JP2016104629A - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、ステア・バイ・ワイヤ機能を備えた操舵装置において、クラッチ機構の誤接続が発生したときに、クラッチ機構が接続、解除の何れの状態にあるかを判定する手段について開示されている。
クラッチ機構が誤接続した状態で、ステア・バイ・ワイヤの制御を行う場合は、クイックレシオと機械的舵角比との偏差を埋めようと前記のモータが動作することになる。しかし、クラッチ機構が誤接続している限り、この偏差は埋まらずに拡大していく。すると、転舵機構側とハンドル側とが接続されているので、ハンドルが勝手に回転し(セルフステア)、運転者に違和感を与えてしまうという不具合がある。
本発明は、クラッチ機構が誤接続してしまっても、運転者に与える違和感を低減可能なステア・バイ・ワイヤ機能を備えた車両用操舵装置を提供することを課題とする。
本発明によれば、車両が始動された際は、クラッチ機構により操舵部側と転舵機構側とが接続されているときの操舵角に対する転舵角の比(機械的舵角比)以下になるように舵角比を制御する。よって、異物のかみ込みなどによりクラッチ機構が誤接続されても、クラッチ機構の誤接続による車両の始動の際においても、セルフステアは発生せず、よって運転者に与える違和感を低減できる。
また、クラッチ機構が誤接続している場合に、第1の値を機械的舵角比より小さくすれば、操作部(のハンドル)がロックされるので、運転者に異常の発生を知らせることができる。よって、運転者が一度車両の駆動を停止して、車両の再始動を図ることも期待される。そのため、異物などによるクラッチ機構の誤接続が解除される可能性も高まる。
本発明によれば、第2の値以上の操舵トルクが検出されたときは、所謂SBWモードから所謂EPSモードに切り替え、操舵トルクに基づいた制御、つまり、通常の電動パワーステアリング装置として機能させることが可能となる。
本発明によれば、クラッチ機構が正常に解放できていれば、操舵部は第3の値以上に操舵することができるので、所謂SBWモードで正常に立ち上がったと判定できて、制動を解除して車両を運転することができる。また、クラッチ機構が誤接続された状態で、かつSBWモードの制御状態、つまりハンドルがロックされた状態で、車両が走行に移行する不具合を防止することができる。
本発明によれば、車両の始動後に前記操舵角検出部が第4の値以上の操舵角を検出したときは、クラッチ機構が開放され、正常に所謂SBWモードが立ち上がったと判定することができるので、徐々に車速に応じた舵角比に移行することができる。
図1は、本実施形態にかかる車両用操舵装置の全体の概略構成を示す図である。
図1に示すように、車両用操舵装置1は、転舵輪6,6を有する車両Vに設けられている。車両用操舵装置1は、ハンドル2と、クラッチ機構4と、転舵装置5と、を有する。
ハンドル2は入力軸2aと一体に回転する。ハンドル2と入力軸2aは、運転者が操舵のための回転操作をする「操舵部」を構成する。転舵装置5は、出力軸4aの回転運動をラック軸6aの直線運動に変換する。ラック軸6aは、図示しないタイロッドを介して転舵輪6,6に接続される。転舵輪6,6は、ラック軸6aの直線運動で転舵される。
入力軸2aには、電動モータ(反力モータ)3が接続されている。反力モータ3は、入力軸2aを軸周りに回転させるトルクを発生する。これにより、車両用操舵装置1が後述のSBWモードで動作している際に、ハンドル2を握る運転者の手元には、操舵に係る反力(手応え)が伝えられる。
入力軸2aには、トルクセンサ7aが設けられている。トルクセンサ7aは、入力軸2aに発生するトルクを検出し、その検出信号を制御装置8に入力する。
リングギヤ40aは、入力軸2aと一体に回転する。サンギヤ40cは、出力軸4aと同軸の回転軸周りに自在に回転する。プラネタリギヤ40bは、出力軸4aと一体に回転するプラネタリキャリア40dに軸支される。
電磁ソレノイド42aは、励磁電流が供給されたときにロックピン42bを変位させてロックピン42bとロック用ギヤ41の係り合いを解除する。
このように構成されるクラッチ機構4において、ロックピン42bがロック用ギヤ41に係り合うようにすると、ロック用ギヤ41と一体に回転するサンギヤ40cの回転が規制される。
ロックピン42bとロック用ギヤ41の係り合いが解除されると、ロック用ギヤ41と一体に回転するサンギヤ40cは自在に回転可能になる。
このように、クラッチ機構4は、操作部(ハンドル2,入力軸2a)側と、転舵機構(出力軸4a,転舵装置5,ラック軸6a)側との間に設けられている。そして、クラッチ機構4は、操作部から転舵機構に回転動力が伝達される動力伝達状態と、操作部から転舵機構への回転動力の伝達が遮断される動力遮断状態と、が切り替わる。
制御装置8は、反力モータ3と、クラッチ機構4と、転舵モータ5aと、を制御して車両用操舵装置1を制御する。制御装置8は、車両用操舵装置1を、SBW(Steer By Wire)モードと、EPS(Electronic Power Steering)モード(電動パワーステアリングモード)とで制御する。
また、制御装置8は、反力モータ3を制御して、入力軸2aに所定のトルク(操舵反力トルク)を付与する。入力軸2aに操舵反力トルクが付与されることによって、運転者に対する擬似的な操舵反力が発生する。そして、車両用操舵装置1に良好な操舵フィーリングが付与される。
図2は、本実施形態にかかる制動装置210の概要を表す構成図である。この制動装置210は、所謂ブレーキ・バイ・ワイヤ(Brake By Wire)により車両の摩擦制動力を発生する装置である。
なお、配管222a〜222fには、各部のブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサPm,Pp,Phが設けられている。また、車両挙動安定化装置18は、ブレーキ液加圧用のポンプ273を備える。
その他の入力装置214、モータシリンダ装置216、車両挙動安定化装置218の構成や動作は公知であるため、詳細な説明は省略する。
制御装置8と制御装置200とは、車両内の各部間の通信を可能とする通信システムであるCAN(Controller Area Network)400を介して互いに通信可能である。
図4に示すように、制御装置8は、モード設定部310(転舵角制御部、指示送信部)を備えている。モード設定部310は、車両用操舵装置1の動作モードを設定する。すなわち、車両用操舵装置1の動作モードとしては、SBWモード、EPSモード、マニュアルステアリングモードとがある。SBWモードは、前記のとおり、車両用操舵装置1ステア・バイ・ワイヤによる操舵装置として、転舵モータ5aなどのアクチュエータの出力のみで転舵力を発生させるモードである。EPSモードは、前記のとおり、車両用操舵装置1を通常の電動パワーステアリング装置として、ハンドル2の回転による運転者の手動の転舵力を転舵モータ5aなどのアクチュエータの駆動でアシストするモードである。マニュアルステアリングモードは、転舵モータ5aなどのアクチュエータのアシストはまったくなしで、ハンドル2の回転による運転者の手動の力だけで車両用操舵装置1において転舵力を得るモードである。モード設定部310は、所定の条件にしたがって、これらのモード切り替えを行うように、転舵モータ制御部320、反力モータ制御部330、ソレノイド制御部340にモード設定信号を出力する。また、モード設定部310は、所定の通信を行う指示となる通信指示信号を通信制御部350に出力する。
ソレノイド制御部340は、電磁ソレノイド42aを制御する。すなわち、ソレノイド制御部340は、電磁ソレノイド42aをソレノイド駆動信号で駆動するソレノイド駆動回路341にソレノイド制御信号を出力して、電磁ソレノイド42aの動作を制御する。
転舵モータ制御部320、反力モータ制御部330、ソレノイド制御部340は、転舵モータ5a、反力モータ3、電磁ソレノイド42aを、モード設定部310からのモード設定信号によるモード設定に応じて動作させる。
つまり、ブラシレスモータなどで構成される転舵モータ5aの回転角を(転舵モータ5aの転舵モータレゾルバ7cなどで)検出し、この回転角が目標値となるように制御する。具体的には、車両が低車速走行の際には(車速は、車輪速センサ7dにより検出する)、操舵角に対する転舵角が相対的に大きくなるように(クイックレシオ)制御する。また、車両が高車速走行の際には、操舵角に対する転舵角が相対的に小さくなるように(スローレシオ)制御する。
ソレノイド制御部340は、SBWモードの場合は、クラッチ機構4を切断し、EPSモードマニュアルモードの場合は、クラッチ機構4を接続するように、電磁ソレノイド42aを制御する。
通信制御部350は、通信回路351を制御する。通信回路351は、制御装置8がCAN400を介して車両の各部と通信を行うための回路である。通信制御部350は、通信回路351に通信制御信号を出力し、モード設定部310からの通信指示信号に応じた制御指示信号を制御装置200に送信させる。
ここで、セルフステアの状態になってハンドル22が勝手に回転してしまうより、ステアリングロックの状態の方が、運転者を慌てさせず、違和感を与えることがないといえる。
そこで、本実施形態では、車両の始動時のSBWモードにおいては、本来のクイックレシオより小さな舵角比である機械的舵角比以下の舵角比になるように制御して、セルフステアの発生を防止することができるようにしている。
SBWモードでは、前記のとおり、操舵角に対する転舵角の比(舵角比)を、車両の低車速時にはクイックレシオ、車両の高車速時にはスローレシオにする。そして、この場合は、車両の始動時なので、転舵角制御マップ部321が、まずは、制御マップ322に基づいてクイックレシオにするのが通例である。
車両を再始動しない限り、通常のクイックレシオの舵角比になって(S9)以後は、SBWモードが続く限りは、転舵角制御マップ部321により、車両の低車速走行時はクイックレシオ、高車速走行時はスローレシオに制御する。すなわち、図5の処理は、車両の始動の際の短時間に実行される処理である。
4 クラッチ機構
7a トルクセンサ(トルク検出部)
7e 舵角センサ(操舵角検出部)
12 ハンドル(操舵部)
210 制動装置
200 制御装置(制動制御部)
310 モード設定部(転舵角制御部、指示送信部)
Claims (4)
- 車両の操舵のための操作を行う操舵部と、
前記操舵部と非連結で前記車両の転舵輪を転舵する転舵機構と、
前記操舵部側と前記転舵機構側とを断接するクラッチ機構と、
前記操舵部による操舵角を検出する操舵角検出部と、
前記操舵角検出部が検出した操舵角に基づいた前記転舵機構による転舵角となるように当該転舵角を制御する転舵角制御部と、
を備え、
前記転舵角制御部は、前記車両が始動された際は、前記クラッチ機構により前記操舵部側と前記転舵機構側とが接続されているときの前記操舵角に対する前記転舵角の比以下である第1の値になるように、目標舵角比を設定し前記操舵角に対する前記転舵角の比である舵角比を制御する車両用操舵装置。 - 前記操舵部による操舵トルクを検出する操舵トルク検出部を備え、
前記転舵角制御部は、前記車両が始動された際に前記操舵トルク検出部で第2の値以上の操舵トルクが検出されたときは、前記操舵トルク検出部で検出される操舵トルクに基づいて前記転舵角を制御する請求項1に記載の車両用操舵装置。 - 前記車両の始動後に前記操舵角検出部が第3の値以上の操舵角を検出するまで制動状態を維持するように、前記車両の制動装置を制御する制動制御部に指示を送信する指示送信部を備えた請求項1または2に記載の車両用操舵装置。
- 前記転舵角制御部は、前記車両の始動後に前記操舵角検出部が第4の値以上の操舵角を検出したときは、当該舵角比を予め定めた状態に制御する請求項1〜3の何れかの一項に記載の車両用操舵装置。
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