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JP2018025620A - 透過型スクリーン、映像表示装置 - Google Patents

透過型スクリーン、映像表示装置 Download PDF

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JP2018025620A
JP2018025620A JP2016156157A JP2016156157A JP2018025620A JP 2018025620 A JP2018025620 A JP 2018025620A JP 2016156157 A JP2016156157 A JP 2016156157A JP 2016156157 A JP2016156157 A JP 2016156157A JP 2018025620 A JP2018025620 A JP 2018025620A
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一紘 笹原
Kazuhiro Sasahara
一紘 笹原
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Abstract

【課題】表示される画像の視認性をより向上させた透過型スクリーンを提供する。【解決手段】映像源から投射された映像光が投影される、縦横比が1:5〜1:25の第1スクリーンシートと、前記第1スクリーンシートに投影された映像光を観察側に向けて出光する、縦横比が1:5〜1:25の第2スクリーンシートと、が積層された透過型スクリーン20であって、積層された前記第1スクリーンシート及び前記第2スクリーンシートは、横方向に沿って湾曲し、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、透過型スクリーン及びこれを備えた映像表示装置に関する。
従来、プロジェクターから出力された映像光をスクリーンの背面側に投射して、観察側に映し出す映像表示装置が知られている。この種の映像表示装置には、フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを積層した透過型スクリーンが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−94147号公報
近年、透過型スクリーンを備えた映像表示装置を、小売店等の商品の陳列棚に設置し、商品に関する説明文、価格等の商品情報に関する画像を透過型スクリーンに映し出す利用形態がある。
このような利用形態においては、顧客に対する商品の訴求効果を高めるため、透過型スクリーンに表示される画像の視認性をより向上させることが求められている。
本発明の課題は、表示される画像の視認性をより向上させた透過型スクリーン及び映像表示装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよいし、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、映像源から投射された映像光がシート面に投影される、縦横比が1:5〜1:25の第1スクリーンシート(21)と、前記第1スクリーンシートに投影された映像光を観察側に向けて出光する、縦横比が1:5〜1:25の第2スクリーンシート(22)と、が積層された透過型スクリーンであって、積層された前記第1スクリーンシート及び前記第2スクリーンシートは、横方向に沿って湾曲し、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有することを特徴とする透過型スクリーン(20)である。
・第2の発明は、第1の発明の透過型スクリーンにおいて、前記第1スクリーンシート(21)は、投影された映像光を所望の出光角に屈折させて前記第2スクリーンシート(22)側に出光することを特徴とする透過型スクリーン(20)である。
・第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の透過型スクリーンにおいて、前記第2スクリーンシート(22)は、前記第1スクリーンシート(21)に投影された映像光を観察側へ向けて拡散させることを特徴とする透過型スクリーン(20)である。
・第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの発明の透過型スクリーン(20)と、前記透過型スクリーンを取付け可能な筐体(10)と、前記透過型スクリーンに映像光を投射するプロジェクター(30)とを備える映像表示装置(1)である。
本発明によれば、表示される画像の視認性をより向上させた透過型スクリーン及び映像表示装置を提供することができる。
実施形態の投射型表示装置1の構成を示した図である。 図1(b)のA−A線における断面図である。 図1(b)のB−B線における断面図である。 図1(c)のC−C線における断面図である。 透過型スクリーン20の分解斜視図である。 透過型スクリーン20の層構成を説明する図である。 スクリーン保持溝13の形状を説明する模式図である。 ベゼル部11へのスクリーン20の取り付け手順を説明する平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、本実施形態の図面において、部材の大きさ、比率等は、必要に応じて変更又は誇張されている。
また、以下に説明する図面には、XYZによる二軸又は三軸の座標系を記載した。この座標系は、透過型スクリーン20の使用状態において、画面上下方向(鉛直方向)をZ方向、画面左右方向(水平方向)をX方向、厚み方向(奥行き方向)をY方向とする。
図1は、本実施形態の投射型表示装置1の構成を示した図である。図1(a)は、投射型表示装置1の斜視図である。図1(b)は、投射型表示装置1の正面図である。図1(c)は、投射型表示装置1の左側面図である。図2は、図1(b)のA−A線における断面図である。図3は、図1(b)のB−B線における断面図である。図4は、図1(c)のC−C線における断面図である。図5は、透過型スクリーン20の分解斜視図である。図6は、透過型スクリーン20の層構成を説明する図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の投射型表示装置(映像表示装置)1は、筐体10と、透過型スクリーン(以下、「スクリーン」ともいう)20と、プロジェクター30(図2参照)とを備える。
筐体10は、スクリーン20を固定可能な構造体であり、図1(a)に示すように、全体が細長い箱枠形に形成されている。筐体10の内部には、図2に示すように、スクリーン20、プロジェクター30等が収納されている。
筐体10は、図2に示すように、映像光の観察側(前面側)にベゼル部11を備え、背面側に裏蓋15を備える。
ベゼル部11は、スクリーン20を、左右両辺及び上辺が伸縮可能な状態で保持する部分である。ベゼル部11は、図2に示すように、前枠部12と、スクリーン保持溝13とを備える。
前枠部12は、スクリーン20の4辺を支持すると共に、スクリーン20を観察側に露出させる部分である。前枠部12は、図3に示すように、平面視において、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有する。また、前枠部12は、開口12aを備える。開口12aは、図1(b)に示すように、正面視において、細長い矩形状に形成されている。前枠部12の内側(プロジェクター30側)には、ネジ141(後述)を嵌合可能な雌ネジ(不図示)が形成されている。ネジ141は、スクリーン保持枠14を筐体10に取り付けるための部品である。
スクリーン保持溝13は、スクリーン20の下辺が嵌め込まれる溝である。スクリーン保持溝13の溝幅は、スクリーン20の厚みよりもわずかに大きな寸法となるように設定されている。また、スクリーン保持溝13は、後述するように、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有する。
筐体10は、図3に示すように、スクリーン20の背面側に、スクリーン保持枠14を備える。スクリーン保持枠14は、スクリーン20を固定するための部材である。スクリーン保持枠14は、図4に示すように、細長い矩形状の開口14aと、この開口14aの四方を囲む外枠部14bとから構成される。図2に示すように、プロジェクター30から投射された映像光は、スクリーン保持枠14の開口14aを通過して、スクリーン20へ到達する。また、スクリーン保持枠14は、図3に示すように、スクリーン保持溝13と同様に、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有する。スクリーン保持枠14の外枠部14bには、ネジ141が貫通する孔部(不図示)が形成されている。なお、スクリーン20の筐体10への取り付けについては、後述する。
スクリーン20は、図5に示すように、第1スクリーンシート21と第2スクリーンシート22とが積層されたシート状の光学部材である。なお、図5に示すスクリーン20は、筐体10に取付ける前の状態(平板状)を示している。また、以下の説明において、第1スクリーンシート21、第2スクリーンシート22を総称して「シート」ともいう。
第1スクリーンシート21は、プロジェクター30から投射された映像光が投影される光学シートである。第1スクリーンシート21は、投影された映像光を所望の出光角に屈折させて第2スクリーンシート側に出光させる機能を有する。第1スクリーンシート21は、スクリーン20の背面側(プロジェクター30側)に配置される。
第1スクリーンシート21は、図6に示すように、映像光の入光側(−Y側)から順に、拡散層211、基材層213、フレネルレンズ層212を備える。
拡散層211は、入射した映像光を拡散させる層である。
フレネルレンズ層212は、光屈折層として機能する層である。フレネルレンズ層212は、図5に示すように、略三角断面のプリズムが平行に複数配列されたリニアフレネルレンズとして構成されている。なお。フレネルレンズ層212は、サーキュラーフレネルレンズとして構成されていてもよい。フレネルレンズ層212は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の光透過性を有する樹脂により形成される。
基材層213は、拡散層211及びフレネルレンズ層212を支持するための層である。基材層213は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂等より形成される。
上記各層により構成される第1スクリーンシート21は、全体として、およそ0.31〜0.36mm程度の厚さに形成される。
第2スクリーンシート22は、第1スクリーンシート21に投影された映像光を観察側へ向けて拡散させる光学シートである。第2スクリーンシート22は、第1スクリーンシート21側から入射した映像光のコントラストを上げると共に、映像光を観察側に向けて拡散させる機能を有する。第2スクリーンシート22は、スクリーン20の前面側(開口12a側)に配置される。
第2スクリーンシート22は、図6に示すように、映像光の入射側から順に、光制御層221、接着層223、拡散層222、着色層225、ハードコート層224を備える。
光制御層221は、第1スクリーンシート21側から入射した映像光を散乱させて、上下方向(Z方向)及び左右方向(X方向)の広い範囲に向けて出射する層である。光制御層221は、光透過部221aと、光吸収部221bと、を備える。
光透過部221aは、入射した映像光を透過させる部分である。光透過部221aは、画面左右方向(X方向)に沿って延在し、且つ画面上下方向(Z方向)に沿って複数配列されている。光透過部221aは、図6に示すように、第2スクリーンシート22の厚さ方向(Y方向)における断面形状が、出光側を上底とし、入光側と下底とする(出光側が短辺、入光側が長辺となる)台形形状となる。なお、光透過部221aの入光面側には基材層(不図示)が形成されている。
光吸収部221bは、入射した光の一部を反射し且つ迷光を吸収する部分である。光吸収部221bは、図6に示すように、隣接する光透過部221aとの間の谷部分に形成されている。光吸収部221bは、着色されている。光吸収部221bは、光透過部221aよりも屈折率の小さい材料により形成されている。光吸収部221bは、画面左右方向(X方向)に沿って延在し、且つ図6に示すように、画面上下方向(Y方向)に沿って複数配列されている。
光吸収部221bは、図6に示すように、第2スクリーンシート22の厚さ方向(Y方向)における断面形状が、楔形状となる。ここで、楔形状とは、一方の端部の幅が広く、他方に向けて次第に幅が狭くなる形状をいい、三角形、台形等を含む。光吸収部221bは、楔形状の斜面部分が映像光の全反射面となる。光吸収部221bの斜面部分で全反射した映像光は、拡散層222側に出射する。なお、本実施形態の光吸収部221bは、光制御層221の厚さ方向(Y方向)の垂線に対する楔形状の斜面部分の角度θ1(上側)及びθ2(下側)が同じである。
拡散層222は、光制御層221により画面上下方向に拡散された映像光を更に拡散させる層である。拡散層222は、接着層223を介して光制御層221と接合されている。
ハードコート層224は、第2スクリーンシート22の表面を高硬度化して保護する層である。本実施形態のハードコート層224において、映像光の出光側は鏡面であるが、用途によっては拡散面であってもよい。ハードコート層224は、例えば、硬化性樹脂組成物の硬化物により形成される。なお、ハードコート層224の代わりに、防眩層又は反射防止層を設けてもよい。
着色層225は、外光吸収層機能を有し、コントラストを向上させるための層である。着色層225は、例えば、スチレンメタクリル酸共重合体等より形成される。拡散層222、ハードコート層224及び着色層225は、一体の拡散板として構成される。この拡散板は、約1.6mm程度の厚さに形成される。
上記各層により構成される第2スクリーンシート22は、全体として、約2mm前後の厚さに形成される。
第1スクリーンシート21と第2スクリーンシート22の対向するシート面は、それぞれ下辺(下側の長辺)の略中央部において、1箇所に配置された両面粘着テープ(不図示)により接合されている。
上記のように構成された透過型スクリーン20において、プロジェクター30から第1スクリーンシート21に向けて映像光が投射されると、映像光は、第1スクリーンシート21の拡散層211で結像した後、フレネルレンズ層212で最適な出光角に屈折され、第2スクリーンシート22側に出光する。
第1スクリーンシート21から出光した映像光は、第2スクリーンシート22の光制御層221で散乱され、上下方向(Z方向)及び左右方向(X方向)の広い範囲から出射する。光制御層221から出射した映像光は、第2スクリーンシート22の出光面に画像として映し出される。
本実施形態の第1スクリーンシート21及び第2スクリーンシート22は、平板状の場合において、縦横比がおよそ1:21となるように形成されている。例えば、各シートの横寸法(画面左右方向の寸法)を1198mm、縦寸法(画面上下方向の寸法)を57mmとした場合、縦横比は、およそ1:21となる。なお、各レンズシートの縦横比は、1:5〜1:25の範囲とすることが好ましい。
このような細長い矩形状のスクリーン20を備えた投射型表示装置1は、例えば小売店等において、商品の陳列棚に設置される。スクリーン20には、陳列棚に並べられた商品に関する説明文、価格等の商品情報に関する画像が映像光により映し出される。
スクリーン20に表示された画像は、図1(b)に示すように、投射型表示装置1の正面から視認することができる。また、筐体10の前枠部12は、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有するため、観察者は、図1(c)に示すように、開口12aの側面方向又は斜め方向から、スクリーン20に表示された画像の一部を視認することができる。
プロジェクター30は、映像光をスクリーン20の背面側へ投射する装置である。プロジェクター30から投射された映像光は、第1スクリーンシート21のシート面に投影される。第1スクリーンシート21のシート面に投影され映像光は、第2スクリーンシート22において観察側に向けて拡散され、スクリーン20のスクリーン面に結像する。観察者は、スクリーン20に映し出された映像光を、筐体10の前面側に形成された開口12aから見ることができる。本実施形態において、プロジェクター30は、映像光の光軸がスクリーン20の軸線(投射面の中心と直交する線)と一致するように配置されている。
次に、ベゼル部11に形成されたスクリーン保持溝13の形状及びベゼル部11へのスクリーン20の取り付けについて説明する。
図7は、ベゼル部11に形成されたスクリーン保持溝13の形状を説明する模式図である。図8は、ベゼル部11へのスクリーン20の取り付け手順を説明する図である。図8(a)は、ベゼル部11へのスクリーン20の取り付け手順を説明する断面図である。図8(b)は、図8(a)の部分断面図である。
図7に示すように、スクリーン保持溝13は、X−Y平面において、プロジェクター30(不図示)から投射される映像光の光軸Aと光軸上で直交する軸Bを中心として、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となるように形成されている。二次元の円弧形状は、軸Bを中心とする半径rの円弧となるように形成される。この半径rは、ベゼル部11に形成された開口12aを正面から見たときの幅Wを1としたときに、0.6〜1.8の範囲とすることが望ましい。
本実施形態のように、商品の陳列棚等に設置されるスクリーン20の場合、半径rは、例えば300〜1000mmの範囲が想定される。この場合、突出し量L(図1(c)参照)は、10〜350mm、画面幅は265〜1300mm程度となる。スクリーン20の半径rを上記の範囲に設定し、X方向の画面幅を740mmより広くする場合、画面の全体の輝度バランスを向上させるため、本実施形態の第1スクリーンシート21(スクリーン20)のように、フレネルレンズ層212を備えた構成とすることが望ましい。
このように、スクリーン保持溝13は、図7に示すように、横方向に沿って湾曲し、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となる。そのため、平板状のスクリーン20をスクリーン保持溝13に嵌め込むと、スクリーン20は、図3に示すように、スクリーン保持溝13の形状に沿って湾曲する。これにより、スクリーン20は、横方向に沿って湾曲し、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となる。
ベゼル部11にスクリーン20を取り付けるには、図8(a)に示すように、筐体10の背面側からスクリーン20を挿入し、スクリーン20の下辺をベゼル部11のスクリーン保持溝13に嵌め込む。次に、筐体10の背面側からスクリーン保持枠14を挿入し、スクリーン20の背面側に当接させる。
次に、図8(b)に示すように、スクリーン保持枠14の端部(後述する4隅の一つ)において、スクリーン保持枠14とベゼル部11との間にスペーサ142を挟み込む。そして、スクリーン保持枠14の外枠部14bに形成された孔部(符号略)にネジ141を挿入し、ベゼル部11(前枠部12)の内側に形成された雌ネジ(不図示)と嵌合させ、締結することにより、スクリーン保持枠14をベゼル部11に固定することができる。なお、ネジ141は、図4に示すように、スクリーン保持枠14の4隅に取り付けられる。
これにより、スクリーン20の4辺とスクリーン保持枠14の外枠部14b(図2参照)とが当接した状態で、スクリーン20をベゼル部11に保持させることができる。
なお、スクリーン保持枠14をベゼル部11に取り付ける構造は、上記例に限定されない。例えば、スクリーン保持枠14とベゼル部11との間をL字形の金具を用いて連結してもよい。
このように、スクリーン20をスクリーン保持溝13に嵌め込み、その背面側をスクリーン保持枠14で固定することにより、スクリーン20をベゼル部11(筐体10)に保持させることができる。スクリーン保持溝13は、図6に示すように、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となるため、平板状のスクリーン20も、スクリーン保持溝13に嵌め込まれることによって、同じ映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となる。また、スペーサ142の厚みを、スクリーン20と同じか、0.1〜0.5mm程度厚くすることにより、スクリーン保持枠14によるスクリーン20の過剰な拘束が抑制されるため、スクリーン20を左右両辺及び上辺が伸縮可能な状態で保持させることができる。
以上説明したように、本実施形態の投射型表示装置1において、スクリーン20は、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状を有する。そのため、観察者は、投射型表示装置1の正面だけでなく、側面方向、上下方向等から、スクリーン20に表示された画像を視認することができる。また、スクリーン20は、画面の横方向において同じ曲面を有するため、より均一な画像を表示することができる。したがって、本実施形態のスクリーン20においては、表示される画像の視認性をより向上させることができる。
また、本実施形態のスクリーン20を備えた投射型表示装置1は、表示される画像の視認性をより向上させることができるため、顧客に対する商品の訴求効果を高めることができる。
本実施形態のスクリーン20において、第2スクリーンシート22は、映像光を上下方向(Z方向)及び左右方向(X方向)の広い範囲に拡散する。そのため、観察者がスクリーン20を上側から見下ろしたとき(例えば、陳列棚の下段)又は下側から見上げたとき(例えば、陳列棚の上段)の視認性を向上させることができる。また、第2スクリーンシート22は、断面が台形形状且つ画面左右方向(X方向)に沿って延在する光吸収部221bを備える。これによれば、スクリーン20の上方から下方に向けて照射される照明光が吸収されるため、表示される画像のコントラストの低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、本実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本実施形態に記載した効果に限定されない。更に、上述した本実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
本実施形態では、図6に示すように、スクリーン20の第1スクリーンシート21がフレネルレンズ層212を備え、第2スクリーンシート22が光制御層221を備える構成について説明したが、これに限定されない。図7に示す半径rが1000mmを超えるような場合、第1スクリーンシート21を拡散シートにより構成してもよい。その場合の第1スクリーンシート21は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の光透過性を有する樹脂に、拡散剤を混入させた光拡散シートにより構成される。拡散剤としては、例えば、アクリル樹脂微粒子等の有機系微粒子、シリカ微粒子等の無機系微粒子を用いることができる。拡散剤として、これらの微粒子のうちの1種又は複数種を樹脂に含有させることができる。なお、スクリーン20の半径rが300mm程度であっても、画面幅が小さい場合には、第1スクリーンシート21を拡散シートにより構成してもよい。
また、第1スクリーンシート21を拡散シートにより構成した場合に、第2スクリーンシート22を、複数のシリンドリカルレンズを備えたレンチキュラーレンズシートにより構成してもよい。このレンチキュラーレンズシートにおいて、複数のシリンドリカルレンズは、その長手方向が画面左右方向(X方向)と一致するように画面上下方向(Z方向)に沿って配列される。各シリンドリカルレンズは、映像光を上下方向(Z方向)に拡散する機能を有する。
本実施形態では、図7に示すように、スクリーン保持溝13を、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となるように形成した例について説明したが、これに限定されない。スクリーン保持溝13は、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状であればよい。例えば、スクリーン保持溝13を、映像光の出射側に凸となる二次元の楕円形状となるように形成してもよい。
本実施形態では、平板状のスクリーン20をスクリーン保持溝13に嵌め込み、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状とする例について説明したが、これに限定されない。スクリーン20を、映像光の出射側に凸となる二次元の円弧形状となるように成形し、その状態でベゼル部11(筐体10)に取り付けてもよい。
本実施形態では、スクリーン保持枠14の4隅に取り付けたネジ141によりベゼル部11に固定した例について説明したが、これに限定されない。スクリーン保持枠14の外枠部14bにネジ141を挿入する孔部(不図示)を5か所以上形成し、これらの孔部に挿入したネジ141によりスクリーン保持枠14をベゼル部11に固定してもよい。その場合、孔部は、スクリーン保持枠14の外枠部14bに等間隔で形成することが好ましい。
本実施形態では、図6に示すように、光制御層221(第2スクリーンシート22)の光吸収部221bにおいて、光制御層221の厚さ方向(Y方向)の垂線に対する楔形状の斜面部分の角度θ1(上側)及びθ2(下側)を同じとした例について説明したが、これに限定されない。例えば、投射型表示装置1が陳列棚の上段に配置される場合、下側の角度θ2を大きくすることにより、透過光の成分を増やすことができるため、観察者が下側から陳列棚の上側を見上げたときの視認性を高めることができる。また、投射型表示装置1が陳列棚の下段に配置される場合、上側の角度θ1を小さくすることにより、より多くの映像光を上方に向けて出射させることができるため、観察者が上側から陳列棚の下段を見下ろしたときの視認性を高めることができる。
なお、投射型表示装置1が陳列棚の中段(観察者のほぼ目線の位置)に配置される場合は、本実施形態のように、角度θ1及びθ2を同じとすればよい。
本実施形態では、スクリーン20の全体が二次元の曲面形状を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、画面の中央付近を平坦面とし、画面の左右方向の端部を二次元の曲面形状とした構成であってもよい。また、スクリーン20は、一部に三次元の曲面形状を有していてもよい。すなわち、スクリーン20において、二次元の曲面形状は、全体に形成されていてもよいし、一部に形成されていてもよい。
本実施形態において、プロジェクター30を、映像光の光軸がスクリーン20の軸線と交差するように配置してもよい。例えば、プロジェクター30を映像光の投射口が上を向くように配置し、スクリーン20の背面側に45度の角度でミラーを設置する。そして、プロジェクター30から投射された映像光をミラーでスクリーン20側に反射させ、スクリーン20の背面側から映像光を投射させるように構成してもよい。
1 投射型表示装置
10 筐体
11 ベゼル部
20 透過型スクリーン
21 第1スクリーンシート
22 第2スクリーンシート
30 プロジェクター

Claims (4)

  1. 映像源から投射された映像光が投影される、縦横比が1:5〜1:25の第1スクリーンシートと、前記第1スクリーンシートに投影された映像光を観察側に向けて出光する、縦横比が1:5〜1:25の第2スクリーンシートと、が積層された透過型スクリーンであって、
    積層された前記第1スクリーンシート及び前記第2スクリーンシートは、横方向に沿って湾曲し、映像光の出射側に凸となる二次元の曲面形状を有すること、
    を特徴とする透過型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記第1スクリーンシートは、投影された映像光を所望の出光角に屈折させて前記第2スクリーンシート側に出光させること、
    を特徴とする透過型スクリーン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記第2スクリーンシートは、前記第1スクリーンシートに投影された映像光を観察側へ向けて拡散させること、
    を特徴とする透過型スクリーン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の透過型スクリーンと、
    前記透過型スクリーンを取付け可能な筐体と、
    前記透過型スクリーンに映像光を投射するプロジェクターと、
    を備える映像表示装置。
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