JP2016192985A - 内視鏡システム、プロセッサ装置、及び、内視鏡システムの作動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーチファクトを低減して、正確な酸素飽和度を算出することができる内視鏡システム、プロセッサ装置、及び内視鏡システムの作動方法を提供する。【解決手段】内視鏡システムは、過去の第1期間の酸素飽和度SW1に対する最新の第2期間の酸素飽和度SW2の変化量Δを算出し、変化量Δが閾値Th未満の場合には、第2期間の酸素飽和度SW2の値を維持し、かつ、変化量Δが閾値Th以上の場合には、変化量Δを閾値Thにした値に第2期間の酸素飽和度SW2を補正する酸素飽和度補正部と、第2期間の酸素飽和度SW2を用いて酸素飽和度画像を生成する酸素飽和度画像生成部と、を備える。【選択図】図15
Description
本発明は、観察対象の酸素飽和度を算出する内視鏡システム、プロセッサ装置、及び内視鏡システムの作動方法に関する。
医療分野においては、光源装置、内視鏡、及びプロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いた診断が広く行われている。内視鏡は、被検体内に挿入する挿入部を有し、光源装置が発生する照明光が照射された観察対象(被検体内の粘膜等)を撮像する。プロセッサ装置は、観察対象を撮像して得る画像信号を用いて観察対象の画像を生成し、モニタに表示する。
さらに、近年の内視鏡システムには、観察対象の画像を得るだけでなく、観察対象の性質を表す情報が得られるものが知られている。例えば、特許文献1の内視鏡システムは、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数に差がある波長帯域を有する酸素飽和度測定光(以下、測定光という)を観察対象に照射することにより、観察対象の性質として酸素飽和度を測定し、酸素飽和度を表す画像(以下、酸素飽和度画像という)を生成及び表示している。
酸素飽和度画像は、観察対象の形状等の構造的特徴を表す画像信号から生成される画像に、酸素飽和度の情報を重畳することにより生成される。このため、酸素飽和度画像を生成するためには、白色光等を照射して観察対象の形状等を表す画像信号と、測定光を照射して酸素飽和度を算出するための画像信号とが必要なので、通常は、2フレーム分の撮影が必要になる。
一方、内視鏡システムの観察対象は、蠕動運動等による動きがあり、観察対象に動きがない場合でも内視鏡の動きによって、観察対象には内視鏡に対する相対的な動きがある。こうした観察対象の動きを止めることはできないので、酸素飽和度画像を生成及び表示するために上記のように2フレーム分の撮影をすると、2フレーム分の画像信号間でのランダムノイズの違いや観察対象(または内視鏡)の動きに起因した酸素飽和度の値の擬似的な変化(以下、アーチファクトという)が生じる場合がある。
酸素飽和度は、観察対象の特性(病状等)に応じて変化するが、画像信号の取得間隔はミリ秒単位であるため、2フレーム分の画像信号を得る僅かな時間ではほとんど変化しない。しかし、酸素飽和度のアーチファクトは上記のように観察対象の動き等によって変化するので、アーチファクトがあると、変化が大きい実態に合わない不正確な酸素飽和度が算出される部分が生じる場合がある。
本発明は、観察対象の特性変化や、撮像の間隔に比べて長期的な長期的な観察対象の動きに対応する酸素飽和度の本来の時間的または空間的変化(画像内での位置の移動等)は残しつつ、観察対象の瞬間的な急激な変化に対応した酸素飽和度の値の誤差であるアーチファクトを低減して、正確な酸素飽和度を算出することができる内視鏡システム、プロセッサ装置、及び内視鏡システムの作動方法を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡システムは、照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、第1期間画像信号の取得後の第2期間に観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得する画像信号取得部と、第1期間画像信号を用いて観察対象の第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、第2期間画像信号を用いて観察対象の第2期間の酸素飽和度を算出する酸素飽和度算出部と、第1期間の酸素飽和度に対する第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、変化量が閾値未満の場合には、第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、変化量が閾値以上の場合には、変化量を閾値にした値に第2期間の酸素飽和度を補正する酸素飽和度補正部と、第2期間の酸素飽和度を用いて、観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成する酸素飽和度画像生成部と、を備える。
酸素飽和度補正部は、第1期間の酸素飽和度の分布に基づいて閾値を設定することが好ましい。
第2期間画像信号を多重解像度化し、それぞれ解像度が異なる複数の多重解像度化画像信号を生成する多重解像度化処理部と、複数の多重解像度化画像信号にそれぞれ重み付けをして合成することにより、第2期間合成画像信号を生成する合成処理部と、を備え、酸素飽和度算出部は、第2期間合成画像信号を用いて、第2期間の酸素飽和度を算出することが好ましい。
第2期間画像信号は、第2期間の第1タイミングに取得する第1群画像信号と、第2期間の第1タイミングとは異なる第2タイミングに取得する第2群画像信号とを含み、合成処理部は、第1群画像信号から生成される複数の多重解像度化画像信号と、第2群画像信号から生成される複数の多重解像度化画像信号とを、解像度毎に比較し、第1群画像信号から生成される多重解像度化画像信号と第2群画像信号から生成される多重解像度化画像信号との差が小さい解像度の多重解像度化画像信号ほど、重み付けを大きくして合成をすることが好ましい。
第1群画像信号及び第2群画像信号は、緑色波長帯域に対応する緑色画像信号と赤色波長帯域に対応する赤色画像信号とをそれぞれ含み、合成処理部は、多重解像度化した緑色画像信号と赤色画像信号の比を解像度毎に比較して重み付けを設定することが好ましい。
第2期期間画像信号を多重解像度化し、それぞれ解像度が異なる複数の多重解像度化画像信号を生成する多重解像度化処理部を備え、酸素飽和度算出部は、複数の多重解像度化画像信号のうち、特定の解像度の多重解像度化画像信号を用いて第2期間の酸素飽和度を算出することが好ましい。
第2期間画像信号は、第2期間の第1タイミングに取得する第1群画像信号と、第2期間の第1タイミングとは異なる第2タイミングに取得する第2群画像信号とを含み、酸素飽和度算出部は、第1群画像信号から生成される多重解像度化画像信号と第2群画像信号から生成される多重解像度化画像信号との差が最も小さく、かつ、最も解像度が高い多重解像度化画像信号を用いて第2期間の酸素飽和度を算出することが好ましい。
第1期間の酸素飽和度を含め、第2期間よりも過去に算出した複数の酸素飽和度を記憶する酸素飽和度記憶部と、酸素飽和度記憶部が記憶する複数の酸素飽和度を用いて第2期間の酸素飽和度のノイズを低減するノイズ低減部と、を備えることが好ましい。
観察対象と内視鏡の相対的な動きを検出する動き検出部を備え、ノイズ低減部は、動き検出部が検出した動きが大きいほど、ノイズの低減に使用する酸素飽和度の数を多くすることが好ましい。
第2期間の酸素飽和度と第1期間の酸素飽和度との位置ズレを補正する位置ズレ補正部を備えることが好ましい。
本発明のプロセッサ装置は、照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、第1期間画像信号の取得後の第2期間に観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得する画像信号取得部と、第1期間画像信号を用いて観察対象の第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、第2期間画像信号を用いて観察対象の第2期間の酸素飽和度を算出する酸素飽和度算出部と、第1期間の酸素飽和度に対する第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、変化量が閾値未満の場合には、第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、変化量が閾値以上の場合には、変化量を閾値にした値に第2期間の酸素飽和度を補正する酸素飽和度補正部と、第2期間の酸素飽和度を用いて、観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成する酸素飽和度画像生成部と、を備える。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、画像信号取得部が、照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、第1期間画像信号の取得後の第2期間に観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得するステップと、酸素飽和度算出部が、第1期間画像信号を用いて観察対象の第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、第2期間画像信号を用いて観察対象の第2期間の酸素飽和度を算出するステップと、酸素飽和度補正部が、第1期間の酸素飽和度に対する第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、変化量が閾値未満の場合には、第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、変化量が閾値以上の場合には、変化量を閾値にした値に第2期間の酸素飽和度を補正するステップと、酸素飽和度画像生成部が、第2期間の酸素飽和度を用いて、観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成するステップと、を備える。
本発明の内視鏡システム、プロセッサ装置、及び内視鏡システムの作動方法は、酸素飽和度の変化量が閾値未満であり、酸素飽和度の変化が観察対象の特性変化に対応する本来の酸素飽和度の時間的または空間的変化とみなせる場合には、算出した酸素飽和度の値を維持し、酸素飽和度の変化量が閾値以上であり、酸素飽和度の変化がアーチファクトである可能性が高い場合には、変化量を閾値の値にした値に酸素飽和度の値を補正することで、アーチファクトによる酸素飽和度の変化を低減する。このため、本発明の内視鏡システム、プロセッサ装置、及び内視鏡システムの作動方法は、観察対象の特性変化に対応する本来の酸素飽和度の時間的または空間的変化は残しつつ、アーチファクトを低減して、正確な酸素飽和度を算出することができる。
[第1実施形態]
図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、コンソール19とを有する。内視鏡12は光源装置14と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置16と電気的に接続される。内視鏡12は、被検体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられた湾曲部12c及び先端部12dを有している。操作部12bのアングルノブ12eを操作することにより、湾曲部12cは湾曲動作する。この湾曲動作によって、先端部12dが所望の方向に向けられる。
図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、コンソール19とを有する。内視鏡12は光源装置14と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置16と電気的に接続される。内視鏡12は、被検体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられた湾曲部12c及び先端部12dを有している。操作部12bのアングルノブ12eを操作することにより、湾曲部12cは湾曲動作する。この湾曲動作によって、先端部12dが所望の方向に向けられる。
また、操作部12bには、アングルノブ12eの他、モード切り替えスイッチ13a、ズーム操作部13bが設けられている。モード切り替えスイッチ13aは、観察モードの切り替え操作に用いられる。内視鏡システム10は、観察モードとして通常観察モードと酸素飽和度観察モードとを有している。通常観察モードは、白色光を照射して観察対象を撮像して得た自然な色合いの画像(以下、通常画像という)をモニタ18に表示する。酸素飽和度観察モードは、酸素飽和度を測定するための特定波長帯域を有する測定光を観察対象に照射して観察対象の酸素飽和度を測定し、酸素飽和度の値を用いて色付けした酸素飽和度画像をモニタ18に表示する。
プロセッサ装置16は、モニタ18及びコンソール19と電気的に接続される。モニタ18は、各観察モードの画像や画像に付帯する画像情報等を出力表示する。コンソール19は、機能設定等の入力操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能する。なお、プロセッサ装置16には、画像や画像情報等を記録する外付けの記録部(図示省略)を接続してもよい。
図2に示すように、光源装置14は、4色の半導体光源を有し、観察対象に照射するための光を発生させる光源部20と、光源部20が発する光の波長帯域を制限する帯域制限部21と、光源部20及び帯域制限部21の駆動を制御する光源制御部22と、光源部20及び帯域制限部21によって生成される光の光路を結合する光路結合部23とを備えている。
光源部20は、V−LED(Violet Light Emitting Diode)20a、B−LED(Blue Light Emitting Diode)20b、G−LED(Green Light Emitting Diode)20c、及びR−LED(Red Light Emitting Diode)20dの四色のLEDを有する。図3に示すように、V−LED20aは、中心波長405nm、波長帯域380〜420nmの紫色光Vを発光する紫色光源である。B−LED20bは、中心波長460nm、波長帯域420〜500nmの青色光Bを発する青色光源である。G−LED20cは、波長帯域が480〜600nmに及ぶ緑色光Gを発する緑色光源である。R−LED20dは、中心波長620〜630nmで、波長帯域が600〜650nmに及び赤色光Rを発光する赤色光源である。なお、V−LED20aとB−LED20bの中心波長は±5nmから±10nm程度の幅を有する。
帯域制限部21は、B−LED20bの光路上に設けられ、B−LED20bが発する青色光から、特定波長帯域を有する光を生成する。具体的には、図4に示すように、帯域制限部21は、切り替え自在なショートパスフィルタ(SPF)21aとロングパスフィルタ(以下、LPF)21bとを有する。SPF21aとLPF21bの切り替えは、光源制御部22によって制御される。
図5に示すように、SPF21aは、B−LED20bが発する青色光Bの短波長側波長帯域(波長460nm未満)を透過し、長波長側波長帯域(波長460nm以上)をカットする。これにより、SPF21aは、青色光Bから、通常観察用青色光BSを生成する。例えば通常観察モードの場合、光源制御部22は、SPF21aをB−LED20bの光路中に配置し、V−LED20a、B−LED20b、G−LED20c、及びR−LED20dを全て点灯させる。このため、図6に示すように、紫色光Vと通常観察用青色光BSと緑色光Gと赤色光Rとが光路結合部23によって結合され、照明光として観察対象に照射される。紫色光Vと通常観察用青色光BSと緑色光Gと赤色光Rとからなる照明光は、ほぼ白色光(以下、通常観察用白色光という)である。このように、通常観察モード時にSPF21aによって青色光Bから通常観察用青色光BSを生成するのは、約460〜500nmの波長帯域の光が表層血管やピットパターン等の構造のコントラストを低下させてしまうからである。
なお、本実施形態では、通常観察モードの場合、V−LED20aを点灯させ、紫色光Vを含む通常観察用白色光を観察対象に照射させるが、通常観察モードではV−LED20aを消灯させても良い。また、上記SPF21aは模式的に波長460nmで青色光Bをカットしているが、実際のカット特性は波長5〜10nm程度の幅を持つ。このため、波長460nm以上をカットするために、SPF21aは、波長450nm付近から透過率が減衰する特性を有する。また、キセノン光源との演色性を維持するためには、観察対象に照射する照明光の分光スペクトルに離散的な波長帯域がないことが好ましい。このため、SPF21aのカット特性は、青色光Bの波長460nm以上の波長帯域の光の光量を厳密に零にするのものではなく、キセノン光源との演色性が維持可能な程度に波長460nm以上の波長帯域の光を低減する特性を有する。このため、SPF21aを用いた場合でも、観察対象に照射する照明光には離散的な波長帯域はない(図5及び図6参照)。
一方、LPF21bは、酸素飽和度観察モード時にB−LED20bの光路上に配置される(図4参照)。図7に示すように、LPF21bは、B−LED20bが発する青色光Bの短波長側波長帯域をカットし、長波長側波長帯域を透過する。これにより、LPF21bは、青色光Bから、酸素飽和度を測定するための特定波長帯域を有する測定光BLを生成する。
酸素飽和度を測定するための特定波長帯域とは、酸素飽和度によって吸光量に違いが生じる程度に酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数に差がある波長帯域である。図8に示すように、酸化ヘモグロビンの吸光係数(グラフ26)と還元ヘモグロビンの吸光係数(グラフ27)の大小関係は波長帯域によって異なり、複数の波長帯域でこれらの大小関係は逆転する。例えば、紫色から青色の波長帯域では、約420nm、約450nm、約500nmに酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数が一致する波長があり、420〜450nmの波長帯域では、酸化ヘモグロビンの吸光係数は還元ヘモグロビンの吸光係数よりも小さく、450〜500nmの波長帯域では酸化ヘモグロビンの吸光係数は還元ヘモグロビンの吸光係数よりも大きい。
これらの各波長帯域はどちらも酸素飽和度を測定するための特定波長帯域として利用することができるが、本実施形態の場合、B−LED20bは波長帯域420〜500nmの青色光Bを発し、LPF21bは波長460nm以上を透過して測定光BLを生成するので、測定光BLは、酸化ヘモグロビンの吸光係数が還元ヘモグロビンの吸光係数以下である460〜500nmの波長帯域を有する。LPF21bの代わりに、450nm以下の波長帯域を透過するSPFを用いれば、測定光BLの波長帯域を、酸化ヘモグロビンの吸光係数が還元ヘモグロビンの吸光係数以上である420〜450nmの波長帯域にすることができる。
なお、B−LED20bが発する青色光Bは、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数が一致する波長(等吸収点)を含んでいる。このため、青色光Bは、酸化ヘモグロビンの吸光係数が還元ヘモグロビンの吸光係数以上の波長帯域と、酸化ヘモグロビンの吸光係数が還元ヘモグロビンの吸光係数以下の波長帯域との両方を含んでいるので、青色光Bそのものを、酸素飽和度を測定するための測定光として用いると、酸素飽和度を測定できるとしても測定精度が低い。このため、内視鏡システム10では、帯域制限部21のLPF21bによって測定光BLを生成する。
本実施形態では模式的に、LPF21bが波長460nm未満をカットしているが、SPF21aと同様に、実際のカット特性は波長5〜10nm程度の幅を持つ。このため、LPF21bは、波長450nm未満の短波長側波長帯域を確実にカットするために、上記のように波長460nm付近から透過率が減衰する特性を有することが好ましい。これは、上記のように、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数が一致する等吸収点が波長450nmにあるからである。このように、LPF21bが波長450nm未満の短波長側波長帯域をカットする特性を有することで、測定光BLによって酸素飽和度を特に正確に算出することができる。
酸素飽和度観察モード時には、光源制御部22は、第1発光モードと、第2発光モードとで光源部20を制御する。すなわち、光源制御部22は、発光モードを第1発光モードと第2発光モードとで切り替える制御をする。第1発光モードでは、光源制御部22は、SPF21aをB−LED20bの光路中に配置し、4色のLED20a〜20dを全て点灯させる。このため、第1発光モードでは、通常観察モードと同様に、紫色光Vと通常観察用青色光Bsと緑色光Gと赤色光Rとからなる通常観察用白色光が観察対象に照射される。
第2発光モードでは、光源制御部22は、LPF21bをB−LED20bの光路中に配置し、V−LED20aを消灯し、B−LED20bとG−LED20cとR−LED20dを点灯させる。このため、図9に示すように、第2発光モードでは、測定光BLと緑色光Gと赤色光Rとからなる白色光(以下、酸素飽和度測定用白色光という)が観察対象に照射される。
上記各種照明光は、光路結合部23を介してライトガイド41に入射される。ライトガイド41は、内視鏡12及びユニバーサルコード(内視鏡12と光源装置14及びプロセッサ装置16とを接続するコード)内に内蔵されており、光路結合部23から導光される照明光を内視鏡12の先端部12dまで伝搬する。なお、ライトガイド41としては、マルチモードファイバを使用することができる。一例として、コア径105μm、クラッド径125μm、外皮となる保護層を含めた経がφ0.3〜0.5mmの細径なファイバケーブルを使用することができる。
内視鏡12の先端部12dには、照明光学系30aと撮像光学系30bが設けられている。照明光学系30aは照明レンズ45を有しており、この照明レンズ45を介して、ライトガイド41によって伝搬した照明光が観察対象に照射される。撮像光学系30bは、対物レンズ46、ズームレンズ47、撮像センサ48を有している。撮像センサ48は、対物レンズ46及びズームレンズ47を介して観察対象からの光によって、観察対象を撮像する。なお、ズームレンズ47は、ズーム操作部13bの操作によって、撮影光軸(図示しない)に沿って移動し、撮像センサ48が撮像する観察対象を拡大または縮小する。
撮像センサ48はカラー撮像センサであり、観察対象の反射像を撮像して画像信号を出力する。撮像センサ48としては、CCD(Charge Coupled Device)撮像センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)撮像センサを利用可能である。また、撮像センサ48は、図10に示すR(赤色)カラーフィルタ,G(緑色)カラーフィルタ,及びB(青色)カラーフィルタの三色のカラーフィルタが画素毎に設けられており、観察対象の反射像を撮像して色毎の画像信号を出力する。すなわち、撮像センサ48は、Rカラーフィルタが設けられたR画素(赤色画素)と、Gカラーフィルタが設けられたG画素(緑色画素)と、Bカラーフィルタが設けられたB画素(青色画素)とを有し、各画素からそれぞれ画像信号を出力することにより、RGB画像信号を出力する。
表1に示すように、通常観察モードの場合、観察対象には通常観察用白色光が照射されるので、撮像センサ48は、通常観察用白色光のうち紫色光Vと通常観察用青色光BSに対応する光(反射光や蛍光等)をB画素で受光し、青色波長帯域に対応する青色画像信号(以下、B画像信号という)を出力する。同様に、通常観察用白色光のうち緑色光Gに対応する光をG画素で受光し、緑色波長帯域に対応する緑色画像信号(以下、G画像信号という)を出力し、赤色光Rに対応する光をR画素で受光し、赤色波長帯域に対応する赤色画像信号(以下、R画像信号という)を出力する。
また、表2に示すように、酸素飽和度観察モードにおいて、光源制御部22が第1発光モードで光源部20を制御する場合、観察対象には通常観察用白色光が照射されるので、撮像センサ48は、通常観察用白色光のうち紫色光V及び通常観察用青色光BSに対応する光をB画素で受光して第1青色画像信号(以下、B1画像信号という)を出力する。同様に、撮像センサ48は、通常観察用白色光のうち、緑色光Gに対応する光をG画素で受光し、緑色波長帯域に対応する第1緑色画像信号(以下、G1画像信号という)を出力し、赤色光Rに対応する光をR画素で受光し、赤色波長帯域に対応する第1赤色画像信号(以下、R1画像信号という)を出力する。
表3に示すように、酸素飽和度観察モードにおいて、光源制御部22が第2発光モードで光源部20を制御する場合には、観察対象には酸素飽和度測定用白色光が照射されるので、撮像センサ48は、B画素で測定光BLに対応する光を受光し、第2青色画像信号(以下、B2画像信号)を出力する。また、酸素飽和度測定用白色光のうち緑色光Gに対応する光をG画素で受光し、緑色波長帯域に対応する第2緑色画像信号(以下、B2画像信号)を出力し、赤色光Rに対応する光をR画素で受光し、赤色波長帯域に対応する第2赤色画像信号(以下、R2画像信号)を出力する。
なお、原色のカラー撮像センサである撮像センサ48の代わりに、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びG(緑)の補色フィルタを備えた補色撮像センサを用いても良い。補色撮像センサを用いる場合には、CMYGの4色の画像信号が出力されるので、補色−原色色変換によって、CMYGの四色の画像信号をRGBの3色の画像信号に変換することにより、撮像センサ48と同様のRGB画像信号を得ることができる。また、撮像センサ48の代わりに、カラーフィルタを設けていないモノクロセンサを用いても良い。この場合、光源制御部22は、必要に応じて、各LED20a〜20dを時分割で点灯させる。
撮像センサ48から出力される画像信号は、CDS/AGC回路50に送信される。CDS/AGC回路50は、アナログ信号である画像信号に相関二重サンプリング(CDS;Correlated Double Sampling)や自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)を行う。CDS/AGC回路50を経た画像信号は、A/D変換器51により、デジタル画像信号に変換される。A/D変換したデジタル画像信号がプロセッサ装置16に入力される。
プロセッサ装置16は、撮像制御部52と、画像信号取得部54と、画像処理部61と、表示用画像信号生成部66と、を備える。画像信号取得部54は、DSP(Digital Signal Processor)56と、ノイズ低減部58と、信号変換部59と、を有し、画像処理部61は、通常処理部62と、特殊処理部63とを有する。
撮像制御部52は、モード切り替えスイッチ13aからモード切り替え信号の入力を受けて光源制御部22及び撮像センサ48を制御することにより、観察モードを切り替える。また、撮像制御部52は、光源制御部22及び撮像センサ48によって、照明光の種類や光量、照明光の切り替えタイミング、撮像センサ48の露光時間の長さ、画像信号の出力時にかけるゲインの値、及び、撮像のタイミング等を制御する。
具体的には、観察モードが通常観察モードの場合、撮像制御部52は、光源制御部22を制御して、常に通常観察用白色光を観察対象に照射し、撮像センサ48によって一定の時間(撮像フレーム)毎に観察対象を撮像する。これにより、通常観察モードの場合、画像信号取得部54は、一定の周期毎に、B画像信号、G画像信号、及びR画像信号に取得する。
一方、観察モードが酸素飽和度観察モードの場合、図11に示すように、撮像制御部52は、光源制御部22を制御して、第1発光モードと第2発光モードを一定の時間(撮像フレーム)毎に交互に切り替えて、各発光モード時に撮像センサ48で観察対象を撮像する。これにより、画像信号取得部54は、B1画像信号、G1画像信号、R1画像信号、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を取得する。
酸素飽和度の算出には、第1発光モード時に得るB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号と、第2発光モード時に得るB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号とが必要である。このため、酸素飽和度観察モードの場合、第1発光モードの通常観察用白色光を照射して観察対象を撮像し、B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号を取得し、かつ、第2発光モードで酸素飽和度測定用白色光を照射して観察対象を撮像し、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を取得する「期間T0」が、1枚の酸素飽和度画像を生成に必要な画像信号を取得するための単位期間である。
以下では、第1発光モードの通常観察用白色光を照射して観察対象を撮像し、B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号を取得する単位期間T0の前半期間TFを「第1タイミングTF」という。同様に、第2発光モードの酸素飽和度測定用白色光を照射して観察対象を撮像し、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を取得する単位期間T0の後半期間TLを「第2タイミングTL」という。また、また、第1タイミングTFに取得するB1画像信号、G1画像信号、R1画像信号を「第1群画像信号F1」、第2タイミングTLに取得するB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を「第2群画像信号F2」という。
さらに、B1画像信号、G1画像信号、R1画像信号、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を取得する最新の単位期間T0を「第2期間W2」、この第2期間の直前に、G1画像信号、R1画像信号、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を取得する過去の単位期間T0を「第1期間W1」という。また、第2期間W2に取得するG1画像信号、R1画像信号、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を「第2期間画像信号FW2」、第1期間W1に取得するG1画像信号、R1画像信号、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を「第1期間画像信号FW1」という。
画像信号取得部54は、上記のように画像信号を取得する。通常観察モードの場合、画像信号取得部54は、B画像信号、G画像信号、R画像信号を撮像フレーム毎に取得する。一方、酸素飽和度観察モードの場合、画像信号取得部54は、第1群画像信号F1(B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号)と、第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)を交互に取得する。したがって、画像信号取得部54は、照明光が照射された観察対象を第1期間W1に撮像することで得られる第1期間画像信号FW1を取得し、かつ、第1期間画像信号FW1の取得後の第2期間W2に観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号FW2を取得する。
DSP56は、取得した画像信号に対して、欠陥補正処理、オフセット処理、ゲイン補正処理、リニアマトリクス処理、ガンマ変換処理、デモザイク処理、及びYC変換処理等の各種信号処理を行う。欠陥補正処理では、撮像センサの欠陥画素の信号が補正される。オフセット処理では、欠陥補正処理を施した画像信号から暗電流成分を除かれ、正確な零レベルが設定される。ゲイン補正処理では、オフセット処理をしたRGB各画像信号に特定のゲインを乗じることにより各画像信号の信号レベルが整えられる。ゲイン補正処理をした各色の画像信号には、色再現性を高めるためのリニアマトリクス処理が施される。その後、ガンマ変換処理によって、各画像信号の明るさや彩度が整えられる。リニアマトリクス処理をした画像信号には、デモザイク処理(等方化処理や同時化処理とも言う)が施され、補間により各画素の欠落した色の信号を生成される。デモザイク処理によって、全画素がRGB各色の信号を有するようになる。DSP59は、デモザイク処理をした各画像信号にYC変換処理を施し、輝度信号Yと色差信号Cb及び色差信号Crをノイズ低減部58に出力する。
ノイズ低減部58は、DSP56でデモザイク処理等を施した画像信号に対して、例えば移動平均法やメディアンフィルタ法等によるノイズ低減処理を施す。ノイズを低減した画像信号は、信号変換部59に入力され、RGBの画像信号に再変換され、画像処理部61に入力される。
通常処理部62は、通常観察モード時に作動し、RGB画像信号に対して、色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を行い、通常画像を生成する。色変換処理では、RGB画像信号に対して3×3のマトリックス処理、階調変換処理、及び3次元LUT(ルックアップテーブル)処理などにより色変換処理を行う。色彩強調処理は、色変換処理済みのRGB画像信号に対して行われる。構造強調処理は、例えば表層血管やピットパターン等の観察対象の構造を強調する処理であり、色彩強調処理をしたRGB画像信号に対して行われる。上記のように、構造強調処理まで各種画像処理等を施したRGB画像信号を用いたカラー画像が通常画像である。
特殊処理部63は、酸素飽和度観察モード時に作動し、酸素飽和度観察モード時に得られる画像信号を用いて、観察対象の酸素飽和度を算出し、かつ、酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成する。図12に示すように、輪郭抽出部68と、位置ズレ補正部69と、信号比算出部71と、相関関係記憶部72と、酸素飽和度算出部73と、酸素飽和度記憶部74と、酸素飽和度補正部75と、色変換処理部76と、色彩強調処理部77と、構造強調処理部78と、酸素飽和度画像生成部79とを備える。
輪郭抽出部68は、観察対象の輪郭成分(エッジに関する情報)を抽出する。より具体的には、輪郭抽出部68は、最新の第2期間画像信号W2が入力されると、第2期間画像信号FW2に含まれる第1群画像信号F1を用いて第1タイミングTSの輪郭成分を抽出する。同様に、輪郭抽出部68は、第2期間画像信号FW2に含まれる第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)を用いて、第2タイミングTLの輪郭成分を抽出する。
位置ズレ補正部69は、輪郭抽出部68が抽出する第1タイミングTSの輪郭成分と、第2タイミングTLの輪郭成分とを比較し、第1群画像信号F1または第2群画像信号F2の位置ズレを補正して、第1群画像信号F1の観察対象の位置と、第2群画像信号F2の観察対象の位置と、を一致させる。この位置ズレ補正は、第1群画像信号F1を取得する第1タイミングTFと第2群画像信号TLを取得する第2タイミングTLの間に生じる観察対象と内視鏡12の相対的な動き(主に平行移動や回転)を補正するものである。このため、観察対象と内視鏡12の相対的な動きに起因するアーチファクトはほぼ無くなる。
信号比算出部71は、位置ズレ補正部69によって位置ズレを補正した第1群画像信号F1と第2群画像信号F2を用いて、酸素飽和度算出部73で酸素飽和度の算出のために用いる信号比を算出する。具体的には、信号比算出部71は、第2群画像信号F2に含まれるB2画像信号と、第1群画像信号F1に含まれるG1画像信号の比(以下、信号比B2/G1という)をそれぞれ画素毎に算出する。また、第1群画像信号F1に含まれるR1画像信号とG1画像信号の比(以下、信号比R1/G1という)をそれぞれ画素毎に算出する。
相関関係記憶部72は、信号比算出部71が算出する各信号比と、酸素飽和度との相関関係を記憶している。この相関関係は、図13に示すように、二次元空間上に酸素飽和度の等値線を定義した二次元テーブルで記憶されている。信号比に対する等値線の位置及び形状は、光散乱の物理的なシミュレーションによって予め得られる。各等値線の間隔は血液量を表す信号比R1/G1に応じて変化する。なお、信号比と酸素飽和度との相関関係はlogスケールで記憶されている。
上記相関関係は、酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビンの吸光特性(図8参照)や光散乱特性と密接に関連している。酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数の差が大きい測定光BLの波長帯域では、酸素飽和度の情報を取り扱いやすいが、測定光BLに対応するB2画像信号は、酸素飽和度だけでなく、血液量にも依存度が高い。そこで、B2画像信号に加え、主として血液量に依存して変化するG1画像信号と、酸素飽和度及び血液量に対する依存度が低いR1画像信号とから求められる信号比R1/G1を用いることで血液量に依存することなく、酸素飽和度を正確に求めることができるようにしている。
酸素飽和度算出部73は、相関関係記憶部72が記憶する相関関係を参照して、信号比算出部71が算出する信号比B2/G1と信号比R1/G1に対応する酸素飽和度を算出する。例えば、特定画素において信号比がB2*/G1*とR1*/G1*である場合、相関関係を参照すると、これらに対応する酸素飽和度は「60%」である(図13参照)。このため、酸素飽和度算出部73は、この特定画素の酸素飽和度を「60%」と算出する。
なお、信号比B2/G1及び信号比R1/G1が極めて大きくなってしまったり、極めて小さくなったりすることはほとんどない。すなわち、信号比B2/G1,信号比R1/G1の組み合わせが、酸素飽和度0%を表す下限等値線を上回ったり、酸素飽和度100%を表す上限等値線を下回ったりすることはほとんどない。但し、算出する酸素飽和度が下限等値線を下回った場合、酸素飽和度算出部73は酸素飽和度を0%と算出し、上限等値線を上回ったりしてしまった場合には、酸素飽和度算出部73は酸素飽和度を100%と算出する。
また、酸素飽和度算出部73は酸素飽和度を順次算出する。このため、酸素飽和度算出部73は、第1期間W1には、第1期間画像信号FW1を用いて、第1期間W1の酸素飽和度SW1を算出し、かつ、第2期間W2には、第2期間画像信号FW2を用いて、第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出する。「第1期間画像信号FW1を用いて」とは、第1期間画像信号FW1を用いて算出される信号比B2/G1及び信号比R1/G1を用いることを含む。同様に、「第2期間画像信号FW2を用いて」とは、第2期間画像信号FW2を用いて算出される信号比B2/G1及び信号比R1/G1を用いることを含む。
酸素飽和度記憶部74は、酸素飽和度算出部73が算出する酸素飽和度を記憶する。酸素飽和度記憶部74が記憶する酸素飽和度は、酸素飽和度補正部75で使用される。本実施形態の場合、酸素飽和度記憶部74は、少なくとも第1期間W1の酸素飽和度SW1を記憶する。
酸素飽和度補正部75は、酸素飽和度算出部73が最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出した場合に、図14に示すように、過去の第1期間W1の酸素飽和度SW1を用いて、最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2を補正する。また、酸素飽和度補正部75による補正は、画素毎に行う。より具体的には、酸素飽和度補正部75は、過去の第1期間W1の酸素飽和度SW1に対する最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2の変化量Δを画素毎に算出する。そして、算出した変化量Δが閾値Th未満の場合には、第2期間W2の酸素飽和度SW2の値を維持し、かつ、算出した変化量Δが閾値Th以上の場合には、第2期間の酸素飽和度SW2の値を閾値Thの値に補正する。
例えば、図15に示すように、画素P1の第2期間W2の酸素飽和度SW2の値がS2であり、同じ画素P1の第1期間W1の酸素飽和度SW1の値がS1であり、かつ、変化量Δ(=S2−S1)が閾値Th未満の場合(Δ<|Th|)、酸素飽和度補正部75は、この画素P1の第2期間W2の酸素飽和度SW2の値を、補正後も元の値S2に維持する。すなわち、変化量Δが小さく、酸素飽和度の変化が観察対象の特性変化に対応する本来の酸素飽和度の時間的または空間的変化とみなせる場合、酸素飽和度補正部75は酸素飽和度の変化を許容する。
一方、図16に示すように、画素P1とは異なる画素P2の第2期間W2の酸素飽和度SW2の値がS4であり、画素P2の第1期間W1の酸素飽和度SW1の値がS3であり、かつ、変化量Δ(=S4−S3)が閾値Th以上の場合(Δ≧|Th|)、酸素飽和度補正部75は、この画素P2の第2期間W2の酸素飽和度SW2の値を、元の値S4から、値S5に補正する。値S5は、第1期間W1の酸素飽和度SW1の値S3に、閾値Thを加えた値である(S5=S3+|Th|)。すなわち、変化量Δが大きく、酸素飽和度の変化がアーチファクトである可能性が高い場合には、酸素飽和度補正部75は変化量Δを閾値Thに抑え、変化量Δを閾値Thにした値に第2期間W2の酸素飽和度SW2の値を補正し、第2期間W2の酸素飽和度SW2のアーチファクトを低減する。
上記のように酸素飽和度を算出する一方で、特殊処理部63は、色変換処理部76、色彩強調処理部77、構造強調処理部78によって酸素飽和度画像のベースとなる画像信号(以下、ベース画像信号という)を生成する。色変換処理部76は、第1群画像信号F1(B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号)に対して、3×3のマトリックス処理、階調変換処理、3次元LUT処理などにより色変換処理を行う。色彩強調処理部77は、色変換処理済みの第1群画像信号F1に対して色彩強調処理を施す。構造強調処理部78は、色彩強調処理済みの第1群画像信号F1に対して、例えば表層血管やピットパターン等の観察対象の構造を強調する構造強調処理を施す。すなわち、ベース画像信号は、通常処理部62と同様の各種画像処理等を施したB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号によって形成される。
酸素飽和度画像生成部79は、図17に示すベース画像信号91と、図18に示すように、酸素飽和度補正部75よって閾値Th以上の変化を閾値Thの値に補正した第2期間W2の酸素飽和度SW2とを用いて、図19に示すように、観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像92を生成する。より具体的には、酸素飽和度画像92は、ベース画像信号91から生成される通常画像を、閾値Th以上の変化を閾値Thの値に補正した第2期間W2の酸素飽和度SW2の値に応じて画素毎に色変換をして生成される。このため、酸素飽和度画像92によれば、観察対象の形状等を観察できるが、酸素飽和度画像92の観察対象の色は酸素飽和度を表す。
上記のように、通常観察モード時に通常処理部62が生成する通常画像、及び、酸素飽和度観察モード時に特殊処理部63が生成する酸素飽和度画像92は、表示用画像信号生成部66に入力される。表示用画像信号生成部66は、通常画像や酸素飽和度画像92を表示用形式の信号(表示用画像信号)に変換してモニタ18に入力する。これにより、モニタ18には通常画像や酸素飽和度画像92が表示される。
次に、内視鏡システム10が酸素飽和度画像92を生成する一連の流れを図20のフローチャートに沿って説明する。まず、モード切り替えスイッチ13aを用いて観察モードが酸素飽和度観察モードに設定されると、撮像制御部52は光源制御部22を制御して、第1発光モードの通常観察用白色光と、第2発光モードの酸素飽和度測定用白色光とを交互に観察対象に照射する。そして、これらの各照明光の照射タイミングに合わせて、撮像制御部52は撮像センサ48によって観察対象を撮像し、画像信号取得部54は、第1群画像信号F1(B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号)と、第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)と、を交互に順次取得する(S11)。
こうして第1群画像信号F1と第2群画像信号F2を順次取得するなかで、画像信号取得部54が最新の第2期間W2に取得した第1群画像信号F1と第2群画像信号F2を取得すると、特殊処理部63では、まず、輪郭抽出部68が第1群画像信号F1の輪郭成分と、第2群画像信号F2の輪郭成分を抽出する(S12)。次いで、位置ズレ補正部69は、第1群画像信号F1の観察対象の位置と、第2群画像信号F2の観察対象の位置ズレを補正し(S13)、信号比算出部71は、位置ズレ補正部69によって位置ズレを補正した第1群画像信号F1と第2群画像信号F2を用いて、第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出するための信号比B2/G1及び信号比R1/G1を画素毎に算出する(S14)。その後、酸素飽和度算出部73は、相関関係記憶部72が記憶する相関関係を参照して、信号比算出部71が算出した信号比B2/G1及び信号比R1/G1に対応する第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出する(S15)。酸素飽和度算出部73が算出する酸素飽和度SW2は、酸素飽和度記憶部74に順次記憶される(S16)。
上記のように、第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出するためには、第2期間W2のうち、前半の第1タイミングTFに取得する第1群画像信号F1と、第2期間W2のうち、後半の第2タイミングTLに取得する第2群画像信号F2とを組み合わせて使用するので、第1タイミングTFと第2タイミングTLとの間で観察対象に動きがあると、算出する酸素飽和度にアーチファクトが生じる場合がある。観察対象の動きのなかでも、観察対象の平行移動や回転として表れる観察対象と内視鏡12の相対的な動きは、位置ズレ補正によって補正されるが、観察対象の蠕動運動等による粘膜の表面形状の変化(変形)があるので、表面形状の変化に起因するアーチファクトが発生する場合がある。
このため、酸素飽和度補正部75は、酸素飽和度記憶部74に記憶されている過去の第1期間W1に対応する酸素飽和度SW1を用いて、最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2を補正する(S17)。この酸素飽和度補正部75による第2期間W2の酸素飽和度の補正は、第1期間W1の酸素飽和度SW1に対する変化量Δを閾値Th以下に抑える。このため、観察対象の特性変化に対応する酸素飽和度の本来の変化は維持されるが、観察対象の動き(変形等)に対応するアーチファクトは最大で閾値Thに抑えられる。
酸素飽和度画像生成部79は、酸素飽和度補正部75によって、閾値Th以上の変化を閾値Thの値に補正した第2期間W2の酸素飽和度SW2を用いて酸素飽和度画像92を生成するので(S18)、内視鏡システム10は、観察対象の特性変化に対応する本来の酸素飽和度の時間的または空間的変化は残しつつ、アーチファクトを低減して、正確な酸素飽和度を算出することができる。例えば、図21に示すように、酸素飽和度補正部75によって補正せずに、酸素飽和度算出部73が算出する最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2を用いて生成する酸素飽和度画像98には、観察対象のエッジの近傍にアーチファクト99が生じやすい。図21の酸素飽和度画像98は、観察対象のエッジに近傍に表れる高酸素飽和度のアーチファクト99を表している。これに対して、酸素飽和度補正部75によって、閾値Th以上の変化を閾値Thに補正した最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2を用いて生成する酸素飽和度画像92には、このようなアーチファクト99はほとんど発生しない(図19参照)。
なお、上記第1実施形態では、酸素飽和度補正部75が変化量Δとの比較に用いる閾値Thが一定であるが、閾値Thを可変にすることができる。例えば、第1期間W1の酸素飽和度SW1の分布に基づいて閾値Thを設定することが好ましい。この場合、第1期間W1の酸素飽和度SW1の平均値、中央値、最大値、または、最小値等の統計量に応じて閾値Thを変更することが好ましい。閾値Thを設定するための統計量は、第1期間W1の酸素飽和度SW1の全体で算出しても良く、第1期間W1の酸素飽和度SW1を複数の領域に区分けし、各領域で上記統計量を算出して用いても良い。
[第2実施形態]
観察対象は管状であり、内視鏡12からみて観察対象の奥の方は、内視鏡12からの照明光が届きにくい。また、観察対象には凹凸等があるため、観察対象の形状によっては内視鏡12からの照明光が到達し難い領域が生じる場合がある。例えば、図22に示すG1画像信号201のように、内視鏡12から遠い観察対象の奥の方や、内視鏡12からみて観察対象の凹凸の影になる領域は、照明光の照射強度が低く、周辺に比べて暗い領域(以下、暗領域という)202になる場合がある。このように、G1画像信号201に暗領域202が生じる場合、このG1画像信号201とともに第1タイミングTLに取得される他の第1群画像信号F1(B1画像信号及びR1画像信号)にもほぼ同様の暗領域が生じる。また、G1画像信号201に暗領域202が生じる場合、G1画像信号201を取得する第1タイミングTLに続く第2タイミングTFに取得する第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)にもほぼ同様に暗領域が生じる。
観察対象は管状であり、内視鏡12からみて観察対象の奥の方は、内視鏡12からの照明光が届きにくい。また、観察対象には凹凸等があるため、観察対象の形状によっては内視鏡12からの照明光が到達し難い領域が生じる場合がある。例えば、図22に示すG1画像信号201のように、内視鏡12から遠い観察対象の奥の方や、内視鏡12からみて観察対象の凹凸の影になる領域は、照明光の照射強度が低く、周辺に比べて暗い領域(以下、暗領域という)202になる場合がある。このように、G1画像信号201に暗領域202が生じる場合、このG1画像信号201とともに第1タイミングTLに取得される他の第1群画像信号F1(B1画像信号及びR1画像信号)にもほぼ同様の暗領域が生じる。また、G1画像信号201に暗領域202が生じる場合、G1画像信号201を取得する第1タイミングTLに続く第2タイミングTFに取得する第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)にもほぼ同様に暗領域が生じる。
上記のような暗領域202等が生じた第2期間画像信号FW2を用いて第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出すると、酸素飽和度補正部75によって第2期間W2の酸素飽和度SW2を補正することで、観察対象の動きによるアーチファクトを抑えたとしても、図23に示す酸素飽和度画像205のように、暗領域202に、観察対象の動きが原因でないアーチファクト206が生じる場合がある。このアーチファクト206は、照明光の照射光量不足のために、相対的にランダムノイズが大きくなっていることが原因である。また、酸素飽和度画像205を静止画で観察する場合には目立たないアーチファクト206でも、暗領域202にアーチファクト206がある酸素飽和度画像205を動画で観察すると、アーチファクト206が移動したり、明滅を繰り返したりして目立つので、観察に支障をきたす場合がある。
観察対象の動きによるアーチファクト99だけでなく、上記のようなランダムノイズに起因するアーチファクト206を低減するためには、図24に示すように、特殊処理部63に、多重解像度化処理部210と、合成処理部211と、を設ける。
多重解像度化処理部210は、画像信号に多重解像度化処理をして、元の画像信号から解像度が異なる複数の画像信号を生成する。より具体的には、多重解像度化処理部210は、画像信号にローパスフィルタ処理をすることにより、元の画像信号よりも低解像度の画像信号を生成する。また、多重解像度化処理部210は、ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数を変えて、元の画像信号よりも解像度が低い複数の画像信号を生成する。これにより、多重解像度化処理部210は、一つの画像信号から、解像度が異なる複数の画像信号(以下、多重解像度化画像信号という)を生成する。多重解像度化画像信号には、ローパスフィルタ処理前後の解像度に変化がない元の解像度の画像信号を含む。
多重解像度化処理部210には、第1実施形態と同様に、位置ズレ補正部69で位置ズレを補正した第2期間画像信号FW2が入力される。このため、図25に示すように、多重解像度化処理部210は、まず、第2期間画像信号FW2のうち、第1タイミングTFに取得した第1群画像信号F1に含まれるB1画像信号から、例えば、第1解像度〜第4解像度の4種類の多重解像度化画像信号を生成する。本実施形態では、第1解像度はローパスフィルタ処理前と同じ解像度であり、最も解像度が高く、第2解像度、第3解像度、第4解像度の順に解像度が低くなる。また、以下では、多重解像度化処理部210がB1画像信号から生成する第1解像度の多重解像度化画像信号221を「第1解像度B1画像信号221」、第2解像度の多重解像度化画像信号222を「第2解像度B1画像信号222」、第3解像度の多重解像度化画像信号223を「第3解像度B1画像信号223」、第4解像度の多重解像度化画像信号224を「第4解像度B1画像信号224」という。
同様に、多重解像度化処理部210は、第2期間画像信号FW2の第1群画像信号F1に含まれるG1画像信号及びR1画像信号をそれぞれ多重解像度化し、第1解像度G1画像信号、第2解像度G1画像信号、第3解像度G1画像信号、第4解像度G1画像信号、第1解像度R1画像信号、第2解像度R1画像信号、第3解像度R1画像信号、及び、第4解像度R1画像信号を生成する。
さらに、多重解像度化処理部210は、第2期間画像信号FW2の第2群画像信号F2(B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号)も同様に多重解像度化し、第1解像度〜第4解像度の多重解像度化画像信号を生成する。B2画像信号から生成される第1解像度の多重解像度化画像信号を第1解像度B2画像信号等と称するのは上記と同様である。
合成処理部211は、第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号と、第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号とを、解像度毎に、かつ、画素毎に比較する。そして、比較結果に応じて各画素かつ各解像度の「重み」を設定し、設定した重みで重み付けをして合成をすることにより、第2期間画像合成画像信号を生成する。例えば、図26に示すように、第1解像度B1画像信号221、第2解像度B1画像信号222、第3解像度B1画像信号223、及び第4解像度B1画像信号224の特定画素P3の重みがそれぞれ「K1」、「K2」、「K3」、及び「K4」の場合、第1解像度B1画像信号221、第2解像度B1画像信号222、第3解像度B1画像信号223、及び第4解像度B1画像信号224の特定画素P3に、これらの重みをそれぞれ乗じて合成する。これを、特定画素P3を含む全ての画素で行うことにより、B1合成画像信号231を生成する。同様にして、G1合成画像信号、R1合成画像信号、B2合成画像信号、G2合成画像信号、及び、R2合成画像信号を生成する。B1合成画像信号231、G1合成画像信号、R1合成画像信号、B2合成画像信号、G2合成画像信号、及び、R2合成画像信号が、第2期間合成画像信号である。
「重み」は偶然に同じ値になる場合を除き、基本的には、画素毎に、及び、画像信号の色毎に異なる値になる。また、合成処理部211は「重み」を、第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号と、第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号との信号比を用いて求める。具体的には、第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号の色相(GとRの比;以下、GR比という)と、第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号の色相(GR比)の値の近さに基づいて重みを設定する。
例えば、特定画素P3の各解像度の重みを算出する場合、図27に示すように、合成処理部211は、第1解像度G1画像信号と第1解像度R1画像信号の信号比(以下、第1解像度第1GR比という)241と、第1解像度G2画像信号と第1解像度R2画像信号の信号比(以下、第1解像度第2GR比という)242を画素毎に算出して比較する。具体的には、第1解像度第1GR比と、第1解像度第2GR比の特定画素P3の値の差D1P3を求める。
同様に、第2解像度G1画像信号と第2解像度R1画像信号の信号比(第2解像度第1GR比)と、第2解像度G2画像信号と第2解像度R2画像信号の信号比(第2解像度第2GR比)を求め、これらの各特定画素P3の値の差D2P3を求める。第3解像度及び第4解像度についても同様に、差D3P3及び差D4P3を求める。
合成処理部211は、これらの「D1P3」、「D2P3」、「D3P3」、及び「D4P3」に反比例する重み「K1」、「K2」、「K3」、及び「K4」を設定する。すなわち、合成処理部211は、第1タイミングTFに取得した第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号のGR比と、第2タイミングTLに取得した第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号のGR比が近い解像度ほど、重みを大きくする。これは、第1タイミングTFでも第2タイミングTLでも緑色光G及び赤色光Rは等しいので、第1タイミングTFに取得した第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号のGR比と、第2タイミングTLに取得した第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号のGR比は、ランダムノイズがなければ近い値になるからである。したがって、上記のように、GR比が近い解像度の重みを大きくして合成することは、ランダムノイズを除くことに等しい。したがって、合成処理部211が上記のように生成する第2期間合成画像信号を用いて、第1実施形態と同様に第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出し、酸素飽和度画像92を生成すれば、第2期間W2の酸素飽和度SW2及び酸素飽和度画像92には、ランダムノイズによるアーチファクト206が現れなくなる。
なお、上記第2実施形態では、合成処理部211を設け、合成処理部211が生成する第2期間合成画像信号を用いて酸素飽和度を算出しているが、第2期間合成画像信号を用いる代わりに、第1タイミングTFに取得した第1群画像信号F1から生成される多重解像度化画像信号のGR比と、第2タイミングTLに取得した第2群画像信号F2から生成される多重解像度化画像信号のGR比の差が最も小さく、かつ、最も解像度が高い多重解像度化画像信号を用いて、第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出しても良い。例えば、特定画素P3のGR比が、第2解像度で最小になる場合、第2解像度B1画像信号、第2解像度G1画像信号、第2解像度R1画像信号、第2解像度B2画像信号、第2解像度G2画像信号、及び、第2解像度R2画像信号を用いて、特定画素P3の第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出する。このように、GR比の差が最も小さく、かつ、最も解像度が高い多重解像度化画像信号を用いて、第2期間W2の酸素飽和度SW2を算出する場合も、上記第2実施形態と同様にランダムノイズによるアーチファクト206を低減することができる。この場合、合成処理部211は、合成処理をしないので、GR比算出部、及び、GR比の差を算出する差算出部として機能する。
なお、上記第1実施形態では観察対象の動きによるアーチファクト99を低減し、第2実施形態ではさらに暗領域202のランダムノイズによるアーチファクト206を低減しているが、この他のノイズ等によるアーチファクトも低減することが好ましい。この場合、例えば、図28に示すように、酸素飽和度補正部75に、ノイズ低減部301を設けると良い。ノイズ低減部301は、いわゆる巡回型のノイズ低減処理(3次元ノイズ低減処理とも言う)を行う。巡回型のノイズ低減処理は、短時間の間に取得され、観察対象の動きが小さく相関が高い複数の画像信号を例えば平均することによって、ランダム性でフレーム間での相関が低いノイズを低減する処理である。ノイズ低減部301は、酸素飽和度記憶部74が記憶する第1期間W1の酸素飽和度SW1、または、第1期間W1の酸素飽和度SW1を含む過去に算出した複数の酸素飽和度を用いて、最新の第2期間W2の酸素飽和度SW2のノイズを低減する。このノイズ低減部301による巡回型のノイズ低減処理を併用すれば、上記第1実施形態及び第2実施形態よりもさらにアーチファクトを低減することができる。
また、上記のように、ノイズ低減部301を併用する場合、図29に示すように、さらに動き検出部302を設けておくことが好ましい。動き検出部302は、例えば、輪郭抽出部68が抽出する輪郭成分を用いて、観察対象と内視鏡12の相対的な動きを検出する。より詳細には、動き検出部302は、観察対象と内視鏡12の相対的な動きの大きさを検出する。そして、ノイズ低減部301は、動き検出部302が検出した動きの大きさによって、上記ノイズ低減処理のために参照する、第2期間W2よりも前に算出した過去の酸素飽和度の数を変更する。具体的には、観察対象と内視鏡12の相対的な動きが大きいほど、ノイズ低減処理のために参照する過去の酸素飽和度の数を多くする。通常、巡回型のノイズ低減処理は、観察対象の動きが小さい場合に有効とされているため、観察対象の動きが大きい場合には参照する過去のデータを少なくするべきであるが、本発明の内視鏡システム10の場合、酸素飽和度補正部75が観察対象の動きによるアーチファクト99を低減するので、観察対象と内視鏡12の相対的な動きが大きいほど、参照する過去の酸素飽和度のデータを多くして、観察対象の動きによるアーチファクト99以外のノイズ等を低減することで、特にノイズ等が少ない酸素飽和度を算出することができる。
上記変形例の動き検出部302は、輪郭抽出部68から輪郭成分を取得して観察対象と内視鏡12の相対的な動きの大きさを検出するが、内視鏡12の先端部12dにジャイロセンサを設けてある場合には、ジャイロセンサから取得する信号に基づいて内視鏡12の動きの大きさを検出しても良い。
上記第1実施形態、第2実施形態、及び変形例では、撮像センサ48が設けられた内視鏡12を被検体内に挿入して観察を行う内視鏡システムによって本発明を実施しているが、カプセル内視鏡システムでも本発明は好適である。例えば、図30に示すように、カプセル内視鏡システムでは、カプセル内視鏡400と、プロセッサ装置(図示しない)とを少なくとも有する。
カプセル内視鏡400は、光源402と制御部403と、撮像センサ404と、画像処理部406と、送受信アンテナ408と、を備えている。光源402は、光源部20及び帯域制限部21に対応する。制御部403は、光源制御部37及び撮像制御部52と同様に機能する。また、制御部403は、送受信アンテナ408によって、カプセル内視鏡システムのプロセッサ装置と無線で通信可能である。カプセル内視鏡システムのプロセッサ装置は、上記第1実施形態、第2実施形態、及び変形例のプロセッサ装置16とほぼ同様であるが、画像信号取得部54及び画像処理部61に対応する画像処理部406はカプセル内視鏡400に設けられ、生成した酸素飽和度画像92等は、送受信アンテナ408を介してプロセッサ装置に送信される。撮像センサ404は上記各実施形態の撮像センサ48と同様に構成される。
10,200 内視鏡システム
20 光源部
21 帯域制限部
22 光源制御部
52 撮像制御部
63 特殊処理部
69 位置ズレ補正部
73 酸素飽和度算出部
74 酸素飽和度記憶部
75 酸素飽和度補正部
79 酸素飽和度画像生成部
92,98,205 酸素飽和度画像
99,206 アーチファクト
202 暗領域
210 多重解像度化処理部
211 合成処理部
301 ノイズ低減部
302 動き検出部
400 カプセル内視鏡
20 光源部
21 帯域制限部
22 光源制御部
52 撮像制御部
63 特殊処理部
69 位置ズレ補正部
73 酸素飽和度算出部
74 酸素飽和度記憶部
75 酸素飽和度補正部
79 酸素飽和度画像生成部
92,98,205 酸素飽和度画像
99,206 アーチファクト
202 暗領域
210 多重解像度化処理部
211 合成処理部
301 ノイズ低減部
302 動き検出部
400 カプセル内視鏡
Claims (12)
- 照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、前記第1期間画像信号の取得後の第2期間に前記観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得する画像信号取得部と、
前記第1期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、前記第2期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第2期間の酸素飽和度を算出する酸素飽和度算出部と、
前記第1期間の酸素飽和度に対する前記第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、前記変化量が閾値未満の場合には、前記第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、前記変化量が前記閾値以上の場合には、前記変化量を前記閾値にした値に前記第2期間の酸素飽和度を補正する酸素飽和度補正部と、
前記第2期間の酸素飽和度を用いて、前記観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成する酸素飽和度画像生成部と、
を備える内視鏡システム。 - 前記酸素飽和度補正部は、前記第1期間の酸素飽和度の分布に基づいて前記閾値を設定する請求項1に記載の内視鏡システム。
- 前記第2期間画像信号を多重解像度化し、それぞれ解像度が異なる複数の多重解像度化画像信号を生成する多重解像度化処理部と、
前記複数の多重解像度化画像信号にそれぞれ重み付けをして合成することにより、第2期間合成画像信号を生成する合成処理部と、を備え、
前記酸素飽和度算出部は、前記第2期間合成画像信号を用いて、前記第2期間の酸素飽和度を算出する請求項1または2に記載の内視鏡システム。 - 前記第2期間画像信号は、前記第2期間の第1タイミングに取得する第1群画像信号と、前記第2期間の前記第1タイミングとは異なる第2タイミングに取得する第2群画像信号とを含み、
前記合成処理部は、前記第1群画像信号から生成される複数の前記多重解像度化画像信号と、前記第2群画像信号から生成される複数の前記多重解像度化画像信号とを、解像度毎に比較し、前記第1群画像信号から生成される前記多重解像度化画像信号と前記第2群画像信号から生成される前記多重解像度化画像信号との差が小さい解像度の前記多重解像度化画像信号ほど、重み付けを大きくして合成をする請求項3に記載の内視鏡システム。 - 前記第1群画像信号及び前記第2群画像信号は、緑色波長帯域に対応する緑色画像信号と赤色波長帯域に対応する赤色画像信号とをそれぞれ含み、
前記合成処理部は、多重解像度化した前記緑色画像信号と前記赤色画像信号の比を解像度毎に比較して前記重み付けを設定する請求項4に記載の内視鏡システム。 - 前記第2期間画像信号を多重解像度化し、それぞれ解像度が異なる複数の多重解像度化画像信号を生成する多重解像度化処理部を備え、
前記酸素飽和度算出部は、前記複数の多重解像度化画像信号のうち、特定の解像度の前記多重解像度化画像信号を用いて前記第2期間の酸素飽和度を算出する請求項1または2に記載の内視鏡システム。 - 前記第2期間画像信号は、前記第2期間の第1タイミングに取得する第1群画像信号と、前記第2期間の前記第1タイミングとは異なる第2タイミングに取得する第2群画像信号とを含み、
前記酸素飽和度算出部は、前記第1群画像信号から生成される前記多重解像度化画像信号と前記第2群画像信号から生成される前記多重解像度化画像信号との差が最も小さく、かつ、最も解像度が高い前記多重解像度化画像信号を用いて前記第2期間の酸素飽和度を算出する請求項6に記載の内視鏡システム。 - 前記第1期間の酸素飽和度を含め、前記第2期間よりも過去に算出した複数の酸素飽和度を記憶する酸素飽和度記憶部と、
前記酸素飽和度記憶部が記憶する複数の酸素飽和度を用いて前記第2期間の酸素飽和度のノイズを低減するノイズ低減部と、
を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の内視鏡システム。 - 前記観察対象と内視鏡の相対的な動きを検出する動き検出部を備え、
前記ノイズ低減部は、前記動き検出部が検出した前記動きが大きいほど、前記ノイズの低減に使用する酸素飽和度の数を多くする請求項8に記載の内視鏡システム。 - 前記第2期間の酸素飽和度と前記第1期間の酸素飽和度との位置ズレを補正する位置ズレ補正部を備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
- 照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、前記第1期間画像信号の取得後の第2期間に前記観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得する画像信号取得部と、
前記第1期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、前記第2期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第2期間の酸素飽和度を算出する酸素飽和度算出部と、
前記第1期間の酸素飽和度に対する前記第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、前記変化量が閾値未満の場合には、前記第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、前記変化量が前記閾値以上の場合には、前記変化量を前記閾値にした値に前記第2期間の酸素飽和度を補正する酸素飽和度補正部と、
前記第2期間の酸素飽和度を用いて、前記観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成する酸素飽和度画像生成部と、
を備えるプロセッサ装置。 - 画像信号取得部が、照明光が照射された観察対象を第1期間に撮像することで得られる第1期間画像信号を取得し、かつ、前記第1期間画像信号の取得後の第2期間に前記観察対象を撮像して得られる第2期間画像信号を取得するステップと、
酸素飽和度算出部が、前記第1期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第1期間の酸素飽和度を算出し、かつ、前記第2期間画像信号を用いて前記観察対象の前記第2期間の酸素飽和度を算出するステップと、
酸素飽和度補正部が、前記第1期間の酸素飽和度に対する前記第2期間の酸素飽和度の変化量を算出し、前記変化量が閾値未満の場合には、前記第2期間の酸素飽和度の値を維持し、かつ、前記変化量が前記閾値以上の場合には、前記変化量を前記閾値にした値に前記第2期間の酸素飽和度を補正するステップと、
酸素飽和度画像生成部が、前記第2期間の酸素飽和度を用いて、前記観察対象の酸素飽和度を表す酸素飽和度画像を生成するステップと、
を備える内視鏡システムの作動方法。
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2015
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2016
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WO2020235503A1 (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡システム、内視鏡システムの作動方法、画像処理装置、及び画像処理装置用プログラム |
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