JP2019125497A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)本発明の車両用灯具は、ベース部を有するヒートシンクと、前記ベース部上に配置され、第1発光チップを有する第1光源と、前記ベース部上に配置され、第2発光チップを有する第2光源と、前記ヒートシンクを冷却する冷却ファンと、を備え、前記ベース部は、前記第1光源を配置する水平部と、前記水平部の前方側から前方斜め下側に延在し、前記第2光源を配置する傾斜部と、を備え、前記冷却ファンは、側面視で見て、前記冷却ファンの回転軸の延長線が前記第1発光チップを通る鉛直線に対して所定の角度以上傾けて配置され、風を吹き出す吹出し面が前方斜め上側に傾斜している。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
図1に示すように、本発明に係る実施形態の車両用灯具は、車両102の前方の左右のそれぞれに設けられる前照灯(101L、101R)であり、以下では単に車両用灯具と記載する。
なお、図2は灯具ユニット1の灯具光軸Zに沿った断面図になっている。
ヒートシンク10は、第1光源L及び第2光源Hの発生する熱を効率よく、放熱するために、熱伝導率のよい金属又は樹脂等によって形成され、本実施形態では、ヒートシンク10の後述する各部が一体成形されたアルミダイカスト製のヒートシンク10になっている。
具体的には、ベース部11は、第1光源Lを配置する水平部11Aと、水平部11Aの前方側(前端部)から前方斜め下側に延在し、第2光源Hを配置する傾斜部11Bと、を備え、断面図である図2に示されるように、側面視で見て、ほぼくの字形状になっている。
第1光源Lは、ロービーム配光用の光を出射する光源であり、第1基板L1と、第1基板L1上に設けられた1つの第1発光チップL2と、を備えている。
なお、第1発光チップL2の数は1つに限定される必要はなく、複数の第1発光チップL2(例えば4チップ)が水平方向に並ぶように第1基板L1上に設けられたものであってもよい。
リフレクタ20は、図2に示すように、第1光源Lからの光をレンズ50側に反射する反射面21Aを有する反射部21と、反射部21の下端外周に設けられたフランジ部22と、を備えている。
シェード30は、後述する第2光源Hの第2発光チップH2の上側に位置し、リフレクタ20でレンズ50側に反射された第1光源Lからの光のうち、レンズ50の下側に向かう光の一部を遮光し、ロービーム配光パターンのカットオフラインを形成するための部材である。
このため、シェード30は、カットオフラインの形状に合わせた形状に形成された遮光部31を備えている。
このため、その図示しない取付脚部には、傾斜部11Bに設けられた一対の位置決めピン(図示せず)が挿入される位置決め孔(図示せず)と、傾斜部11Bにネジ固定するためのネジ孔(図示せず)と、が形成されており、後述する第2光源Hの第2基板H1及び反射部材40とともに、傾斜部11Bに対してネジ固定されるようになっている。
第2光源Hは、ハイビーム配光用の光を出射する光源であり、図3に示すように、第2基板H1と、第2基板H1上に設けられ、水平方向に並ぶ複数の第2発光チップH2と、第2基板H1の下側に位置するように第2基板H1上に設けられ、給電配線のコネクタが接続される給電コネクタH3と、を備えている。
反射部材40は、図2に示すように、第2発光チップH2よりも下側に配置され、第2発光チップH2からの光の一部をレンズ50の上側に向けて反射する部材であり、第2光源H(第2発光チップH2)からの光をレンズ50に向けて反射する反射部41を備えている。
そして、その図示しない固定部のそれぞれには、傾斜部11Bに設けられた一対の位置決めピン(図示せず)が挿入される位置決め孔(図示せず)と、傾斜部11Bにネジ固定するためのネジ孔(図示せず)と、が形成されており、先に説明したシェード30及び第2光源Hの第2基板H1とともに、傾斜部11Bに対してネジ固定されるようになっている。
レンズ50は、第1光源L及び第2光源Hからの光を所定の配光パターンとして前方側に照射するための部材であり、配光制御を行うレンズ部51と、レンズ部51の外周部に一体に設けられ、後述するレンズホルダ60によって保持されるフランジ部52と、を備えている。
レンズホルダ60は、第1光源L及び第2光源Hの前方側の所定の位置にレンズ50を位置させる部材であり、ネジによって、ヒートシンク10の図示しない取付部に対して取り付けられるとともに、図2に示すように、レンズ50のフランジ部52を保持する。
冷却ファン70は、第1光源L及び第2光源Hを冷却するために、ヒートシンク10を冷却するための風を発生する部材であり、配置等に関しては、後ほど詳細に説明するが、回転軸71を中心に回転するインペラ72と、そのインペラ72の周囲を取り囲むハウジング73と、を備えている。
なお、冷却ファン70は、ヒートシンク10のベース部11から延在する、図示しない脚部にネジ止めされている。
なお、図4は、図2と同様の図示になっており、説明がわかりやすいように余計な符号及び番号を省略した上で、説明に必要な図示を加えたものになっている。
なお、水平方向での冷却ファン70の位置は、第1発光チップL2及び第2発光チップH2の両方を網羅する位置(つまり、それらの下側の領域を網羅する位置)に配置される。
この場合には、鉛直線Y上に冷却ファン70の吹出し面74側の回転軸71が位置するようにしたときに、その冷却ファン70の吹出し面74側の回転軸71に向かって第2発光チップH2の発光中心である第2発光中心から引いた直線を先の直交線OLに代える直線OL’として、その直線OL’の鉛直線Yに対する角度を基準角度θ2とすればよく、このときにも所定の角度θ1は、基準角度θ2を基準にして説明した上記範囲が好ましい。
このことから、第2光源Hの放熱効率がより高いことが望ましく、図4に示すように、肉厚部11Cは、側面視で見て、表面11CAに対する第2発光チップH2の第2発光中心からの垂線(点線参照)が表面11CAに対する第1発光チップL2の第1発光中心からの垂線(点線参照)よりも長い表面11CAを有しているのが好適である。
そして、第1光源Lがロービーム配光用の光源であることから、仮に、第1光源Lを複数の第1発光チップL2を有するものとする場合であっても、ADB制御を行うハイビーム配光用の光源である第2光源Hの第2発光チップH2の数よりも増やすことは少ないと考えられる。
次に、本発明に係る実施形態の灯具ユニット1の変形例を説明するための図5を参照しながら、変形例について説明する。
なお、図5も図2と同様の断面図になっており、また、上記実施形態と同様の点については説明を省略する場合がある。
例えば、第2光源Hの第2基板H2の上端をカットオフラインの形状に合わせた形状として、シェード30を省略する構成にしてもよく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 ヒートシンク
11 ベース部
11A 水平部
11AA 光源載置部
11AC 裏面
11B 傾斜部
11BA 載置面
11BC 裏面
11C 肉厚部
11CA 表面
12 光源ホルダ
14 放熱フィン
20 リフレクタ
21 反射部
21A 反射面
22 フランジ部
30 シェード
31 遮光部
40 反射部材
41 反射部
50 レンズ
51 レンズ部
52 フランジ部
60 レンズホルダ
70 冷却ファン
71 回転軸
72 インペラ
73 ハウジング
74 吹出し面
H 第2光源
H1 第2基板
H2 第2発光チップ
H3 給電コネクタ
HH1 位置決め孔
HH2 ネジ孔
L 第1光源
L1 第1基板
L2 第1発光チップ
O 前方焦点
OL 直交線
OL’ 直線
θ1 所定の角度
θ2 基準角度
W チップ列の幅
X 延長線
Y 鉛直線
Z 灯具光軸
101L、101R 車両用灯具(前照灯)
102 車両
Claims (10)
- ベース部を有するヒートシンクと、
前記ベース部上に配置され、第1発光チップを有する第1光源と、
前記ベース部上に配置され、第2発光チップを有する第2光源と、
前記ヒートシンクを冷却する冷却ファンと、を備え、
前記ベース部は、
前記第1光源を配置する水平部と、
前記水平部の前方側から前方斜め下側に延在し、前記第2光源を配置する傾斜部と、を備え、
前記冷却ファンは、側面視で見て、前記冷却ファンの回転軸の延長線が前記第1発光チップを通る鉛直線に対して所定の角度以上傾けて配置され、風を吹き出す吹出し面が前方斜め上側に傾斜していることを特徴とする車両用灯具。 - 前記所定の角度は、基準角度の1/6以上、5/6以下であり、
前記基準角度が、側面視で見て、前記第2光源の配置される前記傾斜部の載置面に対して直交する直交線の前記鉛直線に対する角度であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記冷却ファンは、側面視で見て、前記回転軸の延長線が前記第1発光チップと前記第2発光チップの間を通るように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
- 前記ヒートシンクは、前記水平部の裏面と前記傾斜部の裏面を繋ぐ肉厚部を備え、
前記肉厚部は、側面視で見て、前記第1発光チップの第1発光中心、又は、前記第2発光チップの第2発光中心から垂線を引くことが可能な表面を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記肉厚部は、側面視で見て、前記第1発光中心及び前記第2発光中心の両方から垂線を引くことが可能な前記表面を有していることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
- 前記肉厚部は、側面視で見て、前記表面に対する前記第2発光中心からの垂線が前記表面に対する前記第1発光中心からの垂線よりも長い前記表面を有していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車両用灯具。
- 前記肉厚部は、側面視で見て、前記冷却ファンの吹出し面とほぼ平行である前記表面を有していることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の車両用灯具。
- 前記第2光源は、水平方向に並ぶ複数の前記第2発光チップを有しており、
前記肉厚部は、水平方向の水平幅が前記第2発光チップのチップ列の幅以上であることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記肉厚部の水平幅が水平方向の前記水平部の幅及び水平方向の前記傾斜部の幅よりも小さく、
前記ヒートシンクは、前記肉厚部が存在しない前記水平部の裏面及び前記傾斜部の裏面に設けられ、側面視で見て、前記回転軸の延長線にほぼ直交する方向に並ぶ複数の放熱フィンを備え、
前記放熱フィンは、側面視で見て、前記冷却ファンに向かって前記肉厚部の表面を超えて延在していることを特徴とする請求項8に記載の車両用灯具。 - 前記放熱フィンが、前記肉厚部上にも延在していることを特徴とする請求項9に記載の車両用灯具。
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JP2015090761A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-05-11 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
WO2017104679A1 (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
JP2018006116A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
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2018
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