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JP2016218972A - Usbハブ装置 - Google Patents

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JP2016218972A
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Shinsuke Saito
伸介 斎藤
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Abstract

【課題】USBハブとしての機能を備え、かつ、電力供給の方向を制御して、タブレット機器等が接続されたときに、当該機器を充電するための電力を当該機器へ供給できるUSBハブ装置を提供する。
【解決手段】USBコネクタを複数備え、当該コネクタのそれぞれを介して端末に接続されるUSBハブ装置であって、利用者から切り替えの指示を受け入れ、当該切り替えの指示を受け入れると、ホストモードとデバイスモードとを切り替えて端末との間の接続を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、USBハブ装置に関する。
近年では、タブレット機器等、携帯性を重視した機器が広く利用されるようになっている。こうした機器はバッテリーで動作し、外部から電力供給を受けて当該バッテリーを充電する。ここで、外部からの電源供給を受ける端子として、USB端子が広く利用されている。
一方で、こうしたタブレット機器が備えるUSB端子の数は、そのサイズ等のために限られており、USB端子にキーボードその他の複数の機器を接続する場合にはUSBハブが用いられる。すなわち、タブレット機器のUSB端子にUSBハブを接続し、このUSBハブに各種のデバイスを接続することとなる。
ところが、USBハブを介して各種デバイスを接続している間は、タブレット機器がUSBのホストとして動作することとなり、USBの規格に従えば自己が他に電力を供給することはできても、他からの電力供給を受けてタブレット機器のバッテリー充電はできないこととなる。
特開2004−104998号公報
特許文献1には、一つの電子機器を状況によって充電電源の供給元に設定したり、供給先に設定したりということができないといったことを課題として、所定の端子の信号によりケーブルを繋ぎ替えずに充電を可能とする例が開示されている。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、USBハブとしての機能を備え、かつ、電力供給の方向を制御して、タブレット機器等が接続されたときに、当該機器を充電するための電力を当該機器へ供給できるUSBハブ装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決する本発明は、USBコネクタを複数備え、当該コネクタのそれぞれを介して端末に接続されるUSBハブ装置であって、利用者から切り替えの指示を受け入れる受入手段と、前記受入手段にて、受け入れた切り替えの指示により、USBホストとして動作するホストモードと、USBデバイスとして動作するデバイスモードとを切り替えて前記端末との間の接続を行う切替手段とを備えることとしたものである。
ここで前記切替手段は、ホストモードとなったときには、USBコネクタのVBUS端子を介した電源供給を開始とするとともに、D+端子またはD−端子の少なくとも一方の電位を監視し、当該監視の結果に応じて前記VBUS端子を介して供給する電力を制御することとしてもよい。
さらに前記USBコネクタはID端子を備え、前記切替手段は、前記ID端子をGND(グランドレベル)または、ハイ・インピーダンスに設定することにより、ホストモードとデバイスモードとの間での切り替えを行うこととしてもよい。
さらに前記USBコネクタはタイプC(Type-C)コネクタであり、前記切替手段は、前記USBコネクタのコンフィギュレーションチャネル端子を制御することにより、前記ホストモードとデバイスモードとの間での切り替えを行うこととしてもよい。
USBハブとしての機能を備え、かつ、電力供給の方向を制御して、タブレット機器等が接続されたときに、当該機器を充電するための電力を当該機器へ供給できる。
本発明の実施の形態に係るUSBハブ装置の例を表す構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るUSBハブ装置の機能的構成の例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るUSBハブ装置の動作例を表すフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係るUSBハブ装置のUSBコネクタの回路の一部の例を表す概略回路図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るUSBハブ装置10は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、複数のUSBコントローラモジュール13と、電源部14と、操作部15とを備えている。またUSBコントローラモジュール13は、USBコネクタ131とUSBコントローラ部132とを有している。
以下、各部の動作概要を説明する。制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態では、この制御部11は、USB機器のホストモード(USBホストとして動作するモード)またはデバイスモード(USBデバイスとして動作するモード)での動作を行う。またこの制御部11は、利用者からの切り替えの指示により、ホストモードとデバイスモードとを切り替えてUSB機器(USBコネクタ131に接続された端末等)との間の接続を行う。この制御部11の具体的な動作については後に詳しく述べる。
記憶部12は、メモリデバイス等であり、制御部11によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムは、コンピュータ可読かつ非一時的な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に格納されたものであってもよいし、ホストとして接続されるUSB機器からUSBコネクタ131を介して提供を受けて、この記憶部12に格納されたものであってもよい。本実施の形態では、この記憶部12は制御部11のワークメモリとしても動作する。
USBコントローラモジュール13のUSBコネクタ131は、少なくとも、電源端子VBUSと、一対のデータ端子D+,D−と、識別用端子ID(ID端子と呼ぶ)と、基準電位に設定されるグランド端子(GND端子)GNDとを備えている。
USBコントローラ部132は、制御部11から入力される指示に従って、USBコネクタ131が備える各端子の状態を制御する。具体的に、このUSBコントローラ部132は、制御部11からデータの送出が指示されると、USBコネクタ131が備えているデータ端子(D+,D−)を制御して、制御部11から指示されたデータを、当該USBコネクタ131に接続されたUSB機器に対して送出する。また、本実施の形態では、このUSBコントローラ部132は、制御部11から入力される指示に従い、USBコネクタ131のID端子を、GND端子に接続するか、またはフロート(どこにも接続しない状態)とする。
電源部14は、外部からの電源供給を受け入れる。この電源部14は、商用電源等から供給された電力が外部から供給されると、各部に当該電力の供給を行う。例えば、この電源部14に対する電力供給は、ACアダプタを経由したDC電源として行われても良い。操作部15は、例えばタクトスイッチ等であり、利用者の押下操作を受けて、押下されたことを表す信号を制御部11に出力する。
ここで制御部11の動作について説明する。本実施の形態の制御部11は、図2に例示するように、ハブ機能部21と、切替指示受入部22と、モード切替動作部23と、デバイスモード機能部24と、ホストモード機能部25とを含んで構成される。
ハブ機能部21は、制御部11によりソフトウエア的に、あるいはハブ用IC(Integrated Circuit)として(つまりハードウェア的に独立したモジュールとして)実装される。このハブ機能部21は、デバイスモードで動作している間は、USBのハブ機能としての動作を行う。このハブ機能部21の動作は、広く知られているため、ここでの詳しい説明は省略する。
切替指示受入部22は、制御部11がデバイスモードで動作中、利用者から切り替えの指示を受け入れる。この切り替えの指示は例えば操作部15の押下操作によって行われる。この場合、制御部11は、操作部15から、押下されたことを表す信号が入力されたときに、切り替えの指示があったものとして、その旨を表す情報を、モード切替動作部23に出力する。
またこの切替指示受入部22は、制御部11がホストモードで動作中、利用者から切り替えの指示を受け入れる。この切り替えの指示もまた、操作部15の押下操作によって行われるものとしてよい。この例の場合、制御部11は、操作部15から、押下されたことを表す信号が入力されたときに、切り替えの指示があったものとして、その旨を表す情報を、モード切替動作部23に出力する。
モード切替動作部23は、制御部11がデバイスモードで動作しているとき(デバイスモード機能部24が動作しているとき)に、切替指示受入部22から切り替えの指示があった旨を表す情報の入力があると、各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対して、USBコネクタ131のID端子の状態を変更するよう指示する。ここではモード切替動作部23は、USBコントローラ部132に対して、ID端子をGND端子から切り離してフロートの状態とする(ハイ・インピーダンスの状態となる)よう指示する。そしてこのモード切替動作部23は、ハブ機能部21を機能的に停止させ(ハブ機能部21がハードウェア的に独立したモジュールとして実装されている場合は、当該モジュールに対する電力供給を遮断することとしてもよい)、デバイスモード機能部24に対して動作停止を指示し、ホストモード機能部25に動作開始を指示する。なお、このときモード切替動作部23は、ホスト交換手順(HNP)を実行してもよい。
またこのモード切替動作部23は、制御部11がホストモードで動作しているとき(ホストモード機能部25が動作しているとき)に、切替指示受入部22から切り替えの指示があった旨を表す情報の入力があると、各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対して、USBコネクタ131のID端子の状態を変更するよう指示する。ここではモード切替動作部23は、USBコントローラ部132に対して、ID端子をGND端子に接続するよう指示する。そしてこのモード切替動作部23は、セッションリクエスト手順(SRP)を実行し、さらにハブ機能部21の動作を開始させる(ハブ機能部21がハードウェア的に独立したモジュールとして実装されている場合は、当該モジュールに対する電力供給を開始することとしてもよい)。またモード切替動作部23は、ホストモード機能部25に対して動作停止を指示し、デバイスモード機能部24に動作開始を指示する。
デバイスモード機能部24は、動作を開始すると、いずれかのUSBコントローラモジュール13に接続されているUSB機器をホストとして認識する。本実施の形態において、制御部11は、この認識を、ID端子の状態を参照することで行う。具体的に制御部11は、ID端子が他の端子に電気的に接続されていない(フロートの状態にある)USB機器が接続されていれば、当該USB機器をホストとして認識する。なお、このデバイスモード機能部24は、各USBコントローラモジュール13のUSBコネクタ131のVBUSをオフとする(VBUS端子を介した、電源部14からの電力供給を遮断する)よう各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対して指示する。各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132は、この制御部11の指示に従い、USBコネクタ131のVBUSを電源部14から電気的に切り離す。
またデバイスモード機能部24は、動作中、USB機器がUSBコントローラモジュール13に接続されると、当該USB機器の接続を検出するとともに、ハブ機能部21に対して、当該USB機器を接続する(当該USB機器から入力されるデータを、ハブ機能部21に出力するように動作する)。
ホストモード機能部25は、動作を開始すると、電源部14が供給する電力を、各USBコントローラモジュール13のUSBコネクタ131のVBUS端子を介して供給する(VBUSをオンとする)よう各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対して指示する。各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132は、この制御部11の指示に従い、USBコネクタ131のVBUSをオンとして電力の供給を開始する。またこのUSBコントローラモジュール13に接続されているUSB機器からの要求を受けて、当該USB機器へのVBUS端子を介しての電力供給量を制御する。このホストモード機能部25の動作により、制御部11は、ホストモードで動作している間は、ハブ機能としての動作を行わず、USBコネクタ131を介して接続されているUSB機器が、充電器が接続されていると認識するように振る舞う。
本実施の形態のUSBハブ装置10は以上の構成を基本的に備えており、次のように動作する。以下の例では、USBホストとして動作し得るバッテリー駆動型の端末20が接続される場合を例として説明する。ここで端末20は、充電可能なバッテリーで動作するものとする。またこの端末20は、USB端子を介して接続可能であり、このUSB端子がUSBハブ装置10に接続されると、ホストとして機能し、当該USBハブ装置10を介して接続された他のデバイス、例えばカメラ等からデータを取得する等の動作を行う。また、この端末20は、USB端子を介して充電器が接続されたと認識すると、USB端子を経由して供給される電力を用いてバッテリーを充電する。
USBハブ装置10は、このような端末20が接続されると図3に例示するように動作し、デバイスモードとして機能している間(S1)は、端末20をホストとして認識して、ハブとしての動作を行う。またデバイスモードとして機能している間、USBハブ装置10は、利用者から切り替えの指示があったか否かを繰り返し調べ(S2)、切り替えの指示がなければ(Noであれば)、処理S1(デバイスモードとしての動作)を続ける。
またUSBハブ装置10は、処理S2において、利用者から切り替えの指示があったと判断すると(Yesであると)、各USBコントローラモジュール13のUSBコネクタ131のID端子をGND端子から切り離してフロートの状態(ハイ・インピーダンスの状態)とする(S3)。またUSBハブ装置10は、ハブとしての機能を停止し(S4)、USBコネクタ131のVBUSをオンとして端末20への電力の供給を開始する(S5)。
端末20は、ここで例えばVBUSがオンとなったことにより、USB端子に充電器が接続されたと認識して、あるいはID端子がハイ・インピーダンスであることからUSB端子にホストとなる機器が接続されたと認識して、当該USB端子のVBUS端子を介して供給される電力を用いてバッテリーの充電を行う。
このように本実施の形態によると、USBハブとしての機能を備え、かつ、電力供給の方向を制御して、タブレット機器等、端末20が接続されたときに、当該端末20を充電するための電力を当該機器へ供給できる。なお、本実施の形態において特徴的なことの一つは、本実施の形態のUSBハブ装置10がホストモードとして動作するとき、端末20がこのUSBハブ装置10を充電器として認識することで、ACA(Accessory Charger Adapter)の規格等に対応することなく、USBハブ装置10からの電力供給を受けて充電を行うことが可能となることである。
USBハブ装置10は、これによりホストモードで動作することとなる。USBハブ装置10は、そして、利用者から切り替えの指示があったか否かを繰り返し調べ(S6)、切り替えの指示がなければ(Noであれば)、処理S6の動作(ホストモードとしての動作)を続ける。
またUSBハブ装置10は、処理S6において、利用者から切り替えの指示があったと判断すると(Yesであると)、各USBコントローラモジュール13のUSBコネクタ131のID端子をGND端子に接続し(S7)。またUSBハブ装置10は、ハブとしての機能を開始して(S8)、USBコネクタ131のVBUSをオフとして端末20への電力の供給を停止する(S9)。さらにUSBハブ装置10は、セッションリクエスト手順(SRP)を実行して、端末20に対してデバイスとして接続することを要求する(S10)。そしてUSBハブ装置10は、処理S1に戻ってデバイスモードとしての動作を続ける。
[急速充電]
また本実施の形態のある例では、USBハブ装置10のホストモード機能部25は、動作中、USBコネクタ131のデータ端子D+及びD−の少なくとも一方の電位を監視し、当該監視の結果に応じてVBUS端子を介して供給する電力を制御することとしてもよい。
具体的にこの例では、クアルコム社が規定するクイックチャージ(Quick Charge 2.0)プロトコルに従った急速充電に対応する。すなわち、ホストモード機能部25は、VBUSをオンとした後、データ端子のうちD+端子の電位(GND端子の電位からの電位差)を監視する。このときD+端子の電位が、所定時間(例えば1.25秒)以上、0.325Vであったときにはホストモード機能部25は、急速充電モードに移行する。
急速充電モードでは、ホストモード機能部25は、データ端子のうちD−端子の電位(GND端子の電位からの電位差)を監視する。そしてD−端子の電位が所定時間(例えば1ミリ秒)以上、0.325V未満となったときに、データ端子D+,D−の電位を参照し、D−端子の電位が次に0.325V以上となったときのD+,D−端子の電位に応じた電圧の電力をVBUS端子を介して供給する。ここで供給するべき電圧(要求電圧)は、D+,D−端子の電位に応じてクイックチャージプロトコルにおいて定められているので、ここでの詳しい説明を省略する。
また本実施の形態の別の例では、ホストモード機能部25がD+,D−端子の電位を同じ電位に(短絡しているものとして)設定してもよい。
[USB TypeC コネクタである例]
また、本実施の形態の一例においてUSBコネクタ131はタイプC(Type-C)コネクタであってもよい。タイプCコネクタを用いる場合の本実施の形態の制御部11は、図2に例示したと同様の構成を備えるがモード切替動作部23の動作が少々異なる。すなわち、この例に係るモード切替動作部23は、USBコネクタ131のコンフィギュレーションチャネル端子を制御することにより、ホストモードとデバイスモードとの間での切り替えを行う。
具体的に本実施の形態のこの例においてUSBコネクタ131のコンフィギュレーションチャネル端子(CC1,CC2端子)部分は、図4にその概略を示す回路を備える。図4に例示するように、本実施の形態のこの例に係るUSBコネクタ131のCC1,CC2端子の回路は、第1のスイッチ135と、第2のスイッチ136と、抵抗器Ra及びRdを備えて構成される。ここで第1のスイッチ135は、端子A,B,Pを有し、USBコントローラ部132から入力される指示に従い、端子Aまたは端子Bのいずれかと、端子Pとを電気的に接続する。また第2のスイッチ136は、端子C,D,Qをそれぞれ有し、連動する2つのスイッチ136a,136bを備える。この第2のスイッチ136a,bは、互いに連動し、USBコントローラ部132から入力される指示に従い、端子Cまたは端子Dのいずれかと、端子Qとを電気的に接続する。
またここで第1のスイッチ135の端子Pは、CC2端子に接続され、端子Aは、第2のスイッチ136の端子Qに接続される。また第1のスイッチ135の端子Bは、抵抗器Raを介してGND(GND端子と同じ電位)に接続される。
第2のスイッチ136a,bの端子Cはいずれも開放状態(オープン)となっており、各端子Dは互いに接続されており、いずれも抵抗器Rdを介してGNDに接続されている。
本実施の形態の制御部11のモード切替動作部23は、制御部11がデバイスモードで動作しているとき(デバイスモード機能部24が動作しているとき)に、切替指示受入部22から切り替えの指示があった旨を表す情報の入力があると、各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対して、USBコネクタ131のコンフィギュレーションチャネル端子(CC1,CC2端子)の状態を変更するよう指示する。ここではモード切替動作部23は、USBコントローラ部132に対して、一度、CC1,CC2端子を双方とも開放状態とするよう指示し、次いで、いずれか一方を抵抗値Raでプルダウンするよう指示する。そしてこのモード切替動作部23は、ハブ機能部21を機能的に停止させ(ハブ機能部21がハードウェア的に独立したモジュールとして実装されている場合は、当該モジュールに対する電力供給を遮断することとしてもよい)、デバイスモード機能部24に対して動作停止を指示し、ホストモード機能部25に動作開始を指示する。なお、このときモード切替動作部23は、ホスト交換手順(HNP)を実行してもよい。
またこのモード切替動作部23は、制御部11がホストモードで動作しているとき(ホストモード機能部25が動作しているとき)に、切替指示受入部22から切り替えの指示があった旨を表す情報の入力があると、各USBコントローラモジュール13のUSBコントローラ部132に対してUSBコネクタ131のコンフィギュレーションチャネル端子(CC1,CC2端子)の状態を変更するよう指示する。ここではモード切替動作部23は、USBコントローラ部132に対して、一度、CC1,CC2端子を双方とも開放状態とするよう指示し、次いで、いずれか一方を抵抗値Raでプルダウンし、他方を抵抗値Rdでプルダウンするよう指示する。
モード切替動作部23は、セッションリクエスト手順(SRP)を実行し、さらにハブ機能部21の動作を開始させる(ハブ機能部21がハードウェア的に独立したモジュールとして実装されている場合は、当該モジュールに対する電力供給を開始することとしてもよい)。またモード切替動作部23は、ホストモード機能部25に対して動作停止を指示し、デバイスモード機能部24に動作開始を指示する。
また本実施の形態のこの例では、デバイスモード機能部24は、ホストとなるUSB機器の認識を、CC1,CC2端子の状態に基づいて行うが、この方法はタイプCのUSBコネクタ131の規格に定められている通りであるので、ここでの詳しい説明は省略する。
本実施の形態では、上記のモード切替動作部23から入力される指示により、USBコントローラ部132が次のように動作する。具体的にUSBコントローラ部132は、
(1)CC1,CC2端子を双方とも開放状態とする指示があったときには、CC2端子に接続される第1のスイッチ135の端子Pを端子Aに接続するよう制御し、またCC1端子、及びCC2端子の端子Aに接続される第2のスイッチ136a,bの端子Qを端子Cに接続するよう制御する。これにより、CC1,CC2端子がいずれも開放状態となる。
(2)CC1,CC2端子のいずれかを抵抗値Raでプルダウンするべき指示があったときには、CC2端子に接続される第1のスイッチ135の端子Pを端子Bに接続するよう制御し、またCC1端子に接続される第2のスイッチ136a、及びCC2端子の端子Aに接続される第2のスイッチ136bの端子Qをそれぞれ端子Cに接続するよう制御する。これにより、CC1端子が開放状態となり、CC2端子が抵抗値Raでプルダウンされる。
(3)CC1,CC2端子のいずれか一方を抵抗値Raでプルダウンし、他方を抵抗値Rdでプルダウンするよう指示されたときには、CC2端子に接続される第1のスイッチ135の端子Pを端子Bに接続するよう制御し、またCC1端子、及びCC2端子の端子Aに接続される第2のスイッチ136a,bの端子Qを端子Dに接続するよう制御する。これにより、CC1端子が抵抗値Rdでプルダウンされ、また、CC2端子が抵抗値Raでプルダウンされる。
タイプCの規格によれば、このタイプCのUSBコネクタ131に対してUSBケーブルを介して接続される端末20において、CC1,CC2端子を双方とも開放状態としたときには、接続が切れたものと認識されることとなる。また、CC1,CC2端子のいずれかが抵抗値Raでプルダウンされ、他方が開放状態であるときには、USBハブ装置10を、充電器として認識する。さらに、CC1,CC2端子のいずれか一方を抵抗値Raでプルダウンし、他方を抵抗値Rdでプルダウンしたときには、端末20はUSBハブ装置10をUSBデバイスとして認識する。
[切替指示の別の例]
また、本実施の形態のここまでの説明では、USBハブ装置10は、操作部15を備えて、この操作部15に対する操作により、ホストモードにて動作するか、デバイスモードにて動作するかを切り替えていたが、本実施の形態はこれに限られない。
例えば本実施の形態のUSBハブ装置10では、デバイスモードで動作している間は、いずれかのUSBコネクタ131に接続された、ホストとして動作する端末20から切替の指示を受け入れてもよい。
さらに本実施の形態の別の例では、操作部15はリモートコントローラの受信部と、リモートコントローラとを有し、リモートコントローラから切替の指示を受け入れてもよい。
[電源部への電力供給]
また本実施の形態では、電源部14には必ずしも商用電源の供給がされていなくてもよい。電源部14に商用電源が供給されていない場合、制御部11は常にデバイスモードで動作し、ホストとして接続されたUSB機器から給電を受けて動作する。この場合、制御部11は、デバイスモードで動作中、切り替えの指示を受け入れたときには、電源部14に商用電源が供給されているか否かを調べ、供給されていなければ、ホストモードへの切替を行わずにデバイスモードでの動作を継続する。また電源部14に商用電源が供給されていれば、ホストモードへの切替動作を行う。
10 USBハブ装置、11 制御部、12 記憶部、13 USBコントローラモジュール、14 電源部、15 操作部、20 端末、21 ハブ機能部、22 切替指示受入部、23 モード切替動作部、24 デバイスモード機能部、25 ホストモード機能部、131 USBコネクタ、132 USBコントローラ部、135 第1のスイッチ、136 第2のスイッチ。

Claims (4)

  1. USBコネクタを複数備え、当該コネクタのそれぞれを介して端末に接続されるUSBハブ装置であって、
    利用者から切り替えの指示を受け入れる受入手段と、
    前記受入手段にて、受け入れた切り替えの指示により、USBホストとして動作するホストモードと、USBデバイスとして動作するデバイスモードとを切り替えて前記端末との間の接続を行う切替手段とを備えるUSBハブ装置。
  2. 請求項1に記載のUSBハブ装置であって、
    前記切替手段は、ホストモードとなったときには、USBコネクタのVBUS端子を介した電源供給を開始するとともに、D+端子またはD−端子の少なくとも一方の電位を監視し、当該監視の結果に応じて前記VBUS端子を介して供給する電力を制御するUSBハブ装置。
  3. 請求項1または2のUSBハブ装置であって、
    前記USBコネクタはID端子を備え、
    前記切替手段は、前記ID端子をGNDまたは、ハイ・インピーダンスに設定することにより、ホストモードとデバイスモードとの間での切り替えを行うUSBハブ装置。
  4. 請求項1または2のUSBハブ装置であって、前記USBコネクタはタイプCコネクタであり、
    前記切替手段は、前記USBコネクタのコンフィギュレーションチャネル端子を制御することにより、前記ホストモードとデバイスモードとの間での切り替えを行うUSBハブ装置。
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