JP2016084629A - インバート用型枠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インバートの内空面を成形するための曲面型枠2と、曲面型枠2の背面に設けられた補強材3とを備えるインバート用型枠1であって、インバートの上端面を成形するための傾斜型枠5を備えており、この傾斜型枠5は補強材3上においてトンネル軸方向に沿って横架された梁材4に着脱可能に取り付けられている。
【選択図】図2
Description
図6に示すように、支保パターンにより、インバートが有る区間と、インバートが無い区間とでは、トンネル断面形状(覆工コンクリートの脚部形状)が異なる。
例えば、特許文献1には、成型面が曲面状に形成されたスキンプレートと、スキンプレートの背面に固定された補強材とを備えたインバート用型枠が開示されている。
このようなインバート上端面の仕上げ作業は、コンクリートをかきあげることにより行うのが一般的であった。
かかるインバート用型枠によれば、傾斜型枠が梁材に支持されるため、傾斜型枠の浮き上がりを防止することができる。また、梁材が、曲面型枠浮き上がり防止用の錘として機能するとともに、曲面型枠のたわみを防止する。
本実施形態に係るトンネルインバート用型枠1(図2参照)は、インバートコンクリートC2の両端部C3,C3(覆工コンクリートC1とインバートコンクリートC2との接合部)を施工する際に使用するものである。
本実施形態のインバート用型枠1の長さ(トンネル軸方向の延長)は、一般的なインバートの施工延長(=10.5m)に応じて11mであるが、インバート用型枠1の長さは限定されるものではない。
曲面型枠2は、背面(上面)に設けられた補強材3により補強されていることで、打設コンクリートの圧力によって変形することがない剛性を有している。
本実施形態では、複数の補強材3がトンネル軸方向に所定の間隔をあけて配設されている。なお、補強材3の数や配設ピッチは限定されるものではない。また、補強材3は、一体に形成された籠状部材であってもよい。
梁材4は、図2に示すように、トンネル軸方向に沿って設けられたH形鋼であって、複数の補強材3,3,…上に横架されている。なお、梁材4を構成する材料は限定されるものではなく、例えばL形鋼や溝型鋼であってもよい。
梁材4の取り付け位置も限定されるものではないが、横補強材31の中央部よりも地山側(例えば、横補強材31の長さの2/3程度の位置)とする。本実施形態では、梁材4の上フランジの内空側下縁と曲面型枠2の上端とを結ぶ直線が、傾斜面C4(傾斜型枠5)の角度となるように、梁材4を配置している。なお、梁材4は、曲面型枠2の浮き上がりを防止する目的から、横補強材31の中央部よりも地山側に配置しておくのが望ましい。
本実施形態の取付部41は、梁材4のウェブに形成された貫通孔(開口)からなる。取付部41にはアーム部材52が挿通される。取付部41は、トンネルの軸方向に対して所定の間隔をあけて複数設けられている。
本実施形態では、複数の型枠本体51が、トンネル軸方向に沿って配設されている。
型枠本体51の先端は、図2の(a)に示すように、インバートコンクリートC2の傾斜面C4と水平面C5との境界部に位置している。
なお、型枠本体51の下側へのコンクリートの打設が可能であれば、型枠本体51と曲面型枠2との間には隙間を形成する必要はない。例えば、型枠本体51と曲面型枠2との間の隙間を省略して、底版55にコンクリート打設用の注入孔を設けておいてもよい。
アーム部材52は、取付部41の開口縁部とアーム部材52との間にキャンバー57を押し込むことにより、取付部41に固定される。
なお、型枠本体51とアーム部材52との固定方法は限定されるものではなく、例えば、ボルトとナットにより締着してもよい。
固定金具54は、アーム部材52の位置に応じて、曲面型枠2の上端から立設されている。固定金具54には、アーム部材52が挿通される。
アーム部材52は、アーム部材52と固定金具54との間にキャンバー57を押し込むことで、固定金具54に固定されている。
また、アーム部材52は、型枠本体51を型枠本体51の上面から抑えつけるように設けてもよく、型枠本体51とアーム部材52との接合方法は限定されない。
インクリーサー6の排出口63(下端)は、曲面型枠2の上端と同じ高さ位置となるようにインクリーサー6を設置する。
さらに、インクリーサー6の排出口63の幅(トンネル幅方向の幅)は、曲面型枠2と斜面用型枠5の型枠本体51との隙間よりも小さい。
また、インクリーサー6の左右(トンネル軸方向の前後)には、インクリーサー6の移動時の持ち手64,64が形成されている。持ち手64の形状や配置は限定されない。また、持ち手64に代えて、係止部材等が形成されていてもよい。
作業足場7は、いわゆるエキスパンドメタルを補強材3上に固定することにより形成されている。なお、作業足場7を構成する材料はエキスパンドメタルに限定されるものではなく、例えば、いわゆる足場板やその他の板材等により形成してもよい。
まず、図5の(a)に示すように、鉄筋Rを組み立てるととともにインバート用型枠1を設置する。その後、インバートコンクリートC2用のコンクリートを、水平面C5の高さまで打設する。
なお、傾斜型枠5は、予め設置しておいてもよいし、インクリーサー6を設置する直前に設置してもよい。
コンクリートの打設が完了し打設コンクリートに所定の強度が発現したら、インバート用型枠1を脱型する。インバート用型枠1の脱型後、必要に応じて、打設コンクリートの表面のコテ仕上げ(コンクリート二次仕上げ)を行ってもよい。
傾斜型枠5の取り外す場合には、クランプ53を取り外して、型枠本体51を取り外した後、ハンマー等を利用してキャンバー57,57を緩め、その後、アーム部材52を取付部41および固定金具54から抜き出せばよい。なお、アーム部材52は、必ずしも抜き出す必要はない。
傾斜型枠5を取り外したら、曲面型枠2(補強材3、梁材4および作業足場7を含む)を取り外す。
また、梁材4の重量により曲面型枠2の浮き上がりを防止することができる。さらに、梁材4がトンネル軸方向に沿って配設されているため、曲面型枠2のたわみを無くすことができる。
そして、覆工コンクリートC1とインバートコンクリートC2との接合部の品質を高めることで応力伝達性能が向上し、トンネルTの耐久性の向上を図ることができる。
また、曲面型枠2も軽量で取扱いやすいため、脱型作業が容易である。そのため、早期品質確認が可能であるとともに、コンクリート二次仕上げも可能である。
インクリーサー6の着脱が容易なため、コンクリート打設箇所の変更が容易である。
また、インクリーサー6を利用することでコンクリートの材料分離を防止することができる。
また、傾斜型枠5を曲面型枠2の上端に当接させた状態で配設しているため、曲面型枠2の上端を起点とした傾斜面C4の成型を簡易に行うことができる。
例えば、梁材4は必要に応じて設置すればよく、斜面用型枠5を直接補強材3に固定する場合等には省略してもよい。
また、作業足場は必要に応じて形成すればよい。
2 曲面型枠
3 補強材
31 横補強材
32 縦補強材
4 梁材
41 取付部
5 傾斜型枠
51 型枠本体
52 アーム部材
6 インクリーサー
7 作業足場
C1 覆工コンクリート
C2 インバートコンクリート
C3 インバートコンクリートの端部
C4 傾斜面
C5 水平面
T トンネル覆工
Claims (5)
- インバートの内空面を成形するための曲面型枠と、
前記曲面型枠の背面に設けられた補強材と、を備えるトンネルインバート用型枠であって、
インバートの上端面を成形するための傾斜型枠を備えていることを特徴とする、インバート用型枠。 - 前記傾斜型枠は、前記補強材に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインバート用型枠。
- 前記補強材上に、トンネル軸方向に沿って梁材が横架されていて、
前記傾斜型枠はアーム部材を有しており、
前記アーム部材のトンネル内空側端部は、前記梁材に取り付けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のインバート用型枠。 - 前記インバート用の鉄筋と前記曲面型枠との間にコンクリートを打設するためのインクリーサーが、前記梁材に係止されていることを特徴とする、請求項3に記載のインバート用型枠。
- 前記補強材が、前記曲面型枠の上端部からトンネル内空側方向に延設された横補強材と、前記曲面型枠の下端部と前記横補強材の先端部とをつなぐ縦補強材と、を備えており、
前記曲面型枠の上方に、前記横補強材および前記縦補強材により支持された作業足場が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のインバート用型枠。
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JP2014218429A JP6622453B2 (ja) | 2014-10-27 | 2014-10-27 | インバート用型枠 |
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