JP2017508594A - ドリル制限システムならびにそれを使用するための方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ドリル制限システム(10,110,210)に関するものであって、このドリル制限システムは、ホルダ(18,118,218)であるとともに、このホルダに対して着脱可能に連結される複数のドリル係止体(14,114,214)を有し、さらに、ドリルビット(24,124,224)を挿通させて受領し得るよう構成された、ホルダと;ホルダに対して動作可能に連結されるとともに、ドリルビットの先端に対して係合し得るよう構成された表面を有した、プラットホーム(12,112,212)と;を具備してなり、ホルダとプラットホームとが、互いに対して移動可能とされ、これにより、ドリルビットに対してのドリル係止体の位置を、選択的に変更することができる。
Description
本出願は、2014年 3月17日付けで出願された米国特許予備出願第61/954,440号明細書、および、2015年 3月10日付けで出願された米国特許予備出願第62/130,905号明細書、の優先権を主張するものである。これら文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。
本発明は、一般に、ドリル制限システムに関するものであり、より詳細には、例えば歯科インプラントといったような医療手術時に歯科ドリルによって骨を穿孔するためのドリル制限システムに関するものである。
ドリルによって骨を穿孔する際には、骨内に熱を発生させる傾向がある。このような熱は、骨や患者の周囲生体組織にとって有害であり得る。うまくないことに、熱が大きくなると、多くの場合、患者にとって有害なリスクが増大する。この理由のために、例えば歯科医といったような施術者や看護師や他の医療従事者は、従来より、骨内に生成される熱量を低減させるようにして、穿孔を行う。そのために、施術者は、まず最初に、比較的小さなドリルビットを使用し、これにより、所望深さのところまでにわたって、骨内に小さな孔を穿孔する。次に、施術者は、比較的大きなドリルビットを使用し、これにより、同じ所望深さのところまでにわたって、先の小さな孔を通して同軸的に比較的大きな孔を穿孔する。次に、施術者は、所望の直径および深さの孔が形成されるまで、追加的なより大きなドリルビットを使用して孔の拡径を繰り返すことができる。漸次的により大きなドリルビットを使用して徐々に孔を拡径することにより、施術者は、より効率的にかつ効果的に孔の一部を除去することができ、これにより、所望の直径を有したドリルビットによって直接的に穿孔を行う場合と比較して、より少ない熱量で孔を形成することができる。
例えば歯科手術といったような場合に、穿孔を繰り返し的に行う際には、患者にとっての成功的な成果を得るためには、穿孔深さの制御が重要である。一方においては、深すぎるところまで穿孔を行うことは、組織や神経を傷つけてしまったり、また、患者の曲がりキャビティを孔開けしてしまったり、しかねない。他方においては、浅すぎる程度しか穿孔しない場合には、歯科インプラントを固定するための十分な基礎を提供することができない。所望の深さのところまで繰り返し的に穿孔する傾向を増大させるためには、施術者は、多くの場合、施術者は、多くの場合、可視マーカーを有したドリルビットを使用する、および/または、手術時に所望の穿孔深さを知らせるためのドリル係止体を使用する。深さのための可視マーカーを有したドリルビットは、正確に深さを知らせることができる。しかしながら、施術者が深すぎる穿孔をしてしまうことを防止するための物理的な係止体を提供しない。また、公知のドリル係止体は、典型的には、歯どうしの間に対しての適合のためにサイズが小さいものであって、歯科手術前や歯科手術中や歯科手術後には、見失いやすいものである。いずれにしても、そのようなマーカー付きのドリルビットやドリル係止体は、多くの場合、様々なサイズの孔の穿孔のためのセットとして供給されており、そのため、購入に際して高価であるとともに、歯科手術の多忙な状況下では取扱いが困難なものである。
したがって、上記の問題点を克服し得るような、例えば歯や顎骨といったような骨の穿孔に際して、ドリルビットシステムならびにその方法が要望されている。
上記の目的のために、複数のドリルビットに対してそれぞれ対応するドリル係止体を提供するためのドリル制限システムは、ホルダとプラットホームとを具備している。ホルダは、このホルダに対して着脱可能に連結される複数のドリル係止体を有し、さらに、ドリルビットを挿通させて受領し得るよう構成されている。ドリル係止体は、ドリルビットがドリル係止体に対して移動可能とされた第1状態と、ドリル係止体がドリルビットに対して固定された第2状態と、を有している。プラットホームは、ドリルビットの先端に対して係合し得るよう構成された表面を有している。ホルダとプラットホームとは、互いに対して移動可能とされ、これにより、ドリルビットに対してのドリル係止体の位置を、選択的に変更することができ、これにより、ドリル係止体を、ドリルビット上における所望の位置のところに配置することができる。
一実施形態においては、プラットホームは、静止的なものとして構成され、ホルダが、プラットホームに対して移動可能なものとして構成される。しかしながら、代替可能な実施形態においては、ホルダは、静止的なものとして構成され、プラットホームが、ホルダに対して移動可能なものとして構成される。この実施形態においては、ドリル制限システムは、開口可能な調節部材を具備することができ、この調節部材の回転により、プラットホームがホルダに対して移動する。より詳細には、調節部材は、プラットホーム上の螺旋グルーブに沿って移動し得るよう構成された突起を有することができ、調節部材の回転により、プラットホームがホルダに対して移動する。
ドリル係止体は、ホルダに対して着脱可能に連結され得るよう構成することができる。一実施形態においては、ホルダは、1つまたは複数のスプリングクリップを有し、この1つまたは複数のスプリングクリップは、ドリル係止体をホルダに対して選択的に係合させ、また、ドリル係止体をホルダから係合解除する。この点において、十分な力によって、スプリングクリップは、撓むことができ、これにより、ドリル係止体をホルダから解放することができる。スプリングクリップは、また、すべてのドリル係止体を、ホルダに対しての係合状態へとスナップバックさせ得るよう構成することができる。スプリングクリップは、1つまたは複数のスプリングフィンガー、あるいは、C字形状スプリングを有することができる。ドリル係止体は、スプリングクリップに対して協働し得るよう構成されたクリップ構造を有することができる。
一実施形態においては、ドリル係止体は、ナット部分と;このナット部分に対して螺着的に連結される把持部分と;を有している。このような構成においては、把持部分に対してのナット部分の回転は、ドリル係止体を、第1状態と第2状態との間にわたって移行させる。把持部分は、ホルダ上の1つまたは複数のスプリングクリップに対して協働し得るよう構成されたクリップ構造を有し、スプリングクリップとクリップ構造とは、ドリル係止体をホルダに対して選択的に係合させ、また、ドリル係止体をホルダから係合解除する。ホルダは、把持部分に対してナット部分を回転させ得るよう構成された回転可能部材を有することができる。ドリル制限システムは、トルク制御部材を具備することができ、このトルク制御部材は、ドリル係止体のナット部分に対して係合し得るよう構成される、あるいは、回転可能部材に対して係合し得るよう構成される。これにより、ドリルビットに対してドリル係止体を固定することができる。
他の実施形態においては、ドリルビットに対してドリル係止体を取り付けるための方法において、互いに対して移動可能とされたホルダとプラットホームとを準備するとともに、ホルダを、このホルダに対して着脱可能に連結される複数のドリル係止体を有したものとし;複数のドリルビットを、ホルダ内のそれぞれ対応するドリル係止体を通して挿入し、これにより、ドリルビットの一部を、プラットホームに対して係合させ;ホルダとプラットホームとを互いに対して相対的に移動させ、これにより、各々のドリルビット上におけるドリル係止体の所望高さを選択し;その選択された高さにおいて、複数のドリルビットの各々に対して、それぞれ対応するドリル係止体を係合させる。一実施形態においては、プラットホームが、静止状態に保持され、ホルダが、プラットホームに対して移動される。代替可能な実施形態においては、ホルダが、静止状態に保持され、プラットホームが、ホルダに対して移動される。
ドリルビットに対してドリル係止体を取り付けるための方法においては、追加的に、ドリル係止体の第2部分に対して、ドリル係止体の第1部分を回転させ、これにより、ドリルビット上へとドリル係止体を係合させる。ドリル係止体の第2部分に対してドリル係止体の第1部分を回転させるに際しては、ホルダのうちの、ドリル係止体の第1部分に対して接触している回転可能部材を回転させることができる。
添付図面は、本明細書の一部を構成するものであって、上述したような本発明の一般的な説明と一緒に本発明の様々な実施形態を例示するものである。以下の詳細な説明は、本発明の様々な見地を説明するように機能する。
以下においては、本発明についていくつかの実施形態に関して説明するけれども、本発明は、特定のタイプのドリル制限システムに限定されるものではない。本発明の様々な実施形態の説明は、特許請求の範囲に規定された本発明の精神および範囲内に包含されるすべての代替可能な構成や修正された構成や等価な構成をカバーすることを意図している。特に、当業者であれば、本発明の様々な実施形態における各構成部材が多様な態様で構成され得ることは、理解されるであろう。
図1〜図4Cに示すように、例えば骨切り術や他の歯内手術や歯科手術といったような医療手術時に、例えば歯および/または顎骨といったような骨を穿孔するためのドリル制限システム10は、複数のドリル係止体14を有したドリルプラットホーム12と、トルク制御ツール16と、を備えている。ドリル係止体14は、ペデスタル20からオフセットされたホルダ18に対して着脱可能に連結されており、複数のドリルビット24を受領することができる(図6B参照)。例えば施術者や看護師や他の医療従事者は、ペデスタル20に対してホルダ18を移動させ、これにより、複数のドリルビット24によって歯および/または顎骨を穿孔するための所望深さをセットし、次に、各々のドリルビット24を、それぞれ対応するドリル係止体14内へと配置する。これに代えて、複数のドリルビットをそれぞれ対応するドリル係止体14内に配置した後に、ホルダ18を、ペデスタル20に対して移動させ、これにより、所望深さをセットすることができる。その後、トルク制御ツール16を使用することにより、各ドリル係止体14をそれぞれ対応するドリルビット24に対して締め付けることができる。これにより、施術者は、医療手術時には、各ドリルビット24を取り外すことができて、ドリル係止体14が連結されたものとすることができる。医療手術の完了時には、トルク制御ツール16を使用することにより、それぞれ対応するドリルビット24から各ドリル係止体14を緩めることができる。これにより、施術者は、ドリルプラットホーム12からドリルビット24を取り外すことができる。このようにして、ドリル制限システム10は、ドリル係止体14をホルダ18上に維持しつつあるいは使用時に対応するドリルビット24上に維持しつつ、洗浄したり維持したり施術者によって取り扱われたりすることができる。例示としての一実施形態においては、ドリル制限システム10は、ホルダ18の外周縁の近傍に配置された8個のドリル係止体14を備えており、これにより、様々な直径を有した8個のドリルビット24を受領することができる。ホルダ18を、任意の所望直径を有したドリルビット24のための任意の数のドリル係止体14を保持し得るよう構成し得ることは、理解されるであろう。この点において、本発明は、任意の特定の組をなすドリルビット24を受領することに限定されるものではないことが、意図されている。
簡単に上述したように、ドリルプラットホーム12は、複数のドリル係止体14を保持するためのホルダ18と、ペデスタル20と、を備え、ホルダ18とペデスタル20とは、互いに対して相対移動可能とされており、これにより、これらホルダ18とペデスタル20との間に、可変的な深さをセットすることができる。例示としての一実施形態においては、ホルダ18は、全体的にカップ形状とされており、全体的に平面状の端部壁28と、ドリルプラットホームが組み立てられた状態において平面状の端部壁28からペデスタル20のベース32に向けて下向きに突出する環状側壁30と、を有している。ペデスタル20は、さらに、ベース32から上向きに突出するシャフト34を有している。このシャフト34は、ホルダ18を、スライド的に受領し得るよう構成されている。これにより、ホルダ18は、シャフト34上においてあるいはシャフト34に対して、上下方向に自由に移動することができる。図1〜図4Cに示すように、ベース32は、全体的に平面状であって、医療手術時には、例えばテーブルやカウンタートップやトレイ等といったような比較的フラットな表面上に載置され得るよう構成されている。これにより、施術者によるアクセスが容易なものとされている。
「上」および「下」という用語は、例えばホルダ18に対してのベース32といったように、鉛直方向の相対配置の態様を意味する用語である。この点において、「上」および「下」という用語は、単なる例示に過ぎず、本発明を何ら制限するものではないことが意図されている。例えば、本発明の他の例示としての一実施形態によるドリル制限システム10は、全体的に水平方向において施術者の近傍にあるいは他の角度での配置でもって施術者の近傍に、代替的に配置されるように再構成することができる。よって、それらの用語は、本発明を特定の配向性に限定するものではない。
図1,4A,4Bに示すように、シャフト34は、全体的に円筒形状のものであって、さらに、上面36と、シャフト34の側面40から突出した深さロック38と、この深さロック38とは反対側において側面上に位置したフラット表面42と、を有している。深さロック38とフラット表面42との双方は、ホルダ18と協働し得るよう構成されている。これにより、詳細に後述するように、ドリルビット24に対してのドリル係止体14の位置をセットして維持することができる。上面36は、全体的に水平方向を向いており、ホルダ18に対しての一様な鉛直方向位置のところにそれぞれ対応するドリルビット24を受領し得るよう構成された複数の凹所44を有している。この点において、各凹所44は、それぞれ対応するドリル係止体14に対して鉛直方向において全体的に位置合わせされており、これにより、各ドリルビット24は、全体的に鉛直方向を向く配向性でもってホルダ18内に保持され、ドリルビット24の先端は、凹所44内に配置される。
ホルダ18は、環状側壁30を通して延在する全体的に鉛直方向のスロット46を有している。この鉛直方向のスロット46は、互いに対向した一対の内側端部壁48,50を規定する。スロット46は、深さロック38を受領し得るサイズとされている。これにより、内側端部壁48,50は、深さロック38に対して、鉛直方向に移動することができる。より詳細には、内側端部壁48,50の各々は、複数の深さ凹所52を有している。複数の深さ凹所52は、内側端部壁48,50に沿って鉛直方向の所定の高さ位置に配置されており、これにより、ドリルビット24に対してドリル係止体14を位置決めすることができる。各々の深さ凹所52は、深さロック38に対して係合し得るよう構成されており、これにより、施術者は、セットの様子を、触感で感じたり、耳で聞いたり、および/または、目で見ることができる。よって、フィードバックが増強されている。施術者がホルダ18を操作することをさらに補助し得るよう、ホルダ18は、環状側壁30上に配置された1つまたは複数の把持表面54を有している。
図4Cは、図1,2におけるホルダ18とドリルビット24とトルク制御ツール16とに対して協働し得るよう構成されたドリル係止体14の例示としての一実施形態を示している。ドリル係止体14は、トルク制御ツール16によって受領され得るよう構成されたナット部分64と、ドリルビット24に対して把持され得るよう構成された把持部分66と、を有している。ナット部分64は、例えば内部ネジ山と複数の外部フラット面68とを有したロックナットといったようなものとされるものであって、把持部分66に対して、より詳細には、外部ネジ山付きの分離フィンガーに対して、動作可能にかつ回転可能に連結されている。これにより、ナット部分64を把持部分66に対して第1の向きに回転させることにより、把持部分66を縮径させることができ、これにより、把持部分66を、ドリルビット24上へと締め付けることができる。これは、把持部分66の弾性的な分離フィンガーをドリルビット24上に実質的にクランプ止めすることにより、達成される。把持部分66は、さらに、クリップ構造70を有している。このクリップ構造70は、後述するように、ホルダ18に対してドリル係止体14を着脱可能に固定するためのものである。例示としての一実施形態においては、クリップ構造70は、把持部分66から外向きに突出した環状リングとして、構成することができる。加えて、把持部分66は、把持部分66の底面内に、一対の対向グルーブ72を有している。一対の対向グルーブ72の目的については、後述する。
簡単に上述したように、図4A〜図5に示すように、ホルダ18の平面状の端部壁28は、ドリル係止体14を受領するための、さらには、ドリルビット24(図1参照)を受領するための、複数の穴56を有している。例示としての一実施形態においては、複数の穴56は、ホルダ18の外周縁の近傍のところにおいて、シャフト34の上面36に向けて、平面状の端部壁を鉛直方向に貫通して延在している。各々の穴56に関し、平面状の端部壁28は、さらに、穴56内へと延在する一対の対向凹所58と、穴56(図5参照)の近傍において平面状の端部壁28から上向きに突出する一対の対向当接部材60と、を有している。より詳細には、当接部材60と凹所58とは、互いに対して約90°だけオフセットすることができる。各凹所58は、平面状の端部壁28から延出されたL字形状のまたはJ字形状のスプリングクリップ62を有している。スプリングクリップ62は、例えば、個別部材とされて、端部壁28の底面上に取り付けることができる。あるいは、スプリングクリップ62は、例えば、穴56の近傍において端部壁28に対して一体的に形成することができる。スプリングクリップ62は、把持部分66のクリップ構造70を使用することにより、穴56まわりにおいてドリル係止体14を同中心的にかつ着脱可能に係合し得るよう構成することができる。例示としての一実施形態は、ドリル係止体14を平面状の端部壁28に対して着脱可能に連結するためのスプリングクリップ62を有しているけれども、ドリル係止体14を穴56まわりにおいて平面状の端部壁28に対して着脱可能に連結するための他の構造を、同様にして使用し得ることは、理解されるであろう。ドリル係止体14が穴56に対して配置されたときには、各当接部材60は、ドリル係止体14の対向グルーブ72に対して、協働的に係合する。これにより、ナット部分64を回転可能としつつも、把持部分66の回転を禁止することができる。これにより、ドリルビット24に対しての、ドリル係止体14の締め付け(あるいは、緩め)を行うことができる。
本発明においては、施術者は、トルク制御ツール16を操作することにより、ドリルビット24に対してドリル係止体14を締め付けたりおよび/または緩めたりすることができる。トルク制御ツール16は、施術者が把持するためのハンドル74と、回転可能に連結されたソケットホイール76と、を有している。ハンドル74は、凹所付き端部78のところまで延在している。凹所付き端部78は、ピンホイールと同様のソケットホイール76を受領する。ソケットホイール76は、ソケットホイール76の中央部分から外向きに突出した径方向突出部材80すなわちスポークを有している。各々の径方向突出部材80は、ソケット穴82を有している。ソケット穴82は、上述したようなナット部分64のフラット部分68を受領し得るサイズとされている。例示としての一実施形態においては、ソケットホイール76は、上述した8個のドリルビット24に対応するサイズとされたソケット穴82を有した8個の突出部材80を有している。しかしながら、突出部材80の数は、システム10において使用されているドリルビット24の数およびドリル係止体14の数に応じて、変更し得ることは、理解されるであろう。
所望のドリル係止体14のための所望の突出部材80を選択するに際しては、施術者は、ソケットホイール76を回転させる。これにより、突出部材80を軸線方向に位置合わせすることができて、ハンドル74から離間する向きに突出させることができる。加えて、ソケットホイール76は、トルク制限機構を有している。ソケットホイール76は、例えば凹所付き端部78内のスプリング(図示せず)といったような部材によって、付勢される。これにより、ソケットホイール76を、所望の程度のトルクが得られるまで、そのような位置合わせ状態に、保持することができる。例えば、施術者は、所望量のトルクが得られるまで、ドリル係止体14のナット部分64を締め付けることができる。所望量のトルクが得られた時点で、ソケットホイール76は、付勢された位置合わせから解放されるようにラチェット駆動され、これにより、施術者に対して、ナット部分64が十分に締め付けられたことを知らせる。例示としての一実施形態においては、所望量のトルクの例は、約60Ncmとすることができる。当然のことながら、このトルク値は、特定の用途に応じて、変更することができる。このように、ソケットホイール76の付勢されたラチェット駆動は、施術者が締め付け過ぎることを防止する。これにより、ドリル係止体14の損傷を防止することができる。ソケットホイール76の付勢されたラチェット駆動は、また、施術者が締め付け足りないことを防止する。これにより、ドリル係止体14が、使用時に緩んでしまうことがない。
使用時には、図6A,6Bは、ドリルプラットホーム12が、ドリル係止体14内に緩く載置されたドリルビット24を有していることを示している。施術者は、ロック部材84を、シャフト34の側部のフラット表面42から、緩める。ロック部材84は、例えばセットねじといったようなものであって、ホルダ18の環状側壁30に対して螺着的に係合しており、ロック部材84が緩められた後においても、ホルダ18内に留まっている。ロック部材84が緩められた状態においては、ホルダ18は、シャフト34の上面36に対して、鉛直方向において上下に移動可能である。これにより、端部壁28とシャフト34の上面36との間に、可変的な深さを規定することができる。図6Bに示すように、深さロック38の例示としての一実施形態は、互いに反対側に位置した一対をなす付勢されたピン86を有している。ピン86は、所定の深さ凹所52に対して係合する。これにより、可変深さをセットすることができる。各々の深さ凹所52に対して隣接したところに位置した複数の数値は、ドリルビット24がドリル係止体14に対して着脱可能に連結されることとなる対応深さを示している。所望の深さが選択されたときには、施術者は、ロック部材84をシャフト34に対して締め付ける。これにより、ホルダ18をシャフト34に対してロックすることができる。
図7A,7Bに示すように、施術者は、ソケットホイール76の対応する突出部材80を選択し、ソケット穴82がナット部分64のフラット部分68に対して係合するまで、ドリルビット24上へとソケット穴82をスライドさせる。施術者は、ハンドル74を操作することにより、把持部分66に対してナット部分64を回転させる。これにより、把持部分66をドリルビット24上にクランプすることができる。ドリル係止体14がドリルビット24に対して連結された後には、ソケットホイール76は、ラチェットフリーとなり、このことは、適切な量のトルクが、ドリル係止体14に対して印加されたことを知らせる。施術者は、このような締付操作を、ドリルプラットホーム12内の各々のドリル係止体14とそれぞれ対応するドリルビット24とに関して、繰り返す。
骨内に所望の孔を穿孔するのに必要な最小直径のドリルから最大直径のドリルまで、施術者は、ホルダ18からドリルビット24を取り外すことによって、孔を形成する。ホルダ18からドリルビット24を取り外すに際しては、施術者は、把持部分66のクリップ構造70に対してのスプリングクリップ62の保持力に打ち勝つだけの十分な力でもって、全体的に上向きにドリルビット24を引っ張る。次に、施術者は、ドリル係止体14によって表示された所望の深さにまで、ドリルビット24を使用して骨内に孔を穿孔する。その後、施術者は、ドリル係止体14およびドリルビット24を、対応する穴56へと戻し、スプリングクリップ62とスプリング構造70とを再係合させる。施術者は、骨内の孔が所望の直径となるまでまたドリル係止体14によって規定された所望の深さとなるまで、ドリル係止体14およびドリルビット24に関しての、上記の取り外し操作と穿孔操作と戻し操作とを、繰り返す。
骨内の孔が完成した後には、施術者は、上述したようにして、ドリルビット24からドリル係止体14を緩めて、ドリルビット24を、ドリルプラットホーム12から取り外す。その後、ロック部材84をシャフト34から緩め、ドリル係止体14を有したホルダ18を、シャフト34から取り外し、クリーニングや他のルーチンメンテナンスを行う。これにより、ドリル制限システム10を、次なる医療手術のための待ち受け状態とすることができる。
図8〜図18は、ドリル制限システムの代替可能な実施形態を示している。同様の符号は、同様の構成部材を表している。図8および図9に明瞭に示すように、ドリル制限システム110は、ドリルプラットホーム112と、トルク制御ツール116と、を備えている。ドリルプラットホーム112は、ホルダ部分118と、深さ制御部分119と、ペデスタル120と、を備えている。
ペデスタル120は、ベース132と、シャフト134と、を有している。ベース132は、トルク制御ツール116を受領するための特別に構成された凹所121a,121bを示しており、全体的に平面状とされているとともに、医療手術時には、例えばテーブルやカウンタートップやトレイ等といったような比較的フラットな表面上に載置され得るよう構成されている。これにより、施術者によるアクセスが容易なものとされている。シャフト134は、全体的に円筒形状であって、ベース132から離間する向きに突出しているとともに、深さ制御部分119をスライド的に受領し得るよう構成されている。これにより、深さ制御部分119は、シャフト134上においてある方向において全体的に自由に移動することができる。図面においては、その方向は、鉛直方向として図示されている。シャフト134は、深さ制御部分119を超えて突出する上部を備えている。上部は、詳細に後述するように、ネジ山付き貫通穴111および孔113を使用して、ホルダ部分118に対して相互作用する。
深さ制御部分119は、シャフト134上に適合する可変深さのプラットホーム122と、深さ制御部材115と、インジケータリング129と、を有している。可変深さのプラットホーム122は、上面136を有している。上面136には、複数の凹所144が設けられており、これら凹所144は、ドリルビット124の先端を受領することができる。可変深さのプラットホーム122は、さらに、環状側壁117を有している。この環状側壁117には、螺旋グルーブ123と、深さノッチ152と、が設けられている。深さ制御部材115は、詳細に後述するような態様で可変深さのプラットホーム122に対して相互作用し得るよう構成されたものであって、突出した連結リング部材127が設けられた上面125と、環状側壁195と、を有している。突出した連結リング部材127は、ホルダ部分118のキャップ128に対して相互作用し得るよう構成されている。インジケータリング129は、深さ制御部材115上に適合するものであって、施術者が深さ制御部材115を回転させることを補助するための複数の把持構造154と、複数の深さ表示131と、を有している。
ホルダ部分118は、下プレート133と、上プレート135と、撓み部材162と、回転可能なソケットドライブアダプタ167と、キャップ128と、を有している。ドリルビット124およびドリル係止体114は、医療手術時において、使用されていないときには、ホルダ部分118内に載置される。下プレート133および上プレート135は、互いに実質的に同じ直径を有した環状形状とされている。しかしながら、下プレート133は、複数のガイド突起139を有している。これらガイド突起139は、キャップ128の開口156内に適合し得るよう構成されたものであって、キャップ128のリッジ126内に収容され得るよう構成されている。下プレート133は、さらに、1つまたは複数のタブ141を有している。1つまたは複数のタブ141を使用することにより、下プレート133をリッジ126内へと挿入することができる。下プレート133は、さらに、1つまたは複数のネジ山付き孔143aを有している。1つまたは複数のネジ山付き孔143aは、下プレート133を、上プレート135に対しておよびキャップ128に対して位置合わせし得るよう構成されている。下プレート133は、中央穴147aと、ドリルビット124の直径以上の直径とされた複数の開口149と、を有している。上プレート135は、1つまたは複数の孔143bを有している。1つまたは複数の孔143bは、上プレート135を、下プレート133に対しておよびキャップ128に対して位置合わせし得るよう構成されている。上プレート135は、さらに、中央穴147bを有している。キャップ128と上プレート135と下プレート133とは、ボールベアリングセットねじ145による係合により、互いに保持される。撓み部材162は、上プレート135の複数の撓み部材位置合わせ開口151内に適合し得るよう構成されている。開口151は、下プレート133の開口149に対して全体的に位置合わせされる。下プレートの開口149の数、および、上プレートの撓み部材位置合わせ開口151の数は、所望とされたドリルビット124の数およびドリル係止体114の数によって決定される。図面においては、8個のドリルビット124と、8個のドリル係止体114とが、図示されている。しかしながら、本発明は、この数に限定されるものではない。回転可能なソケットドライブアダプタ167は、キャップ128の対応する開口156よりも大きな直径を有した環状ベース169と、ウィング171と、を有している。回転可能なソケットドライブアダプタ167は、上プレート135上に載置されるものであって、撓み部材162の上方に配置される。
簡便には、撓み部材162と回転可能なソケットドライブアダプタ167との一方または双方は、カラーコードを有することができ、これにより、施術者に対して、構成部材の適合性を迅速に知らせることができる。これに加えて、複数の表示153は、上プレート135の撓み部材位置合わせ開口151の近傍において、プリントやエッチングや他の手法で形成することができ、これにより、施術者に対して、各々の撓み部材位置合わせ開口151のところに収容されたドリルビット124の直径を知らせることができる。
キャップ128は、上面155と、環状側壁157と、を有している。キャップ128の上面155は、複数の開口156を有している。これら複数の開口156は、上プレート135の撓み部材位置合わせ開口151に対して、および、下プレート133の開口149およびガイド突起139に対して、全体的に位置合わせされている。キャップ128の環状側壁157は、表示159を有している。この表示159は、ドリル制限システムが使用されている際に、深さ制御部材115の適切な深さ表示131に対して位置合わせされるよう構成されている。ドリル制限システムのモードについては、後述する。上面155の裏面上において、図9Aに示すように、キャップ128は、固定部分161を有している。固定部分161は、全体的に円筒形であるものの、例えば図示のようなフラット表面163といったような位置合わせ構造を有することができる。ホルダ部分を組み立てるには、固定部分161を、上プレート135の中央穴147bおよび下プレート133の中央穴147aを通過させる。次に、タブ141を使用することにより、下プレート133を回転させて、ガイド突起139を、リッジ126に対して係合させるとともに、開口156に対して全体的に位置合わせする。次に、固定部分161を、深さ制御部材115および可変深さのプラットホーム122を通過させ、シャフト134の相補的な孔113内へと導入する。スプリング付勢されたピン165を使用することにより、シャフトに対してキャップ128の固定部分161を固定することができる(図10,11参照)。
図12,12A,14,15に明瞭に示すように、ドリル係止体114は、内部ネジ山と複数のフラット部分168とを有したナット部分164と、クリップ構造170を有した把持部分166と、を備えている。ナット部分164と把持部分166との双方は、ドリルビット124の外径よりもわずかに大きな内径を有している。ドリルビット124は、ホルダ部分118の回転可能なソケットドライブアダプタ167および撓み部材162の内部において、ナット部分164および把持部分166の内径のところを挿通される。ドリルビット124の先端173は、可変深さのプラットホーム122の上面136の凹所144の中に受領される。ドリル係止体114が撓み部材162に対して当接した際には、弾性フィンガー175が、把持部分166のクリップ構造170に対して係合する。
トルク制御ツール116は、図16A,16Bに明瞭に示すように、2つの構成部材から、すなわちラチェット179とソケットアダプタ181とから、構成されている。不使用時には、トルク制御ツール116は、簡便には、ペデスタル120上の特別に適合された凹所121a,121b内に載置することができる。使用時には、ソケットアダプタ181は、連結端部183を有しており、この連結端部183の連結部材185が、ラチェット179に対して相互作用する。トルク端部187は、回転可能なソケットドライブアダプタ167のウィング171に対して相互作用し得るよう構成されたスロット189を有している。ラチェット179は、ハンドル端部174と、ソケットアダプタ181の連結端部183の連結部材185に対して相互作用し得るよう構成された連結端部190と、を有している。ハンドル端部174は、トルク制御部材191を有している。このトルク制御部材191を使用することにより、所望のトルク値をセットすることができる。このようなトルク制限機構およびラチェットは、当業者には公知であるので、さらなる説明を省略する。
これに代えて、トルク制御ツール216が、図16Cに図示されており、トルク制御ツール316が、図16Dに図示されている。双方のトルク制御ツールは、ハンドル部分274,374と、トルク端部287,387と、を有している。トルク端部287,387は、ヒンジ部分283,383を介して、ハンドル部分274,374に対して取り付けられている。ヒンジ部分283,383により、ハンドル部分274,374を、トルク端部287,387に対して揺動させることができる。この揺動能力により、例えば、施術者は、トルク制御ツール216,316を、より良好に把持してより良好に制御することができる。また、ヒンジ部分283,383は、トルク制限機構を有することができる。開示されたドリル制限システム110,210の各実施形態は、原理的には、トルク制御ツール116,216,316のいずれをも使用することができる。
図9B,9C,10A,13,13A,13Bは、ドリル制限システム210の代替可能な実施形態を示している。同様の符号は、同様の構成部材を示している。ドリル制限システム210は、ドリルプラットホーム212と、トルク制御ツール216と、を有している。ドリルプラットホーム212は、ホルダ部分218と、深さ制御部分219と、ペデスタル220と、を有している。
ペデスタル220は、ベース232と、シャフト234と、を有している。ベース232は、特別に構成された凹所221a,221bを示しており、全体的に平面状とされているとともに、医療手術時には、例えばテーブルやカウンタートップやトレイ等といったような比較的フラットな表面上に載置され得るよう構成されている。これにより、施術者によるアクセスが容易なものとされている。シャフト234は、全体的に円筒形状であって、ベース232から離間する向きに突出しているとともに、深さ制御部分219をスライド的に受領し得るよう構成されている。これにより、深さ制御部分219は、シャフト234上においてある方向において全体的に自由に移動することができる。図面においては、その方向は、鉛直方向として図示されている。シャフト234は、ボルト296によってペデスタル220に対して保持される。
深さ制御部分219は、シャフト234上に適合する可変深さのプラットホーム222と、深さ制御部材215と、インジケータリング229と、を有している。可変深さのプラットホーム222は、上面236を有している。上面236には、複数の凹所244が設けられており、これら凹所244は、ドリルビット224の先端を受領することができる。可変深さのプラットホーム222は、さらに、環状側壁217を有している。この環状側壁217には、螺旋グルーブ223と、深さノッチ252と、が設けられている。深さ制御部材215は、深さ制御部材115に関して上述したのと同様の態様で可変深さのプラットホーム222に対して相互作用し得るよう構成されたものであって、突出した連結リング部材227が設けられた上面225と、環状側壁295と、を有している。突出した連結リング部材227は、ホルダ部分218のキャップ228に対して相互作用し得るよう構成されている。インジケータリング229は、深さ制御部材215上に適合するものであって、施術者が深さ制御部材215を回転させることを補助するための複数の把持構造254と、複数の深さ表示231と、を有している。
ホルダ部分218は、下プレート233と、上プレート235と、撓み部材262と、回転可能なソケットドライブアダプタ267と、キャップ228と、を有している。ドリルビット224およびドリル係止体214は、医療手術時において、使用されていないときには、ホルダ部分218内に載置される。下プレート233および上プレート235は、互いに実質的に同じ直径を有した環状形状とされている。下プレート233は、中央穴247aと、ドリルビット224の直径以上の直径とされた複数の開口249と、を有している。上プレート235は、さらに、中央穴247bを有している。キャップ228と上プレート235と下プレート233とは、キャップ228のタブ245と開口297a,297bとを介しての接触により、互いに保持される。撓み部材262は、上プレート235の複数の撓み部材位置合わせ開口251内に適合し得るよう構成されている。開口251は、下プレート233の開口249に対して全体的に位置合わせされる。下プレートの開口249の数、および、上プレートの撓み部材位置合わせ開口251の数は、所望とされたドリルビット224の数およびドリル係止体214の数によって決定される。図面においては、8個のドリルビット224と、8個のドリル係止体214とが、図示されている。しかしながら、本発明は、この数に限定されるものではない。ドリル制限システム110,210は、図13〜図13Bに明瞭に示すように、多くの点で同様であるけれども、それらドリル制限システム110,210の相違点は、撓み部材262において、弾性フィンガー175に代えてC字形状スプリング275をリンググルーブ270を通して使用することによって、把持部分266が、ホルダ部分218に対して着脱可能に連結されている点である。このようにして、ドリルビット224およびドリル係止体214を、撓み部材262に対して容易に着脱することができる。回転可能なソケットドライブアダプタ267は、回転可能なソケットドライブアダプタ167と同様に機能する。上述したように、トルク制御ツール116,216,316は、本発明の様々な実施形態においては、互換的に使用することができる。
簡便には、撓み部材262と回転可能なソケットドライブアダプタ267との一方または双方は、カラーコードを有することができ、これにより、施術者に対して、構成部材の適合性を迅速に知らせることができる。これに加えて、複数の表示253は、上プレート235の撓み部材位置合わせ開口251の近傍において、プリントやエッチングや他の手法で形成することができ、これにより、施術者に対して、各々の撓み部材位置合わせ開口251のところに収容されたドリルビット224の直径を知らせることができる。
キャップ228は、上面255と、環状側壁257と、を有している。キャップ228の上面255は、複数の開口256を有している。これら複数の開口256は、上プレート235の撓み部材位置合わせ開口251に対して、および、下プレート233の開口249に対して、全体的に位置合わせされている。キャップ228の上面255は、開口298を有している。キャップ228の環状側壁257は、表示259を有している。この表示259は、ドリル制限システムが使用されている際に、インジケータリング229の適切な深さ表示231に対して位置合わせされるよう構成されている。ドリル制限システムのモードは、上述したドリル制限システム110のモードと同様である。ホルダ部分218を、深さ制御部分219およびペデスタル220に対して取り付けた際には、連結部材261のシャフト265が、深さ制御部分219を挿通し、ネジ山付きボルト受領部材299によってシャフト234に対して固定される。ネジ山付きボルト受領部材299は、内部ネジ山付き表面と、外部ネジ山付き表面と、を有している。内部ネジ山付き表面には、ボルト296が取り付けられる。シャフト265は、ネジ山付きボルト受領部材299の外部ネジ山付き表面に対して相補的なネジ山を有している。連結部材261がシャフト234に対して固定されたときには、下プレート133と上プレート135とキャップ228とは、連結部材261に対して固定され、クリップ263および開口298によって所定位置に保持される。よって、ドリル制限システム210からのホルダ部分218の取外しは、クリップ263どうしを挟み込んで、深さ制御部分219から遠ざかる向きにホルダ部分218を持ち上げることにより、容易に行われる。
さて、ドリル制限システム110の動作に関しては、施術者は、ドリル係止体114を、ホルダ部分118の適切な位置に配置し、次に、ドリルビット124を、ドリル係止体114を挿通させる。ドリルビット124は、可変深さのプラットホーム122と同じ方向において自由に移動することができる。その方向は、図面では、鉛直方向として図示されている。最終的には、ナット部分164の回転により、把持部分166がドリルビット124上にクランプされる。ドリルビット124が自由に移動可能であることのために、ドリルビット124の先端173は、ホルダ部分118に対して一様な鉛直方向位置でもって、可変深さのプラットホーム122の上面136の凹所144内に受領される。この点において、各凹所144は、それぞれ対応するドリル係止体114に対して鉛直方向において全体的に位置合わせされている。これにより、各ドリルビット124は、全体的に鉛直方向の配向性でもって、ホルダ部分118内に保持される。
ドリル係止体114の高さをセットするには、施術者は、インジケータリング129を、キャップ128の環状側壁157の表示159をインジケータリング129の適切な深さ表示131に対して位置合わせすることにより表示されたような、所望の高さにまで回転させる。インジケータリング129の回転は、深さ制御部材115を回転させる。図10,11に明瞭に示すように、深さ制御部材115の環状側壁195の内表面193上のガイド部材192は、深さ制御部材115が所望の高さセットのために回転駆動されるときには、螺旋グルーブ123に沿って移動する。ガイド部材192は、例えば、付勢されたピンあるいはボールベアリングとすることができる。深さノッチ152は、深さ制御部材115の環状側壁195の内表面193上の一方のガイド部材192に対して相互作用するものであって、適切な深さ表示131によって示された高さに到達したことを触感および可聴音によって知らせる。しかしながら、施術者は、表示された高さと比較して、少し多めにあるいは少し少なめに、深さ制御部材115を回転させることができる。これにより、ドリル係止体114の高さを微調整することができる。深さ制御部材115が回転駆動される際には、螺旋グルーブ123内におけるガイド部材192の移動は、可変深さのプラットホーム122を上下動させる。これにより、ドリルビット124を上下動させる。ドリル制限システム10の場合とは異なり、ドリル制限システム110においては、可変深さのプラットホーム122が、ベース132に対して移動するものの、ホルダ部分118は、ベース132に対して静止したままである。上述したように、ドリルビット124は、可変深さのプラットホーム122と同じ方向に自由に移動することができる。
所望高さがセットされた後には、上述したようにして組み立てられたトルク制御ツール116を使用することにより、回転可能なソケットドライブアダプタ167を回転駆動することができる。回転可能なソケットドライブアダプタ167が回転駆動されたときには、ナット部分164のフラット部分168に対しての接触のために、そのような回転駆動は、ナット部分164を、撓み部材162との相互作用のために静止状態とされる把持部分166に対して、回転駆動する。これにより、ナット部分164は、より詳細には、ナット部分164の弾性的な分離フィンガーは、図17,18に明瞭に示すように、ドリルビット124上に把持部分166を締め付けたり緩めたりすることができる。締付は、トルク制御部材191を使用してセットされた所定のトルク値に到達するまで、行われる。所定のトルク値が得られた時点で、ラチェット179の連結端部190は、解放されるようにラチェット駆動され、これにより、ナット部分164は、それ以上に締め付けられることはない。このプロセスは、ドリルプラットホーム112内の各々のドリル係止体114およびそれぞれ対応するドリルビット124に関して、繰り返される。
把持部分166がドリルビット124に対して締め付けられた後には、ドリルビット124が、使用の待ち受け状態となる。上述したように、ドリル係止体114が付設されたドリルビット124は、撓み部材162内に配置され、把持部分166のクリップ構造170に対して係合した弾性フィンガー175によって、全体的に鉛直方向の配向性に維持される。施術者は、骨内に所望の孔を穿孔するのに必要な最小直径のドリルから最大直径のドリルまで、ドリルビット124を取り外す。ドリルビット124は、歯科用ドリル(図示せず)に対して連結することができ、弾性フィンガー175とクリップ構造170との間の相互作用力に打ち勝つだけの十分な力でもってホルダ部分118から係合解除することができる。これにより、施術者は、手術時には、ドリルビット124を触る必要がない。骨内の孔は、ドリル係止体14によって表示された所望の深さにまで、ドリルビット124を使用して穿孔される。孔の深さが、ドリル係止体のエッジが到達するようなものとなった後には、施術者は、孔からドリルを取り外し、ドリルビット124を対応する開口156内へと戻し、弾性フィンガー175を、把持部分166のクリップ構造170に対して再係合させる。これにより、ドリルビット124を、ホルダ部分118に対して固定することができる。施術者は、骨内の孔が所望の直径となるまで、ドリル係止体14およびドリルビット24に関しての、上記の取り外し操作と穿孔操作と戻し操作とを、繰り返す。
骨内の孔が完成した後には、施術者は、上述したようにして、トルク制御ツールを使用して、ドリルビット124からドリル係止体114を緩めて、ドリルビット124を、ドリルプラットホーム112から取り外す。その後、ドリル制限システム110を、係合解除することができ、クリーニングや他のルーチンメンテナンスを行うことができる。これにより、ドリル制限システム110を、次なる医療手術のための待ち受け状態とすることができる。
原理的には、ドリル制限システム210は、ドリル制限システム110と同様に動作する。ドリルビット224の高さは、所望高さへと深さ制御部分219をセットすることによって同時的にセットされる。次に、ドリル係止体214を、回転可能なソケットドライブアダプタ267を回転駆動することにより、これにより、ナット部分264を回転駆動することにより、そして最終的には、把持部分166がドリルビット224を把持することにより、ドリルビット224に対して係合させる。その後、ドリルビット224は、撓み部材262からドリル係止体214の把持部分266のリンググルーブ270を係合解除させることによって、ホルダ部分218から取り外される。最小直径のドリルから最大直径のドリルにわたって、動作させる。これにより、骨を過熱させることなく、所望深さの孔を、骨内に穿孔することができる。
本発明について、本発明の1つまたは複数の実施形態に関する説明によって例示したけれども、また、それら実施形態に関して詳細に説明したけれども、それら実施形態は、特許請求の範囲によって規定された本発明の範囲を、そのような詳細へと限定することを、意図したものではない。例えば、ドリル制限システムは、歯および/または顎骨に対する使用に関して使用されるものとして上述した。しかしながら、ドリル制限システムを、例えば歯科手術といったような様々に広範な医療手術において使用し得ることは、理解されるであろう。本明細書において図示して説明した様々な構成は、単独であるいは組み合わせて、使用することができる。追加的な利点や修正は、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の最も広い見地は、上述したような特定の細部や装置や方法や例示によって、何ら限定されるものではない。したがって、本発明の一般的な概念がなす範囲から逸脱することなく、上述した細部から変更を行うことができる。
10 ドリル制限システム
12 プラットホーム
14 ドリル係止体
16 トルク制御ツール
18 ホルダ
24 ドリルビット
110 ドリル制限システム
112 プラットホーム
114 ドリル係止体
116 トルク制御ツール
118 ホルダ部分
122 可変深さのプラットホーム
124 ドリルビット
210 ドリル制限システム
212 プラットホーム
214 ドリル係止体
216 トルク制御ツール
218 ホルダ部分
224 ドリルビット
12 プラットホーム
14 ドリル係止体
16 トルク制御ツール
18 ホルダ
24 ドリルビット
110 ドリル制限システム
112 プラットホーム
114 ドリル係止体
116 トルク制御ツール
118 ホルダ部分
122 可変深さのプラットホーム
124 ドリルビット
210 ドリル制限システム
212 プラットホーム
214 ドリル係止体
216 トルク制御ツール
218 ホルダ部分
224 ドリルビット
Claims (20)
- ドリルビットに対してドリル係止体を提供するためのドリル制限システムであって、
ホルダであるとともに、このホルダに対して着脱可能に連結される複数のドリル係止体を有し、さらに、ドリルビットを挿通させて受領し得るよう構成され、ここで、前記ドリル係止体が、前記ドリルビットが前記ドリル係止体に対して移動可能とされた第1状態と、前記ドリル係止体が前記ドリルビットに対して固定された第2状態と、を有している、ホルダと;
前記ホルダに対して動作可能に連結されるとともに、前記ドリルビットの先端に対して係合し得るよう構成された表面を有した、プラットホームと;
を具備してなり、
前記ホルダと前記プラットホームとが、互いに対して移動可能とされ、これにより、前記ドリルビットに対しての前記ドリル係止体の位置を、選択的に変更することができ、これにより、前記ドリル係止体を、前記ドリルビット上における所望の位置のところに配置することができる、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記プラットホームが、静止的なものとして構成され、
前記ホルダが、前記プラットホームに対して移動可能なものとして構成される、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記ホルダが、静止的なものとして構成され、
前記プラットホームが、前記ホルダに対して移動可能なものとして構成される、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項3記載のドリル制限システムにおいて、
さらに、開口可能な調節部材を具備し、
この調節部材の回転により、前記プラットホームが前記ホルダに対して移動する、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項4記載のドリル制限システムにおいて、
前記プラットホームが、螺旋グルーブを有し、
前記調節部材が、前記螺旋グルーブに対して係合し得るよう構成された突起を有し、
前記調節部材の回転により、前記突起が前記螺旋グルーブに沿って移動し、これにより、前記プラットホームが前記ホルダに対して移動する、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記ホルダが、1つまたは複数のスプリングクリップを有し、
この1つまたは複数のスプリングクリップが、前記ドリル係止体を前記ホルダに対して選択的に係合させ、また、前記ドリル係止体を前記ホルダから係合解除する、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項6記載のドリル制限システムにおいて、
前記スプリングクリップが、1つまたは複数のスプリングフィンガーを有している、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項6記載のドリル制限システムにおいて、
前記スプリングクリップが、C字形状スプリングを有している、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項6記載のドリル制限システムにおいて、
前記ドリル係止体が、前記スプリングクリップに対して協働し得るよう構成されたクリップ構造を有し、
前記スプリングクリップと前記クリップ構造とが、前記ドリル係止体を前記ホルダに対して選択的に係合させ、また、前記ドリル係止体を前記ホルダから係合解除する、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記ドリル係止体が、
ナット部分と;
このナット部分に対して螺着的に連結される把持部分と;
を有してなり、
前記把持部分に対しての前記ナット部分の回転が、前記ドリル係止体を、前記第1状態と前記第2状態との間にわたって移行させる、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項10記載のドリル制限システムにおいて、
前記把持部分が、前記ホルダ上の1つまたは複数のスプリングクリップに対して協働し得るよう構成されたクリップ構造を有し、
前記スプリングクリップと前記クリップ構造とが、前記ドリル係止体を前記ホルダに対して選択的に係合させ、また、前記ドリル係止体を前記ホルダから係合解除する、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
さらに、前記ドリルビット上における前記ドリル係止体の位置を知らせるための表示を具備している、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記複数のドリルビットのカラーコードを具備している、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
前記ドリル係止体が、ナット部分と、このナット部分に対して螺着的に連結される把持部分と、を有してなり、
前記把持部分に対しての前記ナット部分の回転が、前記ドリル係止体を、前記第1状態と前記第2状態との間にわたって移行させ、
前記ホルダが、前記把持部分に対して前記ナット部分を回転させ得るよう構成された回転可能部材を有している、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - 請求項1記載のドリル制限システムにおいて、
さらに、トルク制御部材を具備し、
このトルク制御部材が、前記ドリル係止体に対して協働し得るよう構成され、これにより、前記ドリル係止体を、前記第1状態と前記第2状態との間にわたって移行させる、
ことを特徴とするドリル制限システム。 - ドリルビットに対してドリル係止体を取り付けるための方法であって、
互いに対して移動可能とされたホルダとプラットホームとを準備するとともに、前記ホルダを、このホルダに対して着脱可能に連結される複数のドリル係止体を有したものとし;
複数の前記ドリルビットを、前記ホルダ内のそれぞれ対応する前記ドリル係止体を通して挿入し、これにより、前記ドリルビットの一部を、前記プラットホームに対して係合させ;
前記ホルダと前記プラットホームとを互いに対して相対的に移動させ、これにより、各々の前記ドリルビット上における前記ドリル係止体の所望高さを選択し;
その選択された高さにおいて、複数の前記ドリルビットの各々に対して、それぞれ対応する前記ドリル係止体を係合させる;
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法において、
さらに、
前記高さをセットするに際しては、前記プラットホームに対して前記ホルダを移動させる、あるいは、前記ホルダに対して前記プラットホームを移動させる、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法において、
さらに、
前記ドリル係止体の第2部分に対して、前記ドリル係止体の第1部分を回転させ、これにより、前記ドリルビット上へと前記ドリル係止体を係合させる、
ことを特徴とする方法。 - 請求項18記載の方法において、
さらに、
前記ドリル係止体の前記第2部分に対して前記ドリル係止体の前記第1部分を回転させるに際しては、前記ホルダのうちの、前記ドリル係止体の前記第1部分に対して接触している回転可能部材を回転させる、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法において、
さらに、
複数の前記ドリルビットを準備する前に、前記ホルダに対して前記ドリル係止体を設置しておく、
ことを特徴とする方法。
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