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JP2019170650A - ミシン - Google Patents

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伸広 菅原
Nobuhiro Sugawara
伸広 菅原
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Tb Sotech Tohoku Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Tb Sotech Tohoku Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
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Abstract

【課題】比較的シンプルな構成によって、ガード部材をより安定的に押え部材に取付けておくことにある。【解決手段】縫製対象となるワークWKを配置可能なベッド4と、ベッド4上に設けられたヘッド10と、ヘッド10に昇降可能に設けられたミシン針12と、ミシン針12の周囲に配置された押え部材(14)と、ミシン針12に対する他部材の接触を規制するガード部材20とを備えたミシンにおいて、ガード部材20は、押え部材(14)に対して相対移動不能な状態で直接固定されているとともに、押え部材(14)からヘッド10に向けて起立している立壁状の規制部位24を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、縫製対象となるワークを、押え部材で押えつつミシン針で縫製可能なミシンに関し、より具体的には、押え部材に設けられたガード部材にて、ミシン針に対する他部材の接触を規制するミシンに関する。
典型的なミシンは、縫製対象となるワークを配置するベッドと、ベッド上に設けられたヘッドと、ヘッドに昇降可能に設けられたミシン針と、ミシン針の周囲に配置された押え部材とを備えている。そしてワークを縫製するに際しては、押え部材でワークを押えつつミシン針で縫製するのであるが、このときミシン針に対して他部材(ミシン及びワークとは異なる物であり、着衣などの作業者の一部を含む)が接触することは極力回避すべきである。このためミシンには、ミシン針と他部材の接触を規制するガード部材が設けられていることがある。
例えば特許文献1に開示のミシンは、本発明の押え部材に相当する布押え本体と、本発明のガード部材に相当する防護壁とを有している。布押え本体は、上方視でU字状の板材で構成されており、左右一対の布挿入部(押え脚)が設けられている。左右一対の布挿入部は、前後方向に延びている板状の部位であり、これら両布挿入部の間にはミシン針が通過する針落ち孔が設けられている。また各布挿入部には、それぞれ円柱状の連結部材が固定されており、各連結部材は、対応する布挿入部のミシン針側とは反対の側面に沿って配置されている。この連結部材の前後の端面には、各々、すり鉢状の凹部が設けられている。また連結部材の周面には、布挿入部に沿う向きに延びている一対の切欠き溝が設けられており、一方の切欠き溝は上側に開口し、他方の切欠き溝は、一方の切欠き溝から概ね90°回転させた位置で且つミシン針とは反対側に開口している。そして防護壁は、概ね矩形の板材であり、長尺方向の寸法が布挿入部の長さ寸法に概ね一致している。この防護壁の下辺には、連結部材を収容可能な切欠き部分が設けられており、この切欠き部分の内面には、連結部材の凹部に挿入可能な一対の凸状突起が設けられている。
公知技術では、防護壁を、起立した状態と寝かせた状態のいずれかを選択して、布押え本体に取付けることが可能である。例えば防護壁を起立させて取付ける場合には、この起立した防護壁の切欠き部分に連結部材を嵌め込みつつ、各凸状突起を対応する凹部に挿入する。そして一方の切欠き溝に防護壁を嵌合して位置決めし、この起立状態の防護壁によって、他部材にミシン針が接触することを規制できる。またミシン針の針孔に糸を通す際には防護壁を概ね水平に寝かせた状態としておく。この場合には寝かせた状態の防護壁の切欠き部分に連結部材を嵌め込みつつ、各凸状突起を対応する凹部に挿入し、他方の切欠き溝に防護壁を嵌合して位置決めしておく。こうして防護壁を寝かせてミシン針を露出させることで、このミシン針の針孔に糸をスムーズに通すことができる。
特開2002−191880号公報
ところで公知技術では、連結部材を用いることにより、防護壁(ガード部材)を起立させた状態と寝かせた状態のいずれかを選択して布押さえ本体(押え部材)に取付ける。このため公知技術のミシンは、部品点数が増加して構成が複雑化する傾向にあり、すんなり採用できる構成ではなかった。また公知技術のミシンでは、防護壁を布押え本体に完全に固定していないため、防護壁の取付け安定性にやや欠ける構成となりがちであり、例えばミシンの縫製時の振動でガタつくことが懸念される。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成によって、ガード部材をより安定的に押え部材に取付けておくことにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のミシンは、縫製対象となるワークを配置可能なベッドと、ベッド上に設けられたヘッドと、ヘッドに昇降可能に設けられたミシン針と、ミシン針の周囲に配置された押え部材と、ミシン針に対する他部材の接触を規制するガード部材とを備えている。そして本発明のミシンでは、ベッド上のワークを、押え部材で押えつつミシン針の針孔に通された糸で縫製する。このとき押え部材に設けたガード部材によって、ミシン針に対する他部材の接触を規制するのであるが、この種の構成では、比較的シンプルな構成によって、ガード部材をより安定的に押え部材に取付けておくことが望ましい。そこで本発明のガード部材は、押え部材に対して相対移動不能な状態で直接固定されているとともに、押え部材からヘッドに向けて起立している立壁状の規制部位を有している。本発明では、ガード部材を押え部材に直接固定するため、ミシンの構成のシンプル化に資する構成となる。またガード部材を押え部材に相対移動不能に固定したことで、規制部位の起立状態を安定的に維持しておくことができる。
第2発明のミシンは、第1発明のミシンにおいて、押え部材のワークを押えておく押え脚が、ガード部材を固定した状態で、ミシン針の横を通ってワークの送り方向に沿う向きに延長している。そして押え脚には、ミシン針の昇降位置となる昇降領域と、規制部位が配置されているガード領域とが設けられており、ガード領域は、昇降領域よりも延長方向における押え脚の端側に設けられている。本発明では、規制部位が配置されているガード領域を、ミシン針の昇降領域とは異なる位置に設けたことにより、ミシン針に対する糸通し作業において、規制部位が邪魔になることを極力回避することが可能となる。またガード領域を相対的に押え脚の端側に設けたことで、規制部位によって、ミシン針と他部材の接触をより確実に阻止することが可能となっている。
第3発明のミシンは、第1発明又は第2発明のミシンにおいて、押え部材として、ミシン針の周囲に配置する中押え部材と、中押え部材よりもミシン針から離れた位置に配置する外押え部材とを有し、ガード部材は、中押え部材に固定されている。本発明では、ガード部材を、中押え部材に設けて相対的にミシン針に近接配置したことにより、ミシン針が他部材と接触することをより確実に規制することが可能となる。さらに中押え部材にガード部材を設けたことで、ワークに応じて外押え部材の構成を変更することが可能となり、幅広い種類のワークに対応したミシンを提供することが可能となる。
第4発明のミシンは、第3発明のミシンにおいて、外押え部材には、線状の他のガード部材が設けられているとともに、他のガード部材は、ミシン針の横を通ってワークの送り方向に沿う向きに延長している。本発明では、ガード部材と他のガード部材によって、ミシン針が他部材と接触することを更に確実に規制することが可能となる。
第5発明のミシンは、第1発明〜第4発明のいずれかのミシンにおいて、押え部材のワークを押えておく押え脚が、ガード部材を固定した状態で、ミシン針の横を通ってワークの送り方向に沿う向きに延長している。そして押え脚のミシン針側とは反対の側面に凹み状の収容部位が設けられ、収容部位に、ガード部材が収容された状態で固定されている。本発明では、押え脚の収容部位にガード部材を収容して固定することで、ガード部材を、押え脚の適切な位置に位置決めして安定的に固定しておくことができる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的シンプルな構成によって、ガード部材をより安定的に押え部材に取付けておくことができる。また第2発明によれば、ガード部材を、性能を高めつつより安定的に押え部材に取付けておくことができる。また第3発明によれば、ガード部材を、性能をより高めつつより安定的に押え部材に取付けておくことができる。また第4発明によれば、ガード部材を、性能を更に高めつつより安定的に押え部材に取付けておくことができる。そして第5発明によれば、ガード部材を、更に安定的に押え部材に取付けておくことができる。
ミシンの斜視図である。 ミシン一部の拡大斜視図である。 ミシン一部の側面図である。 中押え部材の斜視図である。 ガード部材の斜視図である。 ガード部材を固定した中押え部材の側面図である。 ガード部材を固定した中押え部材の前面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、ミシンの上下方向と左右方向と前後方向を示す矢線を適宜図示することがある。また押え脚とガード部材を示す図には、これらがミシンに配設されている状態を基準として、各方向を示す矢線を図示している。図1のミシン2は、面状のワークWKを縫製するための電動ミシンであり、基本構成であるベッド4とヘッド10(詳細後述)を備えている。ここで縫製対象となるワークWKとして、例えば乗物内装品に用いられる各種の部材を想定でき、この種の部材として、乗物用シートのシートカバーや玉縁や力布を例示できる。なおミシン2は、縫製台(図示省略)の上に設置されており、縫製台の下部には複数のペダルが設けられている。そして複数のペダルを個別に操作することで、ミシン2に対して各種の縫製作業を行わせることができる。
[ベッド]
そしてベッド4は、図1を参照して、縫製台の上面に嵌装された略立方体状の部材であり、縫製時にワークWKを配置することができる。このベッド4の上面4aの右側には、針板6とすべり板8が概ね上面4aと面一になるように配置されている。針板6は、上方視で略矩形の平板部材であり、後述するミシン針12の対向位置に配置された針孔(図示省略)と、この針孔の周囲に配置された送り歯7を備えている。また針板6の左右にはすべり板8が設けられており、これらすべり板8上にワークWKを配置することができる。またベッド4の内部には、図示しない各種の部材(釜部材や糸切部材等)が設けられている。釜部材は、下糸を巻きつけたボビンを有する略円筒状の部材であり、糸切部材は、後述のミシン針12に通されている上糸YMを縫製後に切断する部材である。
[ヘッド]
またヘッド10は、図1〜図3を参照して、ベッド4の左上から起立して右方に張出す立方体状の部材である。このヘッド10は、ミシン針12と、複数の押え部材(中押え部材14,外押え部材16)と、複数のガード部材20,40を有している(各押え部材と各ガード部材の詳細は後述)。ミシン針12は、ヘッド10の右下に上下動可能に取付けられており、ミシン針12の先端側には、上糸YMを通すための針孔12Hが設けられている。また各押え部材14(16)は、それぞれベッド4上のワークWKを押えておく部材であり、ヘッド10に昇降可能に取付けられている各軸部14A(16A)を介してヘッド10の左下に取付けられている。
そしてワークWKの縫製作業においては、図2及び図3を参照して、ミシン針12の針孔12Hに上糸YMを通した状態として、各押え部材14,16でワークWKを押えつつミシン針12で縫製する。このときワークWKを後方に送り出しつつ、ミシン針12を昇降させて、上糸YMを、ベッド4側の下糸(図示省略)に交絡させていく。そして本実施例では、上述の縫製作業時に、特定の押え部材(14)に設けられている後述のガード部材20等によって、他部材(図示省略)がミシン針12に接触することを規制する構成としている。この種の構成では、特定の押え部材(14)に対してガード部材20を安定的に取付けておくことが望ましく、さらにガード部材20を設けたことによりミシン2の構成が複雑化することは極力回避すべきである。そこで本実施例では、後述する比較的シンプルな構成によって、ガード部材20をより安定的に特定の押え部材(14)に取付けておくこととした。以下、各構成について詳述する。
[中押え部材]
中押え部材14は、図1〜図3を参照して、すべり板8上のワークWKを押えておく金属製の部材であり、ワークWKを送り出す部材としての機能も有している。この中押え部材14は、ヘッド10の前側軸部14Aの下方に固定されており、相対的にミシン針12に近接配置されている。そして中押え部材14は、図3及び図4に示すように側面視で略L字状をなす角柱状の部材であり、押え脚14aと、挿通孔14bと、収容部位14cと、後述のガード部材20を有している。押え脚14aは、ワークの送り出し方向に沿うように前後方向に延びている角柱状の部位であり、すべり板8上のワークWKを押えることができる。また押え脚14aの後部には、ミシン針12の通過を許容する挿通孔14bが形成されている。この挿通孔14bは、中押え部材14を上下に貫通する貫通孔であり、ミシン針12よりも径大とされた概ね円形状の開口を有している。
[収容部位]
そして収容部位14cは、図4を参照して、後述するガード部材20を固定する凹み状の部位であり、押え脚14aの右側面に設けられている。本実施例においては、押え脚14aの右側面が、本発明の押え脚のミシン針側とは反対の側面に相当する。この収容部位14cは、押え脚14aの右側面の前端から後端にかけての部分を薄肉化することで形成でき、収容部位14cの左右方向における深さ寸法D1は、後述するガード部材20の厚み寸法T1に応じて設定することが可能である。なお収容部位14cの形成手法は特に限定しないが、例えば既存の押え脚14aの右側面に対して研削処理や切削処理などの除去処理を施すことで形成することができる。また中押え部材14を、予め収容部位14cを設けた状態で鋳造することも可能である。
[ガード部材]
図3〜図7に示すガード部材20は、他部材とミシン針12の接触を規制する部材であり、適度な剛性を備えた金属や硬質樹脂などの素材で形成でき、本実施例では金属を用いている。このガード部材20は、図4及び図5に示すように概ね横L字状の板材であり、前後に延びる固定部位22と、上下に延びる規制部位24とを有している。固定部位22は、押え脚14aの右側面形状に倣った矩形状の平板部位であり、押え脚14aの収容部位14c内に配置することができる。この固定部位22の前後の長さ寸法は、押え脚14aの右側面(収容部位14c)の前端から後端までの長さ寸法に概ね一致している。また固定部位22の厚み寸法T1(各図の左右の寸法)は、中押え部材14の収容部位14cに収まる寸法であることが望ましく、本実施例では収容部位14cの深さ寸法D1と概ね一致している。
[規制部位]
また規制部位24は、図4及び図5に示すように固定部位22の前側から上方に起立している立壁状の部位であり、後述するように他部材とミシン針12の接触を規制することができる。この規制部位24は、上下方向に長尺な略台形状を有しており、規制部位24の前縁24aは、直線的に上下方向に延長し、規制部位24の後縁24bは、上方に向かうにつれて次第に前方に向けて傾斜している。なお規制部位24の上下の高さ寸法は、他部材とミシン針12の接触を規制できるかぎり特に限定しない。例えば規制部位24の高さ寸法を、図7に示す後述する外側ガード部材40の前部位40cと同等に(好ましくは若干高く)設定することで、縫製作業時において規制部位24が過度に目立って目障りとなることを極力回避できる。
[ガード部材の固定]
そしてガード部材20は、図4、図6及び図7を参照して、中押え部材14の押え脚14aに対して相対移動不能となるように固定することが可能である。この押え脚14aは、ミシン針12の横を通ってワークの送り方向に沿う向きである前方に延長している。そしてガード部材20を固定するに際しては、規制部位24が前側に配置され且つ上方に起立した状態としつつ、前後方向を向いた固定部位22を、押え脚14aの収容部位14cに固定する(規制部位と挿通孔の配置関係は後述)。このように収容部位14cに固定部位22を収容して固定することで、ガード部材20を、押え脚14aの適切な位置に位置決めして安定的に固定しておくことができる。ここでガード部材20の固定手法として、金属同士を固定する各種の手法を用いることができ、この種の手法として、ロウ付けや半田付けなどのロウ接方法、アーク溶接やスポット溶接などの溶接方法、ボルト材などの締結具を用いた締結方法を例示できる。本実施例においては、中押え部材14とガード部材20のサイズが小さいことを考慮して、これらの固定にロウ付けを用いている。なおガード部材が硬質樹脂製の場合には、金属と樹脂を固定する手法(接着や融着など)を用いることが可能である。
[昇降領域,ガード領域]
そして図6に示す押え脚14aには、ガード部材20が収容部位14c(右側面)に固定された状態において、ミシン針12の昇降位置となる昇降領域30と、規制部位24が配置されているガード領域32とが設けられる。昇降領域30は、ミシン針12の昇降位置となる挿通孔14bが形成されている領域であり、押え脚14aの後部側に設けられている。またガード領域32は、規制部位24が起立した状態で配置されている領域であり、昇降領域30よりも押え脚14aの前端側に設けられている。そして規制部位24の後縁24bは、上方に向かうにつれて次第に前側に傾斜しており、昇降領域30側にはみ出さないようにガード領域32内に配置されている。ここで図1及び図2を参照して、ミシン針12の前方は、各軸部14A,16Aが配置されていないため、ミシン針12に他部材が近接しやすい状況となっている。さらにミシン2を左右方向から見た際に、ミシン針12の右側は、ヘッド10が配置されていないため、ミシン針12に他部材が近接しやすい状況となっている。そこで本実施例では、中押え部材14の前側にガード領域32を設定し、さらにガード領域32における押え脚14aの右面側に規制部位24を配置している。このように前側のガード領域32において押え脚14aの右側(ヘッド及び各軸部の配置されていない側)に規制部位24を配置しておくことで、ミシン針12と他部材の接触をより適切に規制することが可能となっている。
[外押え部材]
外押え部材16は、図1〜図3を参照して、すべり板8上のワークWKを押えておく金属製の部材であり、ヘッド10の後側軸部16Aの下方にボルトBMで締結されている。この外押え部材16は、上面視で略U字状をなして中押え部材14の右側と左側と後側を囲むように配置されており、相対的にミシン針12から離間している。また外押え部材16は、側面視で略L字状をなしており、左右一対の外押え脚(右外押え脚16a,左外押え脚16b)と、後述する外側ガード部材40とを有している。右外押え脚16aと左外押え脚16bは、それぞれ前後方向に延びている板状の部位であり、すべり板8上のワークWKを押えることができる。これら各外押え脚16a,16bは、図2及び図7に示すようにミシン針12を挟んで左右に分かれて配置されており、これら各外押え脚16a,16bの間には収容溝部16cが形成されている。この収容溝部16cは、各外押え脚16a,16bの内面で囲まれて前後方向に延びている空間部であり、ガード部材20が固定された中押え部材14が昇降可能な状態で配置されている。
ここで外押え部材16の構成は、縫製対象となるワークWKに応じて適宜変更可能である。例えば肉厚なワークや硬いワークを縫製する場合には、外押え脚の形状(上下の厚みや幅寸法等)や数を適宜変更して対応することが可能である。また面積の大きいワークを縫製する場合にも、外押え脚の形状や寸法を適宜変更して対応することが可能である。そして本実施例では、中押え部材14にガード部材20を設けたことで、外押え部材16の構成を比較的自由に変更することが可能となっている。
[外側ガード部材(別のガード部材)]
図2及び図3に示す外側ガード部材40は、本発明の別のガイド部材に相当する部材であり、外押え部材16に設けられている。この外側ガード部材40は、外押え部材16の右側上部に固定されているワイヤ材であり、典型的に金属又は硬質樹脂で構成されている。そして外側ガード部材40は、上方視でL字をなすように外押え部材16から前方に延びたのち左側に屈曲しており、ミシン針12と中押え部材14の右側から前側にかけての部分を囲うように配置されている。また外側ガード部材40は、側面視においてクランク状に屈曲しており、外押え部材16上部から前方に向けて直線的に延びている後部位40aと、前方に向かうにつれて次第に下方に傾斜している傾斜部位40bと、後部位40aよりも一段低い位置で前方に向けて直線的に延びている前部位40cとを一つなぎで有している。そして前部位40cは、前端から左方に屈曲したのち折り返されており、これによりワイヤ材が二重に配置されて剛性が高められた構造となっている。また前部位40cの上下の高さ位置は、押え脚14aの上端よりも上方であればよく、典型的には縫製作業時において過度に目立って目障りとならない位置に設定される。
[ミシンによる縫製作業]
図2及び図3を参照して、すべり板8上にワークWKを配置したのち、このワークWKを、各押え部材14,16で押えつつミシン針12の上糸YM等を用いて縫製する。このとき本実施例では、中押え部材14に設けられたガード部材20によって、ミシン針12に対する他部材の接触を規制する構成としている。この種の構成では、比較的シンプルな構成によって、ガード部材20をより安定的に中押え部材14に取付けておくことが望ましい。そこで本実施例のガード部材20は、中押え部材14に対して相対移動不能な状態で直接固定されているとともに、中押え部材14からヘッド10に向けて起立している立壁状の規制部位24を有している。このようにガード部材20を中押え部材14に直接固定することで、公知技術の連結部材に相当する部材を省略することが可能となり、ミシン構成のシンプル化に資する構成となっている。またガード部材20を中押え部材14に相対移動不能に固定したことで、縫製時のミシン2の振動等によって規制部位24がガタつくといった不具合の発生を極力回避することが可能である。このため縫製作業の間、規制部位24の起立状態を安定的に維持しておくことができ、ミシン針12と他部材の接触をより確実に規制することが可能となっている。さらに本実施例では、中押え部材14にガード部材20が設けられているとともに、外押え部材16に外側ガード部材40が設けられている。このため他部材がミシン針12に近接しようとしても、外側ガード部材40とガード部材20とが邪魔となる(二重の障壁となる)ため、ミシン針12と他部材の接触を更に確実に規制することが可能となっている。
[糸通し作業]
また上述の縫製作業の前後に、図3及び図6を参照して、ミシン針12の針孔12Hに上糸YMを通しておく。このとき押え脚14aから突出しているガード部材20の規制部位24が邪魔をして、糸通し作業が面倒となることは極力回避すべきである。そこで本実施例の中押え部材14の押え脚14aでは、規制部位24が配置されているガード領域32を、ミシン針12の昇降領域30とは異なる位置に設けている。このためミシン針12を左右方向から見た場合、ミシン針12が規制部位24から露出した状態となる。そしてミシン針12に対する糸通し作業では、ミシン針12の針孔12Hを目視で確認しながら上糸YMを通すことができ、規制部位24の存在による作業性の悪化を極力回避することができる。さらに本実施例では、上述したように中押え部材14の前端側にガード領域32を設定したことで、ミシン針12と他部材の接触をより確実に規制することが可能となっている。こうして本実施例では、ガード領域32を相対的に押え脚14aの前端側に設けたことで、糸通し作業の作業性向上を図りつつ、ミシン針12と他部材の接触をより確実に阻止することが可能となっている。
以上説明した通り本実施例では、ガード部材20を押え部材(14)に直接固定するため、ミシン2の構成のシンプル化に資する構成となる。またガード部材20を押え部材(14)に相対移動不能に固定したことで、規制部位24の起立状態を安定的に維持しておくことができる。また本実施例では、規制部位24が配置されているガード領域32を、ミシン針12の昇降領域30とは異なる位置に設けたことにより、ミシン針12に対する糸通し作業において、規制部位24が邪魔になることを極力回避することが可能となる。またガード領域32を相対的に押え脚14aの端側に設けたことで、規制部位24によって、ミシン針12と他部材の接触をより確実に阻止することが可能となっている。また本実施例では、ガード部材20を、中押え部材14に設けて相対的にミシン針12に近接配置したことにより、ミシン針12が他部材と接触することをより確実に規制することが可能となる。さらに中押え部材14にガード部材20を設けたことで、ワークWKに応じて外押え部材16の構成を変更することが可能となり、幅広い種類のワークWKに対応したミシン2を提供することが可能となる。また本実施例では、ガード部材20と他のガード部材(外側ガード部材40)によって、ミシン針12が他部材と接触することを更に確実に規制することが可能となる。そして本実施例では、押え脚14aの収容部位14cにガード部材20を収容して固定することで、ガード部材20を、押え脚14aの適切な位置に位置決めして安定的に固定しておくことができる。このため本実施例によれば、比較的シンプルな構成によって、ガード部材20をより安定的に押え部材(14)に取付けておくことができる。
本実施形態のミシン2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、ガード部材20の構成(形状,寸法,配置位置,配置数等)を例示したが、ガード部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばガード部材は、中押え部材と外押え部材の少なくとも一方に設けることができる。またガード部材の配置位置も適宜変更可能であり、押え部材の右側面と左側面(ヘッドに近接している側)の少なくとも一方に設けることが可能である。またガード部材の固定部位の前後の長さ寸法は、押え部材の各側面の前後の長さ寸法よりも短くなっていたり長くなっていたりしてもよい。そして収容部位の前後の長さ寸法は、固定部位の長さ寸法に応じて設定することが可能である。またガード部材の固定位置も、押え部材の適宜の位置に設定することができ、押え脚の側面や上面等の適宜の位置に設定することが可能である。例えば押え脚の上面に溝を設け、この溝にガード部材を嵌め込んだ状態で固定することもできる。また昇降領域とガード領域とは一部又は全部が重複していてもよい。また他のガード部材の構成も適宜変更可能であり、必要に応じて他のガード部材を省略することも可能である。
また本実施形態では、押え部材として、中押え部材14と外押え部材16の構成を例示したが、押え部材の構成を限定する趣旨ではない。押え部材は、中押え部材と外押え部材の少なくとも一方に相当する部材で構成することが可能であり、必要に応じて他の押え部材を設けることも可能である。また中押え部材と外押え部材の形状や寸法は、ガード部材を固定可能である限り適宜変更可能である。
また本実施形態では、ミシン2のベッド4とヘッド10の構成を例示したが、これら各構成は適宜変更可能である。そしてミシンは、各種のワークを縫製することができ、この種のワークとして、乗物用シートなどの乗物内装品に用いられるワークのほか、家庭用の内装品に用いられるワークや、バッグやカバンなどの被服雑貨に用いられるワークを例示できる。なお乗物用シートとして、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シートを例示できる。
2 ミシン
4 ベッド
4a ベッドの上面
6 針板
7 送り歯
8 すべり板
10 ヘッド
12 ミシン針
12H 針孔
14 中押え部材(本発明の押え部材)
14A 前側軸部
14a 押え脚
14b 挿通孔
14c 収容部位
16 外押え部材
16A 後側軸部
16a 右外押え脚
16b 左外押え脚
16c 収容溝部
20 ガード部材
22 固定部位
24 規制部位
24a 規制部位の前縁
24b 規制部位の後縁
30 昇降領域
32 ガード領域
40 外側ガード部材
40a 後部位
40b 傾斜部位
40c 前部位
BM ボルト
YM 上糸
WK ワーク

Claims (5)

  1. 縫製対象となるワークを配置可能なベッドと、前記ベッド上に設けられたヘッドと、前記ヘッドに昇降可能に設けられたミシン針と、前記ミシン針の周囲に配置された押え部材と、前記ミシン針に対する他部材の接触を規制するガード部材とを備えたミシンにおいて、
    前記ガード部材は、前記押え部材に対して相対移動不能な状態で直接固定されているとともに、前記押え部材から前記ヘッドに向けて起立している立壁状の規制部位を有しているミシン。
  2. 前記押え部材の前記ワークを押えておく押え脚が、前記ガード部材を固定した状態で、前記ミシン針の横を通って前記ワークの送り方向に沿う向きに延長しており、
    前記押え脚には、前記ミシン針の昇降位置となる昇降領域と、前記規制部位が配置されているガード領域とが設けられており、前記ガード領域は、前記昇降領域よりも延長方向における前記押え脚の端側に設けられている請求項1に記載のミシン。
  3. 前記押え部材として、前記ミシン針の周囲に配置する中押え部材と、前記中押え部材よりも前記ミシン針から離れた位置に配置する外押え部材とを有し、前記ガード部材は、前記中押え部材に固定されている請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記外押え部材には、線状の他のガード部材が設けられているとともに、前記他のガード部材は、前記ミシン針の横を通って前記ワークの送り方向に沿う向きに延長している請求項3に記載のミシン。
  5. 前記押え部材の前記ワークを押えておく押え脚が、前記ガード部材を固定した状態で、前記ミシン針の横を通って前記ワークの送り方向に沿う向きに延長しており、
    前記押え脚の前記ミシン針側とは反対の側面に凹み状の収容部位が設けられ、前記収容部位に、前記ガード部材が収容された状態で固定されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のミシン。
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