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JP6171962B2 - 総合送りミシン - Google Patents

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Description

本発明は、底面において縫製物を押えるL字型の押え部材と、縫い針の刺さった状態の縫製物を底面において押えつつ、送り方向に送るL字型の上送り部材とを備えた総合送りミシンに関する。
総合送りミシンでは、縫製物の上面を押える上送り部材が、上下方向に移動かつ、所定の方向に搖動可能であり、縫い針も、上下方向に移動かつ、所定の方向に搖動可能である。また、縫製物の下面に接触する下送り歯は、所定の方向にスライド可能とされている。このため、総合送りミシンでは、上送り部材と縫い針と下送り歯とによって、縫製物が所定の方向に送り出されるため、厚い縫製物であっても、適切に縫製物の送り出しを行うことが可能となっている。下記特許文献には、そのような総合送りミシンの一例が記載されている。
特開2007−282747号公報
上記特許文献に記載された総合送りミシンによれば、厚い縫製物の送り出しを適切に行うことが可能となる。しかしながら、上記特許文献に記載の総合送りミシンによって、薄い縫製物の縫製を行うと、縫い縮みが発生する虞がある。これは、上糸が上方に引っ張られ、上糸と下糸とが結束される際に、縫製物は、押え部材によって押えられるが、上記特許文献に記載の総合送りミシンの押え部材は、二股形状とされており、縫製物が押え部材によって押えられる際に、押え部材の二股の間に、上糸と下糸との結束部が位置している。このため、上糸と下糸との結束部から離れた個所において、縫製物が、押え部材によって押えられており、縫製物が薄い場合には、縫製物が、上糸ともに上方に引っ張られ、テント形状となる。このように、テント形状となった縫製物に、縫い針が刺され、縫製が行われると、縫製物に縫い縮みが発生する。つまり、上記特許文献に記載の総合送りミシンは、厚い縫製物の縫製に適しているが、薄い縫製物の縫製に適していない。本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、厚い縫製物だけでなく、薄い縫製物の縫製にも適した総合送りミシンの提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の総合送りミシンは、上下方向に移動し、底面において縫製物を押えるL字型の押え部材と、上下方向に移動するとともに、縫製物の送り方向に搖動し、縫い針の刺さった状態の縫製物を底面において押えつつ、前記送り方向に送るL字型の上送り部材とを備えた総合送りミシンであって、前記上送り部材が、前記上送り部材の縫製物を押える底部に、上下方向に貫通する貫通部が形成され、
前記押え部材の底部に、上下方向に貫通する穴が形成され、前記押え部材の縫製物を押える底部が、前記押え部材と前記上送り部材との少なくとも一方の上下方向への移動に伴って、前記上送り部材の前記貫通部内に位置し、前記押え部材が、下糸に締め付けられた状態の上糸が、前記穴を介して上方に引っ張られる際に、縫製物を底面において押えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の総合送りミシンでは、請求項1に記載の総合送りミシンにおいて、前記上送り部材の底部が、二股形状をなし、前記上送り部材の底部の二股の間の部分が、前記貫通部として機能することを特徴とする。
請求項1に記載の総合送りミシンでは、上送り部材の縫製物を押える底部に、上下方向に貫通する貫通部が形成されている。そして、押え部材の縫製物を押える底部が、押え部材と上送り部材との少なくとも一方の上下方向に移動に伴って、上送り部材の貫通部内に収容される。つまり、縫製物を押える押え部材の底部は、上送り部材の貫通部内に収容されるため、比較的コンパクトである。このため、上糸と下糸との結束部に近い個所において、縫製物を、押え部材の底部によって押えることが可能となる。これにより、上糸が上方に引っ張られる際に、縫製物が薄い場合であっても、縫製物が、上糸とともに上方に移動することを適切に防止することが可能なり、縫い縮みの発生を適切に防止することが可能となる。つまり、請求項1に記載の総合送りミシンによって、厚い縫製物だけでなく、薄い縫製物の縫製をも適切に行うことが可能となる。また、請求項1に記載の総合送りミシンでは、押え部材の底部に、上下方向に貫通する穴が形成され、下糸に締め付けられた状態の上糸が、穴を介して上方に引っ張られる際に、縫製物が押え部材の底面において押えられる。これにより、上糸と下糸との結束部に近い箇所において、縫製物を押え部材の底部によって、押えることが可能となり、縫い縮みの発生を防止することが可能となる。
また、請求項2に記載の総合送りミシンでは、上送り部材の底部が、二股形状をなし、その二股の間の部分に、押え部材の底部が収容される。これにより、シンプルな形状の上送り部材の底部内に、押え部材の底部を収容することが可能となる。
実施例の総合送りミシンを示す斜視図である。 図1の総合送りミシンの備える押え足を示す斜視図である。 図1の総合送りミシンの備える上送り足を示す斜視図である。 図1の総合送りミシンの備える針板を示す斜視図である。 図1の総合送りミシンの備える下送り歯を示す斜視図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 縫製時の総合送りミシンの作動状態を示す図である。 上糸と下糸との結束時における実施例の総合送りミシンを示す斜視図である。 上糸と下糸との結束時における従来の総合送りミシンを示す斜視図である。 上糸と下糸との結束時における従来の総合送りミシンを図13の角度と異なる角度から示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<総合送りミシン10の構成>
図1に、本発明の実施例の総合送りミシン10を示す。総合送りミシン10は、押え足20によって押えられた縫製物に縫い針22を刺し、縫い針22の刺さった状態の縫製物を、上送り足24と下送り歯26とによって所定の方向に送る構造のミシンであり、厚い縫製物だけでなく、薄い縫製物をも適切に縫製可能なミシンである。総合送りミシン10では、押え足20、上送り足24等の形状に特徴があり、押え足20、上送り足24等を移動させるための機構は、従来の総合送りミシンと同じである。このため、押え足20、上送り足24等の拡大図を図示し、押え足20、上送り足24等を移動させるための機構の図は、省略する。また、押え足20、上送り足24等の構成について、詳しく説明し、押え足20、上送り足24等を移動させるための機構の構成については、説明を省略、若しくは、簡略化して説明する。
総合送りミシン10は、図1に示すように、押え足20と縫い針22と上送り足24と下送り歯26と針板28とを備えている。押え足20は、第1軸30の下端に固定されており、第1軸30は、上下方向に移動可能に、ミシンアーム32によって保持されている。そして、第1軸30は、押え機構(図示省略)によって、上下方向に移動する。これにより、押え足20は、上下方向に移動する。
押え足20は、概してL字型をなし、軸部34と底部36とによって構成されている。押え足20は、底部36が総合送りミシン10の前後方向(図1に示す矢印の方向)に延びるように、軸部34において第1軸30に固定されており、底部36には、図2に示すように、総合送りミシン10の前後方向に延びるように、長穴38が形成されている。
また、上送り足24は、図1に示すように、第2軸50の下端に固定されている。第2軸50は、第1軸30の隣に配設されており、第1軸30の下端に固定された押え足20の軸部34と底部36との間の部分の上方に位置している。また、第2軸50は、上下方向に移動可能かつ、総合送りミシン10の前後方向に搖動可能に、ミシンアーム32によって保持されている。そして、第2軸50は、上送り機構(図示省略)によって、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン10の前後方向に搖動する。これにより、上送り足24は、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン10の前後方向に搖動する。
上送り足24は、概してL字型をなし、軸部52と底部54とによって構成されている。上送り足24は、底部54が押え足20の底部36と同じ方向に延びるように、軸部52において第2軸50に固定されている。また、上送り足24は、図3に示すように、軸部52の途中から底部54の先端部に渡って、二股形状とされており、その二股の間の部分は、上下方向に貫通する貫通部56として機能する。なお、貫通部56の幅、つまり、上送り足24の二股の間隔は、押え足20の底部36の幅より僅かに広い。このため、上送り足24が下降、若しくは、押え足20が上昇すると、上送り足24の二股の間に、押え足20の底部36が入り込む。
また、縫い針22は、図1に示すように、第3軸60の下端に固定されている。第3軸60は、第2軸50の隣に配設されており、第2軸50の下端に固定された上送り足24の底部54の貫通部56、および、第1軸30の下端に固定された押え足20の長穴38の上方に位置している。また、第3軸60は、上下方向に移動可能かつ、総合送りミシン10の前後方向に搖動可能に、ミシンアーム32によって保持されている。そして、第3軸60は、針上下動機構(図示省略)および、針振り機構(図示省略)によって、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン10の前後方向に搖動する。これにより、縫い針22は、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン10の前後方向に搖動する。
また、針板28は、押え足20の底部36および、上送り足24の底部54と向かい合うように、ミシンテーブル62に固定されている。針板28は、図4に示すように、概して矩形をなしており、針板28には、長手方向に延びるように、U字型の貫通穴66が形成されている。なお、針板28は、図1に示すように、総合送りミシン10の前後方向に延びるように、ミシンテーブル62に固定されており、貫通穴66は、上送り足24の底部54の真下に形成されている。
さらに、針板28には、図4に示すように、U字型の貫通穴66の間に突出する突出部68に、長穴70が形成されている。長穴70は、押え足20の長穴38の真下に形成されており、その長穴38と同形状とされている。このため、押え足20が下降し、針板28に接触すると、押え足20の長穴38と針板28の長穴70とが一致し、2つの長穴38,70を介して、上下方向に貫通する。なお、針板28の下方には、下糸を導出するための釜(図7参照)72が配設されている。
また、下送り歯26は、図5に示すように、基端部76と歯形成部78とによって構成されている。歯形成部78は、針板28の貫通穴66と略同形状のU字型をしており、図1に示すように、貫通穴66に嵌合されている。ただし、歯形成部78の幅方向の寸法は、貫通穴66の幅方向の寸法と略同じであるが、歯形成部78の長手方向の寸法は、貫通穴66の長手方向の寸法より短い。このため、貫通穴66に嵌合された歯形成部78は、貫通穴66内において、針板28の長手方向、つまり、総合送りミシン10の前後方向にスライド可能である。
その歯形成部78が嵌合される貫通穴66は、上述したように、上送り足24の底部54の真下に位置しており、歯形成部78の幅は、上送り足24の底部54の幅と略同じである。さらに、U字型の歯形成部78の二股の間の部分の幅と、上送り足24の底部54の二股の間の部分の幅とは、略同じである。このため、上送り足24が下降すると、上送り足24の底部54は、貫通穴66に嵌合された歯形成部78に接触し、歯形成部78の二股の部分と、上送り足24の底部54の二股の部分とが、一致する。なお、歯形成部78の上面には、複数の歯が形成されている。
また、基端部76は、図5に示すように、歯形成部78の下面に固定されており、下方に延び出している。さらに、基端部76には、ブラケット80が形成されており、ブラケット80が、下送り機構(図示省略)に連結されている。下送り機構は、基端部76を総合送りミシン10の前後方向にスライドさせる機構であり、これにより、歯形成部78が、貫通穴66内において、総合送りミシン10の前後方向にスライドする。
<総合送りミシン10の作動>
上記構成の総合送りミシン10の縫製時の作動について、以下に詳しく説明する。まず、図6に示すように、総合送りミシン10のミシンテーブル62上に、縫製物が載置され、押え足20の底部36と上送り足24の底部54とによって、縫製物が押えられている。この際、押え足20の底部36は、上送り足24の底部54の二股の間に位置している。さらに、押え足20の長穴38と針板28の長穴70が一致するとともに、上送り足24の底部54の二股の部分と下送り歯26の歯形成部78の二股の部分とが一致している。
そして、上糸の挿通された縫い針22の先端が、図7に示すように、針板28の下方まで下降する。この際、縫い針22は、押え足20の長穴38および針板28の長穴70を貫通している。また、押え足20は上昇し、押え足20による縫製物の押えは解除されている。つまり、縫製物に縫い針22が刺さっている状態において、縫製物は、上送り足24のみによって、押えられている。
次に、針板28の下方まで下降した縫い針22は、図8に示すように、上昇するが、縫い針22の上昇時に、縫い針22に挿通している上糸がループ状となり、ループ状の上糸が、釜72に設けられた剣先(図示省略)によって補足される。そして、釜72に収容されているボビン(図示省略)の下糸が、ループ状の上糸に絡められることで、縫い目が形成される。この際、縫製物を押えている上送り足24は、図に示す矢印88の方向に向かって搖動するとともに、下送り歯26も、矢印88の方向に向かってスライドする。さらに、縫製物に刺さった状態の縫い針22も、矢印88の方向に向かって搖動する。これにより、縫製物は、上送り足24と下送り歯26と縫い針22とによって、矢印88の方向に送り出される。このように、総合送りミシン10では、上送り足24と下送り歯26と縫い針22とによって縫製物が送り出されるため、厚い縫製物であっても、適切な送り出しを行うことが可能となる。
続いて、縫い針22は、さらに上昇するが、この際、図9に示すように、押え足20が下降する。そして、下降した押え足20によって、図10に示すように、縫製物が押えられる。一方で、上送り足24は、上昇し、搖動前の位置に戻る。これにより、縫製物は、押え足20のみによって、押えられている。この際、縫い針22は上昇し、上糸は上方に引っ張られ、下糸と締め付けられる。この上糸と下糸との締め付けの際に、縫製物も上方に引っ張られるが、押え足20によって、縫製物は押えられる。そして、図11に示すように、上送り足24が下降し、押え足20とともに、縫製物を押えることで、1つの縫い目の形成が終了する。上述した図6から図11に示される押え足20,上送り足24等の作動が繰り返されることで、総合送りミシン10による縫製が行われる。
<総合送りミシン10の特徴>
総合送りミシン10では、上述したように、縫い針22が上昇し、上糸と下糸とが締め付けられる際に、縫製物は、上方に引っ張られるが、押え足20によって押えられる。具体的には、図12に示すように、上送り足24と縫い針22とが上昇している際に、押え足20のみが下降しており、縫製物は、押え足20の底部36によって押えられている。この際、縫い針22とともに上昇する上糸は、押え足20の底部36に形成された長穴38を介して、下糸に結束されている。このため、上糸と下糸との結束時に、縫製物は、上糸とともに引っ張られるが、押え足20の底部36によって押えられる。
この押え足20の底部36に形成されている長穴38の幅は比較的狭く、さらに、長穴38の端部を介して、上糸が下糸に結束されている。このため、上糸と下糸との結束部に近い箇所において、縫製物は、押え足20の底部36によって押えられる。これにより、縫製物は、上方に殆ど移動することなく、適切な縫製が担保される。一方で、従来の総合送りミシンでは、縫い針が上昇し、上糸が上方に引っ張られる際に、縫製物も、上糸とともに上方に移動し、縫い縮みが発生する。特に、縫製物が薄い場合には、縫製物が大きく上方に移動し、大きな縫い縮みが発生する。
具体的には、従来の総合送りミシン100は、図13に示すように、押え足102と上送り足104と縫い針106とを備えている。押え足102は、総合送りミシン10の押え足20と同様に、上下方向に移動する。その押え足102の底部108は、総合送りミシン10の上送り足24の底部54と略同形状の二股形状とされている。また、上送り足104は、総合送りミシン10の上送り足24と同様に、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン100の前後方向に搖動する。その上送り足104の底部110は、総合送りミシン10の押え足20の底部36とほぼ同形状とされている。ただし、上送り足104の底部110には、長穴でなく、円形の穴112が形成されている。また、縫い針106は、総合送りミシン10の縫い針22と同様に、上下方向に移動するとともに、総合送りミシン100の前後方向に搖動する。さらに、総合送りミシン100は、総合送りミシン10の下送り歯26と針板28と同様に機能する下送り歯(図示省略)と針板(図示省略)も備えている。
上記構成の総合送りミシン100でも、総合送りミシン10と同様に作動し、上送り足104と縫い針106と下送り歯とによって、縫製物が送り出されるため、厚い縫製物であっても、適切な送り出しを行うことが可能となる。しかしながら、図14に示すように、縫い針106が上昇し、上糸と下糸とが結束される際において、縫製物は、押え足102の底部108によって押えられる。この際、上糸と下糸との結束部は、押え足102の底部108の二股の間に位置している。この底部108の二股の間の幅は、比較的広く、上糸と下糸との結束部に近い位置で、押え足102の底部108によって、縫製物を押えることができない。このため、縫製物は、上糸とともに、上方に移動し、テントが張られた形状となり、縫製物に縫い縮みが生じる。特に、薄い縫製物では、上方へ移動する縫製物の量は多くなり、大きな縫い縮みが発生する。
一方、総合送りミシン10では、上糸の上昇時において、縫製物は、図12に示す形状の押え足20の底部36によって押えられており、底部36は、上糸と下糸との結束部に非常に近い位置で、縫製物を押えている。このため、例えば、縫製物が薄い場合であっても、図12に示すように、縫製物は、上糸が上方に引っ張られる際に、殆ど上方に移動せず、テント形状とならない。これにより、総合送りミシン10では、薄い縫製物であっても、縫い縮みを発生させることなく、適切に縫製を行うことが可能となる。つまり、総合送りミシン10は、厚い縫製物だけでなく、薄い縫製物をも適切に縫製することが可能となっている。
このように、厚い縫製物だけでなく、薄い縫製物をも適切に縫製可能な総合送りミシン10は、厚い箇所と薄い箇所が混在する縫製物の縫製に適している。具体的には、例えば、自動車のシートのシートカバー等では、通常の布が縫製される箇所、つまり、比較的薄い縫製箇所と、本革,シートパッド等が縫製される箇所、つまり、比較的厚い縫製箇所とが混在している。このため、従来のシートカバー縫製時には、比較的厚い縫製箇所に対しては、総合送りミシンが用いられ、比較的薄い縫製箇所に対しては、上下送りミシン等が用いられていた。ただし、縫製箇所に応じて、ミシンを変更していては、作業性が非常に悪い。また、従来の総合送りミシン100を用いて、比較的厚い縫製箇所と比較的薄い縫製箇所とを縫製すれば、上述したように、薄い縫製箇所に縫い縮みが発生する。一方、総合送りミシン10であれば、厚い縫製箇所も、薄い縫製箇所も適切に縫製を行うことが可能である。このことから、総合送りミシン10は、厚い箇所と薄い箇所が混在するシートカバー等の縫製物の縫製に適している。
ちなみに、上記実施例において、総合送りミシン10は、総合送りミシンの一例である。押え足20は、押え部材の一例である。縫い針22は、縫い針の一例である。上送り足24は、上送り部材の一例である。押え足20の底部36は、押え部材の底部の一例である。長穴38は、長穴の一例である。上送り足24の底部54は、上送り部材の底部の一例である。貫通部56は、貫通部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、例えば、上記実施例では、上送り足24の底部54は、二股形状であるが、押え足20の底部36を収容可能な形状であればよく、例えば、上下方向に貫通する貫通穴であってもよい。また、押え足20の底部36には、長穴38が形成されているが、縫い針22を挿通可能な形状であればよく、例えば、二股形状であってもよい。
また、上記実施例では、総合送りミシン10が、車両用のシートカバーの縫製に適していると記載しているが、種々の縫製物の縫製に、総合送りミシン10を用いることが可能である。
10:総合送りミシン
20:押え足(押え部材)
22:縫い針
24:上送り足(上送り部材)
36:底部
38:長穴
54:底部
56:貫通部

Claims (2)

  1. 上下方向に移動し、底面において縫製物を押えるL字型の押え部材と、
    上下方向に移動するとともに、縫製物の送り方向に搖動し、縫い針の刺さった状態の縫製物を底面において押えつつ、前記送り方向に送るL字型の上送り部材と
    を備えた総合送りミシンであって、
    前記上送り部材が、
    前記上送り部材の縫製物を押える底部に、上下方向に貫通する貫通部が形成され、
    前記押え部材の底部に、上下方向に貫通する穴が形成され、
    前記押え部材の縫製物を押える底部が、
    前記押え部材と前記上送り部材との少なくとも一方の上下方向への移動に伴って、前記上送り部材の前記貫通部内に位置し、
    前記押え部材が、
    下糸に締め付けられた状態の上糸が、前記穴を介して上方に引っ張られる際に、縫製物を底面において押えることを特徴とする総合送りミシン。
  2. 前記上送り部材の底部が、二股形状をなし、
    前記上送り部材の底部の二股の間の部分が、前記貫通部として機能することを特徴とする請求項1に記載の総合送りミシン。
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