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JP2011151943A - 二次電池システム、及びハイブリッド車両 - Google Patents

二次電池システム、及びハイブリッド車両 Download PDF

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JP2011151943A JP2010010779A JP2010010779A JP2011151943A JP 2011151943 A JP2011151943 A JP 2011151943A JP 2010010779 A JP2010010779 A JP 2010010779A JP 2010010779 A JP2010010779 A JP 2010010779A JP 2011151943 A JP2011151943 A JP 2011151943A
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Abstract

【課題】電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって上昇した二次電池の内部抵抗を、適切に低下させることができる二次電池システム、及び、ハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】二次電池システム6の制御装置30(充放電制御手段)は、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、充電電流平均値Aと放電電流平均値Bとの比であるA/Bの値が10以上で、且つ、充電電流平均値Aが10C以上である場合に、リチウムイオン二次電池100に対し、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、二次電池システム、及び、二次電池システムを有するハイブリッド車両に関する。
ニッケル水素蓄電池やリチウムイオン二次電池などの二次電池は、携帯機器の電源として、また、電気自動車やハイブリッド車両などの電源として需要が高まっている。このため、近年、このような二次電池の充放電制御装置や、充放電制御手段を備えた二次電池システムが多数提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−255133号公報
特許文献1の充放電制御装置は、二次電池の充電時に、ON/OFFスイッチをオン状態とし、二次電池の両端電圧VE を充電終止電圧VMAX と比較して、VE ≧VMAX となるとON/OFFスイッチをオフにして充電を終了する。放電時は、制御スイッチをオンにし、両端電圧VE を放電終止電圧VMIN と比較して、VE ≦VMIN となると制御スイッチをオフにして放電を停止する。さらに、特許文献1の充放電制御装置は、カウンタによる各スイッチの作動回数、タイマーによる使用経過時間および走行距離計による走行距離等の履歴に応じて、VMAX を下方方向へ、VMIN を上昇方向へ補正する。これにより、二次電池の履歴(充放電サイクル数等の履歴)が進んでも、容量劣化率の逓増状態が緩和され、電池寿命を長くすることができると記載されている。
ところで、リチウムイオン二次電池などの二次電池では、充放電の繰り返しによって、電極体内において電解液の塩濃度にムラが生じる(電極体内において塩濃度が不均一となる)ことがある。この塩濃度ムラによって、二次電池の内部抵抗が上昇し、二次電池の出力特性が低下することがあった。
特に、充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tを、放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tの10倍以上(A/B≧10)とし、しかも、充電電流平均値Aを10C以上として、二次電池の充放電を行った場合(以下、このような充放電を高率充電過多充放電ともいう)には、電極体内において電解液の塩濃度ムラが大きくなる。この塩濃度ムラによって、二次電池の内部抵抗が大きく上昇(例えば、初期値(塩濃度ムラのない初期状態の二次電池の内部抵抗値)の1.5倍以上に上昇)し、二次電池の出力特性が大きく低下することがあった。
また、これとは反対に、充電電流平均値Aを放電電流平均値Bの0.1倍以下(A/B≦0.1)とし、しかも、放電電流平均値Bを10C以上として、二次電池の充放電を行った場合(以下、このような充放電を高率放電過多充放電ともいう)にも、電極体内において電解液の塩濃度ムラが大きくなる。この塩濃度ムラによっても、二次電池の内部抵抗が大きく上昇(例えば、初期値の1.5倍以上に上昇)し、二次電池の出力特性が大きく低下することがあった。
特に、二次電池を、ハイブリッド車両の駆動用電源として搭載した場合には、上述の高率充電過多充放電や高率放電過多充放電が行われ、電極体内において電解液の塩濃度ムラが大きくなり易かった。このため、ハイブリッド車両の駆動用電源として搭載した二次電池は、特に、上述の塩濃度ムラによって内部抵抗が大きく上昇(例えば、初期値の1.5倍以上に上昇)し、出力特性が大きく低下する虞があった。
しかしながら、特許文献1の充放電制御装置による制御方法では、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって上昇(例えば、初期値の1.5倍以上に上昇)した二次電池の内部抵抗を、低下させることができなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって上昇した二次電池の内部抵抗を、適切に低下させることができる二次電池システム、及び、ハイブリッド車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、二次電池と、上記二次電池の充放電を制御する充放電制御手段と、を備える二次電池システムであって、上記充放電制御手段は、上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、上記二次電池の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tと上記二次電池の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tとの比であるA/Bの値が10以上で、且つ、上記充電電流平均値Aが10C以上である場合に、上記二次電池に対し、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行い、上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、上記A/Bの値が0.1以下で、且つ、上記放電電流平均値Bが10C以上である場合に、上記二次電池に対し、放電電流値よりも充電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第2パルス充放電を行う二次電池システムである。
上述の二次電池システムでは、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、二次電池の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tと二次電池の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tとの比であるA/Bの値が10以上で、且つ、充電電流平均値Aが10C以上である場合に、充放電制御手段が、二次電池に対し、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行う。
二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値となった場合であって、A/Bの値が10以上で、且つ、充電電流平均値Aが10C以上である場合には、二次電池の電極体内において非水電解液の塩濃度ムラが生じ、この影響で、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値に上昇したと判断することができる。従って、充放電制御手段は、二次電池の内部抵抗が初期値の1.5倍以上となった場合であって、前述の高率充電過多充放電が行われた場合に、二次電池に対し第1パルス充放電を行う。
このように、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行うことで、前述の高率充電過多充放電によって発生した塩濃度ムラ(電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラ)を減少させて、二次電池の内部抵抗を低下させることができる。
また、上述の二次電池システムでは、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、A/Bの値が0.1以下で、且つ、放電電流平均値Bが10C以上である場合に、充放電制御手段が、二次電池に対し、放電電流値よりも充電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第2パルス充放電を行う。
二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値となった場合であって、A/Bの値が0.1以下で、且つ、放電電流平均値Bが10C以上である場合には、二次電池の電極体内において非水電解液の塩濃度ムラが生じ、この影響で、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値に上昇したと判断することができる。従って、充放電制御手段は、二次電池の内部抵抗が初期値の1.5倍以上となった場合であって、前述の高率放電過多充放電が行われた場合に、二次電池に対し第2パルス充放電を行う。
このように、放電電流値よりも充電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第2パルス充放電を行うことにより、上述の高率放電過多充放電によって生じた塩濃度ムラ(電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラ)を減少させて、二次電池の内部抵抗を低下させることができる。
以上より、上述の二次電池システムでは、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって上昇(初期値の1.5倍以上に上昇)した二次電池の内部抵抗を、適切に低下させることができる。
なお、二次電池の内部抵抗値としては、例えば、iR(内部抵抗値)=ΔV/Iを用いることができる。iR(内部抵抗値)は、例えば、二次電池に対し一定電流値Iで所定時間パルス放電を行い、この間の電池電圧変化量ΔVと電流値Iとに基づいて、上記式により算出することができる。
また、「1C」の電流値とは、SOC0%の電池を1時間でSOC100%まで定電流充電(パルス充電)できる電流値、または、SOC100%の電池を1時間でSOC0%まで定電流放電(パルス放電)できる電流値をいう。従って、「10C」の充電電流値は、SOC0%の電池を0.1時間でSOC100%まで定電流充電(パルス充電)できる大きさの電流値に相当する。また、「10C」の放電電流値は、SOC100%の電池を0.1時間でSOC0%まで定電流放電(パルス放電)できる大きさの電流値に相当する。
また、充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tは、二次電池の充電電流値Icの平均値であり、二次電池の充電電流値Icを積算した充電電流積算値∫(Ic)dtを、積算時間t(充電時間t)で除した(割った)値である。
また、放電電流平均値B=∫(Id)dt/tは、二次電池の放電電流値Idの平均値であり、二次電池の放電電流値Idを積算した放電電流積算値∫(Id)dtを、積算時間t(放電時間t)で除した(割った)値である。
さらに、上記の二次電池システムであって、前記二次電池の内部抵抗値を算出する内部抵抗値算出手段と、前記A/Bの値を算出する電流値比算出手段と、上記内部抵抗値算出手段によって算出された内部抵抗値が、初期値の1.5倍以上の値であるか否かを判断する抵抗値判断手段と、上記抵抗値判断手段によって内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値であると判断された場合に、上記電流値比算出手段によって算出されたA/Bの値が10以上であるか否かを判定する第1電流値比判定手段と、前記充電電流平均値Aが10C以上であるか否かを判定する充電電流値判定手段と、上記抵抗値判断手段によって内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値であると判断された場合に、上記電流値比算出手段によって算出されたA/Bの値が0.1以下であるか否かを判定する第2電流値比判定手段と、前記放電電流平均値Bが10C以上であるか否かを判定する放電電流値判定手段と、を備え、前記充放電制御手段は、上記抵抗値判断手段により上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断された場合であって、上記第1電流値比判定手段によりA/Bの値が10以上であると判定され、且つ、上記充電電流値判定手段により上記充電電流平均値Aが10C以上であると判定された場合に、上記二次電池に対し前記第1パルス充放電を行い、上記抵抗値判断手段により上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断された場合であって、上記第2電流値比判定手段によりA/Bの値が0.1以下であると判定され、且つ、上記放電電流値判定手段により上記放電電流平均値Bが10C以上であると判定された場合に、上記二次電池に対し前記第2パルス充放電を行う二次電池システムとすると良い。
上述の二次電池システムでは、抵抗値判断手段により二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断され、第1電流値比判定手段によりA/Bの値が10以上であると判定され、且つ、充電電流値判定手段により充電電流平均値Aが10C以上であると判定された場合に、充放電制御手段が、二次電池に対し、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行う。
二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値となり、A/Bの値が10以上であり、且つ、充電電流平均値Aが10C以上であると判断された場合には、二次電池の電極体内において非水電解液の塩濃度ムラが生じ、この影響で、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値に上昇したと判断することができる。従って、充放電制御手段は、二次電池の内部抵抗が初期値の1.5倍以上となった場合であって、前述の高率充電過多充放電が行われたと判断した場合に、二次電池に対し第1パルス充放電を行う。これにより、前述の高率充電過多充放電によって発生した塩濃度ムラ(電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラ)を減少させて、二次電池の内部抵抗を低下させることができる。
また、上述の二次電池システムでは、抵抗値判断手段により二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断され、第2電流値比判定手段によりA/Bの値が0.1以下であると判定され、且つ、放電電流平均値Bが10C以上であると判定された場合に、充放電制御手段が、二次電池に対し、放電電流値よりも充電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第2パルス充放電を行う。
二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値となり、A/Bの値が0.1以下であり、且つ、放電電流平均値Bが10C以上であると判断された場合には、二次電池の電極体内において非水電解液の塩濃度ムラが生じ、この影響で、二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値に上昇したと判断することができる。従って、充放電制御手段は、二次電池の内部抵抗が初期値の1.5倍以上となった場合であって、前述の高率放電過多充放電が行われたと判断した場合に、二次電池に対し第2パルス充放電を行う。これにより、前述の高率放電過多充放電によって生じた塩濃度ムラ(電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラ)を減少させて、二次電池の内部抵抗を低下させることができる。
以上より、上述の二次電池システムでは、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって上昇(初期値の1.5倍以上に上昇)した二次電池の内部抵抗を、適切に低下させることができる。
なお、内部抵抗値算出手段は、例えば、二次電池の内部抵抗値として、iR(内部抵抗値)=ΔV/Iを算出する。具体的には、例えば、二次電池に対し一定電流値Iで所定時間パルス放電を行い、この間の電池電圧変化量ΔVと電流値Iとに基づいて、上記式により内部抵抗値iRを算出する。
さらに、上記いずれかの二次電池システムであって、前記充放電制御手段は、前記放電電流値を前記充電電流値の10倍以上とし、且つ、上記放電電流値を10C以上として、前記第1パルス充放電を行い、前記充電電流値を前記放電電流値の10倍以上とし、且つ、上記充電電流値を10C以上として、前記第2パルス充放電を行う二次電池システムとすると良い。
上述の二次電池システムでは、放電電流値を充電電流値の10倍以上とし、且つ、放電電流値を10C以上として、第1パルス充放電を行う。このような電流値で第1パルス充放電を行うことで、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラを、確実に減少させることができる。これにより、大きく(初期値の1.5倍以上に)上昇した二次電池の内部抵抗を、確実に低下させることができる。
また、上述の二次電池システムでは、充電電流値を放電電流値の10倍以上とし、且つ、充電電流値を10C以上として、第2パルス充放電を行う。このような電流値で第2パルス充放電を行うことで、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラを、確実に減少させることができる。これにより、大きく(初期値の1.5倍以上に)上昇した二次電池の内部抵抗を、確実に低下させることができる。
さらに、上記いずれかの二次電池システムであって、前記充放電制御手段は、1充放電サイクル当たりの充電電気量と放電電気量とを等しくして、前記第1パルス充放電及び前記第2パルス充放電を行う二次電池システムとすると良い。
上述の二次電池システムでは、第1パルス充放電を行う場合、1充放電サイクル当たりの充電電気量(二次電池に充電する電気量)と放電電気量(二次電池から放電させる電気量)とを等しくして、第1パルス充放電を行う。また、第2パルス充放電を行う場合も、1充放電サイクル当たりの充電電気量と放電電気量とを等しくして、第2パルス充放電を行う。これにより、第1パルス充放電及び第2パルス充放電の前後において、二次電池のSOC(State Of Charge)を等しく保つことができる。これにより、第1パルス充放電または第2パルス充放電を行って内部抵抗を小さくした二次電池を、ハイブリッド車両等の電源として適切に使用することができる。
さらに、上記いずれかの二次電池システムであって、前記二次電池が放置状態になったか否かを判断する放置状態判断手段を備え、前記充放電制御手段は、上記放置状態判断手段によって上記二次電池が放置状態になったと判断された後、前記第1パルス充放電または前記第2パルス充放電を開始する二次電池システムとすると良い。
上述の二次電池システムでは、放置状態判断手段によって二次電池が放置状態になったと判断された後、第1パルス充放電または第2パルス充放電を開始する。これにより、1パルス充放電または第2パルス充放電を適切に行うことができる。
なお、放置状態判断手段は、例えば、当該二次電池を電源として搭載しているハイブリッド車両等の電源スイッチがOFFとなり、二次電池を流れる電流値が0mAとなった場合に、二次電池が放置状態になったと判断することができる。
さらに、上記の二次電池システムであって、前記充放電制御手段は、前記放置状態判断手段によって前記二次電池が放置状態になったと判断されてから前記第1パルス充放電または前記第2パルス充放電を開始するまでの放置時間に応じて、上記第1パルス充放電または上記第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定し、決定した充放電サイクル数だけ、上記二次電池に対し上記第1パルス充放電または上記第2パルス充放電を行う二次電池システムとすると良い。
二次電池の電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラは、二次電池を放置することによっても減少する。従って、放置時間を異ならせて、二次電池の内部抵抗を同等の値にまで低下させる場合、第1パルス充放電または第2パルス充放電を開始するまでの放置時間が長いほど、第1パルス充放電または第2パルス充放電の充放電サイクル数を少なくすることができる。
これに対し、上述の二次電池システムでは、充放電制御手段は、放置状態判断手段によって二次電池が放置状態になったと判断されてから第1パルス充放電または第2パルス充放電を開始するまでの放置時間に応じて、第1パルス充放電または第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。そして、決定したサイクル数だけ、二次電池に対し第1パルス充放電または第2パルス充放電を行う。これにより、第1パルス充放電または第2パルス充放電を過剰に行うことなく、効率よく、二次電池の内部抵抗を低下させることができる。
本発明の他の態様は、ハイブリッド車両であって、前記いずれかの二次電池システムを、当該ハイブリッド車両の駆動用電源システムとして搭載してなるハイブリッド車両である。
二次電池を、ハイブリッド車両の駆動用電源として搭載した場合には、前述の高率充電過多充放電や高率放電過多充放電が行われ、電極体内において電解液の塩濃度ムラが大きくなり易い。このため、ハイブリッド車両の駆動用電源として搭載した二次電池は、特に、上述の塩濃度ムラによって内部抵抗が大きく上昇(初期値の1.5倍以上に上昇)し、出力特性が大きく低下する虞があった。
これに対し、上述のハイブリッド車両では、前述の二次電池システムを、当該ハイブリッド車両の駆動用電源システムとして搭載している。このため、上述のハイブリッド車両では、電極体内において生じた電解液の塩濃度ムラによって大きく上昇(初期値の1.5倍以上に上昇)した二次電池の内部抵抗を、適切に低下させることができる。これにより二次電池の出力特性の低下を抑制し、ハイブリッド車両の走行性能の低下を抑制することができる。
実施形態にかかるハイブリッド車両の概略図である。 実施形態にかかる二次電池システムの概略図である。 実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の断面図である。 リチウムイオン二次電池の電極体の断面図である。 電極体の部分拡大断面図であり、図4のB部拡大図に相当する。 実施形態にかかる二次電池の制御方法を示すフローチャートである。 第1パルス充放電のパターンを示す図である。 第2パルス充放電のパターンを示す図である。 第1パルス充放電(第2パルス充放電)のサイクル数と二次電池のiR(内部抵抗値)との関係を示すグラフである。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のハイブリッド車両1は、図1に示すように、車体2、エンジン3、フロントモータ4、リヤモータ5、二次電池システム6、及び、ケーブル7を有し、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5との併用で駆動するハイブリッド車両である。具体的には、このハイブリッド車両1は、二次電池システム6をフロントモータ4及びリヤモータ5の駆動用電源システムとして搭載し、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5とを用いて走行できるように構成されている。
このうち、二次電池システム6は、ハイブリッド車両1の車体2に取り付けられており、ケーブル7によりフロントモータ4及びリヤモータ5に接続されている。この二次電池システム6は、図2に示すように、複数のリチウムイオン二次電池100を互いに電気的に直列に接続した組電池10と、制御装置30と、電圧検知装置40と、電流検知装置50とを備えている。
リチウムイオン二次電池100は、図3に示すように、直方体形状の電池ケース110と、正極端子120と、負極端子130とを備える、角形密閉式のリチウムイオン二次電池である。このうち、電池ケース110は、金属からなり、直方体形状の収容空間をなす角形収容部111と、金属製の蓋部112とを有している。電池ケース110(角形収容部111)の内部には、電極体150、正極集電部材122、負極集電部材132などが収容されている。
電極体150は、断面長円状をなし、シート状の正極板155、負極板156、及びセパレータ157を捲回してなる扁平型の捲回体である(図4及び図5参照)。正極板155は、アルミニウム箔からなる正極集電部材151と、その表面に塗工された正極合材152を有している。負極板156は、銅箔からなる負極集電部材158と、その表面に塗工された負極合材159を有している。
電極体150は、その軸線方向(図3において左右方向)の一方端部(図3において右端部)に位置し、正極集電部材151の一部のみが渦巻状に重なる正極捲回部155bと、他方端部(図3において左端部)に位置し、負極集電部材158の一部のみが渦巻状に重なる負極捲回部156bと、正極捲回部155bと負極捲回部156bとの間に位置し、正極板155、負極板156、及びセパレータ157が捲回されてなる発電部150bとを有している。
正極板155には、正極捲回部155bを除く部位に、正極活物質153を含む正極合材152が塗工されている(図5参照)。また、負極板156には、負極捲回部156bを除く部位に、負極活物質154を含む負極合材159が塗工されている(図5参照)。正極捲回部155bは、正極集電部材122を通じて、正極端子120に電気的に接続されている。負極捲回部156bは、負極集電部材132を通じて、負極端子130に電気的に接続されている。
本実施形態では、正極活物質153として、ニッケル酸リチウムを用いている。また、負極活物質154として、黒鉛を用いている。また、セパレータ157として、ポリエチレンからなる多孔質シートを用いている。また、非水電解液として、EC(エチレンカーボネート)とDEC(ジエチルカーボネート)とを混合した溶液中に、リチウム塩である六フッ化燐酸リチウムを溶解したものを用いている。
なお、リチウムイオン二次電池100の電池容量は5.0Ahである。
電流検知装置50(図2参照)は、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100を流れる電流値を検知する。なお、この電流検知装置50では、リチウムイオン二次電池100に対し充電が行われているときの充電電流値Icと、リチウムイオン二次電池100に対し放電が行われているときの放電電流値Idとを区別して検出することができる。
また、電圧検知装置40は、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100の電池電圧を検知する。
制御装置30は、図示しないROM、CPU、RAM等を有し、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100の充放電を制御する。この制御装置30は、ハイブリッド車両1の走行中、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100とインバータ(モータ)との間における電気のやりとりを制御する。
また、制御装置30は、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値を算出する。具体的には、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値として、iR=ΔV/Iを算出する。
詳細には、制御装置30は、所定時間毎(例えば、1時間毎)に、リチウムイオン二次電池100に対し、一定の電流値I(例えば、10Cの一定電流値)で所定時間(例えば、10秒間)パルス放電を行う。このとき、制御装置30は、電圧検知装置40を利用して、パルス放電前後のリチウムイオン二次電池100の電池電圧を検出する。そして、一定電流値Iとパルス放電前後におけるリチウムイオン二次電池100の電池電圧変化量ΔVとに基づいて、上記演算式(iR=ΔV/I)により内部抵抗値iRを算出する。
なお、本実施形態のリチウムイオン二次電池100の電池容量は5.0Ahであるため、「10C」の電流値は「50A」に相当する。
さらに、制御装置30は、所定時間毎(例えば、1時間毎)に、上述のようにして算出したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が、初期値の1.5倍以上の値であるか否かを判断する。ここで、初期値とは、初期状態のリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)である。この初期値は、予め、制御装置30のROM(図示なし)に記憶させている。
なお、この初期値(iR)は、上述のようにして、iR=ΔV/Iに基づいて算出したところ、3.0mΩであった。従って、本実施形態では、制御装置30は、所定時間毎(例えば、1時間毎)に、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が、4.5mΩ以上であるか否かを判断することになる。
また、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100の充電中、電流検知装置50によって検知されたリチウムイオン二次電池100の充電電流値Icを積算する。さらに、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100の放電中、電流検知装置50によって検知されたリチウムイオン二次電池100の放電電流値Idを積算する。このように、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100の充放電中、充電電流値Ic及び放電電流値Idをそれぞれ積算する。
さらに、制御装置30は、内部抵抗値の算出(測定)を開始する時より所定時間前(例えば、1時間前)から内部抵抗値の算出(測定)を開始する時までの間に充電電流値Icを積算した充電電流積算値∫(Ic)dtに基づいて、その期間内の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tを、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。すなわち、充電電流積算値∫(Ic)dtを積算時間t(充電時間t)で除した(割った)充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tを、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。
さらに、同期間内(所定時間内)に放電電流値Idを積算した放電電流積算値∫(Id)dtに基づいて、その期間内の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tを、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。すなわち、放電電流積算値∫(Id)dtを積算時間t(放電時間t)で除した(割った)放電電流平均値B=∫(Id)dt/tを、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。
そして、充電電流平均値Aと放電電流平均値Bとの比であるA/Bの値を、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。
すなわち、制御装置30は、内部抵抗値の算出を(測定)開始する時よりも所定時間前(例えば、1時間前)から内部抵抗値の算出(測定)を開始する時までの間の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tと、同期間内の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tとの比であるA/Bの値を、所定時間毎(例えば、1時間毎)に算出する。
ここで、充電電流積算値∫(Ic)dtは、所定時間(例えば、1時間)の間に充電電流値Icを積算した値であり、上記所定時間の間にリチウムイオン二次電池100に充電された電気量(充電電気量)(Ah)に相当する。また、放電電流積算値∫(Id)dtは、上記所定時間(例えば、1時間)の間に充電電流値Icを積算した値であり、上記所定時間の間にリチウムイオン二次電池100から放電された電気量(放電電気量)(Ah)に相当する。
さらに、制御装置30は、所定時間毎(例えば、1時間毎)に、算出したA/Bの値が10以上であるか否かを判断する。
さらに、制御装置30は、算出したA/Bの値が10以上であると判断した場合には、充電電流平均値Aが10C以上であるか否かを判断する。
なお、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)であると判断された場合であって、A/Bの値が10以上であり、且つ、充電電流平均値Aが10C以上であると判断された場合には、リチウムイオン二次電池100の電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(六フッ化燐酸リチウムの濃度ムラ)が生じ、この影響で、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)に上昇したと判断することができる。
詳細には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度が上昇する一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度が低下し、電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)が生じ、この影響で、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)に上昇したと判断することができる。
このような塩濃度ムラに起因して上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値は、リチウムイオン二次電池100に対し後述する第1パルス充放電を行うことで、低減することができる。
さらに、制御装置30は、充電電流平均値Aが10C以上であると判断した場合には、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になったか否かを判断する。具体的には、ハイブリッド車両1の車両電源スイッチがOFFとなり、且つ、リチウムイオン二次電池100を流れる電流値が0mAとなった場合に、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断する。
なお、制御装置30は、図示しない車両電源スイッチに電気的に接続されており、車両電源スイッチがOFFになった旨の信号を受信することで、ハイブリッド車両1の車両電源スイッチがOFFとなったと判断することができる。また、制御装置30は、電流検知装置50によって検知された電流値が0mAとなったとき、リチウムイオン二次電池100を流れる電流値が0mAとなったと判断できる。
さらに、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断した後、後述する第1パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間を計測する。なお、第1パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間は、例えば、制御装置30が、リチウムイオン二次電池100の放置履歴(放置時間)等に基づいて決定することができる。
さらに、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断してから第1パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第1パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。具体的には、以下のようにして決定する。
リチウムイオン二次電池100の電極体150内において生じた非水電解液の塩濃度ムラ(六フッ化燐酸リチウムの濃度ムラ)は、リチウムイオン二次電池100を放置することによっても減少する。従って、放置時間を異ならせて、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗を同等の値にまで低下させる場合、第1パルス充放電を開始するまでの放置時間が長いほど、第1パルス充放電の充放電サイクル数を少なくすることができる。
ここで、リチウムイオン二次電池100の放置時間及び第1パルス充放電の充放電サイクル数と内部抵抗値(iR)との関係を調査した実験について説明する。
まず、初期状態のリチウムイオン二次電池100に対し高率充電過多充放電を行って、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を4.5mΩ(初期値の1.5倍)まで上昇させた。具体的には、高率充電過多充放電として、充電電流値Icを10Cと高率にし、放電電流値Idを1Cとし、充電時間と放電時間とを等しくして、充電過多のパルス充放電を行った。この高率充電過多充放電では、充電電流平均値Aが10Cで、充電電流平均値Aが放電電流平均値Bの10倍(A/B=10)となる。
このような、高率充電過多充放電(大電流によるパルス充電)を繰り返し行うことで、リチウムイオン二次電池100の電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラが生じる。詳細には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度が上昇する一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度が低下し、電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)が生じる。このような塩濃度ムラが生じることで、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が上昇する。
なお、本実施形態のリチウムイオン二次電池100の電池容量は5.0Ahであるため、「10C」の電流値は「50A」に相当し、「1C」の電流値は「5A」に相当する。
次いで、リチウムイオン二次電池100を放置することなく、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100について、第1パルス充放電を行った。なお、第1パルス充放電は、図7に示すパターンで行った。具体的には、放電電流値を20C、充電電流値を2C、1充放電サイクルにおける放電時間を10秒、1充放電サイクルにおける充電時間を100秒として、第1パルス充放電を行った。このような第1パルス充放電を繰り返し行うことで、リチウムイオン二次電池100に対し、高率パルス放電(20Cの大電流によるパルス放電)が繰り返し行われる。
このように、高率パルス放電(20Cの大電流によるパルス放電)が繰り返し行われることで、前述の高率充電過多充放電によって生じた塩濃度ムラを減少させることができる。具体的には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度を低下させる一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度を上昇させて、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)を減少させる。これにより、上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を低下させることができる。
上述のようにして、図7に示すパターンの第1パルス充放電を、500充放電サイクル行った。このとき、300充放電サイクル後と500充放電サイクル後に、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)をそれぞれ測定した。この結果を表1に示す。
Figure 2011151943
また、前述のようにして内部抵抗値(iR)を4.5mΩまで上昇させた複数のリチウムイオン二次電池100について、放置時間を異ならせて放置した後、図7に示すパターンの第1パルス充放電を500サイクル行った。なお、放置時間は、6時間、12時間、24時間と異ならせた。これらのリチウムイオン二次電池100についても、300充放電サイクル後と500充放電サイクル後に、内部抵抗値(iR)をそれぞれ測定した。これらの結果も表1に示す。
表1に示すように、リチウムイオン二次電池100を放置することなく(放置時間が0時間)、第1パルス充放電を行った場合、300充放電サイクル後には、内部抵抗値(iR)を4.0mΩにまで低下させることができた。さらに、500充放電サイクル後には、内部抵抗値(iR)を3.8mΩにまで低下させることができた。
また、リチウムイオン二次電池100を6時間放置した(放置時間が6時間)場合は、放置により内部抵抗値(iR)を4.2mΩにまで低下させることができた。その後、第1パルス充放電を300充放電サイクル行うことで、内部抵抗値(iR)を3.7mΩにまで低下させることができた。さらに、500充放電サイクル後には、内部抵抗値(iR)を3.5mΩにまで低下させることができた。
また、リチウムイオン二次電池100を12時間放置した(放置時間が12時間)場合は、放置により内部抵抗値(iR)を4.0mΩにまで低下させることができた。その後、第1パルス充放電を300充放電サイクル行うことで、内部抵抗値(iR)を3.5mΩにまで低下させることができた。さらに、500充放電サイクル後には、内部抵抗値(iR)を3.3mΩにまで低下させることができた。
また、リチウムイオン二次電池100を24時間放置した(放置時間が24時間)場合は、放置により内部抵抗値(iR)を3.8mΩにまで低下させることができた。その後、第1パルス充放電を300充放電サイクル行うことで、内部抵抗値(iR)を3.3mΩにまで低下させることができた。さらに、500充放電サイクル後には、内部抵抗値(iR)を3.1mΩにまで低下させることができた。
さらに、リチウムイオン二次電池100の放置時間及び第2パルス充放電の充放電サイクル数と内部抵抗値(iR)との関係についても調査した。
まず、初期状態のリチウムイオン二次電池100に対し高率放電過多充放電を行って、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を4.5mΩ(初期値の1.5倍)まで上昇させた。具体的には、高率放電過多充放電として、充電電流値Icを1Cとし、放電電流値Idを10Cと高率にし、充電時間と放電時間とを等しくして、放電過多のパルス充放電を行った。この高率放電過多充放電では、放電電流平均値Bが10Cで、充電電流平均値Aが放電電流平均値Bの0.1倍(A/B=0.1)となる。
このような、高率放電過多充放電(大電流によるパルス放電)を繰り返し行うことで、リチウムイオン二次電池100の電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラが生じる。詳細には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度が低下する一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度が上昇し、電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)が生じる。このような塩濃度ムラが生じることで、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が上昇する。
次いで、前述の第1パルス充放電によってリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を低下させた場合と同様に、放置時間を0時間、6時間、12時間、24時間と異ならせて、リチウムイオン二次電池100について第2パルス充放電を行った。なお、第2パルス充放電は、図8に示すパターンで、500サイクル行った。具体的には、充電電流値を20C、放電電流値を2C、1充放電サイクルにおける充電時間を10秒、1充放電サイクルにおける放電時間を100秒として、第2パルス充放電を行った。このような第2パルス充放電を繰り返し行うことで、リチウムイオン二次電池100に対し、高率パルス充電(20Cの大電流によるパルス充電)が繰り返し行われる。
このように、高率パルス充電(20Cの大電流によるパルス充電)が繰り返し行われることで、前述の高率放電過多充放電によって生じた塩濃度ムラを減少させることができる。具体的には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度を上昇させる一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度を低下させて、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)を減少させる。これにより、上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を低下させることができる。
第1パルス充放電を行ったときと同様に、放置後、300充放電サイクル後、500充放電サイクル後に、それぞれ、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を測定したところ、前述の第1パルス充放電を行った場合と同等の結果が得られた。この結果を表2に示す。
Figure 2011151943
また、表1及び表2に示す実験結果に基づいて、第1パルス充放電または第2パルス充放電のサイクル数と二次電池のiR(内部抵抗値)との関係を示すグラフを作成した。このグラフを図9に示す。なお、図9では、放置時間を0時間として第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を行った場合を実線で、放置時間を6時間として第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を行った場合を一点鎖線で、放置時間を12時間として第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を行った場合を二点鎖線で表している。
ここで、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を、例えば、3.8mΩまで低下させる場合について、図9を参照して考察する。
内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100を放置することなく、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)によって、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下させるには、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を500サイクル行う必要がある。
また、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100を6時間放置した後、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)によって内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下させるには、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を230サイクル行えば良いと考えられる(図9参照)。
また、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100を12時間放置した後、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)によって内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下させるには、第1パルス充放電(または第2パルス充放電)を100サイクル行えば良いと考えられる(図9参照)。
そこで、本実施形態の二次電池システム6では、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下できるように、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第1パルス充放電の充放電サイクル数を決定するようにした。例えば、放置時間を6時間とした場合は、制御装置30は、第1パルス充放電の充放電サイクル数を230サイクルに決定する。また、放置時間を12時間とした場合は、制御装置30は、第1パルス充放電の充放電サイクル数を100サイクルに決定する。また、放置時間を0時間とした場合は、制御装置30は、第1パルス充放電の充放電サイクル数を500サイクルに決定する。
さらに、制御装置30は、決定した充放電サイクル数だけ、リチウムイオン二次電池100に対し第1パルス充放電を行う。なお、第1パルス充放電は、図7に示すパターンで行う。具体的には、放電電流値を20C、充電電流値を2C、1充放電サイクルにおける放電時間を10秒、1充放電サイクルにおける充電時間を100秒として、第1パルス充放電を行う。これにより、高率パルス放電(20Cの大電流によるパルス放電)が繰り返し行われるので、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラを減少させて、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を確実に低下させることができる。
なお、組電池10(リチウムイオン二次電池100)は、制御装置30を介して、図示しない他の二次電池(組電池)に接続されている。このため、制御装置30は、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100と他の二次電池(組電池)との間で電気のやりとりを行うようにして、リチウムイオン二次電池100に対し第1パルス充放電を行う。具体的には、他の二次電池(組電池)から組電池10に電力を供給することで、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100を充電する。一方、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100を放電させるときは、組電池10から放出された電力を他の二次電池(組電池)に供給するようにして、組電池10を放電させる。後述する第2パルス充放電を行う場合についても同様である。
また、制御装置30は、算出したA/Bの値が10以上でないと判断した場合には、算出したA/Bの値が0.1以下であるか否かを判断する。そして、A/Bの値が0.1以下であると判断した場合は、放電電流平均値Bが10C以上であるか否かを判断する。
なお、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)であると判断された場合であって、A/Bの値が0.1以下であり、且つ、放電電流平均値Bが10C以上であると判断された場合には、リチウムイオン二次電池100の電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(六フッ化燐酸リチウムの濃度ムラ)が生じ、この影響で、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)に上昇したと判断することができる。
詳細には、電極体150をその軸線方向(図3において左右方向)について見たとき、発電部150bの中央部に含まれる非水電解液のLi塩濃度が低下する一方、発電部150bの両端部(図3において左右端部)に含まれる非水電解液のLi塩濃度が上昇し、電極体150内において非水電解液の塩濃度ムラ(Li塩の偏り)が生じ、この影響で、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(具体的には、4.5mΩ以上)に上昇したと判断することができる。
このような塩濃度ムラに起因して上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値は、リチウムイオン二次電池100に対し第2パルス充放電を行うことで、低減することができる。
さらに、制御装置30は、放電電流平均値Bが10C以上であると判断した場合には、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になったか否かを判断する。さらに、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断した後、第2パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間を計測する。なお、第2パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間は、例えば、制御装置30が、リチウムイオン二次電池100の放置履歴(放置時間)等に基づいて決定することができる。
さらに、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断してから第2パルス充放電を開始するまでのリチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。具体的には、制御装置30は、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下できるように、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。例えば、放置時間を6時間とした場合は、第2パルス充放電の充放電サイクル数を230サイクルに決定する。また、放置時間を12時間とした場合は、第2パルス充放電の充放電サイクル数を100サイクルに決定する(図9参照)。また、放置時間を0時間とした場合は、第2パルス充放電の充放電サイクル数を500サイクルに決定する。
さらに、制御装置30は、決定した充放電サイクル数だけ、リチウムイオン二次電池100に対し第2パルス充放電を行う。なお、第2パルス充放電は、図8に示すパターンで行う。具体的には、充電電流値を20C、放電電流値を2C、1充放電サイクルにおける充電時間を10秒、1充放電サイクルにおける放電時間を100秒として、第2パルス充放電を行う。これにより、高率パルス充電(20Cの大電流によるパルス放電)が繰り返し行われるので、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラを減少させて、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を確実に低下させることができる。
次に、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池100の制御方法について、図6を参照して説明する。
制御装置30は、ステップS1において、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値を算出する。具体的には、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値として、iR=ΔV/Iを算出する。詳細には、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100に対し、一定の電流値I(例えば、10Cの一定電流値)で所定時間(例えば、10秒間)パルス放電を行うと共に、電圧検知装置40を利用して、パルス放電前後のリチウムイオン二次電池100の電池電圧を検出する。そして、一定電流値Iとパルス放電前後におけるリチウムイオン二次電池100の電池電圧変化量ΔVとに基づいて、上記演算式(iR=ΔV/I)により内部抵抗値iRを算出する。
次に、ステップS2に進み、制御装置30は、ステップS1において算出したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)が、初期値の1.5倍以上の値であるか否かを判断する。なお、初期値(iR)は3.0mΩであるため、ステップS2では、ステップS1において算出した内部抵抗値(iR)が、4.5mΩ以上であるか否かを判断することになる。
ステップS2において、内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(4.5mΩ以上)でない(No)と判断した場合は、一旦、図6に示すルーチン処理を終了し、所定時間(例えば、1時間)経過した後、再びステップS1の処理を行う。
一方、ステップS2において、内部抵抗値(iR)が初期値の1.5倍以上の値(4.5mΩ以上)である(Yes)と判断した場合は、ステップS3に進み、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tと、リチウムイオン二次電池100の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tとの比であるA/Bの値を算出する。具体的には、制御装置30は、ステップS1の処理を開始する時よりも所定時間前(例えば、1時間前)からステップS1の処理を開始する時までの間(所定時間の間)の充電電流平均値Aと、同期間内の放電電流平均値Bとの比であるA/Bの値を算出する。
次いで、ステップS4に進み、制御装置30は、算出したA/Bの値が10以上であるか否かを判断する。
ステップS4において、A/Bの値が10以上である(Yes)と判断した場合は、ステップS5に進み、充電電流平均値Aが10C以上であるか否かを判断する。
ステップS5において、充電電流平均値Aが10C以上でない(No)と判断した場合は、一旦、図6に示すルーチン処理を終了し、所定時間(例えば、1時間)経過した後、再びステップS1の処理を行う。
一方、ステップS5において、充電電流平均値Aが10C以上である(Yes)と判断した場合は、ステップS6に進み、制御装置30は、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になったか否かを判断する。具体的には、ハイブリッド車両1の車両電源スイッチがOFFとなり、且つ、リチウムイオン二次電池100を流れる電流値が0mAとなった場合に、リチウムイオン二次電池100が放置状態になったと判断する。
ステップS6において、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になった(Yes)と判断した場合は、ステップS7に進み、制御装置30は、リチウムイオン二次電池100の放置時間の計測を開始する。具体的には、例えば、制御装置30は、放置時間を6時間とした場合は、ステップS6においてリチウムイオン二次電池100が放置状態になった(Yes)と判断してから6時間経過するまで、放置時間を計測する。
次いで、ステップS8に進み、制御装置30は、第1パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。具体的には、制御装置30は、例えば、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下できるように、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第1パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。例えば、放置時間を6時間とした場合は、第1パルス充放電の充放電サイクル数を230サイクルに決定する(図9参照)。このように、本実施形態の二次電池システム6では、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第1パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。
その後、ステップS7で計測を開始した放置時間が予定の放置時間(例えば、6時間)に達したら、放置時間の計測を終了すると共にステップS9に進み、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100に対し、第1パルス充放電を行う。なお、第1パルス充放電は、図7に示すパターンで行う。具体的には、放電電流値を20C、充電電流値を2C、1充放電サイクルにおける放電時間を10秒、1充放電サイクルにおける充電時間を100秒として、第1パルス充放電を行う。
このように、ステップS7で開始した放置時間の計測は、第1パルス充放電を開始するまで行うことになる。すなわち、制御装置30は、ステップS6においてリチウムイオン二次電池100が放置状態になった(Yes)と判断してからステップS9の処理を行うまでの間の放置時間を計測することになる。
次いで、ステップSAに進み、制御装置30は、第1パルス充放電を、ステップS8で決定したサイクル数(例えば、230サイクル)だけ行ったか否かを判断する。すなわち、第1パルス充放電のサイクル数が、ステップS8で決定したサイクル数(例えば、230サイクル)に達したか否かを判断する。
ステップSAにおいて、第1パルス充放電を決定サイクル数(例えば、230サイクル)行った(Yes)と判断した場合は、ステップSBに進み、制御装置30は、第1パルス充放電を終了させる。このように、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100に対し、第1パルス充放電を決定サイクル数だけ行うことで、高率パルス放電(20Cの大電流によるパルス放電)を決定サイクル数(例えば、230サイクル)行うことができる。これにより、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラを減少させて、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を確実に低下させることができる。例えば、6時間放置させた後、第1パルス充放電を230サイクル行った場合には、4.5mΩにまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を、3.8mΩまで低下させることができる(図9参照)。
なお、本実施形態では、前述のように、放電電流値を20C、充電電流値を2C、1充放電サイクルにおける放電時間を10秒、1充放電サイクルにおける充電時間を100秒として、第1パルス充放電を行っている。従って、1充放電サイクル当たりの放電電気量(20C×10秒)と充電電気量(2C×100秒)とを等しくして、第1パルス充放電を行っている。これにより、第1パルス充放電の前後において、リチウムイオン二次電池100のSOC(State Of Charge)を等しく保つことができる。従って、第1パルス充放電後、第1パルス充放電によって内部抵抗を低下させたリチウムイオン二次電池100を、ハイブリッド車両1の駆動用電源として適切に使用することができる。
また、ステップS4において、A/Bの値が10以上でない(No)と判断した場合は、ステップSCに進み、制御装置30は、A/Bの値が0.1以下であるか否かを判断する。ステップSCにおいて、A/Bの値が0.1以下である(Yes)と判断した場合は、ステップSDに進み、放電電流平均値Bが10C以上であるか否かを判断する。
ステップSCにおいて、A/Bの値が0.1以下でない(No)と判断した場合は、一旦、図6に示すルーチン処理を終了し、所定時間(例えば、1時間)経過した後、再びステップS1の処理を行う。ステップSDにおいて、放電電流平均値Bが10C以上でない(No)と判断した場合も同様である。
一方、ステップSDにおいて、放電電流平均値Bが10C以上である(Yes)と判断した場合は、ステップSEに進み、制御装置30は、ステップS6と同様に、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になったか否かを判断する。 ステップSEにおいて、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100が放置状態になった(Yes)と判断した場合は、ステップSFに進み、制御装置30は、ステップS7と同様に、リチウムイオン二次電池100の放置時間の計測を開始する。
次いで、ステップSGに進み、制御装置30は、第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。具体的には、制御装置30は、例えば、内部抵抗値(iR)が4.5mΩまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を3.8mΩまで低下できるように、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。例えば、放置時間を6時間とした場合は、第2パルス充放電の充放電サイクル数を230サイクルに決定する(図9参照)。このように、本実施形態の二次電池システム6では、リチウムイオン二次電池100の放置時間に応じて、第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定する。
その後、ステップSFで計測を開始した放置時間が予定の放置時間(例えば、6時間)に達したら、放置時間の計測を終了すると共にステップSHに進み、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100に対し、第2パルス充放電を行う。なお、第2パルス充放電は、図8に示すパターンで行う。具体的には、充電電流値を20C、放電電流値を2C、1充放電サイクルにおける充電時間を10秒、1充放電サイクルにおける放電時間を100秒として、第2パルス充放電を行う。
このように、ステップSFで開始した放置時間の計測は、第2パルス充放電を開始するまで行うことになる。すなわち、制御装置30は、ステップSEにおいてリチウムイオン二次電池100が放置状態になった(Yes)と判断してからステップSHの処理を行うまでの間の放置時間を計測することになる。
次いで、ステップSIに進み、制御装置30は、第2パルス充放電を、ステップSGで決定したサイクル数(例えば、230サイクル)だけ行ったか否かを判断する。すなわち、第2パルス充放電のサイクル数が、ステップSGで決定したサイクル数(例えば、230サイクル)に達したか否かを判断する。
ステップSIにおいて、第2パルス充放電を決定サイクル数(例えば、230サイクル)行った(Yes)と判断した場合は、ステップSJに進み、制御装置30は、第2パルス充放電を終了させる。このように、組電池10を構成するリチウムイオン二次電池100に対し、第2パルス充放電を決定サイクル数だけ行うことで、高率パルス充電(20Cの大電流によるパルス充電)を決定サイクル数(例えば、230サイクル)行うことができる。これにより、電極体150内における非水電解液の塩濃度ムラを減少させて、リチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を確実に低下させることができる。例えば、6時間放置させた後、第2パルス充放電を230サイクル行った場合には、4.5mΩにまで上昇したリチウムイオン二次電池100の内部抵抗値(iR)を、3.8mΩまで低下させることができる(図9参照)。
なお、本実施形態では、前述のように、充電電流値を20C、放電電流値を2C、1充放電サイクルにおける充電時間を10秒、1充放電サイクルにおける放電時間を100秒として、第2パルス充放電を行っている。従って、1充放電サイクル当たりの充電電気量(20C×10秒)と放電電気量(2C×100秒)とを等しくして、第2パルス充放電を行っている。これにより、第2パルス充放電の前後において、リチウムイオン二次電池100のSOC(State Of Charge)を等しく保つことができる。従って、第2パルス充放電後、内部抵抗を低下させたリチウムイオン二次電池100を、ハイブリッド車両1の駆動用電源として適切に使用することができる。
また、本実施形態では、ステップS1の処理を行う制御装置30が、内部抵抗値算出手段に相当する。さらに、ステップS2の処理を行う制御装置30が、抵抗値判断手段に相当する。さらに、ステップS3の処理を行う制御装置30が、電流値比算出手段に相当する。さらに、ステップS4の処理を行う制御装置30が第1電流値比判定手段に相当し、ステップS5の処理を行う制御装置30が充電電流値判定手段に相当する。さらに、ステップSCの処理を行う制御装置30が第2電流値比判定手段に相当し、ステップSDの処理を行う制御装置30が放電電流値判定手段に相当する。さらに、ステップS8〜SB、SG〜SJの処理などを行う制御装置30が、充放電制御手段に相当する。さらに、ステップS6,SEの処理を行う制御装置30が、放置状態判断手段に相当する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
1 ハイブリッド車両
6 二次電池システム
10 組電池
30 制御装置(充放電制御手段、内部抵抗値算出手段、抵抗値判断手段、電流値比算出手段、放置状態判断手段)
40 電圧検知装置
50 電流検知装置
100 リチウムイオン二次電池
150 電極体

Claims (7)

  1. 二次電池と、
    上記二次電池の充放電を制御する充放電制御手段と、を備える
    二次電池システムであって、
    上記充放電制御手段は、
    上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、上記二次電池の充電電流値Icの平均値である充電電流平均値A=∫(Ic)dt/tと上記二次電池の放電電流値Idの平均値である放電電流平均値B=∫(Id)dt/tとの比であるA/Bの値が10以上で、且つ、上記充電電流平均値Aが10C以上である場合に、上記二次電池に対し、充電電流値よりも放電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第1パルス充放電を行い、
    上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上となった場合であって、上記A/Bの値が0.1以下で、且つ、上記放電電流平均値Bが10C以上である場合に、上記二次電池に対し、放電電流値よりも充電電流値を大きくして充電と放電を繰り返す第2パルス充放電を行う
    二次電池システム。
  2. 請求項1に記載の二次電池システムであって、
    前記二次電池の内部抵抗値を算出する内部抵抗値算出手段と、
    前記A/Bの値を算出する電流値比算出手段と、
    上記内部抵抗値算出手段によって算出された内部抵抗値が、初期値の1.5倍以上の値であるか否かを判断する抵抗値判断手段と、
    上記抵抗値判断手段によって内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値であると判断された場合に、上記電流値比算出手段によって算出されたA/Bの値が10以上であるか否かを判定する第1電流値比判定手段と、
    前記充電電流平均値Aが10C以上であるか否かを判定する充電電流値判定手段と、
    上記抵抗値判断手段によって内部抵抗値が初期値の1.5倍以上の値であると判断された場合に、上記電流値比算出手段によって算出されたA/Bの値が0.1以下であるか否かを判定する第2電流値比判定手段と、
    前記放電電流平均値Bが10C以上であるか否かを判定する放電電流値判定手段と、を備え、
    前記充放電制御手段は、
    上記抵抗値判断手段により上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断された場合であって、上記第1電流値比判定手段によりA/Bの値が10以上であると判定され、且つ、上記充電電流値判定手段により上記充電電流平均値Aが10C以上であると判定された場合に、上記二次電池に対し前記第1パルス充放電を行い、
    上記抵抗値判断手段により上記二次電池の内部抵抗値が初期値の1.5倍以上であると判断された場合であって、上記第2電流値比判定手段によりA/Bの値が0.1以下であると判定され、且つ、上記放電電流値判定手段により上記放電電流平均値Bが10C以上であると判定された場合に、上記二次電池に対し前記第2パルス充放電を行う
    二次電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の二次電池システムであって、
    前記充放電制御手段は、
    前記放電電流値を前記充電電流値の10倍以上とし、且つ、上記放電電流値を10C以上として、前記第1パルス充放電を行い、
    前記充電電流値を前記放電電流値の10倍以上とし、且つ、上記充電電流値を10C以上として、前記第2パルス充放電を行う
    二次電池システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の二次電池システムであって、
    前記充放電制御手段は、
    1充放電サイクル当たりの充電電気量と放電電気量とを等しくして、前記第1パルス充放電及び前記第2パルス充放電を行う
    二次電池システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の二次電池システムであって、
    前記二次電池が放置状態になったか否かを判断する放置状態判断手段を備え、
    前記充放電制御手段は、
    上記放置状態判断手段によって上記二次電池が放置状態になったと判断された後、前記第1パルス充放電または前記第2パルス充放電を開始する
    二次電池システム。
  6. 請求項5に記載の二次電池システムであって、
    前記充放電制御手段は、
    前記放置状態判断手段によって前記二次電池が放置状態になったと判断されてから前記第1パルス充放電または前記第2パルス充放電を開始するまでの放置時間に応じて、上記第1パルス充放電または上記第2パルス充放電の充放電サイクル数を決定し、決定した充放電サイクル数だけ、上記二次電池に対し上記第1パルス充放電または上記第2パルス充放電を行う
    二次電池システム。
  7. ハイブリッド車両であって、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の二次電池システムを、当該ハイブリッド車両の駆動用電源システムとして搭載してなる
    ハイブリッド車両。
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