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JP2016194173A - ドラフト装置及び紡績機 - Google Patents

ドラフト装置及び紡績機 Download PDF

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JP2016194173A
JP2016194173A JP2015074848A JP2015074848A JP2016194173A JP 2016194173 A JP2016194173 A JP 2016194173A JP 2015074848 A JP2015074848 A JP 2015074848A JP 2015074848 A JP2015074848 A JP 2015074848A JP 2016194173 A JP2016194173 A JP 2016194173A
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晃弘 森田
Akihiro Morita
晃弘 森田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • D01H5/00Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
    • D01H5/18Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
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Abstract

【課題】トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供する。【解決手段】ドラフト装置は、複数のローラ対14,15,16及び17と、ミドルトップローラ16bに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュール64と、ミドルトップローラ16bの回転軸に設けられ、クリーニングモジュール64の接触及び離間タイミングを制御する第2カム58と、を備える。第2カム58は、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として10°以上150°以下の第1角度の範囲βでクリーニングモジュール64をエプロンベルト18bから離間させ、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として360°から第1角度を引いた第2角度の範囲でクリーニングモジュール64をミドルトップローラ16bに接触させる。【選択図】図4

Description

本発明は、ドラフト装置及び紡績機に関する。
ボトムローラ及びトップローラをそれぞれが有する複数のローラ対と、複数のトップローラのそれぞれに対して接触及び離間可能に設けられた複数のクリーニングモジュールと、複数のクリーニングモジュールのそれぞれの接触及び離間タイミングを制御する複数のカムと、を備えるドラフト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなドラフト装置によれば、トップローラに付着した繊維片(いわゆる風綿。ただし、綿、その他の天然繊維又は合成繊維等の繊維片を含む。以下、同じ。)を除去することができる。
実開平7−31858号公報
上述したようなドラフト装置では、全てのカムが、トップローラの回転軸を中心として例えば10°未満の角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラから離間させるように構成されている。そのため、回転速度が高いトップローラでは、クリーニングモジュールがトップローラから離間する時間が短くなり、トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するおそれがある。
そこで、本発明は、トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供することを目的とする。
本発明のドラフト装置は、ボトムローラ及びトップローラをそれぞれが有する複数のローラ対と、少なくとも1つのトップローラに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュールと、少なくとも1つのトップローラの回転軸に設けられ、クリーニングモジュールの接触及び離間タイミングを制御する制御部材と、を備え、制御部材は、回転軸を中心として10°以上150°以下の第1角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラから離間させ、回転軸を中心として360°から第1角度を引いた第2角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラに接触させる。
このドラフト装置では、トップローラの回転軸を中心として10°以上150°以下の第1角度の範囲でクリーニングモジュールがトップローラから離間する。そのため、トップローラの回転速度が高くても、クリーニングモジュールがトップローラから離間する時間を確保し、トップローラとクリーニングモジュールとの間から繊維片を落下させることができる。よって、このドラフト装置によれば、トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するのを抑制することができる。
本発明のドラフト装置では、制御部材は、回転軸が延びる方向から見た場合に扇形の形状を有するカムであってもよい。これにより、トップローラの回転速度が高くても、クリーニングモジュールがトップローラから離間する時間を確実に確保することができる。
本発明のドラフト装置は、ボトムローラ及びトップローラをそれぞれが有する複数のローラ対と、少なくとも2つのトップローラのそれぞれに対して接触及び離間可能に設けられた複数のクリーニングモジュールと、少なくとも2つのトップローラのそれぞれの回転軸に設けられ、複数のクリーニングモジュールのそれぞれの接触及び離間タイミングを制御する複数の制御部材と、を備え、ドラフト方向において最も上流側に位置する制御部材は、回転軸を中心として第3角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラから離間させ、ドラフト方向において最も下流側に位置する制御部材は、回転軸を中心として第3角度よりも大きい第4角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラから離間させる。
このドラフト装置では、上流側のトップローラよりも回転速度が高い下流側のトップローラにおいても、クリーニングモジュールがトップローラから離間する時間を確保し、トップローラとクリーニングモジュールとの間から繊維片を落下させることができる。よって、このドラフト装置によれば、トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するのを抑制することができる。
本発明のドラフト装置では、ドラフト方向において最も上流側に位置する制御部材と、ドラフト方向において最も下流側に位置する制御部材とは、回転軸が延びる方向から見た場合に互いに異なる形状を有するカムであってもよい。これにより、クリーニングモジュールがトップローラから離間する時間を確実に確保することができる。
本発明のドラフト装置では、制御部材は、クリーニングモジュールをトップローラから離間させる制御面を有するカムであり、制御面は、回転軸が延びる方向から見た場合にトップローラのローラ本体の外周面よりも外側に位置していてもよい。これにより、クリーニングモジュールをトップローラから大きく離間させることができるので、例えば繊維片が塊になっていても、トップローラとクリーニングモジュールとの間から、そのような繊維片を落下させることができる。
本発明のドラフト装置では、クリーニングモジュールは、少なくとも2つのトップローラのそれぞれに対して接触及び離間可能に設けられており、制御部材は、少なくとも2つのトップローラのそれぞれの回転軸に設けられており、ドラフト方向において最も下流側に位置する制御部材は、ねじ止めによって回転軸に取り付けられており、ドラフト方向において最も上流側に位置する制御部材は、圧入によって回転軸に取り付けられていてもよい。回転速度が低い上流側のトップローラに対する制御部材の取り付けに圧入を用いることで、部品点数を削減することができる。回転速度が高い下流側のトップローラに対する制御部材の取付けにねじ止めを用いることで、制御部材をトップローラに対して確実に取り付けることができる。
本発明のドラフト装置は、クリーニングモジュールを支持する第1支持部を更に備え、クリーニングモジュールは、ゴム又は樹脂からなるクリーナパッドを有し、第1支持部は、クリーナパッドを回動可能に片持ち支持していてもよい。これにより、トップローラに対して接触及び離間可能なクリーニングモジュールを簡易な構成で実現することができる。
本発明のドラフト装置は、トップローラを支持する第2支持部を更に備え、第1支持部は、第2支持部によってドラフト方向における上流側及び下流側に位置調整可能に支持されていてもよい。これにより、例えば隣り合うトップローラ間の距離を変更する場合に、トップローラと共にクリーニングモジュールを移動させることができる。
本発明の紡績機は、上記ドラフト装置と、ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える。
この紡績機では、上記ドラフト装置によって、トップローラとクリーニングモジュールとの間での繊維片の堆積が抑制される。
本発明によれば、トップローラとクリーニングモジュールとの間に繊維片が堆積するのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットのドラフト装置の側面図である。 クリーニングモジュールが接触状態にあるときの複数のクリーニング装置の側面図である。 クリーニングモジュールが離間状態にあるときの複数のクリーニング装置の側面図である。 図4の複数のクリーニング装置の平面図である。 クリーニング装置の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。
第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。第2エンドフレーム5には、紡績機1に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して紡績機1の各部に空気を供給する空気供給部、及び紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置41と、表示画面42と、入力キー43と、が設けられている。機台制御装置41は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面42は、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー43を用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、スライバSの走行方向において上流側から順に、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。各ローラ対14,15,16及び17は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ又は各紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対16のボトムローラに対しては、エプロンベルト18aが設けられている。ミドルローラ対16のトップローラに対しては、エプロンベルト18bが設けられている。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維案内部と、旋回空気流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維案内部は、上流側のドラフト装置6から供給された繊維束Fを紡績室内に案内する。旋回空気流発生ノズルは、繊維束Fが走行する経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回空気流を発生させる。この旋回空気流によって、繊維束Fを構成する複数の繊維の各繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れ等も検出する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。糸貯留装置11は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モータがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されており、巻取装置13からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、圧縮空気を用いるスプライサ、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
糸継台車3が糸継ぎ動作を行うとき、パッケージPを反巻取方向に回転(逆回転)させる。このときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するようにクレードルアーム21がエアーシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
上述したドラフト装置6について、より詳細に説明する。図3に示されるように、バックローラ対14は、スライバSの走行経路を挟んで互いに対向するバックボトムローラ14a及びバックトップローラ14bを有している。サードローラ対15は、スライバSの走行経路を挟んで互いに対向するサードボトムローラ15a及びサードトップローラ15bを有している。ミドルローラ対16は、スライバSの走行経路を挟んで互いに対向するミドルボトムローラ16a及びミドルトップローラ16bを有している。ミドルボトムローラ16aには、エプロンベルト18aが架けられている。ミドルトップローラ16bには、エプロンベルト18bが架けられている。フロントローラ対17は、スライバSの走行経路を挟んで互いに対向するフロントボトムローラ17a及びフロントトップローラ17bを有している。
複数のローラ対14,15,16及び17は、ケンス(図示省略)から供給されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に走行させ、繊維束Fを空気紡績装置7に供給する。以下、スライバSの走行経路に沿った方向を「ドラフト方向」という。ドラフト方向における上流側を単に「上流側」といい、ドラフト方向における下流側を単に「下流側」という。
各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aは、ベース51に回転可能に支持されている。各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aは、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で駆動回転させられる。各トップローラ14b,15b,16b及び17bは、クレードル(第2支持部)52に回転可能に支持されている。各トップローラ14b,15b,16b及び17bは、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aに所定圧力で接触させられることで従動回転させられる。なお、クレードル52は、隣り合う一対の紡績ユニット2のそれぞれが備えるドラフト装置6の各トップローラ14b,15b,16b及び17bを回転可能に支持している。
ベース51において、バックボトムローラ14a及びサードボトムローラ15aの位置は、ドラフト方向に沿って調整可能である。クレードル52において、バックトップローラ14b及びサードトップローラ15bの位置は、ドラフト方向に沿って調整可能である。これにより、ドラフトする繊維束Fの繊維長に応じて、隣り合うローラ対14,15間の距離、及び隣り合うローラ対15,16間の距離を調整することができる。
クレードル52の上流側の端部には、回動軸53が設けられている。回動軸53は、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aに各トップローラ14b,15b,16b及び17bが接触する接触位置と、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aから各トップローラ14b,15b,16b及び17bが離間する離間位置との間で、クレードル52を回動可能に支持している。クレードル52の下流側の端部には、オペレータがクレードル52の回動操作を行う際に用いられるハンドル54が設けられている。クレードル52が接触位置に回動させられると、ハンドル54の下端部に設けられたフック55が、ベース51の下流側の端部に設けられた固定ローラ56に係合し、各トップローラ14b,15b,16b及び17bが各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aに所定圧力で接触する状態が保持される。
ドラフト装置6には、複数のクリーニング装置60A,60B,60Cが設けられている。図4、図5及び図6に示されるように、各クリーニング装置60A,60B,60Cは、支持機構(第1支持部)61と、クリーニングモジュール64と、を備えている。各支持機構61は、クレードル52に取り付けられている。各クリーニングモジュール64は、支持機構61によって回動可能に片持ち支持されている。
クリーニング装置60A,60B,60Cは互いに同様の構成を有しているため、以下、クリーニング装置60Aの構成について説明し、クリーニング装置60B,60Cの構成の説明を省略する。
図7に示されるように、支持機構61は、機構本体66と、回動軸62と、を有している。機構本体66は、回動軸62を回動可能に支持している。図6に示されるように、クレードル52の取付面52aには、ドラフト方向に延びる長穴65aを有する取付部材65が固定されている。図4及び図5に示されるように、機構本体66は、取付部材65に対してバックトップローラ14bが配置されている側に配置されている。取付部材65に対してバックトップローラ14bが配置されている側とは反対側には、樹脂ワッシャ68及び板ばね69が配置されている。この状態で、図7に示されるように、ピン67が、バックトップローラ14bが配置されている側から、機構本体66の貫通孔66a、取付部材65の長穴65a、及び樹脂ワッシャ68に挿通され、ピン67の先端部67aが、板ばね69の係合穴69aに係合される。なお、図4、図5及び図6に示されるように、取付部材65には、各クリーニング装置60A,60B,60Cにおけるピン67の先端部67a、樹脂ワッシャ68及び板ばね69を覆うカバー76が取り付けられている。
支持機構61は、機構本体66に設けられた位置決め凹部66bにバックトップローラ14bの回転軸が配置された状態で(図7参照)、取付部材65に取り付けられる。支持機構61は、板ばね69の付勢力によって所定の摩擦抵抗を受けつつ、取付部材65の長穴65aに沿ってドラフト方向における上流側及び下流側に位置調整可能である。つまり、支持機構61は、クレードル52によってドラフト方向における上流側及び下流側に位置調整可能に支持されている。なお、樹脂ワッシャ68は、板ばね69の変形を防止する機能を有している。
図7に示されるように、クリーニングモジュール64は、モジュール本体71と、カムフォロア72と、支持部材73と、クリーナパッド74と、を有している。モジュール本体71は、カムフォロア72と一体的に形成されており、回動軸62によって回動可能に支持されている。支持部材73は、板状の部材であり、ボルト75によってモジュール本体71に固定されている。クリーナパッド74は、ゴム又は樹脂からなる。クリーナパッド74は、クリーナパッド74に設けられた複数の突起74aが、支持部材73に設けられた複数の係合穴73aにそれぞれ嵌め込まれることで、支持部材73に取り付けられている。クリーナパッド74は、支持機構61によって回動可能に片持ち支持されている。コイルばね63の内側には、回動軸62が通されている。コイルばね63は、機構本体66とモジュール本体71との間において、クリーナパッド74をバックトップローラ14bに近づく方向(図4参照)に付勢するように配置されている。
図4及び図5に示されるように、バックトップローラ14bの回転軸には、第1カム(制御部材)57が圧入によって取り付けられている。一例として、第1カム57の内側面に設けられた凸部が、バックトップローラ14bの回転軸の端面に設けられた凹部に圧入されることで、バックトップローラ14bの回転軸に第1カム57が取り付けられている。第1カム57は、バックトップローラ14bに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュール64(すなわち、クリーニング装置60Aのクリーニングモジュール64)の接触及び離間タイミングを制御する。
第1カム57は、カムフォロア72の追従によってクリーナパッド74をバックトップローラ14bから離間させる第1制御面57aを有している。第1制御面57aは、バックトップローラ14bの回転軸を中心として5°以上10°以下の角度の範囲αでクリーナパッド74をバックトップローラ14bから離間させる。第1カム57の側面のうち第1制御面57a以外の領域57bは、カムフォロア72から離間するように形成されており、クリーナパッド74をバックトップローラ14bに接触させる。
第1カム57がバックトップローラ14bと共に回転することで、クリーニングモジュール64が回動軸62を中心として回動し、バックトップローラ14bに対するクリーナパッド74の接触(図4参照)及び離間(図5参照)が繰り返される。バックトップローラ14bに付着した繊維片は、クリーナパッド74がバックトップローラ14bに接触した際に、クリーナパッド74に付着する。クリーナパッド74に付着した繊維片は、クリーナパッド74がバックトップローラ14bから離間した際に、例えば自重によって落下する。このようにして、クリーニング装置60Aは、バックトップローラ14bから繊維片を除去する。
なお、サードトップローラ15bの回転軸にも、第1カム57が圧入によって固定されている。当該第1カム57は、サードトップローラ15bに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュール64(すなわち、クリーニング装置60Bのクリーニングモジュール64)の接触及び離間タイミングを制御する。これにより、クリーニング装置60Bは、サードトップローラ15bから繊維片を除去する。
ミドルトップローラ16bの回転軸には、第2カム(制御部材)58がボルト59によって(すなわち、ねじ止めによって)取り付けられている。第2カム58は、ミドルトップローラ16bのエプロンベルト18bに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュール64(すなわち、クリーニング装置60Cのクリーニングモジュール64)の接触及び離間タイミングを制御する。
第2カム58は、カムフォロア72の追従によってクリーナパッド74をミドルトップローラ16bのエプロンベルト18bから離間させる第2制御面(制御面)58aを有している。第2制御面58aは、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として180°の角度(第1角度)の範囲βでクリーナパッド74をミドルトップローラ16bのエプロンベルト18bから離間させる。第2カム58の側面のうち第2制御面58a以外の領域58bは、カムフォロア72から離間するように形成されており、クリーナパッド74をミドルトップローラ16bのエプロンベルト18bに接触させる。領域58bは、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として180°の角度(第2角度)の範囲でクリーナパッド74をミドルトップローラ16bのエプロンベルト18bに接触させる。
第2カム58は、ミドルトップローラ16bの回転軸が延びる方向から見た場合に扇形の形状を有している。第2カム58の第2制御面58aは、ミドルトップローラ16bの回転軸が延びる方向から見た場合に、例えばエプロンベルト18bの厚さ分だけ、ミドルトップローラ16bのローラ本体の外周面よりも外側に位置している。
第2カム58がミドルトップローラ16bと共に回転することで、クリーニングモジュール64が回動軸62を中心として回動し、エプロンベルト18bに対するクリーナパッド74の接触(図4参照)及び離間(図5参照)が繰り返される。エプロンベルト18bに付着した繊維片は、クリーナパッド74がエプロンベルト18bに接触した際に、クリーナパッド74に付着する。クリーナパッド74に付着した繊維片は、クリーナパッド74がエプロンベルト18bから離間した際に、例えば自重によって落下する。このようにして、クリーニング装置60Cは、エプロンベルト18bから繊維片を除去する。
第1カム57と第2カム58とを対比すると、各トップローラ14b,15b,16bの回転軸が延びる方向から見た場合に、第1カム57の形状と第2カム58の形状とは、互いに異なっている。第1カム57よって制御される接触及び離間タイミングと第2カム58よって制御される接触及び離間タイミングとは、互いに異なっている。第2カム58がクリーナパッド74をエプロンベルト18bから離間させる角度(ミドルトップローラ16bの回転軸を中心とした第4角度)の範囲βは、第1カム57がクリーナパッド74をバックトップローラ14b及びサードトップローラ15bのそれぞれから離間させる角度(バックトップローラ14b及びサードトップローラ15bのそれぞれの回転軸を中心とした第3角度)の範囲αよりも大きい。
以上、説明したように、ドラフト装置6では、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として180°の角度の範囲でクリーニングモジュール64がエプロンベルト18bから離間する。そのため、ミドルトップローラ16bの回転速度が高くても、クリーニングモジュール64がエプロンベルト18bから離間する時間を確保し、エプロンベルト18bとクリーニングモジュール64との間から繊維片を落下させることができる。よって、ドラフト装置6によれば、エプロンベルト18bとクリーニングモジュール64との間に繊維片が堆積するのを抑制することができる。
ドラフト装置6では、第2カム58が、ミドルトップローラ16bの回転軸が延びる方向から見た場合に扇形の形状を有している。これにより、ミドルトップローラ16bの回転速度が高くても、クリーニングモジュール64がエプロンベルト18bから離間する時間を確実に確保することができる。
ドラフト装置6では、第2カム58がクリーナパッド74をエプロンベルト18bから離間させる角度の範囲βが、第1カム57がクリーナパッド74をバックトップローラ14b及びサードトップローラ15bのそれぞれから離間させる角度の範囲αよりも大きい。これにより、バックトップローラ14b及びサードトップローラ15bよりも回転速度が高いミドルトップローラ16bにおいても、クリーニングモジュール64がエプロンベルト18bから離間する時間を確保し、エプロンベルト18bとクリーニングモジュール64との間から繊維片を落下させることができる。
ドラフト装置6では、第1カム57と第2カム58の形状とが、各トップローラ14b,15b,16bの回転軸が延びる方向から見た場合に、互いに異なる形状を有している。これにより、クリーニングモジュール64が各トップローラ14b,15b,16bから離間する時間を確実に確保することができる。
ドラフト装置6では、第2カム58の第2制御面58aが、ミドルトップローラ16bの回転軸が延びる方向から見た場合に、ミドルトップローラ16bのローラ本体の外周面よりも外側に位置している。これにより、クリーニングモジュール64をエプロンベルト18bから大きく離間させることができるので、例えば繊維片が塊になっていても、エプロンベルト18bとクリーニングモジュール64との間から、そのような繊維片を落下させることができる。
ドラフト装置6では、第2カム58が、ねじ止めによってミドルトップローラ16bの回転軸に取り付けられており、第1カム57が、圧入によってバックトップローラ14b及びサードトップローラ15bのそれぞれの回転軸に取り付けられている。回転速度が低いバックトップローラ14b及びサードトップローラ15bのそれぞれに対する第1カム57の取り付けに圧入を用いることで、部品点数を削減することができる。回転速度が高いミドルトップローラ16bに対する第2カム58の取付けにねじ止めを用いることで、第2カム58をミドルトップローラ16bに対して確実に取り付けることができる。ただし、第1カム57も、バックトップローラ14b及びサードトップローラ15bの少なくともいずれかに対してねじ止めで取り付けられていてもよい。
ドラフト装置6では、クリーニングモジュール64のクリーナパッド74が、支持機構61によって回動可能に片持ち支持されている。これにより、各トップローラ14b,15b,16bに対して接触及び離間可能なクリーニングモジュール64を簡易な構成で実現することができる。ドラフト装置6では、クリーナパッド74が板状の支持部材73に取り付けられているので、各トップローラ14b,15b及びエプロンベルト18bに対するクリーナパッド74の接触を安定させることができる。
ドラフト装置6では、支持機構61が、クレードル52によってドラフト方向における上流側及び下流側に位置調整可能に支持されている。これにより、例えば、ドラフトする繊維束Fの繊維長に応じて、隣り合うローラ対14,15間の距離、及び隣り合うローラ対15,16間の距離を調整する場合に、バックトップローラ14b及びサードトップローラ15bと共に、各トップローラ14b,15bに対応するクリーニングモジュール64を移動させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明のクリーニングモジュールは、少なくとも1つのトップローラ(エプロンベルトを含む)に対して接触及び離間可能に設けることができる。少なくとも2つのトップローラのそれぞれに対してクリーニングモジュールを接触及び離間可能に設ける場合、クリーニングモジュールの接触及び離間タイミングを制御する複数の制御部材については、少なくとも、最も上流側に位置する制御部材と、最も下流側に位置する制御部材とで、接触及び離間タイミングに関する構成(例えばカムの形状等)が異なっていればよい。したがって、複数の制御部材の全てにおいて、接触及び離間タイミングに関する構成(例えばカムの形状等)が異なっていてもよい。
上記実施形態では、第2カム58が、ミドルトップローラ16bの回転軸を中心として180°の角度の範囲βでクリーニングモジュール64をエプロンベルト18bから離間させるように、且つミドルトップローラ16bの回転軸を中心として180°の角度の範囲でクリーニングモジュール64をエプロンベルト18bに接触させるように、構成されていたが、第2カム58が相当する本発明の制御部材は、次のように構成されていてもよい。すなわち、本発明の制御部材は、トップローラの回転軸を中心として10°以上150°以下の第1角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラから離間させるように、且つ当該回転軸を中心として360°から第1角度を引いた第2角度の範囲でクリーニングモジュールをトップローラに接触させるように、構成されていてもよい。なお、第1角度は、90°以上150°以下であることがより好ましく、100°以上130°以下であることが更に好ましい。
上記実施形態では、第2カム58の第2制御面58aが、ミドルトップローラ16bの回転軸が延びる方向から見た場合に、ミドルトップローラ16bのローラ本体の外周面よりも外側に位置していたが、第2カム58の第2制御面58aは、ミドルトップローラ16bのローラ本体の外周面上、又は当該外周面よりも内側に位置していてもよい。
上記実施形態では、クリーナパッド74の各突起74aが支持部材73の各係合穴73aに嵌め込まれることで、クリーナパッド74が支持部材73に取り付けられていたが、クリーナパッド74は、接着等、その他の手段によって支持部材73に取り付けられていてもよい。上記実施形態では、クリーナパッド74の幅は、各トップローラ(エプロンベルト含む)の幅と実質的に同一の幅を有するように図示されていた。しかし、クリーナパッド74の幅は、各トップローラ(エプロンベルト含む)でドラフトするスライバSの幅よりも大きければよく、下流側のクリーナパッド74の幅が上流側のクリーナパッド74の幅よりも小さくてもよい。
空気紡績装置7は、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するために、繊維案内部に保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置7は、そのようなニードルに代えて、繊維案内部の下流側端部によって、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置7は、上記の構成に代えて、互いに反対方向に繊維束Fに撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
紡績ユニット2では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、各装置は、下側で供給された糸Yが上側で巻き取られるように配置されていてもよい。
ドラフト装置6では、回動軸53がバックローラ対14側(すなわち、上流側)に配置されていたが、回動軸53は、フロントローラ対17側(すなわち、下流側)に配置されていてもよい。
紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも1つ及びトラバースガイド23が、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていたが、紡績ユニット2の各装置(例えば、ドラフト装置6、空気紡績装置7、巻取装置13等)は、紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージPの場合、糸Yのトラバースにより糸Yの弛みが発生するが、当該弛みは、糸貯留装置11で吸収することができる。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置、13…巻取装置、14…バックローラ対、14a…バックボトムローラ、14b…バックトップローラ、15…サードローラ対、15a…サードボトムローラ、15b…サードトップローラ、16…ミドルローラ対、16a…ミドルボトムローラ、16b…ミドルトップローラ、17…フロントローラ対、17a…フロントボトムローラ、17b…フロントトップローラ、52…クレードル(第2支持部)、61…支持機構(第1支持部)、64…クリーニングモジュール、74…クリーナパッド、57…第1カム(制御部材)、58…第2カム(制御部材)、58a…第2制御面(制御面)、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…糸、P…パッケージ。

Claims (9)

  1. ボトムローラ及びトップローラをそれぞれが有する複数のローラ対と、
    少なくとも1つの前記トップローラに対して接触及び離間可能に設けられたクリーニングモジュールと、
    少なくとも1つの前記トップローラの回転軸に設けられ、前記クリーニングモジュールの接触及び離間タイミングを制御する制御部材と、を備え、
    前記制御部材は、前記回転軸を中心として10°以上150°以下の第1角度の範囲で前記クリーニングモジュールを前記トップローラから離間させ、前記回転軸を中心として360°から前記第1角度を引いた第2角度の範囲で前記クリーニングモジュールを前記トップローラに接触させる、ドラフト装置。
  2. 前記制御部材は、前記回転軸が延びる方向から見た場合に扇形の形状を有するカムである、請求項1記載のドラフト装置。
  3. ボトムローラ及びトップローラをそれぞれが有する複数のローラ対と、
    少なくとも2つの前記トップローラのそれぞれに対して接触及び離間可能に設けられた複数のクリーニングモジュールと、
    少なくとも2つの前記トップローラのそれぞれの回転軸に設けられ、複数の前記クリーニングモジュールのそれぞれの接触及び離間タイミングを制御する複数の制御部材と、を備え、
    ドラフト方向において最も上流側に位置する前記制御部材は、前記回転軸を中心として第3角度の範囲で前記クリーニングモジュールを前記トップローラから離間させ、
    前記ドラフト方向において最も下流側に位置する前記制御部材は、前記回転軸を中心として第3角度よりも大きい第4角度の範囲で前記クリーニングモジュールを前記トップローラから離間させる、ドラフト装置。
  4. 前記ドラフト方向において最も上流側に位置する前記制御部材と、前記ドラフト方向において最も下流側に位置する前記制御部材とは、前記回転軸が延びる方向から見た場合に互いに異なる形状を有するカムである、請求項3記載のドラフト装置。
  5. 前記制御部材は、前記クリーニングモジュールを前記トップローラから離間させる制御面を有するカムであり、
    前記制御面は、前記回転軸が延びる方向から見た場合に前記トップローラのローラ本体の外周面よりも外側に位置している、請求項1〜4のいずれか一項記載のドラフト装置。
  6. 前記クリーニングモジュールは、少なくとも2つの前記トップローラのそれぞれに対して接触及び離間可能に設けられており、
    前記制御部材は、少なくとも2つの前記トップローラのそれぞれの前記回転軸に設けられており、
    ドラフト方向において最も下流側に位置する前記制御部材は、ねじ止めによって前記回転軸に取り付けられており、
    前記ドラフト方向において最も上流側に位置する前記制御部材は、圧入によって前記回転軸に取り付けられている、請求項1〜5のいずれか一項記載のドラフト装置。
  7. 前記クリーニングモジュールを支持する第1支持部を更に備え、
    前記クリーニングモジュールは、ゴム又は樹脂からなるクリーナパッドを有し、
    前記第1支持部は、前記クリーナパッドを回動可能に片持ち支持している、請求項1〜6のいずれか一項記載のドラフト装置。
  8. 前記トップローラを支持する第2支持部を更に備え、
    前記第1支持部は、前記第2支持部によってドラフト方向における上流側及び下流側に位置調整可能に支持されている、請求項7記載のドラフト装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項記載のドラフト装置と、
    前記ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、
    前記空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える、紡績機。
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