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JP2016211593A - 駆動装置 - Google Patents

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JP2016211593A
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Abstract

【課題】ギア及びロータの共振を防止し、動力源の耐振性を向上させる駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動装置10は、モータ20、カム軸部材28、駆動カム30、制御軸部材60、ローラ54及び支持枠51に加え、第1入力側ギア23、第1出力側ギア24、板バネ41、45を備える。第1入力側ギア23は、ロータ軸21に結合されたロータギア22と噛み合い、駆動トルクが伝達される。第1出力側ギア24は、第1入力側ギア23と同軸に設けられ、出力トルクが中間ギア25、26を介してカム軸部材28に伝達される。板バネ41、45は、抗力トルクを発生しつつ、第1入力側ギア23からの駆動トルクを第1出力側ギア24に伝達可能である。制御軸部材60が機械的に保持された状態で板バネ41、45の抗力トルクがロータ210に作用するため、第1入力側ギア23及びロータ210は振動により共振しにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動カムにより回転運動を往復直線運動に変換する駆動装置に関する。
従来、駆動カムにより、回転運動を往復直線運動に変換する駆動装置が知られている。例えば特許文献1に開示された駆動装置では、モータ(動力源)の駆動トルクが複数のギアを介してカム軸部材に伝達され、駆動カムが回転する。駆動カムの回転に伴い、カム面によってローラが押されると、支持枠に結合された制御軸部材が軸方向に移動する。駆動カムの保持領域がローラに接触する回転位置では、制御軸部材の軸方向位置が機械的に保持される。
特開2014−122552号公報
制御軸部材が機械的に保持された状態では、駆動カム側からのトルクがモータ側のギアやモータに作用しなくなる。そのため、モータ側のギアとモータのロータとが振動により共振しやすくなる。ギアが共振すると異音が発生しやすくなる。また、モータのロータが共振すると巻線の断線等が発生し、モータの耐振性が低下するという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ギア及びロータの共振を防止し、動力源の耐振性を向上させる駆動装置を提供することにある。
本発明の駆動装置は、駆動トルクを発生する動力源と、動力源の駆動トルクが伝達され回転するカム軸部材と、回転軸からの距離が周方向で不均一であるカム面を有し、カム軸部材と共に回転する駆動カムと、カム軸部材と直交する方向に往復直線運動する制御軸部材と、駆動カムの回転運動を往復直線運動に変換して制御軸部材に伝達可能な伝達部とを備える。
また、本発明の駆動装置は、入力側ギアと、出力側ギアと、板バネとを備える。
入力側ギアは、動力源のロータの軸に結合されたロータギアと噛み合い、駆動トルクが伝達される。
出力側ギアは、入力側ギアと同軸に設けられ、出力トルクが直接に、又は、一つ以上の中間ギアを介してカム軸部材に伝達される。
板バネは、入力側ギアからの駆動トルクに抗する抗力トルクを発生しつつ、入力側ギアからの駆動トルクを出力側ギアに伝達可能である。
本発明の駆動装置は、制御軸部材が機械的に保持された状態でも、板バネの抗力トルクが入力側ギアを介して動力源のロータに作用する。したがって、ギア及びロータは、振動により共振しにくくなる。その結果、ギアの異音が発生しにくくなる。
また、動力源としてモータを用いる場合、モータのロータが共振しにくくなるため、巻線の断線等の発生が抑制され、モータの耐振性が向上する。
具体的形態として、入力側ギア、出力側ギア、及び板バネは、次のように構成される。
入力側ギアは、周方向の一部が欠落したC字状の押圧部を有する。出力側ギアは、押圧部に相対回動可能に嵌合し、周方向の一部が欠落したC字状の被押圧部を有する。
板バネは、被押圧部の内側に収容される円弧部、及び、円弧部の周方向両端において径外方向に延出し、押圧部及び被押圧部の周方向端面同士の間に嵌入される複数の腕部を有する。
動力源の動作時、板バネの抗力トルクにより、押圧部の回転方向前方の端面が板バネの回転方向後方の腕部に当接し、板バネの回転方向前方の腕部が被押圧部の回転方向後方の端面に当接する。
好ましくは、動力源の駆動トルクが所定値以上のとき、板バネの腕部同士が当接する。これにより、板バネの抗力トルクの上限を規制し、板バネが弾性限界を超えることを防止することができる。
また、好ましくは、動力源の停止時における板バネの抗力トルクは、当該抗力トルクの作用方向に動力源を回転させる最小トルク以下に設定されている。これにより、動力源の動作停止後、抗力トルクによる逆方向の回転により、作動音が発生したり摺動部が摩耗したりすることを防止することができる。
本発明の一実施形態による駆動装置の模式図である。 図1のII方向部分矢視図である。 モータの停止時における第1ギアの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 モータの動作時における第1ギアの平面図である。 (a)モータトルクTm−開き角θの特性図、(b)モータトルクTm−バネトルクSの特性図である。
以下、本発明の実施形態による駆動装置を図面に基づいて説明する。この駆動装置は、特許文献1(特開2014−122552号公報)に開示されたとおり、例えば4気筒エンジンの吸気弁のリフト量を調整するバルブリフト調整装置の駆動装置として用いられ、制御軸部材の軸方向位置により、被制御部であるヘリカルスプラインの軸のストロークを制御する。バルブリフト調整装置の構成や作動に関しては特許文献1(図3、図4等)の通りであるので、ここでは説明を省略する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態の駆動装置10について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、駆動装置10は、モータ20、カム軸部材28、駆動カム30、支持枠51、ローラ54、制御軸部材60、第1入力側ギア23、第1出力側ギア24、板バネ41、45等を有している。制御軸部材60、及びECU80、EDU82等を除く部材は、ハウジング11内に収容されている。
「動力源」としてのモータ20は、例えば、ロータ210と永久磁石とを有するDCモータである。モータ20は、ECU(電子制御装置)80、及びEDU(駆動回路)82の指令に基づき、ロータ210の軸21に駆動トルクを発生させる。ロータ軸21は、回転軸Mを中心として回転する。また、ロータ軸21の端部には、ロータギア22が設けられている。
カム軸部材28は、ロータ軸21の駆動トルクが伝達され、回転軸Pを中心として回転する。カム軸部材28の回転角度は、回転角センサ70により検出される。
ECU80は、回転角センサ70の検出信号、及び、アクセル開度等の他のセンサ検出信号が入力され、入力されたセンサ検出信号に基づいて、EDU82に制御信号を出力する。EDU82は、ECU80からの制御信号に基づいて、モータ20を駆動する。
制御軸部材60は、カム軸部材28と直交する方向に往復直線運動する。本実施形態の制御軸部材60は、バルブリフト調整装置から引張方向の荷重Fa(図2参照)が作用している。
駆動カム30は、カム軸部材28と共に回転軸Pを中心として回転する。図2に示すように、駆動カム30は、回転軸Pから輪郭までの距離である輪郭径Rが周方向で不均一であるカム面31を有しており、カム面31は、接触点Cでローラ54に接している。図2において駆動カム30が反時計回り方向に回転すると、ローラ54に当接する部分の輪郭径Rが徐々に増加する。すると、ローラ54が図2の左方向に押され、支持枠51を介して、制御軸部材60が引張荷重Faに抗して駆動される。
このように、本実施形態の駆動装置10は、駆動カム30の回転により、外部から引張荷重Faが作用している制御軸部材60を引っ張る方向に駆動する「プル式」の駆動装置である。
また、カム面31には、特許文献1に記載されたように、モータ20の駆動力を停止したときローラ54に接触する部分として、保持領域311、312、313が形成されている。駆動カム30の保持領域311、312、313がローラ54に接触する回転位置では、制御軸部材60の軸方向位置が機械的に保持される。
四角形状の支持枠51は、駆動カム30の回転軸Pに対し径方向の一方側であって制御軸部材60と反対側に設けられている。円筒状のローラ54は、支持枠51に固定されたピンによって、軸Qを中心として回転可能に軸支されている。支持枠51及びローラ54は、駆動カム30の回転運動を往復直線運動に変換して制御軸部材60に伝達可能な伝達部50を構成する。
ロータ軸21とカム軸部材28との間には、動力伝達機構として第1ギア230及び第2ギア250が設けられている。第1ギア230は、大径の第1入力側ギア23と小径の第1出力側ギア24とが同軸に設けられ、軸G1を中心に回転する。第2ギア250は、大径の第2入力側ギア25と小径の第2出力側ギア26とが同軸に設けられ、軸G2を中心に回転する。
ロータギア22は第1入力側ギア23と噛み合い、第1出力側ギア24は第2入力側ギア25と噛み合う。第2出力側ギア26は、カム軸部材28に結合されたカムギア27と噛み合う。これにより、本実施形態では、ロータ軸21の回転が減速されるとともに、トルクが増大されてカム軸部材28に伝達される。なお、他の実施形態では、ロータ軸21の回転を減速する形態に限らず、ロータ軸21の回転を等速で、又は増速してカム軸部材28に伝達するようにしてもよい。
第2ギア250の第2入力側ギア25と第2出力側ギア26とは、一体に形成されており、特許請求の範囲に記載の「中間ギア」に相当する。このように、本実施形態では二つの中間ギアを備えている。なお、他の実施形態では、中間ギアの数はいくつでもよい。また、中間ギアを備えず、第2出力側ギア26の出力トルクがカム軸部材28に直接伝達されるようにしてもよい。
第1ギア230の第1入力側ギア23と第1出力側ギア24とは、間に二枚の板バネ41、45を介して別体に形成されており、所定の範囲で相対回動可能である。第1入力側ギア23及び第1出力側ギア24は、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「入力側ギア」及び「出力側ギア」に相当する。
つまり、ロータギア22と噛み合いモータ20の駆動トルクが直接伝達される第1入力側ギア23が、本発明の特徴部である「入力側ギア」を構成する。また、第1入力側ギア23の径方向内側に設けられ、第1入力側ギア23から駆動トルクが伝達される第1出力側ギア24が、本発明の特徴部である「出力側ギア」を構成する。
続いて、第1ギア230の構成、特に、第1入力側ギア23、第1出力側ギア24、及び板バネ41、45の相互の位置関係について、図3〜図6を参照して詳しく説明する。
まず、モータ20の停止時における各部材の位置関係について、図3の実線表示部分、及び図4を参照する。
第1入力側ギア23は全体として環状を呈し、外周に大歯部231が形成された外輪232と、外輪232の内側に設けられた押圧部233とを有している。押圧部233は、周方向の一部が欠落したC字状を呈している。
第1出力側ギア24は、外周に小歯部241が形成された軸部242、軸部242から径外方向に広がる底板部243、底板部243に対し軸方向の小歯部241とは反対側で軸部242の周囲に設けられる内輪244、内輪244の外周壁に対向するように底板部243から突設される被押圧部245等を有している。被押圧部245は、第1入力側ギア23の押圧部233と同様に周方向の一部が欠落したC字状を呈しており、第1入力側ギア23の押圧部233の内壁235に相対回動可能に嵌合する。
本実施形態では、寸法やバネトルク等の設計上の理由により二枚の板バネ41、45を径方向に重ねて用いる形態を例示する。内板バネ41及び外板バネ45の材質や形状は、径方向の寸法以外は同様とする。なお、他の実施形態では、一枚、又は三枚以上の板バネを使用してもよい。
内板バネ41は、円弧部43と、円弧部43の周方向両端において径外方向に延出するように曲げられた二つの腕部42、44とを有し、外板バネ45は、円弧部47と、円弧部47の周方向両端において径外方向に延出するように曲げられた二つの腕部46、48とを有する。
内板バネ41の腕部42、44又は外板バネ45の腕部46、48のなす角度を「開き角θ」という。モータ20停止時の開き角θの初期値を「θ0」と記す。
板バネ41、45の円弧部43、47は、第1出力側ギア24の被押圧部245の内側に収容される。また、第1入力側ギア23及び第1出力側ギア24は、押圧部233及び被押圧部245の周方向欠落方向が同じ向きとなるように組み付けられる。本実施形態では、押圧部233の欠落部分の中心角は、被押圧部245の欠落部分の中心角よりもわずかに大きく設定されており、押圧部233の両端面236、238が被押圧部245の両端面246、248に対し周方向外側に逃げるようになっている。
そして、板バネ41、45の複数の腕部42、44、46、48は、押圧部233及び被押圧部245の周方向端面同士の間に嵌入される。
このとき、板バネ41、45は、バネ弾性により開き角θを広げようとする方向にバネトルク(抗力トルク)を発生する。直接的には外板バネ45の腕部46、48が押圧部233及び被押圧部245に作用する。また、内板バネ41の腕部42、44は、外板バネ45の腕部46、48をバックアップする。以下、内板バネ41及び外板バネ45の単体バネトルクの合計を板バネ41、45の「バネトルクS」という。
モータ20の停止時、板バネ41、45のバネトルクS0(図6(b)参照)により、外板バネ45の両腕部46、48は、それぞれ、被押圧部245の端面246、248に当接する。
この状態からモータ20が回転動作を開始すると、ロータギア22から第1入力側ギア23に伝達されたモータトルクTm(駆動トルク)が図3の時計回り方向に作用する。これにより、破線で示すように、押圧部233の回転方向前方の端面236が外板バネ45の回転方向後方の腕部46に当接し、外板バネ45の腕部46及び内板バネ41の腕部42を押圧する。一方、外板バネ45の回転方向前方の腕部48は、被押圧部245の回転方向後方の端面248に当接している。
図6に示すように、このとき、板バネ41、45が撓むことにより、開き角θが初期値θ0から徐々に減少する。また、それに伴い、撓み分を元に戻そうとして逆転方向に作用するバネトルクSが増加する。そして、モータトルクTmから板バネ41、45の撓み分によるバネトルクSや摩擦等の損失を差し引いたトルクが被押圧部245に伝達される。
さらにモータトルクTmが増加し、図6(a)に示す所定値Xに達すると、図5に示すように、押圧部233の回転方向前方の端面236と被押圧部245の回転方向後方の端面248との間に挟まれた状態で内板バネ41の腕部42、44同士が当接し、開き角θが0となる。
この状態では、板バネ41、45の撓みが限界となり、バネトルクSは最大値SMAXで飽和する。つまり、モータトルクTmがそれ以上増加してもバネトルクSは変化しない。
また、図6(b)に示すように、モータ20の停止時におけるバネトルクS0は、バネトルクSの作用方向にモータ20を回転させる最小トルクTm_rev以下に設定されている。
次に、駆動装置10の作用効果について説明する。
従来技術の構成では、ロータギア22と噛み合う第1入力側ギアと、第1入力側ギアに入力された駆動トルクを次の中間ギアに伝達し又は直接カム軸ギアに伝達する第1出力側ギアとが一体に形成されている。このような第1ギアの構成の場合、駆動カム30の保持領域311、312、313がローラ54に接触する回転位置で制御軸部材60の軸方向位置が機械的に保持されると、駆動カム30側からのトルクが第1ギアやモータ20に作用しなくなる。
そのため、第1ギアとモータ20のロータ210とが振動により共振しやすくなる。ギアが共振すると異音が発生しやすくなる。また、モータ20のロータ210が共振すると巻線の断線等が発生し、モータ20の耐振性が低下するという問題がある。
それに対し本実施形態の駆動装置10は、駆動カム30の保持領域311、312、313がローラ54に接触し制御軸部材60が機械的に保持された状態でも、板バネ41、45のバネトルクSが第1入力側ギア23を介してモータ20に作用する。したがって、第1入力側ギア23及びロータ210は、振動により共振しにくくなる。その結果、ギアの異音が発生しにくくなる。また、モータ20のロータ210が共振しにくくなるため、巻線の断線等の発生が抑制され、モータ20の耐振性が向上する。
また、モータトルクTmが所定値X以上のとき、内板バネ41の腕部42、44同士が当接する。これにより、板バネ41、45のバネトルクSの上限を規制し、板バネ41、45が弾性限界を超えることを防止することができる。
また、モータ20の停止時における板バネ41、45のバネトルクS0は、バネトルクSの作用方向にモータ20を回転させる最小トルクTm_rev以下に設定されている。これにより、モータ20の動作停止後、バネトルクSによる逆方向の回転により、作動音が発生したり摺動部が摩耗したりすることを防止することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上記実施形態の図1、図2に示す駆動装置は、駆動カム30の回転により、外部から引張荷重Faが作用している制御軸部材60を引っ張る方向に駆動する「プル式」の駆動装置である。これに対し、特許文献1の図14に記載されているように、駆動カムの回転により、外部から押付荷重が作用している制御軸部材を押す方向に駆動する「プッシュ式」の駆動装置に本発明を適用してもよい。
(イ)「動力源」は、DCモータ20に限らず、ACモータその他の電動モータ、或いは、油圧、圧縮空気、電磁力等で作動する回転式アクチュエータ等を用いてもよい。
(ウ)「駆動カム」の具体的なカムプロファイルは問わない。
(エ)「伝達部」の形態は、円柱状のローラ54に限らず、特許文献1の図12に記載されたような略球状のローラやボール等を用いてもよい。
(オ)「板バネ」の具体的な形状は、上記実施形態にて図示した形状に限らず、「入力側ギアからの駆動トルクに抗する抗力トルクを発生しつつ、入力側ギアからの駆動トルクを出力側ギアに伝達可能である」という機能を有するものであればよい。
(カ)本発明の駆動装置は、バルブリフト調整装置に限らず、駆動カムにより回転運動を往復直線運動に変換するあらゆる駆動装置に適用することができる。
以上、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施することができる。
10・・・駆動装置、
20・・・モータ(動力源)、 210・・・ロータ、
21・・・ロータ軸、 22・・・ロータギア、
23・・・第1入力側ギア(入力側ギア)、
24・・・第1出力側ギア(出力側ギア)、
25・・・第2入力側ギア(中間ギア)、
26・・・第2出力側ギア(中間ギア)、
28・・・カム軸部材、
30・・・駆動カム、 31・・・カム面、
41・・・(内)板バネ、 45・・・(外)板バネ、
54・・・ローラ(伝達部)、 60・・・制御軸部材。

Claims (4)

  1. 駆動トルクを発生する動力源(20)と、
    前記動力源の駆動トルクが伝達され回転するカム軸部材(28)と、
    回転軸からの距離が周方向で不均一であるカム面(31)を有し、前記カム軸部材と共に回転する駆動カム(30)と、
    前記カム軸部材と直交する方向に往復直線運動する制御軸部材(60)と、
    前記駆動カムの回転運動を往復直線運動に変換して前記制御軸部材に伝達可能な伝達部(50)と、
    前記動力源のロータ(210)の軸(21)に結合されたロータギア(22)と噛み合い、駆動トルクが伝達される入力側ギア(23)と、
    前記入力側ギアと同軸に設けられ、出力トルクが直接に、又は、一つ以上の中間ギア(25、26)を介して前記カム軸部材に伝達される出力側ギア(24)と、
    前記入力側ギアからの駆動トルクに抗する抗力トルクを発生しつつ、前記入力側ギアからの駆動トルクを前記出力側ギアに伝達可能な板バネ(41、45)と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記入力側ギアは、周方向の一部が欠落したC字状の押圧部(233)を有し、
    前記出力側ギアは、前記押圧部に相対回動可能に嵌合し周方向の一部が欠落したC字状の被押圧部(245)を有し、
    前記板バネは、前記被押圧部の内側に収容される円弧部(43、47)、及び、前記円弧部の周方向両端において径外方向に延出し、前記押圧部及び前記被押圧部の周方向端面同士の間に嵌入される複数の腕部(42、44、46、48)を有し、
    前記動力源の動作時、前記板バネの抗力トルクにより、前記押圧部の回転方向前方の端面(236)が前記板バネの回転方向後方の前記腕部(46)に当接し、前記板バネの回転方向前方の前記腕部(48)が前記被押圧部の回転方向後方の端面(248)に当接することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記動力源の駆動トルクが所定値以上のとき、
    前記板バネの前記腕部同士が当接することを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記動力源の停止時における前記板バネの抗力トルクは、当該抗力トルクの作用方向に前記動力源を回転させる最小トルク以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
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