保持部420が配置されているので、上記他のレンズ側爪部590が通過するのを防止することにより、当該他のレンズ側爪部590や円筒部512が前側端子保持部420にあたって前側端子を破損することを防止することもできる。
(テレコンバータ3への非対応レンズ6の装着防止方法)
次に、テレコンバータ3への非対応レンズ6の装着防止方法について説明する。非対応マウント610は後側マウント310と略同じ形状であり、テレコンバータ3に対して挿入位置で非対応レンズ6を挿入しようとすると、突起415が非対応マウント610の第3レンズ側爪に当接し、挿入が防止される。
次に、テレコンバータ3への非対応レンズ6の装着防止方法について説明する。非対応マウント610は後側マウント310と略同じ形状であり、テレコンバータ3に対して挿入位置で非対応レンズ6を挿入しようとすると、突起415が非対応マウント610の第3レンズ側爪に当接し、挿入が防止される。
(カメラボディ2への対応レンズ5または非対応レンズ6の装着方法など)
カメラボディ2へ対応レンズ5または非対応レンズ6を装着する際は、カメラボディ2へテレコンバータ3を装着する際と同様である。ボディ側マウント210に対応マウント510または非対応マウント610を装着させる。ボディ側マウント210には突起415がないので、ボディ側マウント210のボディ側第3挿抜部280cに対応マウント510のレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4爪部590dとが挿入可能である。また、ボディ側マウント210に対応マウント510を挿入する際、誤挿入位置では図23〜図27に示すγ20の少なくとも2か所で当接し、誤挿入を防止する。
カメラボディ2へ対応レンズ5または非対応レンズ6を装着する際は、カメラボディ2へテレコンバータ3を装着する際と同様である。ボディ側マウント210に対応マウント510または非対応マウント610を装着させる。ボディ側マウント210には突起415がないので、ボディ側マウント210のボディ側第3挿抜部280cに対応マウント510のレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4爪部590dとが挿入可能である。また、ボディ側マウント210に対応マウント510を挿入する際、誤挿入位置では図23〜図27に示すγ20の少なくとも2か所で当接し、誤挿入を防止する。
上述した実施の形態によれば、カメラボディ2に、テレコンバータ3、対応レンズ5、非対応レンズ6を適正に使用可能な状態で装着することができる。特に、カメラボディ2にテレコンバータ3、対応レンズ5または非対応レンズ6を装着した際には、4つの爪部390、590は4つのボディ側爪部290の板バネ213のそれぞれから+Z方向に押し付けられる。つまり、カメラシステム1に衝撃を受けた場合でも突出部(後側爪部390、レンズ側爪部490、ボディ側爪部290)がそれぞれ4つあるので、耐衝撃性が高い。
また、カメラボディ2に、テレコンバータ3、対応レンズ5、非対応レンズ6を装着した際に、それぞれの端子を通じて通信、給電、制御を行うことができ、カメラシステム1を適正に使用することができる。
テレコンバータ3、対応レンズ5または非対応レンズ6の4つの突出部は、接点保持部の中心と光軸Oとを結ぶ直線に対して光軸O上で略45度で交差する直線上に配置し、光軸O周りに略90度間隔で配置した4つの板バネ213に接触してカメラボディ2の4つの突出部と対向することとした。これにより、カメラシステム1を横位置に構えた際でも縦位置に構えた際でも耐衝撃性が高い。特に、テレコンバータ3、対応レンズ5、非対応レンズ6またはカメラボディ2のいずれかに上下方向の衝撃を受けても、接点保持部の中心と光軸Oとを結ぶ直線(B1、L1、B5、L5)の右側と左側とにそれぞれ2つずつ突出部を配置したので、上下方向の衝撃を2以上の突出部で受けることができる。
ボディ側第3直線B3上にボディ側第2爪部290bとボディ側第4爪部290dとを配置し、ボディ側第4直線B4上にボディ側第1爪部290aとボディ側第3爪部290cとを配置した。ここで、ボディ側第4爪部290dの角度α4は4つのボディ側爪部290のうち3番目に角度が大きく、ボディ側第2爪部290bの角度α2は4つのボディ側爪部290のうち最も角度が小さい(4番目に大きい)。また、ボディ側第1爪部290aの角度α1は4つのボディ側爪部290のうち最も角度が大きく、ボディ側第3爪部290cの角度α3は4つのボディ側爪部のうち2番目に角度が大きい。
よって、テレコンバータ3、対応レンズ5、非対応レンズ6またはカメラボディ2のいずれかに上下方向の衝撃を受けた場合、上側の2つの突出部(ボディ側第1爪部290aとボディ側第2爪部290b)の組み合わせと、下側の2つの突出部(ボディ側第4爪部290dとボディ側第3爪部290c)の組み合わせに加わる力が略均等となる。左右方向に衝撃を受けた場合であっても、左側の2つの突出部(ボディ側第3爪部290cとボディ側第2爪部290b)の組み合わせと、右側の2つの突出部(ボディ側第1爪部290aとボディ側第4爪部290d)の組み合わせに加わる力が略均等となる。
テレコン側第3直線L3上に後側第1爪部390aと後側第3爪部390cとを配置し、テレコン側第4直線L4上に後側第2爪部390bと後側第4爪部390dとを配置した。ここで、後側第4爪部390dの角度α8は4つの後側爪部390のうち3番目に角度が大きく、後側第2爪部390bの角度α6は4つの後側爪部390のうち最も角度が小さい(4番目に大きい)。また、後側第1爪部390aの角度α5は4つの後側爪部のうち2番目に角度が大きく、後側第3爪部390cの角度α7は4つの後側爪部のうち最も角度が大きい。
よって、テレコンバータ3、対応レンズ5、非対応レンズ6またはカメラボディ2のいずれかに上下方向の衝撃を受けた場合、上側の2つの突出部(後側第1爪部390aと後側第2爪部390b)の組み合わせと、下側の2つの突出部(後側第4爪部390dと後側第3爪部390c)の組み合わせに加わる力が略均等となる。左右方向に衝撃を受けた場合であっても、左側の2つの突出部(後側第1爪部390aと後側第4爪部390d)の組み合わせと、右側の2つの突出部(後側第3爪部390cと後側第2爪部390b)の組み合わせに加わる力が略均等となる。
また、本実施形態では、テレコン側第3直線L3上に配置された後側第1爪部390aと後側第3爪部390cとでは後側第3爪部390cの方が角度が大きく、テレコン側第4直線l4上に配置された後側第2爪部390bと後側第4爪部390dとでは後側第4爪部390dの方が角度が大きい。すなわち、光軸Oを挟んで対向する2つの後側爪部390同士は、テレコン側第2直線L2(水平方向)より下側の2つの後側爪部390が大きい。それゆえ、カメラシステムを横位置で構えた状態で、交換レンズ3に下方向から受けた衝撃を、テレコン側第2直線L2より下側の大きな角度の後側爪部390の2つが広い面積で受けることができる。また、カメラシステム1を横位置で構えた状態で、交換レンズ3に下方向からの衝撃を受けた場合、テレコン側第2直線L2より下側の後側爪部390はボディ側爪部290に近づく方向(−Z方向)に衝撃を受ける。ここで、板バネ213は、後側爪部390をボディ側爪部290から離れる方向(+Z方向)に押し付ける。それゆえ、カメラシステム1を横位置で構えた状態で、交換レンズ3に下方向からの衝撃を受けても、テレコン側第2直線L2より下側の後側爪部390は、広い面積で、かつ、それぞれ対向するボディ側爪部290の板バネ213の付勢力でも衝撃を吸収することができるので、耐衝撃性が高い。
カメラボディ2に対応レンズ5等を装着した状態において、ボディ側端子保持部220は撮像素子270の上部に配置される。カメラシステム1を横位置に構えた状態で、対応レンズ5等に入射する太陽光は、対応レンズ5等の射出側において下側に入射するので、撮像素子270の下側はゴーストが生じやすいが、本実施形態では撮像素子270の下側ではなく上側にボディ側端子保持部220を配置したので、ゴーストを抑えることができる。
4つの板バネ213は、光軸O回りに略90度間隔で配置される。よって、4つの板バネ213のうち光軸Oを挟んで少なくとも2つの板バネ213は2つの突出部と接触し、その2つの突出部は+Z方向に押し付けられる。本実施形態ではテレコンバータ3、対応レンズ5または非対応レンズ6が少なくとも4つの突出部を備えることとしたが、4つの突出部のうち1つが破損した場合であっても、少なくとも2つの突出部が光軸Oを挟んで対向する位置に配置されているので、光軸Oを挟んで対向する位置に配置された2つの板バネ213で押し付けられる。したがって、突出部が破損したとしても、テレコンバータ3、対応レンズ5または非対応レンズ6をカメラボディ2に使用可能な状態で装着することができるカメラシステム1を提供することができる。
また、板バネ213が直線B10上(図5)にあるので、直線B10近傍のレンズ側端子をボディ側端子に強く押し付けることができる。
また、板バネ213が直線B10上(図5)にあるので、直線B10近傍のレンズ側端子をボディ側端子に強く押し付けることができる。
ビス313、513は、爪部の装着方向44の後端側の外周に配置されている。また、ビス313、513の少なくとも一部は、爪部の外周に配置されている。本実施形態では、装着時に外力を受けても、4つの爪部同士で外力を受けることができる。また、爪部の外周側にビス313、513の少なくとも一部を配置するので、後側マウント310、対応マウント510と対応レンズ内の固定部材との間で外力が伝わる際に、4つの爪部と4つのビス313、513をそれぞれ経由させて、外力が特定の箇所に集中することを防止する。外力の集中を防止できるので、固定部材と後側マウント310、対応マウント510とを強固に固定することができる。仮に、後側マウント310、対応マウント510の内径が大きくなると、比例拡大により基準面311、511の径や爪部の突出量も大きくする必要があるが、本実施形態によれば、4つの爪部と4つのビス313、513とで外力を受けることができる。従って、本実施形態によれば、後側マウント310、対応マウント510の内径が大きくなっても、基準面311、511の径や爪部の突出量を比例拡大する必要がなく、対応レンズ5、非対応レンズ6、カメラボディ2、テレコンバータ3の大型化を回避することができる。
次のような変形も可能であり、一つもしくは複数の変形例を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
対応マウント510の最も小さい爪部は省略可能である。図28に示すように、対応マウント510のレンズ側第5爪部590eを省略した第2マウント710は、レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dとレンズ側第1挿抜部780a〜レンズ側第4挿抜部780dを備える。レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dは、対応マウント510のレンズ第1爪部590a、レンズ側第2爪部590b、レンズ側第4爪部590d、レンズ側第5爪部590eと略同等である。レンズ側第1挿抜部780a、レンズ側第2挿抜部780b、レンズ側第4挿抜部780dは、対応マウント510のレンズ側第1挿抜部580a、レンズ側第2挿抜部580b、レンズ側第5挿抜部580eと略同等である。レンズ側第3挿抜部780cの周方向の長さは、対応マウント510のレンズ側第3挿抜部580cとレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4挿抜部580dのそれぞれ周方向の長さを足した長さである。第2マウント710は、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。また、第2マウント710がカメラボディ2またはテレコンバータ3に装着された状態では、レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dの少なくとも一部が板バネ213,413から付勢され、装着が安定する。
(変形例1)
対応マウント510の最も小さい爪部は省略可能である。図28に示すように、対応マウント510のレンズ側第5爪部590eを省略した第2マウント710は、レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dとレンズ側第1挿抜部780a〜レンズ側第4挿抜部780dを備える。レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dは、対応マウント510のレンズ第1爪部590a、レンズ側第2爪部590b、レンズ側第4爪部590d、レンズ側第5爪部590eと略同等である。レンズ側第1挿抜部780a、レンズ側第2挿抜部780b、レンズ側第4挿抜部780dは、対応マウント510のレンズ側第1挿抜部580a、レンズ側第2挿抜部580b、レンズ側第5挿抜部580eと略同等である。レンズ側第3挿抜部780cの周方向の長さは、対応マウント510のレンズ側第3挿抜部580cとレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4挿抜部580dのそれぞれ周方向の長さを足した長さである。第2マウント710は、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。また、第2マウント710がカメラボディ2またはテレコンバータ3に装着された状態では、レンズ側第1爪部790a〜レンズ側第4爪部790dの少なくとも一部が板バネ213,413から付勢され、装着が安定する。
(変形例2)
対応マウント510のレンズ側第4挿抜部580dは、突起415を通過させることができる形状であれば適宜変更可能である。図29に示すように、第3マウント810は、レンズ側第1爪部890a〜レンズ側第4爪部890dとレンズ側第1挿抜部880a〜レンズ側第5挿抜部880eを備える。レンズ側第1爪部890a、レンズ側第2爪部890b、レンズ側第5爪部890dは、対応マウント510のレンズ第1爪部590a、レンズ側第2爪部590b、レンズ側第5爪部580eと略同等である。レンズ側第1挿抜部880a〜レンズ側第3挿抜部880c及びレンズ側第5挿抜部880eは、対応マウント510のレンズ側第1挿抜部580a〜レンズ側第3挿抜部580c及びレンズ側第5挿抜部580eと略同等である。レンズ側第3爪部890cは、対応マウント510のレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4爪部590dとを円筒部512に沿って連結したものである。レンズ側第4挿抜部880dは、突起415を通過させることができる形状である。第3マウント810は、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。また、第3マウント810がカメラボディ2またはテレコンバータ3に装着された状態では、レンズ側第1爪部890a〜レンズ側第4爪部890dの少なくとも一部が板バネ213,413から付勢され、装着が安定する。
対応マウント510のレンズ側第4挿抜部580dは、突起415を通過させることができる形状であれば適宜変更可能である。図29に示すように、第3マウント810は、レンズ側第1爪部890a〜レンズ側第4爪部890dとレンズ側第1挿抜部880a〜レンズ側第5挿抜部880eを備える。レンズ側第1爪部890a、レンズ側第2爪部890b、レンズ側第5爪部890dは、対応マウント510のレンズ第1爪部590a、レンズ側第2爪部590b、レンズ側第5爪部580eと略同等である。レンズ側第1挿抜部880a〜レンズ側第3挿抜部880c及びレンズ側第5挿抜部880eは、対応マウント510のレンズ側第1挿抜部580a〜レンズ側第3挿抜部580c及びレンズ側第5挿抜部580eと略同等である。レンズ側第3爪部890cは、対応マウント510のレンズ側第3爪部590cとレンズ側第4爪部590dとを円筒部512に沿って連結したものである。レンズ側第4挿抜部880dは、突起415を通過させることができる形状である。第3マウント810は、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。また、第3マウント810がカメラボディ2またはテレコンバータ3に装着された状態では、レンズ側第1爪部890a〜レンズ側第4爪部890dの少なくとも一部が板バネ213,413から付勢され、装着が安定する。
(変形例3)
対応マウント510または後側マウント310の爪部590、390の一部を切り欠いてもよい。切り欠く形状や位置に特に制限はないが、装着時に板バネ213,413から付勢力を受けない位置が好ましい。図30に示すように、第4マウント910はレンズ側第1爪部990a〜レンズ側第4爪部990dとレンズ側第1挿抜部980a〜レンズ側第4挿抜部980dと切り欠き991を備える。レンズ側第1爪部990a〜レンズ側第3爪部990cは、後側マウント310の後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cと略同等である。レンズ側第1挿抜部980a〜レンズ側第4挿抜部980dは、後側マウント310の後側第1挿抜部380a〜後側第4挿抜部380dと略同等である。レンズ側第4爪部990dには、内周から外周に向けて切り欠き991が設けられている。レンズ側第4爪部990dの周方向の長さは、後側マウント310の後側第4爪部390dの周方向の長さと略同じである。第4マウント910がカメラボディ2に装着された状態では、レンズ側第1爪部990a〜レンズ側第4爪部990dの少なくとも一部が板バネ213から付勢され、装着が安定する。また、切り欠き991は、板バネ213から付勢力を受けない。つまり、レンズ側第4爪部990dの円周方向の一方が板バネ213から付勢力を受け、レンズ側第4爪部990dの周方向の他方が板バネ213から付勢力を受けない。ここで、レンズ側第4爪部990dは切り欠き991により周方向に2分割されているが、カメラボディ2に装着された状態では、レンズ側第4爪部990dの周方向における切り欠き991の両側の領域が、ボディ側第4爪部290dまたは前側第4爪部490dと対向する。このように、装着された状態で1つのボディ側爪部に対向する領域を、1つのレンズ側爪部とする。
なお、切り欠き991としては、爪部を周方向に2以上に分割するように切り欠いてもよく、爪部の一部を欠くように切り欠いてもよく、爪部の少なくとも一部の径方向の長さが短くなるように切り欠いてもよい。また、爪部は、光軸Oと端子保持部の中心とを通る直線から45度の直線上(直線L3、L4、L7、L8上)の一部を切り欠いてもよい。
対応マウント510または後側マウント310の爪部590、390の一部を切り欠いてもよい。切り欠く形状や位置に特に制限はないが、装着時に板バネ213,413から付勢力を受けない位置が好ましい。図30に示すように、第4マウント910はレンズ側第1爪部990a〜レンズ側第4爪部990dとレンズ側第1挿抜部980a〜レンズ側第4挿抜部980dと切り欠き991を備える。レンズ側第1爪部990a〜レンズ側第3爪部990cは、後側マウント310の後側第1爪部390a〜後側第3爪部390cと略同等である。レンズ側第1挿抜部980a〜レンズ側第4挿抜部980dは、後側マウント310の後側第1挿抜部380a〜後側第4挿抜部380dと略同等である。レンズ側第4爪部990dには、内周から外周に向けて切り欠き991が設けられている。レンズ側第4爪部990dの周方向の長さは、後側マウント310の後側第4爪部390dの周方向の長さと略同じである。第4マウント910がカメラボディ2に装着された状態では、レンズ側第1爪部990a〜レンズ側第4爪部990dの少なくとも一部が板バネ213から付勢され、装着が安定する。また、切り欠き991は、板バネ213から付勢力を受けない。つまり、レンズ側第4爪部990dの円周方向の一方が板バネ213から付勢力を受け、レンズ側第4爪部990dの周方向の他方が板バネ213から付勢力を受けない。ここで、レンズ側第4爪部990dは切り欠き991により周方向に2分割されているが、カメラボディ2に装着された状態では、レンズ側第4爪部990dの周方向における切り欠き991の両側の領域が、ボディ側第4爪部290dまたは前側第4爪部490dと対向する。このように、装着された状態で1つのボディ側爪部に対向する領域を、1つのレンズ側爪部とする。
なお、切り欠き991としては、爪部を周方向に2以上に分割するように切り欠いてもよく、爪部の一部を欠くように切り欠いてもよく、爪部の少なくとも一部の径方向の長さが短くなるように切り欠いてもよい。また、爪部は、光軸Oと端子保持部の中心とを通る直線から45度の直線上(直線L3、L4、L7、L8上)の一部を切り欠いてもよい。
(変形例4)
後側マウント310は非対応マウント610と略同等としたが、後側マウント310を対応マウント510と略同等としてもよい。後側マウント310を対応マウント510と略同等とするテレコンバータは、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。
後側マウント310は非対応マウント610と略同等としたが、後側マウント310を対応マウント510と略同等としてもよい。後側マウント310を対応マウント510と略同等とするテレコンバータは、カメラボディ2にもテレコンバータ3にも装着可能である。
(変形例5)
4つのレンズ側爪部590のうち1つを省略し、3つのレンズ側爪部を備える構成としてもよい。3つのレンズ側爪部であっても、カメラボディ2の板バネ213が光軸O回りに90度間隔で配置されるので、少なくとも3つの板バネ213からレンズ側爪部が押し付けられて使用可能な状態に装着することができる。
4つのレンズ側爪部590のうち1つを省略し、3つのレンズ側爪部を備える構成としてもよい。3つのレンズ側爪部であっても、カメラボディ2の板バネ213が光軸O回りに90度間隔で配置されるので、少なくとも3つの板バネ213からレンズ側爪部が押し付けられて使用可能な状態に装着することができる。
4つのレンズ側爪部590のうち光軸Oを挟んで対向する2つを外し、光軸Oを挟んで対向する2つのレンズ側爪部を備える構成としてもよい。2つのレンズ側爪部であっても、光軸Oを挟んで対向し、かつ、カメラボディ2の板バネが光軸回りに90度間隔で配置されるので、少なくとも光軸Oを挟んで対向する板バネ213からレンズ側爪部が押し付けられて使用可能な状態に装着することができる。なお、光軸Oを挟んで対向する2つのレンズ側爪部を備える構成とする場合、2つのレンズ側爪部のうちの1つは、レンズ側端子保持部520の中心に近い位置に配置するのが好ましい。レンズ側端子保持部520の中心に近い位置にレンズ爪部を配置して板バネ213と接触させることにより、レンズ側端子とボディ側端子とを接触させてカメラシステム1を適正に使用することができる。
対応マウント510の材料に特に限定は無く、金属でも樹脂でもよい。また対応マウント510の端部(レンズ側爪部590の外周側端部、レンズ側爪部590の円周方向端部、円筒部512の光軸O方向端部など)は少なくとも一部を傾斜して形成してもよい。対応マウント510の端部は、傾斜していなくてもよく、一部に段差があってもよい。
レンズ側端子保持部520の形状に特に限定は無く、適宜変更可能である。特に、レンズ側端子保持部520の円周方向の端部を傾斜させることにより、挿入位置から装着位置に回転させる際のボディ側端子保持部220との接触を滑らかに行うことができる。
また、レンズ側端子保持部520は円弧状に配置された複数のレンズ側端子を備えることとしたが、交換レンズ3をカメラボディ2に装着時にボディ側端子に接触する範囲でレンズ側端子の位置をずらしても良い。
また、レンズ側端子保持部520は円弧状に配置された複数のレンズ側端子を備えることとしたが、交換レンズ3をカメラボディ2に装着時にボディ側端子に接触する範囲でレンズ側端子の位置をずらしても良い。
レンズ側爪部590の円周方向における中心位置や長さは、装着位置において板バネ213から押し付けられる範囲で適宜変更可能である。レンズ側爪部590の円周方向における中心位置と被付勢部の円周方向における中心位置とは、異なる位置に配置してもよい。つまり、レンズ側爪部590が板バネ213の円周方向における中心位置から押し付けられる位置は、レンズ側爪部590の円周方向における中心位置とは異なる位置でもよい。同様に、レンズ側爪部590の円周方向における中心位置とボディ側爪部290の円周方向における中心位置とは、装着位置において一致しなくても良い。また、レンズ側爪部590の円周方向の長さと対応するボディ側爪部290の円周方向における長さとは、一致しなくても良い。
後側爪部390またはレンズ側第3爪部590c以外のレンズ側爪部590は、板バネ213、413に接触されてボディ側爪部290または前側爪部490から離れる方向に付勢される接触部としての被付勢部を有する。被付勢部の形状は、板バネ213、413から十分な付勢力を受けられればよく、板バネ213、413と被付勢部との接触は、点接触、線接触、面接触のいずれでもよい。板バネ213、413の形状や材質は、対向する爪部を十分押し付けることができればよく、適宜変更可能である。また、1つまたは2つの板バネ213、413とそれに対向する爪部とは、少なくとも装着完了時に対向していれば良く、必ずしも常に接触している必要もない。例えば、カメラシステム1が外力を受けた際に板バネ213、413と爪部とが非接触状態となることとしてもよい。板バネ213、413から爪部が受ける付勢力は常に一定である必要も無く、カメラシステム1が受けた外力に応じて変化させることとしてもよい。
なお、装着時に対向する爪部同士は、周方向の長さを一致させる必要は無く、後側爪部390またはレンズ側第3爪部590c以外のレンズ側爪部590の周方向の長さは、板バネ213が押し付けることができる範囲で変更可能である。また、装着時に一方の爪部の全面と他方の爪部の全面とが対向する必要はなく、一方の爪部の周方向端部の位置が他方の爪部の周方向端部の位置と異なっていてもよい。
また、爪部と対応する挿抜部とは、円周方向の長さを略一致させる必要は無く、挿抜部の周方向の長さに対して挿入される爪部の円周方向の長さが、それ以下ならばよい。
また、爪部と対応する挿抜部とは、円周方向の長さを略一致させる必要は無く、挿抜部の周方向の長さに対して挿入される爪部の円周方向の長さが、それ以下ならばよい。
また、後側第1爪部390aの周方向の長さは、挿入時に対応するボディ側第1挿抜部280aを通過する範囲で変更してもよい。後側第2爪部390b、後側第3爪部390c、後側第4爪部390dについても同様である。
さらにまた、円筒部312の径方向の厚さは適宜変更可能であり、本実施形態の円筒部312より内径側に少なくとも一部が突出する形状であってもよい。
さらにまた、円筒部312の径方向の厚さは適宜変更可能であり、本実施形態の円筒部312より内径側に少なくとも一部が突出する形状であってもよい。
なお、本実施形態においては、中間アクセサリとしてテレコンバータ3を例に挙げて説明したが、中間アクセサリは、アダプタや接写リングなどでもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…カメラシステム、2…カメラボディ、3…テレコンバータ、5…対応レンズ、6…非対応レンズ、44…装着方向、210…ボディ側マウント、211、311、411、511…基準面、212、412…開口、213、413…板バネ、220…ボディ側端子保持部、270…撮像素子、280…ボディ側挿抜部、290…ボディ側爪部、310…後側マウント、311…基準面、312、512…円筒部、320…後側端子保持部、370…レンズ、380…後側挿抜部、390…後側爪部、410…前側マウント、415…突起、420…前側端子保持部、480…前側挿抜部、490…前側爪部、510…対応マウント、520…レンズ側端子保持部、560、660…撮像光学系、580…レンズ側挿抜部、590…レンズ側爪部、B1〜B4…ボディ側基準線(第1〜第4直線)、B5〜B8…テレコン側基準線、B10…直線、L1〜L4…テレコン側基準線(第1〜第4直線)、L5〜L8…レンズ側基準線、O…光軸
Claims (1)
- 被写体光が入射する撮像素子と、前記撮像素子の外側に円弧状に配置されたボディ側端子群と、前記ボディ側端子群の外側に配置された円環状のボディ側マウントと、前記ボディ側マウントから内径方向に向けてそれぞれ突出する複数のボディ側突出部と、前記複数のボディ側突出部の像側にそれぞれ配置された複数の弾性部材と、を備えるカメラボディに対して着脱可能な交換レンズであって、
前記交換レンズが前記カメラボディに装着された際に前記ボディ側マウントと接触するレンズ側マウントと、
前記レンズ側マウントの内周縁部から前記被写体光の光軸方向に延びた円筒部と、
前記円筒部の内側に配置され、前記交換レンズが前記カメラボディに装着された際に前記ボディ側端子群と接触するレンズ側端子群と、
前記レンズ側端子群より外周側に配置され、前記円筒部から外周方向に向けて突出し、前記円筒部の円周方向に延びた第1レンズ側突出部と、
前記第1レンズ側突出部と前記光軸と挟んで対向する位置に少なくとも一部が配置され、前記円筒部から外周方向に向けて突出し、前記円周方向に延びた第3レンズ側突出部と、
前記第3レンズ側突出部に前記円周方向に設けられた切欠きと、を備える交換レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019117186A JP2020013117A (ja) | 2019-06-25 | 2019-06-25 | 交換レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019117186A JP2020013117A (ja) | 2019-06-25 | 2019-06-25 | 交換レンズ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018137276 Division | 2018-07-20 | 2018-07-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020013117A true JP2020013117A (ja) | 2020-01-23 |
Family
ID=69169989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019117186A Pending JP2020013117A (ja) | 2019-06-25 | 2019-06-25 | 交換レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020013117A (ja) |
-
2019
- 2019-06-25 JP JP2019117186A patent/JP2020013117A/ja active Pending
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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