JP2016065750A - 水中測位システム及び水中測位方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水中の既知点について測位手段が測定した位置をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、前記既知点の位置とを比較することによって、当該ニューラルネットワークにおける結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出し、水中の未知点について測位手段が測定した位置をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置を測位結果として提供する。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明は、誤差の原因の数値を把握しなくても水中測位の精度を向上させることのできる技術を提供する。
上記の構成において、前記算出手段は、水中の既知点について複数回測位が繰り返される都度、前記結合荷重又は前記閾値のうち少なくともいずれか一方を算出してもよい。
上記の構成において、前記算出手段は、前回と今回の測位の場所及び時間に関する条件が所定の範囲内に含まれる場合には、前回の測位に基づいて算出した前記結合荷重又は前記閾値を、今回の測位時における前記結合荷重又は前記閾値の初期値として用いてもよい。
CTD4は、水中電気伝導率、水温、水深(水圧)を測定し、これらの測定値をコンピュータ5に送信する。
制御部51は、結合荷重を次式により修正する。
つまり、制御部51は、水中の既知点について測位手段が測定した位置をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、既知点の位置とを比較することによって、当該ニューラルネットワークにおける結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する算出手段としての機能を備える。また、制御部51は、水中の既知点について複数回測位が繰り返される都度、結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する。
起重機91を操作する作業員は、この画像を見て未知点の絶対位置を確認し、新設構造物200を目標位置に接近させるように起重機91を操作する。新設構造物200の設置が完了したならば、作業員は、測位を終了する旨の指示をコンピュータ5に入力する。
上記の実施形態を次のように変形してもよい。また、複数の変形例を組み合わせもよい。
<1>
音響測位装置2を起重機船9以外に設けてもよい。例えば、図5は、新設構造物200に音響測位装置2を設けた水中測位システム1Aを示す図である。この場合、既設側トランスポンダ71との間の送波、受波が遮られないように、新設構造物200の天端に塔21を設置し、この塔21の上端に音響測位装置2を設置する。音響測位装置2の絶対位置は、別の測位手段で測位する。例えば、上端が水面上に露出する高さの塔を新設構造物200の天端に設置し、この塔の上端に設置した衛星測位装置3によって絶対位置を求めてもよい。
CTD4は、既設構造物100、新設構造物200、海底のいずれかに設けられてもよい。
CTD4を省略してもよい。この場合、CTD4の測定値はニューラルネットワークに入力されない。
既設側トランスポンダ71は、1つ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。新設側トランスポンダ72は、4つ以上設けられてもよい。
コンピュータ5が、CTD4によって測定した水中電気伝導率、水温、水深(水圧)から水中塩分を算出し、この水中塩分をニューラルネットワークに入力してもよい。また、CTD4の代わりに音速・圧力センサ(SVPS)などを用いて水中音速を測定し、この水中音速をニューラルネットワークに入力してもよい。また、水中電気伝導率、水温、水深(水圧)、水中塩分、水中音速のすべてをニューラルネットワークに入力してもよいし、これらの少なくともいずれか1以上をニューラルネットワークに入力するようにしてもよい。要するに、コンピュータ5が、水中の既知点について測位手段が超音波により測定した位置に加え、水温、水圧、水中電気伝導率、水中塩分又は水中音速のうち少なくともいずれか1以上をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、既知点の位置とを比較することによって、結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出するように構成されていてもよい。
音響測位の方式は、SBL(Short Base Line)、USBL(Ultra Short Base Line)、LBL(Long Base Line)などでもよい。
一般にニューラルネットワークでは、事前に十分に学習を行い、その結果に基づいて測位を実行するが、本発明に係る水中測位システム1は、工事への運用を前提とするため、環境条件が学習時と測位の実行時とで異なる場合がある。従って、測位が終了するまで学習を反復するようにしてもよい。例えば、図3の流れ図のステップS23の判断結果がNOである場合にステップS11に戻るようにしてもよい。あるいは、ステップS11からステップS16までの処理を定期的に実行するようにしてもよい。あるいは、起重機91を操作する作業員が学習の実行をコンピュータ5に指示した場合にステップS11からステップS16までの処理を実行するようにしてもよい。
前回と今回の測位の場所及び時間に関する条件が所定の範囲内に含まれる場合には、前回の測位に基づいて算出した結合荷重又は閾値を、今回の測位時における結合荷重又は閾値の初期値として用いてもよい。例えば、前回と今回の測位の場所及び時間が近接している場合、水温、水圧、水中電気伝導率、水中塩分などの数値が類似していることが考えられる。このような場合、今回の測位において結合荷重又は閾値を初期化するよりも、前回の結合荷重又は閾値を初期値として用いる方が結合荷重又は閾値の修正が速く完了することが予想される。
ニューラルネットワークの階層構造モデルの階層の数は、何層でもよい。すなわち、複数の中間層が設けられた階層構造モデルを用いてもよい。
Claims (5)
- 水中の位置を測定する測位手段と、
水中の既知点について前記測位手段が測定した位置をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、前記既知点の位置とを比較することによって、当該ニューラルネットワークにおける結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する算出手段と、
水中の未知点について前記測位手段が測定した位置を前記ニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置を測位結果として提供する提供手段と
を備える水中測位システム。 - 前記算出手段は、水中の既知点について前記測位手段が超音波により測定した位置に加え、水温、水圧、水中電気伝導率、水中塩分又は水中音速のうち少なくともいずれか1以上をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、前記既知点の位置とを比較することによって、前記結合荷重又は前記閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する
請求項1に記載の水中測位システム。 - 前記算出手段は、水中の既知点について複数回測位が繰り返される都度、前記結合荷重又は前記閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する
請求項1又は2に記載の水中測位システム。 - 前記算出手段は、前回と今回の測位の場所及び時間に関する条件が所定の範囲内に含まれる場合には、前回の測位に基づいて算出した前記結合荷重又は前記閾値を、今回の測位時における前記結合荷重又は前記閾値の初期値として用いる
請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中測位システム。 - 水中の既知点について測位手段が測定した位置をニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置と、前記既知点の位置とを比較することによって、当該ニューラルネットワークにおける結合荷重又は閾値のうち少なくともいずれか一方を算出する算出ステップと、
水中の未知点について前記測位手段が測定した位置を前記ニューラルネットワークにおける入力層に入力した場合に出力層から出力される位置を測位結果として提供する提供ステップと
を備える水中測位方法。
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