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JP2018022965A - 通信器、通信装置、電子機器、移動体装置、給電装置、給電システム - Google Patents

通信器、通信装置、電子機器、移動体装置、給電装置、給電システム Download PDF

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JP2018022965A
JP2018022965A JP2016151646A JP2016151646A JP2018022965A JP 2018022965 A JP2018022965 A JP 2018022965A JP 2016151646 A JP2016151646 A JP 2016151646A JP 2016151646 A JP2016151646 A JP 2016151646A JP 2018022965 A JP2018022965 A JP 2018022965A
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communication device
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signal
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JP2016151646A
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河田 裕志
Hiroshi Kawada
裕志 河田
熊原 稔
Minoru Kumahara
稔 熊原
征慶 南山
Yukiyoshi Minamiyama
征慶 南山
富田満
Mitsuru Tomita
満 富田
亮 友井田
Akira Tomoida
亮 友井田
善之介 山下
Zennosuke Yamashita
善之介 山下
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Abstract

【課題】本発明は、通信機能を有していない電子機器に対して、通信機能を後付けできることが目的である。【解決手段】本発明は、この課題を解決するために、第一の通路壁531と、第一の通路壁531と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられた第二の通路壁532と、通信回路56と、結合部54とを備えている。第一の通路壁531と第二の通路壁532とが組み合わされて、第一の通路壁531と第二の通路壁532で囲まれた空隙に通路53が形成される。結合部54は、通信信号に基づいた出力を通路53に向って出力、もしくは通路内を通過する信号を通信信号として通路53から入力する。これにより、電力線に対して通信装置の入出力の信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。【選択図】図1

Description

本発明は、IDなどを通信して認証する際に使用される通信器、通信装置、電子機器、移動体装置、給電装置、給電システムに関する。
以下、従来の通信器について説明する。従来、電子機器の各接続(コンセント)に接続された電気機器同士を、電力線を介して通信する通信装置が提案されている。電子機器は、PLCモデム(電力線搬送の規格に対応している通信装置)と、コンセントへ差し込まれるプラグを含んでいる。そして、プラグをコンセントに接続すると、PLCモデム同士は、電力線を介して通信を行う。その際、電子機器は、ID信号格納部からIDを取得して、電力線搬送によってID信号を送信している。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−110471号公報
しかしながら、従来の電子機器は、かならずしもIDを出力できるコネクタなどを有していない。この場合、通信装置等を介してID認証するために、PLCモデムへIDを供給することが必要となる。すなわち、PLCモデムへ固有IDを供給するための信号線を新たに配線することが必要である。さらに、電力線に対してPLCモデムの信号線を直接に接続する配線工事が必要となる。したがって、既存の通信機能を有していない機器に対して、通信装置を装着することが困難である。
本第一の発明の通信器は、第一の通路壁と、第二の通路壁と、通信回路と、結合部を含んでいる。第二の通路壁は、第一の通路壁と分離自在もしくは一部で連結されて、開閉自在に設けられている。通信回路は、通信信号を送信あるいは受信する。結合部は、通信回路と電気的に接続されている。通信器は、さらに通路を含んでいる。通路は、第一の通路壁と第二の通路壁とが組み合わされて、第一の通路壁と第二の通路壁で囲まれた空隙に形成されている。なお、結合部は、第一の通路壁または第二の通路壁のすくなくとも一方に設けられている。そして結合部は、通信信号に基づいた出力を通路に向って出力する。もしくは結合部は、通路内を通過する信号を通信信号として通路から入力する構成である。
かかる構成により、第一の通路壁と第二の通路壁を組み合すことにより、信号伝達媒体を有したケーブルを挿入する通路が形成される。そして、第一の通路壁と第二の通路壁を分離または開くことによって通路が二つに分割される。そこで、通路に沿ってケーブルを配置し、第一の通路壁と第二の通路壁を組み合すことにより、通信器をケーブルへ装着できる。このようにして、通路にケーブルを配線することによって、結合部は、信号伝送媒体に対して通信信号に基づいた信号を誘起させる。したがって、ケーブルを介して、通信信号を通信できる。したがって、通信器へ通信信号を供給するための信号線を新たに配線することや、ケーブルに対して通信器の入出力する信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子
機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
また、第一の通路壁および第二の通路壁の分離もしくは開くことを規制する規制部とを、さらに備え、規制部は、第一の通路壁および第二の通路壁を規制することにより、第一の通路壁と第二の通路壁とが組み合わされた状態を維持する、通信器である。
かかる構成により、結合器をケーブルへ装着した際に、規制部で通信器のケーブルへの保持を維持できる。
また、第一の通路壁および第二の通路壁は、規制部による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰する、通信器である。
かかる構成により、通信器をケーブルに容易に着脱できる。
また、第一の通路壁が設けられた第一のケース部と、第一のケース部に対して分離自在に設けられた第二のケース部と、をさらに備え、第一のケース部および第二のケース部は、分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられ、第一の通路壁および第二の通路壁は、分離自在に設けられ、規制部は、第一のケース部および第二のケース部の分離もしくは開くことを規制することにより、第一の通路壁と第二の通路壁とを組み合わせ、かつ第一の通路壁および第二の通路壁の分離を規制する、通信器である。
かかる構成により、第一のケース部および第二のケース部を分離または開いて結合部をケーブルへ装着できる。そして、(規制部により)結合部のケーブルへの保持を維持できる。
また、第一のケース部および第二のケース部は、規制部による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰する、通信器である。
かかる構成により、電子機器に対して通信器を取り付けても、容易に取り外すことができる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能が必要となった際に都度通信器を後付けすることによって、通信機能を後付けできる。
また、ID信号を通信回路へ出力するID信号出力部と、通信回路を駆動する電力を出力する電力出力部と、を備えた、通信器である。
かかる構成により、外部から通信回路を駆動する電源を供給せずとも、ID信号を送信できる。したがって、この通信装置をケーブルへ装着するだけで、容易に通信機能を後付けすることができる。
また、通信回路および電力出力部の間に設けられたスイッチを、さらに備えた、通信器である。
かかる構成により、通信装置を使用する際にスイッチをオンすれば良いので、電力出力部の電力の消費を抑制できる。
また、通路と結合部を含む通信器と、通路を貫通し、結合部と絶縁された信号伝達媒体を、備え、結合部は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合のいずれかによって出力を信号伝達媒体へ送信する、もしくは電磁誘導、磁界結合、容量性結合のいずれかによって信号伝達媒体を通過する信号を受信する、通信装置である。
かかる構成により、結合部と信号伝達媒体とは、直流的に絶縁された状態(たとえば誘電体などを介して配置された状態)で、信号を送信できる。したがって、通信器へ通信信号を供給するための信号線を新たに配線することや、ケーブルに対して通信器の入出力する信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
また、信号伝達媒体の外周を覆う絶縁層および、信号伝達媒体を含むケーブルを、さらに備え、ケーブルは、通路を貫通して配置された、通信装置である。
かかる構成により、電子機器に使用されているケーブルの芯線などを信号伝送媒体として用いることができる。したがって、別途信号伝送媒体を準備することを不要とできる。
また、第一の通路壁および第二の通路壁は、絶縁層の外周の形状に沿った形状の凹部を有した、通信装置である。
かかる構成により、通路壁をケーブルの外周に対して密着させることができる。したがって、通路壁とケーブルとの間でのがたつきなどの発生を抑制できる。
また、第一の通路壁および第二の通路壁は、絶縁層に圧接されている、通信装置である。
かかる構成により、通路壁をケーブルの外周に対して密着させることができる。したがって、通路壁とケーブルとの間でのがたつきなどの発生を抑制できる。
また、通信回路を駆動する電力を出力する電力出力部と、通信回路および電力出力部の間に設けられたスイッチを、さらに備え、スイッチは、通信器をケーブルへ装着することによりオンする、通信装置である。
かかる構成により、ケーブルへ装着することで、通信回路を動作させることができる。また、ケーブルから外す動作で、通信回路をオフできる。したがって、通信回路のオン、オフを別途手動で行なう必要がない。
また、ケーブルを含む通信装置と、ケーブルに電気的に接続された電源供給部と、を備え、ケーブルは、電源供給部への電源供給経路を兼ねた、電子機器である。
かかる構成により、ケーブルを介して電子機器へ電源を供給でき、かつ他の通信装置と通信できる。
また、ボディと、ボディ内に収納され、電源供給部を含む電子機器と、電源供給部によって駆動された駆動部とを備えた、移動体装置である。
かかる構成により、通信機能を有していないような既存の移動体装置に対しても、後付けで通信装置を装着でき、簡単に通信機能を付加できる。
また、ケーブルを含む通信装置と、ケーブルに電気的に接続された給電部と、を備え、ケーブルは、給電部からの電源供給経路を兼ねた、給電装置である。
かかる構成により、通信機能を有していないような既存の充電設備に対しても、後付けで通信装置を装着でき、簡単に通信機能を付加できる。
また、給電システムは、信号伝達媒体を含み、電力を供給するケーブルと、前記ケーブルに装着され、通信信号を送信する請求項1記載の通信器と、を備え、前記通信器は、複数の通信器のうちのひとつであり、複数の通信器のうちの1つの通信器は、前記信号伝達媒体と電気的に絶縁状態で、前記信号伝達媒体に対して前記通信信号を送信し、かつ、他の通信器のうちの少なくともひとつに対して、前記信号伝達媒体を介して前記通信信号を伝送し、前記ケーブルは、前記通信信号の信号伝達経路と前記電力の給電経路とを兼ねたている。
かかる構成により、機器への給電するケーブルを流用して、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
また、第一の装着部と、第一の装着部と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられ、第一の装着部とともに装着部を構成する第二の装着部と、少なくとも一部に装着部を含む通路と、通信信号を送信あるいは受信する通信回路とを備え、第一の装着部と結合された第一の電極と、第二の装着部と結合された第二の電極とをさらに有し、第一の装着部と第二の装着部とを組み合わすことにより、第一の電極と第二の電極によって結合部を構成し、結合部と容量成分を介した電界結合で、通信信号を結合部から通路に向って出力、もしくは通路内を通過する信号を通信信号として通路から結合部へと入力する、通信器である。
かかる構成により、第一の装着部と第二の装着部を組み合すことにより、信号伝達媒体を有したケーブルを挿入する通路が形成される。さらに、第一の装着部と第二の装着部を組み合すことにより、第一の電極と前記第二の電極によって結合部を構成する。また、第一の装着部と第二の装着部を分離または開くことによって通路が二つに分割される。そこで、通路に沿って信号伝送媒体を含むケーブルを配置し、第一の装着部と第二の装着部を組み合すことにより、通信器をケーブルへ装着できる。この状態で、結合部は、結合部と信号伝送媒体との間での結合容量を介した電界結合によって、信号伝送媒体と通信する。すなわち、結合部は、直流的に絶縁状態で、信号伝送媒体に対して通信信号に基づいた信号を誘起させる。あるいは、結合部は、直流的に絶縁状態で、信号伝送媒体を通過する信号に基づく通信信号が誘起される。したがって、ケーブルを介して、通信信号を通信できる。したがって、通信器へ通信信号を供給するための信号線を新たに配線することや、ケーブルに対して通信器の入出力する信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
また、第一の装着部と、第一の装着部と分離自在もしくは一部で連結されて開閉自在に設けられ、第一の装着部とともに装着部を構成する第二の装着部と、少なくとも一部に装着部を含む通路と、通信信号を送信あるいは受信する通信回路とを備え、第一の装着部と第二の装着部のすくなくともいずれか一方と結合された結合部をさらに有し、結合部は、第一の装着部と第二の装着部とを組み合わせることにより、電磁誘導あるいは磁界結合で、通信信号を磁束へと変換して通路に向って出力、もしくは通路内を通過する信号に基づく磁束を通信信号として通路から入力し、電磁誘導あるいは電磁結合によって通信信号を通信する通信装置である。
かかる構成により、第一の装着部と第二の装着部を組み合すことにより、信号伝達媒体を有したケーブルを挿入する通路が形成される。第一の装着部と第二の装着部を分離または開くことによって通路が二つに分割される。そこで、通路に沿って信号伝送媒体を含むケーブルを配置し、第一の装着部と第二の装着部を組み合すことにより、通信器をケーブルへ装着できる。この状態で、結合部は、電磁誘導あるいは磁界結合で通信できるので、
信号伝送媒体に対して直流的に絶縁状態で通信できる。すなわち、結合部は、信号伝送媒体に対して通信信号に基づいた信号を誘起させる。あるいは、結合部は、信号伝送媒体を通過する信号に基づく通信信号が誘起される。したがって、ケーブルを介して、通信信号を通信できる。したがって、通信器へ通信信号を供給するための信号線を新たに配線することや、ケーブルに対して通信器の入出力する信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
本発明による通信器によれば、第一の通路壁と第二の通路壁を組み合すことにより、ケーブルを挿入する通路が形成されている。そして、第一の通路壁と第二の通路壁を分離または開くことによって、通信器をケーブルへ装着できる。このようにして、通路にケーブルを配線することによって、結合部は、ケーブルを介して、通信信号を通信できる。したがって、通信器へ通信信号を供給するための信号線を新たに配線することや、ケーブルに対して通信器の入出力する信号線を直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器を容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
本発明の実施の形態における通信器の概念図 本発明の実施の形態における通信装置の概念図 本発明の実施の形態における通信装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態における通信器の側面図 本発明の実施の形態における通信装置を他の側面から見た場合の側面図 本発明の実施の形態における通信器をケーブルへ装着前の状態を示す概念図 本発明の実施の形態における給電システムのブロック図 本発明の実施の形態における移動体装置の概念図 本発明の実施の形態における他の例の電子機器を搭載した移動体装置の概念図 本発明の実施の形態における他の例の給電装置のブロック図
以下、通信器、通信タグ、通信装置、電子機器、移動体装置と給電装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。本発明の電子機器と給電装置等を説明するに先立ち、電子機器と給電装置に求められている要求などについて説明する。電子機器は電源供給部を含んでいる。すなわち、電子機器は、電源供給部から供給される電力によって動作する。さらに、電源供給部は外部から充電される。そのために、電源供給部は、二次電池などを含んでいる。以下、電子機器として、自動車に例をとって説明する。
近年、地球環境保護の促進のために、モータによって走行する電気自動車やプラグインハイブリッドカー(以降、EV車)などが登場してきている。これらの自動車は、充電バッテリに充電された電力によって走行する。なお、これらのEV車は、EV車の外部から充電バッテリに充電できる。そのために、近年これらのEV車を充電するための給電装置が、設置されてきている。そして、このような給電装置でEV車を充電する際、たとえば以下のような方法によって課金し、料金を徴収している。一例としては、給電装置の管理者が契約者へ発行した認証カードなどを、給電装置で認証させることによって、充電量に応じて課金して、契約者から料金を徴収している。あるいは、他の例としては、駐車場への駐車時間に応じて料金を課金し、駐車場の使用者から料金を徴収している。
しかしながら、このような給電装置は、EV車を広めるための基盤として整備されることが必要である。すなわち、契約した会社以外の給電装置では、充電できないことは、利用者にとって望ましくない。そこで、将来的なEV車の増加に伴い、どこでも、誰もが簡単に、充電できることが望まれている。
また、このように料金を徴収する給電装置以外に、料金を徴収しない給電装置も登場している。たとえば、店舗などで、来店者あるいは購買者へのサービスとして、無料で充電できる給電装置も登場している。しかしながら、将来的なEV車が増加した場合に、店舗としてこのような無料のサービスを継続することは困難となると考えられる。また、充電時間の制限を設定している場合もあり、電源供給部を満タンに充電できない場合も発生する。さらに、一般の家庭に設置された100Vの電力線などを利用する形態も考えられる。
したがって、上記のような種々の課金・料金徴収形態に対しても、後付でき、かつ簡単な方法で課金や料金を徴収できることが望まれている。そのために、EV車と給電装置との通信によって、充電量に応じて課金することや、料金を徴収することのできる給電システムの導入が検討されている。ところが、既存に販売されているEV車(以下、既存車)や、既設の給電装置や一般の家庭用の電力線(以下、既存設備)は、このような通信機能を有していない。そこで、これらの既存車や既存設備にこのような機能を付加しようとする場合、後付で通信装置などを付加することが必要である。しかしながら、これらの既存車や既存設備は、あらかじめ通信機能を付加することを考慮していない。さらに、一般の家庭用の電力線は、2線である。そこで、この電力線で通信するためには、宅内に別途グランド用の専用線を配線する工事などが必要となる。
近年さまざまなものがインターネットへ接続されて、通信すること(IoT)を要求されてきている。ところが、これまでインターネットへ接続される電子機器としては、一部の機器(たとえばノートパソコン、スマートフォンやタブレット端末)に限られており、たとえば既設の家電商品などの機器は、通信機能を有していない。
そこで、本願は、このような通信機能を搭載できるようにあらかじめ設計されたEV車や携帯型の通信装置に限られず、通信機能を有していない既存車、既存設備や既存の電子機器などに対しても容易に通信機能を後付けできることを目指している。
(実施の形態1)
以下、給電システム15について、図7を参照しながら説明する。図7は、給電システム15のブロック図である。給電システム15は、電子機器21と給電装置31と通信装置41を含んでいる。電子機器21は、電源供給部23を含んでいる。なお、電源供給部23は、充電回路や二次電池などを含んでも良い。給電装置31は、給電部33を含んでいる。給電部33は、電圧変換器を含んでも良い。この場合、給電部33商用電源の電力を、電子機器21に適した電圧へ変換している。また、給電部33は、交流を直流へ変換しても良い。この場合、給電部33は、たとえばAC/DCコンバータを含む。なお、電圧を変換する回路や交流から直流へ変換する回路(AC/DCコンバータのこと)は、給電装置31に含まれた構成に限られず、給電部33から電源供給部23の間に設けられていれば良い。ただしこの場合、信号伝達媒体421で伝送される通信信号は、これらの変換回路を通過できることが必要である。
電子機器21は、外部(たとえば商用電源)から電力を供給できる構成を有している。そして、電子機器21は、供給された電力を二次電池へ充電する。なお、電子機器21へ供給された電力は、充電回路を介して、二次電池へ供給されている。あるいは、電子機器21は、供給された電力で動作する。もしくは、電子機器21は、供給された電力を、外
部の機器へと供給し、外部の機器を動作させる。電子機器21としては、たとえばパソコン、冷蔵庫などのような完成品である。なお、電子機器21は、このような完成品に限られず、たとえば自動車や、設備、機器などを構成する部品の一部であっても良い。
通信装置41は、通信器51、ケーブル42を含んでいる。そして、ケーブル42は、電源供給部23と給電部33との間を電気的に接続している。すなわち、ケーブル42は、給電部33から電源供給部23への電源供給経路を構成している。ケーブル42は、信号伝達媒体421と絶縁層422を含んでいる。なお、絶縁層422は、信号伝達媒体421の周囲を覆っている。
図1は、通信器51の概念図である。図2は、通信装置41の概念図である。すなわち、ケーブル42へ通信器51を装着した状態を示している。図3は、通信装置41の回路ブロック図である。図1に示すように、通信器51は、通路53、結合部54を含んでいる。そして図2に示すケーブル42を通路53へ挿入することによって、通信器51はケーブル42へ装着されている。この状態で、図2に示す信号伝達媒体421は、通路53を貫通している。そして、図2に示すように、結合部54は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合のいずれかによって出力を信号伝達媒体421へ送信するようにケーブル42へ装着されている。もしくは結合部54は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合(誘電体の静電容量を介して接続された状態)のいずれかによって信号伝達媒体421を通過する信号を受信するようにケーブル42へ装着されている。すなわち、信号伝達媒体421は、結合部54と絶縁された状態で、通信信号の信号伝送線路を構成している。
以上の構成により、結合部54と信号伝達媒体421は、直流的に絶縁された状態で、通信信号を送信あるいは受信できる。すなわち、ケーブル42を介して電子機器21へ電源を供給でき、かつ他の通信器と通信できる。また、通信器51の入出力信号を供給するために、信号線をケーブル42へ直接に接続する配線工事が、不要とできる。その結果、通信器51を容易にケーブル42後付けできるので、通信機能を有していない電子機器や給電装置に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
そのために通信器51は、図1に示すように、第一の通路壁531と第二の通路壁532、または装着部63のすくなくともいずれか一方を含む。なお、装着部63は、第一の装着部631と第二の装着部632を含んでいる。さらに、通信器51は、通信回路56、結合部54、通路53を含んでいる。通信回路56は、通信信号を送信あるいは受信する。結合部54は、通信回路56と電気的に接続されている。結合部54は、第一の通路壁531または第二の通路壁532のすくなくとも一方に設けられている。結合部54は、第一の装着部631あるいは第二の装着部632のすくなくとも一方と結合されている。
第二の通路壁532および第二の装着部632は、第一の通路壁531ならびに第一の装着部631と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられている。そして、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第二の装着部632)を閉じた状態で、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第一の装着部632)で囲まれた空隙に、通路53が形成される。すなわち、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第一の装着部632)とが組み合わされて、通路53を形成している。そして、結合部54は、通信信号に基づいた出力を通路53に向って出力する。もしくは結合部54は、通路内を通過する信号を通信信号として通路53から入力する。
結合部54とケーブル42が、容量成分を介した電界結合によって通信する場合、結合
部54は、通信信号そのままで出力している。この場合、通信器51は、第一の電極(第一の結合部541)と第二の電極(第二の結合部542)を含んでいる。そして、第一の装着部631と第二の装着部632を組み合わせて、閉じることにより、第一の結合部541第二の結合部542によって結合部54を構成している。
一方、結合部54とケーブル42が、電磁誘導または磁界結合によって通信する場合、結合部54は、通信信号を磁力によって通信している。そして、第一の装着部631と第二の装着部632を組み合わせて、閉じることにより、通信信号を磁束へと変換して通路に向って出力している。もしくは、第一の装着部631と第二の装着部632を組み合わせて、閉じることにより、通路内を通過する信号に基づく磁束を通信信号として通路から入力している。
以上の構成により、第一の通路壁531と第二の通路壁532を組み合すことにより、ケーブル42を挿入する通路53が形成される。そこで、第一の通路壁531と第二の通路壁532を分離または開き、第一の通路壁531と第二の通路壁532の間にケーブル42を配置する。そして、第一の通路壁531と第二の通路壁532を装着あるいは閉じることにより、ケーブル42は、通路53を貫通する。このようにして、ケーブル42を配線することによって、通信器51をケーブル42へ装着できる。そして、結合部54は、ケーブル42の絶縁層422を介して、信号伝達媒体421と絶縁状態で通信信号を通信できる。したがって、通信器51の入出力信号の信号線を、ケーブル42に対して直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器51をケーブル42へ容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。また、IDを認証することなどが必要となった際に、通信回路56へID信号を入力することで、IDを送信できる。
以下、給電システム15の具体的な構成についてさらに詳細に説明する。電子機器21は、コネクタ22とケーブル42Aを含む。コネクタ22は、ケーブル42Aの一方に電気的に接続されている。一方、電源供給部23は、ケーブル42Aの他方に電気的に接続されている。すなわち、ケーブル42は、コネクタ22から電源供給部23への電源供給経路を構成している。コネクタ22は、電子機器21と外部とを接続できるように配置されている。ケーブル42Aの全体が、電子機器21内に収納されている。なお、ケーブル42Aは、全体を電子機器21内に収納した構成に限られず、その一部を電子機器21から露出した構成でも良い。この場合、ケーブル42Aは、適宜途中にコネクタ(図示せず)などを含んでも構わない。
給電装置31は、コネクタ32とケーブル42Bを含む。コネクタ32は、ケーブル42Bの一方に電気的に接続されている。一方、給電部33は、ケーブル42Bの他方に電気的に接続されている。ケーブル42は、給電部33からコネクタ32への電源供給経路を構成している。そして、コネクタ22とコネクタ32とを接続することによって、ケーブル42(ケーブル42Aとケーブル42Bの総称)が、給電部33から電源供給部23への電源供給経路を構成する。
なお、ケーブル42Bは、内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bを含んでいる。内部ケーブル423Aは、給電装置31内に収納されている。一方、外部ケーブル423Bは、ケーブル42Bのうちで給電装置31から外部へ延びている部分である。内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bは、直接接続されているが、この構成に限られず、適宜コネクタ(図示せず)などを介して接続されていても構わない。
以下、3つの通信装置41(通信装置41A、通信装置41B、通信装置41Cの総称)を含む給電システム15を例に説明する。電子機器21は、通信装置41Aを含んでい
る。通信装置41Aは、ケーブル42Aと通信器51Aを含んでいる。さらに、電子機器21は、通信器51Cを含んでも良い。この場合、通信装置41Aは、ケーブル42Aと通信器51Cを含んでいる。なお、通信器51Aと通信器51Cはケーブル42Aに装着されている。そして、通信器51Aは、電子機器21に内蔵されている。なお、通信器51Aは、電子機器21に内蔵された構成に限られず、電子機器21の外部に設けられた構成でも構わない。なお、ケーブル42Aは、電子機器21の内部から、外部へと延在している。この場合、コネクタ22もまた、電子機器21の外部に設けられる。そして、ケーブル42Aとして、電子機器21の電源コードを用いる場合、コネクタ22は、電源プラグを用いることができる。さらに、ケーブル42の途中にコネクタ(図示せず)を含んでも良い。電子機器21が、通信器51Cを含む場合、電子機器21の外部に通信器51Cを設けることが好ましい。なお、通信器51Cは、電子機器21の外部に設けた構成に限られず、電子機器21内に内蔵しても良い。
給電装置31は、通信装置41Bを含んでいる。通信装置41Bは、通信器51Bを含んでいる。そして、通信器51は、ケーブル42Bへ装着されている。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着されていることが好ましい。この場合、通信器51Bは給電装置31内に収納されている。この構成により、通信器51Bの盗難などの発生を抑制できる。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着された構成に限られず、外部ケーブル423Bに装着されていても良い。この場合、給電装置31内に通信器51Bを収納するスペースがないような場合でも、給電装置31へ通信機能を後付けできる。
給電装置31は、通信装置41Cを含んでも良い。なお、通信装置41Cは、通信器51Cを含んでいる。そして、通信器51Cは、ケーブル42Bに装着されている。ただし、通信器51Cは、外部ケーブル423Bに装着されている。さらに、通信器51Cは、通信器51Bとコネクタ32との間に装着されている。なお、 以上の構成により、3つの通信装置41の通信器51(通信器51A、通信器51B、通信器51Cの総称)の間で互いに通信できる。すなわち、2つの通信器51の間のケーブル42は、通信信号の信号線(信号伝達経路)を構成している。したがって、ケーブル42は、給電部33から電源供給部23への充電供給経路と、2つの通信器51の間の信号伝達経路を兼ねている。
給電システム15は、3つの通信装置41を含む構成に限られず、これらの3つの通信装置41のうちのいずれか2つによって構成しても良い。なお、電子機器21と給電装置31のいずれかが、あらかじめ通信機能を有しているような場合、1つの通信装置41のみで構成してよい。また、通信装置41は3つ以下の構成に限られず、4つ以上の通信装置41によって構成されていても良い。
次に、以上のように構成された給電システム15において、給電装置31から電子機器21へ給電する手順について説明する。通信装置41Bは、定期的にケーブル42Bに対して、ID信号を要求する旨の信号(以下、ID要求信号)を出力している。そして、コネクタ22とコネクタ32とが接続されると、ID要求信号は、ケーブル42Bからケーブル42Aへと供給される。そして、ID要求信号は、通信装置41Aと通信装置41Cへ入力される。通信装置41Aは、ID信号を要求する旨の信号を受け取ると、第一ID信号をケーブル42Aへと出力している。一方、通信装置41Cは、ID要信号を受け取ると、第二ID信号を送信している。
この際、第一ID信号は、たとえば電子機器21固有のIDである。一方、第二ID信号は、たとえば通信装置41Cを保有者あるいは使用者の固有のIDである。このように、通信装置41Aと通信装置41Cは、互いに異なるID情報を送信する構成とすることが好ましい。この構成により、通信装置41Bは、異なる種類のIDがともに正規なID
であると判断された場合に、給電部33に対して給電の許可を与える。この場合、給電装置31が、IDが正規であるか否かを判断している。なお、給電装置31が判断する構成に限られず、管理会社などのサーバで判断しても良い。この場合、通信装置41へ入力されたID情報を、公衆の通信回線などを用いて、管理会社のサーバへ送付する。
また、IDが正規であるか否かの判断は、通信装置41A、電子機器21あるいは通信装置41Bのいずれかで行なうこともできる。たとえば、通信装置41CがID要信号を受け取ると、第二ID信号を送信する。なお、通信装置41Aは、ID要求信号を受け取っても第一ID信号を返信しない。そして、通信装置41Aは、通信装置41Cから第二IDを受信した場合に、第一ID信号を送信する。あるいは、通信装置41Cから第二ID信号を受信した場合に、通信装置41Aは、第一ID信号と第二ID信号を送信しても良い。
逆に、通信装置41Aが、ID要求信号を受け取ると、第一ID信号を送信する構成でも良い。この場合、通信装置41Cは、ID要求信号を受け取っても、第二ID信号を送信しない。そして、通信装置41Cは、第一ID信号を受け取った場合に、第二ID信号を送信する。あるいは、通信装置41Cは、第一ID信号を受け取った場合に、第一ID信号と第二ID信号を送信する。
なお、通信装置41Aと通信装置41Cは、ともに同じIDを送信する構成としても良い。この場合、給電装置31は、通信装置41Aと通信装置41Cの双方から同じIDを受信した際に、給電を許可する。この場合、通信装置41AからのIDと通信装置41CからにIDを識別できることが必要である。そこで、どちらの通信装置41から送信されたIDであるかを識別できるためのアドレスなどをIDに付与することが好ましい。また通信装置41Aの送信信号と通信装置41Cの送信信号とが混信することを抑制する必要がある。そこで、通信装置41Aと通信装置41Cの送信するタイミングをずらせることが好ましい。あるいは、通信装置41Aと通信装置41Cの周波数を異ならせるなどでも良い。
以下、通信器51について、図1から図3に加えて、図4と、図5および図6を参照しながら、さらに詳しく説明する。図4は、通信器51の側面図である。図5は、通信装置41を他の側面から見た場合の側面図である。図6は、通信器51をケーブル42へ装着前の状態を示す概念図である。図2に示すように、通信器51は、ケース52を含むことが好ましい。また、ケース52は、第一のケース部521と第二のケース部522を含むことが好ましい。そして、結合部54は、ケース52内に収納されている。この場合、第一の通路壁531と第二の通路壁532および通路53もまたケース52内に設けられている。さらに、通信回路56も、ケース52内に収納しても良い。
ケース52の両側面には、2つの貫通部523部が形成されている。なお、通路53は、貫通部523と繋がっている。そして、ケーブル42は、貫通部523および通路53を貫通している。貫通部523は、たとえば貫通孔である。なお、貫通部523は、装着部63を構成しても良い。この場合、貫通部523も形状は、ケーブル42の外周形状と同じであることが好ましい。そして、貫通部523は、ケーブル42の絶縁層422を圧接していることが好ましい。この構成により、ケーブル42へケース52を装着した際に、通信器51のがたつきの発生を抑制できる。
この場合、第一のケース部521は、第一の装着部631を含み、第二のケース部522は、第二の装着部632を含む。そして、第一のケース部521と、第二のケース部522とを組み合わせることによって、第一の装着部631と第二の装着部632で装着部63を形成している。なお、貫通部523は、ケーブル42との間に隙間を有していても
良い。この場合、ケーブル42と装着部63との間にスペーサや弾性部材などの介在物(図示せず)を設けることが好ましい。この構成により、装着部63は、介在物を介してケーブル42を保持する。また、貫通部523は孔であるが、この構成に限られず、切り欠きなどによって形成しても良い。
通信器51は、通信回路56と結合部54との間に、整合回路61を含むことが好ましい。この構成により、通信回路56と結合部54との間でインピーダンスを整合させることができる。したがって、通信信号の損失を小さくできる。なお、整合回路61と通信回路56とは、同じ回路基板上に形成されることが好ましい。この場合、整合回路61と通信回路56との間は、マイクロストリップラインなどによって形成する。
なお、整合回路61と通信回路56とを同じ回路基板上に形成した構成に限られず、それぞれが異なった回路基板上に形成されていても良い。さらに、通信回路56は、ケース52とは分離された別のケース(図示なし)内に収納されていても良い。そしてこのような場合、整合回路61と通信回路56との間は、同軸ケーブル62で接続されていることが好ましい。この構成により、整合回路61と通信回路56との間で、ノイズなどが侵入することを抑制できる。なお、整合回路61と通信回路56とが同じ基板上に形成されている場合や、整合回路61と通信回路56とがともにケース52内に収納されている場合でも、整合回路61と通信回路56との間を同軸ケーブル62で接続しても構わない。
第一の通路壁531と第二の通路壁532は、分離自在に構成されている。なお、第一の通路壁531と第二の通路壁532の一部が連結されている構成としてもよい。この場合、第一の通路壁531と第二の通路壁532の連結された部分を除いて、第一の通路壁531と第二の通路壁532は分離されている。この構成よって、第一の通路壁531と第二の通路壁532は、連結部された部分を支点として、開閉自在に構成できる。
なお、通路53の一部または全体は、装着部63を構成していても良い。この場合、第一の通路壁531が、第一の装着部631を形成する。一方、第二の通路壁532が、第二の装着部632を形成する。
通信器51は、規制部55を含んでいることが好ましい。規制部55は、第一の通路壁531および第二の通路壁532の分離や開くことを規制している。この構成により、第一の通路壁531と第二の通路壁532とが組み合わされた状態を維持できる。そして、結合部54をケーブル42へ装着した際に、規制部55は、通信器51のケーブル42への装着状態を維持する。
また、規制部55による第一の通路壁531および第二の通路壁532への規制を解除することにより、第一の通路壁531と第二の通路壁532は、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰することが好ましい。この構成により、通信器51は、ケーブル42に容易に着脱できる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対して、通信することが必要となった際に、都度通信機能を付加することができる。
第一の通路壁531は、第一のケース部521に設けられている。第二の通路壁532は、第二のケース部522に設けられている。なお、第二の通路壁532は、第一の通路壁531に対して分離自在に設けられている。一方、第一のケース部521および第二のケース部522は、開閉自在に連結されている。そして、規制部55は、第一のケース部521および第二のケース部522が開くことを規制している。その場合、規制部55は、ケース52(第一のケース部521と第二のケース部522の総称)に形成することが好ましい。この構成により、規制部55は、第一の通路壁531と第二の通路壁とを組み合わせた状態を維持させている。かつ、規制部55は、第一の通路壁531および第二の
通路壁532の分離を規制している。なお、第一のケース部521および第二のケース部522は、開閉自在に連結された構成に限られず、分離自在に構成されていても良い。この場合、規制部55は、第一のケース部521および第二のケース部522の分離を規制する。そして、通信器51は、第一のケース部521および第二のケース部522を分離または開いて、ケーブル42へ容易に装着できる。また、通信器51のケーブル42への保持状態が維持できる。
また、規制部55は、容易に外すことができる構成であることが好ましい。すなわち、第一のケース部521と第二のケース部522は、規制部55による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰することが好ましい。この構成により、電子機器21や給電装置31に対して通信器51を取り付けても、容易に取り外すことができる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能が必要となった際に都度通信器を後付けすることによって、通信機能を後付けできる。
そのために、規制部55は、たとえば、係合部551と係合突起552によって構成できる。この場合、係合部551と係合突起552を係合することによって、第一のケース部521と第二のケース部522が分離あるいは開くことを規制する。なお、規制部55は、係合部551と係合突起552によって構成するに限られない。規制部55は、たとえば、バンドなどであっても良い。なお、通信装置41Aや通信装置41Cの使用される通信器51は、電子機器21や給電装置31内に収納されている。したがって、通信器51は、ケーブル42に装着した状態のままである。すなわち、通信器51は、修理などの場合を除いて、ケーブル42から取り外される可能性が少ない。したがって、このように通信器51をケーブル42から取り外すことが不要な場合、規制部55は、上記以外に粘着テープ、接着剤などであっても良い。
第一の通路壁531および第二の通路壁532は、凹部を有していることが好ましい。なお、凹部は、絶縁層422の外周の形状に沿った形状であることが好ましい。この構成により、通路53がケーブル42の外周に密着するので、通路53とケーブル42との間でのがたつきなどの発生を抑制できる。また結合部54が、容量性結合によって信号伝達媒体421へ通信信号を伝達する場合、結合部54と信号伝達媒体421との間の結合容量のばらつきを低減出来る。したがって、通信装置41は、安定して通信できる。
さらに、第一の通路壁531および第二の通路壁532は、絶縁層422へ圧接されていることが好ましい。この構成により、通路53がケーブル42の外周に密着するので、通路53とケーブル42との間でのがたつきなどの発生を抑制できる。また結合部54が、容量性結合によって信号伝達媒体421へ通信信号を伝達する場合、結合部54と信号伝達媒体421との間の結合容量のばらつきを低減出来る。したがって、通信装置41は、安定して通信できる。
通信器51は、ID信号出力部57を含むことが好ましい。その中でも特に、通信器51Cは、ID信号出力部57を含むことが好ましい。この場合、通信器51CのID信号出力部57は、ケース52内に収納されていることが好ましい。ID信号出力部57は、通信回路と電気的に接続されている。そして、ID信号出力部57は、ID信号を通信回路56へ出力する。ID信号出力部57は、たとえばID信号を記憶したメモリである。そして、通信器51は、ID信号出力部57を内蔵していることが好ましい。この構成により、IDを認証する際に都度、通信器51の外部からID信号の供給をうけずとも、ID認証できる給電システム15を実現できる。
ID信号出力部57は、通信器51の外部に設けられていても良い。この場合、通信器51は、コネクタ60を含むことが好ましい。そして、ID信号は、コネクタ60を介し
て、外部から入力される。たとえば、電子機器21や給電装置31は、それぞれ固有のIDを有していることが多い。一般的に機器固有のIDは、電子機器21あるいは給電装置31のメモリになどに記憶されている。あるいは、機器固有のIDは、給電装置31の外部の機器に記憶されていても良い。このような場合、電子機器21あるいは給電装置31のメモリや、外部の記憶媒体をID信号出力部57として使用しても良い。この構成により、通信器51Aや通信器51Bは、ID信号出力部57を内蔵する必要がない。もちろん通信器51Aや通信器51Bは、ID信号出力部57を含んでも良い。この構成場合、通信器51は、内蔵と外部のID信号出力部57のいずれか一方のID信号、あるいは両方のID信号を送信することができる。
ID信号出力部57は、メモリに限られず、たとえば情報担体の識別装置であっても良い。この場合の情報担体としては、たとえばICカードである。この構成により、個人が持ち運ぶような人固有のIDなども通信することができる。もちろん、ID信号出力部57のメモリに、このような人固有のIDを記憶させた構成としても良い。さらに、他の通信器51に搭載されたID信号出力部57からID信号を入力する構成としても良い。この場合、通信器51は、コネクタ60からID信号を出力できることが好ましい。なお、通信器51は、ID信号出力部57としての通信器51(図示せず)からコネクタ60を介してIDを取得する構成に限られず、無線や人体通信などによってID信号を取得しても良い。
通信器51Aや通信器51Cは、ID情報を受信したが、この構成に限られず、例えばセンサ(図示せず)等によるセンシング情報であってもかまわない。また、通信器51Cが、ID情報やセンシング情報を送信する構成でも構わない。センシング情報としては、たとえば個人や電子機器を特定可能な情報であることが好ましい。それらの情報としては、たとえば電子機器に記載のバーコードや、指紋、静脈、綱膜パターンなどでもよい。そしてそのために、通信器51は上記情報を検知するセンサを含んでも良い。また、センサは、上記情報に係わらず、通信すべき情報として必要な各種の情報を取得する。そしてそのために、通信器51は、適宜、必要な情報に応じたセンサを含んでも良い。
通信器51は、さらに電力出力部58を含むことが好ましい。なお、電力出力部58は、たとえば電池やバッテリ、あるいは発電装置のいずれでも良い。この構成より、外部から通信回路56を駆動する電源などを供給せずとも、通信できる。すなわち、別途、通信器51へ電源を供給する線路などを準備する必要がない。その結果、通信器51をケーブル42へ装着するだけで、容易に通信機能を後付けすることができる。中でも特に通信器51Cは、電力出力部58を含む構成であることが好ましい。この場合、通信器51Cの電力出力部58は、ケース52内に収納されていることが好ましい。この構成により、通信器51Cは、電子機器21や給電装置31のいずれからも電力供給を受けることなく、自立で通信をすることができる。したがって、通信器51Cをケーブル42へ装着すれば、別途電力用の配線などを準備せずとも通信することができる。
通信器51Aや通信器51Bは、電力出力部58を含む構成に限られず、通信器51の外部に、電力出力部58を含む構成としても良い。たとえば、通信器51Aを電子機器21内に内蔵した場合、電源供給部23を電力出力部58として用いても良い。また、通信器51Aを給電装置31内に内蔵した場合、給電部33を電力出力部58として用いても良い。
なお、通信器51Cは、ID信号出力部57と電力出力部58の両方を含むことが好ましい。この構成により、通信器51Cは、通信すべきIDと、そのIDを送信するための回路、そしてそれらを動作させるための電源を全て含む。したがって、外部から通信回路56を駆動する電源などを供給せずとも、ID信号を送信できる。すなわち、別途、通信
器51Cへ電源を供給する線路などを準備する必要がない。また、通信を行なう際に、都度ID信号を通信回路56へ入力するなどの作業も不要とできる。その結果、通信器51Cをケーブル42へ装着するだけで、容易に通信機能を後付けすることができる。すなわち、通信器51Cは、ケーブル42へ装着するだけで、自立で通信できる状態となる。
さらに、通信器51は、スイッチ59を含むことが好ましい。スイッチ59は、通信回路56および電力出力部58の間に設けられている。この構成により、通信機能を使用する際にスイッチ59をオンにすれば良いので、電力出力部58の電力の消費を抑制できる。さらに、スイッチ59は、通信器51をケーブル42へ装着することによりオンすることが好ましい。そのために、スイッチ59は、通路53へ突出した構成としてある。そして、通信器51をケーブル42へ装着することによって、ケーブル42の絶縁層422がスイッチ59を押し込む。この構成により、通信器51をケーブル42へ装着することによって、スイッチ59をオンすることができる。また、ケーブル42から通信器51を外す動作によって、通信回路56をオフすることもできる。したがって、都度、ケーブル42へ通信回路56を装着して使用するような場合に、通信回路56のオン、オフ動作は、別途手動などで行なう必要がない。なお、スイッチ59は、ケーブル42へ装着することでオン、オフする構成に限られず、人の操作によってオン、オフする構成としても良い。また、スイッチ59を2つ設け、一方はケーブル42へ装着することでオン、オフし、もう一方は人の操作でオン、オフする構成としても良い。
なお、通信器51Cは、ID信号出力部57と電力出力部58とスイッチ59を含んでいることが好ましい。この構成により、通信器51Cは、ケーブル42へ装着するだけで、通信できる状態となる。
以下、通信装置41Aを搭載した移動体装置11について、図面を参照しながら説明する。図8は、移動体装置11の概念図である。移動体装置11は、たとえば電気自動車やプラグインハイブリッドカーなどの自動車である。なお、移動体装置11は、自動車に限られず、マルチコプター式の小型無人航空機や、船舶、自転車、バイク、各種建設機械、各種運搬機械などであっても良い。
移動体装置11は、ボディ12と、駆動部13と、電子機器21を含んでいる。駆動部13と電子機器21は、ボディ12へ搭載されている。なお、駆動部13は、モータを含んでいる。電源供給部23は、たとえば充電回路と二次電池などを含んでいる。そして、移動体装置11は、二次電池から供給される電力によってモータを動作させて、駆動されている。なお、駆動部13は、変速機構や、タイヤなどの推進部、ハンドルなどの操舵機構などを含んでも良い。さらに、駆動部13は、エンジンを含んでも良い。また、移動体装置11は、モータのみで駆動される必要はなく、人力含め他の動力によっても駆動される状態を含んでいても構わない。この構成により、通信機能を具備しないような移動体装置に対しても、容易に通信器51を後付けできる。
一般的に移動体装置11は、エンジン制御部などのメモリ内に、機器固有のIDを記憶している。また、移動体装置11は、電源供給部23を有している。そこで、通信装置41Aは、通信器51Aの外部から機器固有のID信号を入力している。すなわち、通信装置41Aは、エンジン制御部などのIDを記憶したメモリを、ID信号出力部57として流用できる。なお、この構成に限られず、通信装置41Aが、ID信号出力部57を含んでいても良い。さらに、通信装置41Aは、通信装置41A内のID信号出力部57と、通信装置41Aの外部のメモリなどからそれぞれ異なったIDを取得しても良い。
さらに、通信装置41Aは、通信器51Aの外部から電力が供給されている。この場合、通信装置41Aは、電源供給部23から電力を供給されている。すなわち、通信装置4
1Aは、電源供給部23を電力出力部58として流用できる。
図9は、他の例の電子機器21Aを搭載した移動体装置11の概念図である。移動体装置11は、図8に示す電子機器21に代えて電子機器21Aを用いることができる。電子機器21Aは、電子機器21の通信装置41Aに代えて、通信装置41Dを含んでいる。通信装置41Dは、通信器51Aと通信器51Cを含んでいる。そして、通信器51Aのコネクタ60と通信器51Cのコネクタ60とが電気的に接続されている。なお、通信器51Cは、コネクタ60からID信号を出力できる。すなわち、通信器51Cは、通信器51AのID信号出力部57を構成することとなる。この構成により、通信器51Aは、通信器51Cからコネクタ60を介してID信号を取得できる。
この場合、個人の固有ID番号などの個人情報は、通信器51Cのみに記憶した構成としておくことが好ましい。この構成により、通信器51Cを通信器51Aから外しておけば、たとえ電子機器21が盗難されたとしても、個人情報が流出することを抑制できる。また、通信器51Cは、通信器51Aを介して通信できる。したがって、移動体装置11の外部のケーブル42Bへ通信器51Cを装着しなくても通信できる。その結果、通信器51Cをケーブル42Bから取り外すことを忘れることによる通信器51Cの盗難などの発生を抑制できる。
さらに、通信器51Aは、通信器51Cの電力出力部58の電力によって駆動する構成としても良い。この構成により、通信器51Aを移動体装置11へ後付けする際に、通信器51Aへ電力を供給するための配線をしなくても、通信器51Aを動作させることができる。したがって、通信器51Aは、通信機能を有していない移動体装置に対して、容易に後付けできる。
図10は、他の例の給電装置131の回路ブロック図である。給電装置131は、給電装置131Aと、給電装置131Bを含んでいる。給電装置131Bは、給電部33と、給電用の外部ケーブル423Bと、コネクタ32と、コネクタ34Bを含んでいる。コネクタ32は、外部ケーブル423Bの一方に接続されている。一方、コネクタ34Bは、外部ケーブル423Bの他方に接続されている。そして、外部ケーブル423Bの途中に、給電部33が挿入されている。なお、コネクタ34Bは、電源プラグであることが好ましい。そして、コネクタ34Bから入力された電力は、給電部33を介して、コネクタ32から出力される。図7に示す電子機器21の電圧は、多くの場合、商用電源の電圧と異なっている。また、電子機器21は、多くの場合直流によって動作する。そこで、給電部33は、たとえば電圧変換や、交流から直流への変換などを行なっている。なお、給電部33と外部ケーブル423Bとの間は、コネクタ(図示せず)などによって着脱可能に設けていても良い。図7に示す電子機器21の電源供給部23が、商用電源そのままで動作できるような場合、給電部33を設ける必要はない。
さらに、通信器51Cを外部ケーブル423Bへ装着した構成としても良い。この場合、通信器51Cは、給電部33のコネクタ34B側、コネクタ32側のどちらに装着しても良い。ただし、給電部33が、通信信号を通過させない構成の場合、通信器51Cは、給電部33のコネクタ34B側に装着する。なお、給電装置131Bは、図7に示す電子機器21と一体に構成しても構わない。この場合、外部ケーブル423Bは、図7に示すケーブル42Aと一体に形成される。この構成により、コネクタ32や図7に示すコネクタ22を不要とすることもできる。さらに、給電装置131Bは、たとえば既存の給電ステーションであっても良い。あるいは、給電装置131Bは、持ち運べるように、地面などへ直接に設置された構成でなくても良い。また、給電部33は、ケーブルと一体であっても良い。あるいは、コネクタ(図示せず)などを設け、適宜、ケーブル42Bの途中でケーブル42Bを分離できる構成としても良い。
一方、給電装置131Aは、通信装置41Bと、駆動回路331と、開閉器35と、コネクタ34Aを含んでいる。なお、給電装置131Aは、建物内に設置されていることが好ましい。その際、コネクタ34Aが建築物71の壁面71Aから露出するように、給電装置131Aを収納する。通信装置41Bは、通信器51Bと、内部ケーブル423Aを含んでいる。そして、内部ケーブル423Aの一方に、コネクタ34Aが接続されている。内部ケーブル423Aの他方側には、商用電源から電力が供給されている。この構成により、内部ケーブル423Aは、商用電源から供給された電力を前記コネクタへ供給する。すなわち、内部ケーブル423Aは、電源供給線路を構成している。
なお、商用電源の電力は、配電機器72などから開閉器35を介してコネクタ34Aへと供給されている。配電機器72は、たとえば分電盤あるいはブレーカである。そして、通信器51Bは、開閉器35とコネクタ34Aとの間で内部ケーブル423Aへ装着されている。この構成により、内部ケーブル423Aは、通信器51での通信信号の通信経路も兼ねている。
駆動回路331は、商用電源の電力が供給されて、通信器51Bを駆動している。なお、開閉器35は、通信器51Bの指示により、電力を下流へ流す、あるいは電力の供給を停止する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる通信器は、送信信機能を有していない電子機器に対して、ID認証することが必要となった場合に、簡単にIDを送信する送信機能を後付けできるという効果を有し、認証などを必要とする電子機器等として有用である。
11 移動体装置
12 ボディ
13 駆動部
15 給電システム
21、21A 電子機器
22、32、60 コネクタ
23 電源供給部
31、131、131A、131B 給電装置
33 給電部
34A コネクタ
34B コネクタ
35 開閉器
41、41A、41B、41C、41D 通信装置
42、42A、42Bケーブル
51、51A、51B、51C 通信器
52 ケース
53 通路
54 結合部
55 規制部
56 通信回路
57 ID信号出力部
58 電力出力部
59 スイッチ
61 整合回路
62 同軸ケーブル
63 装着部
71 建築物
331 駆動回路
421 信号伝達媒体
422 絶縁層
423A 内部ケーブル
423B 外部ケーブル
521 第一のケース部
522 第二のケース部
523 貫通部
531 第一の通路壁
532 第二の通路壁
541 第一の結合部
542 第二の結合部
551 係合部
552 係合突起
631 第一の装着部
632 第二の装着部

Claims (19)

  1. 第一の通路壁と、
    前記第一の通路壁と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられた第二の通路壁と、
    通信信号を送信あるいは受信する通信回路と、
    前記通信回路と電気的に接続された結合部と、を備え、
    前記第一の通路壁と前記第二の通路壁とが組み合わされて、前記第一の通路壁と前記第二の通路壁で囲まれた空隙に形成された通路と、をさらに有し、
    前記結合部は、前記第一の通路壁または前記第二の通路壁のすくなくとも一方に設けられ、前記通信信号に基づいた出力を前記通路に向って出力、もしくは前記通路内を通過する信号を前記通信信号として前記通路から入力する、
    通信器。
  2. 前記第一の通路壁および前記第二の通路壁の分離もしくは開くことを規制する規制部と、さらに備え、
    前記規制部は、
    前記第一の通路壁および前記第二の通路壁を規制することにより、前記第一の通路壁と前記第二の通路壁とが組み合わされた状態を維持する、
    請求項1記載の通信器。
  3. 前記第一の通路壁および前記第二の通路壁は、
    前記規制部による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰する、
    請求項2記載の通信器。
  4. 前記第一の通路壁が設けられた第一のケース部と、
    前記第一のケース部に対して分離自在に設けられた第二のケース部と、をさらに備え、
    前記第一のケース部および前記第二のケース部は、
    分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられ、
    前記第一の通路壁および前記第二の通路壁は、
    分離自在に設けられ、
    前記規制部は、前記第一のケース部および前記第二のケース部の分離もしくは開くことを規制することにより、前記第一の通路壁と前記第二の通路壁とを組み合わし、かつ前記第一の通路壁および前記第二の通路壁の分離を規制する、
    請求項1記載の通信器。
  5. 前記第一のケース部および前記第二のケース部は、
    前記規制部による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰する、
    請求項4記載の通信器。
  6. ID信号を前記通信回路へ出力するID信号出力部と、
    前記通信回路を駆動する電力を出力する電力出力部と、をさらに備えた、
    請求項1記載の通信器。
  7. 前記通信回路および前記電力出力部の間に設けられたスイッチを、さらに備えた、
    請求項6記載の通信器。
  8. 通路と結合部を含む請求項1記載の通信器と、
    前記通路を貫通し、前記結合部と絶縁された信号伝達媒体を、備え、
    前記結合部は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合のいずれかによって出力を前記信号伝達媒体へ送信する、もしくは電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合のいずれかによって前記信号伝達媒体を通過する信号を受信する、
    通信装置。
  9. 前記信号伝達媒体の外周を覆う絶縁層および、前記信号伝達媒体を含むケーブルを、さらに備え、
    前記ケーブルは、
    前記通路を貫通して配置された、
    請求項8記載の通信装置。
  10. 前記第一の通路壁および前記第二の通路壁は、
    前記絶縁層の外周の形状に沿った形状の凹部を有した、
    請求項8記載の通信装置。
  11. 前記第一の通路壁および前記第二の通路壁は、
    前記絶縁層に圧接されている、
    請求項8記載の通信装置。
  12. 前記通信回路を駆動する電力を出力する電力出力部と、
    前記通信回路および前記電力出力部の間に設けられたスイッチを、さらに備え、
    前記スイッチは、前記通信器を前記ケーブルへ装着することによりオンする、
    請求項8記載の通信装置。
  13. ケーブルを含む請求項8記載の通信装置と、
    前記ケーブルに電気的に接続された電源供給部と、を備え、
    前記ケーブルは、
    前記電源供給部への電源供給経路を兼ねた、
    電子機器。
  14. ボディと、
    前記ボディ内に収納され、電源供給部を含む請求項13記載の電子機器と、
    前記電源供給部によって駆動された駆動部と、を備えた、
    移動体装置。
  15. ケーブルを含む請求項8記載の通信装置と、
    前記ケーブルに電気的に接続された給電部と、を備え、
    前記ケーブルは、
    前記給電部からの電源供給経路を兼ねた、
    給電装置。
  16. ケーブルを含む請求項8記載の通信装置と、
    前記ケーブルの一方に電気的に接続されたコネクタと、を備え、
    前記ケーブルは、
    商用電源から供給された電力を前記コネクタへ供給する電源供給経路を兼ねた、
    給電装置。
  17. 信号伝達媒体を含み、電力を供給するケーブルと、
    前記ケーブルに装着され、通信信号を送信する請求項1記載の通信器と、を備え、
    前記通信器は、複数の通信器のうちのひとつであり、
    複数の通信器のうちの1つの通信器は、
    前記信号伝達媒体と電気的に絶縁状態で、前記信号伝達媒体に対して前記通信信号を送信し、
    かつ、他の通信器のうちの少なくともひとつに対して、前記信号伝達媒体を介して前記通信信号を伝送し、
    前記ケーブルは、
    前記通信信号の信号伝達経路と前記電力の給電経路とを兼ねた、
    給電システム。
  18. 第一の装着部と、
    前記第一の装着部と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられ、前記第一の装着部とともに装着部を構成する第二の装着部と、
    少なくとも一部に前記装着部を含む通路と、
    通信信号を送信あるいは受信する通信回路と、を備え、
    前記第一の装着部と結合された第一の電極と、
    前記第二の装着部と結合された第二の電極と、をさらに有し、
    前記第一の装着部と前記第二の装着部とを組み合わすことにより、前記第一の電極と前記第二の電極によって結合部を構成し、
    前記結合部と容量成分を介した電界結合で、前記通信信号を前記結合部から前記通路に向って出力、もしくは前記通路内を通過する信号を前記通信信号として前記通路から前記結合部へと入力する、
    通信器。
  19. 第一の装着部と、
    前記第一の装着部と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられ、前記第一の装着部とともに装着部を構成する第二の装着部と、
    少なくとも一部に前記装着部を含む通路と、
    通信信号を送信あるいは受信する通信回路と、を備え、
    前記第一の装着部と前記第二の装着部のすくなくともいずれか一方と結合された結合部を、さらに有し、
    前記結合部は、
    前記第一の装着部と前記第二の装着部とを組み合わせることにより、電磁誘導あるいは磁界結合で、前記通信信号を磁束へと変換して前記通路に向って出力、もしくは前記通路内を通過する信号に基づく磁束を前記通信信号として前記通路から入力し、電磁誘導あるいは電磁結合によって前記通信信号を通信する、
    通信器。
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