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JP2016136572A - 基板処理装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

基板処理装置、制御プログラムおよび制御方法 Download PDF

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JP2016136572A JP2015011156A JP2015011156A JP2016136572A JP 2016136572 A JP2016136572 A JP 2016136572A JP 2015011156 A JP2015011156 A JP 2015011156A JP 2015011156 A JP2015011156 A JP 2015011156A JP 2016136572 A JP2016136572 A JP 2016136572A
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Abstract

【課題】所望膜厚の保護膜を均質に形成することができる基板処理装置を提供すること。【解決手段】実施形態によれば、基板処理装置が提供される。前記基板処理装置は、基板の周縁部に薬液を吐出するノズルと、前記基板を回転させる回転処理部と、を備えている。また、前記基板処理装置は、判断部と、回転数制御部と、を備えている。前記判断部は、前記ノズルによる前記薬液の吐出位置が、前記基板よりも外側の位置から前記基板の外周部に到達したか否かを判断する。また、前記回転数制御部は、前記判断部による判断結果に基づいて、前記基板の回転数を制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、基板処理装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
半導体装置の製造過程では、基板上に種々の膜が成膜された後、レジストの塗布処理、露光処理、現像処理、エッチング処理などが行われる。このような基板の周縁部では、エッチングが複数回行われるので、基板の中心部と比べて過度にエッチングが進む。このため、基板の周縁部には、剣山状の突起が形成される場合がある。この突起は、トレンチパターンなどと比べて微小であるので、基板の洗浄時などに基板から剥がれる。そして、剥がれた突起は、基板上に再付着することで、ダストになる場合がある。
そのため、基板の周縁部に剣山状の突起ができないよう、周縁部に保護膜を形成するプロセスが提案されている。しかしながら、所望膜厚の保護膜を均質に形成することは困難であった。
特開2007−98326号公報 特開2001−110712号公報 特開平9−75826号公報
本発明が解決しようとする課題は、所望膜厚の保護膜を均質に形成することができる基板処理装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
実施形態によれば、基板処理装置が提供される。前記基板処理装置は、基板の周縁部に薬液を吐出するノズルと、前記基板を回転させる回転処理部と、を備えている。また、前記基板処理装置は、判断部と、回転数制御部と、を備えている。前記判断部は、前記ノズルによる前記薬液の吐出位置が、前記基板よりも外側の位置から前記基板の外周部に到達したか否かを判断する。また、前記回転数制御部は、前記判断部による判断結果に基づいて、前記基板の回転数を制御する。
図1は、実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 図3は、実施形態に係る、薬液吐出位置と回転数との関係を説明するための図である。 図4は、実施形態に係る基板処理装置における、ノズルとカメラの位置関係を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る基板処理装置の塗布処理手順を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る吐出部の別構成例を示す図である。 図7は、吐出部とカメラとが別構成である場合の、実施形態に係るカメラの第1の配置例を示す図である。 図8は、吐出部とカメラとが別構成である場合の、実施形態に係るカメラの第2の配置例を示す図である。 図9は、制御装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る基板処理装置、制御プログラムおよび制御方法を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。図1では、基板処理装置10の断面構成例を示している。基板処理装置10は、被処理基板(ウェハWa)を所定の回転数で回転させながら、ウェハWaの周縁部に薬液60を吐出する装置である。これにより、ウェハWaの周縁部には、薬液60が塗布された膜(後述する保護膜61)が形成される。
本実施形態の基板処理装置10は、ノズル32から薬液60の吐出を開始した後、ウェハWaを所定値よりも低い第1の回転数で回転させながら、ノズル32をウェハWa上に近づける。そして、基板処理装置10は、ノズル32による薬液60の吐出位置(以下、薬液吐出位置という)がウェハWaの最外周部に到達すると、ノズル32が所定の距離だけ移動した後に、ウェハWaの回転数を第1の回転数よりも高い第2の回転数に変更する。
これにより、基板処理装置10は、ウェハWaを第2の回転数で回転させながら薬液60をウェハWa上に滴下する。このように、基板処理装置10は、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達すると、ウェハWaの回転数を低回転数から高回転数に変更する。換言すると、基板処理装置10は、第1の回転数でウェハWaへの薬液60の吐出を開始し、その後、第2の回転数でウェハWaへの薬液60の吐出を行う。このような、回転数の変更制御によって、所望膜厚の保護膜61がウェハWa上の周縁部(基板周縁部)に均質に形成されることとなる。
なお、以下では、ウェハWaの上面に平行な面をXY平面とし、ウェハWaの上面に垂直な方向をZ方向として、基板処理装置10の構成や動作を説明する。
基板処理装置10は、ウェハWaの周縁部にのみノズル32から選択的に薬液60を供給して、ウェハWa上に保護膜61を形成する基板周縁処理装置である。基板処理装置10は、ウェハWaの回転数を制御することによって、保護膜61の膜厚を任意に制御できる。
基板処理装置10は、制御装置20と、吐出部30Aと、回転処理部40と、を備えている。吐出部30Aは、ノズル32と、薬液吐出位置を検出する吐出位置検出部の一例であるカメラ50と、を有している。ノズル32は、薬液60を吐出する。
また、基板処理装置10は、薬液供給源31と、配管33とを備えている。薬液供給源31は、ウェハWaに滴下される薬液60を格納する槽などを有している。配管33は、薬液供給源31およびノズル32に接続されている。薬液供給源31から送出された薬液(処理液)60は、配管33を介してノズル32に送られ、ノズル32の先端部から吐出される。
吐出部30Aは、ウェハWaの表面に対して平行な面内で移動可能なよう構成されている。吐出部30Aは、ノズル32がウェハWaに薬液60を吐出する際には、ウェハWaの外周部領域に移動する。また、吐出部30Aは、ノズル32によるウェハWaへの薬液60の吐出が完了すると、ウェハWaよりも外側に移動する。
ウェハWaを上面側から見た場合、吐出部30Aは、ウェハWa外(ウェハWaよりも外側)からウェハWa上への第1の移動と、ウェハWa上からウェハWa外への第2の移動と、を行う。吐出部30Aは、薬液60を吐出する際には、ウェハWa毎に、前記第1の移動および前記第2の移動を行う。吐出部30Aは、薬液60を吐出する際には、第1の移動を行い、薬液60の吐出が完了した後には、前記第2の移動を行う。
カメラ50は、ノズル32の近傍に配置されている。カメラ50は、ウェハWaの上面側に配置されている。吐出部30AがウェハWa外からウェハWa上へ移動することにより、カメラ50は、ノズル32とともにウェハWa外からウェハWa上へ移動する。カメラ50は、鉛直方向の下方を撮像しながらウェハWa外からウェハWa上に移動してくる。
カメラ50は、ウェハWa外を移動している間は、ウェハWa以外の部分を撮像する。一方、カメラ50は、ウェハWa外からウェハWaの最外周部(外縁部)上に到達すると、ウェハWaの上面側からウェハWaの外周部を撮像する。カメラ50は、撮像した画像を制御装置20に送る。
制御装置20は、吐出部30Aおよび回転処理部40に接続されている。制御装置20は、吐出部30Aおよび回転処理部40を制御する。本実施形態の制御装置20は、カメラ50から送られてくる画像(画像内におけるウェハWaの外周部の位置)に基づいて、回転処理部40を制御する。具体的には、制御装置20は、薬液吐出位置がウェハWaの外周部に到達したことを示す画像(ウェハWaの最外周部が画像の所定領域に撮像されている画像)を受信すると、ウェハWaの回転数を低回転数から高回転数に変更させる指示を回転処理部40に送る。
回転処理部40は、ウェハWaの上面がXY平面に平行となるよう、ウェハWaを支持する。回転処理部40は、ウェハWaの中心を回転軸としてウェハWaを回転させる。回転処理部40は、ウェハWaの上面と平行な平面内でウェハWaを回転させる。
回転処理部40は、回転機構41と支持機構42とを備えている。支持機構42は、ウェハWaを底面側から支持する。ウェハWaは、例えば、半導体基板などの基板であり、円板状をなしている。ウェハWaは、上面が薬液60の吐出される面であり、底面が支持機構42によって支持される面である。
回転機構41は、支持機構42を回転させる。回転機構41は、ウェハWaを支持した支持機構42を、ウェハWaの中心を回転軸として回転させる。回転機構41は、制御装置20からの指示に従ってウェハWaの回転数を変更する。
つぎに、制御装置20の構成例について説明する。図2は、実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。制御装置20は、画像入力部21、端部判断部22、回転数制御部23、吐出制御部24、記憶部25を備えている。
画像入力部21は、吐出部30Aのカメラ50から送られてくる画像を受信する。画像入力部21は、受信した画像を端部判断部22に送る。端部判断部22は、画像入力部21から送られてくる画像に基づいて、薬液吐出位置を検出する。例えば、端部判断部22は、ウェハWaの最外周部からの座標を薬液吐出位置として検出する。
また、端部判断部22は、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したか否かを判断する。端部判断部22は、画像内に含まれるウェハWaの最外周部とノズル32との位置関係に基づいて、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したか否かを判断する。なお、端部判断部22は、受信した画像の所定領域にウェハWaの最外周部の画像が含まれている場合に、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したと判断してもよい。
なお、カメラ50の位置とノズル32の位置との間には、所定の距離(配置間隔)がある。このため、端部判断部22は、前記配置間隔と、ノズル32の移動速度と、を用いて、検出した薬液吐出位置を補正してもよい。この場合、端部判断部22は、補正後の薬液吐出位置に基づいて、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したか否かを判断する。端部判断部22は、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したと判断すると、到達したことを示す情報(以下、到達通知という)を回転数制御部23に送る。
回転数制御部23は、回転処理部40を制御する。回転数制御部23は、ウェハWaの回転数を指示する情報を回転処理部40に送る。回転数制御部23は、記憶部25に格納されている回転数情報(回転数を指定した数情報)に基づいて、回転処理部40を制御する。回転数情報では、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達する前の回転数(第1の回転数)と、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達した後の回転数(第2の回転数)と、が規定されている。第2の回転数は、第1の回転数よりも大きな回転数である。
回転数制御部23は、端部判断部22から到達通知を受信するまでは、第1の回転数を指定した指示を回転処理部40に送る。これにより、回転処理部40は、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達するまでは、第1の回転数でウェハWaを回転させる。
また、回転数制御部23は、端部判断部22から到達通知を受信すると、第2の回転数を指定した指示を回転処理部40に送る。これにより、回転処理部40は、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達すると、第2の回転数でウェハWaを回転させる。
吐出制御部24は、記憶部25内に格納されている吐出レシピに基づいて、吐出部30Aを制御する。吐出レシピには、ノズル32による薬液60の吐出開始タイミングおよび吐出終了タイミング、カメラ50による画像の撮像開始タイミングおよび撮像終了タイミングなどが格納されている。
また、吐出レシピには、薬液60の単位時間当たりの吐出量、ノズル32の移動経路などが格納されている。ノズル32の移動経路では、例えば、ウェハWa上の何れの位置までノズル32を移動させるかを示した情報(ウェハWaの最外周部からの距離)などが規定されている。記憶部25は、吐出レシピおよび回転数情報を記憶する。
図3は、実施形態に係る、薬液吐出位置と回転数との関係を説明するための図である。図3の(a)では、ウェハWa、ノズル32およびカメラ50などの断面図を示している。また、図3の(b)では、薬液吐出位置の座標と、ウェハWaの回転数との関係(特性70)を示している。
回転数制御部23は、特性70に示すような回転数となるよう、回転処理部40を制御する。具体的には、ノズル32(カメラ50)がウェハWaよりも外側の位置P1を移動している間は、回転数制御部23は、第1の回転数R1となるよう回転処理部40を制御する。また、ノズル32(カメラ50)がウェハWaの最外周部である位置P2に到達すると、回転数制御部23は、ウェハWaの回転数が上昇していくよう回転処理部40を制御する。そして、ウェハWaの回転数が目標の回転数である第2の回転数R2まで到達すると、回転数制御部23は、この第2の回転数R2を維持する。この後、ノズル32(カメラ50)がウェハWa上の目標塗布位置である位置P3に到達すると、ノズル32は、薬液60の吐出を停止する。
このように、基板処理装置10は、薬液吐出位置が位置P1から位置P2である間は、回転数R1でウェハWaを回転させておく。また、基板処理装置10は、薬液吐出位置が位置P2に到達した後は、回転数を回転数R1から上昇させて回転数R2でウェハWaを回転させる。
これにより、ウェハWaの外周領域には、薬液60で形成された保護膜(被処理膜)61が配置されることとなる。この保護膜61は、上面から見た場合に、円環形状となっている。
図4は、実施形態に係る基板処理装置における、ノズルとカメラの位置関係を説明するための図である。図4では、ウェハWaを上面側から見た場合の、ノズル32とカメラ50との位置関係を示している。吐出部30Aには、ノズル32およびカメラ50が配置されている。ノズル32とカメラ50とは、所定の距離(配置間隔)L1だけ離れた位置に配置されている。この場合、端部判断部22は、距離L1と、ノズル32の移動速度と、を用いて、検出した薬液吐出位置を補正する。なお、端部判断部22は、距離L1=0に設定して、検出した薬液吐出位置を補正してもよい。この場合、端部判断部22は、ノズル32の移動速度を用いて、検出した薬液吐出位置を補正する。
つぎに、基板処理装置10による薬液60の塗布処理手順について説明する。図5は、実施形態に係る基板処理装置の塗布処理手順を示すフローチャートである。基板処理装置10では、吐出制御部24が、ノズル32に移動を開始させる(ステップS10)。吐出制御部24は、ウェハWaよりも外側の位置からウェハWaの中心位置の方向に向かってノズル32を移動させる。
また、吐出制御部24は、ノズル32に薬液60の吐出を開始させる(ステップS20)。また、回転数制御部23は、ウェハWaを所定値よりも低い低回転数で回転させる(ステップS30)。また、吐出制御部24は、カメラ50に画像の撮像処理を開始させる。
なお、ステップS10〜S30の処理および画像の撮像処理は、何れの順番で開始されてもよい。吐出制御部24は、ウェハWaが所定値よりも低い低回転数(第1の回転数)で回転している状態で、吐出部30AをウェハWaに近づける。この第1の回転数は、薬液60の飛散(ミストの発生)を防止できる回転数である。
吐出部30Aは、ノズル32から薬液60が吐出され且つカメラ50が画像を撮像している状態でウェハWaに近づく。カメラ50は、撮像した画像を画像入力部21に送る。画像入力部21は、受信した画像を端部判断部22に送る。端部判断部22は、画像入力部21から送られてくる画像に基づいて、薬液吐出位置を検出する。端部判断部22は、薬液吐出位置に基づいて、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したか否かを判断する。換言すると、端部判断部22は、薬液吐出位置としてウェハ端を検知したか否かを判断する(ステップS40)。
端部判断部22は、ウェハ端を検知していなければ(ステップS40、No)、到達通知を回転数制御部23に送らない。これにより、回転数制御部23は、ウェハWaを所定値よりも低い低回転数で回転させる処理を継続する(ステップS30)。そして、端部判断部22は、ウェハ端を検知したか否かを判断する(ステップS40)。
端部判断部22は、ウェハ端を検知すると(ステップS40、Yes)、薬液吐出位置がウェハWaの最外周部に到達したことを示す到達通知を、回転数制御部23に送る。換言すると、端部判断部22は、薬液吐出位置がウェハ端を跨いだことを検知すると、到達通知を回転数制御部23に送る。
回転数制御部23は、端部判断部22から到達通知を受信すると、ウェハWaの回転数を上昇させる。これにより、回転数制御部23は、ウェハWaを所定値よりも高い高回転数(第2の回転数)で回転させる(ステップS50)。この第2の回転数は、保護膜61の膜厚を決定する回転数である。したがって、回転数制御部23は、所望膜厚を形成することができる第2の回転数でウェハWaを回転させる。
このように、回転数制御部23は、薬液吐出位置がウェハWaの外周部に到達してから所定の時間は第1の回転数でウェハWaを回転させ、前記所定の時間が経過した後は第1の回転数よりも大きな第2の回転数でウェハWaを回転させる。
基板処理装置10では、ノズル32による薬液60の吐出処理と、ノズル32をウェハWaの中心方向に移動させる処理と、が継続された状態で、上述したステップS40,S50の処理が実行される。
そして、ノズル32がウェハWa上の所定位置まで移動した時点で、ノズル32は、薬液60の吐出を停止する。これにより、ウェハWaの外周領域のみに薬液60が塗布される。ウェハWaへの薬液60の塗布が完了すると、ノズル32は、初期位置に戻され、ウェハWaは回転が停止させられる。そして、回転処理部40では、塗布済みのウェハWaが排出され、新しいウェハWaが搬入される。基板処理装置10は、新しいウェハWaに対して、上述したステップS10〜S50の処理を実行する。
なお、本実施形態では、カメラ50を用いてウェハ端を検知する場合について説明したが、基板処理装置10は、センサ(光量検知部)を用いてウェハ端を検知してもよい。図6は、実施形態に係る吐出部の別構成例を示す図である。図6では、ウェハWaを上面側から見た場合の、吐出部30Bの構成を示している。
吐出部30Bは、カメラ50の代わりにセンサ55および光源56を備えている。センサ55は、吐出位置検出部の一例であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサである。光源(照射部)56は、例えばレーザ光源である。光源56は、センサ55の近傍に配置されている。
光源56は、例えば、レーザ光などの光を出射し、センサ55は、その反射光量を検出する。センサ55は、検出した反射光量を制御装置20に送る。これにより、端部判断部22が、反射光量に基づいて、ウェハ端を検知する。
また、ノズル32とセンサ55とは、所定の距離(配置間隔)L2だけ離れた位置に配置されている。この場合、端部判断部22は、距離L2と、ノズル32の移動速度と、を用いて、検出した薬液吐出位置を補正する。なお、端部判断部22は、距離L2=0に設定して、検出した薬液吐出位置を補正してもよい。この場合、端部判断部22は、ノズル32の移動速度を用いて、検出した薬液吐出位置を補正する。
吐出制御部24は、光源56にレーザ光を出射させた状態で、ウェハWaよりも外側からウェハWaの中心部側に向かって吐出部30Bを移動させる。センサ55がウェハWaよりも外側の位置を移動している間は、センサ55は、所定値よりも低い反射光量を検出する。そして、センサ55がウェハ端まで移動してくると、センサ55は、所定値よりも高い反射光量を検出する。
端部判断部22は、反射光量が所定値よりも低い場合に薬液吐出位置がウェハWaよりも外側であると判断する。一方、端部判断部22は、反射光量が所定値よりも高い場合に薬液吐出位置がウェハ端に到達したと判断する。
また、本実施形態では、吐出部30Aがカメラ50を有している場合について説明したが、吐出部30Aとカメラ(後述するカメラ51,52)とは別構成であってもよい。この場合、カメラ51,52は、ノズル32を撮像する。そして、端部判断部22は、ノズル32の位置に基づいて、薬液吐出位置がウェハ端であるか否かを判断する。
図7は、吐出部とカメラとが別構成である場合の、実施形態に係るカメラの第1の配置例を示す図である。図7の(a)では、ウェハWaを上面側から見た場合の、カメラ51の配置位置を示している。また、図7の(b)では、ウェハWaを側面側から見た場合の、カメラ51の配置位置を示している。カメラ51は、カメラ50と同様の機能を有している。
吐出部30Aとカメラ51とを別構成とした場合、カメラ51は、ウェハ端を撮像可能な位置に固定配置される。カメラ51は、例えば、ウェハ端の側面を撮像できる位置に配置されている。具体的には、カメラ51は、ウェハWaの上面と平行な面内(ウェハWaと同じZ座標)でウェハWaから所定の距離だけ離れた位置に配置されている。この場合、カメラ51は、ウェハWaよりも外側からウェハ端に移動してくるノズル32を撮像する。そして、端部判断部22は、ノズル32の位置がウェハ端の上部となっている画像を受信すると、薬液吐出位置がウェハ端であると判断する。
図8は、吐出部とカメラとが別構成である場合の、実施形態に係るカメラの第2の配置例を示す図である。図8の(a)では、ウェハWaを上面側から見た場合の、カメラ52の配置位置を示している。また、図8の(b)では、ウェハWaを側面側から見た場合の、カメラ52の配置位置を示している。カメラ52は、カメラ50と同様の機能を有している。
吐出部30Aとカメラ52とを別構成とした場合、カメラ52は、ウェハ端を撮像可能な位置に固定配置される。カメラ52は、例えば、ウェハ端の上面を撮像できる位置に配置されている。具体的には、カメラ52は、ウェハ端の上部で且つウェハWaから所定の距離だけ離れた位置に配置されている。この場合、カメラ52は、ウェハ端に移動してくるノズル32を撮像する。そして、端部判断部22は、ノズル32の位置がウェハ端の上部となっている画像を受信すると、薬液吐出位置がウェハ端であると判断する。
基板処理装置10は、種々のウェハプロセス(例えば、エッチング処理前)の際に実行される。半導体装置(半導体集積回路)が製造される際には、レジストの塗布されたウェハWaに露光処理が実行される。その後、ウェハWaが現像されてウェハWa上にレジストパターンが形成される。この後、必要に応じて、基板処理装置10によるウェハWaへの薬液60の塗布が実行される。そして、レジストパターンおよび保護膜61をマスクとしてレジストパターンの下層側がエッチングされる。これにより、レジストパターンに対応する実パターンがウェハWa上に形成される。半導体装置を製造する際には、上述した露光処理、現像処理、薬液60の塗布処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。なお、半導体装置を製造する際には、露光処理および現像処理の代わりにインプリント処理などが用いられてもよい。
半導体装置の製造過程では、例えば、シリコン基板であるウェハWa上にCVD(Chemical Vapor Deposition)装置等でシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜が成膜される。その後、レジストの塗布、露光、現像などが行われる。これにより、ウェハWa上にレジストパターンが形成される。次に、形成されたレジストパターンをマスクにしてエッチングが行われると、キャパシタとなるトレンチやコンタクトビアが形成される。
ところが、ウェハWaの外周領域は、複数回に渡ってエッチングされるので、保護膜61がなければ、ウェハWaの中心部に比べて過度にエッチングが進む。この結果、保護膜61がなければ、ウェハWaの外周領域に剣山状の突起が形成される。
そのため、本実施形態では、ウェハWaの外周部領域には、剣山状の突起ができないように保護膜61が形成される。そして、本実施形態では、薬液吐出位置がウェハ端となるまでは低回転数でウェハWaを回転させながら薬液60がウェハWaに滴下される。これにより、ウェハ端へは、ウェハWaが低回転数で回転させられながら薬液60が滴下される。そして、薬液吐出位置がウェハ端となった後に高回転数でウェハWaを回転させながら薬液60がウェハWaに滴下される。
このように、基板処理装置10は、ウェハWaを低回転数で回転させながらウェハ端へ薬液60を滴下するので、ウェハWa上への薬液60の飛散を防止できる。また、基板処理装置10は、薬液吐出位置がウェハ端となった後は、ウェハWaを高回転数で回転させながらウェハ端へ薬液60を滴下するので、所望膜厚の保護膜61をウェハWaに形成できる。
これにより、基板処理装置10は、所望膜厚の保護膜61をウェハWa上の外周部領域に均質に形成することが可能となる。また、ウェハWaの径に依存することなく、均質な保護膜61を外周部領域に形成することが可能となる。また、反り量の大きなウェハWaに対しても、膜厚などのプロセスマージンを向上させることが可能となる。
つぎに、制御装置20のハードウェア構成について説明する。図9は、制御装置のハードウェア構成を示す図である。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。制御装置20では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムである制御プログラム97を用いてウェハWaの回転数を制御する。制御プログラム97は、コンピュータで実行可能な、ウェハWaの回転数を制御するための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能かつ非遷移的な記録媒体(nontransitory computer readable medium)を有するコンピュータプログラムプロダクトである。制御プログラム97では、前記複数の命令がウェハWaの回転数を制御することをコンピュータに実行させる。
表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、ウェハWaの回転数、薬液吐出位置(ウェハWaからの座標)、カメラ50が撮像した画像などを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される指示情報(ウェハWaの回転数制御に必要なパラメータや、回転数情報等)を入力する。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
制御プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図9では、制御プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされた制御プログラム97を実行する。具体的には、制御装置20では、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内から制御プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
制御装置20で実行される制御プログラム97は、端部判断部22、回転数制御部23を含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
なお、図4や図6では、ノズル32の位置よりもカメラ50やセンサ55の位置の方がウェハWaに近くなるよう配置される場合について説明したが、カメラ50やセンサ55の位置よりもノズル32の位置の方がウェハWaに近くなるよう配置されてもよい。また、ウェハWaからのノズル32の位置とウェハWaからのカメラ50の位置とが同じになるようノズル32およびカメラ50が配置されてもよい。また、ウェハWaからのノズル32の位置とウェハWaからのセンサ55の位置とが同じになるようセンサ55およびカメラ50が配置されてもよい。
このように実施形態では、薬液吐出位置が、ウェハWaよりも外側からウェハWaの外周部に到達したか否かの判断結果に基づいて、ウェハWaの回転数が制御される。これにより、ウェハWa上への薬液60の飛散を防止できる。また、保護膜61を所望膜厚にすることができる。したがって、ウェハWa上に所望膜厚の保護膜61を均質に形成することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…基板処理装置、20…制御装置、21…画像入力部、22…端部判断部、23…回転数制御部、24…吐出制御部、25…記憶部、30A,30B…吐出部、31…薬液供給源、32…ノズル、40…回転処理部、41…回転機構、42…支持機構、50〜52…カメラ、55…センサ、56…光源、60…薬液、61…保護膜、Wa…ウェハ。

Claims (5)

  1. 基板の周縁部に薬液を吐出するノズルと、
    前記基板を回転させる回転処理部と、
    前記ノズルによる前記薬液の吐出位置が、前記基板よりも外側の位置から前記基板の外周部に到達したか否かを判断する判断部と、
    前記判断部による判断結果に基づいて、前記基板の回転数を制御する回転数制御部と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記回転数制御部は、前記吐出位置が前記基板の外周部に到達してから所定の時間は第1の回転数で前記基板を回転させ、前記所定の時間が経過した後は前記第1の回転数よりも大きな第2の回転数で前記基板を回転させることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記吐出位置を検出して前記判断部に送る吐出位置検出部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. コンピュータに、
    ノズルによる薬液の吐出位置が、基板よりも外側の位置から前記基板の外周部に到達したか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断による判断結果に基づいて、前記基板の回転数を制御する回転数制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  5. ノズルによる薬液の吐出位置が、基板よりも外側の位置から前記基板の外周部に到達したか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断の結果に基づいて、前記基板の回転数を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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