JP2016221940A - ラベル作成装置、ラベル作成方法、およびラベル作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラベルのラベルイメージを描画する描画処理部53と、第1オブジェクトをラベルイメージに配置する第1オブジェクト指定部と、第1オブジェクトを透過する窓領域を有しラベルイメージの最外郭に描画領域を有する第2オブジェクトをラベルイメージに配置するか否かを指定する第2オブジェクト指定部と、ラベルイメージを媒体に印刷する印刷部と、を備え、描画処理部53は、第2オブジェクトを配置する場合には、第1オブジェクトを、ラベルイメージに第2オブジェクトの窓領域内に収まるように配置し、第2オブジェクトを配置しない場合には、第1オブジェクトをラベルイメージの最外郭が含まれる領域まで広げて配置することを特徴とするラベル作成装置を提供すること。
【選択図】図2
Description
例えば、特許文献1では、飾り枠の有無によって画像データのフレームへのフィット方法を自動的に変えて画像データを配置する画像編集装置が開示されていた。詳しくは、飾り枠付きのフレームに対しては、画像データを最大フィット(拡大傾向)で配置し、飾り枠付きでないフレームに対しては、画像データを最小フィット(縮小傾向)で配置していた。このようにして配置された画像データを印刷することで、印刷された飾り枠付きの写真は、写真の中央部分が拡大されて見易くなり、飾り枠付きでない写真は写真全体感を確認できるとしていた。
一方で、画像データとしては写真画像に限らず、文字データ、注意や警告などを促すマーク、バーコードやQRコード(登録商標)のような情報機能を有する機能的オブジェクトを飾り枠付きのフレームに配置して印刷する要望があった。特に、テープ等にこれらの機能的オブジェクトを簡便な操作で配置して、ラベルを作成できるラベル作成装置の要望があった。
詳しくは、特許文献1による方法で、オブジェクトが飾り枠付きのフレームに配置されるとオブジェクトの一部(特に周辺部)が飾り枠に隠されて印刷されてしまうことがあった。また、飾り枠が付いていないフレームに配置されると、オブジェクトは小さめに縮小されて印刷されていた。オブジェクトが機能的オブジェクトである場合は、飾り枠に隠されていた部分の情報が欠落してしまうため、正しい情報を取得することが困難であった。また、バーコードやQRコードなどの機能的オブジェクトが、小さめに縮小されてしまうと画像パターンが劣化してしまい、印刷された画像に含まれる情報を解読することが困難になってしまっていた。
また、このような第1オブジェクトおよび第2オブジェクトの配置は、描画処理部によって行われるため、操作者の手操作を必要としないで、容易に機能的オブジェクトを配置することができている。
従って、機能的オブジェクトに含まれる情報が損なわれる虞が少なく、機能的オブジェクトを容易に配置することができるラベル作成装置を提供することができる。
また、このような第1オブジェクトおよび第2オブジェクトの配置は、描画処理工程によって行われるため、操作者の手操作を必要としないで、容易に機能的オブジェクトを配置することができている。
従って、機能的オブジェクトに含まれる情報が損なわれる虞が少なく、機能的オブジェクトを容易に配置することができるラベル作成方法を提供することができる。
(ラベル作成装置の概要)
図1は、ラベル作成装置の概要を表す説明図である。図4は、携帯端末におけるラベル編集画面の一例を示す図である。
ラベル作成装置1は、長尺状の媒体(以降、テープと称する)に様々なデザインを印刷し、ラベルLを作成する装置である。本実施形態におけるラベル作成装置1は、ラベルLのデザインを編集する携帯端末3と、デザインをテープに印刷する印刷装置7から構成されている。携帯端末3と印刷装置7とは、通信2によりデータ通信可能に接続されている。
尚、ラベル編集画面100においてラベルイメージ101に配置される外枠は、第2オブジェクトに相当する。また、画像、文字、QRコードは、機能的オブジェクトの一例であり、第1オブジェクトに相当する。
また、QRコードは、文字情報が読み取り可能にパターン化された画像データの一例であり、同様な機能的オブジェクトとして、バーコードや2次元バーコード、マトリックスコードなどであってもよい。
次に、図2を参照して、ラベル作成装置1を構成する携帯端末3および印刷装置7の構成について説明する。図2は、ラベル作成装置の構成を概略的に示すブロック図である。
印刷装置7は、印刷機構70、通信部75、テープカートリッジ77、制御部79などを備えて構成される。尚、印刷装置7は、印刷部に相当する。
ヘッド71は、サーマルヘッドであり、繰り出されたテープおよびインクリボンを、プラテンローラーとの間に挟みこんで印刷を行う。テープ搬送部72は、モーターおよび搬送ローラーなどで構成され、テープカートリッジ77からテープをヘッド71に搬送し、ヘッド71から排出口8までテープを搬送する。テープカット部73は、テープカッターおよびその駆動部であり、テープの搬送が一旦停止された状態で、テープに印刷済みの部分をテープ幅方向に切断する。
テープカートリッジ77は、テープをロール状に収納し、印刷装置7へ着脱可能に装着される。テープカートリッジ77は、テープ幅毎およびテープ表面の色毎に提供されている。
携帯端末3は、表示部10、操作部20、通信部30、記憶部40、制御部50などを備えて構成されている。
表示部10は、一般的なLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルを有して構成され、制御部50から入力される表示信号に基づく各種表示を行う表示装置である。
操作部20は、タッチパネル等を有して構成される入力装置であり、タッチパネル上で操作(タップなど)されたタッチパネルの信号を制御部50へ出力する。尚、操作部20は、ボタンスイッチ、キーボード、およびマウス等であってもよく、その場合は、押下されたボタンやキーボード、マウス操作による信号を制御部50へ出力する。
記憶部40には、プログラム41、画面データ43、オブジェクト属性データ45、オブジェクトファイル47などが格納されている。
オブジェクト属性データ45には、ラベルイメージ101と、ラベルイメージ101に配置されるオブジェクトである外枠151、画像153、文字155、QR157のデータと関連する情報が格納されている。また、オブジェクト属性データ45には、ラベルイメージ101を編集するための編集用記憶領域(イメージ編集領域101c)を備えている。後述する制御部50の各機能部により、ラベルイメージ101にオブジェクトを配置するなどの編集が行われるとイメージ編集領域101c上にその内容が反映される。イメージ編集領域101cの内容は、略同期して表示用記憶領域に反映され、ラベル編集画面100のラベルイメージ101(図4)として表示される。
テープ幅101bは、印刷装置7に装着されているテープカートリッジ77のテープ幅の情報であり、印刷装置7より通信部30を介して取得されたテープ幅の値が格納されている。例えば、テープ幅101bには、12mm、18mm、24mm、36mmなどの値が格納される。また、テープ幅の値は、後述するラベル編集画面100において設定されたテープ幅指定123(図4)で指定された値であっても良い。
尚、イメージ編集領域101cのサイズは、印刷時の印刷解像度101aを用いて決定されることが好ましい。例えば、テープ幅18mmで、印刷解像度101aが180dpiである場合では、幅Wは、128(≒180×18mm/25.4mm)dot分の情報を表せるサイズに設定すると良い。このようなサイズに設定することにより、イメージ編集領域101c上で編集されたオブジェクトの形状や配置などを正確にラベルL上に反映させることができる。
外枠ファイル151aは、イメージ編集領域101cに外枠が配置されている場合に、配置されている外枠のデータファイルへのパスとファイル名が格納されている。外枠151が配置されていない場合は、存在しないことを表す”NULL”が格納されている。
窓位置151bには、外枠ファイル151aのデータファイルに含まれる窓領域の開始位置が座標値(座標(FX,FY))で格納される。
窓サイズ151cには、外枠ファイル151aのデータファイルに含まれる窓領域のサイズが、窓位置151bからの幅と長さ(幅FW、長さFL)の情報で格納されている。
外枠のデータファイルは、例えば、ビットマップ方式の画像データファイルであり、外枠のデザインが描画されている描画用レイヤーと、窓領域の部分を表す透過用レイヤーを有している。描画用レイヤーは、2値、0〜127値の階調表現、またはフルカラーで描画部分のドットが記録されている。透過用レイヤーでは、0または1の2値で、1のドットの領域は透過する領域であり、0のドットの領域では描画用レイヤーのドットが描画される領域である。透過設定された1のドットの領域には、外枠151以外の他のオブジェクトが描画されることになる。描画用レイヤーのドットが描画される領域は、他のオブジェクトを透過する領域を囲繞する囲繞パターンに相当する。
画像ファイル153aは、イメージ編集領域101cに画像が配置されている場合に、配置されている画像ファイルへのパスとファイル名が格納される。画像153が配置されていない場合は、存在しないことを表す”NULL”が格納されている。
画像位置153bには、イメージ編集領域101cに配置された画像153の開始位置が座標値(座標(PX,PY))の情報で格納される。
画像サイズ153cには、配置された画像153のイメージ編集領域101cにおけるサイズが、画像位置153bからの幅と長さ(幅PW、長さPL)で格納されている。
変換情報153dには、指定された画像ファイル153aをイメージ編集領域101cに配置する際に必要な変換処理に関する情報が格納される。変換処理としては、例えば、90°右または左回転に関する変換処理、フルカラーから白黒への変換処理、フルカラーから階調表現への変換処理、輪郭線を強調する変換処理、などの変換処理がある。
文字コード155aは、イメージ編集領域101cに文字が配置されている場合に、配置される文字の文字コード列が格納される。
フォント種類155bには、配置されている文字155のフォント名またはフォント名を識別するコードが格納される。
フォントサイズ155cには、配置されている文字155のフォントサイズがポイント数などで格納される。
文字位置155dには、イメージ編集領域101cに配置された文字155の開始位置が座標値(座標(CX,CY))の情報で格納される。
文字サイズ155eには、配置された文字155のイメージ編集領域101cにおけるバウンディングボックス105(図4)のサイズが、文字位置155dからの幅と長さ(幅CW、長さCL)で格納される。配置された文字155が文字列(複数存在する)の場合は、文字155全てのバウンディングボックス105を含む最小の矩形のサイズが算出されて幅CW、長さCLに格納される。
QR画像ファイル157aには、画像データに変換されたQRコードのファイルのパスとファイル名とが格納されている。QR157が配置されていない場合は、存在しないことを表す”NULL”が格納されている。
QR情報157bには、QRコードに変換したテキスト、変換後のQRコードの型番などが格納されている。テキストは例えば、URL(Uniform Resource Locator)などの文字コードである。
QR位置157cには、イメージ編集領域101cに配置されたQRコードの画像データの開始位置が、座標値(座標(QX,QY))で格納される。
QRサイズ157dには、配置されたQR157の画像データおよびスペースマージンを含むサイズが、QR位置157cからの幅と長さ(幅QW、長さQL)で格納されている。
尚、QR157には、これらの情報に限らず、誤り訂正能力のパラメーターなどQRコードに係る多様な情報が格納されていても良い。
オブジェクトファイル47は、選択可能なオブジェクトのファイル群である。具体的には、外枠、画像などのデータファイルが格納されている。尚、オブジェクトファイル47は、記憶部40内に格納されているファイルに限らず、インターネットに接続し、他のWebサイトまたはコンテンツサーバーなどから選択してダウンロードできるデータファイル群であっても良い。その場合は、携帯端末3の携帯網通信やネットワークを介したファイルアクセス機能が利用される。
制御部50は、表示制御部51、描画処理部53、外枠指定部55、画像指定部57、文字指定部59、QR指定部61、および印刷処理部63の機能部を有している。尚、これらの機能部は一例であり、必ずしも必須の構成要素ではなく、また他の機能部を含めても良い。
図4は、携帯端末におけるラベル編集画面の一例を示す図である。図5は、携帯端末において実現される機能部の機能遷移図である。
まず、制御部50では、表示制御部51の機能が実現される。
表示制御部51は、画面データ43などを構成するGUIウィジェットを配置し、GUIウィジェットが選択された場合に実行されるイベント処理を登録する。その結果、表示部10には、ラベル編集画面100が表示され、ラベル編集画面100に配置されているボタンウィジェットなどに対してタッチパネル操作が行われた場合に、対応する各機能部がイベント処理として実現される。
図5に示すように、表示制御部51が実現されると、表示部10にラベル編集画面100が表示され、イベント処理待ち状態52に状態が移される。イベント処理待ち状態52は、ラベル編集画面100が表示され、操作者によるタッチパネルへのタップ等の操作を待っている状態を示している。
ラベル編集画面100は、ラベルイメージ表示領域110、ラベルイメージ調整領域120、オブジェクト指定領域130の画面構成部を有している。
ラベルイメージ表示領域110には、ラベルイメージ101が表示されている。この状態は、イメージ編集領域101cのデータがラベルイメージ表示領域110に描画されている状態を示している。ラベルイメージ先端102は、ラベルイメージ101の左端に位置し、イメージ編集領域101cのX座標が0に近い領域が表示されている。ラベルイメージ終端103は、ラベルイメージ101の右端に位置し、イメージ編集領域101cのX座標がL(長さ)に近い領域が表示されている。
また、図4は、オブジェクトとして文字列「Info」が描画されている例である。文字列「Info」のバウンディングボックス105の開始位置には矢印カーソル104が表示されている。入力カーソル106は、文字列「Info」の次に入力される文字の位置を示している。
また、テープ幅指定123は、印刷装置7において装着するテープ幅を再指定することが可能であり、テープ長さ表示124ではテープ幅指定123に応じて再計算されたテープの長さが表示される。
描画処理部53は、外枠描画処理部56、画像描画処理部58、文字描画処理部60、QR描画処理部62、再描画処理部65の機能部を有している。
尚、外枠指定部55は第2オブジェクト指定部に相当する。また、上述した外枠指定部55の処理手順は第2オブジェクト指定工程に相当する。
その後、再描画処理部65(後述する)へ処理を移す。再描画処理部65によって、外枠が他のオブジェクトと共にイメージ編集領域101c上に展開され、ラベルイメージ101に描画される。
その後、再描画処理部65へ処理を移し、他のオブジェクトと共にイメージ編集領域101c上に展開され、ラベルイメージ101に描画される。
その後、再描画処理部65へ処理を移し、他のオブジェクトと共にイメージ編集領域101c上に展開され、ラベルイメージ101に描画される。
また、文字描画処理部60では、ラベルイメージ表示領域110に表示されている文字およびラベルイメージ調整領域120に対して行われる操作(例えば、文字位置の調整、文字サイズの調整、文字の削除等)に対応する処理も行い、変更された場合には、文字155の各データを更新する。
また、QR描画処理部62では、ラベルイメージ表示領域110に表示されている文字およびラベルイメージ調整領域120に対して行われる操作(例えば、文字位置の調整、文字サイズの調整、文字の削除等)に対応する処理も行い、変更された場合には、QR157の各データを更新する。
外枠が設定されている場合は、外枠151の透過用レイヤーの透過設定されている領域に、画像153、文字155、QR157の順にそれぞれの開始位置およびサイズを参照して画像を合成する。その後で、外枠151の描画用レイヤーの透過用レイヤーの透過設定されていない領域の部分をイメージ編集領域101cに合成する。合成処理は、一般的なROP(Raster Operation)処理が用いられる。
外枠が設定されていない場合は、画像153、文字155、QR157の順にそれぞれの開始位置およびサイズを参照して画像を合成する。
次に図6〜図10を用いてラベルイメージの描画方法について説明する。図6は、ラベルイメージの描画処理を示すフローチャート図である。図7は、イメージ編集領域(外枠設定あり)の位置とサイズを表す説明図、図8は、イメージ編集領域(外枠設定なし)の位置とサイズを表す説明図である。図9は、ラベルイメージ(外枠設定あり)の表示例を示す図、図10は、ラベルイメージ(外枠設定なし)の表示例を示す図である。
図6に示すフローは、記憶部40に記憶されるプログラム41が制御部50により読み込まれて実行されることにより実現される処理の流れである。
尚、本フローは、描画処理工程に相当する。第1オブジェクト指定工程、第2オブジェクト指定工程および描画処理工程によりラベル作成方法が実現される。
携帯端末3では、表示制御部51によりラベル編集画面100が表示部10に表示される。ラベルイメージ表示領域110では、ラベルイメージ101に各種オブジェクトが配置可能になり、指定されたオブジェクトがラベルイメージ101に描画される。制御部50の内部処理では、イメージ編集領域101cに指定されたオブジェクトによりデータが更新され、都度ラベルイメージ101に描画されている。
各オブジェクトが、文字データ、注意や警告などを促すマーク、バーコードやQRコードのような情報機能を有する機能的オブジェクトであっても、それらの情報が損なわれることが少なくラベルイメージ101(イメージ編集領域101c)に描画することができる。また、このようなラベルイメージ101(イメージ編集領域101c)のデータが印刷装置7に送信され、テープ上に印刷されてラベルLが作成される。このようにしてラベル作成装置1により作成されたラベルLでは、機能的オブジェクトが飾り枠などの他のオブジェクトに隠されて印刷される虞は少ない。
従って、機能的オブジェクトに含まれる情報が損なわれる虞が少なく、機能的オブジェクトを容易に配置することができるラベル作成装置1を提供することができる。
次に、実施形態2について、図11から図13を中心に各図を交えて説明する。
図11は、実施形態2における描画処理部の構成を概略的に示すブロック図である。図12は、実施形態2におけるラベルイメージと媒体変更案内画面の表示例を示す図である。図13は、実施形態2における媒体選定処理を説明するフローチャート図である。実施形態1では、図9および図10に示すようにラベルイメージ101の領域内にオブジェクトが配置されるとしていたが、本実施形態では、図12に示すようにラベルイメージ101の領域外までオブジェクトが配置可能である点が異なる。以降に、実施形態1と異なる点を中心に本実施形態について説明する。尚、実施形態1と同様な構成および機能については、説明を省略している。
媒体選定処理部267は、オブジェクトのサイズや位置が変更された場合に、指定されているテープ幅の媒体以外に適切なテープ幅の媒体が存在する場合は、その適切なテープ幅の媒体を案内する。具体的には、テープ幅変更選択画面180(図12)を表示する。以降、媒体選定処理部267の機能について、オブジェクトとして文字155が変更された場合を例に説明する。オブジェクトが文字155以外のオブジェクトであっても同様な処理が可能である。
ラベルイメージ表示領域110には、ラベルイメージ101が表示されている。ラベルイメージ101には、画像153、文字155、QR157のオブジェクトが配置されている。ラベルイメージ調整領域120には、文字サイズ調整121、文字位置調整122、およびテープ幅指定123が表示されている。文字サイズ調整121では、文字サイズが「100pt」に設定され、テープ幅指定123では、テープ幅が「18mm」に設定されている。
ステップS120では、オブジェクト配置領域が、ラベルイメージ101を超えたか否か判定する。超えた場合は(Yes)、ステップS130へ進み、超えていない場合は(No)、本フローの終了に進む。
ステップS130では、テープ幅変更選択画面180を表示する。詳しくは、印刷装置7において装着可能なテープ幅の情報を取得する。取得したテープ幅毎に印刷解像度101aを用いて印刷可能領域のサイズ(縦横ドット数)を算出する。オブジェクト配置領域と印刷可能領域を比較して、オブジェクトが配置可能な最も小さい印刷可能領域を有するテープ幅を求め、当該テープ幅(推奨テープ幅)を推奨する文言を確認情報表示領域181に表示する。
ステップS140では、テープ幅の変更が選択されたか否か判定する。テープ幅を変更するボタン183が選択された場合は(Yes)、ステップS150へ進み、テープ幅を変更しないボタン182が選択された場合は(No)、本フローの終了へ進む。
ステップS150では、テープ幅を変更してラベルイメージ101を描画する。テープ幅が推奨テープ幅に変更されたラベルイメージ101が表示される。
本フローの終了により、イベント処理待ち状態52に移る。
次に、実施形態3について図14から図17を中心に各図を交えて説明する。
図14は、実施形態3における描画処理部の構成を概略的に示すブロック図である。図15および図16は、実施形態3におけるラベルイメージと媒体変更案内画面の表示例を示す図である。図17は、実施形態3における媒体選定処理を説明するフローチャート図である。
上述の実施形態2では、機能的オブジェクトの配置位置やサイズに基づいてテープ幅の変更候補を選定していたが、本実施形態では機能的オブジェクトのデータ密度に基づいてテープ幅の変更候補を選定している点が異なる。以降に、実施形態2と異なる点を中心に本実施形態について説明する。尚、上述の実施形態と同様な構成および機能については、説明を省略している。
媒体選定処理部367は、機能的オブジェクトのデータ密度に基づいて、指定されているテープ幅の媒体以外に適切なテープ幅の媒体が存在するか判定し、存在する場合はそのテープ幅の媒体を案内する。具体的には、テープ幅を広く案内する例では、テープ幅変更選択画面186(図15)を、テープ幅を狭く案内する例では、テープ幅変更選択画面190(図16)を表示する。以降、機能的オブジェクトとしてQR157(QR157x,QR157y)に示すQRコードが指定された場合を例に説明する。機能的オブジェクトが、QRコード以外のオブジェクトであっても同様な処理が可能である。
例えば、QRコードの中でも比較的データ密度が低いQRコードでは、広いテープ幅が必要ではないことを案内することになる。QRコードの型番1では、データ密度として縦21×横21(セル)の情報を有している。例えば、4dot/セルで印刷装置7の印刷解像度を180dpiで印刷した場合、4(dot)×21(セル)÷180(dpi)によって、約0.47(inch)または11.86(mm)の長さがオブジェクト印刷サイズとして算出される。つまり、この例では、テープ幅が18mmでは、余白を多く生じてしまい、テープ幅が12mmであれば十分である。
ラベルイメージ表示領域110には、ラベルイメージ101が表示されている。ラベルイメージ101には、画像153、文字155、QR157としてQR157xのオブジェクトが配置されている。ラベルイメージ調整領域120には、テープ幅指定123に「18mm」が指定されて表示されている。
ラベルイメージ表示領域110には、ラベルイメージ101が表示されている。ラベルイメージ101には、画像153、文字155、QR157としてQR157yのオブジェクトが配置されている。ラベルイメージ調整領域120には、文字サイズ調整121およびテープ幅指定123が表示されている。文字サイズ調整121では、文字サイズが「21pt」に設定され、テープ幅指定123では、テープ幅が「18mm」に設定されている。
ステップS220では、オブジェクトのデータ密度を反映したオブジェクト印刷サイズの幅を算出する。
ステップS230では、オブジェクト印刷サイズの幅よりも広く、かつ最小のテープ幅の値を取得する。取得したテープ幅の値を値TPWとする。
ステップS240では、現在設定されているテープ幅101bとTPWとが同じか否か判定する。同じ場合は(Yes)、本フローを終了し、同じでない場合は(No)、ステップS250へ進む。
ステップS250では、テープ幅を値TPWへ変更することを勧める確認画面を表示する。
ステップS260では、テープ幅を変更するか否か判定する。変更する場合は(Yes)、ステップS270へ進み、変更しない場合は(No)、本フローを終了する。
ステップS270では、テープ幅を値TPWへ変更してラベルイメージ101を描画する。
本フローの終了により、イベント処理待ち状態52に移る。
選定されたテープ幅の媒体に印刷することにより作成されるラベルLには、機能的オブジェクトに含まれる情報が損なわれることなく印刷されている。また、機能的オブジェクトは、情報が損なわれることがないサイズで最小のテープ幅を有する媒体に印刷されるため、媒体上に余白等の無駄な領域が少ないラベルLを作成することができる。
図18および図19を用いて説明する。図18は、変形例におけるラベルイメージ(外枠設定あり)の表示例を示す図である。図19は、変形例におけるラベルイメージ(外枠設定なし)の表示例を示す図である。
上述の実施形態では、描画処理部53において、ラベル編集画面100(図4)のラベルイメージ表示領域110にラベルイメージ101を表示するとして説明したが、描画処理部53は、更に、オブジェクトに係わる情報を付加して表示しても良い。
図18および図19に示すように画像153に係わる情報が画像付帯情報154に、文字155に係わる情報が文字付帯情報156に、QR157に係わる情報がQR付帯情報158に、それぞれ吹き出しマークの中に表示されている。
画像付帯情報154には、画像データの拡大縮小率(%)の数値が表示されている。文字付帯情報156には、文字フォントのポイント数が表示されている。QR付帯情報158には、QRコードの型番と縮小拡大率が表示されている。
図18では外枠151が設定されており、図19では外枠が設定されていないため、描画処理部53では、各オブジェクトのサイズを図18よりも図19の方を大きいサイズにして描画している。
このように、オブジェクトのサイズなどの情報を数値や文字で表示することにより、外枠設定がある場合とない場合とでその相違点を容易に操作者に報知することができる。
図20を用いて説明する。図20は、変形例におけるラベルイメージ(外枠設定なし)の文字サイズを変更した表示例を示す図である。
上述の実施形態および変形例では、描画処理部53では外枠設定がある場合とない場合とで各オブジェクトの位置およびサイズを自動的に算出し、ラベルイメージ101へ描画するとしているが、ラベルイメージ101へ描画されたあとに各オブジェクトのサイズや位置を変更することができる構成であっても良い。
図20は、文字155の文字フォントのサイズが72ptに変更された例である。描画処理部53において外枠がない場合に文字付帯情報156が65pt(図19)に設定された後に、操作部20(タッチパネル)の操作により文字付帯情報156の65ptの数値が72ptに変更される。描画処理部53では、文字155のサイズを再計算して、ラベルイメージ101を描画する。
このように、オブジェクトのサイズなどをラベルイメージ101を確認しながら、変更することができるため、様々なデザインのラベルイメージ101を作成することができる。
図21を用いて説明する。
図21は変形例におけるラベル作成装置の外観を表す図である。
上述の実施形態および変形例では、図1に示すように表示部10および操作部20と、印刷装置7とが別装置で構成されていたが、そのような構成に限定されない。印刷装置7に表示部10および操作部20を備える構成であっても良い。図21に示すラベル作成装置801は、ラベルLを作成する印刷装置7(図1)に表示部10aおよび操作部20a、操作部20bが備えられている。表示部10aは、ラベル編集画面100を表示するLCD等の表示パネルである。操作部20aは、表示パネルを覆うタッチパネルであり、操作部20bはボタンスイッチ等である。
このようなラベル作成装置801では、単体の装置による簡単な構成でラベルイメージ101を描画して印刷することができる。
上述の実施形態および変形例に記載の第1オブジェクトは、音声データを画像パターン化した画像データ、画像や動画および立体画像などの表現を可能とするAR(拡張現実)マーカーであってもよい。
上述の実施形態および変形例に記載の第2オブジェクトは、透過用レイヤーおよび描画用レイヤーのいずれか一方で構成されたデータファイル、透過用レイヤーに複数の窓領域を有する囲繞パターン、透過用レイヤーに不連続な領域に透過設定されているデータファイルであってもよい。
上述の実施形態および変形例に記載の第1オブジェクトは、第2オブジェクトと重複しない位置およびサイズで第2オブジェクトの窓領域の開始位置から配置されるとしていたが、そのような配置位置に限定されず、第1オブジェクトは第2オブジェクトと重複する位置に配置されても良い。
図22は、変形例における文字指定画面の一例を示す図である。図23は、変形例におけるイメージ編集領域の位置とサイズを表す説明図である。
図22に示す文字指定画面136xは、ラベル編集画面100(図4)に表示される文字指定画面136に更に外枠重なり文字ボタン136dが追加されている。外枠重なり文字ボタン136dは、ラベルイメージ101またはイメージ編集領域101cに文字155と外枠151の両方が設定されている場合に、有効になるボタンウィジェットである。外枠重なり文字ボタン136dがタップされて選択されている状態と、再度タップされて選択されていない状態では、外枠重なり文字ボタン136dのボタントップの表示色が変わり、それと共に外枠151の窓領域の開始位置および文字155のサイズが変更される。具体的には、図23に示すように、外枠重なり文字ボタン136dが選択されている状態では、外枠151の窓領域の開始位置が座標(FX2,FY2)に設定され、文字155のバウンディングボックス105の幅がFW2に設定される。外枠重なり文字ボタン136dが選択されていない状態では、外枠151の窓領域の開始位置が座標(FX1,FY1)に設定され、文字155のバウンディングボックス105(図示は省略)の幅がFW1に設定される。これらの処理は、描画処理部53によって実現可能である。
このように、外枠151(第2オブジェクト)と文字155(第1オブジェクト)とを領域155m(境界領域)で重ねて配置するラベルイメージ101を描画することができ、作成されるラベルLのデザインのバリエーションを増やすことができる。
Claims (11)
- 媒体に印刷されたラベルを作成するラベル作成装置であって、
前記ラベルのラベルイメージを描画する描画処理部と、
前記ラベルイメージに描画される第1オブジェクトの位置およびサイズを指定する第1オブジェクト指定部と、
前記ラベルイメージに描画されている前記第1オブジェクトを透過する窓領域を有し、前記ラベルイメージの最外郭に描画領域を有する第2オブジェクトを、前記ラベルイメージに配置するか否かを指定する第2オブジェクト指定部と、
前記ラベルイメージに描画された前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトのうち少なくとも一方を前記媒体に印刷する印刷部と、
を備え、
前記描画処理部は、前記第2オブジェクトを配置することが指定された場合には、前記第1オブジェクトを、前記ラベルイメージに前記第2オブジェクトの前記窓領域内に収まるように配置し、前記第2オブジェクトを配置しないことが指定された場合には、前記第1オブジェクトを前記ラベルイメージの最外郭が含まれる領域まで広げて配置することを特徴とするラベル作成装置。 - 前記描画処理部は、前記第2オブジェクトが配置される場合には、前記窓領域の位置およびサイズの情報に基づいて、前記第1オブジェクトを配置する位置およびサイズを算出し、前記第2オブジェクトが配置されない場合には、前記ラベルイメージのサイズに基づいて前記第1オブジェクトを配置する位置およびサイズを算出すること、を特徴とする請求項1に記載のラベル作成装置。
- 前記描画処理部は、前記ラベルイメージのサイズと、前記第1オブジェクト指定部により指定された前記第1オブジェクトのデータ密度、配置位置、およびサイズの少なくとも1つと、に基づいて、印刷する前記媒体のサイズの候補を選定する媒体選定処理部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラベル作成装置。
- 前記媒体選定処理部は、前記第1オブジェクトが前記ラベルイメージの領域を超えた位置またはサイズで配置された場合は、前記ラベルイメージを含む前記第1オブジェクトの配置領域まで広げられた領域に対応する前記媒体のサイズを候補として選定することを特徴とする請求項3に記載のラベル作成装置。
- 前記媒体選定処理部は、前記第1オブジェクトのデータ密度が反映されたオブジェクト印刷サイズを算出し、前記オブジェクト印刷サイズに基づいて前記媒体のサイズを候補として選定することを特徴とする請求項3に記載のラベル作成装置。
- 前記描画処理部は、前記第2オブジェクトが配置される場合において、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトとの境界領域を重ねて配置する位置およびサイズを算出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のラベル作成装置。
- 前記第1オブジェクトは、画像データ、文字フォントデータ、および文字情報が読み取り可能にパターン化された画像データのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のラベル作成装置。
- 前記第2オブジェクトは、前記ラベルイメージにおいて前記第1オブジェクトを囲繞する囲繞パターンであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のラベル作成装置。
- 前記ラベルの前記ラベルイメージを表示する表示部を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のラベル作成装置。
- 媒体に印刷されたラベルを作成するラベル作成方法であって、
前記ラベルのラベルイメージを描画する描画処理工程と、
前記ラベルイメージに描画される第1オブジェクトの位置およびサイズを指定する第1オブジェクト指定工程と、
前記ラベルイメージに描画されている前記第1オブジェクトを透過する窓領域を有し、前記ラベルイメージの最外郭に描画領域を有する第2オブジェクトを、前記ラベルイメージに配置するか否かを指定する第2オブジェクト指定工程と、
を備え、
前記描画処理工程は、前記第2オブジェクトを配置することが指定された場合には、前記第1オブジェクトを、前記ラベルイメージに前記第2オブジェクトの前記窓領域内に収まるように配置し、前記第2オブジェクトを配置しないことが指定された場合には、前記第1オブジェクトを前記ラベルイメージの最外郭が含まれる領域まで広げて配置することを特徴とするラベル作成方法。 - 請求項10に記載のラベル作成方法を、コンピューターに実行させることを特徴とするラベル作成プログラム。
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