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JP2017177893A - エアバッグの折畳完了体とその折畳方法 - Google Patents

エアバッグの折畳完了体とその折畳方法 Download PDF

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JP2017177893A JP2016064607A JP2016064607A JP2017177893A JP 2017177893 A JP2017177893 A JP 2017177893A JP 2016064607 A JP2016064607 A JP 2016064607A JP 2016064607 A JP2016064607 A JP 2016064607A JP 2017177893 A JP2017177893 A JP 2017177893A
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勇人 阿保
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良太郎 石田
Ryotaro Ishida
良太郎 石田
吉輝 伴野
Yoshiteru Tomono
吉輝 伴野
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Abstract

【課題】膨張初期に、前側折畳部の膨張部位が、リング部の下面側へ進入したり、リング部上方へ大きく離れるように突出することを防止できるエアバッグの折畳完了体を提供すること。【解決手段】ステアリングホイール側に取り付けられる取付部44の上方の前後に、前側折畳部78と後側折畳部88とを配置させて構成される折畳完了体77である。前側折畳部は、折畳前の取付部から離れた先端部83を、取付部近傍の取付部側折畳部位79と、先端部と取付部側折畳部位との間の中間折畳部位80と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位82に収納した折畳形状としている。先端部は、折畳前の取付部から最も離れた先縁部84と先縁部に連なる先端元側部85とを備える。先縁部84は、先端元側部85の上方で、取付部の中心CO側方向に向けて後方側に反転させて、配設される。【選択図】図14

Description

本発明は、運転者の操舵するステアリングホイールに収納されるエアバッグを、収納形状に折り畳んだ折畳完了体とその折畳方法に関する。
従来、ステアリングホイールに収納されるエアバッグとして、膨張途中に、ステアリングホイールにおける運転者の操舵するリング部の前後の部位からの浮き上がりを抑制して、展開膨張させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなエアバッグでは、膨張完了前に、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部からの反力を確保できるように、膨張を完了させることができた。
このエアバッグでは、外周壁を構成するアウタバッグと、アウタバッグ内に配設されるインナバッグとを備えて構成されていた。アウタバッグは、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部とリング部側の車体側壁部との外周縁相互を結合されて、形成されていた。車体側壁部は、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、流入用開口の周縁に配置されて、エアバッグをステアリングホイールのボス部に取り付けるための取付部と、を配設させていた。インナバッグは、アウタバッグの流入用開口を覆う中央部と、中央部から前後両側に先細り状に延びる前側腕部及び後側腕部と、を備えて構成されて、エアバッグ内への膨張用ガスの流入時に、インナバッグが、アウタバッグに先立って膨張し、まず、前側腕部と後側腕部との両先端側で、アウタバッグの内周面を押えるように、構成されていたことから、エアバッグは、膨張完了前に、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できた。
そして、従来のエアバッグの折畳完了体では、取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とを配置させて構成されていた。これらの前側折畳部や後側折畳部は、インナバッグを内部に入れた状態で、アウタバッグの運転者側壁部と車体側壁部とを重ねて平らに展開させて、左右の縁側を取付部の上方に接近させるように、左右方向の幅寸法を収納部位の左右方向の幅寸法に対応させるように、蛇腹折り等により、左右縮小折りし、ついで、前後両側を、取付部の上方に、取付部から前端側と後端側とのそれぞれの中間位置で、前後の先端側を、それぞれ、取付部側に折り、さらに、折った折目の先端側を、取付部側に折るように、二つ折りし、すなわち、二つ折りを二回行なうようにして、折っていた。そのため、前側折畳部や後側折畳部は、アウタバッグの運転者側壁部と車体側壁部とを平らに展開させた状態における取付部の前側と後側との前側重ね部と後側重ね部とを、折り畳んだものとなっていた。
特開2012−6598号公報
従来のエアバッグでは、破断予定部を破断させて、前後両側に開く前扉部と後扉部とを有したエアバッグカバー、に覆われて収納されていれば、前扉部と後扉部との前後のヒンジ部位により、エアバッグの前後両端の収納部位からの突出が抑制され、すなわち、膨張初期におけるエアバッグの前端側と後端側との各々の先端側の突出が抑制され、その後の膨張過程において、エアバッグの前端側と後端側とが、リング部の前後の部位からの浮き上がりを抑制できる挙動、を確保し易かった。
しかしながら、エアバッグの折畳完了体が、左右両側に開く扉部を有したエアバッグカバーに覆われていると、それらのヒンジ部位が左右にあることとなって、エアバッグの前端側と後端側とは、膨張初期に、左右の扉部における大きく開く先端側となる部位の前後、に配置されることとなる。そのため、膨張初期に、エアバッグの前端側と後端側とが、収納部位から大きく突出して、リング部の前後の部位の上面側から大きく浮き上がってしまい、膨張完了前の揺動抑制作用を発揮し難くなってしまう。
この対策として、膨張用ガスの流入時に、折りの解消を抑制して、膨張初期の突出を抑制できるように、エアバッグの折畳完了体における前側折畳部や後側折畳部を、車体側壁部の側で先端側から巻くように、ロール折りすることが考えられる。しかし、この場合は、少なくとも前側折畳部が、膨張用ガスの流入に伴う折りの解消時、ステアリングホイール前方のメータ類の視認性確保のために設けられたリング部の前部内側に設けられた開口を経て、リング部の下面側に進入する虞れが生じ、そして、リング部の下面側に進入すれば、前側折畳部の膨張部位を、リング部の上面側に配置できなくなる事態を招きかねない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期に、前側折畳部の膨張部位が、リング部の下面側へ進入したり、リング部上方へ大きく離れるように突出することを、防止できるエアバッグの折畳完了体とその折畳方法とを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグの折畳完了体は、ステアリングホイールのボス部に収納されて、運転者の操舵する前記ステアリングホイールのリング部の上面側に支持されるように膨張を完了させる構成のエアバッグの折畳完了体であって、
前記エアバッグが、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部と前記リング部に支持される車体側壁部との外周縁相互を結合されて、形成される構成として、
前記車体側壁部が、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、該流入用開口の周縁に配置されて、前記エアバッグを前記ボス部に取り付けるための取付部と、を配設させて構成され、
前記取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とが配置されて構成されるとともに、
前記前側折畳部と前記後側折畳部とが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させた状態における前記取付部を中心とした前側重ね部と後側重ね部とから、それぞれ、形成されている構成のエアバッグの折畳完了体において、
前記前側折畳部と前記後側折畳部との少なくとも前記前側折畳部が、
前記前側重ね部の前記取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、前記取付部近傍の取付部側折畳部位と、前記先端部と前記取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、
前記前側重ね部の前記先端部が、前記取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と該先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、
前記先縁部が、前記前側折畳部における前記先端元側部の上方で、前記取付部の中心側方向に向けて後方側に反転させて、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る折畳完了体では、流入用開口から膨張用ガスが流入すれば、前側折畳部では、前側重ね部の先端部より先に、まず、前側重ね部の取付部に近い取付部側折畳部位が膨張し始め、ついで、先端部と取付部側折畳部位との間の中間折畳部位が膨張する。そして、先端部は、取付部側折畳部位の膨張により、凹状部位の開口から前上方向に押し出されようとするが、取付部側折畳部位の膨張に続く中間折畳部位の膨張により、上方側への突出を抑制される。その後、取付部側折畳部位と中間折畳部位とがさらに膨張し、凹状部位の凹みが解消されて、先端部がリング部の上方に押し出されようとするが、その際、先端部の先縁部が、上方で膨らんでいた中間折畳部位に押えられた状態としていたことから、先端元側部の上面側で反転して後方に向いた状態で、リング部の前部側に接近する。そして、取付部側折畳部位と中間折畳部位とがさらに膨張し、ついで、先端部が膨張しようとする際には、先縁部が、リング部の前部の上面側の配置位置、若しくは、リング部の前部の内側近傍の配置位置で、先端元側部の上面側で前方に起き上がり、そして、先端元側部から前方に延びるように、反転されていた折りを解消しつつ膨張する。
この先縁部の折りの解消は、リング部の前部上面側に載る挙動となることから、前側重ね部の先端部は、リング部の前部下面側に進入することなく、かつ、リング部の前部上面から大きく離れることなく、リング部の前部上面側に接近して展開し、そしてさらに、厚さを増すように膨張することとなって、エアバッグの膨張途中のリング部前部からの浮き上がりを、抑制できることとなる。そのため、エアバッグは、膨張完了前に、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部からの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
したがって、本発明に係るエアバッグの折畳完了体は、膨張初期に、前側折畳部の膨張部位が、リング部の下面側へ進入したり、リング部上方へ大きく離れるように突出することを、防止することができる。
そして、本発明に係る折畳完了体では、前記折畳完了体の前記取付部における左右方向の中央における前後方向に沿った断面形状に関し、前記後側折畳部が、前記取付部の前後方向の中央で上下方向に沿った線を中心基準線として、前記前側折畳部と線対称となるように、形成されていることが望ましい。
このような構成では、膨張初期に、後側折畳部の膨張部位が、前側折畳部と同様に、リング部の下面側へ進入したり、リング部上方へ大きく離れるように突出することを、防止できる。そのため、リング部の後部内側に開口のある4本スポークや2本スポークのステアリングホイールのボス部に、この折畳完了体が取り付けられても、膨張時、後側折畳部が、その後部側の開口に進入せず、かつ、リング部上方へ大きく離れるように突出することも防止できて、エアバッグ全体として、膨張完了前に、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部からの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
ちなみに、上記のような、エアバッグの初期膨張時、リング部の上面側に載るような挙動となって、リング部の上面から大きく離れることなく、リング部の上面側に接近して展開し、そして、厚さを増すように膨張する状態を確保し、換言すれば、エアバッグの膨張途中のリング部からの浮き上がりを抑制して、エアバッグの膨張完了前に、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部からの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる点に着目すれば、この挙動を、積極的にリング部の後部側で確保できるように、前側折畳部と後側折畳部との少なくとも後側折畳部を、上記のように構成してもよい。
すなわち、エアバッグの折畳完了体における前側折畳部と後側折畳部との少なくとも後側折畳部が、後側重ね部の取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、取付部近傍の取付部側折畳部位と、先端部と取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、後方側を開放させて前方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、後側重ね部の先端部が、取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、先縁部が、後側折畳部における先端元側部の上方で、取付部の中心側方向に向けて前方側に反転させて、配設されるように構成してもよい。
さらに、本発明に係る折畳完了体では、前記エアバッグが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを備えたアウタバッグと、該アウタバッグ内の前記車体側壁部の前記流入用開口の周縁に配設されるインナバッグと、を備えて構成され、
該インナバッグが、前記流入用開口を覆う中央部と、該中央部から前後両側に延びる前側腕部及び後側腕部と、を備えて構成され、
前記中央部が、前記流入用開口と連通する連通用開口を配設させるとともに、該連通用開口の周縁に、前記取付部と共に前記ボス部に取り付けられるインナバッグ側取付部を配設させ、
前記前側腕部と前記後側腕部とが、
前記連通用開口から流入する膨張用ガスを前記エアバッグ内における前記インナバッグ外へ流出する流出口を、開口させて、構成されるとともに、前記インナバッグの膨張時に、それぞれの先端によって前記アウタバッグの内周面を押下可能に、構成されていることが望ましい。
このような構成のインナバッグは、アウタバッグ内において、膨張用ガスが流入されると、中央部が連通用開口から膨張用ガスを流入させて膨張するとともに、前側腕部や後側腕部も、流出口から膨張用ガスをアウタバッグ側へ流出しつつ、膨張する。そして、インナバッグが膨張を完了させると、前側腕部と後側腕部とが、それぞれの先端側でアウタバッグの内周面を押下し、アウタバッグのリング部からの浮き上がりを円滑に抑制する。
そのため、上記のような構成では、エアバッグの外周壁を構成する運転者側壁部と車体側壁部とを備えてなるアウタバッグ内に、エアバッグの膨張途中のアウタバッグの前後両端付近のリング部からの浮き上がりを抑制可能なインナバッグが配設されている構成であり、そのため、膨張完了前に、インナバッグの前側腕部と後側腕部との膨張により、エアバッグの前側折畳部と後側折畳部とは、その折りの解消時、リング部との接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、一層迅速に、リング部からの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
本発明に係るエアバッグの折畳完了体の折畳方法では、ステアリングホイールのボス部に収納されて、運転者の操舵する前記ステアリングホイールのリング部の上面側に支持されるように膨張を完了させる構成のエアバッグの折畳完了体の折畳方法であって、
前記エアバッグが、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部と前記リング部に支持される車体側壁部との外周縁相互を結合させて、形成される構成として、
前記車体側壁部が、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、該流入用開口の周縁に配置されて、前記エアバッグを前記ボス部に取り付けるための取付部と、を配設させて構成され、
前記折畳完了体が、前記取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とを配置させて構成されるとともに、
前記前側折畳部と前記後側折畳部とが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させた状態における前記取付部を中心とした前側重ね部と後側重ね部とから、それぞれ、形成されている構成とし、さらに、
前記前側折畳部と前記後側折畳部との少なくとも前記前側折畳部が、
前記前側重ね部の前記取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、前記取付部近傍の取付部側折畳部位と、前記先端部と前記取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、
前記前側重ね部の先端部が、前記取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と該先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、
前記先縁部が、前記前側折畳部における前記先端元側部の上方で、前記取付部の中心側方向に向けて後方側に反転させて、配設され、
前記前側折畳部における前記中間折畳部位が、前記先端元側部に連なり、かつ、前記先縁部に対して前記先端部の上方側で接する前記前側重ね部の部位から構成される上側接触部、を備え、
折畳前の前記前側折畳部における前記取付部から前記取付部側折畳部位、前記中間折畳部位、及び、前記先端部を平らに展開させた状態から、折畳時に、
前記上側接触部の部位を、表裏から挟持する挟持工程と、
挟持された前記上側接触部の部位の前縁側を、前記車体側壁部側に向けて、上下反転させるように回転させつつ、挟持された前記上側接触部の部位を、前記取付部の上方の前側に配置させる回転工程と、
前記先縁部を、前記先端元側部との間に折目を付けて折るとともに、前記上側接触部の下方位置に差し込む折り工程と、
を具備して、折り畳むことを特徴とする。
本発明に係る折畳方法では、折畳前の前側折畳部を、取付部から先端部の先縁部まで、平らに展開させた状態から、単に、上側接触部の部位を、摘まんで回転させて、取付部の上方前側に配置させるとともに、先端部の先縁部を反転させるように折るだけで、膨張初期に、リング部の下面側へ進入したり、リング部上方へ大きく離れるように突出することを、防止できる前側折畳部、を簡単に形成することができる。
実施形態のエアバッグの折畳完了体が収納されるステアリングホイールの平面図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体が収納されるステアリングホイールの断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態のエアバッグの折畳完了体が膨張する状態を説明する概略図である。 実施形態のエアバッグの構成部材を示す概略斜視図である。 実施形態のインナバッグの製造工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグの折畳工程を説明する図であり、左右縮小折り工程を示す。 実施形態のエアバッグの折畳工程における左右縮小折り工程を説明する図であり、図6の後を示す。 実施形態のエアバッグの折畳工程における左右縮小折り工程を説明する図であり、図7の後を示す。 実施形態のエアバッグの折畳工程における前後縮小折り工程の前側折畳部を形成する工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグの前後縮小折り工程の前側折畳部を形成する工程を説明する図であり、図9の後を示す。 実施形態のエアバッグの前後縮小折り工程の前側折畳部を形成する工程と後側折畳部を形成する工程とを説明する図であり、図10の後を示す。 実施形態のエアバッグの前後縮小折り工程の後側折畳部を形成する工程を説明する図であり、図11の後を示す。 実施形態のエアバッグの前後縮小折り工程の後側折畳部を形成する工程を説明する図であり、図12の後を示す。 実施形態の前後縮小折り工程により形成された前側折畳部と後側折畳部との概略側面図である。 実施形態の折畳完了体を配設させたエアバッグ装置のステアリングホイールへの搭載状態を示す概略断面図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に膨張用ガスが流入する膨張初期の状態を順に説明する図である。 実施形態のエアバッグの膨張途中から膨張完了までの状態を順に説明する図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体の変形例の折畳方法における前後縮小折り工程の前側折畳部を形成する工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体の変形例の折畳方法における前後縮小折り工程の後側折畳部を形成する工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体の変形例の折畳方法における前後縮小折り工程の後側折畳部を形成する工程を説明する図であり、図18の後を示す。 変形例の折畳完了体を配設させたエアバッグ装置のステアリングホイールへの搭載状態を示す概略断面図である。 変形例の折畳完了体に膨張用ガスが流入する膨張初期を順に説明する図である。 実施形態の折畳完了体を搭載するステアリングホイールの変形例を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の折畳完了体77は、図1に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部Bに対しし、エアバッグ装置15として、搭載される。ステアリングホイールWは、操舵時に把持するリング部R、リング部Rの中央に配置されるボス部B、及び、リング部Rとボス部Bとを連結するスポーク部S、を有したステアリングホイール本体1と、ボス部Bの上部に配設されるエアバッグ装置15と、を備えて構成される。
なお、本明細書での上下・左右・前後の方向は、ステアリングホイールWを車両のステアリングシャフトSS(図2参照)にナットSN止めして接続させた状態における車両の直進操舵時を基準として、上下方向は、そのステアリングシャフトSSの軸方向に沿った上下方向に対応し(図2,15参照)、左右方向は、そのステアリングシャフトSSの軸直交方向の車両の左右方向に対応し(図1参照)、前後方向は、そのステアリングシャフトSSの軸直交方向の車両の前後方向に対応している(図1,15参照)。
ステアリングホイール本体1は、図1,2,15に示すように、リング部R、ボス部B、及び、スポーク部Sを相互に連結するように配設される芯金2と、リング部Rとリング部R近傍のスポーク部Sの芯金2の部位を覆うウレタン等からなる被覆層7と、を備えて構成されている。被覆層7の表面には、皮革8が巻き付けられるとともに、リング部Rの前部RFには、皮革8を覆うように、合成樹脂製の装飾ベゼル10dが配設されている。また、スポーク部Sは、ボス部Bの前縁から左右両側に延びる左前スポーク部SL及び右前スポーク部SRと、ボス部Bから後側に延びる後スポーク部SBと、の3本を配設させて構成されている。
芯金2は、リング部Rに配置されるリング芯金部3、ボス部Bに配設されてステアリングシャフトSSに結合されるボス芯金部4、及び、スポーク部Sに配設されてリング芯金部3とボス芯金部4とを連結するスポーク芯金部5、を備えて構成されている。
なお、エアバッグ装置15の周囲には、装飾用の合成樹脂製の複数の装飾ベゼル10(10a,10b,10c,10d)が配設されている。さらに、左前スポーク部SLの装飾ベゼル10c内には、所定の操作スイッチの操作ボタン群12が配設されている。これらの各種操作ボタン群12は、実施形態の場合、具体的には、オーディオ機器のAM,FM,CD,TV等のモードを決定する操作ボタン12a、切替用の操作ボタン12b、戻し用の操作ボタン12c、音量調整用の操作ボタン12d,12eとしている。
また、装飾ベゼル10a,10b,10cは、PPやABS樹脂等の形状保持性の高い硬質の合成樹脂から形成されている。そして、実施形態の場合、左右の左前スポーク部SLや右前スポーク部SRは、図2に示すように、スポーク芯金部5を配設させているのに対し、後スポーク部SBは、図15に示すように、スポーク芯金部5を配設させずに、装飾ベゼル10cとボス部Bの下面側を覆うロアカバー14とを配設させて構成されている。
エアバッグ装置15は、図1,2,15に示すように、膨張用ガスを流入させて膨らむエアバッグ38と、エアバッグ38に膨張用ガスを供給するインフレーター22と、折り畳まれたエアバッグ38を覆う合成樹脂製のエアバッグカバー25と、エアバッグ38、インフレーター22、及び、エアバッグカバー25を保持する板金製の取付ベース16と、リテーナ35と、を備えて構成されている。
エアバッグ38は、図15の二点鎖線に示すように、球状に近似した厚みのある略円板状の膨張完了形状として、図4,6に示すように、下部側に円形の開口(流入用開口)43を備え、流入用開口43の周縁を取付部44としている。なお、エアバッグ38は、後述する折畳工程により折り畳まれた折畳完了体77として、エアバッグ装置15に組み付けられ、その際、取付部44が、リテーナ35により取付ベース16に対し、インフレーター22とともに取付固定されることとなる。
インフレーター22は、上部に膨張用ガスを吐出させる複数のガス吐出口22bを設けた円柱状の本体22aを備え、本体22aの外周面には、四角環状のフランジ部22cが突設されている。
リテーナ35は、四角環状の板金製として、四隅にボルト35a(図6,14参照)を突設させている。リテーナ35はエアバッグ38内に配設され、各ボルト35aをエアバッグ38の取付部44、取付ベース16、及び、インフレーター22のフランジ部22cに、順に貫通させ、各ボルト35aにナットを締結させることにより、取付ベース16に、エアバッグ38とインフレーター22とを取り付けている。
取付ベース16は、図2,15に示すように、エアバッグ38やインフレーター22、さらに、エアバッグカバー25を保持して、組付部33を利用して、エアバッグ装置15をステアリングホイール本体1側に取り付ける部材であり、エアバッグカバー25の取付脚部30aを係止する複数の係止部19を備えるとともに、左右両側と後側に、組付部33を配設する組付基部20を配設させている。
各組付部33は、ホーンスイッチ体と兼用とされ、芯金2の取付孔2a(図15,21参照)に係止される組付ピン33aと、上方へ付勢するばね33bと、を備えて構成されている。組付ピン33aは、芯金2側に抜け止めされて配設されるとともに、その位置を静止させるように配設される。そして、各組付部33は、エアバッグ装置15の降下操作時、取付ベース16が降下すると、組付ピン33aは降下せずに、ホーンを作動させるように、内部の所定の接点相互を接触させる構成としている。
エアバッグカバー25は、図1〜3,15,21に示すように、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、ステアリングホイールWの中央付近のボス部Bの上面側に配設されている。エアバッグカバー25は、ボス部Bの内部に折り畳まれて収納されたエアバッグ38(折畳完了体77)の上方を覆う天井壁部26と、天井壁部26の中央付近の下面側から略四角筒状に延び、折り畳まれた折畳完了体77の前後左右の外周側を覆う側壁部30と、を備えて構成されている。側壁部30は、下端に、取付ベース16の係止部19に挿入係止される取付脚部30aを配設させて、左右対称形に形成されている。
天井壁部26は、側壁部30の内側に、左右に開く左扉部27と右扉部28とを配設させている。左右の扉部27,28は、周囲に、膨張するエアバッグ38に押されて破断する薄肉の破断予定部29を配設させている。破断予定部29は、左扉部27と右扉部28との接近した先端縁27a,28a相互の位置で、装飾体31の部位を迂回しつつ前後に配設されて、左扉部27と右扉部28との境界に配設される境界部29aと、左扉部27と右扉部28との前後の縁に配置される前縁部29b及び後縁部29cと、を備えて構成されている。
装飾体31は、PP等の形状保持性の高い硬質の合成樹脂や金属から形成され、下方に突出する複数の取付脚(図符号省略)を利用して、左扉部27に取り付けられている。
そして、左扉部27と右扉部28とは、膨張するエアバッグ38に押されて破断予定部29が破断すれば、先端縁27a,28a相互を分離させつつ、左扉部27と右扉部28との先端縁27a,28aから離れたヒンジ部27b、28bを回転中心として、左右に開くこととなる。なお、右扉部28は、前後方向に沿った回転軸で回転させるように配設されたヒンジ部28bにより、殆ど、真横の右側に回転移動して開く構成としているが、左扉部27は、操作ボタン12aの装飾体31との強い当接状態を回避するために、若干、後向きとした左側に回転移動するように、ヒンジ部27bが、構成されている。
エアバッグ38は、図4に示すように、エアバッグ38の外周壁を構成するアウタバッグ39と、流入用開口43を覆うようにアウタバッグ39内に配置されるインナバッグ46と、を備えて構成されている。インナバッグ46は、流入用開口43を経て流入してきた膨張用ガスGをアウタバッグ39へ流出して、アウタバッグ39を膨張させるように、複数(実施形態では4個)の流出口50を備えている。アウタバッグ39とインナバッグ46とは、ポリエステルやポリアミド等の可撓性を有した織布から形成されている。
アウタバッグ39は、図4に示すように、平らに展開した際に円形状となる2枚の運転者側壁部40と車体側壁部42とから構成され、外周縁40a,42a相互を縫合させて結合させることにより、楕円球状の袋状に膨張するように構成されている。運転者側壁部40は、アウタバッグ39の膨張完了時、運転者側に位置することとなり、車体側壁部42は、アウタバッグ39の膨張完了時、リング部R側に位置することなり、車体側壁部42の中央には、膨張用ガスをエアバッグ38内に流入させるための流入用開口43が開口しており、その周縁は、4個の取付孔44aを設けて、エアバッグ38の折畳完了体77を、取付ベース16や組付部33を介して、ステアリングホイールWのボス部B側に取り付けるための取付部44が形成されている。
また、取付部44には、アウタバッグ39の膨張完了時、運転者側壁部40の中央における取付部44からの離隔距離を規制する規制材54が配設されている。規制材54は、運転者側壁部40の中央に縫合される上結合部54aと、取付部44に縫合される下結合部54bと、上下の結合部54a,54bとを連結して、運転者側壁部40の中央と取付部44との離隔距離を規制する2本の連結片部54cと、を備えている。実施形態の場合に、規制材54は、各連結片部54cの部位で二分割される上側部55と下側部56とから構成されて、2本の連結片部54c,54cは、上側部55と下側部56とから延びる帯片55a,56a相互を結合させて構成されている。
インナバッグ46は、膨張時の形状として、図3,4,17のBに示すように、流入用開口43を覆うように配設される中央部47と、中央部47から流入用開口43の直径方向に沿って前後両側に先細り状に延びる前側腕部(前側先細リ部)48及び後側腕部(後側先細り部)49と、を備えて構成されている。
中央部47は、流入用開口43と連通する連通用開口47aを配設させるとともに、連通用開口47aの周縁に、アウタバッグ39の取付部44と共にボス部B側となる取付ベース16の取付部18に取り付けられるインナバッグ側取付部47bを配設させている。この取付部47bは、取付部44と同様に、リテーナ35の各ボルト36を挿通させる取付孔47cを備えている。
前側腕部48と後側腕部49とは、連通用開口47aから流入する膨張用ガスGをアウタバッグ39へ流出する流出口50を、開口させている。各流出口50は、前側腕部48と後側腕部49との配設方向としての前後方向と直交する左右方向の両側に向けて膨張用ガスGを流出するように、前側腕部48と後側腕部49との左右の両側面に、開口されている。なお、流出口50の開口面積は、連通用開口47aからの膨張用ガスGの流入時に、インナバッグ46が膨張完了形状を確保しつつ、流出口50からアウタバッグ39へ膨張用ガスGを流出できるように、設定されている。なお、インナバッグ46は、アウタバッグ39が膨張を完了させれば、その内圧をアウタバッグ39の内圧と同等とすることから、その膨張完了形状を維持せずに、萎むような状態となる(図17のC参照)。
そして、このインナバッグ46では、図4に示すように、前側腕部48と後側腕部49との先端48a,49a相互を結んだ前後方向に沿った上側と下側との長さ寸法であって、中央部47を経た上側外周壁部51の前後方向の上側長さ寸法LUと、取付部47bを経た下側外周壁部52の前後方向の下側長さ寸法LDに関し、上側長さ寸法LUが、下側長さ寸法LDより、長く設定されている。
このインナバッグ46は、図5に示す菱形状のインナバッグ用基布58から形成されている。この基布58には、予め、連通用開口47aと取付孔47cとを形成しておく。そしてまず、基布58を、図5のA,Bに示すように、平らに展開した状態から、前端側の頂点58eと後端側の頂点58fとを結ぶ直線に折目58gを付けて二つ折りし、左右の前縁58a,58b相互と後縁58c,58d相互を重ね、さらに、重ねた縁相互を縫合して縫合部58hを設ける。その後、図5のB,Cに示すように、中央部47から前側腕部48と後側腕部49との先端48a,49a相互を、連通用開口47a側に折目59を付けて折り重ねるとともに、頂部60側の折目59付近に折目59と平行な縫合部61を設ける。そして、図5のC,Dに示すように、連通用開口47aを利用して、反転させれば、インナバッグ46を製造することができ、さらに、図5のEに示すように、インナバッグ46の中央部47の頂部47d付近を、折目62を付けて、取付部47b側に折り重ねれば、嵩張らない平らに展開させたインナバッグ46を形成することができる。
インナバッグ46における上側外周壁部51の中央稜線部51aは、インナバッグ用基布58の左右の前縁58a,58b相互と後縁58c,58d相互との縫合部58hの部位から構成され、下側外周壁部52の中央線部52aは、インナバッグ用基布58の折目58gの部位から構成されることとなる。
そして、縫合部61の配置位置は、折目59から頂部60側に離せば、上側長さ寸法LUを下側長さ寸法LDからより長くすることができ、逆に、折目62に接近させれば、上側長さ寸法LUの下側長さ寸法LDより長くなる寸法差を小さくすることとなる。そして、上側長さ寸法LUの下側長さ寸法LDより長くなる寸法差が、大きくなるに比例して、インナバッグ46の膨張完了時、前側腕部48と後側腕部49との各先端48a,49aが、より強い押圧力で、アウタバッグ39を下方側に押圧することができる。そのため、縫合部61を設けなれば、寸法差を最も大きくすることができて、その場合には、各先端48a,49aが、最も強い押圧力で、アウタバッグ39を下方側に押圧することができる。
このような挙動は、インナバッグ46の中央部47を経た上側外周壁部51における左右方向の中央部位となる中央稜線部51aの前後方向の上側長さ寸法LUが、取付部47bを経た下側外周壁部52における左右方向の中央部位となる中央線部52aの前後方向の下側長さ寸法LDより、長いことから、上側外周壁部51が、下側外周壁部52より、自由膨張し易く、さらに、下側外周壁部52は、リテーナ35に押えられる取付部47bを有して、自由膨張し難く、その結果、上側外周壁部51が、前側腕部48と後側腕部49との先端48a,49aを下方に押し下げる張力を発揮して、前側腕部48と後側腕部49とが、それぞれの先端48a,49a側でアウタバッグ39の内周面を押下することとなる。
なお、インナバッグ用基布58は、アウタバッグ39を構成するポリエステルやポリアミド等の可撓性を有した織布から形成されているが、耐熱性を向上させるために、インナバッグ46の内周面側となる側に、シリコンゴム等からなるコーティング層が形成されている。
また、インナバッグ46は、エアバッグ38の膨張途中に、前側腕部48と後側腕部49の先端48a,49aでアウタバッグ39の車体側壁部42の前後の縁42a,42bの近傍を押圧できるように、車体側壁部42の直径寸法より、僅かに短い前後方向の長さ寸法とし(図6参照)、リング部Rの前部RFと後部RBとの上面側のリング面RP側に、乗り上げ可能としている(図16参照)。
エアバッグ38の製造について説明すると、アウタバッグ39を製造する際には、運転者側壁部40に、規制材54を構成する上側部55を縫合により結合し、車体側壁部42に、規制材54を構成する下側部56を縫合により結合するとともに、流入用開口43と取付孔44aとを形成する。そして、外周面側となる面相互を接触させて運転者側壁部40と車体側壁部42とを重ね、外周縁40a,42a相互を結合させた後、結合代(縫代)が外周面側に露出しないように、流入用開口43を利用して、裏返し、上側部55と下側部56との対応する帯片55a,56a相互を結合させれば、アウタバッグ39を製造することができる。そして、アウタバッグ39内には、既述した図5に示すように製造したインナバッグ46を収納する。
この時、インナバッグ46は、連通用開口47aとアウタバッグ39の流入用開口43とを重ねるとともに、取付部47b,44相互も重ね、前後の先細り部48,49を前後方向に沿った流入用開口43の直径方向に伸ばす。すなわち、図5のEや図6のAに示すように、折目62で頂部47d側を折り畳んだ状態で、上側外周壁部51の中央稜線部51aと下側外周壁部52の中央線部52aを、前後方向に沿った流入用開口43の直径方向に、重ねて配置させて、インナバッグ46をアウタバッグ39内に収納しておく。
また、インナバッグ46のアウタバッグ39内への収納時には、予め、リテーナ35をインナバッグ46に収納して、各取付孔47cからボルト35aをインナバッグ46外へ突出させた状態として行い、アウタバッグ39の各取付孔44aからもボルト35aを突出させることとなる(図6参照)。
そして、エアバッグ38を折り畳んで折畳完了体77を形成する場合には、まず、アウタバッグ39の運転者側壁部40と車体側壁部42とを平らに展開するとともに、インナバッグ46も、図5のEに示すように平らに展開しておいて、アウタバッグ39内に収納しておき(図6のAの二点鎖線参照)、初期展開体64を準備する。折畳完了体77は、この初期展開体64からエアバッグ装置15内に収納可能な幅寸法とするために、図6〜8に示すように、左右方向の所定の幅寸法WXとするように左右方向の寸法を狭める左右縮小折り工程と、図9〜13に示すように、前後方向の所定の幅寸法WYとするように前後方向の寸法を狭める前後縮小折り工程と、を経て、形成されている。
最終的な折畳完了体77は、図14に示すように、取付部44の上方に前方側の前側折畳部78と後方側の後側折畳部88とを配置させた状態となる。前側折畳部78は、運転者側壁部40と車体側壁部42とを重ねて平らに展開させた初期展開体64において、図6のAに示すように、取付部44を中心として前後に分けた前方側の前側重ね部65から構成され、後側折畳部88は、取付部44を中心として前後に分けた後方側の後側重ね部68から構成されている。
さらに、前側折畳部78は、取付部44近傍の取付部側折畳部位79、前側重ね部65の取付部44から前後方向に沿って離れた先端部83、及び、先端部83と取付部側折畳部位79との間の中間折畳部位80、を備えて構成されている。そして、前側折畳部78は、先端部83を、取付部側折畳部位79と中間折畳部位80と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位82に収納させるように折り畳まれている。
さらに、先端部83は、取付部44から最も前後方向に沿って離れた先縁部84と先縁部84に連なる先端元側部85とを備えて構成されるとともに、先縁部84が、先端元側部85の上方で、折目86で折られて、取付部44の中心CO側方向に向けて後方側に反転させて、配設されている。
後側折畳部88は、実施形態の場合、取付部44の前後方向の中央で上下方向に沿った線を中心基準線CLとして、前側折畳部78と線対称(前後対称)に折り畳まれている。すなわち、後側折畳部88は、取付部44近傍の取付部側折畳部位89、後側重ね部68の取付部44から前後方向に沿って離れた先端部93、及び、先端部93と取付部側折畳部位89との間の中間折畳部位90、を備えて構成されている。そして、後側折畳部88は、先端部93を、取付部側折畳部位89と中間折畳部位90と、の間であって、後方側を開放させて前方側に凹んだ凹状部位92に収納させるように折り畳まれている。
さらに、先端部93は、取付部44から最も前後方向に沿って離れた先縁部94と先縁部94に連なる先端元側部95とを備えて構成されるとともに、先縁部94が、先端元側部95の上方で、折目96で折られて、取付部44の中心CO側方向に向けて後方側に反転させて、配設されている。
この折畳完了体77への折畳工程を詳しく説明すると、まず、図6のA〜C、図7のA〜C、図8のA〜Dに示すように、左右縮小折り工程において、運転者側壁部40と車体側壁部42とを平らに重ねて展開させた前側重ね部65と後側重ね部68とに関し、取付部44を間にした左右のそれぞれの左側部66,69と右側部67,70とを、収納部位に対応させた左右方向の幅寸法WXの半分ずつの折り幅X1,X1となるように、蛇腹折りして、図8のDに示す左右縮小体71を形成する。
この左右縮小折り工程は、具体的には、初期展開体64の前側重ね部65と後側重ね部68とにおける左側部66,69の左縁64aと右側部67,70の右縁64bを、順に、折り幅X1,X1を残して、反対側の右側や左側に折り、ついで、折り幅X1,X1を残して、逆方向に折り、このような左縁64aや右縁64bを、折り幅X1,X1を残しつつ、左右の反対側に折って戻すように、蛇腹折りを行なえば、図8のDに示す左右縮小体71を形成することができる。左右縮小体71は、取付部44の中央の左右に、それぞれ、折り幅X1で蛇腹折りされた前後方向に長い左側折畳部72と右側折畳部73とが配設されて、構成されている。
ちなみに、この蛇腹折りの折畳方法は、初期展開体64の取付部44上方に幅寸法WXより僅かに小さな押え板P1や、折り幅X1より僅かに小さな押え板P2を、蛇腹折りの折目を付ける前に、初期展開体64の取付部44上の折目を付けようとする部位の上に、適宜、載せて、単に、右縁64bや左縁64aを、左右の反対側に引っ張り、そして、戻すようにすれば、容易に、左右縮小体71を形成することができる。なお、押え板P1,P2は、左右縮小体71を形成した後、引き抜かれることとなる。
その後の前後縮小折り工程では、収納部位の前後方向の幅寸法WYとなるように、左右縮小体71を折り畳む工程であって、図9〜13に示すように、左右縮小体71の取付部44の前側の前側部74と後側部75とを、それぞれ、折り畳んで、取付部44の上方の前後に、前側折畳部78と後側折畳部88とを配置させる工程である。
実施形態の場合には、左右縮小体71における前側部74と後側部75との所定の部位74b,75bの上下を押え板P4,P5により,挟持し、取付部44上の前後に、挟持した部位を74a,75bを上下反転させつつ配置させて、その挟持した部位の下方に、前側部74と後側部75とのそれぞれの先端74a,75aを、差し込むように、折ることにより、折畳完了体77を形成している。
なお、前側部74と後側部75との挟持する部位74b,75bは、前側折畳部78や後側折畳部88の中間折畳部位80,90の一部の部位であり、具体的には、それぞれ、先端元側部85,95に連なり、かつ、先縁部84,94に対し、先縁部84,94の上方側で接する上側接触部81,91となる。
また、前側部74と後側部75とのそれぞれの先端74a,75aは、前側折畳部78や後側折畳部88の先端部83,93における先縁部84,94となる。
具体的に、前後縮小折り工程を説明すると、前側折畳部78と後側折畳部88との折畳工程は、それぞれ、挟持工程、回転工程、及び、折り工程を具備して構成されている。
前側折畳部78を形成する挟持工程では、まず、図9のAに示すように、平らに展開した左右縮小体71の取付部44の部位を、収納部位の前後方向の幅寸法WYより、若干、小さな幅寸法の押え板P3で押え、前側部74の挟持部位74b(上側接触部81の部位)の上下を、押え板P4,P5で挟持すれば、挟持工程を終えることができる。
ついで、回転工程では、図9のB,C、図10のA,Bに示すように、挟持された上側接触部81の部位の前縁81a側を、車体側壁部42側に向けて、上下反転させるように回転させつつ、後側に配置させるようにして、挟持された上側接触部81の部位を、取付部44の上方の前側に配置させるようにすれば、回転工程を終了させることができる。
そして、折り工程では、図10のC、図11のAに示すように、押え板P4の前縁P4f側を上後方に回転させて開き、先端74a(先縁部84)を、先端元側部85との間に折目86を付けて折るとともに、上側接触部81の下方位置に差し込んで、回転前の状態に戻すように押え板P4を押え板P5の上に重ねるようにすれば、折り工程を終えることができる。
この折り工程を行なえば、前側折畳部78が形成される。なお、押え板P4,P5は、後側折畳部88が形成されるまで、残しておいてもよいし、折り崩れしなければ、抜いてもよい。
そして、後側折畳部88を形成する挟持工程では、まず、図11のBに示すように、平らに展開した左右縮小体71の前側部74の挟持部位75b(上側接触部91の部位)の上下を、押え板P4,P5で挟持する。
ついで、回転工程では、図11のC、図12のA,B,Cに示すように、挟持された上側接触部91の部位の後縁91a側を、車体側壁部42側に向けて、上下反転させるように回転させつつ、前側に配置させるようにして、挟持された上側接触部91の部位を、取付部44の上方の後側に配置させる。
そして、折り工程では、図13のA,Bに示すように、押え板P4の後縁P4b側を上前方に回転させて開き、先端75a(先縁部94)を、先端元側部95との間に折目96を付けて折るとともに、上側接触部91の下方位置に差し込んで、回転前の状態に戻すように押え板P4を押え板P5の上に重ねる。
この折り工程を行なえば、後側折畳部88が形成されて、押え板P3,P4,P5を抜けば、図13のDや図14に示すように、折畳完了体77が形成されることとなる。
このように折り畳んだ折畳完了体77は、折り崩れしないように、図示しない折り崩れ防止材により包む。ついで、リテーナ35の各ボルト35aを、取付ベース16の取付部18から突出させるように、ホーンスイッチ体33を組付済みの取付ベース16上に、折畳完了体77を配置し、さらに、インフレーター22の本体22aを下方から取付ベース16の挿通孔17に挿入させて、フランジ部22cに各ボルト35aを貫通させて、各ボルト35aに図示しないナットを締結すれば、収納部位としての取付ベース16上に、折畳完了体(エアバッグ38)77とインフレーター22とを収納し、かつ、リテーナ35を利用して、折畳完了体(エアバッグ38)77とインフレーター22とを取り付けることができる。さらに、折畳完了体(エアバッグ38)77にエアバッグカバー25を被せて、側壁部30の各取付脚部30aを取付ベース16の係止部19に係止させれば、エアバッグ装置15を組み立てることができる。そして、エアバッグ装置M1の車両への搭載は、予め、ステアリングシャフトSSに締結したステアリングホイール本体1に対して、エアバッグ装置15を取り付ければ、エアバッグ装置15を車両に搭載することができる(図15参照)。
なお、この取付時、ホーンスイッチ体33にホーン作動回路の正極側を導通させるように、ステアリングホイール本体1側から延びる図示しないリード線を取付ベース16に接続させたり、インフレーター22を作動させる制御回路から延びる図示しないリード線をインフレーター22に接続させることとなる。また、ステアリングホイール本体1には、予め、装飾ベゼル10や操作ボタン群12が組付済であり、エアバッグ装置15をステアリングホイール本体1に取り付ければ、ステアリングホイールW自体の組み立ても完了することとなる。
そして、エアバッグ装置15を取り付けたステアリングホイールWが、車両に搭載された後、インフレーター22に作動信号が入力されて、ガス吐出口22bから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ38が膨張し、膨張するエアバッグ38に押されて、破断予定部29が破断し、左扉部27と右扉部28とが、それぞれ、図1の二点鎖線に示すように、ヒンジ部27b,28bを回転中心として、左右両側に開き、エアバッグ38が、左扉部27と右扉部28との開いた開口26a(図3,16のA参照)から突出して、リング部Rの上面RP側に支持可能な膨張完了形状まで、膨張することとなる。
その際、実施形態では、図15や図16のAに示すように、流入用開口43から膨張用ガスGが流入すれば、前側折畳部78では、前側重ね部65の先端部83より先に、まず、前側重ね部65の取付部44に近い取付部側折畳部位79が膨張し始め、ついで、先端部83と取付部側折畳部位79との間の中間折畳部位80が膨張する。そして、先端部83は、取付部側折畳部位79の膨張により、凹状部位82の開口82aから前上方向に押し出されようとするが、取付部側折畳部位79の膨張に続く中間折畳部位80の膨張により、上方側への突出を抑制される。
その後、取付部側折畳部位79と中間折畳部位80とがさらに膨張し、凹状部位82の凹みが解消されて、先端部83がリング部Rの前部RFの上方に押し出されようとするが、その際、先端部83の先縁部84が、上方で膨らんでいた中間折畳部位80に押えられた状態としていたことから、図16のAの二点鎖線から図16のBの二点鎖線に示すように、先端元側部85の上面85a側で反転して後方に向いた状態で、リング部Rの前部RF側に接近する。そして、取付部側折畳部位79と中間折畳部位80とがさらに膨張し、ついで、先端部83が膨張しようとする際には、図16のBの実線や図16のCに示すように、先縁部84が、リング部Rの前部RFの上面(リング面)RP側の配置位置、若しくは、リング部Rの前部RFの内側近傍の配置位置で、先端元側部85の上面85a側で前方に起き上がり、そして、先端元側部85から前方に延びるように、反転されていた折りを解消しつつ膨張する。
この先縁部84の折りの解消は、リング部Rの前部RFの上面RP側に載る挙動となることから、前側重ね部65の先端部83は、リング部Rの前部RFの内側の開口OFを経て、前部RFの下面RD側に進入することなく、かつ、リング部Rの前部RFの上面RPから大きく離れることなく、リング部Rの前部RFの上面RP側に接近して展開し、そしてさらに、図17のA〜Cに示すように、厚さを増すように膨張することとなって、エアバッグ38の膨張途中のリング部Rの前部RFからの浮き上がりを、抑制できることとなる。そのため、エアバッグ38は、膨張完了前に、リング部Rとの接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部Rからの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ38の折畳完了体77は、膨張初期に、前側折畳部78の膨張部位が、リング部Rの下面RD側へ進入したり、リング部Rの上方へ大きく離れるように突出することを、防止することできる。
そして勿論、実施形態の折畳完了体77では、左右両側に開く左扉部27と右扉部28とを有したエアバッグカバー25に覆われていても、上記の挙動を確保できることとなり、当然に、前後両側に開く前扉部と後扉部とを有したエアバッグカバーに適用しても、上記と同様な挙動を確保することができ、実施形態の折畳完了体77では、エアバッグカバーのエアバッグに押される扉部の配置に影響されることなく、好適に、膨張初期に、前側折畳部78の膨張部位が、リング部Rの下面RD側へ進入したり、リング部Rの上方へ大きく離れるように突出することを、防止することできる。
そして、実施形態の折畳完了体77では、折畳完了体77の取付部44における左右方向の中央における前後方向に沿った断面形状に関し、図14に示すように、後側折畳部88が、取付部44の前後方向の中央で上下方向に沿った線を中心基準線CLとして、前側折畳部78と線対称となるように、形成されている。
そのため、この後側折畳部88でも、エアバッグ38の膨張初期、中心基準線CLを基準として、前後方向で線対称的に、図15から図16のA〜Cに示すように、前側折畳部78と同様に展開膨張する。
すなわち、図15や図16のAに示すように、流入用開口43から膨張用ガスGが流入すれば、後側折畳部88では、後側重ね部68の先端部93より先に、まず、後側重ね部68の取付部44に近い取付部側折畳部位89が膨張し始め、ついで、先端部93と取付部側折畳部位89との間の中間折畳部位90が膨張する。そして、先端部93は、取付部側折畳部位89の膨張により、凹状部位92の開口92aから後上方向に押し出されようとするが、取付部側折畳部位89の膨張に続く中間折畳部位90の膨張により、上方側への突出を抑制される。
その後、取付部側折畳部位89と中間折畳部位90とがさらに膨張し、凹状部位92の凹みが解消されて、先端部93がリング部Rの後部RBの上方に押し出されようとするが、その際、先端部93の先縁部94が、上方で膨らんでいた中間折畳部位90に押えられた状態としていたことから、図16のAの二点鎖線から図16のBの二点鎖線に示すように、先端元側部95の上面95a側で反転して前方に向いた状態で、リング部Rの後部RB側に接近する。そして、取付部側折畳部位89と中間折畳部位90とがさらに膨張し、ついで、先端部93が膨張しようとする際には、図16のBの実線や図16のCに示すように、先縁部94が、リング部Rの後部RBの上面RP側の配置位置で、先端元側部95の上面95a側で後方に起き上がり、そして、先端元側部95から後方に延びるように、反転されていた折りを解消しつつ膨張する。
この先縁部94の折りの解消は、リング部Rの後部RBの上面RP側に載る挙動となることから、後側重ね部68の先端部93は、仮に、図23に示すようなリング部Rの後部RBの内側に、すなわち、後左スポーク部SBLと後右スポーク部SBRとの間に、開口OBがあっても、その後部RBの下面RD側に進入することなく、かつ、リング部Rの後部RBの上面RPから大きく離れることなく、リング部Rの後部RBの上面RP側に接近して展開し、そしてさらに、図17のA〜Cに示すように、厚さを増すように膨張することとなって、エアバッグ38の膨張途中のリング部Rの前部RFからの浮き上がりを、抑制できることとなる。
そのため、上記のような後側折畳部88が前側折畳部78と前後方向で線対称的に構成されていれば、図23に示すようなリング部Rの後部RBの内側に開口OBのある4本スポークのステアリングホイールWAや2本スポークのステアリングホイールのボス部Bに、この折畳完了体77が取り付けられても、膨張時、後側折畳部88が、その後部RB側の開口OBに進入せず、かつ、リング部Rの上方へ大きく離れるように突出することも抑制できて、エアバッグ38全体として、膨張完了前に、リング部Rとの接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部Rからの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
なお、上記のような、エアバッグ38の初期膨張時、リング部Rの上面RP側に載るような挙動となって、リング部Rの上面RPから大きく離れることなく、リング部Rの上面RP側に接近して展開し、そして、厚さを増すように膨張する状態を確保し、換言すれば、エアバッグ38の膨張途中のリング部Rからの浮き上がりを抑制して、エアバッグ38の膨張完了前に、リング部Rとの接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、迅速にリング部Rからの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる点に着目すれば、この挙動を、積極的にリング部Rの後部RB側で確保できるように、前側折畳部78と後側折畳部88との少なくとも後側折畳部88を、上記のように構成してもよい。
すなわち、エアバッグ38の折畳完了体77における前側折畳部78と後側折畳部88との少なくとも後側折畳部88が、後側重ね部68の取付部44から前後方向に沿って離れた先端部94を、取付部44近傍の取付部側折畳部位89と、先端部94と取付部側折畳部位89との間の中間折畳部位90と、の間であって、後方側を開放させて前方側に凹んだ凹状部位92に収納した折畳形状とするとともに、後側重ね部68の先端部93が、取付部44から最も前後方向に沿って離れた先縁部94と先縁部94に連なる先端元側部95とを備えて構成され、先縁部94が、後側折畳部88における先端元側部95の上方で、取付部44の中心CO側方向に向けて前方側に反転させて、配設されるように構成してもよい。
この場合、例えば、前側折畳部は、先行技術文献で例示した特許文献1等に記載されているように、前側重ね部を、取付部から離れた前端側までの中間位置で、取付部側に折り、さらに、折った折目の先端側を、取付部側に折るように、二つ折りし、すなわち、二つ折りを二回行なうようにして、形成してもよい。勿論、前側折畳部は、実施形態のような前側折畳部78としてもよい。
さらに、実施形態の折畳完了体77では、エアバッグ38が、運転者側壁部40と車体側壁部42とを備えたアウタバッグ39と、アウタバッグ39内の車体側壁部42の流入用開口43の周縁に配設されるインナバッグ46と、を備えて構成されている。このインナバッグ46は、流入用開口43を覆う中央部47と、中央部47から前後両側に延びる前側腕部48及び後側腕部49と、を備えて構成されている。中央部47は、流入用開口43と連通する連通用開口47aを配設させるとともに、連通用開口47aの周縁に、取付部44と共に、取付ベース16を介して、ボス部B側に取り付けられるインナバッグ側取付部47bを配設させている。そして、前側腕部48と後側腕部49とが、連通用開口47aから流入する膨張用ガスGをアウタバッグ39へ流出する流出口50を、開口させるとともに、インナバッグ46の膨張時に、それぞれの先端48a,49aによってアウタバッグ39の内周面を押下可能に、構成されている。
具体的な構成としては、このインナバッグ46は、前側腕部48と後側腕部49との先端48a,49a相互を結んだ前後方向に沿った上側と下側との長さ寸法であって、中央部47を経た上側外周壁部51の前後方向の上側長さ寸法LUと、取付部44を経た下側外周壁部52の前後方向の下側長さ寸法LDに関し、上側長さ寸法LUが、下側長さ寸法LDより、長く設定されている。
そのため、このような構成のインナバッグ46では、アウタバッグ39内において、膨張用ガスGが流入されると、中央部47が連通用開口47aから膨張用ガスGを流入させて膨張するとともに、前側腕部48や後側腕部49も、流出口50から膨張用ガスGをアウタバッグ39側へ流出しつつ、膨張する。
そして、図17のAからBに示すように、インナバッグ46が膨張を完了させると、インナバッグ46の中央部47を経た上側外周壁部51の前後方向の上側長さ寸法LUが、取付部44を経た下側外周壁部52の前後方向の下側長さ寸法LDより、長いことから、上側外周壁部51が、下側外周壁部52より、自由膨張し易く、さらに、下側外周壁部52は、取付部44を有して、自由膨張し難く、その結果、上側外周壁部51が、前側腕部48と後側腕部49との先端48a,49aを下方に押し下げる張力を発揮して、前側腕部48と後側腕部49とが、それぞれの先端48a,49a側でアウタバッグ39の内周面を押下し、アウタバッグ39のリング部Rの前部RFや後部RBからの浮き上がりを円滑に抑制する。
そのため、実施形態では、エアバッグ38の外周壁を構成する運転者側壁部40と車体側壁部42と備えてなるアウタバッグ39内に、エアバッグ38の膨張途中のアウタバッグ39の前後両端39a,39b付近のリング部Rからの浮き上がりを抑制可能なインナバッグ46が配設されている構成であり、そのため、膨張完了前に、インナバッグ46の前側腕部48と後側腕部49との膨張により、エアバッグ38の前側折畳部78と後側折畳部88とは、その折りの解消時、図3のAや図17のBに示すように、リング部Rの前部RFと後部RBとから浮き上がらずに、接近状態を維持でき、リング部Rとの接触・離脱を繰り返す揺動運動を抑制できて、その後、図3のBや図17のCに示すように、一層迅速に、リング部Rからの反力を確保できるように、膨張を完了させることができる。
なお、この点を考慮しなければ、インナバッグ46を利用せずに、アウタバッグ39だけでエアバッグ38を構成してもよい。
そして、実施形態のエアバッグ38の折畳完了体77の折畳方法では、折畳前の前側折畳部78における取付部44から取付部側折畳部位79、中間折畳部位80、及び、先端部83を平らに展開させた状態から、すなわち、図8のDに示すように、左右縮小体71の平らに展開させた前側部74の状態から、折畳時に、図9のAに示す挟持工程と、図9のB,C、図10のA,Bに示す回転工程と、図10のC、図11のAに示す折り工程とにより、折り畳んでいる。
すなわち、まず、挟持工程において、図9のAに示すように、上側接触部81の部位を、押え板P4,P5により、表裏(上下)から挟持し、そして、回転工程において、図9のB,C、図10のA,Bに示すように、挟持された上側接触部81の部位の前縁81a側を、車体側壁部42側に向けて、上下反転させるように回転させつつ、挟持された上側接触部81の部位を、取付部44の上方の前側に配置させる。ついで、折り工程において、図10のC、図11のAに示すように、先縁部84を、先端元側部85との間に折目86を付けて折るとともに、上側接触部81の下方位置に差し込んで、前側折畳部78を折り畳んでいる。
実施形態の折畳方法では、折畳前の前側折畳部78を取付部44から先端部83の先縁部84まで、平らに展開させた状態から、すなわち、収納部位(取付ベース16とエアバッグカバー25との間の部位)に収納可能な左右方向の幅寸法WXに、初期展開体64を左右縮小工程に折り畳んて左右縮小体71を形成した前側部74を平らに展開させた状態から、単に、上側接触部81の部位を、摘まんで回転させて、取付部44の上方前側に配置させるとともに、先端部83の先縁部84を反転させるように折るだけで、膨張初期に、リング部Rの下面RD側への進入とリング部Rの上方へ大きく離れる突出とを抑制できる前側折畳部78、を簡単に形成することができる。
勿論、実施形態の折畳完了体77の折畳形状とする折畳方法は、実施形態の折畳方法に限定されるものではない。例えば、図18のA,Bに示すように、平らな前側部74とした状態で、先端縁84を、折目86を付けて、先縁元側部85に重ねるように折っておき、ついで、図18のB,Cに示すように、前側部74を後方へ折り、さらに、図18のC,Dに示すように、その前側の折目79a付近の上方に折目86を位置させるように折り、さらに、図18のD,Eに示すように、取付部側折畳部位79と中間折畳部位80との取付部44の中心COから後方に延びた部位を、前方側に折って、中間折畳部位80を先端部83の上に重ねれば、前側折畳部78を形成できる。あるいは、図18のBの二点鎖線のように、先縁部84を先縁元側部85の上に重ねた状態で、折目79a付近の上方に折目86を位置させるように、中間膨張部位80を後方に引いて、その後、図18のD,Eに示すように、折り畳んでもよい。このように、前側折畳部78や後側折畳部88の折畳方法は、実施形態の他、種々の方法を採用することができる。
なお、実施形態の折畳完了体77では、後側折畳部88を、前後方向で前側折畳部78と線対称的に折り畳んだが、実施形態のステアリングホイールWのように、左前スポーク部SL、右前スポーク部SR、及び、ボス部Bから後側に延びる後スポーク部SB、を備えた3本スポークタイプであれば、図23の4本スポークタイプのステアリングホイールWAのようなリング部Rの後部RBの内側にある開口OBが、リング部Rの後部RB側にない。そのため、図20のDや図21に示す折畳完了体77Aの後側折畳部88Aのように、リング部Rの後部RBとの浮き上がりを極力避けるように、車体側壁部42の側に巻くロール折りによる折り畳みとしてもよい。
この折畳完了体77Aは、前側折畳部78を折畳完了体77の前側折畳部78と同様としているが、図19のA〜C、図20のA,Bに示すように、左右縮小体71の後側部75の先端75aを、車体側壁部42の側に巻くようにロール折りし、そして、図20のB,C,Dに示すように、ロール折り部97を取付部44上に載せて、後側折畳部88Aを形成している。
この折畳完了体77Aでは、折畳完了体77と同様に、図21に示すように、ステアリングホイールWに搭載する。そして、エアバッグ装置15Aの作動によるエアバッグ38の膨張初期時、図22のA〜Cに示すように、前側折畳部78は、図16に示す折畳完了体77と同様に、展開膨張するが、後側折畳部88Aは、ロール折りされた折りの解消に伴ない、先端75a側が後スポーク部SBとの接触状態を維持するように、展開膨張し、リング部Rの後部RBの上面RPとの浮き上がりの無い状態で、展開膨張することとなる。そのため、図23のリング部Rの後部RB側に開口OBのあるタイプでなく、後スポーク部SBが配設されているようなステアリングホイールW(図1参照)であれば、折畳完了体77の後側折畳部88を、後側折畳部88Aのように、リング部Rの後部RBの上面RPからの浮き上がりを、極力無くすような、ロール折りの折畳部としてもよい。また、後側折畳部は、先行技術文献で例示した特許文献1等に記載されているように、後側重ね部を、取付部から離れた後端側までの中間位置で、取付部側に折り、さらに、折った折目の先端側を、取付部側に折るように、二つ折りし、すなわち、二つ折りを二回行なうようにして、形成してもよい。
38…エアバッグ、39…アウタバッグ、40…運転者側壁部、40a…外周縁、42…車体側壁部、43…流入用開口、44…取付部、46…インナバッグ、47…中央部、47a…連通用開口、47b…インナバッグ側取付部、48…前側腕部、48a…先端、49…後側腕部、49a…先端、50…流出口、51…上側外周壁部、52…下側外周壁部、64…初期展開体、65…前側重ね部、68…後側重ね部、71…左右縮小体、74…前側部、74a…先端、74b…(挟持)部位、75…後側部、75a…先端、75b…(挟持)部位、77,77A…折畳完了体、78…前側折畳部、79…取付側折畳部位、80…中間折畳部位、81…(挟持部位)上側接触部、81a…前縁、82…凹状部位、83…先端部、84…先縁部、85…先端元側部、85a…上面、86…折目、88,88A…後側折畳部、89…取付側折畳部位、90…中間折畳部位、91…(挟持部位)上側接触部、91a…後縁、92…凹状部位、93…先端部、94…先縁部、95…先端元側部、95a…上面、96…折目、
LU…(上側外周壁部の)長さ寸法、LD…(下側外周壁部の)長さ寸法、PL…中心基準線、CO…(取付部の)中心、G…膨張用ガス、
R…リング部、RF…(リング部の)前部、RP…(上面)リング面、B…ボス部、W,WA…ステアリングホイール。

Claims (5)

  1. ステアリングホイールのボス部に収納されて、運転者の操舵する前記ステアリングホイールのリング部の上面側に支持されるように膨張を完了させる構成のエアバッグの折畳完了体であって、
    前記エアバッグが、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部と前記リング部に支持される車体側壁部との外周縁相互を結合されて、形成される構成として、
    前記車体側壁部が、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、該流入用開口の周縁に配置されて、前記エアバッグを前記ボス部に取り付けるための取付部と、を配設させて構成され、
    前記取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とが配置されて構成されるとともに、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部とが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させた状態における前記取付部を中心とした前側重ね部と後側重ね部とから、それぞれ、形成されている構成のエアバッグの折畳完了体において、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部との少なくとも前記前側折畳部が、
    前記前側重ね部の前記取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、前記取付部近傍の取付部側折畳部位と、前記先端部と前記取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、
    前記前側重ね部の前記先端部が、前記取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と該先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、
    前記先縁部が、前記前側折畳部における前記先端元側部の上方で、前記取付部の中心側方向に向けて後方側に反転させて、配設されていることを特徴とするエアバッグの折畳完了体。
  2. 前記折畳完了体の前記取付部における左右方向の中央における前後方向に沿った断面形状に関し、前記後側折畳部が、前記取付部の前後方向の中央で上下方向に沿った線を中心基準線として、前記前側折畳部と線対称となるように、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグの折畳完了体。
  3. ステアリングホイールのボス部に収納されて、運転者の操舵する前記ステアリングホイールのリング部の上面側に支持されるように膨張を完了させる構成のエアバッグの折畳完了体であって、
    前記エアバッグが、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部と前記リング部に支持される車体側壁部との外周縁相互を結合されて、形成される構成として、
    前記車体側壁部が、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、該流入用開口の周縁に配置されて、前記エアバッグを前記ボス部に取り付けるための取付部と、を配設させて構成され、
    前記取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とが配置されて構成されるとともに、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部とが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させた状態における前記取付部を中心とした前側重ね部と後側重ね部とから、それぞれ、形成されている構成のエアバッグの折畳完了体において、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部との少なくとも前記後側折畳部が、
    前記後側重ね部の前記取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、前記取付部近傍の取付部側折畳部位と、前記先端部と前記取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、後方側を開放させて前方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、
    前記後側重ね部の前記先端部が、前記取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と該先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、
    前記先縁部が、前記後側折畳部における前記先端元側部の上方で、前記取付部の中心側方向に向けて前方側に反転させて、配設されていることを特徴とするエアバッグの折畳完了体。
  4. 前記エアバッグが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを備えたアウタバッグと、該アウタバッグ内の前記車体側壁部の前記流入用開口の周縁に配設されるインナバッグと、を備えて構成され、
    該インナバッグが、前記流入用開口を覆う中央部と、該中央部から前後両側に延びる前側腕部及び後側腕部と、を備えて構成され、
    前記中央部が、前記流入用開口と連通する連通用開口を配設させるとともに、該連通用開口の周縁に、前記取付部と共に前記ボス部に取り付けられるインナバッグ側取付部を配設させ、
    前記前側腕部と前記後側腕部とが、
    前記連通用開口から流入する膨張用ガスを前記エアバッグ内における前記インナバッグ外へ流出する流出口を、開口させて、構成されるとともに、前記インナバッグの膨張時に、それぞれの先端によって前記アウタバッグの内周面を押下可能に、構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエアバッグの折畳完了体。
  5. ステアリングホイールのボス部に収納されて、運転者の操舵する前記ステアリングホイールのリング部の上面側に支持されるように膨張を完了させる構成のエアバッグの折畳完了体の折畳方法であって、
    前記エアバッグが、相互に略円形状とした運転者の運転者側壁部と前記リング部に支持される車体側壁部との外周縁相互を結合させて、形成される構成として、
    前記車体側壁部が、中央に、膨張用ガスを流入させるために開口した流入用開口と、該流入用開口の周縁に配置されて、前記エアバッグを前記ボス部に取り付けるための取付部と、を配設させて構成され、
    前記折畳完了体が、前記取付部の上方の前後に前側折畳部と後側折畳部とを配置させて構成されるとともに、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部とが、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させた状態における前記取付部を中心とした前側重ね部と後側重ね部とから、それぞれ、形成されている構成とし、さらに、
    前記前側折畳部と前記後側折畳部との少なくとも前記前側折畳部が、
    前記前側重ね部の前記取付部から前後方向に沿って離れた先端部を、前記取付部近傍の取付部側折畳部位と、前記先端部と前記取付部側折畳部位との間の中間折畳部位と、の間であって、前方側を開放させて後方側に凹んだ凹状部位に収納した折畳形状とするとともに、
    前記前側重ね部の先端部が、前記取付部から最も前後方向に沿って離れた先縁部と該先縁部に連なる先端元側部とを備えて構成され、
    前記先縁部が、前記前側折畳部における前記先端元側部の上方で、前記取付部の中心側方向に向けて後方側に反転させて、配設され、
    前記前側折畳部における前記中間折畳部位が、前記先端元側部に連なり、かつ、前記先縁部に対して前記先端部の上方側で接する前記前側重ね部の部位から構成される上側接触部、を備え、
    折畳前の前記前側折畳部における前記取付部から前記取付部側折畳部位、前記中間折畳部位、及び、前記先端部を平らに展開させた状態から、折畳時に、
    前記上側接触部の部位を、表裏から挟持する挟持工程と、
    挟持された前記上側接触部の部位の前縁側を、前記車体側壁部側に向けて、上下反転させるように回転させつつ、挟持された前記上側接触部の部位を、前記取付部の上方の前側に配置させる回転工程と、
    前記先縁部を、前記先端元側部との間に折目を付けて折るとともに、前記上側接触部の下方位置に差し込む折り工程と、
    を具備して、折り畳むことを特徴とするエアバッグの折畳完了体の折畳方法。
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