JP2018019514A - 振動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】リニア振動を行う振動アクチュエータにおいて、薄型化に対応しながら組み立て作業の繁雑さを解消でき、立ち下がりや立ち上がり時間を短縮して、歯切れの良い情報伝達を可能にする。【解決手段】振動アクチュエータ1は、枠体(固定子)2と、枠体(固定子)2に対して一軸方向に沿って振動自在に弾性支持される可動子3とを備え、枠体(固定子)2には、両端部に一対の磁極部10A,10Bを有するコア10と、コア10の一軸方向周りに巻回されたコイル11とが設けられ、可動子3には、一対の磁極部10A,10Bにそれぞれ近接して配置され、コイル11への通電で生じる磁極部10A,10Bの交番磁界によって一軸方向に沿った往復推力を得るマグネット部12と、マグネット部21に固定される錘部14とが設けられ、可動子3は、一軸方向に交差する幅方向の長さに対して厚さ方向の長さが短い。【選択図】図1
Description
本発明は、振動アクチュエータに関するものである。
振動アクチュエータは、携帯電子機器に内蔵され、着信やアラームなどの信号発生を振動によって携帯者に伝える装置として広く普及しており、携帯者が身につけて持ち運ぶウエアラブル電子機器においては、不可欠な装置になっている。また、振動アクチュエータは、タッチパネルなどのヒューマン・インターフェイスにおけるハプティクス(皮膚感覚フィードバック)を実現する装置として、近年注目されている。
振動アクチュエータは、各種の形態が開発されている中で、直線的な往復振動によって比較的大きな振動を発生させることができるリニア振動アクチュエータが注目されている。従来のリニア振動アクチュエータは、枠体(固定子)と、枠体に固定されるコイルと、コイルの空芯部に挿入されるマグネットと、マグネットに固定される錘と、マグネットと錘からなる可動子を枠体に弾性支持するバネとを備えている。このようなリニア振動アクチュエータは、可動子の質量とバネの弾性係数によって決まる共振周波数(固有振動数)の交番電流をコイルに通電することによりマグネットに推力を与え、可動子を一軸方向に沿って往復振動させている(下記特許文献1参照)。
携帯電子機器やウエアラブル電子機器の小型化・薄型化に伴い、それに装備される振動アクチュエータには一層の小型化・薄型化の要求がなされている。特に、スマートホンなどのフラットパネル表示部を備える電子機器においては、表示面と直交する厚さ方向の機器内スペースが限られているので、そこに配備される振動アクチュエータには薄型化の高い要求がある。この要求に応じて、前述した従来のリニア振動アクチュエータの薄型化を図ろうとすると、コイルを扁平にしてその空芯部に平板状のマグネットを挿入することが必要になるので、組み立て作業が繁雑になる問題がある。
また、従来のリニア振動アクチュエータは、コイルへの通電を止めるとマグネットに作用する推力は消失するが、可動子はその後も錘の慣性で減衰振動する。これにより、通電オフから可動子が停止するまでにある程度の時間(立ち下がり時間)を要することになる。また、コイルへの通電開始から可動子が共振振動を始めるまでの間もある程度の時間(立ち上がり時間)を要する。このように従来のリニア振動アクチュエータは、前述した立ち下がり時間や立ち上がり時間が比較的長くなるので、ハプティクスにおける情報伝達を歯切れ良く振動によって人に伝え難い問題がある。
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、リニア振動を行う振動アクチュエータにおいて、薄型化に対応しながら組み立て作業の繁雑さを解消できること、立ち下がりや立ち上がり時間を短縮して、歯切れの良い情報伝達を可能にすること、振動の騒音を抑止して安定振動を得ること、などが本発明の課題である。
このような課題を解決するために、本発明の振動アクチュエータは、以下の構成を具備するものである。
固定子と、該固定子に対して一軸方向に沿って振動自在に弾性支持される可動子とを備え、前記固定子には、両端部に一対の磁極部を有するコアと、該コアに巻回されたコイルとが設けられ、前記可動子には、前記一対の磁極部にそれぞれ近接して配置され、前記コイルへの通電で生じる前記磁極部の交番磁界によって前記一軸方向に沿った往復推力を得るマグネット部と、該マグネット部に固定される錘部とが設けられ、前記可動子は、前記一軸方向に交差する幅方向の長さに対して厚さ方向の長さが短いことを特徴とする振動アクチュエータ。
固定子と、該固定子に対して一軸方向に沿って振動自在に弾性支持される可動子とを備え、前記固定子には、両端部に一対の磁極部を有するコアと、該コアに巻回されたコイルとが設けられ、前記可動子には、前記一対の磁極部にそれぞれ近接して配置され、前記コイルへの通電で生じる前記磁極部の交番磁界によって前記一軸方向に沿った往復推力を得るマグネット部と、該マグネット部に固定される錘部とが設けられ、前記可動子は、前記一軸方向に交差する幅方向の長さに対して厚さ方向の長さが短いことを特徴とする振動アクチュエータ。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。各図における矢印X方向は、可動子の振動方向(一軸方向)を指し、矢印Y方向は、X方向に交差する幅方向を指し、矢印Z方向は、X,Y方向に交差する厚さ方向を指している。
図1〜図10に示した振動アクチュエータ1(1A,1B,1C,1D)は、全ての実施形態において、枠体2からなる固定子と、枠体(固定子)2に対して一軸方向(図示X方向)に沿って振動自在に弾性支持される可動子3とを備え、枠体(固定子)2には、両端部に一対の磁極部10A,10Bを有するコア10と、コア10に巻回されたコイル11とが設けられ、可動子3には、一対の磁極部10A,10Bにそれぞれ近接して配置され、コイル11への通電で生じる磁極部10A,10Bの交番磁界によって一軸方向(図示X方向)に沿った往復推力を得るマグネット部12と、マグネット部2に固定される錘部14とが設けられている。そして、振動アクチュエータ1の可動子3は、一軸方向(図示X方向)に交差する幅方向(図示Y方向)の長さに対して厚さ方向(図示Z方向)の長さが短く構成されている。
図1及び図2に示した第1の実施形態に係る振動アクチュエータ1(1A)は、枠体2に固定されるコア10が、一軸方向(図示X方向)に沿って延設されており、且つ平行に一対配置されている。平行に配置された一対のコア10の一方の磁極部10Aは、互いに対向するように突出した爪部を有しており、他方の磁極部10Bも、互いに対向するように突出した爪部を有している。これにより、磁極部10A,10Bは、近接するマグネット部12に向かって幅小になっている。
コア10に巻かれたコイル11は、枠体2の底面に取り付けられた配線基板に接続されている。配線基板6には、コイル11の端部に接続された入力端子6A,6Bが設けられている。
振動アクチュエータ1(1A)は、一対のコア10の間に可動子3が配置されている。可動子3の錘部14には軸受15が設けられている。錘部14を貫通して一対の軸受15に摺動自在に軸支されるシャフト5は、一軸方向(図示X方向)に沿って延設され、その両端が枠体2に固定されている。可動子3は、シャフト5に沿って振動自在に軸支され、錘部14のX方向両端は、弾性部材4であるコイルバネ4Aを介して枠体2に弾性支持されている。
この際、可動子3の両側に位置する磁極部10A(10B)は、可動子3の振動方向に直交する方向において同軸上にあり、一方の磁極部10A(10B)とこれに近接するマグネット部12との間隙と、他方の磁極部10A(10B)とこれに近接するマグネット部12との間隙が同等になっている。可動子3はシャフト5に沿って振動しても、この間隙が一定に維持されている。前述した間隙にばらつきがあると、可動子3は、間隙の狭い方に引き寄せられて安定した振動が得られなくなるが、前述した間隙を可動子の両側で同等に維持することで、安定した振動を得ることができる。
振動アクチュエータ1(1A)のマグネット部12は、バックヨーク13を介して錘部14の両側面にそれぞれ固定されている。図示の例では、錘部14の両端部に支持枠14Aが取り付けられており、錘部14のX方向長さより長いマグネット部12を取り付けることができるようになっている。それぞれのマグネット部12は、一軸方向(図示X方向)に沿って配列された複数のマグネット片12A,12B,12C,12Dを備えている。一対のマグネット部12は、一対のコア10にそれぞれ対向して配置されている。
図3は、振動アクチュエータ1(1A)を駆動する際の推力の発生状態を示している。コア10に巻かれたコイル11には、弾性部材4の弾性係数と錘部14を含む可動子3の質量に応じて決まる共振周波数(固有振動数)の交番電流(交流或いはパルス電流)が駆動信号として入力される。これによって、コア10の磁極部10A,10Bには、それぞれが逆極に着磁される図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態になる磁極反転を一定周期毎に繰り返す交番磁界が生じる。
コア10に対面するマグネット部12(マグネット片12A〜12D)の磁極は、マグネット片12AがN極、マグネット片12BがS極、マグネット片12CがS極、マグネット片12DがN極のように配置され、コア10の一方の磁極部10Aに対向するマグネット片12A,12Bの着磁方向と、コア10の他方の磁極部10Bに対向するマグネット片12C,12Dの着磁方向が逆向きになるように配置されている。
そして、可動子3の静止時には、コア10の一方の磁極部10Aがマグネット片12A,12Bの異極接合部に近接し、コア10の他方の磁極部10Bがマグネット片12C,12Dの異極接合部に近接するように配置されている。このようにコア10とマグネット部12との位置を設定して、前述した駆動信号をコイルに通電することで、図3(a),(b)の矢印で示すように、図示X方向に沿って可動子3を往復振動させる推力が得られる。
このような振動アクチュエータ1(1A)は、コア10及びコイル11を枠体2の底面に固定し、錘部14にマグネット部12を固定した可動子3を一対のコア10間に配置して、錘部14の端面と枠体2との間にコイルバネ4Aを配置し、その後に、シャフト5を錘部14の軸受15に通して、シャフト5の両端を枠体2に固定すれば、枠体2に蓋体7を取り付ける前の組み立て作業が完了する。このように、振動アクチュエータ1(1A)は、枠体2の厚さを薄厚にした場合にも、扁平なコイルに可動子を通すような煩雑な組み立て作業が不要になり、作業性良く組み立てを行うことが可能になる。
また、振動アクチュエータ1(1A)は、コイル11への通電を止めて推力が消失すると、磁性体であるコア10の磁極部10A,10Bとマグネット部12との間に生じる磁気吸引力が可動子3に停止負荷として加わるので、立ち下がり時間を短縮することができる。更に、振動アクチュエータ1(1A)は、コイル11への通電開始時には、直ちにコア10の磁極部10A,10Bが着磁され、磁極部10A,10Bに近接したマグネット部12に大きな推力を付与するので、立ち上がり時間を短縮することができる。これによって、振動アクチュエータ1(1A)を用いて情報伝達の皮膚感覚フィードバックを行うと、歯切れの良い情報伝達が可能になる。
また、図4(a)に示すように、可動子3を傾斜させるような外力が加わった場合にも、図4(b)に示すように、コア10の磁極部10A,10Bとマグネット部12との磁気吸引力が働いて、可動子3は水平姿勢を維持する。これによって、振動アクチュエータ1(1A)は、可動子3の回転方向の暴れが抑えられ、騒音(異音)の少ない静かな振動を得ることができる。
磁極部10A,10Bとマグネット部12との間に生じる磁気吸引力は、磁極部10A,10Bを近接するマグネット部12に向かって幅小にすることで、より大きく作用させることができる。また、このように磁極部10A,10Bを幅小にすることで、可動子3の停止位置を精度良く定めることができる。
図5及び図6は、第2の実施形態に係る振動アクチュエータ1(1B)を示している。この例は、前述した第1の実施形態の変形例であり、シャフト5及び軸受15を省いて、弾性部材4としてコイルバネ4Aの換わりに板バネ4Bを用いている。板バネ4Bは、一軸方向(図示X方向)に沿って弾性変形すると共に一軸方向(図示X方向)周りの捻れに対して剛性を有する構造を有している。これによって、板バネ4Bに弾性支持される可動子3は、一軸周りの回転が抑えられるので、振動アクチュエータ1(1B)は、更に騒音の少ない静かな振動が可能になる。また、シャフト5の挿通が省けるので、更に良好な組み立て作業性を得ることができる。
図7及び図8は、第3の実施形態に係る振動アクチュエータ1(1C)を示している。この振動アクチュエータ1(1C)は、錘部14が、一軸方向(図示X方向)に沿った空間部14Bを内部に備え、空間部14B内に、コア10とマグネット部12が配置されている。また、振動アクチュエータ1(1C)は、可動子3を弾性支持する弾性部材4として、平板状の板バネ4Cを用いている。
振動アクチュエータ1(1C)は、単体のコア10が枠体(固定子)2の底面に固定されている。コア10は、図示X方向に延設され、その両端に磁極部10A,10Bが設けられており、そのコア10のX方向周りにコイル11が巻き回されている。これに対して、可動子3の錘部14には、X方向に沿った空間部14Bが設けられ、その内面にX方向に延設されたマグネット部12とバックヨーク13が一対固定されている。そして、空間部14Bにコア10を収容するように、可動子3を枠体2に配置することで、一対のマグネット部12がコア10を挟むように配置される。なお、図示の例では、空間部14Bが、図示Z方向両側に開放されているが、コア10を挿入する側のみを開放して他方の側を錘部で塞いだ構造であってもよい。また、この例においても、前述した例にように、磁極部10A,10Bを近接するマグネット部12に向けて幅小にすることができる。
振動アクチュエータ1(1C)の組み立ては、コイル11が巻かれた単体のコア10を枠体2の底面に固定し、錘部14の空間部14Bに一対のマグネット部12とバックヨーク13を固定した可動子3を、空間部14B内にコア10が収容されるように、枠体2内に配置する。そして、錘部14の端部と枠体2との間に平板状の板バネ4Cを配置することで、枠体2に蓋体7を取り付ける前の組み立て作業が完了する。このように、振動アクチュエータ1(1C)は、前述した実施形態と同様に、枠体2の厚さを薄厚にした場合にも、扁平なコイルに可動子を通すような煩雑な組み立て作業が不要になり、作業性良く組み立てを行うことが可能になる。
また、振動アクチュエータ1(1C)は、コア10を単体にすることで、部品点数を削減することができると共に、枠体2内のスペースに効率よく錘部14を配置することができる。これによって、可動子3の質量を高めて効果的な共振振動を得ることができる。
図9及び図10は、第4の実施形態に係る振動アクチュエータ1(1D)を示している。この振動アクチュエータ1(1D)は、錘部14が、一軸方向(図示X方向)に沿った空間部14Bを内部に備え、空間部14B内に、コア10とマグネット部12が配置されている点で、第3の実施形態と同様である。また、振動アクチュエータ1(1D)は、可動子3を弾性支持する弾性部材4として、中抜きのある平板状の板バネ4Dを用いている。
振動アクチュエータ1(1D)は、コア10が図示Y方向(振動方向と交差する方向)に延設されており、その両端に磁極部10A,10Bが設けられている。また、空間部14B内にバックヨーク13を介して固定されるマグネット部12は、磁極部10A,10Bに近接するように、一対設けられており、磁極部10Aに近接するマグネット部12は、互いに逆磁極のマグネット片12X1,12Y1が図示X方向に沿って配置され、磁極部10Bに近接するマグネット部12は、互いに逆磁極のマグネット片12X2,12Y2が図示X方向に沿って配置されている。ここで、磁極部10A,10Bに対面するマグネット部12の磁極は、マグネット片12X1とマグネット片12Y2が同磁極であり、マグネット片12Y1とマグネット片12X2が同磁極になっている。これによって、コイル11に交番電流を通電して磁極部10A,10Bに交番磁界を生じさせることで、可動子3を図示X方向に往復振動させる推力が得られる。また、この例においても、前述した例にように、磁極部10A,10Bを近接するマグネット部12に向けて幅小にすることができる。
振動アクチュエータ1(1D)も、前述した振動アクチュエータ1(1C)と同様に、組み立て作業性が良く、錘部14をスペース効率良く枠体2内に配置することができる。
以上説明したように、振動アクチュエータ1(1A〜1D)は、煩雑な組み立て工程を省いて作業性良く組み立てることができる。また、振動アクチュエータ1(1A〜1D)は、コア10の磁極部10A,10Bとマグネット部12とを近接配置することで、高い推力で振動の立ち上がり時間を早めることができ、無通電時の磁極部10A,10Bとマグネット部12との磁気吸引力が停止負荷になることで、通電停止時の立ち下がり時間を短縮することができる。そして、マグネット部12に向かう磁極部10A,10Bの先端部を幅小にすることで、このような効果を更に高めることができる。
また、振動アクチュエータ1(1A〜1D)は、近接配置された磁極部10A,10Bとマグネット部12との磁気吸引力が、可動子3の回転に対する戻り力となって可動子3を安定振動させるので、可動子3が薄厚形状になっていても、厚み方向の暴れが少なく、静かな振動を得ることができる。特に、可動子3の両側に位置する磁極部10A(10B)を、可動子3の振動方向に直交する方向において同軸上にして、一方の磁極部10A(10B)とこれに近接するマグネット部12との間隙と、他方の磁極部10A(10B)とこれに近接するマグネット部21との間隙を同等にすることで、より安定した振動を得ることができる。
図11は、本発明の実施形態に係る振動アクチュエータ1(1A〜1D)を装備した携帯電子機器の一例として、携帯情報端末100を示している。安定した振動が得られ薄型化や幅方向のコンパクト化が可能な振動アクチュエータ1(1A〜1D)を備える携帯情報端末100は、通信機能における着信やアラーム機能などの動作開始・終了時を異音が発生しにくい安定した振動で使用者に伝えることができる。また、振動アクチュエータ1(1A〜1D)の薄型化・幅方向のコンパクト化によって高い携帯性或いはデザイン性を追求した携帯情報端末100を得ることができる。更に、振動アクチュエータ1(1A〜1D)は、厚さを抑えた枠体2内に各部を収容したコンパクト形状であるから、薄型化された携帯情報端末100の内部にスペース効率よく装備することができる。また、振動アクチュエータ1(1A〜1D)は、立ち上がり時間と立ち下がり時間を短縮することができるので、皮膚感覚フィードバックにおいて歯切れの良い情報伝達を可能にすることができ、効果的なハプティクスを実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
1(1A,1B,1C,1D):振動アクチュエータ,
2:枠体(固定子),3:可動子,
4:弾性部材,4A:コイルバネ,4B,4C,4D:板バネ,
5:シャフト,6:配線基板,6A,6B:入力端子,7:蓋体,
10:コア,10A,10B:磁極部,11:コイル,
12:マグネット部,
12A〜12D,12X1,12Y1,12X2,12Y2:マグネット片,
13:バックヨーク,
14:錘部,14A:支持枠,14B:空間部,
15:軸受,100:携帯電子機器(携帯情報端末)
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Claims (9)
- 固定子と、該固定子に対して一軸方向に沿って振動自在に弾性支持される可動子とを備え、
前記固定子には、両端部に一対の磁極部を有するコアと、該コアに巻回されたコイルとが設けられ、
前記可動子には、前記一対の磁極部にそれぞれ近接して配置され、前記コイルへの通電で生じる前記磁極部の交番磁界によって前記一軸方向に沿った往復推力を得るマグネット部と、該マグネット部に固定される錘部とが設けられ、
前記可動子は、前記一軸方向に交差する幅方向の長さに対して厚さ方向の長さが短いことを特徴とする振動アクチュエータ。 - 前記コアは前記一軸方向に沿って延設され、前記マグネット部は、複数のマグネット片が前記一軸方向に沿って配列されており、前記可動子の静止時には、前記磁極部は前記マグネット片の異極接合部に近接することを特徴とする請求項1記載の振動アクチュエータ。
- 平行に配置された一対の前記コアの間に、前記可動子が配置され、一対の前記マグネット部が一対の前記コアにそれぞれ対向して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の振動アクチュエータ。
- 前記錘部は、前記一軸方向に沿った空間部を内部に備え、
前記空間部内に、前記コアと前記マグネット部が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の振動アクチュエータ。 - 前記可動子は、前記一軸方向に延設されるシャフトに沿って振動することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の振動アクチュエータ。
- 前記可動子は、前記一軸方向に沿って弾性変形すると共に前記一軸方向周りの捻れに対して剛性を有する板バネによって弾性支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の振動アクチュエータ。
- 前記可動子の両側に位置する前記磁極部は、前記可動子の振動方向に直交する方向において同軸上にあり、一方の前記磁極部とこれに近接する前記マグネット部との間隙と、他方の前記磁極部とこれに近接する前記マグネット部との間隙が同等であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の振動アクチュエータ。
- 前記磁極部は、近接する前記マグネット部に向かって幅小になっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ。
- 請求項1〜8のいずれか1項の振動アクチュエータを備えた携帯電子機器。
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Cited By (8)
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