JP2017170530A - Driving machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、打撃工具で止具を打撃して、止具を被打込材へ打ち込む打込機に関する。 The present invention relates to a driving machine that hits a stopper with an impact tool and drives the stopper into a material to be driven.
従来、打撃工具で止具を打撃して、止具を被打込材へ打ち込む打込機が知られており、その打込機が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジングと、ハウジング内に移動可能に設けたプランジャと、プランジャに設けた打撃工具としてのブレードと、プランジャを押圧するバネと、ハウジング内に設けたモータと、モータの回転力で回転するドラムと、ハウジング内に設けたバンパと、を有する。 2. Description of the Related Art Conventionally, a driving machine that hits a stopper with a striking tool and drives the stopper onto a material to be driven is known. The driving machine described in Patent Document 1 includes a housing, a plunger provided movably in the housing, a blade as an impact tool provided on the plunger, a spring for pressing the plunger, and a motor provided in the housing. And a drum that is rotated by the rotational force of the motor, and a bumper provided in the housing.
また、特許文献1に記載された打込機は、モータの出力軸とドラムとの間に一方向クラッチと、ドラムに巻かれたワイヤと、を有する。ワイヤは、プランジャに接続されている。さらに、特許文献1に記載された打込機は、ハウジングに設けた射出部と、ハウジングおよび射出部に亘って設けられたマガジンと、を有する。マガジンは、止具としての釘を収容し、かつ、釘を射出部に供給する。 Moreover, the driving machine described in Patent Document 1 includes a one-way clutch between a motor output shaft and a drum, and a wire wound around the drum. The wire is connected to the plunger. Furthermore, the driving machine described in Patent Document 1 has an injection part provided in the housing, and a magazine provided across the housing and the injection part. The magazine accommodates the nail as a stopper and supplies the nail to the injection portion.
打込機は、ハウジングに連続して設けたハンドルと、ハンドルに対して取り外し可能な蓄電池と、を有する。トリガがハンドルに設けられ、制御部がハンドル内に設けられている。また、打込機は、トリガの操作を検知するトリガスイッチと、射出部を被打込材に押し付けたことを検出するプッシュスイッチと、を有する。トリガスイッチから出力される信号、及びプッシュスイッチから出力される信号は、制御部に入力される。 The driving machine has a handle provided continuously in the housing, and a storage battery removable from the handle. A trigger is provided on the handle, and a control unit is provided in the handle. The driving machine has a trigger switch that detects the operation of the trigger, and a push switch that detects that the injection unit has been pressed against the workpiece. The signal output from the trigger switch and the signal output from the push switch are input to the control unit.
打込機の初期状態では、プランジャは下死点に位置している。作業者が射出部を被打込材へ押し付け、トリガを操作すると蓄電池からモータに電力が供給され、モータが正回転する。モータの回転力がドラムに伝達されると、ワイヤがドラムに巻き取られてプランジャが上昇する。プランジャの上昇によりバネが圧縮される。プランジャが上死点に到達すると、モータの回転力がドラムに伝達されなくなり、圧縮されたバネの力でプランジャが下死点に向けて動作する。マガジンから射出部に供給されている釘は、ブレードにより打撃されて被打込材に打ち込まれる。また、プランジャがバンパと衝突し、バンパは衝撃を吸収する。一方向クラッチは、モータが逆回転して、ワイヤを巻き上げる方向とは逆方向の回転力が、ドラムに加わることを阻止する。 In the initial state of the driving machine, the plunger is located at the bottom dead center. When the operator presses the injection unit against the workpiece and operates the trigger, electric power is supplied from the storage battery to the motor, and the motor rotates forward. When the rotational force of the motor is transmitted to the drum, the wire is wound around the drum and the plunger is raised. The spring is compressed by raising the plunger. When the plunger reaches the top dead center, the rotational force of the motor is not transmitted to the drum, and the plunger moves toward the bottom dead center by the force of the compressed spring. The nail supplied from the magazine to the injection unit is struck by a blade and driven into a material to be driven. Also, the plunger collides with the bumper, and the bumper absorbs the impact. The one-way clutch prevents the rotational force in the direction opposite to the direction in which the motor is reversely rotated to wind the wire from being applied to the drum.
しかしながら、特許文献1に記載された打込機は、射出部で止具が詰まった場合の対処が困難であった。 However, the driving machine described in Patent Document 1 has been difficult to cope with when the stopper is clogged at the injection portion.
本発明の目的は、射出部で止具が詰まった場合の対処が容易な打込機を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a driving machine that can easily cope with a case where a stopper is clogged at an injection portion.
一実施形態の打込機は、止具が供給される射出部と、上死点と下死点との間で動作可能であり、かつ、前記上死点から前記下死点に向けて動作して前記止具を打撃する打撃工具部と、前記打撃工具部に付勢力を加えて前記打撃工具部を前記下死点に向けて動作させる付勢部と、前記打撃工具部に設けた第1係合部と、前記第1係合部に対して係合及び解放可能な第2係合部を有する回転部材と、前記回転部材を回転するモータ軸を有し、かつ、前記モータ軸が第1回転方向に回転することで、前記打撃工具部を前記下死点から前記上死点に向けて動作させるモータと、前記モータを制御する制御部と、前記モータ軸と前記回転部材との間の動力伝達経路に配置される回転制御機構と、を有し、前記回転制御機構は、前記モータ軸の回転力を前記回転部材に伝達して、前記回転部材を前記第1回転方向に回転すること、及び前記第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転すること、を許容する機能と、前記付勢部から前記打撃工具部に加わる付勢力によって、前記回転部材に前記第2回転方向の回転力が加わった場合に、前記回転部材が前記第2回転方向に回転することを抑制する機能と、を備えている。 The driving machine according to an embodiment is operable between an injection unit to which a stopper is supplied and a top dead center and a bottom dead center, and operates from the top dead center toward the bottom dead center. And a striking tool portion that strikes the stopper, a biasing portion that applies a biasing force to the striking tool portion to move the striking tool portion toward the bottom dead center, and a striking tool portion provided with the striking tool portion. A rotating member having a first engaging portion, a second engaging portion engageable and releasable with respect to the first engaging portion, a motor shaft for rotating the rotating member, and the motor shaft By rotating in the first rotation direction, the motor that operates the impact tool unit from the bottom dead center toward the top dead center, a control unit that controls the motor, the motor shaft, and the rotating member A rotation control mechanism disposed in a power transmission path between the rotation control mechanism and the rotation control mechanism. A function of transmitting to a rotating member to allow the rotating member to rotate in the first rotating direction and to rotate in a second rotating direction opposite to the first rotating direction; A function of suppressing rotation of the rotating member in the second rotating direction when a rotating force in the second rotating direction is applied to the rotating member by an urging force applied to the impact tool unit from ing.
一実施形態の打込機は、射出部で止具が詰まった場合の対処が容易である。 The driving machine according to an embodiment can easily cope with a case where a stopper is clogged at an injection unit.
打込機の実施の形態を、図面を参照して説明する。 An embodiment of a driving machine will be described with reference to the drawings.
図1及び図2に示す打込機10は、筒形状のハウジング11と、ハウジング11の内部から外部に亘って配置された打撃工具部12と、打撃工具部12を上死点と下死点との間で第1方向B1に沿って動作させる圧力室13と、打撃工具部12を第1方向とは逆の第2方向B2に沿って移動させる巻き上げ機構14と、巻き上げ機構14に回転力を伝達する電動モータ15と、を有する。
A
ハウジング11は、本体16と、本体16の開口部を閉じたカバー17と、本体16に連続するハンドル18及びモータ収容部19と、ハンドル18とモータ収容部19とを接続する接続部20と、を有する。蓄圧容器21及びシリンダ22がハウジング11内に設けられ、環状の接続具23は、蓄圧容器21とシリンダ22とを接続している。圧力室13は蓄圧容器21内に形成されている。打撃工具部12は、シリンダ22内に移動可能に配置されたピストン24と、ピストン24に固定されたドライバブレード25と、を有する。
The
ピストン24は、シリンダ22内で軸線A1方向に移動可能である。軸線A1方向は、第1方向B1及び第2方向B2に対して平行である。ピストン24の外周にシール部材79が取り付けられており、シール部材79はシリンダ22の内面に接触してシール面を形成する。シール部材79は、圧力室13を気密にシールする。圧縮空気が圧力室13内に封入されている。
The
ドライバブレード25は金属製または樹脂製で良く、図2のように、ドライバブレード25は細幅の板形状部を有し、板形状部の縁に、長手方向に沿ってラック26が設けられている。ラック26は、複数、具体的には8個の歯27a〜27hを有する。8個の歯27a〜27hは、軸線A1方向に一定の間隔をおいて配置されている。ドライバブレード25のうち、軸線A1方向でピストン24に近い位置から、ピストン24から離れた位置にある先端25aに向けて、歯27a,27b,27c,27d,27e,27f,27g,27hの順で配置されている。8個の歯27a〜27hがドライバブレード25の縁から突出した量は、全て同一である。
The
ホルダ28が、本体16の内部から外部に亘って配置されている。ホルダ28は、アルミ合金製、または、合成樹脂製で良い。ホルダ28は、筒形状の荷重受け部29と、荷重受け部29に連続した円弧形状のカバー30と、荷重受け部29に連続したテール部31と、を有する。図3のように、テール部31はモータ収容部19に連続している。
The
図2のように、荷重受け部29は本体16内に配置されており、荷重受け部29は軸孔32を有する。荷重受け部29内にバンパ33が設けられている。バンパ33はゴム状弾性部材で一体成形されている。バンパ33は軸孔34を有する。軸孔32,34は、共に軸線A1を中心として配置され、ドライバブレード25は、軸孔32,34内で軸線A1方向に移動可能である。カバー30はテール部31内に配置されている。ノーズ部35がねじ部材78を用いてテール部31に固定されており、ノーズ部35は射出路36を有する。ノーズ部35は、複数の要素を互いに固定して組み立てられている。射出路36は、空間、若しくは通路であり、ドライバブレード25は射出路36内で軸線A1方向に移動可能である。
As shown in FIG. 2, the
電動モータ15はモータ収容部内19に設けられている。電動モータ15はモータ軸37を有し、モータ軸37は軸受38,39により回転可能に支持されている。モータ軸37は軸線A2を中心として回転可能である。図3に示す打込機10の側面視で、軸線A1と軸線A2とは直角に交差する。図1のように、接続部20に対して着脱可能な蓄電池40が設けられ、蓄電池40は、電動モータ15に電力を供給する。
The
蓄電池40は、収容ケース41と、収容ケース41内に収容した電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。蓄電池40は直流電源である。収容ケース41内に第1端子が設けられ、第1端子は電池セルに接続されている。接続部20に第2端子が固定され、蓄電池40を接続部20に取り付けると、第1端子と第2端子とが通電可能に接続される。
The
図3のように、ギヤケース42がテール部31内に設けられ、減速機43がギヤケース42内に設けられている。減速機43は、入力部材44、出力部材45及び3組の遊星歯車機構を有する。入力部材44は、モータ軸37に固定されている。入力部材44及び出力部材45は、軸線A2を中心として回転可能である。モータ軸37の回転力は、入力部材44を経由して出力部材45に伝達される。減速機43は、入力部材44に対する出力部材45の回転速度を低速とする。
As shown in FIG. 3, the
巻き上げ機構14はカバー30内に配置されている。巻き上げ機構14は、軸受46,47により回転可能に支持されたピンホイール軸48と、ピンホイール軸48に固定されたピンホイール49と、ピンホイール49に設けたピニオン機構77と、を有する。ピニオン機構77は、ピンホイール49の円周方向に間隔をおいて配置された8本のピン50a〜50hを含む。歯27a〜27hの配置数と、ピン50a〜50hの配置数とは同一である。軸受46と軸受47とは軸線A2方向で異なる位置に配置され、軸受46は減速機43と軸受47との間に配置されている。巻き上げ機構14は、軸線A1方向で軸受46と軸受47との間に配置されている。
The winding
図2のように、打込機10を正面視すると、軸線A1と軸線A2とは交差していない。また、ピン同士の間には、ピンホイール49の回転方向の隙間が形成されている。ピンホイール49の回転方向で、ピン50aとピン50bとの隙間量、ピン50bとピン50cとの隙間量、ピン50cとピン50dとの隙間量、ピン50dとピン50eとの隙間量、ピン50eとピン50fとの隙間量、ピン50fとピン50gとの隙間量、ピン50gとピン50hとの隙間量は、全て同一である。ピン50hとピン50aとの間における隙間量は、他のピン同士の隙間量よりも広い。
As shown in FIG. 2, when the driving
回転制御機構51がギヤケース42内に設けられている。回転制御機構51は、モータ軸37とピンホイール49との間の動力伝達経路に配置されている。回転制御機構51は、軸線A2方向で軸受46と出力部材45との間に配置されている。回転制御機構51は、出力部材45の回転力をピンホイール軸48に伝達する機構である。回転制御機構51は、出力部材45の回転方向に関わりなく、出力部材45の回転力をピンホイール軸48に伝達することを許容する機能を有する。また、回転制御機構51は、ピンホイール軸48の回転方向に関わりなく、ピンホイール軸48の回転を阻止する機能を有する。つまり、ピンホイール軸48の回転力は、出力部材45に伝達されない。
A
図4のように、回転制御機構51は、ギヤケース42に固定された環状部材52と、ピンホイール軸48に固定されたロックカム53と、出力部材45に設けられた突起54と、複数の転動体55bと、を有する。環状部材52、ロックカム53、出力部材45、転動体55bは、全て金属製である。ギヤケース42の内周面に、円周方向に間隔をおいて凹部56が複数設けられ、環状部材52の外周面に、間隔をおいて凸部57が複数設けられている。凸部57が凹部56に配置されており、環状部材52はギヤケース42に対して回転しない。環状部材52の内周面は、軸線A2を中心とする円形である。
As shown in FIG. 4, the
ロックカム53は、環状部材52の内側に配置されており、ロックカム53の外周面に突起53aが設けられている。突起53aは、ロックカム53の回転方向に一定間隔をおいて複数箇所、例えば、3箇所に設けられている。突起53a同士の間に位置するロックカム53の外周面は、回転方向の中央に盛り上げ部53bが設けられ、回転方向で盛り上げ部53bの両側に、斜面部53eを介して窪み53cが形成されている。窪み53cはロックカム53の回転方向に複数箇所、例えば、6箇所に設けられている。
The
転動体55bは円柱または球体であり、転動体55bの外径は、盛り上げ部53bと環状部材52との隙間量よりも大きい。盛り上げ部53bと環状部材52との隙間量は、環状部材52の径方向の値である。転動体55bは、環状部材52の径方向で、3箇所の窪み53cと環状部材52の内周面との間に配置されている。
The rolling
突起54は、出力部材45の端面から軸受46に向けて軸線A2方向に突出している。突起54は、出力部材45の回転方向に一定の間隔で複数箇所、例えば、3箇所に配置されている。突起54は、出力部材45の回転方向で転動体55bと突起53aとの間に配置されている。突起54は、環状部材52の径方向で、環状部材52と盛り上げ部53bとの間に配置されている。突起54は、出力部材45の回転方向で、転動体55bと突起53aとの間で移動可能である。
The
また、釘58を収容するマガジン59が設けられ、マガジン59はノーズ部35及び接続部20により支持されている。マガジン59は、釘58を射出路36に供給する送り機構を有する。
Further, a
モータ基板60がモータ収容部19内に設けられ、インバータ回路61がモータ基板60に設けられている。インバータ回路61は、複数のスイッチング素子を有し、複数のスイッチング素子は、全てオン及びオフが可能である。
A
制御基板62が接続部20内に設けられ、制御基板62に、図5に示すコントローラ63が設けられている。コントローラ63は、入力ポート、出力ポート、中央演算処理装置及び記憶装置を有するマイクロコンピュータである。コントローラ63は、リード線64を介して第2端子に接続され、リード線65を介してインバータ回路61に接続されている。
A
ハンドル18にトリガ66が設けられている。トリガ66はハンドル18に対して直線状に往復動可能である。トリガスイッチ67がハンドル18内に設けられており、トリガスイッチ67は、トリガ66に操作力が加えられるとオンし、かつ、トリガ66の操作力が解除されるとオフする。
A
プッシュレバー68がノーズ部35に取り付けられている。プッシュレバー68はノーズ部35に対して軸線A1方向に移動可能である。プッシュスイッチ69が設けられ、プッシュスイッチ69は、プッシュレバー68が被打込材70に押し付けられるとオンし、かつ、プッシュレバー68が被打込材70から離れるとオフする。軸線A1方向におけるドライバブレード25の位置を検出する位置検出センサ71が設けられている。位置検出センサ71は、例えば、ノーズ部35またはテール部31に設けられている。
A
ピンホイール49の回転方向の位相を検出する位相検出センサ72が設けられている。位相検出センサ72は、例えば、テール部31に設けられている。係合解除スイッチ73が、ハンドル18または接続部20に設けられている。係合解除スイッチ73は、作業者が電動モータ15のモータ軸37の回転方向を切り換えることで、ピニオン機構77とラック26とを係合を解除する場合に操作する。更に、係合解除スイッチ73は、リセットスイッチであって良く、コントローラ63がモータ軸37の前回の回転方向を記憶する。そして、コントローラ63は、リセットスイッチが操作されると、モータ軸37を、前回の回転方向とは逆方向に回転する。なお、電動モータ15のモータ軸37の切り換えは、コントローラ63が自動的に行うことも可能である。
A
さらに、オフスイッチ74が設けられている。オフスイッチ74は、作業者は作業終了後にオフスイッチ74を操作することでコントローラ63を停止させる。コントローラ63の停止とは、コントローラ63がスリープ状態となること、コントローラ63に対する給電を停止すること、を含む。
Further, an
電流値検出センサ75は、蓄電池40と電動モータ15とを接続する電気回路の電流値を検出する。トリガスイッチ67の信号、プッシュスイッチ69の信号、位置検出センサ71の信号、位相検出センサ72の信号、係合解除スイッチ73の信号、オフスイッチ74の信号、電流値検出センサ75の信号は、コントローラ63に入力される。
The current
次に、打込機10で釘58を被打込材70に打ち込む作業を説明する。作業者は、予め係合解除スイッチ73を操作し、電動モータ15のモータ軸37の回転方向を、正回転に設定する。そして、コントローラ63は、トリガスイッチ67がオフされ、プッシュスイッチ69がオフされていると、インバータ回路61のスイッチング素子を全てオフする。このため、蓄電池40の電力は電動モータ15に供給されず、電動モータ15は停止している。
Next, an operation of driving the
電動モータ15が停止していると、ピストン24はバンパ33から離れて停止している。つまり、ピストン24は下死点と上死点との間で停止し、かつ、ドライバブレード25は待機位置で停止している。ピストン24の下死点は、ピストン24がバンパ33に押し付けられた状態である。ピストン24の上死点は、ピストン24が圧力室13に最も近づいた位置である。
When the
コントローラ63は、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされていることを検出すると、インバータ回路61のスイッチング素子をオン及びオフする制御を繰り返し、蓄電池40の電力を電動モータ15に供給する。すると、電動モータ15モータ軸37が正方向に回転した後に停止する。モータ軸37の回転力は、減速機43を経由してピンホイール軸48に伝達される。
When the
モータ軸37の正回転は、図4で反時計回りであるものとする。モータ軸37及び出力部材45の回転方向は同一であり、出力部材45が図4で反時計方向に回転すると、突起54は突起53aに押し付けられる。このため、出力部材45の回転力は、突起53aを介してピンホイール49に伝達され、ピンホイール49は、図4で反時計方向に回転する。ピンホイール軸48の回転方向は、ピンホイール49の回転方向と同じである。つまり、モータ軸37が正回転すると、ピンホイール軸48及びピンホイール49は、図2で反時計方向に回転する。
The forward rotation of the
ピンホイール49が図2で反時計方向に回転すると、ピン50a〜50hと、ラック26とが係合する。具体的に説明すると、ピンホイール49の回転に伴い、ピン50aと歯27a、ピン50bと歯27b、ピン50cと歯27c、ピン50dと歯27d、ピン50eと歯27e、ピン50fと歯27f、ピン50gと歯27g、ピン50hと歯27hが、順次係合し、かつ、解放される。ピン50aは、ピンホイール49の回転方向で先頭に位置する第一ピンである。ピン50hは、ピンホイール49の回転方向で後端に位置する最終ピンである。1個のピンと1個の歯とを1組とし、1組のピンと歯、または2組のピンと歯とが同時に係合することで、ピンホイール49の回転力が、ドライバブレード25の軸線A1と平行な第2方向B2の動作力に換される。
When the
このようにして、ドライバブレード25が軸線A1方向で圧力室13に近づく向きで動作する。つまり、ピストン24は、図2に示す下死点から上死点に向けて移動し、圧力室13の空気圧が上昇する。
In this way, the
ピストン24は、ピン50hと歯27fとの係合力で上死点に到達する。そして、ピン50hが歯27hから解放されると、つまり、全てのピンと突起とが解放されると、ピストン24を上死点に向けて移動させる力が解除される。このため、ピストン24は圧力室13の空気圧で下死点に向けて動作する。そして、ドライバブレード25は、射出路36にある釘58を打撃し、釘58は被打込材70に打ち込まれる。
The
また、ピンホイール49の回転方向で、ピン50hとピン50aとの間の隙間量は、他のピン同士の間の隙間量よりも広い。このため、ピンホイール49は、ドライバブレード25が上死点から下死点に向けて動作する間も正回転するが、歯27a〜27hは、ピン50a,50hの何れにも接触しない。
Further, in the rotational direction of the
また、ピストン24は、釘58が被打込材70に打ち込まれた後、バンパ33に衝突する。バンパ33は、弾性変形することでピストン24及びドライバブレード25の運動エネルギを吸収する。また、電動モータ15のモータ軸37は、ドライバブレード25が釘58を打撃した後も正回転する。そして、ピン50aが歯27aに係合し、かつ、ピン50bが歯27bに係合し、ピンホイール49の回転力でドライバブレード25が、再度、上昇する。コントローラ63は、ドライバブレード25が待機位置に到達すると、電動モータ15を停止する。
The
電動モータ15が停止すると、回転制御機構51が、ドライバブレード25を待機位置に保持する。ドライバブレード25は圧力室13の付勢力を受けており、ドライバブレード25が受けた付勢力は、ピンホイール49を介してピンホイール軸48に伝達される。つまり、ピンホイール軸48及びロックカム53は、図4で時計方向の回転力を受ける。
When the
ロックカム53が図4で時計方向の回転力を受けると、転動体55bは、ロックカム53と外周面と環状部材52の内周面との間で転動し、転動体55bは、盛り上がり部53bと窪み部53cとの間に設けられている斜面部53eによって環状部材52の内周面との間に食い込む。つまり、ロックカム53が図4で受ける回転力は、環状部材52を介してギヤケース42で受け止められる。したがって、ピンホイール軸48の回転が防止され、ドライバブレード25は待機位置に停止する。このように、ドライバブレード25を待機位置に保持している場合、圧力室13の圧力に対応するピンホイール49の回転力は、回転制御機構51を介してギヤケース42が受け持つため、電動モータ15は無負荷である。
When the
作業者は、釘58を被打込材70に打ち込んだ後、トリガスイッチ67をオンした状態で、プッシュレバー68を被打込材70から離す。作業者が、再度、プッシュレバー68を被打込材70に押し付けると、トリガスイッチ67がオンし、かつ、プッシュスイッチ69がオンされ、コントローラ63が上記と同様の制御を行う。以後、作業者が上記操作を繰り返すと、釘58を順次、被打込材70に打ち込むことができる。
The operator drives the
打込機10の使用例及び制御例を、図6のフローチャートを参照して説明する。蓄電池40が接続部20に取り付けられると、図6のフローチャートが開始される。コントローラ63は、ステップS1において、トリガスイッチ67がオンであること、及びプッシュスイッチ69がオンであることを検出すると、コントローラ63は、ステップS2において、ドライバブレード25で釘58を打ち込む制御を行う。
An example of use and control of the driving
コントローラ63は、ステップS3でドライバブレード25が下死点に到達したか否かを判断する。ステップS3の趣旨は、射出路36における釘58の詰まりの有無を、軸線A1方向におけるドライバブレード25の位置から判断することである。コントローラ63がステップS3で肯定的に判断した場合、つまり、釘58が詰まっていない場合、コントローラ63は、電動モータ15を正回転してピンホイール49を正回転し、ドライバブレード25を上昇させる。
In step S3, the
また、コントローラ63は、ピンホイール49を正回転している際に、ステップS4で電動モータ15に供給される実際の電流値を検出し、かつ、実際の電流値iが閾値i0未満か否かを判断する。閾値i0は、ドライバブレード25を正常に上昇可能か否かを判断するための値である。
Further, the
実際の電流値iが閾値i0未満であると、ドライバブレード25を正常に上昇できることを意味する。実際の電流値iが閾値i0以上であると、ドライバブレード25の上昇を阻害する要因があることを意味する。閾値I0は、実験またはシミュレーションによって求めた値であり、閾値i0は、記憶装置に予め記憶されている。
If the actual current value i is less than the threshold value i0, it means that the
コントローラ63は、ステップS4で肯定的に判断すると、ステップS5において、ドライバブレード25が待機位置に到達した時点で電動モータ15を停止し、ステップS1に戻る。
If the
釘58が射出路36に詰まっていなければ、ピンホイール49が正回転してドライバブレード25を上死点に向けて動作する際、ピン50aは歯27aに係合し、ピン50bは歯27bに係合し、ピン50cは歯27cに係合し、ピン50dは歯27dに係合し、ピン50eは歯27eに係合し、ピン50fは歯27fに係合し、ピン50gは歯27gに係合し、ピン50hは歯27hに係合する。
If the
また、ピン50a〜50hのそれぞれは、歯27a〜27hのそれぞれに対して、別個に係合及び解放可能である。なお、ピン50a〜50hのそれぞれと、歯27a〜27hのそれぞれとが、全て同時に係合することは無く、1個のピンと1個の突起とを1組として、1組また2組が互いに係合される。
In addition, each of the
コントローラ63がステップS3で否定判断した、つまり、釘58が射出路36で詰まっている場合、またはステップS4で否定判断した場合、コントローラ63は、ステップS6でピンホイール49の回転方向の位相を検出し、かつ、ドライバブレード25の軸線A1方向の位置を検出する。コントローラ63は、ピンホイール49の位相検出でピン50aと50hだけを検出し、ドライバブレード25の位置検出でドライバブレード25が下死点に位置するか否かを検出することで、ピン50aまたはピン50hを、ドライバブレード25の歯27a〜27hの何れかと係合する。
If the
コントローラ63は、まず、ステップS7において、モータを正回転させ、ピン50aと、歯27a〜27hの何れかとが、係合しているか否かを判断する。例えば、図7(A)のように、ピン50aと歯27dとが係合していると、コントローラ63は、ステップS7で肯定的に判断し、ステップS8に進んで電動モータ15を停止し、かつ、ピンホイール49を停止する。作業者は、ステップS9で釘58を射出路36から除去する。例えば、ノーズ部35の要素同士を分解し、釘58を射出路36から除去する。作業者が釘58を射出路36から除去する間、ピン50aと歯27dとが係合している。
First, in step S7, the
つまり、ドライバブレード25が受けた圧力室13から受ける付勢力は、ピンホイール49を介してピンホイール軸48に伝達され、ピンホイール軸48及びロックカム53は、図4で時計方向の回転力を受ける。そして、ロックカム53が図4で受ける時計方向の回転力は、前述と同様に環状部材52を介してギヤケース42で受け止められる。このため、ピンホイール49及びピンホイール軸48の回転が阻止され、圧力室13の付勢力でドライバブレード25が動作することを防止できる。したがって、作業者は、釘58を射出路36から除去する作業を容易に行える。
That is, the urging force received from the
作業者が釘58を射出路36から除去した後、ノーズ部35の要素同士を組み立てる。その後、作業者が係合解除スイッチ73を操作して電動モータ15を前回の回転方向とは逆方向に回転させる。すると、コントローラ63は、ステップS10で電動モータ15を逆回転し、図7(B)のように、ピンホイール49を逆回転する。ピンホイール49の逆回転に伴い、ピン50aと歯27dとが解放され、ドライバブレード25は、圧力室13の付勢力で図7(C)のように下降する。ドライバブレード25が圧力室13の付勢力で下降する間、ピン50a〜50hの何れかと、歯27a〜27hの何れかとが係合することは無い。
After the operator removes the
コントローラ63は、ステップS11で電動モータ15を停止してピンホイール49を停止し、かつ、実際の電流値iを検出する。実際の電流値iが閾値i2未満であれば、ピンと歯とが全て解放していることを意味する。閾値i2は、閾値i0よりも大きい。コントローラ63は、ステップS11の制御を行った後、ステップS3に進む。
In step S11, the
ステップS7の判断時点において、図8(A)のように、ピン50aと、歯27a〜27hとが、互いに非係合の位置にある場合、コントローラ63は、ステップS7で否定的に判断し、ステップS12で電動モータ15のモータ軸37を逆回転し、ピンホイール49を逆回転させる。コントローラ63は、電動モータ7の電流の検出値が一定値以上になった場合にステップS7で否定的に判断する。また、モータ軸37の回転角度を検出する角度検出センサが設けられていれば、コントローラ63は、角度検出センサから出力される信号を処理して、ステップS7の判断を行っても良い。コントローラ63は、ピン50aの位置、電動モータ7の電流の検出値、角度検出センサの信号を組み合わせて、ステップS7の判断を行っても良い。
At the time of determination in step S7, as shown in FIG. 8A, when the
なお、“ピン50aが歯27a〜27hの何れにも係合しにくい“とは、“ピン50aと、ドライバブレード25のラック26の歯27a〜27hとによって、ドライバブレード25の移動を制限することが困難である“という意味である。
Note that “the
ピンホイール49を逆回転する原理を説明する。モータ軸37の逆回転は、モータ軸37が図4で時計方向に回転することである。モータ軸37が図4で時計方向に回転すると、出力部材45も図4で時計方向に回転する。出力部材45が図4で時計方向に回転すると、突起54は転動体55bに押し付けられ、転動体55bは突起53aに押し付けられる。このため、斜面部53eによって環状部材52の内周面に押付けられていた、転動体55bを窪み部53cまで移動させることによって、ロックカム53の時計方向の回転が可能となり、図4で時計方向に回転する。ピンホイール軸48の回転方向は、ロックカム53の回転方向と同じである。つまり、モータ軸37が逆回転すると、ピンホイール軸48及びピンホイール49は、図8で時計方向に回転、つまり、逆回転する。
The principle of reverse rotation of the
また、コントローラ63は、ステップS12において実際の電流値iを検出している。コントローラ63は、実際の電流値iが閾値i1以上になると、図8(B)のように、ピン50hが、歯27a〜27hの何れかに押し付けられたと判断する。閾値i1は閾値i0よりも大きい。図8(B)は、ピン50hが歯27bと歯27cとの間に位置し、かつ、ピン50hが歯27cに押し付けられた状態を例示する。ピン50hが歯27cに押し付けられた状態にあるとき、ピンホイール49の回転方向の位置を、支持位置と呼ぶ。なお、ピン50hが歯27bと歯27cとの間に位置するとき、ピンホイール49の回転方向の位置を、支持位置と呼ぶ。
Further, the
すると、コントローラ63は、ステップS13で電動モータ15を停止してピンホイール49を停止する。また、コントローラ63は、ピン50hと歯27cとが当接した時点でピンホイール49を停止しても良い。なお、「ピン50hと歯27cとが当接」とは、ピン50hと歯27cとが接触しているだけで、打撃工具部12の移動を抑制していない状態である。
Then, the
作業者は、ピンホイール49が停止している状態で、ステップS14において釘58を射出路36から除去する。ステップS14の作業はステップS9の作業と同じである。作業者が釘58を射出路36から除去すると、ドライバブレード25は圧力室13の付勢力で下降する。すると、ドライバブレード25は、図8(C)のように、歯27bがピン50hに接触する。歯27bがピン50hに接触した時点で、ドライバブレード25が受ける付勢力は、ピンホイール49を介してピンホイール軸48に伝達される。
The operator removes the
そして、ロックカム53に図4で時計方向に加わる回転力は、回転制御機構51を介してロックカム53に伝達されてロックカム53が回転し、転動体55bと環状部材52により、ピンホイール49の回転が阻止される。このため、ドライバブレード25は、歯27bがピン50hに接触した時点で停止する。つまり、ドライバブレード25が下降する量L1は、ピン50hと、ピン50hよりも上に位置する歯27bとの間に形成されている隙間量に応じた値である。
4 is transmitted to the
このため、作業者が釘58を射出路36から除去する際に、ドライバブレード25が量L1を超えて下降することを防止できる。したがって、作業者は、釘58を射出路36から除去する作業を容易に行える。
For this reason, when the operator removes the
作業者が釘58を射出路36から除去した後、ノーズ部35を組み立てる。そして、作業者が係合解除スイッチ73を操作して電動モータ15の正回転を選択する。すると、コントローラ63は、ステップS15で電動モータ15を正回転し、ピンホイール49は図8(C)で正回転、つまり、反時計方向に回転する。
After the operator removes the
ピンホイール49が図8(C)で反時計方向に回転すると、ドライバブレード25が微小量上昇した後、ピン50hと歯27bとが解放され、ドライバブレード25は、圧力室13の付勢力で図8(D)のように下降する。ドライバブレード25が圧力室13の付勢力で下降する間、ピン50a〜50hの何れかと、歯27a〜27hの何れかとが係合することは無い。なお、コントローラ63はステップS15の制御を行った後、ステップS3に進む。
When the
このように、ピンホイール49を停止し、かつ、釘58を射出路36から除去した後、ピンホイール49を正回転または逆回転し、ドライバブレード25が下降する場合に、歯27a〜27hの何れかと、ピン50a〜50hの何れかとが衝突することを回避できる。したがって、歯27a〜27h、及びピン50a〜50hの変形または破損を防止できる。また、歯27a〜27h、及びピン50a〜50hの剛性を高める必要が無く、歯27a〜27h及びピン50a〜50hを、小型化または軽量化できる。
As described above, when the
打込機10は、釘58が射出路36で詰まると、ピン50aまたはピン50hの何れかと、歯27a〜27hの何れかとが係合しているか否かに応じて、釘58を除去した後に電動モータ15を正回転または逆回転することで、ドライバブレード25が下降する際に、ピン50a〜50hの何れかと、歯27a〜27hの何れかとが衝突することを回避できる。したがって、釘58が射出路36に詰まった場合の対処が容易である。
When the
さらに、釘58を射出路36から除去する際に、ドライバブレード25を上死点に向けて移動させようとする力が加わると、ピンホイール軸48は図4で反時計方向の回転力を受ける。しかし、ロックカム53が図4で反時計方向の回転力を受けると、転動体55aは、ロックカム53と外周面と環状部材52の内周面との間で転動し、転動体55aは、盛り上がり部53bと環状部材52の内周面との間に食い込む。つまり、ロックカム53が図4で受ける回転力は、環状部材52を介してギヤケース42で受け止められる。このため、ピンホイール軸48の回転力は、出力部材45に伝達されない。したがって、釘58の除去中に、ドライバブレード25を上死点に向けて移動させようとする力が加わっても、電動モータ15は無負荷である。
Furthermore, when removing the
実施形態で説明した事項の意味を説明すると、釘58が止具に相当し、圧力室13が付勢部に相当し、ピンホイール49が回転部材に相当し、歯27a〜27hが、第1係合部に相当し、ピン50a〜50hが、第2係合部に相当し、電動モータ15が、モータに相当し、ノーズ部35が、射出部に相当する。インバータ回路61及びコントローラ63が、制御部に相当し、コントローラ63、位置検出センサ71及び位相検出センサ72が、状態判断部に相当し、ロックカム53が、中間部材に相当し、突起54が、第1突起に相当し、突起53aが、第2突起に相当し、図8のに示す歯27cが、予定係合部に相当し、歯27bが、上側係合部に相当する。図2、図4、図7、図8で説明した反時計回りが第1回転方向であり、時計回りが第2回転方向である。図8(B)に示す歯27bは、予定係合部であり、歯27は下側係合部である。
The meaning of the matters described in the embodiment will be described. The
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ベローズとピストンとを接続し、ベローズ内に圧力室を形成することも可能である。また、打撃工具に付勢力を与える打撃力付与機構は、空気圧で打撃工具を動作させる構造、または、弾性部材の力で打撃工具を動作させる構造の何れでもよい。弾性部材は、合成ゴムまたは金属製の圧縮バネの何れでもよい。すなわち、金属製のバネの弾性力を打撃工具に加えて止具を打撃する構造を含む。ベローズを用いる場合、または、金属製のバネを用いる場合、打撃工具の動作をガイドするガイド部材は、シリンダに代えてレールを用いればよい。 The driving machine is not limited to the above embodiment, and various changes can be made without departing from the scope of the driving machine. For example, it is possible to connect a bellows and a piston to form a pressure chamber in the bellows. Further, the striking force applying mechanism that applies a biasing force to the striking tool may be either a structure that operates the striking tool with air pressure or a structure that operates the striking tool with the force of an elastic member. The elastic member may be either a synthetic rubber or a metal compression spring. That is, the structure includes a structure in which the elastic force of the metal spring is applied to the striking tool to strike the stopper. When using a bellows or using a metal spring, the guide member for guiding the operation of the impact tool may be a rail instead of a cylinder.
また、打撃工具は、細幅の板形状、棒形状、軸形状の何れでもよい。さらに、複数の第1係合要素を打撃工具の長手方向に間隔をおいて配置した複数のピンでもよい。この場合、複数の第2係合要素は、回転部材の外周面に設けられ、かつ、回転方向に間隔をおいて配置した複数の歯とする。 Further, the impact tool may be any of a narrow plate shape, a rod shape, and an axial shape. Further, a plurality of pins in which a plurality of first engagement elements are arranged at intervals in the longitudinal direction of the impact tool may be used. In this case, the plurality of second engagement elements are a plurality of teeth provided on the outer peripheral surface of the rotating member and arranged at intervals in the rotation direction.
制御部、モータ制御部、止具検出部及び状態判断部は、単数の電子部品または複数の電子部品で構成される。制御部、モータ制御部、止具検出部及び状態判断部は、プロセッサ、制御回路、記憶装置、モジュール及びユニットを含む。 The control unit, the motor control unit, the stopper detection unit, and the state determination unit are configured by a single electronic component or a plurality of electronic components. The control unit, the motor control unit, the stop detection unit, and the state determination unit include a processor, a control circuit, a storage device, a module, and a unit.
打撃機構をバンパから離れる向きに動作させるモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。 Motors that move the striking mechanism away from the bumper include an electric motor, a hydraulic motor, and a pneumatic motor. The electric motor may be either a brush motor or a brushless motor. The power source of the electric motor may be either a DC power source or an AC power source.
電源として交流電源を用いる場合、打込機と交流電源のコンセントとを、電力ケーブルで接続する。打込機により被打込材へ打ち込まれる止具は、軸形状の釘の他、コ字形の止具を含む。釘は、頭部を有する釘、頭部の無い釘を含む。止具が供給される射出部は、止具及び打撃工具が移動する射出路を有する。射出路は、空間、孔、溝、凹部を含む。 When an AC power source is used as a power source, the driving machine and an AC power source outlet are connected by a power cable. The stopper driven into the workpiece by the driving machine includes a U-shaped stopper in addition to the shaft-shaped nail. The nail includes a nail having a head and a nail having no head. The injection part to which the stopper is supplied has an injection path through which the stopper and the impact tool move. The injection path includes a space, a hole, a groove, and a recess.
なお、図2、図4、図7及び図8を参照する説明において、反時計方向の回転を正回転とし、時計方向の回転を逆回転としている。これは、図2で打込機10を正面視した状態で、モータ軸37、ピンホイール49の回転方向を説明するために、便宜的に行った定義付けである。このため、打込機を背面視すれば、時計方向の回転を逆回転とし、反時計方向の回転を正回転とする、定義付けも可能である。
In the description referring to FIG. 2, FIG. 4, FIG. 7 and FIG. 8, the counterclockwise rotation is the forward rotation and the clockwise rotation is the reverse rotation. This is a definition made for the sake of convenience in order to explain the rotation direction of the
また、ドライバブレード25及びピストン24の位置を説明するために、上死点及び下死点という定義付けを行っている。これは、図1のように、軸線A1が鉛直線と平行な状態で、打込機10を使用する場合を例として説明するため、便宜的に行った定義付けである。
Further, in order to explain the positions of the
被打込材70が壁であると、軸線A1が鉛直線に対して直角なる状態、または、軸線A1が鉛直線に対して交差する状態で、打込機10を使用することも可能である。この場合、上死点を第1位置と定義付け、下死点を第2位置と定義付けることも可能である。
If the
被打込材70は、床、壁、天井、柱、屋根を含む。被打込材70の材質は、木材、コンクリート、石膏を含む。
The
10 打込機
12 打撃工具部
13 圧力室
15 電動モータ
24 ピストン
25 ドライバブレード
25a 先端
26 ラック
27a〜27h 歯
49 ピンホイール
50a〜50h ピン
51 回転制御機構
58 釘
61 インバータ回路
63 コントローラ
71 位置検出センサ
72 位相検出センサ
73 係合解除スイッチ
77 ピニオン機構
DESCRIPTION OF
Claims (7)
上死点と下死点との間で動作可能であり、かつ、前記上死点から前記下死点に向けて動作して前記止具を打撃する打撃工具部と、
前記打撃工具部に付勢力を加えて前記打撃工具部を前記下死点に向けて動作させる付勢部と、
前記打撃工具部に設けた第1係合部と、
前記第1係合部に対して係合及び解放可能な第2係合部を有する回転部材と、
前記回転部材を回転するモータ軸を有し、かつ、前記モータ軸が第1回転方向に回転することで、前記打撃工具部を前記下死点から前記上死点に向けて動作させるモータと、
前記モータを制御する制御部と、
前記モータ軸と前記回転部材との間の動力伝達経路に配置される回転制御機構と、
を有し、
前記回転制御機構は、
前記モータ軸の回転力を前記回転部材に伝達して、前記回転部材を前記第1回転方向に回転すること、及び前記第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転すること、を許容する機能と、
前記付勢部から前記打撃工具部に加わる付勢力によって、前記回転部材に前記第2回転方向の回転力が加わった場合に、前記回転部材が前記第2回転方向に回転することを抑制する機能と、
を備えている、打込機。 An injection part to which a stopper is supplied;
An impact tool part operable between a top dead center and a bottom dead center and operating from the top dead center toward the bottom dead center to strike the stopper;
An urging portion that applies an urging force to the striking tool portion to operate the striking tool portion toward the bottom dead center;
A first engagement portion provided in the impact tool portion;
A rotating member having a second engaging portion engageable and releasable with respect to the first engaging portion;
A motor having a motor shaft for rotating the rotating member, and the motor shaft rotating in the first rotation direction to operate the impact tool unit from the bottom dead center toward the top dead center;
A control unit for controlling the motor;
A rotation control mechanism disposed in a power transmission path between the motor shaft and the rotating member;
Have
The rotation control mechanism is
Allowing the rotational force of the motor shaft to be transmitted to the rotating member to allow the rotating member to rotate in the first rotational direction and to rotate in a second rotational direction opposite to the first rotational direction. Function to
A function of suppressing rotation of the rotating member in the second rotational direction when a rotational force in the second rotational direction is applied to the rotating member by an urging force applied from the urging unit to the impact tool unit. When,
Equipped with a driving machine.
前記モータ軸に動力伝達可能に接続され、かつ、第1突起を有する出力部材と、
前記回転部材に動力伝達可能に接続され、かつ、第2突起を有する中間部材と、
前記第1突起と前記第2突起との間に配置され、かつ、前記出力部材の回転方向に移動可能な転動体と、
を有し、
前記モータ軸が前記第2回転方向に回転すると前記第1突起が前記転動体を前記第2突起に当接させて、前記回転部材が前記第2回転方向に回転する、請求項1記載の打込機。 The rotation control mechanism is
An output member connected to the motor shaft so as to be capable of transmitting power and having a first protrusion;
An intermediate member connected to the rotating member so as to be capable of transmitting power and having a second protrusion;
A rolling element disposed between the first protrusion and the second protrusion and movable in the rotation direction of the output member;
Have
2. The striking device according to claim 1, wherein when the motor shaft rotates in the second rotation direction, the first protrusion causes the rolling element to abut against the second protrusion, and the rotating member rotates in the second rotation direction. Embedded machine.
前記制御部は、
前記打撃工具部が前記上死点から前記下死点に向かう途中で停止すると、前記モータの回転力で前記回転部材を前記第1回転方向に回転させて、前記第1係合部と前記第2係合部とを係合させる制御と、
前記係合解除スイッチが操作されると、前記第1係合部と前記第2係合部とを解放するように、前記モータ軸を前記第2回転方向に回転させる制御と、
を行う、請求項1または2記載の打込機。 An engagement release switch that controls the rotation of the motor shaft by being operated by an operator to release the engagement between the first engagement portion and the second engagement portion is provided,
The controller is
When the striking tool portion stops on the way from the top dead center to the bottom dead center, the rotating member is rotated in the first rotation direction by the rotational force of the motor, and the first engaging portion and the first Control for engaging the two engaging portions;
A control for rotating the motor shaft in the second rotation direction so as to release the first engagement portion and the second engagement portion when the engagement release switch is operated;
The driving machine according to claim 1 or 2, wherein:
前記制御部は、
前記打撃工具部が前記上死点から前記下死点に向かう途中で停止すると、前記回転部材の回転方向の位置が、前記第2係合部を前記第1係合部に係合させることが可能となる支持位置になるように、前記モータ軸を前記第2回転方向に回転させる制御と、
前記係合解除スイッチが操作されて前記モータ軸の回転方向が前記第1回転方向に切り換えられると、前記第1係合部と前記第2係合部とが解放されるまで、前記モータ軸を前記第1回転方向に回転させる制御と、
を行う、請求項1または2記載の打込機。 An engagement release switch that switches the rotation direction of the motor shaft between the first rotation direction and the second rotation direction by being operated by an operator is provided,
The controller is
When the striking tool portion stops midway from the top dead center to the bottom dead center, the rotational direction position of the rotating member may cause the second engaging portion to engage the first engaging portion. Control for rotating the motor shaft in the second rotational direction so as to be in a support position that is possible;
When the disengagement switch is operated and the rotation direction of the motor shaft is switched to the first rotation direction, the motor shaft is moved until the first engagement portion and the second engagement portion are released. Control to rotate in the first rotation direction;
The driving machine according to claim 1 or 2, wherein:
前記付勢部の付勢力を受けるピストンと、
前記ピストンに接続されたドライバブレードと、
を有し、
前記第1係合部は、前記打撃工具部の動作方向に沿って複数配置され、
前記回転部材の支持位置は、
前記第2係合部が、前記複数の第1係合部のうち前記第2係合部が係合する予定係合部と、前記打撃工具部の動作方向で前記予定係合部よりも前記ドライバブレードの先端に近い箇所にある下側係合部との間に位置すること、
または、
前記第2係合部が、前記下側係合部に当接する位置にあること、
を含む、請求項5または6記載の打込機。 The impact tool portion is
A piston that receives the biasing force of the biasing portion;
A driver blade connected to the piston;
Have
A plurality of the first engaging portions are arranged along the operation direction of the impact tool portion,
The support position of the rotating member is
The second engagement portion is a planned engagement portion with which the second engagement portion is engaged among the plurality of first engagement portions, and the movement direction of the impact tool portion is more than the planned engagement portion. Located between the lower engagement part located near the tip of the driver blade,
Or
The second engagement portion is in a position in contact with the lower engagement portion;
The driving machine according to claim 5, comprising:
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113490574A (en) * | 2019-03-29 | 2021-10-08 | 工机控股株式会社 | Driving machine |
WO2024181313A1 (en) * | 2023-02-28 | 2024-09-06 | 工機ホールディングス株式会社 | Work machine |
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2016
- 2016-03-18 JP JP2016055740A patent/JP2017170530A/en active Pending
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