JP2016146437A - ウエハの処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、光照射又は加熱により架橋、硬化する硬化成分を含有する硬化性樹脂層と粘着剤層とを有する粘着テープを、ウエハに粘着剤層側から貼付して補強する粘着テープ貼付工程と、前記粘着テープに光を照射又は加熱して硬化成分を架橋、硬化する硬化性樹脂層硬化工程と、前記粘着テープにより補強されたウエハを研削して薄膜化する研削工程と、前記研削後のウエハから粘着テープを剥離する粘着テープ剥離工程とを有するウエハの処理方法。
【選択図】 なし
Description
例えば特許文献1には、基材フィルムの片面に架橋されたポリマー層が形成され、この架橋されたポリマー層が形成された面に、剥離可能に調整されているウエハ貼付用の粘着剤層が積層されているバックグラインドテープであって、基材フィルムの引っ張り弾性率がフィルムの長手方向と幅方向の平均値で2GPa以上であり、該バックグラインドテープの反りが4mm以下であるバックグラインドテープが開示されている。
以下に本発明を詳述する。
光照射又は加熱により架橋、硬化する硬化成分を含有する硬化性樹脂層は、該硬化成分を架橋、硬化させる前には充分な柔軟性を有することから、これを用いた粘着テープは、表面に凹凸を有するウエハであっても確実に凹凸に追従できる高い凹凸追従性を発揮することができる。一方、ウエハに貼り付けた後に光照射又は加熱して硬化成分を架橋、硬化させれば硬化性樹脂層の弾性率が上昇することから、粘着テープ全体としての腰が向上し、研削後の薄膜ウエハに反りが発生するのを防止することができる。
ここで、上記粘着テープの硬化性樹脂層に含まれる硬化成分を架橋、硬化させる前に貼り合せを行うことにより、表面に凹凸を有するウエハであってもより確実に凹凸に追従できる高い凹凸追従性を発揮することができる。
上記硬化性樹脂層は、光照射又は加熱により架橋、硬化する硬化成分を含有する。
上記光照射又は加熱により架橋、硬化する硬化成分とは、光照射により架橋、硬化する光硬化成分、又は、加熱により架橋、硬化する熱硬化成分である。
上記光硬化成分としては、例えば、重合性ポリマーを主成分として、光重合開始剤を含有する光硬化成分が挙げられる。
上記熱硬化成分としては、例えば、重合性ポリマーを主成分として、熱重合開始剤を含有する熱硬化成分が挙げられる。
上記多官能オリゴマー又はモノマーは、分子量が1万以下であるものが好ましく、より好ましくは加熱又は光の照射による硬化成分の三次元網状化が効率よくなされるように、その分子量が5000以下でかつ分子内のラジカル重合性の不飽和結合の数が2〜20個のものである。
なお、ウエハの凹凸の大きさ(高さ)は200μm以下である。
上記基材は、例えば、アクリル、オレフィン、ポリカーボネート、塩化ビニル、ABS、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ウレタン、ポリイミド等の透明な樹脂からなるシート、網目状の構造を有するシート、孔が開けられたシート等が挙げられる。
上記硬化性樹脂層に含まれる硬化成分を架橋、硬化することにより、硬化性樹脂層の弾性率が上昇することから、粘着テープ全体の腰が向上し、研削工程後の薄膜ウエハに反りが発生するのを防止することができる。
このような光硬化成分に対しては、例えば、波長365nmの光を5mW以上の照度で照射することが好ましく、10mW以上の照度で照射することがより好ましく、20mW以上の照度で照射することが更に好ましく、50mW以上の照度で照射することが特に好ましい。また、波長365nmの光を300mJ以上の積算照度で照射することが好ましく、500mJ以上、10000mJ以下の積算照度で照射することがより好ましく、500mJ以上、7500mJ以下の積算照度で照射することが更に好ましく、1000mJ以上、5000mJ以下の積算照度で照射することが特に好ましい。
上記研削工程では、ウエハに大きな応力がかかるが、上記粘着テープで補強されることにより、効率よく作業を進めることができる。
上記研削方法としては特に限定されず、グラインダ等の研削機を用いる従来公知の方法を用いることでできる。
研削工程後のウエハの厚みは特に限定されないが、厚みが50μm以下にまで研削されたウエハは特に反りが発生しやすいことから、本願発明のウエハの処理方法が有効である。
上記ウエハに施す処理としては、例えば、電解めっき、無電解めっき等のめっき処理や、フッ酸、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(TMAH)等によるウェットエッチング処理や、N−メチル−2−ピロリドン、モノエタノールアミン、DMSO等によるレジスト剥離プロセスや、濃硫酸、アンモニア水、過酸化水素水等による洗浄プロセス等の薬液処理が挙げられる。また、スパッタリング、蒸着、エッチング、化学気相成長法(CVD)、物理気相成長法(PVD)、レジスト塗布・パターンニング、リフロー等の加熱処理又は発熱を伴う処理も挙げられる。
温度計、攪拌機、冷却管を備えた反応器を用意し、この反応器内に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして2−エチルヘキシルアクリレート79重量部、官能基含有モノマーとしてメタクリル酸ヒドロキシエチル20重量部及びアクリル酸1重量部と、ラウリルメルカプタン0.01重量部と、酢酸エチル80重量部を加えた後、反応器を加熱して還流を開始した。続いて、上記反応器内に、重合開始剤として1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加し、還流下で重合を開始させた。次に、重合開始から1時間後及び2時間後にも、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.01重量部ずつ添加し、更に、重合開始から4時間後にt−ヘキシルパーオキシピバレートを0.05重量部添加して重合反応を継続させた。そして、重合開始から8時間後に、固形分55重量%、重量平均分子量88万の官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーの酢酸エチル溶液を得た。
得られた官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーを含む酢酸エチル溶液の樹脂固形分100重量部に対して、官能基含有不飽和化合物として2−イソシアナトエチルメタクリレート0.7重量部を加えて反応させて光硬化成分(樹脂A)を得た。
(1)粘着テープの製造
得られた樹脂Aの酢酸エチル溶液の樹脂固形分100重量部に対して、光重合開始剤(エサキュアワン、日本シイベルヘグナー社製)1重量部を混合した。
得られた組成物の酢酸エチル溶液を、離型処理を施したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、乾燥皮膜の厚さが20μmとなるようにドクターナイフで塗工し、110℃、5分間加熱して塗工溶液を乾燥させた。その後、40℃、3日間静置養生を行い、硬化性樹脂層を得た。
評価用サンプルとして、光硬化成分の酢酸エチル溶液を、乾燥皮膜の厚さが80μmとなるようにドクターナイフで塗工し、110℃、5分間加熱して塗工溶液を乾燥させた。その後、40℃、3日間静置養生を行い、硬化性樹脂層を得た。得られた硬化性樹脂層を縦0.6cm、横1.0cmの長方形状に切断して、これを評価用サンプルとした。
次いで、超高圧水銀灯を用いて、365nmの紫外線を評価用サンプル表面への照射強度が80mW/cm2となるよう照度を調節して1分間照射して、光硬化成分を架橋、硬化させた。硬化させる前後の評価用サンプルについて、動的粘弾性測定のせん断モード角周波数10Hzで測定を行い、−50℃から300℃まで連続昇温した測定値の内25℃での貯蔵せん断弾性率の値を得た。
結果を表2に示した。
粘着テープの粘着剤層側の面を、直径20cm、厚さ約750μmであって、高さ15μm、幅100μmの溝を有する回路が形成されたシリコンウエハに貼り付けた。次いで、超高圧水銀灯を用いて、365nmの紫外線を粘着テープ表面への照射強度が80mW/cm2となるよう照度を調節して1分間照射して、光硬化成分を架橋、硬化させてサンプルを作製した。
光学顕微鏡(×100倍)にて凹凸部を観察し、直径5μm以上の気泡が5個以下しか認められなかった場合を「○」と、直径5μm以上の気泡が5個を超えて認められた場合を「×」と評価した。
結果を表2に示した。
粘着テープの粘着剤層側の面を、直径20cm、厚さ約750μmであって、高さ15μm、幅100μmの溝を有する回路が形成されたシリコンウエハに貼り付けて積層体を得た。次いで、超高圧水銀灯を用いて、365nmの紫外線を粘着テープ表面への照射強度が80mW/cm2となるよう照度を調節して1分間照射して、光硬化成分を架橋、硬化させた。
得られた積層体のウエハ側を、グラインド研削及び研磨を行い、厚み50μmまで研削した。
その後、研削したシリコンウエハを平板上に静置した。平板から最も浮いているシリコンウエハの端部を平板面からの距離を測定し、反り量を求めた。反り量が4mm以下の場合を「○」、4mmを超える場合を「×」と評価した。
結果を表2に示した。
樹脂の種類を表2に示したようにした以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造し、得られた粘着テープを用いて、実施例1と同様の評価を行った。
なお、比較例1においては、粘着テープに紫外線を照射せずに凹凸追従性及び反り防止性の評価を行った。
結果を表2に示した。
粘着テープの硬化性樹脂層上に厚み25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる基材を貼り合せた以外は、実施例1〜4、比較例1と同様にして粘着テープを製造し、得られた粘着テープを用いて、実施例1と同様の評価を行った。
なお、比較例2においては、粘着テープに紫外線を照射せずに凹凸追従性及び反り防止性の評価を行った。
硬化性樹脂層及び基材に代えて厚みが25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造し、得られた粘着テープを用いて、実施例1と同様の評価を行った。
なお、比較例3においては、粘着テープに紫外線を照射せずに凹凸追従性及び反り防止性の評価を行った。
結果を表2に示した。
Claims (2)
- 少なくとも、光照射又は加熱により架橋、硬化する硬化成分を含有する硬化性樹脂層と粘着剤層とを有する粘着テープを、ウエハに粘着剤層側から貼付して補強する粘着テープ貼付工程と、
前記粘着テープに光を照射又は加熱して硬化成分を架橋、硬化する硬化性樹脂層硬化工程と、
前記粘着テープにより補強されたウエハを研削して薄膜化する研削工程と、
前記研削後のウエハから粘着テープを剥離する粘着テープ剥離工程とを有する
ことを特徴とするウエハの処理方法。 - 硬化性樹脂層硬化工程後の硬化性樹脂層について動的粘弾性測定のせん断モードで−50℃から300℃まで連続昇温の条件で測定した25℃での貯蔵せん断弾性率が2.0×105〜1.0×109Paであることを特徴とする請求項1記載のウエハの処理方法。
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