JP2019120022A - 二重サッシ - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明に係る二重サッシは、建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、内窓は、前記開口部の縁部と隙間を有して設けられた枠体と、前記開口部の縁部と前記枠体との間に形成された前記隙間に設けられる換気機構と、前記枠体内に設けられた障子と、を有し、前記換気機構は、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気の屋内外方向への流通を可能とする第一換気部と、屋外側から屋内側に向かう圧力が生じた際に、空気の屋内外方向への流通を可能とする第二換気部と、を有し、前記第一換気部と前記第二換気部とは、左右方向及び上下方向の少なくともいずれか一方向に異なる位置に配置されていることを特徴とする。
また、第一換気部と第二換気部とは、左右方向及び上下方向の少なくともいずれか一方向に異なる位置に配置されている。よって、第一換気部の開口面積及び第二換気部の開口面積をそれぞれ調整することで、第一換気部及び第二換気部の換気量を調整することができる。
また、上側カバー部と下側カバー部とは屋内外方向に離間して配置されているため、空気の流路を確保することも可能である。
また、上側カバー部と下側カバー部とは屋内外方向に離間して配置されているため、空気の流路を確保することも可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は、図1のB−B線断面図である。
図1から図3に示すように、二重サッシ100は、建築物の壁部Wの開口部Pに設けられ、屋外側に配置された外窓1と、屋内側に配置された内窓4と、を備えている。
なお、以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向と称する。また、屋内外方向と直交する方向のうち水平方向に沿う方向を左右方向と称する。また、屋内側から見て左側、右側を、それぞれ左側、右側と称する。
まず、外窓1の上枠11について説明する。
図4は、図2のC部拡大図である。
図4に示すように、上枠11は、上枠板部111と、上枠板部111から下方に延びる網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115と、を有している。網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114、下向き枠壁部115は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上框22は、屋外側に配置される上外板部221と、屋内側に配置される上内板部222と、上外板部221と上内板部222とを連結する上連結板部223と、を有している。
網戸縦框34の上端部には、上端部から下方に向かって凹む係合溝321が形成された網戸振れ止め部322が設けられている。係合溝321内に、外窓1の上枠11の網戸突出枠壁部112が配置され、網戸30の屋内外方向の移動が規制されている。
図5は、図2のD部拡大図である。図6は、二重サッシ100の第二換気部の構成を示し、図5の上部に相当する図である。
図5及び図6に示すように、換気ユニット6は、開口部Pに設けられる上額縁(開口部の上縁部)Rと、上額縁Rの下方に設けられる上枠41との間の隙間R1に設置されている。換気ユニット6は、開口部Pの左右方向の略全長に設置されている。換気ユニット6は、換気機構60と、カバー体70と、を有している。
図7に示すように、上フレーム61は、上額縁R(図5参照。以下同じ。)の下面に沿って配置される上フレーム板部611を有している。上フレーム板部611は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。図5に示すように、上フレーム板部611は、下方から上額縁Rに螺子612で螺合されている。螺子612のねじ頭は、後述する方立63で覆われている。
図8に示すように、下フレーム板部621の上面には、上方に突出する上向きリブ(第二面)622が、左右方向に間隔を有して複数設けられている。上向きリブ622は、下フレーム板部621と一体として設けられている。
図9及び図10に示すように、方立63は、下フレーム62の左右方向に間隔を有して複数設けられている。方立63は、隣り合う第一回動弁体64と第二回動弁体66とを区画するように配置されている。方立63は、下フレーム62に左右方向に間隔を有して配置された上向きリブ622の間に配置されている。本実施形態では、方立63は、下フレーム62の左右方向の両端部及び左右方向の中間に2箇所の4箇所に設けられている。
図11に示すように、弁本体652の一方側の面には、左右方向の両端部及び下端部(軸部651側と反対側の端部)に、気密材(当接面)653が設けられている。弁部650は、気密材653が屋内側を向くように配置されている。
図5に示すように、上枠41は、上枠板部411と、上枠板部411から下方に延びる屋外側突出部412、屋内側突出部422及び下向き枠壁部429と、を有している。屋外側突出部412、屋内側突出部422、下向き枠壁部429は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上框52は、屋外側に配置される上外板部521と、屋内側に配置される上内板部522と、上外板部521と上内板部522とを連結する上連結板部523と、を有している。
外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じると、内窓4では、図5に二点鎖線で示すように、第一回動弁体64の弁部650は、軸部651を中心に回動して、下端部を屋外側に向けるように屋外側に傾斜した開位置まで回動する。これにより、空気が、屋内側から屋外側に流通する。なお、第二回動弁体66の弁部650は、閉位置にある。
また、図12に示すように、外窓1では、外障子20A及び内障子20Bが負圧を受けて屋外側に変位すると、外障子20Aの振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224cが上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋内側の面に当接する。また、内障子20Bの振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cが上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋内側の面に当接する。外障子20A及び内障子20Bの上内板部222と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ隙間S1が生じている。
次に、本発明の一実施形態の変形例1について、主に図13を用いて説明する。
なお、以下の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13は、本発明の一実施形態の変形例1に係る二重サッシの換気機構の一部を示す斜視図である。なお、図13において、第一回動弁体64(図5参照。以下同じ。)及び第二回動弁体66(図6参照。以下同じ。)の図示を省略している。
図13に示すように、本変形例の換気ユニット6Xでは、上フレーム61Xの屋内側の端部及び下フレーム62Xの屋内側の端部に跨って設けられたカバー部材70Xを有している。
次に、本発明の一実施形態の変形例2について、主に図14を用いて説明する。
図14は、本発明の一実施形態の変形例2に係る二重サッシの換気機構の一部を示す斜視図である。
上記に示す実施形態では、方立63Yの側壁部632には、側壁部632と一体に側方リブ634が設けられているが、本変形例では、図14に示すように、L金具635が側壁部632に螺子止めされている。
4…内窓
6…換気ユニット
10,40…枠体
11,41…上枠
12,42…下枠
13,43…縦枠
20A,50A…外障子
20B,50B…内障子
21,51…框体
22,52…上框
23,53…下框
24,54…戸先框
25,55…召合せ框
27,57…ガラス保持溝
29,59…ガラス
30…網戸
60…換気機構
61…上フレーム(上部材)
62…下フレーム(下部材)
63…方立
64…第一回動弁体(第一換気部)
66…第二回動弁体(第二換気部)
70…カバー体
71…上カバー
72…下カバー
100…二重サッシ
439…螺子
612…螺子
622…上向きリブ(第二面)
629…シート材
634…側方リブ(第一面)
650…弁部
653…気密材(当接面)
713…下向き板部(上側カバー部)
722…上向き板部(下側カバー部)
P…開口部
R1…隙間
R2…空間部
W…壁部
Claims (10)
- 建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、
前記内窓は、
前記開口部の縁部と隙間を有して設けられた枠体と、
前記開口部の縁部と前記枠体との間に形成された前記隙間に設けられる換気機構と、
前記枠体内に設けられた障子と、を有し、
前記換気機構は、
屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気の屋内外方向への流通を可能とする第一換気部と、
屋外側から屋内側に向かう圧力が生じた際に、空気の屋内外方向への流通を可能とする第二換気部と、を有し、
前記第一換気部と前記第二換気部とは、左右方向及び上下方向の少なくともいずれか一方向に異なる位置に配置されていることを特徴とする二重サッシ。 - 前記第一換気部の総開口面積は、前記第二換気部の総開口面積よりも大きく構成されている請求項1に記載の二重サッシ。
- 前記換気機構は、前記開口部の上縁部と前記枠体の上枠との間の前記隙間、または前記開口部の下縁部と前記枠体の下枠との間の前記隙間に設けられ、
前記第二換気部は、前記隙間の左右方向の両端部にそれぞれ設けられ、
前記第一換気部は、左右方向の両端部に設けられた前記第二換気部の間に設けられている請求項1または2に記載の二重サッシ。 - 前記換気機構は、前記開口部の上縁部と上枠との間の前記隙間に設けられ、
前記開口部の前記上縁部と前記上枠との間に配置される方立を有し、
該方立は、前記第一換気部と前記第二換気部とを区画する請求項1または2に記載の二重サッシ。 - 前記換気機構は、
前記換気機構の前記第一換気部または前記第二換気部よりも屋内側には、カバー体が設けられ、
該カバー体は、
前記開口部の上縁部側から下方に向かって延びる上側カバー部と、
前記上枠側から上方に向かって延びる下側カバー部と、を有し、
前記下側カバー部は、前記上側カバー部よりも屋内側に配置されている請求項4に記載の二重サッシ。 - 前記上側カバー部及び前記下側カバー部は、前記方立よりも屋内側に設けられている請求項5に記載の二重サッシ。
- 前記換気機構は、前記開口部の下縁部と前記枠体の下枠との間の前記隙間に設けられ、
前記換気機構の前記第一換気部または前記第二換気部よりも屋内側に設けられたカバー体を有し、
該カバー体は、
前記開口部の下縁部側から上方に向かって延びる下側カバー部と、
前記下枠側から下方に向かって延びる上側カバー部と、を有し、
前記上側カバー部は、前記下側カバー部よりも屋内側に配置されている請求項1または2に記載の二重サッシ。 - 前記換気機構は、前記開口部の左右縁部と前記枠体の縦枠との間の前記隙間に設けられ、
前記第二換気部は、前記隙間の上下方向の両端部にそれぞれ設けられ、
前記第一換気部は、上下方向の両端部に設けられた前記第二換気部の間に設けられている請求項1または2に記載の二重サッシ。 - 前記第一換気部及び前記第二換気部は、それぞれ左右方向を軸線方向として回動可能な弁部を有し、
前記第一換気部における前記弁部は、鉛直面に沿う姿勢から屋外側に傾斜する姿勢まで回動可能に設けられ、
前記第二換気部における前記弁部は、鉛直面に沿う姿勢から屋内側に傾斜する姿勢まで回動可能に設けられている請求項4から6のいずれか一項に記載の二重サッシ。 - 前記換気機構は、
前記開口部の前記上縁部に沿って配置される上部材と、
前記上枠に沿って配置される下部材と、を有し、
前記方立は、前記上部材と前記下部材との間に配置され、
前記第一換気部及び前記第二換気部は、
前記方立から左右方向に延びる第一面と、
前記下部材から上方に延びる第二面と、をそれぞれ有し、
前記弁部は、前記第一面及び前記第二面に当接する当接面を有する請求項9に記載の二重サッシ。
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