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JP2016014567A - バッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法 - Google Patents

バッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法 Download PDF

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JP2016014567A JP2014136064A JP2014136064A JP2016014567A JP 2016014567 A JP2016014567 A JP 2016014567A JP 2014136064 A JP2014136064 A JP 2014136064A JP 2014136064 A JP2014136064 A JP 2014136064A JP 2016014567 A JP2016014567 A JP 2016014567A
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Yuichi Hara
佑一 原
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Abstract

【課題】バッテリの実残容量をより正確に算出することができるバッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法を提供する。
【解決手段】バッテリ20の残容量を算出可能なバッテリ残容量算出システム100において、バッテリ20の初期容量及びSOCを用いて基本残容量を算出する基本残容量算出部70と、バッテリ20の劣化度Dを算出する劣化度算出部70と、劣化度Dを用いて容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出部70と、放電電流I及び劣化度Dを用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する第二補正値算出部70と、基本残容量、第一補正値及び第二補正値を用いて実残容量を算出する実残容量算出部70と、を備えることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法に関する。
バッテリを走行用電動機の電源として利用する電動車両においては、航続可能距離等を報知するためにバッテリの実質的な残容量(実残容量)を正確に算出することが必要となる。
特許文献1には、初期容量から求められた基準残容量を、バッテリの内部抵抗により把握される容量劣化度と、バッテリの出力電力(放電状態)と、に応じて補正することで、実残容量を算出する残容量監視装置が開示されている。
特開平7−55903号公報
しかしながら、特許文献1に記載の残容量監視装置は、バッテリの内部抵抗により把握される容量劣化度については考慮しているものの、バッテリの活物質や電解液等の劣化等によるバッテリ内における拡散抵抗の増大(抵抗劣化)については一切考慮していない。このような抵抗劣化が進むと、同一の電流値を放電した場合であっても放電可能な容量は減少してしまう。特許文献1では、バッテリ放電状態に基づく補正に際して、上記のような抵抗劣化による拡散抵抗の増大について考慮していないため、劣化の進んだバッテリの実残容量を正確に算出することができない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリの実残容量をより正確に算出することができるバッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法を提供することを目的とする。
本発明は、バッテリの残容量を算出可能なバッテリ残容量算出システムにおいて、バッテリの初期容量及びSOCを用いて基本残容量を算出する基本残容量算出部と、バッテリの劣化度を算出する劣化度算出部と、劣化度を用いて容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出部と、放電電流及び劣化度を用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する第二補正値算出部と、基本残容量、第一補正値及び第二補正値を用いて実残容量を算出する実残容量算出部と、を備えることを特徴としている。
本発明のバッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法によれば、基本残容量を、容量劣化状態に基づく第一補正値と、バッテリ劣化の影響を加味した放電状態に基づく第二補正値と、を用いて補正するので、バッテリの実残容量を従来よりも正確に算出することができる。
図1は、本発明の実施形態によるバッテリ残容量算出システムの概略構成図である。 図2は、放電容量と放電電圧との関係を示す特性図である。 図3は、電動車両に搭載されるコントローラが実行するバッテリ残容量算出制御の流れを示すフローチャートである。 図4は、劣化状態の異なるバッテリにおける放電レートと第二補正値との関係を示す特性図である。
図1は本発明の実施形態によるバッテリ残容量算出システム100の概略構成図である。
図1に示すバッテリ残容量算出システム100は、電動車両におけるバッテリ20の残容量を算出するシステムである。バッテリ残容量算出システム100は、モータ31等の電源としてのバッテリ20と、モータ31に電気的に接続される電力変換装置30と、バッテリ20と電力変換装置30とを電気的に接続する回路10と、バッテリ残容量算出システム100を統括的に制御するコントローラ70と、車両の航続可能距離を表示する表示部80と、を備える。
バッテリ20は、走行用のモータ31の電源として電動車両に搭載される。バッテリ20は、充放電可能な二次電池であって、例えば図示しないリチウムイオン電池のセルを複数個組み合わせることにより構成される。バッテリ20は、温度センサ60を備える。温度センサ60は、バッテリ20に当接するように設けられ、バッテリ20のバッテリ温度Tを検出する。
回路10上にはバッテリ20、電力変換装置30、電流センサ40が直列に配置される。電流センサ40は、バッテリ20の放電電流Iを検出する。また、回路10には、電圧検出用回路11が設けられている。
電圧検出用回路11は、回路10の正極側配線と負極側配線とを接続するように配置され、電力変換装置30に対し並列に接続される。また、電圧検出用回路11には、電圧センサ50が配置される。電圧センサ50は、バッテリ20の放電電圧Vを検出する。
電力変換装置30は、三相配線32によりモータ31に接続されるインバータである。電力変換装置30は、通常時にはバッテリ20の直流電流を交流電流に変換して交流電流をモータ31に供給し、回生時にはモータ31で発電された交流電流を直流電流に変換して直流電流をバッテリ20に供給する。
モータ31は、U相端子、V相端子及びW相端子を備える三相交流モータである。モータ31は、通常時には駆動源として機能し、回生時には発電機として機能する。
バッテリ残容量算出システム100は、当該システムを統括的に制御するコントローラ70を有している。コントローラ70は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インターフェイス(I/Oインターフェイス)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ70には、電流センサ40、電圧センサ50及び温度センサ60からの検出信号が入力される。そして、コントローラ70は、当該検出信号やその他の車両状態情報等に基づいて、バッテリ残容量を算出し、バッテリ残容量に基づく航続可能距離を表示部80へと出力する。
コントローラ70は、バッテリ20の基本残容量を算出し、その基本残容量をバッテリ20の容量劣化状態に基づく第一補正値と、放電状態に基づく第二補正値と、に基づいて補正することで、バッテリ20の実残容量を算出するバッテリ残容量算出制御を実行する。
ここで、図2を参照して、放電状態に基づく第二補正値に関し、バッテリ劣化に起因する放電容量の変化について説明する。
図2は、バッテリ20の放電容量Wと放電電圧Vとの関係を示す特性図である。図2の実線Lは初期状態(新品時)のバッテリ20において基準となる放電電流Iでバッテリ20を定電流放電させた場合の放電容量Wに対する放電電圧Vの特性曲線である。破線Lは初期状態のバッテリ20において基準となる放電電流Iよりも高い放電電流Iでバッテリ20を定電流放電させた場合の放電電圧Vの特性曲線である。また、点線Lは、劣化状態のバッテリ20において放電電流Iでバッテリ20を定電流放電させた場合の放電電圧Vの特性曲線である。放電容量Wは、放電電流Iを時間tの間、流した時にバッテリ20から放電される電気容量(Ah)である。なお、以下では特に断らない限り、容量とはAh等の電気量で表される絶対容量を意味する。
実線Lで示すように、初期状態では、バッテリ20の放電電圧Vは放電容量Wが増えるに従い徐々に降下する。その後、バッテリ20の放電が進み放電容量WがWに至ると、放電電圧Vは放電終止電圧Vとなる。放電終止電圧Vは、車両の走行時に必要な電圧の下限値である。放電電圧Vが放電終止電圧Vとなると車両の走行に必要な電圧をバッテリ20から取り出せなくなり、実残容量が0となる。満充電の初期状態のバッテリ20から放電終止電圧Vに至るまでに取り出すことができる放電容量がバッテリ20の初期容量となる。
破線Lで示すように、初期状態のバッテリ20において高い放電電流Iでバッテリ20を放電させた場合、実線Lと比べ同一の放電容量Wであっても放電電圧Vは低くなる。また、放電終止電圧Vに達する放電容量WもWからWへと小さくなる。すなわち、高い放電電流Iでバッテリ20を放電させたときの方が、基準となる放電電流Iで放電させたときよりも、バッテリ20の放電可能な容量は減少してしまう。このように、バッテリ20の放電可能な容量は、放電電流Iの大きさ、つまり放電状態に応じて変化する。したがって、第二補正値は放電状態に応じて変化する放電容量を考慮して算出されていた。このように、バッテリ20の実残容量の算出には、放電状態に応じて変化する放電容量を考慮する必要があり、従来の第二補正値は放電状態に基づく放電容量の変化を加味した補正値として算出されていた。
しかし、従来の第二補正値の算出においては、バッテリ20の抵抗劣化の影響は検討されておらず、劣化の進んだバッテリ20の実残容量を正確に算出することができないという問題があった。これに対して、本願発明者は、第二補正値の算出の際、放電状態に基づく補正値に関し、バッテリ20の抵抗劣化の影響を考慮することで実残容量を正確に算出できることを見出した。
次に、劣化状態のバッテリ20において高い放電電流Iでバッテリ20を放電させた場合について説明する。
点線Lで示すように、劣化状態のバッテリ20では、破線Lと比べて同一の放電容量Wでの放電電圧Vはさらに低くなる。また、放電終止電圧Vに達する放電容量Wは、Wよりもさらに低下し、Wとなる。すなわち、同じ放電電流Iで放電した場合であっても、バッテリ20が劣化状態であるほど、バッテリ20の放電可能な容量は減少してしまう。このように、放電可能な容量は放電状態だけでなく、バッテリ20の劣化状態に応じても変化する。これは、バッテリ20が劣化するほど、活物質や電解液が劣化して拡散抵抗が増大し抵抗劣化となり、その結果電圧降下が大きくなるためである。上記の通り、放電状態に基づく第二補正値においては、バッテリ20の抵抗劣化の影響を考慮することが、正確なバッテリ20の実残容量を算出する上で重要である。
次に、図3を参照して、バッテリ残容量算出システム100におけるコントローラ70が実行するバッテリ残容量算出制御について説明する。図3は、コントローラ70が実行するバッテリ残容量算出制御の流れを示すフローチャートである。このバッテリ残容量算出制御は、電動車両のスタートスイッチがオンにされた後、実行される。
ステップ101(S101)では、コントローラ70は、スタートスイッチがオンにされたことに基づいて、バッテリ20に放電を開始させる。
S102では、コントローラ70は、電流センサ40、電圧センサ50及び温度センサ60の検出信号に基づき、バッテリ20の放電電流I、バッテリ20の放電電圧V及びバッテリ温度Tを取得する。
S103では、コントローラ70は、バッテリ20の劣化度Dを算出する。劣化度Dは、バッテリ20の容量劣化度や抵抗劣化度等のバッテリ20の劣化度合いを判定可能な指標であって、バッテリ20が劣化するほど大きな値となる。バッテリ20が劣化するとバッテリ20の内部抵抗が大きくなるため、例えば劣化度Dには初期抵抗からの内部抵抗の上昇率が用いられる。内部抵抗は、放電電流I及び放電電圧Vに基づいて算出される。このように、コントローラ70は、バッテリ20の劣化度Dを算出する劣化度算出部として機能する。なお、バッテリ20の劣化度合いを判定できる指標であれば、バッテリ20の内部抵抗の上昇率以外の値を劣化度Dとしてもよい。例えば、所定の容量を放電した際の開放電圧の変化量に基づいて劣化度Dを算出する等、他の公知の劣化度算出方法を用いることが可能である。
S104では、コントローラ70は、従来から既知の手法によりバッテリ20の現在の充電状態を示すSOC(State Of Charge)を算出する。例えば、SOCの算出には、放電電流Iの積算値に基づき算出する方法、無負荷時の放電電圧Vに基づき算出する方法、これらの方法にバッテリ温度特性マップを組み合わせて算出精度を高めた方法が用いられるが、これらのSOC算出方法は基本的に公知の手段であるのでここでは詳述しない。そして、コントローラ70は、初期状態(新品時)における満充電のバッテリ20の初期容量と、算出したSOCと、を用いて基本残容量を算出する。基本残容量は、バッテリ20の劣化度合いを考慮せず算出されるバッテリ20の残容量である。このように、コントローラ70は、バッテリ20の基本残容量を算出する基本残容量算出部として機能する。
S105では、コントローラ70は、劣化度Dを用いてバッテリ20の容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する。第一補正値は、バッテリ20の容量劣化状態に応じて変化するバッテリ容量を補正するための値である。本実施形態では第一補正値は、0から1付近の値をとる。第一補正値は、劣化度Dが大きいほど、つまりバッテリ20の容量劣化が進むほど、小さな値となる。このように、コントローラ70は、バッテリ20の容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出部として機能する。
S106では、コントローラ70は、放電電流I及び劣化度Dを用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する。第二補正値は、バッテリ20の抵抗劣化の影響を加味して、放電状態に応じて変化するバッテリ容量を補正するための値である。コントローラ70は、例えば、予め作成された第二補正値特性図(図4参照)に基づいて第二補正値を算出する。
ここで、図4を参照して、コントローラ70が実行する第二補正値の算出処理について説明する。
図4は、劣化状態の異なるバッテリ20における放電レートと第二補正値との関係を示す特性図である。図4の実線Lは初期状態の劣化していないバッテリ20における放電レートと第二補正値との特性曲線を示し、破線Lは劣化がある程度進んだバッテリ20における放電レートと第二補正値との特性曲線を示す。また、破線Lは、劣化がかなり進んだバッテリ20における放電レートと第二補正値との特性曲線を示す。
実線Lに示すように、初期状態のバッテリ20の第二補正値は、放電レートが増加するに従い徐々に小さな値となるように算出される。これは、図2の破線Wで示したように、高い放電電流Iでバッテリ20を放電するほど、バッテリ20の放電可能な容量が減少することに起因する。なお、第二補正値は、初期状態のバッテリ20を基準放電レートCで放電する場合に、1となるよう設定されている。本実施形態では第二補正値は、0から1付近の値をとる。
ここで、放電レートとは、バッテリ20の放電電流Iと相関のある値であって、バッテリ20の放電状態を示す指標である。放電レートは、バッテリ20の初期容量(初期状態で満充電)と放電電流Iとの比率に基づいて定まる。例えば、放電レート1Cでは、初期容量のバッテリ20を定電流放電した時に、ちょうど1時間で放電が終了する。
一方、劣化がある程度進んだバッテリ20では、破線Lに示すように第二補正値は、初期状態のバッテリ20の第二補正値よりも高放電レート側において小さな値となるように算出される。つまり、第二補正値は、高放電レート側において抵抗劣化の影響が強くなることを考慮して、小さな値となるように算出される。
また、破線Lに示すように、劣化がかなり進んだバッテリ20の第二補正値は、破線Lで示される第二補正値よりも、高放電レート側において小さな値となるよう設定されている。このように、第二補正値は、バッテリ20の劣化度合いが進行するほど、同一放電レートにおける値が小さくなるように算出される。
上述の通り、第二補正値特性図は、バッテリ20の劣化状態に応じて変わる抵抗劣化の影響を加味して、予め作成されている。そして、コントローラ70は、図4の第二補正値特性図を参照し、劣化度D及び算出した放電レート(放電電流)に基づいて第二補正値を求める。このように、コントローラ70は、バッテリ20の抵抗劣化の影響を加味した第二補正値を、第二補正値特性図から直接算出することができる。このように、コントローラ70は、バッテリ20の放電状態及び劣化度Dに応じた第二補正値を算出する第二補正値算出部として機能する。
なお、コントローラ70は、放電レート(放電電流)に基づいて基準補正値を算出し、この基準補正値を劣化度Dに基づいて補正することで、第二補正値を算出してもよい。このように、コントローラ70は、基準補正値と劣化度Dを用いても、バッテリ20における抵抗劣化の影響を加味した第二補正値を算出することができる。
図3に戻り、バッテリ残容量算出制御の続きを説明する。S107では、コントローラ70は、S104で算出されたバッテリ20の基本残容量と、S105で算出されたバッテリ20の容量劣化状態に基づく第一補正値と、S106で算出されたバッテリ20の放電状態に基づく第二補正値と、を用いて実残容量を算出する。コントローラ70は、基本残容量に第一補正値及び第二補正値を乗算することにより、実残容量を算出する。バッテリ20の劣化が進んでいる場合や、放電電流Iを高くした場合等には、実残容量はより小さな値として算出される。このように、コントローラ70は、バッテリ20の実残容量を算出する実残容量算出部として機能する。
S108では、コントローラ70は、実残容量及び電力消費効率(電費)に基づいて車両の航続可能距離(km)を算出する。航続可能距離は、電動車両がバッテリ20を電源に用いて航続できる距離であり、実残容量(Ah)と電力消費効率(km/Ah)を乗じた値に基づいて算出される。電力消費効率は、例えば過去所定時間内の電力消費効率を記憶しておき、記憶した電力消費効率の平均値を用いたり、あるいは車両の運転状態(例えばアクセル開度や車重等の状態)毎に記憶した過去の電力消費効率の平均値から算出することにより車両の運転状態に応じた値として算出される。このように、コントローラ70は、航続可能距離を算出する航続可能距離算出部として機能する。
S109では、コントローラ70は、S108で算出した航続可能距離の情報を表示部80へと出力する。表示部80は、例えば運転手が視認できる位置に設けられ、入力された航続可能距離情報を表示する。このように表示部80を設置することで、走行中に運転手が航続可能距離を確認可能となるため、バッテリ20の充電の必要性を認識すること、及びアクセル操作量を調整して電力消費効率の改善を図ることができる。
S110では、コントローラ70は、バッテリ20が放電中であるか否かを判定する。バッテリ20が放電中であると判定された場合、コントローラ70は、S102〜S109まで処理を継続する。他方、バッテリ20が放電中でないと判定された場合、コントローラ70はバッテリ残容量算出制御を終了する。
上記した実施形態のバッテリ残容量算出システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によるバッテリ残容量算出システム100のコントローラ70は、バッテリ20の初期容量及びSOCを用いて基本残容量を算出する基本残容量算出部と、バッテリ20の劣化度Dを算出する劣化度算出部と、劣化度Dを用いて容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出部と、放電電流I及び劣化度Dを用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する第二補正値算出部と、基本残容量、第一補正値及び第二補正値を用いて実残容量を算出する実残容量算出部とを、備える。
このような構成とすることで、基本残容量を、容量劣化状態に基づく第一補正値と、抵抗劣化の影響を加味した放電状態に基づく第二補正値と、を用いて補正するので、バッテリ20の実残容量を従来よりも正確に算出することができる。
また、コントローラ70の第二補正値算出部は、初めに放電電流Iに基づいて基準補正値を算出し、次に算出した基準補正値と劣化度Dに基づいて第二補正値を算出する。このような構成とすることで、バッテリ20の抵抗劣化の影響を加味した放電状態に基づく第二補正値を算出するので、放電状態と抵抗劣化とに基づくバッテリ容量の補正値を容易に算出でき、バッテリ20の実残容量を正確に算出することができる。
さらに、コントローラ70の第二補正値算出部は、劣化度Dが大きくなるほど実残容量が小さくなるように第二補正値を算出する。このような構成とすることで、バッテリ20の劣化状態が進むほど第二補正値がバッテリ20の実残容量を小さくなるように補正するので、バッテリ20の実残容量を正確に算出することができる。
本実施形態によるバッテリ残容量算出システム100は、実残容量算出部によって算出される実残容量に基づいて電動車両の航続可能距離を算出する航続可能距離算出部と、航続可能距離算出部により算出した航続可能距離を表示する表示部80と、をさらに備える。このような構成とすることで、走行中に運転手が航続可能距離を確認可能となるため、バッテリ20の充電の必要性を認識すること、及びアクセル操作量を調整して電力消費効率の改善を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、本実施形態では、基本残容量に第一補正値及び第二補正値を乗算することで実残容量を算出しているが、基本残容量にこれら補正値を加算、減算又は除算することで実残容量を算出してもよい。
また、コントローラ70は、バッテリ20の劣化度Dや第二補正値の算出に、S102で取得したバッテリ温度Tを用いることとしてもよい。一般にバッテリ20の放電可能な容量は、温度によって変化することが知られている。例えば、バッテリ温度Tが安定領域より低くなるほど、放電可能な容量は減少する傾向がある。また、バッテリ温度Tが安定領域より高い温度領域においても、温度上昇に伴い放電可能な容量が減少していく傾向がある。
例えば、コントローラ70は、放電電流I、劣化度D及びバッテリ温度Tに基づいて第二補正値を算出するように構成されてもよい。この場合、第二補正値は、バッテリ温度Tに応じて変化する放電状態の影響を加味して予め作成された第二補正値特性図に基づいて算出される。このような構成とすることで、バッテリ温度Tの影響を加味した第二補正値を算出でき、より正確に実残容量を算出することが可能となる。なお、第二補正値の算出には、放電電流I、劣化度D及びバッテリ温度Tとともに、SOCを考慮することも可能である。
また、コントローラ70は、放電電流I、放電電圧V及びバッテリ温度Tに基づいて劣化度Dを算出するように構成されてもよい。この場合、劣化度Dは、バッテリ温度Tに応じて変化する劣化度Dの影響を加味して予め作成された劣化度特性図に基づいて算出される。このような構成とすることで、バッテリ温度Tの影響を加味した劣化度Dを算出でき、より正確に実残容量を算出することが可能となる。なお、劣化度Dの算出には、放電電流I、放電電圧V及びバッテリ温度Tとともに、SOCを考慮することも可能である。
100 バッテリ残容量算出システム
10 回路
20 バッテリ
30 電力変換装置
31 モータ
40 電流センサ
50 電圧センサ
60 温度センサ
70 コントローラ
80 表示部

Claims (6)

  1. バッテリの残容量を算出可能なバッテリ残容量算出システムにおいて、
    前記バッテリの初期容量及びSOCを用いて基本残容量を算出する基本残容量算出部と、
    前記バッテリの劣化度を算出する劣化度算出部と、
    前記劣化度を用いて容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出部と、
    放電電流及び前記劣化度を用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する第二補正値算出部と、
    前記基本残容量、前記第一補正値及び前記第二補正値を用いて実残容量を算出する実残容量算出部と、
    を備えることを特徴とするバッテリ残容量算出システム。
  2. 前記第二補正値算出部は、前記放電電流に基づいて基準補正値を算出し、前記基準補正値と前記劣化度に基づいて前記第二補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ残容量算出システム。
  3. 前記第二補正値算出部は、前記劣化度が大きくなるほど前記実残容量が小さくなるような前記第二補正値を算出することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバッテリ残容量算出システム。
  4. 前記第二補正値算出部は、前記放電電流、前記劣化度及びバッテリ温度を用いて第二補正値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバッテリ残容量算出システム。
  5. 前記実残容量算出部によって算出される前記実残容量に基づいて車両の航続可能距離を算出する航続可能距離算出部と、
    前記航続可能距離算出部により算出した前記航続可能距離を表示する航続可能距離表示部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のバッテリ残容量算出システム。
  6. バッテリの残容量を算出可能なバッテリ残容量算出方法において、
    前記バッテリの初期容量及びSOCを用いて基本残容量を算出する基本残容量算出ステップと、
    前記バッテリの劣化度を算出する劣化度算出ステップと、
    前記劣化度を用いて容量劣化状態に基づく第一補正値を算出する第一補正値算出ステップと、
    放電電流及び前記劣化度を用いて放電状態に基づく第二補正値を算出する第二補正値算出ステップと、
    前記基本残容量、前記第一補正値及び前記第二補正値を用いて実残容量を算出する実残容量算出ステップと、
    を有することを特徴とするバッテリ残容量算出方法。
JP2014136064A 2014-07-01 2014-07-01 バッテリ残容量算出システム及びバッテリ残容量算出方法 Pending JP2016014567A (ja)

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