JP2016106499A - 無線通信システム、無線基地局装置、ユーザ端末及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】同じセル識別情報を用いるヘテロジニアス環境においても、ユーザ端末がいずれのセルからの下りリンク信号であるか判別でき、それにより受信精度が維持できること。【解決手段】本発明の一態様のユーザ端末は、複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末であって、擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する受信部と、前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部と、を有し、前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、セルラーシステム等に適用可能な無線通信システム、無線基地局装置、ユーザ端末及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてLTE(Long Term Evolution)が検討されている(非特許文献1)。
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTEのシステムでは、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継のシステムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト(LTE−A))。
ところで、LTEシステムに対してさらにシステム性能を向上させるための有望な技術の1つとして、セル間直交化がある。例えば、LTE−Aシステムでは、上下リンクとも直交マルチアクセスによりセル内の直交化が実現されている。すなわち、下りリンクでは、周波数領域においてユーザ端末UE(User Equipment)間で直交化されている。一方、セル間はW−CDMAと同様、1セル周波数繰り返しによる干渉ランダム化が基本である。
そこで、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、セル間直交化を実現するための技術として、協調マルチポイント送受信(CoMP:Coordinated Multi-Point transmission/reception)技術が検討されている。このCoMP送受信では、1つあるいは複数のユーザ端末UEに対して複数のセルが協調して送受信の信号処理を行う。例えば、下りリンクでは、プリコーディングを適用する複数セル同時送信、協調スケジューリング/ビームフォーミングなどが検討されている。これらのCoMP送受信技術の適用により、特にセル端に位置するユーザ端末UEのスループット特性の改善が期待される。
CoMP送受信を適用する環境としては、例えば、無線基地局装置(無線基地局装置eNB)に対して光ファイバ等で接続された複数の遠隔無線装置(RRE:Remote Radio Equipment)とを含む構成(RRE構成に基づく集中制御)と、無線基地局装置(無線基地局装置eNB)の構成(独立基地局構成に基づく自律分散制御)とがある。RRE構成においては、図1に示すように、遠隔無線装置RREを無線基地局装置eNBで集中的に制御する。RRE構成では、複数の遠隔無線装置RREのベースバンド信号処理及び制御を行う無線基地局装置eNB(集中基地局)と各セル(すなわち、各遠隔無線装置RRE)との間が光ファイバを用いたベースバンド信号で接続されるため、セル間の無線リソース制御を集中基地局において一括して行うことができる。したがって、RRE構成においては、下りリンクでは、複数セル同時送信のような高速なセル間の信号処理を用いる方法が適用できる。図1においては、遠隔無線装置RREの送信電力は、無線基地局装置(マクロ基地局)eNBの送信電力と同程度である(高送信電力RRE)。
CoMP送受信を適用する別の環境としては、図2に示すように、無線基地局装置(マクロ基地局)eNBのカバーエリア内に遠隔無線装置RREを複数配置してなるオーバレイ型ネットワーク環境(ヘテロジニアス環境)がある。この環境においては、マクロ基地局eNBのセルと遠隔無線装置RREのセルとが異なる、すなわち、マクロ基地局eNBのセル識別情報(セルID)と遠隔無線装置RREのセルIDとが異なる環境(第1ヘテロジニアス環境)と、マクロ基地局eNBのセルと遠隔無線装置RREのセルとが同じ、すなわち、マクロ基地局eNBのセルIDと遠隔無線装置RREのセルIDとが同じである環境(第2ヘテロジニアス環境)とがある。図2においては、遠隔無線装置RREの送信電力は、無線基地局装置(マクロ基地局)eNBの送信電力よりも低い(低送信電力RRE)。
3GPP, TR25.912 (V7.1.0), "Feasibility study for Evolved UTRA and UTRAN", Sept. 2006
第2ヘテロジニアス環境は、マクロ基地局eNBのセルIDと遠隔無線装置RREのセルIDとが同じであるので、ハンドオーバが不要であり、第1ヘテロジニアス環境よりも簡易な制御環境であるといえる。しかしながら、第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセル(図2における六角形状のセル)と遠隔無線装置RREのセル(図2における円形状のセル)との区別がないので、ユーザ端末においてはいずれのセルからの下りリンク信号であるか判別し難く、それにより受信精度が低下するという問題ある。例えば、ユーザ端末において、復調用参照信号やチャネル状態情報用参照信号などの参照信号系列がいずれのセルから送信されたものであるか判別できないと、復調精度やチャネル推定精度が低下してしまうという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、同じセル識別情報を用いるヘテロジニアス環境においても、ユーザ端末がいずれのセルからの下りリンク信号であるか判別でき、それにより受信精度が維持できる無線通信システム、無線基地局装置、ユーザ端末及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のユーザ端末は、複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末であって、擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する受信部と、前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部と、を有し、前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする。
本発明の一態様の無線基地局装置は、複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末と通信する無線基地局装置であって、1ビットの所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて参照信号系列を生成する生成部と、前記参照信号系列を送信し、前記所定の情報を含む下り制御情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を有し、前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする。
本発明の一態様の無線通信システムは、複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末と、を備えた無線通信システムであって、前記ユーザ端末は、擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する受信部と、前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部と、を有し、前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする。
本発明の一態様の無線通信方法は、複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末の無線通信方法であって、擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する工程と、前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う工程と、を有し、前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする。
本発明によれば、同じセル識別情報を用いるヘテロジニアス環境においても、ユーザ端末がいずれのセルからの下りリンク信号であるか判別でき、それにより受信精度が維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、下りリンクのCoMP送信について説明する。下りリンクのCoMP送信としては、Coordinated Scheduling/Coordinated Beamformingと、Joint processingとがある。Coordinated Scheduling/Coordinated Beamformingは、1つのユーザ端末UEに対して1つのセルからのみ共有データチャネルを送信する方法であり、他セルからの干渉や他セルへの干渉を考慮して周波数/空間領域における無線リソースの割り当てを行う。一方、Joint processingは、プリコーディングを適用して複数のセルから同時に共有データチャネルを送信する方法であり、1つのユーザ端末UEに対して複数のセルから共有データチャネルを送信するJoint transmissionと、瞬時に1つのセルを選択し共有データチャネルを送信するDynamic Point Selection(DPS)とがある。
マクロ基地局eNBのセルと遠隔無線装置RREのセルとが同じ、すなわち、マクロ基地局eNBのセルIDと遠隔無線装置RREのセルIDとが同じである環境(第2ヘテロジニアス環境)において、上記のようなCoMP送信を適用することを考える。この場合において、参照信号系列(例えば、復調用参照信号系列(DM−RS系列)やチャネル状態情報用参照信号系列(CSI−RS系列))を生成すると、マクロ基地局eNBのセルIDと遠隔無線装置RREのセルIDとが同じであることから、マクロ基地局eNBと複数の遠隔無線装置RREとの間で同一の参照信号系列(DM−RS系列、CSI−RS系列)が適用され、同一の無線リソースに参照信号(DM−RS、CSI−RS)が多重される可能性が高い。
ここで、参照信号系列について説明する。
DM−RS系列r(m)は下記式(1)により定義されている(Release 10 LTE)。この式(1)に含まれる擬似ランダム系列c(i)は、以下のように初期化される(Cinit)。この初期化擬似ランダム系列Cinitから分かるように、初期化擬似ランダム系列Cinit中にセルIDにより異なる項NID cellが含まれている。なお、この擬似ランダム系列c(i)は、31長ゴールド系列を用いて生成される。また、初期化擬似ランダム系列Cinit中には、スクランブリング識別情報(SCID)が含まれている。このSCIDは、0,1(各サブフレームの初め)の値をとる。このように、DM−RS系列r(m)を生成する際に用いられる擬似ランダム系列は、セルIDで異なるように設定されている。
DM−RS系列r(m)は下記式(1)により定義されている(Release 10 LTE)。この式(1)に含まれる擬似ランダム系列c(i)は、以下のように初期化される(Cinit)。この初期化擬似ランダム系列Cinitから分かるように、初期化擬似ランダム系列Cinit中にセルIDにより異なる項NID cellが含まれている。なお、この擬似ランダム系列c(i)は、31長ゴールド系列を用いて生成される。また、初期化擬似ランダム系列Cinit中には、スクランブリング識別情報(SCID)が含まれている。このSCIDは、0,1(各サブフレームの初め)の値をとる。このように、DM−RS系列r(m)を生成する際に用いられる擬似ランダム系列は、セルIDで異なるように設定されている。
また、CSI−RS系列rl,ns(m)は下記式(2)により定義されている(Release 10 LTE)。この式(2)に含まれる擬似ランダム系列c(i)は、以下のように初期化される(Cinit)。この初期化擬似ランダム系列Cinitから分かるように、初期化擬似ランダム系列Cinit中にセルIDにより異なる項NID cellが含まれている。このように、CSI−RS系列rl,ns(m)を生成する際に用いられる擬似ランダム系列も、セルIDで異なるように設定されている。
上記のように、DM−RS系列及びCSI−RS系列は、いずれもセルIDにより異なる項を含む擬似ランダム系列を用いて生成されるので、第2ヘテロジニアス環境においては、マクロ基地局eNBのセルIDと遠隔無線装置RREのセルIDとが同じであることから、マクロ基地局eNBと複数の遠隔無線装置RREとの間で同一のDM−RS系列、CSI−RS系列が適用され、同一の無線リソースにDM−RS、CSI−RSが多重される可能性が高くなる。このような状態では、ユーザ端末がマクロ基地局eNBからの下りリンク信号であるのか遠隔無線装置RREからの下りリンク信号であるのか判別が難しくなってしまう(参照信号の衝突)(図3)。このため、ユーザ端末において信号処理精度が低下する可能性がある。すなわち、DM−RSの衝突は、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度の低下を招き、CSI−RSの衝突は、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI推定精度の低下を招く恐れがある。
本発明者は、参照信号系列を生成する際に使用する擬似ランダム系列に、セルIDにより異なる項が含まれていることにより、第2ヘテロジニアス環境において参照信号の衝突が起きる可能性が高いことに着目し、参照信号系列を生成する際に使用する擬似ランダム系列に、ユーザ固有情報、例えば、ユーザ識別情報(UEID)を利用することで第2ヘテロジニアス環境において参照信号の衝突を回避できることを見出し本発明をするに至った。
すなわち、本発明の骨子は、無線基地局装置において、ユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列を用いて参照信号系列を生成し、参照信号系列をユーザ端末に送信し、ユーザ端末において、無線基地局装置から送信された参照信号系列を用いて信号処理を行うことにより、同じセル識別情報を用いるヘテロジニアス環境においても、ユーザ端末がいずれのセルからの下りリンク信号であるか判別し、それにより受信精度を維持することである。
本発明においては、参照信号系列を生成する際に使用する擬似ランダム系列に、ユーザ固有情報、例えば、ユーザ識別情報(UEID)などを利用する。
DM−RS系列については、下記式(3)に示すように、擬似ランダム系列においてセルIDの代わりにユーザ識別情報(UEID)を用いて生成する(第1方法)。すなわち、初期化擬似ランダム系列における式(1)の項NID cellを項UEIDに変える。
DM−RS系列については、下記式(3)に示すように、擬似ランダム系列においてセルIDの代わりにユーザ識別情報(UEID)を用いて生成する(第1方法)。すなわち、初期化擬似ランダム系列における式(1)の項NID cellを項UEIDに変える。
上記式(1)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、DM−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(3)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、ユーザ端末UE#1〜#3でそれぞれUEIDが異なるので、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、DM−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度を維持することができる。本発明の第1方法においては、上記式(3)を用いた擬似ランダム系列を、ユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列とする。
また、DM−RS系列については、下記式(4)に示すように、擬似ランダム系列においてセルIDの代わりにユーザ固有情報X1を用いて生成する(第2−1方法)。すなわち、初期化擬似ランダム系列における式(1)の項NID cellを項X1に変える。
また、DM−RS系列については、下記式(5)に示すように、擬似ランダム系列においてセルIDにユーザ固有情報X1を加えて生成する(第2−2方法)。すなわち、初期化擬似ランダム系列における式(1)の項NID cellに項X1を加える。
ここで、初期化擬似ランダム系列における項X1はユーザ固有情報を利用した項である。このとき、X1はハイヤレイやシグナリング(例えばRRCシグナリング)でユーザ端末に通知される。X1はユーザ固有の値であり、特定のグループのユーザ端末に同一のX1をシグナリングする。これにより、UEIDに縛られずに、ユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列にすることができる。
上記式(1)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、DM−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(4)、式(5)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、無線基地局装置から通知されたハイヤレイヤシグナリングを用いて異なる擬似ランダム系列を生成することにより、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、DM−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度を維持することができる。
また、DM−RS系列については、下記式(6)に示すように、擬似ランダム系列においてSCIDの代わりにUEIDを利用して生成する(第3方法)。すなわち、初期化擬似ランダム系列における式(1)の項nSCIDを項X2(X2はユーザ固有情報(UEID)を利用した項)に変える。
ここで、初期化擬似ランダム系列における項X2はユーザ固有情報(UEID)を利用した項である。項nSCIDは、下り制御チャネル信号で無線基地局装置からユーザ端末にダイナミックに送信される。上記式(1)の擬似ランダム系列を用いる場合には、項nSCIDの値が”0”又は”1”であり、下り制御情報(DCI)に1ビットで送信される。本発明においては、下り制御情報(DCI)で項X2をダイナミックに送信する。このとき、X2の値”0”又は”1”について以下のように定義することができる。以下のように定義することにより、DCIを用いた通知の形態を変えることがない。また、このような定義により、バックワードコンパチビリティを達成することができる。本発明の第3方法においては、以下のように定義した項X2を用いた擬似ランダム系列を、ユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列とする。
X2=0:値”0”であってUEIDを使用しない
X2=1:UEID(UE番号)
X2=0:値”0”であってUEIDを使用しない
X2=1:UEID(UE番号)
上記式(1)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、DM−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(6)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、ユーザ端末UE#1〜#3でそれぞれUEIDが異なるので、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、DM−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度を維持することができる。
ここで、初期化擬似ランダム系列における項Y1はユーザ固有である。この項Y1の情報はハイヤレイヤシグナリング(例えばRRCシグナリング)で無線基地局装置からユーザ端末に通知される。本発明の第4方法においては、上記式(7)を用いた擬似ランダム系列は無線基地局装置がユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列(UE−specific operationを実現するための擬似ランダム系列)である。
上記式(1)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、DM−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(7)に示す擬似ランダム系列を用いてDM−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、無線基地局装置から通知されたハイヤレイヤシグナリングを用いて異なる擬似ランダム系列を生成することにより、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるDM−RS系列が使用され、DM−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、DM−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、DM−RSのチャネル推定精度やPDSCHの復調精度を維持することができる。
上記式(2)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、CSI−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(8)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、ユーザ端末UE#1〜#3でそれぞれUEIDが異なるので、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、CSI−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度を維持することができる。本発明の第5方法においては、上記式(8)を用いた擬似ランダム系列を、ユーザ固有情報(UEID)を利用した擬似ランダム系列とする。
ここで、初期化擬似ランダム系列における項X3はユーザ固有情報(UEID)を利用した項である。項X3は、初期化擬似ランダム系列をユーザ固有にする場合と、初期化擬似ランダム系列をユーザ固有にしない場合とを区別する項である。例えば、ユーザ固有にする場合には、項X3をUEIDとし(この場合第5方法となる)、ユーザ固有にしない場合には、項X3を0とする。すなわち、無線基地局装置でユーザ固有にするかどうかを決定し、その決定に基づいて初期化擬似ランダム系列を変える(ユーザ固有の項(X3)を加えるかどうかを決める)。この項X3(ユーザ固有にするかどうか(ユーザ固有の項を加えるかどうか)の情報はハイヤレイヤシグナリングで無線基地局装置からユーザ端末に通知される。本発明の第6方法においては、上記式(9)を用いた擬似ランダム系列を、ユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列とする。
上記式(2)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、CSI−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(9)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、ユーザ端末UE#1〜#3でそれぞれUEIDが異なるので、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、CSI−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度を維持することができる。
ここで、初期化擬似ランダム系列における項Y2はユーザ固有である。この項Y2の情報はハイヤレイヤシグナリング(例えばRRCシグナリング)で無線基地局装置からユーザ端末に通知される。本発明の第7方法においては、上記式(10)を用いた擬似ランダム系列は無線基地局装置がユーザ固有情報を利用した擬似ランダム系列(UE−specific operationを実現するための擬似ランダム系列)である。
上記式(10)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるので、ユーザ端末UE#1〜#3で同じCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が高くなるので、CSI−RSの衝突が起こり、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が難しくなる。これにより、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度の低下を招く恐れがある。一方、上記式(10)に示す擬似ランダム系列を用いてCSI−RS系列を生成すると、図3に示す第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、無線基地局装置から通知されたハイヤレイヤシグナリングを用いて異なる擬似ランダム系列を生成することにより、ユーザ端末UE#1〜#3で異なるCSI−RS系列が使用され、CSI−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、CSI−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、CSI−RSのチャネル推定精度やCSI−RS精度を維持することができる。
以下に、本発明の実施の形態に係る無線通信システムについて詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係る無線通信システムのシステム構成の説明図である。この無線通信システムは、複数の無線基地局装置と、複数の無線基地局装置と協調マルチポイント送受信可能に構成されたユーザ端末と、を備えている。なお、図4に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする複数の基本周波数ブロックを一体としたキャリアアグリゲーションが用いられている。また、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良く、4Gと呼ばれても良い。
図4に示すように、無線通信システム1は、無線基地局装置20A,20Bと、この無線基地局装置20A,20Bと通信する複数の第1、第2のユーザ端末10A,10Bとを含んで構成されている。無線基地局装置20A,20Bは、上位局装置30と接続され、この上位局装置30は、コアネットワーク40と接続される。また、無線基地局装置20A,20Bは、有線接続又は無線接続により相互に接続されている。第1、第2のユーザ端末10A,10Bは、セルC1,C2において無線基地局装置20A,20Bと通信を行うことができる。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されない。なお、セル間では、必要に応じて、複数の基地局によりCoMP送信の制御が行われる。
第1、第2のユーザ端末10A,10Bは、LTE端末及びLTE−A端末を含むが、以下においては、特段の断りがない限り第1、第2のユーザ端末として説明を進める。また、説明の便宜上、無線基地局装置20A,20Bと無線通信するのは第1、第2のユーザ端末10A,10Bであるものとして説明するが、より一般的にはユーザ端末も固定端末装置も含むユーザ装置(UE)でよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用されるが、上りリンクの無線アクセス方式はこれに限定されない。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
下りリンクの通信チャネルは、第1、第2のユーザ端末10A,10Bで共有される下りデータチャネルとしてのPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH)とを有する。PDSCHにより、送信データ及び上位制御情報が伝送される。PDCCH(Physical Downlink Control Channel)により、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリング情報等が伝送される。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)により、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)により、PUSCHに対するHARQのACK/NACKが伝送される。
上りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末で共有される上りデータチャネルとしてのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、送信データや上位制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの受信品質情報(CQI)、ACK/NACKなどが伝送される。
図5を参照しながら、本実施の形態に係る無線基地局装置の全体構成について説明する。なお、無線基地局装置20A,20Bは、同様な構成であるため、無線基地局装置20として説明する。また、後述する第1、第2のユーザ端末10A,10Bも、同様な構成であるため、ユーザ端末10として説明する。無線基地局装置20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部(通知部)203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206とを備えている。下りリンクにより無線基地局装置20からユーザ端末に送信される送信データは、上位局装置30から伝送路インターフェース206を介してベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204において、下りデータチャネルの信号は、PDCPレイヤの処理、送信データの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、プリコーディング処理が行われる。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われる。
また、ベースバンド信号処理部204は、報知チャネルにより、同一セルに接続するユーザ端末10に対して、各ユーザ端末10が無線基地局装置20との無線通信するための制御情報を通知する。当該セルにおける通信のための情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅や、PRACH(Physical Random Access Channel)におけるランダムアクセスプリアンブルの信号を生成するためのルート系列の識別情報(Root Sequence Index)などが含まれる。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部202は周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201へ出力する。なお、送受信部203は、複数セル間の位相差の情報及びPMIを含む上りリンク信号を受信する受信手段、及び参照信号系列をユーザ端末に送信する送信手段を構成する。
一方、上りリンクによりユーザ端末10から無線基地局装置20に送信される信号については、送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204は、上りリンクで受信したベースバンド信号に含まれる送信データに対して、FFT(Fast Fourier Transform)処理、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理を行う。復号された信号は伝送路インターフェース206を介して上位局装置30に転送される。
呼処理部205は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局装置20の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図6は、図5に示す無線基地局装置におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部204は、送信データ生成部2041と、RS系列生成部2042と、多重部2043と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部2044と、CP(Cyclic Prefix)付加部2045と、から主に構成されている。
送信データ生成部2041は、送信データのシンボル系列に対して誤り訂正符号化、インターリーバを施す。送信データ生成部2041は、送信データを誤り訂正符号化・インターリーブした後、送信データ系列(1つのOFDMシンボルを構成するnビット)を直並列変換してサブキャリア変調用の複数系列のデータ信号を生成する。複数系列のデータ信号を生成してからインターリーブを施しても良い。送信データ生成部2041は、さらに複数系列のデータ信号を並列にサブキャリア変調する。
RS系列生成部2042は、UEIDを利用した擬似ランダム系列を用いて参照信号系列を生成する。RS系列生成部2042は、参照信号系列がDM−RS系列である場合には、上記式(3)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第1方法)、上記式(4)、式(5)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第2方法)、上記式(6)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第3方法)、上記式(7)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成する(第4方法)。RS系列生成部2042は、参照信号系列がCSI−RS系列である場合には、上記式(8)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成するか(第5方法)、上記式(9)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成するか(第6方法)、上記式(10)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成する(第7方法)。なお、第3方法の場合には、式(6)の擬似ランダム系列における項X2の情報を下り制御チャネル(例えば、DCI)でダイナミックにユーザ端末に通知する。第2方法、第4方法、第6方法及び第7方法の場合には、それぞれ式(4)、式(5)の擬似ランダム系列における項X1の情報、式(7)の擬似ランダム系列における項Y1の情報、式(9)の擬似ランダム系列における項X3の情報、式(10)の擬似ランダム系列における項Y2の情報をハイヤレイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)でセミスタティックにユーザ端末に通知する。
多重部2043は、送信データとRSとを無線リソースに多重する。IFFT部2044は、送信データとRSとがサブキャリアマッピングされた周波数領域の送信信号(サブキャリア信号)を逆高速フーリエ変換する。逆高速フーリエ変換によってサブキャリアに割り当てられた周波数成分の信号が時間成分の信号列に変換される。その後、CP付加部2045でサイクリックプレフィックスが付加される。
次に、図7を参照しながら、本実施の形態に係るユーザ端末の全体構成について説明する。LTE端末もLTE-A端末もハードウエアの主要部構成は同じであるので、区別せずに説明する。ユーザ端末10は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(受信部)103と、ベースバンド信号処理部104と、アプリケーション部105とを備えている。
下りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクの送信データは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部105に転送される。
一方、上りリンクの送信データは、アプリケーション部105からベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104においては、マッピング処理、再送制御(HARQ)の送信処理や、チャネル符号化、DFT(Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理を行う。送受信部103は、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101より送信する。なお、送受信部103は、下りリンク信号を受信する受信手段を構成する。
図8は、図7に示すユーザ端末におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部104は、CP除去部1041と、FFT部1042と、分離部1043と、チャネル推定部1044と、復調部1045と、フィードバック情報生成部1046と、から主に構成されている。
CP除去部1041は、受信信号からサイクリックフレフィックスを除去する。FFT部1042は、CP除去された受信信号を高速フーリエ変換して時系列の信号成分を周波数成分の列に変換する。分離部1043は、受信信号をサブキャリアデマッピングして、RS、共有チャネル信号(データ信号)を分離する。参照信号(DM−RS、CSI−RS)は、チャネル推定部1044に出力される。
チャネル推定部1044は、DM−RS及びCSI−RSを用いてチャネル推定する。チャネル推定部1044は、DM−RSを用いて得られたチャネル推定値を復調部1045に出力し、CSI−RSを用いて得られたチャネル推定値をフィードバック情報生成部1046に出力する。復調部1045は、チャネル推定値を用いて共有チャネル信号を復調する。
フィードバック情報生成部1046は、チャネル推定値を用いてCSI(フィードバック情報)を生成する。CSIとしては、セル毎CSI(PMI、CDI、CQI)、セル間CSI(位相差情報、振幅差情報)、RI(Rank Indicator)などが挙げられる。これらのCSIは、PUCCHやPUSCHで無線基地局装置にフィードバックされる。
本発明においては、チャネル推定部1044、復調部1045及びフィードバック情報生成部1046が、無線基地局装置から送信された参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部である。参照信号系列がDM−RS系列の場合には、信号処理部がチャネル推定部1044及び復調部1045であり、参照信号系列がCSI−RS系列の場合には、信号処理部がチャネル推定部1044及びフィードバック情報生成部1046である。
上記構成を有する無線通信システムにおいては、まず、無線基地局装置のRS系列生成部2042において、UEIDを利用した擬似ランダム系列を用いて参照信号系列を生成する。このとき、参照信号系列がDM−RS系列である場合には、上記式(3)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第1方法)、上記式(4)、式(5)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第2方法)、上記式(6)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第3方法)、上記式(7)に示す擬似ランダム系列を用いたDM−RS系列でDM−RSを生成するか(第4方法)。また、参照信号系列がCSI−RS系列である場合には、上記式(8)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成するか(第5方法)、上記式(9)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成するか(第6方法)、上記式(10)に示す擬似ランダム系列を用いたCSI−RS系列でCSI−RSを生成する(第7方法)。なお、第3方法の場合には、式(6)の擬似ランダム系列における項X2の情報を下り制御チャネル(例えば、DCI)でダイナミックにユーザ端末に通知する。第2方法、第4方法、第6方法及び第7方法の場合には、それぞれ式(4)、式(5)の擬似ランダム系列における項X1の情報、式(7)の擬似ランダム系列における項Y1の情報、式(9)の擬似ランダム系列における項X3の情報、式(10)の擬似ランダム系列における項Y2の情報をハイヤレイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)でセミスタティックにユーザ端末に通知する。
次いで、ユーザ端末において、第1方法では、上記式(3)に示す擬似ランダム系列を用い、第2方法では、上記式(4)、式(5)に示す擬似ランダム系列を用い、第3方法では、上記式(6)に示す擬似ランダム系列を用い、第4方法では、上記式(7)に示す擬似ランダム系列を用い、第5方法では、上記式(8)に示す擬似ランダム系列を用い、第6方法では、上記式(9)に示す擬似ランダム系列を用い、第7方法では、上記式(10)に示す擬似ランダム系列を用いる。第1方法〜第7方法においては、UEIDを利用した擬似ランダム系列を用いているので、第2ヘテロジニアス環境でセルIDが同じであっても、各ユーザ端末で異なる参照信号系列を用いることができる。各ユーザ端末においては、このようにして得られた参照信号系列でチャネル推定部1044でチャネル推定し、復調部1045でデータを復調し、フィードバック情報生成部1046でフィードバック情報を生成する。
このような制御において、上記式(3)〜(10)に示す擬似ランダム系列を用いて生成されたDM−RS系列又はCSI−RS系列を用いると、第2ヘテロジニアス環境では、マクロ基地局eNBのセルのセルIDと、このセルとオーバレイした遠隔無線装置RREのセルのセルIDとが同じであるが、各ユーザ端末UEでそれぞれUEIDが異なるので、各ユーザ端末UEで異なるDM−RS系列又はCSI−RS系列が使用され、DM−RS又はCSI−RSの多重位置が同じになる可能性が低くなる。このため、DM−RS又はCSI−RSの衝突が起らず、ユーザ端末UEでマクロ基地局eNBからの下りリンク信号か遠隔無線装置RREからの下りリンク信号かの判別が容易となる。その結果、DM−RS又はCSI−RSのチャネル推定精度、PDSCHの復調精度、CSI精度を維持することができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1 無線通信システム
10 ユーザ端末
20 無線基地局装置
30 上位局装置
40 コアネットワーク
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部(受信部)
104 ベースバンド信号処理部
105 アプリケーション部
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部(通知部)
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
1041 CP除去部
1042 FFT部
1043 分離部
1044 チャネル推定部
1045 復調部
1046 フィードバック情報生成部
2041 送信データ生成部
2042 RS系列生成部
2043 多重部
2044 IFFT部
2045 CP付加部
10 ユーザ端末
20 無線基地局装置
30 上位局装置
40 コアネットワーク
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部(受信部)
104 ベースバンド信号処理部
105 アプリケーション部
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部(通知部)
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
1041 CP除去部
1042 FFT部
1043 分離部
1044 チャネル推定部
1045 復調部
1046 フィードバック情報生成部
2041 送信データ生成部
2042 RS系列生成部
2043 多重部
2044 IFFT部
2045 CP付加部
Claims (6)
- 複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末であって、
擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する受信部と、
前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部と、を有し、
前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とするユーザ端末。 - 前記項は、前記所定の情報が“0”である場合には、前記所定の情報が“1”である場合の項と異なる情報となることを特徴とする請求項1記載のユーザ端末。
- 前記参照信号系列は復調用参照信号であり、前記信号処理部は受信信号を復調する復調部を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のユーザ端末。
- 複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末と通信する無線基地局装置であって、
1ビットの所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて参照信号系列を生成する生成部と、
前記参照信号系列を送信し、前記所定の情報を含む下り制御情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を有し、
前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする無線基地局装置。 - 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末と、を備えた無線通信システムであって、
前記ユーザ端末は、擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する受信部と、
前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う信号処理部と、を有し、
前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする無線通信システム。 - 複数の無線基地局装置から協調マルチポイント送信される信号を受信するユーザ端末の無線通信方法であって、
擬似ランダム系列の初期化に用いる1ビットの所定の情報を含む下り制御情報を受信する工程と、
前記所定の情報に基づいて定義される項を含む式を利用して擬似ランダム系列を初期化し、当該擬似ランダム系列を用いて生成した参照信号系列を用いて信号処理を行う工程と、を有し、
前記項は、前記所定の情報が“1”である場合には、セル識別情報以外のユーザ固有情報となることを特徴とする無線通信方法。
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CATT: "DL Reference Signal Enhancement for CoMP Transmission", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #66BIS R1-112960, JPN6015037178, 4 October 2011 (2011-10-04) * |
NOKIA SIEMENS NETWORKS, NOKIA CORPORTATION: "Downlink reference signal enhancements for CoMP", 3GPP TSG-RAN WG1 MEETING #66BIS R1-113146, JPN6015037180, 4 October 2011 (2011-10-04) * |
NTT DOCOMO: "DL RS for CoMP Chairman's Notes", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #66BIS R1-113594, JPN6015037179, 14 October 2011 (2011-10-14) * |
SAMSUNG: "Design on scrambling sequence for MU-MIMO", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #59 R1-094580, JPN6017000008, 3 November 2009 (2009-11-03) * |
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