JP2020053404A - 銅ペースト及び銅の焼結体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記液媒体はエーテル結合を有する高分子化合物であり、且つ前記銅ペーストを焼結させるときの温度において還元作用を発現し得るものであり、
前記銅粉を構成する銅粒子は、その一次粒子の平均粒径が0.03μm以上1.0μm以下であり、且つ(111)面の結晶子サイズが50nm以下である銅ペーストを提供するものである。
(a)前記反応液中に、ヒドラジンを、時間をおいて複数回にわたって添加する。
(b)前記反応液中に、ヒドラジンを、連続して所定時間にわたって添加する。
(a)の場合、複数回とは、2回以上9回以下程度であることが好ましい。ヒドラジンの各添加の間隔は5分以上90分以下程度であることが好ましい。
(b)の場合、前記の所定時間とは1分以上180分以下程度であることが好ましい。反応液は、ヒドラジンとの混合が終了した後も、撹拌を継続して、熟成することが好ましい。こうすることで、本発明に好適な粒径を有する銅粉を容易に得やすいからである。
(1)銅粉の製造
36リットルのステンレス製タンク中に温純水5.0リットル及びメタノール5.0リットルを入れ、そこに2.5kgの酢酸銅を入れた。液温40.0℃で30分間撹拌して酢酸銅を溶解させた。次いで150.0gのヒドラジンを液中に一括添加した後、30分間にわたって撹拌を継続し、液中に亜酸化銅の微粒子を生成させた。30分経過後、1400.0gのヒドラジンを液中に一括添加した後、60分間にわたって撹拌を継続し、亜酸化銅の微粒子を銅の微粒子に還元した。このようにして得られた銅微粒子の水性スラリーを、ロータリーフィルターによって電導度が1.0mSになるまで洗浄を行った。得られた銅粉20%水性スラリーを50℃に加熱し、そこにラウリン酸32gを溶解させたメタノール溶液を瞬時に添加し、1時間撹拌した。その後、ろ過により固液分離を行った。得られた銅粉を真空乾燥させることで、有機表面処理銅粉を得た。得られた銅粉の一次粒子の平均粒径及び結晶子サイズを上述の方法で測定した。その結果を以下の表1に示す。(2)銅ペーストの調製
このようにして得られた銅粉と、分子量が300であり、沸点が約250℃のポリエチレングリコール(以下「PEG」とも言う。)とを混合してペーストを調製した。両者の配合比率は表1に示すとおりとした。このポリエチレングリコールは、200℃において還元作用を発現するものであった。
(3)焼結体の製造
基材として銅板を用いた。この基材上にペーストを面積16cm2、厚み0.1mmで塗布した。その上を別の銅板で覆い、全体に0.4MPaの圧力を加えた。窒素雰囲気下、300℃で60分間の焼結接合を行った。得られた接合体について剪断強度を測定した。その結果を以下の表1に示す。剪断強度は以下の方法で測定した。
得られた接合体の剪断強度を、万能型ボンドテスター(ノードソン・アドバンスト・テクノロジー株式会社製 Dage4000)を用いて評価した。
実施例1において、銅ペースト中の銅粉の割合を表1に示すとおりに変更した。これ以外は実施例1と同様にした。
実施例1において、焼成温度を表1に示すとおり変更した。これ以外は実施例1と同様にした。
〔実施例5〕
実施例1において、焼成プロファイルを表1に示すとおりに変更した。これ以外は実施例1と同様にした。
実施例1において、PEGとして表1に示す分子量のものを用いた。また焼成温度を表1に示す温度とした。これ以外は実施例1と同様にした。このPEGは、200℃において還元作用を発現するものであった。
実施例1において、銅粉として表1に示すものを用いた。これ以外は実施例1と同様にした。該銅粉は、特開2012−117146号公報の実施例7と同様の方法にて合成したものである。
実施例1において、液媒体として表1に示すものを用いた。また、銅ペースト中の銅粉の割合を表1に示す値とした。これら以外は実施例1と同様にした。この液媒体は、焼結温度において還元作用を発現しないものであった。
実施例1において、銅粉として表1に示す一次粒子の平均粒径及び結晶子サイズのものを用い、またPEGとして表1に示す分子量のものを用いた。更に、焼成温度を表1に示す温度とした。これ以外は実施例1と同様にした。この銅粉は、WO2015/122251の実施例3と同様の方法にて合成したものである。
〔比較例3〕
実施例1において、銅粉として表1に示す一次粒子の平均粒径及び結晶子サイズのものを用いた。これ以外は実施例1と同様にした。該銅粉は、特開2003−342621号公報の実施例4と同様の方法にて合成したものである。
〔比較例4〕
実施例1において、銅粉として表1に示す一次粒子の平均粒径及び結晶子サイズのものを用いた。これ以外は実施例1と同様にした。該銅粉は、特開2012−117146号公報の実施例12と同様の方法にて合成したものである。
Claims (7)
- 銅粉と液媒体とを含む銅ペーストであって、
前記液媒体はポリエチレングリコールを含み、
前記銅粉を構成する銅粒子は、その一次粒子の平均粒径が0.03μm以上1.0μm以下であり、その表面に炭素数6以上18以下である脂肪酸が施されており、且つ(111)面の結晶子サイズが50nm以下であり、
前記銅ペースト中の銅粉の質量の割合が50%以上99%以下である銅ペースト。 - 接合材料として用いられる請求項1に記載の銅ペースト。
- 導電材料として用いられる請求項1又は2のいずれか一項に記載の銅ペースト。
- 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の銅ペーストを、100℃以上350℃以下の温度で加熱する焼成工程に付して銅の焼結体を形成する工程を有する銅の焼結体の製造方法。
- 非酸化性雰囲気下に焼成工程に付す請求項4に記載の製造方法。
- 窒素雰囲気下又はギ酸雰囲気下に焼成工程に付す請求項5に記載の製造方法。
- 接合強度が10MPa以上となるように焼結する請求項4ないし6のいずれか一項に記載の製造方法。
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