JP2016172979A - 電子錠、自転車および電動アシスト自転車 - Google Patents
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Abstract
【課題】破壊されにくい自転車の電子錠を提供する。【解決手段】電子錠は、内部に中空部分を有する車体とハンドルとを含む自転車に設けられる電子錠である。車体は、ハンドルが固定される第1の部材と、第1の部材に連結される第2の部材と、を有し、第1の部材は、第2の部材に対してハンドルの回動方向に回動可能である。電子錠は、上述の中空部分に設けられる機構であって、第1の部材の第2の部材に対する回動を制限する制限機構と、制限機構を制御する制御部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は電子錠に関し、特に、自転車に設けられる電子錠に関する。
従来、自転車の盗難防止または駐輪時に自転車を固定するための方法としては、自転車の車輪を固定する機械的な施錠部品あるいは施錠器具などを活用する方法が一般的である。この施錠器具は、例えば、紐状で伸縮する金属または強化繊維などで構成される器具を含む。これらは、いずれも、自転車の購入後に、自転車に外部から設置される機械または機構部品として提供される。したがって、ユーザは好みに応じて施錠方法を交換し、または選択することできる。
上述の施錠の方法としては、例えばRFID(radio frequency identifier)などの非接触式の鍵および当該非接触式の鍵の機能を有した携帯電話を使用する方法なども提案されている。
電気的に施錠する具体的な方法として、例えば、特許文献1(特開2012−241428号公報)、特許文献2(特開2001−349110号公報)、特許文献3(特開2001−349117号公報)、特許文献4(特開平10−317754号公報)、および特許文献5(特開2004−116261号公報)による方法が提案されている。
上記に述べた物理鍵あるいは電子式で施錠および解錠する鍵は、自転車とは別の部品により構成されて、自転車の外部に装着される。したがって、自転車の走行が可能なように、この部品のみを破壊することは容易に可能である。そのため、自転車とは別部品で構成されて、自転車の外部に装着される鍵は、自転車の盗難防止の対策としては脆弱であるという課題があった。
また、一般に盗難防止の鍵としては、ダイヤルあるいは物理鍵にて施錠および解錠する紐状の装置も提案されているが、紐自体を破壊することは容易である。したがって、紐状の装置であっても、自転車の盗難防止の鍵としては脆弱であるという課題があった。
さらに、特許文献1は、非接触無線タグ機能を備えたカードを使用して、自転車の前輪あるいは後輪、あるいはその両方を固定する電子装置を開示している。この電子装置は、自転車とは別の部品である。そのため、上述したように、別部品であることによって生じる課題(自転車の盗難防止の対策としては脆弱であるという課題)への解決策にはなっていない。
本開示は、上記の課題を解決すべくなされたものであり、破壊されにくい自転車の電子錠を提供することである。
一実施の形態に従う電子錠は、内部に中空部分を有する車体とハンドルとを含む自転車に設けられる電子錠である。車体は、ハンドルが固定される第1の部材と、第1の部材に連結される第2の部材と、を有し、第1の部材は、第2の部材に対してハンドルの回動方向に回動可能である。電子錠は、上述の中空部分に設けられる機構であって、第1の部材の第2の部材に対する回動を制限する制限機構と、制限機構を制御する制御部と、を備える。
好ましくは、制限機構は、第1の部材と第2の部材のうちの一方から他方に向けて進出可能なシャフトと、他方に設けられて、シャフトが係合可能な孔と、を含む。
好ましくは、制御部は、上述の回動が制限されるように制限機構を制御し、および当該回動が制限されている場合には当該制限が解除されるように制限機構を制御する。
好ましくは、制御部は、車体に設けられる。
好ましくは、制御部は、ハンドルに設けられる。
好ましくは、制御部は、ハンドルに設けられる。
好ましくは、制御部は、外部の端末と通信する通信部を含む。制御部は、制限機構を制御するための指令データを、通信部を介して外部の端末から受信する。
好ましくは、外部の端末は、無線通信式非接触ICタグを含む。
好ましくは、外部の端末は、携帯通信端末を含む。
好ましくは、外部の端末は、携帯通信端末を含む。
好ましくは、制御部は、画像を読み取る画像読み取り部を備え、画像は、制限機構を制御するための指令データを表す画像を含み、制御部は、画像読み取り部により読み取られた画像から指令データを取得する。
好ましくは、自転車は、当該自転車に走行のための補助力を供給する電動機を備え、制御部は、制限機構による回動を制限するための動作に連動して、電動機を制御する。
好ましくは、該自転車に電力を供給する電源部を備え、制御部は、制限機構による回動を制限するための動作に連動して、電源部を制御する。
他の実施の形態に従う自転車は、上述の電子錠を備える。
他の実施の形態に従う電動アシスト自転車は、走行のための補助力を供給する電動機を備える電動アシスト自転車であって、上記の電子錠を、さらに備える。
他の実施の形態に従う電動アシスト自転車は、走行のための補助力を供給する電動機を備える電動アシスト自転車であって、上記の電子錠を、さらに備える。
以下、図面を参照しつつ、自転車に備えられる電子錠であって、自転車の盗難防止を可能にする電子錠を説明する。以下の説明では、図面中の同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、以下の説明では、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<技術思想>
本実施の形態に係る技術思想は、以下のとおりである。
本実施の形態に係る技術思想は、以下のとおりである。
電子錠は、内部に中空部分を有する車体とハンドルとを含む自転車に設けられる電子錠である。自転車の車体は、ハンドルが固定される第1の部材と、第1の部材に連結される第2の部材と、を有する。第1の部材は、第2の部材に対してハンドルの回動方向に自在に回動可能である。また、電子錠は、車体の中空内部に設けられる機構であって、第1の部材の第2の部材に対する回動を制限する制限機構と、当該制限機構を制御する制御部と、を備える。
上記に述べたように、電子錠は自転車の車体の内部に設けられる。これより、電子錠が自転車とは別の部品で構成されて自転車に外付けされる場合に比較して、本実施の形態に係る電子錠を破壊することは困難である。また、電子錠は車体の内部に設けられているので、車体を破壊することなく、電子錠を破壊することも実質的に不可能である。したがって、本実施の形態に係る電子錠は、上述した従来の課題を解消することが可能であり、自転車の盗難防止用の電子錠として有効である
[実施の形態1]
(自転車1の構成)
図1は、実施の形態1に係る自転車の外観を模式的に示す図である。図1を参照して、自転車1は、内部に中空部分を有する車体と、ハンドル30とを備える。自転車1は、さらに、車輪、サドルおよびペダルを備える。以下では、車体およびハンドル30を主体に説明する。
[実施の形態1]
(自転車1の構成)
図1は、実施の形態1に係る自転車の外観を模式的に示す図である。図1を参照して、自転車1は、内部に中空部分を有する車体と、ハンドル30とを備える。自転車1は、さらに、車輪、サドルおよびペダルを備える。以下では、車体およびハンドル30を主体に説明する。
車体は、内部に中空部分を有するフレーム(図中の斜線部参照)を含む。図1を参照して、フレームは、前輪とハンドル30が接続されるフロントフォーク2(「第1の部材」)、フロントフォーク2に連結されるヘッドチューブ3(「第2の部材」)、ヘッドチューブ3に一体的に連結されるトップチューブ4およびダウンチューブ8を備える。当該フレームは、さらに、サドルが接続されるシートチューブ5、後輪が接続されるシートステイ6およびチェーンステイ7を含む。
図2は、図1のフロントフォーク2にヘッドチューブ3を連結する態様を模式的に示す図である。図2を参照して、ヘッドチューブ3は略円筒状で内部は中空である。また、ヘッドチューブ3は、内部の中空部分にべアリングなど(図示せず)を有する。
フロントフォーク2は中空部分を有する略円柱状のフォークコラム21を備える。フォークコラム21の外径Dは、ヘッドチューブ3の内径と整合している。フォークコラム21は、ヘッドチューブ3の中空内部に図中矢印方向から挿通される。ヘッドチューブ3に挿通されたフォークコラム21の一方端部には、ハンドル30が、ステム31などの部品により固定され、他方端部の側には前輪の軸が接続される。
ヘッドチューブ3に挿通されたフォークコラム21は、上述のベアリングを介してヘッドチューブ3の内部の中空部分で回動可能である。したがって、ユーザが、車体の舵を左右に調整するためにハンドル30を回動操作すると、当該回動に連動して、フロントフォーク2は、ヘッドチューブ3に対してハンドル30の回動方向に回動する。つまり、フロントフォーク2は、ヘッドチューブ3に対してハンドル30の回動方向に回動可能なように、上述のベアリングを介してヘッドチューブ3に連結されている。
なお、ヘッドチューブ3およびフロントフォーク2は、上述したように内部に中空部分を有するが、図1に示された他のフレーム部分(ヘッドチューブ3およびフロントフォーク2を除くフレーム部分)も、いずれも内部が中空である略筒状の形状を有してよい。フレームの主な材料は、アルミニウム、チタン、クロム、モリブデン、およびこれら材料を主成分とする金属材料、または金属合金材料を含む。または、フレームの主な材料として、カーボンまたは炭素繊維と樹脂とを合成してなるFRP(Fiber Reinforced Plastics)などが含まれてもよい。フレームは、このように各種材料を用いて形成されるが、本実施の形態による電子錠の機能および効果は、フレームの材料により制限されるものではない。
(電磁ロック機構)
実施の形態では、電子制御端末40(後述する)は、フロントフォーク2のヘッドチューブ3に対する回動(ハンドル30の回動方向への回動)が制限されるよう電磁ロック機構(「制限機構」)を制御し、および当該回動が制限されている状態では当該制限が解除されるように電磁ロック機構を制御する。電磁ロック機構による当該回動の制限と解除を説明する。
実施の形態では、電子制御端末40(後述する)は、フロントフォーク2のヘッドチューブ3に対する回動(ハンドル30の回動方向への回動)が制限されるよう電磁ロック機構(「制限機構」)を制御し、および当該回動が制限されている状態では当該制限が解除されるように電磁ロック機構を制御する。電磁ロック機構による当該回動の制限と解除を説明する。
図3は、実施の形態1に係る電磁ロック機構を模式的に説明する図である。図3(A)は、上記の回動の制限解除の態様、すなわち電磁ロック機構による解錠時の態様を示す。図3(B)は上記の回動制限時の態様、すなわち電磁ロック機構による施錠時の態様を示す。図3を参照して、実施の形態1に係る電子錠は、フレームの中空内部に設けられる電磁ロック機構10A,10Bと、電磁ロック機構10A,10Bを制御する制御部と、を備える。電磁ロック機構10A,10Bは、フロントフォーク2(「第1の部材」)のヘッドチューブ3(「第2の部材」)に対する回動を制限する「制限機構」に相当する。電子錠制御端末40(後述する)は、電磁ロック機構10A,10Bを制御する「制御部」に相当する。電磁ロック機構10Aは、トップチューブ4の内部の中空部分に設置される。また、電磁ロック機構10Bは、ダウンチューブ8の内部の中空部分に設置される。
電磁ロック機構10Aは、シャフト11Aと、孔4A,21Aを含む。孔4Aは、トップチューブ4の側壁に貫通孔として予め形成される。孔21Aは、ヘッドチューブ3の側壁に貫通孔として予め形成される。シャフト11Aは、ヘッドチューブ3からフロントフォーク2に向けて進出可能である。また、進出後のシャフト11Aは、フロントフォーク2からヘッドチューブ3に向けて後退することが可能である。孔4A,孔21Aは、進出したシャフト11Aが係合可能であり、かつ後退するシャフト11Aが通過可能なサイズ(形状)を有する。
電磁ロック機構10Bは、電磁ロック機構10Aと同様の構成を有する。具体的には、電磁ロック機構10Bは、シャフト11Bと、孔4B,21Bを含む。孔4Bは、トップチューブ4の側壁に貫通孔として予め形成される。孔21Bは、ヘッドチューブ3の側壁に貫通孔として予め形成される。シャフト11Bは、ヘッドチューブ3からフロントフォーク2に向けて進出可能である。進出後のシャフト11Bは、フロントフォーク2からヘッドチューブ3に向けて後退することが可能である。孔4B,孔21Bは、進出したシャフト11Bが係合可能であり、かつ後退するシャフト11Aが通過可能なサイズ(形状)を有する。
施錠時(図3(B)参照)は、電磁ロック機構10A,10Bは、シャフト11A,11Bを、ヘッドチューブ3からフロントフォーク2に向けて進出させる。電磁ロック機構10A,10Bは、シャフト11A,11Bを、上記に述べた貫通孔を通過するよう進出させることにより、シャフト11A,11Bを貫通孔に係合させる。係合状態において、フォークコラム21はヘッドチューブ3の中空部分における回動が制限される。これにより、フロントフォーク2に固定されたハンドル30の回動が制限される。ハンドル30の回動が制限された状態を、以下、「ハンドルロック」ともいう。ハンドル30の回動が制限されることで、自転車1は電子錠により施錠される。
施錠後の解施時(図3(A)参照)には、電磁ロック機構10A,10Bは、フロントフォーク2の方向に進出させていたシャフト11A,11Bを、フロントフォーク2からヘッドチューブ3に向けて後退させる。その結果、シャフト11A,11Bの上述の係合状態は解かれて、フォークコラム21はヘッドチューブ3の中空部分における回動が可能となる。これにより、ハンドル30は自在に回動可能な状態となり(「ハンドルロック」は解除されて)、自転車1の電子錠は解錠される。
なお、トップチューブ4とダウンチューブ8のヘッドチューブ3の側の端部が開放(側面を有しない)されている場合には、トップチューブ4とダウンチューブ8における孔4A,4Bの形成は省略される。その場合には、シャフト11A,11Bそれぞれが、孔21A,21Bと係合することにより、施錠が実現される。
本実施の形態では、2つの電磁ロック機構10A,10Bを備える。自転車1の施錠のために、両方の電磁ロック機構を用いるか、一方のみを用いるかは、ユーザが上述の電子制御端末40を操作することにより、切換えることができる。
なお、実施の形態1では、自転車1は、2つの電磁ロック機構10A,10Bを備えるが、電磁ロック機構は1個であってもよい。例えば、自転車1が、フレームとしてトップチューブ4を有しない車種である場合には、ダウンチューブ8にのみ電磁ロック機構が内蔵されるとしてもよい。
(ハンドルロックの態様)
実施の形態1では、フロントフォーク2の側壁において孔21A,21Bが形成される位置を変化させることにより、ハンドルロック時のハンドル30の回動量を変化させることができる。
実施の形態1では、フロントフォーク2の側壁において孔21A,21Bが形成される位置を変化させることにより、ハンドルロック時のハンドル30の回動量を変化させることができる。
図4は、実施の形態1に係るハンドルロックの態様を説明する図である。図4には、自転車1のハンドル30の部分の上面において、破線の軸Xが示される。軸Xは、フロントフォーク2の内部の中空部分を通過する中心軸(フロントフォーク2の長手方向に延びる軸)と直交する仮想の軸である。実施の形態1では、フロントフォーク2の側面における孔21A,21Bの位置を変化させることによって、ハンドルロック時に、ハンドル30の回動量を示す角度32を変化させることができる。角度32は、ハンドルロック時に、ハンドル30と軸Xとのなす角度により表される。
図4(A)は、ハンドル30を軸Xと平行な状態、すなわち、ハンドル30のバーがヘッドチューブ3に対して垂直な状態でハンドルロックされた状態を示す。図4(B)の場合には、孔21A,21Bは、フロントフォーク2が、図4(A)の位置から中心軸周りに角度32だけ回動した状態で、フロントフォーク2の側壁に形成される。したがって、図4(B)では、ハンドル30を軸Xに対して角度32だけ回動させた状態でハンドルロックすることができる。図4(B)のようにハンドル30を回動させて自転車1が施錠された状態では、車体の直進性が大きく損なわれて、高い盗難防止効果を得ることができる。
(電子錠制御端末40の取付け位置と構成)
実施の形態1では、ユーザが電子錠を操作するための電子錠操作装置が提供される。電子錠操作装置は、車体に装着される電子錠制御端末40と、電磁ロック機構10A,10Bを含む。
実施の形態1では、ユーザが電子錠を操作するための電子錠操作装置が提供される。電子錠操作装置は、車体に装着される電子錠制御端末40と、電磁ロック機構10A,10Bを含む。
図5は、実施の形態1に係る電子錠制御端末40が搭載される自転車1の部位を模式的に示す図である。図5では、ユーザが、電子錠制御端末40に携帯通信端末100をかざした状態で、電子錠制御端末40が携帯通信端末100と赤外線通信等の近距離無線通信をしている態様が示される。電子錠制御端末40は、ユーザが操作可能な位置に装着される。例えば、図5では、電子錠制御端末40は、トップチューブ4の外部側面であって、ヘッドチューブ3側に設置されているが、設置位置は、図5の箇所に限定されない。
(電子錠制御端末40の構成)
図6は、実施の形態1に係る電子錠制御端末40のハードウェア構成図である。図6を参照して、電子錠制御端末40は、各部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)41、メモリ42、電磁ロック機構10A,10Bと通信するための通信I/F(インターフェイスの略)43、および外部の端末等と通信するための外部通信I/F44を備える。電子錠制御端末40は、さらに、ディスプレイ53を制御する表示コントローラ45、メモリカード52等の各種の記憶媒体についてデータを読み書きするためのデバイスI/F46、タイマ47、操作部51からの入力を受付ける入力I/F48、バッテリーなどの電源部49、および情報を読み書きするためのリーダー/ライタ50を備える。操作部51は、ユーザが操作可能なキー、スイッチ等を含む。
図6は、実施の形態1に係る電子錠制御端末40のハードウェア構成図である。図6を参照して、電子錠制御端末40は、各部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)41、メモリ42、電磁ロック機構10A,10Bと通信するための通信I/F(インターフェイスの略)43、および外部の端末等と通信するための外部通信I/F44を備える。電子錠制御端末40は、さらに、ディスプレイ53を制御する表示コントローラ45、メモリカード52等の各種の記憶媒体についてデータを読み書きするためのデバイスI/F46、タイマ47、操作部51からの入力を受付ける入力I/F48、バッテリーなどの電源部49、および情報を読み書きするためのリーダー/ライタ50を備える。操作部51は、ユーザが操作可能なキー、スイッチ等を含む。
メモリ42は、プログラムおよびデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を含む。メモリ42は、後述するIDデータ421を格納する。
通信I/F(インターフェイスの略)43は、電磁ロック機構10A,10Bとフレーム内部に配線されたケーブル(図示せず)を介して通信する。
外部通信I/F44は、アンテナ441を介して、携帯通信端末100(図5参照)等の各種端末と無線通信する。
リーダー/ライタ50は、RFID(radio frequency identifier)、NFS、Bluetooth(登録商標)などにより、外部の無線タグ(図示せず)と通信する機能を有する。無線タグは、無線通信式非接触IC(Integrated Circuit)を含む。リーダー/ライタ50は、通信により、無線タグからデータを読み出し、また無線タグにデータを書き込む。
また、リーダー/ライタ50は、QRコード(登録商標)のリーダー機能を有する。QRコードのリーダー機能として、赤外線により画像をスキャンすることにより、画像からQRコードを読み込む赤外線リーダー、または、CCD(Charge Coupled Device)により画像をスキャンしQRコードを読み込むCCDセンサを有する。なお、画像読み取り部として、赤外線リーダーまたはCCDセンサを示したが、これらに限定されない。
(電磁ロック機構の構成)
図7は、実施の形態1に係る電磁ロック機構10Aの構成図である。図7を参照して、電磁ロック機構10Aは、シャフト11A、シャフト11Aの進出および後退を電磁力により制御するためのソレノイド部12A、および制御部13Aを含む。シャフト11Aの進出と後退には、シャフト11Aに関連したバネ等(図示せず)の負荷が用いられる。
図7は、実施の形態1に係る電磁ロック機構10Aの構成図である。図7を参照して、電磁ロック機構10Aは、シャフト11A、シャフト11Aの進出および後退を電磁力により制御するためのソレノイド部12A、および制御部13Aを含む。シャフト11Aの進出と後退には、シャフト11Aに関連したバネ等(図示せず)の負荷が用いられる。
制御部13Aは、電子錠制御端末40の通信I/F43から送信される指令信号に基づき、ソレノイド部12Aに電流信号を出力する。ソレノイド部12Aへの通電により生じる電磁力により上記のバネが伸長し、または引き戻される。このバネの運動に連動してシャフト11Aが進出または後退する(図7の太線矢印参照)。
また、実施の形態1では、ソレノイド部12Aに通電されない状態でも、シャフト11Aの進出または後退(施錠または解錠)の状態を維持するために、例えば、ソレノイド部12Aに永久磁石が組込まれている。永久磁石の磁力により、ソレノイド部12Aへの無通電時もシャフト11Aの状態(施錠または解錠の状態)を維持することができる。これにより、ソレノイド部12Aに通電する期間を、シャフト11Aを移動(進出または後退)させるときのみに限定できて、施錠または解錠のための電力消費量を抑制することができる。
図7では、電磁ロック機構10Aの構成を示したが、電磁ロック機構10Bも図7と同様の構成を有するので、電磁ロック機構10Bの説明は繰返さない。なお、シャフト11Aの進出および後退は、電磁力を用いる方法に限定されない。また、上述のハンドルロックを実現できる方法であれば、シャフトを用いる方法に限定されない。
このように実施の形態1では、電子錠による施錠または解錠のための電力消費量を抑制することができる。したがって、車体に付属の電池容量が十分ではない、または運転中に当該電池を充電する機能を備えていない自転車であっても、電池を消耗させることなく、施錠または解錠を実施することができる。
(指令信号の取得)
電子錠制御端末40は、施錠または解錠のための指令信号を取得する。取得方法には、リーダー/ライタ50による方法、または、外部通信I/F44による方法が含まれる。
電子錠制御端末40は、施錠または解錠のための指令信号を取得する。取得方法には、リーダー/ライタ50による方法、または、外部通信I/F44による方法が含まれる。
まず、リーダー/ライタ50による方法を説明する。無線タグ(図示せず)に指令データが記憶されている場合には、リーダー/ライタ50は、ユーザが携帯した無線タグと通信し、通信により無線タグから読み出された指令データをCPU41に出力する。
また、リーダー/ライタ50は、QRコードを表す画像を、赤外線リーダーまたはCCDセンサにより走査する。リーダー/ライタ50は、走査により読み取られたQRコードに基づく指令データを、CPU41に出力する。CPU41は、リーダー/ライタ50からの指令データを、アナログの指令信号に変換し、通信I/F43を介して電磁ロック機構10A,10Bに送信する。なお、QRコードの画像は、紙面に印字された画像、または携帯通信端末100の画面に表示される画像を含む。
次に、外部通信I/F44による方法を説明する。この方法では、電子錠制御端末40は、携帯通信端末100等の端末から送信された指令データを、外部通信I/F44を介して受信する。具体的には、ユーザは、電子錠制御端末40のデバイスI/F46に、GPRS(General Packet Radio Service)またはGMS(global system for mobile communications)などの携帯通信を可能にするSIMカード(Subscriber Identity Module Card)を装着する。そして、ユーザが携帯通信端末100を操作すると、携帯通信端末100は、SIMカードが装着された電子錠制御端末40に指令データを送信する。CPU41は、指令データをアナログの指令信号に変換し、通信I/F43を介して電磁ロック機構10A,10Bに送信する。
また、実施の形態1では、自転車1のユーザを識別するIDデータを受信したことを条件に、施錠または解錠を行うことも可能である。例えば、メモリ42は、予め自転車1の正当なユーザの識別子を示すID421を記憶する。CPU41は、外部端末または無線タグとの通信によりIDデータを受信した場合に、受信したIDデータがID421と一致したことを条件に、指令信号を通信I/F43を介して電磁ロック機構10A,10Bに送信する。なお、ID421は、リーダー/ライタ50または外部通信I/F44を介して受信されて、メモリ42に格納されるものとする。
なお、電子錠制御端末40は、IDデータによる認証に成功したことを条件に、リーダー/ライタ50または外部通信I/F44に対して、無線タグまたは携帯通信端末100からの指令データの受信を許可するとしてもよい。
このように、電子錠制御端末40は、指令データを受信したことを条件に、またはユーザが自転車1の正当な所有者であることが認証されたことを条件に、指令信号を送信して施錠または解錠を実施することができる。
(指令信号の出力制限)
実施の形態の背景として、自転車は道路交通法では車道を走る軽車両であるので、本来は、車両と同等の安全性が要求される。したがって、自転車1の走行中のユーザの意図に反した施錠(ハンドルロック)を回避するために、実施の形態1では、上記の指令信号が自転車1の走行時に出力されるのを防止する機能を有する。
実施の形態の背景として、自転車は道路交通法では車道を走る軽車両であるので、本来は、車両と同等の安全性が要求される。したがって、自転車1の走行中のユーザの意図に反した施錠(ハンドルロック)を回避するために、実施の形態1では、上記の指令信号が自転車1の走行時に出力されるのを防止する機能を有する。
具体的には、CPU41は、自転車1に取付けられた速度センサ等(図示せず)の出力に基づき、自転車1が走行状態であるか否かを判断する。CPU41は、自転車1が走行状態であると判断する期間は、通信I/F43から、施錠または解錠のための指令信号が出力されるのを禁止する。また、CPU41は、例えば走行状態ではないと判断される期間が3分以上継続したときは、指令信号を出力し施錠を実施する。
この走行状態を判断するための時間は、上記の3分以上に限定されない。当該時間は、例えば、走行時の信号待ち時間などを考慮して設定されることが望ましい。ユーザは、電子錠制御端末40を操作することにより、当該時間を変更することができる。
(電子錠を制御するための処理)
図8は、実施の形態1に係る電子錠による施錠および解錠の処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより示されるプログラムは、メモリ42に格納される。CPU41は、メモリ42からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより、処理を実現する。
図8は、実施の形態1に係る電子錠による施錠および解錠の処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより示されるプログラムは、メモリ42に格納される。CPU41は、メモリ42からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより、処理を実現する。
まず、電子錠制御端末40のCPU41は、リーダー/ライタ50または外部通信I/F44を介してデータを受信するか否かを判断する(ステップS1)。ここで受信され得るデータは、上記に述べた指令データまたはIDデータである。データが受信されないと判断される間は(ステップS1でNO)、ステップS1の処理が繰返される。
CPU41はデータを受信したと判断すると(ステップS1でYES)、受信されたデータに基づき、当該データは指令データを示すか否かを判断する(ステップS2)。CPU41が、受信データは指令データを示すと判断した場合(ステップS2でYES)、処理は後述するステップS5に移る。
一方、CPU41は、受信データは指令データを示さない、すなわち受信データはIDデータであると判断すると(ステップS2でNO)、CPU41は、受信されたIDデータとメモリ42のID421とを照合する(ステップS31)。
CPU41は、ステップS3の照合の結果に基づき、両方の識別子が一致しているか否かを判断する(ステップS4)。CPU41が両方の識別子は一致していないと判断すると(ステップS4でNO)、処理はステップS1に戻る。したがって、ユーザの認証に成功しない場合には、指令信号は出力されず、施錠または解錠は実施されない。
一方、CPU41が両方の識別子は一致していると判断すると(ステップS4でYES)、すなわちユーザは正当なユーザであると判断されると、処理はステップS5に移る。
ステップS5では、自転車1の施錠または解錠が実施される。具体的には、CPU41は、指令信号を生成し、生成された指令信号を通信I/F43を介して電磁ロック機構10A,10Bに送信する。電磁ロック機構10A,10Bでは、指令信号に従い、各ソレノイド部12Aが通電されることにより、シャフト11A,11Bは、進出または後退する。これにより、自転車1の施錠または解錠が実施される。
(電源の制御)
自転車1として、モーター等の電動機(図示せず)により供給される補助力を利用して走行可能な自転車(以下、電動アシスト自転車という)を適用することができる。電動アシスト自転車に電子錠を設置した場合には、CPU41は、電動機の始動または停止の制御を、解錠または施錠動作と連動して実施する。または、CPU41は、電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止を(すなわち、電動機の始動または停止を)、解錠または施錠動作と連動して制御する。具体的には、解錠または施錠動作と同時に、電動機の始動または停止を実施し、または電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止を実施する。または、解錠または施錠とは非同時に、すなわち解錠または施錠から予め定められた時間が経過したときに、電動機の始動または停止が実施され、または電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止が実施されるとしてもよい。
自転車1として、モーター等の電動機(図示せず)により供給される補助力を利用して走行可能な自転車(以下、電動アシスト自転車という)を適用することができる。電動アシスト自転車に電子錠を設置した場合には、CPU41は、電動機の始動または停止の制御を、解錠または施錠動作と連動して実施する。または、CPU41は、電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止を(すなわち、電動機の始動または停止を)、解錠または施錠動作と連動して制御する。具体的には、解錠または施錠動作と同時に、電動機の始動または停止を実施し、または電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止を実施する。または、解錠または施錠とは非同時に、すなわち解錠または施錠から予め定められた時間が経過したときに、電動機の始動または停止が実施され、または電動機に対する電源部49からの電源の供給または停止が実施されるとしてもよい。
また、電源の供給または停止を解錠または施錠動作に自動的に連動させることなく、ユーザが手動で実施してもよい。また、ユーザは、電子錠制御端末40を操作することにより、電源の供給または停止を、解錠または施錠動作に自動的に連動させるか否か決定することができる。
なお、電源部49は、電動機のみでなく自転車1の各部に電力を供給する場合には、CPU41は、各部への電力の供給または停止を、解錠または施錠動作に連動して実施するとしてもよい。
このように、ユーザが、電源の供給または停止を、解錠または施錠動作に自動的に連動させるか否かを選択的に決定することができるので、次の利点が得られる。つまり、連動を実施しないことにより、電動アシスト自転車の電源部49のバッテリーの容量が減った場合、または電源部49に不具合が生じた場合に、この不具合により電子錠そのものの操作または制御回路に悪影響が及ぶのを回避することができる。また、ユーザがバッテリー容量の維持を目的として走行中でも電源の供給を停止することを要求する場合には、当該連動が実施されないことで、当該要求を満たすことができる。
(物理的な鍵の併用)
実施の形態1では、自転車1には、電子錠操作装置とは別にユーザが手動操作する物理的な鍵を併用してもよい。これにより、電子錠操作装置への電源供給が断たれた場合、または誤動作により電子錠による施錠および解錠が行えない場合には、電子錠に代えて物理的な鍵の使用によって、施錠または解錠をすることが可能となる。
実施の形態1では、自転車1には、電子錠操作装置とは別にユーザが手動操作する物理的な鍵を併用してもよい。これにより、電子錠操作装置への電源供給が断たれた場合、または誤動作により電子錠による施錠および解錠が行えない場合には、電子錠に代えて物理的な鍵の使用によって、施錠または解錠をすることが可能となる。
(位置情報の利用)
実施の形態1に係る電子錠操作装置は、ユーザに、自転車1の発見を支援するための情報を提供する機能を備える。具体的には、電子錠操作装置は、GPS(Global Positioning System)など位置情報計測システムを備える。CPU41は、位置情報計測システムを利用して、自転車1の位置情報を取得し、取得された位置情報をユーザの携帯通信端末100に送信する。
実施の形態1に係る電子錠操作装置は、ユーザに、自転車1の発見を支援するための情報を提供する機能を備える。具体的には、電子錠操作装置は、GPS(Global Positioning System)など位置情報計測システムを備える。CPU41は、位置情報計測システムを利用して、自転車1の位置情報を取得し、取得された位置情報をユーザの携帯通信端末100に送信する。
これにより、自転車1が盗まれた場合であっても、電源部49の電池が消耗するまでの時間においては、ユーザは携帯通信端末100を操作することで、電子制御端末40から自転車1の位置情報を受信し確認することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1の変形例が示される。図9は、実施の形態2に係る電子錠の取付け態様を模式的に示す図である。
実施の形態2では、実施の形態1の変形例が示される。図9は、実施の形態2に係る電子錠の取付け態様を模式的に示す図である。
実施の形態1では、電磁ロック機構10A,10Bは、トップチューブ4,ダウンチューブ8に内蔵されたが、取付け位置は、ここに限定されない。例えば、図9に示されるように、電磁ロック機構10A,10Bは、フロントフォーク2の内部の中空部分に設置されてもよい。図9では、電子錠制御端末40は、ハンドル30をフロントフォーク2に固定するためのステム31の上部に取付けられている。電子錠制御端末40は、ステム31の内部の中空部分およびヘッドチューブ3の内部の中空部分に配線されたケーブル(図示せず)を介して、ヘッドチューブ3内部の電磁ロック機構10A,10Bと通信する。
図9では、シャフト11Aは、施錠時は、フロントフォーク2からヘッドチューブ3に向けて進出して、孔21A,4Aに係合し、ハンドルロック状態が実現される。また、解錠時は、シャフト11Aは、ヘッドチューブ3からフロントフォーク2に向けて後退して、ハンドルロック状態が解除される。シャフト11Bも、同様に動作する。
このように、電磁ロック機構10A,10Bが、フロントフォーク2に内蔵される場合であっても、実施の形態1と同様に、自転車1に対する施錠および解錠を実施することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態1と2の変形例が示される。実施の形態3では、電子錠により車輪の回転を制限する場合を説明する。
実施の形態3では、実施の形態1と2の変形例が示される。実施の形態3では、電子錠により車輪の回転を制限する場合を説明する。
実施の形態3では、電子錠の電磁ロック機構は、フロントフォーク2あるいは後輪側部にかかるシートステイ6またはチェーンステイ7に内蔵される。または、自転車1のデザインに合わせて異なるその他の後輪タイヤに側するステイ部品の内部に、電磁ロック機構が設置される。このような設置態様により、実施の形態1または2と同様にシャフトが進出して、進出したシャフトが、車輪のスポーク部またはホイールに設置されたシャフトを通す機構と連結されて、車輪の回転が制限される。これにより、汎用的に市販されている自転車の物理鍵や電子錠以上に、外部からの破壊に対する耐久性とその強度を確保することができる。
[各実施の形態の変形例]
電子錠操作装置は、電源部49として、独自のバッテリーを備えてもよい。または、自転車1のライトなどに使われるダイナモなどを電源として利用してもよい。または、自転車1が電動アシスト自転車である場合には、電子錠操作装置は、電源部49として、電動機を動作させるためのバッテリーを利用してもよい。したがって、自転車1は電子錠を内蔵した場合であっても、自転車1の本来の機能に制限または制約が課されるものではない。
電子錠操作装置は、電源部49として、独自のバッテリーを備えてもよい。または、自転車1のライトなどに使われるダイナモなどを電源として利用してもよい。または、自転車1が電動アシスト自転車である場合には、電子錠操作装置は、電源部49として、電動機を動作させるためのバッテリーを利用してもよい。したがって、自転車1は電子錠を内蔵した場合であっても、自転車1の本来の機能に制限または制約が課されるものではない。
また、無線タグの機能を、他の機能と共有してもよい。例えば無線タグの機能を、公共交通機関、社員証、学生証などの複数のIDプログラムが登録された無線通信式非接触ICカードあるいは携帯電話などのアプリケーションと共有することも可能である。この場合に、電子錠操作装置の電子錠のためのIDデータ等の認証データを、ユーザの生活スタイルに合わせた多様な媒体に登録しておくことが可能になる。
これにより、ユーザは、認証データが登録された媒体を多様な形式で所有することができるので、1個の媒体を紛失したとしても、他の媒体を代用することが容易となる。したがって、実施の形態1によれば、従来のような物理的鍵を紛失した場合に自転車1の施錠/解錠が不可能になるとの不便性が軽減される。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 自転車、2 フロントフォーク、3 ヘッドチューブ、4 トップチューブ、4A,4B,21A,21B 孔、8 ダウンチューブ、10A,10B 電磁ロック機構、11A,11B シャフト、12A ソレノイド部、13A 制御部、21 フォークコラム、30 ハンドル、31 ステム、32 角度、40 電子錠制御端末、49 電源部、100 携帯通信端末。
Claims (13)
- 内部に中空部分を有する車体とハンドルとを含む自転車に設けられる電子錠であって、
前記車体は、
ハンドルが固定される第1の部材と、
前記第1の部材に連結される第2の部材と、を有し、
前記第1の部材は、前記第2の部材に対して前記ハンドルの回動方向に回動可能であって、
前記電子錠は、
前記中空部分に設けられる機構であって、前記第1の部材の前記第2の部材に対する回動を制限する制限機構と、
前記制限機構を制御する制御部と、を備える、電子錠。 - 前記制限機構は、
前記第1の部材と前記第2の部材のうちの一方から他方に向けて進出可能なシャフトと、
前記他方に設けられて、前記シャフトが係合可能な孔と、を含む、請求項1に記載の電子錠。 - 前記制御部は、前記回動が制限されるように前記制限機構を制御し、および当該回動が制限されている場合には当該制限が解除されるように前記制限機構を制御する、請求項1または2に記載の電子錠。
- 前記制御部は、前記車体に設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子錠。
- 前記制御部は、前記ハンドルに設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子錠。
- 前記制御部は、
外部の端末と通信する通信部を含み、
前記制限機構を制御するための指令データを、前記通信部を介して外部の端末から受信する、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子錠。 - 前記外部の端末は、無線通信式非接触ICタグを含む、請求項6に記載の電子錠。
- 前記外部の端末は、携帯通信端末を含む、請求項6または7に記載の電子錠。
- 前記制御部は、画像を読み取る画像読み取り部を備え、
前記画像は、前記制限機構を制御するための指令データを表す画像を含み、
前記制御部は、前記画像読み取り部により読み取られた画像から前記指令データを取得する、請求項1から8のいずれか1項に記載の電子錠。 - 前記自転車は、当該自転車に走行のための補助力を供給する電動機を備え、
前記制御部は、前記制限機構による前記回動を制限するための動作に連動して、前記電動機を制御する、前記1から9のいずれか1項に記載の電子錠。 - 前記自転車は、当該自転車に電力を供給する電源部を備え、
前記制御部は、前記制限機構による前記回動を制限するための動作に連動して、前記電源部を制御する、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子錠。 - 請求項1から11のいずれか1項に記載の電子錠を備える、自転車。
- 走行のための補助力を供給する電動機を備える電動アシスト自転車であって、
請求項1から11のいずれか1項に記載の電子錠を、さらに備える、電動アシスト自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015053214A JP2016172979A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 電子錠、自転車および電動アシスト自転車 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021026335A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 端末制御方法、プログラム、及び移動体 |
CN113492938A (zh) * | 2020-03-18 | 2021-10-12 | 陈森 | 一种把立自行车机械锁 |
-
2015
- 2015-03-17 JP JP2015053214A patent/JP2016172979A/ja active Pending
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