JP2017196363A - アバットメント分離用ツール - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では前記の問題に鑑み、マイクロムーブメントを抑制できるがアバットメントの取り外しが難しい、テーパー角度の小さいテーパー嵌合のインプラントシステムにおいて、インプラント体からアバットメントを容易に取り外しできるアバットメント分離用ツールを提供することを課題とする。
【解決手段】インプラント体とアバットメントとを分離させる際、先端が棒形状でアバットメントのアクセスホール径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを挿入し螺進することで、当該ツールのネジ形状がアバットメントのアクセスホールに塑性的に食い込む又はタッピングし、さらに当該ツールを螺進することで当該ツールの先端がインプラント体に到達し、その後当該ツール先端がインプラント体に圧接し雄ネジの回転に合わせアバットメントが押し上がることにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放されアバットメントを容易に取り外すことが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】インプラント体とアバットメントとを分離させる際、先端が棒形状でアバットメントのアクセスホール径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを挿入し螺進することで、当該ツールのネジ形状がアバットメントのアクセスホールに塑性的に食い込む又はタッピングし、さらに当該ツールを螺進することで当該ツールの先端がインプラント体に到達し、その後当該ツール先端がインプラント体に圧接し雄ネジの回転に合わせアバットメントが押し上がることにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放されアバットメントを容易に取り外すことが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯科用インプラントをはじめとする体内インプラント体に接続して使用するアバットメント等の着脱に使用するツールに関する。
事故や疾病等の理由で人体の一部を欠損した場合、欠損した部位を義歯や義眼、義肢等で補完する治療方法が存在する。
それらの治療方法の内インプラント治療では、欠損部付近の骨にアンカーとなるインプラント体を埋植し、そのインプラント体にアバットメント等の接続装置を介して欠損パーツを装着し、欠損部に固定する。
それらの治療方法の内インプラント治療では、欠損部付近の骨にアンカーとなるインプラント体を埋植し、そのインプラント体にアバットメント等の接続装置を介して欠損パーツを装着し、欠損部に固定する。
歯科用インプラントで具体例を挙げる。歯牙欠損部位の顎骨にインプラント体を埋植し、骨が治癒してインプラント体と顎骨が一体化した後に補綴物(歯冠)の支台となるアバットメントをインプラント体に接続し、そのアバットメントの上に歯冠を装着し、咬合機能を回復する。
特許文献1をはじめとする、一般的な歯科用インプラントの構造を図22から図24に示す。図22ではインプラントの構造を示しており、インプラント体26及び27は雄又は雌の、六角や八角を有する回転防止の接続部28及び29を有し、アバットメント30及び31にはそれに対応した雌又は雄の、六角や八角を有する接続部32及び33が存在し、接続部同士で接続した後、ネジ34及び35でアバットメントとインプラント体とを図23のように固定する。
また、歯冠はアバットメントの形状に合わせたフレーム又は歯冠を鋳造し、フレームには陶材やレジンで歯牙形状に築盛して作成、又はセラミックス等を削り出して作成し、アバットメントに接着又はネジ止めし、最終的に図24のようになる。
近年、歯科用インプラントにおいてはインプラント体とアバットメントにおける接合部の微小な動揺、いわゆるマイクロムーブメントが原因となる骨吸収が発生するために、図22のように接合方式が面と面を合わせるバットジョイントではなく、図25のようなテーパージョイントのインプラントシステムが増加してきている。テーパージョイントのインプラントシステムの場合、インプラント体とアバットメントとが楔の様に強固に嵌合するため、マイクロムーブメントを抑制できる。
図25に示すテーパージョイントのインプラントシステムも、基本的にはインプラント体7、アバットメント6、そしてネジ9からなる。インプラント体とアバットメントにはそれぞれ、六角や八角を有する回転防止の接続部11a、11と、テーパー嵌合による接続部8a、8がある。
テーパージョイントのインプラントシステムの場合、テーパーの角度が小さければ小さいほど、嵌合は強固になる。しかしながらその一方、インプラント体からアバットメントを外す際に、ネジを外してもアバットメントがインプラント体に楔の様に食い込んだままで、容易に外すことができない場合がある。逆にテーパーの角度が大きい場合、アバットメントの取り外しは容易になるが、マイクロムーブメントを抑制する効果を失う。
本発明では前記の問題に鑑み、マイクロムーブメントを抑制できるがアバットメントの取り外しが難しい、テーパー角度の小さいテーパー嵌合のインプラントシステムにおいて、インプラント体からアバットメントを容易に取り外しできるアバットメント分離用ツールを提供することを課題とする。
本発明は、前記問題を解決すべく鋭意検討した結果、材質としては金属で、先端が棒形状であり、その上にアバットメントのアクセスホール径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを用いることで、ネジがアバットメントのアクセスホール内に塑性的に食い込む又はタッピングし、さらにツール先端がインプラント体に圧接することにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放され、アバットメントを取り外すことができることを特徴としたアバットメント分離用ツールを提供するものである。
即ち本発明は、インプラント体とアバットメントとを連結するネジを撤去した後、先端がインプラント体のネジ穴径より細い棒形状で、その上部にアバットメントのアクセスホール径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを挿入し螺進することで、当該ツールのネジ形状がアバットメントのアクセスホールに塑性的に食い込む又はタッピングし、さらに当該ツールを螺進することで当該ツールの先端がインプラント体のネジ穴底に到達し、その後当該ツール先端がインプラント体のネジ底に圧接し雄ネジの回転に合わせアバットメントが押し上がることにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放されアバットメントを容易に取り外すことが可能となる。
当該ツールは、全長がインプラント体とアバットメントが接続された状態におけるインプラント体のネジ穴底からアバットメントの先端までより長く、雄ネジ部より先端方向の径が、ツールをアバットメントのアクセスホールから挿入し先端がインプラント体のネジ穴底まで到達する際に干渉しない寸法であることが求められる。
また当該ツールは、使用時に必ずしもネジが撤去されている必要はなく、ネジがインプラント体から外れていればそのままその場所に残留していてもよい。即ち、ネジはインプラント体のネジ穴の上に乗っている状態である。その場合、ツール先端はネジの頭に圧接する形になるので、当該ツールの先端径はアバットメントのアクセスホールに挿入する際に干渉しなければよく、また全長に関しても、ネジを撤去した場合に使用するツールよりは短くてもよい。
雄ネジ部は、アバットメントのアクセスホール径に対しほぼ同径〜+0.2mmとわずかに太く、雄ネジ部の位置が、ツール先端部がインプラント体のネジ穴底部または緩んだネジの頭部に接した際にアバットメントのネジ座面よりも高く、かつ雄ネジ部がアバットメントのアクセスホールに少なくとも0.1mm以上、好ましくは0.4mmから1mm程度干渉するように設置されている必要がある。
雄ネジの形状は、ネジ形状またはタップ形状が好ましい。ただし、アバットメントのアクセスホールに塑性的に食い込ませる又はタッピングし、アバットメントと当該ツールを一体化することが目的であるため、規格のネジ形状で製作される必要は無く、ネジピッチやネジの山谷径、及び山谷形状等は自由に設計できる。
上記の他、当該ツールを螺進させるための機構がツール上部に必要であるが、形状に制限は無く、例えば、ドリルやハンドピースに接続可能な形状、四角や六角の凹又は凸形状、プラス、マイナス等の規格形状、ラチェットレンチ等に接続可能な形状、手指にて螺進させるための形状の内、1つ又は複数の組み合わせの形状が例示される。
本発明のツールによれば、使用時のマイクロムーブメントは抑制できるがアバットメントの取り外しが難しいテーパー嵌合のインプラント体において、ネジを撤去した後に当該ツールを挿入し螺進することでアバットメントとインプラント体の楔嵌合が解放され、アバットメントを容易に取り外すことが可能となる。また、本発明においてはアバットメントへの加工が不要なため、図25に示すような構成のインプラントシステムであれば、アバットメントの穴径等の寸法が合致するものを選択すれば、インプラントのメーカーやタイプに関わらず使用可能であるという特徴を有する。
以下に、本発明に係るツールの一実施例における使用形態を、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るツールの斜視図である。ツール1は先端部2、雄ネジ部3、軸部4、そして螺進部5からなる。この構成の内、軸部は必ずしも必要ではなく、軸部4の部分まで雄ネジ部3が兼ねても差し支えない。また、本実施例では螺進部5が四角の凸形状になっているが、他の形状でも構わない。
図2はアバットメント6とインプラント体7がテーパー嵌合により接続された状態の図及びその断面図である。テーパージョイントのインプラントシステムの場合、テーパー嵌合による接続部8、8aで楔嵌合が成立しており、仮にネジ9を撤去してもアバットメント6をインプラント体7から分離させることができない。
図3左は上記図2右から、別途用意したドライバー等を用いてネジ9を撤去し、ツール1を挿入した状態の断面図である。雄ネジ部3がアバットメント6のアクセスホール10に干渉するまでは抵抗なく挿入できる。図3中は螺進部5に螺進用のツール(本実施例ではラチェットレンチ12)を接続し、ツール1を螺進させていき、ツール先端部2がインプラント体7のネジ穴底に接触した状態の断面図である。雄ネジ部3はアクセスホール10内部に塑性的に食い込む又はタッピングしながら螺進していく。アバットメント6はツール1の螺進とともに回転しようとする力が加わるが、テーパージョイントの楔嵌合の効果及び回転防止機構11、11aの存在により、動かない。図3右はツール1をさらに螺進させることで先端部2がインプラント体のネジ穴底に圧接され、アバットメント6はツール1とネジにより接合していることから、アバットメント6は上方向に動き、テーパー嵌合である接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離したところを示す断面図である。
図4は、図3右の拡大図であり、アバットメント6がインプラント体7から分離している状態を示す断面図である。先端部2がインプラント体7のネジ穴底に圧接した状態でさらに螺進することで、アバットメント6は雄ネジ部3のネジピッチに従いインプラント体7から浮き上がる方向に移動する。その結果として、テーパー嵌合による接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離する。
当該ツール構造の変形例を図5〜図7に基づいて詳細に説明する。
図5は本発明に係るツールの斜視図である。ツール1aはツール1と同じく先端部2、雄ネジ部3、軸部4、そして螺進部5からなる。この構成の内、軸部は必ずしも必要ではなく、軸部4の部分まで雄ネジ部3が兼ねても差し支えない。また、本実施例では螺進部5が四角の凸形状になっているが、他の形状でも構わない。ツール1aをツール1と比較すると、雄ネジ部3の位置が低く、また雄ネジ部3のネジはアバットメントのアクセスホールでは無く、ネジ貫通穴の内部に塑性的に食い込む又はタッピングするよう設計されている。
図6左は上記図2右から、別途用意したドライバー等を用いてネジ9を撤去し、ツール1aを挿入した状態の断面図である。雄ネジ部3がアバットメント6のネジ貫通穴13に干渉するまでは抵抗なく挿入できる。図6中は螺進部5に螺進用のツール(本実施例ではラチェットレンチ12)を接続し、ツール1aを螺進させていき、ツール先端部2がインプラント体7のネジ穴底に接触した状態の断面図である。雄ネジ部3はネジ貫通穴内部に塑性的に食い込む又はタッピングしながら螺進していく。アバットメント6はツール1aの螺進とともに回転しようとする力が加わるが、テーパージョイントの楔嵌合の効果及び回転防止機構11、11aの存在により、動かない。図6右はツール1aをさらに螺進させることで先端部2がインプラント体のネジ穴底に圧接され、アバットメント6はツール1aとネジにより接合していることから、アバットメント6は上方向に動き、テーパー嵌合である接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離したところを示す断面図である。
図7は、図6右の拡大図であり、アバットメント6がインプラント体7から分離している状態を示す断面図である。先端部2がインプラント体7のネジ穴底に圧接した状態でさらに螺進することで、アバットメント6は雄ネジ部3のネジピッチに従いインプラント体7から浮き上がる方向に移動する。その結果として、テーパー嵌合による接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離する。
尚、上記ツールの実施例においては、インプラント体7とアバットメント6とを連結するネジを撤去した後にツールを使用する方法を例示しているが、必ずしもネジを撤去する必要はなく、ネジを残したまま当該ツールを使用する方法もある。
上述したネジを残したまま当該ツールを使用する方法の一実施例を図8〜図12に基づいて詳細に説明する。
図8は本実施例に使用するツール1bの斜視図であり、ツール1と同じく先端部2、雄ネジ部3、軸部4、そして螺進部5からなる。この構成の内、軸部4は必ずしも必要ではなく、軸部4の部分まで雄ネジ部3が兼ねても差し支えない。また、本実施例では螺進部5が四角の凸形状になっているが、他の形状でも構わない。
図9は図2から別途用意したドライバー等を用いてネジ9を完全に緩めた状態の断面図である。ネジ9は、インプラント体7のネジ穴の上に乗っている状態で、インプラント体7とネジ9とは連結されていない状態である。
図10はツール1bを挿入した状態の断面図である。雄ネジ部3がアクセスホール10に干渉するまでは抵抗なく挿入できる。
図11左は螺進部5にラチェットレンチ12を接続し、ツール1bを螺進させていき、ツール先端部2がネジ9に接触した状態の断面図である。雄ネジ部3はアクセスホール10内部を塑性的に食い込む又はタッピングしながら螺進していく。図11右はツール1bをさらに螺進させることで先端部2がネジ9の頭部に圧接され、その後テーパー嵌合である接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離したところを示す断面図である。
図12は図11右の拡大図である。このとき、ネジ9はインプラント体7と連結されていないため、アバットメント6と共にインプラント体7から分離する。
さらに、当該ツール構造の変形例として、複数のパーツから成り立つアバットメント分離用ツールを使用する実施例について、図13から図20に基づいて詳細に説明する。
図13はツールの斜視図及びその断面図であり、ツール14、及び14aとツール19からなる。ツール14及び14aはツール19と共に使用し、ツール19の雌ネジ部22に、ツール14及び14aのネジ部16を螺入して接続し使用する。
ツール14及び14aは先端部15、雄ネジ部16、軸部17、そして螺進部18からなる。ここで先端部15は、ツール19の雌ネジ部22を通過するため、雌ネジ部22よりも細い必要がある。この構成の内、軸部17は必ずしも必要ではなく、軸部17の部分まで雄ネジ部16が兼ねても差し支えない。また、本実施例では螺進部18が四角の凸形状になっているが、他の形状でも構わない。雄ネジ部16は、他の実施例におけるツールの雄ネジ部(図1の3、図5の3、及び図8の3)とは異なり、タッピング機能等を有していない、単純なネジ構造である。
ツール19は、タップネジ部20と螺進部21、及び雌ネジ部22からなる。雌ネジ部22は途中までしかネジ切りが施されていないが、穴全てにネジ切り加工が施されていても差し支えない。タップネジ部20はアバットメントのアクセスホール内部に塑性的に食い込む又はタッピングするよう設計されている。また、本実施例では螺進部21が四角の凸形状になっているが、他の形状でも構わない。
図14は上記図2から、別途用意したドライバー等を用いてネジ9を撤去し、ツール19を挿入した状態の断面図である。タップネジ部20がアバットメント6のアクセスホール10に干渉するまでは抵抗なく挿入できる。
図15は螺進部21に螺進用のツール(本実施例ではラチェットレンチ12)を接続し、ツール19を螺進させていき、タップネジ部20がアクセスホール10内部に塑性的に食い込む又はタッピングしながら螺進していく状態を示す断面図である。これにより、アバットメント6とツール19とが一体化される。
図16はツール19の雌ネジ部22にツール14を挿入した状態を示す断面図である。雄ネジ部16が雌ネジ部22に干渉するまでは抵抗なく挿入できる。
図17はツール14の螺進部18に螺進用のツール(本実施例ではラチェットレンチ12)を接続し、ツール14を螺進させていき、先端部15がインプラント体7のネジ穴底に到達した状態を示す断面図である。
図18は、さらにツール14を螺進させることで、先端部15がインプラント体のネジ穴底に圧接され、アバットメント6はツール19とタップネジ部20により一体化していることから、アバットメント6は上方向に動き、テーパー嵌合である接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離したところを示す断面図である。
図19は図18の拡大図であり、テーパー嵌合である接続部8、8aの楔嵌合が解放されてアバットメント6がインプラント体7から分離したところを示している。
また、ツール14ではなくツール14aを使用することによって、図8〜図12で示したツール1bと同様に、ネジ9をインプラント体7の中に緩んだ状態で残置したままアバットメントを分離させることが可能である。詳細な説明は図9〜図12及び図14〜図19と重複するため割愛するが、その途中過程を図20に示す。
さらに、ツール14または14aとツール16とは、あらかじめ組み合わせてから使用することも可能であり、その場合はツールツール14または14aの先端部15がガイドとなり、スムーズにアクセスホール10にタップネジ部20を誘導できる。
図1〜図20で示した実施例においては、 図による説明をより理解しやすくするため、アバットメントの状態での着脱を説明したが、当然ながらアバットメントに上部補綴物が装着された状態においても同様の着脱機構は維持される。一般的に、患者の口腔内では、インプラント体は図21左のような形態となっており、インプラント体7が骨内に埋植された状態で機能している。
図21右はその断面図であり、メンテナンス等でアバットメントを取り外す必要が生じた際は、アクセスホールに続く穴を封鎖しているレジン等25を除去し、さらにネジを保護している綿球等24を取り除くことで図2と同じ状態になる。
また、本発明に係るツールの肝要な部分である、ツールのネジがアバットメントのアクセスホール内に塑性的に食い込む又はタッピングした場合においても、その食い込みはアバットメントのアクセスホール径に対しほぼ同径〜+0.2mmとわずかに太いのみであり、アバットメント6と上部補綴物23の接続状態に影響を及ぼすものではない。
本発明により、マイクロムーブメントを抑制できるがアバットメントの取り外しが難しいテーパー角度の小さいテーパー嵌合のインプラントシステムにおいて、インプラント体からアバットメントを容易に取り外しできるアバットメント分離用ツールを提供する。
また、本発明は着脱したいアバットメント、及びインプラント体の構造に合わせてツールを設計すればよいため、既存のインプラントシステムに変更を加える必要が無く歯科領域に限らず、例えば、頭蓋、顎、顔面の復元外科、美容外科、形成外科、整形外科、口腔外科、耳鼻咽喉科等の分野においての治療に使用することができる。
1:アバットメント分離ツール
2:先端部(ツール)
3:ネジ部(ツール)
4:軸部(ツール)
5:螺進部(ツール)
6:アバットメント(テーパージョイント)
7:インプラント体(テーパージョイント)
8:テーパー部(テーパージョイント)
9:ネジ(テーパージョイント)
10:アバットメントホール(テーパージョイント)
11:回転防止機構(テーパージョイント)
12:ラチェットレンチ
13:ネジ貫通穴(テーパージョイント)
14:アバットメント分離ツールA(2パーツツールA)
15:先端部(2パーツツールA)
16:ネジ部(2パーツツールA)
17:軸部(2パーツツールA)
18:螺進部(2パーツツールA)
19:アバットメント分離ツールB(2パーツツールB)
20:タップネジ部(2パーツツールB)
21:螺進部(2パーツツールB)
22:雌ネジ部(2パーツツールB)
23:上部補綴物
24:レジン等
25:綿球等
26:インプラント体(バットジョイント・インターナル)
27:インプラント体(バットジョイント・エクスターナル)
28:インプラント体の回転防止機構(バットジョイント・インターナル)
29:インプラント体の回転防止機構(バットジョイント・エクスターナル)
30:アバットメント(バットジョイント・インターナル)
31:アバットメント(バットジョイント・エクスターナル)
32:アバットメントの回転防止機構(バットジョイント・インターナル)
33:アバットメントの回転防止機構(バットジョイント・エクスターナル)
34:ネジ(バットジョイント・インターナル)
35:ネジ(バットジョイント・エクスターナル)
2:先端部(ツール)
3:ネジ部(ツール)
4:軸部(ツール)
5:螺進部(ツール)
6:アバットメント(テーパージョイント)
7:インプラント体(テーパージョイント)
8:テーパー部(テーパージョイント)
9:ネジ(テーパージョイント)
10:アバットメントホール(テーパージョイント)
11:回転防止機構(テーパージョイント)
12:ラチェットレンチ
13:ネジ貫通穴(テーパージョイント)
14:アバットメント分離ツールA(2パーツツールA)
15:先端部(2パーツツールA)
16:ネジ部(2パーツツールA)
17:軸部(2パーツツールA)
18:螺進部(2パーツツールA)
19:アバットメント分離ツールB(2パーツツールB)
20:タップネジ部(2パーツツールB)
21:螺進部(2パーツツールB)
22:雌ネジ部(2パーツツールB)
23:上部補綴物
24:レジン等
25:綿球等
26:インプラント体(バットジョイント・インターナル)
27:インプラント体(バットジョイント・エクスターナル)
28:インプラント体の回転防止機構(バットジョイント・インターナル)
29:インプラント体の回転防止機構(バットジョイント・エクスターナル)
30:アバットメント(バットジョイント・インターナル)
31:アバットメント(バットジョイント・エクスターナル)
32:アバットメントの回転防止機構(バットジョイント・インターナル)
33:アバットメントの回転防止機構(バットジョイント・エクスターナル)
34:ネジ(バットジョイント・インターナル)
35:ネジ(バットジョイント・エクスターナル)
Claims (5)
- テーパー嵌合の体内インプラントシステムにおいて、インプラント体とアバットメントとを分離させる際、先端が棒形状でアバットメントのアクセスホール径又はネジ貫通部径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを用いることで、ネジがアバットメントのアクセスホール内又はネジ貫通部内に塑性的に食い込む又はタッピングし、さらにツール先端がインプラント体に圧接することにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放され、アバットメントを取り外すことができることを特徴としたアバットメント分離用ツール。
- インプラント体とアバットメントとを連結するネジを撤去した後、先端がインプラント体のネジ穴径より細い棒形状でアバットメントのアクセスホール径又はネジ貫通部径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを挿入し螺進することで、当該ツールのネジ形状がアバットメントのアクセスホール又はネジ貫通部に塑性的に食い込む又はタッピングし、さらに当該ツールを螺進することで当該ツールの先端がインプラント体のネジ穴底に到達し、その後当該ツール先端がインプラント体のネジ底に圧接し雄ネジの回転に合わせアバットメントが押し上がることにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放されアバットメントを容易に取り外すことができることを特徴とした請求項1に記載のアバットメント分離用ツール。
- インプラント体とアバットメントとを連結するネジを緩めた後ネジが残留した状態で、先端がアバットメントのアクセスホール径より細い棒形状でアバットメントのアクセスホール径よりもわずかに太い雄ネジ形状を備え、さらにその上部に螺進用の構造を備えたアバットメント分離用ツールを挿入し螺進することで、当該ツールのネジ形状がアバットメントのアクセスホールに塑性的に食い込む又はタッピングし、さらに当該ツールを螺進することで当該ツールの先端がネジ頭部に到達し、その後当該ツール先端がネジ頭部に圧接し雄ネジの回転に合わせアバットメントが押し上がることにより、インプラント体とアバットメントとのテーパー嵌合が解放されアバットメントを容易に取り外すことができることを特徴とした請求項1に記載のアバットメント分離用ツール。
- ネジがアバットメントのアクセスホール内又はネジ貫通部内に塑性的に食い込む又はタッピングするパーツと、先端がインプラント体またはインプラント体とアバットメントとを連結するネジを緩めた後撤去せずに残留したネジを圧接するパーツによる複数のパーツから構成され、ネジがアバットメントのアクセスホール内又はネジ貫通部内に塑性的に食い込む又はタッピングするパーツには螺進用の構造とパーツ内部に貫通雌ネジ穴を備え、先端がインプラント体またはインプラント体とアバットメントとを連結するネジを緩めた後撤去せずに残留したネジを圧接するパーツには螺進用の構造と上記パーツ内部に螺合する雄ネジ部を備えることを特徴とする請求項1から3に記載のアバットメント分離用ツール。
- 螺進用の構造が、ドリルやハンドピースに接続可能な形状、四角や六角の凹又は凸形状、プラス、マイナス等の規格形状、ラチェットレンチ等に接続可能な形状、手指にて螺進させるための形状の内、1つ又は複数の組み合わせの形状により構成されたことを特徴とする請求項1から4に記載のアバットメント分離用ツール。
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-04-28 JP JP2016100890A patent/JP2017196363A/ja active Pending
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