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JP2007021960A - 印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラム - Google Patents

印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラム Download PDF

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JP2007021960A JP2005209214A JP2005209214A JP2007021960A JP 2007021960 A JP2007021960 A JP 2007021960A JP 2005209214 A JP2005209214 A JP 2005209214A JP 2005209214 A JP2005209214 A JP 2005209214A JP 2007021960 A JP2007021960 A JP 2007021960A
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晃紀 辻
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Abstract

【課題】 2次元コード画像が退避する領域がなくても、2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】 処理テープT上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像161と、データ領域164およびこれを囲むマージン領域166から成る2次元コード画像162と、を印刷するための印刷画像179を作成する印刷画像作成装置2において、処理テープT上における外枠画像161および2次元コード画像162の位置を設定する位置設定手段27に基づいて、外枠画像161と2次元コード画像162とが重なって配置された場合に、2次元コード画像162を外枠画像161に上書きするコード上書き編集手段を有していることを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、処理テープに印刷される印刷画像を作成するための印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムに関するものである。
従来、この種の印刷画像作成装置として、バーコードや2次元コード等の印刷コードを含む印刷データを編集する編集手段を備えたものが知られている(特許文献1参照)。この編集手段は、印刷データを囲む外枠を入力する線入力/編集機能を有している。この場合、印刷対象物が印刷用紙(単票紙)であるため、固定的に配置される外枠に対し、印刷コードを移動させることで、印刷コードと外枠との重なりを回避することができる。
特開2003−84950号公報
しかしながら、例えば、印刷対象物がテープ等の幅狭なものである場合、2次元コード画像と外枠画像とが重なってしまうと、2次元コード画像が退避する退避領域を確保するのは困難である。つまり、2次元コード画像と外枠画像とが重なった場合、2次元コード画像が退避する領域がないため、2次元コード画像と外枠画像とが重なって印刷されてしまい、2次元コード画像の読み取りに支障をきたす虞があった。このため、外枠画像を生かしつつ、2次元コード画像を印刷することができない問題があった。なお、2次元コード画像を正確に読み取るには、周囲にクワイエットゾーンと呼ばれる空白領域(マージン領域)を確保することが必要である。
本発明は、2次元コード画像が退避する領域がなくても、2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明の画像作成装置は、処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、外枠画像および2次元コード画像を記憶する記憶手段と、記憶手段から外枠画像および2次元コード画像を読み出すと共に、処理テープ上における外枠画像および2次元コード画像の位置を設定する位置設定手段と、位置設定手段により設定された位置に基づいて、印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、印刷画像作成手段は、位置設定手段により、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像を外枠画像に上書きするコード上書き編集手段を有していることを特徴とする。
また、本発明の画像作成方法は、処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、処理テープ上における外枠画像および2次元コード画像の位置を設定した状態で、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像を外枠画像に上書きを行って、印刷画像を作成することを特徴とする。
この構成によれば、外枠画像と2次元コード画像とが重なると、外枠画像に2次元コード画像が上書きされる。このとき、2次元コード画像は、これを読み取る際に必要なマージン領域をすでに確保しているため、2次元コード画像は読み取り可能に配置される。これにより、外枠画像を許容しつつ、処理テープの幅いっぱいに2次元コード画像を作成することができる。なお、2次元コードとしては、QRコード、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等がある。
本発明の他の画像作成装置は、上記のコード上書き編集手段に代えて、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像を外枠画像内に収まるように縮小するコード縮小編集手段を有していることを特徴とする。
また、本発明の他の画像作成方法は、処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、処理テープ上における外枠画像および2次元コード画像の位置を設定した状態で、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像を外枠画像内に収まるように縮小を行って、印刷画像を作成することを特徴とする。
この構成によれば、外枠画像と2次元コード画像とが重なると、外枠画像内に収まるように2次元コード画像が縮小される。これにより、外枠画像と2次元コード画像とが重なることはないため、2次元コード画像は、マージン領域を確保し、外枠画像の装飾性を損なうことなく、読み取り可能に配置することができる。なお、2次元コード画像を縮小するパラメータとしては、データ量、セルの大きさおよび誤り訂正率等がある。
本発明の他の画像作成装置は、上記のコード上書き編集手段に代えて、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、外枠画像内に収まるように配置するコード分割編集手段を有していることを特徴とする。
また、本発明の他の画像作成方法は、処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、処理テープ上における外枠画像および2次元コード画像の位置を設定した状態で、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、外枠画像内に収まるように配置を行って、印刷画像を作成することを特徴とする。
この構成によれば、外枠画像と2次元コード画像とが重なると、外枠画像内に収まるように2次元コード画像が縮小分割される。これにより、外枠画像と分割された複数の部分コード画像とが重なることはないため、複数の部分コード画像は、マージン領域を確保しつつ読み取り可能に配置される。このため、外枠画像の装飾性を損なわず、また、2次元コード画像に格納されたデータ等を減らすこともない。なお、分割連結可能な2次元コードとして、QRコードがある。
本発明の他の画像作成装置は、処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、外枠画像および2次元コード画像を記憶する記憶手段と、記憶手段から外枠画像および2次元コード画像を読み出すと共に、処理テープ上における外枠画像および2次元コード画像の位置を設定する位置設定手段と、位置設定手段により設定された位置に基づいて、印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、印刷画像作成手段は、位置設定手段により、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、2次元コード画像を外枠画像に上書きするコード上書き編集、2次元コード画像を外枠画像内に収まるように縮小するコード縮小編集、2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、外枠画像内に収まるように配置するコード分割編集のいずれかの編集を実行する編集手段と、編集手段のいずれか1つの編集を選択する選択手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、所望の編集を適宜選択することができるため、外枠画像や2次元コード画像等に変更を加えたくない場合にも対応させることができる。例えば、処理テープのテープ幅が狭く、作成された2次元コード画像がこれ以上縮小できない場合は、コード上書き編集を選択し、2次元コード画像に縮小の余地がある場合は、コード縮小編集を選択する。また、2次元コード画像に縮小の余地があり、処理テープに比較的広く(例えば、細長く)スペースがある場合は、コード分割編集を選択して、複数の部分コード画像を細長く配置することができる。
この場合、位置設定手段により、外枠画像と2次元コード画像とが重なって配置された場合に、外枠画像と2次元コード画像が重なったことを報知する報知手段を、更に備えたことが、好ましい。
この構成によれば、ユーザに、外枠画像と、2次元コード画像とが重なることを認識させることができる。
本発明のプログラムは、上記の印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、外枠画像と2次元コード画像とが重なった場合に、2次元コード画像を読み取り可能に配置することができるプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明を適用した印刷システムについて説明する。図1に示すように、本実施形態の印刷システム1は、データ作成装置2と、印刷装置3と、これらを(USBで)接続するケーブル4と、を備えており、データ作成装置2で作成した印刷データを、印刷装置3に供給し、印刷装置3に印刷データに基づく印刷画像を印刷させるものである。この印刷システム1は、複数種類の印刷装置3を接続可能に構成されている。
なお、本実施形態では、データ作成装置2と印刷装置3とをケーブル4を介して直接接続する構成であるが、インタフェースを介し、データ作成装置2および印刷装置3をネットワーク(インターネットやローカルエリアネットワーク)経由で接続させても良い。また、これらは、有線通信であるが、無線通信を利用することも可能である。
データ作成装置2は、パソコン等で構成されており、図2に示すように、ケーブル4を介して、印刷装置3に接続するためのUSBインタフェース11、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM12、各種記憶領域を有し、制御プログラムや各種データと併せて、作成した印刷データおよび印刷装置3の機種情報を記憶するハードディスク13、ハードディスク13に記憶されたプログラム等に基づいて、各種データを演算処理するCPU14、これらを互いに接続するバス15が備えられていると共に、キーボードやマウス等の入力装置16、FDドライブ17やCD−ROMドライブ18等の各種ドライブ、入力した印刷データ等各種データやメッセージなどを表示するモニタディスプレイ19等が備えられている。ハードディスク13には、印刷データを作成するためのソフトウェア(印刷データ作成アプリケーション20)がインストールされており、データ作成装置2では、印刷データ作成アプリケーション20の起動によりモニタディスプレイ19に表示される入力編集画面21(図3参照)から、入力データの入力・編集を行うことにより、印刷データを作成できるようになっている。なお、入力データの編集を行わない場合は、入力データが印刷データとして扱われる。
図3に示すように、入力編集画面21には、マウスポインタ27と共に、入力データの入力・編集を行うための入力編集ウィンドウ22、入力・編集結果に基づいて作成された印刷データの印刷イメージ28(印刷画像のイメージ)を表示するイメージ表示ウィンドウ23、基本操作を行うための基本操作ツールバー24、入力データとして文字や図形などを入力するための入力ツールバー25、入力データを編集するための編集ツールバー26が表示される。したがって、キーボードによる入力データの入力・編集と併せ、マウス操作により、入力データの入力指示や使用する編集機能の選択設定が行えるようになっている。
基本操作ツールバー24は、印刷データを新規作成するための新規作成ボタン31、作成した印刷データを保存するための保存ボタン32、保存した印刷データやCD−ROM等の記憶媒体5(図1参照)に記憶された印刷データを読み込み、入力データとして入力編集ウィンドウ22に表示させる読込みボタン33、入力編集ウィンドウ22に表示中の入力データから作成された印刷データを印刷するための印刷ボタン34等を有している。
入力ツールバー25は、かな文字を入力するためのかな入力ボタン41、直線や図形を入力するため各種図形入力ボタン42、入力した入力データの背景に付する地紋を入力設定するための地紋設定ボタン43、入力した入力データに網掛を付する網掛設定ボタン44、入力した入力データに囲み形状の枠を付する外枠設定ボタン45と、2次元コードを作成するための2次元コード作成ボタン46等を有している。
編集ツールバー26は、入力した図形の編集を行うための図形ツールバー51、入力した文字の編集を行うための文字ツールバー52、およびテーププリンタ(後述する)によるラベルを作成するためのラベル作成ツールバー53で構成されている。図形ツールバー51は、図形の輪郭線の種類や太さ、塗りつぶしを複数の選択肢から選択設定する3つのリストボックス61a、61b、61c(プルダウンメニュー)と、図形に関する各種設定を行うためのウィンドウを表示させる図形設定ウィンドウ表示ボタン62と、を有している。
文字ツールバー52は、入力した文字のフォントやサイズを選択設定するリストボックス71a、71b(プルダウンメニュー)と、入力した文字のスタイル(太字や斜体、下線付きなど)や、割付け(例えば、センタリング、右揃えなど)、縦書き・横書き設定、修飾文字(白抜きや縁取り)設定をそれぞれ行うための14個の各種設定ボタン72と、入力した文字に関する各種設定を行うためのウィンドウを表示させる文字設定ウィンドウ表示ボタン73と、を有している。文字設定ウィンドウ表示ボタン73をクリックする(マウスポインタ27により選択する)と、文字設定画面が表示され、上記した文字のフォントやサイズ、スタイル等を設定できる他、「文字」設定機能により文字の塗りつぶし設定を、「グラデーション」設定機能により文字のグラデーション設定を、「間隔」設定機能により文字間隔の設定を行えるようになっている。
ラベル作成ツールバー53は、作成するラベルの長さを入力した入力データに応じて自動設定する自動設定ボタン81、作成するラベルの長さをスクロールバー82により選択した所定長に設定する定長設定ボタン83、(印刷データに基づいて)印刷する印刷画像の前に付す余白の長さを選択設定する余白設定リストボックス84(プルダウンメニュー)、スクロールバー85による選択した所定長に余白を設定するための余白設定ボックス86の他、テーププリンタに装着されている処理テープT(後述する)のテープ幅を(印刷装置3との通信により)取得して、テープ幅表示ボックス87に表示するテープ幅取得ボタン88を有している。テープ幅表示ボックス87には、スクロールバー89が組み込まれており、テープ幅を手入力することも可能となっている。
次に印刷装置3について説明する。印刷装置3は、テーププリンタやインクジェットプリンタ、レーザープリンタ等のいずれによっても構成可能であるが、ここでは、印刷装置3としてテーププリンタを適用した場合について説明する。このテーププリンタ101は、印刷データに基づいて処理テープTに印刷画像の印刷を行った後、印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルを作成するためのものである。
図4および図5に示すように、テーププリンタ101は、処理テープTに対して印刷処理を行う装置本体102と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体102に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体102は、装置ケース103により外殻が形成され、その内部に広く印刷処理部110が構成されている。装置ケース103の前半部上面には、各種キー104を備えたキーボード105が配設されている。装置ケース103の後半部左上面には、開閉蓋106が広く設けられ、開閉蓋106の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓107が形成されると共に、開閉蓋106の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン108が設けられている。後半部右上面には、キーボード105からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ109が形成されている。
蓋体開放ボタン108を押して開閉蓋106を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部111が窪入形成されており、カートリッジ装着部111には、テープカートリッジCから繰り出される処理テープTに印刷処理を行う印刷ヘッド121が配設されている(図5参照)。
装置ケース103の左側部には、カートリッジ装着部111と装置外部とを連通するテープ排出口112が形成され、このテープ排出口112に臨んで装置ケース103には、処理テープTを切断するためのカッタユニット114が内蔵されている。カッタユニット114は、テープ排出口112に臨むように配設されており、モータ駆動(フルカッタモータ116)により、処理テープTをハサミ形式で切断するフルカッタ115と、フルカッタ115に対してテープ送り方向下流側に配設され、切断されたテープ片Taを強制的に排出する排出機構と、を備えている(図6参照)。
また、図示は省略するが、装置ケース103の右側部には、電源供給のための電源供給口と、図外のパーソナルコンピュータ等の外部装置と接続するためのコネクタ113(図2参照)が形成される。これにより、コネクタ113には、ケーブル4を介して、データ作成装置2と接続することができ、このデータ作成装置2によって生成された文字情報等に基づいて、印刷処理を行うことができるようになっている。また、両図では省略したが、装置ケース103の内部には、装置本体102を統括制御する制御部117(図6参照)を構成する回路基板が搭載されている。
カートリッジ装着部111には、発熱素子を有しヘッドカバー120に覆われた印刷ヘッド121と、後述するテープリール131の位置決めをする位置決め突起122と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド121に対峙するプラテン駆動軸123、およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸124とが、突設され、またカートリッジ装着部111の隅部には、複数のマイクロスイッチで構成されたテープ識別センサ125(図6参照)が設けられている。また、カートリッジ装着部111の底板の内側には、プラテン駆動軸123および巻取り駆動軸124を駆動する印刷送りモータ126(図6参照)や減速ギア列等(図示省略)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース130の内部に、処理テープTを巻回したテープリール131と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール132およびリボン巻取りリール133とを収容して構成されている。また、テープリール131の左下部には印刷ヘッド121を覆うヘッドカバー120に差し込むための貫通開口134が形成されている。さらに、処理テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記のプラテン駆動軸123に嵌合して回転駆動するプラテンローラ135が配置されている。
テープカートリッジCをカートリッジ装着部111に装着すると、ヘッドカバー120に貫通開口134が、位置決め突起122にテープリール131が、巻取り駆動軸124にリボン巻取りリール133が、プラテン駆動軸123にプラテンローラ135が、それぞれ差し込まれ、この状態で開閉蓋106を閉蓋すると、これに連動して、印刷ヘッド121が処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ135に当接し、印刷待機状態となる。そして、データ作成装置で作成され、送られてきた印刷データに基づき、プラテン駆動軸123および巻取り駆動軸124が同期回転して、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷ヘッド121により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリール132から繰り出されたインクリボンRは、貫通開口134の開口壁を周回してリボン巻取りリール133に巻き取られる。印刷処理後の処理テープTは、印刷済み部分がフルカッタ115によりカットされ、カットされた処理テープTがラベルとしてテープ排出口112から外部に排出される。
処理テープTは、裏面に粘着剤層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。そして、処理テープTは、記録テープT1を外側にし、かつ剥離テープT2を内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース130内に収容されている。処理テープTには、テープ幅が6mmから24mmまでの複数種のものが用意されている。カートリッジケースCの裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサ125によってこの複数の被検出孔が識別され、処理テープTの種別を識別できるようになっている。
次に、図6を参照し、テーププリンタ101の制御系の構成について説明する。テーププリンタ101は、データ供給インタフェース(DS−IF)140を有し、コネクタ113を介して外部(データ作成装置2)からの印刷データや各種指令等を入出力するためのデータ入出力部141と、キーボード105およびディスプレイ109を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタフェースをつかさどる操作部142と、テープカートリッジC、印刷ヘッド121および印刷送りモータ126を有し、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら処理テープT上に入力された文字情報に基づく印刷データを印刷する印刷処理部110と、フルカッタ115およびこれらを駆動するフルカッタモータ116を有し、印刷済みの処理テープTにフルカットを行う切断部143と、テープ識別センサ125等の各種センサを有し、各種検出を行う検出部144と、ディスプレイドライバ145、ヘッドドライバ146、印刷送りモータドライバ147、カッタモータドライバ148を有し、各部を駆動する駆動部149と、各部と接続され、テーププリンタ101全体を制御する制御部117とにより構成されている。
制御部117は、CPU150、ROM151、RAM152および入力制御装置153(IOC:Input Output Controller)を備え、互いに内部バス154により接続されている。そして、CPU150はROM151内の制御プログラムにしたがって、IOC153を介してテーププリンタ101の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM152内の各種データを処理し、IOC153を介してテーププリンタ101内の各部に各種信号データを出力し、これにより印刷処理の制御等を行う。
以上の構成によると、処理テープTに対し、様々な編集が可能となる。例えば、外枠付き文字列のラベルを作成する場合について説明する。データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20を起動させると、モニタディスプレイ19には、ラベル作成開始の初期画面である入力編集画面21が表示される。入力編集画面21において、マウスポインタ27を移動させ、かな入力ボタン41をクリックして、所望の文字列を入力装置16により入力する。文字列を入力すると、モニタディスプレイ19の印刷イメージ28には文字列が表示される。この後、外枠設定ボタン45がクリックされると、モニタディスプレイ19には、複数種の外枠画像(データ)の選択肢が表示される外枠選択画面160が表示され(図9(a)参照)、ユーザは、その状態から、任意の1つの外枠画像161を選択する。この後、印刷ボタン34をクリックすると、印刷データが作成されると共に、テーププリンタ101に印刷データが送られ、これに基づいて、テーププリンタ101が外枠付き文字列のラベルを作成する。なお、ここで言う外枠画像161とは、画線部を構成する囲み形状の枠のことであるが、外枠画像161の選択肢には、枠に沿って装飾が施されているものもあり、この装飾部分も画線部を構成する。
また、本実施形態に係るデータ作成装置2では、2次元コード画像(データ)を作成することが可能である。つまり、印刷データ作成アプリケーション20に2次元コード画像を作成する機能が設けられている。2次元コードとしては、QRコード、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等があるが、本実施形態では、例えば、QRコード(画像)162を作成する場合について説明する。図8に示すとおり、QRコード画像162は、セル163で構成された正方形のデータ領域164と、データ領域164の三隅に設けられている切り出しシンボル165と、データ領域164を囲むマージン領域166とで構成されている。また、QRコード画像162の大きさを設定するパラメータとして、データ量、セル163の大きさおよび誤り訂正率等がある。さらに、QRコードの特徴として、分割連結機能を備えている。
ここで、印刷イメージ28上において、作成したQRコード画像162に上述した外枠画像161が重なってしまうと、QRコード画像162の読み取りに際して、支障をきたす虞がある。そこで、本実施形態のデータ作成装置2では、QRコード画像162と外枠画像161とが重なった場合に、QRコード画像162を読み取り可能に配置するよう編集するようにしている。以下、図7のフローチャートを参照して、その制御についてユーザによる操作手順を中心に説明する。
まず、ユーザは、上述のように、入力編集画面21が表示されている状態で、外枠設定ボタン45をクリックして、1の外枠画像161を選択設定する。この後、QR(2次元)コード作成ボタン46をクリックすると、QRコード作成画面170が表示される。図9(b)を参照すると、QRコード作成画面170には、コード化するデータを入力するデータ入力ウィンドウ171と、セル163の大きさを設定するセル設定ウィンドウ172と、誤り訂正率を設定する訂正率設定ウィンドウ173と、が表示される。このQRコード作成画面170において、ユーザは、各パラメータ、すなわち、入力データ、セル163の大きさおよび誤り訂正率を任意に設定して、データ領域164とその周りを囲むマージン領域166とから成るQRコード画像162を作成する(S1)。
QRコード画像162を作成したら次に、QRコード画像162と選択設定した外枠画像161とが重なっていないかを判別する(S2)。このとき、外枠画像161とQRコード画像162とが重複していると判別すると、図10(a)に示すように、モニタディスプレイ19には、重複していることを伝えるメッセージ(警告)画面174が表示され(S3)、これをユーザが視認することで、外枠画像161とQRコード画像162とが重複していることを認識することができる。
メッセージ表示後、モニタディスプレイ19には、この重複を回避するための編集の各選択肢を表示する編集選択画面175が表示される(図10(b)参照)。すなわち、編集選択画面175には、外枠画像161にQRコード画像162を上書きするコード上書き編集選択肢176と、外枠画像内に収まるようにQRコード画像を縮小するコード縮小編集選択肢177と、外枠画像内に収まるように複数の部分コード画像に分割縮小するコード分割編集選択肢178と、が表示される(S4)。ユーザは、この各選択肢の中から、所望の選択肢を選択する。なお、メッセージ画面174と編集選択画面175とを組み合わせて表示させてもよい。
例えば、ユーザが、コード上書き編集を選択する(S5)と、データ作成装置2は、外枠画像161とQRコード画像162との重複部分において、QRコード画像162を外枠画像161に上書きする。このとき、QRコード画像162はすでにマージン領域166を有しているため、印刷画像179には、QRコード画像162が読み取り可能に配置される。このように、外枠画像161にQRコード画像162を上書きするため、QRコード画像162を作成するときには、外枠画像161を生かしつつ、すなわち、外枠イメージを残しつつ、QRコード画像162を処理テープTの幅の範囲内で自由に且つ読み取り可能に配置することができる(図8(a)参照)。この編集は、QRコード画像162が最小サイズであり、これ以上小さくできない場合において、特に有効である。
コード縮小編集を選択した場合(S6)、再びQRコード画像162の作成段階にまで戻り、今度は、外枠画像161内に収まるように、各パラメータを変更、例えば、文字列等の入力データを削減したり、セル163の大きさを小さくしたり、あるいは誤り訂正率を低くしたりして、QRコード画像162を縮小する。具体的には、これらの処理方法を下位階層で選択させてもよいし、推奨の選択肢をデフォルト表示するようにしてもよい。これにより、QRコード画像162を外枠画像161内に納めることができるため、外枠画像161の装飾性になんら影響を及ぼすことなくQRコード画像162を配置することができる(図8(b)参照)。
一方、コード分割編集を選択した場合(S7)、QRコード画像162を、外枠画像161内に収まるように、規格に従って複数の部分コード画像180に縮小分割する。縮小された複数の部分コード画像180は、外枠画像161内に横並びに配置されるようになっている(図8(c)参照)。この場合も外枠画像161に変更を加えることはない。なお、縮小分割する際は、元のQRコード画像162の各種パラメータを変更することなく、複数の部分コード画像180に分割されるため、複数の部分コード画像180を読み取って得られるデータは、元のQRコード画像162に格納されたデータと同じである。これにより、上述と同様、外枠画像161の装飾性に影響を及ぼすことなく、また、読み取って得られるデータにも影響を及ぼすことはない。
所望の編集が完了(S8)し、ユーザが印刷ボタン34をクリックすると、データ作成装置2は、印刷データの作成を開始する(S9)。作成が開始されると、データ作成装置2のRAM12の作業領域内で、印刷データを作成し、作成した印刷データは、テーププリンタ101のRAM152内に設けられた印刷用バッファ155に送られる。テーププリンタ101は、その印刷データに基づいて、印刷画像179を印刷する。
印刷データの作成が開始されると、先ず、作業領域内に外枠画像161のデータを流し込み(S10)、その後、その他の各画像データを流し込む(S11)。すると、データ作成装置2は、流し込まれた画像データがQRコード画像162のデータであるかどうかの判別を行う(S12)。データ作成装置2が、QRコード画像162のデータでないと判別した場合、外枠画像161とその画像とを、論理演算の論理和(OR)で貼り付ける(S14)。また、QRコード画像162のデータであると判別した場合は、外枠画像161にQRコード画像162を上書きする(S13)。つまり、外枠画像161よりも、QRコード画像162を優先して貼り付ける。なお、ここでは、処理テープTの下地(例えば、白)を0とし、インクリボンR(例えば、黒)を1として、論理演算処理を行っている。以上のように作成された印刷データを、テーププリンタ101に送ると共に、テーププリンタ101は、送られた印刷データに基づいて、処理テープTに印刷画像179を印刷する。
以上の構成によれば、どの編集においても、QRコード画像162を読み取り可能に配置することができると共に、所望の編集を選択することで、ユーザの意図に合わせたラベルを作成することができる。すなわち、処理テープTのテープ幅が狭く、作成したQRコード画像162が縮小不可能である場合、コード上書き編集を選択することで、外枠画像161を生かしつつ、読み取り可能に配置することができる。また、処理テープTの幅がある程度広く、作成したQRコード画像162が縮小可能であった場合、コード縮小編集を選択することで、外枠画像161の装飾性を損なうことがなく、読み取り可能に配置することができる。さらに、外枠画像161内に複数のQRコード画像を配置するスペースがある場合、コード分割編集を選択することで、外枠画像161の装飾性および読み取れるデータに影響を与えることなく、読み取り可能に配置することができる。
さらに、上記の例に示した、データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20をソフトウェアとして提供することも可能である。また、そのソフトウェアを記憶媒体5に格納して提供することも可能である。記憶媒体5としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述では、印刷システム1として構成したが、テーププリンタ101に印刷データ作成アプリケーション20の機能を設け、テーププリンタ101を単体として用いて、QRコード画像162を作成・編集を行うようにしてもよい。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更できることは言うまでもない。
本実施形態に係る印刷システムの模式図である。 データ作成装置のブロック図である。 印刷データ作成アプリケーションの入力編集画面の模式図である。 テーププリンタの閉蓋状態における外観斜視図である。 テーププリンタの開蓋状態における外観斜視図である。 テーププリンタの制御ブロック図である。 データ作成装置の制御におけるフローチャート図である。 (a)は、コード上書き編集により作成したラベルであり、(b)は、コード縮小編集により作成したラベルであり、(c)は、コード分割編集により作成したラベルである。 (a)は、外枠選択画面の模式図であり、(b)は、QRコード作成画面の模式図である。 (a)は、メッセージ画面の模式図であり、(b)は、編集選択画面の模式図である。
符号の説明
1…印刷システム 2…データ作成装置 3…印刷装置 12…RAM 14…CPU 20…印刷データ作成アプリケーション 27…マウスポインタ 28…印刷イメージ 45…外枠設定ボタン 46…2次元コード作成ボタン 101…テーププリンタ 155…印刷用バッファ 160…外枠選択画面 161…外枠画像 162…QRコード画像 164…データ領域 166…マージン領域 170…QRコード作成画面 174…メッセージ画面 175…編集選択画面 176…コード上書き編集選択肢 177…コード縮小編集選択肢 178…コード分割編集選択肢 179…印刷画像 180…部分コード画像

Claims (9)

  1. 処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、
    前記外枠画像および前記2次元コード画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記外枠画像および前記2次元コード画像を読み出すと共に、前記処理テープ上における前記外枠画像および前記2次元コード画像の位置を設定する位置設定手段と、
    前記位置設定手段により設定された位置に基づいて、前記印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、
    前記印刷画像作成手段は、前記位置設定手段により、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像を前記外枠画像に上書きするコード上書き編集手段を有していることを特徴とする印刷画像作成装置。
  2. 前記コード上書き編集手段に代えて、
    前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像を前記外枠画像内に収まるように縮小するコード縮小編集手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の印刷画像作成装置。
  3. 前記コード上書き編集手段に代えて、
    前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、前記外枠画像内に収まるように配置するコード分割編集手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の印刷画像作成装置。
  4. 処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、
    前記外枠画像および前記2次元コード画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記外枠画像および前記2次元コード画像を読み出すと共に、前記処理テープ上における前記外枠画像および前記2次元コード画像の位置を設定する位置設定手段と、
    前記位置設定手段により設定された位置に基づいて、前記印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、
    前記印刷画像作成手段は、
    前記位置設定手段により、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像を前記外枠画像に上書きするコード上書き編集、前記2次元コード画像を前記外枠画像内に収まるように縮小するコード縮小編集、前記2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、前記外枠画像内に収まるように配置するコード分割編集のいずれかの編集を実行する編集手段と、
    前記編集手段のいずれか1つの編集を選択する選択手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷画像作成装置。
  5. 前記位置設定手段により、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記外枠画像と前記2次元コード画像が重なったことを報知する報知手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷画像作成装置。
  6. 処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、
    前記処理テープ上における前記外枠画像および前記2次元コード画像の位置を設定した状態で、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像を前記外枠画像に上書きを行って、前記印刷画像を作成することを特徴とする印刷画像作成方法。
  7. 処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、
    前記処理テープ上における前記外枠画像および前記2次元コード画像の位置を設定した状態で、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像を前記外枠画像内に収まるように縮小を行って、前記印刷画像を作成することを特徴とする印刷画像作成方法。
  8. 処理テープ上に、囲み形状の画線部から成る外枠画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、
    前記処理テープ上における前記外枠画像および前記2次元コード画像の位置を設定した状態で、前記外枠画像と前記2次元コード画像とが重なって配置された場合に、前記2次元コード画像から複数の読み取り可能な部分コード画像に縮小分割し、前記外枠画像内に収まるように配置を行って、前記印刷画像を作成することを特徴とする印刷画像作成方法。
  9. 請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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