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JP2016181741A - ウェアラブル装置 - Google Patents

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JP2016181741A
JP2016181741A JP2015059465A JP2015059465A JP2016181741A JP 2016181741 A JP2016181741 A JP 2016181741A JP 2015059465 A JP2015059465 A JP 2015059465A JP 2015059465 A JP2015059465 A JP 2015059465A JP 2016181741 A JP2016181741 A JP 2016181741A
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Japan
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ear canal
wearable device
earpiece
shaft portion
shaft
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JP2015059465A
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室崎 勝功
Katsuisa Murozaki
勝功 室崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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Abstract

【課題】生体の肌に直接触れる部位がシリコン・フォームで構成され、耐久性と快適性に優れたウェアラブル装置を提供する。
【解決手段】イヤピース150は、音導管140に取付けられる芯部152と、芯部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配した外耳道装着部156によって、外耳道との密着性及び快適な装着性を維持しつつ、シリコン・ゴム製の芯部152によって、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状とすることができる。
【選択図】 図10

Description

本明細書で開示する技術は、生体の肌に直接触れて使用に供されるウェアラブル装置に関する。
電子部品の小型化、軽量化とも相まって、人体又はその他の生体に装着して用いられる装置(以下、「ウェアラブル装置」とも呼ぶ)が広範に普及している。ウェアラブル装置の多くは、生体に直接取り付けられ、若しくは生体の肌や体ノブ部分に直接触れて使用に供される。
例えば、既に多く利用されているヘッドホンは、人の耳穴付近に取り付けて用いられ、再生装置や受信機から出力された電気信号を耳又は鼓膜に近接されたスピーカーで音響信号に変換する小型の音響再生装置である。この種の音響再生装置は、着用した聴取者本人だけに聴こえるように音響を発するので、さまざまな環境で利用に供されている。
現在普及しているヘッドホンの多くは、聴取者の耳に差し込む形状をなしている。例えば、インナーイヤー・ヘッドホンは、柔軟な素材からなるイヤピース(若しくは、イヤーチップ)を取り付けた音導管の先端を、聴取者の外耳道入口に挿入する「耳栓型」である。イヤピースとしては、シリコン・ゴムが笠(shade)状の膜としたタイプが主流である(例えば、特許文献1を参照のこと)。さらには、笠状の外皮と音波路との間の空間に発泡材料からなるイヤピースや(例えば、特許文献2を参照のこと)、全体を発泡材料で形成しクッション性を利用して外耳道の密閉をとるイヤピースが出現してきている。
本出願時においては、発泡材料としてポリウレタンなどのウレタン系のものが主流であるが、加水分解し易いため、ウェアラブル装置に用いた際には耐久性に難がある。例えば体裁全体をポリウレタンで形成したイヤピースの場合、生体の皮膚(例えば外耳道の内壁)に直接触れて使用に供されると、表面が汗で加水分解していくことで劣化していき、徐々に快適性が損なわれていく。また、全体がポリウレタンからなるイヤピースを金型内発泡で製作した場合、耳穴(外耳道の内壁)に直接触れる外周部分が固くなったり、コーティングによりべたべたとしていたりし、快適性に欠けている。また、全体がポリウレタンからなるイヤピースをスライスやカットにより加工する場合、回転体など単純な形状しか製作できず、快適性に欠ける。あるいは、複雑な形状のイヤピースをスライスやカットにより加工しようとするとコストが増大する。
特開2009−55249号公報 特開2014−87054号公報
本明細書で開示する技術の目的は、生体の肌に直接触れて使用に供され、耐久性と快適性に優れたウェアラブル装置を提供することにある。
本明細書で開示する技術は、上記課題を参酌してなされたものであり、第1の側面に係る技術は、
体裁全体にシリコン・フォームが配された、生体の肌と接触する接触部と、
前記接触部を支持部と、
を具備するウェアラブル装置である。
本明細書で開示する技術の第2の側面に係る技術によれば、第1の側面に係るウェアラブル装置は、人間又はその他の生体の外耳道に挿入されるヘッドホン用のイヤピースとして構成される。そして、前記支持部は、前記ヘッドホンの音導管に取り付けられる中空の軸部であり、前記接触部は、前記軸部の外側に取り付けられ外耳道内壁に接触する外耳道装着部である。
本明細書で開示する技術の第3の側面に係る技術によれば、第2の側面に係るウェアラブル装置の前記軸部は、前記外耳道装着部よりも剛性のある素材で構成されている。
本明細書で開示する技術の第4の側面に係る技術によれば、第2の側面に係るウェアラブル装置の前記軸部は、シリコン・ゴムで構成されている。
本明細書で開示する技術の第5の側面に係る技術によれば、第4の側面に係るウェアラブル装置の前記イヤピースは、前記軸部と前記外耳道装着部をインサート成形して製作されている。
本明細書で開示する技術の第6の側面に係る技術によれば、第2乃至第5のいずれかの側面に係るウェアラブル装置の前記軸部は、前記外耳道装着部を介して加わる外力に応じて変形し易い変形部を備えている。
本明細書で開示する技術の第7の側面に係る技術によれば、第6の側面に係るウェアラブル装置の前記変形部は、前記軸部の肉厚を軸の先端に向かって薄くすることによって形成されている。
本明細書で開示する技術の第8の側面に係る技術によれば、第6の側面に係るウェアラブル装置の前記変形部は、前記軸部のその他の部分よりも弾性のある素材で形成されている。
本明細書で開示する技術の第9の側面に係る技術によれば、第1乃至第8のいずれかの側面に係るウェアラブル装置の前記軸部は、前記軸部の先端の開口をつぶれ難くする肉厚部をさらに備えている。
本明細書で開示する技術の第10の側面に係る技術によれば、第9の側面に係るウェアラブル装置の前記肉厚部は、前記軸部の先端に形設されている。
本明細書で開示する技術の第11の側面に係る技術によれば、第2乃至第10のいずれかの側面に係るウェアラブル装置は、前記軸部との間に空間を形成する薄膜からなる笠部をさらに備え、前記外耳道装着部は、前記笠部を介して前記軸部に取り付けられている。
本明細書で開示する技術によれば、生体の肌に直接触れる部位がシリコン・フォームで構成され、耐久性と快適性に優れたウェアラブル装置を提供することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図2は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図3は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図4は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図5は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図6は、本明細書で開示する技術を適用したヘッドホン100の外観構成を示した図である。 図7は、図1〜図6に示したヘッドホン100の分解斜視図である。 図8は、図1〜図6に示したヘッドホン100の断面図である。 図9は、ヘッドホン100を着用者の左耳に装着した状態を示した図である。 図10は、第1の実施例に係るイヤピース150の断面図である。 図11は、第1の実施例に係るイヤピース150に異物1101を押し当てたときに、外耳道装着部156が変形する様子を示した図である。 図12は、弾性材料で形成された笠型の外耳道装着部1202に異物1201を押し当てたときに、外耳道装着部1202が変形する様子を示した図である。 図13は、第1の実施例に係るヘッドホン100を外耳道入口に挿入したときにイヤピース150が変形する様子を示した図である。 図14は、弾性材料で形成された笠型のイヤピースを持つヘッドホンを外耳道入口に挿入したときにイヤピースが変形する様子を示した図である。 図15は、第2の実施例に係るイヤピース150の断面図である。 図16は、第3の実施例に係るイヤピース150の断面図である。 図17は、第4の実施例に係るイヤピース150の断面図である。 図18は、第5の実施例に係るイヤピース150の断面図である。 図19は、第6の実施例に係るイヤピース150の断面図である。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
図1〜図6には、本明細書で開示する技術を適用したイヤピース150が取り付けられたヘッドホン100の外観構成を示している。但し、本実施形態に係るヘッドホン100は、柔軟な素材からなるイヤピース150を音導管140の先端に取り付けて、人間(以下、「着用者」とする)の外耳道入口に挿入する「耳栓型」である。
図1〜図6では、着用者の左耳に装着される構成を示している。図1には、着用者の左耳に装着されているヘッドホン100の外観を示している。図2には、ヘッドホン100を背面斜め方向から見た斜視図を示している。図3には、着用者の左耳の装着された状態のヘッドホン100を、着用者の正面方向から見た前面図を示している。図4には、着用者の左耳の装着された状態のヘッドホン100を、着用者の背面方向から見た背面図を示している。図5には、ヘッドホン100の正面図を示している。図6には、ヘッドホン100の背面図(ヘッドホン100を装着した着用者の側面側から見た状態に相当)を示している。
図1〜図6に示すように、ヘッドホン100は、ほぼ円板形状のハウジング110と、ハウジング110に突設したほぼ円筒形状の音導管140と、音導管140の先端部に取付けられたイヤピース150を備えている。また、ヘッドホン100は、背面側にハウジング110から突設したブッシング160と、ブッシング160により保持されたコード170を備えている。ハウジング110は、ほぼL字の屈曲形状からなる前面キャップ180と、ほぼ半円筒状の背面キャップ185により部分的に覆われている。
ハウジング110は、筐体の小型・薄型化のために、例えば、マグネシウムなどの軽量で堅牢な材料で形成されている。ハウジング110内には、振動板を有するドライバー・ユニット(後述)を収納し、振動板の前面を囲む空間を形成している。ドライバー・ユニットは、コード170を介して供給される音声信号に応じて振動板を駆動することで、振動板の前面空間で空気振動を発生させる。なお、ハウジング110の上面には、振動板の前面空間をハウジング110の外部に連通させる通気孔126が設けられている。
音導管140は、イヤホン100の正面側に突設するようにハウジング110と一体成形されており、イヤピース150を介して人間の外耳道に挿入される。音導管140は、ドライバー・ユニット(後述)により発生された空気振動を、音声信号に対応する可聴域の音波として外耳道に導出する。
イヤピース150は、装着した人間の左耳の外耳道の形状に追従するように変形して、外耳道に密着した状態となることにより、外耳道にハウジング110を保持させる。イヤピースとしては、シリコン・ゴムが笠(shade)状の膜としたタイプが広く普及している。これに対し、本実施形態に係るイヤピース150は、体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配し、また、内部の音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことなく曲がり易い形状とすることで、外耳道との密着性を保ちつつ、快適な装着性を維持できるようにしている。イヤピース150の詳細については、後述に譲る。
ブッシング160は、例えば、エラストマーなどの弾性材料により形成されている。ブッシング160は、ドライバー・ユニット(後述)に接続されるコード170の引出し位置をハウジング110に対して固定する。ブッシング160は、耳介との干渉を考慮してハウジング110の背面側から延設され、ヘッドホン100を人間の左耳に装着したときには略鉛直下向きをなし、人間が指先で掴み易くなるように配されている。
前面キャップ180は、例えば、ステンレスなどにより形成されている。また、背面キャップ185は、例えば、プラスチックなどにより形成されている。前面キャップ180及び背面キャップ185は、ハウジング110、コード170、及び後述する通気孔などを保護している。
続いて、本明細書で開示する技術を適用したイヤピース150が取り付けられたヘッドホン100の内部構成について説明する。図7には、ヘッドホン100を分解した状態を示している。また、図8には、ヘッドホン100の断面(振動板198の装着面Pに対して垂直で、且つ、音導管140の中心軸C1を含む断面)を示している。
図7及び図8に示すように、ハウジング110は、前面ハウジング120と背面ハウジング130で構成される。前面ハウジング120と背面ハウジング130は、それぞれほぼお椀状に形成され、例えば超音波溶着などにより接合して、ハウジング110が形成される。ハウジング110内には、ドライバー・ユニット190が収容されている。
前面ハウジング120は、ほぼお椀状の前面部122と、前面部122を構成する側壁の一部から突設した音導管140と、側壁の他の一部を構成する屈曲部124を備えている。ヘッドホン100を着用者の左耳に装着した際には、前面部122は着用者の略正面側に配され、音導管140は着用者の外耳道とほぼ同軸をなすように配され、屈曲部124は着用者のほぼ側面側に配される。
前面部122の椀底に相当する部分には、凹部123が形成されている。凹部123と屈曲部124との境界付近には、通気孔128が形成されている。屈曲部124は、着用者の側面側から見てほぼU字の平面形状で、前面部122を構成する側壁から突設した側壁125を有している。屈曲部124内には、ブッシング160やコード170を収納するために、側壁125により囲まれた空間が形成される。そして、側壁125のうち前面部122との境界側に位置する部分には、通気孔126とブッシング取付孔127が形設されている。また、音導管140の先端付近には、イヤピース150の内壁と係合するための、環状の係合凸部141が形成されている。
背面ハウジング130は、ほぼ椀状の背面部132と、椀底に相当する部分の一部に湾曲した平面形状で側壁135が立設した湾曲部134を備えている。湾曲部134内には、コード170を収納するために、側壁135により囲まれた空間が形成される。ヘッドホン100を着用者の左耳に装着した際には、背面部132は、着用者のほぼ背面側に配され、湾曲部134は、着用者の耳介と干渉することなしに、対珠の上部空間に配される。また、湾曲部134の下側に位置する背面部132は、屈曲部124の下側に位置する前面部122とともに、珠間切痕d(図1を参照のこと)に配される。
背面部132は、前面部122にほぼ対応する形状を有している。湾曲部134の側壁135により形成される空間は、屈曲部124の側壁125により形成される空間とほぼ同一の幅を有しており、両方の空間が接続されて1つの空間が形成されている。
イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁(言い換えれば、人間の肌)に接触する外耳道装着部156を備えている。軸部152の内壁には、音導管140の係合凸部141(前述)に係合するように、環状の係合凹部153が形設されている。イヤピース150は、体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配した外耳道装着部156を備え、また、内部の音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことなく曲がり易い形状とすることで、外耳道との密着性を保ちつつ、快適な装着性を維持できるようにしている。軸部152の外壁には、外耳道装着部156の内壁と係合するための環状の係合凸部154が形設されている。また、外耳道装着部156は、軸部152を挿通する中空形状であり、その内壁には、軸部152の係合凸部154に係合するように、環状の係合凹部157が形設されている。イヤピース150は、着用者の外耳道とほぼ同軸をなすように、外耳道に装着される。イヤピース150の詳細については、後述に譲る。
ブッシング160は、取付部162と、取付部162から延設されたコード固定部164を備えている。取付部162は、前面ハウジング120の屈曲部124に設けられたブッシング取付孔127に対して僅かに回動可能な状態で取り付けられる。コード固定部164は、ドライバー・ユニット190に接続されるコード170の引出し位置をハウジング110に対して固定する。
前面キャップ180は、前面ハウジング120の凹部123とび屈曲部124の側壁125により形成された空間を覆うように形成されている。背面キャップ185は、背面ハウジング130の湾曲部134の側壁135により形成された空間を覆うように、前面ハウジング120の屈曲部124に接続されている。背面キャップ185の一端には、通気孔186が穿設されている。また、前面キャップ180と背面キャップ185は、前面ハウジング120及び背面ハウジング130に設けられた各通気孔128、136をそれぞれ覆うように形成されている。
コード170は、図3に示すように、前面ハウジング120の屈曲部124の側壁125により形成された空間に配されたブッシング160の取付部162を介して、前面ハウジング120の背面側に配され、背面ハウジング130の湾曲部134の側壁135により形成された空間に引き込まれて(コード172)、結び玉174を介してドライバー・ユニット190側のコード176と結線される。そして、前面ハウジング120と背面ハウジング130に前面キャップ180及び背面キャップ185をそれぞれ装着することで、ハウジング110の背面側に配されたブッシング160とコード170が保護される。
ドライバー・ユニット190は、フレーム192と、マグネット194と、ポール・ピース196と、振動板198で構成される。ドライバー・ユニット190内部では、マグネット194により構成される磁気回路中に、ボイス・コイル199を有する振動板198が配置されている。そして、コード170を介してボイス・コイル199に供給された音声信号に応じて、振動板198が駆動される。ドライバー・ユニット190は、フレーム192を介して、前面ハウジング120と背面ハウジング130との間に挟持された状態で、ハウジング110に一体化されることで、不要な振動が抑制され、低音域での音質を向上させる。また、ハウジング110に収納された状態で、ドライバー・ユニット190の前面と背面に空間(フロント・キャビティー及びバック・キャビティー)がそれぞれ形成される。
図9には、ヘッドホン100を着用者の左耳に装着した状態を着用者の頭部横断面で示している。同図に示すように、ヘッドホン100は、ハウジング110が耳甲介腔d(図1を参照のこと)に配されている。音導管140が耳珠bと対珠cとの間を介して外耳道aに挿入された状態では、ヘッドホン100は、音導管140に取付けられたイヤピース150を介して外耳道aに装着される。ここで、イヤピース150は、外耳道aの形状に追従するように変形することで、外耳道aとの密着性を向上させることができる。
本実施形態に係るヘッドホン100において、イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁(言い換えれば、人間の肌)に接触する外耳道装着部156を備えている。
図10には、第1の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。
外耳道装着部156は、体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配して、外耳道との密着性を保ちつつ、快適な装着性を維持できるようにしている。また、軸部152は、シリコン・ゴムなどで形成され、シリコン・フォームからなる外耳道装着部156よりも硬く、力が加わってもある程度は元の形状を保つことができる。
したがって、中空形状の外耳道装着部156内に軸部152を挿設する(言い換えれば、音導管140の先端に、軸部152を介してシリコン・フォーム製の外耳道装着部156を取り付ける)ことによって、イヤピース150を、外耳道との密着性及び快適な装着性を維持しつつ、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状とすることができる(万一、音導管140の先端部分を塞いでしまうと、音質劣化が生じ易くなるという問題がある)。
なお、本出願時においては、発泡材料としてポリウレタンなどのウレタン系のものが主流である。しかしながら、例えば体裁全体をポリウレタンで形成したイヤピースの場合、汗などで加水分解し易く、耐久性や快適性に難がある(前述)。これに対し、本明細書で開示する技術では、外耳道装着部156の体裁全体に柔らかいシリコン・フォームを配することで、加水分解などによる劣化のない、耐久性が高く、且つ、快適性に優れたイヤピース150を構成することができる。また、軸部152を介して音導管140の先端にシリコン・フォーム製の外耳道装着部156を取り付けることによって、イヤピース150を、外耳道との密着性及び快適な装着性を維持しつつ、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状とすることができる。
また、ウレタン系のイヤピースを製作するには、加工が難しいという問題もある(前述)。これに対し、本明細書で開示する技術に係るイヤピース150は、体裁全体がシリコン・フォームからなる外耳道装着部156と、シリコン・ゴムからなる軸部152とを、例えばインサート成形など接着を要しない一体成形を用いることができる。
シリコン・フォームからなる外耳道装着部156と、シリコン・ゴムからなる軸部152をインサート成形により一体成形する方法は、それぞれ別の部品として製作した後に組み立て、接着剤などで接合する方法と比べて、加工が容易すなわち低コストで済み、量産が可能である。また、インサート成形によれば、外耳道装着部156と軸部152の間に間隙が生じ難い。また、シリコン・フォームとシリコン・ゴムは親和性がよいので、使用した後も外耳道装着部156と軸部152が剥離しないので、音漏れの原因を取り除くことができる。
イヤピース150の構造について、さらに詳細に説明する。シリコン・ゴムで形成される軸部152の内壁には、音導管140の係合凸部141(図10では図示を省略)に係合するように、環状の係合凹部153が形設されている。また、軸部152の外壁には、外耳道装着部156の内壁と係合するための環状の係合凸部154が形設されている。
一方、外耳道装着部156は、軸部152を挿設する中空形状で、その内壁には環状の係合凹部157が形設されており、図示のように係合凹部157は軸部152側の係合凸部154と係合する。上述したように、外耳道装着部156は、体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配し、外表面は着用者の肌(外耳道の内壁)と接触するが、加水分解の心配がなく、耐久性や快適性に優れている。
図11には、本実施例に係るイヤピース150(外耳道装着部156の外表面)に、断面が四角の異物1101を押し当てたときに、外耳道装着部156が変形する様子を示している。異物1101は、ヘッドホン100を着用者の耳に装着したとき(すなわち、イヤピース150を外耳道に挿入したとき)に当接する外耳道の内壁に見立てたものである。外耳道装着部156の体裁全体に配されるシリコン・フォームを適当な柔らかさにすることで、同図に示すように、外耳道装着部156は異物1101の輪郭に倣うように変形するので、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。
また、図12には、比較として、シリコン・ゴムなどの弾性材料で形成された笠型の外耳道装着部(例えば、特許文献1を参照のこと)1202に断面が四角の異物1201を押し当てたときに、外耳道装着部1202が変形する様子を示している。笠形の外耳道装着部1202の場合、異物1201の先端が押し付けられて笠が変形したときに、参照番号1203、1204で示すような空隙が生じる。空隙1203、1204は、密着性や快適性を損なうとともに、音漏れやヘッドホンの外耳道からの離脱し易さを招来する。したがって、笠型のイヤピース1202では、本実施例に係るイヤピース150の場合(図11を参照のこと)のような、高い密着性、遮音性、快適性を得ることはできない。
再び図10を参照すると、軸部152は、先端に向かうに従って肉厚が薄く変形し易い変形部155が形成されており、イヤピース150を着用者の外耳道に挿入した際などに、曲がり易くなっている。また、軸部152の先端には、例えば開口に沿うように、係合凸部153が形設されている。係合凸部153は、肉厚が厚くなる肉厚部を兼ねており、軸部152が変形部155付近で大きく屈曲したときであっても、軸部152の先端の開口がつぶれ難くして、音の通り道が塞がれないようにしている。
図13には、本実施例に係るヘッドホン100を外耳道入口に挿入したときにイヤピース150が変形する様子を示している。図11を参照しながら既に説明したように、適当な柔らかさを持つシリコン・フォームからなる外耳道装着部156は、着用者の外耳道の形状に倣うように変形して、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。また、中空の外耳道装着部156に挿設された軸部152は、外耳道装着部156が変形するのに伴って、主に変形部155付近で大きく屈曲して逃げることで、イヤピース150が外耳道の奥に入り易く、装着性や遮音性が向上する。また、軸部152は変形部155で曲がっても、係合凸部153で肉厚が増すので、軸部152の先端の開口がつぶれ難く、音の通り道が塞がれないようになっている。同図から、本実施例に係るイヤピース150は、外耳道との密着性及び快適な装着性を維持しつつ、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状であることを理解できよう。なお、図13に示すイヤピース150の外耳道への装着例では、外耳道装着部156は、第1カーブのインコーナーに当接する紙面左側の部分と、第1カーブのアウトコーナーに当接する紙面右側とで、変形の度合いが不均一となっている。
また、図14には、比較として、シリコン・ゴムなどの弾性材料で形成された笠型のイヤピース(例えば、特許文献1を参照のこと)1401を持つヘッドホンを外耳道入口に挿入したときにイヤピース1401が変形する様子を示している。笠型のイヤピース1401は、外耳道の内壁に当接して変形するが、その素材であるシリコン・ゴムは、発泡材料であるシリコン・フォームほど柔軟ではない。このため、図12を参照しながら既に説明したように、笠が撓んだときに空隙が生じるので、本実施例のような高い密着性、遮音性、快適性を得ることはできない。
図15には、第2の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。
軸部152の外壁には、外耳道装着部156の内壁と係合するための環状の係合凸部154が複数形設され、蛇腹のような形状になっている点で、第2の実施例は第1の実施例とは相違する。また、外耳道装着部156の内壁の対応箇所には、環状の係合凹部が複数形設されている。第1の実施例に係るイヤピース150と同様に、適当な柔らかさを持つシリコン・フォームからなる外耳道装着部156は、着用者の外耳道の形状に倣うように変形して、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。また、軸部152は先端付近で複数の係合凸部153で肉厚が増すので、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状である。
また、図16には、第3の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。
軸部152は、先端に向かうに従って肉厚が薄く変形し易い変形部155が形成されており、イヤピース150を着用者の外耳道に挿入した際などに、曲がり易くなっている。軸部152が、変形部155より根元部分と変形部155以降とで、弾性など機械特性が異なる2つのシリコン・ゴム素材(若しくは3種類以上の素材)で構成されている点で、第3の実施例は第1の実施例とは相違する。図16では、軸部152の素材の相違を濃淡の相違で表している。軸部152の先端付近(淡く描かれた部分)は変形部155に相当する。変形部155が軸部152の根元側(濃く描かれた部分)よりも変形し易くなるように、弾性を調整して、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、より曲がり易い形状にすることができる。図示のような2つの異なるシリコン・ゴム素材からなる軸部152は、例えばインサート成形や2色成形などの成形技術を用いて容易に製作することができる。
また、第3の実施例に係るイヤピース150は、第1の実施例と同様に、適当な柔らかさを持つシリコン・フォームからなる外耳道装着部156は、着用者の外耳道の形状に倣うように変形して、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。
また、図17には、第4の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。
軸部152の先端に形成される変形部155は、第1〜第3の実施例のような円筒型ではなく、軸部152の軸方向に形成された複数本の柱状の突起で先端の肉厚部(係合凸部)153を支持するように構成されている点で、第4の実施例は第1〜第3の実施例とは相違する。第1の実施例に係るイヤピース150と同様に、適当な柔らかさを持つシリコン・フォームからなる外耳道装着部156は、着用者の外耳道の形状に倣うように変形して、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。また、軸部152は先端付近で複数の係合凸部153で肉厚が増すので、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状である。
また、図18には、第5の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。
軸部152の先端に形成される変形部155は、第1の実施例(図10を参照のこと)よりも緩やかなスロープで形成されている。第1の実施例に係るイヤピース150と同様に、適当な柔らかさを持つシリコン・フォームからなる外耳道装着部156は、着用者の外耳道の形状に倣うように変形して、高い密着性を保ち、優れた遮音性(音質)と快適性を得ることができる。また、軸部152は先端付近で複数の係合凸部153で肉厚が増すので、音導管140の先端部分を音の通り道を塞ぐことがない、曲がり易い形状である。イヤピース150が所望する効果を発揮するために、軸部152やその先端付近の変形部155は特定の形状に限定されない、という点を十分理解されたい。
図19には、第6の実施例に係るイヤピース150の断面構成を示している。イヤピース150は、音導管140に取付けられる軸部152と、軸部152の外側に取り付けられ着用者の外耳道内壁に接触する外耳道装着部156を備えている。また、第1〜第5の実施例に係るイヤピース150と相違し、図19に示すイヤピース150では、体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配した外耳道装着部156は、薄膜の笠部158を介して軸部152の外側に取り付けられ、この笠部158は軸部152との間に空間を形成している。
図13に示したイヤピース150の外耳道への装着例では、外耳道装着部156は、第1カーブのインコーナーに当接する紙面左側の部分と、第1カーブのアウトコーナーに当接する紙面右側とで、変形の度合いが不均一となっている(前述)。外耳道装着部156の左右で、外耳道への装着時における変形の度合いが相違するのは、図15〜図18にそれぞれ示した第2〜第5の実施例でも同様である。大きく変形することは、シリコン・フォームに発生する反発力も紙面左側の方が大きいということになる。このような部分的な圧迫は、ヘッドホン100本体の安定に影響を及ぼし、その結果、外耳道への装着性が劣化することが懸念される。
そこで、図19に示す第6の実施例では、上述したように、イヤピース150を、軸部152との間に空間を形成する薄膜からなる笠部158を介して外耳道装着部156を取り付けるように構成している。したがって、図13に示したように外耳道装着部156の径方向形状が部分的に大きく変形したとしても、笠部158により形成される空間により追従できるようにして、装着性の低下を防ぐようにしている。
体裁全体に発泡材料である柔らかいシリコン・フォームを配した外耳道装着部を備えたイヤピースの利点を、以下にまとめておく。
(1)シリコン・フォーム材料自体、汗や耳垢などの水分による加水分解の心配がないので、優れた耐久性を持つ。
(2)イヤピース自体を水や洗剤を用いて洗浄することができ、清潔を保つことができる。
(3)柔らかいシリコン・フォームにより、ヘッドホンを装着時に着用者の耳への圧迫感が少なく、快適である。
(4)柔らかいシリコン・フォーム自体に通気性がないので、ヘッドホンを着用した際に外耳道の密閉性を保ち易く、遮音性に優れている。
(5)シリコン・フォームの外耳道装着部を支持する軸部の先端付近に変形部を形成しているので、イヤピースを外耳道に挿入した際に、軸部の先端が曲がって逃げることで、外耳道のより奥に入り、装着性と遮音性が向上する。
(6)軸部の先端付近が曲がっても、先端部の肉厚が増してつぶれ難い形状であり、音の通り道を塞ぎ難く、音質を損なわない。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書で開示する技術は、イヤピースに限定されず、生体の肌に直接触れて使用に供されるさまざまなタイプのウェアラブル装置に適用することができる。例えば、ヘッドホンのイヤパッド、ヘッドバンド(若しくは、ヘッドバンド型情報端末)、眼鏡(若しくは、眼鏡型情報端末)のツル、水中メガネのパッキン、腕時計(若しくは、腕時計型情報端末)のリストバンドの内側、靴(若しくは、靴型情報端末)などの中敷き、ヘルメットの内側、枕、座布団などに本明細書で開示する技術を適用することで、人間などの生体の肌や体の部分に直接触れて、3次元形状に追従することができる。また、ウレタンなど他の発泡材料を利用する現状のさまざまな製品にも、本明細書で開示する技術を適用することができる。
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)体裁全体にシリコン・フォームが配された、生体の肌と接触する接触部と、
前記接触部を支持部と、
を具備するウェアラブル装置。
(2)人間又はその他の生体の外耳道に挿入されるヘッドホン用のイヤピースとして構成され、
前記支持部は、前記ヘッドホンの音導管に取り付けられる中空の軸部であり、
前記接触部は、前記軸部の外側に取り付けられ外耳道内壁に接触する外耳道装着部である、
上記(1)に記載のウェアラブル装置。
(3)前記軸部は、前記外耳道装着部よりも剛性のある素材からなる、
上記(2)に記載のウェアラブル装置。
(4)前記軸部は、シリコン・ゴムからなる、
上記(2)に記載のウェアラブル装置。
(5)前記イヤピースは、前記軸部と前記外耳道装着部をインサート成形して製作される、
上記(4)に記載のウェアラブル装置。
(6)前記軸部は、前記外耳道装着部を介して加わる外力に応じて変形し易い変形部を備える、
上記(2)乃至(5)のいずれかに記載のウェアラブル装置。
(7)前記変形部は、前記軸部の肉厚を軸の先端に向かって薄くすることによって形成される、
上記(6)に記載のウェアラブル装置。
(8)前記変形部は、前記軸部のその他の部分よりも弾性のある素材で形成される、
上記(6)に記載のウェアラブル装置。
(9)前記軸部は、前記軸部の先端の開口をつぶれ難くする肉厚部をさらに備える、
上記(1)乃至(8)のいずれかに記載のウェアラブル装置。
(10)前記肉厚部は、前記軸部の先端に形設される、
上記(9)に記載のウェアラブル装置。
(11)前記軸部との間に空間を形成する薄膜からなる笠部をさらに備え、
前記外耳道装着部は、前記笠部を介して前記軸部に取り付けられる、
上記(2)乃至(10)のいずれかに記載のウェアラブル装置。
100…ヘッドホン、110…ハウジング
120…前面ハウジング、122…前面部
123…凹部、124…屈曲部、125…側壁
126…通気孔、127…ブッシング取付孔、128…通気孔
130…背面ハウジング、132…背面部
134…湾曲部、135…側壁、136…通気孔
140…音導管、141…係合凸部
150…イヤピース
152…軸部、153…係合凹部、154…係合凸部
155…変形部、156…外耳道装着部、157…係合凹部
158…笠部
160…ブッシング、162…取付部、164…コード固定部
170、172、176…コード、174…結び玉
180…前面キャップ、185…背面キャップ、186…通気孔
190…ドライバー・ユニット、192…フレーム
194…マグネット、196…ポール・ピース
198…振動板、199…ボイス・コイル

Claims (11)

  1. 体裁全体にシリコン・フォームが配された、生体の肌と接触する接触部と、
    前記接触部を支持部と、
    を具備するウェアラブル装置。
  2. 人間又はその他の生体の外耳道に挿入されるヘッドホン用のイヤピースとして構成され、
    前記支持部は、前記ヘッドホンの音導管に取り付けられる中空の軸部であり、
    前記接触部は、前記軸部の外側に取り付けられ外耳道内壁に接触する外耳道装着部である、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  3. 前記軸部は、前記外耳道装着部よりも剛性のある素材からなる、
    請求項2に記載のウェアラブル装置。
  4. 前記軸部は、シリコン・ゴムからなる、
    請求項2に記載のウェアラブル装置。
  5. 前記イヤピースは、前記軸部と前記外耳道装着部をインサート成形して製作される、
    請求項4に記載のウェアラブル装置。
  6. 前記軸部は、前記外耳道装着部を介して加わる外力に応じて変形し易い変形部を備える、
    請求項2乃至5のいずれかに記載のウェアラブル装置。
  7. 前記変形部は、前記軸部の肉厚を軸の先端に向かって薄くすることによって形成される、
    請求項6に記載のウェアラブル装置。
  8. 前記変形部は、前記軸部のその他の部分よりも弾性のある素材で形成される、
    請求項6に記載のウェアラブル装置。
  9. 前記軸部は、前記軸部の先端の開口をつぶれ難くする肉厚部をさらに備える、
    請求項1乃至8のいずれかに記載のウェアラブル装置。
  10. 前記肉厚部は、前記軸部の先端に形設される、
    請求項9に記載のウェアラブル装置。
  11. 前記軸部との間に空間を形成する薄膜からなる笠部をさらに備え、
    前記外耳道装着部は、前記笠部を介して前記軸部に取り付けられる、
    請求項2乃至10のいずれかに記載のウェアラブル装置。
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