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JP2016184477A5 - - Google Patents

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ところで、電池用包装材料の基材層には、ナイロンなどのポリアミド樹脂フィルムが汎用されており、ポリアミド樹脂フィルムには、一般に、撥水剤としてエチレンビスオレイン酸アミドが含まれている。撥水剤を含むことにより、フィルムの製造の際に、溶融樹脂の水に対するぬれ性が調整され、原反フィルムの表面に適度な凹凸(表面粗さ)を形成することができ、原反フィルムの延伸後にもこの凹凸形状が残り、表面の滑り性が調整されたポリアミド樹脂フィルムとすることができる。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 少なくとも、基材層と、金属層と、シーラント層とが順次積層された積層体からなり、
前記基材層が、エチレンビスオレイン酸アミドを含むポリアミド樹脂により形成されており、
前記基材層におけるエチレンビスオレイン酸アミドの含有量が、400ppm以下である、電池用包装材料。
項2. 前記基材層表面の少なくとも一部に、インキが印刷されて使用される、項1に記載の電池用包装材料。
項3. 前記基材層表面の少なくとも一部に、インキが印刷されている、項1に記載の電池用包装材料。
項4. 前記電池用包装材料を100℃の恒温槽中に24時間静置した後、210mm×297mmの範囲の前記基材層表面に存在するエチレンビスオレイン酸アミドが、380μg以下である、項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
項5. 前記基材層表面のぬれ張力が、32mN/m以上である、項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料。
項6. 前記ポリアミド樹脂が、2軸延伸ナイロンである、項1〜5のいずれかに記載の電池用包装材料。
項7. 前記基材層と前記金属層との間に接着層が積層されてなる、項1〜6のいずれかに記載の電池用包装材料。
項8. 前記金属層と前記シーラント層との間に接着層が積層されてなる、項1〜7のいずれかに記載の電池用包装材料。
項9. 前記金属層が、アルミニウム箔により形成されている、項1〜8のいずれかに記載の電池用包装材料。
項10. 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、項1〜9のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容されている、電池。
本発明において、ポリアミド樹脂は、エチレンビスステアリン酸アミドを含む。エチレンビスステアリン酸アミドは、基材層1を形成するポリアミド樹脂中において、撥水剤として好適に機能する。具体的には、ポリアミド樹脂がエチレンビスステアリン酸アミドを含むことにより、ポリアミド樹脂フィルムの製造の際に、溶融樹脂の水に対するぬれ性が調整され、原反フィルムの表面に適度な凹凸(表面粗さ)を形成することができ、原反フィルムの延伸後にもこの凹凸形状が残り、表面の滑り性が調整されたポリアミド樹脂フィルムとすることができる。なお、基材層1を形成するポリアミド樹脂は、撥水剤として従来汎用されているエチレンビスオレイン酸アミドを含んでいてもよいが、基材層表面の印刷適性を向上させる観点からは、実質的にエチレンビスオレイン酸アミドを含まないことが好ましい。
本発明の電池用包装材料においては、基材層1の表面のぬれ張力が、32mN/m以上であることが好ましい。基材層1の表面のぬれ張力が32mN/m以上であることにより、基材層1の表面においてインキが弾かれにくく、印刷適性をより一層向上することができる。特に、基材層表面に滑剤を存在させて成形性を高めた電池用包装材料に対して、パッド印刷によってインキを印刷すると、基材層1の表面でインキが弾かれ、印刷不良が生じる場合があるが、このような場合においても、基材層1が所定量以下のエチレンビスオレイン酸アミドを含むポリアミド樹脂により形成されており、かつ、基材層1の表面のぬれ張力が、32mN/m以上であると、インキが弾かれにくく、パッド印刷によって基材層表面に印字などが形成される電池用包装材料として、特に好適である。
本発明の電池用包装材料において、基材層1の表面のぬれ張力としては、成形性を高めつつ、印刷適性を向上させる観点からは、より好ましくは32〜50mN/m程度、さらに好ましくは35〜45mN/m程度が挙げられる。
なお、本発明において、電池用包装材料のぬれ張力は、JIS K6768:1999の規定に準拠した方法により測定される値であり、具体的な方法は、実施例に記載の通りである。
接着層2の形成に使用できる接着剤の樹脂成分としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル等のポリエステル系樹脂;ポリエーテル系接着剤;ポリウレタン系接着剤;エポキシ系樹脂;フェノール樹脂系樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリオレフィン、酸変性ポリオレフィン、金属変性ポリオレフィン等のポリオレフィン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;セルロース系接着剤;(メタ)アクリル系樹脂;ポリイミド系樹脂;尿素樹脂、メラミン樹脂等のアミノ樹脂;クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等のゴム;シリコーン系樹脂;フッ化エチレンプロピレン共重合体等が挙げられる。これらの接着剤成分は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上の接着剤成分の組み合わせ態様については、特に制限されないが、例えば、その接着剤成分として、ポリアミドと酸変性ポリオレフィンとの混合樹脂、ポリアミドと金属変性ポリオレフィンとの混合樹脂、ポリアミドとポリエステル、ポリエステルと酸変性ポリオレフィンとの混合樹脂、ポリエステルと金属変性ポリオレフィンとの混合樹脂等が挙げられる。これらの中でも、展延性、高湿度条件下における耐久性や黄変抑制作用、ヒートシール時の熱劣化抑制作用等が優れ、基材層1と金属層3との間のラミネーション強度の低下を抑えてデラミネーションの発生を効果的に抑制するという観点から、好ましくはポリウレタン系2液硬化型接着剤;ポリアミド、ポリエステル、又はこれらと変性ポリオレフィンとのブレンド樹脂が挙げられる。
ぬれ性評価>
前述のベーキング工程を模した処理を行った実施例1−5及び比較例1の電池用包装材料について、印字適正の比較検証を目的とし、JIS規格に準拠したぬれ試薬による電池用包装材料外装材の基材面のぬれ張力判定を実施した。試験方法は、「JIS K6768 プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験法」に準拠した。ナカライテスク社製のぬれ張力試験用混合液を使用し、球状の脱脂綿に含ませた試薬を、電池用包装材料外装材の基材面に5cmほど線状に塗布し、2秒後に液膜が破れるか否かで判定し、破れなかったぬれ張力をその基材のれ性とした。なお、ぬれ張力の測定は、24℃で相対湿度50%の環境下に行った。結果を表1に示す。
Figure 2016184477

Claims (10)

  1. 少なくとも、基材層と、金属層と、シーラント層とが順次積層された積層体からなり、
    前記基材層が、エチレンビスステアリン酸アミドを含むポリアミド樹脂により形成されている、電池用包装材料。
  2. 前記基材層表面の少なくとも一部に、インキが印刷されて使用される、請求項1に記載の電池用包装材料。
  3. 前記基材層表面の少なくとも一部に、インキが印刷されている、請求項1に記載の電池用包装材料。
  4. 前記電池用包装材料を100℃の恒温槽中に24時間静置した後、210mm×297mmの範囲の前記基材層表面に存在するエチレンビスステアリン酸アミドの量が、30μg以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
  5. 前記基材層表面のぬれ張力が、32mN/m以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料。
  6. 前記ポリアミド樹脂が、2軸延伸ナイロンである、請求項1〜5のいずれかに記載の電池用包装材料。
  7. 前記基材層と前記金属層との間に接着層が積層されてなる、請求項1〜6のいずれかに記載の電池用包装材料。
  8. 前記金属層と前記シーラント層との間に接着層が積層されてなる、請求項1〜7のいずれかに記載の電池用包装材料。
  9. 前記金属層が、アルミニウム箔またはステンレス鋼箔により形成されている、請求項1〜8のいずれかに記載の電池用包装材料。
  10. 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、請求項1〜9のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容されている、電池。
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